JP2003514647A - 液体用濾過装置 - Google Patents

液体用濾過装置

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Abstract

(57)【要約】 この液体用濾過装置(1)は濾過材(4)を充填した濾過容器(2)を含み、濾過容器の底(3)が液体用の少なくとも1つの篩状吐出し口を有し、さらに蓋(5)を含み、この蓋が内部容積(V)を予め決定し、液体用の少なくとも1つの吸込口(8)と1つの逃散空気用排気口(10)とを備えかつ液密に濾過容器(2)に結合されている。篩状編織布(12)が濾過容器(2)と蓋(5)との間に配置されている。濾過容器の濾過材充填高さが異なる場合でも粒径約200μmの粒子に対して確実な動作と良好な保持作用とを保証するために、篩状編織布(12)は蓋(5)の内部容積(V)内に突出する少なくとも1つの成形部(13)を有し、これにより編織布(12)のうち濾過容器(2)から最も遠く離れた部分(14)の両側に空気を見いだすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、液体用濾過装置であって、濾過材を充填した濾過容器を含み、濾過
容器の底が液体用の少なくとも1つの篩状吐出し口を有し、また蓋を含み、この
蓋が内部容積を予め決定し、液体用の少なくとも1つの吸込口と1つの逃散空気
用排気口とを備えかつ液密に濾過容器に結合されており、濾過容器と蓋との間に
篩状編織布が配置されているものに関する。
【0002】 さらに本発明は第2実施形態において、液体用濾過装置であって、少なくとも
部分的に濾過材を充填した内部容積(V)の濾過室を有し、この濾過室が液体
用の少なくとも1つの吸込口と吐出し口とを有し、吸込口と吐出し口との間に篩
状成形体が配置され、この成形体が濾過室の壁と一緒に容積Vを形成し、この
容積内に濾過材があるものに関する。
【0003】 上記濾過装置は公知であり、水を濾過するのに利用され、濾過材としてイオン
交換器および/または活性炭が使用される。公知の濾過装置はカートリッジの形
状を有し、カートリッジの縦中心線が好ましくは垂直に配置され、濾過容器の蓋
は上に、また底は下にあり、液体、好ましくは被濾過水は上から蓋に流入し、下
の底で濾過容器から流出する。液体、好ましくは被濾過水は上から吸込口に流入
し、下の底で吐出し口を通して濾過室から流出する。公知の濾過装置は浄水装置
のそのために設けられた漏斗に挿入され、この漏斗は濾過済み液体用捕集容器ま
たは集合容器に取付けられ、好ましくは、取外し可能な蓋で上から閉鎖される。
利用者は例えば水道水を上から漏斗に注入し、水道水は濾過装置を通過後、食品
調製、好ましくはお茶精製等のための集合容器において使用することができる。
【0004】 極力効果的な濾過のため、または水精製のためにも、主に水である濾過装置内
に流入する液体を極力大きな濾過材表面積を提供し、または極力強力かつ包括的
な吸着活動を液体が受けるように強いるのが望ましい。知られているように、濾
過材としての粒質物の場合、個々の濾過粒子の粒径が小さければ小さいほど一層
大きな作用表面積が得られる。濾過材中に約200μm以下の粒子が存在するこ
とがある。通過する被濾過液体に提供される作用表面積がこうして好ましいこと
に大きい。しかしこの利点に結び付いている欠点として、このごく小さな粒質粒
子の幾つかが蓋の吸込口を通過し、そして底側に特別の措置が講じられていない
場合底の吐出し口を通過し、こうして濾過装置から流出する。その場合一部では
液体表面を浮遊する粒子、例えば黒色活性炭粒子が利用者に不快感を与え、望ま
しくない。
【0005】 プラスチックから射出成形される例えば200μmまでの小孔径の平らな篩織
布がすでにあり、この篩織布は実験的に濾過容器または濾過室の上面と下面で濾
過材を保持するために配置するよう試みられた。この種の篩を液体が通過すると
きこれまで説明不可能な程度に諸困難が発生した。
【0006】 上で述べた液体用濾過装置は旧来の装置に比べてすでに濾過容器と蓋との間に
篩状編織布を有し、例えば約200μm幅の小さな粒質粒子も蓋の吸込口から流
出できない。底側措置がここでは検討されず、それゆえに改善や新規な措置は蓋
の口にのみ向けられかつ関係している。上記種類の公知濾過装置では好ましい実
施例において篩状編織布として織布インサートが使用され、この織布インサート
は濾過容器内に突出しなければならない。1実施形態において公知織布部品は湾
曲し、それゆえに鉛直方向でさらに下方に濾過容器内に突出している。公知の濾
過装置で編織布を利用することによる保持能力の決定的向上と良好な流量は、編
織布が濾過材に接触しているときには常に保証されていた。一方で編織布と他方
で濾過容器内の濾過材とのこの接触がもはや存在していないとき諸問題が不利な
ことに発生した。
【0007】 濾過容器の上縁によって想定することのできる平面に沿って蓋は濾過容器で液
密に閉鎖される。ほぼこの想定平面の領域で濾過容器と蓋との間に平らな編織布
を配置すると流れの問題は解決できないことが認識された。この問題は、被濾過
液体中に浸漬された蓋の上に過度に高い液柱がなく、重力による液体の圧力が過
度に大きくないとの事実によって説明された。さらに液体の表面張力が既知であ
り、特に篩孔が小さい場合にこの表面張力が否定的に作用し、蓋の下方でごく小
さな空気背圧でも液体の通過を阻止するのに十分である。織物技術において湿潤
フィルムによる孔の閉鎖は「帆形成」と呼ばれる。平らな編織布の使用がそこで
は助けとはなりえなかった。そのため、上で指摘した種類の公知濾過装置では編
織布が前記平面から下方に濾過容器内にまたは濾過材の方向に突出している。
【0008】 多くの問題がこうしてすでに解決された。濾過容器に「殆ど縁まで」、すなわ
ち85%または95%まで、濾過材を充填すると、この突出した布部品が濾過材
に接触することになり、これによりこの個所で表面張力が破られ、その結果、液
体はここで流れ始め、蓋の下の万一の空気クッションを押し出し、こうして液柱
の圧力に対する万一の背圧をかなり低減し、最後には除去する。被濾過液体は問
題なく濾過材内を流れることができ、濾過材の小さな粒子は優れた仕方で保持さ
れる。
【0009】 濾過材が乾燥している場合、濾過容器内で濾過材レベルが上から下へと低下し
、その結果、下向きに湾曲した布部品との接触が欠落し、こうして公知濾過装置
は機能しなくなる。公知の濾過装置を大量生産する場合、濾過容器内での濾過材
の配量が公差をもって行われることもある。その場合、若干の事例で布と濾過材
との間の接触がやはり欠落する。過度に多くの濾過材を濾過容器に注入すると、
硬水の場合、濾過容器と蓋とからなる濾過カートリッジが破裂するほどに強い膨
張が起きることがある。過度に少ない濾過材を注入すると、編織布との希望する
接触が危うくなる。さらに、濾過材の充填高さに左右されることなく濾過装置の
問題のない動作が要望される。
【0010】 そこで本発明の課題は、先に指摘した種類の濾過装置をさらに改良して、 a)粒径約200μmの粒子に対する編織布の保持作用を維持しながら、 b)濾過容器の濾過材充填高さが異なる場合でも、濾過材内で液体貫流の減速が
除去され、こうして問題のない貫流と通気が保証され、 c)特に充填高さが低い場合に確実な動作が保証されているようにすることであ
る。
【0011】 「確実な動作」とは問題のない貫流と通気のことである。
【0012】 この課題は本発明によれば第1実施形態において、編織布のうち濾過容器から
最も遠く離れた部分の両側で大部分の動作時に空気が存在するように、篩状編織
布が蓋の内部容積内に突出する少なくとも1つの成形部を有することによって解
決される。つまり本発明は、上記により公知の濾過装置の従来の措置とは相反す
る教示を提案する。特に、編織布は少なくとも一定割合が上方に蓋内にまたは蓋
の内部容積内に突出すべきである。つまり、濾過容器と蓋との間の前記平面から
篩状編織布のこの成形部は上方に蓋内に突出すべきである。
【0013】 この突出の程度は、この教示によれば、上側で布の最高点領域に空気から空気
への通路があるように選定されねばならない。本発明による濾過装置は重力で動
作する。公知の濾過装置におけると同様に被浄化液体、例えば水はカートリッジ
として構成される濾過装置の上方で上から漏斗に注入され、水は濾過カートリッ
ジの濾過容器内の濾過材を通して下方に、その上にある水柱(重さ、重力)を通
過し、下方に捕集缶内に流出する。捕集缶、カートリッジ、濾過容器、蓋の長手
方向は、そして漏斗の長手方向も、重力動作式濾過装置の場合一般にほぼ垂直線
