JP2004001374A - Ink jet recording sheet - Google Patents

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JP2004001374A
JP2004001374A JP2002376715A JP2002376715A JP2004001374A JP 2004001374 A JP2004001374 A JP 2004001374A JP 2002376715 A JP2002376715 A JP 2002376715A JP 2002376715 A JP2002376715 A JP 2002376715A JP 2004001374 A JP2004001374 A JP 2004001374A
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jet recording
recording sheet
ink jet
modified
ink
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JP2002376715A
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Japanese (ja)
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Yasuo Sugishita
杉下 康雄
Yukako Tada
多田 有歌子
Akira Naito
内藤 晃
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an ink jet recording sheet which shows outstanding ink absorption, ultrasharpness of an obtained image, and original properties such as a color reproduction range as the case may be and further, superb rapid conveying characteristics by printer and ability to prevent a sheet from curling under wide environmental conditions. <P>SOLUTION: In the ink jet recording sheet with an ink receiving layer formed on one side of a support and a back layer on the other side, the back layer is composed mainly of a water-insoluble resin with a glass transition point of 50°C or higher and contains a modified silicone oil. As one example, the water-insoluble resin is an acrylic resin and paper composed mainly of a pulp is used for the support. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方式を利用した、インクジェット記録シートに関するものであり、更に詳しくは、インク吸収性、得られる画像の鮮明性、場合により色再現範囲などの本来的特性に加えて、高速でのプリンタ搬送性、広環境下でのカール抑制を可能とするインクジェット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラおよびコンピュータの普及と共に、それらの画像を紙やフィルムや布といったシート上に記録するためのハードコピー技術が急速に発展している。
【0003】
ハードコピーとしては、旧来からの銀塩写真記録方式をはじめ、静電転写記録方式、昇華型熱転写記録方式、インクジェット記録方式など多種多様である。
【0004】
このうちインクジェット記録方式は、装置が比較的小型であり、ランニングコストも低いなどの利点を有し、昇華型熱転写記録方式などと共にハードコピー方式の主流とみられている。インクジェット記録方式はインクジェットプリンタのヘッドから微小液滴を吐出させて、紙やフィルムや布といったシート上に画像を形成するものであり、その画像形成機構の単純さに加え、吐出される液滴の微小化、ドットの高解像度化をはじめ、記録される画像や文字の鮮明性、高速化、低騒音、ドット濃度が高いこと、また記録される色再現範囲がある程度拡がっていることなどから様々な用途に急速に普及している。一般家庭において、年賀状など葉書の文面や画像を記録するのにインクジェットプリンタを用いたり、デジタルカメラで記録された画像をインクジェットプリンタで出力するのはその一例である。また、街中にある商業用看板がインクジェットプリンタから出力されたものであるなど、その用途はパーソナルユースのみならず、業務用にも拡大しつつある。
【0005】
インクジェット記録方式の用途が拡大すると共に、インクジェットプリンタはさらなる高精細化、高速化が進み、使用される環境も拡大されてきている。そこで、インクジェット記録シートに対しても、インク吸収性、得られる画像の鮮明性、場合によって色再現範囲などの本来的特性に加えて、高速でのプリンタ搬送性、広環境下でのカール抑制といった特性も要求されるようになった。なおプリンタ搬送性とは、プリンタ内における給紙から排紙に至る記録シート搬送全般の性能を指すものであり、記録シートが給紙されない給紙不良、記録シートが重なって搬送されてしまう重送、記録シートがプリンタ内で搬送不可能になる紙詰まり、等の不具合から判断されるものである。
【0006】
特に、高速でのプリンタ搬送性は、近年のインクジェットプリンタ高速化の大きな課題となっているものであり、インク受容層の反対面に背面層として、ある特定物質から成る層を設ける例が、数多く開示されている(例えば、特許文献1参照)が、それらの多くはカールを防止し、搬送性の阻害を防止するという報告であり、根本的な改善がなされていないのが現状である。また、インク受容層、背面層の両面に、粉体から成る層を設ける例も開示されている(例えば、特許文献2参照)が、この方法でも効果が不十分というのが現状である。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−96901号公報
【0008】
【特許文献2】
特開昭62−162587号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インク吸収性、得られる画像の鮮明性、場合によって色再現範囲などの本来的特性に優れると共に、高速でのプリンタ搬送性、広環境下でのカール防止性に優れたインクジェット記録シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記に鑑み鋭意研究した末、支持体を介して、インク受容層と反対面に設ける背面層の主成分となる樹脂のガラス転移点を特定以上とすると同時に溶解性を特定し、さらに主成分以外に添加する必須成分を特定することで、得られるインクジェット記録シートが、インク吸収性、得られる画像の鮮明性などの本来的特性に優れると共に、高速でのプリンタ搬送性、広環境下でのカール防止性に優れたインクジェット記録シートを発明するに至った。
【0011】
即ち、支持体の片面にインク受容層、もう片面に背面層を設けたインクジェット記録シートにおいて、該背面層が、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂を主成分とし、変性シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジェット記録シートである。
【0012】
また、支持体の片面にインク受容層、もう片面に背面層を設けたインクジェット記録シートにおいて、該背面層が、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂及び導電性樹脂を主成分とし、変性シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジェット記録シートである。
【0013】
また、該インク受容層が、乾式シリカを含有することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のインクジェット記録シートである。
【0014】
また、該インク受容層が、無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層を含むことを特徴とする請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録シートである。
【0015】
また、該無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層が、インク受容層の最表層であることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録シートである。
【0016】
また、該非水溶性樹脂が、アクリル樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5に記載のインクジェット記録シートである。
【0017】
また、該変性シリコーンオイルが、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、フッ素変性の何れかの変性シリコーンオイルであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録シートである。
【0018】
さらに、該支持体が、パルプを主成分とする紙であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録シートである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェット記録シートを詳細に説明する。
【0020】
本発明に用いる支持体としては、特に限定なく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、セロハン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルム類、LBKP、LBSP、LDP、NBKP、NBSP、NDPなどの化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプなどのパルプを主成分とする紙類、綿、麻、絹或いは化学繊維などからなる布類、さらにそれらを貼り合わせたもの、を使用することができる。その中でもパルプを主成分とする紙を支持体として使用するような、支持体の吸収ムラに依存して、インク受容層と背面層に微小の凹凸が発生する場合にも、本発明は非常に有効である。
【0021】
支持体の厚さは、加工性、インクジェット記録シートとしてインクジェットプリンタの走行性に問題を生じない範囲であれば特に制限されるものではなく、50〜300μmが一般的である。
【0022】
インク受容層は、市販のインクジェットプリンタに使用される色素成分を含むインクに対して、高吸収性、場合によりさらなる色再現性及び高精細性などの特性を満足する顔料及びバインダを主成分とする組成物により形成することができ、単層に限らず、必要に応じて複数の層で形成しても何ら問題ない。
【0023】
インク受容層に使用する顔料としては、特に限定されるものではなく公知の顔料を一種類以上使用することができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、サチンホワイト、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、湿式シリカ、乾式シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウムなどの無機顔料、アクリル系プラスチックピグメント、スチレン系プラスチックピグメント、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂など有機顔料が挙げられる。その中でも無機顔料類が好ましく、乾式シリカ、湿式シリカ、炭酸マグネシウム、アルミナなどが挙げられ、特に得られるインクジェット記録シートとしての外観(光沢度の自由度が広がる)、記録特性(透明性が高いため、色再現性が良好)といった点から乾式シリカが好ましい。
【0024】
特にインキ受容層が無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層である場合、得られるインクジェット記録シートが、色再現性に特に優れるものである。
【0025】
この場合に使用する顔料としては、無水アルミナと乾式シリカ以外特に限定されるものではなく公知の顔料を使用することができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、サチンホワイト、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、湿式シリカ、コロイダルシリカ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウムなどの無機顔料、アクリル系プラスチックピグメント、スチレン系プラスチックピグメント、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂など有機顔料が挙げられる。その中でも無機顔料類が好ましく、湿式シリカ、炭酸マグネシウム、アルミナなどが挙げられ、特に材料コスト、得られるインクジェット記録シートとしての外観、記録特性といった点から多孔性湿式シリカが好ましい。
