JP2003527588A - リファイナ力センサ - Google Patents

リファイナ力センサ

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JP2003527588A
JP2003527588A JP2001567843A JP2001567843A JP2003527588A JP 2003527588 A JP2003527588 A JP 2003527588A JP 2001567843 A JP2001567843 A JP 2001567843A JP 2001567843 A JP2001567843 A JP 2001567843A JP 2003527588 A JP2003527588 A JP 2003527588A
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refiner
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JP2001567843A
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バンクス、アラン、ヘンリー
ワイルド、ピーター、マーティン
ウェレ、ダニエル
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パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、パルプおよび紙産業で用いられるリファイナのためのリファイナ力センサ、精砕装置、およびリファイナのリファイナ・バーに作用する力を測定する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、パルプおよび紙産業で用いられるリファイナのためのリファイナ力
センサ、精砕装置、およびリファイナのリファイナ・バーに作用する力を測定す
る方法に関する。
【0002】 (背景技術) リファイナは、互いに対して動く2つの対向面上に取り付けたバーによって、
加工する材料に繰り返し力を加えることで、木材チップからパルプを生成するた
め、または木繊維の機械的特性を変更するために用いられる。
【0003】 リファイナは、一般に、パルプおよび紙産業において用いられ、木繊維または
木材チップに繰り返し応力およびひずみを加える。木材チップを加工する場合、
その目的は、通常、木繊維を互いに分離させてパルプを生成することであり、こ
のパルプは後で、紙またはハードボード等の複合木材製品を製造するために用い
ることができる。このプロセスは、一般に、蒸気環境において高温および高圧で
行われる。なぜなら、リファイナにおいて、材料を加工する間に放散される熱か
ら、大量の蒸気が生成されるからである。このようにして生成された粗いパルプ
を、同様の方法で更に加工して、繊維の特性の一部を改善することも可能である
。これの例は、パルプに第2段階の精砕を行うこと、または選別した後に精砕不
合格とするという一般的に用いられている手法である。また、低濃度または流動
リファイナを用いて、約5%までの濃度でパルプ・スラリを加工する。この場合
、目的は、一般に、木繊維の特性の一部を改善するために木繊維に応力およびひ
ずみを加えることである。
【0004】 工業用精砕システムにおいては、数多くの動作条件が用いられるが、あらゆる
リファイナには共通した多数の設計機構がある。リファイナ・ディスクには、バ
ーおよび溝が交互になったパターンを有するプレートが備えられている。対向す
るプレートのバーは、調整可能な小さい間隙で隔てられており、ディスクの少な
くとも1つは回転する。パルプは、繊維かたまりの形態でリファイナを通過し、
対向するプレートのバーが互いを通り過ぎるように進むと、それらのバー間で繰
り返し圧縮およびせん断される。従って、あらゆるリファイナは、繊維のかたま
りに作用する圧縮力およびせん断力を繰り返し加えることで、繊維に対してエネ
ルギを使う。
【0005】 これらの力が個々のパルプ繊維に及ぼす影響を定量化するために、精砕の程度
の何らかの尺度を取らなければならない。従来、比エネルギを測定しており、こ
の比エネルギは乾燥繊維質量当たりのパルプに加えられる合計エネルギである。
しかしながら、このパラメータは、精砕動作の特徴を完全に表すためには十分で
ないことは広く知られている。なぜなら、異なる精砕条件のもとでは、同一レベ
ルの特定のエネルギで、大きく異なるパルプ特性が得られる可能性があるからで
ある。追加のパラメータを用いてリファイナの動作の特徴を表すために、いくつ
かの方法が提案されている。追加のパラメータは、通常、バーの衝撃の程度を定
量化することを目的としている。これは、各方法によって様々に達成されるが、
バーの衝撃の程度は、一般に、衝撃当たりのある比エネルギとして表される。し
かしながら、精砕を行う機構を類別するとなると、エネルギに基づく特徴付けに
は欠点がある。エネルギは、パルプ繊維において様々に消費される可能性があり
、エネルギすなわち力を加える方法が、最終的なパルプ特性に大きな影響を与え
得る。Giertz,H.W.(「A new way to look at
the beating process(叩解プロセスを見るための新しい
方法)」、Norske Skogindustri 18(7)、239〜2
48、1964年)は、加える力の相対的な大きさによって、異なる精砕効果を
説明することができると示した。同様に、Page,D.H.(「The be
ating of chemical pulps−The action a
nd the effects(化学パルプの叩解−作用および効果)」、Fu
ndamentals of Papermaking、ケンブリッジにて開催
されたTransactions of the Fundamental R
esearch Symposium、F.Bolam編、Fundament
al Research Committee、British Paper
and Board Makers’ Association、第1巻、1〜
38ページ、1989年)は、精砕プロセスを完全に理解するには、個々の繊維
の平均的な応力−ひずみ履歴の知識が必要であることを示した。
【0006】 力に関する以前の研究は、リファイナ・バー表面の圧力の測定を中心としてい
た。これらの研究のうち2つが、低濃度の用途のものであり(Goncharo
v,V.N.「Force factors in a disk refin
er and their effect on the beating p
rocess(ディスク・リファイナにおける力のファクタおよびその叩解プロ
セスに対する影響)」、英語翻訳、Bum.Promst、12(5)、12〜
14、1971年、およびNordman,L.、Levlin、J.−E.、
Makkonen,T.およびJokisalo,H.「Conditions
in an LC−refiner as observed by phy
sical measurement(物理的測定によって観察したLC−リフ
ァイナにおける条件)」、Paperija Puu63(4)、169〜18
0、1981年)、1つが高濃度でのものである(Atack,D.「Towa
rds a theory of refiner mechanical p
ulping(リファイナ機械式パルピングの理論に向けて)」、Appita
Journal 34(3)、223〜227、1980年)。商用リファイ
ナの精砕ゾーン内に存在する厳しい条件は、標準的な圧力センサには厳格すぎる
ことがわかっている。これらは、一般に、これらの条件では動作して数分内に機
能しなくなってしまう。
【0007】 標準的な圧力センサの欠点にもかかわらず、Karlstromによって提案
された方法(国際特許公報WO97/38792号)は、温度センサと組み合わ
せてそれらを用いて、高濃度チップ・リファイナの動作を調節する。提案された
制御方式では、チップの質量流量およびリファイナに対する希釈水流量のみなら
ず、精砕ディスク間の間隙を調節するために加える圧力を、精砕ゾーンにおける
圧力および温度の測定値に応じて調整する。この方法の目的は、精砕ゾーン中の
