JP2003520647A - 患者の脳脊髄液(csf)腔から脳脊髄液を除去するための装置および方法 - Google Patents

患者の脳脊髄液(csf)腔から脳脊髄液を除去するための装置および方法

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JP2003520647A JP2001554735A JP2001554735A JP2003520647A JP 2003520647 A JP2003520647 A JP 2003520647A JP 2001554735 A JP2001554735 A JP 2001554735A JP 2001554735 A JP2001554735 A JP 2001554735A JP 2003520647 A JP2003520647 A JP 2003520647A
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Abstract

(57)【要約】 正常な頭蓋内圧を有する患者(例えば水頭症を患っていない患者)のための、比較的一定の流速にて、患者の脳脊髄液(CSF)腔からCSFを除去するための装置および方法。これらの装置および方法は、正常な頭蓋内圧(例えば、直立している患者における−170mmHOと横たわっている患者における200mmHOとの間の頭蓋内圧)にて、比較的低い流速(通常、0.2ml/分未満)でのCSFの除去を可能にする排出路を提供する。比較的低い一定速度でのCSFの除去は、アルツハイマー病、ならびにCSF中の毒性および/または病原性物質の存在に関連した他の症状を治療するのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (1.発明の分野) 本発明は一般に、医療装置および方法に関する。より詳細には、本発明は、ア
ルツハイマー病および他の疾患を治療するために、患者の脳脊髄液(CSF)腔
からCSFを除去するための改良された装置および方法に関する。
【0002】 アルツハイマー病は、臨床的に記憶、認識、推論、判断、および感情安定性の
進行性損失を特徴とし、激しい知能低下、最終的には死へと徐々に導く退行性脳
障害である。アルツハイマー病は、高齢者における進行性精神衰弱(痴呆)の最
も一般的な原因であり、米国において4番目に代表される一般的な医学的死因で
あると推定される。アルツハイマー病は、世界中のすべての人種および民族に見
られ、現在および将来の主要な公衆衛生問題を与えるものである。現在、米国単
独では約2百万〜4百万の人々がこの疾患にかかっていると推定され、今のとこ
ろ治らないものと考えられている。
【0003】 最近、アルツハイマー病のための有望な治療が提唱された。その提唱された治
療は、アルツハイマー病を患っている患者の脳脊髄液(CSF)腔(クモ膜下腔
、脳室、脊柱、および脳間隙腔を含む)からのCSFの除去によるものである。
この治療は、少なくとも幾つかの場合では、老人(またはアミロイド)斑と呼ば
れる特徴的病変、およびアルツハイマー病に関連した脳内の他の特徴的病変が、
患者のCSF中のある毒性物質の保持に起因するという原則に基づいている。β
−アミロイドペプチド(Aβ−42 アミロイド)、MAP、tauなどを始め
とする、毒性、神経毒性および病原性物質を含む多数の疑わしい病原性物質が、
今日までに同定されている。生産されたばかりのCSFは、これらの毒性物質を
低レベルで有するか、または含まないと考えられる。したがって、患者のCSF
腔からCSFを除去することにより、このような物質の濃度を低減させ、アルツ
ハイマー病の発症および/または進行を有意に防ぐと考えられる。アルツハイマ
ー病のためのこの治療は、Rubenstein(1998)The Lanc
et,351:283−285、およびPCT出願公開公報第98/02202
号に最近記載された。
【0004】 水頭症は、患者のCSF腔、特に脳室からCSFを除去することにより治療さ
れる別の症状である。水頭症は、CSFの過剰の生産または保持に起因する頭蓋
内圧の上昇を特徴とし、このような過剰CSFの除去が、この症状には非常に効
果的な治療であることが見出されている。水頭症、潜在性水頭症、および他のC
SF障害の治療のために、多数の特定カテーテルおよびシャントが設計および製
造されてきた。
【0005】 アルツハイマー病または水頭症のいずれかの治療のためのCSF除去は、CS
F腔にて、好ましくは脳室からCSFを収集し、かつ収集した液をCSF腔の外
