JP2004000183A - Process and apparatus for preparing dried mozuku seaweed - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生もずく(モズク原藻体)を材料とした乾燥モズクの製造方法と乾燥モズクの製造装置に係り、特に、乾燥効率の向上と乾燥コストの低減が図れるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、モズクの主要な加工食品は、加工した生モズクに三杯酢を入れて食する食物である。また、最近では、上記生モズクを乾燥させた乾燥モズクとし、真空パック等に封入して流通させている。この乾燥モズクは、使用直前に水に戻して生モズクとし、これに三杯酢を入れて食する食物として利用されている。
【0003】
また、上記乾燥モズクをそのまま又は少し水に戻して「モズク佃煮」「モズク松前漬け」「モズクキムチ」「天ぷらの具」「みそ汁の具」「雑炊」等の食材に使用されている。更に、粉状の粉末に加工して、そば粉等に混入した食品として利用されている。最近では、上記乾燥モズクに対する食品以外の用途範囲の拡大と活用が盛んに行われている。例えば、抗がん作用や保湿力のあるフコイダン成分を含んだ乾燥モズクをパウダー状の微粉末に加工して食品や化粧品の材料とすることで、フコイダンの効用を引き出している。
【0004】
上記生モズクの乾燥方法としては、生モズクの表面に付着する粘性物質のぬめりの中に、抗がん作用のあるフコイダン成分やミネラル成分の大部分が豊富に入っており、上記生モズクを洗浄すると一緒にフコイダン、ミネラル成分が洗い流されると言う理由から、ぬめりが付着したままの状態で乾燥が行われていた。この生モズクの乾燥には、海苔用の乾燥装置やたばこ・緑茶の乾燥装置による熱風で透気乾燥する方法や20〜30°Cで乾燥する冷風乾燥装置が使用されている。
【0005】
上記のように生モズクは、その表面にぬめりを付着させたまま透気乾燥すると、ぬめり層が皮膜となって熱風を透気させられないために、乾燥時間が非常に長くなる。これがために、多大な乾燥コストを要していた。また、乾燥速度の低下によりモズクの品温が上昇してモズクが煮えてしまうと、変色するとともに柔らかくなってしまい極端に食感を喪失するという問題点も有する。また、生モズク層に厚さむらがあると乾燥むらとして残るとともに、水に浸して生モズクに戻す時に水の浸透性が悪く長い時間を要し、元の食感がないものになる。
【0006】
ところが、本願出願人は上記のように生モズクの表面に付着する粘性物質のぬめりの中に、抗がん作用のあるフコイダン成分やミネラル成分の大部分が豊富に入っており、上記生モズクを洗浄すると一緒にフコイダン、ミネラル成分が洗い流されると、モズクとしての品質価値が失われるとの点に疑問を持ち、下記のような実験を行った。実験は、沖縄モズクでぬめりを落としてないものとぬめりを落としたもので、精製したフコイダンの量を比較したものである。
「実験結果」
沖縄モズク(ぬめりを落としてないもの)150g:精製フコイダン1.22g(24.4%(w/d.w.))
沖縄モズク(ぬめりを落としたもの) 150g:精製フコイダン 1.42g( 28.4%(w/d.w.))
つまり、上記結果のように、ぬめりを落したものでも、精製フコイダンの成分に変化は無く、モズクを乾燥・粉末・パウダー状にしても、フコイダン成分の含有量に変化は見られないことが確認された。
【0007】
そこで、例えば、特開平1−128771号公報に見るように、生モズクを塩で揉んで処理した後、水洗いしてモズク表面のぬめりを除去した後、乾燥処理するもずくの品質改良法がある。これにより、ぬめりの無い乾燥モズクが得られ、水中に投入することにより、ぬめりのない生モズクに戻すことができる。
【0008】
しかし、上記もずくの品質改良法では、1回の処理当りのモズク1kgに対して100〜1kgの塩を消費する。このため、乾燥コストが高くなるし、生モズクの表面ぬめりのほか、モズク内部のぬめりまでも除去してしまう。これにより、ぬめりのないモズク内部のフコイダン成分やミネラル成分までが除去されてしまうという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、生モズク内のフコイダン成分やミネラル成分を残した状態で生モズクを効率良く均一に乾燥させることができ、乾燥コストの低減を図ることができる乾燥モズクの製造方法と乾燥モズクの製造装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本発明の請求項1記載の乾燥モズクの製造方法は、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去した後、遠心脱水により生モズクの表面付着水分を取り除く洗浄・脱水工程と、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、乾燥機内に配置して50〜80℃の熱風で透気乾燥させ、乾燥モズクを得る乾燥工程と、からなることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項2記載の乾燥モズクの製造方法は、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去した後、遠心脱水により生モズクの表面付着水分を取り除く洗浄・脱水工程と、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、冷凍処理を施し凍結させる冷凍工程と、上記乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクを、乾燥機内に配置して50〜80℃の熱風で透気乾燥させ、乾燥モズクを得る乾燥工程と、からなることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項3記載の乾燥モズクの製造方法は、請求項1又は2記載の乾燥モズクの製造方法において、上記乾燥工程は、乾燥トレー上面に広げた脱水生モズク又は凍結された脱水生モズクに対して透気乾燥する熱風方向を所定の時間間隔で交互に上下反転させることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項4記載の乾燥モズクの製造装置は、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去するぬめり除去手段と、上記表面ぬめりを除去した生モズクの表面付着水分を取り除く脱水手段と、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げて乾燥機内に配置させ、熱風を乾燥機内に送り込んで透気乾燥させて乾燥モズクとする乾燥手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項5記載の乾燥モズクの製造装置は、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去するぬめり除去手段と、上記表面ぬめりを除去した生モズクの表面付着水分を取り除く脱水手段と、上記乾燥トレー上面に広げた脱水生モズクを凍結する冷凍手段と、上記乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクを乾燥機内に配置させ、熱風を乾燥機内に送り込んで透気乾燥させて乾燥モズクとする乾燥手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項6記載の乾燥モズクの製造装置は、請求項4又は5記載の乾燥モズクの製造装置において、上記ぬめり除去手段は、生モズクと水とを混合した混合液を貯留する水槽と、この水槽の片側に垂設して混合液を吸い上げ攪拌する攪拌循環器と、を具備したことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項7記載の乾燥モズクの製造装置は、請求項4〜6のうちいずれか1項記載の乾燥モズクの製造装置において、上記脱水手段は、固定筒体内に配置した外筒胴とこの内部に配置した網筒胴とからなり、外筒胴と網筒胴とを一体に回転し、網筒胴内に入れられた生モズクを遠心脱水することを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項8記載の乾燥モズクの製造装置は、請求項4〜7のうちいずれか1項記載の乾燥モズクの製造装置において、上記乾燥手段は、乾燥機内に配置された乾燥トレー上面の脱水生モズク又は乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクに対し、蒸気の熱交換による熱風を吹き込み送風機による吹き込み力で乾燥機内に送り込んで透気乾燥させるとともに、この熱風方向をダクトの切換作動により所定の時間間隔で交互に上下反転させる構成としたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】