温度および圧力プロファイルを制御して、これらのパラメータの所望の値を維持
することである。また、WO97/38792号は、精砕ゾーンの温度を上昇ま
たは下降させることによって具体的なパルプ特性を制御する方法も主張する。国
際特許公報WO98/48936号では、Karlstromは、かかる温度お
よび圧力センサをリファイナに設置するための機構を提案する。WO97/38
792号およびWO98/48936号は、チップ精砕プロセスにのみ関連する
【0008】 上述の方法によって規定された方法で測定した圧力は、精砕ゾーンにおいてパ
ルプに加えられる機械的な力によって直接生じたものではない。むしろ、これは
、リファイナにおいて費やされる大量の機械的エネルギの結果として生成され熱
として放散する蒸気の圧力によるものである。蒸気圧は、精砕ゾーン内で局所的
に放散するエネルギ量に依存するが、これは、また、蒸気がどれだけ容易に半径
方向に沿ってリファイナから逃げることができるかにも、大きく依存する。
【0009】 JohanssonおよびKjellqvistの米国特許第5,747,7
07号は、リファイナにおいて1つ以上のセンサ・バーを用いることを提案した
。センサ・バーには、ひずみゲージを備えて、それらの長さに沿った多数の点で
負荷を測定する。各点にいくつかのひずみゲージを取り付けることで、著者は、
1本のバー上の応力を、異なる方向に作用する負荷成分に分割可能であることを
示唆した。また、この装置は、温度計も含むことができ、これを用いて、バーの
熱膨張に対して測定応力を補償することができる。別の実施形態では、この装置
は、センサが求めた負荷に応じて精砕を制御するための手段を含む。
【0010】 上述の米国特許に述べられたものと同様の設計を有するセンサ・バーが、Gr
adin等によって用いられ(Gradin,P.A.、Johansson,
O.、Berg,J.−E.、およびNystrom,S、「Measurem
ent of the power distribution in a s
ingle−disc refiner(単一ディスク・リファイナにおけるパ
ワー分布の測定)」、J.Pulp Paper Sci.25(11)、38
4〜387、1999年)、単一ディスク・リファイナの精砕ゾーンで消費され
たパワーの分布を測定した。著者らは、単位面積当たりの消費パワーは、精砕ゾ
ーンの半径にわたってほぼ一定であることを見出した。これは、Atack,D
.およびMay,W.D.(「Mechanical reduction o
f chips by double−disc refining(2ディス
ク精砕によるチップの機械的圧延)」、Pulp Paper Mag.Can
.64(Conv.issue)、T75〜T83、T115、1963)によ
る以前の発見を裏付けるものであった。センサ・バーの感度を改善するために、
後者はアルミニウムから製造された。この材料の選択は、工業用リファイナにお
ける長期間の動作には不適切である。なぜなら、センサ・バーは、強化された材
料から作られた他のリファイナ・バーよりもはるかに速く摩耗するからである。
【0011】 (発明の開示) 本発明の広い態様によれば、木材パルプを生成または加工するためのリファイ
ナのリファイナ・バーに作用する力を測定するための力センサが提供される。前
記力センサは、センサ・ヘッドを有するセンサ本体と、センサ本体と力伝達接触
の状態にある少なくとも1つのセンサ素子と、を備え、前記少なくとも1つのセ
ンサ素子は、木材パルプを生成または加工するためのリファイナのリファイナ・
バー上に作用する力の大きさを示す信号を生成する。
【0012】 いくつかの実施形態では、リファイナ・バーはリファイナ・プレート上にある
。リファイナ・プレートは、リファイナ・バーを有する精砕面と、精砕面に対向
する非精砕面とを備える。しかしながら、本発明は、リファイナ・バーがリファ
イナ・プレート上にないリファイナにも適用可能である。
【0013】 いくつかの実施形態では、センサ・ヘッドは、リファイナ・バーの一部を置換
する。他の実施形態では、センサ・ヘッドは、リファイナ・バーの全てを置換す
る。かかる実施形態では、センサ本体は、リファイナ・バーと同じ材料のもので
あり、センサ・ヘッドは、リファイナ・バーのものと合致する輪郭を有する。
【0014】 本発明によれば、センサ本体を、リファイナ・プレートの精砕面に取り付ける
ことができる。いくつかの実施形態では、センサ本体は、リファイナ・プレート
の精砕面のくぼみ内に嵌合するように構成されている。他の実施形態では、セン
サ本体を、精砕プレートの非精砕面に取り付けることができる。更に別の実施形
態では、センサ本体を、精砕プレートの非精砕面のくぼみ内に嵌合するように構
成することができる。
【0015】 好適な実施形態では、2つ以上のセンサ素子が設けられ、センサ本体はセンサ
素子上で浮遊する。いくつかの実施形態では、2つ以上のセンサ素子が設けられ
、センサ本体はセンサ素子上で浮遊して、センサ本体とリファイナ・プレートと
の間の結合のみがセンサ素子を通るようになっている、更に別の実施形態では、
力センサは、更にホルダを備え、2つ以上のセンサ素子が設けられ、センサ本体
はセンサ素子上で浮遊して、センサ本体と、リファイナ・プレートおよびホルダ
の少なくとも1つとの間の結合のみがセンサ素子を通るようになっている。
【0016】 いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ素子は圧電性または圧電セ
ラミック製である。
【0017】 本発明の別の態様によれば、木材パルプを生成または加工するためのリファイ
ナのリファイナ・バー上に作用する力を測定する方法が提供される。この方法は
、センサ・ヘッドを有するセンサ本体を設けるステップであって、センサ・ヘッ
ドはリファイナ・バーの全てまたは一部を置換するように構成されている、ステ
ップと、センサ本体と力伝達接触の状態に少なくとも1つのセンサ素子を配置す
るステップと、前記リファイナにおいて木材粒子または木材パルプを精砕して木
材パルプまたは精砕した木材パルプを生成するステップであって、センサ・ヘッ
ドに力を加えて、前記少なくとも1つのセンサ素子においてこの力を示す信号を
生成するようにする、ステップと、センサ本体に加えられた力の尺度として信号
を評価するステップと、を備える。
【0018】 本発明の好適な実施形態によれば、リファイナ・バーはリファイナ・プレート
上にあり、リファイナ・プレートは、リファイナ・バーを有する精砕面と、精砕
面に対向する非精砕面とを備える。かかる実施形態では、センサ本体を、リファ
イナ・プレートの精砕面に取り付けることができ、他の実施形態では、センサ本
体を、リファイナ・プレートの非精砕面に取り付けることができる。
【0019】 いくつかの実施形態では、2つ以上のセンサ素子が設けられ、センサ本体はセ
ンサ素子上で浮遊する。他の実施形態では、2つ以上のセンサ素子が設けられ、
センサ本体はセンサ素子上で浮遊して、センサ本体とリファイナ・プレートとの
間の結合のみがセンサ素子を通るようになっている。
【0020】 更に別の実施形態では、この方法は、センサ本体およびセンサ素子のためのホ
ルダを設けるステップを更に備え、2つ以上のセンサ素子が設けられ、センサ本
体はセンサ素子上で浮遊して、センサ本体と、リファイナ・プレートおよびホル
ダの少なくとも1つとの間の結合のみがセンサ素子を通るようになっている。
【0021】 いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサ素子は圧電性または圧電セ
ラミック製である。好ましくは、前記測定される力は、せん断力および垂直力か
ら選択した少なくとも1つの力である。
【0022】 本発明の方法の更に別の実施形態では、せん断力および垂直力を測定し、前記
測定した力を用いて、材料の送り速度、パルプの濃度、リファイナ・モータ負荷
、入口圧力、出口圧力、プレート間隙、および回転速度から選択した1つ以上の
変数を操作することで、リファイナの動作を調整し、測定した垂直力およびせん
断力の比率が一定にまたは所定範囲内に維持されるようにする。
【0023】 更に別の実施形態では、前記測定した力を用いて、リファイナにおいて対向す
るディスク間の接触を検出する。前記リファイナの軸方向に移動可能なプレート
