JP2003519328A - マイクロ燃焼エンジン/発電機 - Google Patents

マイクロ燃焼エンジン/発電機

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JP2003519328A
JP2003519328A JP2001549911A JP2001549911A JP2003519328A JP 2003519328 A JP2003519328 A JP 2003519328A JP 2001549911 A JP2001549911 A JP 2001549911A JP 2001549911 A JP2001549911 A JP 2001549911A JP 2003519328 A JP2003519328 A JP 2003519328A
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coil
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ヤン,ウェイ
ジョンソン,バージェス・アール
ボン,ウルリヒ
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ハネウェル・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 3層の微細加工された材料内で構築されたノッキング・ベースのマイクロ燃焼エンジン。2つの外層は、ガスおよび燃料を中間層内の通気路に出入りするように向けるための手段を含む。中間層には、一体の空気ばねを有する、または有することのない2つの直線で自由なピストンと、ガスおよび燃料を燃焼チャンバに出入りするように向けるための通気路とが微細加工されている。高い圧縮比が達成される。エンジンは、電気エネルギーを発生させるための手段と共に構築することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景) 本発明は、エネルギーの生成に関する。詳細には、小型デバイスによる少量の
エネルギーの生成に関し、より詳細には、マイクロ燃焼エネルギー生成に関する
【0002】 バッテリは、小型の可搬電源として良好に働く。しかし、バッテリは充電に比
較的長い時間を必要とし、充電式でない場合は、ますます反感の高まる廃棄物処
分問題を引き起こす。さらに、体積または質量エネルギー密度が(液体燃料のも
のに比べて)低い欠点がある。やがて燃料電池が上記の問題を克服する可能性が
あるが、現在のところ燃料電池は燃料不純物に非常に弱く、または非常に高い動
作温度を必要とし、始動を遅らせ、熱サイクル応力のため有効寿命を短縮する。
【0003】 提案されているマイクロ燃焼エンジン(MCE)および/またはマイクロ燃料
発電機(MCG)は、充電(必要とするのは1分未満)間で同様な体積のバッテ
リ(たとえば、ブタンのBicライターと同体積)の3倍長く動作し、交換が必
要なとき処分問題はない。あるいは、好ましいとき、比較可能なバッテリより1
5倍の加熱エネルギーまたは出力機械仕事が得られる。
【0004】 (発明の概要) 本発明は、一部において、少なくとも2つの自由ピストン(機械的結合のない
ピストン)を有するマイクロ・エンジンのためのピストン同期の電気制御に関す
る。マイクロ・エンジンの寸法は、一般に1ミリメートル(mm)以下であり、
これは、典型的な燃料での燃焼のための消炎距離(quenching len
gth)より小さい。したがって、不可能ではないが、従来のスパーク・プラグ
で燃焼を開始させるのは困難である。この困難を克服するために、マイクロ・エ
ンジンはノック・モード(つまり、均質な自己点火)で動作し、燃料は、火花な
しで燃焼を開始するのに十分な高い圧力および温度に圧縮される。2ピストンマ
イクロ・エンジンでは、2つのピストンが出会う各サイクルのとき燃焼が起こる
。好ましくはこれが、効率的に燃料を供給することができ、かつ排気を処理する
ことができるエンジン・シリンダの中央付近である。これは、2つのピストンの
動きを同期させることを必要とする。ピストンが同期されていない場合は、燃焼
のポイントがマイクロ・エンジンの中央から離れて起こり、マイクロ・エンジン
が動作する効率が低下し、あるいは多分まったく動作しなくなる。本発明は、電
気的な方法を使用してピストンを同期させる。従来のエンジンでは、ピストンが
機械的な結合によって同期される。自由ピストン・エンジンでは、これが可能で
ない。ピストンを使用して発電する場合には、発電するための手段を使用して、
同期誤差を検知し、ピストンに力を加えて同期誤差を補正することもできる。発
電に加えて、電磁石を使用してピストンの位置を検知し、ピストンに力を加える
。しかし、圧電型または静電型変換器など他のタイプの機械から電気への変換器
を使用するとき、多数の外部制御回路が適用可能である。
【0005】 提案されているエンジン/発電機の基本概念は、42〜53MJ/kg(11
.7〜14.7kWh/kgまたは18,000〜22,000Btu/lb)
の範囲にわたる、使用可能な水素燃料の高いエネルギー密度を利用することであ
る。しかし、燃料電池内の活性な/触媒作用の表面の適切な動作に基づくのでな
く、燃焼エンジンの仕事ポテンシャルを、化学エネルギーから電気エネルギーへ
の変換のために動力化する。小型の可搬システムのための主な課題は、10ワッ
ト以下の出力を効率的に達成する非常に小型の機能するエンジンを獲得すること
である。
【0006】 本MEMS(すなわち、マイクロ・エレクトロメカニカル・システム)エンジ
ンの特徴は、以下のようなものである。これは、完全な慣性補償を有する直線−
自由ピストン・エンジンである。このエンジンには、ピストン・リングがなく、
吸気または排気バルブがなく、気化器がない。このエンジンは、「ノッキング」
燃焼を利用して、従来の消炎距離より小さい燃焼チャンバ内で壁消炎を克服する
。これは、小型のシリンダおよびピストン幾何形状内で高い断熱圧縮率を実施す
る。
【0007】 このエンジンの特徴は、3つの領域に由来する。1つは、対向する2重ピスト
ン・エンジンに、有利な排気ガスおよび新しいガス混合物の給掃気ならびに固有
の慣性補償を組み合わせることである。もう1つは、ガスばねを有する自由ピス
トン・エンジン設計である。これは、エンジン−発電機構成で、ディーゼルまた
は火花点火ではなく「ノッキング」を、かつ、埋込み型ピストン内磁石を使用す
る。ピストン・サイズは、0.1〜3mm(の方形または丸型断面)、長さ5〜
14mmである。このシステムは、±2.5μmの許容差帯(toleranc
e band)内で、DRIE(deep reactive ion etc
hing)または他のプロセスを介してセラミックまたはシリコン内で作製する
ことができる。上層および下層は、サファイア、パイレックス(登録商標)(P
yrex)(登録商標、以下同じ)、シリコンまたは他の適応する材料で構成す
