JP2003513963A - 炭素環式誘導体 - Google Patents

炭素環式誘導体

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JP2003513963A JP2001536530A JP2001536530A JP2003513963A JP 2003513963 A JP2003513963 A JP 2003513963A JP 2001536530 A JP2001536530 A JP 2001536530A JP 2001536530 A JP2001536530 A JP 2001536530A JP 2003513963 A JP2003513963 A JP 2003513963A
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ホセ・マリア・フィアンドル
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Abstract

(57)【要約】 式(I)[式中、RはCXR、CXOR、CONHRまたはSOから選択される基であり;Xは酸素または硫黄であり;Rは水素、直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状のC3−6アルケニル、置換されていてもよいフェニルあるいはC1−4アルコキシ、ヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニルから選択される基によって置換されているC1−4アルキルであり;Rはホルミルまたはシアノから選択される基を意味する]で示される化合物またはその生理的に許容される塩もしくは代謝的に不安定な誘導体、その製法、該化合物を含有する医薬組成物ならびにその医薬における使用。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、抗真菌活性を有する新規な炭素環式誘導体に関する。さらに詳しく
は、新規なソルダリチン(sordaricin)誘導体、その製法、その誘導体を含有す
る医薬組成物および医療における、より詳細には、真菌感染により惹起される、
ヒトを含む動物における疾患の予防または治療における使用に関する。
【0002】 (背景技術) 英国特許明細書第1162027号は、真菌種のソルダリア・アラネオサ(So
rdaria araneosa)のNRRL3196株を培養することによる、抗生物質SL
2266の調製を記載している。SL2266(後に、ソルダリン(sordarin)
と称される)は殺真菌活性を有すると報告されている。同じ調査グループはまた
、Helvetica Chimica Acta (1971)、51、119−120において、ソ
ルダリンのソルダリチンへの分解を記載している。特開平6−2040292号
は、抗真菌活性を有すると報告されている、抗生物質ゾフィマリン(zofimarin
)の調製を記載する。
【0003】 ソルダリン、ソロダリチンおよびゾフィマリンは、次式(A):
【化3】 で示すことができ、ここに ORが
【化4】 である場合はソルダリンを記載し; ORがOHである場合はソルダリチンを記載し;および ORが
【化5】 である場合はゾフィマリンを記載する。
【0004】 ソルダリンおよびゾフィマリンは抗真菌活性を示すが、一連の真菌生物につい
て試験した場合に、この両化合物は中程度の活性しかなく、作用の限定されたス
ペクトルを有するだけである。 WO96/14326およびWO96/14327は、有用な抗真菌活性を示
す、新規なソルダリン誘導体を記載する。WO99/09974およびWO99
/09975は、抗真菌活性を示す、4−シアノ−4−デホルミル・ソルダリン
およびソルダリチン誘導体を記載する。
【0005】 この度、本発明者らは、抗真菌活性の有用なスペクトルを示し、入手が容易な
出発物質から慣用的操作で調製することができる、一群の新規なソルダリチン誘
導体を見出した。
【0006】 (発明の開示) かくして、本発明の一の態様によれば、本発明者らは、式(I):
【化6】
【0007】 [式中、 RはCXR、CXOR、CONHRまたはSOから選択される
基であり; Xは酸素または硫黄であり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状のC2− アルケニル、直鎖または分岐鎖状のC2−6アルキニル、(C1−4アルコキ
シ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシカルボニル、カルボキシまたは
置換されていてもよいフェニル)から選択される基によって置換されている直鎖
または分岐鎖状のC1−4アルキル、置換されていてもよいフェニル、置換され
ていてもよい5または6員のヘテロアリール基あるいは置換されていてもよいC 5−7 シクロアルキルまたはC1−6アルコキシカルボニルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状のC2− アルケニルまたはアルキニル、あるいはC1−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
ロゲン、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニルまたは置換されていてもよ
