JP2003536183A

JP2003536183A - 通信検査のための方法およびシステム

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Publication number: JP2003536183A
Application number: JP2002503840A
Authority: JP
Inventors: ラルスアンデルソン、; ビョルンニルソン、; パールロサンダー、
Original assignee: プライサーエイビー
Priority date: 2000-06-20
Filing date: 2001-06-18
Publication date: 2003-12-02
Also published as: US20040103036A1; WO2001099073A1; SE0002302D0; AU2001274767A1; EP1312057A1

Abstract

(57)【要約】本発明は、中央制御ユニット（１６）および／または携帯通信装置（１７）と少なくとも１つの電子棚札（１）との通信のためのシステム、装置および方法に関する。本発明は、前記少なくとも１つの電子棚札（１）との間で行われた、認可された、または非認可の通信を検知するシステム、装置および方法を提供する。本発明は、また、スペース管理を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】発明の分野本発明は、電子棚札(electric shelf label)との間で行われた、認可されてい
る通信および認可されていない通信を検知するための方法および装置に関する。

【０００２】関連技術の説明多くの商店において、陳列された商品の価格情報が、商品が置かれた棚の端に
付けられた棚札（ラベル）に表示されている。ＷＯ-Ａ-９０／１４６３０号は、
電子棚札（ＥＳＬ）を含む価格情報システムを開示している。店の棚に取り付け
られたこれらの棚札は、個々の価格表示ユニットの形態を有し、ディスプレイス
クリーン、内部電源、価格情報および他の情報、例えば、その商品の重量または
寸法を記憶するためのメモリ、ならびに、マスター制御ユニットとの遠隔通信の
ためのレシーバを含む。このマスター制御ユニットが価格情報を公知し、価格情
報は、個々の電子棚札に明確に送られることができる。電子棚札は、伝達された
情報を受信した後、価格情報をディスプレイスクリーンに表示する。このような
システムの利点は、無駄が多く間違いが起きやすい手作業での棚札の交換を排除
できることにある。しかし、店内には、手作業で行われる必要がある作業もまだ
あり、それは、例えば、棚の在庫量のチェック、および、棚に商品を補充するこ
とである。製品の在庫数が決してゼロにならないことが重要である。なぜなら、
これが棚に空のスペースを生じて、消費者が店に対して悪い印象を持つことがあ
るからである。しかし、チェックを行っても、幾つかの製品を在庫切れにし、棚
に空のスペースをつくってしまう人間の間違いを全く排除するのは無理である。
そしてまた、権限を与えられていない人間が電子棚札を改ざんし、不正な価格情
報を札に入力する可能性もある。これにより、顧客が購入物を選ぶときに見る表
示価格が、顧客が払わなくてはならないレジでの金額よりも低くなれば、顧客が
不信感を持つこともある。さらに、スペースマネジメントの一貫性が、複数の小
売店における今日の類似の問題である。多くの小売店において、商品の供給業者
が直接に商品を棚に並べている。供給業者が、棚のより多くのスペースを自社製
品で占拠しようとする危険性がある。利用可能なスペースマネジメントのソフト
ウェアも、最適な棚プラニングが店内で行なわれなければ全く意味が無い。

【０００３】発明の概要本発明の目的は、上記の問題を解決することにある。

【０００４】本発明は、本件の請求項１の、本発明の特徴を記載した部分に述べられた特徴
を有するシステムにより上記の問題を解決する。上記の問題は、また、特許請求
項５の、本発明の特徴を記載した部分に述べられた特徴を有する装置により解決
される。上記の問題は、また、請求項７の、本発明の特徴を記載した部分に述べ
られた特徴を有する方法により解決される。

【０００５】本発明の第１の実施形態に従うシステム、方法および装置において、認可され
ていない通信は、メモリ手段、例えば棚札内のチェックサムレジスタの内容を、
棚札の全てのチェックサムを同じコードにセットした後にチェックすることによ
り検知されることができる。