ることができる。シリコン炭化物および金属もまた、エンジンの構造内で使用す
ることができる。
【0008】 2重−対向型の自由ピストン・マイクロ燃焼エンジン(MCE)発電機は、既
存の電源に優る利点を有する。燃料電池と対照的に、有効寿命が熱サイクルによ
って短縮される(低温および高温)ポリマーおよびZrO2を主体とする燃料電
池の場合の如く触媒フィルムがSO2またはCOなど微量成分によって破壊され
ず、ZrO2燃料電池のように、動作を開始することができるようになる前に高
温に達することが必要とされない。同時に、その仮定される変換効率20%のM
CEは、燃料電池より効率が低くなる可能性がある。
【0009】 バッテリのエネルギー密度(≦1MJ/kg)は、水素燃料の40〜50MJ
/kgの10パーセント未満であり、単3形乾電池と同じ体積の液体ブタンを貯
蔵するBicライター(容器の壁1mm厚を見込んで18cm3)は、控えめな
エンジン変換効率20パーセントで0.58MJの燃焼エネルギーまたは電気エ
ネルギー0.12MJを詰め込んでいる。これは、1.4Vで7.8Ahの場合
バッテリの0.039MJに匹敵する。本MCGはまた、単純に燃料を再充填す
ることによって現場で、より簡単により迅速に「充電」され、一方、バッテリは
、充電するために電気の取出し口と時間を必要とする。
【0010】 同時に、本燃焼エンジンの設計は、いくつかの考慮すべき点によって定められ
た。クランクシャフトを有するエンジンは、「ノッキング」燃焼を受けて短時間
のうちに自己破壊することも、MEMSサイズ(1mm程度のピストン直径)に
縮小したとき圧縮点火に達しないこともあり、したがって、そのようなサイズに
縮小することができないであろう。関連技術のエンジンは、はるかに大きなピス
トン−シリンダ間側壁摩擦、摩耗(より短い有効寿命)、したがって効率の損失
を欠点としている。固定された圧縮幾何形状下で動作させることにより、必要と
される燃料特性の点で、自由ピストン・エンジンよりはるかに柔軟性がなくなる
【0011】 ノッキングは、燃焼チャンバ内で高圧縮された空気−燃料混合物が迅速に、か
つ十分に圧縮されたとき発生する。混合物を十分な速さで圧縮することによって
、この断熱事象から熱が混合物に追加される。圧縮から得られた熱は、自己点火
するのに十分なだけ空気−燃料混合物の温度を上昇させる。
【0012】 個々のピストン・チャンバを有するエンジンは、その排気および吸気ポートを
1つのピストン・シリンダに取り付けなければならず、共通の燃焼チャンバを共
用する2つの対向ピストン間に配置するのではないため、効果的に排気ガスを排
出して新しい可燃性混合物を給気することができない。
【0013】
【発明の実施の形態】
MCE10は、図1に示すように、主に3層の材料、それぞれ12、14、1
6で構成される。中間層14は、典型的にはシリコンである。他の2層12およ
び14は、サファイアまたはパイレックス(登録商標)(Pyrex)とするこ
とができよう。外層12および16は同じであり、燃料の燃焼を閉じ込めるよう
に、かつガス交換のためにポート18および20を設けるように働く。直線で自
由なピストン21、22、ならびにガス交換通気路24および26と燃焼チャン
バ27とは、層14内に含まれる。また、中間層14内に領域28および30が
あり、燃焼チャンバ27内で燃料が燃焼した後でピストン位置を復元するように
動作する。領域28および30は、それぞれピストン22および21に対して空
気ばねとして機能する。
【0014】 燃料およびガスの混合物は、ピストン21および22がほぼ最大に離れている
間に、上部12および下部16の層内のポート18を介し、かつ中間層14内の
通気路26を介して燃焼チャンバ27に入る。この混合物がチャンバ27に入る
とき、先の燃焼からのガスが中間層14内の通気路24を介してチャンバ27を
離れ、次いで上部12および下部16の層内のポート20を介して出る。この交
換が進行しているとき、中間層14内の領域28および30内で空気が圧縮され
てピストン22および21に作用する。これら「空気ばね」が、強制的にピスト
ン21および22をそれらの以前の位置に戻し、ガス交換を停止させ、燃焼を再
び発生させる。慎重に調時されたガスの交換は、ピストン21および22が燃焼
チャンバ27から通気路24および26を密封したとき完了する。チャンバ27
内のさらなる圧縮により断熱反応が生まれ、燃料およびガスの混合物を点火させ
、プロセスを再び開始する。
【0015】 図2aは、互いに向かって移動するピストン21および22によってチャンバ
27内で圧縮される空気−燃料混合物を示す。混合物31は、均質な自己点火ま
で圧縮される。点火されたガス31は膨張し、図2bに示すように、シリンダ2
1が排気ポート20を開き、排気ガス31を周囲環境に逃がす。
【0016】 図2cは、入力ポート18を開くピストン22を示し、新しい空気−燃料混合
物31がチャンバ27に入り、残留排気ガス31を排出する。ピストン22およ
び21は、領域28および30(図1、3、4には示すが、図2a、2b、2c
には図示しない)によってもたらされる空気ばねにより、互いに向かって戻る。
【0017】 図3は、ピストン22および21のそれぞれについて、空気ばねによる戻りを
実現する特殊なピストン32および33を有する空気ばね領域28および30を
有するMCE10を示す。ピストン21および22は、チャンバ27内で空気−
燃料混合物31を圧縮するシャフトのような端部である。変換器/検出器56お
よび58は、ピストン22および21それぞれの位置を検出し、ピストンの機械
エネルギーを電気エネルギーに変換し、また、ピストンに力をかけて、それらを
適切に同期させたまま保つ。
【0018】 ピストン21および22の動き、または位置により、電気信号が変換器/検出
器58および56によって出力され、複数のピストンを有する自由ピストン・エ
ンジンのピストン同期誤差を検知する。電気変換器58および56を使用して、
ピストン21および22に力を加え、エンジンを始動し(すなわち、適宜ピスト
ンを共振に逐い込み)、電気を発生し、ピストン同期誤差を補正する(すなわち
、ピストンを同期させる)ことができる。
【0019】 外部回路(図5および6に示す)が、検出器58および56からの電気検知信
号に基づいて補正電気力信号を決定する。電気回路内の電気負荷インピーダンス
53は、各ピストンにかかる電気力がピストン同期誤差に応じて決まるようにピ
ストン変換器に接続され、それにより、ピストン上で得られる電気力が同期誤差
を減少させる。非線型電気負荷インピーダンスをピストン変換器に接続すること
ができる。そのような負荷インピーダンスは、各ピストンへの電気力フィードバ
ックを最適化するように選択されたI−V特性を有する。
【0020】 能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)を有する回路は、ピストン同期誤
