JP2003532078A - 子宮内膜症の診断アッセイ - Google Patents

子宮内膜症の診断アッセイ

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JP2003532078A
JP2003532078A JP2001578957A JP2001578957A JP2003532078A JP 2003532078 A JP2003532078 A JP 2003532078A JP 2001578957 A JP2001578957 A JP 2001578957A JP 2001578957 A JP2001578957 A JP 2001578957A JP 2003532078 A JP2003532078 A JP 2003532078A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、患者の子宮内膜症の検出法を提供し、これは浸入性で高価な外科的処置の改良である。本方法は、トムセン−フリーデンライヒ抗原(Tf)と反応する血清サンプル中の自己抗体を検出する免疫アッセイを使用する。Tf様抗原に結合する患者由来の血清サンプル中の自己抗体レベルの増加は、患者の子宮内膜症の指標である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 子宮内膜症は、子宮外(異所性)部位での子宮内膜細胞の成長によって特徴付
けられる、珍らしくない疾患である。これは、生殖年齢の女性の10%が罹患し
得る、通常の疾患である(1)。子宮内膜症の病因が謎であるにもかかわらず、
明らかに細胞性および体液性免疫機能の変化が発症した疾患の特徴である(2〜
4)。
【0002】 子宮内膜抗原に対する自己抗体および補体成分の沈積が多数の研究に記載され
ており((2)に概説)、多数の血清、腹腔内貯留液、および子宮内膜抗原が記
載されている。おそらく、これまでのところ記載された最良に特徴付けられた組
織抗原は、ヒト絨毛性ゴナドトロピン受容体(5)および炭酸脱水酵素6−8の
イソ型IおよびIIである。トランスフェリンおよびα−ヘーレマンス・シュ
ミット糖タンパク質(α−HSG)に対する抗体もまた記載されており、診断
マーカー9、10として提案されている。子宮内膜症、生殖疾患、および他の自
己免疫疾患におけるこれら抗体の発現率の測定に関して多数の研究が行われてき
たが、関連するエピトープの性質についてはほとんど注目されていなかった。同
定された抗原は、全て糖タンパク質である。たった1つの明白な例外(5)を除
いて、これらのタンパク質上の炭水化物抗原は評価されていなかった。
【0003】 本発明によれば、驚いたことに、共通の炭水化物部分が異なる上記の子宮内膜
抗原上に存在することが見出された。共通の炭水化物部分は、Tf抗原またはT
f様抗原とも呼ばれているトムセン−フリーデンライヒ関連抗原、Galβ1−
3GalNAcである。本明細書中では、「Tf様抗原」は、Tf抗原をも含む
ものとする。Tf抗原はシアル酸によってマスクされた、潜在性二糖類構造であ
る。シアル酸部分は、ノイラミニダーゼなどのシアリダーゼによって除去するこ
とができる。Tf抗原は、ヒト赤血球上に存在し、上皮組織中の腫瘍関連抗原で
ある。
【0004】 本発明は、Tf様抗原との自己抗体反応性に基づいた診断法を提供する。本診
断法は、患者の子宮内膜症の存在判定の一助となり、現在の侵入性の診断法より
も改善されている。
【0005】 (発明の要約) 本発明は、患者の子宮内膜症の診断法を提供する。本発明の1つの実施形態で
は、患者の子宮内膜症の診断法は、 (a)前記患者から血清サンプルを得て、 (b)前記血清サンプルとトムセン−フリーデンライヒ(Tf)様抗原をイン
キュベートし、 (c)前記サンプル中のTf様抗原との自己抗原反応性を検出し、 (d)前記血清サンプル中のTf様抗原に対する自己抗原反応性レベルの増加
を前記患者の子宮内膜症診断に相関させる、という諸段階を含む。
【0006】 抗体反応性は免疫測定アッセイまたは競合アッセイなどの免疫アッセイによっ
て判定することができる。
【0007】 本発明の1つの実施形態では、免疫測定アッセイは、 (a)固体支持体上のTf様抗原を固定化し、 (b)患者由来の血清サンプルの一定量を前記固体支持体に結合させたTf様
抗原に添加し、インキュベートし、 (c)前記固体支持体に標識抗ヒト免疫グロブリンを添加し、ここで前記抗ヒ
ト免疫グロブリンはシグナル発生系の一部であり、 (d)結合抗体から遊離の標識抗体を分離し、 (e)前記固体支持体を含む溶液によって発生したシグナルを測定し、 (f)シグナル強度の増加を患者の子宮内膜症診断に相関させる、という諸段
階を含む。
【0008】 本発明の別の実施形態では、競合免疫アッセイは、 (a)一定量のTf様抗原に結合した標識抗体と異なる濃度の患者由来の血清
サンプルとのインキュベーションによって反応混合物を調製し、ここで前記標識
抗体はシグナル発生系の一部であり、 (b)遊離自己抗体から結合標識抗体を分離し、 (c)前記反応混合物中の標識抗体によって発生したシグナルを測定し、 (d)患者由来の血清サンプルの添加後のシグナル強度の減少を患者の子宮内
膜症診断に相関させる、という諸段階を含む。
【0009】 本発明の別の実施形態では、競合免疫アッセイは、 (a)Tf様抗原に結合した第1の抗体と、異なる濃度の患者由来の血清サン
プルとのインキュベーションによって反応混合物を調製し、 (b)前記反応混合物に一定量の第二の抗体を添加し、ここで前記第二の抗体
は前記第1の抗体の重鎖の定常領域を認識し、前記第二の抗体は標識化されてお
り、且つシグナル発生系の一部であり、 (c)結合抗体から遊離の標識第二抗体を分離し、 (d)前記反応混合物中の前記第二抗体によって発生したシグナルを測定し、 (e)シグナル強度レベルの減少を患者の子宮内膜症診断に相関させる、とい
う諸段階を含む。