請求項1記載の乾燥モズクの製造方法の場合には、まず洗浄・脱水工程により、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去した後、遠心脱水により生モズクの表面付着水分を取り除く。続いて、乾燥工程により、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、乾燥機内に配置して50〜80℃の熱風で透気乾燥させる。このとき、脱水生モズクの表面にぬめりがなくて通気性が良いから、熱風の通過が良く、透気乾燥を確実に行うことができ、高品質な乾燥モズクを効率良く得ることができる。生モズクの乾燥速度が早くなって、乾燥コストも安価となる。
【0019】
また、上記のように製造された乾燥モズクは、生モズクに戻すとき、水が早く浸透することができるとともに、モズク内からぬめり成分が表面に露出し、ぬめりのある生モズクの状態に戻る。このため、三杯酢に入れたときも、元の生モズクの食感が得られる。更に、ぬめりに豊富に存在するフコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0020】
しかして、十分に乾燥させた乾燥モズクは、内部にフコイダン成分やミネラル成分が存在するから、これをパウダーにして食品や化粧品の原材料としたときその効用を発揮する。また、粉末モズクや粗砕モズクに加工し、食品の材料として利用するときも、フコイダン成分やミネラル成分を多く含む食材となる。
【0021】
請求項2記載の乾燥モズクの製造方法の場合には、洗浄・脱水工程と乾燥工程との間に、冷凍工程を付加したものである。すなわち、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、冷凍処理を施し凍結させる工程を実施する。これによると、乾燥トレー上面の冷凍された脱水生モズクを上記の乾燥工程により乾燥すると、ごく短時間での透気乾燥が可能となり、高品質な乾燥モズクが一層安価に製造できる。特に、凍結された脱水生モズクは、厚さがあって毛羽立った形のものとなるため透気乾燥時に通気し易くなり、乾燥させ易い。また、出来上がった乾燥モズクも厚さがあって毛羽立った形のものとなるため、水に浸して生もずくに戻す時に水の浸透性が良く戻り易いものとなり、スープとしてお湯で戻す時にも戻り易いものとなる。
【0022】
請求項3記載の乾燥モズクの製造方法の場合には、乾燥工程は、乾燥トレー上面に広げた脱水生モズクに対して透気乾燥する熱風方向を所定の時間間隔で交互に上下反転させて行われる。これにより、乾燥トレー上面の脱水生モズクの透気乾燥がより効率良く実行され、高品質な乾燥モズクが安価に製造できる。
【0023】
請求項4記載の乾燥モズクの製造装置の場合には、乾燥モズクの製造方法を確実に実施でき、生モズクから乾燥させた乾燥モズクを効率良く安価に製造することができる。
【0024】
請求項5記載の乾燥モズクの製造装置の場合には、乾燥モズクの製造方法を確実に実施でき、特に、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、冷凍処理を施し凍結させるようにしたから、生モズクから乾燥させた乾燥モズクをより効率良く、短時間に、且つ、より安価に製造することができる。
【0025】
請求項6記載の乾燥モズクの製造装置の場合には、生モズクの表面に付着したぬめりは、攪拌循環器により水と攪拌されながら確実且つ迅速に除去される。しかしながら、生モズク内のぬめり成分は除去されない。このため、モズク内のぬめり成分が残存し、ぬめり中のフコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0026】
請求項7記載の乾燥モズクの製造装置の場合には、生モズク表面からぬめりが除去された生モズクに対して、確実且つ迅速に表面の水分が除去される。しかし、生モズク内のぬめり成分は除去されず残存する。
【0027】
請求項8記載の乾燥モズクの製造装置の場合には、乾燥トレー上面の脱水生モズク又は乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクの透気乾燥がより効率良く実行され、高品質な乾燥モズクが安価に製造できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図 1〜図12を参照して本発明の乾燥モズクの製造方法とその装置の第1の実施の形態を説明する。図1は乾燥モズクの製造方法を示す工程図、図2は洗浄・脱水工程と乾燥工程とこれに使用される各手段の概要図である。図3はぬめり除去手段の外観図、図4はぬめり除去手段の作用断面図、図5と図6は脱水手段の外観図と作用断面図である。図7〜図12は乾燥手段の構成及び運転制御装置と作用図である。
【0029】
本発明の乾燥モズクの製造方法を前処理工程を含めて説明する。まず、図1に示すように、収穫した原藻M1が定量ごとに計量3される。この原藻M1は原料タンク5に反転投入され、原料タンク5内スクリュー7で洗浄機9に供給されて洗浄され、汚れを落とされる。洗浄後の原藻M1は搬出コンベアで目視選別機11に送り出されて作業者により選別される。この後、選別された生モズクM2は、水切機13とホッパー15を介してポンプ17により、図2に示すように、洗浄・脱水工程となる乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)20に定量だけ投入されて表面に付着している粘性物質であるぬめりが洗浄される。洗浄後の生モズクM3は、遠心脱水機(脱水手段)30により表面に付着している水分が除去されて、脱水生モズクM4となる。
【0030】
続いて、乾燥工程では、上記脱水生モズクM4を乾燥トレー43上面に広げた後、乾燥機(乾燥手段)40内に配置し、50〜80℃の熱風Hで透気乾燥させられる。このとき、脱水生モズクの表面にぬめりがなくて通気性が良いから、熱風の通過が良く、透気乾燥が確実に実行される。また、脱水生モズクの表面温度は、蒸発潜熱により60℃以上に上昇することがない。したがって、モズクの変色がなく、柔らかくなることもないので水に戻したときに元の食感が得られるものとなる。そして、乾燥度については、概ね含水率14%以下とするものであるが、好ましくは含水率3〜11%、更に好ましくは含水率3〜7%とし、この乾燥度になると、乾燥機40を停止して乾燥モズクM5が得られる。この乾燥モズクM5は、定量を包装50して製品となる。尚、ここで含水率とは、材料1kg中に含まれる水分量(kg)を百分率で表したものである。
【0031】
上記乾燥モズクの製造方法によると、生モズクは、洗浄・脱水工程により、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去した後、遠心脱水により生モズクの表面付着水分を取り除いているので、脱水生モズクの表面にぬめりがなくて通気性が良いから、熱風の通過が良い。したがって、50〜80℃の熱風Hで透気乾燥させられるから、乾燥速度が早くなって、乾燥コストが安価となる。また、生モズクに戻すとき、水が早く浸透することができるとともに、モズク内からぬめり成分が表面に露出し、ぬめりのある生モズクの状態に戻る。このため、三杯酢に入れた場合にも、元の生モズクの食感が得られる。更に、ぬめりに豊富に存在するフコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0032】
また、上記方法で乾燥させた乾燥モズクは、モズク内部にフコイダン成分やミネラル成分が存在するから、これをパウダーにして化粧品の原材料としたときその効用を発揮する。また、粉末モズクや粗砕モズクに加工し、食品の材料として利用するときも、フコイダン成分やミネラル成分を多く含む食材となる。
【0033】
上記乾燥モズクの製造方法に使用される製造装置100の概要は、図2に示すとおりのものである。以下、乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)20と遠心脱水機(脱水手段)30と、乾燥機(乾燥手段)40との詳細構成を説明する。
【0034】
