JP2003523794A - 頭蓋内超音波照射による血栓崩壊システムおよび発作治療方法 - Google Patents

頭蓋内超音波照射による血栓崩壊システムおよび発作治療方法

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JP2003523794A JP2001534461A JP2001534461A JP2003523794A JP 2003523794 A JP2003523794 A JP 2003523794A JP 2001534461 A JP2001534461 A JP 2001534461A JP 2001534461 A JP2001534461 A JP 2001534461A JP 2003523794 A JP2003523794 A JP 2003523794A
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クリスティ ケー. ホランド
ダニエル エス. カンター
ローレンス ジェー. バッセ
ケネス アール. ワグナー
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ユニバーシティ オブ シンシナティ
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    • A61B2018/00011Cooling or heating of the probe or tissue immediately surrounding the probe with fluids

Abstract

(57)【要約】 頭蓋内超音波照射による血栓崩壊方法は、個体の中央大脳動脈のM1分枝およびM2分枝を含む一次治療領域のほぼ全体に所定レベルの超音波エネルギーを照射する工程を有する。個体には、血栓崩壊剤を投与する。トランスデューサ(20)を有する頭蓋内超音波照射による血栓崩壊システム(10)も提供される。このトランスデューサは、一方の脳半球における中央大脳動脈のM1分枝およびM2分枝の少なくとも実質的部分を含む一次治療領域のほぼ全体に、所定レベルの超音波エネルギーを照射するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願に関する相互参照 本出願は、1999年11月1日に出願された米国仮出願第60/162,9
76号および2000年10月20日に出願された米国仮出願第60/241,
986号の権利を主張するもので、これらの開示内容は番号への言及によって援
用するものとする。
【0002】 発明の技術分野 本発明は、頭蓋内超音波照射による血栓崩壊システムおよび頭蓋内超音波照射
による血栓崩壊方法、特に超音波エネルギーを血栓崩壊剤と併用し、頭蓋内血栓
の溶解を促進し、血栓崩壊剤の効力を増強するシステムおよび方法に関する。
【0003】 発明の背景 米国一国でも毎年70万人もの脳卒中患者が発生し、多くの患者が死亡してい
る。虚血性脳卒中の一般的な原因は、頭部内の血管の一つに生じる血塊から発生
する(部分的か、あるいは完全な)閉塞または障害である。脳卒中患者の治療が
うまくいくかは、脳卒中の早期発見、これに続く素早い治療、例えば、脳卒中の
発生から3〜4時間以内の治療に依存するものである。
【0004】 現在、急性の虚血性脳卒中患者を対象とする一つの治療法として、通常rt−
PAとして知られ、血管内に投与される血栓崩壊剤である組換え組織プラスミノ
ゲン活性剤を特定の量で投与する治療法がある。ところが、この治療法は、各種
の要因のため通常利用されていない。この治療法は、発作の徴候を確認し診断す
る時間と脳卒中患者を適正な医療施設に搬送する時間が必要なため、利用しない
方がよい治療法である。さらに、脳内出血の恐れが強くなるため、rt−PAの
投与を医者がためらう場合が多い。従って、病院側が、rt−PAの必要性を正
確に診断し、かつ、その後に合併症が生じた場合にこれに対処する専門的な脳卒
中神経科医がいない場合、急性脳卒中患者にrt−PAを使用することはあまり
ない。
【0005】 よく知られているように、現在の治療法には数多くの欠点があり、急性脳卒中
患者の治療の可能性を大幅に低くしている。また、現在の治療法は、第一線の医
療関係者によって一般に利用されていない。これら治療法は、副作用があり、使
用や応用が限られている。急性の虚血性脳卒中患者を対象とするより迅速および
/またはより簡単な治療法、および/またはrt−PAなどの血栓崩壊薬の効力
を増強し、かつ望ましくない副作用を抑えるシステムおよび方法を開発する必要