【0026】
この場合のインク受容層に使用するバインダについても、インク受容層に無水アルミナと乾式シリカを含む層を含む場合のその層を含めて、特に限定されるものではなく公知のバインダを一種類以上使用することができる。例えば、合成品としては、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、部分アセタール化ポリビニルアルコール、アリル変性ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル及びポリビニルイソブチルエーテルなどの変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸エステル部分けん化物、ポリメタクリル酸塩及びポリアクリルアマイドなどのポリアクリル酸誘導体及びポリメタクリル酸誘導体、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体、スチレンブタジエン共重合体、ニトリルブタジエン共重合体、スチレンアクリル酸エステル共重合体、スチレンマレイン酸共重合体、スチレンクロトン酸共重合体、塩化ビニル含有共重合体、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂などが挙げられる。天然物としては、ゼラチンなどのタンパク質類、馬鈴薯などの澱粉類、寒天などの藻類、マンナンなどの植物性粘質物、グルカンなどの微生物粘質物などが挙げられる。
【0027】
また、インク受容層には必要に応じて、染料定着剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、流動性改良剤、サイズ剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防カビ剤、耐水化剤、pH調整剤、蛍光増白剤等の添加剤を本発明の目的を妨げない範囲で任意に選択し含有させることもできる。また、色調を調整する目的で着色染料または顔料を添加することもできる。
【0028】
インク受容層を形成するフィラーと樹脂の配合比率は、インク受容層に無水アルミナと乾式シリカを含む層を含む場合のその層を含めて、特に限定されるものではないが、9.5:0.5〜4:6の範囲が好ましく、より好ましくは8.5:1.5〜6:4である。この範囲よりフィラーの重量比率が高くなると、成膜時に樹脂のバインド力が不足し、乾燥時にひび割れが発生したり膜が脆くなったりする可能性があるからであり、樹脂の重量比率が高くなると、インクジェットプリンタから吐出されたインクの吸収速度が低下する可能性があり、滲みや乾燥不良といった問題が生じる可能性があるからである。
【0029】
インク受容層全体の乾燥塗布量は、十分なインク吸収能力を確保できれば問題なく、5〜50g/mが一般的である。
【0030】
次に、本発明に欠かすことができない支持体を介してインク受容層と反対面に設ける背面層は、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂を主成分とし、且つ変性シリコーンオイルを含有する組成分により形成することが必須である。
【0031】
ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂を主成分とする理由は、ガラス転移点が50℃未満であると、高温環境下での使用において、樹脂の軟化が起こり、インクジェット記録シートの表裏の摩擦が上昇することで、給紙不良或いは重送といった搬送不良の原因となるからであり、溶解性を非水溶性と限定するのは、湿度の影響によるインクジェット記録シートのカールを防止し、搬送性を安定化させるためである。
【0032】
また、本発明のインクジェット記録シートは、背面層に、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂及び導電性樹脂を主成分とし、且つ変性シリコーンオイルを含有する組成分により形成することでも目的を達成することができる。
【0033】
新たに導電性樹脂を主成分に加えることで、静電気等によるインクジェット記録シート同士の誘着を防止し、搬送性を安定化させるためである。
【0034】
さらに、変性シリコーンオイルを含有させる理由は、変性シリコーンオイル固有の特徴である滑り性を背面層に与えるためで、インクジェット記録シートの表裏の摩擦を低下させるために必須である。
【0035】
背面層に使用するガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂としては、特に限定されるものではなく公知の樹脂から一種類以上使用することができる。例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ケイ素樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル−マレイン酸共重合体が挙げられる。その中でも加工性、透明性に優れたアクリル樹脂がより好ましい。
【0036】
また、背面層に使用する導電性樹脂としては、同じく特に限定されるものではなく公知の導電性樹脂から一種類以上使用することができる。例えば、イオン伝導型として、四級アンモニウム塩に代表されるような電解質を含有したカチオン系樹脂、アニオン系樹脂、共役伝導型としては、ポリアセチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリフェニレンビニレン樹脂、ポリピロール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂が挙げられる。
【0037】
また、背面層に使用する変性シリコーンオイルとしては、同じく特に限定されるものではなく公知の変性シリコーンオイルから一種類以上使用することができる。例えば、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、エステル変性、アルコキシ変性、フッ素変性のシリコーンオイルが挙げられる。その中でも滑り性に優れた、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、フッ素変性の何れかがより好ましく、中でもアミノ変性シリコーンオイルが最も好ましい。
【0038】
なお、変性シリコーンオイルの変性部位であるが、主鎖であるポリシロキサンに対して、側鎖の一部を変性した側鎖型、末端の片側或いは両側を変性した末端型、その両方を変性した側鎖末端型の何れの変性形態によるものでも何ら問題ない。
【0039】
また、背面層には必要に応じて、シリコーンパウダーのような無機顔料、プラスチックピグメントのような有機顔料、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、流動性改良剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等の添加剤を本発明の目的を妨げない範囲で任意に選択し含有させることもできる。また、色調を調整する目的で着色染料または顔料を添加することもできる。
【0040】
さらに必要に応じて、支持体と背面層の間に密着等を向上させる目的で、アンカーコート層を設けることも可能であるし、インクジェット記録シートの表裏を明確にするために、背面層の上下何れでも、裏マーク等の印刷処理を実施することも可能である。
【0041】
背面層を形成するガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂及び導電性樹脂を併せた主成分となる樹脂と変性シリコーンオイルの重量比率は、特に限定されるものではないが、1000:1〜10:1の範囲が好ましく、より好ましくは200:1〜50:1である。この範囲より変性シリコーンオイルの重量比率が低くなると、添加した効果が著しく低下し、給紙不良や重送といった搬送性低下を伴う可能性があるからであり、逆にこの範囲より重量比率が高くなると、長期保存において、インク受容層への変性シリコーンオイルのブリードが発生し、印画性といったインクジェット記録シートの本来的性能を低下させる可能性があるからである。
【0042】
背面層の乾燥塗布量は、十分なカール防止を確保できれば問題なく、1〜30g/mが一般的であるが、本発明の場合、インクジェット記録シート同士の表裏の摩擦を低下させ、高速搬送性を十分確保するという点で、2g/m以上、特に支持体が布やパルプを主成分とする紙の場合は4g/m以上、設けることが好ましい。
【0043】
なお、本発明におけるインク受容層、背面層を塗工する方法としては、従来公知のエアーナイフコーター、ブレードコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、コンマコーター、リップコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、ロールコーター、エクストルーダーなどの各種装置を用いることができる。
【0044】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明の内容はこれらに限定されるものではない。また、実施例において示す「部」は、特に明示しない限り質量部を示す。
【0045】
<塗液の調整>
次に示す配合で塗液A〜塗液Kの調整を行った。
【0046】
(塗液A)
成分
多孔質湿式シリカ X−37B              13 部
(トクヤマ(株)製:2次粒径3.7μm)
ポリビニルアルコール R−1130((株)クラレ製)   4 部
水                           83 部
【0047】
(塗液B)
成分
乾式シリカ 50                 10 部
(日本アエロジル(株)製:2次粒径0.23μm)
多孔質湿式シリカ X−37B               3 部
(トクヤマ(株)製:2次粒径3.7μm)
ポリビニルアルコール R−1130((株)クラレ製)    4 部
水                           83 部
【0048】
(塗液C)
成分
ポリエステル バイロン200(ガラス転移点67℃)    20 部
(東洋紡(株)製)
カルボキシル変性シリコーンオイル X−22−162C  0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120          0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
メチルエチルケトン(以下MEKと称す)          40 部
トルエン                       39.5 部
【0049】
(塗液D)
成分
ポリエステル バイロン200(ガラス転移点67℃)    12 部
(東洋紡(株)製)
メタクリル酸エステル−メタクリル酸アルキルアンモニウムクロライド
共重合体 エレコンド PQ−50B(綜研化学(株)製)   8 部
カルボキシル変性シリコーンオイル X−22−162C  0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120          0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
MEK                          40 部
トルエン                       39.5 部
【0050】
(塗液E)
成分
アクリル BR−116(ガラス転移点50℃)       12 部
(三菱レイヨン(株)製)
メタクリル酸エステル−メタクリル酸アルキルアンモニウムクロライド
共重合体 エレコンド PQ−50B(綜研化学(株)製)  8 部
カルボキシル変性シリコーンオイル X−22−162C 0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120         0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
MEK                         40 部
トルエン                      39.5 部
【0051】
(塗液F)
成分
アクリル BR−116(ガラス転移点50℃)      12 部
(三菱レイヨン(株)製)
メタクリル酸エステル−メタクリル酸アルキルアンモニウムクロライド
共重合体 エレコンド PQ−50B(綜研化学(株)製)  8 部
アミノ変性シリコーンオイル KF−868       0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120         0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
MEK                         40 部
トルエン                      39.5 部
【0052】
(塗液G)
成分
アクリル BR−117(ガラス転移点35℃)      12 部
(三菱レイヨン(株)製)
メタクリル酸エステル−メタクリル酸アルキルアンモニウムクロライド
共重合体 エレコンド PQ−50B(綜研化学(株)製)  8 部
アミノ変性シリコーンオイル KF−868       0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120        0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
MEK                        40 部
トルエン                     39.5 部
【0053】
(塗液H)
