JP2003534230A - Hiv逆転写酵素阻害剤として有用な1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンおよび1,3−ベンゾオキサゼピン−2−オン - Google Patents

Hiv逆転写酵素阻害剤として有用な1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンおよび1,3−ベンゾオキサゼピン−2−オン

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JP2003534230A
JP2003534230A JP2000557240A JP2000557240A JP2003534230A JP 2003534230 A JP2003534230 A JP 2003534230A JP 2000557240 A JP2000557240 A JP 2000557240A JP 2000557240 A JP2000557240 A JP 2000557240A JP 2003534230 A JP2003534230 A JP 2003534230A
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ディー. ロジャース ジェームズ
ジェイ. コクッツァ アンソニー
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デュポン ファーマシューティカルズ カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、HIV逆転写酵素の阻害剤として有用な式(I)の1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンおよび1,3−ベンゾオキサゼピン−2−オンまたはそれらの立体異性体、立体異性体混合物、または薬剤として許容されるそれらの塩、およびこれらを含む医薬組成物および診断キット、およびウイルス感染治療用に、またはアッセイ用標準物または試薬としてこれらを使用する方法に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は一般に、HIV逆転写酵素の阻害剤として有用な1,3−ベンゾジア
ゼピン−2−オンおよび1,3−ベンゾオキサゼピン−2−オン、それを含む医
薬組成物および診断キット、ウイルス感染治療用に、またはアッセイ用標準物ま
たは試薬としてそれを使用する方法、およびその中間体およびその製造方法に関
する。
【0002】 (発明の背景) 2種の異なるレトロウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)1型(HIV
−1)または2型(HIV−2)は、病因学的に免疫抑制疾患、後天性免疫不全
症候群(AIDS)に関連づけられている。HIV血清陽性個体は最初は無症候
であるが、一般にAIDS関連症候群(ARC)、次いでAIDSを発症する。
罹患した個体は、衰弱して最終的には致命的な日和見感染に罹りやすくなる重篤
な免疫抑制状態を呈する。
【0003】 AIDSという疾患は、独特で複雑な生活環をたどるHIV−1またはHIV
−2ウイルスの最終的な結果である。このビリオンの生活環は、ビリオンの保護
膜表面上の糖蛋白質がリンパ球細胞上のCD4糖蛋白質に結合することを経て、
ビリオン自身が宿主ヒトT−4リンパ球免疫細胞に付着することで始まる。一旦
付着すると、ビリオンはその糖蛋白質膜を脱いで、宿主細胞の膜内に侵入し、そ
のRNAをむき出しにする。このビリオンの酵素、逆転写酵素は、RNAの1本
鎖DNAへの転写を指示する。このウイルスRNAが分解されて、第2のDNA
鎖が作成される。次いでこの2本鎖DNAがヒト細胞遺伝子に組み込まれて、こ
れらの遺伝子がウイルスの複製に使用される。
【0004】 この時点で、RNAポリメラーゼが、組み込まれたDNAをウイルスRNAに
転写する。このウイルスRNAは、前駆体gag−pol融合ポリ蛋白質に翻訳
される。次いで、このポリ蛋白質はHIVプロテアーゼ酵素によって切断されて
、成熟したウイルス蛋白質を与える。したがって、HIVプロテアーゼは、ウイ
ルス粒子を完全に感染可能なウイルスに成熟させる切断事象のカスケードを制御
する役割を担っている。
【0005】 このウイルスは免疫系のT細胞に感染してT細胞を殺すので、侵入したビリオ
ンを殺す一般的なヒト免疫系応答に重い負荷をかける。さらに、ウイルスの逆転
写酵素、すなわち、新しいビリオン粒子を形成するために使用される酵素は、あ
まり特異的なものではなく、転写の間違いを引き起こし、ウイルス保護膜表面上
の糖蛋白質を頻繁に変化させる。この特異性の欠如によって、1種の糖蛋白質に
対して特異的に産生される抗体は他のものには有用ではない可能性があり、した
がってウイルスと戦うために利用できる抗体の数が減少するため、免疫系の有効
性が減少する。免疫応答系が弱まり続ける一方、ウイルスの複製が続く。ついに
、HIVは体の免疫系をほとんど自由に支配し、日和見感染を起こさせ、抗ウイ
ルス剤、免疫調節薬、またはその両方の投与なしには死に至る可能性がある。
【0006】 ウイルスの生活環には抗ウイルス剤の標的として認識されうる少なくとも3つ
の重要な点、(1)ビリオンのT−4リンパ球またはマクロファージ部位への最
初の付着、(2)ウイルスRNAからウイルスDNAへの転写(逆転写酵素、R
T)、および(3)HIVプロテアーゼによるgag−pol蛋白質のプロセシ
ングがある。
【0007】 第2の重要な点、ウイルスRNAのウイルスDNAへの転写プロセスでのウイ
ルスの阻害が、AIDSの撲滅で使用されているいくつかの現在の治療を提供し
ている。ビリオン遺伝子はRNAにコード化されていて、宿主細胞はDNAのみ
を読み取るので、この転写はビリオンが複製するために必ず行われなければなら
ない。この逆転写酵素がウイルスDNAの形成を完了するのをブロックする薬剤
を導入することによって、HIV−1複製を停止することができる。
【0008】 ウイルス複製を妨害するいくつかの化合物が、AIDS治療のために開発され
ている。たとえば、3′−アジド−3′−デオキシチミジン(AZT)、2′,
3′−ジデオキシシチジン(ddC)、2′,3′−ジデオキシチミジン(d4
T)、2′,3′−ジデオキシイノシン(ddI)、および2′,3′−ジデオ
キシ−3′−チア−シチジン(3TC)のようなヌクレオチド類縁体は、逆転写
酵素(RT)段階でHIV複製を停止することに比較的効果的であることが示さ
れている。
【0009】 研究の活発な分野は、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤の発見である。
例として、ある種のベンゾオキサジノンおよびキナゾリノンは、HIV逆転写酵
素の阻害、HIVによる感染の予防または治療およびAIDSの治療に活性であ
ることが見出されている。
【0010】 米国特許第5519021号は、下式のベンゾオキサジノンである逆転写酵素
阻害剤について記載している。
【0011】
【化4】
【0012】 式中、Xはハロゲンであり、ZはOでありうる。
【0013】 EP0530994号およびWO93/04047は、式Aのキナゾリノンで
あるHIV逆転写酵素阻害剤を記載している。
【0014】
【化5】
【0015】 式中、Gは種々の基であり、R3およびR4はHであり得、ZはOであり得、R2
は無置換アルキル、無置換アルケニル、無置換アルキニル、無置換シクロアルキ
ル、無置換複素環、および任意に置換されたアリールであり、およびR1は置換
アルキルを含む種々の基でありうる。
【0016】 WO95/12583はまた、式AのHIV逆転写酵素阻害剤について記載し
ている。この刊行物では、Gは種々の基であり、R3およびR4はHであり得、Z
はOであり得、R2は置換アルケニルまたは置換アルキニルであり、R1はシクロ
アルキル、アルキニル、アルケニル、またはシアノである。WO95/1327
3は、WO95/12583の化合物の1種、(S)−(−)−6−クロロ−4
−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−4((2−ピリジル)エチニル)−2(
1H)−キナゾリノンの不斉合成について例示している。
【0017】 前記のようなキナゾリノンを製造する合成手順は、以下の文献に詳述されてい
る。「Houpis et al、Tetr.Lett.1994、35(37
)、6811〜6814」、「Tucker et al、J.Med.Che
m.1994、37、2437〜2444」、および「Huffman et
al、J.Org.Chem.1995、60、1590〜1594」。
【0018】 DE4320347は、下式のキナゾリノンを例示する。
【0019】
【化6】
【0020】 式中、Rがフェニル、炭素環、または複素環である。この種類の化合物は、本発
明の一部とは考えられない。
【0021】 現在効果的成功している逆転写酵素阻害剤を使用しても、HIV患者は単一の
阻害剤に対して耐性となりうることがわかった。したがって、さらにHIV感染
と戦うために、追加的阻害剤の開発が望まれる。
【0022】 (発明の概要) したがって、本発明の1つの目的は、新規の逆転写酵素阻害剤を提供すること
である。
【0023】 本発明の他の目的は、HIV感染を治療する新規な方法であって、本発明の少
なくとも1種の化合物またはその薬剤として許容される塩の治療有効量を、その
ような治療を必要とする宿主に投与することを含む方法を提供することである。
【0024】 本発明の他の目的は、HIV感染を治療する新規な方法であって、(a)本発
明の化合物の1つおよび(b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアー
ゼ阻害剤からなる群から選択された1種または複数の化合物の、薬剤として有効
な組合わせを、そのような治療を必要とする宿主に投与することを含む方法を提
供することである。
【0025】 本発明の他の目的は、薬剤として許容される担体および治療有効量の本発明の
少なくとも1種の化合物またはその薬剤として許容される塩を含む、逆転写酵素
阻害活性を有する医薬組成物を提供することである。
【0026】 本発明の他の目的は、体液中に存在するHIVを阻害する方法であって、有効
量の本発明の化合物で体液試料を処理することを含む方法を提供することである
【0027】 本発明の他の目的は、HIV逆転写酵素、HIV増殖またはその両方を阻害す
る可能性のある薬剤の能力を測定する試験またはアッセイにおいて、標準物また
は試薬として使用するための、有効量の本発明の少なくとも1種の化合物を含む
キットまたは容器を提供することである。
【0028】 本発明の他の目的は、治療に使用するための新規な化合物を提供することであ
る。
【0029】 本発明の他の目的は、HIVの治療用の薬剤を製造するための新規な化合物の
使用を提供することである。
【0030】 以下の詳細な説明で明らかとなるであろうこれらおよび他の目的は、式(I)
の化合物、それらの立体異性型、立体異性型の混合物、または薬剤として許容さ
れる塩の形態が効果的な逆転写酵素阻害剤であるという本発明者らの発見により
達成される。
【0031】
【化7】
【0032】 但し、R1、R2、R3、X、およびYは以下に定義された通りである。
【0033】 (好ましい実施形態の詳細) [1]したがって、一実施形態では、本発明は、式Iの新規化合物、
【0034】
【化8】
【0035】 または、その立体異性体またはその薬剤として許容される塩の形態を提供する。
式中、AはOまたはSであり、 BはO、S、およびNR8から選択され、 WはNまたはCR3であり、 XはNまたはCR3aであり、 YはNまたはCR3bであり、 ZはNまたはCR3cであり、 ただし、W、X、Y、およびZのうち2個がNの場合、残りのものはN以外であ
り、 R1は0〜7個のハロゲンで置換されたC1 3アルキル基およびシクロプロピル
から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−O(
CH22CHR2a2b、−OCHR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−
OCHR2aC≡C−R2b、−SR2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2 b 、−S(CH22CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b、−SCHR2a
=R2c、−SCHR2aC≡C−R2b、−NR2a2c、−NHCHR2a2b、−N
HCH2CHR2a2b、−NH(CH22CHR2a2b、−NHCHR2aC=C
−R2b、−NHCHR2aC=R2c、および−NHCHR2aC≡C−R2bの群から
選択され、 R2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3の群か
ら選択され、 R2bはHまたはR2Cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたC1 6アルキル、0〜2個のR4で置換された
2 5アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 5アルキニル、0〜2個の
3dで置換されたC3 6シクロアルキル、0〜2個のR3dで置換さたフェニル、
およびO、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜
2個のR3dで置換された3〜6員の複素環基の群から選択され、 あるいは、−NR2a2c基は、0〜1個の炭素原子がOまたはNR5で置換され
ている4〜7員の環式アミンを表しており、 R3はH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、B
r、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7
−NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a、およびO、N
、およびSの群から選択された1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳香
族環の群から選択され、 R3aはH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、
Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7 、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a、およびO、
N、およびSの群から選択された1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳
香族環の群から選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bはH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、
Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7 、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群か
ら選択され、 あるいは、R3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3cは、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl
、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)
7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55a
群から選択され、 あるいは、R3bおよびR3cは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3dは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3eは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3fは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3gは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a
、0〜3個のR3fで置換されたC3 10炭素環およびO、N、およびSの群から
選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜3個のR3fで置換された5〜10
員の複素環基の群から独立して選択され、 R4は、F、Cl、Br、I、0〜2個のR3eで置換されたC1 6アルキル、0
〜2個のR3eで置換されたC3 10炭素環、0〜5個のR3eで置換されたフェニ
ル、およびO、NおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2
個のR3eで置換された5〜10員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aは、HおよびC1 4アルキルの群から独立して選択され、 あるいは、R5およびR5aは、それらに結合している窒素と一緒に合わさって0
〜1個のOまたはN原子を含む5〜6員環を形成し、 R6は、H、OH、C1 4アルキル、C1 4アルコキシ、およびNR55aの群か
ら選択され、 R7は、C1 3アルキルおよびC1 3アルコキシの群から選択され、 R8は、H、OR9、SR9、NR59、0〜3個のR3gで置換されたC1 6アル
キル、0〜3個のR3gで置換されたC2 6アルケニル、0〜3個のR3gで置換さ
れたC2 6アルキニル、0〜2個のR3fで置換されたC3 5シクロアルキル、0
〜5個のR3fで置換されたフェニル、およびO、N、およびSの群から選択され
た1〜3個のヘテロ原子を含む、0〜2個のR3fで置換された5〜6員の複素環
基の群から選択され、 R9は、0〜5個のR3fで置換されたC3 10炭素環およびO、N、およびSの群
から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2個のR3fで置換された5〜
10員の複素環基の群から選択され、 R10は、C1 4アルキルおよびフェニルから選択される。
【0036】 [2]好ましい実施形態では、本発明は式Iの新規化合物であって、 BはNR8であり、 R1は、1〜7個のハロゲンで置換されたC1 3アルキルおよびシクロプロピル
の群から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−O(
CH22CHR2a2b、−OCHR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−
OCHR2aC≡C−R2b、−SR2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2 b 、−S(CH22CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b、−SCHR2a
=R2c、および−SCHR2aC≡C−R2bの群から選択され、 R2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3の群か
ら選択され、 R2bは、HまたはR2cであり、 R2cは、0〜2個のR4で置換されたC1 5アルキル、0〜2個のR4で置換され
たC2 5アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 5アルキニル、0〜2個
のR3dで置換されたC3 6シクロアルキル、および0〜2個のR3dで置換された
フェニルの群から選択され、 R3は出現する毎に、H、C1 4アルキル、OH、C1 4アルコキシ、F、Cl
、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、NH
C(O)NR55a、およびO、N、およびSの群から選択された1〜4個のヘ
テロ原子を含む5〜6員の複素芳香族環の群から独立して選択され、 R3aは出現する毎に、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、F、C
l、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、N
HC(O)NR55a、およびO、N、およびSの群から選択された1〜4個の
ヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳香族環の群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bは出現する毎に、H、C1 4アルキル、OH、C1 4アルコキシ、F、Cl
、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、およ
びNHC(O)NR55aの群から独立して選択され、 あるいは、R3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し、 R4は、Cl、F、0〜2個のR3eで置換されたC1 4アルキル、0〜2個のR3 e で置換されたC3 5炭素環、0〜5個のR3eで置換されたフェニル、およびO
、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aはH、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6は、H、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群か
ら選択され、 R7はCH3、C25、CH(CH32、OCH3、OC25、およびOCH(C
32の群から選択され、および R8はH、シクロプロピル、CH3、C25、およびCH(CH32の群から選択
される化合物を提供する。
【0037】 [3]さらに好ましい実施形態では、本発明は新規の式Iの化合物であって、 R1はCF3、C25、およびシクロプロピルの群から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−OC
HR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−OCHR2aC≡C−R2b、−S
2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b
、−SCHR2aC=R2c、および−SCHR2aC≡C−R2bの群から選択され、
2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3から選
択され、 R2bはHまたはR2cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたC1 3アルキル、0〜2個のR4で置換された
2 3アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 3アルキニル、および0〜
2個のR3dで置換されたC3 6シクロアルキルであり、 R3は出限する毎に、H、C1 3アルキル、OH、C1 3アルコキシ、F、Cl
、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、NH
C(O)NR55aの群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bはHであり、 R3cはHであり、 R3eは出現する毎に、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3 、F、Cl、−NR55a、−C(O)R6、−SO2NR55aの群から独立し
て選択され、 R4は、Cl、F、0〜1個のR3eで置換されたC1 4アルキル、0〜2個のR3 e で置換されたC3 5炭素環、および0〜2個のR3eで置換されたフェニル、O
、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜1個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aはH、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6はH、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群から
選択され、 R7はCH3、C25、OCH3、およびOC25の群から選択され、および、 R8はH、シクロプロピル、CH3、およびC25の群から選択される化合物を提
供する。
【0038】 [4]さらに好ましい実施形態では、本発明は新規の式Iの化合物であって、 式中、R1はCF3であり、 R2は−R2c、−OR2c、−OCH22b、−OCH2CH22b、−OCH2C=
C−R2b、−OCH2C≡C−R2b、−SR2c、−SCH22b、−SCH2CH22b、−SCH2C=C−R2b、および−SCH2C≡C−R2bの群から選択され
、 R2bはHまたはR2cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたメチル、0〜2個のR4で置換されたエチル、
0〜2個のR4で置換されたプロピル、0〜2個のR4で置換されたエテニル、0
〜2個のR4で置換された1−プロペニル、0〜2個のR4で置換された2−プロ
ペニル、0〜2個のR4で置換されたエチニル、0〜2個のR4で置換された1−
プロピニル、0〜2個のR4で置換された2−プロピニル、および0〜1個のR3 d で置換されたシクロプロピルの群から選択され、 R3は出現する毎に、C1 3アルキル、OH、C1 3アルコキシ、F、Cl、N
55a、NO2、−CN、およびC(O)R6の群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3dは出現する毎に、CH3、−OH、OCH3、OCF3、F、Cl、および−
NR55aの群から独立して選択され、 R3eは出現する毎に、CH3、−OH、OCH3、OCF3、F、Cl、および−
NR55aの群から独立して選択され、 R4は、Cl、F、CH3、CH2CH3、0〜1個のR3eで置換されたシクロプロ
ピル、0〜1個のR3eで置換された1−メチル−シクロプロピル、0〜1個のR3e で置換されたシクロブチル、0〜2個のR3eで置換されたフェニル、およびO
、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜1個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、この複素環基は2−ピリ
ジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニ
ル、3−チエニル、2−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−イソオキサゾリル
、および2−イミダゾリルの群から選択され、 R5およびR5aは、H、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6は、H、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群か
ら選択され、 R7は、CH3、C25、OCH3、およびOC25の群から選択され、および、
8は、H、シクロプロピル、およびC25の群から選択される。
【0039】 [5]さらに好ましい実施形態では、化合物は式Iaである。
【0040】
【化9】
【0041】 [6]さらに好ましい実施形態では、化合物は式Ibである。
【0042】
【化10】
【0043】 [7]さらに好ましい実施形態では、式Iの化合物は、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオ
ロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−3−メチ
ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−1,5−
ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
ン−2−オン、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
ゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オン、 7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3−エチ
ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロ
メチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および 7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩の形態から選択される。
【0044】 [8]さらに他の好ましい実施形態では、式Iの化合物は、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 (S)−7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼ
ピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−
3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メ
チル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1
,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
アゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3
−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (S)−7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−
1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジ
ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニル
オキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
アゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル
)メチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベ
ンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキ
シ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
ン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
ゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オン、 (S)−7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オン、 (S)−7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (S)−7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (S)−7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および (S)−7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩の形態から選択される。
【0045】 [9]さらに他の好ましい実施形態では、式Iの化合物は、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 (R)−7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−3−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼ
ピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−
3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メ
チル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1
,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
アゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3
−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (R)−7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−
1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジ
ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニル
オキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
アゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル
)メチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベ
ンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキ
シ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
ン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
ゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オン、 (R)−7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オン、 (R)−7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン、 (R)−7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (R)−7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および (R)−7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩の形態から選択される。
【0046】 他の実施形態では、本発明は薬剤として許容される担体および治療有効量の式
Iの化合物またはその薬剤として許容される塩の形態を含む新規の医薬組成物を
提供する。
【0047】 他の実施形態では、本発明はHIV感染の新規治療方法であって、治療有効量
の式Iの化合物またはその薬剤として許容される塩の形態を、そのような治療を
必要とする宿主に投与することを含むHIV感染の新規治療方法を提供する。
【0048】 他の実施形態では、本発明はHIV感染の新規治療方法であって、有効量の (a)式Iの化合物、および (b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群か
ら選択された少なくとも1種の化合物を、それらを必要とする宿主に組合わせて
投与することを含むHIV感染の新規治療方法を提供する。
【0049】 他の好ましい実施形態では、逆転写酵素阻害剤はAZT、ddC、ddI、d
4T、3TC、DPC082、DPC083、DPC961、DPC963、A
G1549、デラビルジン(delavirdine)、エファビレンツ(ef
avirenz)、ネビラピン(nevirapine)、Ro18893、ト
ロビルジン(trovirdine)、MKC−442、HBY 097、AC
T、UC−781、UC−782、RD4−2025、およびMEN10979
の群から選択され、プロテアーゼ阻害剤はサキナビル、リトナビル、インディナ
ビル、アンプレナビル、ネルフィナビル、パリナビル、BMS−232623、
GS3333、KNI−413、KNI−272、LG−71350、CGP−
61755、PD173606、PD177298、PD178390、PD1
78392、U−140690およびABT−378の群から選択される。
【0050】 さらに好ましい実施形態では、逆転写酵素阻害剤は、AZT、efavire
nz、および3TCの群から選択され、プロテアーゼ阻害剤はサキナビル、リト
ナビル、ネルフィナビル、およびインディナビルの群から選択される。
【0051】 さらにより好ましい実施形態では、逆転写酵素阻害剤はAZTである。
【0052】 他のさらにより好ましい実施形態では、プロテアーゼ阻害剤はインディナビル
である。
【0053】 他の実施形態では、本発明はHIV感染の治療に有用な医薬キットであって、
1種または複数の容器に入れた治療有効量の (a)式Iの化合物またはその薬剤として許容される塩の形態、および (b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群か
ら選択された少なくとも1つの化合物を含む、HIV感染の治療に有用な医薬キ
ットを提供する。
【0054】 他の実施形態では、本発明は治療に用いるための新規な式Iの化合物またはそ
れらの薬剤として許容される塩の形態を提供する。
【0055】 他の実施形態では、本発明はHIVの治療用の医薬品を製造するための新規の
式Iの化合物またはそれらの薬剤として許容される塩の形態を使用することを提
供する。
【0056】 (定義) 本明細書で記載した化合物は不斉中心を有することが可能である。非対称に置
換された原子を含む本発明の化合物は、光学活性型またはラセミ型で単離するこ
とが可能である。ラセミ型の分割または光学活性出発物質からの合成によるよう
な、光学活性型を調製する方法は当業者によく知られている。オレフィンおよび
C=N二重結合のような二重結合の幾何異性体はまた、本明細書で記載した化合
物に存在することができ、このような安定な異性体もすべて本発明で企画される
。本発明の化合物のシスおよびトランス幾何異性体は記載されており、異性体混
合物または分離された異性体型として単離することができる。特定の立体化学形
態または異性体を特に示さない限り、ある構造のすべてのキラル、ジアステレオ
マー、ラセミ型および幾何異性体型のすべてが企図されている。本発明の化合物
を調製するために使用されるプロセスおよびその中で形成される中間体は全て、
本発明の一部と考えられる。
【0057】 本明細書では「置換された」という用語は、指定原子の正常原子価を上回らず
、その置換によって安定な化合物が得られるという条件で、指定された原子上の
何れかの1個または複数の水素が指示された基から選択された基で置換されるこ
とを意味している。置換基がケト(すなわち、=O)のとき、原子上の2個の水
素が置換される。ケト置換基は芳香族部分には存在しない。環系(たとえば、炭
素環または複素環)がカルボニル基または二重結合で置換されると言うときは、
環のカルボニル基または二重結合が環の一部(すなわち環内)となっているとい
うことである。
【0058】 本発明は、本化合物内に現れる原子の同位体全てを含むことを意図している。
同位体には、同一原子番号を有するが質量数の異なる原子が含まれる。限定的で
はない一般的な例を挙げると、水素の同位体にはトリチウムおよびジューテリウ
ムが含まれる。炭素の同位体にはC−13およびC−14が含まれる。
【0059】 変数(たとえば、R6)が化合物の何れかの構造または式において1回を越え
て現れるとき、各出現時の定義は他のあらゆる出現時の定義とは独立している。
したがって、たとえば基が0〜2個のR6で置換されていることが示されている
場合、前記基は任意に2個までのR6基で置換されることが可能であり、各出現
時のR6は、R6の定義から独立して選択される。また、置換基および/または変
数の組合せは、その組合せから安定な化合物が生じる場合にのみ許容される。
【0060】 置換基への結合が環内の2個の原子を結合する結合を横切るように示されてい
るとき、このような置換基はその環の任意の原子と結合することが可能である。
置換基が、このような置換基が所与の式の化合物の残存部に結合する原子を示さ
ずに列挙されているとき、このような置換基はこのような置換基内の任意の原子
を介して結合することが可能である。置換基および/または変数の組合せは、そ
のような組合せによって安定な化合物が得られるときにのみ許容される。
【0061】 本明細書で使用される、「アルキル」または「アルケニル」とは、特定数の炭
素原子を有する枝分かれ鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むこと
を意図する。C1 6アルキル(またはアルキレン)とは、C1、C2、C3、C4
5、およびC6アルキル基を含むものとする。アルキルの例には、限定はしない
が、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、
t−ブチル、n−ペンチル、およびs−ペンチルが含まれる。「ハロアルキル」
とは、特定数の炭素原子を有し、1個または複数のハロゲンで置換された枝分か
れ鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素(たとえば、v=1から3およびw
=1から(2v+1)である−Cvw)を含むものとする。ハロアルキルの例に
は、限定はしないが、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロ
エチル、およびペンタクロロエチルが含まれる。「アルコキシ」は、指示された
数の炭素原子の前記で定義されたようなアルキル基が酸素の架橋を介して結合し
たものを表す。C1 10アルコキシは、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8 、C9、およびC10アルコキシ基を含むものとする。アルコキシの例には、限定
はしないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブト
キシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、およびs−ペントキシが
含まれる。「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、またはシク
ロペンチルのような飽和環基を含むものとする。C3 10シクロアルキルは、C3 、C4、C5、C6、C7、C8、C9、およびC10シクロアルキル基を含むものとす
る。「アルケニル」または「アルケニレン」は、エテニルおよびプロペニルのよ
うな、直鎖または枝分かれ鎖のいずれかの配置と、鎖に沿った安定な任意の箇所
に生じうる1個または複数の不飽和炭素−炭素結合とからなる炭化水素鎖を含む
ものとする。C2 6アルケニル(またはアルケニレン)は、C2、C3、C4、C5 、およびC6アルケニル基を含むものとする。「アルキニル」または「アルキニ
レン」は、エチニルおよびプロピニルのような直鎖または枝分かれ鎖のいずれか
の配置と、鎖に沿った安定な任意の箇所に生じうる1個または複数の三重炭素−
炭素結合からなる炭化水素鎖を含むものとする。C2 6アルキニル(またはアル
キニレン)は、C2、C3、C4、C5、およびC6アルキニル基を含むものとする
【0062】 本明細書で使用される、「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、
ブロモ、およびヨードをいい、「対イオン」は、クロリド、ブロミド、ヒドロキ
シド、アセテート、およびサルフェートのような小さな負に荷電した種を表すた
めに使用される。
【0063】 本明細書で使用される、「炭素環」または「炭素環基」とは、何れかの安定な
3、4、5、6、または7員の単環または二環または7、8、9、または10員
の二環または三環を意味することを意図しており、これらのいずれも飽和、部分
不飽和、または芳香族であることが可能である。このような炭素環の例には、限
定はしないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチル、アダマンチル、シクロオクチル、[3.3.0]ビシクロ
オクタン、[4.3.0]ビシクロノナン、[4.4.0]ビシクロデカン、[
2.2.2]ビシクロオクタン、フルオレニル、フェニル、ナフチル、インダニ
ル、アダマンチル、およびテトラヒドロナフチルが含まれる。
【0064】 本明細書で使用される、「複素環」または「複素環基」という用語は、飽和、
部分不飽和、または不飽和(芳香族)であり、炭素原子およびN、NH、Oおよ
びSから成る群から独立して選択された1、2、3、または4個のヘテロ原子か
らなる安定な5、6、または7員の単環または二環または7、8、9、または1
0員の二環複素環を意味し、前記で定義された任意の複素環がベンゼン環に融合
している二環式基を含むことを意図している。この窒素および硫黄ヘテロ原子は
任意に酸化されていることが可能である。複素環は、任意のヘテロ原子または炭
素原子に安定な構造を形成する側基を結合していてもよい。本明細書で記載した
複素環は、生じる化合物が安定であれば炭素または窒素が置換されていてもよい
。複素環の窒素は任意に4級化することが可能である。複素環のSおよびO原子
の全数が1を超えるとき、これらのヘテロ原子は互いに隣接しないことが好まし
い。複素環のSおよびO原子の全数が1以下であることが好ましい。本明細書で
使用される、「芳香族複素環基」または「ヘテロアリール」という用語は、炭素
原子およびN、NH、OおよびSから成る群から独立して選択された1、2、3
、または4個のヘテロ原子からなる安定な5、6、または7員の単環または二環
または7、8、9、または10員の二環式ヘテロ環式芳香族環を意味することが
企図される。この芳香族複素環のSおよびO原子全数は1以下であることに留意
されたい。
【0065】 複素環の例には、限定はしないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンズイミダ
ゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオ
キサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベ
ンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、カルバ
ゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シン
ノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジ
ヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダ
ゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニ
ル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベン
ゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソイン
ドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチレンジオキ
シフェニル、モルフォリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、
オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾ
リル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサ
ゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジ
ニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイ
ニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリ
ドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、
ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリ
ドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジ
ル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キ
ナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニ
ル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリ
ニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジ
アゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3
,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾ
リル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル
、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリア
ゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが含まれる。好ましい
複素環には、限定はしないが、ピリジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピ
ラゾリル、ピロリジニル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、1
H−インダゾリル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサ
ゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、およびイサチノイルが含ま
れる。また、たとえば前記の複素環を含む縮合環およびスピロ化合物も含まれる
【0066】 本明細書で使用される、「HIV逆転写酵素阻害剤」とは、HIV逆転写酵素
(RT)のヌクレオシド阻害剤および非ヌクレオシド阻害剤の両方を指すものと
する。ヌクレオシドRT阻害剤の例には、限定はしないが、AZT、ddC、d
dI、d4T、および3TCが含まれる。また、Glaxoの、AZTおよび3
TCの組合せも含まれる。非ヌクレオシドRT阻害剤には、限定はしないが、D
PC082(デュポン、(+)−4−シクロプロピルエテニル−5,6−ジフル
オロ−4−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
)、DPC083(デュポン、(−)−6−クロロ−4−E−シクロプロピルエ
テニル−4−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノ
ン)、DPC961(デュポン、(−)−6−クロロ−4−シクロプロピルエチ
ニル−4−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
)、DPC963(デュポン、(+)−4−シクロプロピルエチニル−5,6−
ジフルオロ−4−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾ
リノン)、AG1549(Warner Lambert/Shionogi)
、デラビルジン(delavirdine)(PharmaciaおよびUpj
ohn U90152S)、エファビレンツ(efavirenz)(デュポン
)、ネビラピン(nevirapine)(Boehringer Ingel
heim)、Ro 18,893(Roche)、トロビルジン(trovir
dine)(Lilly)、MKC−442(Triangle)、HBY 0
97(Hoechst)、ACT(Korean Research Inst
itute)、UC−781(Rega Institute)、UC−782
(Rega Institute)、RD4−2025(Tosoh Co.L
td.)、およびMEN 10979(Manarini Farmaceut
ici)が含まれる。
【0067】 「薬剤として許容される」という句は、本明細書では適切な医学的判定の範囲
内で、妥当な利益/リスク比に相応した、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、
または他の問題または合併症を起こさずに、ヒトおよび動物の組織と接触して使
用するのに適したこれらの化合物、材料、組成物、および/または剤形のことを
いうために使用される。
【0068】 本明細書で使用される、「薬剤として許容される塩」とは、親化合物がその酸
または塩基の塩を形成することによって修飾された開示化合物の誘導体をいう。
薬剤として許容される塩の例には、限定はしないが、アミンのような塩基性基の
鉱酸または有機酸の塩、およびカルボン酸のような酸性基のアルカリ塩または有
機塩が含まれる。この薬剤として許容される塩には、たとえば非毒性の無機酸ま
たは有機酸から形成される親化合物の通常の非毒性塩または4級アンモニウム塩
が含まれる。たとえば、このような通常の非毒性塩には、塩化水素酸、臭化水素
酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、および硝酸のような無機酸から誘導される
もの、および、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、
乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモイン酸、マレイン酸
、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸
、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、およびイセチオン酸のよう
な有機酸から調製される塩が含まれる。
【0069】 本発明の薬剤として許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性また
は酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般に、このような塩は
これらの化合物の遊離酸型または遊離塩基型を、水中または有機溶媒中、または
この2種の混合物中(一般にはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパ
ノール、またはアセトニトリルのような非水性溶媒が好ましい。)で、化学量論
量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製することができる。適切
な塩の例は、その開示を参照文献として本明細書に取り込むRemington
′s Pharmaceutical Sciences、17版、Mack
Publishing Company、Easton、PA、1985、p.