を後退させることで、対向するディスク間の接触を補正する。
【0024】 上述の実施形態では、単一の力センサまたは複数の力センサの配列を用いるこ
とができる。
【0025】 別の特定の実施形態では、パラメータを求めるための検知手段を有する木材パ
ルプのための精砕装置において、検知手段が、少なくとも1つの圧電センサ素子
を備える力センサを備え、この少なくとも1つの圧電センサ素子が圧電セラミッ
ク・センサ素子であると適切である改良が提供される。
【0026】 更に別の特定の実施形態では、少なくとも1つの精砕ディスクと、前記精砕デ
ィスク上の精砕バーと、前記精砕バーの少なくとも1つにおける少なくとも1つ
のセンサ部材とを備える精砕装置が提供される。少なくとも1つのセンサ部材は
、少なくとも1つの圧電セサ素子と力伝達接触の状態にある。特定の実施形態で
は、センサ部材は、これを取り付ける精砕バーと同じ材料のものであり、少なく
とも1つのセンサ素子は、圧電セラミック・センサ素子である。センサ部材がセ
ンサ本体およびセンサ・ヘッドを有することが適切であり、センサ・ヘッドが、
少なくとも1つの精砕バーの輪郭に合致する輪郭を有することができ、そのよう
な少なくとも1つの精砕バーは、センサ・ヘッドによって中断される細長い長さ
を有する。特定の実施形態では、精砕バーは、精砕ディスクの第1の精砕面から
突出し、精砕ディスクは、精砕面に対向する第2の非精砕面を有し、精砕ディス
クは、第2の面の内部に延在するキャビティを有し、センサ本体は、キャビティ
内に取り付けられている。
【0027】 更に別の実施形態または特定の実施形態では、木材パルプを生成または加工す
るためのリファイナのリファイナ・バーの表面上にかかる力を測定する方法は、
リファイナの少なくとも1つのリファイナ・バーに少なくとも1つのセンサ部材
を設けるステップであって、少なくとも1つのセンサ部材が少なくとも1つの圧
電センサ素子と力伝達接触の状態にある、ステップと、リファイナにおいて木材
粒子または木材パルプを精砕して木材パルプまたは精砕した木材パルプを生成す
るステップであって、少なくとも1つのセンサ部材に力を加えて、少なくとも1
つの圧電センサ素子において反力が生じ、少なくとも1つの圧電センサ素子が反
力に比例した電荷を生成する、ステップと、少なくとも1つのセンサ部材に加え
られた前記力の尺度として電荷を評価するステップと、を備える。少なくとも1
つのセンサ素子は、圧電セラミック・センサ素子であると適切であり、センサ部
材はセンサ本体およびセンサ・ヘッドを有し、センサ・ヘッドは少なくとも1つ
の精砕バーの輪郭と合致する輪郭を有することができ、少なくとも1つの精砕バ
ーはセンサ・ヘッドによって中断される細長い長さを有する。
【0028】 (図面を参照した発明の詳細な説明および好適な実施形態の説明) 本発明の実施形態を、一例として、図面を参照して説明する。
【0029】 本発明は、動作中のリファイナにおいてリファイナ・バーに作用する力を測定
する力センサに関する。本発明によるリファイナ力センサは、木材パルプまたは
木材チップに力を加えるために用いられる機械的リファイナのいかなるタイプに
おいても使用可能である。かかるリファイナの例は、チップ・リファイナおよび
低濃度パルプ・リファイナである。これらは、例えば、単一ディスク、2ディス
ク、または円錐ディスク・リファイナとすることができる。単一の力センサまた
は複数の力センサの配列を、様々な用途に用いて、精砕プロセスの異なる点を制
御または監視することができる。用途の例は本明細書中に記載する。
【0030】 本発明について、主に単一または2ディスク・リファイナに関連付けて説明す
る。かかるリファイナの一般的な構造は周知である。例えば、典型的なリファイ
ナは、Johansson等に対する米国特許第5,747,707号に記載さ
れており、これは、一対の相対的に回転可能な精砕ディスクから成り、このディ
スク間の精砕間隙の少なくとも一部に沿って延在する放射状のリファイナ・バー
を有する。言及した全ての特許および公報を引用し、本発明の説明を補足するも
のとする。
【0031】 本発明の設計は、従来の装置および方法に対するいくつかの改良を含む。例え
ば、圧電センサ素子(例えば圧電セラミック・センサ素子)を使用した結果、セ
ンサ素子としてひずみゲージを採用した米国特許第5,747,707号のJo
hansson等のもの等の以前の設計に比べ、高出力電圧を有し、電気雑音に
対する感度が低く、ダイナミック・レンジが広い力センサが得られる。更に、米
国特許第5,747,707号に提案された設計は、いくつかの理由で実用的で
ない。例えば、センサ素子から信頼性の高い信号を得るために、センサ素子に関
連したリファイナ・バーは十分に変形しなければならない。同時に、センサ素子
に関連したリファイナ・バーは、リファイナ・プレート上の他のリファイナ・バ
ーと極めて類似した機械的特性を有しなければならない。かかる変形は、リファ
イナ・バーに適切な材料および設計を用いることで達成される。リファイナ・バ
ーが硬すぎると、これに生じる変形が小さすぎるので、センサ素子としてひずみ
ゲージを用いた場合、信頼性高く測定することができない。本発明者らの何人か
によって行われた分析では、ひずみゲージに基づいた、リファイナ・バーの材料
としてスチールを用いたセンサ設計は、この観点から全く実用的でないことが示
された。
【0032】 米国特許第5,747,707号に提案された設計の問題点を克服するため、
Gradin等(上述)によって行われたように弾性率の低い材料を用いること
で、または、リファイナ・バーのいくつかの構成要素の形状または寸法を変更す
ることで、リファイナ・バーのコンプライアンスを増大することができる。しか
しながら、リファイナ・バーの先端における変形は、対向するリファイナ・プレ
ート上のバー間の距離に比べて小さいままでなければならない。さもなければ、
センサ・バーで測定される力は、リファイナ・バー間の真の力を表さない。また
、リファイナ・バーに異なる材料を用いると、誤差を招く。なぜなら、かかる異
なる材料は、リファイナ・プレート上の他のリファイナ・バーに用いた材料に対
して異なる物理特性(例えば、硬度、摩耗耐性、熱膨張係数)を有するからであ
る。更に、リファイナ・バーのコンプライアンスが増大すると、力センサの第1
の共振周波数を低下させるという負の副作用がある。以下で論じるように、この
共振周波数は、リファイナにおけるバー通過周波数よりもはるかに高くなければ
ならない。さもなければ、リファイナ・バーの振動によって、測定する力が影響
を受けてしまう。また、本発明者らは、検知素子としてのひずみゲージに基づい
た設計によってこれら全ての要求を満足させることは実際には不可能であること
を示した。
【0033】 センサの説明 本発明の広い態様によれば、木材パルプを生成および/または加工するために
用いるリファイナ等のリファイナのリファイナ・バーにかかる力を測定する力セ
ンサが提供される。本発明による力センサは、センサ・ヘッドを有するセンサ本
体と、このセンサ本体と力伝達接触の状態にある1つ以上のセンサ素子とを備え
る。以下で詳細に論じるように、センサ本体および1つ以上のセンサ素子は、リ
ファイナ・プレートに取り付けられて、センサ・ヘッドがリファイナ・プレート
の精砕面上のリファイナ・バーの全てまたは一部を置換するようになっている。
【0034】 ここで用いる場合、「力伝達接触」という語は、センサ本体が受けたあらゆる
力がセンサ素子に容易に伝達されるようなセンサ本体とセンサ素子との接触を意
味することを意図する。好ましくは、力伝達接触は、力の特性(例えば振幅、周
波数、および位相)を全く減衰させたりひずませたりすることなく、センサ素子
に力を伝達する。しかしながら、ほとんどの場合、多少の減衰またはひずみは避
けられない。
【0035】 ここで用いる場合、「センサ素子」という語は、負荷がかかったこと(例えば
圧縮)に応答して、信号(例えば電荷または電圧や電流等の電気信号)を生成可
能な、いずれかの変換器を意味することを意図する。センサ素子の一例は、圧電
セラミック素子等の圧電素子である。以下では、本発明を主に圧電素子に関連付
けて説明するが、本発明はこれに限定されないことは理解されよう。適切な圧電
素子は、BM Hi−Tech/Sensor Technology Ltd