上にある。しかしこの軸線および装置全体を傾ける場合にもこの濾過装置は問題
のない動作を保証し、傾ける場合前記軸線は垂直線または垂線に対して或る角度
に配置されている。いずれにしても、編織布のうち濾過容器から最も遠く離れた
部分が「上」にあり、濾過装置の構造、形状および動作を具体的に説明するため
に蓋内の編織布の最も高い個所または上側個所または領域にも言及される。重力
動作式装置とは異なり、ここで詳しくは検討しない圧力動作式装置もある。
【0014】 つまり蓋内の編織布部分にその両側で、すなわち布の内部と布の外側とに(た
だし両方の場合とも蓋の内部に)、例えば空気クッションの態様で空気があると
、液体と空気との圧力均衡が生じることによって空気クッションを除去しながら
空気の逃散は意外なことに防止される。むしろ、最も上に、すなわち濾過容器か
ら下方に最も遠く離れた流出空気部分に、布内部の空気から編織布外部の空気へ
の通路がある。この措置は、蓋の外側にある液体の高さにかかわりなく適用され
る。つまり最初に換気が必要である場合、空気は問題なくこの空気/空気通路を
通して上に、前記均衡が現れるまで流出し、上側で蓋の上壁の下の空気空間が比
較的小さくなり、被浄化液体を上から下へと通過させるのにもはや排気が付加的
に必要ではない。例外的に上側布部分の溢流が起きる場合でも、この濾過装置は
問題なく機能する。濾過容器の濾過材充填レベルが異なる場合でもこの事情が妥
当することが判明した。これはさまざまに構成された濾過装置にあてはまるが、
しかし特に、さまざまな濾過材高さにおいて通常の家庭用濾過装置の同じ外部幾
何学にあてはまる。つまり、濾過容器内の充填レベルがどのようであるか、濾過
材が乾燥しているか否か、または濾過容器が膨脹によって濾過容器と蓋との間の
前記平面を超えて「過充填」されているか否かにかかわりなく、公知事例におけ
るよりもはるかに多くの事例において新規な濾過装置の問題のない機能は保証さ
れている。本発明による構成および配置で編織布が使用されると、編織布が濾過
材に接触していない場合でも、濾過・篩動作は問題なく機能する。上から濾過容
器内に突出する編織布離間部分が十分に大きく、蓋も十分に大きい場合、膨脹に
よって引き起こされるあらゆる濾過材容積増大は有害な圧力を発生することなく
受容される。
【0015】 すでに公知濾過装置の蓋は、そしてまさに本発明の第1実施形態による蓋は、
その内部容積が濾過容器容積の約30%となるような大きさに構成されている。
しかし普通、膨脹する濾過材を受容するのに必要とされる補助容積は約10%に
すぎない。それゆえに、蓋内に突出する成形部が提供する内部容積は濾過容器内
の濾過材容積の約5%以上であるなら十分である。
【0016】 本発明の第1実施形態により、上側で蓋内にある離間布部分と排気口が吸込口
の最も高い末端より上に配置されていると有利である。この措置を理解するため
に、上側の濾過容器と下側の蓋との間の水平面を再び想定すると、新たな水平面
は最も高い吸込口の最も高い末端を通過して、濾過容器と蓋との間の水平面と平
行に延びる。その場合上側布部分がこの新たな平面より上にあることが確保され
ていると、特別確実な動作が得られる。すなわち、被浄化液体は吸込口内を問題
なく下方に流れる一方、結果として押しのけられる空気は問題なく上方に流れる
ことができる。その際、排気口がこの想定水平面の上にあることも確保しておか
ねばならないであろう。これらの措置は上側布部分で空気/空気通路をやはり促
進し、充填時、主動作時にも、また生水がゆっくりと漏斗から流れ落ちる濾過動
作最後ごろにも、問題のない動作を保証する。これらの措置は蓋の単数または複
数の吸込口に妥当し、吸込口のさまざまな構造、例えば蓋の下縁から上へと条溝
状に垂直に延びる構造にも妥当する。
【0017】 好ましい蓋形状はほぼ円筒側面状の(小さな円錐台形状斜面を有する)下側領
域を有し、この領域で周面に相互距離を置いて若干数の吸込口、例えば4つの吸
込口が配置されている。濾過容器の外周長にほぼ等しい外周長を有する蓋のこの
下側大容積領域に上側で円錐台形移行面が環状に続いており、この移行面は蓋の
逆杯部分の幅広周縁に接続される。蓋のこの杯部分内で蓋の底が「蓋の上壁」を
形成しており、そこに少なくとも1つの逃散空気用排気口が、好ましくは2つの
排気口が距離を置いて、含まれている。
【0018】 望ましくは、本発明の第1実施形態により、編織布は蓋の内部容積内に突出す
る成形部が少なくとも部分的に湾曲している。編織布は鐘、ドーム、半球、円錐
断片等の形状とすることができる。しかし編織布の形状は角、尖端、稜も有する
ことができ、蓋内に突出する成形部は立方体、角錐体、直方体等の形状とするこ
とができる。編織布はこれらの措置によって安価に、工業的に問題なく、例えば
射出成形されるリングまたはリブ等の費用のかかる取付具なしに構成される。付
加的射出成形用金型を省くことによって製造は明らかに一層容易かつ安価となる
【0019】 本発明の第1実施形態の他の有利な構成において編織布の突出成形部は球形キ
ャップの形状を有し、下側外部領域で濾過容器の上縁と蓋の下縁とに固着され、
好ましくは溶着されている。球形キャップは厳密に数学的/幾何学的に見るべき
ではなく、編織布は好ましくは上側領域に球冠形状、つまり球形キャップの形状
を有し、下側領域では張り出すように成形しておくことができる。円錐台形領域
を続けておくことができる。編織成形部は1つの平面、稜または尖端で蓋内に突
出することもできる。濾過材を充填した空間が主として濾過容器領域にあり、し
かし上記条件によって多かれ少なかれ蓋内にも延びることができ、側壁と篩とに
よって完全に閉じ込められてカプセル封入されることは、布を蓋の下縁に固着す
ることによって確保されている。篩状編織布の孔はこの「篩空間」の外側で比較
的小さな粒子の流出も防止するのに十分な小ささである。さらに、液体は編織布
を通して流入および/または流出することができる。
【0020】 本発明の第1実施形態によれば、好ましくはさらに、編織布が織布、編布、不
織布またはプラスチック成形部品であり、布の孔径が好ましくは50μm〜30
0μm、好ましくは80μm〜200μmである。編織布はさまざまな材料、好
ましくはプラスチックから製造しておくことができる。その際、プラスチック糸
を使用することができ、または成形体全体を成形しておくことができる。例えば
、ポリエステルプラスチックの熱成形によってこのような編織布は作製すること
ができる。本発明によれば編織布のあらゆる構造が考えられる。布の製造後、布
は最初その全面にわたって同一構造を有し、またほぼ同じ孔径も有する。例えば
平らな編織布を再成形する場合、本発明の教示によれば、構造が本質的に変化す
るのではなく、つまり編織布が20〜30%を超えて伸びまたは歪むことのない
ことを確保しなければならない。他方で、例えば正方形から平行四辺形に移行す
るとき生じるような僅かな角度のずれは許容されている。また折目も、最初平ら
な布を角や隅のある形状に成形するときしばしば不可避であるので、この文脈に
おいて許容されている。確保しておかねばならないのは、角や隅の他に布の構造
が本質的には、すなわち20または30%を超えては変化しておらず、例えば孔
径がこの規模で増大してはいない点だけである。つまり編織布の篩効果は成形後
も維持されねばならないであろう。液体の通過を危うくするほどに小さな孔径を
編織布が全面に有すべきではないであろう。
【0021】 望ましくはさらに、第1実施形態において本発明によれば流体断面積の比A:
B:C:Dは約±50%の公差を有して1:2:10:20にほぼ等しく、ここ
で A=蓋の排気口の総自由流路断面積、 B=蓋の液体吸込口の総自由流路断面積、 C=上側で蓋内にある布部分の孔の排気に役立つ投影総自由流路断面積、 D=布の環状下側外被部分の孔の液体用総自由流路断面積である。
【0022】 本発明の特別好ましい実施形態は、その濾過容器が140mlの容積を有する
濾過装置を使用する。例えば逆杯形状の拡張下部と長細上部とを有する実施例に
よる上記蓋がこのような濾過容器に取付けられ、液体用吸込口が拡張下部に配置
され、逃散空気用排気口が蓋の上底に配置されている場合、特別好ましい実施形
態において A=24mm、 B=66mm、 C=300mm、 D=680mmである。
【0023】 自由断面積Aは蓋の2つの排気口を加算することによって得られる。自由断面
積Bは蓋の下側幅広領域の4つの液体用吸込口から得られる。上側編織布部分の
空気用投影自由流路断面積Cの場合、布の開口濾過面積の算術平均値は約42.
