JP2003524547A - 能動型ロータ制御システムのためのフラップ角度測定システム - Google Patents
能動型ロータ制御システムのためのフラップ角度測定システムInfo
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Abstract
Description
ブレードのフラップの角度を制御するための、能動的に制御されるアクチュエー
タに関する。
−2079に準じて、本発明に関する権利を有する。
力およびモーメントがヘリコプタのメインギアボックスに加わる。主な飛行荷重
に加えて、メインロータシステムから生じる振動荷重が航空機に加わる。このよ
うな振動荷重によって、乗員に激しい不快感や疲労感を与える振動およびノイズ
が航空機内部に発生する。
ドにより生じるブレード渦とが干渉することによって生じるものである。ロータ
ブレードが回転している状態では、ブレード上方を流れる空気流およびブレード
下方を流れる空気流が後縁の下流側で結合して、渦が発生する。通常飛行モード
中には、このようなブレード渦によって特別な問題が生じることはない。しかし
、ある状態、例えば、航空機の下降時といったロータの減速時には、後続のブレ
ードがブレード渦に接触し、衝撃ノイズやスラップ(slap)が生じる。さらに、
このように渦と接触することによって、ロータシステム内部に振動が発生し、機
室に伝達される。このような振動は、5/rev(すなわち、ロータシステムの
1回転につき5回)を上回る可能性がある。ブレードと渦との干渉により生じる
このようなノイズおよび振動によって、ヘリコプタの乗員や乗務員が不快感をお
ぼえるとともに、遠距離でも容易に検出され得る外部雑音サインが生じる。この
ように外部雑音サインが生じることによって、敵機が周囲に存在した場合に航空
機が攻撃され易くなる。
た。これらの試みの大部分は、ブレード先端部における渦が緩和されるように設
計されたブレードを用いた受動型システムに関するものである。例えば、米国特
許第4,324,530号を参照されたい。この特許には、ロータブレードの先
端部を、後退させ、先細状とし、かつ下反角をなすものとすることによって、先
端部の後縁における渦を緩和するとともにその位置をシフトさせ、これによって
、ブレード渦干渉の発生を抑制することが開示されている。
、このような方法によって、ロータブレードの飛行特性に悪影響が生じる傾向が
ある。
されている。このようなシステムは、一般的に、ロータブレードの動作を変化さ
せることによって、ブレード渦を回避するか、もしくは様々な方式で渦を切断し
て、ブレード渦との干渉を低減させるものとして設計されている。このようなシ
ステムの1つは、高調波ブレードピッチ制御(higher harmonic blade pitch co
ntrol)と称されるものであり、ブレードのピッチを制御してブレード先端部の
渦を低減させるものである。ブレード先端部の渦が低減されることによってブレ
ード渦干渉によるノイズは減少するが、ブレードのピッチが変化することによっ
て、ブレード全体の空気力学的特性が悪化する。
たものが挙げられる。このような能動型制御システムは、ヘリコプタのロータブ
レード内部に取り付けられ、かつ作動可能なフラップをロータに備えたものであ
る。このフラップが制御されることによって、ブレード渦干渉が低減される。フ
ラップの動作を制御するためにアクチュエータが用いられるが、このアクチュエ
ータとしては、機械式、電気式、空圧式もしくは油圧式のアクチュエータを用い
ることができる。米国特許第5,639,215号には、同様な作動可能なフラ
ップアッセンブリが開示されている。このようなアッセンブリには、アクチュエ
ータとして、プッシュロッド式装置(push-rod type device)、リンク、もしく
はサーボモータにより駆動されるラックといった機械的アクチュエータが用いら
れる。
は、実験では、上述した受動型システムよりも優れているが、フラップを所望の