【０００６】本発明の第２の実施形態において、認可されていない通信は、メモリ手段、例
えば棚札内のチェックサムレジスタの期待される内容を棚札内のレジスタの実際
の内容と比較することにより検知されることができる。

【０００７】本発明のさらなる実施形態において、電子棚札に、電子棚札と最後に通信した
装置の識別子を記憶するためのメモリ手段が設けられる。これらのメモリ手段は
、制御または検査装置により、ＥＳＬと通信した最後の人物の識別子をチェック
するために問合わせされることができる。

【０００８】これは、ＥＳＬとの認可されていない通信を識別することを可能にする。

【０００９】以下に、本発明を、限定的でない実施形態の例、および、本発明の可能な実施
形態の１つを例示した図を用いて、より詳細に説明する。

【００１０】実施形態の詳細な説明図１は、電子棚札（ＥＳＬ）の一実施形態であるＥＳＬ１を概略的に示す。簡
略化のために、ＥＳＬ１の、本発明に関連する部分のみを図１に示す。ＥＳＬ１
は、ケーシング３を有し、ケーシング３は、情報を表示することができるディス
プレイ手段５、例えば液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）を有する。ケーシングは、店
内の棚、バスケット、パレット、ビンなどに取り付けることを意図されており、
第１のデータメモリ、すなわちレジスタ７に記憶された価格情報をディスプレイ
手段５に表示することができる。ディスプレイ５には、その他の情報も、例えば
、棚スペースにどれだけの量の製品が配置されていたかを表示させることができ
る。このような他の情報は、別のメモリ、例えば第２のデータメモリ、すなわち
レジスタ９に記憶されることができる。ディスプレイ５は、制御手段１１、例え
ば、集積回路、マイクロプロセッサなどにより制御される。制御手段１１は、通
常は、ディスプレイ５を、第１データレジスタ７に収容された価格情報を表示さ
せるように制御する。制御手段１１は通信手段に連結されており、通信手段は、
少なくとも、情報を受けるための受信手段１３を含み、また、情報を送信するた
めの送信手段１５を含み得る。受信手段１３は、赤外線（ＩＲ）センサなどのワ
イヤレスセンサであってよく、また、適切な近距離携帯用ワイヤレス通信手段１
７、例えば赤外キー（ＩＲキー）から送信される情報または命令を受けることが
できる。ワイヤレス通信手段１７は、一度に１つのＥＳＬのみと、ＩＲ伝送手段
、例えば赤外線発光ダイオード（ＬＥＤ）１９により通信することを意図されて
いる。受信手段１３は、また、中央制御ユニット、例えばコンピュータ１６によ
り制御されるグローバルトランスミッタ１４により、好ましくは無線で送信され
た情報または命令を受けるように意図されている。グローバルトランスミッタは
、複数のＥＳＬにより同時に受信される信号１４を伝達することができる。

【００１１】ＩＲキー１７は、使用が認められた操作者、例えば店員により、在庫点検また
は補充作業を行うときに使用されることを意図されている。操作者は、命令また
は情報をＥＳＬ１の制御手段１１に送るために、ＩＲキー１７の送信手段１９を
ＥＳＬ受信手段１３の近傍に持っていくことができる。棚に商品を補充するとき
、操作者は、ＩＲキー１７から制御手段１１に、命令「ＳＨＯＷ２」を送ること
ができる。この命令により、制御手段１１は表示手段５に、第２データレジスタ
９の内容をディスプレイ上に、プリセット時間、例えば３０秒間表示させる。こ
うして、第２データレジスタ９の内容に関する上記の例を用いれば、このプリセ
ット時間に、ディスプレイ５は、どれだけの量の製品が棚のスペースに置かれて
いたか、例えば「６」または「６ユニット」を表示することになる。これは、操
作者に、この製品の列が６つのユニット（例えばボトル、カンまたはパケット）
分の広さであることを教える。このプリセット時間が終わると、ディスプレイは
、第１データレジスタ７の情報を再び表示する。棚スペースの利用を最適化する
ために用いられるスペースマネジメントソフトウェアシステムが、本発明に従う
システムに適切なデータを供給する。