成分
ポリビニルアルコール PVA−117((株)クラレ製) 10 部
(ガラス転移点は、結晶化度により変化するが70〜90℃)
軽質炭酸カルシウム マイクロパウダー3N        10 部
(備北粉化工業(株)製:粒径0.7μm)
水                           80 部
【0054】
(塗液I)
成分
アクリル BR−116(ガラス転移点50℃)      12 部
(三菱レイヨン(株)製)
メタクリル酸エステル−メタクリル酸アルキルアンモニウムクロライド
共重合体 エレコンド PQ−50B(綜研化学(株)製)  8 部
未変性シリコーンオイル KF96A―50cs     0.2 部
(信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー トスパール120         0.3 部
(GE東芝シリコーン(株)製)
MEK                         40 部
トルエン                      39.5 部
【0055】
(塗液J)
成分
無水アルミナ AKP−G008(住友化学工業(株)製)    3 部
乾式シリカ 50                   10 部
(日本アエロジル(株)製:2次粒径0.23μm)
ポリビニルアルコール R−1130((株)クラレ製)     4 部
水                             83 部
【0056】
(塗液K)
成分
コロイダルシリカ スノーテックス−C(日産化学工業(株)製)50 部
ポリビニルアルコール PVA−117((株)クラレ製)    2 部
水                             48 部
【0057】
(塗液L)
成分
多孔質湿式シリカ X−37B              10 部
(トクヤマ(株)製:2次粒径3.7μm)
ポリビニルアルコール R−1130((株)クラレ製)   4 部
水                           86 部
【0058】
(塗液M)
成分
カチオン性乾式シリカA(平均1次粒子径7nm)   70部
θ−アルミナ AKP−G008(住友化学工業社製) 20部
ポリビニルアルコール PVA−617(クラレ社製) 10部
ポリアリルジアミン塩酸塩 DC−902P (第一工業製薬(株)製)5部
水 450部
【0059】
<実施例1>
概略部分断面図である図1を用いて説明する。
【0060】
厚さ100μmの白色ポリエステルフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製 WR712)を基材1とし、その一方に、塗液Aをエアーナイフコーターを使用し、乾燥塗布量20g/mとなるように塗工、乾燥した後、線圧180kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、インク受容層2を形成した。その後もう一方に、塗液Cをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層3を形成した、実施例1のインクジェット記録シートを作製した。
【0061】
<実施例2>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Dをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例2のインクジェット記録シートを作製した。
【0062】
<実施例3>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Eをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例3のインクジェット記録シートを作製した。
【0063】
<実施例4>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例4のインクジェット記録シートを作製した。
【0064】
<実施例5>
実施例1と同様に、厚さ100μmの白色ポリエステルフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製 WR712)を基材とし、その一方に、塗液Bをエアーナイフコーターを使用し、乾燥塗布量20g/mとなるように塗工、乾燥した後、線圧200kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、インク受容層を形成した。その後もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例5のインクジェット記録シートを作製した。
【0065】
<実施例6>
坪量127.9g/mのコート紙(王子製紙(株)製 ニューエイジ)を基材とし、その一方に、塗液Bをエアーナイフコーターを使用し、乾燥塗布量20g/mとなるように塗工、乾燥した後、線圧200kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、インク受容層を形成した。その後もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量8g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例6のインクジェット記録シートを作製した。
【0066】
<比較例1>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、背面層を形成しない、比較例1のインクジェット記録シートを作製した。
【0067】
<比較例2>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Gをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例2のインクジェット記録シートを作製した。
【0068】
<比較例3>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Hをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例3のインクジェット記録シートを作製した。
【0069】
<比較例4>
実施例1と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Iをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例4のインクジェット記録シートを作製した。
【0070】
<実施例1〜6および比較例1〜4の搬送性評価>
得られたインクジェット記録シートに関し、低温低湿として10℃20%、常温常湿として23℃50%、高温高湿として30℃90%の環境下で24時間放置後、同条件下でインクジェットプリンタとしてBJ−F8500(キヤノン(株)製)を用い、高速モードでカセット給紙により200枚印画を行い、搬送不良を不送り、重送、紙詰まりの三点に分けカウントした。その結果を、表1に示す。なお、三点に分けた不良のうち、一般的に、不送りと重送は比較的軽度な不良と考えられるのに対し、紙詰まりは重度な不良と考えられている。
【0071】
【表1】

Figure 2004001374
【0072】
表1から解るように、実施例1〜6のインクジェット記録シートは、何れも、環境変化でのカールによる搬送阻害もなく、高速でのプリンタ搬送性に優れたインクジェット記録シートであることが解る。また、背面層の主成分である非水溶性樹脂をアクリル樹脂とすること、さらには、背面層に含有される変性シリコーンオイルが、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、フッ素変性の何れかとすることで、より良好であることが解る。さらに、インク受容層が平滑となり、高速でのプリンタ搬送性が難しいとされてきたインク受容層に乾式シリカを含有する場合や、インク受容層、背面層表面に微小な凹凸が発生したり、湿度の影響によりカールが発生しやすい、支持体にパルプを主成分とする紙を用いた場合にも、良好であることが解る。
【0073】
一方、背面層を設けない場合には、重送が多発するとともに、環境変化によるカールで紙詰まりを発生し、背面層の主成分とする非水溶性樹脂のガラス転移点が50℃未満であると、高温高湿環境下で不送り、重送が多発し、これまで多数報告されてきたような背面層が水溶性樹脂と無機粒子とからなる場合は、高速での給紙性に問題があり、全ての環境で不送り、重送が多発し、何れも高速搬送性に著しく劣ることが解る。また、背面層に含有するシリコーンオイルが未変性の場合は、高温高湿での不送りが多発する他に、インク受容層へのシリコーンオイルの移行により、印画により得られる画像が著しく低下するためインクジェット記録シートとして使用することは難しい。
【0074】
<実施例7>
概略部分断面図である図2を用いて説明する。
【0075】
厚さ100μmの白色ポリエステルフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製 WR712)を基材1とし、その一方に、塗液Jをエアーナイフコーターを使用し、乾燥塗布量20g/mとなるように塗工、乾燥した後、さらにその上に、塗液Kをダイコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥した後、線圧140kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、最表層以外の層21と最表層22からなるインク受容層2を形成した。その後もう一方に、塗液Cをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層3を形成した、実施例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0076】
<実施例8>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Dをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例8のインクジェット記録シートを作製した。
【0077】
<実施例9>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Eをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例9のインクジェット記録シートを作製した。
【0078】
<実施例10>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例10のインクジェット記録シートを作製した。
【0079】
<実施例11>
実施例7と同様に、厚さ100μmの白色ポリエステルフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製 WR712)を基材とし、その一方に、塗液Aをエアーナイフコーターを使用し、乾燥塗布量20g/mとなるように塗工、乾燥した後、さらにその上に、塗液Jをダイコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥した後、線圧140kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、インク受容層を形成した。その後もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例11のインクジェット記録シートを作製した。
【0080】
<実施例12>
坪量127.9g/mのコート紙(王子製紙(株)製 ニューエイジ)を基材とし、実施例11と同様に塗工、乾燥した後、線圧180kg/cmでスーパーカレンダー処理を行い、インク受容層を形成した。その後もう一方に、塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量7g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、実施例12のインクジェット記録シートを作製した。
【0081】
<比較例5>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、背面層を形成しない、比較例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0082】
<比較例6>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Gをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例6のインクジェット記録シートを作製した。
【0083】
<比較例7>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Hをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0084】
<比較例8>
実施例7と同様に、基材の一方にインク受容層を形成した後、もう一方に、塗液Iをリップコーターを使用し、乾燥塗布量5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成した、比較例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0085】
<実施例13>
非コート紙(OKプリンス上質(王子製紙(株)製)127.9g/m)を基材とし、塗液Lを乾燥塗布量が20.0g/mとなるようにワイヤーバーを用いて塗布し、100℃で5分間乾燥させた。その後、塗液Mを乾燥塗布量が10g/mとなるようにワイヤーバーを用いて塗布し、100℃で3分間乾燥させた。その後、非コート紙の反対面に塗液Fをリップコーターを使用し、乾燥塗布量が5g/mとなるように塗工、乾燥し、背面層を形成し、インクジェット記録シートを作製した。