性が依然として存在している。
【0006】 発明の要約 本発明の目的は、上記の欠点や問題に対処でき、しかも解決できる脳卒中など
の発作の治療システムおよび治療法を提供することである。 本発明の別な目的は、血塊のある特定の血管位置を知るために放射線手段や画
像診断の必要がない、脳卒中などの発作時にできるだけ迅速に利用できる発作の
治療システムおよび治療法を提供することである。
【0007】 本発明のさらに別な目的は、第一線の医療関係者が利用できる脳卒中などの発
作の治療システムおよび治療法を提供することである。 本発明のさらに別な目的は、空洞形成性、機械的性質や熱的性質などのいずれ
かの性質を示す望ましくない生体作用の防止および/または抑制を実現する脳卒
中などの発作の治療システム並びに治療法を提供することである。
【0008】 上記目的とこれ以外の目的を実現するために、かつ、ここに開示する要旨に従
えば、本発明の一つの実施態様は、個体の一方の脳半球における中央大脳動脈の
M1分枝およびM2分枝の少なくとも実質的部分を含む一次治療領域のほぼ全体
に所定レベルの超音波エネルギーを照射する工程、並びに個体に血栓崩壊剤を投
与する工程を有する頭蓋内血栓崩壊方法を提供するものである。
【0009】 さらに別な目的を実現するために、かつ、ここに開示する要旨に従えば、本発
明の別な実施態様は、一方の脳半球における中央大脳動脈のM1分枝およびM2
分枝の少なくとも実質的部分を含む一次治療領域のほぼ全体に所定レベルの超音
波エネルギーを照射するトランスデューサを有する血栓崩壊システムに関する。
【0010】 本発明方法およびシステムは、血塊のある特定の血管位置を知るために放射線
診断または画像診断を実施する必要がなく、発作の治療を比較的迅速に行うこと
ができる点で有利である。本発明のさらに別な作用効果および目的は、本発明の
例示的な実施態様を開示する以下の記載から、当業者にとって明らかになるはず
である。なお、本発明は、発明の範囲から逸脱することなく、上記とは異なる自
明な態様、目的および実施態様を実現できるものである。従って、添付図面、目
的および記載は、図示および例示のみを意図し、発明を限定する意図はない。
【0011】 図面の簡単な説明 本件明細書は、冒頭で本発明を特定し明確に請求する特許請求の範囲を記載す
るが、同じことは、添付図面について以下の記載を読めばより良く理解されるは
ずである。
【0012】 図1は、本発明の開示に従って構成した頭蓋内超音波照射による血栓崩壊シス
テムを示す概略図である。 図2は、本発明のシステムに使用する、頭部に隣接配設したトランスデューサ
を示す垂直横断面図である。 図3は、本発明のシステムに使用するトランスデューサを示す正面図である。
【0013】 図4は、本発明の別な実施態様に使用する2次元アレイとしてのトランスデュ
ーサを示す正面図である。 図5は、本発明のシステムに、対応ビームプロファイルをもって使用する例示
的なトランスデューサを示す正面図である。 図6は、本発明のシステムにおける超音波ビームのトランスデューサからの距
離に対する正規化強度の関係を示す軸方向ビームプロファイルである。
【0014】 好適な実施態様の詳細な説明 以下、添付図面について詳しく説明するが、図面全体を通じて、同一符号は、
同一要素を示すものである。図1には、頭蓋内血栓の溶解を促進し、かつ、血栓
崩壊剤の血栓崩壊作用を強化するシステム10を例示する。該システム10は、
以下に詳しく説明するトランスデューサ20で構成する。図1に示すように、シ
ステム10は、さらに超音波システム11を備え、薬剤注入システム40と併用
することができる。本発明で使用する超音波システム11は、トランスデューサ
20で超音波波動または超音波エネルギーに変換できる電気エネルギーを発生す
る超音波発振器14を含むことができる。超音波発振器14は、調節自在な周波
数発生器16および/または調節可能なパワー増幅器18を備えた、通常の設計
のものであればよい。発振器14は、頭部(H)の側頭骨を透過し、かつ、望ま
しくない熱的作用、機械的作用や空洞形成作用をもたらさずに頭蓋組織を透過で
きる好適な超音波波動または超音波エネルギーを選択できるものである。本発明
で使用する周波数発生器16は、好ましくは約100kHzから約1MHzの範
囲内で周波数を発生するものである。また、本発明で使用するパワー増幅器18
は、約150Wまでの範囲で調節可能で、および/または約60dBまでのゲイ
ンを出力できるものである。さらに、発振器14のデューティサイクルについて
は、所望に応じて波動を脈動化および/または連続化するために、約10%から
100%の範囲で調節することができるものである。