1418に見出される。
【0070】 プロドラッグは薬剤の数多くの望ましい性質(たとえば、溶解性、生物学的利
用率、製造性、など)を高めることが知られているので、本発明の化合物はプロ
ドラッグ形態で送達されることが可能である。したがって、本発明は現特許請求
の範囲の化合物のプロドラッグ、その送達方法およびそれを含む組成物を対象と
して含むものとする。「プロドラッグ」とは、このようなプロドラッグをほ乳類
対象に投与したとき、本発明の活性のある親薬剤をin vivoで放出する共
有結合された担体を含むものとする。本発明のプロドラッグは、化合物に存在す
る官能基に、通常の操作またはin vivoのいずれかでその修飾が切断され
て親化合物になるような様式で修飾を施すことによって調製される。プロドラッ
グには、本発明のプロドラッグをほ乳類対象に投与したとき、これが切断されて
それぞれ遊離の水酸基、遊離のアミノ基、または遊離のスルフヒドリル基を形成
する水酸基、アミノ基、またはスルフヒドリル基が、任意の基と結合した本発明
の化合物が含まれる。プロドラッグの例には、限定はしないが、本発明の化合物
のアルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホーメートおよびベンゾエート
誘導体が含まれる。
【0071】 「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な程度の純度
に単利したり、効果のある治療剤に処方したりすることに耐えるのに十分堅牢な
化合物を指すことを意味する。
【0072】 「治療有効量」とは、宿主のHIV感染を阻害したり、HIVの感染の症状を
治療したりするために有効な本発明の化合物の量または特許請求の範囲に記載さ
れた化合物の組み合わせの量を含むものとする。この化合物の組合せは、相乗効
果的組合せが好ましい。相乗作用は、たとえば「Chou and Talal
ay、Adv.Enzyme Regul.22:27〜55(1984)」に
よって記載されているように、組合わせて投与したとき化合物の効果(この場合
、HIVの阻害)が単一の薬剤として単独で投与したときの化合物の相加効果よ
りも上回るときに生じる。一般に、相乗効果は化合物の最適以下の濃度で最も明
確に示される。相乗作用は、細胞毒性の低下、抗ウイルス効果の増加、または個
々の成分に比較した他のいくつかの有益な組合せ効果に関して認められうる。
【0073】 (合成) 本発明の化合物は有機合成の分野の当業者によく知られているいくつかの方法
によって調製することができる。本発明の化合物は、有機合成化学の分野で知ら
れた合成方法、または当業者によって良く理解されているそれらの変法と共に、
以下に記載の方法を使用して合成することができる。好ましい方法には、限定は
しないが以下に記載された方法が含まれる。以下に引用した参考文献はいずれも
本明細書に参照として取り込まれる。以下のスキームにおいて、R1はCF3基と
して示されているが、ここで記載した任意のR1基でありうる。
【0074】
【化11】
【0075】 スキーム1はテトラヒドロキノリノン中間体の作製法を例示している。適切に
置換されたアミノ−ケトンをアシル化し、得られたアミドをベンゼンスルフィネ
ートの存在下で環化し、アルコール1cを得る。塩基による脱水によって、α,
β−不飽和ケトン1dを得、これをリチウムまたはグリニャール試薬により修飾
して2を得る。スルホン還元は、Al/Hgまたはその他の公知の還元方法によ
って達成され、中間体3が残る。
【0076】
【化12】
【0077】 スキーム2は、中間体3の1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンへの修飾を示
す。化合物3をBoc−無水物でアミド4として保護し、開環してヒドロキシア
ミド5にする。次いで、Lossen転位および脱保護をトシルクロリドによっ
ておよび塩基、続いてトリフルオロ酢酸で達成して所望する1,3−ベンゾジア
ゼピン−2−オン6を得る。
【0078】
【化13】
【0079】 スキーム3は、NH2OSO3HおよびDIEAを使用してアセチレン6をシス
−オレフィン7に還元する方法を示す。アルキンをアルケンに還元する他の公知
の方法も使用できる。スキーム3および以下のスキームにおいて、GはR3、R4 、R5、R6またはこれらの基の2個以上の組合せでありうる。
【0080】
【化14】
【0081】 本発明のチオウレアは、スキーム4に示されるように対応するウレアから形成
することができる。ウレア6を最初にPOCl3のような塩素化剤によってハロ
−イミンに変換し、その後さらにNH2C(S)NH2によってチオウレア8に変
換する。
【0082】 本発明の化合物を調製する別の方法は、以下のスキーム5に示しており、ニト
ロ−オレフィン中間体を通って行われる。
【0083】
【化15】
【0084】 適切に置換されたケトン9から開始して、ニトロメタンを付加して、アルコキ
シド10をTBS−Clのような保護基を用いてクエンチングし、シリルエーテ
ル11を得る。ニトロ−オレフィン12は、塩基(たとえば、K2CO3)の存在
下で11を加熱することによって形成されうる。R2(たとえば、ブチル)は、
グリニャール付加(たとえば、BuMgCl)、(R23Al付加(たとえば、
(シクロプロピルエチル)3Al)または他の公知のニトロ−オレフィンへの付
加の方法によって結合させることができる。14への変更は、ニトロ基をアミノ
基へ還元して、アニリンアミンを脱保護して最後にCDIのようなカルボニル試
薬で環化することによって達成されうる。
【0085】
【化16】
【0086】 本発明の化合物を調製する別の手段を、スキーム6に表す。トリフルオロメチ
ルケトンをジアゾメタン、ジメチルスルホニウムメチリド、またはジメチルスル
ホキソニウムメチリドで処理して、エポキシドを得る。次いで、このエポキシド
を1級アミンと反応させて、開環したアルコールを得、これをN,N′−カルボ
ニルジイミダゾールで処理して5および7員環アミドの混合物を得る。この混合
物をエタノール中でナトリウムメトキシドまたはトリエチルアミンで処理して、
これを所望する7員環ウレアに変換する。N,N′−カルボニルジイミダゾール
に加えて、ホスゲン、トリホスゲン、クロロギ酸メチルまたは当業者によく知ら
れているいくつかの同様の試薬によってもまた、環状ウレアへの変換を達成する
ことができる。環状ウレアを塩化チオニルで処理することによって、塩化物、す
なわちリチウム試薬またはグリニャール試薬で処理したときR2置換化合物(R2 =アルキル、アリール、アルキニル、またはアルケニル)を与える化合物が得ら
れる。この塩化物と、アミン、アルコキシド、またはチオアルコキシドとの反応
によって、QR置換化合物(Q=O、S、NH)を得る。R8=Hである本発明
の化合物の合成には、アミン(R8NH2)(そのアルキル基(R8)が最終合成
段階で除去できるもの)でエポキシドを開裂することが好ましい。このような除
去可能な幾つかのアルキル基は当業者によく知られており、その好ましい例は、
アリル、p−メトキシベンジル(PMB)および2,4−ジメトキシベンジル(
DMB)である。アリル基は、塩化ロジウム、次いで水性酸で処理することによ
って除去することができる。PMBおよびDMB基は触媒水素添加、トリフルオ
ロ酢酸のような強酸との反応、または硝酸セリウムアンモニウム、DDQ、また
は過硫酸ナトリウムのような酸化剤による処理によって除去することができる。
【0087】
【化17】
【0088】 スキーム7では、前述のスキームに有用なアミノ−ケトンを得る手段を記載す
る。適切なアニリンのヨード化の後、強塩基およびトリフルオロ酢酸エチルを使
用してトリフルオロメチル基を導入することができる。
【0089】
【化18】
【0090】 ある種のベンゾ−置換基は上述のスキームの方法に適さないので、所望する生
成物を形成する前にこれらの基を保護する必要があるかもしれない。スキーム8
では、スキーム7で示したように修飾できるカルボニル−置換ヨード−アニリン
を得る手段を示す。アセチル−アニリンのヨード化の後、アセチル基を1,3−
プロパンジチオールを使用するような当業者によく知られた手段によって保護す
る。その後ケトンの脱保護は、HgCl2およびHgOまたは当業者によく知ら
れている他の方法を使用して達成することができる。
【0091】
【化19】
【0092】 前記のケト−アニリンを得る方法に加えて、イサト酸無水物の求核的開環もま
た、スキーム9に示すように使用することができる。この反応は、R1a基のアニ
オン性求核剤を使用して達成されうる。「Mack et al、J.Hete
rocyclic Chem.1987、24、1733〜1739」、「Co
ppola et al、J.Org.Chem.1976、41(6)、82
5〜831」、「Takimoto et al、Fukuoka Univ.
Sci.Reports 1985、15(1)、37〜38」、「Kadin
et al、Synthesis 1977、500〜501」、「Stai
ger et al、J.Org.Chem.1959、24、1214〜12
19」を参照。
【0093】
【化20】
【0094】 本発明の1,3−ベンゾオキサゼピノンは、スキーム10に記載されたように
合成することができる。出発エポキシドは、アルコキシド(NaOR′、または
KOR′)で開環することができる。ここで、R′は合成の、後段階で除去する
ことができる保護基である。当業者に公知のこのような除去可能な基は多い。こ
れらには、アリル基、ならびに2−トリメチルシリルエチルまたは2,2,2−
トリクロロエチルのような置換エチル基、または3,4−ジメトキシベンジル、
p−ニトロベンジル、およびジフェニルメチルのような置換ベンジル基が含まれ
る。次の段階は、3級アルコールを第1保護基(R′)の除去の条件に安定な第
2保護基(R″)で保護することである。この第2保護基は、前記のアリル、置
換エチル、または置換ベンジル基の1つであっても、または、シリル基(トリエ
チルシリル、t−ブチルジメチルシリル、またはt−ブチルジフェニルシリルの
ような)であってもよい。当業者によく知られた2種の選択的に除去可能な保護
基の組合わせは多い。第1保護基を除去して、1級アルコールを得、これをN,
N′−カルボニルジイミダゾールまたはホスゲンで処理し、次いで第2保護基を
除去して環状カルバメートを得る。この環状カルバメートを塩化チオニルで処理
して、3級アルコールを塩化物に変換する。この化合物をリチウム試薬またはグ
リニャール試薬で処理したとき、R2置換化合物(R2=アルキル、アリール、ア
ルキニル、またはアルケニル)が得られる。塩化物とアミン、アルコキシド、ま
たはチオアルコキシドとの反応によって、QR置換化合物(Q=O、S、NH)
を得る。さらに、Q=Oである本発明の化合物はまた、3級アルコールの直接ア
ルキル化によって調製することができる。
【0095】 式Iの化合物の一方のエナンチオマーは、他に比べて優れた活性を表す可能性
がある。したがって、以下の立体化学は、本発明の範囲の一部と考えられる。
【0096】
【化21】
【0097】 必要な場合には、ラセミ物質の分離は、実施例27〜34(スキーム4)に例
示されたようにキラルカラムを使用したHPLCによって、または「Thoma
s J.Tucker、et al、J.Med.Chem.1994、37、
2437〜2444」のようにカンホニッククロリド(camphonic c
hloride)のような分割剤を使用して分割することによって達成される。
式Iのキラル化合物はまた、たとえば、「Mark A.Huffman、et
al、J.Org.Chem.1995、60、1590〜1594」のよう
に、キラル触媒またはキラルリガンドを使用して、直接合成することが可能であ
る。
【0098】 本発明の他の特徴については、以下の典型的な実施例の中で明らかになるであ
ろう。この実施例は、本発明の例示のために与えられるものであり、限定するこ
とを意図していない。
【0099】 (実施例) 実施例で使用した略語は以下の用に定義する。「℃」は摂氏、「d」は2重線
、「dd」は2重線の2重線、「eq」は当量または当量(複数)、「g」はグ
ラムまたはグラム(複数)、「mg」はミリグラムまたはミリグラム(複数)、
「mL」はミリリットルまたはミリリットル(複数)、「H」は水素または水素
(複数)、「hr」は時間または時間(複数)、「m」は多重線、「M」はモル
、「min」は分または分(複数)、「MHz」はメガヘルツ、「MS」は質量
分析、「nmr」または「NMR」は核磁気共鳴スペクトル、「t」は3重線、
「TLC」は薄層クロマトグラフィー、「ACN」は無水酢酸、「CDI」はカ
ルボニルジイミダゾール、「DIEA」はジイソプロピルエチルアミン、「DI
PEA」はジイソプロピルエチルアミン、「DMAP」はジメチルアミノピリジ
ン、「DME」はジメトキシエタン、「EDAC」は1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、「LAH」は水素化リチウムア
ルミニウム、「TBAF」はテトラブチルアンモニウムフルオリド、「TBS−
Cl」はt−ブチルジメチルシリルクロリド、および「TEA」はトリエチルア
ミンである。
【0100】 実施例1 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0101】
【化22】
【0102】 THF(55mL)に溶かしたアミノケトン1a(3.02g、13.54m
mol)の溶液に、室温で炭酸カリウム(4.67g、33.85mmol)、
次いで臭化ブロモアセチル(1.5mL、16.93mmol)を添加して、得
られた混合物を室温で3時間攪拌した。この反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル
(3×100mL)で抽出した。一緒にした酢酸エチル抽出物を無水Na2SO4 で乾燥し、真空下で濃縮して黄色の油状物1bを得た。この生成物をさらに精製
せずに合成系路の次の段階に使用した。
【0103】 DMF(55mL)に溶かした臭化物1b(粗生成物、13.54mmol)
の溶液に、室温でベンゼンスルフィン酸ナトリウム(4.44g、27.08m
mol)を添加して、得られた反応混合物を室温で18時間攪拌した。この反応
混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。一緒にした酢酸
エチル抽出物を無水Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮した。塊をヘキサン(1
L)で磨砕して、真空下で乾燥して灰白色の固形物1c 4.88g(理論的に
は5.49g、89%)を得た。1HNMR(300MHz、DMSO−d6)δ
11.0(br s、1H)、7.96(s、1H)、7.76(d、2H、J
=8Hz)、7.66(m、1H)、7.51(m、2H)、7.44(s、1
H)、7.33(m、1H)、6.82(d、1H、J=8Hz)、4.47(
s、1H)。19FNMR(282MHz、DMSO−d6)δ−80.99(s
、3F)。高分解能質量分析:C1611NO43ClS(M+H)+の計算値:
405.0042、実測値405.0049。
【0104】 塩化メチレン(100mL)中の3級アルコール1cのスラリー(6.815
g、16.83mmol)に室温で4−(ジメチルアミノ)ピリジン(4.11
g、33.65mmol)次いで無水酢酸(3.5mL、37.03mmol)
を添加して、得られた反応混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。この酢酸エチル抽出物を
飽和NaHCO3で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥して真空下で濃縮した。塊を
ヘキサン(1L)で磨砕して、真空下で乾燥して灰白色の固形物1d6.06g
(93%)を得た。元素分析:(C169NO33ClS)計算値:C49.5
6、H2.35、N3.61、Cl9.14、F14.70、S8.28。実測
値:C49.26、H2.68、N3.30、Cl9.23、F14.49、S
8.13。
【0105】 THF(95mL)に溶かしたシクロプロピルアセチレン(純度48%、14
.6mL、80.9mmol)の0℃の溶液に、ヘキサン1.6MのBuLiヘ
キサン溶液(46mL、73.5mmol)を注入した。反応物を0℃で15〜
30分攪拌後、1(9.5g、24.5mmol)を固形物として添加して2時
間攪拌した。この反応を飽和NH4Clで止めた。この反応物をEtOAcと飽
和NH4Clに分配して、食塩水で洗浄して、乾燥(Na2SO4)して、蒸発さ
せ固形物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン
)によって白色固形物2(6.6g、収率60%)を得た。
【0106】 2(6.6g、14.5mmol)、THF(90mL)および水(10mL
)中のAl/Hgの混合物を1時間還流した。この反応物をセライトで濾過して
、EtOAcおよび水に分配して、食塩水で洗浄して、乾燥(Na2SO4)し、
蒸発させて固形物3(4g、収率90%)を得た。MH+=314.0559。
【0107】 ACN(60mL)中の3(4g、12.8mmol)、(Boc)2O(3
.06g、14mmol)およびDMAP(1.56g、12.8mmol)の
溶液を1時間攪拌した。TLCによって、所望する生成物の出発物質に対する比
率は、約3:2であることが示唆された。さらに(Boc)2O(0.6g、2
.8mmol)を添加して、反応物を10分間攪拌した。TLCには出発物質の
痕跡が認められた。この反応物をEtOAcおよび1NHClに分配して、水、
飽和NaHCO3および食塩水で洗浄して、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させて
、オレンジ色の固形物4(4.93g、収率93%)を得た。
【0108】 EtOH(65mL)中の4(4.63g、11.2mmol)、H2NOH
・HCl(3.11g、44.8mmol)およびDIEA(7.8mL、44
.8mmol)の混合物を、2時間攪拌した。この反応物をEtOAcで希釈し
て、希HCl(6X)、水、飽和NaHCO3、食塩水で洗浄して、乾燥(Na2 SO4)し、蒸発させて濃厚なオレンジ色の油状物5(5.3g、収率95%)
を得た。
【0109】 ジオキサン(240mL)中の5(4.94g、11mmol)、TsCl(
5.32g、27.9mmol)および1NNaOH(53.2mL、53.2
mmol)の溶液を1.5時間攪拌した。この反応物をEtOAcおよび飽和N
