JP2003533734A - 急激な倍率変化を有するプログレッシブ多焦点眼用レンズ - Google Patents
急激な倍率変化を有するプログレッシブ多焦点眼用レンズInfo
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Abstract
Description
れらはレンズ上の位置の関数として連続的に変化する光の倍率(power)を
提供しており、一般的に多焦点レンズをフレームに設置した場合に、レンズの底
部の倍率はレンズの頂部の倍率より大きい。
又は円環状であって装着者の指定にレンズを適合するように機械加工された面と
を具備することが多い。従ってそのアスヘリカル(非球面)な表面の表面パラメ
ータにより、即ち平均球面S及び円筒面のあらゆる点において、多焦点レンズを
特徴づけることが通常である。 平均球面Sは次の式で規定される。 S=(n−1)/2 x (1/R1+1/R2) ここで、R1とR2は、最小及び最大曲率であり、メーターで表されており、
nはレンズ材料の屈折率である。 円筒面は、同じ条件を使用して下式により与えられる。 C=(n−1) x |1/R1−1/R2|
シブ(progressive)レンズと呼ばれるレンズであって、全ての距離
における視野に適応されるレンズで、より特別には近位視野及び中間視野の専用
レンズ、及び遠位視野及び中間視野の専門レンズ、に区別することが可能である
。一般的に本発明は倍率変化を有する任意のレンズに適用可能である。
領域、中間視野領域、及びこれらの3領域を通過するプログレッション(推移)
の主子午線(meridian)を具備する。より詳細のために参照されても良
い文献FR−A−2699294ではその前文に、プログレッシブ多焦点眼用レ
ンズの種々の要素が、その様なレンズを着用する人につけ心地を改善するために
発明者により実施された作業、と共に開示される。簡単には距離的な視野につい
て着用者が使用するレンズの上部は、遠位視野領域と呼ばれる。レンズの下部は
、近位視野領域と呼ばれており、例えば読書等の近くの作業のために着用者によ
り使用される。これらの2領域の間にある領域は中間視野領域と呼ばれる。
て付加(addition)と呼ばれる。これらの2つの基準点は通常、以下に
規定されるプログレッションの主子午線において選択される。
、レンズのそれらの位置とは独立して、指定により決まる。後者は、近位視野用
倍率値又は遠位視野用倍率値、及び付加、更にたぶんその軸及びプリズムを有す
る乱視値を具備しても良い。
位視野領域を実際には有さないが、近位視野領域及びこの近位視野領域の上のよ
り低い倍率領域を有しており、更に近位視野領域は、近位視野において、言い換
えれば約30cmに位置する平面において、鮮明で心地よい視野を着用者に提供
し、この距離を超える倍率の減少は、レンズの上部において、着用者がそれを越
えてはっきりと見ることを可能にする。これらのレンズは、遠位視野倍率とは独
立して、近位視野用として着用者に必要とされる倍率に依存して指定される。
」の論説に開示されており、Essilor Deltaブランドで出願人によ
り市販されており、更に本レンズは、使用するのに簡単で、プログレッシブレン
ズと同様に着用が容易であり、プログレッシブレンズを着用しない老眼の人々に
とって魅力のあるものである。このレンズはまた特許出願第FR−A−2588
973号に開示される。それは、通常老眼を矯正するのに使用されて満足な近位
視野を提供する、一焦点レンズと同等な中央部分を有しており、更にこの中央部
分は、プログレッシブ多焦点レンズの近位視野領域に実質的に対応する。加えて
それは上部に少しの倍率の減少を有しており、それ(少しの倍率の減少)はまた
近位視野の通常視野を越える明瞭な視野を着用者に提供する。
距離で真っ直ぐ前に見る場合に、その着用者の凝視と球面表面の交差の表示(r
epresentative)である線は、プログレッションの主子午線と呼ば
れる。多焦点表面においてプログレッションの主子午線はしばしば、アンビリカ
ル線、言い換えればそれに関して全ての点がゼロ円筒面を有するものである。こ
の線は最適化パラメータとして、プログレッシブ面の規定で使用される。それは
、平均的着用者によるレンズの使用のための戦略図である。子午線のための多数
の選択が提案されてきており、最も簡単で最も古いものは、レンズ上に垂直なア
ンビリカル線を形成することと、フレームの台に各レンズを傾斜することとによ
り構成されており、それは近位視野から遠位視野への通過における凝視の収束を
考慮するためである。
分付加の同一円筒面(isocylinder)線を接続する水平部分の中央か
ら形成される線に実質的に対応する。この関連において与えられた円筒面値を有
する点のセットは、この円筒面値のための同一円筒面線と呼ばれる。
に通常は刻印されており、その点はフレームにレンズを設置するために、眼鏡商
により使用される。着用者の人体計測法の(anthropometric)特