側にある場所へ輸送することが可能である様々な装置を用いて達成することがで
きる。通常、その場所は、液およびいかなる毒性物質をも安全に受け入れること
が可能である、静脈系または腹膜腔のような体内の場所であるが、経皮装置を用
いてCSFを外部に廃棄することも可能である。患者のCSF腔からCSFを除
去するための典型的なシステムを図1に示し、それはアクセス構成要素12、廃
棄構成要素14、および流量制御構成要素16を含む。
【0006】 図1のシステムは一般的に、アルツハイマー病および水頭症の両方の治療に適
しているものの、流量制御構成要素の具体的な特性は、2つの疾患の異なる性質
のために全く異なるはずである。水頭症の治療は、正常な生理学的範囲内に頭蓋
内圧を保持するために、CSF腔から廃棄場所までのCSFの流速を制御するこ
とにより、最良に達成される。水頭症の治療システムにおける流量制御モジュー
ルに特に適した流量制御特性を図2に示す。図2は、Nitinol Medi
cal Technologies,Inc.Boston,Massachu
setts,02210から(以前は、Cordis,Miami,Flori
daから)入手可能な市販のOrbis−Sigma(登録商標)弁ユニットに
用いられる型の流量制御弁について記載する米国特許第4,781,672号か
ら引き出したものである。簡潔に言うと、圧力Pは、CSF腔と廃棄場所との間
の差圧である。この特許は、差圧Pが80mmHOの初期レベルPに到達す
ると、制御弁が約0.4ml/分の初期流速Qをもたらし、差圧が350mm
Oの高い値Pに増加するにつれ、制御弁が0.8ml/分の大きな流速Q にまで増加させることを教示する。圧力PがP未満である場合、本質的に流
れはない。Pを超える圧力では、流量は本質的に無制限である。このような弁
流量特性は、P未満の圧力に関しては、圧力を減少させる必要がなく、したが
ってCSFを除去する必要がないので、水頭症の治療に特に適している。P
らPの圧力に関しては、制御されたCSFの除去が、過剰量のCSFを除去す
る最低限の危険性で頭蓋内圧を低減するのに望まれる。頭蓋内圧がPを超える
と、CSFの迅速な除去が、頭蓋内圧をより安全なレベルにまですぐに低減する
のに必要である。患者のCSF腔からCSFを排出するためのこのような従来型
システムは一般に、アルツハイマー病またはCSF中の毒性物質に関連する他の
症状を患っている患者の治療には適さない。
【0007】 これらの理由から、患者のCSF腔からCSFを除去するための装置および方
法を提供することが望ましく、ここでこのような装置および方法は、アルツハイ
マー病および脳脊髄液内の毒性物質に関連する他の症状を治療するために、特に
改変および最適化される。このような装置および方法は、好ましくは、患者を危
険にさらす方法でのCSFの過剰な除去を行うことなく、毒性物質を減じたレベ
ルにまで効果的に除去する方法で、患者から制御されたCSF除去を行うために
提供される。このような目的は、以下に記載の本発明によって少なくとも部分的
に果たされる。
【0008】 (2.背景技術の説明) 脳のCSF領域から脳脊髄液を除去することによるアルツハイマー病の治療は
、同時係属中の1996年7月11日に提出された米国特許出願番号08/67
8,191号、および1997年7月25日に提出された米国特許出願番号08
/901,023号に記載されており、これらはともに、本発明の譲受人に譲渡
されている。これら2つの出願のそれぞれの完全な開示は、参考として本明細書
に援用される。後者の出願は、国際公開第98/02202号に相当する。
【0009】 水頭症を治療するための方法およびシャントは、米国特許第3,889,68
7号、同第3,985,140号、同第3,913,587号、同第4,375
,816号、同第4,377,169号、同第4,385,636号、同第4,
432,853号、同第4,532,932号、同第4,540,400号、同
第4,551,128号、同第4,557,721号、同第4,576,035
号、同第4,595,390号、同第4,598,579号、同第4,601,
721号、同第4,627,832号、同第4,631,051号、同第4,6
75,003号、同第4,676,772号、同第4,681,559号、同第
4,705,499号、同第4,714,458号、同第4,714,459号
、同第4,769,002号、同第4,776,838号、同第4,781,6
72号、同第4,787,886号、同第4,850,955号、同第4,86
1,331号、同第4,867,740号、同第4,931,039号、同第4