aHCO3に分配し、食塩水で洗浄して蒸発させて、半固形物を得た。TFA(
20mL)およびCH2Cl2(200mL)の半固形物溶液を2時間攪拌し、蒸
発させて、濃厚な油状物を得た。この油状物をEtOAcおよび飽和NaHCO3 および食塩水に分配して、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させて濃厚な暗橙色の
油状物を得た。ジクロロエタンから結晶化して、白色の結晶性固形物6(1.2
5g、収率40%、mp240〜242℃)を得た。
【0110】 実施例2 6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0111】
【化23】
【0112】 6,7−ジF類縁体6aは、実施例1と同様の経路を使用して調製したが、ジ
フルオロ類縁体1aから出発した。mp=232〜233℃。
【0113】 実施例3 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0114】
【化24】
【0115】 THF(5mL)中の6(60mg)、NH2OSO3H(1.5g)およびD
IEA(3mL)の懸濁液を48時間還流した。この反応物をEtOAcで希釈
して、1NHCl(2X)、水、食塩水で洗浄して、乾燥(Na2SO4)し、蒸
発させて、固形物を得、ジクロロエタンから結晶化して白色の結晶性固形物7(
30mg、mp221〜223℃)を得た。
【0116】 実施例4 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオンの調製
【0117】
【化25】
【0118】 POCl3(1mL)中の6(50mg)およびNa2CO3(24mg)の懸
濁液を、95℃で24時間加熱して蒸発させ、半固形物を得た。この固形物およ
びNH2CSNH2(63mg)をEtOH(4mL)中で週末にわたって還流し
た。この反応物をEtOAcで希釈して、水および食塩水で洗浄して、乾燥(N
2SO4)し、蒸発させて固形物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(25
〜50%EtOAc/ヘキサン)で白色の固形物(22mg)を得た。ジクロロ
エタンから結晶化して、白色の結晶性固形物8(13mg、mp230℃ 分解
)を得た。
【0119】 実施例5 7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオ
ロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0120】
【化26】
【0121】 DME(85mL)中の9(8.48g、18.2mmol)およびニトロメ
タン(1.97mL、36.4mmol)の溶液に、60%NaH(2.55g
、63.8mmol)を添加した。1.5時間攪拌した後、TLCによってアル
コール中間体10の出発物質に対する割合が約2:3であることが示された。T
BS−Cl(13.7g、91mmol)を添加して、反応物を0.5時間攪拌
した。TLCによって、所望する生成物11の10に対する割合が約4:1であ
ることが示された。この反応物をさらに2時間攪拌した。この反応物をEtOA
cで希釈して、EtOAcおよび飽和NaHCO3に分配した。この反応物を濾
過して、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発させてオレンジ
色の油状物(22.3g)を得た。この油状物をヘキサンで磨砕して、同溶媒で
2回洗浄して、黄色の固形物11(8.2g、収率75%)を得た。
【0122】 トルエン(80mL)中の11(8.2g、13.8mmol)およびK2
3(2.2g)の混合物を0.5時間還流した。この反応物をEtOAcで希
釈し、水、食塩水で洗浄して乾燥(Na2SO4)し、蒸発させて濃いオレンジ色
の油状物(7.4g)を得た。この油状物を熱いヘキサンで磨砕し、同溶媒で2
回洗浄して褐色の固形物12(5g、収率71.5%)を得た。
【0123】 THF(2mL)中の12(204mg、0.4mmol)の溶液に、−78
℃でエーテル(0.6mL、1.2mmol)中の2M BuMgClを添加し
たところ、TLCでは出発物質は認められなかった。この反応を飽和NH4Cl
で停止し、EtOAcおよび飽和NH4Clに分配し、食塩水で洗浄し乾燥(N
2SO4)し、蒸発させて、オレンジ色の油状物(240mg)を得た。フラッ
シュクロマトグラフィー(3%EtOAc/ヘキサン)によって、淡黄色のガラ
ス状物13(94mg)を得た。
【0124】 エタノール(4mL)中の13(75mg)、ラネーニッケルのスラリー(2
mL)およびヒドラジン一水和物(0.1mL)の混合物を2時間攪拌した。こ
の反応物をセライトで濾過して、EtOAcおよび水および食塩水に分配して、
乾燥(Na2SO4)し、蒸発させてオレンジ色の油状物(85mg)を得た。フ
ラッシュクロマトグラフィー(20%EtOAc/ヘキサン)によって、淡黄色
のガラス状物(46mg)を得た。MeOH(1mL)および濃塩酸(0.1m
L)中のこのガラス状物(46mg)の溶液を15分間攪拌し、濾過した。この
濾液をEtOAcおよび1NNaOHおよび食塩水に分配し、乾燥(Na2SO4 )し、蒸発させてオレンジ色の油状物(20mg)を得た。THF(1ml)中
のこの油状物(20mg)およびカルボニルジイミダゾール(33mg)の溶液
を、一晩攪拌した。溶媒を蒸発させて油状物を得、これをEt2O/ヘキサン/
CH2Cl2で磨砕して微粉末の14(5.6mg、mp174〜176℃)を得
た。
【0125】 12を13に変換する別の手段は以下の通りである。トルエン(2mL)中の
12(100mg、0.2mmol)の溶液に、−78℃で、1M(i−Bu)3 Alのトルエン溶液(0.4mL、0.4mmol)を添加したところ、TL
Cによって出発物質は認められなかった。この反応をHCl0.1Mで停止して
、EtOAcおよび0.1MHClに分配して、食塩水で洗浄し乾燥(Na2
4)し、蒸発させてオレンジ色の油状物13(121mg)を得た。
【0126】 実施例6 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの
調製
【0127】
【化27】
【0128】 エーテル40mL中のジアゾメタン約15mmmolの溶液を、販売元(Al
drich Chemical Company)により提供された指示に従っ
てDiazald(登録商標)5gから生成した。この溶液を、エーテル10m
L中の201(2.6g、11.6mmol)の溶液に添加して、この反応混合
物を室温で3時間攪拌した。この時点で、tlcでエポキシド202に完全に変
換したことが示された。過剰なジアゾメタンを酢酸の添加によって消失させ、エ
タノール10mLを添加して、この溶液をロータリエバポレータで約10mLの
量に濃縮した。この溶液に、33%メチルアミンエタノール溶液20mLを添加
して、この混合物を室温で一晩攪拌した。この溶媒を減圧下で蒸発させて半固形
生成物203(3.4g)を得、精製せずに次の反応に使用した。
【0129】 乾燥THF50mL中の203(2.9g、10.8mmol)の溶液に、N
,N′−カルボニルジイミダゾール(2.6g、16.2mmol)を添加して
、この反応混合物を周囲温度で1.75時間攪拌した。追加のN,N′−カルボ
ニルジイミダゾール500mgを添加して、反応をさらに30分間進行させた。
メタノール中のナトリウムメトキシド(3.24Mの溶液10mL)を添加して
、混合物を30分間還流した。冷却した混合物を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ
、この混合物を酢酸エチルで2回抽出した。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム
で乾燥し、蒸発させてオレンジ色の油状物にした。塩化メチレンで洗浄した後フ
ラッシュクロマトグラフィー(50〜70%EtOAc/ヘキサン)によって白
色固形物204(1.5g、収率42.5%)を得た。
【0130】 乾燥THF50mL中の204(1.17g、3.97mmol)の溶液に、
トリエチルアミン(2.3mL、16.67mmol)および塩化チオニル(1
.2mL、15.88mmol)を添加した。周囲温度で15分間攪拌した後、
メタノール25mLを添加して、この混合物を重炭酸ナトリウム水溶液に注ぐ前
にこの混合物を15分間攪拌した。この混合物をエーテルで抽出して、抽出物を
硫酸マグネシウムで乾燥し黄色固形物205(1.18g、収率95%)まで濃
縮し、精製せずに使用した。
【0131】 THF(3mL)中のシクロプロピルアセチレン(純度35%、0.45mL
)の溶液に、1.6M BuLiのヘキサン溶液(0.625mL、1.0mm
ol)を0℃で注入した。反応物を0℃で30分間攪拌した後、反応混合物を−
50℃まで冷却して、THF(0.7mL)中の205(85mg、0.27m
mol)を添加し、この反応混合物を2時間かけて室温まで暖めた。この反応物
を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、エーテルで抽出した。この抽出物を食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物を得た。フラッシュクロマ
トグラフィー(50%、EtOAc/ヘキサン)と、その後の酢酸エチル/ヘキ
サンによる結晶化によって表題化合物(27mg、mp177〜178℃)の無
色結晶を得た。
【0132】 実施例7 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの
調製
【0133】
【化28】
【0134】 表題の化合物(mp186〜188℃)を、実施例6の方法に従い、メチルア
ミンをエチルアミンに代替して調製した。
【0135】 実施例8 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オンの調製
【0136】
【化29】
【0137】 表題化合物(mp195〜196℃)を、実施例6の方法に従い、メチルアミ
ンをシクロプロピルアミンに代替して調製した。
【0138】 実施例9 7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−3−メチ
ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0139】
【化30】
【0140】 乾燥THF5ml中のシクロプロピルカルビノール(250mg、3.5mm
ol)の溶液に、室温で水素化ナトリウム(50mg、2.1mmol)を添加
した。30分後、205(150mg、0.48mmol)を添加して、反応混
合物を周囲温度で30分間攪拌した。この反応物を飽和塩化アンモニウムに注い
で、エーテルで抽出した。この抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、蒸発させて油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(50%EtO
Ac/ヘキサン)で固形物49mgを得、酢酸エチル/ヘキサンで再結晶化して
表題化合物(20mg、mp192〜193℃)の無色結晶を得た。
【0141】 実施例10 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ンの調製
【0142】
【化31】
【0143】 乾燥THF5mL中の3−メチル−2−ブテン−1−オール(310mg、3
.6mmol)の溶液に、室温で水素化ナトリウム(80mg、3.33mmo
l)を添加した。30分後、205(160mg、0.51mmol)を添加し
て、反応混合物を周囲温度で30分間攪拌した。この反応物を飽和塩化アンモニ
ウムに注いで、酢酸エチルで抽出した。この抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(
30〜50%EtOAc/ヘキサン)で固形物90mgを得、酢酸エチル/ヘキ
サンで再結晶化して表題化合物(mp181〜182℃)の無色結晶を得た。
【0144】 実施例11 7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0145】
【化32】
【0146】 乾燥THF5mL中のアリルアルコール(243mL、3.57mmol)の
溶液に、室温で水素化ナトリウム(82mg、3.41mmol)を添加した。
30分後、THF(3mL)中の205(160mg、0.51mmol)を添
加して、反応混合物を周囲温度で35分間攪拌した。この反応物を飽和塩化アン
モニウムに注いで、酢酸エチルで抽出した。この抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥し、蒸発させて油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィ
ー(40〜60%EtOAc/ヘキサン)で固形物99mgを得、これを酢酸エ
チル/ヘキサンで再結晶化して表題化合物(mp163〜165℃)の無色結晶
を得た。
【0147】 実施例12 7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1,5−ジ
ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オンの調製
【0148】
【化33】
【0149】 表題化合物(mp148.6〜149.9℃)を、実施例11の方法に従い、
アリルアルコールを3,3−ジクロロ−2−プロペノールに代替して調製した。
【0150】 実施例13 7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0151】
【化34】
【0152】 表題化合物(mp229.7〜232.1℃)を、実施例11の方法に従い、
アリルアルコールを2−プロピン−1−オールに代替して調製した。
【0153】 実施例14 7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−1,5−
ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンの調製
【0154】
【化35】
【0155】 表題化合物(mp172.1〜173.8℃)を、実施例11の方法に従い、
アリルアルコールを2−フルオロ−6−メトキシベンジルアルコールに代替して
調製した。
【0156】 実施例15 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0157】
【化36】
【0158】 95%水素化ナトリウム(650mg、25.7mmol)およびヨウ化トリ
メチルスルホキソニウム(6.0g、27mmol)の固体混合物に、乾燥DM
SO35mLを攪拌しながら15分かけて滴下した。さらに20分間周囲温度で
攪拌した後、水素の発生が停止し、乾燥THF(65mL)中の201(3.3
5g、15mmol)の溶液を3分かけて注いだ。さらに2分した後、反応を水
で停止した。この反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。このエーテル層
を食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。エタノール(15mL
)をこのエーテル溶液に添加し、これを20℃において減圧下で15mLの量ま
で濃縮した。アリルアミン(4.6g、81mmol)を添加し、この溶液を周
囲温度で一晩攪拌し、その後、これを40℃で濃縮して油状生成物として206
を得た。
【0159】 乾燥THF65mL中の206の溶液に、N,N′−カルボニルジイミダゾー
ル(2.5g、15mmol)およびトリエチルアミン(6.3mL、45mm
ol)を添加して、この反応混合物を周囲温度で一晩攪拌した。エタノール(2
5mL)を添加して、この混合物を2時間還流し、次いで少量まで蒸発させた。
これを酢酸エチルに取り、この溶液を水、クエン酸水溶液、および食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し油状物に濃縮した。塩化メチレンを添加して生成物
を沈殿させ、207を無色結晶として収集した(3.05g、63%)。
【0160】 乾燥THF55mL中の207(4.6g、14.38mmol)およびピリ
ジン(1.393mL、17.25mmol)の溶液に、0℃で塩化チオニル(
1.865g、15.8mmol)を滴下した。添加が完了した後、冷却浴を取
り除いて、周囲温度で1時間攪拌を続けた。この反応混合物を水と酢酸エチルに
分配して、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて結晶生成物として20
8(4.4g)を得た。
【0161】 乾燥DMSO45mL中のシクロプロピルメタノール(9mL)の溶液に、1
00%水素化ナトリウム(1.8g)を添加した。これを周囲温度で水素発生が
停止するまで3時間攪拌し、この後208(4.4g、13mmol)を1回で
添加した。周囲温度で1時間攪拌した後、反応混合物を酢酸エチルおよびクエン
酸水溶液に分配し、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発
させて油状生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(25%EtOAc/
ヘキサン)と、ヘキサンでの結晶化の後、209(3.0g)を得た。
【0162】 エタノール(100mL)中の209(1.2g)および三塩化ロジウム水和
物(60mg)の溶液を2時間還流した。この混合物を60℃まで冷却して、1
N塩酸(20mL)を添加して、混合物を60℃で2時間攪拌した。冷却した混
合物を水および酢酸エチルに分配して、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液および
食塩水で洗浄して、乾燥し、蒸発させて固形物を得た。フラッシュクロマトグラ
フィー(50〜75%エーテル/ヘキサン)、次いで塩化メチレン−ヘキサンで
結晶化して無色結晶として表題化合物(840mg、78%、mp185〜18
6℃)を得た。
【0163】 実施例16 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0164】
【化37】
【0165】 ラセミの7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.