【0010】 抗体が酵素標識されている場合には、追加の段階として酵素標識抗体と反応す
る固体支持体に基質を添加しさらにインキュベーションを行う段階を、発生した
シグナルの測定前に追加する。
【0011】 (発明の詳細な説明) 本発明は、患者の子宮内膜症を検出するための診断法を提供する。本診断法は
、トムセン−フリーデンライヒ(Tf)抗原(Tf様抗原をも含む)と反応する
患者の血清中の自己抗体の存在を検出する免疫学的検定法に基づく。本明細書中
では、「Tf様抗原」は、Tf抗原をも含むものとする。Tf様抗原に結合する
自己抗体の正常な血清レベルと比較する場合、Tf様抗原に結合する血清サンプ
ル中の自己抗体レベルの増加は、患者の子宮内膜症の診断と相関する。
【0012】 血液サンプルは、静脈穿刺または他の適切な手段によって、都合よく採取する
ことができる。血清サンプルは、周知の方法を使用して血液サンプルから調製す
ることができる。
【0013】 本発明の方法に使用することができる多数の異なる型の免疫アッセイが存在す
る。周知の免疫アッセイ(例えば、酵素結合免疫吸収アッセイ(ELISA)、
蛍光免疫吸着アッセイ(FIA)、化学結合免疫吸着アッセイ(CLIA)、放
射免疫アッセイ(RIA)、および免疫ブロット法など)を、Tf様抗原と反応
する血清サンプル中の自己抗体レベルの検出に適応させることができる。使用す
ることができる異なる免疫アッセイの概説については、「免疫アッセイハンドブ
ック」、David Wild編、Stockton Press、New Y
ork、1994を参照のこと。好ましくは、固相分離を使用する競合免疫アッ
セイまたは抗体試験用の免疫測定アッセイを使用する。「免疫アッセイハンドブ
ック」、第2章を参照のこと。
【0014】 典型的なアッセイでは、試薬には、患者由来の血清サンプル、検出すべき自己
抗体(血清サンプル中に含まれる)、Tf様抗原、および検出可能なシグナル発
生手段が含まれる。
【0015】 したがって、本発明の1つの実施形態では、患者の子宮内膜症の診断法は、抗
体試験のための免疫測定アッセイを使用する。この実施形態では、Tf様抗原を
、ビーズ、プレート、スライド、またはマイクロタイター皿などの固体支持体ま
たは表面に固定する。患者由来の血清サンプルの一定量を固体支持体に添加し、
液相中でTf様抗原とインキュベートする。Tf様抗原に反応する血清中に存在
するヒト自己抗体中の定常領域を認識する抗体を添加する。この抗体は、抗ヒト
免疫グロブリンであり、シグナル発生系の一部でもある。IgA、IgG、また
はIgM重鎖定常領域に特異的な抗ヒト免疫グロブリンを使用することができる
。液相からの固体支持体の分離後、支持相を検出可能なシグナルの有無を試験す
る。固体支持体上のシグナルの存在は、血清サンプル中に存在するTf様抗原に
対する自己抗体が固体支持体上のTf様抗原に結合したことを示す。
【0016】 シグナル発生系は、1つまたは複数の成分からなり、その少なくとも1つの成
分は標識であり、この標識は、結合および/または非結合標識の量、すなわちT
f様抗原に結合または非結合している標識の量をあらわす検出可能なシグナルを
発生する。標識は、シグナルを発生するか、誘発されてシグナルを発生できる分
子である。標識の例には、蛍光発生物質、酵素、化学発光物質、光増感物質、ま
たは懸濁可能な粒子が含まれる。シグナルは、酵素活性、発光、または光吸収に
よって検出し、またこれによって測定することもできる。放射標識もまた使用す
ることができ、シンチレーションカウンターを使用して放射能レベルを検出およ
び測定をすることができる。
【0017】 抗ヒト免疫グロブリンの標識に使用することができる酵素の例には、β−D−
ガラクトシダーゼ、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ、アルカリホスファ
ターゼ、およびグルコース−6−リン酸脱水素酵素(「G6PDH」)が含まれ
る。抗ヒト免疫グロブリンの標識に使用することができる蛍光物質の例には、フ
ルオレセイン、イソチオシアネート、ローダミン化合物、フィコエリトリン、フ
ィコシアニン、アロフィコシアニン、o−フタルアルデヒド、およびフルオレス
カミンが含まれる。化学発光物質には、例えば、イソルミノールが含まれる。
【0018】 遊離標識抗体を結合抗体から分離し、必要ならば、標識(例えば酵素)が反応
する適切な基質を添加して、インキュベートする。
【0019】 好ましい実施形態では、抗ヒト免疫グロブリンは、ホースラディッシュ・ペル
オキシダーゼまたはアルカリホスファターゼのいずれかで標識した酵素である。
【0020】 反応の際に現れる色彩、蛍光、発光、または放射能の量(使用したシグナル発
生系に依存する)は、Tf様抗原と反応する患者の血清中の自己抗体の量に比例
する。光学密度の定量化は、分光光度法を使用して行うことができる。放射標識
シグナルの定量化は、シンチレーション計数法によって行いうる。
【0021】 正常な血清レベルを超えるTf様抗原に反応する自己抗体レベルの増加は、患
者の子宮内膜症診断に相関する。
【0022】 本発明の別の実施形態では、患者の子宮内膜症の診断法は、既知の抗体と患者
の自己抗体とがTf結合を競合する、競合免疫アッセイを使用する。この実施形
態では、Tf様抗原に結合することが知られている一定量の標識抗体を、異なる
濃度の患者由来の血清サンプルとインキュベートする。例えば、Tfに結合する
ことが公知のマウスモノクローナル抗体49H.8(Rahman and L
ongenecker、1982、J.Immun.,129(5):2021
〜4)を使用しうる。Tf様抗原に結合し、競合免疫アッセイに使用することが
できる他のモノクローナル抗体には、155H7および170H82(Long
enecker等、1987、J.Nat.Cancer Inst.,78(
3):489〜96)、A78−G/A7(Karsten等、1995、Hy
bridoma,14(1):37〜44)、HB−T1(DAKO Co.)