,950,232号、同第5,039,511号、同第5,069,663号、
同第5,336,166号、同第5,368,556号、同第5,385,54
1号、同第5,387,188号、同第5,437,627号、同第5,458
,606号、PCT国際公開公報第96/28200号、欧州公報第42155
8号、第798011号および第798012号、フランス公報2 705 5
74号、スウェーデン公報第8801516号、および旧ソビエト連邦共和国特
許第1297870号に記載されている。多数の市販の水頭症シャント装置の圧
力−流量性能の比較が、Czosnykaら(1998)Neurosurge
ry 42:327−334に示されている。三段圧力応答プロフィールを有す
るシャント弁は、Nitinol Medical Technologies
,Inc.Boston,Massachusetts 02210により(以
前はCordisにより)、Orbis−Sigma(登録商標)という商品名
で販売されている。米国特許第5,334,315号は、脳脊髄液を含む様々な
体液の、そこから病原性物質を除去するための治療について記載している。
【0010】 CSF腔におけるCSFの圧力および他の特性を記載する論文としては、Co
ndon(1986)J.Comput.Assit.Tomogr.10:7
84−792、Condon(1987)J.Comput.Assit.To
mogr.11:203−207、Chapman(1990)Neurosu
rgery 26:181−189、Magnese(1976)J.Neur
osurgery 44:698−705、Langfitt(1975)Ne
urosurgery 22:302−320が挙げられる。
【0011】 (発明の要旨) 本発明による装置および方法は、患者の脳脊髄液(CSF)腔からの制御かつ
最適化されたCSF除去を提供する。これらの装置および方法は特に、アルツハ
イマー病、ならびにCSF中の毒性物質の保持および蓄積により引き起こされる
か、そうでなればそれらに関連した他の症状の治療のためのものである。アルツ
ハイマー病のほかに、本発明は、ダウン症候群、オランダ型のアミロイドーシス
を伴う遺伝性脳出血(HCHWA−D)などのような、患者の脳での毒性物質の
蓄積およびその結果生じる病変に起因する他の症状を治療するのに有用である。
潜在的に推定される物質の慢性または急性の存在に関連する他の治療可能な症状
としては、癲癇、ナルコレプシー、パーキンソン病、多発性神経障害、多発性硬
化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、重症筋無力症、筋ジストロフィー、筋緊
張性ジストロフィー、他の筋緊張性症候群、多発性筋炎、皮膚筋炎、脳腫瘍、ギ
ヤン・バレー症候群などが挙げられる。
【0012】 本発明の装置および方法は、「正常な」頭蓋内圧、すなわち、患者が横になっ
ているときの200mmHO未満の頭蓋内圧、および患者が直立しているとき
の−170mmHOよりも高い頭蓋内圧(ここで圧力は、周囲圧に対して測定
される)を有する患者における症状を治療するためのものである。対照的に、水
頭症を患っている患者は、一定の、または定期的に上昇した200mmHO(
横になっているとき)を超える頭蓋内圧を有し、治療を受けない場合には、多く
の場合、正常レベルの2倍または3倍のレベルに到達する。本発明の装置および
方法は、一般に上昇した頭蓋内圧を有する患者、特に水頭症を患っている患者の
治療のためのものではない。
【0013】 治療を受けていない頭蓋内圧および脳室圧における差異、ならびに異なる治療
の終点(水頭症の治療は、上昇した圧力の低減を要する一方、本発明による治療
は、CSF中の物質濃度の低減を要する)は、有意に異なる治療装置および方法
を要する。特に、本発明による治療および方法は、比較的低いCSF除去速度、
通常的には0.01ml/分〜0.2ml/分の範囲、より通常的には0.03
ml/分〜0.1ml/分の範囲、好ましくは0.04ml/分〜0.06ml
/分の範囲のCSF除去速度によるものである。さらに好ましくは、このような
低速でのCSF除去は、連続的に、あるいは少なくとも頭蓋内圧および脳室圧が
ある最低レベル未満(例えば約−170mmHO未満)に下がらない限り行わ
れる。このような安全閾値は一般的に、直立しているときの患者の最低予想脳室
圧に相当する。上記頭蓋内圧および脳室圧は、「ゲージ」圧として、すなわち周
囲圧に対して規定または測定される。頭蓋内圧は、CSF腔および患者が背筋を
