JP2003516665A - 最小化された往復の回線競合遅延を有する通信ネットワーク - Google Patents

最小化された往復の回線競合遅延を有する通信ネットワーク

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JP2003516665A JP2001542948A JP2001542948A JP2003516665A JP 2003516665 A JP2003516665 A JP 2003516665A JP 2001542948 A JP2001542948 A JP 2001542948A JP 2001542948 A JP2001542948 A JP 2001542948A JP 2003516665 A JP2003516665 A JP 2003516665A
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ペー ペー プロンク，セルフェリウス
エム ヘー エム トルハイゼン，リュードフィクス
ベー ヘクストラ−ノウァッカ，エウァ
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Abstract

(57)【要約】 通信ネットワークは、ヘッドエンド２、及び１つ又は複数の使用されたスロット６を有するプロトコルによりアクセスされる占有された通信チャネル３を介してそれに接続される複数のネットワーク終端装置４を備える。該スロットには上りのデータセルが含まれている。データセルは、２つ又はそれ以上のネットワーク終端装置が占有された通信チャネルに実質的に同時にアクセスしようとした時に、送信において衝突する場合がある。ここでは、プロトコルは、１つ又は複数の使用されたスロット６が、ヘッドエンド２により準備される第１の次の下りの送信が開始する瞬間Ｔｓｓの前になるように調整される。その場合、使用されるスロットの実際の情報は、実質的な遅延なしにネットワーク終端装置４にフィードバックされ、実際の競合情報が折り返し提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、ヘッドエンド、及び占有された通信チャネルを介して通信を可能に
する複数のネットワーク終端装置を備える通信ネットワークに関し、ヘッドエン
ドへの上りの通信において、１つ又は複数の使用されたスロットに同時にアクセ
スすることにより、折に競合するネットワーク終端装置が通信を試みるものであ
る。
【０００２】 また、本発明は、通信ネットワークにおけるアプリケーションのためのプロト
コルに関する。
【０００３】 ［発明の背景］ かかる通信ネットワークは、ＷＯ００／００９３１から知られている。該公知
の通信ネットワークは、ネットワークハブ又はヘッドエンド、及び送信機／受信
機並びに占有される通信チャネルを有する複数のネットワーク終端装置を備えて
いる。ヘッドエンドから１つ又は複数の終端装置への下りの（downstream）通信
、又は１つ又は複数の終端装置からヘッドエンドへの上りの（upstream）通信は
、ＡＬＯＨＡプロトコル等の通信プロトコルにより可能とされている。
【０００４】 特に、フレックススロットアロハ（flex slotted ALOHA）通信プロトコルがそ
の中に記載されており、それにより、フレームを構成する連続的な時間スロット
において通信が調整される。かかるフレームは、上り又は下りのいずれであって
も、送信すべき情報を有するデータセルを含むデータスロットを備えている。か
かるデータセルは、たとえば、予約要求を備えていてもよく、そこでは、終端装
置は、データスロットにおける上りのデータセルを送信するために、ヘッドエン
ドからの許可を要求する。
【０００５】 しかし、１つ以上のネットワーク終端装置が通信のための許可を要求すると、
さらに、この要求を同じ使用されているスロット内で行うと、その中で衝突が生
じる。衝突しているネットワーク終端装置間でのこの競合を解決するためには、
要求がもはや衝突しないように、再送信が提供されなければならない。この状況
のために、異なる使用されたスロットにおける要求の再送信に作用するため、あ
る種の競合解決アルゴリズム（ＣＲＡ：contention resolution algorithm）プ
ロトコルが一般に使用されている。
【０００６】 しかしながら、この状況は、衝突の解決がかなりの時間を所要するように、か
なりの処理及び通信遅延の蓄積を招く場合があり、これにより公知の通信ネット
ワークの性能が劣化する。
【０００７】 ［発明の概要］ したがって、本発明の目的は、必要な衝突を解決する時間を低減する通信ネッ
トワーク及びプロトコルを提供することにある。
【０００８】 さらに、本発明による通信ネットワークは、ヘッドエンドによる使用されたス
ロットの受信が、ヘッドエンドが競合解決時間を含む対応する通信の準備を開始
する瞬間よりも前に行われるように、ヘッドエンドが構成される。