【0015】 トランスデューサ20は、好ましくは、電気コード26によって超音波発振器
14に電気的に接続される。トランスデューサ20は、電源(例えば、超音波発
振器14)からの電気を超音波波動または超音波エネルギーに変換し、そして、
この超音波または超音波エネルギーを頭部(H)内に放射または指向させるよう
に構成することができる。トランスデューサ20を薬剤注入システム40と併用
すると、大脳血管における障害物または閉塞物の溶解または除去を促進すること
ができ、および/または投与する薬剤(例えば、血栓崩壊剤)の効力を増強する
ことができる。本発明で使用するトランスデューサ20の大きさと構成について
は、超音波波動または超音波エネルギー、好ましくは、低エネルギーの超音波が
側頭骨を透過できるように選定される。さらに、トランスデューサ20は、望ま
しくない熱エネルギーの作用や空洞形成作用が発生しないように構成される。超
音波周波数が比較的高いと、望ましくない減衰や組織の加熱が発生する恐れがあ
る。あまりにも低い周波数は、組織を透過するが、空洞を形成し、組織を損傷す
る恐れがある。トランスデューサ20が発振する周波数の好適な範囲は、約10
0kHzから約1MHzである。トランスデューサ20は、ある場合には、約1
00kHzから約250kHzの範囲にある周波数を発振することができ、別な
特定の場合には、約120kHzの周波数を発振することができる。従って、側
頭骨を始めとする組織への透過を十分に維持した状態で、十分に低い周波数を選
択し、減衰や組織の加熱を最低限に抑制あるいは防止することが望ましい。さら
に、同様な振幅で空洞形成や組織の損傷を引き起こすほど低い周波数を選択すべ
きではない。また、トランスデューサ20は、強度範囲が約0.5W/cm2
ら約10W/cm2になるように、大きさと構成を選択する必要がある。別な実
施態様の場合、トランスデューサ20の強度範囲は、約2W/cm2までである
【0016】 超音波波動または超音波エネルギーを頭部中に効率よく結合し、および/また
は超音波波動または超音波エネルギーを身体の目的とする部位などに集中的に、
あるいは特異的に指向させるために、トランスデューサ20の端部などのトラン
スデューサ20の前部に、1/4波長整合層および/またはレンズ24を有する
チップを設けることができる。本発明の一つの実施態様では、図2および図5に
示すように、中央大脳動脈のM1分枝およびM2分枝の少なくとも実質的部分を
含む一次治療領域36のほぼ全体に所定レベルの超音波エネルギーを照射する。
別な実施態様では、この一次治療領域36は、M3分枝の他の血管外血栓または
頭蓋内血管血栓の少なくとも実質的部分を含むものである。チップ24の大きさ
と構成については、超音波エネルギーまたは超音波波動の透過が最適化するよう
に選定すべきである。図3に示すように、トランスデューサ20の直径または開
口径は、約2cm以上であればよい。一つの実施態様では、トランスデューサ2
0の直径または開口径は、約5cm以上である。さらに別な実施態様では、トラ
ンスデューサ20の直径または開口径は、約6cmである。
【0017】 人体構造や障害物または閉塞物の位置のバラツキや相違に対処するために、約
3cmから約4cmの幅でビームを照射すればよい。一つの具体的な実施態様で
は、ビームを約3cmの幅で照射する。このように、十分な幅でビームを照射す
ることにより、一次治療領域36を有効に含む二次治療領域34を照射すること
ができるため、血栓の具体的な血管位置を知るために画像診断などの技術を使用
する必要なく、大多数の発作を治療することができる。
【0018】 超音波波動または超音波エネルギーの中央大脳動脈領域への集中的なあるいは
特異的な照射を促進するために好適なトランスデューサ20の一つの具体例は、
直径が約6cmで、圧電セラミック材からなるピルボックス状のトランスデュー
サである。一つの実施例では、図5および図6に示すように、全体として、トラ
ンスデューサの前部(例えば、側頭骨上部の皮膚に隣接する部分)と超音波から
の強度が最も高くなる固有焦点位置との間の距離であるレイリー距離(R)をも
つように、トランスデューサ20の大きさと構成を選定することができる。
【0019】 図5に、超音波エネルギーまたは超音波波動のビーム28を放射するトランス
デューサ20の一例を示す。図5に示すように、超音波エネルギーのビーム28
は、通常、レイリー距離(R)として知られている固有な焦点をもつビームであ
り、この距離は、トランスデューサからビームの強度が最大に達する距離までの
距離である。このレイリー距離(R)は、トランスデューサ20の動作周波数、
