JP2003526399A - 靴の照明方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 運動靴（１０）を照明する方法であって、アッパー（１１）およびアッパーに取り付けられたソール（１２）を有する運動靴（１０）を選択し、ソール（１２）に孔（１４）を形成し、孔（１４）をカバーする孔カバー（１６）を選択することを含む。この方法は、チューブ状の化学発光光源（１８）を活性化し、活性化した光源（１８）を運動靴のソールの孔（１４）に挿入し、かつ孔カバー（１６）を取り付けて、運動靴（１０）のソール（１２）を照明する。選択した運動靴（１０）は、ソール（１２）の長さの少なくとも半分まで延びる孔（１４）を設けた透明または半透明のソール（１２）を有する。運動靴装置（１０）は、部分的に透明なソール（１２）を取り付けたアッパー（１１）および活性化した化学発光チューブ（１８）を有する。ソール（１２）は、ソール（１２）の長さの少なくとも半分までソール（１２）内に延在し、かつその一方の端部に溝（１５）を形成した孔（１４）を有する。化学発光チューブ（１８）をソールの孔（１４）に着脱可能に挿入して、ソールの孔カバー（１６）をソールの孔（１４）の一方の端部に形成した溝（１５）にバヨネット式連結用突起（１７）で取り付けて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の背景） 本発明は、運動靴を照明（ライティング）する（光らせる）方法および照明付
き運動靴装置、特には靴のソールに着脱可能に取り付けた活性化した化学発光光
源を有する照明付き運動靴に関する。

【０００２】 きらめき効果を有するファッション靴、ダンスやエクササイズに用いる靴、ま
たは着用者の安全性を高めるための靴を含んだ従来技術による照明付き靴が種々
ある。一般的な照明技術としては、ライトおよびライト点灯回路、特にはＬＥＤ
を、靴のソールまたはヒールに配設する。このライト点灯回路はきらめき効果ま
たは連続光源をなすことができる。このライト点灯回路は、典型的にはＬＥＤま
たは他の光源と電気回路とに接続した電池、および照明のスイッチを含む。

【０００３】 靴のヒールに照明を装着した典型的な従来技術による照明付き靴としては、Go
ldstonらの米国特許第５，６９２，３２４号および米国特許第５，７０４，７０
６号に記載の運動靴がある。これらの特許は靴のソールの埋め込み形保持容器内
に着脱可能に挿入した解除可能にロックする差込モジュールを組み込んだ運動靴
に関する。この差込モジュールは、電池および外部可視発光装置を有し、この発
光装置は歩行または走行中に着用者の足により発生する圧力に応答して発光装置
に付勢するためのスイッチを有する。

【０００４】 Hwangらの米国特許第５，４９０，３３８号には、照明付き靴上のライト点灯
回路用固定構造体であって、靴内のライト点灯回路を収容・保護し、かつ点灯回
路を取り出して回路の検査・修理および電池の交換を可能にする固定構造体が記
載されている。Rapisardaらの米国特許第５，４７７，４３５号は、靴の動きに
伴って間欠光を発生するモジュールについて記載している。このモジュールは、
靴のヒールの後部に光を発生するようモジュールの後部から突出するＬＥＤを有
し、また特に体操靴用に作られている。

【０００５】 靴に取り付けたライトまたは反射体を有する他の従来技術としてはWeaverらの
米国特許第５，５８４，１３２号に記載のものがある。この特許は、暗闇で光る
化学発光光源を有する装飾物を内部に保持するよう、靴紐の先端に取り付ける靴
紐先端ホルダーについて記載している。Palleraの米国特許第５，８３９，２１
１号は、靴の側部に取り付けて装飾要素を保持するための密封隔室を形成する半
透明部材を有する陳列組立体を設けた靴に関する。Goriaの米国特許第４，７１
２，３１９号は、装飾要素を取り付けたエラストマー製のまたはプラストマー製
のソールを有する履物について記載している。

【０００６】 これらの従来の特許とは対照的に、本発明は、活性化させた後に靴に取り付け
る、デイグロー（day-glow）チューブ等の化学発光チューブを用いることにより
、運動靴を短時間照明する方法に関する。本発明を組み込んだ靴は、特に運動靴
でダンスを演ずるときのダンス用として望ましいが、車の運転手が容易に識別で
きるという安全機能を備えた照明付きソールを有する運動靴として、夜間に歩行
またはジョギングをする人が使用する場合にも有利である。本発明によるこのよ
うな光源を有する靴は、従来技術による照明付き靴内に取り付けたＬＥＤよりも
人間の目により一層明確に視認される。