5%とされた。ここでスパンは約30%〜約65%である。
【0024】 面積D、すなわち比較的直径の大きい下側編織布領域の液体用自由流路面積は
、布の開口濾過面積の算術平均値が約42.5%と仮定された。ここでも約30
%〜約65%のスパンが妥当する。
【0025】 本発明が教示するこの比または個別比、例えばA:B=1:2等を守ると、一
方で問題のない通気、他方で液体の貫流が保証されている。編織布孔の上記寸法
比は貫流問題を回避することを可能とし、その場合大きな作用面(小さな粒子)
を有するきわめて効率的な濾過材を使用することができ、小さな粒子が口を通り
抜けまたは流れ過ぎるのを危惧する必要はなかろう。
【0026】 編織布の成形後に蓋を編織布に脱離不可能に接合すると製造上有利であること
がある。例えば射出成形業者は蓋を射出成形し、編織布を形成し、これら両方の
部品を互いに液密に接合、例えば溶着することができる。この中間製品(編織布
を有する蓋)は次に充填設備へと提供することができ、そこで中間製品はマガジ
ン内で入手可能であり、自動閉鎖装置によって把持され、次に充填済み濾過容器
に載置してこれに接合される。この場合自動装置も製造業者スタッフも、個々の
織布インサートにかかわりあってこれを特別な慎重さで輸送し配置する必要はな
い。蓋は濾過インサートを閉鎖するためにいずれにしても正しく位置決めされね
ばならず、また編織布が脱離不可能に蓋に接合されている場合特別の組立工程が
付加的に必要ではない。
【0027】 本発明の第1実施形態によれば有利にはさらに、上側で蓋内にある離間布部分
は蓋の上壁から距離を置いて配置されている。蓋の上壁の下に空気空間を構成す
ることはこうして特別良好に達成することができる。一方で前記布部分と他方で
蓋の上壁の内側表面との間の距離は好ましい実施例において2mmである。その
場合一方で濾過材用最大膨脹空間が編織布中に得られ、同時に、上側で蓋内にあ
る離間布部分は乾燥保持されており、そこには空気から空気への通路が存在して
いる。
【0028】 本発明によれば、編織布によって提供される内部容積は濾過材充填容積の5%
以上とすることもできる。すでに述べたように、濾過容器に濾過材を100%充
填すると加湿時に約10%の容積膨脹が起きることがある。濾過材の約10%の
容積は編織布空間内で、蓋の下縁の想定水平面として先に決定された平面より上
で発生しかつそこで膨張することができる。普通、濾過容器は濾過材が100%
充填されるのではなく、膨脹性イオン交換器のみで確実になるのでもない。いず
れにしても濾過材用に十分な膨脹空間が与えられている。それゆえに、本発明に
より設定されたデータが、保証された確実な動作のために提案されている。これ
により、有利なことに、公知の濾過装置とは異なり水の貫流が損なわれることは
排除される。
【0029】 好ましくはさらに、本発明によれば上側で蓋内にある離間布部分は少なくとも
上側領域に疎水性材料または疎水化材料を有する。例えばポリエステルから製造
される編織布は親水性を有し、つまり液体、主に水に対して一定の親和性を有す
る。このような成分は疎水化されねばならないであろう。上側布部分に疎水性成
分または疎水化成分を備える本発明による措置によって、湿潤後および液体抽出
後に編織布のメッシュまたは孔は開いたままとなる。疎水性成分はこの編織布部
分に撥水性をもたらす。蓋の内部で空気から空気への通路が求められる領域に疎
水性成分は設けておくべきであろう。この領域は一般に、上側で蓋内にあって濾
過容器から最も遠く離れた布部分である。排気用自由流路断面積C=300mm の前記特殊な好ましい実施形態の場合、例えばこの面積Cを疎水化することが
できよう。このように大きな面積に疎水性成分を備えると濾過装置の機能信頼性
に役立つ。
【0030】 例外的事例において、水が上側編織布部分に触れ、または濾過初期段階のとき
短時間溢れて帆形成によって孔を閉じようとすることが起きることがある。本発
明による疎水化の結果、濾過装置から排出されるべき空気はほとんど支障なく水
中を通過する。
【0031】 空気が隣接媒体(水および/または空気)に流れ込むのを妨げるのは、密着す
る水ではなく、編織布孔内の帆である。
【0032】 本発明の第1実施形態の他の有利な1構成において液体通過用吸込口の領域で
下側編織布部分に親水性部分を備えると、これは明らかに被濾過液体の流れを促
進する。液体用吸込口を補足してこの下側領域において編織布は、布を一層親水
性とする物質で処理することもできる。これらの物質は、プラスチックの表面に
影響を及ぼす液体とすることができる。
【0033】 本発明によればさらに、再成形させて蓋内に突出する固有安定性構造部を形成
しかつ液体用濾過装置の蓋に固着するのにウェブ状の平らな編織布を使用すると
特別有利である。固有安定性または形状安定性である編織布を選択すると有利で
ある。希望する孔径を有するこのような布は塑性変形可能である。この場合この
ような編織布のドーム状または鐘状湾曲部は自己保持性を有する。その都度選択
された特定の形状は、例えば直方体も、この形状において全体として安定性を維
持する。この形状安定性は、布の作製に使用する糸の太さ、糸本数、結束方法お
よび糸材料によって調節することができる。プラスチックの熱成形によって製造
可能な織布も編織布として選択することができる。布の角度安定性と伸び安定性
についてはすでに言及された。平らな編織布を例えば直方体または鐘形状へと成
形することによって折目が生じても、折目は固有安定性を有して、一度設けられ
た個所に希望に応じて残される。
【0034】 この再成形前、例えば熱成形によって製造された平らな編織成形体は枚葉また
はウェブの態様で製造することができる。編織布はロールから引き出して希望す
る形状に再成形し、例えば鐘、直方体とすることができる。その場合この編織布
の孔またはメッシュは成形後も大きな伸びまたは歪みなしに維持される。その結
果、篩効果が保証されたままとなる。
【0035】 編織布を(鐘または直方体等の形状に)再成形後、布は適宜に裁断されまたは
打ち抜かれ、周面が例えば超音波によって蓋の外側下縁に(その自由開口端で)
溶着される。
【0036】 他の製造方法として、編織布はロールから引き出し後にまずウェブ形状で保持
され、次に保持する間に再成形され、保持する間にこの形状で蓋に挿入され、次
にその下側外縁を溶着され、その後に打ち抜かれる。
【0037】 濾過装置の働きが本発明によって損なわれることはない。小さな濾過材粒子に
対する編織布の保持作用が維持される。濾過容器が部分的にのみ充填され、すな
わち僅かに充填されているだけの場合でも、濾過材内で液体貫流の減速は排除さ
れている。意外なことに、機能するために編織布が濾過材と常に物理的に接触し
ていることはもはや重要ではない。本発明による濾過装置では編織布と濾過材と
の接触が欠落している場合でも、濾過装置の機能はなお完全に維持される。他方
で濾過容器全体に濾過材が充填されて、従来の装置において約10〜最高20%
の膨脹によって液体の貫流が減速されるとしても、または機器の破裂で流出しう
るとしても、こうした不利な効果はやはり本発明によって排除されている。
【0038】 一方で下側蓋領域の液体用吸込口と他方で蓋の上壁の空気用排気口との間の圧
力差(静圧)によって、空気は常に上側で逃散し、下側で液体が流入し、その逆
ではないように確保されている。上側で蓋内にある空気空間内の空気圧力が常に
大きく、空気は上方に押し出されるが、液体は上側で排気口内に押し込まれたり
または流入することはない。
【0039】 従来の濾過装置とは異なり、本発明によれば蓋の上壁の排気口がきわめて大き
く選択されている。好ましい1実施形態では例えば、それぞれ幅1.5mm、長
さ8mmの2つの条溝状排気口が設けられている。これにより、液体が下から供
給されるとき、蓋の上壁の下にある圧力でこれらの口から空気が常に流出するこ
とが確保されている。
【0040】 平らな編織布の両側に空気が存在しまたは帆形成が防止されているとき、空気
は編織布を通して下から上へと蓋の内部を通過することができる。
【0041】 上側編織布部分での帆形成は疎水性成分によって防止される。つまりこの場合
に傾動によってまたはその他の理由から液体がこの上側編織布部分のメッシュま
たは孔に達した場合でも、これらの孔は濾過装置をまっすぐに立てたのち開口し
たままとなる。
【0042】 本発明の第2実施形態において、篩状成形体が少なくとも部分的に移動可能で
あり、2つの端位置とその間にある中間位置とを占めることができ、第1端位置
から第2端位置へと移行するとき容積(V)が差容積ΔVだけ低減されること