【００１２】通常、ＥＳＬ１と中央制御ユニット１６またはＩＲキー１７との間で情報が伝
送されるときにはいつでも、データ伝送プロトコルが用いられる。このようなプ
ロトコルは、典型的に、どれだけの量の情報が伝送されるか、および、情報が伝
送される順番についての詳細を知らせる。例えば、或るメッセージは、メッセー
ジが送信されるべきアドレス、何らかの情報（例えば価格）およびチェックサム
を含む多数のデータパッケージに分解されることができる。チェックサム（巡回
冗長検査、ＣＲＣとしても知られている）は、メッセージの内容に基づいた値を
有し、この値は、中央制御ユニット１６またはＩＲキー１７などの親ユニットに
より、メッセージのためにアルゴリズムまたは式から計算されてメッセージの最
後尾に付け加えられる。受信ＥＳＬ１は、メッセージの内容に基づき同じアルゴ
リズムまたは式を用いてチェックサムを計算し、このチェックサムが、メッセー
ジと共に伝送されたチェックサムと同じ値であれば、受信されたメッセージは送
信されたメッセージと正確に一致することになる。このような場合、受信ＥＳＬ
１は、メッセージの正しい受信を、単に確認信号「ＹＥＳ」を送ることにより確
認することができる。確認信号「ＹＥＳ」は、受信ＥＳＬ１のアドレス、または
、「はい」を意味する単純なメッセージから構成されることができる。ＥＳＬの
最も単純なモデルにおいて、チェックサムが異なる場合、すなわち、コマンドに
対する応答が「ＮＯ」である場合、受信ＥＳＬ１は応答を送信しない。このよう
に、最も単純なＥＳＬにおいて受信ＥＳＬ１が行うことができる応答は、「ＹＥ
Ｓ」と同等の応答か、または全く応答しないことのいずれかしかない。親ユニッ
ト１６または１７がＥＳＬ１から応答を受信しない場合、これは、最初のメッセ
ージが（正しく）受信されなかったか、メッセージは正しく受信されたが受信Ｅ
ＳＬ１からの「ＹＥＳ」の応答が妨害されたか、もしくは、コマンドが、受信Ｅ
ＳＬ１からの正しい応答が「ＹＥＳ」でないと数式化された（この場合、受信Ｅ
ＳＬ１は応答を正しく送っていない）ことを意味する。曖昧さを排除するために
、コマンドは、好ましくは、期待される応答が「ＹＥＳ」となるように常に句分
けされる。受信ＥＳＬ１からの応答が全く無い場合、親ユニット１６または１７
は、適切なアクションを行うことができ、例えば、最初のメッセージを再送信す
るか、または、新しい期待応答が「ＹＥＳ」となるように再句分けされたメッセ
ージを送信する。ＥＳＬ１がメッセージを送信し、または、正しく受信された命
令に基づいてアクションを実行するときはいつでも（以下に記載する例外を除い
ては）、ＥＳＬはチェックサムを計算し、最新のチェックサムを、ＣＲＣレジス
タ、例えば、ＥＳＬ１内のＣＲＣレジスタ２１に記憶する。

【００１３】新しいＣＲＣの計算を行わせない命令も多少ある。このような命令の１つは、
命令「ＬＡＳＴＣＲＣ」である。この命令は、この命令を受けるＥＳＬ１に、
ＥＳＬ１のレジスタに記憶された最終ＣＲＣが、命令メッセージのデータフィー
ルドに含まれる期待ＣＲＣ(expected CRC)と同じであれば「ＹＥＳ」を送信させ
る（用語「期待ＣＲＣ」は、中央制御ユニット１６から受信ＥＳＬ１への、前回
のメッセージのために計算されたＣＲＣを意味し、制御ユニットは、受信装置が
このＣＲＣを受信装置のレジスタ内にまだ有することを期待する）。このような
命令の別の例が「ＮＯＴＬＡＳＴＣＲＣ」である。この命令は、この命令を
受けたＥＳＬ１に、ＥＳＬ１のレジスタに記憶された最終ＣＲＣが、命令メッセ
ージのデータフィールド内の期待ＣＲＣと同じでない場合に「ＹＥＳ」を送信さ
せる。