トランスデューサの寸法および超音波波動が通る媒体中の音速によって決定され
る距離である。横断面が円形のトランスデューサ(例えば、図2および図3に示
すトランスデューサ)の場合、以下の関係が成立する。
【0020】 R=(f/a)(D/2)2 式中、R=レイリー距離、 f=トランスデューサの動作周波数、 D=トランスデューサの直径、 a=頭蓋組織内の音速である。
【0021】 図6に、ビーム28の軸方向のプロファイルを例示する。正確なプロファイル
は、超音波波動が進行する媒体に応じて変化するものである。例えば、超音波エ
ネルギーが媒体(例えば、頭蓋組織)を進行中に減衰すると、軸方向プロファイ
ル強度が小さくなる。(X1)位置と(X2)位置との間の領域が、有効な二次治
療領域34になる。例えば、図6に示す一つの実施態様では、(X1)と(X2
は、最大強度の50%のところに位置する。この実施態様では、血栓に最大強度
の少なくとも50%の強度を照射することによって、治療効果を実現することが
できる。従って、所定強度レベルの超音波エネルギーを照射して、二次治療領域
全体に少なくとも所定レベルの超音波エネルギーを照射することができる。一つ
の実施態様では、図5および図6に示すように、所定のレベルとは、最大強度の
少なくとも50%を意味する。別な実施態様では、所定レベルは最大強度レベル
の少なくとも75%である。さらに別な実施態様では、所定レベルは最大強度レ
ベルの少なくとも90%かあるいは少なくとも95%である。なお、最大レベル
の50%未満の強度レベルも使用可能である。
【0022】 図6に示すように、強度は、距離の関数としての関係がある結果、(X2)お
よび(R)の間の距離が(X1)および(R)の間の距離より大きくなる。従っ
て、二次治療領域を設定する場合、超音波ビームのレイリー距離(R)が、図5
および図6に示すように、一次治療領域36の少なくとも実質的に中心に位置す
るように超音波システムを設計構成することができる。レイリー距離(R)が中
心に位置すると、一次治療領域36の中心において超音波エネルギーの強度が最
大になる。あるいは、レイリー距離(R)を一次治療領域36の中心からトラン
スデューサ寄りに設定し、音波の(T1)および(T2)における強度がほぼ等し
くなるようにビーム28を配向させることも可能である。ビームをこのように配
向させることは、一次治療領域36の各位置における音波の強度を最大化するこ
とができるため、有用である。さらに別な実施態様では、一次治療領域36の中
心が二次治療領域の中央、即ち、X1とX2との中間に位置するように、ビームを
設定することも可能である。このようにビームを設定すると、通常の一次治療領
域の両側より広い照射領域を最大化することができるため、可能な限り広い血栓
領域を照射することができる。
【0023】 脳の両側を一度に治療できるというのが、本発明の技術思想である。しかし、
本発明は、脳の片側を治療するためにも有用である。脳の片側を治療した場合、
偶然ではあるが、脳の他方の側も治療できることがある。患者の症状により、血
栓が脳のどちらの側にあるかがわかる。例えば、身体の右側に麻痺や衰弱が認め
られる場合には、脳の左側に血栓が存在していることになる。成人における脳の
中心線30(図2を参照)は、代表的には、トランスデューサ20から約6cm
から7.5cmの距離のところにある。一つの実施態様では、一次治療領域は、
トランスデューサ20から約2cmの距離T1で始まり、トランスデューサ20
から約7cmの距離T2まで続く。さらに、一次治療領域全体にわたる一次治療
領域の幅(W)は、約3cmから約4cmである。頭蓋内に血栓がある場合、こ
の一次治療領域内に認められる確率は非常に高い。
【0024】 (X1)と(X2)が一次治療領域36を含むように二次治療領域34を設定す
るためには、レイリー距離(R)として約3cmから約6cmが必要である。別
な実施例では、レイリー距離(R)は、約6.2cmである。
【0025】 一つの実施態様では、(X1)と(X2)の間にあるビームのビーム幅(W)は
、約3cmから約4cmである。ビーム幅については、例えば、周波数を固定し
た状態で、トランスデューサ20の直径(D)または開口径を変えることによっ
て調節することができる。3−dBビーム幅としても知られているレイリー距離
(R)でのビーム幅(W)は、トランスデューサ20の直径(D)の約半分であ
る。従って、トランスデューサ20として、直径が約6cmの円形開口をもつも
のを使用すると、トランスデューサの固有焦点で約3cmの3−dB幅をもつビ
ームが発生する。治療領域に最大超音波エネルギーの少なくとも半分の超音波エ