によって、課題は解決される。篩状成形体が移動可能に配置されている結果、濾
過材を収容する容積(V)は希望する要件に適合させることができる。濾過カ
ートリッジの破裂はこの措置によって効果的に防止される。というのも、濾過材
がごく強く膨張しても、軟質形成体が第1位置近傍の位置を占め、濾過材を収容
する容積(V)が増大することになるだけであるからである。
【0043】 篩状成形体は、希望する篩機能を果しかつ十分に移動可能であるなら基本的に
あらゆる対象物とすることができる。しかしここで特別好ましくは篩状布が使用
される。というのもそれは簡単に製造することができ、省スペースで濾過室内に
配置することができるからである。
【0044】 布は基本的に任意のあらゆる形状を有することができ、例えばまったく平らに
配置しておくことができるのではあるが、それでもなお、好ましい1実施形態で
は布縁を通る基準面の面積が実際の布面積よりも小さくされている。これにより
、布が少なくとも1方向で基準面を越えて湾曲していることが保証されている。
主に編織布の基準面から突出する成形体部分は好ましくは球形キャップの形状を
有する。球形キャップは厳密に数学的/幾何学的に見るべきではなく、編織布は
好ましくは球冠形状または丸みのある鍋形状を有し、半径方向外側領域では張り
出すように成形しておくことができる。成形部は1つの平面、稜または尖端で基
準面から突出することもできる。篩状成形部の孔は、容積(V)、いわゆる「
篩空間」から比較的小さな粒子の流出も防止するのに十分な小ささである。それ
にもかかわらず液体は布を通して流入および/または流出することができる。
【0045】 しかも布の拡大された面積は、被濾過液体用通過面積が大きくなり、迅速な濾
過が可能となる利点を有する。
【0046】 濾過装置の好ましい1実施形態では、濾過室が少なくとも1つの逃散空気用排
気口を有し、この排気口が吸込口と同じ側で篩状成形体に配置されている。少な
くとも濾過操作の最初にはたいてい空気が濾過室内にあるので、前記排気口はこ
の空気が排気口を通して迅速に逃散できるようにし、特に濾過操作の最初に貫流
は減速されない。
【0047】 本発明による利点が少なくとも部分的にはごく小さな差容積ΔVによっても達
成されるとしても、それでもなお特別好ましい実施形態では、差容積が濾過室の
濾過材充填容積の少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%、特別好ましくは
少なくとも10%である。
【0048】 選択的に、差容積は容積Vの少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%、
特別好ましくは少なくとも10%となるように選択することもできる。篩状成形
体の前記最低移動性の結果として、濾過材充填高さが著しく変動する場合でも本
発明による濾過装置は正常に機能する。
【0049】 例えば篩状成形体の特殊な付形の結果として、先に触れた帆形成は限定的にの
み現れる。好ましい実施形態において、篩状成形体が少なくとも第2端位置にお
いて濾過材の相応に調整された表面および/または他の部材に接触することによ
って、帆形成は防止される。篩状成形体が濾過材の表面に接触する結果、接触面
の領域で帆が破れ、液体はほとんど支障なく篩成形体を横断することができる。
自明のことであるが、一方で篩状成形体と他方で濾過材表面との前記接触は篩状
成形体と他の部材との接触に取り替えることもできる。この他の部材とは例えば
、実質的に濾過室の中心に取付けられる棒とすることができ、少なくとも第2端
位置においてこの棒が篩状成形体に接触し、接触個所で帆が破かれる。さらにこ
の他の部材が有する利点として、濾過材充填高さが極端に低い場合でも、または
濾過材が欠落している場合でさえ、篩状成形体の第2端位置において液体帆が接
触によって破かれることが確保されている。一般に篩状成形体と濾過材との接触
によって、篩状成形体と他の部材との接触によるよりも大きな接触面積が達成さ
れるので、部材は好ましくは、濾過室の濾過材充填がごく少ない場合にのみ篩状
成形体に接触でき、それ以外のすべての場合には濾過材充填レベル以下に配置さ
れるように配置される。
【0050】 本発明の第2実施形態の他の特別好ましい解決では、篩状布が第1端位置にお
いて第2端位置のときとは逆方向に基準面から突出する。好ましくは、基準面か
ら離間した布部分は第1端位置のとき濾過室または蓋の壁に接触しない。一般に
全濾過操作の間濾過材から実質的に離間した濾過室部分内に気泡または空気クッ
ションがあるので、第1端位置における前記特徴の結果、基準面から最も遠く離
れた布部分の両側に空気がある。篩状布の少なくとも小領域内に空気から空気へ
の通路が形成される結果、この領域内では帆形成が効果的に防止される。
【0051】 本発明による濾過装置は好ましくは重力動作式であり、成形体の第1端位置の
とき成形体の少なくとも一部は第2端位置のときよりも高い位置にある。しかし
自明のことであるが、本発明による濾過装置は圧力動作式でも利用することがで
きる。「一層高い」または「一層低い」とはこの場合流れ方向に関してのもので
あり、実質的に被濾過液体の流れ方向に成形体が移動するとき成形体は下方に移
動する。
【0052】 基準面から離間した布部分と排気口が、第1端位置のとき吸込口の最も高い末
端より上に配置されている実施形態が特別好ましい。これにより、事実上全濾過
操作の間排気口付近に空気クッションが生じ、第1端位置のとき布がそのなかに
入り込み、布の少なくとも一部で空気から空気への通路が生じることが保証され
る。
【0053】 編織布は好ましくは織布、編布、繊維織布、不織布またはプラスチック成形部
品からなり、好ましくは50μm〜300μm、好ましくは80μm〜200μ
m範囲の孔径を有する。
【0054】 すでに示唆したように、篩状布は第1端位置のとき上向きに湾曲しており、ほ
ぼ全濾過操作の間少なくとも部分的に、排気口の領域に生じる空気クッション内
に布が入り込み、布の最高個所の領域内に空気から空気への通路が生じる。本発
明による濾過装置は好ましくは、流体断面積の比A:B:C:Dが約±50%、
好ましくは約±25%の公差で1:2:10:20にほぼ等しくなるように構成
され、ここで A=濾過室の排気口の総自由流路断面積、 B=濾過室の液体吸込口の総自由流路断面積、 C=第1端位置における布孔の排気に役立つ総自由流路断面積、 D=第1端位置における実質環状の下側布部分の孔の液体用総自由流路断面積
である。
【0055】 本発明の特別好ましい実施形態は、その濾過室が約150〜200mlの容積
を有する濾過装置を使用する。液体用吸込口は、好ましくは逃散空気用排気口の
下方で、真空室の蓋の上床に配置されている。特殊な好ましい実施形態において
Aはほぼ24mm、Bはほぼ66mm、Cはほぼ300mm、Dはほぼ6
80mmである。
【0056】 自由断面積Aは蓋の全排気口を加算することによって得られる。自由断面積B
はすべての液体用吸込口から得られる。上側布部分の空気用自由流路断面積Cの
場合、布の開口濾過面積の算術平均値は約42.5%とされた。ここでスパンは
約30%〜約65%である。
【0057】 面積D、すなわち比較的直径の大きい下側編織布領域の液体用自由流路断面積
は、布の開口濾過面積の算術平均値が約42.5%と仮定された。ここでも約3
0%〜約65%のスパンが妥当する。
【0058】 本発明が教示するこの比または個別比、例えばA:B=1:2等を守ると、一
方で問題のない通気、他方で液体の貫流が保証されている。編織布孔の上記寸法
比は貫流問題を回避することを可能とし、その場合大きな作用面(小さな粒子)
を有するきわめて効率的な濾過材を使用することができ、小さな粒子が口を通り
抜けまたは流れ過ぎるのを危惧する必要はなかろう。すでに触れたように、本発
明によればさらに、上側で蓋内にある離間布部分は第1端位置のとき蓋または濾
過室の上壁から距離を置いて配置されている。蓋または濾過室の上壁の下に空気
空間を構成することはこうして特別良好に達成することができる。一方で前記布
部分と他方で蓋の上壁の内側表面との間の距離は好ましい実施形態において約2
mmである。その場合一方で濾過材用最大膨脹空間がいわゆる篩空間内にあり、
同時に、濾過室の上側領域内にある離間布部分は乾燥保持されており、そこには
空気から空気への通路が存在している。
【0059】 特別好ましくは、本発明による濾過装置の第2実施形態は親水性部分を備えた
篩状成形体を有する。親水性部分は、篩状成形体のハイドロスタチック液圧が特
定値以下に低下するや篩状成形体の完全湿潤が起き、先に触れた帆形成が現れる