方式で制御するために作動システムをロータブレード内部に取り付けることに関
する現実的な問題には対処していない。
用するための改善された作動システムが必要とされている。
関する。ブレードは、後縁と、ヒンジによって旋回軸を中心に後縁の少なくとも
一部に取り付けられたフラップと、を備えている。フラップ角度測定システムは
、ロータブレードの後縁に取り付けられたホール効果センサを備えている。ホー
ル効果センサは、検出面を有する。磁石が、旋回軸線から離間した位置でフラッ
プに取り付けられており、その磁極の軸線が、ホール効果センサの検出面に平行
となっている。ホール効果センサには、電力が電源から供給される。
の出力信号は、コントローラにより受信される。後縁に対するフラップの位置は
、受信された、ホール効果センサからの信号に基づいて決定される。
られる。第2のホール効果センサの検出面は、第1のホール効果センサの検出面
とは逆方向に向かっている。
に関する以下の詳細な説明及び付随の図面によって、より明確となるだろう。理
解されるように、本発明から逸脱することなく、本発明に様々な変更を加えるこ
とが可能である。従って、図面および記載は、例示的なものであり、本発明を制
限するものではない。
らの実施例に制限されるものではないことは理解されるだろう。一方、本発明は
、付随の請求項で規定された主旨および範囲内に含まれる変更、改良および同等
な構成を全て含むものである。
限されるものではない。特に、「上方」、「下方」、「左方」、「右方」、「水
平方向」、「垂直方向」、「上方」および「下方」といった用語は、単に、図示
された構成について述べたものにすぎない。実際は、部材をいかなる方向に向け
ることも可能であり、従って、特に明記されていない場合には、これらの用語が
このような変更を包括するものとみなすべきである。
部材を示している)を参照すると、図1にヘリコプタのロータブレード10が示
されている。ロータブレード10は、前縁12および後縁14を備えている。ブ
レード10は、そのルート端部15でヘリコプタハブHに取り付けられており、
回転軸を中心にヘリコプタハブHとともに回転する。ブレード10の先端部16
は、ブレードの、径方向に最も外側の部分に設けられている。先端部16に先端
キャップ17を備えることも可能である。少なくとも1つのフラップ18が、後
縁14に対して旋回可能(articulable)となるように、ブレード10の後縁1
4に取り付けられている。図示されているように、フラップ18を、後縁14に
おける凹部に配置することができる。代わりの実施例として、フラップ18を、
後縁14の後部に配置し、後縁14の全長もしくは一部に沿って延びたものとす
ることも可能である。さらに、個々にもしくは同時に旋回する複数のフラップ1
8をロータブレード10に取り付けて、ブレード渦干渉を制御することも可能で
ある。
の1つの実施例の作動システム20が示されている。上述したように、最近は、
ロータブレードのフラップを制御するための作動システムを設計しようという試
みがなされている。本発明は、約2/rev〜約5/revで動作するロータシ
ステムに適用することが可能な作動システムを目的とする。スケールモデルの場
合には、作動システムは、5/rev、約125サイクル/秒(Hz)の条件で
、フラップの角度を約∀101制御できるものでなければならない。フルスケー
ルのロータブレードはより低速で回転するため、サイクルは約21Hzで行われ
る。さらに、作動システムは、通常飛行中にフラップに作用する空気荷重に打ち
勝つのに十分な大きさの荷重を発生させることが可能なものでなければならない
。例えば、長さが69インチのフラップを作動させるためには、ブレードに加わ
る空気荷重に打ち勝つのに、864インチ・ポンドのトルクを発生させる必要が
ある。
備えた作動システム20を用いる。従来技術に関して記載されたシステムのよう
な他のタイプのシステムも考慮されたが、これらは、フルスケールのロータシス
テムに利用するには不十分なものであると判断された。例えば、圧電アクチュエ