【００１４】ＥＳＬ１が赤外キー１７により、第２データレジスタ９の内容をディスプレイ
５に示すように命令を受けると、ＥＳＬ１は、命令「ＳＨＯＷ２」に対応する値
Ｘを有するチェックサムを計算し、そしてレジスタ２１に記憶する。

【００１５】本発明に従えば、ＣＲＣレジスタ２１に記憶された情報を、幾つかの異なる方
法において用いて、手作業の在庫補充および在庫チェックが計画通りに行われた
かどうかを検査し、また、認可されていない変更がいずれのＥＳＬにも行われて
いないことを確認することができる。このような方法を用いる本発明の好ましい
実施形態を以下に説明する。

【００１６】本発明の第１の実施形態において、検査をシステムに行うとき、中央制御ユニ
ット１６は、グローバルメッセージ、例えば「ＰＩＮＧ」を送信させる。これは
、全てのＥＳＬに「ＹＥＳ」を応答させ、そして、全てのＥＳＬが、そのＣＲＣ
レジスタ２１を、ＣＲＣレジスタ２１がこのメッセージに対応する個々のチェッ
クサムを含むように変更する。各ＥＳＬが有することを期待されるチェックサム
は、中央制御ユニット１６によっても計算され、中央制御ユニット内のセキュリ
ティレジスタ２３に記憶される。命令「ＰＩＮＧ」に対する正しい応答は、中央
制御ユニット１６が、命令「ＬＡＳＴＣＲＣ」を各ＥＳＬに送信することによ
り確認されることができる。この命令は、各ＥＳＬのための期待ＣＲＣを含み、
各ＥＳＬに、ＣＲＣレジスタ２１の内容が、中央制御ユニット１６内のセキュリ
ティレジスタ２３から引き出されて命令「ＬＡＳＴＣＲＣ」と共に送られた期
待ＣＲＣに対応するならば「ＹＥＳ」メッセージを送信することを要求する。す
ると、各ＥＳＬは、そのＥＳＬの、命令「ＬＡＳＴＣＲＣ」が送られる前に受
信した命令「ＰＩＮＧ」に対応するチェックサムが、その特定のＥＳＬのために
中央制御ユニット１６のセキュリティレジスタ２３に記憶された期待チェックサ
ムと同じならば「ＹＥＳ」を送信する（先に記載したように、命令「ＬＡＳＴ
ＣＲＣ」は、新しいチェックサムを計算させない）。もし「ＹＥＳ」がＥＳＬか
ら受信されなければ、これは、エラーが生じたことを意味し、適切なアクション
、例えば、「ＬＡＳＴＣＲＣ」メッセージの再送信が行われる。それでも何の
反応も受信されない場合、「ＮＯＴＬＡＳＴＣＲＣ」メッセージを送信する
ことができる。ＥＳＬと中央制御ユニットとの通信が正常に機能しているならば
、これが、受信ＥＳＬ１に「ＹＥＳ」を応答させるはずである。「ＮＯＴＬＡ
ＳＴＣＲＣ」メッセージからの応答も受信されない場合には、ＥＳＬと中央制
御ユニットとの通信が機能していないと考えられる。