いフェニルから選択される基によって置換されている直鎖または分岐鎖状のC −4 アルキルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、または置換されていてもよい
フェニルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、置換されていてもよいフェニ
ルまたはNR基であり、ここにRおよびRは、独立して、水素または
直鎖または分岐鎖状のC1−4アルキルであり;
【0008】 Rは水素、直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状の
3−6アルケニル、置換されていてもよいフェニルあるいはC1−4アルコキ
シ、ヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカ
ルボニルから選択される基によって置換されているC1−4アルキルであり; Rはホルミルまたはシアノから選択される基を意味する] で示される化合物またはその生理的に許容される塩もしくは代謝的に不安定な誘
導体を提供する。
【0009】 式(I)の化合物の生理的に許容される塩は、生理的に許容される塩基で形成
される塩ならびに内部塩を包含する。 式(I)の化合物と塩基との適当な生理的に許容される塩は、アルカリ金属塩
(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)などの無機塩基性塩ならびにアンモ
ニウム塩および有機塩基性塩を包含する。適当な有機塩基性塩はトリアルキルア
ミン(例えば、トリエチルアミン)、ジアルキルアミン(例えば、ジシクロヘキ
シルアミン)、置換されていてもよいベンジルアミン(例えば、フェニルベンジ
ルアミンまたはp−ブロモベンジルアミン)、プロカイン、エタノールアミン、
ジエタノールアミン、N−メチルグルコサミンおよびトリ(ヒドロキシメチル)
メチルアミン塩などのアミン塩ならびにアミノ酸塩(例えば、リジンおよびアル
ギニン塩)を包含する。 他の生理的に許容されない塩は式(I)の化合物の調製に有用である可能性が
あり、これらの化合物も本発明のさらなる態様を形成する。
【0010】 式(I)の化合物の代謝的に不安定な誘導体は、体内で式(I)の化合物に変
換する化合物である。かかる化合物として、例えば、その分子中にある遊離カル
ボン酸から形成される代謝的に不安定な通常のエステルが挙げられる。体内で容
易に加水分解されて親化合物のカルボン酸またはその塩を生成する、構造的に異
なる広範囲に及ぶカルボン酸のエステルが存在することは医化学の分野において
周知であり、本発明はかかるエステルのすべてを包含すると理解すべきである。 適当なエステルとして、例えば、フタリジル、(2−オキソ−5−メチル−1
,3−ジオキソレン−4−イル)メチルまたはHOCH(R)OCO(O)
で示されるアルコールから誘導されるものが挙げられる。ここで、Rは水
素またはC1−4アルキルであり、pは0または1であり、RはC1−6アル
キル(所望により、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)
アミノまたはカルボキシルから選択される1または2個の基により置換されてい
てもよい)、C5−8シクロアルキル(所望により、C1−3アルキルまたはカ
ルボキシルにより置換されていてもよい)、C1−3アルコキシで置換されてい
るC1−4アルキル、フェニル(所望により、カルボキシル、アミノアルキル、
1−4アルキルアミノアルキルまたはジ(C1−4アルキル)アミノアルキル
、例えばジメチルアミノメチルで置換されていてもよい)から選択される基であ
るか、あるいはRは酸素またはNHから選択される1または2個のヘテロ基を
含有する5ないし8員の複素環式環、例えば、ピペレジノ−4−イルまたはテト
ラヒドロピラン−2−イルである。
【0011】 本発明は、上記した式(I)で示される化合物の回転異性体および光学異性体
を含む個々のいずれの異性体も、ならびに全体的または部分的なそのラセミ混合
物を含むそれらの混合物も包含するものと理解すべきである。 直鎖または分岐鎖状のアルキル(C1−4またはC1−6アルキル)なる語は
、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ま
たはtert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ルまたはイソヘキシルを包含する。 一の基として、または一の基の部分としてのC1−4アルコキシなる語は、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシまたはイソブトキシ
などの直鎖または分岐鎖状のアルコキシ基に言及するものである。 一の基として、または一の基の部分としてのC2−6アルケニルなる語は、エ
テニル、1−メチルエテニル、2−メチルエテニルまたはアリルなどの基を包含
する。
【0012】 一の基として、または一の基、例えばフェニルアルキルの部分としての置換さ
れていてもよいフェニルなる語は、フェニル、あるいは同一または異なっていて
もよく、C1−4アルキル、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)、ヒ