ータといった電気−機械式アクチュエータによりフラップ動作を制御することも
可能であるが、市場で購入できる既存の装置では、フラップを制御するのに十分
な反り(例えば∀101)を発生させることはできないだろう。さらに、圧電ア
クチュエータは、寸法および重量が極めて大きい。このように、電気−機械式ア
クチュエータおよび機械式アクチュエータは、適していない。
、例えばポンプおよび流体源を備えることができる。空圧式システムを利用する
ことも可能であるが、空気は圧縮性であるため、適していない。液圧流体は、空
気よりも圧縮率が小さいために、アクチュエータの的確な動作制御を可能とする
ことから、好適である。流体供給源22は、ロータブレード10の外部に配置さ
れるものとして図示されている。好ましくは、1つの流体供給源によって、加圧
された流体媒体を全てのブレード10の内部に配置された作動システム20に供
給する。流体供給源22は、好ましくは、ロータハブHの内部に配置されており
、ロータブレード10とともに回転する。流体供給源22は、電気的制御ライン
を介して、電源(図示せず)、および/または流体供給源22を制御するコント
ローラ(図示せず)に接続されている。電源および/またはコントローラは、ロ
ータハブの内部に配置するか、もしくは航空機内部に配置することができ、航空
機内部に配置する場合は、電源およびコントローラの命令が一般的手段(例えば
スリップリングによる接続)を介して航空機から回転するハブに送られるように
する。
ータハブ内部もしくはロータブレード自体の内部に配置することができる。バル
ブ24としては、適した流体媒体に対応するタイプのものを選択する。本発明の
1つの実施例では、このバルブとして、油圧サーボ弁(hydraulic servo valve
)を用いる。本発明に適した油圧サーボ弁を製造する多数の製造業者の1つとし
て、モーグ社(Moog. Inc)が挙げられる。
)および/またはバルブの動作を制御するコントローラ(図示せず)に接続され
ている。
給ライン26によって加圧された流体が供給され、これによって、フラップ18
が作動される。より好適な実施例では、2本の流体供給ライン26A,26Bが備
えられ、一方の供給ラインにより流体が供給されることによって、フラップが上
方に作動され、第2の供給ラインにより流体が供給されることによって、フラッ
プが下方に作動される。バルブ24と供給ライン26A,26Bとの間の接続は、
いかなる一般的手段によっても行うことができる。しかし、バルブ24をロータ
ハブ内部に取り付ける場合は、ロータブレードの取り外しが容易となるように、
バルブ24と供給ライン26A,26Bとを接続しなければならない。従って、こ
のような接続は、取り外し可能な流体継手によって行うべきである。以下で詳細
に説明するように、バルブ24によって、流体供給ライン26A,26Bを通る流
体媒体の流れを制御する。
先端部16に向かって外側に延びている。流体供給ライン26A,26Bは、流体
媒体をバルブ24から1つもしくは複数のアクチュエータ28A,28Bへと移送
するための導管として機能する。好ましくは、流体供給ライン26A,26Bは、
高強度鋼から構成し、かつそれらの壁部を薄くして重量を小さくする。それでも
なお、供給ライン26A,26Bの強度を、流体媒体により生じる内部圧力に耐え
得るのに十分なものとしなければならない。飛行中、ロータのヘッド部(rotor
head)が回転することによって、非常に大きな遠心力が供給ライン26A,26B に加わる。このことによって、内部圧力が数1000psi以上にもなる可能性
がある。例えば、作動システムの1/6のスケールの試験モデルでは、作動シス
テムに加わる遠心力は約2300psiである。このような大きな遠心力に加え
て、フラップを作動させるためにシステム20により供給されるべき流体の圧力
がある。このような付加的な圧力は、スケール試験モデルでは、約300psi
〜約1400psiである。供給ライン26A,26Bは、このような内部圧力に