【００１７】次いで、棚にある製品の検査を開始することができる。このとき、各ＥＳＬは
、ＩＲキーを用いる操作者により、メッセージ「ＳＨＯＷ２」、例えば、棚に何
列の製品が並んでいるべきかを知るためのメッセージを棚札に送信することによ
り問合わせされる。これにより、チェックされた各ＥＳＬのＣＲＣレジスタ２１
内のチェックサムが、「ＰＩＮＧ」に代わって命令「ＳＨＯＷ２」に対応する。
手作業の棚検査がどの程度進んでいるかを検査するために、中央制御ユニットは
、最終ＣＲＣ検査メッセージを送ることができる。このメッセージは、「ＳＨＯ
Ｗ２」に対応するチェックサムをＣＲＣレジスタ２１内に有さない全てのＥＳＬ
に応答することを命令する。このようにして、まだ検査されていない全てのＥＳ
Ｌが応答することになり、一方、既に検査されたＥＳＬは応答せず、また、チェ
ックサムを変更しない。すなわち、既に検査されたＥＳＬは、「ＳＨＯＷ２」に
対応するチェックサムを保持する。他の命令がＥＳＬに送られなければ、手作業
の検査手順が進むにしたがい、検査メッセージに応答するＥＳＬは徐々に少なく
なる。検査メッセージに反応する応答が受信されなくなったとき、手作業検査が
完了したとみなすることができる。

【００１８】もしも手作業検査中にＥＳＬが改ざんされていれば、すなわち、認可されてい
ない通信によりＥＳＬが処理されていれば、それは、検査員による手作業検査に
より検知されるか、または、改ざんが棚札の手作業検査後に行われた場合には、
棚札は、そのＣＲＣレジスタ内に「ＳＨＯＷ２」をもはや持たないことになる。
以前に検査メッセージに応答しなかったＥＳＬが突然に検査メッセージに応答し
始めたならば、それは、ＥＳＬが改ざんされたことを示すので、適切なアクショ
ン、例えば手作業によるＥＳＬ１の検査が行なわれる。

【００１９】本発明の別の実施形態において、各ＣＲＣレジスタ２１の最終送信内容を中央
制御ユニット１６内のセキュリティレジスタ２３に記憶することができる。ＥＳ
Ｌに、さらに進歩した通信能力を設けて、ＥＳＬが単なる「ＹＥＳ」メッセージ
以外の応答、例えば、受信した内容のコピー、または、レジスタの内容に対応す
る番号などを送信できるようにすることができる。検査手順の始めに、中央制御
ユニットは検査メッセージ「ＬＡＳＴＣＲＣ」を伝達することができる。「Ｌ
ＡＳＴＣＲＣ」は、各ＥＳＬに、ＣＲＣレジスタ２１の内容を含むメッセージ
と共に応答することを命令する。これにより、全てのＥＳＬ１がこのようなメッ
セージを有して応答する。新しいチェックサムは計算されない（先に記載したよ
うに、命令「ＬＡＳＴＣＲＣ」は、新しいチェックサムを計算させない）。セ
キュリティレジスタ２３は、各ＥＳＬのためのエントリを含む。このエントリに
おけるチェックサムは、ＥＳＬに送られた最終メッセージより１つ前のメッセー
ジに対応し、これが、各ＥＳＬ１のＣＲＣレジスタ２１における実際のチェック
サムである。特定の命令が中央制御ユニットにより特定のＥＳＬに送られるたび
に、セキュリティレジスタ２３のエントリは、特定の命令に対応して更新される
。システムのセキュリティを検査する必要があるときはいつでも、中央制御ユニ
ットは検査メッセージ「ＬＡＳＴＣＲＣ」を各ＥＳＬに送信する。すると、各
ＥＳＬはＣＲＣレジスタ２１の内容を送信する。中央制御ユニットはこれらのメ
ッセージを受信し、比較手段（図示せず）を用いて各ＥＳＬからのメッセージを
、セキュリティレジスタ２３内の、そのＥＳＬのためのエントリと比較する。こ
れらのエントリは、期待ＣＲＣ、すなわち、各ＥＳＬから受信されることを期待
されたＣＲＣを含む。期待されたＣＲＣエントリが、メッセージにて送信された
ＣＲＣレジスタの内容と同じであれば、ＥＳＬとの認可されていない通信は行わ
れなかったことになる。送信されたＣＲＣが「ＳＨＯＷ２」であれば、正常な手
作業検査が行われたことになる。あるＥＳＬに関して、送信されたＣＲＣがセキ
ュリティレジスタ２３内の期待ＣＲＣと同じでなく、また「ＳＨＯＷ２」でもな
ければ、中央制御ユニットは、このＥＳＬは改ざんされた、例えば、認可されて
いない通信処理を受けたと判断し、適切なアクションが行われなければならない
。