性、即ちフレームに対する瞳孔(pupil)分離(separation)及
び高さから、眼鏡商は、設置中心を基準点として使用して、縁部を整えることに
よりレンズを機械加工する。出願人により市販されるレンズにおいて設置中心は
、レンズの幾何学的中心の4mm上に設置されており、中心は微細エッチングの
中央に一般的に設置される。フレーム内に正しく配置されたレンズについて、頭
を垂直に保持する着用者にとって、それは視線の水平方向に対応する。
レンズのつけ心地を改善するために、出願人はまた、倍率の付加に従いプログレ
ッションの主子午線の形状を適用することを提案しており、それについて特許出
願FR−A−2683642及びFR−A−2683643を参照されたい。F
R−A−2753805は、読み取り平面のより近くへの移動及びプリズムの効
果について考慮しながら、放射線トレースにより子午線をプロットすることを提
案しており、子午線を決定可能にする。
り、近位視野領域の下部がレンズの機械加工において除去されることが、小さな
フレーム内へのその様なレンズの設置において発生する。着用者はその後遠位視
野及び中間視野において正しい視野を有するが、近位視野領域は寸法が小さすぎ
る。人は近位視野のために中間視野領域の下部を使用しがちになる。この新たな
問題は、小型フレームに関する流行性のトレンドにより特に激しい。
野又は中間視野における長期の仕事の場合における疲労である。これは、プログ
レッシブレンズの近位視野領域がレンズの底部にあることにより、近位視野領域
の長期の使用は何人かの着用者には疲労を与える可能性がある。
応する作業のための適切な方法で種々のレンズの領域を使用する前に、プログレ
ッシブレンズに対する適応期間が一般的に必要であることが知られている。適応
の問題は、前の二焦点レンズの着用者が特に出会う問題であり、これらのレンズ
は、近位視野のための区域を有しており、それ(近位視野のための区域)の上部
はレンズの幾何学的中心の5mm下に一般的に設置される。しかし従来のプログ
レッシブレンズにおいて、近位視野領域は一般的により下に設置されており、中
間視野領域と近位視野領域との間の限界を正確に決定することが困難な場合でさ
えも、着用者は、設置中心の5mm下において近位視野を有するプログレッシブ
レンズを使用することにより、より疲労が少なくて済むであろう。
ることなく、小型フレームに設置可能なレンズを提供する。それはまた、近位視
野領域又は中間視野領域の長期使用において着用者のつけ心地を改善する。それ
は更に、二焦点レンズの前の着用者がプログレッシブレンズに適応することをよ
り容易にする。より一般的には本発明は、早い倍率変化を有する任意のレンズに
適用可能であって、それは倍率変化と最大の円筒面値との間で特に有利な妥協を
提供する。
アスヘリカル面を具備する多焦点眼用レンズを提供しており、次の等式を特徴と
する。 L<1/(−0.031 x R2+0.139 x R+0.014) ここでLは、比(Smax−Smin)/gradSmax、即ちレンズの幾何学的中心上に
中心のある40mm直径円の領域における平均球面の最大値及び最小値間での差
(difference)のこの同じ領域の平均球面のグラディエント(傾斜)
の最大値に対する比に等しく、この領域は、一方ではこめかみ(tempora
l)側のこの中心から1mmにおける垂直直線、及び鼻(nasal)側のこの
中心から4mmにおける垂直直線により制限されており、更に ここでRは、比Cmax/(Smax−Smin)、即ち該領域における平均球面の最
大値及び最小値間の差に対する該円内部の最大の円筒面値の比に等しい。 一実施の形態ではレンズは近位視野領域を有する。 それはまた遠位視野領域を有しても良い。
中心を有する20mm半径円の点をそれぞれ通過する2本の半分の線の間の角度
は130度と155度の間にあり、その半径円の点は、該領域における平均球面
の最大値及び最小値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有しており
、更にレンズの上半分に設置される。
径円の点をそれぞれ通過する2本の半分の線の間の角度が、40度と55度の間
にあることは、より以上に好都合であり、その半径円の点は、該領域における平
均球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有し
ており、更にレンズの下半分に設置される。
m半径の半円上に設置されていて該領域における平均球面の最大値及び最小値間
の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、点において、該差に対す
る円筒面のグラディエントの比は0.03と0.11mm-1間にある。
する20mm半径の半円上に設置されていて該領域における平均球面の最大値及
び最小値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、点において、