.(Collingwood、Ontario)から入手可能である。比較的キ
ュリー温度が高く(360℃)、ジルコン酸チタン酸鉛(セラミック、例えばB
M500)から作られ、約1ミリメートルx1ミリメートルx7ミリメートルの
寸法に選択された圧電素子が好ましい。ポーリング方向は、長軸と短軸の1つと
に垂直である。ポーリング方向に直角な対向面上に電極を配置する。一般に、圧
電素子の2つの電極の各々に、細いワイヤを(例えばはんだ付けによって)取り
付け、これらのワイヤを、以下で論じるように、電荷増幅器に接続する。圧電素
子の代替的な供給元は、Piezo Kinetics Incorporat
ed(Bellefonte、PA)である。キュリー温度が350℃であるP
KI#502から作られた圧電素子が適切である。少なくとも2つのセンサ素子
を用いることで、せん断力および垂直力の双方を分解することができる。しかし
ながら、ある状況のもとでは、一つのみのセンサ素子によって双方の力を分解す
ることができる。
【0036】 センサ素子のリファイナ力センサへの設置は、センサ素子の2つの対向面間を
横切って測定する力が加わるように行う。圧電素子の電極も同じ対向面上にある
場合、対向面およびこの対向面に接触するセンサ構成要素間に、絶縁層(すなわ
ち、マイカ、セロハンテープ、マイラー(Mylar。ポリエステル・フィルム
の商標)、紙等の誘電物質)を配置しなければならない。あるいは、センサ本体
およびホルダおよび/またはリファイナ・プレートの表面を、蒸着したアルミナ
等の薄い絶縁層で被覆することも可能である。好ましくは、センサ素子のポーリ
ング方向に垂直に力が加わるように、圧電素子を力センサに設置する。ここで述
べる実施形態における圧電素子のポーリング方向は、力センサ構成要素に接触す
る2つの対向面に垂直である。しかしながら、センサ本体およびホルダおよび/
またはリファイナ・プレートに接触する面に対して、他の向きのポーリング方向
および電極を用いることも考えられる。
【0037】 リファイナ・プレートのリファイナ・バーに与えられる力は、センサ・ヘッド
を介してセンサ本体によって受けられて、センサ素子(複数の素子)に伝達され
る。上述のように、センサ・ヘッドがリファイナ・バーの全てまたは一部を置換
するように、センサ本体をリファイナ・プレートに取り付ける。従って、センサ
・ヘッドは、リファイナ・バーのものにほぼ対応する形状または輪郭を有する。
更に、センサ・ヘッドおよび/または本体は、リファイナ・バーのものと同一ま
たは同様の材料で作成して、リファイナ・バーおよびセンサ・ヘッドを横切る機
械的特性(例えば硬度、摩耗耐性、熱膨張係数等)の一貫性を保証する。
【0038】 いくつかの実施形態では、センサ・アセンブリは、センサ本体および1つ以上
のセンサ素子を備える。かかる実施形態では、センサ・アセンブリは、ねじ等の
いずれかの適切な留め具によってリファイナ・プレートに留められている。特に
、センサ素子は、センサ本体とリファイナ・プレートとの間に留められている。
かかる固定は、例えば、センサ本体を直接貫通するねじによって達成可能である
【0039】 他の実施形態では、センサ・アセンブリは、センサ本体、1つ以上のセンサ素
子、およびホルダを備える。センサ・アセンブリは、いずれかの適切な留め具を
用いて、ホルダを介してリファイナ・プレートに取り付けられている。センサ素
子と力伝達接触の状態にあるセンサ本体の固定は、例えば、センサ本体をホルダ
にねじで留めて、センサ本体とホルダとの間でセンサ素子を締め付けるようにす
ることで達成される。しかしながら、センサ本体をホルダに直接ねじで留めるこ
となくセンサ本体をホルダに留めることが好ましい。例えば、ホルダは2つ以上
の部分から成り、その間にセンサ本体およびセンサ素子を締め付けて、ホルダの
これらの部分をねじ等の留め具で締め付けることができる。かかる実施形態では
、センサ本体とリファイナ・プレートおよび/またはホルダ間の物理的/機械的
な結合のみが、センサ素子を通り、センサ本体はセンサ素子上で「浮く」ように
なっている(例えば、以下の図2、4、11、14、15、および16に示す実
施形態を参照のこと)。
【0040】 センサ本体とリファイナ・プレートおよび/またはホルダとの間でセンサ素子
を締め付けると、センサ素子を圧縮し、センサ素子に予圧を与えるという利点が
ある。予圧は、力センサの動作中にセンサ素子からの安定した信号を保証する(
例えばノイズを低減させる)のに役立つ。更に、締め付けによって、センサ・ア
センブリの構造的な完全性が与えられ、負荷が変化(例えば増大または低減)し
ても、センサ本体とセンサ素子(複数の素子)との間の接触が失われないことを
保証する。
【0041】 リファイナにおける最適な動作のため、力センサ・アセンブリ(すなわち、セ
ンサ本体、センサ素子、もしあればホルダ、およびねじ等の金具を備えたアセン
ブリ)は、振動性の動作(周波数応答)を有し、リファイナにおけるバーのバー
通過周波数(すなわち、リファイナ・プレートの1つにおけるバーが他のプレー
ト上のバーを通過する周波数)よりもはるかに高い第1の共振周波数を有するよ
うになっている。ここで用いる場合、「最適な動作」という語は、各バー通過の
間にリファイナで生成される力を分析するために使用可能な力データを生成する
動作を意味するよう意図している。リファイナの設計、精砕プレートの設計、お
よびプレートの位置等のファクタに応じて、通常の商用リファイナにおけるバー
通過周波数は、約20kHzと約50kHzとの間で変動する。理論的には、力
センサ・アセンブリの第1の共振周波数は、バー通過周波数に対してできる限り
高くしなければならないが、第1の共振周波数をどれだけ高くすることができる
かは、物理的な制約によって制限される。バー通過周波数の約10倍(10x)
である第1の共振周波数は、ほとんどの力センサ設計の上限であると予想され、
かかる第1の共振周波数は十分に良好に機能すると予想される。一方、バー通過
周波数の約1.5倍(1.5x)である第1の共振周波数は、使用可能なデータ
を生成するが、センサ本体の振動のために多少の雑音も生成する。一般に、第1
の共振周波数を上昇させることができる4つの設計理論がある。
【0042】 1.センサ本体の質量の低減。 2.センサ素子からセンサ本体の質量中心までの距離の縮小。 3.弾性率(剛性)の密度に対する比率が高い、センサ本体を製造する材料の選
択(例えば、炭素繊維/エポキシの複合物は、スチールよりも、弾性率の密度に
対する比率がはるかに高い)。 4.製造および組み立て上の制約によって許される最低値まで厚さを小さくする
ことによる、センサ素子(例えば圧電)のコンプライアンスの低減。
【0043】 有限要素解析等の理論的手順を用いて、力センサ・アセンブリの共振周波数を
決定することができる。理論値は、実験的に測定および確認することができる。
【0044】 以下に、本発明による力センサの様々な実施形態について説明する。図1ない
し16を通して、共通の参照番号は、説明する実施形態の同一または類似の構成
要素を指す。
【0045】 図1および2の実施形態を参照すると、力センサ・アセンブリ14を備えたリ
ファイナ・プレート10が断面図で示されている。リファイナ・プレート10は
、精砕面16、この精砕面16と反対側の非精砕面18、および面18の内部に
延在するキャビティまたはくぼみ20を有する。リファイナ面16は、複数のリ
ファイナ・バー22を有する。
【0046】 センサ・センブリ14は、センサ本体30および、センサ・ホルダ28内に配
置された4つの圧電センサ素子26を備えている。センサ・アセンブリ14は、
くぼみ20内に配置されている。
【0047】 センサ本体30は、センサ・ヘッド32を有する。センサ・ヘッド32は、こ
れを挿入するリファイナ・バーの一部の輪郭に合致する輪郭を有する。すなわち
、センサ・ヘッド32の上面および側面は、これを挿入するリファイナ・バーの
隣接する上面および側面とほぼ揃っている。このため、センサ・ヘッド32は、
これを挿入するリファイナ・バーの短い長さ(例えば5ミリメートル)を置換し
、好ましくは同じ材料で作られ、このため、これは同じ機械的特性を有する。
【0048】 接着性充填剤52(例えばシリコーン接着剤)が、センサ本体30、リファイ