ネルギーを照射した場合、半強度ビーム幅は、約3cmから約4cmになる。
【0026】 図6に示すように、ビームプロファイルに、一つかそれ以上の定焦点高強度ス
ポット32を設定することが可能である。実施態様にもよるが、これらスポット
32の数を減らすか、あるいはスポット自体を省略することが望ましい場合もあ
る。例えば、頭部(H)の周囲に等角アレイトランスデューサを配設すると、ス
ポット32の数を減らすか、あるいはスポット自体を省略することができる。
【0027】 頭部(H)への高周波照射を強化し、最適化するため、1/4波長整合層をト
ランスデューサ20に配設してもよい。異なる構造の頭部への超音波エネルギー
または超音波波動の結合を促進するために、一体化ゲルパッド25を配設するこ
とも可能である。
【0028】 本発明におけるトランスデューサ20としては、図2に例示するように、治療
の侵襲性を最小限に抑えることができるように、頭蓋内超音波照射用として構成
したトランスデューサを使用することができる。
【0029】 本発明の方法およびシステムに用いるトランスデューサ20内に、適宜、通常
の冷却装置を配設すると、周囲の生体組織が超音波波動または超音波エネルギー
の伝達および透過によって燃焼するか、あるいは過熱するのを防止するのに役立
つ。熱電対をトランスデューサ20の縁部に取り付け、使用時に温度をモニター
してもよい。また、冷媒をトランスデューサ20から離れたところにある冷媒源
からトランスデューサ20に供給することも可能である。冷媒としては、空気ま
たは液体のいずれかを使用する。
【0030】 本発明では、一つ以上のトランスデューサ20を使用することができ、それぞ
れを各頭部の構造のバラツキに対処できるように選択的に調節すればよい。図4
に示すように、トランスデューサ120は、二次元等角アレイなどのトランスデ
ューサのアレイとして構成してもよい。トランスデューサアレイにおける個々の
トランスデューサ要素のパターンは、正方形パターン、六角形パターン、セグメ
ント化リングパターン、あるいはトランスデューサの放射領域にマッチし、適当
な設計の発振装置によって制御できる他のパターンであればよい。ビームは、例
えば焦点をもつ場合には、アレイ内の各トランスデューサのそれぞれからの累積
超音波放射によって特性化することができる。
【0031】 本発明のシステムには、保持装置を配設し、頭部(H)へのトランスデューサ
20の適正な位置決めを容易にし、頭蓋内循環系、特に中央大脳動脈領域への効
果を増強してもよい。さらに、使用時および治療時にトランスデューサ20を目
的の位置に維持し、超音波波動または超音波エネルギーの効果および/または効
力を増強できるように、保持装置を配置してもよい。このような保持装置の具体
例としては、頭部ハーネス、ストラップ、フレーム、ヘルメットなどがある。保
持装置にトランスデューサ20を着脱自在に取り付けてもよく、あるいは永久的
に取り付けてもよい。
【0032】 薬剤注入システム40としては、流体を身体Bの循環系に注入する通常の血管
内IV注入システムならば、任意のものが使用できる。血栓崩壊剤または血栓崩
壊液48は、一般にIVバッグやIVビンなどの容器42に封入し、カテーテル
44を介して身体Bと流体連絡するものである。崩壊液48は、好ましくは18
−22ゲージ針などの適正なゲージをもつ針46により注入し、血管内を通じて
身体B内に注入する。
【0033】 本発明における血栓崩壊液または血栓崩壊剤48としては、血塊などの大脳血
管内障害物の除去を促進するか、あるいは閉塞した大脳血管内の血栓崩壊作用を
強化する崩壊液か崩壊剤であれば、任意のものが使用できる。本発明で使用する
血栓崩壊液または血栓崩壊剤48の適当な実例には、血栓崩壊剤の適当な溶液や
適当な投与薬がある。
【0034】 本発明では、任意の血栓崩壊剤や任意の抗血小板薬を使用することができる。
本発明が対象とする大脳血塊やその他の障害物若しくは閉塞物を緩和するのに好
適な薬剤の具体例には、rt−PAなどの組換え組織プラスミノゲン活性剤があ
る。別な実施例では、abciximabやその他の抗血小板薬を使用する。r
t−PAの好適な投与量、即ち投与濃度は、約0.9mg/体重1kgであれば
よい。投与量のうち約10%を治療開始時に丸薬として投与するのが好ましく、
そして、残りの部分を約1時間にわたって投与するのが好ましい。あるいは、本
発明で使用するrt−PTの好適な投与量、即ち投与濃度は、0.9mg/体重
1kg未満であってもよい。
【0035】 別な実施態様では、血栓崩壊剤(例えば、t−PA)をカプセル化するか、さ