伸ばして座っているか、または立っているときに生じるCSF液柱の従順な性質
の結果、周囲圧(0mmHO)未満に下がる。流量制御モジュールの、頭蓋内
圧または脳室「根源」圧の変化に関係なく比較的一定の流量(以下に定義する)
を保持する能力は、本発明の重要な局面である。
【0014】 本発明のCSF除去技術は一般的に、所望の一定流速を達成するために、圧力
補正された除去によるものであり、ここでほぼ一定(通常±75%以内で、好ま
しくは±50%以内で、より好ましくは±20%以内で変化する)の除去速度は
、CSF腔および廃棄部位間の流量制御モジュールにおいて圧力制御された可変
抵抗路を提供することにより達成される。対照的に、米国特許第4,781,6
72号に記載されるもののような水頭症治療のため流量制御弁は、流れ弁を通り
過ぎる差圧が特定の制御ポイントを通過すると、流速に有意な変化を故意に提供
する。正常なCSF生産速度未満であるほぼ一定の流速の本発明による使用は、
CSFの過剰除去の可能性、およびCSF貯留に関連した閉塞の危険性を最低限
にする。
【0015】 第1の局面では、CSF中の毒性物質の濃度を低減するための方法は、患者に
おけるCSF腔、典型的には脳内の脳室から排出路を築くことを含む。頭蓋内圧
が、比較的広範囲にわたって、典型的には、患者の向きに依存して、−170m
mHO〜200mmHOにわたって変化し得る間、排出路は、上述の範囲の
速度でCSFを除去するように設計または規定される。通常、頭蓋内圧が上記範
囲にわたって変化する際、CSF流速は、±75%、通常±50%、好ましくは
±20%以内で変化する。
【0016】 排出路は、水頭症の治療で一般的に用いられる型の任意の内部または外部の廃
棄場所にまで延び得る。通常、廃棄場所は、静脈系、腹膜腔、胸膜腔などの中に
ある。患者の身体の外側の空間へ、例えば排出袋中へ廃棄が行われる位置で経皮
装置を用いることも(通常はあまり望まれないが)可能である。
【0017】 本発明による装置は、患者の脳室またはCSF腔の他の部分(例えば腰椎腔)
に存在するように適合されたカテーテルのようなアクセス構成要素、およびアク
セス構成要素の出口に接続可能な流量制御構成要素を含む。流量制御構成要素は
、CSF腔における圧力が上述の範囲にわたって変化する間、アクセス構成要素
からのCSF流速を上述の流速範囲内に制御するように適合される。記載の実施
形態では、流量制御構成要素は受動的であり、すなわち圧力補正された流量制御
弁である。しかしながら、本発明はまた、能動的に制御された流量制御弁および
ポンプも包含し、ここで弁およびポンプは、電池、患者の動きなどにより動力を
供給され得る。この装置は、流量制御構成要素の出口に接続可能な廃棄構成要素
をさらに含んでもよい。廃棄構成要素は通常、静脈系、腹膜腔、胸膜腔などのよ
うな対象廃棄部位に排出路をさらに誘導するように適合される。好ましくは、流
量制御構成要素はさらに、頭蓋内圧が上述の安全閾値未満に下がると、CSFの
流れを止めるか、または大きく減少させるように適合される。
【0018】 場合によっては、この装置は、流量制御モジュールを単独で含んでもよい。
【0019】 特定の実施形態では、本発明による流量制御モジュールは、アクセス構成要素
の出口に接続可能な隔膜弁を含む。隔膜弁は、圧力応答性隔膜、輪郭(cont
oured)プラグ、および輪郭プラグを収容し、そこからCSFが流れること
を可能にするオリフィスを含む。プラグまたはオリフィスのいずれかは、弁を通
り過ぎる差圧の変化に応じて、隔膜とともに動くように連結される。輪郭プラグ
は、プラグとオリフィスとの間に可変の環状流れ領域を提供するように選択され
た輪郭(profile)(または他の変形)を有しており、したがって頭蓋内
圧が上述の範囲内で変化する間、流量は、上述の対象範囲内に制御される。通常
、オリフィスは、隔膜に直接連結されるが、一方プラグは、弁本体に対して固定
される。この装置は、アクセス構成要素および/または廃棄構成要素をさらに含
んでもよく、それは、上記の構成要素のいずれかであり得る。
【0020】 (好ましい実施形態の説明) 脳および脊髄は、脳脊髄液(CSF)に浸されており、髄膜として知られる薄
膜内部にて頭蓋および脊柱内に入っている(図1A)。髄膜内の腔としては、ク
モ膜下腔SAS、脳室(側脳室LV、第3脳室3V、および第4脳室4Vを含む
)、脊柱、および脳間隙腔が挙げられ、本明細書ではそれらを「CSF腔」と称
する。脳の頭蓋内空間の容積は、平均して約1700mlである。脳の容積は、
約1400mlであり、頭蓋内血液の容積は、約150mlである。残りの15