ナ・プレート10、およびセンサ・ホルダ28間の間隙を埋めて、水、蒸気、お
よび/またはパルプによるセンサ素子26の汚染を防ぐ。
【0049】 圧電センサ素子26は、センサ本体30とセンサ・ホルダ28との間に配置さ
れている。組み立てを容易にするため、圧電センサを、例えばエポキシ等の接着
剤を用いてセンサ本体に接合することができるが、さもなければ、センサ・アセ
ンブリを締め付けることでセンサ素子は所定の位置に保持されるので、センサ本
体に対するセンサの接合は不必要である。図1に示す実施形態では4つの圧電素
子26を用いるが、いかなる数のセンサ素子26を組み込んだ設計も本発明の一
部となるように理解される。
【0050】 図2に更に詳細に示すように、センサ・ホルダ28は、留め具65によって共
に保持された2つの部分28a、28bから形成されている。留め具を締め付け
ることによって、圧電センサ素子26に予圧を加えて、動作の間、圧電素子26
は確実に常に圧縮状態となる。更に、これによって、センサ素子26がホルダ2
8内で力伝達接触状態にあることが確実となる。センサ・ホルダ28は、ねじ6
0を用いて、精砕プレート10の非精砕面18のくぼみ20内に留められる。
【0051】 有限要素解析を用いて、図2に示す実施形態の第1の固有振動数は、30kH
zであることがわかった。
【0052】 図3Aおよび3Bは、図2に示す実施形態等の力センサ・アセンブリの分解図
である。図示のように、例えばマイカ等の絶縁物質の薄い層72が、圧電素子2
6の2つの対向面、および、それらが接触しているホルダ28a、28bの面の
各々の間に配置されている。必要な場合には、適切な接着剤を用いて、絶縁層を
圧電素子26および/またはセンサ本体30の表面および/またはホルダ28a
、28bに接合することができる。絶縁層72は、圧電素子26の表面上の電極
、センサ本体30、およびホルダ28間の電気的接触を防ぐ。センサ本体30お
よび圧電素子26は、ねじ65によって、ホルダ28の2つの部分28a、28
b間に留められている。圧電素子26の各々からのワイヤ(図示せず)が、ホル
ダ28aのオリフィス76を通過する。
【0053】 力センサ・アセンブリは、ねじ60を用いて、リファイナ・プレート10の非
精砕面18のくぼみ20に固定されている。リファイナ・プレート10のくぼみ
20は、リファイナ・プレートの熱処理後に加工する場合、放電加工(EDM)
等のいずれかの適切なプロセスを用いて加工することができる。熱処理されてい
ない挿入物78を、EDMによって加工した孔内に押し入れて、次いで、これら
の挿入物にタップをつけて、ねじ60を止めるようにする。
【0054】 図3Bに示すように、リファイナ・バー22aの開口80がセンサ・ヘッド3
2を受けて、センサ・ヘッド32がリファイナ・バー22aの一部を形成、セン
サ・ヘッド32の露出面がリファイナ・バー22aの隣接面と同じ高さになるよ
うになっている。
【0055】 以下に述べるリファイナ力センサの代替的な実施形態は、上述の設計原理の第
1および第2のものを利用し、この結果、図2の実施形態よりも第1の共振周波
数が高くなっている。これらの実施形態のいずれかの第1の共振周波数を更に上
昇させることは、上述の第3および第4の設計原理を適用することで達成可能で
ある。
【0056】 図4に示す実施形態では、図1ないし3Bの実施形態におけるように、センサ
本体30がT字形である。しかしながら、それらの実施形態とは異なり、センサ
・ホルダ28は、センサ本体30の一部を包含せず、単純な板に変更されている
。上述のように、センサ・ヘッド32に加えられるせん断力および垂直力を分解
するために、圧電素子は2つだけ必要である。従って、これおよび以前の実施形
態では、4つのセンサ素子のうち2つを、任意選択として、イナクティブな素子
(すなわち、センサ素子のものとほぼ同じ有効コンプライアンスを有する、セン
サ素子と同じまたは異なる材料の素子)で置換することができる。例えば、本実
施形態では、2つの素子46は、かかるイナクティブ素子である。ねじ64によ
って、圧電素子26に予圧が加えられる。また、ねじ64は、リファイナ・プレ
ート10のくぼみ20にセンサ・ホルダ28を固定する。イナクティブ素子46
は、十分なコンプライアンスを有し、センサ・ヘッド32に垂直力およびせん断
力がかかった場合、これらの力は主に圧電素子26によって支えられる。センサ
・ホルダ28の簡略化によって、センサ本体30の長さおよび大きさを小さくす
ることが容易となり、このため、圧電素子26からセンサ本体30の質量中心ま
での距離の縮小化も容易となる。これらの変更は、全て、力センサ・アセンブリ
の第1の共振周波数の低下に貢献するものである。
【0057】 図5に示す実施形態は、図4のものと類似しているが、イナクティブ構成要素
46を除去し、センサ本体30がねじ62によって固定されている点が異なる。
ねじ62を介して、圧電素子26に予圧が加えられる。ねじは、センサ本体30
の長手方向の軸上に位置している(すなわち、リファイナ・バー22の長軸と整
合している)。ねじ60は、リファイナ・プレート10のくぼみ20に力センサ
・アセンブリを取り付けるが、センサ素子26に予圧を加えることはない。セン
サ・ヘッド32が受けるせん断力および垂直力の一部は、圧電素子26ではなく
ねじ62を介してセンサ・ホルダ28に伝達される。従って、ねじ62は、圧電
素子26よりもコンプライアンスが大きい(すなわち剛性が低い)ことが不可欠
であり、これによって圧電素子26を介して十分な負荷が伝達されて、確実に測
定可能な信号を発生する。
【0058】 図6に示す実施形態は、図5に示すものと類似しているが、センサ本体30の
肩34が、リファイナ・バー22間の溝の基部24でリファイナ・プレートの表
面と同じ高さである点が異なる。これによって、センサ本体30の長さおよび大
きさが更に小さくなり、このため、圧電素子26からセンサ本体30の質量中心
までの距離が短くなり、結果として、第1の共振周波数が高くなる。しかしなが
ら、この実施形態は、ねじ62が破損すると、センサ本体30がリファイナ・プ
レート間の精砕ゾーンに落ち、リファイナに大きな損傷を与えるという欠点を有
する。先の実施形態では、センサ本体30をリファイナ・プレート10内で固定
して、破損の際にセンサ本体30が精砕ゾーン内に移動してしまうことが防止さ
れる。
【0059】 図6を参照すると、この実施形態は、ホルダ28およびリファイナ・プレート
10の非精砕面18のくぼみ20を除去することによって変更可能である。代わ
りに、精砕面16に小さいくぼみを設けて、センサ本体30および圧電素子26
を受容する。リファイナ・プレート10を貫通するオリフィスを設けて、精砕面
16のくぼみ内にリファイナ本体30を固定するためのねじ62を受容する。か
かる変更した実施形態では、ホルダ28を必要とすることなく、リファイナ・プ
レート10の精砕面16において、センサ本体30を所定の位置に保持する。し
かしながら、かかる実施形態は、図6の実施形態に関して上述したものと同じ欠
点を有する。
【0060】 図7は、圧電素子26を有するセンサ本体30の一実施形態を示し、先の実施
形態のいずれかに示したものと同様の力センサにおいて用いるのに適している。
図7に見られるように、センサ本体30は、リファイナ・プレート10の面に対
してある角度でセンサ素子26を収容するように変更されている。従って、先の
実施形態のホルダ28および/またはリファイナ・プレート10をこれに従って
変更するには、本センサ本体に対応するようにすることが必要である。
【0061】 上述のように、圧電素子は、ポーリング方向に垂直に発生する負荷に対してい
っそう敏感である。圧電素子27のポーリング方向は、センサ構成要素に接触す
る2つの対向面に垂直であるので、この実施形態の圧電素子27の傾斜のついた
向きは、センサ・ヘッド32に加えられるせん断力を良好に分析できる。
【0062】 図8に示す実施形態では、先の実施形態のものに対して、センサ本体30の質
量を小さくしている。センサ本体30は、リファイナ・プレート10の表面に対
してある角度に位置付けた2つの圧電素子26上に取り付けられている。先の実
施形態におけるように、この圧電素子26の向きは、センサ・ヘッド32に加え