耐え得るものでなければならない。スケール試験モデルでは、供給ラインが、金
属から形成されており、その外径が約0.156インチ、厚さが約0.010イ
ンチであった。供給ライン26A,26Bは、好ましくは、シリコン材料(例えば
、ダウケミカル(Dow Chemical)社製のRTV)によってブレード内部に取り付
けられている。シリコンを用いることによって、ブレード10内部での供給管2
6A,26Bの移動が可能となり、これによって、供給ラインに加わる飛行荷重の
伝達を抑制することができる。
プ18の近傍に配置されてこれと係合するものとして図示されている。図3を参
照すると、ロータブレード10の断面図によって、アクチュエータ28A,28B の1つの実施例がより詳細に示されている。図示されているように、流体供給ラ
イン26A,26Bは、好ましくは、ロータブレード10内部のコアもしくはスパ
ーSに隣接して配置されている。必ずしも必要ではないが、全てのアクチュエー
タ28A,28Bを同様に構成することが好ましい。アクチュエータ28Aは、フ
ラップ18の一部と係合するアクチュエータヘッド30を備えている。アクチュ
エータヘッド30の変位によってフラップ18が以下で説明するような方式で動
くように、アクチュエータヘッド30を、フラップ18に取り付けるか、もしく
は、単にフラップ18に接触するように配置することができる。
を移動させる変位部材32を備えている。変位部材32は、アクチュエータヘッ
ド30に、取り付けるか、一体に形成するか、もしくは単に接触させることがで
きる。流体供給ライン26Aを通して流体媒体が供給されることによって、変位
部材32が制御される。図示されている実施例では、変位部材32は、流体供給
ライン26Aと流体的に連通した中空状ベローズである。このベローズは、閉じ
た端部34を備えており、これがアクチュエータヘッド30の内側面36と接触
する。内側面36がベローズ32の閉じた端部として機能するように、アクチュ
エータヘッド30およびベローズを一体に形成することも可能である。ベローズ
32が閉じた端部34を有することによって、ベローズ32内部の圧力を増大さ
せることができ、これによって、ベローズ32を外側に伸長させることができる
。ベローズ32は、フラップを所望角度範囲に亘って動かすのに十分なほどに、
アクチュエータヘッド30を変位させるものとして設計されている。好適な実施
例では、この所望角度範囲は、約∀101である。スケール試験モデルのロータ
ブレードで∀101のフラップ動作を得るためには、ベローズによって、アクチ
ュエータヘッド30を約∀0.010インチ移動させるとともにこれに約70ポ
ンドの荷重を加える。ベローズは、好ましくは、ニッケル材料から構成されてお
り、厚さが0.0028インチである。
ーズ32の周囲に配置する。スリーブ38は、好ましくは、アクチュエータヘッ
ド30と一体に形成されているか、もしくは、これに取り付けられている。ベロ
ーズ32は、スリーブ38内部で摺動するように設計されている。スリーブの剛
性がブレードの湾曲に適合し得るほど小さくなるものであれば、スリーブ38を
、いかなる適した材料(例えばアルミニウム)から形成することも可能である。
および記載されているが、流体により制御される他のタイプのアクチュエータを
本発明に用いることも可能である。例えば、移動可能なピストンが内部に配置さ
れた隔室に、加圧された流体媒体を供給することも可能である。このようなピス
トンは、フラップと係合するピストンロッド部材(アクチュエータヘッド)を備
えたものとすることができる。加圧された流体が隔室に満たされるに従って、ピ
ストンがピストンロッド部材を移動させ、これに伴って、フラップが移動する。
これによって、フラップ18が所望の角度範囲(例えば∀101)に亘って旋回
する。図示されている実施例では、ヒンジ機構40によって、フラップ18がブ
レード10の後縁14に取り付けられている。ヒンジ機構40が、フラップ18
をロータブレード10に対して旋回させる手段となっている。1つの実施例では