2g)は、Chiralcel−OD−AMB液体クロマトグラフィーカラム(
10%EtOH−ヘキサン)でそのエナンチオマー構成成分に分離される。先に
溶出したエナンチオマーを酢酸エチル−ヘキサンで結晶化して、表題化合物(3
35mg、mp190〜191℃)を得、絶対配置(S)であるとした。
【0166】 実施例17 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ンの調製
【0167】
【化38】
【0168】 95%水素化ナトリウム(1.94g、81mmol)およびヨウ化トリメチ
ルスルホキソニウム(17.8g、81mmol)の固体混合物に、乾燥DMS
O100mLを攪拌しながら20分かけて滴下した。周囲温度でさらに20分間
攪拌した後、水素の発生が停止し、乾燥THF(200mL)の201(10g
、44.7mmol)の溶液を5分かけて注入した。さらに2分後、反応を水で
停止させた。この反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。エーテル層を食
塩水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。エタノール(35mL)をこ
のエーテル溶液に添加して、これを20℃において減圧下で35mLの量まで濃
縮した。シクロプロピルアミン(12.4mL、179mmol)を添加して、
この溶液を周囲温度で一晩、次いで50℃で2時間攪拌し、その後40℃で濃縮
し油状生成物として210(9.4g)を得た。
【0169】 乾燥THF250mL中の210(9.4g、31.9mmol)の溶液に、
N,N′−カルボニルジイミダゾール(9.3g、57.4mmol)を添加し
て、反応混合物を周囲温度で一晩攪拌し蒸発させて固形物を得た。エタノール(
150mL)およびトリエチルアミン(13mL)を添加し、混合物を4時間還
流し、次いで蒸発させて少量にした。これを酢酸エチルに取り、この溶液を水、
クエン酸水溶液、および食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥して油状物に
濃縮した。酢酸エチル−ヘキサンで結晶化して、結晶生成物2.6gを得た。母
液のシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(40〜50%酢酸エチル−ヘ
キサン)によって、さらに1.7gが得られ、無色の結晶として211を全部で
4.3g(42%)得た。
【0170】 乾燥THF48mL中の211(4.3g、13.4mmol)およびピリジ
ン(1.6mL、20.1mmol)の溶液に、0℃で塩化チオニル(2.0m
L)を滴下した。添加が完了した後、冷却浴を取り除いて、周囲温度で20分間
攪拌を続けた。この反応混合物を水および酢酸エチルに分配して、有機層を食塩
水で洗浄して、乾燥し、蒸発させて結晶生成物として212(4.2g)を得た
【0171】 乾燥DMSO75mL中のシクロプロピルメタノール(9mL)の溶液に、1
00%水素化ナトリウム(840mg)を添加した。これを周囲温度で水素発生
が停止するまで1時間攪拌して、DMSO(25mL)中の212(4.0g、
11.8mmol)を添加した。周囲温度で1時間攪拌した後、反応混合物を酢
酸エチルおよびクエン酸水溶液に分配し、有機層を食塩水で洗浄して、乾燥(硫
酸マグネシウム)し、蒸発させて油状生成物を得た。シリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフィー(10〜60%EtOAc−ヘキサン)と、酢酸エチル−ヘキ
サンでの結晶化の後、表題化合物(2.15g、49%、mp153.5〜15
5℃)を無色結晶として得た。
【0172】 実施例18 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オンの調製
【0173】
【化39】
【0174】 ラセミの7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オンは、Chiralcel OD−H液体クロマトグラフィーカラム(
10%EtOH−超臨界二酸化炭素)でそのエナンチオマー構成成分に分離した
。先に溶出したエタンチオマーをヘキサンで結晶化して表題化合物(320mg
、mp66〜68℃)を得た。これは絶対配置(S)と帰属された。
【0175】 実施例19 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0176】
【化40】
【0177】 表題の化合物(mp153〜154℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールをプロパノールに代替して調製した。
【0178】 実施例20 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0179】
【化41】
【0180】 表題の化合物(mp150〜151℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールをプロパンチオールに代替して調製した。
【0181】 実施例21 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0182】
【化42】
【0183】 表題の化合物(mp144〜145.5℃)を、実施例17の方法に従い、シ
クロプロピルメタノールをアリルメルカプタンに代替して調製した。
【0184】 実施例22 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0185】
【化43】
【0186】 表題の化合物(mp120〜121℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールをアリルアルコールに代替して調製した。
【0187】 実施例23 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
−2−オンの調製
【0188】
【化44】
【0189】 表題の化合物(mp130〜131℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールを3−メチル−2−ブテノールに代替して調製した。
【0190】 実施例24 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
の調製
【0191】
【化45】
【0192】 表題の化合物(mp158〜159℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールをシクロブチルメタノールに代替して調製した。
【0193】 実施例25 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチルオ
キシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼ
ピン−2−オンの調製
【0194】
【化46】
【0195】 表題の化合物(mp166〜167℃)を、実施例17の方法に従い、シクロ
プロピルメタノールを(1−メチルシクロプロピル)メタノールに代替して調製
した。
【0196】 実施例26 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,
5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
オンの調製
【0197】
【化47】
【0198】 表題の化合物(mp170〜171.5℃)を、実施例17の方法に従い、シ
クロプロピルメタノールを2−(ヒドロキシメチル)ピリジンに代替して調製し
た。
【0199】 実施例27 7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
の調製
【0200】
【化48】
【0201】 表題の化合物(mp169.5〜170.5℃)を、実施例17の方法に従い
、シクロプロピルアミンをイソプロピルアミンに代替して調製した。
【0202】 実施例28 7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
の調製
【0203】
【化49】
【0204】 表題の化合物(mp156℃)を、実施例17の方法に従い、シクロプロピル
アミンをシクロブチルアミンに代替して調製した。
【0205】 実施例29 7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3−エチ
ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0206】
【化50】
【0207】 エーテル100mL中のジアゾメタン約28mmolの溶液を、販売元(Al
drich Chemical Company)によって提供された指示に従
ってDiazald(登録商標)10gから生成した。この溶液を、エーテル2
0mL中の201(5.2g、23.2mmol)の溶液に添加して、この混合
物を室温で3時間攪拌した。この時、tlcでエポキシド202に完全に変換し
たことが確かめられた。過剰なジアゾメタンを酢酸の添加によって消失させ、エ
タノール20mLを添加して、この溶液をロータリエバポレータで約20mLの
量に濃縮した。この溶液に、2MエチルアミンのTHF溶液20mLを添加して
、混合物を栓をしたフラスコ中で50℃において5時間攪拌した。減圧下で溶媒
を蒸発させ、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20%酢酸エチル−
ヘキサン)による精製の後、213(2.7g)を油状物として得た。
【0208】 乾燥THF45mL中の213(2.7g)の溶液に、N,N′−カルボニル
ジイミダゾール(1.8g)およびトリエチルアミン(4.2mL)を添加して
、反応混合物を周囲温度で一晩攪拌した。エタノール(15mL)を添加し、反
応混合物を3時間還流し、次いで少量まで蒸発させた。これを酢酸エチルに取り
、この溶液を水、クエン酸水溶液、および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥し油状物に濃縮した。塩化メチレンを添加して生成物を沈殿させ、214を無
色の結晶(1.73g)として収集した。
【0209】 乾燥THF20mL中の214(1.54g)およびピリジン(0.50mL
)の溶液に、0℃で塩化チオニル(0.400mL)を滴下した。添加完了後、
冷却浴を取り除いて、周囲温度で攪拌を1時間続けた。この反応混合物を水およ
び酢酸エチルに分配して、溶解した生成物および溶解しない生成物の両者を含む
有機層を蒸発させて、215を結晶生成物(1.43g)として得た。
【0210】 乾燥DMSO3mL中のシクロプロピルメタノール(0.20mL)の溶液に
、100%水素化ナトリウム(36mg)を添加した。これを周囲温度で30分
間、水素発生が停止するまで攪拌し、その後215(150mg)を一度に添加
した。周囲温度で20分間攪拌した後、反応混合物を酢酸エチルおよびクエン酸
水溶液に分配して、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発
させて、固形生成物を得た。これを酢酸エチル−ヘキサンで再結晶化して、表題
化合物(85mg、mp157〜159℃)を無色結晶として得た。
【0211】 実施例30 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
−オンの調製
【0212】
【化51】
【0213】 ラセミの7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン(1.
7g)を、Chiralcel−OD−H液体クロマトグラフィーカラム(10
%EtOH−超臨界二酸化炭素)でエナンチオマー構成成分に分離した。先に溶
出したエナンチオマーはアモルフェス固形物の表題化合物(603mg、質量分
析(M+H)+1619322Clに対する計算値:363.17076、実
測値:363.17088)であった。これを、絶対配置(S)と帰属した。
【0214】 実施例31 7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5
−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
ンの調製
【0215】
【化52】
【0216】 表題の化合物(mp158〜160℃)を実施例29の方法に従い、シクロプ
ロピルメタノールを3−メチル−2−ブテノールに代替して調製した。
【0217】 実施例32 7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0218】
【化53】
【0219】 表題の化合物(mp138.1〜141.8℃)を実施例29の方法に従い、
シクロプロピルメタノールをアリルメルカプタンに代替して調製した。
【0220】 実施例33 7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0221】
【化54】
【0222】 表題の化合物(質量分析(M+H)+1721322Clに対する計算値:
377.1244、実測値:377.1262)は、実施例29に従い、シクロ
プロピルメタノールをシクロブチルメタノールに代替して調製した。
【0223】 実施例34 7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−ジヒドロ
−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0224】
【化55】
【0225】 表題の化合物(mp152.3〜156℃)を実施例29の方法に従い、シク
ロプロピルメタノールをシクロプロピルメチルメルカプタンに代替して調製した
【0226】 実施例35 7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ−
1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
2−オンの調製
【0227】
【化56】
【0228】 表題の化合物(mp171〜172.5℃)を実施例29の方法に従い、シク
ロプロピルメタノールを(1−メチルシクロプロピル)メタノールに代替して調
製した。
【0229】 実施例36 7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調
【0230】
【化57】
【0231】 表題の化合物(mp155.5〜157.5℃)を実施例29の方法に従い、
エチルアミンをn−プロピルアミンに代替して調製した。
【0232】 実施例37 7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0233】
【化58】
【0234】 乾燥THF150mL中のN−ピバロイル−4−フルオロアニリン(10g)
の溶液0℃に、ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(77mL)を20分か
けて滴下した。0℃で1時間攪拌した後、トリフルオロ酢酸エチル(14.0m
L)を添加して、反応混合物を1.5時間かけて室温まで暖めた。この反応を塩
化アンモニウム水溶液を添加して停止させ、混合物を水とエーテルに分配した。
エーテル層を乾燥させ、褐色の油状物(18.3g)まで濃縮して、次の反応に
直接使用した。
【0235】 この油状物をエチレングリコールジメチルエーテル15mLに溶解して、濃塩
酸水溶液75mLを添加して混合物を1.5時間還流した。冷却した反応混合物
を水で希釈して、固形炭酸ナトリウムで塩基性にした。これをエーテルで抽出し
、抽出物を乾燥し、蒸発させて油状物にし、これをシリカゲルのフラッシュクロ
マトグラフィー(10〜20%酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、酢酸エチル
−ヘキサンで再結晶化した後2−アミノ−5−フルオロ−1′,1′,1′−ト
リフルオロアセトフェノン216、2.65gを得た。
【0236】 エーテル40mL中のジアゾメタン約15mmolの溶液を、製造元(Ald
rich Chemical Company)から提供された説明書に従いD
iazald(登録商標)5gから生成した。この溶液をエーテル10mL中の
2−アミノ−5−フルオロ−1′,1′,1′−トリフルオロアセトフェノン2
16(2.65g、12.8mmol)の溶液10mLに添加して、反応混合物
を室温で5時間攪拌した。この時点で、tlcによってエポキシド217へ完全
に変換したことが示された。過剰のジアゾメタンを酢酸の添加によって消失させ
た。この溶液の2分の1(エポキシド約6.5mmolを含む)に、エタノール
10mLを添加して、この溶液をロータリーエバポレータで約10mLの量に濃
縮した。この溶液にアリルアミン1.69mLを添加して、混合物を室温で一晩
攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物を得、これをシリカゲルのフラッ
シュクロマトグラフィー(10〜50%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、生成
物218を油状物1.05gとして得た。
【0237】 乾燥THF20mL中の218(1.05g、3.77mmol)の溶液に、
N,N′−カルボニルジイミダゾール(856mg)およびトリエチルアミン(
2.6mL)を添加して、反応混合物を周囲温度で一晩攪拌した。エタノール(
7mL)を添加して、混合物を6時間還流した。冷却した混合物を水に注ぎ、こ
の混合物を酢酸エチルで2回抽出した。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウムで乾
燥させ蒸発させた。フラッシュクロマトグラフィー(20〜50%EtOAc/
ヘキサン)によって219を白色固形物(858mg、75%)として得た。
【0238】 乾燥THF12mL中の219(850mg)およびピリジン(0.339m
L)の溶液に、0℃で塩化チオニル(0.407mL)を滴下した。添加完了後
、冷却浴を取り除き、周囲温度で30分間攪拌を続けた。この反応混合物を水お
よび酢酸エチルに分配して、溶解した生成物および溶解していない生成物を含む
有機層を蒸発させ、220を結晶生成物(785mg、87%)として得た。
【0239】 乾燥DMSO5mL中のシクロプロピルメタノール(0.624mL)の溶液
に、100%水素化ナトリウム(55mg)を添加した。これを水素の発生が停
止するまで30分間周囲温度で攪拌して、この後DMSO(3.5mL)中の2
20(250mg)を1回で添加した。周囲温度で2時間攪拌した後、反応混合
物をエーテルおよびクエン酸水溶液に分配して、有機層を食塩水で洗浄して、乾
燥(硫酸ナトリウム)し、蒸発させて、固形物として221(240mg)を得
た。
【0240】 エタノール(10mL)中の221(135mg)および三塩化ロジウム水和
物(8mg)の溶液を、1.5時間還流した。この混合物を60℃まで冷却して
、1N塩酸(2.5mL)を添加して、混合物を60℃で一時間攪拌した。冷却
した混合物を水および酢酸エチルに分配して、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液
および食塩水で洗浄し、乾燥して蒸発させ、油状物にした。酢酸エチル−ヘキサ
ンで結晶化して、表題化合物(55mg、mp198〜199℃)を無色固形物
として得た。
【0241】 実施例38 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調
【0242】
【化59】
【0243】 表題の化合物(mp156℃)は、実施例37の方法に従い、アリルアミンを
エチルアミンに代替し、最後の脱保護段階を除外して調製した。
【0244】 実施例39 7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0245】
【化60】
【0246】 乾燥DMSO5mL中のシクロブチルメタノール(0.821mL)の溶液に
、100%水素化ナトリウム(63mg)を添加した。これを水素発生が停止す
るまで周囲温度で30分間攪拌して、その後DMSO(2mL)中の220(2
80mg)を1回で添加した。周囲温度で2時間攪拌した後、反応混合物をエー
テルとクエン酸水溶液に分配し、有機層を食塩水で洗浄し、(乾燥硫酸ナトリウ
ム)し、蒸発させて粗生成物を得、これをシリカゲルのフラッシュクロマトグラ
フィーで精製して、固形物(190mg)を得た。
【0247】 エタノール(13mL)中のこの固形物および三塩化ロジウム水和物(10m
g)を1.5時間還流した。この混合物を60℃まで冷却し、1N塩酸(3.5
mL)を添加して、混合物を60℃で1時間攪拌した。冷却した混合物を水と酢
酸エチルに分配して、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄して
、乾燥し、蒸発させて油状物にした。塩化メチレン−ヘキサンで結晶化して、表
題化合物(55mg、mp190〜191℃)を無色結晶として得た。
【0248】 実施例40 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒド
ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0249】
【化61】
【0250】 表題の化合物(mp137〜138℃)は、実施例39の方法に従い、アリル
アミンをエチルアミンに代替し、最後の脱保護段階を除外して調製した。
【0251】 実施例41 7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
の調製
【0252】
【化62】
【0253】 エーテル200mL中のジアゾメタン約60mmolの溶液を、製造元(Al
drich Chemical Company)から提供された指示に従いD
iazald(登録商標)10gから生成した。この溶液を、エーテル30mL
中の201(11.15g、50mmol)の溶液に添加して、反応混合物を室
温で5時間攪拌した。この時点で、tlcによってエポキシド202へ完全に変
換したことが示された。過剰のジアゾメタンを酢酸、2,4−ジメトキシベンジ
ルアミン(12g)の添加によって消失させ、エタノール50mLを添加して、
この溶液をロータリーエバポレータで約60mLの量に濃縮した。この混合物を
周囲温度で一晩攪拌し、次いで50℃で4時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発さ
せた後、粗生成物をエーテルに溶解し、この溶液を水で2回洗浄した。エーテル
層を1NHClで2回抽出し、一緒にした抽出液を1NNaOHで塩基性にして
、次いでエーテルで抽出した。このエーテル抽出物を乾燥し、蒸発させて、粗生
成物を塩化メチレンに再溶解して、この溶液を1%酢酸水溶液、食塩水で洗浄し
、乾燥して蒸発させ222(13.2g、65%)を得た。
【0254】 乾燥THF150mL中の222(13.0g)の溶液に、N,N′−カルボ
ニルジイミダゾール(6.5g)、およびトリエチルアミン(13mL)を添加
し、反応混合物を周囲温度で4時間攪拌した。エタノール(75mL)を添加し
て、混合物を一晩還流し、次いで少量まで蒸発させた。これを水で希釈して酢酸
エチルで2回抽出した。一緒にした抽出液を乾燥し、固体に蒸発させて、これを
塩化メチレンで磨砕して、233を無色結晶(10.1g、73%)として得た
【0255】 乾燥THF30mL中の223(2.92g、6.75mmol)およびピリ
ジン(0.685mL、1.2当量)の溶液に、0℃で塩化チオニル(0.54
0mL、1.1当量)を滴下した。添加完了後、冷却浴を取り除き、周囲温度で
1時間攪拌を続けた。この反応混合物を水および酢酸エチルに分配して、溶解し
た生成物および溶解していない生成物を含む有機層を蒸発させ、224を結晶生
成物(2.4g、79%)として得た。
【0256】 乾燥THF(4mL)中の(1−メチルシクロプロピル)アセチレン(144
mg、1.8mmol)の溶液に、0℃でブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶
液(0.99mL、1.58mmol)を添加した。0℃で30分後、混合物を
−30℃まで冷却してTHF(2mL)中の224(200mg、0.45mm
ol)を滴下した。反応混合物を30分かけて0℃まで暖め、この後これをクエ
ン酸水溶液に注ぎ、エーテルで2回抽出した。一緒にした抽出物を食塩水で洗浄
して、乾燥し、蒸発させて、225を260mgの固形物として得、これを次の
反応に直接使用した。
【0257】 トリフルオロ酢酸(1.5mL)中の225(250mg)の溶液を、室温で
30分攪拌し、次いで、重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ酢酸エチルで抽出した。
一緒にした抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥して蒸発させ、不純な固形物にした。
これを、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(20〜80%酢酸エチル
−ヘキサン)で精製して、次いでエーテル−酢酸エチル−ヘキサンで再結晶化し
て表題化合物(6mg、mp196〜198℃)を無色結晶として得た。
【0258】 実施例42 7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0259】
【化63】