【0086】
<実施例7〜13および比較例5〜8の搬送性評価>
得られたインクジェット記録シートに関し、低温低湿として10℃20%、常温常湿として23℃50%、高温高湿として30℃90%の環境下で24時間放置後、同条件下でインクジェットプリンタとしてBJ−F8500(キヤノン(株)製)を用い、高速モードでカセット給紙により200枚印画を行い、搬送不良を不送り、重送、紙詰まりの三点に分けカウントした。その結果を、表2に示す。なお、三点に分けた不良のうち、一般的に、不送りと重送は比較的軽度な不良と考えられるのに対し、紙詰まりは重度な不良と考えられている。
【0087】
【表2】
Figure 2004001374
【0088】
表2から解るように、実施例7〜13のインクジェット記録シートは、何れも、環境変化でのカールによる搬送阻害もなく、高速でのプリンタ搬送性に優れたインクジェット記録シートであることが解る。また、背面層の主成分である非水溶性樹脂をアクリル樹脂とすること、さらには、背面層に含有される変性シリコーンオイルが、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、フッ素変性の何れかとすることで、より良好であることが解る。さらに、インク受容層が平滑となり、高速でのプリンタ搬送性が難しいとされてきたインク受容層に無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層を含有する、ましてやその層がインク受容層の最表層に位置する場合や、インク受容層、背面層表面に微小な凹凸が発生したり、湿度の影響によりカールが発生しやすい、支持体にパルプを主成分とする紙を用いた場合にも、良好であることが解る。
【0089】
一方、背面層を設けない場合には、重送が多発するとともに、環境変化によるカールで紙詰まりを発生し、背面層の主成分とする非水溶性樹脂のガラス転移点が50℃未満であると、高温高湿環境下で不送り、重送が多発し、これまで多数報告されてきたような背面層が水溶性樹脂と無機粒子とからなる場合は、高速での給紙性に問題があり、全ての環境で不送り、重送が多発し、何れも高速搬送性に著しく劣ることが解る。また、背面層に含有するシリコーンオイルが未変性の場合は、高温高湿での不送りが多発する他に、インク受容層へのシリコーンオイルの移行により、印画により得られる画像が著しく低下するためインクジェット記録シートとして使用することは難しい。
【0090】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録シートは、インク吸収性、得られる画像の鮮明性、場合により色再現範囲などの本来的特性に優れると共に、高速でのプリンタ搬送性、広環境下でのカール防止性に非常に優れたインクジェット記録シートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例に係る概略部分断面図である。
【図2】本願発明の図1とは違う一実施例に係る概略部分断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 インク受容層
21 最表層以外の層
22 最表層
3 背面層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording sheet using an ink jet recording method, and more particularly, to high-speed ink jet recording in addition to intrinsic properties such as ink absorbency, clarity of an obtained image, and a color reproduction range in some cases. The present invention relates to an ink jet recording sheet which enables printer conveyance and curl suppression in a wide environment.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, with the spread of digital cameras and computers, hard copy technology for recording images on paper, film, cloth, or the like has been rapidly developed.
[0003]
There are various types of hard copy, such as a silver halide photographic recording system, an electrostatic transfer recording system, a sublimation type thermal transfer recording system, and an ink jet recording system.
[0004]
Among them, the ink jet recording method has advantages such as a relatively small apparatus and low running cost, and is considered to be the mainstream of the hard copy method together with the sublimation type thermal transfer recording method and the like. The ink jet recording method is to form an image on a sheet such as paper, film or cloth by discharging minute liquid droplets from an ink jet printer head. In addition to miniaturization and high resolution of dots, various factors such as sharpness of recorded images and characters, high speed, low noise, high dot density, and expanded color reproduction range to some extent, etc. It is rapidly spreading in applications. In an ordinary household, for example, an ink jet printer is used to record the text or image of a postcard such as a New Year's card, or an image recorded by a digital camera is output by an ink jet printer. In addition, the commercial signboard in the city is output from an inkjet printer, and its use is expanding not only for personal use but also for business use.
[0005]
As the use of the ink jet recording system has expanded, the ink jet printer has been further improved in definition and speed, and the environment in which the ink jet printer is used has been expanded. Therefore, in addition to the ink absorbing properties, the clarity of the obtained image, and the original characteristics such as the color reproduction range in some cases, the ink jet recording sheet also has high-speed printer transportability and curl suppression in a wide environment. Characteristics have also been required. The printer transportability refers to the overall performance of the recording sheet transport from the paper supply to the paper discharge within the printer. This is determined based on a problem such as a paper jam in which the recording sheet cannot be conveyed in the printer.
[0006]
In particular, high-speed printer transportability has become a major issue in recent years in increasing the speed of inkjet printers, and there are many examples of providing a layer made of a specific substance as a back layer on the opposite side of the ink receiving layer. Although disclosed (for example, refer to Patent Document 1), many of them are reports that curling is prevented and transportability is prevented, and at present there is no fundamental improvement. Further, an example in which a layer made of a powder is provided on both surfaces of the ink receiving layer and the back layer has been disclosed (for example, see Patent Document 2), but at present, the effect is insufficient even with this method.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-96901 A
[0008]
[Patent Document 2]
JP-A-62-162587
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an ink jet ink having excellent intrinsic properties such as ink absorbency, clarity of an obtained image, and a color reproduction range in some cases, excellent printer transportability at high speed, and excellent curl prevention in a wide environment. To provide a recording sheet.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have made intensive studies in view of the above, and through the support, have specified a glass transition point of a resin which is a main component of the back layer provided on the surface opposite to the ink receiving layer, at the same time or higher, and at the same time, specified solubility. Further, by specifying the essential components to be added in addition to the main components, the obtained ink jet recording sheet has excellent intrinsic properties such as ink absorbency and clarity of the obtained image, as well as high-speed printer transportability and wide The inventors have invented an ink jet recording sheet having excellent curl prevention under an environment.