差を減少させるために、容量性、誘導性または光学センサからの電気出力を使用
し、ピストンの位置または動きを決定し、適切な電気信号をピストン変換器に印
加して、ピストンにかかる電気力を生み出すことができる。ピストン変換器はま
た、ピストン位置検出器として機能することができる。自由ピストン・エンジン
内でピストン位置または速度を検知するためにコイルを実施し、電気変換器とし
て使用することができる。
【0021】 図4は、それぞれチャンバ28および30内で空気を圧縮し、チャンバ28お
よび30内で空気を圧縮したとき、チャンバ27内の空気−燃料混合物31の燃
焼によって互いに引き離されるピストン22および21によって、ばねのような
動作を提供するシャフトのようなピストン34および35を有するチャンバ28
および30を示す。寸法13は、約1ミリメートルである。
【0022】 2つのピストン間の同期誤差は、エンジンの連続サイクル時にエンジン・シリ
ンダの左側と右側の間で燃焼ポイントを交番させる。したがって、同期誤差は、
あるサイクル時に各ピストンをシリンダの端部に早く、次のサイクル時に遅く到
達させる。その結果、同期誤差を補正するためにピストンに加えられる力は、各
サイクル時にサインを変化させなければならない。ピストンがシリンダの端部に
早く到達するときは、加える力がピストンを遅くするように作用しなければなら
ない。ピストンがシリンダの端部に遅く到達するときは、加える力がピストンを
速くするように作用しなければならない。これらの補正力は、ピストン同期誤差
を減少させる傾向がある。
【0023】 図5a〜5dは、ピストン同期誤差が、各エンジン・サイクル時にシリンダ長
手方向の左側と右側の間で燃焼ポイント31をどのように交番させるかを示す。
図5aでは、燃焼ポイント31が、エンジン・シリンダの中央の左に現れる。燃
焼後、ピストン21および22は共に同じ速度を得る。それぞれ図5bおよび5
cでは、ピストン21がシリンダの左端に達し、次いで、ピストン22がエンジ
ン・シリンダの右端に達する。図5dは、エンジン・シリンダ長手方向の中央の
右に現れるポイント31で再び出会うピストン21および22を示す。
【0024】 図4はまた、電磁石36および37を示す。特殊なシャフトのような空気ばね
ピストン34および35もまた永久磁石である。電磁石36および37は、磁気
力をピストン22および21に加えてマイクロエンジン10を始動し、ならびに
エンジン10の機械エネルギーを電気に変換する。また、電磁石36および37
は、ピストンの同期を実現する。図では、各ピストン22および21は、それぞ
れ永久磁石34および35に取り付けられ、電磁石36および37の1つを出入
りして振動する。電磁石36および37はまた、ピストン21および22の動き
を検知し、2つのピストン22および21の動きのタイミングまたは同期誤差を
検知し、適切な力を加えてピストン22および21を同期させ、それにより、燃
焼が常にエンジン・シリンダまたはチャンバ27内の適切な場所で起こるように
する。
【0025】 ピストン22および21のそれぞれに取り付けられた永久磁石34および35
は、キュリー温度が高く、残留磁束密度が高く、保磁力が高い。これらの要件は
、キュリー温度825℃(最大動作温度300℃)、残留磁束密度10,500
ガウス、保磁力9000エルステッドを有するSmCoによって満たされる。永
久磁石34および35のそれぞれは、エンジン・シリンダの外側にあり、エポキ
シによってそれぞれのピストン22および21に連結することができる。各永久
磁石34および35は、直径約2mm、厚さ約0.5mmであり、約13ミリグ
ラムの質量となる。電磁石36および37のそれぞれで、軟磁性材料のコアを使
用して、コイルの磁界エネルギーを各ピストン磁石34および35付近に集中さ
せる。各コイル38および39のコアの軟磁性材料は、所与のコイル(38およ
び39)について始動中に力を増大させ、より効率的な発電を実現する。軟磁性
材料の飽和磁界は、ピストンに(22または21にそれぞれ)取り付けられた高
磁界永久磁石(34または35)がある場合の良好な性能にとって特に重要であ
る。純粋なFeは、飽和磁界が22,000ガウスである。NiFe合金は、電
気めっきプロセスを使用する低応力でクラックのない層の作製に対して純粋なF
eより従順である。これらの合金は、適切な高い飽和磁界(たとえば、Ni65
%、Fe31%の場合13,000ガウス)を得ることができる。NiFe合金
のキュリー温度もまた一般に高い(たとえば、パーマロイの場合約400℃)。
エンジンの動作周波数5kHzでの軟磁性材料のうず電流損失は、薄い絶縁体で
被覆された薄いラミネーションを使用することによって無視できるようにするこ
とができる。
【0026】 コイル(38および39)設計は、ピストン永久磁石(34および35)が出
入りする間隙を有するパーマロイ・コアの周囲に巻いた500ターンの30番導
線(直径0.25mm)からなる。間隙は幅約1mmであり、パーマロイ・コア
の直径は、間隙部で約2mmである。全体的なコイル(38および39)寸法は
、約0.5cm×1cm×2cmである。各ピストン(それぞれ22および21
)について電磁石が1つある。そのような磁石は、約10V.rmsだけ印加す
ることより、ピストン21および22の約6振動でマイクロエンジン10を始動
させるのに十分な力を提供することができる。始動中のコイル電流は、約0.5
A.rmsとなる。マイクロエンジン10から発電するために、各コイル(38
および39)はコンデンサ(41および42)(約1μF)に接続され、コイル
(38および39)のインダクタンスを有する共振回路を形成する。そのような
回路と共に、各ピストン(22および21)は、出力負荷インピーダンス(それ
ぞれ43および44)に約4W.rmsの電力を供給することができ、0.25
W.rmsだけコイル(38および39)内で放散される。これは、ピストン(
22および21)の使用可能な機械エネルギーのほぼすべてが電気エネルギーに
変換されることを示す。必要な場合は、出力負荷インピーダンス(43および4
4)を減少させた場合に、コイル(38および39)がピストン(21および2
2)から4W.rmsを超える出力電力を取り出すことができる。これはまた、
コイル内で電力放散の増加を生じる。出力回路は、負荷(43および44)をコ
ンデンサと直列に、または並列に接続することによって、負荷に送達される電力
量を変えることなく、高い、または低い出力負荷インピーダンス用として設計す
ることができる。出力負荷インピーダンスは、20オームと400オームの間と
なるように選択する。
【0027】 エンジンを始動し、発電する静電式の方法が代替手法である。静電アクチュエ
ータを、発電用のチャージ・ポンプとして、またはエンジン10を始動させるた
めのアクチュエータとして使用することができる。マイクロエンジン10のサイ
ズが縮小されるにつれて、静電式始動および発電は、磁気アクチュエータに比べ