、ヒンジ機構40が、可撓性ヒンジ42を備えており、これは、好ましくは、後
縁14およびフラップ18に取り付けられた樹脂材料片(plastic piece of mat
erial)である。フラップが後縁14に対して動くと、可撓性ヒンジ42が湾曲
し、ヒンジ点(hinge point)が規定される。本発明に適したヒンジの1つとし
て、フロリダ州のラディオサウス(Radiosouth)社からプロヒンジ(Pro Hinge
)という商品名で販売されているファブリックヒンジ(fabric hinge)が挙げら
れる。可撓性ヒンジ42は、フラップ18および後縁14の内部の支持ブラケッ
ト44,46に取り付けられている。支持ブラケット44,46は、可撓性ヒン
ジ42をフラップ18および後縁14に取り付けるものとして設計されている。
されているが、これ以外のヒンジおよび材料を本発明に用いることも可能である
。例えば、このようなヒンジを、金属もしくは複合材料から形成したり、一般的
な、2つの部材からなる旋回可能なヒンジとすることも可能である。従って、フ
ラップ18の旋回を可能とするいかなる一般的手段によっても、アクチュエータ
ヘッド30をフラップ18に取り付けることが可能である。当業者であれば、本
発明に利用できる種々のヒンジ機構を識別することは容易であろう。
けられた孔を貫通し、フラップ18に接触している。特に、図4に示された好適
な実施例では、対応するアクチュエータ28A,28Bを備えた2つの流体供給ラ
イン26A,26Bが設けられており、第1流体供給ライン26A上の第1アクチ
ュエータ28Aのアクチュエータヘッド(30Aとして識別する)が、ヒンジ軸つ
まり旋回軸48(すなわち、フラップがこの軸を中心に旋回する)の下方の点で
フラップ18に接触している。第2流体供給ライン26B上の第2アクチュエー
タ28Bのアクチュエータヘッド30Bは、ヒンジ軸つまり旋回軸48の上方の点
で、フラップ18に接触している。第1アクチュエータ28Aに加圧された流体
が供給されると、アクチュエータヘッド30Aがフラップ18の方向に外側に付
勢される。アクチュエータヘッド30Aがヒンジ軸48の下方でフラップ18に
接触するため、アクチュエータヘッド30Aがフラップ18に加える荷重によっ
て、図3Bに示されているようにフラップ18が上方に旋回する。アクチュエー
タ28Aが加圧されると同時に、流体が第2アクチュエータ28Bから流体供給源
22へと流されながら第2アクチュエータ28Bが減圧される。このことによっ
て、第2アクチュエータ28Bのアクチュエータヘッド30が、移動し、つまり
フラップ18から離れる。
ュエータヘッド30Bがフラップ18の方向に外側に付勢される。アクチュエー
タヘッド30Bがヒンジ軸48の上方でフラップ18に接触するため、アクチュ
エータヘッド30Bがフラップ18に加える荷重によって、図3Cに示されてい
るようにフラップ18が下方に旋回する。第2アクチュエータ28Bが加圧され
ると同時に、第1アクチュエータ28Aが減圧される。
アクチュエータが設けられている場合は、各供給ライン上のアクチュエータが同
時に作動されるようにすることが好ましい。しかし、複数のフラップを本発明に
用いる場合は、加圧された流体が、作動すべきフラップを制御するアクチュエー
タに供給されるようにする。
によって、フラップ18の角度が安定状態での飛行荷重に耐えるのに適した大き
さになるように、アクチュエータ28A,28Bを、ブレードのそれぞれ異なる径
方向位置に取り付けることができる。例えば、通常(安定状態)の運転中にフラ
ップの角度を+51にすることが望ましい場合は、アクチュエータが加圧されな
い状態でフラップの角度が+51になるように、アクチュエータを取り付けるこ
とができる。このことによって、安定状態飛行中に作動システムに加わる空気荷
重のモーメントを低減させることができる。
方に取り付けられているアキュムレータ50によって、フラップ位置コントロー
ラ52に、補給流体(make-up fluid)が供給される。フラップ位置コントロー