、RS1−114およびAHB−25B(Stein等、1989、Cance
r Res.,49(1):32〜7)、HT8(Metcalfe等、198
4、Br.J.Cancer,49(3):337〜42)、161H4(Lo
ngenecker等、1987)、HH8(Clausen等、1988)、
ならびにBW835(Hanish等、1995、Cancer Res.,5
5(18):4036〜40)が含まれる。上記のように、抗体を、蛍光発生物
質、酵素、化学発光物質、光増感物質、懸濁可能な粒子、または放射性同位元素
で標識することができる。好ましくは、公知の抗体は酵素標識されている。イン
キュベーション後、結合した標識抗体を、遊離の自己抗体から分離する。使用す
るシグナル発生系によっては、必要ならば、標識抗体と反応する適切な基質を添
加してインキュベートする。次いで、サンプルが発生したシグナルを測定する。
血清サンプルの添加前と添加後、または実験サンプルと対照サンプルとの間の添
加による、光学密度または放射能の減少は、血清サンプル中の自己抗体がTfに
結合したことを示す。健常者由来の実験血清サンプルと比較した場合の光学密度
または放射標識シグナルの減少は、患者の子宮内膜症診断に相関する。
【0023】 競合免疫アッセイの好ましい実施形態では、2つの抗体を使用する間接的方法
を使用する。第1の抗体は、標識されていないこと以外は、上の段落に記載のT
f様抗原特異的抗体である。第1の抗体を、種々異なる濃度の患者由来の血清サ
ンプルとインキュベートする。一定量の第2の抗体を次にサンプルに添加する。
第2の抗体は、第1の抗体の重鎖の定常領域を認識する。例えば、第2の抗体は
、Tf様抗原に反応するマウス免疫グロブリン(抗マウス免疫グロブリン)の重
鎖の定常領域を認識する抗体であり得る。第2の抗体を、上記の蛍光標識体、化
学発光体、または放射性同位元素で標識する。遊離の第2の抗体を、結合抗体か
ら分離する。酵素標識抗体を使用する場合、酵素標識に反応する適切な基質を添
加してインキュベートする。血清サンプルの添加前と添加後、または添加による
実験サンプルを対照サンプルと比較しての、光学密度または放射能の減少は、血
清サンプル中の自己抗体がTfに結合したことを示す。健常者由来の実験血清サ
ンプルと比較した場合の光学密度または放射能の減少は、患者の子宮内膜症診断
に相関する。
【0024】 周知の方法を使用した本発明の方法のために、酵素をTf様抗原反応性抗体に
共有結合することができる。多数の周知の結合法が存在する。例えば、グルタル
アルデヒドを使用して、アルカリホスファターゼおよびホースラディッシュ・ペ
ルオキシダーゼを抗体に結合させることができる。ホースラディッシュ・ペルオ
キシダーゼを、過ヨウ素酸塩を使用して結合させることもできる。酵素結合抗体
用の市販のキットも広範に販売されている。酵素結合抗ヒトおよび抗マウス免疫
グロブリン特異的抗体は、複数の販売者から市販されている。
【0025】 酵素結合抗体の代わりに、ビオチン標識抗体を使用することができる。このよ
うな場合、市販のストレプトアビジン−ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ
検出システムを使用して、結合抗体を検出する。
【0026】 酵素標識抗体は、基質の種類によってそれぞれ異なるシグナル発生源をつくる
。シグナル発生には、反応混合物への基質の添加を行う。通常のペルオキシダー
ゼ基質としては、ABTS(登録商標)(2,2’−アジノビス(エチルベンゾ
チアゾリン−6−スルホナート))、OPD(O−フェニレンジアミン)および
TMB(3,3’、5,5’−テトラメチルベンジジン)が含められる。これら
の基質は、過酸化水素の存在が必要である。p−ニトロフェニルホスフェートは
、普通に使用されるアルカリホスファターゼ基質である。インキュベーション中
、酵素は基質の一部を徐々にその最終生成物に変化させる。インキュベーション
後、酵素活性を停止させる停止試薬が添加される。シグナル強度は、通常分光光
度計を使用して光学密度の測定によって決定される。
【0027】 アルカリホスファターゼ標識抗体は、蛍光測定法によっても測定することがで
きる。したがって、本発明の免疫アッセイでは、基質4−メチルウンベリフェリ
ルホスフェート(4−UMP)を使用することができる。4−UMPはアルカリ
ホスファターゼによる脱リン酸化により、4−メチルウンベリフェロン(4−M
U)という蛍光標識体が形成される。入射光は365nmであり、放射光は44
8nmである。
【0028】 本発明の方法で使用するために、Tf様抗原を、種々の供給源から得ることが
できる。例えばTf様抗原は、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション
(ATCC)から入手可能な腺癌細胞株LS174Tなどの腫瘍細胞株の培養に
使用した、馴化培養培地から精製することができる。移行性上皮癌株細胞もまた
、Tf様抗原の供給源としての機能を果たしうる。Tf様抗原は、MAb49H
.8−CnBr活性化セファロースカラムを使用したアフィニティークロマトグ
ラフィーによって、このような馴化培養培地から精製することができる。それ以
上に精製するにはゲル濾過を使用することもできる。Tf様抗原をまたそれ以上
に精製するには不溶化落花生凝集素(PNA)またはその他のレクチンを使用し
たレクチンアフィニティークロマトグラフィーを使用することができる。PNA
は、カリフォルニア州サンマテオのE−Y Laboratoriesから入手
することができる。
【0029】 IgA、ヘモペキシン、およびα−2−ヘーレマンス・シュミットなどのTf
様抗原を含む精製血清タンパク質もまた、抗原として使用することができる。T
f様抗原の好ましい供給源は、ウシ血清アルブミンと共有結合した市販の合成T
f様抗原である。最近Dahlenborg等による、1997、In.J.C
ancer 70:63〜71に記載のように、BioCarbなどのTf様抗
原およびその糖形態が市販されている。あるいはTf様抗原は、市販業者からカ
スタム合成によって得ることができる。Tf様抗原と反応するモノクローナル抗
体を容易に利用することができる。
【0030】 MAb49.H(イソ型IgM)を、Rahman等、(1982)J.Im
munol.,129:2021〜2024およびLongenecker等、
(1984)Int.J.Cancer 33:123〜129によって報告さ
れているように、調製および精製することができる。これらの論文および本出願
で引用した他の論文の開示は、それらが全文提示されていると同様にみなして本
明細書中の一部とみなすべきである。
【0031】 本発明の方法を実施するために、関連する免疫アッセイを標準化しなければな
らない。Tf様抗原は通常、糖タンパク質と会合しているので、天然では不均一
である。このような不均一性の原因としては、シアリル化を含み得る。このため
に、1アンプルの国際標準(IS)または国際基準調製(IRP)を得るべきで
ある。国立生物学的製剤研究所(NIBSC、Blanche Lane、So
uth Mimmus、Potters Bar、Herts EN63QG)
は、このようなTf様抗原のサンプルを調製し、その国際単位(IU)を指定す
ることができる。また今後の多数のキャリブレータに標準値を与えるために、複
数の二次標準のセットも調製しなければならない。
【0032】 本発明の免疫アッセイは、未知のサンプルに数値または濃度を指定するための
キャリブレータの使用を必要とする。通常は未知のサンプルをプロットする前に
、約6つのキャリブレータの組をプロットして、検量線を作成する。未知サンプ
ルの濃度は補間法により決定する。最良の方法としてはコンピュータプログラム
による補間を行う。較正に関する考察については、「免疫アッセイハンドブック
」、第2章を参照のこと。
【0033】 本発明はまた、患者の子宮内膜症を緩和、予防、および/または回復させるた
めの治療を提供する。本発明のこの実施形態では、Tf様抗原に結合する精製抗
体を患者に注射する。
【0034】 以下の実施例により、本発明をさらに例示する。