て静電アクチュエータのより好ましいサイズ・スケーリングにより、磁気式の方
法より実際的である可能性がある。
【0028】 空気ばねは、ピストン21および22の安定した燃焼位置を必ずしも確保しな
い。ピストンの位置のドリフトは、エンジン・ストールまたは燃料の損失を招く
可能性がある。したがって、ピストン同期のために安定化機構または制御技法を
設ける。
【0029】 一手法では、発電機/始動装置電磁石36および37をピストンの燃焼位置用
センサとして使用する。電磁石からのAC出力の位相を比較して、燃焼がどこで
発生するかを判定する。燃焼のポイントがマイクロエンジン(すなわち、チャン
バ27)の中央からドリフトして離れた場合は、エンジン10の交番サイクル時
に、このポイントがチャンバ27中央の一方の側から他方の側に振動する。エン
ジンの各サイクル中に、ピストンの一方の永久磁石がその対応するコイルに遅く
到達し、他方のピストンの永久磁石がそのコイルに早く到達する。これにより、
2つの電気出力間に位相差が生じる。この位相差を検知して使用し、それぞれの
電磁石36および37のコイルに適切なフィードバック電流を加えてピストンに
補正力を提供する。この回路を図6に示す。検知47および48、ならびにフィ
ードバック51および52は、比較的単純な変換器回路45および46を用いて
行う。回路45は、コイル38および39から検知信号47および48を受信し
、得られた信号を回路46に出力する比較器である。回路46は、電気負荷43
および44を介してコイル38および39にフィードバック信号51および52
をそれぞれ出力する制御回路である。たとえば、コイル38および39が遭遇す
る電気負荷(43および44)インピーダンスは、得られるコイル(38および
39)電流の変化がピストン磁石34および35それぞれにかかる磁気力を変え
るように、動的に制御することができる。別法として、単純に電磁コイル38お
よび39を並列に接続することによってピストン22および21を「フェーズロ
ック」することができる。この構成では、一方のピストン磁石(34および35
)がそのコイル(38または39)に早く到達したとき、得られる誘導電磁力が
他方のコイル(それぞれ39または38)を介して電流を駆動し、他方のピスト
ン磁石(それぞれ35または34)をそのコイル(39または38)内に加速す
る引力を引き起こし、したがって、ピストン磁石の到達時間の差をそのコイル部
で減少させる。
【0030】 いくつかのタイプのフィードバック回路を使用して、各ピストンに加えるのに
適した力を決定することができる。一手法は、図7に示すように、2つのピスト
ン21および22について発電機を単純に単一の負荷インピーダンス53と並列
に接続することである。ピストン21および22、ならびにその電磁コイル39
および38が同一である場合には、ピストンが同期しているとき、誘導EMFの
ε1およびε2は等しく、かつ同相であり、2つの電流I1およびI2は等しく、か
つ同相であり、Iload=2I1=2I2である(電流I1とI2が打ち消し合って負
荷インピーダンスで電流を零にしないように注意してコイルを接続しなければな
らない)。
【0031】 ピストン力に対する図7の回路の好ましい効果は、ピストン21および22が
たいていの時間をコイル・コア37および36の外側で費やし、それにより、誘
導EMFのε1およびε2が、コイル・コア37および36を出入りするピストン
磁石35および34によって引き起こされる一連の電圧パルス54および55で
ある場合を考察することによって理解することができる。EMFは、ピストン磁
石がコイルに入り、次いでコイルを離れるとき、各パルス内でサインを変化させ
る。ピストンに取り付けられた磁石によって誘導されるEMF(ε1またはε2
は、ピストンの動きに抵抗するように常にコイルを介して電流を駆動する。ピス
トン21がコイル39に到達してからピストン22がコイル38に到達する場合
には、電流I1の一部分が最初にコイル38を介して駆動され、ピストン22に
かかる引力を生じる磁界を引き起こし、コイル38内にその動きを加速する。ま
た、最初にε2がないことによりI1が遭遇するインピーダンスが減少し、したが
って、ピストン21および22が同期しているときよりI1が大きくなる。これ
により、コイルL1に入るときピストン21にかかる反発反動力がより強くなる
。ピストン21および22にかかる力のこれらの変化は、進むピストンから追加
エネルギーを取り出し、遅れるピストンから取り出すエネルギーをより少なくす
ることによって同期誤差を補正する傾向がある。
【0032】 コイルを出入りするピストンの偏位全体にわたるピストン運動エネルギーに対
する図7の回路の効果は、以下の簡単なモデルで計算される。このモデルは、回
路がピストン同期誤差を補正する際に効果的であることを示す。モデルは、以下
の仮定を組み入れる。各ピストンによって生じる誘導EMFは、取り付けられて
いるピストン磁石が少なくとも部分的にその電磁コイルの内側にあるときは必ず
ピストン速度に比例する。誘導EMFは、ピストン磁石が完全にコイルの外側に
あるときは必ず零である。ピストン速度は、ピストン磁石がコイルに入るとき一
定の正の値を、ピストンがコイルを離れるとき一定の負の値を有する。この速度
の反転は、エンジン・シリンダの端部で跳ね返るピストンによって生じる可能性
があろう。ピストンの速さは、誘導EMFおよびコイル電流を決定するために一
定であると仮定する。ピストンがコイルの外側で費やす時間は、ピストン磁石が
コイル内に入る偏位間でコイル電流が零に減衰するように十分長い。
【0033】 上記の仮定の場合、誘導EMFのε1およびε2は、図8に示すように、一連の
単一サイクル方形波パルス54および55である。ピストン同期誤差は、ε1
ルス54をε2パルス55と異なる時間に開始させる。図9および10は、図7
の回路内の計算された電流I1およびI2を示し、EMFを図8に示す。同期誤差
のない第1、および、ピストン22が20マイクロ秒(μsec)だけピストン
21に遅れている第2の2つの場合を提示する。仮定された回路パラメータは、
L=9.1×10-4ヘンリー、Rcoil=2.7オーム、Rload=40オームであ
る。図8の時間Tは40マイクロ秒(μsec)であると仮定する。図7の単純
化された回路にはコンデンサがないことに留意されたい。電磁コイルと共に共振
するように選択された値を有するコンデンサは、ピストン機械エネルギーを電気
エネルギーに変換する際に、電磁石の効率を大きく改善することができる。しか
し、単純にするために、図9および10の計算から除外している。
【0034】 ピストンが電磁コイルを出入りして偏位したとき、その運動エネルギーのいく
らかが電気エネルギーに変換される。図9および10に示す主な結果は、ピスト
ン22がピストン21に遅れているとき、そのような偏位中のピストン運動エネ
ルギーの総低下量が、ピストンの同期している場合に対して、進むピストン(ピ