ラ52は、油圧シリンダ56の位置を制御するモータ54を備えている。この油
圧シリンダ56は、供給ライン26A,26Bに接続されている。油圧シリンダ5
6が移動することによって、供給ライン26A,26B、ひいてはアクチュエータ
28A,28Bの内部圧力が変化し、これによって、フラップ位置が変化する。
作動させるための斬新な手段である。
度位置を検出するための検出手段を備えている。検出された角度位置は、作動制
御システム20、および特にフラップ18の位置を正確に制御するためのコント
ローラに送られる。
8の物理的位置を監視つまり追跡する。特に、図6を参照すると、フラップ18
が後縁14の一部に取り付けられた状態が示されている。フラップの取付けは、
フラップ18が旋回軸48を中心に旋回可能となるように行われている。フラッ
プ角度測定装置100が、フラップ18および後縁14に取り付けられている。
フラップ角度測定装置100は、ホール効果センサ102および磁気素子104
を備えている。ホール効果センサ102を後縁14上に配置し、磁石104をフ
ラップ18上に配置することが好ましい。磁石104は、その磁極の軸線が検出
面つまりホール効果素子102の面に平行になるように、配置されている。電線
106がホール効果センサ102から延びており、これによって、ホール効果セ
ンサ102、コントローラ108および/または電源(図示せず)が電気的に接
続されている。
(センサ面に垂直な)磁界密度に依存した電圧を出力するものである。ホール効
果センサは、センサ面に平行な磁界成分は検出しない。例えば、この点について
詳細に開示している米国特許第4,319,236号および米国特許第4,10
7,607号を参照されたい。本発明では、電圧が、電源もしくはコントローラ
108から、ホール効果センサ102に供給される。ホール効果センサ102は
、磁石104により生じた、ホール効果センサの面に平行な磁界の密度に比例す
る電圧を、コントローラ108に出力する。磁界の密度は、センサ102に対す
る磁石104の位置に依存して変化する。図7は、磁界がセンサに対して移動す
るに従ってホール効果センサにより検出される典型的な電圧変化を示すグラフで
ある。x軸は、センサ(センサの中心)から磁石が配置されている位置までの距
離である。y軸は、その位置での対応する電圧の値である。従って、システムを
較正すれば、検出された電圧を容易に磁石の位置に変換することができる。
て示されている。このような領域は、装置100の取り付け方によって決まる。
特に、センサから磁石の位置までの軸方向距離が大きいほど、領域A(すなわち
、線形領域)が広くなる。磁石をセンサから離すことが可能な最大距離は、磁石
の強度およびセンサの感度に依存する。さらに、磁石を、ヒンジ軸48の側部(
横)から著しく離れた位置に取り付けることはできない。フラップの角度的動作
によって、発生する検出信号が線形領域A外のものとなる可能性があるためであ
る。
相対位置が、フラップ18の3つの例示的位置に対して示されている。図8Aで
は、フラップ18は、反っていない位置にある。このような位置では、ホール効
果センサ102の面102Aが、磁石104の磁極軸線104Aに平行になる。フ
ラップ18が上方に反った状態では、磁石104の軸線は、ホール効果センサ1
02の上方に位置する(図8B)。フラップ18が下方に反った状態では、磁石
104の軸線は、ホール効果センサ102の下方に位置する(図8C)。各位置
に対して、ホール効果センサ102からそれぞれ異なる電圧値が出力され、この
電圧値をフラップ位置に変換することができる。従って、ホール効果センサ10
2によって、後縁14に対するフラップ18の位置を正確に追跡することができ
る。
第2センサの出力電圧の極性が第1センサと逆になるように配置されている。こ
のことは、第2ホール効果センサの面が第1ホール効果センサとは逆の方向に向
かうように、第2ホール効果センサを取り付けることにより可能となる。図9に
は、本発明のこのような実施例が示されている。両方のセンサからの電圧の差を