[0011]
That is, in an ink jet recording sheet provided with an ink receiving layer on one side of a support and a backside layer on the other side, the backside layer contains a water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher as a main component and contains a modified silicone oil. An ink jet recording sheet characterized in that:
[0012]
Further, in an ink jet recording sheet provided with an ink receiving layer on one side of a support and a backside layer on the other side, the backside layer is mainly composed of a water-insoluble resin and a conductive resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher, and is modified. An ink jet recording sheet containing a silicone oil.
[0013]
3. The ink jet recording sheet according to claim 1, wherein the ink receiving layer contains fumed silica.
[0014]
4. The ink jet recording sheet according to claim 3, wherein the ink receiving layer includes a layer composed of anhydrous alumina, fumed silica, and a binder.
[0015]
5. The ink jet recording sheet according to claim 4, wherein the layer comprising the anhydrous alumina, the fumed silica and the binder is the outermost layer of the ink receiving layer.
[0016]
6. The ink jet recording sheet according to claim 1, wherein the water-insoluble resin is an acrylic resin.
[0017]
Further, the modified silicone oil is any one of amino-modified, epoxy-modified, carbinol-modified, phenol-modified, methylstill-modified, alkyl-modified and fluorine-modified silicone oil. Or an ink jet recording sheet described in any one of the above.
[0018]
The ink jet recording sheet according to any one of claims 1 to 7, wherein the support is a paper containing pulp as a main component.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the inkjet recording sheet of the present invention will be described in detail.
[0020]
The support used in the present invention is not particularly limited, and plastic films such as polyethylene, polypropylene, polyester, cellophane, polyurethane, and polyvinyl chloride; chemical pulp such as LBKP, LBSP, LDP, NBKP, NBSP, and NDP; Mechanical pulp such as PGW, RMP, TMP, CTMP, CMP and CGP, papers mainly composed of pulp such as waste paper pulp such as DIP, cloths made of cotton, hemp, silk or chemical fiber, and further pasting them Combinations can be used. Among them, even when minute irregularities occur in the ink receiving layer and the back layer depending on the absorption unevenness of the support, such as using paper containing pulp as a main component as the support, the present invention is very useful. It is valid.
[0021]
The thickness of the support is not particularly limited as long as it does not cause a problem in workability and running properties of the ink jet printer as an ink jet recording sheet, and is generally 50 to 300 μm.
[0022]
The ink receiving layer is mainly composed of a pigment and a binder satisfying characteristics such as high absorbency and, in some cases, further color reproducibility and high definition with respect to an ink containing a dye component used in a commercially available ink jet printer. It can be formed of a composition, and is not limited to a single layer, and may be formed of a plurality of layers as needed without any problem.
[0023]
The pigment used in the ink receiving layer is not particularly limited, and one or more known pigments can be used. For example, light calcium carbonate, heavy calcium carbonate, kaolin, talc, calcium sulfate, barium sulfate, titanium dioxide, zinc oxide, satin white, zinc carbonate, magnesium carbonate, aluminum silicate, calcium silicate, magnesium silicate, wet silica, dry silica , Colloidal silica, colloidal alumina, pseudo boehmite, aluminum hydroxide, alumina, lithopone, zeolite, hydrohalosite, inorganic pigments such as magnesium hydroxide, acrylic plastic pigment, styrene plastic pigment, microcapsules, urea resin, melamine resin And organic pigments. Among them, inorganic pigments are preferable, and examples thereof include dry silica, wet silica, magnesium carbonate, and alumina. In particular, the appearance (the degree of freedom of glossiness) as an obtained ink jet recording sheet and the recording characteristics (because of high transparency). And good color reproducibility).
[0024]
In particular, when the ink receiving layer is a layer composed of anhydrous alumina, fumed silica and a binder, the obtained ink jet recording sheet is particularly excellent in color reproducibility.
[0025]
The pigment used in this case is not particularly limited except anhydrous alumina and dry silica, and known pigments can be used. For example, light calcium carbonate, heavy calcium carbonate, kaolin, talc, calcium sulfate, barium sulfate, titanium dioxide, zinc oxide, satin white, zinc carbonate, magnesium carbonate, aluminum silicate, calcium silicate, magnesium silicate, wet silica, colloidal silica Inorganic pigments such as pseudo-boehmite, aluminum hydroxide, lithopone, zeolite, hydrohalosite, and magnesium hydroxide; and organic pigments such as acrylic plastic pigment, styrene plastic pigment, microcapsules, urea resin, and melamine resin. Among them, inorganic pigments are preferable, and examples thereof include wet silica, magnesium carbonate, and alumina. In particular, porous wet silica is preferable in terms of material cost, appearance as an ink jet recording sheet to be obtained, and recording characteristics.
[0026]
The binder used for the ink receiving layer in this case is not particularly limited, including the layer containing anhydrous alumina and fumed silica, and is not particularly limited, and one or more known binders are used. can do. For example, synthetic products include modified polyvinyl alcohol such as polyvinyl alcohol, silanol-modified polyvinyl alcohol, partially acetalized polyvinyl alcohol, allyl-modified polyvinyl alcohol, polyvinyl methyl ether, polyvinyl ethyl ether, and polyvinyl isobutyl ether, polyacrylate, and polyacrylic acid. Acid ester part saponified product, polyacrylic acid derivative and polymethacrylic acid derivative such as polymethacrylate and polyacrylamide, methyl cellulose, ethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, cellulose derivative such as carboxymethyl cellulose, polyethylene glycol, polyethylene oxide, polyvinylpyrrolidone, vinyl Pyrrolidone vinyl acetate copolymer, styrene butadiene copolymer, nitro Le butadiene copolymer, styrene-acrylic acid ester copolymer, styrene-maleic acid copolymer, styrene crotonic acid copolymers, vinyl-containing chloride copolymer, polyurethane, unsaturated polyesters, and alkyd resins. Examples of natural products include proteins such as gelatin, starches such as potatoes, algae such as agar, vegetable mucilage such as mannan, and microbial mucilage such as glucan.
[0027]
In the ink receiving layer, if necessary, a dye fixing agent, a pigment dispersant, an antifoaming agent, a leveling agent, a thickener, a fluidity improver, a sizing agent, an ultraviolet absorber, an antioxidant, a fungicide Additives such as a water-proofing agent, a pH adjuster, and a fluorescent brightener may be arbitrarily selected and contained within a range not to impair the object of the present invention. Further, a coloring dye or pigment can be added for the purpose of adjusting the color tone.
[0028]
The mixing ratio of the filler and the resin forming the ink receiving layer is not particularly limited, including the layer containing anhydrous alumina and fumed silica in the ink receiving layer. The range is preferably from 0.5 to 4: 6, and more preferably from 8.5: 1.5 to 6: 4. If the weight ratio of the filler is higher than this range, the binding force of the resin during film formation is insufficient, and there is a possibility that cracks occur during drying or the film becomes brittle, and when the weight ratio of the resin increases, This is because there is a possibility that the absorption speed of the ink ejected from the ink jet printer may decrease, and problems such as bleeding and poor drying may occur.
[0029]
The dry coating amount of the whole ink receiving layer is 5 to 50 g / m if there is no problem as long as a sufficient ink absorbing ability can be secured. 2 Is common.