ストン21)について高められ、遅れるピストン(ピストン22)について減少
することである。この効果は、同期誤差が減少するような形でピストン速度を変
化させる。
【0035】 マイクロエンジンの各サイクルでの同期誤差の減少量は、図7の回路内で負荷
インピーダンス52を変えることによって調整することができる。これはまた、
非線形負荷インピーダンスを使用することによって達成することができる。後者
の手法は、電力出力を劣化させることなく、同期誤差を補正するために回路を最
適化することを可能にすることができる。低電流で高電流より抵抗の低い非線形
負荷インピーダンスを考察する。進んでいるピストンは、比較的大きな初期電流
(したがって、進むピストン磁石にかかる大きな反発力)を生じるであろう。そ
の後、遅れているピストン磁石がその電磁石コイルに入るとき、負荷インピーダ
ンス内に事前に存在する電流のため、コイルは高められた負荷インピーダンスに
遭遇するであろう。したがって、遅れているピストンはより少ない電流を生じる
(したがって、より小さい反発磁気力を感知する)であろう。電力出力は、主と
して平均出力電流で負荷インピーダンスに応じて決まろう。しかし、同期誤差を
補正する際の有効性は、電流に対して出力負荷インピーダンスの派生物に一部応
じて決まろう。したがって、出力電力と同期誤差補正は、出力インピーダンスの
非線形特性を適切に選択することにより、いくらか独立して最適化することがで
きよう。適切な非線形デバイスは、非線形の抵抗器、ダイオード・ネットワーク
またはトランジスタを含む。負荷インピーダンスのI−V特性は、電流の流れの
方向と独立していなければならない。したがって、単一のダイオードは適切でな
い。
【0036】 図9は、コイル1およびピストン21について、電磁電流、およびピストン運
動エネルギーの変化を示す。ピストン21が20マイクロ秒だけピストン22よ
り進んでいるとき、ピストン21は、電気回路へのエネルギーをピストンが同期
しているときより多く失う。これは、ピストン同期を補正する傾向がある。曲線
61は、ピストンが同期しているときのコイル1内の電流を示す。曲線62は、
ピストン22が20マイクロ秒だけピストン21に遅れているときのコイル1内
の電流を示す。曲線63は、ピストンが同期しているときのピストン21の任意
単位でのエネルギー変化を示す。曲線64は、ピストン22が20マイクロ秒だ
けピストン21に遅れているときのピストン21の任意単位でのエネルギー変化
を示す。
【0037】 図10は、コイル2およびピストン22について、電磁コイル電流、およびピ
ストン運動エネルギーの変化を示す。ピストン22が20マイクロ秒だけピスト
ン21に遅れているとき、ピストン22は、失う電気回路へのエネルギーが、ピ
ストンが同期しているときよりはるかに少ない。これは、ピストン同期を補正す
る傾向がある。曲線65は、ピストンが同期しているときのコイル2内の電流を
示す。曲線66は、ピストン21が20マイクロ秒だけピストン22より進んで
いるときのコイル2内の電流を示す。曲線67は、ピストンが同期しているとき
のピストン22の任意単位でのエネルギー変化を示す。曲線68は、ピストン2
1が20マイクロ秒だけピストン22より進んでいるときのピストン22の任意
単位でのエネルギー変化を示す。図のように、ピストン21がピストン22より
進んでいる場合、ピストン22がコイル・コア36に入るとき反発力がより小さ
く、ピストン22がコイル・コア36を離れるとき引力がより小さい。
【0038】 マイクロエンジンは、ピストンの位置を検知するために追加のコイルを備える
ことができよう。各検知コイルは、高い入力インピーダンスを有する能動回路(
トランジスタ、オペアンプなど)に接続することになろう。したがって、非常に
小さい電流が検知コイル内を流れ、そのため、ピストンに作用する力が非常に小
さくなろう。検知コイル回路は、適切なフィードバック電流を主電磁コイル内に
流し込み、または主コイルの出力インピーダンスを能動的に変えて、同期誤差を
補正することになろう。この制御法の利点は、検知コイルが、フィードバック力
をピストンに加えるために使用されるコイルから分離されていることである。検
知機能とフィードバック機能の分離は、設計柔軟性をより大きくし、したがって
、同期誤差の補正を改善する。しかし、この手法は、上述した単純な受動制御法
より著しく複雑である。
【0039】 発電と同期誤差の補正のために別個のコイルを有するマイクロエンジンを設け
ることにより、これらの機能を互いに比較的独立させることができる。各ピスト
ンは、エンジンの各サイクル中に2つのコイルから力を感知することになろう。
理想的には、マイクロエンジンから最大の電力出力を得るために、発電機コイル
によって最大の力を働かせることになろう。
【0040】 図11aおよび11bのインダクタンス・ブリッジ回路は、各ピストン磁石に
よって誘導されるEMFを検知し、フィードバック電流を送って同期誤差を補正
するために使用することができよう。図10aは、同期誤差補正のためのインダ
クタンス・ブリッジ回路を示す。ピストン21の移動するピストン磁石35は、
コイルL1内でEMFε1を誘導する。ピストン22の移動するピストン磁石34
は、コイルL2内でEMFε2を誘導する。この回路はピストン21のためのもの
であり、ピストン22用の回路との電気接続を示す。図10bの回路はピストン
22について示し、ピストン21用の回路との電気接続を示す。図10aでは、
ピストン磁石がコイルL1内でEMFε1を誘導する。基準コイルLR1は、コイル
1と同じインダクタンスを有する。オペアンプ回路A1およびA2の高い入力
インピーダンスのため、同じ電流I1が基準コイルLR1とコイルL1とを介して流
れる。したがって、電圧V1とV2の間の差は、オペアンプ回路A1およびA2
のゲインGのちょうどEMFε倍である。オペアンプ回路A4は、ピストン21
とピストン22からのEMFを比較する。2つの誘導EMFが同じでない場合は
、A4の出力が、制御可能な電流源ICに適切なフィードバックを送り、コイル
1内の電流を変化させることによって同期誤差を補正する。フィードバック電
流は、コイルLR1にもL1にも流れるため、電圧V1およびV2に対して影響を
及ぼさない。
【0041】 この回路は、マイクロエンジン上に追加のコイルを設けることなく、同期誤差
の明白な尺度が得られる電気信号を提供するという利点を有する。この信号を使
用して、同期誤差を補正するために特に設計された様々な能動回路を使用する電
磁コイルにフィードバックを送ることができる。図11aおよび11bの回路は
、あまり単純ではない。しかし、高温の燃焼領域、燃料および排気ポート、他の
コイルと干渉することなく、追加のコイルをマイクロエンジン上に設けることは
、使用可能な空間が小さいため困難である可能性があるのに対して、能動電子構
成部品は小型で低コストである。
【0042】 透明な壁を有するマイクロエンジン・シリンダの長手方向に沿って配置された