0mlは、CSFで満たされている(この容積は、60ml〜290ml内で変
化し得る)。CSFは、CSF腔内で循環している。CSFは、脈絡叢により主
に形成され、それはCSFの全容積の約80%を分泌する。残りの供給源は、上
衣下領域の血管系、および軟膜である。CSFの全容積は、1日につき数回入れ
換えられ、したがって健常成人において、24時間毎に約500mlが生産され
る(約20ml/時間または0.35ml/分に等しい)。生産速度は、老齢者
および若者で変化する。
【0021】 脳脊髄液は、主に大脳半球上面にわたって位置するクモ膜絨毛により吸収され
る。幾つかの絨毛はまた、脳下面に、および脊髄神経根に沿って存在する。吸収
プロセスには、大分子のバルク輸送、ならびに小分子の多孔質膜を通り過ぎる拡
散が含まれる。CSFの生産および吸収は、医学文献に十分に記載されている。
例えば、Adamsら、(1989)「神経学の原則(Principles
of Neurology)」501−502頁を参照されたい。
【0022】 先ほど記載したように、CSFは、循環により自然に吸収および除去されると
同時に、アルツハイマー病に関連した物質のような、CSFに存在し得るある毒
性物質が、アルツハイマー病や他の障害を引き起こし得る程度に蓄積または残存
する可能性があると考えられる。このような物質は、過剰に生産され、および/
またはそれらの生成速度よりも遅い速度で除去されるため、それらは蓄積して、
毒性を増し、および/または脳内で、もしくはCSF腔の別の場所で毒性を示す
ようになる閾値濃度に到達する。本発明は、このような毒性物質に関連した症状
を治療、抑制または回復するために、CSFからのこのような物質の除去の改善
のための特定の装置および方法に関する。特に、本発明は、CSF腔からCSF
の一部を除去することにより、CSF中のこのような物質の濃度を低減すること
に関する。このような除去は、CSFの生産を高め、および/またはCSFの自
然の吸収を低減させると考えられ、したがって、CSF腔におけるCSFの全容
積は、安全なレベル未満に減少されない。さらに、CSFが除去される速度は一
般的に、相当小さく(水頭症の治療のための除去速度と比較した場合)、そのた
め過剰量のCSFを除去する可能性は非常に低い。
【0023】 したがって、CSF腔からCSFを除去することにより、除去されたCSF中
に存在する毒性物質は、CSF腔から除去され、吸収または再循環に利用されな
い。除去速度がこのような物質の生産速度を超える限りは、このような物質の濃
度を減少させることができる。通常、除去されたCSFは、毒性物質に耐え得る
患者の身体内の自然の廃棄部位へ導かれる。上述のアルツハイマー病に関連した
物質に特に適した部位としては、静脈系、腹膜腔、胸膜腔などが挙げられる。毒
性物質が患者の身体内に運ばれると害がある場合には、または任意の他の理由の
ために、例えば、経皮カテーテルおよび外部収集袋または他の容器を用いて、患
者の身体からCSFを除去することも可能である。患者の利便性のために、かつ
感染の危険性を低減するために、システム全体を皮下に保持することが一般的に
好ましい。
【0024】 図3を参照すると、本発明の装置および方法は特に、正常な頭蓋内圧P(例え
ば、周囲圧に対して、−170mmHO〜200mmHO)にてCSF腔か
らのCSFの比較的一定の流速Fを維持するためのものである。安全性に関して
は、装置および方法は、直立している患者に関する最低予想頭蓋内圧、典型的に
は−170mmHOにある、またはその付近にある閾値P未満の頭蓋内圧で
は、CSFをほとんどまたは全く除去しないように設計される。Pを超える頭
蓋内圧では、CSF流速Fは通常、上述の特定範囲で、低値F〜高値Fであ
る。通常、流速Fは、比較的一定のレベルであり、好ましくは速度は圧力修正さ
れ、したがって予想範囲内の頭蓋内圧に関して、±75%以内で、好ましくは±
50%以内で、より好ましくは±20%以内で変化しない。図3に見られるよう
に、流速Fは、少なくともPからPの範囲にわたっては一定であることが望
ましく、本発明が過度の頭蓋内圧を治療するためのものでなく、むしろ(Pが閾
値Pを超えている限り)差圧に関係なく比較的低い一定速度でCSFを除去す
るためのものであるので、より高い差圧に関してさえも、流速は一定状態を保つ
ことがより好ましい。
【0025】 CSF腔からCSFを除去するための本発明による装置を図4に概略的に示す
。装置は一般的に、アクセス構成要素50、流速制御構成要素60、任意に、廃
棄構成要素70、および任意に、流量または検出構成要素80を含む。流速制御