上記乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)20の構成は、図2〜図4に示すように、生モズクM2と水Wとを混合した混合液WOを入れる水槽21と、この水槽21の片側に垂設して混合液WOを吸い上げて攪拌する攪拌循環器23とからなる。上記攪拌循環器23は、半開口の筒体23Aと、この内部に上下配置したスクリュウ体23Bと、このスクリュウ体23Bを回転駆動するモータ23C及び二つのプーリー23D,23E及びベルト23Fとからなる。また、水槽21の低部には排水管24と開閉弁25を備え、ぬめり取りした後の水Wを排水する。
【0035】
上記乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)20の構成により、水槽21内に入れた生モズクM2と水Wとの混合液WOは、モータ23Cの起動でスクリュウ体23Bを回転駆動すると、スクリュウ体23Bの底部に設けた吸引口26から混合液WOを吸引して上部の吐出口27から吐出され、この吸引・吐出作用は繰り返して行われる。このとき、筒体23A内に吸引された混合液WO中の生モズクM2は、スクリュウ体23Bの回転により攪拌されながら上昇して表面に付着したぬめりが分離される。
【0036】
従って、生モズクの表面に付着したぬめりだけが攪拌循環器により水と攪拌しながら確実且つ迅速に除去される。しかし、生モズク内のぬめり成分は除去されない。このため、モズク内のぬめり成分が残存し、フコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0037】
上記遠心脱水機(脱水手段)30の構成は、図2と図5と図6に示すように、固定筒体31内に、外筒胴33とこの内部に配置した網筒胴35とからなる回転胴37が垂直軸Vで回転自在に支持されている。上記回転胴37は、回転駆動源となるモーター39に繋がれていて、高速回転する構成になっている。また、固定筒体31の上部には開閉蓋32が枢支されている。
【0038】
しかして、定量の洗浄した生モズクM3を回転胴37内に投入させた後、回転胴37を高速回転して生モズクを遠心脱水することができる。これで、脱水生モズクM4が得られる。上記生モズク表面からぬめりが除去された生モズクに対して、確実且つ迅速に水分が除去されるとともに、生モズク内のぬめり成分は除去されない。
【0039】
上記乾燥機(乾燥手段)40は、図2と図7〜図10に示すように、乾燥庫内棚41に被乾燥物の脱水生モズクM4を仕込んだ乾燥トレー43を複数個配置し、熱風Hを各乾燥トレー43に通気させ、透気乾燥するものである。まず、上記乾燥機(乾燥手段)40への熱風Hの供給は、吹き込み送風機203により外気Eを熱交換器201に送風し、ここでボイラーBから供給される蒸気Sとの熱交換が行われ、この熱風Hが筒管205から供給される。上記乾燥機(乾燥手段)40において、乾燥に利用された排気熱風H1は、排気筒管206から排気送風機により吸引されて外気へ排気される。
【0040】
上記乾燥機(乾燥手段)40の詳細構成を、図9と図10を中心に説明する。筐体45には、上下配置の4つの独立した箱型の乾燥庫内棚41が設けられている。この乾燥庫内棚41は、筐体45の前面側に開口を設けて乾燥トレー43の出し入れを可能とし、開口を密閉する点検扉47が設けられている。また、右側部には、機内ダンパー49の操作レバーLを備えている。上記機内ダンパー49は、図10に示すように、各乾燥庫内棚41の側部側に枢設されていて、熱風Hの導入量が加減調節できるようになっている。
【0041】
上記筐体45の天部45Aには、この四隅に配管P1,P2,P3,P4が貫通されて垂直姿勢に配設されている。この各配管P1,P2,P3,P4には、開閉弁V1,V2,V3,V4が設けられていて、電磁駆動器D1,D2,D3,D4により開閉駆動される。また、上記各配管P1,P2の上部は、筒管205と接続されており、各配管P3,P4の上部は、排気筒管206と接続されている。これで、配管P1の開閉弁V1と配管P4の開閉弁V4が開口していると、熱風Hは配管P1から筐体内の空洞部51に入り、各乾燥庫内棚41の機内ダンパー49から各乾燥庫内棚41の内部の乾燥トレー43の上側から下側に抜ける下向送風となる。
【0042】
そして、空洞部53から配管P4を介して排気筒管206に排出される。また、配管P2の開閉弁V2と配管P3の開閉弁V3が開口していると、熱風Hは配管P2から筐体内の空洞部53に入り、各乾燥庫内棚41の乾燥トレー43の下側から上側に抜ける下向送風となる。各乾燥トレー43の下側から乾燥庫内棚41内部に入った熱風Hは、機内ダンパー49から空洞部51に抜け、配管P3を介して排気筒管206に排出される。
【0043】
上記のように、筒管205からの熱風Hは、各乾燥庫内棚41に供給される熱風経路が、図8と図10に示すように、乾燥トレー43に対して上向送風と下向送風となるように、各開閉弁V1,V2,V3,V4の開閉操作が、これに連結している電磁駆動器D1,D2,D3,D4により開閉駆動される。しかして、乾燥トレー43の上面に広げられた脱水モズクM4に対して、熱風Hを上向送風と下向送風に反転切換して透気乾燥される。上記電磁駆動器D1,D2,D3,D4は、図11に示すように、乾燥モズクの製造装置100の乾燥機(乾燥手段)40を運転制御する運転制御装置200により制御される。尚、本発明の乾燥モズクの製造方法とその装置は、熱風Hを上向送風または下向送風のいずれかに固定して透気乾燥させるようにしても良い。この場合には、乾燥時間を上記よりも長く設定する。
【0044】
上記運転制御装置200の一実施形態について説明する。まず、乾燥機(乾燥手段)40への熱風Hを供給する熱交換器201は、ボイラB1の水を蒸気SとするバーナーB2と、熱交換器201内に配置した熱交換パイプPに外気Eを送風する吹き込み送風機203とからなる。そして、熱交換器201の熱風排出側の筒管205内に温度センサS1を配置している。この温度センサS1の出力は、温度設定器(50〜80℃に設定)S2との比較器207に入力して、ここから出力する比較信号が温度制御部209に入力し、熱風設定温度(50〜80℃)となるように、上記バーナーB2の火力を調節制御する。
【0045】
更に、上記運転制御装置200には、タイマT1と熱風方向切換器220とを備えている。これで、乾燥機(乾燥手段)40内に配置した4つの開閉弁V1〜V4の電磁駆動器D1〜D4を、タイマT1で設定した所定の時間間隔(t)で透気乾燥する熱風方向を交互に上下反転させるべく、付勢・消勢する。
【0046】
また、上記乾燥機(乾燥手段)40による乾燥時間は、例えば含水率5%になる時間をタイマT2により設定する。タイマT2のタイムアップにより乾燥機(乾燥手段)40の運転を停止する。尚、乾燥時間は例えば含水率5%になる時間をタイマT2により設定する方法の他、目視検品により乾燥が十分行われたかを確認して乾燥機(乾燥手段)40の運転を停止するようにしてもよい。上記運転制御部213には、スタート/停止スイッチSoを備えるとともに、上記温度制御部209にも接続され、バーナーB2の運転・停止を制御する。
【0047】
上記運転制御装置200によると、図12に示す運転制御のタイムチャートに見るように、乾燥機(乾燥手段)40が運転制御される。まず、含水率を例えば5%となるように処理時間を設定し、熱風設定温度を80℃とし、含水率約97%の脱水生モズクM4を乾燥トレー上面に広げて乾燥機40内に配置させる。続いて、50〜80℃の熱風Hを乾燥機内に送り込んで透気乾燥をはじめる。この運転中に、タイマT1で設定した所定の時間間隔(t)で透気乾燥する熱風方向を交互に上下反転させる。このとき、脱水生モズクM4の表面にぬめりがなくて通気性が良いから、熱風の通過が良く、透気乾燥が効率よく進められる。更に、脱水生モズクの品温は、透気乾燥する際蒸発潜熱により60℃以上に上昇することがない。このため、脱水生モズクM4が煮えることがなく、変色や柔らかくなるなどの変質がない。やがて、タイマT2がタイムアップし、乾燥機40を停止して含水率5%の乾燥モズクM5が得られる。
【0048】
続いて、上記乾燥モズクの製造装置100を使用した乾燥モズクの製造方法の実施例を説明する。収穫した生モズクM1の原料1kgを前処理加工した後、洗浄・脱水工程となる乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)20に定量だけ投入して表面に付着している粘性物質であるぬめりを洗浄する。洗浄後の生モズクM3は、遠心脱水機(脱水手段)30により表面に付着している水分が除去されて、脱水生モズクM4となる。洗浄・脱水後の原料は含水率97・4%W.B、重量1.143kgとする。
【0049】