光検出器の直線アレイを使用して、ピストン同期誤差を測定することができよう
。燃焼中に放射される光は、最大の信号が得られる燃焼ポイントに最も近接する
検出器で検出することになろう。別法では、いつピストンの縁部が検出器を通過
するか判断することにより、光検出器がピストン同期を測定することができよう
。これらの測定は、非常に迅速に(数ナノ秒)、非常に高い分解能(数ミクロン
まで測定されるピストン位置)で行うことができよう。これにより、高速制御回
路の実施が可能になろう。ピストンがコイルに入る前に能動回路がコイルに制御
電流を加え、ピストンにかかる磁気力に対する制御を向上させることになるフィ
ードフォワード制御アルゴリズムを使用することができよう。
【0043】 ピストンの速度もまた、ピストン上に目盛り71をパターン付けすることによ
り、光学的に測定することができる。固定された光検出器72は、連続する目盛
り71とピストン縁部の通過の間の経過時間を測定して、ピストン速度を示すこ
とになろう(図12)。位置と速度の測定値の組み合わせにより、変換器36お
よび37部でのピストンの到達時間の正確な予測が可能になろう。
【0044】 これら光検出手法は、先に述べた能動回路フィードバックという設計柔軟性の
利点を有する。また、同期誤差の検知と、力を加えてそれを補正することの機能
は、別個の構成部品によって行う。ピストン位置と速度は、ピストンが電磁コイ
ルに入る前に、正確に、迅速に、高い分解能で測定することができる。最後に、
光検出器は、マイクロエンジンに近接して位置付けられるように十分小型にする
ことができる。しかし、この手法は、シリンダ壁が、光検出器によって検知され
るエンジンからの光または放射の波長にとって透過であることを必要とする。
【0045】 エンジン10の機械説明に戻ると、ポート20および18の場所は、ピストン
が移動する領域の上ではなく、それぞれ通気路24および26の上である。通気
路の位置は、エンジン10の動作にとってクリティカルである。この位置は、エ
ンジンの動作にとって主たる制御パラメータである。単一ピストン・エンジンの
初期分析の結果が下表1にある。
【0046】 現在使用可能な排気量0.015in.3の小型の模型飛行機用エンジンから始
めて、1桁を超えて小さい、すなわち0.0005〜0.002in.3範囲にあ
る排気量の必要性が想像される。
【0047】 寿命および性能を最大にするために、その低い摩擦および摩耗(クランクシャ
フトによる横推力がない)のため、直線電磁発電機と結合される2重−対向型の
直線自由ピストン・エンジン設計を選択する。そのようなエンジンの実現可能性
および質的性能を決定するために、仮定の発見的集合を作り、導出されたデータ
と共に表1にリストした(アスタリスク「*」を付す)。
【0048】 そのようなエンジン、単一ピストンを有する第1のものの実現可能性および質
的性能を決定するために、仮定の発見的集合を作り、導出されたデータと共に表
1にリストした(アスタリスクを付す)。2重ピストン・バージョンについて、
表1に続くエンジン関連問題の考察で論じる。
【0049】
【表1】
【0050】 いくつかの問題がある。1つは、点火誘導および遅延時間を含む。従来型エン
ジンの通常値1〜2msは、約1000分の1に短縮する必要があり、そのよう
な低い値を試験データの外挿から予測することができる。これらはまた、高圧の
火炎(≦100バール)および衝撃波の中で観察された。
【0051】 他の問題は、燃焼の壁消炎である。周囲圧力では、消炎距離(q)が約2.5
mmであるが、圧力と温度が上昇するにつれて減少し(q〜1/p)、約T〜1
600K、q≒0である。
【0052】 表面体積比もまた問題である。マイクロエンジンの小さいサイズは、大きい表
面体積比に伴う損失、すなわちシリンダ壁への損失を上昇させる。3つの側面に
ついて対処し、予備考察を行う。第1は、燃焼前圧縮中のピストン−シリンダ空
間を介した混合物の漏れである。第2は、主に粘性抵抗による可能性があるピス
トンとシリンダの間の摩擦であり、第3は、圧縮中および燃焼後の高温ガスと比
較的低温のシリンダ壁との間で熱伝導を介した急激な熱損失である。
【0053】 仮定される半径方向5μmのピストン−シリンダ間隔の場合、損失が燃料+給
気の10パーセントより十分低いと推定することができる。平均の相対ピストン
−シリンダ速さ10m/sについて推定される摩擦による電力放散は、〜30m
Wの電力に達し、漏れの流れ(最大6倍のピーク速さを有する)を含むと、摩擦
損失が約1ワットになる。これらの放散は、潤滑および凝縮のない動作に、すな
わち空気ベアリングに基づく。しかし、油膜は、漏れを減少させて摩擦を増加(
約40倍)させ、やはり1ワット範囲内の放散総量を最終的に生じることになろ
う。
【0054】 他の問題は、排気および吸気ポートの制限である。マイクロエンジンの速さが
増すにつれて、実際に音速によって制限される排気および吸気の流れの機能を完
了させるのに使用可能な時間が少なくなる。さらに、ガス密度が増すにつれてレ
イノルズ数が増し、排気および掃気流に対する抵抗が増大する。上表1で示すよ
うに、排気のために使用可能な時間は約150マイクロ秒(μs)であり、これ
は音速流量(26μs)で排出するのに必要とされる時間に比べて長い。狭い吸
気および排気ポート開口(内径1mm)の後、より大きい断面を選択するのが賢
明であろう。吸気燃料−空気混合物の加圧は、必要とされない、または実際的で
ない可能性がある。
【0055】 出力電力の調節もまた問題である。吸気混合物の流量および燃料濃度(希薄燃
焼)を制限することにより、エンジン出力を制御することができる。 ガスばね制御に留意するべきである。図13に示すような予備計算により、周
囲圧力で最低値を設定することによって達成するばね圧力よりバランスのとれた
動作を確保するために、周囲より高い(最低)ばね圧力が有利であることが示さ
れた。図13に示す計算結果は、最低ばね圧力3バール(44psia)および
ストローク4mmで得られた。
【0056】 慣性補償が重要である。上記で示したエンジン計算は、単一ピストン・エンジ
ンのためのものであった。そのようなシステムは、振動をその支持構造に伝達し
、その有効寿命を損なわないで最小サイズを達成する目標と対立することになろ
う。したがって、より大きなエンジンのために先に提案されているように、2つ
の対向する直列、平面内ピストンからなるエンジンの設計に向かって上記の洞察
を適用することを提案することができる。そのような設計は、排気および吸気の
機能を容易にし(ピストンが上死点から離れるため)、外部振動を解消するが、
厳密に対称な動作を維持する必要がある。周波数を変化させることなく、出力電
力および排出時間を2倍増大させるとすれば、上記のデータは、そのような2重
ピストン・システムを表すように働くことができよう。
【0057】 エンジン騒音出力は注目に値する。可聴範囲(35,000RPMまたは約5