られるせん断力を良好に分析できることを保証する。センサ本体30は固定され
ており、圧電素子26に予圧が加えられ、ねじ62は、センサ本体30およびホ
ルダ28の中央に配置されている。また、センサ本体30は、リファイナ・プレ
ート10の精砕面下に延在するタブ40を包含する。タブ40は、ねじ62の破
損の際にセンサ本体30が精砕ゾーン内に落ちることを防ぐ。
【0063】 図9に示す実施形態では、リファイナ・バーの一部を置換するホルダ28を設
けることで、先の実施形態に対して、センサ本体30の質量を更に小さくする。
センサ本体30は、2つの圧電素子26上に取り付けられており、これらは、先
の実施形態とは異なり、リファイナ・プレート10のリファイナ・バー22間の
溝の基部上に配置されている。センサ本体30は固定されており、センサ本体3
0の中央に配置したねじ62によって、圧電素子26に予圧が加えられる。また
、センサ本体30は、リファイナ・プレート10の上面下に延在するタブ40を
包含する。タブ40は、ねじ62の破損の際にセンサ本体30が精砕ゾーンに落
ちることを防ぐ。
【0064】 図10に示す実施形態では、センサ本体30は、4つの圧電素子26上に横方
向に支持され、1つの圧電素子29上に縦方向に支持されている。ホルダ28は
、垂直延長部54および保持プレート56を備えている。センサ本体30および
圧電素子26は、1つ以上のねじ65によって垂直延長部54と保持プレート5
6との間で留められており、ねじ65がセンサ素子に予圧を加える。
【0065】 図11の実施形態は、図10に示すものと類似しているが、センサ本体30が
4つの圧電素子26ではなく2つの素子上に横方向に支持されている点が異なる
【0066】 図12の実施形態は、図10に示すものと類似しているが、4つの圧電素子2
6がセンサ本体30の中心軸に対してある角度で位置付けられており、センサ本
体30の基部の圧電素子29が除去されている点が異なる。センサ・ホルダ28
の垂直延長部54および保持プレート56は、対向するくさびのような輪郭を有
する。ねじ65が、垂直延長部54と保持プレート56との間にセンサ本体30
を留め、センサ素子26に予圧を加える。また、留めねじ65を締め付けると、
くさび形の輪郭によって、センサ本体30および圧電素子26を垂直方向および
水平方向の双方で適切に配置することが保証される。
【0067】 図13の実施形態は、図12に示すものと類似しているが、圧電素子26のう
ち2つを除去し、センサ本体30の中央の領域が細いウエブに変わっている点が
異なる。また、センサ・ホルダは、2つの部分28a、28bを備えている。セ
ンサ本体30および圧電素子26をホルダ部分28a、28b間で留めると、こ
のウエブが、センサ本体30の上部、従ってセンサ素子26に予圧を伝達するが
、センサ・ヘッド32に加えられた力を圧電素子26に伝達するのに十分な可撓
性を有する。
【0068】 リファイナ力センサ・アセンブリのみを示す図14の実施形態では、センサ本
体30は基部が三角形である。センサ本体30は、3つの圧電素子26上に支持
されている。センサ本体30および圧電素子26は、ホルダ28の垂直延長部5
4と保持プレート56との間に存在するホルダ28内の三角形のくぼみ内に固定
されている。1つ以上のねじ65によって、センサ素子26に横方向に予圧を加
える。
【0069】 図15に示す実施形態では、センサ本体30は、図14に示すものと同様の三
角形のベース部分を有する。センサ・ホルダ28は、センサ本体28および3つ
の圧電素子26を受容するための対応するスロット付きのくぼみを有する。図1
4の実施形態とは異なり、この実施形態のセンサ・ホルダ30は、垂直延長部5
4も保持プレート56も備えていない。代わりに、止めねじ70およびプレート
58を用いて、センサ・ホルダ28内にセンサ本体30を留めて、センサ素子2
6に予圧を加える。すなわち、止めねじ70を締め付けると、プレート58はセ
ンサ素子26およびセンサ本体30側へと強制的に動かされる。プレート58に
はタブを付けて、止めねじ70を回した場合に回転することを防ぐ。ホルダ28
は、ねじ64によって、リファイナ・プレート10のくぼみ20内に留める。
【0070】 図14および15の実施形態では、センサ本体30の基部の下の圧電素子26
を、上述のようにイナクティブ素子によって置換することができる。イナクティ
ブ構成要素は、十分なコンプライアンスを有し、センサ・ヘッド32に垂直力お
よびせん断力がかかった場合に、これらの力を主に残りの2つの圧電素子26に
よって支えるようにしなければならない。
【0071】 上述のように、いくつかの実施形態(例えば、図2、4、11、14、15、
および16に示したもの)では、センサ本体およびリファイナ・プレートおよび
/またはホルダ間の物理的/機械的な結合のみが、センサ素子を通り、センサ本
体がセンサ素子上で「浮く」ようになっている。図10および12の実施形態で
は、かかるセンサ本体30の浮遊は、ねじ(複数のねじ)65がセンサ本体30
と接触しないならば達成可能であることを注記しておく。すなわち、センサ本体
30の浮遊を達成するためには、センサ本体30のオリフィスは、ねじ65がセ
ンサ本体30に接触しないように十分な距離でなければならない。
【0072】 センサ動作 図1ないし16の実施形態を参照すると、センサ・ヘッド32に垂直力および
せん断力が加わった場合、圧電素子の各位置において反力が発生する。圧電素子
26によって、反力の大きさに比例した電荷が発生する。適切な信号処理機器お
よびデータ解析を用いて、圧電素子26の各々からの電気信号を測定および処理
することで、加わった垂直力およびせん断力を求めることができる。
【0073】 動作例 図2の実施形態による力センサを、実験室のリファイナに設置した。リファイ
ナは、寸法が30センチメートルで、大気圧で動作した。リファイナに、約20
%の濃度のケミサーモメカニカル・パルプを供給した。図17AおよびBは、圧
電素子26の2つからの信号を用いて算出した垂直力およびせん断力を示す。図
17Aでは、リファイナは、約270μsというバー通過間の周期(約3.70
kHzのバー通過周波数)に対応して、1260rpmで動作していた。図17
Bでは、リファイナは、131μsのバー通過周期(約7.63kHzのバー通
過周波数)に対応して、もっと速い2594rpmで動作していた。これらの結
果から、本発明による力センサによって、個々のバー通過に関連した垂直力およ
びせん断力を測定可能であることがわかる。
【0074】 上述の初期試験において用いた圧電素子は、寸法制御が良好でないことがわか
った。このため、良好な寸法制御を有する圧電素子(Piezo Kineti
cs Incorporated、Bellefonte、PA、PKI#50
2、キュリー温度350℃)を、図2の力センサに組み込んだ。これによって、
組み立て中の許容誤差が改善され、センサ素子への負荷の配分がいっそう均一に
なった。更に、上述の初期試験で用いた電荷増幅器は、自社で開発したものであ
ったが、これを産業用の高品質電荷増幅器で置換した(Kistler Typ
e 5010)。これらの2つの要因によって、図18AおよびBに示すように
、センサから得られる信号の品質が向上した。
【0075】 図18Aでは、リファイナは、約2.06kHzのバー通過周波数に対応して
、700rpmで動作していた。図18Bでは、リファイナは、約7.64kH
zのバー通過周波数に対応して、もっと速い2600rpmで動作していた。こ
れらの結果から、力センサの最適化によって、個々のバー通過に関する垂直力お
よびせん断力の分解が良好になることがわかる。
【0076】 測定システム 図19を参照すると、精砕システム200は、単一ディスク・リファイナ20
2、電荷増幅器204、データ収集部206、およびコンピュータまたはコント
ローラ208を備えている。
【0077】 単一ディスク・リファイナ202は、図1ないし15に示した実施形態等の、
本発明に従った、リファイナ・プレートを備えた回転ディスク210および、リ
ファイナ・プレートを備えた固定ディスク212および、力センサ214を有す
る。各力センサ214は、上述の実施形態に示したような1つ以上の圧電センサ
素子を備えている。
【0078】 リファイナ202は、ディスク210を回転させるための軸216および、木