続いて、乾燥工程では、上記脱水生モズクM4を乾燥トレー43上面に広げた後、乾燥機(乾燥手段)40内に配置し、50〜80℃の熱風Hで透気乾燥する。このとき、脱水生モズクの表面にぬめりがなくて通気性が良いことから、熱風の通過が良く、透気乾燥が確実に実行される。処理時間は2.5時間であり、乾燥度が含水率7%で、重量0.032kgとなる。上記処理中、脱水生モズクの表面温度は、蒸発潜熱により60℃以上に上昇することがない。したがって、モズクの変色がなく、柔らかくなることもなく、細い繊維状の乾燥モズクM5となる
【0050】
上記乾燥モズクM5を水に浸して生モズクに戻したものの食感を数名のモニターにより検査したところ、元の生モズクのぬめり感とシャキシャキ感のある食感が得られていることを確認した。
【0051】
以上のように、本発明の乾燥モズクの製造方法及びその装置によると、生モズクの乾燥速度が早く乾燥コストが安価となる。また、生モズクに戻すとき、水が早く浸透することができるとともに、モズク内からぬめり成分が表面に露出し、元の食感が得られるとともに、フコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0052】
また、本発明の乾燥モズクの製造方法により製造された乾燥モズクは、内部にフコイダン成分やミネラル成分が豊富に存在しているから、これをパウダーにして化粧品の原材料としたときその効用を発揮する。また、粉末モズクや粗砕モズクに加工し、食品の材料として利用するときも、フコイダン成分やミネラル成分を多く含む食材となる。
【0053】
次に、図13,図14を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、上記第1の実施の形態における洗浄・脱水工程と乾燥工程との間に、冷凍工程を付加したものである。すなわち、上記脱水生モズクを乾燥トレー上面に広げた後、冷凍処理を施し凍結させる工程を実施する。
【0054】
すなわち、乾燥モズクの製造装置は、原料となる生モズクの表面ぬめりを洗浄して除去するぬめり除去手段と、上記表面ぬめりを除去した生モズクの表面付着水分を取り除く脱水手段と、上記乾燥トレー上面に広げた脱水生モズクを凍結する冷凍手段と、上記乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクを乾燥機内に配置させ、熱風を乾燥機内に送り込んで透気乾燥させて乾燥モズクとする乾燥手段と、を具備するものである。その構成は、冷凍手段を除いて上記第1の実施の形態の場合と同じであるのでその説明は省略する。冷凍手段としては、例えば冷凍庫が使用されるが、これに限られず、例えばコンベヤ式の冷凍装置等を使用しても良い。
【0055】
そして、図13に示すような工程を経て乾燥モズクを得る。まず、前処理工程として、原料となる生モズク(原藻M1)を洗浄101した後、目視検品103を行って、不純物、夾雑物を除去し、選別された生モズクM2とする。そして、直ちに、本発明の乾燥モズクの製造工程に入る。また、必要に応じて、上記の生モズクM2は冷凍105して保管を行い、乾燥させる時に解凍107する場合もある。このように、冷凍105することにより、任意の時間保管しておくことが可能となる。尚、本発明の乾燥モズクの製造工程を実施する前に、必要に応じて洗浄109を行う。もっとも、この工程は必須ではない。
【0056】
次に、本発明の乾燥モズクの製造方法に入るものであり、原料となる生モズクM2の表面ぬめりを洗浄して除去111した後、遠心脱水115により表面付着水分を取り除いて脱水生モズクM3を得る洗浄・脱水を行う。次に、上記脱水生モズクM3を乾燥トレー上面に広げた後、冷凍処理を施し凍結させる冷凍117を行い、次に、上記乾燥トレー上面に広げた凍結された脱水生モズクM3を、乾燥機内に配置して50〜80℃の熱風で透気乾燥させる乾燥119を行い、乾燥モズクM5を得るものである。
【0057】
上記乾燥モズクの製造装置及び製造方法の場合には、洗浄・脱水工程と乾燥工程との間に、冷凍工程を付加したものである。乾燥トレー上面の冷凍された脱水生モズクを上記の乾燥工程により乾燥すると、低温で乾燥時間が余計にかかるかと思われるが、実際には乾燥時間がかなり短縮されることが判明している。図14は、上記第1の実施の形態で示した乾燥工程と同様の条件で、凍結の有無での乾燥度合を比較した例を示すもので、横軸に乾燥の経過時間(分)をとり、縦軸にモズク重量(kg)をとって、その変化を示したものである。その結果、凍結なしの場合は、4、03kgのモズクを0.25kgまで乾燥させるのに120分かかっており、これに対し、凍結有りの場合は、3、94kgのモズクを0.24kgまで乾燥させるのに100分かかり、0.2kgまで乾燥させるのに120分かかっていることがわかる。つまり、凍結有りのほうが、乾燥時間が20〜30分程度乾燥速度が早くなる。凍結有りの場合には投入から20〜30分後には水滴が落ちて乾燥機の下に水溜りができる。この理由としては、凍結することでモズクの細胞壁が破壊されて、この後、乾燥させると、破壊された細胞壁の内部から水分が出てきて(ドリップ)乾燥が早くなることが考えられる。また、凍結された脱水生モズクM3は、凍結なしのものが、比較的べたっとしたシート状をなしており、やや通気性が劣るのに対し、厚さがあって毛羽立った形のものとなるため、透気乾燥時により通気し易くなり、短時間に乾燥が可能となる。また、出来上がった乾燥モズクも厚さがあって毛羽立った形のものとなるため、水に浸して生もずくに戻す時に水の浸透性が良く戻り易く、或いはスープとしてお湯で戻すときに短時間で戻すことができるものとなる。
【0058】
以上本実施の形態の場合には、上記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができることはもとより、より一層短時間での透気乾燥が可能となり、製造タクトがより短縮でき、水やお湯で戻し易い高品質な乾燥モズクが一層安価に製造できる。
【0059】
本発明は上記各実施形態に限定されない。例えば、熱風方向をダクトの切換作動により所定の時間間隔tで交互に上下反転させる動作は、タイマTによる自動切換えのほか、手動で操作する方法を採っても良い。また、前述したように、透気乾燥させる方法としては所定の時間間隔tで交互に上下反転させる方法に代えて、一方向からの熱風供給による透気乾燥としても実施は可能である。更に、乾燥モズクの製造装置100やこの運転制御装置200における各部の構成は、発明の要旨内において、適宜に設計変更が可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の乾燥モズクの製造方法とその装置によると、生モズクの乾燥速度が早くなって、高品質な乾燥モズクを安価に製造することができる。また、この製品は、生モズクに戻すとき、水が早く浸透することができてモズク内からぬめり成分が表面に露出し、ぬめりのある生モズクの状態に戻り、元の生モズクの食感が得られる。更に、ぬめりに豊富に存在するフコイダン成分やミネラル成分も喪失しない。
【0061】
また、上記本発明の乾燥モズクの製造方法とその装置において、冷凍手段を付加し、洗浄・脱水工程と乾燥工程との間に冷凍工程を付加したことにより、乾燥トレー上面の冷凍された脱水生モズクを上記の乾燥工程により乾燥すると、より一層短時間での透気乾燥が可能となり、製造タクトがより短縮でき、水やお湯で戻し易い高品質な乾燥モズクが一層安価に製造できる。
【0062】
また、本発明の乾燥モズクの製造装置において、ぬめり除去手段として生モズクと水とを混合した混合液を貯留する水槽と、この水槽の片側に垂設して混合液を吸い上げ攪拌する攪拌循環器と、を具備したものとする場合には、生モズクの表面に付着したぬめりは、攪拌循環器により水と攪拌されながら確実且つ迅速に除去される。しかしながら、生モズク内のぬめり成分は除去されない。このため、モズク内のぬめり成分が残存し、ぬめり中のフコイダン成分やミネラル成分も喪失することがない。
【0063】
また、本発明の乾燥モズクの製造装置において、脱水手段は、固定筒体内に配置した外筒胴とこの内部に配置した網筒胴とからなり、外筒胴と網筒胴とを一体に回転し、網筒胴内に入れられた生モズクを遠心脱水するものとした場合には、生モズク表面からぬめりが除去された生モズクに対して、確実且つ迅速に表面の水分が除去される。しかし、生モズク内のぬめり成分は除去されず残存させることができる。
【0064】
また、本発明の乾燥モズクの製造方法とその乾燥手段において、乾燥工程で、乾燥トレー上面に広げた脱水生モズクに対して透気乾燥する熱風方向を所定の時間間隔で交互に上下反転させることにより、乾燥トレー上面の脱水生モズクの透気乾燥がより効率良く実行され、高品質な乾燥モズクが安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、乾燥モズクの製造方法を示す工程図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、洗浄・脱水工程と乾燥工程とこれに使用される各手段の概要図である。