該差に対する円筒面のグラディエントの比は0.05と0.014mm-1間にあ
る。 また以下が可能である。 レンズの下部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置さ
れていて一方で該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Sm
in)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点上の最大円筒面のグラディエント
の、レンズの上部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置
されていて他方で該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(Smax−
Smin)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点上の最小円筒面のグラディエ
ントに対する比は、2より小さい。
平均球面が、該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Smin
)の半分に等しい量により、最小平均球面Sminより大きい、点に関して、該差
に対する球面のグラディエントの比は0.015と0.07mm-1間にあること
が好ましい。
心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置されていて該領域における平均
球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する
、2つの点を該中心から見た時形成される角度は、レンズの下部のレンズの幾何
学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置されていて該差(Smax
−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点を該中心から見た時形成さ
れる角度の2倍に少なくとも等しい。
明の実施の形態の以下の詳細な説明を読むことにより明確になるであろう。
早い倍率変化とを共に有するレンズを提案しており、それは従来のプログレッシ
ブレンズについて短いプログレッション長さに等しい。プログレッシブレンズ又
は多焦点レンズの最適化は、種々のパラメータ間の妥協(compromise
)の結果であり、更にプログレッション長さが長い場合に、「優しい」レンズ、
言い換えれば球面及び円筒面内の突然の変化のないレンズ、を製造することがよ
り容易でさえあることを理解する必要がある。本発明のレンズは、小型のフレー
ムに設置されても良く、更にそれはまた近位視野領域の長期の使用において装着
者に改善されたつけ心地を提供する。
ことを提案しており、それは次の等式で表される。 L<1/(−0.031 x R2+0.139 x R+0.014) (1) この等式で値Lは次の式で与えられる。 L=(Smax−Smin)/gradSmax (2)
ここで、 Smaxは、レンズの幾何学的中心に中心を有する40mm直径円の領域の平均
球面の最大値であり、その領域は、こめかみ側のこの中心から1mmにおける垂
直直線、及び鼻側の中心から4mmにおける垂直直線により制限される。 Sminは、この同じ領域の平均球面の最小値であり、更に gradSmaxは、この同じ平均球面のグラディエントの最大値である。
クトルの各軸に沿うその座標がこの軸に沿う平均球面の部分導関数(デリバティ
ブ)にそれぞれ等しく、そして誤用的言語(misvse)により、ベクトルグ
ラディエントの法線(normal)はグラディエントと呼ばれる。即ち、
の代表値(representative)である。従ってもし平均球面がレン
ズの表面上を直線的に変化するとすると、値Lは、最小平均球面の点と最大平均
球面の点との間の距離に正確に等しいであろう。
の領域で求められており、プログレッシブレンズに関してこの領域は、プログレ
ッションの主子午線を囲む領域であり、近位視野専用のレンズに関してこの領域
は、着用者が種々の距離において前方を真っ直ぐ見る場合に、着用者の凝視とレ
ンズの表面との間の交差(intersection)領域である。 式(1)において値Rは以下で与えられる。 R=Cmax/(Smax−Smin) (3) ここでCmaxは、レンズの幾何学的中心に中心を有する40mm直径円の内側
の最大円筒面値である。
(difference)により平均化されており(normalized)、
言い換えれば、レンズにおいて球面の変化により平均化される。プログレッシブ
レンズの場合においてこの値は、付加(addition)により平均化された
最大円筒面に等しく、本発明により提案されたRの定義は、プログレッシブレン
ズだけではなく、更には近位視野専用のレンズにも適用可能であり、この定義は