【0035】 (実施例1) 材料と方法 組織ホモジネートの調製 新鮮な異所性および正常の子宮内膜、腹腔内貯留液、および血清を、インフォ
ームドコンセントを行った子宮摘出患者から得た。新鮮な組織(1〜2グラム)
に、完全プロテアーゼ阻害剤カクテル(Boehringer Mannhei
m社、インディアナ州インディアナポリス)を含む10mlの氷冷PBSを添加
し、調製中全体を通じて4℃に維持した。組織をポリトロンホモジナイザー(B
rinkman社製、スイス ルツェルン)で1分間ホモジナイズし、続いて1
3000gで10分間遠心分離した。上清を回収し、Branson250ソニ
フィアー(コネチカット州ダンベリー)を使用して、超音波処理した。組織ホモ
ジネートを、0.22mmで濾過し、20℃で保存した。
【0036】 血清の調製 末梢静脈血(60ml)を健常なボランティアから、ガラス製のバキュテイナ
ーチューブ(添加剤なし)に採取し、4時間室温で凝固させた。次いで、血清を
滅菌チューブに取り出し、4℃で30分間12000gの遠心分離により脱脂し
た。
【0037】 組織自己抗原の精製 ホモジナイズ後、組織抗原をプロテインG FPLCカラム(Amersha
m Pharmacia社、ニュージャージー州ピスカタウェイ)に通し、Ig
Gを除去した。プロテインGカラムに保持されなかったタンパク質を、50mM
リン酸ナトリウム(pH8.0)で平衡化した陰イオン交換カラム(MonoQ
FPLC、Amersham Pharmacia社、ニュージャージー州ピ
スカタウェイ)にかけた。結合したタンパク質は、0〜0.5M NaClの線
形勾配をかけた同一の緩衝液中で、その後1M NaClまでの段階勾配をかけ
た同一の緩衝液を使用し、カラムから溶出させた。目的のタンパク質は全て1M
NaCl勾配の前に溶出した。
【0038】 血清自己抗原の精製 α−HSGを、上記の組織抗原について記載の陰イオン交換クロマトグラフ
ィーにより、HiPrep16/10QXLカラムを使用して、正常な全ヒト血
清から精製した。この部分精製α−HSGは、いくつかの実験で試験中に示さ
れる通りに使用された。さらなる精製を第2の陰イオン交換カラム(MonoQ
)にて、20mMピペラジン緩衝液(pH5.0)で平衡化し、上記のNaCl
勾配を使用した同一の緩衝液で溶出して行った。最終的なα−HSGの均一調
製物は、FPLCスーパーロース12カラム(Amersham Pharma
cia社、ニュージャージー州ピスカタウェイ)でのゲル濾過の後に得られた。
α−HSG濃度は、ELISAでモニターした。
【0039】 IgA1は、既に記載されているように、陰イオン交換クロマトグラフィーお
よびジャカリンアガロースアフィニティークロマトグラフィーにより、全血清か
ら精製した(11)。トランスフェリンおよびヘモペキシンは、Zn2+イオン
で荷電したキレート化セファロースFast Flow(Amersham P
harmacia社、ニュージャージー州ピスカタウェイ)を封入したカラムで
の金属キレートクロマトグラフィーにより、全血清から精製した。カラムおよび
血清は、150mM NaCl含有20mMリン酸ナトリウム緩衝液で予め平衡
化した。亜鉛結合タンパク質は、0〜0.5Mイミダゾール線形勾配をかけた同
一の緩衝液を使用し、溶出させた。得られたトランスフェリンおよびヘモペキシ
ン含有画分(ウェスタンブロット分析によって決定)を個別にプールし、上記の
MonoQ陰イオン交換カラム上、pH8.0でさらに精製した。本プロトコー
ルによって、電気泳動上純粋なヘモペキシン調製物が得られた。トランスフェリ
ンはしかし、トランスフェリン調製物中のヘモペキシンから分離されなかった。
【0040】 糖タンパク質による炭水化物−エピトープの修飾 末端シアル酸部分を、アガロース結合ノイラミニダーゼでの処理により、糖タ
ンパク質から除去した。0.5ml中1mgのタンパク質を、50mM酢酸ナト
リウム、150mM塩化ナトリウム、4mM塩化カルシウム(pH5.5)中、
5ユニットのノイラミニダーゼ(Sigma、セントルイス、ミズーリ州)で、
37℃下一晩インキュベートした。4000g5分間の遠心分離によって、アガ
ロースビーズを除去した。上清を取り出し、4℃で保存した。
【0041】 中心の炭水化物基を、エンドグリコシダーゼF(EndoF)およびペプチド
−N−グリコシダーゼF(PNGアーゼF)での処理によって糖タンパク質から
除去した。これは、Glyko(カリフォルニア州ノヴァト)からの市販のキッ
トにより得られた。40mgのノイラミニダーゼ処理タンパク質を、20mMリ
ン酸ナトリウムpH7.5、50mM EDTA、0.1%v/vSDS、0.
5%b−メルカプトエタノールの存在下、100℃で2分間の加熱によって変性
した。PNGアーゼFのSDSによる阻害を防止するため、冷却後に0.1%T
ween−20を変性サンプルに添加した。次いで、変性タンパク質を、667
脱グリコシル化単位(DGU)のEndo F/PNGアーゼF混合物に、37
℃18時間インキュベートした。
【0042】 ジャカリン反応性糖タンパク質のサンプルからの除去は、ジャカリン結合アガ
ロースビーズ(Vector、カリフォルニア州バーリンゲーム)での予備吸着
によって達成した。サンプルを、ジャカリン結合アガロースで室温30分間イン
キュベートし、4000g5分間遠心分離した。上清を除去し、4℃で保存した
【0043】 抗体および糖タンパク質 ヒツジ抗ヒトα−HSGおよびヒツジ抗ヒトトランスフェリンの免疫グロブ
リン画分は、Biodesign International(メイン州ケネ
バンク)から得た。ヤギ抗ヒトヘモペキシン抗血清は、Kent Labora
tories(ワシントン州レドモンド)から得た。HRP結合ウサギ抗ヒツジ
IgGおよびHRP結合ウサギ抗ヤギIgGは、Jackson Immuno
research Laboratories(ペンシルベニア州ウェストグロ
ーブ)から得た。HRP結合ヤギ抗ヒトIgA(α鎖特異的)およびHRP結合
ヤギ抗ヒトIgG(γ鎖特異的)は、(Sigma)から購入した。市販のα −HSGは、Calbiochem−Novabiochem(カリフォルニア
州ラ・ホーヤ)から得た。
【0044】 SDS−PAGE SDS−PAGEはLaemmliの方法(12)にしたがって行った。手短
に述べると、同体積の2×ゲルローディング緩衝液をタンパク質サンプルに添加
し、5分間煮沸する。適切な場合には、タンパク質を還元条件下(ゲルローディ
ング緩衝液中、5%v/vのb−メルカプトエタノール)で溶解した。還元タン
パク質の再会合は、煮沸後のヨードアセトアミド(最終濃度60mM)の添加に
より防止した。タンパク質サンプルは、4%〜15%勾配ゲル(Biorad、
カリフォルニア州ハーキュリーズ)を使用して分離した。タンパク質を直接可視
可するために、ゲルを7.5%v/v酢酸溶液中の0.02%v/v SYPR
O−オレンジ(Biorad、カリフォルニア州ハーキュリーズ)内に30分間
置いた。次いで、ゲルを7.5%酢酸でリンスし、ゲル画像処理装置(Alph
a Innotech Corporation、カリフォルニア州サンリアン
ドロ)上で観察した。
【0045】 免疫ブロット法 Biorad Transblot SDセミドライ・ブロッターを用い、タ
ンパク質をSDSゲルからニトロセルロース膜に転移した。ポンソー・レッド染
色で、ニトロセルロース膜へのタンパク質の転移を確認した。膜は、4℃のPB
S溶液中5%w/v脱脂粉乳、0.5%Tween−20で一晩ブロックした。
一次抗体または血清をブロッキング溶液に添加し、室温で2時間インキュベート
した。次いで膜を、1回あたり5分間かけて6回PBS中で洗浄した。HRP結
合二次抗体を、PBS溶液中0.05%v/v Tween−20を含む3%w
/v脱脂粉乳で希釈した。記載のように5分間6回洗浄する前、膜を室温で2時
間インキュベートした。次いで、タンパク質を増強化学発光(ECL)(Ame
rsham Pharmacia社、ニュージャージー州ピスカタウェイ)によ
り検出した。必要に応じてニトロセルロース膜を剥離し、100mMグリシン−
HCl(pH1.5)中室温で30分間の撹拌の前に、1回あたり5分間、0.