【図3】本発明のぬめり除去手段の外観図である。
【図4】本発明のぬめり除去手段の作用断面図である。
【図5】本発明の脱水手段の外観図である。
【図6】本発明の脱水手段の作用断面図である。
【図7】本発明の乾燥手段の外観斜視図である。
【図8】本発明の乾燥手段に使用される乾燥トレーの外観図である。
【図9】本発明の乾燥手段の外観正面図である。
【図10】本発明の乾燥手段の作用を示す内部断面図である。
【図11】本発明となる乾燥モズクの製造装置と運転制御装置のブロック線図である。
【図12】本発明の運転制御装置の動作を示すタイムチャート図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示し、乾燥モズクの製造方法を示す工程図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示し、凍結の有無での乾燥度合の比較例を示す図である。
【符号の説明】
3 計量
5 原料タンク
7 定量スクリュー
9 洗浄機
11 目視選別機
13 水切機
15 ホッパー
17 ポンプ
20 乾燥洗浄機(ぬめり除去手段)
21 水槽
23 攪拌循環器
23A 筒体
23B スクリュウ体
23C モータ
24 排水管
25 開閉弁
26 吸引口
27 吐出口
30 遠心脱水機(脱水手段)
31 固定筒体
32 開閉蓋
33 外筒胴
35 網筒胴
37 回転胴
39 モーター
40 乾燥機(乾燥手段)
41 乾燥庫内棚
43 乾燥トレー
45 筐体
47 点検扉
49 機内ダンパー
50 包装
51 空洞部
53 空洞部
100 乾燥モズクの製造装置
200 運転制御装置
201 熱交換器
203 吹き込み送風機
205 筒管
206 排気筒管
207 比較器
209 温度制御部
213 運転制御部
B1 ボイラー
B2 バーナー
D1〜D4 電磁駆動器
H 熱風
M1 原藻
M2 選別された生モズク
M3 洗浄後の生モズク
M4 脱水生モズク
M5 乾燥モズク
P 熱交換パイプ
S 蒸気
S1 温度センサ
S2 温度設定器
P1〜P4 開閉弁
So スタート/停止スイッチ
T1 タイマ
T2 タイマ
V 垂直軸
V1〜V4 開閉弁
WO 混合液
W 水[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing dried mozuku using raw mozuku (mozuku original alga body) as a material and a production apparatus for dried mozuku, and more particularly to a method for improving drying efficiency and reducing drying cost.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the main processed food of mozuku is food that is prepared by adding three glasses of vinegar to processed raw mozuku. Recently, the raw mozuku has been dried into a dried mozuku, which is then enclosed in a vacuum pack or the like and distributed. This dried mozuku is returned to water immediately before use to make a raw mozuku, and is used as food to be eaten by adding three glasses of vinegar.
[0003]
Also, the dried mozuku is used as it is or slightly returned to water, and is used for foodstuffs such as "mozuku tsukudani", "mozuku matsumae pickle", "mozuku kimchi", "tempura noodles", "miso soup noodles", "porridge". Furthermore, it is processed into powdery powder and used as food mixed with buckwheat flour or the like. Recently, the range of uses other than foods for the dried mozuku has been expanded and utilized actively. For example, dried mozuku containing a fucoidan component having anticancer activity and moisturizing power is processed into powdery fine powder to be used as a material for foods and cosmetics, thereby bringing out the utility of fucoidan.
[0004]
As for the method of drying the raw mozuku, most of the fucoidan and mineral components with anticancer activity are abundant in the slimming of the viscous substance attached to the surface of the raw mozuku, and the raw mozuku is washed. Then, since the fucoidan and the mineral components are washed away together, the drying has been performed with the slime adhered. For drying the raw mozuku, a method of air-drying with hot air using a drying apparatus for laver or a drying apparatus for tobacco or green tea, or a cold air drying apparatus for drying at 20 to 30 ° C. is used.
[0005]
As described above, if raw mozuku is air-permeable and dried with its surface adhered, the drying time becomes extremely long because the slimy layer becomes a film and cannot be passed through by hot air. For this reason, a large drying cost was required. In addition, if the mozuku product temperature rises due to a decrease in the drying speed and the mozuku is boiled, the mozuku becomes discolored and becomes soft, resulting in extremely loss of texture. Further, if the raw mozuku layer has uneven thickness, it remains as dry unevenness, and when immersed in water to return to the raw mozuku, the water permeability is poor and a long time is required, and the original texture is not obtained.