[0030]
Next, the back layer provided on the surface opposite to the ink receiving layer via the support indispensable to the present invention contains a water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher as a main component and contains a modified silicone oil. It is indispensable to form the composition.
[0031]
The reason that the main component is a water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher is that if the glass transition point is lower than 50 ° C., the resin is softened in use in a high-temperature environment, and the front and back of the ink jet recording sheet are This is because the increase in friction causes conveyance failure such as poor paper feeding or double feeding. Limiting the solubility to insoluble in water is to prevent curling of the ink jet recording sheet due to the influence of humidity, This is to stabilize the properties.
[0032]
Further, the ink jet recording sheet of the present invention has an object to form the back layer with a composition containing a water-insoluble resin and a conductive resin having a glass transition point of 50 ° C. or more as main components and a modified silicone oil. Can be achieved.
[0033]
By adding a conductive resin to the main component, it is possible to prevent the ink-jet recording sheets from attracting each other due to static electricity or the like and to stabilize the transportability.
[0034]
Further, the reason for containing the modified silicone oil is to give the back layer the slipperiness characteristic of the modified silicone oil, and it is essential to reduce the friction between the front and back of the ink jet recording sheet.
[0035]
The water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher used for the back layer is not particularly limited, and one or more known resins can be used. For example, acrylic resin, polyester resin, polyamide resin, polyimide resin, melamine resin, epoxy resin, phenol resin, silicon resin, alkyd resin, silicone resin, diallyl phthalate resin, polyethylene resin, polypropylene resin, polyvinyl chloride resin, vinyl chloride Examples include a vinyl acetate copolymer, a styrene-butadiene copolymer, and an acrylic-maleic acid copolymer. Among them, an acrylic resin having excellent workability and transparency is more preferable.
[0036]
Similarly, the conductive resin used for the back layer is not particularly limited, and one or more types of known conductive resins can be used. For example, as an ion conductive type, a cationic resin containing an electrolyte represented by a quaternary ammonium salt, an anionic resin, and as a conjugated conductive type, a polyacetylene resin, a polyacrylonitrile resin, a polyphenylenevinylene resin, a polypyrrole resin, a polyphenylene Sulfide resins are mentioned.
[0037]
The modified silicone oil used in the back layer is not particularly limited, and one or more known modified silicone oils can be used. Examples thereof include amino-modified, epoxy-modified, carboxyl-modified, carbinol-modified, methacryl-modified, mercapto-modified, phenol-modified, methylstill-modified, alkyl-modified, ester-modified, alkoxy-modified, and fluorine-modified silicone oils. Among them, any of amino-modified, epoxy-modified, carbinol-modified, phenol-modified, methylstill-modified, alkyl-modified, and fluorine-modified is more preferable, and amino-modified silicone oil is most preferable.
[0038]
It is a modified site of the modified silicone oil, and a polysiloxane as a main chain is modified in a side chain type in which a part of a side chain is modified, a terminal type in which one or both ends are modified, or both. There is no problem with any modified form of the side chain terminal type.
[0039]
In addition, if necessary, an inorganic pigment such as silicone powder, an organic pigment such as plastic pigment, a pigment dispersant, an antifoaming agent, a leveling agent, a thickener, a flow improver, and an ultraviolet absorber may be used in the back layer. In addition, additives such as an antioxidant and a fluorescent whitening agent can be arbitrarily selected and contained within a range not to impair the object of the present invention. Further, a coloring dye or pigment can be added for the purpose of adjusting the color tone.
[0040]
Further, if necessary, an anchor coat layer can be provided for the purpose of improving the adhesion between the support and the back layer, and in order to clarify the front and back of the ink jet recording sheet, the top and bottom of the back layer can be clarified. In any case, it is also possible to execute a printing process of a back mark or the like.
[0041]
The weight ratio of the resin serving as the main component including the water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher and the conductive resin forming the back layer and the modified silicone oil is not particularly limited, but is 1000: 1 to 1000: 1. A range of 10: 1 is preferred, more preferably from 200: 1 to 50: 1. When the weight ratio of the modified silicone oil is lower than this range, the effect of the addition is significantly reduced, and there is a possibility that the transportability such as poor feeding or double feeding may be accompanied, and conversely, the weight ratio is higher than this range. This is because, during long-term storage, bleeding of the modified silicone oil into the ink receiving layer may occur, which may lower the intrinsic performance of the ink jet recording sheet such as printability.
[0042]
The dry coating amount of the back layer is 1 to 30 g / m if there is no problem if sufficient curl prevention can be secured. 2 However, in the case of the present invention, 2 g / m 2 is used in that the friction between the front and back sides of the ink jet recording sheets is reduced and sufficient high-speed conveyance is ensured. 2 As described above, especially when the support is a paper mainly composed of cloth or pulp, 4 g / m 2 Above, it is preferable to provide.
[0043]
In addition, as a method of applying the ink receiving layer and the back layer in the present invention, conventionally known air knife coater, blade coater, curtain coater, die coater, gate roll coater, bar coater, comma coater, lip coater, gravure coater Various devices such as a rod coater, a bill blade coater, a short dwell blade coater, a roll coater, and an extruder can be used.
[0044]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the contents of the present invention are not limited thereto. Further, “parts” shown in the examples are parts by mass unless otherwise specified.
[0045]
<Adjustment of coating liquid>
The coating liquids A to K were adjusted with the following composition.
[0046]
(Coating liquid A)
component
Porous wet silica X-37B 13 parts
(Manufactured by Tokuyama Corporation: secondary particle size: 3.7 μm)
Polyvinyl alcohol R-1130 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 4 parts
83 parts of water
[0047]
(Coating liquid B)
component
Dry silica 50 10 parts
(Nippon Aerosil Co., Ltd .: secondary particle size 0.23 μm)
Porous wet silica X-37B 3 parts
(Manufactured by Tokuyama Corporation: secondary particle size: 3.7 μm)
Polyvinyl alcohol R-1130 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 4 parts
83 parts of water
[0048]
(Coating liquid C)
component
Polyester Byron 200 (glass transition point 67 ° C) 20 parts
(Toyobo Co., Ltd.)
Carboxyl-modified silicone oil X-22-162C 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
Methyl ethyl ketone (hereinafter referred to as MEK) 40 parts
39.5 parts of toluene
[0049]
(Coating liquid D)
component
Polyester Byron 200 (glass transition point 67 ° C) 12 parts
(Toyobo Co., Ltd.)
Methacrylic acid ester-alkyl ammonium methacrylate chloride
Copolymer Elecond PQ-50B (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) 8 parts
Carboxyl-modified silicone oil X-22-162C 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
MEK 40 parts
39.5 parts of toluene
[0050]
(Coating liquid E)
component
Acrylic BR-116 (glass transition point 50 ° C) 12 parts
(Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
Methacrylic acid ester-alkyl ammonium methacrylate chloride
Copolymer Elecond PQ-50B (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) 8 parts
Carboxyl-modified silicone oil X-22-162C 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
MEK 40 parts
39.5 parts of toluene
[0051]
(Coating liquid F)
component
Acrylic BR-116 (glass transition point 50 ° C) 12 parts
(Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
Methacrylic acid ester-alkyl ammonium methacrylate chloride
Copolymer Elecond PQ-50B (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) 8 parts
Amino-modified silicone oil KF-868 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
MEK 40 parts
39.5 parts of toluene
[0052]
(Coating liquid G)
component
Acrylic BR-117 (glass transition point 35 ° C) 12 parts
(Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
Methacrylic acid ester-alkyl ammonium methacrylate chloride
Copolymer Elecond PQ-50B (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) 8 parts
Amino-modified silicone oil KF-868 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
MEK 40 parts
39.5 parts of toluene
[0053]
(Coating liquid H)
component
Polyvinyl alcohol PVA-117 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 10 parts
(The glass transition point varies depending on the degree of crystallinity, but is 70 to 90 ° C.)