【０００９】 本発明による通信ネットワークの利点は、いわゆるスナップショットの瞬間の
前に、腐敗する可能性があるネットワーク終端装置からの上りのデータを含む使
用されたスロットの適切なポジショニングにより、次の対応する下りの転送が、
ヘッドエンドにより準備されるように開始され、ネットワーク終端装置への下り
の送信における過度の遅延なしに、ネットワーク終端装置の起こり得る競合に関
する一番遅い実際の情報を戻すことができる、ことである。
【００１０】 特に、衝突フィードバック情報に関するこの実際の情報は、折り返し終端装置
で利用することができる。この情報は、衝突解決時間を省き、本発明による通信
ネットワークにおける性能を改善する。特に、使用されたスロットが、たとえば
データスロットへのアクセスを要求する等、ネットワーク終端装置からの要求デ
ータを含む場合、占有された通信チャネルにわたる通信データのために、該要求
は、迅速かつ不必要な遅延なしで処理することができる。
【００１１】 また、本発明の利点は、デジタルビデオ放送（ＤＶＢ：Digital Video Broadc
asting）、デジタルオーディオ−ビジュアルカウンシル（ＤＡＶＩＣ：Digital
Audio-Visual Council）、データ−オーバ−ケーブルサービスインタフェースス
ペシフィケーション（ＤＯＣＳＩＳ：Data-Over-Cable Service Interface Spec
ification）等、幾つかの実在する又は出現する標準に適用することができる。
さらに、プロトコル、及びALOHA又はツリーに基づく送信、競合解決プロトコル
のいずれか又はその結合のバラエティのタイプは、本発明による通信ネットワー
クにおいて適用することができる。
【００１２】 本発明による通信ネットワークの実施の形態は、使用されたスロットへのアク
セスが、競合解決プロトコルにより組織化される。有利なことに、競合解決プロ
トコルのバラエティは、本発明と組み合わせて使用することができる。
【００１３】 実際には、競合解決プロトコルが、たとえば、３重の競合ツリー解決（ternar
y tree resolution）に基づく様な、ツリーに基づくことを特徴とする通信ネッ
トワークを有することが有利であることが理解される。
【００１４】 さらに、好適な実施の形態は、従属の請求項に提示されており、本発明に従う
プロトコルに従い、請求項８乃至１１においてその特徴が概説されている。
【００１５】 ［発明の実施の形態］ 本発明による通信ネットワーク及びプロトコルは、添付図面への参照がなされ
、付加的な利点と共に詳細に説明される。ここで、類似の構成要素は同じ参照符
号により参照される。
【００１６】 図１は、ここではファイバ／同軸ハイブリッド（ＨＦＣ）ネットワークの形式
を有する通信ネットワーク１を示しているが、たとえば衛星ネットワークとして
実施されてもよい。
【００１７】 図示のようなネットワーク１には、ハブと呼ばれることもある少なくとも１つ
のヘッドエンド（ＨＥ）２が設けられている。ヘッドエンド２は、占有された通
信チャネル３を介して、ここではＮＴとして示されている幾つかのネットワーク
終端装置４に接続されている。図示のような占有された通信チャネル３は、上り
ＵＳ経路、及びここでは該ＵＳ経路から分離されている下りＤＳ経路を有してい
る。
【００１８】 音声及び／又はビデオ信号向けのケーブルテレビジョン（ＣＡＴＶ）ネットワ
ークのようなケーブルネットワークでは、ＤＳ経路は、高周波テレビジョン及び
／又は無線信号を下りのＮＴの加入者回線に伝送する。ローカルエリアネットワ
ーク（ＬＡＮ）、又は広域ネットワーク（ＷＡＮ）では、データは、ヘッドエン
ド又はサーバとＮＴの間、あるいはヘッドエンド２を介してＮＴ相互間で交換さ
れる。
【００１９】 ＮＴが別のＮＴ４又はヘッドエンド２にデータを転送したい場合、ＮＴは、プ
ロトコルを使用して通信チャネルにアクセスする。このプロトコルは、起こり得
るアクセスコンフリクトの解決と同様に、アクセスの管理及び許可を行う。アク
セスコンフリクトは、２つ又はそれ以上のＮＴが事実上同時にチャネルにアクセ
スした場合に生じる。
【００２０】 プロトコルは、たとえばＡＬＯＨＡプロトコル（ＷＯ９９／００９３１参照、
参照によりここに含まれる）の形式のような時間に基づいたプロトコル、又は後
述されるいわゆるツリーに基づいたプロトコルであってもよい。
【００２１】 一般的にプロトコルにおいて、特定の時間スロット又は時間スロットのグルー
プは衝突フリーなデータ転送に割当てられ、使用された時間スロットとここで呼
ばれるその他はデータ転送を要求するために割当てられる。要求は、１つ又は複
数のＮＴによりなされる。たとえば、要求セルは使用されたスロットに挿入する
ことができる。使用されたスロットにおけるセルは、ヘッドエンド２への上りに
転送される。
【００２２】 使用されたスロットに要求セルを挿入するＮＴは、その瞬間で使用されたスロ