[0006]
However, as described above, the applicant of the present invention abundantly contains the fucoidan component and mineral component having anticancer activity in the slimming of the viscous substance attached to the surface of the raw mozuku. The following experiments were carried out with the doubt that the quality value as mozuku would be lost if the fucoidan and mineral components were washed away with washing. The experiment compared the amount of refined fucoidan in Okinawa Mozuku with and without slime.
"Experimental result"
Okinawa Mozuku (without slimming) 150 g: 1.22 g of purified fucoidan (24.4% (w / dw))
Okinawa Mozuku (without slimming) 150 g: purified fucoidan 1.42 g (28.4% (w / dw))
In other words, as shown in the above results, even if the slime was removed, there was no change in the components of the purified fucoidan, and it was confirmed that the content of the fucoidan component did not change even when the mozuku was dried, powdered, or powdered. Was done.
[0007]
Thus, for example, as shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 1-128771, there is a quality improvement method of mozuku, in which raw mozuku is rubbed and treated with salt, washed with water to remove slime on the mozuku surface, and then dried. As a result, a dried mozuku without slime can be obtained, and by throwing it into water, it can be returned to a raw mozuku without slime.
[0008]
However, in the above-described method for improving quality of Mozuku, 100 to 1 kg of salt is consumed per 1 kg of mozuku per one treatment. For this reason, the drying cost increases, and not only the surface of the raw mozuku but also the inside of the mozuku are removed. Thereby, there is a problem that even the fucoidan component and the mineral component inside the mozuku without slimming are removed.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made on the basis of such a point, and the object thereof is to enable the raw mozuku to be efficiently and uniformly dried while leaving the fucoidan component and the mineral component in the raw mozuku, and the drying cost is reduced. It is an object of the present invention to provide a dried mozuku manufacturing method and a dried mozuku manufacturing apparatus capable of reducing the amount of dried mozuku.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the method for producing dried mozuku according to
[0011]
Further, the method for producing dried mozuku according to the second aspect of the present invention includes a washing and dehydrating step of removing surface moisture of the raw mozuku by centrifugal dehydration after washing and removing the surface of raw mozuku as a raw material; A freezing step in which the mozuku is spread on the upper surface of the drying tray, and then subjected to a freezing treatment to freeze the frozen mozuku, and the frozen dehydrated raw mozuku spread on the upper surface of the drying tray is placed in a dryer and air-permeable with hot air at 50 to 80 ° C. Drying to obtain dried mozuku.
[0012]
The method for producing a dried mozuku according to
[0013]
Further, the apparatus for producing dried mozuku according to claim 4 is a slime removing means for washing and removing the surface slick of raw mozuku as a raw material, and a dehydrating means for removing moisture attached to the surface of the raw mozuku from which the surface slime has been removed. And drying means for spreading the dehydrated raw mozuku on the upper surface of the drying tray, disposing the mozuku in the dryer, sending hot air into the dryer and air-drying the dried mozuku to form a dried mozuku.
[0014]
Further, the apparatus for manufacturing dried mozuku according to
[0015]
Also, the dry mozuku manufacturing apparatus according to
[0016]
In addition, the dry mozuku manufacturing apparatus according to claim 7 is the dry mozuku manufacturing apparatus according to any one of claims 4 to 6, wherein the dehydrating means includes an outer cylindrical body disposed in a fixed cylindrical body and the outer cylindrical body. The net cylinder is disposed inside, and the outer cylinder and the net cylinder are rotated integrally, and the raw mozuku put in the net cylinder is subjected to centrifugal dehydration.
[0017]
An apparatus for producing a dried mozuku according to claim 8 is the apparatus for producing a dried mozuku according to any one of claims 4 to 7, wherein the drying means comprises a dehydrator for drying a top surface of a drying tray disposed in the dryer. For fresh mozuku or frozen dehydrated fresh mozuku spread on the drying tray, hot air from steam heat exchange is blown into the dryer with the blowing force of the blower and air-dried, and this hot air direction is switched by the duct. , Which is configured to be turned upside down alternately at predetermined time intervals.
[0018]
[Action]
In the case of the method for producing dried mozuku according to the first aspect, first, the surface of the raw mozuku as a raw material is washed and removed in a washing / dehydration step, and then the water adhering to the surface of the raw mozuku is removed by centrifugal dehydration. Subsequently, in the drying step, the dehydrated raw mozuku is spread on the upper surface of the drying tray, then placed in a dryer and air-dried with hot air at 50 to 80 ° C. At this time, since the surface of the dehydrated raw mozuku is not slimy and has good air permeability, hot air is well passed, air-permeable drying can be performed reliably, and a high-quality dried mozuku can be efficiently obtained. The drying speed of raw mozuku is increased, and the drying cost is reduced.
[0019]
Further, when the dried mozuku produced as described above is returned to the raw mozuku, water can permeate quickly, and the slimming component is exposed from the inside of the mozuku to the surface, thereby returning to the state of the raw mozuku with slime. Therefore, the texture of the original raw mozuku can be obtained even when it is put in three tablespoons of vinegar. Further, the fucoidan component and the mineral component which are abundantly present in the slimming are not lost.
[0020]
The dried mozuku, which has been sufficiently dried, has a fucoidan component and a mineral component therein. Therefore, when the dried mozuku is powdered and used as a raw material for foods and cosmetics, it exhibits its effect. Also, when processed into powdered mozuku or crushed mozuku and used as a food material, it becomes a food material rich in fucoidan and mineral components.
[0021]
In the case of the method for producing a dried mozuku according to the second aspect, a freezing step is added between the washing / dehydrating step and the drying step. That is, after the dehydrated raw mozuku is spread on the upper surface of the drying tray, a step of performing a freezing treatment and freezing is performed. According to this, when the frozen dehydrated raw mozuku on the upper surface of the drying tray is dried by the above-described drying step, air-permeable drying can be performed in a very short time, and a high-quality dried mozuku can be produced at a lower cost. In particular, the frozen dehydrated raw mozuku has a thick and fluffy shape, so that it can be easily aerated at the time of air-permeable drying and easily dried. In addition, the dried dried mozuku also has a thick and fluffy shape, so that when immersed in water and returned to raw mozuku, water permeability is easy to return, and it is easy to return when returning as soup with hot water It will be.
[0022]
In the case of the method for producing a dried mozuku according to
[0023]
In the case of the dried mozuku manufacturing apparatus according to the fourth aspect, the method for manufacturing dried mozuku can be reliably performed, and dried mozuku dried from raw mozuku can be efficiently and inexpensively manufactured.
[0024]
In the case of the dried mozuku producing apparatus according to the fifth aspect, the method for producing a dried mozuku can be reliably carried out. In particular, after the dehydrated raw mozuku is spread on the upper surface of the drying tray, it is subjected to a freezing treatment and frozen. Therefore, dried mozuku dried from raw mozuku can be produced more efficiently, in a shorter time, and at lower cost.
[0025]
In the dry mozuku manufacturing apparatus according to the sixth aspect, the slime attached to the surface of the raw mozuku is reliably and quickly removed while being stirred with water by the stirring circulator. However, the slimming components in the raw mozuku are not removed. For this reason, the slick component in the mozuku remains, and the fucoidan component and the mineral component in the slick are not lost.
[0026]
In the case of the dry mozuku manufacturing apparatus according to the seventh aspect, the surface of the raw mozuku from which the slime has been removed from the surface of the raw mozuku is reliably and quickly removed. However, the slimming component in the raw mozuku remains without being removed.