ことを保証する。発生する圧力差によって、好ましくは、篩状成形体は後流する
液体の重量によって第1端位置から第2端位置の方向に移動して濾過材表面また
は相応する部材のいずれかに接触することになる。帆形成は接触によって再び破
かれ、液体はいまや篩状成形体を通して流出することができる。
【0060】 このために篩状成形体は軟質材料および/または弾性材料から製造される。主
に編織布用に使用される糸の太さは5〜100μm、好ましくは10〜60μm
である。
【0061】 本発明によればさらに、再成形させて少なくとも部分的に移動可能な篩状成形
部を形成しかつ液体用濾過装置の濾過室の内面に固着するのにウェブ状の平らな
軟質布および/または弾性布を使用すると特別有利である。この再成形前、例え
ば熱成形によって製造される平らな編織構造体は枚葉またはウェブの態様で製造
することができる。編織布はロールから引き出して希望する形状に再成形し、例
えば鐘、直方体とすることができる。その場合この編織布の孔またはメッシュは
成形後も大きな伸びまたは歪みなしに維持される。結果として篩効果が保証され
たままとなる。
【0062】 編織布を(鐘または直方体等の形状に)再成形後、布は適宜に裁断されまたは
打ち抜かれ、周面が例えば超音波によって蓋の外側下縁に(その自由開口端で)
溶着される。
【0063】 第2実施形態による本発明によって濾過装置の働きが損なわれることは何らな
い。小さな濾過材粒子に対する編織布の保持作用は維持され、それにもかかわら
ず、濾過容器が部分的にのみ充填され、すなわち僅かに充填されているだけの場
合でも、濾過装置内の液体貫流が減速されることは排除されている。
【0064】 本発明のその他の利点、特徴、応用の可能性は、添付図面と合わせて好ましい
実施形態の以下の説明から明らかとなる。図面において図1〜図11は第1実施
形態を示す。
【0065】
【実施例】
全体に符号1とした本発明の2つの実施形態による液体用濾過装置は、漏斗
21の下側鞘状部20内に嵌着される。漏斗は上から捕集缶22に挿入され、捕
集缶はその背面に取っ手23を、またその前面に注ぎ口蓋25付き注ぎ口24を
有する。僅かに湾曲したかぶせ部26が上から漏斗21に取付けられて粉塵粒子
等が漏斗21の内部に落ち込むのを防止する。このかぶせ部26は突起27を介
して手動で取り外すことができる。図1と図12とに全体が示された装置は最初
に生水28が充填され、この水は湾曲矢印29に従って下方に濾過装置1内に流
入し、矢印30に従って下側で濾過装置から流出して捕集缶22内に集められる
【0066】 全体を符号1とした濾過装置が図2と図13とに基づいて以下で詳細に説明さ
れる。
【0067】 下側の中心に鞘20を備えた漏斗21は濾過装置1、とりわけ濾過容器2を収
容し、容器の底3は液体、水用のここには図示しない吐出し口を有し、水は重力
によって矢印30に沿って下方に流出することができる。横断面がここでは濾過
装置1の中心に通してあり、ここには図示しない吐出し口を切断面の前と後とに
想定しなければならない。濾過容器2は濾過材4が充填されている。上側領域に
おいて濾過装置1は蓋5を含む。蓋は第1実施形態の場合に関して図11で拡大
されているが、他の実施形態に関してそれ自体取り出して見ることもできる。蓋
5の下縁6に沿って蓋が濾過容器2の上縁に結合されており、濾過容器2の上縁
は蓋5の下縁6に一致する。
【0068】 漏斗鞘20の縦軸線に一致する濾過装置1の縦軸線7が垂線上、すなわち鉛直
線上にある場合、濾過装置の重力式動作は最大に機能する。このことは、捕集缶
22を水平面上に置くことによって容易に達成される。その結果、「上」位置と
「下」位置が生じる。蓋5は濾過装置1の上に、濾過容器2はさらに下に設けら
れているのがわかる。図2または図13の組立状態において濾過容器2の上縁と
蓋5の下縁6とを水平面が通っていると想定することができ、この水平面が濾過
材4の容積を蓋内部の内部容積VまたはVから分離する。蓋の下縁を通る、
図11にはっきり認めることのできるこの平面に至るまでの蓋内部の空間全体が
蓋5のこの内部容積VまたはVである。
【0069】 蓋5はその下側幅広部分の周面に4つの水(液体)用条溝状吸込口8を備えて
いる。4つの吸込口はそれぞれ蓋5の周面に相互に90°の距離でずらして設け
られている。蓋5の拡張下部のうち吸込口間にある部分環状面はいずれの場合も
閉鎖されている。
【0070】 蓋5の上側長細部分が上側で逆杯の形で続いており、相互に距離を置いて配置
される2つの逃散空気用排気口10が蓋5の上壁9に見られる。湾曲矢印11は
、主に液体が条溝8を通って流入するときに、これらの排気口10を通って流出
する空気を示している。
【0071】 符号12とした篩状布が濾過容器2と蓋5との間に取付けられており、この篩
状布は図13〜図18の第2実施形態において濾過容器の内部容積Vを2つの
部分容積VおよびVに分割する。図1〜図10の図示第1実施形態と図12
〜図15の動作状態においてこの篩状布は鐘形状を有する。この鐘は蓋5の内部
容積VまたはV内に突出する成形部13である。図1〜図10に示す実施形
態では、編織布12全体が蓋5の内部空間内に上向きに突出するので、編織布1
2全体が湾曲されてそれがそのまま突出成形部13となる。例えば図17に示す
ような第2実施形態における別の動作状態では、篩状布12はその固有安定性が
ごく小さいことに起因して下方に濾過材4上に「折り返され」または沈み込み、
濾過材4の充填容積に応じてせいぜいその前記鐘形状を、蓋5の下縁6を中心と
して鏡像的に再び占める。図16と図18には、その上端位置と下端位置の間で
の編織布12の中間状態が示してある。
【0072】 図1〜図11による本発明の第1実施形態では、編織布12のうちさらに下に
配置される濾過容器2から最も遠く離間した部分が符号14とされている。これ
は布12または突出成形部13の最も高い個所の周りの領域である。この上側離
間布部分は蓋5の上壁9の内側表面から明らかに距離を置かれている。編織布の
上側部分14においてその内側にも外側にも、すなわち編織布12の両側に空気
が存在するように、編織布12は成形部13の態様で上向きに蓋5内に突出する
。さまざまな動作状態に対応してさまざまな空気空間がここに示されており、図
1と図2では(充填状態に応じて)なおきわめて大きな空気空間が符号aで示さ
れている。図1と図2のこの空気空間aは編織布12または突出成形部13の内
側にも外側にもある。
【0073】 水用吸込口8の最も高い末端15は水平面16によって互いに結合されている
。こうした事情が明らかとするように、まったく上側で蓋5の上壁9に設けられ
る排気口10も布12の上側部分14も、吸込口8の最も高い末端15を通るこ
の上記水平面16の上方に配置されている。
【0074】 図11の実施形態において編織布12は確かに一体に構成しておくことができ
るのではあるが、しかしここに示した特別な実施形態では編織布が2部分構成で
あり、すなわち環状篩成形体17からなる。この成形体は下側蓋部分の円錐台形
状側面全体の周りに延びており、結果として液体用吸込口8の後に配置されてい
る。布12のこの環状篩成形体17から離れて、布12の円盤状篩成形体18が
上側で蓋5の上壁9から距離を置いて位置しており、この円盤状篩成形体18は
実質平らであり、排気口10に対する篩機能を担当する。図11の実施形態の篩
成形体17、18は両方とも蓋5に溶着しておくことができる。
【0075】 図1、図3〜図5による第1実施形態の動作をまず最初に説明する。この実施
形態は、濾過容器2が濾過材4で完全に充填され、例えばこうして140mlの
濾過材容積が予め与えられていることを特徴としている。図1の動作状態時に漏
斗21に水が充填される。水は湾曲矢印29に従って4つの吸込口8から濾過カ
ートリッジ(濾過装置)1の内部に流入する。いまや濾過材4の上方に水位19
が増加し、約1秒後に図1に示す高さに達する。同時に、空気が湾曲矢印11に
従って上方に排気条溝10を通して逃散する。これは濾過材4よりも上にある空
気である。濾過カートリッジ1内の空気圧が濾過カートリッジ1外部の生水28
の圧力よりも大きいので、水が外側から排気口10を通って濾過カートリッジに
流入することはない。
【0076】 編織布12の上側部分14が吸込口8よりも上、すなわち吸込口8の最も高い
末端15を通る水平面16よりも上に配置されていることがわかる。その結果、
ここで示された鐘状の編織布の上半分から液体は即座に溢れ出ることができない
。これによりカートリッジ状濾過装置1内で最適な排気効果が達成される。