【0260】 乾燥THF7mL中のシクロブチルメタノール(0.456mL)の溶液に、
水素化ナトリウム(110mg)を添加した。30分後、THF(3.5mL)
中の塩化物224(300mg)を添加して、反応混合物を周囲温度で1時間攪
拌した。この反応物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。こ
の抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、粗生成物を得、これをフラ
ッシュクロマトグラフィー(20〜40%EtOAc/ヘキサン)で精製して固
形生成物124mgを得た。
【0261】 トリフルオロ酢酸2.5mL中のこの物質の溶液を室温で30分間攪拌し、次
いで酢酸エチルと重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機層を乾燥し、蒸発さ
せて粗生成物とし、これをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(50%
酢酸エチル−ヘキサン)で精製して、表題化合物(74mg、mp201.6〜
202.9℃)を無色結晶として得た。
【0262】 実施例43 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0263】
【化64】
【0264】 表題化合物(19FNMR:δ−75.638ppm)を実施例42の方法に従
い、シクロブチルメタノールを3−メチル−2−ブテン−1−オールに代替して
調製した。
【0265】 実施例44 7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0266】
【化65】
【0267】 表題化合物(mp177〜178℃)を実施例42の方法に従い、シクロブチ
ルメタノールをベンジルアルコールに代替して調製した。
【0268】 実施例45 7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒドロ−5
−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0269】
【化66】
【0270】 表題化合物(mp233〜235℃)を実施例42の方法に従い、シクロブチ
ルメタノールをピリジン−2−メタノールに代替して調製した。
【0271】 実施例46 7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−1,5−
ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
の調製
【0272】
【化67】
【0273】 表題化合物(mp211〜212℃)を実施例42の方法に従い、シクロブチ
ルメタノールを(1−メチルシクロプロピル)メタノールに代替して調製した。
【0274】 実施例47 7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0275】
【化68】
【0276】 乾燥THF5mL中のm−クレゾール(0.259mL)の溶液に、室温で水
素化ナトリウム(41mg)を添加した。10分後、THF(3.5mL)中の
塩化物224(300mg)を添加し、反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した
。この反応物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。この抽出
液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、白色固形物を得た。
【0277】 トリフルオロ酢酸3mL中のこの物質の溶液を室温で2時間攪拌した後、酢酸
エチルと重炭酸ナトリウムに分配した。有機層を乾燥し、蒸発させて粗生成物と
し、これをシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(35〜50%酢酸エチ
ル−ヘキサン)で精製した。クロロホルムから結晶化し、10%酢酸エチルヘキ
サンから再結晶化して、表題化合物(25mg、mp137.1〜140℃)を
無色の結晶として得た。
【0278】 実施例48 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(
トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0279】
【化69】
【0280】 乾燥THF2.3mL中のシクロプロピルメチルメルカプタン(532mg)
の溶液に、室温で水素化ナトリウム(41mg)を添加した。10分後、塩化物
224(200mg)を添加して、反応混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した
。この反応物を飽和塩化アンモニウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を
硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、白色固形物を得た。
【0281】 トリフルオロ酢酸3mL中のこの物質の溶液を室温で2時間攪拌した後、酢酸
エチルと重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機層を乾燥し、蒸発させて、固
形物を得、これを塩化メチレン−ヘキサンから2回して、無色固形物として表題
化合物(mp175〜177℃)を得た。
【0282】 実施例49 7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロ
メチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0283】
【化70】
【0284】 表題化合物(mp156〜157℃)を実施例48の方法に従い、シクロプロ
ピルメチルメルカプタンをプロパンチオールに代替して調製した。
【0285】 実施例50 7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンの調製
【0286】
【化71】
【0287】 表題化合物(mp147.3〜149℃)を実施例48の方法に従い、シクロ
プロピルメチルメルカプタンをアリルメルカプタンに代替して調製した。
【0288】
【化72】
【0289】
【表1】
【0290】
【表2】
【0291】
【表3】
【0292】
【化73】
【0293】
【化74】
【0294】
【化75】
【0295】
【化76】
【0296】
【表4】
【0297】
【表5】
【0298】
【表6】
【0299】
【表7】
【0300】
【表8】
【0301】
【表9】
【0302】
【表10】
【0303】
【表11】
【0304】
【表12】
【0305】
【表13】
【0306】
【表14】
【0307】
【表15】
【0308】
【表16】
【0309】
【表17】
【0310】
【表18】
【0311】
【表19】
【0312】
【表20】
【0313】
【表21】
【0314】
【表22】
【0315】
【表23】
【0316】
【表24】
【0317】
【表25】
【0318】
【表26】
【0319】
【表27】
【0320】
【表28】
【0321】
【表29】
【0322】
【表30】
【0323】
【表31】
【0324】
【表32】
【0325】
【表33】
【0326】
【表34】
【0327】
【表35】
【0328】
【表36】
【0329】
【表37】
【0330】
【表38】
【0331】
【表39】
【0332】
【表40】
【0333】
【表41】
【0334】
【表42】
【0335】
【表43】
【0336】
【表44】
【0337】
【表45】
【0338】
【表46】
【0339】 (用途) 本発明の化合物は、逆転写酵素阻害活性、特にHIV阻害効果を有する。式(
I)の化合物は、HIV逆転写酵素阻害活性を有し、したがってHIV感染症お
よび関連疾患の抗ウイルス剤として有用である。式(I)の化合物は、HIV逆
転写酵素阻害活性を有し、HIV成長の阻害剤として有効である。ウイルス成長
または感染力を阻害する本発明の化合物の能力は、ウイルス成長または感染力の
標準アッセイ法、たとえば以下に記載したアッセイを使用して示される。
【0340】 本発明の式(I)の化合物はまた、HIVを含むかまたはHIVに暴露された
ことが予測されるex vivo試料において、HIVの阻害に有用である。し
たがって本発明の化合物は、HIVを含むか、またはHIVを含むことが疑われ
るか、またはHIVに暴露された体液試料(たとえば、血清または精液試料)に
存在するHIVを阻害するために使用されうる。
【0341】 本発明によって提供される化合物はまた、たとえば製薬研究プログラムにおい
て、ウイルスクローン複製および/またはHIV逆転写酵素を阻害する薬剤の能
力を測定する試験またはアッセイにおいて、標準化合物または基準化合物として
使用するのに有用である。したがって、本発明の化合物はこのようなアッセイに
おける対照化合物または基準化合物として、および品質管理標準物として使用す
ることが可能である。本発明の化合物は、このような標準または基準化合物とし
て使用するために市販のキットまたは容器に提供することが可能である。
【0342】 本発明の化合物はHIV逆転写酵素に特異性を示すので、本発明の化合物はま
た、HIV逆転写酵素を検出する診断アッセイにおいて診断試薬として有用であ
りうる。したがって、本発明の化合物によるアッセイ(本明細書で記述したアッ
セイのようなもの)での逆転写活性の阻害は、HIV逆転写酵素およびHIVウ
イルスの存在の指標となるであろう。
【0343】 本明細書で使用される、「μg」はマイクログラムを示し、「mg」はミリグ
ラムを示し、「g」はグラムを示し、「μL」はマイクロリットルを示し、「m
L」はミリリットルを示し、「L」はリットルを示し、「nM」はノナモル濃度
を示し、「μM」はマイクロモル濃度を示し、「mM」はミリモル濃度を示し、
「M」はモル濃度を示し、「nm」はノナメートルを示す。「Sigma」はミ
ズーリ州、セントルイスのSigma−Aldrich Corp.を表す。
【0344】 (HIV RNAアッセイ) DNAプラスミドおよびin vitroでのRNA転写物: PTZ 19RにクローニングされたBH10(bp113〜1816)のg
agおよびpol配列双方を含むプラスミドpDAB72を、Erickson
−Viitanen et al.AIDS Research and Hu
man Retroviruses 1989、5、577に従って調製した。
このプラスミドをBam HIで直線化した後、T7RNAポリメラーゼを有す
るRiboprobe GeminiシステムIIキット(Promega)を
使用して、in vitroRNA転写物を生成した。合成したRNAはRNア
ーゼ(RNAse)を含まないDNアーゼ(DNAse)(Promega)に
よって処理し、フェノール−クロロホルムで抽出し、エタノールで沈殿させて精
製した。RNA転写物を水に溶解し、−70℃で保存した。RNAの濃度はA26 0 で測定した。
【0345】 プローブ: ビオチン化捕捉プローブは、Applied Biosystems(Fos
ter City、カリフォルニア)DNAシンセサイザーで、Cocuzza
、Tet.Lett.1989、30、6287のビオチン−ホスホルアミダイ
ト試薬を使用してビオチンをオリゴヌクレオチドの5′末端に付加して合成した
後、HPLCで精製した。gagビオチン化捕捉プローブ(5−ビオチン−CT
AGCTCCCTGCTTGCCCATACTA 3′)は、HXB2のヌクレ
オチド889〜912に相補的で、polビオチン化捕捉プローブ(5′−ビオ
チン−CCCTATCATTTTTGGTTTCCAT 3′)はHXB2のヌ
クレオチド2374〜2395に相補的であった。レポータープローブとして使
用されるアルカリホスファターゼ複合オリゴヌクレオチドは、Syngene(
サンジエゴ、カリフォルニア)によって製造された。polレポータープローブ
(5′ CTGTCTTACTTTGATAAAACCTC 3′)は、HXB
2のヌクレオチド2403〜2425に相補的であった。gagレポータープロ
ーブ(5′ CCCAGTATTTGTCTACAGCCTTCT 3′)は、
HXB2のヌクレオチド950〜973に相補的であった。ヌクレオチドの位置
は全てGenetics Computer Group Sequence
Analysis Software Package(Devereau N
ucleic Acids Research 1984、12、387)によ
りアクセスしたGenBank Genetic Sequence Data
Bankのものである。このレポータープローブは2xSSC(0.3MNa
Cl、0.03Mクエン酸ナトリウム)、0.05MTris pH8.8、1
mg/mLBSA中の0.5μM保存溶液として調製した。ビオチン化捕捉プロ
ーブは、水中の100μM保存溶液として調製した。
【0346】 ストレプトアビジン被覆プレート: ストレプトアビジン被覆プレートは、デュポンバイオテクノロジーシステム(
ボストン、マサチューセッツ州)から入手した。
【0347】 細胞およびウイルスストック: MT−2およびMT−4細胞は、MT−2細胞の場合は5%牛胎児血清(FC
S)またはMT−4細胞の場合は10%FCS、2mMのL−グルタミンおよび
50μg/mLのゲンタマイシン(全てGibco製)を補ったRPMI164
0で維持した。HIV−1 RFは同じ培地中のMT−4細胞中で増殖させた。
ウイルスストックはMT−4細胞の急性感染の約10日後に調製し、アリコート
として−70℃で保存した。HIV−1(RF)ストックの感染力価は、MT−
2細胞でのプラークアッセイ(以下参照)によって測定したところ1〜3×107 PFU(プラーク形成単位)/mLであった。感染に使用するウイルスストッ
クの各アリコートは1回だけ解凍した。
【0348】 抗ウイルス効果を評価するために、感染させる細胞を感染前に1日間継代培養
した。感染当日、細胞を、バルク感染の場合はRPMI1640、5%FCS中
に5×105細胞/mLで、マイクロタイタープレートでの感染の場合は5%F
CSを含むダルベッコ修飾イーグル培地に2×106/mLで再懸濁した。ウイ
ルスを添加して培養を37℃で3日間続けた。
【0349】 HIV RNAアッセイ: 3Mまたは5MのGED中の細胞溶解物または精製RNAを5MのGEDおよ
び捕捉プローブとともに混合して、グアニジニウムイソチオシアネートの最終濃
度を3M、およびビオチンオリゴヌクレオチドの最終濃度を30nMとした。ハ
イブリダイゼーションは、密封U底96ウェル組織培養プレート(Nunc ま
たはCostar)中で37℃で16〜20時間行った。RNAハイブリダイゼ
ーション反応物を、脱イオン水で3倍希釈し、グアニジニウムイソチオシアネー
トの最終濃度を1Mとし、アリコート(150μL)をストレプトアビジン被覆
マイクロタイタープレートのウェルに移した。固定したストレプトアビジンへの
、捕捉プローブおよび捕捉プローブ−RNAハイブリッドの結合は、室温で2時
間進行させ、この後、プレートをデュポンELISAプレート洗浄緩衝液(リン
酸緩衝生理食塩水(PBS)、0.05%Tween20)で6回洗浄した。捕
捉プローブとハイブリッド化された標的RNAの固定化複合体へのレポータープ
ローブの第2のハイブリダイゼーションは、洗浄されたストレプトアビジン被覆
ウェル中で、4xSSC、0.66% Triton X100、6.66%脱
イオン化ホルムアミド、1mg/mLBSAおよび5nMレポータープローブを
含むハイブリダイゼーションカクテル120μlを添加することによって行った
。37℃で1時間ハイブリダイズした後、プレートを再度6回洗浄した。固定化
されたアルカリホスファターゼ活性を、0.2mM緩衝液δ(2.5Mジエタノ
ールアミン、pH8.9(JBL Scientific)、10mMMgCl2 、5mM酢酸亜鉛二水和物およびN−ヒドロキシエチル−エチレン−ジアミン
−トリ酢酸)中の4−メチルウンベリフェリルホスフェート(MUBP、JBL
Scientific)を100μL添加することによって検出した。このプ
レートを37℃でインキュベートした。450nMでの蛍光を365nMで励起
するマイクロプレート蛍光光度計(Dynateck)を使用して測定した。
【0350】 HIV−1で感染されたMT−2細胞におけるマイクロプレートベースの化合物
の評価: 評価する化合物をDMSOに溶解して、試験される最も高い濃度の2倍まで、
および最大DMSO濃度の2%まで培地に希釈した。さらに培地での化合物の3
倍逐次希釈をU底マイクロタイタープレート内(Nunc)で直接行った。化合
物の希釈後、MT−2細胞(50μL)を添加して最終濃度1mL当たり5×1
5個(ウェル当たり1×105個)にした。細胞を化合物と共にCO2インキュ
ベータ内で37℃で30分間インキュベートした。抗ウイルス力を評価するため
、HIV−1(RF)ウイルスストックの適切な希釈物(50μL)を細胞およ
び試験化合物の希釈物を含んだ培養ウェルに添加した。各ウェルの最終量は20
0μLであった。プレート当たり8ウェルはウイルスの代わりに培地50μLを
添加して未感染のままとし、一方8ウェルは抗ウイルス化合物を入れずに感染さ
せた。化合物毒性を評価するために、ウイルス感染させずに相等のプレートを培
養した。
【0351】 CO2インキュベータ内の加湿室で37℃で3日間培養した後、25μL培地
/ウェル以外の全てをHIV感染プレートから除去した。ビオチン化捕捉プロー
ブを含む5MのGED37μLを、各ウェルの沈降細胞および残存培地に添加し
、最終濃度を3MGEDおよび30nM捕捉プローブとした。細胞溶解物中での
捕捉プローブのHIVRNAへのハイブリダイゼーションは、ウイルス培養に使
用したのと同様のマイクロプレートウェル中で、プレートシーラー(Costa
r)でプレートを密封し、37℃のインキュベータ中で16〜20時間インキュ
ベートして実施した。次いで蒸留水を各ウェルに添加してハイブリダイゼーショ
ン反応物を3倍に希釈し、この希釈された混合物150μLをストレプトアビジ
ン被覆マイクロタイタープレートに移した。前述のようにHIV RNAを定量
した。感染中に生成したウイルスRNAの量を測定するために、既知量のpDA
B72のin vitroRNA転写物を溶解された未感染細胞を含むウェルに
添加することによって作成した標準曲線を各マイクロタイタープレートで実施し
た。
【0352】 抗ウイルス活性について化合物を評価するために使用したウイルス接種物を標
準化するために、ウイルスの希釈はIC90値(HIV RNAレベルを90%減
少させるために必要な化合物濃度)がジデオキシシチジン(ddC)で0.2μ
g/mLとなるように選択した。他の抗ウイルス化合物のIC90値は、ddCよ
りも強力である場合および強力でない場合の両方で、この方法にしたがったとき
HIV−1(RF)の数種のストックを使用して再現可能であった。このウイル
ス濃度はアッセイウェル当たり約3×105PFUに対応し(MT−2細胞にお
けるプラーク検定により測定)、典型的には、どのウイルス接種物でも実現可能
な最高ウイルスRNAレベルの約75%を生成した。HIV RNAアッセイで
は、IC90値は、同じ培養プレートの感染、未処理細胞のネットシグナルに相対
するRNAアッセイにおけるネットシグナル(感染細胞試料からのシグナルから
未感染細胞試料のシグナルを差し引いたもの)の減少パーセントから求めた。個
々の感染およびRNAアッセイ試験の有効性能を3つの基準で判断した。ウイル
ス感染は、pDAB 72 in vitroRNA転写体2ngから生じるシ
グナルと等しいかまたはそれよりも大きいRNA検定シグナルを生じるべきもの
であることが必要とされた。各検定操作で求められたddCに対するIC90は0
.1と0.3μg/mLとの間になければならない。最後に、有効な逆転写酵素
阻害剤で生じるウイルスRNAのプラトーレベルは未阻害感染で達成されるレベ
ルの10%未満でなければならない。
【0353】 抗ウイルス力試験について、2倍濃縮化合物溶液を一列のウエルへ最初に添加
する以後のマイクロタイタープレートでのすべての操作は、Perkin El
mer/Cetus ProPetteを使用して実施された。
【0354】 前記のアッセイで試験した化合物は、IC90≦20μMを表せば活性であると
見なされる。本発明の好ましい化合物は、≦5μMのIC90を有する。本発明の
より好ましい化合物は、≦0.5μMのIC90を有する。本発明のさらにより好
ましい化合物は、≦0.05μMのIC90を有する。本発明のさらにより好まし
い化合物は、≦0.005μMのIC90を有する。
【0355】 前記の方法を使用して、本発明のいくつかの化合物が≦20μMのIC90を示
すことが発見され、それによって本発明の化合物の有効なHIV阻害剤としての
用途が確かめられた。
【0356】 (蛋白質結合および変異抵抗性) NNRTI類縁体の臨床有効能力について特徴づけるために、抗ウイルス力に
関する血漿蛋白質の影響、および、HIVの野生型およびNNRTIに対する公
知の結合部位にアミノ酸変化が起こっているHIVの変異体に対する抗ウイルス
能力の測定値を調べた。この試験方法の原理は2つ挙げられる。
【0357】 1.多くの薬剤が血漿蛋白質に広範囲に結合する。ヒト血漿の主成分、すなわち
ヒト血清アルブミン(HSA)またはアルファ−1−酸糖蛋白質(AAG)に対
するほとんどの薬剤の結合親和性は低いが、これらの主要な成分は高濃度で血液
中に存在する。遊離または結合していない薬剤のみが感染細胞膜を通過して、標
的部位(すなわち、HIV−1逆転写酵素、HIV−1RT)と相互反応するた
めに利用可能である。したがって、組織培養における添加されたHSA+AAG
の抗ウイルス力に関する影響は、臨床環境下の所与の化合物の能力をより密接に
反映している。感受性ウイルスRNAをベースとした検出方法で測定した、ウイ
ルス複製を90%阻害するために必要な化合物の濃度をIC90と表す。次いで
、in vivo濃度(HSA45mg/ml、AAG1mg/ml)を反映す
る現在のレベルまたは追加のレベルのHSAおよびAAGで、試験化合物の見か
けのIC90の増加倍率を計算した。増加率が低ければ低いほど、その化合物は
標的部位との相互作用により有用であろう。
【0358】 2.感染した個体における高速度のウイルス複製と、ウイルスRTの適合性の低
さが組合わさって、感染個体においてHIV種の準種または混合物の生成を引き
起こす。これらの種には主要な野生種が含まれるが、HIVの変異種もまた含ま
れ、所与の変異種の割合はその相対的適合度および複製速度を反映している。ウ
イルスRTのアミノ酸配列に変化を有する変異種を含む変異種は感染した個体の
準種にあらかじめ存在するらしいので、臨床の場合に観察される最終的能力は野
生型HIV−1のみならず変異型も阻害する薬剤の能力を反映するだろう。した
がって、我々は公知の遺伝子基礎知識から、NNRTI結合に関係すると考えら
れる位置にアミノ酸置換を起こしているHIV−1の変異型を構築し、これらの
変異ウイルスの複製を阻害する試験化合物の能力を測定した。感受性ウイルスR
NAをベースとした検出方法で測定されるウイルス複製の90%阻害に必要な化
合物の濃度を、IC90と表す。種々の変異体に対して高い活性を有する化合物
を得ることが望ましい。
【0359】 (用量および処方) 本発明の抗ウイルス化合物は、哺乳動物の体内で活性薬剤と薬剤の作用部位、
すなわちウイルス逆転写酵素との接触を生じる任意の手段により、ウイルス感染
症の治療に投与することができる。これらは、個々の治療剤として、または治療
剤と組み合せて、医薬品と関連して使用するのに有用な任意の従来の手段によっ
て投与することができる。これらの化合物は単独で投与することができるが、好
ましくは、選択された投与ルートおよび標準的な製薬の慣行に基づいて選択され
た薬学的担体と共に投与することができる。
【0360】 もちろん、投与量は、既知の要素、例えば、個々の薬剤の薬力学的特性および
その様式および投与経路、受容者の年齢、健康状態および体重、症候の性質およ
び程度、併用治療の種類、治療の頻度、および所望の効果に基づいて変化する。
活性成分の1日用量は体重1キログラム当たり約0.001から約1000ミリ
グラムとすることができ、好ましい用量は約0.1から約30mg/kgである
【0361】 投与に適した組成物の剤形には、単位当たり約1mgから約100mgの活性
成分が含まれる。これらの医薬組成物において、活性成分は通常組成物の全重量
をベースとして約0.5〜95重量%の量で存在させる。活性成分は、カプセル
剤、丸剤および散剤のような固形剤形、またはエリキシール剤、シロップ剤およ
び懸濁剤のような液体剤形で経口投与することができる。また、無菌液体剤形で
、非経口的に投与することができる。
【0362】 ゼラチンカプセルには、活性成分およびラクトース、澱粉、セルロース誘導体
、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などのような粉末担体が含まれる。
同様の希釈剤を、圧縮錠剤を作製するために使用することができる。錠剤および
カプセル剤共に、所定時間にわたる薬物の連続放出を提供するために、徐放製品
として製造することができる。圧縮錠剤は糖衣またはフィルムコーチングして不
快な風味を遮断し、かつ錠剤を大気から保護することができ、または胃腸管での
選択的な崩壊のために腸溶コーチングを施すことができる。経口投与のための液
状剤形は、患者の受容性を増進するために、着色剤または着香剤を含むことがで
きる。
【0363】 一般に、水、適当な油、食塩水、水性デキストロース(グルコース)、および
関連糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールのような
グリコールが適当な非経口溶液用担体である。非経口投与用溶液は活性成分の水
溶性塩、適当な安定剤、および必要に応じて緩衝物質を含むことが好ましい。重
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、またはアスコルビン酸のような抗酸化剤
は、単独または組み合せて、適切な安定剤である。クエン酸およびその塩ならび
にEDTAナトリウムも使用される。さらに、非経口溶液は塩化ベンザルコニウ
ム、メチル−またはプロピル−パラベンおよびクロロブタノールのような保存剤
を含むことができる。適切な薬学的担体については、当分野の標準参考書である
「Remington′s Pharmaceutical Sciences
、前述」に記載されている。
【0364】 本発明の化合物の有用な医薬剤形は、以下のように具体的に説明することがで
きる。
【0365】 (カプセル剤) 多数の単位カプセルは、標準的なツーピースの硬ゼラチンカプセルに各々粉末
有効成分100mg、乳糖150mg、セルロース50mgおよびステアリン酸
マグネシウム6mgを充填することにより調製されうる。
【0366】 (軟ゼラチンカプセル) 大豆油、綿実油またはオリーブ油のような消化性油中の有効成分の混合物を調
製し、容積式ポンプを用いてゼラチンに注入して有効成分100mgを含有する
軟ゼラチンカプセルを形成することができる。次いでこのカプセルを洗浄し、乾
燥すべきである。
【0367】 (錠剤) 用量単位が有効成分100mg、コロイド状二酸化ケイ素0.2mg、ステア
リン酸マグネシウム5ミリグラム、微結晶性セルロース275mg、澱粉11m
gおよび乳糖98.8mgになるように多数の錠剤を従来の操作で調製できる。
適切な被覆を施して嗜好性を増進するか、または吸収を遅くすることができる。
【0368】 (懸濁剤) 各5mLが微粉砕有効成分25mg、ナトリウムカルボキシメチルセルロース
200mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソルビトール溶液(U.S.P.)1
.0gおよびバニリン0.0025mgを含むように、経口投与のための水性懸
濁剤を調製することができる。
【0369】 (注射剤) 注射による投与に適した非経口組成物は、10体積%プロピレングリコールお
よび水中で有効成分1.5重量%を攪拌することにより調製することができる。
この溶液を通常使用される技法で滅菌する。
【0370】 (成分(a)および(b)の組合わせ) 本発明の各治療剤成分は、前述のような任意の剤形で独立させることができる
し、前述のように種々の方法で投与することができる。以下の記述において、成
分(b)は以前に記載したように1種または複数の薬剤を表すと理解されるべき
である。したがって、成分(a)および(b)を同様にまたは独立して扱う場合
は、成分(b)の各薬剤も、同様にまたは独立して扱うことができる。
【0371】 本発明の成分(a)および(b)は、単一投与量単位で(すなわち、一個のカ
プセル剤、錠剤、散剤または液剤等に一緒に組み合せて)、組合せ製品として一
緒に処方することが可能である。成分(a)および(b)を単一投与量単位に一
緒に処方しないときは、成分(a)は成分(b)と同時に、または任意の順序で
投与することが可能である。たとえば、本発明の成分(a)を最初に投与し、次
いで成分(b)を投与するか、またはその逆の順序で投与することが可能である
。成分(b)が1種よりも多い薬剤、たとえば1種のRT阻害剤および1種のプ
ロテアーゼ阻害剤を含む場合は、これらの薬剤は一緒にまたは任意の順序で投与
することが可能である。同時に投与しないときは、成分(a)および(b)の投
与は約1時間未満の間隔をあけることが好ましい。成分(a)および(b)の投
与経路は経口が好ましい。本明細書で使用される、経口剤、経口阻害剤、経口化
合物などの用語は、経口的に投与することが可能な化合物を表す。成分(a)お
よび(b)は両方とも同じ経路によって(すなわち、たとえば共に経口的に)ま
たは同じ剤形で投与することが好ましいが、所望するならば、それぞれを異なる
経路によって(すなわち、たとえば、組合せ製品の1成分を経口的に、もう1つ
の成分を静脈内的に投与することが可能である)、または異なる剤形で投与する
ことが可能である。
【0372】 当分野で熟練した医療従事者によって理解されるように、本発明の組合せ治療
の用量は、前述のように個々の薬剤の薬動力学的特性およびその様式および投与
形態、受容者の年齢、健康状態および体重、症状の性質および範囲、併用治療の
種類、治療の頻度、および所望する効果のような種々の因子に依存して変化させ
ることが可能である。
【0373】 本発明の成分(a)および(b)の固有の用量は、本発明の開示に基づいて当
分野で熟練した医療従事者は容易に確認できるであろう。一般的なガイダンスに
よれば、典型的には、1日用量は、各成分100ミリグラムから約1.5グラム
でありうる。成分(b)が1種より多い成分の場合、典型的には、成分(b)の
1日用量は、各薬剤約100ミリグラムから約1.5グラムでありうる。一般的
なガイダンスによれば、成分(a)および成分(b)の化合物を組合わせて投与
する場合、各成分の投与量は、組合せの相乗効果に鑑みて、成分の通常用量をH
IV感染治療のために単一の薬剤として単独で投与するときと比べて約70〜8
0%に減じることが可能である。
【0374】 本発明の組合せ製品は、活性成分を単一の投与単位に一緒にするけれども、活
性成分間の物理的接触が最小になるように処方することが可能である。接触を最
小にするために、たとえば製品を経口的に投与するとき、1種の活性成分を腸溶
コーティングすることが可能である。活性成分の1種を腸溶コーティングするこ
とによって、一緒にした活性成分間の接触を最小限にすることが可能なだけでな
く、これらの成分の1種が胃で放出されずに腸で放出されるように、胃腸管内で
これらの成分の1種の放出を制御することが可能である。経口投与が望まれる本
発明の他の実施形態では、活性成分の1種が胃腸管全体での持続的放出に有効で
、一緒にした活性成分間の物理的接触を最小限にするように機能する徐放性物質
で被覆された組合せ製品を提供する。その上、徐放成分をさらに腸溶コーティン
グして、この成分の放出が腸内でのみ起こるようにすることができる。さらに他
のアプローチでは、さらに活性成分を分離するために、1種の成分を徐放および
/または腸溶放出ポリマーで被覆し、他の成分も低粘度等級のヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースまたは当業界で公知の他の適切な物質のようなポリマーで被
覆した組合せ製品の製剤が含まれる。このポリマーコーティングは、他の成分と
の相互作用に対する追加的バリアを形成するように機能する。コーティングまた
はいくつかの他の物質によって成分(a)と(b)との接触が妨げられた各製剤
では、成分(b)の個々の薬剤間の接触を妨げることもできる。
【0375】 1活性成分が腸溶コーティングされている本発明の組合せ製品の剤形は、腸溶
コーティングされた成分および他の活性成分を一緒にブレンドし、次いで錠剤に
圧縮するか、または腸溶コーティングされた成分を錠剤の1層に圧縮し、他の活
性成分を追加の層に圧縮した錠剤の形態にすることができる。任意に、さらにこ
の2層を分離するために、1または複数のプラセボ層を、プラセボ層が活性成分
の層の間にあるように存在させることが可能である。さらに、本発明の剤形は、
1種の活性成分が1個の錠剤に圧縮されたカプセル剤の形態、または複数の微小
錠剤、微粒子、顆粒またはノンペリル(non−peril)の形態であって、
これらが次いで腸溶コーティングされたものにすることができる。次いでこれら
の腸溶コーティングされた微小錠剤、微粒子、顆粒またはノンペリルはカプセル
に入れるか、または他の活性成分の顆粒と共にカプセルに圧縮される。
【0376】 これらならびに本発明の組合せ製品の成分間の接触を最小限にする他の方法は
、単独の剤形で投与するにせよ、同時にまたは同様の方法で同時であるが、別々
の形で投与するにせよ、本発明の開示に基づいて当業者には容易に理解されるで
あろう。
【0377】 1種または複数の滅菌容器に入れた、成分(a)および1種または複数の成分
(b)の化合物を含む治療有効量の医薬組成物を含む、HIV感染の治療に有用
な医薬キットもまた、本発明の範囲内である。容器の滅菌は、当業者によく知ら
れた従来の滅菌方法を使用して実施することが可能である。成分(a)および成
分(b)は同じ滅菌容器または異なる滅菌容器に入れることが可能である。これ
らの物質の滅菌容器は、所望により異なる容器、または1または複数の多くの部
分に分かれた容器を含むことが可能である。成分(a)および成分(b)は分離
するか、または前述のように単一の剤形またはユニットに物理的に一緒にするこ
とが可能である。当業者にはすぐに理解されるように、このようなキットにはさ
らに、所望であれば、たとえば1種または複数の薬剤として許容される担体、成
分を混合するための追加的バイアルなどのような、1種または複数の種々の従来
の医薬キット成分を含むことが可能である。投与すべき成分の量、投与のガイド
ラインおよび/または成分を混合するためのガイドラインを指示する説明書も、
挿入物かまたはラベルとして、キット中に含めることも可能である。
【0378】 明らかに、前記の教示に照らしてみると、本発明の数多くの修正および変更が
可能である。したがって、添付した特許請求の範囲の範囲内で、本明細書で具体
的に記載したものとは別に本発明を実施することが可能であると理解すべきであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/18 A61P 31/18 4C086 37/04 37/04 43/00 111 43/00 111 C07D 267/06 C07D 267/06 281/02 281/02 401/06 401/06 401/12 401/12 405/06 405/06 409/06 409/06 471/04 471/04 487/04 487/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CZ,EE,HU,IL,IN,JP, KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,S G,SI,SK,UA,VN,ZA (72)発明者 アンソニー ジェイ. コクッツァ アメリカ合衆国 19809 デラウェア州 ウィルミントン ライトハウス ロード 306 Fターム(参考) 4C036 AB02 AB05 AB09 AB10 AB16 AB17 AB20 4C050 AA01 BB08 CC11 EE04 FF02 GG03 GG06 HH01 HH04 4C056 AA03 AB01 AC02 AD03 AE03 FA03 FB05 FB07 FC01 FC02 4C063 AA01 BB03 BB08 CC37 CC75 CC92 DD12 EE01 4C065 AA04 AA05 BB15 CC01 DD03 EE02 HH01 JJ01 JJ02 KK02 KK09 LL03 LL04 LL09 PP01 PP03 PP04 PP12 4C086 AA01 AA02 AA03 BC56 CB11 GA02 GA04 GA07 GA08 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 ZC20 ZC55 ZC75

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの新規化合物、 【化1】 または、その立体異性体またはその薬剤として許容される塩の形態。 [式中、AはOまたはSであり、 BはO、S、およびNR8から選択され、 WはNまたはCR3であり、 XはNまたはCR3aであり、 YはNまたはCR3bであり、 ZはNまたはCR3cであり、 ただし、W、X、Y、およびZのうち2個がNの場合、残りのものはN以外であ
    り、 R1は0〜7個のハロゲンで置換されたC1 3アルキル基およびシクロプロピル
    から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−O(
    CH22CHR2a2b、−OCHR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−
    OCHR2aC≡C−R2b、−SR2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2 b 、−S(CH22CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b、−SCHR2a
    =R2c、−SCHR2aC≡C−R2b、−NR2a2c、−NHCHR2a2b、−N
    HCH2CHR2a2b、−NH(CH22CHR2a2b、−NHCHR2aC=C
    −R2b、−NHCHR2aC=R2c、および−NHCHR2aC≡C−R2bの群から
    選択され、 R2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3の群か
    ら選択され、 R2bはHまたはR2Cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたC1 6アルキル、0〜2個のR4で置換された
    2 5アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 5アルキニル、0〜2個の
    3dで置換されたC3 6シクロアルキル、0〜2個のR3dで置換さたフェニル、
    およびO、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜
    2個のR3dで置換された3〜6員の複素環基の群から選択され、 あるいは、−NR2a2c基は、0〜1個の炭素原子がOまたはNR5で置換され
    ている4〜7員の環式アミンを表しており、 R3はH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、B
    r、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7
    −NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a、およびO、N
    、およびSの群から選択された1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳香
    族環の群から選択され、 R3aはH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、
    Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7 、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a、およびO、
    N、およびSの群から選択された1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳
    香族環の群から選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bはH、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl、
    Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)R7 、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群か
    ら選択され、 あるいは、R3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3cは、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3、F、Cl
    、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NHC(O)
    7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55a
    群から選択され、 あるいは、R3bおよびR3cは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3dは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
    F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
    C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3eは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
    F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
    C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3fは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
    F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
    C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、および−SO2NR55aの群から独立して選択され、 R3gは出現する毎に、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3
    F、Cl、Br、I、−NR55a、−NO2、−CN、−C(O)R6、−NH
    C(O)R7、−NHC(O)NR55a、−NHSO210、−SO2NR55a
    、0〜3個のR3fで置換されたC3 10炭素環およびO、N、およびSの群から
    選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜3個のR3fで置換された5〜10
    員の複素環基の群から独立して選択され、 R4は、F、Cl、Br、I、0〜2個のR3eで置換されたC1 6アルキル、0
    〜2個のR3eで置換されたC3 10炭素環、0〜5個のR3eで置換されたフェニ
    ル、およびO、NおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2
    個のR3eで置換された5〜10員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aは、HおよびC1 4アルキルの群から独立して選択され、 あるいは、R5およびR5aは、それらに結合している窒素と一緒に合わさって0
    〜1個のOまたはN原子を含む5〜6員環を形成し、 R6は、H、OH、C1 4アルキル、C1 4アルコキシ、およびNR55aの群か
    ら選択され、 R7は、C1 3アルキルおよびC1 3アルコキシの群から選択され、 R8は、H、OR9、SR9、NR59、0〜3個のR3gで置換されたC1 6アル
    キル、0〜3個のR3gで置換されたC2 6アルケニル、0〜3個のR3gで置換さ
    れたC2 6アルキニル、0〜2個のR3fで置換されたC3 5シクロアルキル、0
    〜5個のR3fで置換されたフェニル、およびO、N、およびSの群から選択され
    た1〜3個のヘテロ原子を含む、0〜2個のR3fで置換された5〜6員の複素環
    基の群から選択され、 R9は、0〜5個のR3fで置換されたC3 10炭素環およびO、N、およびSの群
    から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2個のR3fで置換された5〜
    10員の複素環基の群から選択され、 R10は、C1 4アルキルおよびフェニルから選択される。]
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、 BはNR8であり、 R1は、1〜7個のハロゲンで置換されたC1 3アルキルおよびシクロプロピル
    の群から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−O(
    CH22CHR2a2b、−OCHR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−
    OCHR2aC≡C−R2b、−SR2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2 b 、−S(CH22CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b、−SCHR2a
    =R2c、および−SCHR2aC≡C−R2bの群から選択され、 R2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3の群か
    ら選択され、 R2bは、HまたはR2cであり、 R2cは、0〜2個のR4で置換されたC1 5アルキル、0〜2個のR4で置換され
    たC2 5アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 5アルキニル、0〜2個
    のR3dで置換されたC3 6シクロアルキル、および0〜2個のR3dで置換された
    フェニルの群から選択され、 R3は出現する毎に、H、C1 4アルキル、OH、C1 4アルコキシ、F、Cl
    、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、NH
    C(O)NR55a、およびO、N、およびSの群から選択された1〜4個のヘ
    テロ原子を含む5〜6員の複素芳香族環の群から独立して選択され、 R3aは出現する毎に、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、F、C
    l、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、N
    HC(O)NR55a、およびO、N、およびSの群から選択された1〜4個の
    ヘテロ原子を含む5〜6員の複素芳香族環の群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bは出現する毎に、H、C1 4アルキル、OH、C1 4アルコキシ、F、Cl
    、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、およ
    びNHC(O)NR55aの群から独立して選択され、 あるいは、R3aおよびR3bは一緒に−OCH2O−を形成し、 R4は、Cl、F、0〜2個のR3eで置換されたC1 4アルキル、0〜2個のR3 e で置換されたC3 5炭素環、0〜5個のR3eで置換されたフェニル、およびO
    、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜2個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aはH、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6は、H、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群か
    ら選択され、 R7はCH3、C25、CH(CH32、OCH3、OC25、およびOCH(C
    32の群から選択され、および R8はH、シクロプロピル、CH3、C25、およびCH(CH32の群から選択
    される化合物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の化合物であって、 R1はCF3、C25、およびシクロプロピルの群から選択され、 R2は、−R2c、−OR2c、−OCHR2a2b、−OCH2CHR2a2b、−OC
    HR2aC=C−R2b、−OCHR2aC=R2c、−OCHR2aC≡C−R2b、−S
    2c、−SCHR2a2b、−SCH2CHR2a2b、−SCHR2aC=C−R2b
    、−SCHR2aC=R2c、および−SCHR2aC≡C−R2bの群から選択され、
    2aはH、CH3、CH2CH3、CH(CH32、およびCH2CH2CH3から選
    択され、 R2bはHまたはR2cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたC1 3アルキル、0〜2個のR4で置換された
    2 3アルケニル、0〜1個のR4で置換されたC2 3アルキニル、および0〜
    2個のR3dで置換されたC3 6シクロアルキルであり、 R3は出限する毎に、H、C1 3アルキル、OH、C1 3アルコキシ、F、Cl
    、Br、I、NR55a、NO2、−CN、C(O)R6、NHC(O)R7、NH
    C(O)NR55aの群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3bはHであり、 R3cはHであり、 R3eは出現する毎に、H、C1 4アルキル、−OH、C1 4アルコキシ、OCF3 、F、Cl、−NR55a、−C(O)R6、−SO2NR55aの群から独立し
    て選択され、 R4は、Cl、F、0〜1個のR3eで置換されたC1 4アルキル、0〜2個のR3 e で置換されたC3 5炭素環、および0〜2個のR3eで置換されたフェニル、O