【００２０】本発明の別の実施形態において、各ＥＳＬに、最後にＥＳＬと通信したＩＲキ
ーの識別子などの情報を記憶するためのレジスタが設けられる。当然、ＩＲキー
などの各々にも、ＥＳＬに送信されることができる何らかの識別手段、例えば、
固有の識別コードが設けられることが要求される。このコードは、ＥＳＬ内のレ
ジスタに記憶され得る。レジスタは、ＥＳＬと通信した最後のＩＲキーの識別子
を記憶するためにのみ用いられる独立の識別子記憶レジスタであってもよい。あ
るいは、この情報は、既存のレジスタ、例えばセキュリティレジスタに記憶され
ることもできる。ＥＳＬに、ＥＳＬに送られた最後の命令に関する情報を記憶す
るためのメモリ手段、例えば１または複数のレジスタを設けることもでき、これ
により、誰がどのような命令をＥＳＬに送ったかを知ることが可能である。ＥＳ
Ｌに、追加の記憶手段、例えば、ＥＳＬが通信した日付および／または時間に関
する情報を記憶するための１以上の通信ロギングレジスタ２５を設けることがで
きる。通信ロギングレジスタは、好ましくは、中央制御ユニットおよび／または
携帯用送受信機により読み取られることができる。通信ロギングレジスタ内の情
報は、例えば、中央制御ユニットにオンデマンドに送信されることができ、ある
いは、予め決められた時間に自動的に送信されてもよい。この機能を用いて、例
えば、誰がいつ最後にＥＳＬにアクセスしたかを調べることができる。これは、
従業員が実際に商店の棚を訪れて棚に商品を適時に補充しているどうかをチェッ
クする何らかの方法を常に必要とする店舗経営者側にとって有用である。従業員
に、彼らが棚に商品を補充するたびにＩＲキーなどを用いてＥＳＬと通信するこ
とを要求することにより、いつ誰が最後に棚に商品を補充したかをチェックする
ことが可能である。通信ロギングレジスタ内に記憶される情報は、レジスタの寸
法を最小限にするために最終通信のみに関する情報に限定されることができる。
あるいは、通信ロギングレジスタは、複数の通信に関する情報を収容することが
できるように拡大されることができる。この情報は、例えば、ＥＳＬと最後に通
信した１０個の装置（例えば、ＩＲキーまたは中央制御装置）の、ＥＳＬと通信
を行ったときのリストの形態であり、この情報は、これらの中央制御システムお
よび／またはモバイル装置に、要求があったときにダウンロードされることがで
き、ダウンロードの要求は、例えば１日に１回、棚が検査されたことをチェック
するため、また、認可されていない通信、すなわち、未知のＩＲキーからの通信
、または、権限を与えられていない従業員のＩＲキーからの通信がなかったかど
うかをチェックするためである。