[0027]
In the case of the dry mozuku manufacturing apparatus according to claim 8, the air-drying of the dehydrated raw mozuku on the upper surface of the drying tray or the frozen dehydrated raw mozuku spread on the upper surface of the drying tray is performed more efficiently, and high-quality drying is performed. Mozuku can be manufactured inexpensively.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a method and an apparatus for producing dried mozuku of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a process diagram showing a method for producing a dried mozuku, and FIG. 2 is a schematic diagram showing a washing / dehydrating process, a drying process, and each means used in the process. 3 is an external view of the slime removing means, FIG. 4 is an operational sectional view of the slime removing means, and FIGS. 5 and 6 are external views and operational sectional views of the dewatering means. 7 to 12 are diagrams showing the structure of the drying means, the operation control device, and the operation thereof.
[0029]
The method for producing dried mozuku of the present invention will be described including the pretreatment step. First, as shown in FIG. 1, the harvested original algae M1 is weighed 3 for each fixed amount. The raw algae M1 is inverted into the
[0030]
Subsequently, in the drying step, after the dehydrated raw mozuku M4 is spread on the upper surface of the drying
[0031]
According to the method for producing dried mozuku, the raw mozuku is washed and dehydrated, after removing the surface of the raw mozuku as a raw material by washing, the centrifugal dehydration is used to remove the water adhering to the surface of the raw mozuku. Since the surface of the dehydrated raw mozuku is not slimy and has good air permeability, the passage of hot air is good. Therefore, since the drying is performed with the hot air H at 50 to 80 ° C., the drying speed is increased, and the drying cost is reduced. In addition, when returning to the raw mozuku, water can permeate quickly, and the slimming component is exposed to the surface from inside the mozuku, returning to a slimy raw mozuku state. For this reason, even if it is put in three tablespoons of vinegar, the texture of the original raw mozuku can be obtained. Further, the fucoidan component and the mineral component which are abundantly present in the slimming are not lost.
[0032]
In addition, the dried mozuku dried by the above method exhibits its effect when powdered as a raw material for cosmetics because the fucoidan component and the mineral component are present inside the mozuku. Also, when processed into powdered mozuku or crushed mozuku and used as a food material, it becomes a food material rich in fucoidan and mineral components.
[0033]
The outline of the
[0034]
As shown in FIGS. 2 to 4, the configuration of the drying and washing machine (slime removing means) 20 is as follows: a
[0035]
With the configuration of the above-mentioned drying and washing machine (slime removing means) 20, the mixed solution WO of the raw mozuku M2 and the water W put in the
[0036]
Therefore, only the slime adhered to the surface of the raw mozuku is reliably and quickly removed while being stirred with water by the stirring circulator. However, the slimming components in the raw mozuku are not removed. Therefore, the slimming component in the mozuku remains, and the fucoidan component and the mineral component are not lost.
[0037]
The configuration of the centrifugal dehydrator (dehydrating means) 30 includes, as shown in FIGS. 2, 5 and 6, an
[0038]
Thus, after a fixed amount of the washed raw mozuku M3 is put into the
[0039]
As shown in FIGS. 2 and 7 to 10, the dryer (drying means) 40 arranges a plurality of drying
[0040]
The detailed structure of the dryer (drying means) 40 will be described mainly with reference to FIGS. The
[0041]
Pipes P1, P2, P3, and P4 penetrate through the four corners of the
[0042]
Then, the air is discharged from the
[0043]
As described above, the hot air H supplied from the
[0044]
An embodiment of the
[0045]
Further, the
[0046]
The drying time by the dryer (drying means) 40 is set, for example, by a timer T2 at a time when the moisture content becomes 5%. The operation of the dryer (drying means) 40 is stopped by the expiration of the timer T2. The drying time is determined by, for example, setting the time at which the water content becomes 5% by using the timer T2, and confirming that the drying has been sufficiently performed by visual inspection to stop the operation of the dryer (drying means) 40. May be. The
[0047]
According to the
[0048]
Next, an embodiment of a method for producing a dried mozuku using the above-described
[0049]
Subsequently, in the drying step, after the dehydrated raw mozuku M4 is spread on the upper surface of the drying
[0050]
When the dried mozuku M5 was immersed in water and returned to the raw mozuku, the texture was examined by several monitors, and it was confirmed that the original raw mozuku had a slimy and crunchy texture. .
[0051]
As described above, according to the method and the apparatus for producing dried mozuku of the present invention, the drying speed of raw mozuku is high and the drying cost is low. In addition, when returning to raw mozuku, water can permeate quickly, the slimming component is exposed to the surface from inside the mozuku, the original texture can be obtained, and the fucoidan component and the mineral component are not lost.
[0052]
In addition, the dried mozuku produced by the method for producing dried mozuku of the present invention has abundant fucoidan and mineral components therein, and exhibits its effect when powdered into a raw material for cosmetics. . Also, when processed into powdered mozuku or crushed mozuku and used as a food material, it becomes a food material rich in fucoidan and mineral components.
[0053]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the case of the second embodiment, a freezing step is added between the washing / dewatering step and the drying step in the first embodiment. That is, after the dehydrated raw mozuku is spread on the upper surface of the drying tray, a step of performing a freezing treatment and freezing is performed.
[0054]
In other words, the apparatus for producing dried mozuku comprises a slime removing means for cleaning and removing surface maturation of raw mozuku as a raw material, a dehydrating means for removing water adhering to the surface of the raw mozuku from which the surface is removed, and an upper surface of the drying tray. The freezing means for freezing the dehydrated raw mozuku spread on the surface of the drying tray and the frozen dehydrated raw mozuku spread on the upper surface of the drying tray are placed in a dryer, and hot air is sent into the dryer and air-permeable and dried to form a dried mozuku. Means. The configuration thereof is the same as that of the first embodiment except for the refrigeration means, and the description is omitted. As the freezing means, for example, a freezer is used, but the present invention is not limited to this. For example, a conveyor-type freezing device may be used.
[0055]
Then, dried mozuku is obtained through the steps shown in FIG. First, as a pretreatment step, raw mozuku (raw algae M1), which is a raw material, is washed 101, and then visually inspected 103 to remove impurities and contaminants, thereby obtaining sorted raw mozuku M2. Then, immediately, the production process of the dried mozuku of the present invention is started. If necessary, the raw mozuku M2 may be frozen 105 for storage and then thawed 107 when dried. In this way, by freezing 105, it is possible to keep the storage for an arbitrary time. In addition, before performing the manufacturing process of the dried mozuku of the present invention, washing 109 is performed as necessary. However, this step is not essential.
[0056]
Next, the process enters the method for producing dried mozuku of the present invention. After the surface of raw mozuku M2 serving as a raw material is washed and removed 111, water adhering to the surface is removed by centrifugal dehydration 115 to obtain dehydrated mozuku M3. Washing and dewatering are performed. Next, after the dehydrated raw mozuku M3 is spread on the upper surface of the drying tray, a freezing process is performed by performing a freezing treatment and then frozen 117. Next, the frozen dehydrated raw mozuku M3 spread on the upper surface of the drying tray is placed in a dryer. Drying 119 is performed in which the air is dried with hot air at 50 to 80 ° C., and dried mozuku M5 is obtained.