もなければ血栓崩壊剤が身体(B)に注入され、そして、対象としない領域に影
響を及ぼさずに、循環系を介して伝達できるように十分な保護作用をもつ媒体に
封入してもよい。この保護媒体は、本発明で使用する超音波装置11が発生する
超音波波動または超音波エネルギーによって、破裂するか、それとも血栓崩壊剤
を露出することができる媒体である。従って、血栓崩壊剤を患部に確実に作用さ
せることができ、これによって身体の他の部位への悪影響を最小限に抑えること
ができる。このようなカプセル化材の好適な具体例には、架橋アルブミンからな
るマイクロバルーン、脂質ビヒクル及び標的化材などがあり、あるいは血液産物
に相溶性を示す他のタンパク質がある。カプセル化のサイズについては、(例え
ば、肺臓を始めとする)身体全体にカプセル化剤が行き渡り、にもかかわらず外
部からの超音波の照射により簡単にカプセル化剤を簡単に破壊できるように最適
化される。さらに別な本発明の実施態様では、血塊のある位置で空洞形成核剤と
して作用する標的化ガス充填エコーコントラスト剤を使用する。
【0036】 本発明は、急性の発作患者の治療に適用することができる。所定コースの治療
の適用を決定したならば、薬剤注入システム40を患者身体(B)の静脈内に接
続する。即ち、針46を皮膚に刺し、循環系に挿入する。適当な動脈または静脈
に針46を挿入し、血栓崩壊液48を閉塞または血塊のある位置に迅速かつ効率
よく送り込むのが好ましい。挿入する血管の具体例には、とう骨血管(図1を参
照)、肘前血管、鎖骨下血管、大腿静脈、大腿静脈がある。針46を正しく挿入
し、確実に固定したならば、弁50を開放位置に開き、血栓崩壊液48を容器か
らカテーテル44と針46を通過させて身体Bに送り込む。
【0037】 図2に例示するように、トランスデューサ20は、身体(B)の頭部(H)付
近か、あるいはこれに隣接して配置することができ、そして、好ましくは、こめ
かみ付近、あるいはこれに隣接して配置する。特に、トランスデューサ20につ
いては、固有焦点のレイリー距離(R)が約3cmから約6cmのものを選定、
位置決め、付勢して、図5および図6に示すように、二次治療領域34が血栓の
ある確率の高い領域36を含むようにする。
【0038】 発振器14を電気源に接続し、付勢する(即ち、オン状態にする)と、電流が
コード26を介してトランスデューサ20に流れる。このトランスデューサ20
において、電気エネルギーを超音波波動に転換または変換する。好ましくは、側
頭骨を介して、発生した超音波エネルギーまたは超音波波動を身体Bに照射し、
中央大脳動脈内などにある障害物や閉塞物(例えば、血塊)に照射する。トラン
スデューサ20は、約100kHzから約1MHz、例えば、約100kHzか
ら約250kHzの範囲にある周波数で、超音波動または超音波エネルギー(U
S)を放射、指向、放出または供給することができるものである。一つの具体的
な実施態様では、トランスデューサの周波数は、約120kHzである。音波の
振幅、即ち強度は、約0.5W/cm2から約10W/cm2である。一つの実施
態様では、この振幅、即ち強度は、所望に応じて2W/cm2以下にすることが
できる。超音波波動または超音波エネルギーのデューティサイクルについては、
所望に応じて調節することができ、約10%〜100%(即ち、連続波)の範囲
で設定できる。血栓崩壊液48を静脈投与している間、超音波波動または超音波
エネルギーを放射、指向、放出または供給するが、この時間は加減できる。
【0039】 好適な実施態様では、ストラップやその他の固定装置を使用して、頭部こめか
み付近に、あるいはこれに隣接してトランスデューサ20を固定することも可能
である。
【0040】 以上説明してきた本発明のシステム10および方法は、頭蓋内血栓の崩壊(溶
解)に有用である。超音波エネルギーを一次治療領域に照射すると、血栓崩壊剤
の効力を強化することができる。従って、本発明の幾つかの実施態様では、上記
治療技術を使用すると、血栓崩壊剤の投与量を少量にすることができ、これによ
って、出血合併症などの望ましくない副作用の発生する恐れを低減することがで
きる。さらに、上記システムおよび方法は、一次領域を標的とする超音波領域を
設定するものである。従って、血栓の正確な血管位置を知るために、放射線診断
や画像診断が必要ないため、治療をより早い時期に開始することができる。
【0041】 本発明のシステムは、携帯性があり、しかも使いやすいため、病院に到着する
前に、治療を開始することさえ可能である。例えば、現場での救急救命士による
治療の開始、および/または救急車中での治療が可能である。
【0042】 以上本発明を好適な実施態様について説明してきたが、本発明の範囲から逸脱