【００２１】当然のことであるが、本発明は、２個のみのデータレジスタを有する装置に限
定されず、３個以上または２個未満のデータレジスタを有する装置にも用いられ
ることができる。本発明は、さらに、任意のワイヤレス通信システム、例えば無
線機を用いた通信システムに適用可能である、本発明は、上記の実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲における
全ての変更および修正を含む。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明に従う電子棚札の一実施形態の主要部品の概略図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書【提出日】平成１４年９月４日（２００２．９．４）【手続補正１】【補正対象書類名】明細書【補正対象項目名】特許請求の範囲【補正方法】変更【補正の内容】【特許請求の範囲】【請求項１】少なくとも１つの電子棚札（１）および中央制御ユニット（１６）を含む電子棚札システムにおいて、１度に１つのみの電子棚札と通信するための携帯用通信手段（１７）を随意に含み、かつ、認可または非認可の通信が前記少なくとも１つの電子棚札（１）と前記携帯用装置または他の通信手段との間で行われた場合にその通信を中央制御ユニット（１６）を用いて検知するための手段を含むことを特徴とする電子棚札システム。【請求項２】棚札が、棚札と最後に通信を行った装置の識別子を記憶するための手段を有する請求項１に記載のシステム。【請求項３】さらに、チェックサムを記憶するためのメモリ手段（２１）と、前記レジスタ（２１）の内容に対応する信号を、前記中央制御ユニットまたは前記携帯用通信手段（１７）からの信号への応答として送信するための手段とを含み、前記中央制御ユニットが、前記電子棚札（１）のための最終チェックサムを含むセキュリティレジスタ（２３）を有し、かつ、前記中央制御ユニット（１６）が、ＥＳＬへの、前記ＥＳＬメモリ手段を前記セキュリティレジスタ内に記憶された前記最終チェックサムと比較する要求を送るための手段と、前記比較が、ＥＳＬに記憶されたチェックサムと、セキュリティレジスタ（２３）に記憶されたチェックサムとが異なることを示すならば、ＥＳＬと、中央ユニット以外の別の装置との間に通信が行われたと決定するための手段とを含む請求項１または２に記載のシステム。【請求項４】前記少なくとも１つの電子棚札（１）が、前記中央制御ユニ
ット（１６）または前記携帯用通信手段（１７）からの信号への応答としての確
認信号を送信するための手段を有することを特徴とする請求項１に記載の電子棚
札システム。【請求項５】前記中央制御ユニット（１６）がセキュリティレジスタ手段
（２３）を含むことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一項に記載の電子棚
札システム。【請求項６】前記メモリ手段がチェックサムレジスタ（２１）および／ま
たはセキュリティレジスタであることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか一
項に記載の電子棚札システム。【請求項７】請求項１に記載の電子棚札システムにおける電子棚札（１）との、認可された通信、または非認可の通信を検知する方法であって、各電子棚札に、メモリ手段（２１）と、前記システムにおける中央制御ユニット（１７）からの信号への応答としての確認信号を送信するための手段とを設けるステップと、セキュリティレジスタ（２３）であって、改ざんされていない電子棚札の各々がそのメモリ内に有するであろうと期待される期待チェックサムに対応する期待チェックサムを記憶するセキュリティレジスタを前記中央制御ユニットに設けるステップと、各棚札が、前記中央ユニットまたは前記携帯用装置から前記棚札が受信した最後の命令に対応するチェックサムを計算し、そのチェックサムを前記メモリ（２１）に記憶するステップと、選択された棚札に、期待されるチェックサムを有するかどうかを問合わせるステップとを含む方法。【請求項８】もしもＥＳＬが、認可された携帯用装置を用いて非認可の方法で改ざんされたならば、その携帯用装置がどのタイプの携帯用装置であったかを示すステップを含む請求項７に記載の方法。【請求項９】さらなるステップであって、電子棚札（１）に、電子棚札と通信した日付および／または時間に関する読取可能な情報を記憶するための記憶手段、例えば、１以上の通信ロギングレジスタを設けるステップを含むことを特徴とする請求項８に記載の方法。【請求項１０】さらなるステップであって、電子棚札（１）に、以前に電子棚札と通信したいずれの装置の識別子に関する読取可能な情報を記憶するための記憶手段、例えば、１以上の通信ロギングレジスタ（２５）を設けるステップを含むことを特徴とする請求項８または９に記載の方法。【請求項１１】前記メモリ手段（２１）がチェックサムレジスタ（２１）および／またはセキュリティレジスタである請求項６乃至１０のいずれか一項に記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＣ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷＦターム(参考） 3E042 AA10 BA20 DA10 EA01