【0077】 図3に示してあるのはまだ確かに充填動作状態ではあるが、しかしここでは開
始から約3秒後である。蓋5内の水位19はいまや図1、図2の水位と比較して
一層高くなっている。この水位19は編織布12の内側でも外側でも、ただし蓋
5の内部で広がっている。水位19の位置が図3では蓋5の上壁9から約3mm
下に上昇している。図3の空気空間bがごく小さくなっているのがわかる。その
一方で、濾過容器2の底部では濾過材4がやはり水で完全に溢れている。下側で
は図示した滴31の態様で水が濾過装置1から流出し、濾過装置はやはり下側に
射出成形布を備えている。水は下側で捕集缶22に集められる。
【0078】 図4は、漏斗21内の水位32が図1〜図3と比較してかなり低いレベルに低
下しているので排出動作状態を示している。しかし蓋5内の水位19は図3の状
態(充填)と比較して変化していない。水位32が上壁9のレベルよりも下にあ
ることから蓋5の上壁9の上側排気口10がもはや水で覆われていないという事
実の結果、空気空間b(図3)は縮小することができる。蓋内の水位19の距離
が図4でも3mmで示してあるが、この距離は1mmに縮小することができる。
しかし常にそうであるのではない。それゆえに図4には空気空間のこの縮小が図
示されてはいない。図5もやはり排出動作状態を示しているが、しかしここでは
排出動作状態が図4の状態と比較してさらに進展している。漏斗21内の水位3
2’は図4の水位32よりも低い。水位32’はいまやすでに蓋5の下側部分で
水吸込口8の最も高い末端15よりも下である。その結果、空気は排気口10を
通るだけでなく水用の吸込口8上側部分も通って、すなわち編織布12の内側で
も外側でも、漏斗21内の空間から蓋5の内部容積V内に流入することができ
る。開口10、特に付加的に開口8を通る空気のこの付加的な流入によって、蓋
15内の水位32’の急速な低下がもたらされる。しかしながら、図5は蓋5内
の水位がすでに蓋外側の漏斗21内の水位32’と同等の水位である状態を示し
ている。
【0079】 図6〜図10は本発明による濾過装置1の第2実施形態を示しおり、そこでは
濾過容器2は半分〜3分の2が濾過材4で充填されているだけである。図1〜図
5の実施形態において濾過材の充填容積が140mlであると仮定すると、図6
〜図10による第2実施形態における充填容積は95mlである。
【0080】 図6は充填開始から2秒後の充填動作をやはり示している。漏斗21は水位3
2に達する水がやはり充填される。濾過装置1内の水滴32によって示された水
は、濾過カートリッジとして構成された濾過装置1の内側に4つの吸込口8を通
って流入する。たった95mlの濾過材4を充填することによって、濾過材は濾
過容器2内の充填レベル34に達する。水位32’’はこの充填レベル34より
も上で濾過容器2内で増加する。同時に、濾過装置1内の濾過材4よりも上にあ
る空気は矢印11に従って蓋5の上壁9の上側排気口10を通って逃散する。
【0081】 濾過容器2の上側部分と蓋5とによる空気空間cの圧力は蓋5外側の水圧より
も大きい。その結果、水が排気口10を通り蓋5の上壁9を通って外側から蓋内
に流入することはない。編織布12、すなわち鐘状突出成形部13の大部分はさ
らに水用吸込口8よりも上にあるので、液体は上側編織布12部分から即座に「
溢れ出る」ことができない。その結果、最適な排気がカートリッジ状濾過装置1
内にもたらされる。
【0082】 図7は約4秒後の充填動作状態を示す。たった約95mlの小さい充填容積に
よって、濾過容器2からの水の流出が、濾過材4がどのくらい乾燥/湿っている
かに応じて、既に起こりうり、その一方で水位32’’は篩容器内で増加して蓋
5内で篩容器よりも上になる。これは図7では見ることができない。
【0083】 濾過材4の充填レベル34よりも上の空間では、水位は下から上方に増加する
が、ここではこのことが水位32’’の位置で図7に示されている。編織布12
の上側部分または突出成形部13の上側部分は吸込口8を通って流入する水が触
れられることはない。濾過容器2から最も遠く離れた部分14、すなわち編織布
12の突出成形部13の最も高い個所14は、したがって両側に小さな空気空間
を有するので、空気から空気への通路と、したがって優れた空気排出が編織布1
2内側からこれの外側(全て蓋5の内側)に存在する。最適な通気はしたがって
カートリッジ状濾過装置1の内側で生じる。
【0084】 図8、図9、および図10は第1実施形態の図3、図4、および図5と比較さ
れることになる。第1実施形態のより大量の濾過材4は別として、その他の点で
は動作状態は同じである。
【0085】 最後に第1実施形態の図11が蓋5を示しており、この蓋の上側領域に、蓋5
の上壁9から2〜10mm、好ましくは3〜6mmの距離を置いて、編織布12
の一部として疎水性円盤状篩成形体18が挿入して固着されている。親水性を有
する編織布12の環状篩成形体17が蓋の下側領域で吸込口8の背後に取付けら
れている。図1〜図10の実施形態と同様の作用原理がやはり図11のドームを
用いて達成可能である。
【0086】 図12〜図18による第2実施形態が以下説明される。
【0087】 篩状布12の縁は符号35とされた基準面を形成する。篩状成形体の第1端位
置において布12のうち基準面35から最も遠く離れた部分は符号37とされて
いる。これは布12の最も高い個所付近の領域である。上向きに折り返された布
12のこの離間部分は、明らかに、蓋5の上壁9の内側表面と布12の領域37
との間に距離が生じるように配置されている。このことは上側編織布部分37に
おいて内側と外側の両方、すなわち編織布12の両側に空気が存在するように布
12が蓋5内に上向きに突出することを保証する。例として、図12と図13で
は濾過カートリッジ内の空気から構成される中空空間が36で示されている。囲
まれた空気空間のサイズは、やはり以下で明らかとなるように、濾過装置の動作
状態に依存する。図12と図13から明らかとなるように、この動作状態におけ
る空気空間36は編織布12の内側と外側の両方である。
【0088】 水用吸込口8の最も高い末端38は水平面16によって互いに結合されている
。こうした事情が明らかとするように、まったく上側で蓋5の上壁9に設けられ
る排気口10も、布12の上側部分37も、吸込口8の最も高い末端38を通る
水平面16よりも上に配置されている。
【0089】 図12〜図18の本発明による濾過装置のこの第2実施形態の動作が以下に述
べられる。濾過動作を開始するために生水28がまず漏斗21内に注入される。
この動作状態は図12と図13に示されている。水は湾曲矢印29に従って4つ
の吸込口8を通って濾過装置(濾過カートリッジ)1の内側に流入する。水位1
9は濾過材4よりも上に生じ、濾過動作の開始時に急速に上昇する。生水28が
漏斗21内に注入されて約3秒後、水位19は図12に示された高さに達する。
その結果、濾過カートリッジ1内で圧力が僅かに増加して、濾過カートリッジ内
に当初含まれていた空気が湾曲矢印11に従って通気条溝10を通って上方に逃
散することが保証される。吸込口が排気口10よりも下に配置されているという
事実によって、濾過カートリッジ1内部の空気圧は濾過カートリッジ1の外側の
排気口10の高さの生水28の静圧よりも大きい。したがって水が排気口10を
通って外側から濾過カートリッジ内に入り込むことはない。
【0090】 すでに述べたように、篩状布の第1端位置において、吸込口8よりも上、すな
わち吸込口8の最も高い末端38によって決定される水平面16よりも上に上側
部分37が配置される。それゆえに、この動作状態でも生水が篩状布から完全に
溢れ出ることはない。むしろ、編織布12の上側部分37は空気空間36の内側
に残っており、空気から空気への通路がここに残存する。篩状成形体12の上側
部分37はカートリッジ状濾過装置1内部に最適な通気をもたらす。
【0091】 図12と図13に示された動作状態は篩状布12が完全に乾燥している場合充
填開始後すぐに達成される。本発明による濾過装置のさらなる動作状態が図14
に示されている。この図示状況は濾過動作の開始から約5秒が経過しており、す
なわち図12に示した状況から約2秒後に生じる状況が図14に示してある。明
らかとなるように、蓋5内の水位19は図12、図13の水位と比較していまや
上昇している。この水位19は篩状布12を通って広がっているので、篩状布1
2の内側とこれの外側との両方に広がるが、蓋5の内側であり、すなわちこの状
態においてもやはり空気クッションまたは空気空間が存在しており、それはさら
にこの図において指定番号36を有する。この動作状態における水位19の位置