倍率変化を有する任意のレンズにより一般的に適用可能である。
式は実際には、最大円筒面に依存して、平均球面が最小値から最大値まで通過す
る長さを制限することを提案する。本等式は、平均球面の最大差に対して平均化
されるので、それは平均球面の種々の可能な変化に適用可能である。式の解釈の
これとは別の方法は、等しい割合においてLの与えられた値に関して円筒面を制
限することにおいて構成される。
の方向を向く球面又は円環状面を有するレンズは例により考慮される。右目用に
意図されたレンズは例において考慮される。左目用レンズは、幾何学的中心を通
る垂直平面に対するこのレンズの対称として単純に得ることが出来る。正規直交
(orthonormal)座標系を使用すると、そこではX軸はレンズの水平
軸に対応しY軸は垂直軸に対応しており、座標系の中心Oはレンズのアスヘリカ
ル面の幾何学的中心である。残りにおいて軸はミリメータで目盛られる。残りに
おいて、1.5ジオプター(diopters)付加のレンズ及び5ジオプター
の遠位視野の基準点におけるベース又は球面のレンズが例により考慮される。
のグラフを示しており、ジオプターはX軸上にプロットされており、レンズのY
座標はY軸上にmmでプロットされる。基準子午線は、レンズのアスヘリカル面
を有する平均の着用者の凝視の交差線として、上記説明のように規定される。実
際には、出願人の前記の特許出願で提示される基準子午線の定義を使用すること
が可能であり、それは十分なものである。半分付加の同一円筒面線間の水平部分
の中央の位置として規定されていてレンズ表面の最適化の後に得られる子午線は
、この基準子午線と実質的に一致する。
ターの球面及び0.02ジオプターの円筒面を有する。近位視野のための制御点
は、表面上の座標y=−8mmに設置されており、6.50ジオプターの球面及
び0.02ジオプターの円筒面を有する。例においてレンズの公称付加の1.5
ジオプターは、制御点の平均球面間の差として計算される付加に等しい。図1で
は、平均球面は実線で示されており、主曲線1/R1と1/R2は破線で示される
。次の図に示されるレンズのトリミングはカットされるので、レンズに適用可能
な子午線の一部は、mmでY座標に関して間隔[−13,17]の範囲内にある
。実質的に一定な球面を有する近位視野領域は、間隔[−13,−7]内に留ま
り、更に実質的に一定な球面を有する遠位視野領域が子午線上で間隔[7,17
]に留まることが図に示される。これらの2つの領域間で子午線に沿う倍率は穏
やかで且つ実質的に直線状態で変化する。
53ジオプターである。平均球面グラディエントは、座標x=0.5でy=−1
.5の点で最大であり、0.20ジオプター/mmの値に達する。値Lは従って
7.64mmである。
ンズへの適用において見られるものより短い。例によりUS−A−548844
2に開示される出願人のプログレッシブレンズは、約12.5mmのプログレッ
ション長さを有しており、これらのレンズの値Lは11.79mmである。
設置を可能にするためのレンズの加工線1がそこにプロットされており、一般的
にヨーロッパでは、フレームの高さ(ボクシング(Boxing)B寸法、眼鏡
フレームの計測のためのシステムに関する標準ISO8624)が35mmより
低い場合に、フレームは小型フレームと考えられる。米国ではフレームは、40
mmより小さいボクシングB寸法に関して小型であると考えられており、これら
は平均値である。例においてフレームの高さは31mmに等しく、その幅(ボク
シングA寸法)は46mmに等しく、それは七歳の子供のためのフレームに対応
する。図2のマップは、(x、y)平面におけるレンズのアスヘリカル面の投影
を示しており、上記定義の(x、y)座標系及びプログレッションの主子午線は
そこに認識可能である。遠位視野及び近位視野の基準点は、それぞれ(0;8)
と(1.2;−8)の座標を有する。近位視野の制御点のX軸は、FR−A−2
683642及びFR−A−2683643に開示されるような付加に依存して
変化しても良い。
第1の部分においてプログレッションの主子午線は、Y軸に一致する垂直部分を
有する。この部分はその下部において、設置中心で実質的に終結する。設置中心
の球面と遠位視野のための基準点の球面との間の相違は、0.25ジオプターに
等しいか又はより小さいか、あるいは0.15ジオプターまででさえあることが
好ましい。
鼻側上で、遠位視野点に対する平均球面の差が付加の85%に達する点まで実質
的に傾斜される。 子午線の第3の部分は、この点から実質的に垂直下方に伸張する。それは近位
視野領域に対応する。
する点から形成される。線は0.25ジオプターステップで平均球面の値に関し
てプロットされており、平均球面は遠位視野のための基準点の平均球面に対して
計算される。図は0ジオプター同一球面線を示しており、それは、実線で示され
ていて、遠位視野基準点を通過しており、それはまた0.25ジオプター、0.