00Hzで動作する排気量0.015in.3の模型飛行機用エンジンは、ステル
ス作戦や閑静な近隣には歓迎されない)内の騒音を回避するために、主要周波数
を20,000Hzより上に移すことが望ましいであろう。上記設計のストロー
クを2mmに切断することにより(図14参照)、周波数はおよそ2倍になって
約6,000Hzになり、ピストン直径を〜1mmに、その質量を4分の1に削
減することにより、20,000Hzを超える周波数目標を理論的に達成するこ
とができる。より短い給気および排気時間、ならびに相対摩擦損失の形態の課題
は、直径2mmピストン・エンジンで筆者らのモデルおよびスケーリング法則を
確認することによって対処されよう。
【0058】 数学的モデル化を介したエンジン性能評価−粘性抵抗について、層流、すなわ
ち半径r、長さL、動粘度ηの毛管内の体積流に関するポアズイユ(Poise
uille)の法則として知られる式 V=πr4Δp/(8Lη) (1) を用いて評価した。
【0059】 ピストンとシリンダの間の摩擦(電力放散または力×速さ)損失について、粘
度η、厚さs、表面積A、速さvの流体膜上で互いに接して摺動する2つの表面
間の運動量の伝達を定義する式 Q=F・v=ηv2A/s (2) を用いて評価した。
【0060】 この関係の1つの顕著な結果は、所与の時間増分の間に粘性抵抗によって放散
されるピストンの運動エネルギーの割合は、速さの変化に関わらず一定であるこ
とである。というのは、運動エネルギーもQもv2に比例し、残りのピストン速
さの割合は、D=ピストン直径、ρ=ピストン密度として{1−8η/(sDρ
)}0.5であるためである。この関係は、その直径をMEMSサイズに縮小した
とき、完全な膨張ストロークにわたるピストン・エネルギーの放散を示す。図で
は、ピストン密度がSiのものから、エンジン周波数の減少にも関連するFeの
ものに増したとき粘性損失が減少し、間隙または潤滑膜厚が3μmから5μmに
増大し、潤滑流体粘度が液体の水のものから空気のものに減少する(1300μ
Pから300μP)。上記の場合の最悪は第1のもの、すなわち、膜厚3μmの
潤滑剤として液体の水と共にシリコン・ピストンを用いた動作であるが、その場
合の元でも、エネルギー損失は、直径わずか約0.2mmのピストンについて約
20%である(図15参照)。
【0061】 燃焼前および燃焼後ガスの圧縮状態は、漏れるガスの速度をピストンの速さよ
り高める可能性があり、そのため、これがピストンにかかる有効抵抗をさらに増
すかどうか問う必要がある。細かく調べたところでは、ピーク燃焼前圧力差15
0バールでも、ガス漏れ率によるピストンの減速は、約300バールおよび60
m/sを十分超えるピーク漏れ率(非圧縮ガスについて)で開始されるパワー膨
張ストローク中にもたらされる、より大きな加速度より小さいことがわかる。
【0062】 断熱圧縮による圧力および温度の上昇は、燃焼前ガスも燃焼後ガスもN2(3
00℃でCp=7.17cal/mol K)80パーセント、およびCp=9
.9cal/(mol K)のガス20パーセントで構成され、燃焼前または燃
焼後、すなわちγ=1.341に関わらず、平均Cp=7.8を生み出し、それ
により、圧力および温度は、pVγ=P00γおよびT/T0=(V0/V)γ-1 =(p/p0(γ-1)/γに従って圧縮進行中に上昇すると単純化して仮定するこ
とによって計算した。
【0063】 以上本発明について特定の好ましい実施形態に関して述べたが、本願を読めば
、多数の変形形態および修正形態が当業者には明らかになろう。したがって、添
付の特許請求の範囲は、そのような変形形態および修正形態をすべて含むように
、従来技術に鑑みてできるだけ広く解釈するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マイクロ燃焼エンジンの展開図である。
【図2】 図2a、2bおよび2cは、本エンジンの機能サイクルを示す図である。
【図3】 シャフトのようなピストン、および、より大きいピストンのような空気ばねを
示す本エンジンの横断面図である。
【図4】 ピストン制御および電気エネルギー発生のための特徴を示す本エンジンの横断
面図である。
【図5】 図5a〜5dは、本エンジン内のピストンの同期誤差を示す図である。
【図6】 マイクロ燃焼エンジン用の制御電子回路の図である。
【図7】 ピストン同期のための負荷抵抗器との2つの電磁石の並列接続を示す図である
【図8】 図7の本エンジンの誘導EMFのタイミング図である。
【図9】 本エンジンの2つのピストンそれぞれについて電磁コイル電流および運動エネ
ルギーをそれぞれ示す図である。
【図10】 本エンジンの2つのピストンそれぞれについて電磁コイル電流および運動エネ
ルギーをそれぞれ示す図である。
【図11】 図11aおよび11bは、ピストン同期誤差補正のためのインダクタンス・ブ
リッジ回路の概略図である。
【図12】 本エンジン・ピストンの位置および速度を決定するための光学検出方式を示す
図である。
【図13】 圧縮比30:1の損失のない直径2mm、ストローク4mmを有する直線自由
ピストン・マイクロエンジンの燃焼パラメータのグラフである。
【図14】 圧縮比30:1の損失のない直径2mm、ストローク2mmを有する直線自由
ピストン・マイクロエンジンの燃焼パラメータのグラフである。
【図15】 示された条件について、1回の完全なパワー・ストローク2mmにわたる粘性
抵抗によって放散されたエネルギーの割合のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 3/00 F02F 3/00 302Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ボン,ウルリヒ アメリカ合衆国ミネソタ州55343,ホプキ ンズ,シャディ・オウク・ロード 4936

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバと、 前記チャンバ内に位置する第1のピストンと、 前記チャンバ上に位置する第2のピストンと、 前記チャンバ内の少なくとも1つの吸気ポートと、 前記チャンバ内の少なくとも1つの出力ポートと を備えるエンジンであって、 前記第1および第2のピストンが、互いに向かって移動可能であり、それによ
    り、燃料混合物を圧縮および点火し、燃焼状態にして強制的に前記第1および第
    2のピストンを互いに引き離し、その結果、燃焼した燃料混合物が前記少なくと
    も1つの出力ポートを介して前記チャンバを離れ、他の燃料混合物が前記少なく
    とも1つの吸気ポートを介して前記チャンバに入って前記第1および第2のピス
    トンによって圧縮および点火され、再び強制的に前記第1および第2のピストン
    を互いに引き離すノック燃焼状態になるエンジン。