比較することによって、2つの利点が得られる。第1に、2つのセンサ間の電圧
差が、1つのセンサの電圧値の2倍になるため、このような角度測定の見掛けの
感度が2倍になる。第2に、フラップが、1方のセンサに近づく方向に移動する
一方で、他方のセンサからは離れる方向に対応した距離だけ移動するため、フラ
ップの径方向位置の差が打ち消されることである。
チェリーエレクトロニクス(Cherry Electronics)社製のHE−503センサが
挙げられる。
および後縁に取り付けることが記載されたが、位置センサをアクチュエータに隣
接して取り付けることによりアクチュエータの位置を追跡することも可能である
。アクチュエータの位置(すなわち、伸び量)からフラップの角度を計算するこ
とも可能である。
。2つのホール効果センサをフラップの両側に取り付け、これによって、フラッ
プ位置を追跡した。サーボアクチュエータを用いて、様々な角度に亘ってフラッ
プ位置を作動した。図10Aおよび図10Bには、試験した装置の伝達特性(す
なわち、命令された値と実際の測定値との間の差)の結果が示されている。図1
0Aには、フラップの実際の角度変位に対する命令された角度変位の比率が、1
〜150Hzの振動数(frequency)の領域に亘って0.1〜2.071の範囲
で示されている。図10Bには、実際の角度変位と命令された角度変位との間の
位相差が、1〜150Hzの振動数領域に亘って示されている。この試験データ
から、本発明の角度位置検出装置を用いることによって、実際の変位と命令され
た変位とを的確に相関させることができることが判る。
よび範囲から逸脱することなく、上述した変更および他の様々な変更、省略およ
び追加を行うことが可能なことは、当業者であれば、理解できるだろう。
面に示された詳細な構成および手段に制限されないことは認識すべきである。
ードの斜視図。
断面図。
断面図。
部分斜視図。
位置を示す図。
位置を示す図。
位置を示す図。
図。
たフラップの変位とを比較した結果をプロットした図。
たフラップの変位とを比較した結果をプロットした図。
Claims (9)
- 【請求項1】 ヘリコプタのロータブレードのためのフラップ角度測定システ
ムであって、前記ロータブレードは、後縁と、ヒンジによって前記後縁の少なく
とも一部に取り付けられたフラップと、を備えており、前記フラップは、旋回軸
を中心に旋回可能なものにおいて、前記フラップ角度測定システムは、 前記ロータブレードの前記後縁に取り付けられているとともに検出面を有する
ホール効果センサと、 前記旋回軸から離間した位置で前記フラップに取り付けられているとともに、
磁極軸線を有し、前記磁極軸線が前記ホール効果センサの前記検出面に平行とな
るように配置された磁石と、 前記ホール効果センサに電力を供給するための電源と、 前記ホール効果センサの前記検出面に対する前記磁石の位置を示す、前記ホー
ル効果センサからの出力信号を受信するコントローラと、 を備えていることを特徴とするフラップ角度測定装置。 - 【請求項2】 第1のホール効果センサが前記フラップの第1径方向側部に隣
接して取り付けられており、第1の磁気素子が前記フラップの前記第1径方向側
部に取り付けられており、前記フラップ角度測定システムは、前記フラップの第
2径方向側部に隣接して前記後縁に取り付けられているとともに検出面を有する
第2ホール効果センサと、前記旋回軸から離間した位置で前記フラップの前記第
2径方向側部に取り付けられた第2磁気素子と、を備えており、前記第2磁気素
子は磁極軸線を有し、この磁極軸線は、前記第2ホール効果センサの前記検出面
に平行であり、前記コントローラは、前記第2ホール効果センサの前記検出面に
対する前記第2磁気素子の位置を示す、前記第2ホール効果センサからの出力信
号を受信することを特徴とする請求項1記載のロータブレード。 - 【請求項3】 前記第1ホール効果センサの前記検出面が、前記第2ホール効
果センサの検出面が向かっている方向とは逆の方向に向かっていることを特徴と