構成要素60を除いて、本発明は、同時係属中出願第08/901,023号(
その完全な開示は、すでに参照により本明細書中に援用されている)に記載の型
の構成要素を使用してもよい。しかしながら、流速制御構成要素60は、すでに
記載してきた流量−圧力応答特性を達成するために明確に構築される。
【0026】 図5A〜5Cに示すように、米国特許第4,781,672号に記載の型の受
動型流量制御弁を、本発明の流量−圧力特性を提供するよう改変してもよい。米
国特許第4,781,672号の完全な開示は、参照により本明細書に援用され
る。その特許における弁座67および弁棒68(および任意に隔膜および/また
は他の弁構成要素)の特性を改変することにより、本発明の流量特性が達成され
得る。特に、図5A〜図5Cに示すように、弁座67’および弁棒68’を代用
することにより、所望の流量特性を達成することができる。弁座67’および弁
棒68’は、本出願の特許請求の範囲に記載のオリフィスおよび輪郭弁プラグを
含む。切り込み(notched)、薄切り(sliced)または先細(ta
pered)面69は、図5Bおよび図5Cに示すように、弁プラグ68’の片
側に形成されて、プラグが弁座67’に対して上昇するにつれ、プラグおよび弁
座間の利用可能な環状領域を変化させ得る。図5Aに示すように、弁構造が閉じ
ている場合、固定構成要素66の下面上に形成された環状リング65は、弁座6
7’の上面に対して据え付けられる。こうして、弁は閉じている。CSFは、弁
構造に流れ込むにつれ弁座67’に対して圧力をかけ、弁座は、図5Bおよび5
Cの両方に示すように、弁座を下方へ動かさせる隔膜に備え付けられている。比
較的小さい差圧では、弁座67’は、部分的に弁プラグ68’より下方に下がり
、プラグ68’および弁座67’間の環状空間を広げる切り込み領域69部分内
へ、あるいはそれよりもさらに先に入り込む。入口圧がさらに増加する(したが
って、差圧も増加する)につれ、弁座67’がさらに下方に移動し、弁座67’
を介して利用可能な流量領域が減少する切り込み部分に移動する。こうして、弁
構造は圧力補正され、したがって、差圧が増加するにつれ、流れに対する抵抗が
増し、システムの差圧に関係なく、一定の流速を保持するよう作用する。図5A
〜5Cによる弁の全行程は一般的に、約Pの差圧で弁がまず開き、最大予想差
圧Pを十分に超える差圧で完全に開くように行われるように選択され、したがっ
て比較的一定の流速が、P〜Pの予想差圧範囲全体にわたって保持され得る
。あらゆる場合で、差圧値Pは、頭蓋内圧、流体静力学的圧力、および放出部位
での圧力(例えば、腹腔内圧力)の総計である。
【0027】 市販のOrbis−Sigma(商標)弁ユニットの改変は特に利便性がよい
が、各種の他の特定の弁設計もまた、本発明の所望の圧力−流量特性を提供する
のに利用可能である。ここで、2つの図6Aおよび6Bを参照すると、弁構造1
00は、入口オリフィス104を有するプレート102を含む。往復弁プラグ1
06は、その上端上でプレート108に結合している。そのプレートは、プレー
ト102から下向きに突き出ているシールリング110に対して据え付けられ、
したがって、十分なCSF入口圧がオリフィス104を通り過ぎるようになり、
わずかな圧縮下にあるばね112に対して弁プラグ106を開くまで、弁は閉じ
ている。図6Bに示すように、弁がいったん開くと、CSFはプレート108を
通り過ぎて、そしてプラグ106および弁本体に形成された円筒状壁122間の
環状空間120へと流れる。入口圧および差圧が増加するにつれ、プラグ20は
さらに下がり、したがってプラグ106と円筒状壁122との間に形成される環
状内腔の長さが増加する。内腔長がさらに増加するにつれ、流れに対する抵抗も
増し、こうして、弁構造100は本発明の原理に従う圧力補正構造となる。すな
わち、プラグ106を通り過ぎる差圧が増加するにつれ、プラグは、円筒状空間
122へさらに先へと移動する。プラグを通り過ぎる差圧により、ばね112の
上向きの力がプラグ106上の下向きの力と等しくなると、力の平衡に到達する
。したがって、弁プラグは、差圧の増加に応じて、流れ抵抗を増加させるように
下方に移動する。
【0028】 様々な他の特定の弁構造もまた利用可能である。
【0029】 上記は、本発明の好ましい実施形態の完全な説明であるが、様々な代替物、改
変物、および均等物を用いてもよい。したがって、上記説明は、併記の特許請求
の範囲により規定する本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、脳のCSF腔から脳脊髄液を除去するための従来型システムの構成要