  2. 【請求項2】 前記第1のピストンに近接する第1の電磁石と、 前記第2のピストンに近接する第2の電磁石とをさらに備え、 前記第1および第2の電磁石が、それぞれ前記第1および第2のピストンから
    の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する、請求項1に記載のエンジン。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の電磁石が、前記ピストンを共振に逐い
    込み、発電し、前記第1および第2のピストンを同期させる、請求項2に記載の
    エンジン。
  4. 【請求項4】 前記チャンバおよび第1および第2のピストンが、シリコン
    、セラミック、サファイア、シリコン炭化物、パイレックス(登録商標)、金属
    からなるグループからの少なくとも1つの材料から微細加工される、請求項3に
    記載のエンジン。
  5. 【請求項5】 チャンバと、 前記チャンバ内に位置する第1のピストンと、 前記チャンバ内に位置する第2のピストンと、 前記第1のピストンに近接する第1の検出器と、 前記第2のピストンに近接する第2の検出器と、 前記第1のピストンに近接する第1の変換器と、 前記第2のピストンに近接する第2の変換器と を備えるエンジン。
  6. 【請求項6】 前記チャンバ、ならびに前記第1および第2のピストンが微
    細加工される、請求項5に記載のエンジン。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のピストンが前記チャンバ内で互いに向
    かって移動し、燃料混合物を圧縮して、燃料混合物の均質な自己点火を引き起こ
    して燃焼状態にすることができる、請求項6に記載のエンジン。
  8. 【請求項8】 前記チャンバ内に位置する入力ポートと、 前記チャンバ内に位置する排気ポートと をさらに備える請求項7に記載のエンジン。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2のピストンが、燃焼によって互いに引き
    離され、 燃焼の中身が前記排気ポートを介して前記チャンバを出て、 燃料混合物が前記入力ポートを介して前記チャンバに入る、請求項8に記載の
    エンジン。
  10. 【請求項10】 前記第1の検知器が前記チャンバ内で前記第1のピストン
    の位置を検知し、 前記第2の検知器が前記チャンバ内で前記第2のピストンの位置を検知し、 前記第1の変換器が臨時に前記第1のピストンに力を働かせ、 前記第2の変換器が臨時に前記第2のピストンに力を働かせ、 前記第1および第2のピストンに働く力が、前記第1および第2のピストンを
    同期させたまま保つ傾向がある、請求項9に記載のエンジン。
  11. 【請求項11】 前記第1の変換器が前記第1のピストンの運動エネルギー
    を電気エネルギーに変換し、 前記第2の変換器が前記第2のピストンの運動エネルギーを電気エネルギーに
    変換する、請求項10に記載のエンジン。
  12. 【請求項12】 前記第1の変換器が電磁石であり、 前記第2の変換器が電磁石である、請求項11に記載のエンジン。
  13. 【請求項13】 前記チャンバが材料から微細加工され、 前記第1および第2のピストンが材料から微細加工される、請求項12に記載
    のエンジン。
  14. 【請求項14】 材料が、シリコン、セラミック、サファイア、シリコン炭
    化物、パイレックス(登録商標)、金属からなるグループからのものである、請
    求項13に記載のエンジン。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2のピストンが、互いに面する第1の端
    部と、その第2の端部に取り付けられた永久磁石とを有し、 前記第1および第2の電磁石が、それぞれ前記第1および第2の検出器である
    、請求項14に記載のエンジン。
  16. 【請求項16】 チャンバと、 前記チャンバ内に位置し、前記チャンバの長手方向に沿って自由に移動可能な
    第1のピストンと、 前記チャンバ内に位置し、前記チャンバの長手方向に沿って自由に移動可能な
    第2のピストンと、 前記チャンバ内に位置する通気路とを備え、 前記チャンバ、第1のピストン、第2のピストン、通気路が材料から微細加工
    されるエンジン。
  17. 【請求項17】 前記チャンバの第1の端部に位置する第1の変換器と、 前記チャンバの第2の端部に位置する第2の変換器とをさらに備える、請求項
    16に記載のエンジン。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2のピストンの位置を検知するための検
    出器をさらに備える、請求項17に記載のエンジン。
  19. 【請求項19】 前記第1および第2のピストンが前記チャンバ内で互いに
    向かって移動可能であり、前記通気路を介して前記チャンバに入る燃料混合物を
    圧縮および点火し、燃焼状態にして強制的に前記第1および第2のピストンを互
    いに引き離し、その結果、燃焼した燃料混合物が前記通気路を介して前記チャン
    バを出る、請求項18に記載のエンジン。
  20. 【請求項20】 前記第1および第2の変換器が、前記第1および第2のピ
    ストンの動きを電気エネルギーに変換する、請求項19に記載のエンジン。
  21. 【請求項21】 前記第1および第2の検出器、および前記第1および第2
    の変換器に接続された回路をさらに備える、請求項20に記載のエンジン。
  22. 【請求項22】 前記回路が前記検出器から信号を受信し、前記チャンバ内
    で前記第1および第2のピストンの動きを同期させるように前記ピストンに力を
    加える前記変換器に信号を出力する、請求項21に記載のエンジン。
  23. 【請求項23】 前記回路が、負荷または記憶装置に加えるために、前記変
    換器から電気エネルギーを受け取る、請求項22に記載のエンジン。
  24. 【請求項24】 前記変換器が電磁石である、請求項23に記載のエンジン
  25. 【請求項25】 前記第1および第2の変換器が、前記第1および第2の検
    出器を備える、請求項24に記載のエンジン。
  26. 【請求項26】 前記第1のピストンに取り付けられた第1の永久磁石と、 前記第2のピストンに取り付けられた第2の永久磁石とをさらに備え、 前記第1および第2の永久磁石が、それぞれ前記第1および第2の変換器に影
    響を及ぼす、請求項25に記載のエンジン。
  27. 【請求項27】 材料が、シリコン、セラミック、サファイア、シリコン炭
    化物、パイレックス(登録商標)、金属からなるグループからのものである、請
    求項26に記載のエンジン。
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