する請求項2記載のロータブレード。 - 【請求項4】 第1ホール効果センサの前記検出面がほぼ上方に向かっており
、前記第2ホール効果センサの検出面がほぼ下方に向かっていることを特徴とす
る請求項2記載のロータブレード。 - 【請求項5】 フラップ測定システムを備えたヘリコプタ用ロータブレードで
あって、前記ロータブレードは、 前縁と、 後縁と、 旋回軸を中心に前記後縁の少なくとも一部にヒンジによって取り付けられたフ
ラップと、 前記後縁に対する前記フラップの角度位置を検出するために前記ロータブレー
ドに取り付けられたフラップ角度測定装置と、を備えており、前記フラップ角度
測定装置は、 前記ロータブレードの前記後縁に取り付けられているとともに検出面を有する
第1ホール効果センサと、 前記旋回軸から離間した位置で前記フラップに取り付けられているとともに、
その磁極軸線が前記第1ホール効果センサの前記検出面に平行な第1磁気素子と
、 前記フラップ測定装置に電力を供給するための電源と、 前記第1ホール効果センサの前記検出面に対する前記第1磁気素子の位置を示
す、前記第1ホール効果センサからの出力信号を受信するコントローラと、 を備えていることを特徴とするロータブレード。 - 【請求項6】 第1のホール効果センサが前記フラップの第1径方向側部に隣
接して取り付けられており、第1の磁気素子が前記フラップの前記第1径方向側
部に取り付けられており、前記ロータブレードは、さらに、前記フラップの第2
径方向側部に隣接して前記後縁に取り付けられているとともに検出面を有する第
2ホール効果センサと、前記旋回軸から離間した位置で前記フラップの前記第2
径方向側部に取り付けられた第2磁気素子と、を備えており、前記第2磁気素子
は磁極軸線を有し、この磁極の軸線は、前記第2ホール効果センサの前記検出面
に平行とされており、前記コントローラは、前記第2ホール効果センサの前記検
出面に対する前記第2磁気素子の位置を示す、前記第2ホール効果センサからの
出力信号を受信することを特徴とする請求項5記載のロータブレード。 - 【請求項7】 前記第1ホール効果センサの前記検出面が、前記第2ホール効
果センサの前記検出面が向かっている方向とは逆の方向に向かっていることを特
徴とする請求項6記載のロータブレード。 - 【請求項8】 第1ホール効果センサの前記検出面がほぼ上方に向かっており
、前記第2ホール効果センサの前記検出面がほぼ下方に向かっていることを特徴
とする請求項6記載のロータブレード。 - 【請求項9】 ヘリコプタのロータブレードのフラップ角度測定システムであ
って、前記ロータブレードが、後縁と、ヒンジによって前記後縁の少なくとも一
部に取り付けられたフラップと、を備えており、前記フラップが、旋回軸を中心
に旋回可能なものにおいて、前記フラップ角度測定システムは、 前記フラップの第1側部に隣接して前記ロータブレードの前記後縁に取り付け
られているとともに検出面を有する第1ホール効果センサと、 前記旋回軸から離間した位置で前記フラップに取り付けられているとともに、
磁極軸線を有し、前記磁極軸線が前記第1ホール効果センサの前記検出面と平行
となるように配置された第1磁石と、 前記フラップの第2側部に隣接して前記ロータブレードの前記後縁に取り付け
られているとともに検出面を有する第2ホール効果センサと、 前記旋回軸から離間した位置で前記フラップに取り付けられているとともに磁
極軸線を有し、この磁極軸線が前記第2ホール効果センサの前記検出面と平行と
なるように配置された第2磁石と、 前記第1ホール効果センサおよび第2ホール効果センサに電力を供給するため
の電源と、 前記第1ホール効果センサおよび前記第2ホール効果センサに対する各磁石の
位置を示す、前記第1ホール効果センサおよび前記第2ホール効果センサからの
出力信号を受信するコントローラと、 を備えていることを特徴とするフラップ角度測定装置。
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