9%w/v NaCl中での洗浄を2回行うことによって再プローブした。次い
で、膜を、1回あたり5分間、PBS(pH7.4)で3回洗浄した。膜をブロ
ックし、記載のように抗体で探索した。
【0046】 酵素免疫測定法(ELISA) Falcon Microtest IIIマイクロタイタープレート(Be
cton Dickinson、カリフォルニア州オックスナード)のウェルを
、炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.2)で100μlまで希釈した10μlのタ
ンパク質にて4℃で一晩コーティングした。プレートは0.05%v/v Tw
een20を含むPBS中で3回洗浄した。ウェルは、3回洗浄の前に、3%w
/v BSAのPBS/Tween20(ブロッキング緩衝液)にて37℃で1
時間ブロックした。一次抗体または試験血清を、ブロッキング緩衝液で適切に希
釈し、100μlを各ウェルに添加した。プレートを37℃で2時間インキュベ
ートし、PBS/Tween−20で3回洗浄した。HRP結合二次抗体をブロ
ッキング緩衝液で希釈し、100μlを各ウェルに添加した。プレートを、次い
で3回洗浄した。100mlの比色定量HRP基質であるABTを各ウェルに添
加し、室温で30分間インキュベートした。プレートを405nmについてDy
natechプレートリーダー(バージニア州シャンティ)で読み取ったデータ
をGraphpad Prismソフトウェアを用いて分析した。
【0047】 (実施例2) 異所性子宮内膜、正常子宮内膜、腹腔内貯留液、および血清の自己抗原の同定 可溶性子宮内膜タンパク質の調製物を、「材料と方法」の節に記載の子宮摘出
組織から調製し、プロテインGクロマトグラフィーに供してIgGを除去した。
得られた無IgG調製物を、陰イオン交換クロマトグラフィーに供した(図1a
)。次いで、このカラム由来の画分を、還元条件下でのSDS−PAGEによっ
て分析した(図1b)。同一のゲル上のタンパク質バンドを、ウェスタンブロッ
ト分析のためにニトロセルロース膜に転写した。一次抗体供給源としてプールし
た子宮内膜症患者およびプールした健常男性ドナー由来の血清を使用して、ウェ
スタンブロットの発色を行った。図1cは、患者(W1345)由来の増殖期の
正常子宮内膜中で同定された抗原の典型的な例を示す。健常男性ドナー由来の対
照血清(示さず)で探索した同一のブロットと比較して、自己反応性IgGは子
宮内膜症患者の血清(図1c)に限定された。
【0048】 対照血清を用いたMonoQカラムの画分24に対してIgGのg鎖結合が検
出されたが、他の画分(示さず)では検出されなかった。興味深いことに、画分
24に対する類似の反応性は、子宮内膜症血清を使用して発色したブロットには
現れなかった。プールした子宮内膜症血清を使用して検出された反応性タンパク
質の分子量は、他の研究者達6、10により記述された分子量と十分に相関する
。プールした子宮内膜症血清で探索したウェスタンブロットによって、全部で1
0本の自己反応性バンドが検出された。IgAα鎖特異的およびIgGγ鎖特異
的二次抗体の両方を含む画分23で72kDaのバンドが検出された(図1cお
よび1d)。このバンドは、分子量およびMonoQカラムから溶出されたNa
Cl濃度に基づいてトランスフェリンとして最初に同定された(この位置でのト
ランスフェリンの溶出を、ヒツジ抗トランスフェリン抗体を使用したウェスタン
ブロット分析によって確認した(示さず))。この画分中にIgGγ鎖特異的抗
体を含む54kDaのタンパク質もまた検出されたが、IgAα鎖特異的を含む
ものは検出されなかった。このタンパク質は、部分的に脱シアリル化されたα −HSGと同一の位置に溶出される(データ示さず)。α−HSGは、子宮内
膜症患者の自己抗原として以前に同定されている(10)。画分26および29
で認められた59kDaのIgG反応性バンドはIgAのα鎖であり、溶出位置
は、これらの作動条件では、それぞれ単量体および二量体IgAの既知の溶出位
置に対応する。このタンパク質がIgAα鎖であることを、ブロットを剥離して
抗α鎖特異的抗体で再探索することによって確認した(示さず)。このブロット
はまた、画分23(トランスフェリン含有画分)中の抗α鎖反応性バンドの存在
を示した。この画分中のIgA抗原の存在は、おそらく他の血清タンパク質13 、14 と共有結合的に複合体形成したIgAに由来している。画分26はまた、
72kDaに反応性バンドを含み、画分28および29は、69kDaのバンド
を有していた。これら後者のバンドは、α鎖特異的ブロットに対する活性を示さ
なかった。IgAのα鎖を認識する子宮内膜症患者のIgG抗体の存在を、高度
に精製した血清IgA1を使用したウェスタンブロットによって確認した(図7
を参照のこと)。それに対して、これらの画分以外のIgAα鎖を含む子宮内膜
抗原に対するIgA自己抗体は認められなかった。
【0049】 同一の患者(W1345)由来の卵巣異所性子宮内膜サンプルは、分子量54
、47、43、および34kDaの自己抗原タンパク質を有していた(示さず)
。54kDaのタンパク質は、ヒツジ抗α−HSG特異的抗体で発色させたウ
ェスタンブロットにより、α−HSGであると判定された。α−HSGはま
た、ウェスタンブロットによって異なる患者(W1517)由来の腹腔洗浄液中
で検出された。54kDaの抗原に加えて、186、126、68、43、37
、および34kDaの抗原が、腹腔内貯留液中に存在していた(図2)。
【0050】 プールした患者および各血清を用いて、2つの分子量マーカーとの反応性が認
められた(図1cおよび図3を参照のこと)。これらのマーカーは、205kD
のミオシンおよび42kDの炭酸脱水酵素IIであった。プールした男性対照お
よびいくつかの各男性血清の両方を用いたミオシンバンドとの反応性もまた認め
られた。それに対して、脱水素酵素IIとの反応性は子宮内膜症血清に特異的で
あり、このタンパク質は他の研究者によって子宮内膜症における自己抗原7、8 と報告されている。
【0051】 要約すれば、正常および異所性子宮内膜ならびに腹腔内貯留液由来の調製物中
の自己抗原を同定した。以前に公開された報告と一致して、α−HSG、トラ
ンスフェリンおよび炭酸脱水酵素IIは、子宮内膜症患者由来の血清によって認
識される自己抗原である。さらに、本明細書中に示した結果は、IgAのα鎖は
また、同一の血清によって認識される自己抗原であることを示す。これらのタン
パク質がタンパク質レベルで有意な相同性を示さないので、4つ全てのタンパク
質は共通のペプチド・エピトープを共有する可能性は少ない。しかし、4つのタ
ンパク質のうち3つ(α−HSG、IgAlのα鎖、およびおそらく炭酸脱水
酵素II)が共通の炭水化物エピトープを共有する。このO結合炭水化物構造は
、ジャックフルーツ(Artocarpus integrifolia)のレ