ットへのアクセスを要求するＮＴのみ、１つ又は複数の他のＮＴによりなされる
要求と一致する時間上の点で偶然に要求を行うＮＴの場合がある。前者の場合、
特定のデータスロットが１つの要求しているＮＴのみに割当てられた後に、ヘッ
ドエンド２への上りの要求が成功する。後者の場合、使用者されたデータスロッ
トは腐敗した要求データを含み、該データは衝突時にヘッドエンド２により観測
される。
【００２３】 それに関する作用は、動作において衝突解決アルゴリズム（ＣＲＡ）が役に立
つことである。ここでは、要求しているＮＴの再送信を達成するために、相互に
競合している関係するＮＴを含めたＮＴへの下り方向にデータがフィードバック
される。有望にも、それにより、衝突が生じないように、相互に異なる時間上の
点に関して、競合するＮＴは再送信し及びデータ転送の許可を要求する。当該技
術分野において知られているＡＬＯＨＡ又はツリーに基づいたＣＲＡ等のような
アルゴリズムのバラエティは、互いに独立に適用することができる。
【００２４】 図２は、ヘッドエンドの受信時間軸ｔを示すタイミングチャートを示している
。特に、起こり得る腐敗したデータを含む使用されたスロットは、ヘッドエンド
２により受信される。いわゆるスナップショットの瞬間Ｔｓｓ（ｉ）で、一番遅
くに使用されたスロット６’，６’の受信の後、ヘッドエンド２は次の下りへの
転送の準備を開始する。これら最も最近に受信された使用されたスロット６’，
６’は、使用されたスロット内容の少なくとも１部がオーバラップするように使
用されたスロットへのアクセスを得ようとするＮＴ間での競合の発生に関する一
番遅くに更新された実際の情報を含んでいる。
【００２５】 ここに示されるように、前述のスナップショットの瞬間Ｔｓｓ（ｉ）が一番遅
くに使用されたスロット６’，６’の受信の後に現れると、起こり得る衝突につ
いて関連するＮＴに通知するための最小の往復遅延のみがあるように、ＮＴ又は
関連するＮＴへのフィードバックのための瞬間で、最も現実的なデータを利用す
ることができる。これにより、競合解決の速度改善がもたらされる。
【００２６】 スナップショットの瞬間Ｔｓｓ（ｉ）は、使用された時間Ｔ（ｉ）における瞬
間に関連する。その点についてヘッドエンド２は、互いに属するセルの系列を受
信し始める。一般的に通信は、図２に示されるようにフレームに基づいており、
それぞれのフレームｉ，ｉ−１，ｉ−２はスロットを含んでいる。該スロットに
データセルが挿入されてもよい。
【００２７】 なお、実際には、Ｔｓｓ（ｉ）及びＴ（ｉ）間には、遅延の集合がある。これ
らは、ネットワーク状態のスナップショットを得た後の時間であり、ＮＴに送出
すべきデータを作るためにヘッドエンド２にとって必要な処理遅延（ＨＥＰＤ）
、バーストエラーを処理するために必要な時間に関するインタリーブ遅延（ＩＤ
）、ネットワーク１を介しての伝播遅延を含む下りの転送遅延（ＤＳＤ）、フレ
ームｉの実際の開始の前にＮＴにより必要とされる遅延であるＮＴ処理遅延（Ｎ
ＴＰＤ）、フレームｉのヘッドエンドによる受信の開始の前に被る遅延を示す上
りの転送遅延（ＵＳＤ）、等である。
【００２８】 競合するツリーデータがスナップショットの瞬間の前に配置される場合、競合
ツリーの解決はタイミングという観点で最適化される。未来のスナップショット
の瞬間は、フレームにおける使用されたスロットを配置するために使用すること
ができる。
【００２９】 前述したＤＶＢ／ＤＡＶＩＣ標準において、ＡＬＯＨＡスロットはフレームｉ
のそれぞれの開始で配置されることが必要である。結果として、競合ツリーのス
ロットは、フレームの終わりにシフトされる傾向がある。スナップショットの瞬
間は、このシフトを制限するために使用することができる。これにより、ツリー
に基づいた競合解決を、ＡＬＯＨＡ性能のできるだけ小さな犠牲で、この制限が
使用されない時よりも早く進めることができる。
【００３０】 デジタルビデオ放送（ＤＶＢ）標準、又は同様な標準のように３重のツリー解
決アルゴリズムでプロトコルが提供されている特別な場合において、使用される
スロットのそれぞれは、要求を転送するために使用される３つのいわゆるミニス
ロットから構成される。
【００３１】 ツリーは、全てのＮＴに提供される競合ツリー（ＣＴ）を転送することにより
開始される。この提供は、１つのＣＴスロット、すなわち３つのミニスロットに
関連する。ＮＴがＣＴを使用して要求を転送することを決定すると、ＮＴはツリ
ーのルートを待つ。
【００３２】 次いで、ＮＴは、その要求を転送するために３つのミニスロットの１つをラン
ダムに選択する。ツリーの情報は、以下のように再帰的に進む。ツリーにおける
衝突のそれぞれにおいて、サブツリーは、ルートにおけるのと同様に、衝突に関
与するＮＴのみがその要求を再送信することができるように開始する。
【００３３】 ヘッドエンドによるフィードバックが衝突を示す場合、フィードバックに伴う
ユニークな番号がＮＴにより記憶される。次いで、要求をいつ再送信するかを示