することなく、当業者ならば本発明の応用範囲をさらに広げることができるはず
である。例えば、本発明では、上記以外の血栓崩壊剤を使用することも可能であ
る。さらに、この開示により図示しかつ説明してきた幾つかのトランスデューサ
は、断面が円形であるが、(例えば、三角形、正方形、辺の数が4以上の多角形
などの)多角形、楕円形、その他の幾何学的形状を始めとする形状をもつトラン
スデューサを使用することも可能である。さらに、二次治療領域を設定する別な
方法も使用することができ、例えば、球形セグメントでビームを焦点合わせして
もよく、トランスデューサにレンズを取り付けたり、形成してもよく、等角2次
元アレイを使用してもよく、および/またはヘルメットを設けて、頭部に配設さ
れるトランスデューサを受け取るようにしてもよい。このような潜在的な応用例
については、幾つか説明したが、当業者にとってはこれら以外の応用例も明らか
なはずである。従って、本発明の範囲については、特許請求の範囲に従って解釈
すべきであり、図面に図示し、明細書で説明した細部、構造および動作の制限を
受けるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の開示に従って構成した頭蓋内超音波照射による血栓崩壊シス
テムを示す概略図である。
【図2】 図2は、本発明システムに使用する、頭部に隣接配設したトランスデューサを
示す垂直横断面図である。
【図3】 図3は、本発明のシステムに使用するトランスデューサを示す正面図である。
【図4】 図4は、本発明の別な実施態様に使用する2次元アレイとしてのトランスデュ
ーサを示す正面図である。
【図5】 図5は、本発明システムに、対応ビームプロファイルをもって使用する例示的
なトランスデューサを示す正面図である。
【図6】 図6は、本発明システムにおける超音波ビームのトランスデューサからの距離
に対する正規化強度の関係を示す軸方向ビームプロファイルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 バッセ ローレンス ジェー. アメリカ合衆国 41017 ケンタッキー州、 フォート ミッチェル、ロングメドウ レ ーン 345 (72)発明者 ワグナー ケネス アール. アメリカ合衆国 45251 オハイオ州、シ ンシナティ、ブロックトン ドライブ 3966 Fターム(参考) 4C060 JJ25 JJ27 MM25

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)個体の一方の脳半球における中央大脳動脈のM1分枝お
    よびM2分枝の少なくとも実質的部分を含む一次治療領域のほぼ全体に、所定レ
    ベルの超音波エネルギーを照射する工程、並びに、 b)個体に血栓崩壊剤を投与する工程 を有する頭蓋内超音波照射による血栓崩壊方法。
  2. 【請求項2】 トランスデューサによって、所定レベルの超音波エネルギー
    を照射する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 トランスデューサが、一次治療領域を設定するトランスデュ
    ーサのアレイを有する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 トランスデューサのアレイが、2次元等角アレイを含む請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 トランスデューサが円形横断面を有し、その直径が約6cm
    である請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 約3cmから約6cmのレイリー距離で超音波エネルギーを
    照射する請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 一方の脳半球に固有焦点を設定するレイリー距離で超音波エ
    ネルギーを照射する請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 頭蓋骨の片側に隣接してトランスデューサを配設し、頭蓋骨
    の片側に隣接する一方の脳半球に固有焦点を設定するレイリー距離で超音波エネ
    ルギーをエネルギービームとして照射する請求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 トランスデューサが、約100kHzから約250kHzの