クチン、ジャカリンによって認識されるGalβ1−3NAcGalエピトープ
を含む。本明細書中に示した結果は、α−HSGおよびカルビニック脱水素酵
素が、子宮内膜症血清中に存在する自己抗体によって認識される自己抗原である
という以前の報告を確認するものである。本発明の研究は、これらの結果を拡大
して、IgAおよびヘモペキシンもまた子宮内膜症患者由来の血清によって認識
される自己抗原であることを示している。
【0052】 (実施例3) ジャカリン予備吸着により、自己抗体結合が排除される。
【0053】 α−ヘーレマンス・シュミット糖タンパク質(α−HSG)を、子宮内膜
症反応におけるジャカリン反応性炭水化物の潜在的役割を調査するためのモデル
抗原として選択した。市販のα−HSGを使用した最初の実験は、不満足な証
明となった。これは、これらの調製物中にある糖形態が多様なためだった。ほと
んどのシアリル化された糖タンパク質と共通して、α−HSGは保存中に末端
のシアル酸残基を喪失する。正常なヒト血清由来の完全にシアリル化されたα −HSGを、新たに調製した。その炭水化物含有量についての調製の偏りを避け
るため、レクチンベースの親和性精製プロトコールを避け、代わりに陰イオン交
換クロマトグラフィーとゲル濾過クロマトグラフィーとの組み合わせを使用した
。pH8.0でのMonoQカラム上での陰イオン交換、続いてpH5.0での
第2のMonoQカラム、そして最後にスーパーロース12カラムによるゲル濾
過段階からなる3段階の処理により、分子量58kDaの完全にシアリル化され
た糖形態のα−HSGが精製された。
【0054】 第1の陰イオン交換カラム由来の部分精製α−HSG画分を使用して実験を
行った場合、ウェスタンブロットによる子宮内膜症血清との自己反応性はジャカ
リンアガロースでの予備インキュベーション後に消滅した(図3)。SYPRO
オレンジ染色SDS−PAGEゲルにおいて14本のタンパク質バンドが認めら
れた(図3、レーンa)。子宮内膜症血清との反応性は、5つのタンパク質で認
められた(図3、レーンb)。反応性タンパク質は、約230、188、168
、120、および58kDaの分子量を有しており、58kDaのものはα
HSGであった。これら5本のバンド全ての子宮内膜症血清におけるIgGによ
る結合は、ジャカリンアガロースとのインキュベーション後に消滅し(図3、レ
ーンd)、これは、自己抗体の結合は画分中に存在する全てのジャカリン結合タ
ンパク質に対してであって、ただα−HSGに対してだけでないことを示す。
吸着前および後の、画分13のゲルのタンパク質染色は、活性の喪失が画分中の
タンパク質の非特異的喪失によって引き起こされたのではないことを示す。吸着
および非吸着タンパク質の濃度は、ウェスタンブロット法に使用するゲル上に添
加する総タンパク質量が均一となるように調整した。
【0055】 ジャカリンによって認識される炭水化物構造は非常に特異的であり、結合はT
fの存在に依存する。ジャカリンは、いくつかのO結合少糖類の内に存在する二
糖類Galβ1−3GalNAcを認識する。Galβ1−3GalNAcは、
多数の血漿タンパク質のうち非常に限られたいくつかによって発現する。これら
のタンパク質には、IgA1、IgD、C1阻害剤、ヘモペキシン、プラスミノ
ゲン、α1−抗トリプシン、α2−マクログルブリン、8S−α3糖タンパク質
、絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、およびα−HSGが含まれる(15)。
hCGに関して、hCGの受容体がTf様抗原も発現すること、随伴性の子宮内
膜症を罹患しているか、罹患していないか、いずれもの不妊症患者で見出された
自己抗体が受容体に結合することは興味深い。
【0056】 (実施例4) 炭水化物の除去による自己抗体結合の停止。
【0057】 ジャカリンによる自己抗体によって認識されるタンパク質の除去は、それ自体
に共通の炭水化物エピトープ(群)が含まれるかどうかは決定できない。炭水化
物が子宮内膜症の自己抗体によるα−HSGの認識に不可欠であるかどうかを
判定するために、脱グリコシル化α−HSGとの反応性を調査した。α−H
SG炭水化物は、2段階の処理で除去された。第一段階では、ノイラミニダーゼ
を使用して、末端シアル酸を切断した。第二段階は、EndoF/PNGアーゼ
消化工程を更に使用して、炭水化物を完全に除去した。未処理、ノイラミニダー
ゼ処理、および脱グリコシル化α−HSGを、等量のタンパク質をロードする
ウェスタンブロット分析に供した(図4)。シアル酸および全ての炭水化物の除
去を、ヒツジ抗α−HSGとの反応性で示される分子量の減少によって確認し
た(図4、レーンA〜C)。
【0058】 ヒツジ抗α−HSG抗体は、ペプチドに反応性を示し、二重免疫拡散法によ
るジャカリン結合タンパク質との反応性を示さない(データ示さず)。ノイラミ
ニダーゼでの末端シアル酸の除去により、患者の血清との反応性は減少した(図
4、レーンDおよびE)。この画分に残存する反応性は未消化α−HSGと同
一の分子量においてで、これは自己抗体結合が末端シアル酸の存在に依存するこ
とを示している。ノイラミニダーゼ処理とその後に続くEndoF/PNGアー
ゼ消化による炭水化物の完全な除去で、反応性は完全に消滅した(図4、レーン
F)。類似の部分精製α−HSG処理により、5つ全ての反応性タンパク質へ
の結合が減少するので、ノイラミニダーゼ後の自己抗体結合のこの減少はα
HSGに制限されない(図3、レーンc)。
【0059】
【表1】 これらの結果は(トランスフェリンを除いて)、通常の炭水化物エピトープが
α−HSG、炭酸脱水酵素、ヘモペキシン、およびIgA1のa鎖に認識され
ることを示している(本研究、および公開された研究において同定された抗原、
ならびにそれらのジャカリン反応性の要約は、表1を参照のこと)。全ての同定
した抗原(トランスフェリンおよび炭酸脱水酵素IIを除く)がレクチンジャカ
リンに結合することが知られていることと、抗原からの炭水化物の除去により子
宮内膜症血清のこれらの抗原への結合能力が失われることに基づいてこの結論に
至った。
【0060】 (実施例5) ウシフェチュインへの自己抗体の結合 ヒトα−HSGのホモログであるウシフェチュインは、ヒトα−HSGと
同一のジャカリン結合炭水化物部分を有する。ヒトSGペプチドに対して惹起し
たヒツジ抗血清は、ウシフェチュインと交差反応を示さず、このことから、かな
りの配列相同性にも関わらず2種の間の抗原性が有意に異なると示唆される。E
LISAおよびウシフェチュインでのウェスタンブロットによれば、子宮内膜症
患者由来の血清は正の反応性を示す(図5)。フェチュインのノイラミニダーゼ
処理は、−HSGと対照的に、ELISAでの自己抗体反応性をわずかに増加さ
せた(図5)。しかし、ウシフェチュインのより完全な脱シアリル化または完全
な脱グリコシル化により、抗体結合は消滅し、これにより子宮内膜症患者の自己