Light calcium carbonate micro powder 3N 10 parts
(Bihoku Powder Chemical Industry Co., Ltd .: Particle size 0.7 μm)
80 parts of water
[0054]
(Coating liquid I)
component
Acrylic BR-116 (glass transition point 50 ° C) 12 parts
(Mitsubishi Rayon Co., Ltd.)
Methacrylic acid ester-alkyl ammonium methacrylate chloride
Copolymer Elecond PQ-50B (manufactured by Soken Chemical Co., Ltd.) 8 parts
Unmodified silicone oil KF96A-50cs 0.2 parts
(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
Silicone powder Tospearl 120 0.3 parts
(GE Toshiba Silicone Co., Ltd.)
MEK 40 parts
39.5 parts of toluene
[0055]
(Coating liquid J)
component
Anhydrous alumina AKP-G008 (Sumitomo Chemical Co., Ltd.) 3 parts
Dry silica 50 10 parts
(Nippon Aerosil Co., Ltd .: secondary particle size 0.23 μm)
Polyvinyl alcohol R-1130 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 4 parts
83 parts of water
[0056]
(Coating liquid K)
component
Colloidal silica Snowtex-C (Nissan Chemical Industries, Ltd.) 50 parts
Polyvinyl alcohol PVA-117 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 2 copies
48 parts of water
[0057]
(Coating liquid L)
component
Porous wet silica X-37B 10 parts
(Manufactured by Tokuyama Corporation: secondary particle size: 3.7 μm)
Polyvinyl alcohol R-1130 (manufactured by Kuraray Co., Ltd.) 4 parts
86 parts of water
[0058]
(Coating liquid M)
component
70 parts of cationic dry silica A (average primary particle diameter: 7 nm)
Theta-alumina AKP-G008 (Sumitomo Chemical Co., Ltd.) 20 parts
Polyvinyl alcohol PVA-617 (Kuraray) 10 parts
Polyallyldiamine hydrochloride DC-902P (Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.) 5 parts
450 parts of water
[0059]
<Example 1>
This will be described with reference to FIG. 1 which is a schematic partial sectional view.
[0060]
A 100 μm-thick white polyester film (WR712 manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) was used as the base material 1, and the coating liquid A was applied to one of them using an air knife coater, and the dry coating amount was 20 g / m 2. 2 After coating and drying so as to obtain an ink receiving layer 2, supercalendering was performed at a linear pressure of 180 kg / cm. Then, on the other side, the coating liquid C was applied using a lip coater to a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 1 in which the back layer 3 was formed by coating and drying so as to be as follows.
[0061]
<Example 2>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid D was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink jet recording sheet of Example 2 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0062]
<Example 3>
After forming the ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid E was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 3 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0063]
<Example 4>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid F was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 4 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0064]
<Example 5>
In the same manner as in Example 1, a 100 μm-thick white polyester film (WR712 manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) was used as a base material. m 2 After coating and drying so as to obtain an ink receiving layer, supercalendering was performed at a linear pressure of 200 kg / cm. Then, on the other side, the coating liquid F was applied using a lip coater to a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 5 was coated and dried to form a back layer.
[0065]
<Example 6>
Basis weight 127.9 g / m 2 Coated paper (New Age, manufactured by Oji Paper Co., Ltd.) as a base material, and the coating liquid B is applied to one of the base materials using an air knife coater, and the dry coating amount is 20 g / m 2. 2 After coating and drying so as to obtain an ink receiving layer, supercalendering was performed at a linear pressure of 200 kg / cm. Then, on the other side, the coating liquid F was applied using a lip coater to a dry coating amount of 8 g / m 2. 2 The ink jet recording sheet of Example 6 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0066]
<Comparative Example 1>
In the same manner as in Example 1, after forming an ink receiving layer on one of the substrates, an ink jet recording sheet of Comparative Example 1 was formed without forming a back layer on the other.
[0067]
<Comparative Example 2>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid G was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 Then, an ink jet recording sheet of Comparative Example 2 was formed, which was coated and dried to form a back layer.
[0068]
<Comparative Example 3>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid H was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 Then, an ink jet recording sheet of Comparative Example 3 was formed, which was coated and dried to form a back layer.
[0069]
<Comparative Example 4>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 1, the coating liquid I was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink jet recording sheet of Comparative Example 4 was formed by coating and drying to form a back layer.
[0070]
<Evaluation of transportability of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 4>
The obtained ink jet recording sheet was left for 24 hours in an environment of low temperature and low humidity of 10 ° C. and 20%, normal temperature and normal humidity of 23 ° C. and 50%, and high temperature and high humidity of 30 ° C. and 90% for 24 hours. Using a F8500 (manufactured by Canon Inc.), 200 sheets were printed by cassette feeding in a high-speed mode, and transport failures were counted as three points: non-feed, double feed, and paper jam. Table 1 shows the results. Of the three types of failures, non-feeding and double feeding are generally considered to be relatively minor failures, while paper jams are considered to be severe failures.
[0071]
[Table 1]
Figure 2004001374
[0072]
As can be seen from Table 1, it can be seen that all of the ink jet recording sheets of Examples 1 to 6 are ink jet recording sheets that are excellent in high-speed printer conveyance without any conveyance inhibition due to curl due to environmental changes. In addition, the water-insoluble resin that is the main component of the back layer is an acrylic resin, and further, the modified silicone oil contained in the back layer is amino-modified, epoxy-modified, carbinol-modified, phenol-modified, methylstill-modified, It can be seen that better performance is obtained by either alkyl modification or fluorine modification. Furthermore, when the ink receiving layer contains dry silica, which has been considered to be difficult to transport the printer at high speed, the ink receiving layer and the ink receiving layer and the back layer surface may have fine irregularities, and the humidity may be reduced. It can be seen that the curling is likely to occur due to the influence of pulp, and that it is good even when paper containing pulp as a main component is used for the support.
[0073]
On the other hand, when the back layer is not provided, double feed occurs frequently, paper jam occurs due to curl due to environmental change, and the glass transition point of the water-insoluble resin as the main component of the back layer is less than 50 ° C. In a high-temperature, high-humidity environment, non-feeding and multi-feeding occur frequently. It can be seen that non-feeding and double feeding frequently occur in all environments, and all of them are extremely inferior in high-speed conveyance. In addition, when the silicone oil contained in the back layer is unmodified, in addition to frequent misfeeding at high temperature and high humidity, the transfer of the silicone oil to the ink receiving layer significantly reduces the image obtained by printing. It is difficult to use as an ink jet recording sheet.
[0074]
<Example 7>
This will be described with reference to FIG. 2 which is a schematic partial sectional view.
[0075]
A 100 μm-thick white polyester film (WR712 manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) was used as the base material 1, and the coating liquid J was applied to one of the base materials using an air knife coater, and the dry coating amount was 20 g / m 2. 2 After coating and drying, the coating liquid K was further coated thereon using a die coater, and the dry coating amount was 5 g / m 2. 2 After coating and drying, the ink was subjected to a super calender treatment at a linear pressure of 140 kg / cm to form an ink receiving layer 2 composed of a layer 21 other than the outermost layer and an outermost layer 22. Then, on the other side, the coating liquid C was applied using a lip coater to a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 7 in which the back layer 3 was formed by coating and drying so as to be as follows.
[0076]
Example 8
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 7, the coating liquid D was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 8 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0077]
<Example 9>
After forming an ink receiving layer on one of the substrates in the same manner as in Example 7, the coating liquid E was applied on the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 9 was coated and dried to form a back layer.