材チップまたは木材パルプのための供給口218を有する。
【0079】 従って、図19は、リファイナ内の力を測定するために用いるシステムの様々
な構成要素を示す。図19に示すリファイナは、単一回転ディスク・リファイナ
であり、一般に単一ディスク・リファイナと呼ばれている。図19には4つの力
センサを示すが、用途に応じて、いかなる数を用いることも可能である。各力セ
ンサの各圧電素子は、電荷増幅器に接続されている。電荷増幅器はデータ収集部
に接続されている。図示の実施形態では、後者は、デジタル・オシロスコープ、
アナログ−デジタル変換器、または、電荷増幅器からの信号をサンプリングおよ
びデジタル化する他のいずれかの手段とすることができる。しかしながら、力セ
ンサ信号(複数の信号)を処理するために、アナログ技法も採用することができ
る。データ収集部は、デジタル・インタフェースを介してコンピュータに接続さ
れているので、測定データを転送して、固定ディスクのリファイナ・バーにかか
る力の大きさを求めるために処理することができる。
【0080】 図20は、精砕システム300を示し、これは、一対の回転ディスク310お
よび312を有するリファイナ302、電荷増幅器304、データ収集部306
、およびコンピュータまたはコントローラ308を備えている。
【0081】 リファイナ・ディスク312は、上述の実施形態に示したもののようなリファ
イナ・プレートおよび複数のセンサ314を備えている。リファイナ302は、
ディスク310および312を回転させるための軸316および、木材チップま
たは木材パルプのための供給口318を備えている。
【0082】 スリップリング部319は、センサ314と電荷増幅器304との間の接続を
提供する。
【0083】 従って、図20は、双方のディスクが回転しているリファイナ(例えば2ディ
スク・リファイナ)の場合のように、回転ディスク上でリファイナ・バーにかか
る力を測定する場合の構成を例示する。この場合、力センサからのワイヤを、ス
リップリング部までリファイナの軸を通過させる。このスリップリング部は、電
気信号を回転部から非回転部まで、またはその逆に転送することを可能とする。
測定システムの残りの部分は、図19において説明したものと同様である。図2
0に示したシステムの変形例では、電荷増幅器をリファイナの回転軸上に取り付
け、増幅した信号を、スリップリング部を介してデータ収集部に供給する。後者
の場合、非接触送信−受信システムを用いて増幅した信号を転送することで、ス
リップリング部を除去することも可能である。
【0084】 応用 本発明には、多数の応用が認められており、以下で簡単に説明する。これらの
応用のいずれも、リファイナの精砕ゾーン内の複数の位置で、単一の力センサま
たは多数の力センサの配列を必要とする場合がある。特に明示した場合を除いて
、これらの応用は、機械的手段を用いてパルプを製造するために木材チップまた
は木材破片を精砕すること、または、木繊維またはパルプの何らかの特性を変更
するためにリファイナを用いることの双方を指す。
【0085】 a)単一の力センサ、または複数の力センサの配列を用いて、リファイナ・バー
表面の面に垂直に作用する垂直力および、リファイナ・バー表面の面に作用する
せん断力の大きさを測定することができる。垂直力およびせん断力の相対的な大
きさは、加工される材料に対するリファイナの作用に影響を与え、リファイナへ
の材料の送り速度、供給する材料の固形分、リファイナにおけるプレートの間隙
、またはリファイナの回転速度を変更することで調整可能である。リファイナ動
作条件を操作して、プロセスの乱れによって生じる変化に応じて、せん断力およ
び垂直力間で一定の比率を維持するようにすることで、より均一な精砕作用を維
持することができる。 b)単一の力センサ、または複数の力センサの配列を用いて、2つの対向するリ
ファイナ・プレート間の接触(プレート衝突)を検出することができる。力信号
の特定の特徴を監視して、かかる接触を検出することができ、例えばリファイナ
の軸方向に移動可能なプレートを後退させること等、補正のための対策を講じて
、リファイナ・プレートの完全性を保持し、早すぎる摩耗を防ぐことができる。
c)リファイナにおいて測定される力の大きさは、とりわけ、リファイナ・バー
間に存在する物質量と、交差するバーの面間の距離(プレート間隙)とに依存す
る。例えばプロセスの乱れまたは供給材料の品質が均一でないために、リファイ
ナに供給される材料の質量流量が変化すると、リファイナ・バー間に存在する物
質量も変化する可能性がある。単一の力センサ、または複数の力センサの配列を
、リファイナにおけるプレート間隙を測定するための適切な手段と組み合わせて
用いて、かかる変化を検出し、補正のための対策を講じることができる。 d)例えばツイン・リファイナ、円錐ディスク・リファイナ、マルチディスク・
リファイナ、Duofloリファイナ等の、多数の同軸精砕ゾーンを有するリフ
ァイナでは、複数のセンサ構成を用いて、異なる精砕ゾーン間の相対的な力の大
きさを測定することができる。制御システムの一部としてセンサを用いて、各精
砕ゾーンにおける材料流またはプレート・ギャップを調整して、所定の最適な動
作条件を維持することができる。
【0086】 均等物 当業者は、本明細書中に記載した実施形態の変形を認識するであろう。かかる
変形は、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるリファイナ力センサの断面を示す。
【図2】 図1の実施形態を更に詳細に示す。
【図3A】 図2に示した実施形態の拡大図である。
【図3B】 図2に示した実施形態の拡大図である。
【図4】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図5】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図6】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図7】 本発明の別の実施形態によるセンサ本体および圧電素子を示す。
【図8】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図9】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図10】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図11】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図12】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図13】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図14】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図15】 本発明によるリファイナ力センサの代替的な実施形態の断面を示す。
【図16】 図15に示した実施形態の拡大図である。
【図17A】 図2の実施形態による力センサを用いてリファイナにおいて測定した垂直力お
よびせん断力を示すグラフである。
【図17B】 図2の実施形態による力センサを用いてリファイナにおいて測定した垂直力お
よびせん断力を示すグラフである。
【図18A】 図2の実施形態による力センサを用いてリファイナにおいて測定した垂直力お
よびせん断力を示すグラフである。
【図18B】 図2の実施形態による力センサを用いてリファイナにおいて測定した垂直力お
よびせん断力を示すグラフである。
【図19】 単一ディスク・リファイナ内の力を測定するために用いるシステムのブロック
図である。
【図20】 2ディスク・リファイナ内の力を測定するために用いるシステムのブロック図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ウェレ、ダニエル カナダ国 ブリティッシュ コロンビア、 ヴァンクーヴァー、 ケベック ストリー ト 3345 Fターム(参考) 2F051 AA00 AB08 BA07 4L055 BA14 BB03 CA17 CA21 CA40 CB14 CB19 CB60 DA09 DA17 DA19 DA23 DA30 FA04