    超音波周波数を発振する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 トランスデューサが、約120kHzの超音波周波数を発
    振する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 ビーム幅が約3cmから約4cmのエネルギービームとし
    て超音波を照射する請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 固有焦点におけるビーム幅が約3cmのエネルギービーム
    として超音波エネルギーを照射する請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 血栓崩壊剤がt−PAを含有するものである請求項1記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 一次治療領域が、さらに中央大脳動脈のM3分枝の少なく
    とも一部を含む請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 血栓崩壊剤が所定レベルの超音波エネルギーによって活性
    化される請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 血栓崩壊剤が、所定レベルの超音波エネルギーに照射され
    たときに血栓崩壊剤を放出する保護材に封入されている請求項5記載の方法。
  17. 【請求項17】 一方の脳半球における中央大脳動脈のM1分枝およびM2
    分枝の少なくとも実質的部分を含む一次治療領域のほぼ全体に所定レベルの超音
    波エネルギーを照射するトランスデューサを有する頭蓋内超音波照射による血栓
    崩壊システム。
  18. 【請求項18】 トランスデューサが、二次治療領域を設定するトランスデ
    ューサのアレイを有する請求項17記載のシステム。
  19. 【請求項19】 トランスデューサの直径が約6cmである請求項17記載
    のシステム。
  20. 【請求項20】 一次治療領域が、さらに一方の脳半球における中央大脳動
    脈のM3分枝の少なくとも一部を含む請求項17記載のシステム。
  21. 【請求項21】 トランスデューサを調節して、超音波エネルギーのデュー
    ティサイクルを変えることができるように構成した請求項17記載のシステム。
  22. 【請求項22】 トランスデューサを調節して、デューティサイクルを約1
    0%から100%の範囲で変えることができるように構成した請求項21記載の
    システム。
  23. 【請求項23】 トランスデューサが、約10%から100%のデューティ
    サイクルで超音波エネルギーを発振するように構成した請求項17記載のシステ
    ム。
  24. 【請求項24】 トランスデューサが、約100kHzから約1MHzの超
    音波周波数を発振するように構成した請求項17記載のシステム。
  25. 【請求項25】 トランスデューサが、約100kHzから約250kHz
    の超音波周波数を発振するように構成した請求項24記載のシステム。
  26. 【請求項26】 トランスデューサが、約120kHzの超音波周波数を発
    振するように構成した請求項25記載のシステム。
  27. 【請求項27】 トランスデューサが、約0.5W/cm2から約2W/c
    2の超音振幅を発振するように構成した請求項17記載のシステム。
  28. 【請求項28】 トランスデューサを調節して、超音波振幅を選択できるよ
    うに構成した請求項17記載のシステム。
  29. 【請求項29】 トランスデューサを調節して、約0.5W/cm2から約
    2W/cm2の超音波振幅を選択できるように構成した請求項28記載のシステ
    ム。
  30. 【請求項30】 全体的にトランスデューサから離れ、かつ、中央大脳動脈
    のM1分枝およびM2分枝の方に向かう方向にトランスデューサが超音波エネル
    ギーを放射し、ビームのレイリー距離が該トランスデューサから約3cmから約
    6cmになるように構成した請求項17記載のシステム。
  31. 【請求項31】 トランスデューサが、幅が約3cmから約4cmの超音波
    ビームを発振するように構成した請求項17記載のシステム。
  32. 【請求項32】 トランスデューサが、固有焦点で約3cmの幅を発振する
    ように構成した請求項17記載のシステム。
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