素および配置を示す概略図である。
【図1A】 図1Aは、本明細書で「CSF腔」と称する、クモ膜下腔SAS、脳室(側脳
室LV、第3脳室3V、および第4脳室4Vを含む)、脊柱、および脳間隙腔を
示す。
【図2】 図2は、水頭症を治療するための図1に示したようなシステムに用いられる従
来型流れ弁の圧力−流量の関係を示す。
【図3】 図3は、本発明の装置および方法に関する典型的な流量−圧力の関係を示す。
【図4】 図4は、本発明の原理に従って、患者の脳のCSF腔からCSFを排出するた
めの本発明による装置の概略図である。
【図5】 図5A〜5Cは、米国特許第4,781,672号の流量制御弁にそって作製
することができる改変体を示し、したがって、その特許に記載の弁は、本発明の
原理に従って、流量−圧力特性を示す。
【図6】 図6Aおよび6Bは、本発明を実施するための弁機構の代替的実施形態を示す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA01 AA07 BB01 CC01 FF01 QQ25 4C077 AA16 BB10 EE04 EE10 JJ05 JJ13 JJ16 KK11

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の脳脊髄液(CSF)における毒性物質のレベルを低下
    させるための方法であって、該方法は、以下: 該患者の脳においてCSF腔からの排出路を確立する工程であって、ここで、
    該排出路は、クモ膜下腔における圧力が−170mmHOから200mmH Oに変化する間に、0.01ml/分〜0.2ml/分の範囲の速度でCSFを
    除去する、工程、 を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記排出路が、前記圧力範囲にわたって、0.03ml/分
    〜0.1ml/分の範囲の速度でCSFを除去する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記排出路が、前記圧力範囲にわたって、0.04ml/分
    〜0.06ml/分の範囲の速度でCSFを除去する、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記CSF腔の圧力が前記範囲にわたって変化する場合に、
    前記CSFの流速が±75%以内で変化する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記排出路が、腹膜腔、胸膜腔、静脈系、または外側の空間
    の内部に延びる、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記CSF腔の圧力が前記範囲にわたって変化する場合に、
    前記CSFの流速が±50%以内で変化する、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記CSF腔の圧力が前記範囲にわたって変化する場合に、
    前記CSFの流速が±20%以内で変化する、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記CSF腔内の圧力が−170mmHO未満に低下した
    場合に、前記排出路がクモ膜下領域からのCSFの流れを停止させる、請求項1
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 患者の脳脊髄液(CSF)腔からCSFを排出するための装
    置であって、該装置は、以下: 入口および出口を有するアクセス構成要素;ならびに 該アクセス構成要素の該出口に接続して排出路を確立することが可能な流量制
    御構成要素であって、ここで、該流量制御構成要素が、該CSF腔における圧力
    が−170mmHOから200mmHOに変化する間に、0.01ml/分
    〜0.2ml/分の範囲でCSFの流速を制御するよう適合されている、流量制
    御構成要素、 を備える、装置。
  10. 【請求項10】 前記排出路が、前記圧力範囲にわたって、0.03ml/
    分〜0.1ml/分の範囲の速度でCSFの流量を制御するよう適合されている
    、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記排出路が、前記圧力範囲にわたって、0.04ml/