【０００７】 （発明の概要） 運動靴を照明する方法は、孔を形成したソールを取り付けたアッパー（upper
）を有する運動靴を選択し、孔をカバーする孔カバーを選択することを含む。こ
の方法は、運動靴の靴ソールを点灯するために、チューブ状の化学発光光源を活
性化し、活性化した光源を運動靴のソールの孔に挿入し、孔カバーを取り付ける
ことを含む。選択した運動靴は、ソールの長さの少なくとも半分まで延びる孔を
有する透明または半透明のソールを有する。この運動靴装置は、アッパーおよび
活性化した化学発光チューブを有し、アッパーには部分的に透明なソールであっ
て、ソール内でソールの長さの少なくとも半分まで延在し、かつ一方の端部に溝
を形成した孔を設けたソールを取り付け、化学発光チューブをソールの孔に着脱
可能に挿入し、ソールの孔カバーをバヨネット式連結用突起でソールの孔の一方
の端部に形成した溝に取り付けて固定する。

【０００８】 本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の説明および図面により明らかに
なるであろう。

【０００９】 （好適な実施態様の説明） 図１〜６を参照して説明すると、本発明による運動靴１０はアッパー１１およ
びアッパー部に取り付けたポリマー製のソール１２を有する。アッパー１１は靴
を結ぶための靴ひも１３を有する。ソール１２はソール内に形成した細長い孔１
４を有する。孔の端部は溝１５を有し、図３および４に示すように、溝内でロッ
クする突起１７を有する孔カバー１６を受け入れる。デイグローチューブ等の化
学発光チューブ１８を、図５および６に示すように、孔１４内に着脱可能に挿入
する。図５および６に示すように、孔１４は全体的に透明なソール１２の長さの
半分より長く延在する。チューブ１８は適正に曲げることにより、または２種も
しくはそれ以上の化学的要素をチューブ内で混合することにより、化学発光光源
を活性化する。活性化すると、チューブは化学反応を生ずる限りは光り続ける。
この発光は、典型的には数時間に続く。ソール１２内に活性化した化学発光チュ
ーブが存在することにより、化学発光チューブの色に基づく様々な色でソール全
体が明るく照らされる。チューブは暗闇の中で明るく輝くので、靴および靴を着
用している人に注意を引く。化学発光チューブは、通常チューブ状または円筒状
の形状であり、その一方の端部に密封孔カバー２０を設けてもよく、かつ孔１４
よりも僅かに小さい寸法にして、容易に挿入および取り外しができるようにする
。チューブは孔カバー１６により所定位置に保持される。したがって、活性化し
たチューブ１８を孔に挿入し、孔カバー１６をつまみ部２１およびバヨネット連
結部を用いて取り付けて、活性化した化学発光チューブ１８をソール１２に封止
することができる。これにより、化学発光チューブ１８が化学反応を完了して発
光が止むまで靴のソールが光り、発光が止んだ時、孔カバー１６を取り外し、チ
ューブ１８を靴１０のソール１２から取り外すことができる。

【００１０】 図７にアッパー２５およびアッパー２５に取り付けられた半透明のソール２６
を有する靴２４の別の実施例を示す。半透明のソール２６はソール内に延在し、
かつカバー２８を設ける孔２７を有する。化学発光チューブ１８を挿入して暗闇
の中に輝く光を発生させ、この輝く光を半透明のソール２６で散乱させて運動靴
における輝光型ソールをなすようにする。

【００１１】 本発明の方法は、靴１０または２４を選択し、ソール１２または２６の長さの
半分より長い孔１４または２７を靴内に形成することを含む。次いで、孔カバー
１６または２８を取り付け、孔１４または２７とほぼ同じ長さとなり、孔に適合
する化学発光チューブ１８を選択し、その後ソールの孔にチューブを挿入する前
に化学発光光源を活性化する。次に、光を発生したチューブをソールの孔１４ま
たは２７に挿入し、孔カバー１６または２８を端部に取り付ける。人が何らかの
行為に靴を使う直前に化学発光光源１８を活性化する。発光光源の資源を使い果
したらチューブを廃棄する。