抗体反応は炭水化物依存性であるというさらなる証拠が得られた(示さず)。完
全なノイラミニダーゼ処理後のフェチュインへの結合の増加は、ウシフェチュイ
ンがそのヒト対応物に比べより強くシアリル化されることに起因しうる。
【0061】 (実施例6) 自己抗体結合のD−ガラクトース依存性。
【0062】 ジャカリン結合は、Galb1−3NacGal成分の存在に依存する。もし
自己抗体反応がこのエピトープを含んでいたら、ジャカリン結合の場合と同様に
、結合はD−ガラクトースによって競合的に阻害されるはずである。ウェスタン
ブロットでのa−HSGへの子宮内膜症IgGの結合は、0.8M D−ガラ
クトースの存在下で完全に消滅し、これはD−ガラクトースが、自己抗体によっ
て認識されるエピトープの一部を形成しうることを示している(示さず)。
【0063】 (実施例7) 子宮内膜症血清により認識される血清自己抗原は、同じエピトープを共有する
【0064】 同一の炭水化物エピトープが上記で同定された異種抗原との自己反応性の原因
となるため、ここで自己抗体結合は、過剰な異種の抗原の存在下では遮断される
はずである。このことは以下の例で証明された:10倍過剰の高度に精製された
−HSGまたはウシフェチュインの添加は、どちらも自己抗体の炭酸脱水酵
素IIおよび72kDaの抗原への結合を阻害した(図6)。
【0065】 子宮内膜症の72kDa自己抗原は、トランスフェリンよりもむしろヘモペキ
シンであろうか? これまでに記載の抗原のうち、トランスフェリンを除く全て
が、ジャカリンによって認識された。このような炭水化物構造はトランスフェリ
ン上には発現せず、ジャカリンはトランスフェリンと結合しない15。このこと
から、以下の3つの可能性が残る:ジャカリン炭水化物反応とは別個の抗トラン
スフェリン反応が子宮内膜症血清に存在するか、またはトランスフェリンで精製
する反応性がトランスフェリン調製物中の夾雑物に対するものであるか、または
その両方かである。正常子宮内膜W1345の陰イオン交換画分中には、〜70
kDaの2つの反応性タンパク質が見出された。一方は、塩勾配の早い箇所でト
ランスフェリンと同一の画分中に溶出した。他方のタンパク質はより高い塩濃度
で、IgAと同一の画分中に溶出された。スイス2Dデータベースを調査した結
果、類似の分子量および等電点のジャカリン結合タンパク質がヘモペキシンを含
むことを示した。ヘモペキシンをZn2+金属キレ−トクロマトグラフィー、お
よび陰イオン交換クロマトグラフィーにより精製した場合に、均質な調整物が得
られた。ヘモペキシン特異的抗体を含む画分のウェスタンブロット法により、同
一性を確認した。子宮内膜症患者の血清に対して試験したところ、このタンパク
質は自己抗原として認識された(図7)。トランスフェリンに対し特異的な抗体
での同じタンパク質のウェスタンブロット分析は、精製ヘモペキシンとの反応性
を示されなかった。同一のカラム由来の画分をトランスフェリン反応性について
調査したところ、陰イオン交換カラム由来のより早期のピークがトランスフェリ
ンを含むことがわかった。抗ヘモペキシンでのトランスフェリン含有画分のウェ
スタンブロット分析により、SDS−PAGEでの移動度がトランスフェリンと
類似のヘモペキシンの存在が明らかになった。二重免疫拡散法で抗ヘモペキシン
および抗トランスフェリンがトランスフェリンのピーク画分に対して沈降反応さ
せた場合に一致線は示されず、これは、抗血清が抗原特異的であることを表して
いる(示さず)。このトランスフェリン調製物中のジャカリン結合活性の存在を
、ジャカリンに対する二重免疫拡散法での沈降線の存在によって確認した(示さ
ず)。トランスフェリンで共精製される抗原の性質を決定するため、さらなる実
験が現在進行中であるが、しかし72kDa結合活性が純粋なa−HSG調製
物の添加により阻害されることは興味深いことである(図6)。
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【図面の簡単な説明】
【図1】 図1aは子宮内膜症患者由来のホモジナイズした正常子宮内膜のMonoQ
陰イオン交換クロマトグラフィーを示す溶出プロフィールである。ホモジネート
をプロテインGカラムを通過させてIgGを除去後、MonoQカラムに添加し
た。塩勾配開始前の最初のピークは、複数の1mlのホモジネートのロードを示
す。溶出条件:50mM Tris/HCl(pH8.0)。同一の緩衝液中で
、0〜0.5NaClの線形勾配(1M NaClを終点とする)で溶出を行い
、これは破線で示した。ゲルローディングに対応する画分(図1b〜d)をグラ
フの上部に示す。 図1bは、図1aに示される選択されたカラム画分の5〜15%勾配ゲルを還
元条件下で泳動しSYPROオレンジで染色した結果を示す図である。 図1cはプールした子宮内膜症の血清中に存在するIgGによって認識される
ホモジネート画分中のタンパク質を示すオートラジオグラフィーを示す図である
。プールした正常な男性血清を使用した同一のブロットの剥離および再探索によ
っても、同一のバンドとの反応性を示さなかった。IgG結合活性は対照血清を
使用した画分24中で検出されたが、子宮内膜症の血清を使用した場合は類似の
結合は認められなかった。45.2kDaの分子量マーカーである炭酸脱水酵素
IIは反応性を示す。この同一の反応性は、対照血清では認められなかった。 図1dは子宮内膜症の血清のIgA結合活性を示すオートラジオグラフィーを
示す図である。一次血清不在での抗IgA a鎖特異的抗体でのブロットの探索
により、これらの画分中にIgAが存在することが示された。
【図2】 図2は、還元およびアルキル化条件下、5〜15%SDS−PAGEゲル上で
流した腹水(W1517)のウェスタンブロットを示す図である。次いで、ウェ
スタンブロットを、ヒツジ抗ヒトα−HSG、これに続いてHRP−ヤギ抗ヒ
ツジ(レーンa)で、または子宮内膜症の血清を1:100希釈したもので、こ
れに続いてHRP−ヤギIgG g鎖特異的抗体(1:1000希釈)で、のい
ずれかでインキュベートした。レーンaのα−HSG、およびレーンbの同分
子量のバンドがはっきりと認められる。
【図3】 図3aはα−HSGの部分精製画分(MonoQカラム、pH8.0)を示
すSDS−PAGEゲルである。SYPROオレンジでの染色後に14本のタン
パク質バンドが認められる。 図3bはα−HSGの部分精製画分を泳動し、子宮内膜症血清HRPヤギ抗
ヒトIgG抗体で探索した、ゲルのウェスタンブロットである。5本のタンパク
質バンドが検出された。 図3cは、タンパク質画分を電気泳動前にノイラミニダーゼで処理したこと以
外は図3bに記載通りのウェスタンブロットである。タンパク質全体に結合する
抗体が、明白に減少している。 図3dは、α−HSG画分を電気泳動前にジャカリンアガロースで予備吸着
させること以外は図3bに記載通りのウェスタンブロットである。抗体結合が全