50ジオプター、0.75ジオプター、1.00ジオプター、1.25ジオプタ
ー及び1.50ジオプターの同一球面線を示す。
中心から1mmにおいて、及び鼻側で中心から4mmにおいて、図2中でプロッ
トされる。例において、レンズは右側レンズであり、多焦点面はレンズの外側面
であり、主子午線は右側方向に向けられる。鼻側は図の右手にあり、こめかみ側
は図の左手にある。これらの2本の直線は、レンズの幾何学的中心に中心を有す
る40mm直径円において、プログレッションの主子午線を具備する領域を規定
する。40mm直径円は、着用者により一般的に最も多く使用されるレンズの領
域に対応する。上記説明のように、数量Lはこの領域において求められる。
に対応する同一球面線(Smax−Smin)/2との間の交差点AとBもまた、図2
においてプロットされる。これらの点は、近位視野領域のいずれの側にも設置さ
れる。各これらの点において、子午線を囲む領域内の最大球面及び最小球面間の
差に対する球面のグラディエントの比gradS/(Smax−Smin)が、0.015
と0.07mm-1との間にあることが好都合である。言い換えれば、これらの点
における球面のグラディエントは、数量Smax−Sminにより平均化されており、
これらの限界間にある。この制限は、近位視野領域の底部の球面の変化を制限し
、更にそれにより、本発明による球面の変化の短い長さが、近位視野領域の下部
の球面の大きな変化を生じることを防止する。例において球面のグラディエント
は、点Aで0.028ジオプター/mmであり、付加における比は従って0.0
18mm-1である。点Bに関して球面のグラディエントは0.035ジオプター
/mmであり、付加における比は0.023mm-1である。
に関する規約と同じ記号が使用されるが、図において球面よりむしろ円筒面をプ
ロットする。同一球面線の図の点から、線が遠位視野領域において十分に間隔が
あけられており、中間視野領域において共に近づき、更に小型フレームの内側で
再度十分に間隔があけられることを、図3は示す。最大円筒面は、1.20ジオ
プターのこの点の値により、座標x=−4.5とy=−2.5の点において40
mm直径円に到達させられる。このレンズのための値Rは従って0.79である
。 この場合において、 1/(−0.031 x R2+0.139 x R+0.014)=9.57 及び等式1が適切に満足される。
%に到達する高さにおいて実質的に開始する近位視野領域は、レンズの幾何学的
中心の下でほとんど5mmである。この位置は、従来技術の二焦点レンズの近位
視野区域の位置に対応しており、この方法において上記説明のように、本発明に
よるプログレッシブレンズに対する二焦点レンズの着用者による容易な適応を確
保する。実際に、二焦点レンズから本発明によるレンズへの移行において、姿勢
の変更は必要ない。
(Smax−Smin)/2、即ち0.75ジオプターの交差点はまた、図3において
プロットされており、0.75ジオプターの値は、差Smax−Sminの半分、言い
換えればプログレッシブレンズの付加の半分、に近似的に対応する。これらの交
差点は4つあり、即ちレンズの上部に2点EとF、更にレンズの下部に2点Cと
Dがある。
学的中心から出ていて、レンズの上部の点EとFを通過しており、レンズの遠位
視野領域に実質的に対応する。本発明は、これらの半分の線の間の角度が130
度と155度との間にあることを提案する。これらの値は、遠位視野領域のため
に良好な幅を提供しており、更に遠位視野におけるレンズの良好なつけ心地を提
供する。近位視野領域専用レンズに関して、この制限はまた、厳密に言わなけれ
ば遠位視野領域である、レンズの上部における鮮明な視野を確保する。例におい
て、図に示されるように角度は149度に近い値である。
ていて、レンズの下部の点CとDを通過しており、レンズの近位視野領域に実質
的に対応する。本発明は、これらの半分線の間の角度が40度と55度との間に
あることを提案する。これらの値は、近位視野領域の良好な幅と近位視野におけ
るレンズの良好なつけ心地を確保する。この制限は、例示のものの様な、プログ
レッシブレンズ及び近位視野領域専用のレンズの両者に適用可能である。例にお
いて、図に示されるように角度は52度に近い値である。
界を提案する。円筒面グラディエントは、平均球面グラディエントと同じ方法で
規定される。提案された限界は、差Smax−Sminにより平均化される球面のグラ
ディエントのためのものと同様であって、全ての平均球面の差に関して同様に適
用される。本発明は従って、レンズの上部の点EとFに関する量gradC/(Sma
x−Smin)が0.03と0.11mm-1の間にあることを提案する。本発明はま