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを生成または加工するためのリファイナのリファ
    イナ・バー上に作用する力を測定するための力センサであって、 センサ・ヘッドを有するセンサ本体と、 前記センサ本体と力伝達接触の状態にある少なくとも1つのセンサ素子と、 を備え、前記少なくとも1つのセンサ素子は、木材パルプを生成または加工する
    ためのリファイナのリファイナ・バー上に作用する力の大きさを示す信号を生成
    する、力センサ。
  2. 【請求項2】 前記リファイナ・バーはリファイナ・プレート上にある、請
    求項1の力センサ。
  3. 【請求項3】 前記リファイナ・プレートは、リファイナ・バーを有する精
    砕面と、前記精砕面に対向する非精砕面とを備える、請求項2の力センサ。
  4. 【請求項4】 前記センサ・ヘッドは、前記リファイナ・バーの一部を置換
    するように構成されている、請求項1、2、または3の力センサ。
  5. 【請求項5】 前記センサ・ヘッドは、前記リファイナ・バーの全てを置換
    するように構成されている、請求項1、2、または3の力センサ。
  6. 【請求項6】 前記センサ本体は、前記リファイナ・バーと同じ材料のもの
    である、請求項4または5の力センサ。
  7. 【請求項7】 前記センサ・ヘッドは、前記リファイナ・バーのものと合致
    する輪郭を有する、請求項4または5の力センサ。
  8. 【請求項8】 前記センサ本体は、前記リファイナ・プレートの前記精砕面
    に取り付けられている、請求項3の力センサ。
  9. 【請求項9】 前記センサ本体は、前記リファイナ・プレートの前記精砕面
    のくぼみ内に嵌合するように構成されている、請求項3の力センサ。
  10. 【請求項10】 前記センサ本体は、前記精砕プレートの前記非精砕面に取
    り付けられている、請求項3の力センサ。
  11. 【請求項11】 前記センサ本体は、前記精砕プレートの前記非精砕面のく
    ぼみ内に嵌合するように構成されている、請求項3の力センサ。
  12. 【請求項12】 2つ以上のセンサ素子が設けられ、前記センサ本体は前記
    センサ素子上で浮遊する、請求項1、2、または3の力センサ。
  13. 【請求項13】 2つ以上のセンサ素子が設けられ、前記センサ本体は前記
    センサ素子上で浮遊して、前記センサ本体と前記リファイナ・プレートとの間の
    結合のみが前記センサ素子を通るようになっている、請求項2または3の力セン
    サ。
  14. 【請求項14】 ホルダを更に備え、2つ以上のセンサ素子が設けられ、前
    記センサ本体は前記センサ素子上で浮遊して、前記センサ本体と、前記リファイ
    ナ・プレートおよび前記ホルダの少なくとも1つとの間の結合のみが前記センサ
    素子を通るようになっている、請求項2または3の力センサ。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つのセンサ素子は圧電性である、請求項
    1ないし4のいずれか1項の力センサ。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つのセンサ素子は圧電セラミック製であ
    る、請求項1ないし14のいずれか1項の力センサ。
  17. 【請求項17】 前記測定される力は、せん断力および垂直力から選択した
    少なくとも1つの力である、請求項1ないし16のいずれか1項の力センサ。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも1つのセンサ素子は、信号処理機器と接続
    するように構成されている、請求項1ないし17のいずれか1項の力センサ。
  19. 【請求項19】 前記力センサは、前記リファイナのバー通過周波数の少な
    くとも約1.5倍である第1の共振周波数を有する、請求項1ないし18のいず
    れか1項の力センサ。
  20. 【請求項20】 木材パルプを生成または加工するためのリファイナのリフ
    ァイナ・バー上に作用する力を測定する方法であって、 センサ・ヘッドを有するセンサ本体を設けるステップであって、前記センサ・
    ヘッドは前記リファイナ・バーの全てまたは一部を置換するように構成されてい
    る、ステップと、 前記センサ本体と力伝達接触の状態に少なくとも1つのセンサ素子を配置する
    ステップと、 前記リファイナにおいて木材粒子または木材パルプを精砕して木材パルプまた
    は精砕した木材パルプを生成するステップであって、前記センサ・ヘッドに力を
    加えて、前記少なくとも1つのセンサ素子において前記力を示す信号を生成する
    ようにする、ステップと、 前記センサ本体に加えられた前記力の尺度として前記信号を評価するステップ
    と、 を備える方法。
  21. 【請求項21】 前記リファイナ・バーはリファイナ・プレート上にあり、
    前記リファイナ・プレートは、リファイナ・バーを有する精砕面と、前記精砕面
    に対向する非精砕面とを備える、請求項21の方法。
  22. 【請求項22】 前記センサ本体は、前記リファイナ・プレートの前記精砕
    面に取り付けられている、請求項21の方法。
  23. 【請求項23】 前記センサ本体は、前記リファイナ・プレートの前記非精
    砕面に取り付けられている、請求項21の方法。
  24. 【請求項24】 2つ以上のセンサ素子が設けられ、前記センサ本体は前記
    センサ素子上で浮遊する、請求項20または21の方法。
  25. 【請求項25】 2つ以上のセンサ素子が設けられ、前記センサ本体は前記
    センサ素子上で浮遊して、前記センサ本体と前記リファイナ・プレートとの間の
    結合のみが前記センサ素子を通るようになっている、請求項21の方法。
  26. 【請求項26】 前記センサ本体および前記センサ素子のためのホルダを設
    けるステップを更に備え、2つ以上のセンサ素子が設けられ、前記センサ本体は
    前記センサ素子上で浮遊して、前記センサ本体と、前記リファイナ・プレートお
    よび前記ホルダの少なくとも1つとの間の結合のみが前記センサ素子を通るよう
    になっている、請求項21の方法。
  27. 【請求項27】 前記少なくとも1つのセンサ素子は圧電性である、請求項
    20ないし26のいずれか1項の方法。
  28. 【請求項28】 前記少なくとも1つのセンサ素子は圧電セラミック製であ
    る、請求項20ないし26のいずれか1項の方法。
  29. 【請求項29】 前記測定される力は、せん断力および垂直力から選択した
    少なくとも1つの力である、請求項20ないし28のいずれか1項の方法。
  30. 【請求項30】 せん断力および垂直力を測定し、前記測定した力を用いて
    、材料の送り速度、パルプの濃度、リファイナ・モータ負荷、入口圧力、出口圧
    力、プレート間隙、および回転速度から選択した1つ以上の変数を操作すること
    で、リファイナの動作を調整し、前記測定した垂直力およびせん断力の比率が一
    定にまたは所定範囲内に維持されるようにする、請求項20ないし29のいずれ
    か1項の方法。
  31. 【請求項31】 前記測定した力を用いて、リファイナにおいて対向するデ
    ィスク間の接触を検出する、請求項20ないし29のいずれか1項の方法。
  32. 【請求項32】 前記リファイナの軸方向に移動可能なプレートを後退させ
    ることで、対向するディスク間の接触を補正する、請求項31の方法。
  33. 【請求項33】 多数の力センサを用いる、請求項30または31の方法。
  34. 【請求項34】 パラメータを求めるための検知手段を有する木材パルプの
    ための精砕装置において、前記検知手段が請求項1ないし19のいずれか1項の
    前記力センサを備えた、改良。
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