す、ＮＴが記憶したユニークな番号についてＣＴの提供を受信するまで、ＮＴは
待つ。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による通信ネットワークを示す図である。
【図２】 本発明によるプロトコルを説明するタイミングチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トルハイゼン，リュードフィクス エム ヘー エム オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ (72)発明者 ヘクストラ−ノウァッカ，エウァ ベー オランダ国，5656 アーアー アインドー フェン，プロフ・ホルストラーン ６ Ｆターム(参考） 5K033 BA07 CB06 DA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ヘッドエンドと、占有された通信チャネルを介した通信が可
    能な複数のネットワーク終端装置とを備える通信ネットワークであって、折に競
    合する前記ネットワーク終端装置が、前記ヘッドエンドへの上りの通信において
    、１つ又は複数の使用されたスロットに同時にアクセスすることにより通信しよ
    うとし、 前記ヘッドエンドによる前記使用されたスロットの受信が、前記ヘッドエンド
    が競合解決情報を含む対応する通信の準備を開始する瞬間よりも前に行われるよ
    うに、前記ヘッドエンドが構成される、ことを特徴とする通信ネットワーク。
  2. 【請求項２】 前記使用されたスロットへのアクセスは、競合解決プロトコ
    ルにより組織化される、ことを特徴とする請求項１記載の通信ネットワーク。
  3. 【請求項３】 前記競合解決プロトコルは、たとえば、３重の競合ツリー解
    決に基づくような、ツリーに基づいていることを特徴とする請求項２記載の通信
    ネットワーク。
  4. 【請求項４】 前記競合解決プロトコルの１つは、たとえば、指数的のバッ
    クオフを有するスロットＡＬＯＨＡに基づくような、ＡＬＯＨＡに基づいている
    ことを特徴とする請求項２又は３記載の通信プロトコル。
  5. 【請求項５】 前記スロットは変動する時間期間を有する、ことを特徴とす
    る請求項１乃至４のいずれか記載の通信ネットワーク。
  6. 【請求項６】 前記通信は、ＡＬＯＨＡプロトコル又はツリーに基づいたプ
    ロトコル等のようなデータ通信プロトコルにより行われる、ことを特徴とする請
    求項１乃至４のいずれか記載の通信ネットワーク。
  7. 【請求項７】 前記ヘッドエンドは、フレーム毎に動作するように構成され
    る、請求項１乃至７のいずれか記載の通信ネットワーク。
  8. 【請求項８】 ヘッドエンドと、占有された通信チャネルを介した通信が可
    能な複数のネットワーク終端装置とを備える通信ネットワークにおけるアプリケ
    ーションのためのプロトコルであって、折に競合する前記ネットワーク終端装置
    が、上りに送出される１つ又は複数の使用されたスロットに同時にアクセスする
    ことにより通信しようとし、 前記プロトコルは、前記ヘッドエンドによる前記使用されたスロットの受信が
    、前記ヘッドエンドが競合解決情報を含む対応する通信の準備を開始する瞬間よ
    りも前に行われるように組織化される、ことを特徴とする請求項１乃至７のいず
    れか記載の通信ネットワークにおけるアプリケーションのためのプロトコル。
  9. 【請求項９】 前記スロットは変動する時間期間を有する、ことを特徴とす
    る請求項８記載のプロトコル。
  10. 【請求項１０】 前記プロトコルはＡＬＯＨＡプロトコル又はツリーに基づ
    いたプロトコルである、ことを特徴とする請求項８又は９記載のプロトコル。
  11. 【請求項１１】 前記プロトコルは競合解決アルゴリズムで提供される、こ
    とを特徴とする請求項８乃至１０のいずれか記載のプロトコル。
  12. 【請求項１２】 占有された通信チャネルを介して複数のネットワーク終端
    装置に接続されるヘッドエンドであって、折に競合するネットワーク終端装置が
    、前記ヘッドエンドへの上り通信において、１つ又は複数の使用されたスロット
    に同時にアクセスすることにより通信しようとし、 前記ヘッドエンドは、前記ヘッドエンドによる前記使用されたスロットの受信
    が、前記ヘッドエンドが競合解決情報を含む対応する通信の準備を開始する瞬間
    よりも前に行われるように構成される、ことを特徴とするヘッドエンド。
JP2001542948A 1999-12-09 2000-11-23 最小化された往復の回線競合遅延を有する通信ネットワーク Pending JP2003516665A (ja)

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