た、レンズの下部の点CとDに関する量gradC/(Smax−Smin)が0.05と
0.14mm-1の間にあることを提案する。
の限界は、視野領域の縁部における円筒面の大きな変化を防止し、更にレンズの
優しさを補強する。レンズの上部の点EとFは、レンズの下部の点CとDより、
より以上に離れているので、レンズの下部におけるより、レンズの上部において
より以上にゆるやか(リラックス)である。例において円筒面グラディエントは
、点CとDにおいてそれぞれ、0.097と0.165ジオプター/mmである
。これらの点に関する比は、それぞれ0.064と0.108mm-1である。円
筒面グラディエントは、点Eにおいて0.095ジオプター/mmであり、点F
において0.099ジオプター/mmである。付加における比は、それぞれ0.
062又は0.065mm-1である。
いて、一方で点Eの円筒面グラディエントの2倍より小さく、他方で点Fの円筒
面グラディエントの2倍より小さいことを提案する。この条件は、同一球面線が
共に接近するレンズの下部の円筒面の変化を限定する。
フレームの限界を示しており、一般的にそのボクシングシステムの寸法Bが35
又は40mmより小さいフレームは、小型フレームと呼ばれる。
均球面マップと、従来技術のレンズの円筒面マップとを示しており、比較のため
に、図2と3に既に示されるフレームの限界が、そこにプロットされる。図1に
対する図4の単純な比較、図2に対する図5の単純な比較、又は図3に対する図
6の単純な比較は、小型フレームに関する従来技術の問題及び本発明の解決案を
実証する。
もはや存在しないことが分かる。反対に子午線は、明確に切断されており、実質
的に一定の倍率の一部分は、切断除去されたレンズの一部分に存在する。図6で
は、従来技術のレンズの中間視野領域が切断されたレンズの下部縁部の付近に存
在することが分かる。近位視野領域のかなりの部分は切り込まれる。
る。レンズの表面は、それ自体が既知な方法において、連続的であり、3回連続
的に誘導(derived)可能である。当業者には既知であるように、プログ
レッシブレンズの基準面は、コンピュータを使用したデジタル最適化の方法によ
り、特定の数のレンズパラメータに関して限界条件を設定することにより得られ
る。
て使用することが可能である。 上記で与えられる本発明の例は、プログレッシブレンズに関しており、本発明
はまた近位視野専用のレンズにも適用可能である。その様なレンズに関して最適
化は、遠位視野における制限なしで実施可能である。
定することにより開始することも可能である。この結果、上記特許FR−A−2
683642の開示を使用することが可能である。本発明の開示を適用するため
に、プログレッションの主子午線の任意の別の定義を使用することも可能である
。好都合には、プログレッションの主子午線は、その端部が0.5ジオプターの
円筒面値を有する、水平部分の中央から形成される線に実質的に一致する。レン
ズは従って、子午線に対して、円筒面の観点から水平に対称である。横の視野は
向上する。
レンズ着用者の方向を向く面であり得る。更に記載は、各目に関して異なっても
良いレンズの存在に重点を置いてはいない。結局説明では、1.5ジオプター付
加及び5ジオプターベースの例をレンズに与えているが、本発明はまたどの様な
着用者の指定のレンズにも適用可能である。より一般的に本発明は倍率変化を有
する任意のレンズに適用されても良い。
面のグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 多焦点眼用レンズにおいて、この眼用レンズが、それの全て
の点において円筒面及び 平均球面を有するアスヘリカル面を具備しており、次の等式を特徴とする多焦
点眼用レンズであって、 L<1/(−0.031 x R2+0.139 x R+0.014) ここでLは、比(Smax−Smin)/gradSmax、即ちレンズの幾何学的中心上
に中心のある40mm直径円の領域における平均球面の最大値及び最小値間の差
の、この同じ領域の平均球面のグラディエントの最大値に対する比に等しく、こ
の領域は、一方ではこめかみ側のこの中心から1mmにおける垂直直線、及び鼻
側のこの中心から4mmにおける垂直直線により制限されており、更に ここでRは、比Cmax/(Smax−Smin)、即ち該領域における平均球面の最
大値及び最小値間の差に対する該円内部の最大の円筒面値の比に等しい、 多焦点眼用レンズ。 - 【請求項2】 近位視野領域を有することを特徴とする請求項1に記載の眼
用レンズ。 - 【請求項3】 遠位視野領域を有することを特徴とする請求項1又は2のい
ずれかに記載の眼用レンズ。 - 【請求項4】 レンズの幾何学的中心から出ていて幾何学的中心上に中心を