は蓋5の上壁9から約3mm下のレベルに上昇している。空気空間36は図12
、図13の空気空間36と比較してかなり縮小している。この動作状態では、濾
過材4は水が完全に浸透しているので、下側領域に符号31で示した滴態様の水
が吐出し口を通して濾過装置1から流出する。水は捕集缶22内に集められる。
【0092】 図15では本発明による濾過装置の他の動作状態を見ることができる。その間
に漏斗21はほとんど空になっている。したがって漏斗21内の水位32は図1
2、図14と比較してかなり低いレベルに低下している。蓋5内の水位19は図
14の状態と比較してほとんど変化していない。水位32が上壁9のレベルより
も下にあるので蓋5の上壁9の上側排気口10がもはや水で塞がれていないとい
う事実により、空気から空気への通路が排気口に生じ、空気空間36は充填の速
度に応じて短時間でさらに縮小することができる。しかしすべての動作状態にお
いて少なくとも小さな空気空間36は残存する。空気空間の前記継続縮小は必ず
しも常に観測可能ではないので、これは図15には示されていない。
【0093】 最後に、図16はフィルタ21が既に完全に空である動作状態を示している。
この状態において生水はなお濾過カートリッジ1内部にある。濾過容器1内の水
位41は図15の水位32と比較して著しく落ちている。この動作状態では水位
41は蓋5の下側部分の水吸込口8の最も高い末端38よりも既に下である。そ
の結果、漏斗21の漏斗容積からの空気は排気口10と吸込口8の両方を通って
蓋5の内部容積V内に流入できる。これにより水位41の下降が加速される。
編織布12はそれが疎水作用を有するように製造されている。したがって被濾過
水に接触する編織布12の表面全体が湿っている。液体において既知の表面張力
と連動して湿潤は編織布12の孔内に湿潤膜を形成するように作用する。これは
織物技術において「帆形成」と呼ばれる。
【0094】 篩状織物の個々の孔はこの「帆形成」によってほとんど密閉される。このよう
な帆は一般的に水が完全に流出した後であっても比較的長い期間、例えば約30
分保持することができるので、編織布12は濾過カートリッジ内の空気の循環を
妨げる閉鎖鐘を形成する。
【0095】 濾過容器1内の水位41が充填材の上縁の方向に落ち続けた場合、減少した圧
力が編織布の底に生じるので、柔軟篩状布12がほとんど崩壊し、低下している
水位41と共に下向きに流れ方向に運ばれる。この状態は図16に線図形式で示
されている。
【0096】 幾つかの実施形態では篩状成形体12が先の動作状態の間に既に低下すること
ができることは言うまでもない。これは濾過動作を幾分減速させるが、本発明に
よる目的はしたがってやはり達成される。
【0097】 最後に、図17は濾過操作終了後の最終状態を示している。編織布12はいま
や下向きに湾曲して濾過材4の表面に接触している。濾過材の充填高さに応じて
接触面とすることもできる接触個所がここでは符号39とされている。
【0098】 この接触39に基づいて、篩状布12の孔の十分に多くの数の帆が破かれ、空
気および水の残流が充填材4内に支障なく移行するために、開放孔の総面積から
なる自由断面積が生じる。
【0099】 濾過材が位置する部分容積の、移動する篩状布によって生じる容積変化が湿気
の変化に基づいた濾過材の膨張に適合すべきであることは明らかである。
【0100】 最後に、図18はやはり濾過動作の開始を示している。図18は図18におい
て篩状布12がまだ湿っているという点で図12とは実質的に異なるので、編織
布12の孔の大部分が帆形成によって閉じられている。
【0101】 編織布12は当初、図17に示したように濾過材4となお接触している。含水
率の上昇によって気密バリアが生じて、濾過装置1内の残余空気が濾過材4を通
って吐出し口から流出することを防ぐようになるまで、水40はこの接触個所3
9を通して濾過材4内に流れる。
【0102】 したがって、図17の密閉された篩状布12の下方に超過圧力が発生する。篩
状布12は図18からわかるようにこの超過圧力によって上方に押され、図12
に示した第1端位置に戻る。
【0103】 漏斗21内の生水の強い静圧上昇によって篩状布12内の帆が破れ、図12で
すでに説明した動作状態が実質的に復旧する。動作状態の上記順序がいまや繰返
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システム全体内に配置された本発明による濾過装置の横断面図であり、この濾
過装置は濾過カートリッジそのものであり、約1秒後の動作状態が示してある。
【図2】 図1と同じ動作状態における本発明による濾過装置(濾過カートリッジ)の横
断面拡大図である。
【図3】 図1と同様の、ただし例えば充填3秒後の動作状態における図示である。
【図4】 排出動作状態における同様の図である。
【図5】 やはり排出動作状態における同様の図である。
【図6】 濾過装置に濾過材が2/3弱充填された他の実施形態を示しており、例えば充
填2秒後の動作状態における図1と同様の断面図である。
【図7】 濾過装置に濾過材が2/3弱充填された他の実施形態を示しており、例えば充
填4秒後の動作状態における図6と同じ断面図である。
【図8】 濾過装置に濾過材が2/3弱充填された他の実施形態を示しており、例えば充
填6秒後の動作状態における図7と同様の断面図である。
【図9】 濾過装置に濾過材が2/3弱充填された他の実施形態を示しており、他の実施
形態における図4と同様の排出動作状態における同様の横断面図である。
【図10】 濾過装置に濾過材が2/3弱充填された他の実施形態を示しており、図5の第
1実施形態の図示に類似した(濾過容器が部分的に充填されただけの第2実施形
態における)排出動作状態における濾過装置のやはり同様の横断面図である。
【図11】 他の実施形態による濾過装置の蓋の横断面拡大図である。
【図12】 第2実施形態について、システム全体内に配置された濾過カートリッジの態様
の濾過装置の第1動作状態における横断面図である。
【図13】 図12のカートリッジ態様の濾過装置の横断面拡大図である。
【図14】 第2動作状態におけるシステム全体の横断面図である。
【図15】 第3動作状態におけるシステム全体の横断面図である。
【図16】 第4動作状態におけるシステム全体の横断面図である。
【図17】 第5動作状態におけるシステム全体の横断面図である。
【図18】 第6動作状態におけるシステム全体の横断面図である。
【符号の説明】
1 濾過装置 2 濾過容器 3 濾過容器底 4 濾過材 5 蓋 6 蓋5の下縁 7 濾過装置の縦軸線 8 液体用吸込口 9 蓋の上壁 10 排気口 11 空気の流れる方向の湾曲矢印 12 篩状布 13 突出成形部 14 離間上側編織布部分 15 吸込口8の最も高い末端 16 15を通る水平面 17 編織布の環状篩成形体 18 編織布の円盤状篩成形体 19 蓋5の水位 20 漏斗の鞘状部 21 漏斗 22 捕集缶 23 捕集缶の取っ手 24 注ぎ口 25 注ぎ口蓋 26 湾曲かぶせ部 27 突起 28 生水 29 湾曲矢印(流入方向) 30 矢印(流出方向) 31 流出水滴 32 漏斗21上部の水位 32’ 漏斗21底部の水位 32’’ 濾過容器内の水位 33 濾過装置内の水滴 34 濾過容器内の充填レベル 35 基準面 36 空気空間 37 基準面から最も離れて位置する篩状布の部分 38 吸込口の最も高い末端 39 接触個所または接触面 40 流入している生水 41 濾過容器内の水位 a 図1による蓋内の一層大きな空気空間 b 図3による蓋内の小さな空気空間 c 図6による濾過装置内の空気空間 V 蓋の内部容積 V 下側部分容積 V 上側部分容積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 レダー,アーンスト ドイツ国 ハーンハイム 55278 アルト ストラーセ 1

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体用濾過装置(1)であって、濾過材(4)を充填した濾
    過容器(2)を含み、濾過容器の底(3)が液体用の少なくとも1つの篩状吐出
    し口を有し、また蓋(5)を含み、この蓋が内部容積(V)を予め決定し、液
    体用の少なくとも1つの吸込口(8)と1つの逃散空気用排気口(10)とを備
    えかつ液密に濾過容器(2)に結合されており、濾過容器(2)と蓋(5)との
    間に篩状編織布(12)が配置されるものにおいて、編織布(12)のうち濾過
    容器(2)から最も遠く離れた部分(14)の両側で大部分の動作時に空気が存