[0057]
In the case of the above-described apparatus and method for producing dried mozuku, a freezing step is added between the washing / dehydrating step and the drying step. When the dried dehydrated raw mozuku on the upper surface of the drying tray is dried by the above-mentioned drying step, it is considered that the drying time may take an extra time at a low temperature, but it has been found that the drying time is actually considerably shortened. FIG. 14 shows an example in which the degree of drying with and without freezing is compared under the same conditions as in the drying step shown in the first embodiment, and the elapsed time (minutes) of drying is plotted on the horizontal axis. The vertical axis shows the mozuku weight (kg) and shows the change. As a result, it took 120 minutes to dry 4,03 kg of mozuku to 0.25 kg without freezing, whereas, with freezing, 3,94 kg of mozuku dried to 0.24 kg. It can be seen that it took 100 minutes to dry and 120 minutes to dry to 0.2 kg. In other words, the drying time is faster by about 20 to 30 minutes when there is freezing. In the case of freezing, water drops fall 20 to 30 minutes after the introduction, and a water pool is formed under the dryer. The reason for this may be that the cell wall of the mozuku is destroyed by freezing, and when the mozuku is dried thereafter, moisture comes out from the inside of the destroyed cell wall (drip), and drying is accelerated. In addition, the frozen dehydrated raw mozuku M3, which is not frozen, has a relatively sticky sheet shape and has a slightly poor air permeability, whereas a thick and fluffy shape is used. Therefore, ventilation becomes easier during air-permeable drying, and drying can be performed in a short time. In addition, the dried dried mozuku also has a thick and fluffy shape, so it is easy to return the water permeability well when immersed in water and return to raw mozuku, or in a short time when returning as soup with hot water It can be returned.
[0058]
As described above, in the case of the present embodiment, not only the same effects as in the case of the above-described first embodiment can be achieved, but also air-permeable drying can be performed in a shorter time, and the manufacturing tact can be further reduced. High-quality dried mozuku that can be easily returned with water or hot water can be produced at a lower cost.
[0059]
The present invention is not limited to the above embodiments. For example, the operation of alternately inverting the hot air direction up and down at a predetermined time interval t by the switching operation of the duct may be a method of manual operation other than the automatic switching by the timer T. As described above, the air-drying method may be air-drying by supplying hot air from one direction, instead of the method of alternately turning upside down at predetermined time intervals t. Further, the configuration of each unit in the drying
[0060]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the method and the apparatus for producing dried mozuku of the present invention, the drying speed of raw mozuku is increased, and high-quality dried mozuku can be produced at low cost. Also, when this product is returned to raw mozuku, water can quickly penetrate and the slimming components are exposed to the surface from inside the mozuku, returning to the state of slick raw mozuku, the original texture of raw mozuku can get. Further, the fucoidan component and the mineral component which are abundantly contained in the slimming are not lost.
[0061]
In the method and apparatus for producing dried mozuku of the present invention, a freezing means is added, and a freezing step is added between the washing / dewatering step and the drying step, so that the frozen dehydrated water on the upper surface of the drying tray is added. When the mozuku is dried by the above-mentioned drying step, air-permeable drying can be performed in a shorter time, the production tact can be shortened, and a high-quality dried mozuku that can be easily returned with water or hot water can be produced at a lower cost.
[0062]
Further, in the dry mozuku manufacturing apparatus of the present invention, a water tank for storing a mixed liquid obtained by mixing raw mozuku and water as a slime removing means, and a stirring circulator which is vertically provided on one side of the water tank to suck and agitate the mixed liquid. And slime attached to the surface of the raw mozuku is reliably and quickly removed while being stirred with water by the stirring circulator. However, the slimming components in the raw mozuku are not removed. For this reason, the slick component in the mozuku remains, and the fucoidan component and the mineral component in the slick are not lost.
[0063]
In the apparatus for manufacturing a dried mozuku of the present invention, the dewatering means includes an outer cylinder and a mesh cylinder arranged in the fixed cylinder, and the outer cylinder and the mesh cylinder are integrally rotated. However, when the raw mozuku placed in the net cylinder body is subjected to centrifugal dehydration, moisture on the surface of the raw mozuku from which the slime has been removed from the surface of the raw mozuku is reliably and rapidly removed. However, the slimming components in the raw mozuku can be left without being removed.
[0064]
Further, in the method for producing a dried mozuku of the present invention and the drying means, in the drying step, the direction of hot air to be air-dried with respect to the dehydrated raw mozuku spread on the upper surface of the drying tray is alternately turned upside down at predetermined time intervals. Thereby, the air-drying of the dehydrated raw mozuku on the upper surface of the drying tray is performed more efficiently, and a high-quality dried mozuku can be manufactured at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention and is a process diagram illustrating a method for producing dried mozuku.
FIG. 2 shows the first embodiment of the present invention, and is a schematic diagram of a washing / dehydrating step, a drying step, and each unit used for the same.
FIG. 3 is an external view of the slime removing means of the present invention.
FIG. 4 is an operational sectional view of the slime removing means of the present invention.
FIG. 5 is an external view of a dehydrating means of the present invention.
FIG. 6 is an operation sectional view of the dewatering means of the present invention.
FIG. 7 is an external perspective view of a drying unit of the present invention.
FIG. 8 is an external view of a drying tray used for the drying unit of the present invention.
FIG. 9 is an external front view of the drying means of the present invention.
FIG. 10 is an internal sectional view showing the operation of the drying means of the present invention.
FIG. 11 is a block diagram of a drying mozuku manufacturing apparatus and an operation control apparatus according to the present invention.
FIG. 12 is a time chart illustrating the operation of the operation control device of the present invention.
FIG. 13 shows a second embodiment of the present invention and is a process diagram illustrating a method for producing dried mozuku.
FIG. 14 shows the second embodiment of the present invention and is a diagram showing a comparative example of the degree of drying with and without freezing.
[Explanation of symbols]
3 weighing
5 Raw material tank
7 Metering screw
9 Washing machine
11 Visual sorting machine
13 Drainer
15 Hopper
17 Pump
20 Drying washing machine (means for removing slime)
21 Aquarium
23 Stirring circulator
23A cylinder
23B screw body
23C motor
24 drainage pipe
25 On-off valve
26 suction port
27 Discharge port
30 Centrifugal dehydrator (dehydration means)
31 Fixed cylinder
32 Open / close lid
33 outer cylinder
35 Net cylinder
37 rotating torso
39 motor
40 dryer (drying means)
41 Drying shelf
43 drying tray
45 case
47 Inspection door
49 In-flight damper
50 packaging
51 cavity
53 cavity
100 Dry mozuku manufacturing equipment
200 Operation control device
201 heat exchanger
203 blower
205 tube
206 exhaust pipe
207 comparator
209 Temperature control unit
213 Operation control unit
B1 boiler
B2 burner
D1-D4 Electromagnetic driver
H hot air
M1 original algae
M2 Sorted raw mozuku
M3 raw mozuku after washing
M4 dehydrated raw mozuku
M5 dried mozuku
P heat exchange pipe
S steam
S1 Temperature sensor
S2 Temperature setting device
P1 to P4 On-off valve
So start / stop switch
T1 timer
T2 timer
V vertical axis
V1-V4 on-off valve
WO mixture
W water
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