部除去されている。 図3eは、分子量マーカーの存在下での、ミオシンおよび炭酸脱水酵素IIと
の自己反応性を示す。
【図4】 図4はα−HSGの部分精製画分を泳動し、子宮内膜症血清HRPヤギ抗ヒ
トIgG抗体で探索したゲルのウェスタンブロットを示し、これはα−HSG
の脱グリコシル化が自己抗体結合を消失させることを表している。シアル酸の末
端の切断にはノイラミニダーゼを使用した(レーンB、E、H)。次いで、En
doF/PNGアーゼ消化を使用して、炭水化物を完全に除去した(レーンC、
F、H)。シアル酸および全炭水化物の除去は、ヤギ抗α−HSGとの反応性
によって示される分子量の減少によって確認した(レーンA〜C)。レーンA、
D、およびGは未処理であった。ノイラミニダーゼでの末端シアル酸の除去によ
り、患者の血清との反応性が減少した(レーンD対E)。この画分の残存する反
応性は、未消化α−HSGと同一の分子量であり、これは、自己抗体結合が末
端シアル酸の存在に依存することを示す。ノイラミニダーゼ処理後のEndoF
/PNGアーゼ消化による炭水化物の完全な除去により、反応性が完全に消失し
た(レーンF)。プールした男性対照血清の使用では、同等の反応性は認められ
なかった(レーンG〜I)。
【図5】 図5aは、ウシフェチュインの脱シアリル化が子宮内膜症の血清との反応性を
増加させることを表している。ELISAで測定したところ、ノイラミニダーゼ
での処理後に、わずかだが有意な結合の増加が認められる。 図5bはノイラミニダーゼ処理後のフェチュインでの分子量減少を示すSYP
ROオレンジ染色ゲルを示す。レーンAは未処理である;レーンBはノイラミニ
ダーゼ処理である。
【図6】 図6はどちらも、72kDa抗原および炭酸脱水酵素IIへの結合がα−H
SGの存在下で阻害されたことを表す、グラフおよびラジオオートグラフィーで
ある。
【図7】 図7は還元およびアルキル化泳動した5〜15%勾配ゲルからニトロセルロー
スに転写した後の、精製タンパク質のウェスタンブロット分析である。精製ヘモ
ペキシン(レーンA)、α−HSG(レーンB)、および血清IgA1(レー
ンC)は、子宮内膜症血清中のIgG抗体によって認識される自己抗原である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月19日(2002.12.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)患者から血清サンプルを得て、 (b)前記血清サンプルとトムセン−フリーデンライヒ(Tf)様抗原をイン
    キュベートし、 (c)前記サンプル中のTf様抗原との自己抗原反応性を検出し、 (d)前記血清サンプル中のTf様抗原に対する自己抗原反応性レベルの増加
    を前記患者の子宮内膜症診断に相関させる、 という諸段階を含む、子宮内膜症の診断法。
  2. 【請求項2】 前記自己抗体反応性を免疫アッセイによって決定する、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記免疫アッセイが免疫測定アッセイである、請求項2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記免疫アッセイが競合免疫アッセイである、請求項2に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 (a)固体支持体上のTf様抗原を固定し、 (b)患者由来の血清サンプルの分取を前記固体支持体に結合させたTf様抗
    原に添加し、インキュベートし、 (c)前記固体支持体に標識抗ヒト免疫グロブリンを添加、ここで前記抗ヒト
    免疫グロブリンはシグナル発生系の一部である、 (d)結合抗体から遊離の標識抗体を分離し、 (e)前記固体支持体を含む溶液によって発生したシグナルを測定し、 (f)患者の子宮内膜症診断にシグナル強度の増加を相関させる、 という諸段階を含む、請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 (a)一定量のTf様抗原に結合した標識抗体と異なる濃度
    の患者由来の血清サンプルとのインキュベーションによって反応混合物を調製、
    ここで前記標識抗体はシグナル発生系の一部である、 (b)遊離自己抗体から結合標識抗体を分離し、 (c)前記反応混合物中の標識抗体によって発生したシグナルを測定し、 (d)患者の子宮内膜症診断に患者由来の血清サンプルの添加後のシグナル強
    度の減少を相関させる、 という諸段階を含む、請求項4に記載の競合免疫アッセイ。
  7. 【請求項7】 (a)Tf様抗原に結合した第1の抗体と、異なる濃度の患
    者由来の血清サンプルとのインキュベーションによって反応混合物を調製し、 (b)前記反応混合物に一定量の二次抗体を添加、ここで前記二次抗体は前記
    第1の抗体の重鎖の定常領域を認識し、前記二次抗体は標識されており、且つシ
    グナル発生系の一部である、 (c)結合抗体から遊離の標識二次抗体を分離し、 (d)前記反応混合物中の前記二次抗体によって発生したシグナルを測定し、 (e)患者の子宮内膜症診断にシグナル強度レベルの減少を相関させる、 という諸段階を含む、請求項4に記載の競合免疫アッセイ。
  8. 【請求項8】 前記抗体が酵素標識されており、追加の段階として前記酵素
    標識抗ヒト免疫グロブリンと反応する固体支持体に基質を添加する段階とその後
    で行うインキュベーションとが(d)の段階と(e)の段階との間にある、請求
    項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記抗体が酵素標識されており、追加の段階として前記酵素
    標識抗ヒト免疫グロブリンと反応する固体支持体に基質を添加する段階とその後
    で行うインキュベーションとが(b)の段階と(c)の段階との間にある、請求
    項6に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記二次抗体が酵素標識されており、追加の段階として前
    記酵素標識抗ヒト免疫グロブリンと反応する固体支持体に基質を添加する段階と
    その後で行うインキュベーションとが(c)の段階と(d)の段階との間にある
    、請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記標識抗体が放射標識されている、請求項5、請求項6
    、または請求項7のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記標識抗体がビオチン標識されている、請求項5、請求
    項6、または請求項7のいずれかに記載の方法。
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