    分〜0.06ml/分の範囲でCSFの流量を制御するよう適合されている、請
    求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記流量制御構成要素が、前記範囲にわたって変化するC
    SF腔の圧力に応答して±75%以内で変化するCSFの流速を確立する、請求
    項9に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記流量制御構成要素が、前記範囲にわたって変化するC
    SF腔の圧力に応答して±50%以内で変化するCSFの流速を確立する、請求
    項9に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記流量制御構成要素が、前記範囲にわたって変化するC
    SF腔の圧力に応答して±20%以内で変化するCSFの流速を確立する、請求
    項9に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記流量制御構成要素に接続可能な廃棄構成要素をさらに
    備える、請求項9に記載の装置。
  16. 【請求項16】 頭蓋内圧が−170mmHO未満に低下した場合に、前
    記流量制御要素が前記CSF腔からのCSFの流れを停止させる、請求項9に記
    載の装置。
  17. 【請求項17】 患者の脳の脳脊髄液(CSF)腔からCSFを排出するた
    めの装置であって、該装置は、以下: 入口および出口を有するアクセス構成要素;ならびに 該アクセス構成要素の該出口に接続可能な隔膜弁であって、圧力応答性隔膜、
    輪郭プラグ、ならびに該輪郭プラグを受容してCSFの流れを可能にするオリフ
    ィスを備え、ここで、該プラグおよびオリフィスの一方が、該隔膜に連結され、
    その結果、該プラグおよびオリフィスが、該隔膜に対する該アクセス構成要素の
    該出口からのCSFの圧力の変化に応答して互いに反射的に移動し、ここで、該
    輪郭プラグが、該オリフィスを通るCSFの流速を、該CSF腔における圧力が
    −170mmHOから200mmHOに変化する間に、0.01ml/分〜
    0.2ml/分の範囲で制御するよう適合されたプロフィールを有する、核膜弁
    、 を備える、装置。
  18. 【請求項18】 前記オリフィスが前記隔膜に直接連結されている、請求項
    17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記隔膜弁に接続可能な廃棄構成要素をさらに備える、請
    求項17に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記輪郭プラグプロフィールが、前記圧力範囲にわたって
    、0.03ml/分〜0.1ml/分の範囲の速度でCSFを除去するよう選択
    される、請求項17に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記輪郭プラグプロフィールが、前記圧力範囲にわたって
    、0.04ml/分〜0.06ml/分の範囲の速度でCSFを除去するよう選
    択される、請求項20に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記輪郭プラグプロフィールが、クモ膜下腔の圧力が前記
    範囲にわたって変化する場合に、±75%以内でのCSFの流速の変化を可能に
    するよう選択される、請求項20に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記輪郭プラグプロフィールが、クモ膜下腔の圧力が前記
    範囲にわたって変化する場合に、±50%以内でのCSFの流速の変化を可能に
    するよう選択される、請求項20に記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記輪郭プラグプロフィールが、クモ膜下腔の圧力が前記
    範囲にわたって変化する場合に、±20%以内でのCSFの流速の変化を可能に
    するよう選択される、請求項20に記載の装置。
  25. 【請求項25】 クモ膜下領域の圧力が−170mmHO未満に低下した
    場合に該クモ膜下腔からのCSFの流れを停止させるように、前記隔膜弁が構成
    されている請求項17に記載の装置。
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