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中央制御ユニット（１６）および／または携帯用通信手段（
１７）と少なくとも１つの電子棚札（１）との間で通信を行うためのシステムで
あって、前記少なくとも１つの電子棚札（１）との間で行われた、認可された、または
非認可の通信を検知するための手段を有することを特徴とするシステム。
【請求項２】前記少なくとも１つの電子棚札（１）が、メモリ手段（２１
）を有し、かつ、前記チェックメモリ手段（２１）の内容に対応する信号を、前
記中央制御ユニットまたは前記携帯用通信手段（１７）からの信号への応答とし
て送信するための手段を有し、前記中央制御ユニットが、前記電子棚札（１）の
ための最終チェックサムを収容するセキュリティレジスタ（２３）を有し、前記
中央制御ユニット（１６）が、前記電子棚札（１）から送信された前記チェック
サム信号を、前記セキュリティレジスタに記憶された前記最終チェックサムと比
較することができ、かつ、前記比較により、チェックサム信号と、セキュリティ
レジスタ（２３）に記憶された最終チェックサムとが異なることが示されるなら
ば非認可の通信が行われたと決定することができることを特徴とする請求項１に
記載のシステム。
【請求項３】前記少なくとも１つの電子棚札（１）が、前記中央制御ユニ
ット（１６）または前記携帯用通信手段（１７）からの信号への応答としての確
認信号を送信するための手段を有することを特徴とする請求項１に記載の電子棚
札システム。
【請求項４】前記中央制御ユニット（１６）がセキュリティレジスタ手段
（２３）を含むことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の電子棚
札システム。
【請求項５】前記メモリ手段がチェックサムレジスタ（２１）および／ま
たはセキュリティレジスタであることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一
項に記載の電子棚札システム。
【請求項６】メモリ手段（２１）を含み、かつ、前記メモリ手段（２１）
の内容に対応する信号を、中央制御ユニット（１６）または携帯用通信手段（１
７）からの信号への応答として送信するための手段を有することを特徴とする電
子棚札。
【請求項７】前記中央制御ユニット（１６）または前記携帯用通信手段（
１７）からの信号への応答としての確認信号を送信するための手段を有すること
を特徴とする請求項６に記載の電子棚札。
【請求項８】前記メモリ手段がチェックサムレジスタ（２１）および／ま
たはセキュリティレジスタであることを特徴とする請求項６または７に記載の電
子棚札。
【請求項９】電子棚札（１）との間で行われた、認可された、または非認
可の通信を検知するための方法であって、中央制御ユニットと前記電子棚札との
通信のためのシステムにおいて用いられ、前記電子棚札に、メモリ手段（２１）と、前記メモリ手段（２１）の内容に対
応する信号、および／または、前記中央制御ユニットまたは携帯用通信手段（１
７）からの信号への応答としての確認信号を送信するための手段とを設けるステ
ップと、セキュリティレジスタ（２３）であって、改ざんされていない電子棚札の各々
が中央制御ユニットにより問合わせされたならば応答するであろうと期待される
期待チェックサムに対応する期待チェックサムを記憶するためのセキュリティレ
ジスタを前記中央制御ユニットに設けるステップと、前記中央制御ユニットに、電子棚札（１）から受信されたチェックサムと、セ
キュリティレジスタ（２３）内の対応する期待チェックサムとを比較する比較手
段を設けるステップと、電子棚札（１）から受信されたチェックサムと、セキュリティレジスタ（２３
）内の対応する期待チェックサムとが同じでない場合に前記電子棚札との非認可
の通信を行ったと決定するステップとを含む方法。
【請求項１０】さらなるステップであって、電子棚札（１）に、電子棚札
と通信した日付および／または時間に関する読取可能な情報を記憶するための記
憶手段、例えば、１以上の通信ロギングレジスタを設けるステップを含むことを
特徴とする請求項９に記載の方法。
【請求項１１】さらなるステップであって、電子棚札（１）に、以前に電
子棚札と通信したいずれの装置の識別子に関する読取可能な情報を記憶するため
の記憶手段、例えば、１以上の通信ロギングレジスタ（２５）を設けるステップ
を含むことを特徴とする請求項９または１０に記載の方法。
【請求項１２】前記メモリ手段がチェックサムレジスタ（２１）および／
またはセキュリティレジスタである請求項９または１０に記載の方法。