    在するように、篩状編織布(12)が蓋(5)の内部容積(V)内に突出する
    少なくとも1つの成形部(13)を有することを特徴とする濾過装置。
  2. 【請求項2】 上側で蓋(5)内にある布(12)離間部分(13)と排気
    口(10)とが吸込口(8)の最も高い末端(15)より上に配置されることを
    特徴とする、請求項1記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】 蓋(5)の内部容積(V)内に突出する編織布(12)成
    形部(13)が少なくとも部分的に湾曲していることを特徴とする、請求項1ま
    たは2記載の濾過装置。
  4. 【請求項4】 編織布(12)の突出成形部(13)が球形キャップの形状
    を有し、かつ下側外部領域で濾過容器(2)の上縁と蓋(5)の下縁(6)とに
    固着されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の濾過装置
  5. 【請求項5】 編織布(12)が織布、編布、不織布、またはプラスチック
    成形部品であり、布(12)の孔径が好ましくは50μm〜300μm、好まし
    くは80μm〜200μmの範囲であることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れか1項記載の濾過装置。
  6. 【請求項6】 流体断面積の比A:B:C:Dが約±50%の公差を有して
    1:2:10:20にほぼ等しく、ここで A=蓋(5)の排気口(10)の総自由流路断面積 B=蓋(5)の液体吸込口(8)の総自由流路断面積 C=上側で蓋(5)内にある布(12)部分(13)の孔の排気に役立つ投影
    総自由流路断面積 D=布(12)の環状下側外被部分の孔の液体用総自由流路断面積 であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の濾過装置。
  7. 【請求項7】 上側で蓋(5)内にある布(12)離間部分(13)が蓋(
    5)の上壁(9)から距離を置いて配置されることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれか1項記載の濾過装置。
  8. 【請求項8】 編織布(12)によって提供される内部容積(V′)が濾
    過容器(2)内の濾過材(4)充填容積の5%以上であることを特徴とする、請
    求項1〜7のいずれか1項記載の濾過装置。
  9. 【請求項9】 上側で蓋(5)内にある布(12)離間部分(13)が少な
    くとも上側領域に疎水性材料または疎水化材料を有することを特徴とする、請求
    項1〜8のいずれか1項記載の濾過装置。
  10. 【請求項10】 液体通過用吸込口(8)の領域で下側編織布(12)部分
    が親水性部分を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の濾
    過装置。
  11. 【請求項11】 再成形させて蓋(5)内に突出する固有安定性成形部(1
    3)を形成しかつ液体用濾過装置(1)の蓋(5)に(符号6で)固着すること
    へのウェブ状平編織布(12)の使用。
  12. 【請求項12】 液体用濾過装置(1)であって、少なくとも部分的に濾過
    材(4)を充填した濾過室(2)を有し、この濾過室が液体(28)用の少なく
    とも1つの吸込口(8)と1つの吐出し口(30)とを有し、吸込口(8)と吐
    出し口(30)との間に篩状成形体(12)が配置され、この成形体が濾過室(
    2)の壁とで容積(V)を形成し、この容積内に濾過材(4)があるものにお
    いて、篩状構造体(12)が少なくとも部分的に移動可能であり、2つの端位置
    とその間の中間位置とを占めることができ、第1端位置から第2端位置へと移行
    するとき容積(V)が容積差ΔVだけ低減されることを特徴とする濾過装置。
  13. 【請求項13】 篩状成形体(12)が布、好ましくは編織布であることを
    特徴とする、請求項12記載の濾過装置(1)。
  14. 【請求項14】 布(12)縁を通る基準面(35)の面積が実際の布(1
    2)面積よりも小さいことを特徴とする、請求項13記載の濾過装置(1)。
  15. 【請求項15】 濾過室(2)が少なくとも1つの逃散空気用排気口(10
    )を有し、この排気口が吸込口(8)と同じ側で篩状構造体(12)に配置され
    ることを特徴とする、請求項12〜14のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  16. 【請求項16】 容積差ΔVが濾過室(2)の濾過材(4)充填容積の少な
    くとも1%、好ましくは少なくとも5%、特別好ましくは少なくとも10%であ
    ることを特徴とする、請求項12〜15のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  17. 【請求項17】 容積差ΔVが容積Vの容積の少なくとも1%、好ましく
    は少なくとも5%、特別好ましくは少なくとも10%であることを特徴とする、
    請求項12〜16のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  18. 【請求項18】 篩状成形体(12)が少なくとも第2端位置において濾過
    材(4)の相応に調整された表面および/または他の部材と接触することを特徴
    とする、請求項12〜17のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  19. 【請求項19】 基準面(35)から離間した布(12)部分(37)が第
    1端位置のとき濾過室(2)の壁に接触しないことを特徴とする、請求項14〜
    18のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  20. 【請求項20】 濾過装置(1)が重力で動作し、成形体(12)の第1端
    位置のとき成形体(12)の少なくとも1部が第2端位置のときよりも高い位置
    にあることを特徴とする、請求項12〜19のいずれか1項記載の濾過装置(1
    )。
  21. 【請求項21】 基準面(35)から離間した布(12)部分と排気口(1
    0)が、第1端位置のとき吸込口(8)の最も高い末端より上に配置されている
    ことを特徴とする、請求項20記載の濾過装置(1)。
  22. 【請求項22】 編織布(12)が織布、編布、繊維織布、不織布、または
    プラスチック成形部品であり、布(12)の孔径が好ましくは50μm〜300
    μm、特別好ましくは80μm〜200μmの範囲であることを特徴とする、請
    求項13〜21のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  23. 【請求項23】 流体断面積の比A:B:C:Dが約±50%、好ましくは
    約±25%の公差を有して1:2:10:20にほぼ等しく、ここで A=濾過室(2)の排気口(10)の総自由流路断面積 B=濾過室(2)の液体吸込口(8)の総自由流路断面積 C=第1端位置における布(12)孔の排気に役立つ総自由流路断面積 D=第1端位置における実質環状の下側布(12)部分の孔の液体用総自由流
    路断面積 であることを特徴とする、請求項20〜22のいずれか1項記載の濾過装置(1
    )。
  24. 【請求項24】 篩状成形体(12)が親水性部分を有することを特徴とす
    る、請求項12〜23のいずれか1項記載の濾過装置(1)。
  25. 【請求項25】 編織布(12)の糸の太さが5〜100μm、好ましくは
    10〜60μmであることを特徴とする、請求項22〜24のいずれか1項記載
    の濾過装置(1)。
  26. 【請求項26】 成形体(12)が軟質材料および/または弾性材料から製
    造されることを特徴とする、請求項12〜25のいずれか1項記載の濾過装置(
    1)。
  27. 【請求項27】 液体用濾過装置(1)の濾過室内で固着するよう予定され
    た篩状可動成形部を形成するために再成形することへのウェブ状平軟質布および
    /または弾性布(12)の使用。
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