【００１２】 このようにして、化学発光光源を透明または半透明材料から作った運動靴ソー
ルと共に用いて靴のソールを光らせる方法および装置が得られることは明確であ
る。着脱可能に取り付けた孔カバーを有するソールに、光源を着脱可能に取り付
ける。しかし、本発明は図示した実施例のみに限定されるべきではない。図示し
た実施例は制限的ではなくてむしろ例示的なものと考えるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を組み込んだ運動靴の斜視図である。

【図２】 光源を取り外した図１の運動靴の一部の分解図である。

【図３】 図１および２の靴の孔カバーの斜視図である。

【図４】 図３による孔カバーのロック状態を示す斜視図である。

【図５】 図１および２の照明付きの靴の側面図である。

【図６】 図５の靴の断面図である。

【図７】 半透明材料のソールを有する図５および６の照明付きの靴の別の実施
例の断面図である。

【手続補正書】

【提出日】平成１３年１１月２８日（２００１．１１．２８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】変更

【補正の内容】

【発明の名称】 靴の照明方法および装置

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 形成した溝（１５）にバヨネット式連結用突起（１７） で取り付けて固定する。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運動靴（１０）を照明する方法において、 アッパー（１１）およびアッパーに取り付けたソール（１２）を有する運動靴
   （１０）を選択するステップと、 前記選択された運動靴（１０）の前記ソール（１２）に孔（１４）を形成し、 孔カバー（１６）を選択するステップと、 通常チューブ状である化学発光光源（１８）を活性化するステップと、 前記活性化した化学発光光源（１８）を前記運動靴ソールの孔（１４）に挿入
   するステップと、および 前記孔カバー（１６）を前記孔（１４）上に取り付け、前記ソールの孔（１４
   ）内の前記化学発光光源（１８）を着脱可能に保持し、これにより運動靴（１０
   ）のソール（１２）を点灯するステップと よりなることを特徴とする運動靴照明方法。
2. 【請求項２】 運動靴（１０）を選択するステップが、前記化学発光光源（１８
   ）からの光を散乱するための半透明なソール（１２）を有する運動靴を選択する
   ことを含む請求項１に記載の運動靴（１０）照明方法。
3. 【請求項３】 運動靴（１０）を選択するステップが、全体に透明な靴ソール（
   １８）を有する運動靴（１０）を選択することを含む請求項１に記載の運動靴（
   １０）照明方法。
4. 【請求項４】 前記ソール（１２）に孔（１４）を形成するステップが、前記孔
   カバー（１６）を前記靴ソール（１２）に取り付けるための溝（１５）を内部に
   有する孔（１４）を形成することを含む請求項２に記載の運動靴（１０）照明方
   法。
5. 【請求項５】 孔カバー（１６）を選択するステップが、前記靴ソール（１２）
   の前記孔（１４）に形成した前記溝（１５）に係合するためのバヨネット突起（
   １７）を有する孔カバー（１６）を選択することを含む請求項４に記載の運動靴
   （１０）照明方法。
6. 【請求項６】 前記化学発光光源（１８）を活性化するステップが、ポリマー製
   のチューブを曲げて前記チューブ内で２つの化学物質を一緒に放散させることを
   含む請求項１に記載の運動靴（１０）照明方法。
7. 【請求項７】 孔カバー（１６）を選択するステップが、孔カバー上に形成した
   つまみ部材（２１）を有する孔カバー（１６）を選択することを含む、請求項２
   に記載の運動靴（１０）照明方法。
8. 【請求項８】 前記運動靴（１０）のソール（１２）内に孔（１４）を形成する
   ステップが、前記運動靴（１０）のソール（１２）の長さの半分よりも長く延び
   ている孔（１４）を形成することを含む請求項項１に記載の運動靴（１０）照明
   方法。
9. 【請求項９】 運動靴（１０）において、 アッパー（１１）と、 前記アッパー（１１）に取り付けられた部分的に透明なソール（１２）であっ
   て、前記ソールの長さの少なくとも半分まで延び、かつ一方の端部に溝（１５）
   を形成した孔（１４）を内部に有する靴のソール（１２）と、 前記靴のソールの孔（１４）に着脱可能に挿入された、活性化された化学発光
   チューブ（１８）と、および 前記ソールの孔（１４）の一方の端部に形成された前記溝（１５）に係合する
   ためのバヨネット連結用突起（１７）を有する靴のソールの孔カバー（１６）と
   を具え、これによって運動靴のソール（１２）を照明することができる運動靴（
   １０）。