    、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜1個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、 R5およびR5aはH、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6はH、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群から
    選択され、 R7はCH3、C25、OCH3、およびOC25の群から選択され、および、 R8はH、シクロプロピル、CH3、およびC25の群から選択される化合物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の化合物であって、 式中、R1はCF3であり、 R2は−R2c、−OR2c、−OCH22b、−OCH2CH22b、−OCH2C=
    C−R2b、−OCH2C≡C−R2b、−SR2c、−SCH22b、−SCH2CH22b、−SCH2C=C−R2b、および−SCH2C≡C−R2bの群から選択され
    、 R2bはHまたはR2cであり、 R2cは0〜2個のR4で置換されたメチル、0〜2個のR4で置換されたエチル、
    0〜2個のR4で置換されたプロピル、0〜2個のR4で置換されたエテニル、0
    〜2個のR4で置換された1−プロペニル、0〜2個のR4で置換された2−プロ
    ペニル、0〜2個のR4で置換されたエチニル、0〜2個のR4で置換された1−
    プロピニル、0〜2個のR4で置換された2−プロピニル、および0〜1個のR3 d で置換されたシクロプロピルの群から選択され、 R3は出現する毎に、C1 3アルキル、OH、C1 3アルコキシ、F、Cl、N
    55a、NO2、−CN、およびC(O)R6の群から独立して選択され、 あるいは、R3およびR3aは一緒に−OCH2O−を形成し、 R3dは出現する毎に、CH3、−OH、OCH3、OCF3、F、Cl、および−
    NR55aの群から独立して選択され、 R3eは出現する毎に、CH3、−OH、OCH3、OCF3、F、Cl、および−
    NR55aの群から独立して選択され、 R4は、Cl、F、CH3、CH2CH3、0〜1個のR3eで置換されたシクロプロ
    ピル、0〜1個のR3eで置換された1−メチル−シクロプロピル、0〜1個のR3e で置換されたシクロブチル、0〜2個のR3eで置換されたフェニル、およびO
    、N、およびSの群から選択された1〜3個のヘテロ原子を含み、0〜1個のR3e で置換された5〜6員の複素環基の群から選択され、この複素環基は2−ピリ
    ジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニ
    ル、3−チエニル、2−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−イソオキサゾリル
    、および2−イミダゾリルの群から選択され、 R5およびR5aは、H、CH3およびC25の群から独立して選択され、 R6は、H、OH、CH3、C25、OCH3、OC25、およびNR55aの群か
    ら選択され、 R7は、CH3、C25、OCH3、およびOC25の群から選択され、および、
    8は、H、シクロプロピル、およびC25の群から選択される化合物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の化合物であって、該化合物が式(Ia)で
    あるもの。 【化2】
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の化合物であって、該化合物が式(Ib)で
    あるもの。 【化3】
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の化合物であって、該化合物が、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオ
    ロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
    メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
    エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒドロ−3−
    シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−3−メチ
    ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
    3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1,5−ジ
    ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メチル
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−1,5−
    ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
    ン−2−オン、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジヒドロ−
    5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
    オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
    ゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキシ−1,
    5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−3−エチ
    ル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
    ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
    トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
    リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
    フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−
    5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
    フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(
    トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(
    トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロ
    メチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および 7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフ
    ルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩の形態から選択されるもの。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の化合物であって、該化合物が、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 (S)−7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
    リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼ
    ピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−
    3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
    ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メ
    チル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1
    ,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
    アゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3
    −メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (S)−7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−
    1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾ
    ジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジ
    ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニル
    オキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
    アゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル
    )メチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベ
    ンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキ
    シ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
    ン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (S)−7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
    3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (S)−7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
    オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
    ゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
    5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 (S)−7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
    5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 (S)−7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
    5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (S)−7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (S)−7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
    ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (S)−7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
    フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および (S)−7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩の形態から選択されるもの。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物であって、該化合物が、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−6,7−ジフルオロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエテニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−チオン、 (R)−7−クロロ−5−(2−n−ブチル)−1,5−ジヒドロ−5−(ト
    リフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−シクロプロピルエチニル)−1,5−ジヒド
    ロ−3−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼ
    ピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−
    3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
    ヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−アリルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3−メ
    チル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−1
    ,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
    アゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(2−プロピニルオキシ)−1,5−ジヒドロ−3
    −メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (R)−7−クロロ−5−(2−フルオロ−6−メトキシベンジルオキシ)−
    1,5−ジヒドロ−3−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾ
    ジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(シクロプロピルメトキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルオキシ−1,5−ジ
    ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−プロピルチオ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルチオ−1,5−ジヒド
    ロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−アリルオキシ−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(3−メチル−2−ブテニル
    オキシ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジ
    アゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−シクロブチルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(1−メチルシクロプロピル
    )メチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベ
    ンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロプロピル−5−(2−ピリジル)メチルオキ
    シ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピ
    ン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−イソプロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (R)−7−クロロ−3−シクロブチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
    3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルオキシ)−1,5−ジヒド
    ロ−3−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2
    −オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)
    −1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン
    −2−オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−アリルチオ−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルチオ−1,5−
    ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン
    、 (R)−7−クロロ−3−エチル−5−(1−メチルシクロプロピル)メチル
    オキシ−1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジア
    ゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−3−プロピル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
    5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 (R)−7−フルオロ−5−(シクロプロピルメトキシ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロプロピルメチルオキシ−1,
    5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−
    オン、 (R)−7−フルオロ−5−(シクロブチルメトキシ)−1,5−ジヒドロ−
    5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−フルオロ−3−エチル−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5
    −ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オ
    ン、 (R)−7−クロロ−5−[2−(1−メチルシクロプロピル)エチニル]−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (R)−7−クロロ−5−シクロブチルメチルオキシ−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)−1,5−ジ
    ヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(フェニルメチルオキシ)−1,5−ジヒドロ−5
    −(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−[(2−ピリジル)メチルオキシ]−1,5−ジヒ
    ドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]−
    1,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(3−メチルフェニルオキシ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(シクロプロピルメチルチオ)−1,5−ジヒドロ
    −5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、 (R)−7−クロロ−5−(プロピルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−(トリ
    フルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン、および (R)−7−クロロ−5−(2−プロペニルチオ)−1,5−ジヒドロ−5−
    (トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾジアゼピン−2−オン の群またはそれらの薬剤として許容される塩から選択されるもの。
  10. 【請求項10】 薬剤として許容される担体および治療有効量の請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8または9に記載の化合物またはその薬剤として許容
    される塩の形態を含む医薬組成物。
  11. 【請求項11】 HIV感染を治療する方法であって、治療有効量の請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の化合物またはその薬剤として
    許容される塩の形態を、そのような治療を必要とする宿主に投与することを含む
    方法。
  12. 【請求項12】 HIV感染を治療する方法であって、治療有効量の (a)請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の化合物、およ
    び (b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群か
    ら選択された少なくとも1種の化合物を、それらを必要とする宿主に組合わせて
    投与することを含む方法。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の方法であって、該逆転写酵素阻害剤が
    、AZT、ddC、ddI、d4T、3TC、DPC082、DPC083、D
    PC961、DPC963、AG1549、デラビルジン、エファビレンツ、ネ
    ビラピン、Ro 18,893、トロビルジン、MKC−442、HBY 09
    7、ACT、UC−781、UC−782、RD4−2025、およびMEN
    10979の群から選択され、プロテアーゼ阻害剤がサキナビル、リトナビル、
    インディナビル、アンプレナビル、ネルフィナビル、パリナビル、BMS−23
    2623、GS3333、KNI−413、KNI−272、LG−71350
    、CGP−61755、PD 173606、PD 177298、PD 17
    8390、PD 178392、U−140690およびABT−378の群か
    ら選択される方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の方法であって、逆転写酵素阻害剤が、
    AZT、エファビレンツ、および3TCの群から選択され、プロテアーゼ阻害剤
    がサキナビル、リトナビル、ネルフィナビル、およびインディナビルの群から選
    択される方法。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載の方法であって、逆転写酵素阻害剤がA
    ZTである方法。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の方法であって、プロテアーゼ阻害剤が
    インディナビルである方法。
  17. 【請求項17】 HIV感染の治療に有用な医薬キットであって、1種また
    は複数の容器中の、治療有効量の、 (a)請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の化合物または
    その薬剤として許容される塩の形態、および (b)HIV逆転写酵素阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害剤から成る群か
    ら選択された少なくとも1つの化合物を含む医薬キット。
  18. 【請求項18】 治療に使用するための請求項1、2、3、4、5、6、7
    、8または9に記載の化合物またはその薬剤として許容される塩の形態。
  19. 【請求項19】 HIVの治療用の医薬品を製造するための請求項1、2、
    3、4、5、6、7、8または9に記載の化合物またはその薬剤として許容され
    る塩の形態の使用。
JP2000557240A 1998-06-30 1999-06-18 Hiv逆転写酵素阻害剤として有用な1,3−ベンゾジアゼピン−2−オンおよび1,3−ベンゾオキサゼピン−2−オン Pending JP2003534230A (ja)

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