[0078]
<Example 10>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 7, the coating liquid F was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 10 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0079]
<Example 11>
As in Example 7, a 100 μm-thick white polyester film (WR712 manufactured by Mitsubishi Chemical Polyester Film Co., Ltd.) was used as a base material. m 2 After coating and drying, the coating liquid J was further coated thereon using a die coater to a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 After coating and drying so as to obtain an ink receiving layer, supercalendering was performed at a linear pressure of 140 kg / cm. Then, on the other side, the coating liquid F was applied using a lip coater to a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 11 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0080]
<Example 12>
Basis weight 127.9 g / m 2 Coated paper (New Age, manufactured by Oji Paper Co., Ltd.) was used as a substrate, coated and dried in the same manner as in Example 11, and then subjected to a super calender treatment at a linear pressure of 180 kg / cm to form an ink receiving layer. Then, on the other side, the coating liquid F was applied using a lip coater to a dry coating amount of 7 g / m 2. 2 The ink-jet recording sheet of Example 12 in which coating and drying were performed so as to obtain a back layer was prepared.
[0081]
<Comparative Example 5>
In the same manner as in Example 7, an ink jet recording sheet of Comparative Example 7 was prepared in which an ink receiving layer was formed on one of the substrates and no back layer was formed on the other.
[0082]
<Comparative Example 6>
After forming an ink receiving layer on one of the substrates in the same manner as in Example 7, the coating liquid G was applied on the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 Thus, an ink jet recording sheet of Comparative Example 6 was formed, which was coated and dried to form a back layer.
[0083]
<Comparative Example 7>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 7, the coating liquid H was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink jet recording sheet of Comparative Example 7 was formed by coating and drying to form a back layer.
[0084]
<Comparative Example 8>
After forming an ink receiving layer on one side of the substrate in the same manner as in Example 7, the coating liquid I was applied to the other side using a lip coater at a dry coating amount of 5 g / m 2. 2 The ink jet recording sheet of Comparative Example 7 was formed by coating and drying to form a back layer.
[0085]
<Example 13>
Uncoated paper (OK Prince fine quality, manufactured by Oji Paper Co., Ltd.) 127.9 g / m 2 ) Is used as a substrate, and the coating amount L is 20.0 g / m 2 2 It was applied using a wire bar so as to be dried at 100 ° C. for 5 minutes. Thereafter, the coating amount of the coating liquid M is 10 g / m2. 2 It was applied using a wire bar so as to be dried at 100 ° C. for 3 minutes. Then, the coating liquid F was applied to the opposite surface of the uncoated paper using a lip coater, and the dry coating amount was 5 g / m2. 2 Was applied and dried to form a back layer, thereby producing an ink jet recording sheet.
[0086]
<Evaluation of transportability of Examples 7 to 13 and Comparative Examples 5 to 8>
The obtained ink jet recording sheet was left for 24 hours in an environment of low temperature and low humidity of 10 ° C. and 20%, normal temperature and normal humidity of 23 ° C. and 50%, and high temperature and high humidity of 30 ° C. and 90% for 24 hours. Using a F8500 (manufactured by Canon Inc.), 200 sheets were printed in a high-speed mode by cassette feeding, and defective conveyance was counted as three points: non-feed, double feed, and paper jam. Table 2 shows the results. Of the three types of failures, non-feeding and double feeding are generally considered to be relatively minor failures, while paper jams are considered to be severe failures.
[0087]
[Table 2]
Figure 2004001374
[0088]
As can be seen from Table 2, it can be seen that all of the ink jet recording sheets of Examples 7 to 13 are ink jet recording sheets which are excellent in high-speed printer conveyance without curling due to curling due to environmental change. In addition, the non-water-soluble resin that is the main component of the back layer is an acrylic resin, and further, the modified silicone oil contained in the back layer is amino-modified, epoxy-modified, carbinol-modified, phenol-modified, methylstill-modified, It can be seen that better performance is obtained by either alkyl modification or fluorine modification. Furthermore, the ink receiving layer has become smooth, and the ink receiving layer, which has been considered difficult to carry at high speed, contains a layer composed of anhydrous alumina, fumed silica, and a binder. It is good even when it is located, or when a paper mainly composed of pulp is used for the support, in which fine irregularities are generated on the surface of the ink receiving layer and the back layer, and the curl is easily generated due to the influence of humidity. I understand that there is.
[0089]
On the other hand, when the back layer is not provided, double feed occurs frequently, paper jam occurs due to curl due to environmental change, and the glass transition point of the water-insoluble resin as the main component of the back layer is less than 50 ° C. In a high-temperature, high-humidity environment, non-feeding and multi-feeding occur frequently. It can be seen that non-feeding and double feeding frequently occur in all environments, and all of them are extremely inferior in high-speed conveyance. In addition, when the silicone oil contained in the back layer is unmodified, in addition to frequent misfeeding at high temperature and high humidity, the transfer of the silicone oil to the ink receiving layer significantly reduces the image obtained by printing. It is difficult to use as an ink jet recording sheet.
[0090]
【The invention's effect】
The ink jet recording sheet of the present invention is excellent in intrinsic properties such as ink absorbency, clarity of an obtained image, and in some cases, a color reproduction range, and is extremely excellent in printer transportability at high speed and curling prevention in a wide environment. This is an excellent ink jet recording sheet.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic partial sectional view according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic partial sectional view according to an embodiment of the present invention, which is different from FIG.
[Explanation of symbols]
1 Substrate
2 Ink receiving layer
21 Layers other than the outermost layer
22 Outermost layer
3 Back layer

Claims (8)

支持体の片面にインク受容層、もう片面に背面層を設けたインクジェット記録シートにおいて、該背面層が、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂を主成分とし、変性シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジェット記録シート。In an ink jet recording sheet having an ink receiving layer on one side of a support and a back layer on the other side, the back layer contains a water-insoluble resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher as a main component and contains a modified silicone oil. An ink jet recording sheet characterized by the above-mentioned. 支持体の片面にインク受容層、もう片面に背面層を設けたインクジェット記録シートにおいて、該背面層が、ガラス転移点50℃以上の非水溶性樹脂及び導電性樹脂を主成分とし、変性シリコーンオイルを含有することを特徴とするインクジェット記録シート。In an ink jet recording sheet provided with an ink receiving layer on one side of a support and a backside layer on the other side, the backside layer is mainly composed of a water-insoluble resin and a conductive resin having a glass transition point of 50 ° C. or higher, and a modified silicone oil. An ink jet recording sheet comprising: 該インク受容層が、乾式シリカを含有することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のインクジェット記録シート。3. The ink jet recording sheet according to claim 1, wherein the ink receiving layer contains fumed silica. 該インク受容層が、無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層を含むことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録シート。The ink jet recording sheet according to claim 3, wherein the ink receiving layer includes a layer composed of anhydrous alumina, fumed silica, and a binder. 該無水アルミナと乾式シリカとバインダから成る層が、インク受容層の最表層であることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録シート。The ink jet recording sheet according to claim 4, wherein the layer comprising the anhydrous alumina, the fumed silica, and the binder is the outermost layer of the ink receiving layer. 該非水溶性樹脂が、アクリル樹脂であることを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載のインクジェット記録シート。6. The ink jet recording sheet according to claim 1, wherein the water-insoluble resin is an acrylic resin. 該変性シリコーンオイルが、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、フェノール変性、メチルスチル変性、アルキル変性、フッ素変性の何れかの変性シリコーンオイルであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録シート。The modified silicone oil according to any one of claims 1 to 6, wherein the modified silicone oil is any one of amino-modified, epoxy-modified, carbinol-modified, phenol-modified, methylstill-modified, alkyl-modified, and fluorine-modified silicone oils. The ink jet recording sheet according to the above. 該支持体が、パルプを主成分とする紙であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録シート。The ink jet recording sheet according to any one of claims 1 to 7, wherein the support is paper containing pulp as a main component.
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