有する20mm半径円の点をそれぞれ通過する2本の半分の線(3,5)の間の
角度は130度と155度の間にあり、その半径円の点は、該領域における平均
球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有して
おり、更にレンズの上半分に設置されることを特徴とする請求項1から3のいず
れか一項に記載のレンズ。 - 【請求項5】 レンズの幾何学的中心から出ていて幾何学的中心上に中心を
有する20mm半径円の点をそれぞれ通過する2本の半分の線(7,9)の間の
角度が、40度と55度の間にあり、 その半径円の点は、該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(Sma
x−Smin)の半分に等しい円筒面を有しており、更にレンズの下半分に設置され
ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズ。 - 【請求項6】 レンズの上部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径
の半円上に設置されていて該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(
Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する点において、該差に対する円筒面
のグラディエントの比は0.03と0.11mm-1間にあることを特徴とする請
求項1から5のいずれか一項に記載のレンズ。 - 【請求項7】 レンズの下部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径
の半円上に設置されていて該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(
Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する点において、該差に対する円筒面
のグラディエントの比は0.05と0.014mm-1間にあることを特徴とする
請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ。 - 【請求項8】 レンズの下部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径
の半円上に設置されていて一方で該領域における平均球面の最大値及び最小値間
の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点上の最大円筒面
のグラディエントの、 レンズの上部の幾何学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置さ
れていて他方で該領域における平均球面の最大値及び最小値間の差(Smax−Sm
in)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点上の最小円筒面のグラディエント
に対する比は、2より小さいことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に
記載のレンズ。 - 【請求項9】 幾何学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上に設置
されていてそれの平均球面が、該領域における平均球面の最大値及び最小値間の
差(Smax−Smin)の半分に等しい量により、最小平均球面Sminより大きい点
に関して、該差に対する球面のグラディエントの比は0.015と0.07mm-1 間にあることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のレンズ。 - 【請求項10】 レンズの上部のレンズの幾何学的中心上に中心を有する2
0mm半径の半円上に設置されていて該領域における平均球面の最大値及び最小
値間の差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、2つの点を該中心か
ら見た時形成される角度は、 レンズの下部のレンズの幾何学的中心上に中心を有する20mm半径の半円上
に設置されていて該差(Smax−Smin)の半分に等しい円筒面を有する、2つの
点を該中心から見た時形成される角度の2倍に少なくとも等しいことを特徴とす
る請求項1から9のいずれか一項に記載のレンズ。
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