ドロキシ、C1−4アルコキシ、メチレンジオキシ、トリフルオロメチルまたは
アセチルアミノから選択される1、2または3個の基によって置換されているフ
ェニルを包含する。 置換されていてもよいC5−7シクロアルキルなる語は、シクロペンチル、シ
クロへキシルまたはシクロヘプチル基を包含し、それは1または2個のメチル、
メトキシ、ヒドロキシまたはフェニル基により置換されていてもよい。 直鎖または分岐鎖状のC2−6アルキニルなる語は、エチニル、2−メチル−
エチニルまたはプロピニルを包含する。
【0013】 5または6員のヘテロアリール基なる語は、その5員の基が酸素、硫黄または
窒素から選択される1個のヘテロ原子を含有し、所望により1または2個のさら
なる窒素原子を含有していてもよく、またその6員の基が1ないし3個の窒素原
子を含有する、ヘテロアリール基に言及する。このようなヘテロアリール基とし
て、例えば、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソ−オキサゾリ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリ
ル、チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジイル、ピリダジニル、
ピラジニルまたはトリアジニルが挙げられる。該ヘテロアリール基は、C1−4 アルキル、例えばメチル、ヒドロキシアルキル、例えばヘテロアリール、アシル
オキシアルキル、例えばアセトキシメチル、ハロゲンまたはフェニルから選択さ
れる1または2個の基で置換されていてもよく、あるいは該ヘテロアリール環は
フェニル環に縮合し、例えばベンゾチエニルまたはベンゾフラニルを形成しても
よい。
【0014】 RがCXR基である場合、適当なR基として、例えば、C1−6アルキ
ル(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、ブチルまたは2,2−ジメチルプ
ロピル)、メトキシにより置換されているC1−4アルキル(例えば、メトキシ
メチル)、フェニルにより置換されていてもよいC1−4アルキル(例えば、ベ
ンジル)、C1−4アルコキシカルボニルにより置換されているC1−4アルキ
ル(例えば、エトキシカルボニルメチル)、C2−6アルケニル(例えば、エテ
ニルまたは1−メチルエテニル)、置換されていてもよいフェニル(例えば、ハ
ロゲン(フッ素など)またはメトキシで置換されていてもよいフェニル)、C −7 シクロアルキル(例えば、シクロヘキシル)、ヘテロアリール、例えばフラ
ニル、チエニル、オキサゾリル、トリアゾリル、例えば2−フェニル−4−メチ
ル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニルまた
はピリジルが挙げられ、あるいはRはC1−4アルコキシカルボニル基、例え
ばエチルオキシカルボニル基である。
【0015】 RがCXOR基である場合、適当なR基の例は、アルキル、例えばメチ
ル、エチルまたはC2−6アルケニル、例えばエテニルまたは1−メチルエテニ
ルを包含する。 CXRおよびCXOR基の場合、Xは酸素であることが都合がよい。 RがCONHR基である場合、適当なR基の例は、アルキル、例えばエ
チルまたは所望により置換されていてもよいフェニル、例えばフェニルを包含す
る。 RがSO基である場合、適当なR基の例は、アルキル、例えばメチ
ル、所望により置換されていてもよいフェニル、例えばフェニルまたはアセチル
アミノにより置換されているフェニルを包含し、あるいはRはジアルキルアミ
ノ基、例えばジメチルアミノである。
【0016】 RはCXRまたはCXORから選択される基であることが都合がよい。 RがC1−6アルキルである場合、適当な基として、例えばメチル、エチル
、プロピル、ブチルまたはt−ブチルが挙げられる。 Rが所望により置換されていてもよいフェニルである場合、適当な基として
、例えばフェニルが挙げられる。
【0017】 Rはメチル、エチル、イソプロピル、ブチルまたは2,2−ジメチルプロピ
ルなどのC1−6アルキル、エテニルなどのC2−4アルケニル、メトキシによ
り置換されているC1−4アルキル、例えばメトキシメチル、ハロゲンで置換さ
れているC1−4アルキル(例えば、塩素などで置換されているクロロメチル)
、アルコキシカルボニルにより置換されているC1−4アルキル(例えば、エト
キシカルボニルメチルなどのアルコキシカルボニルメチル)、所望により置換さ
れていてもよいフェニルで置換されているC1−4アルキル(例えば、ベンジル
)、C1−4アルコキシカルボニル、例えば、エトキシカルボニル、所望により
置換されていてもよいフェニル、例えばフェニル、フルオロフェニル、メトキシ
フェニルまたはトリメトキシフェニル、C5−7シクロアルキル、例えばシクロ
へキシルあるいはヘテロアリール、例えばフラニル、チエニル、イソオキサゾー
ル、1,2,3−トリアゾール、例えば4−メチル−2−フェニル−1,2,3−ト
リアゾリルまたはベンゾチエニルから選択される基であることが都合がよい。
【0018】 RはC1−4アルキル、例えばメチルまたはC2−4アルケニル、例えば1
−メチルエテニルから選択される基であることが都合がよい。 R基は、都合よくは、C1−4アルキル、例えばエチル、または所望により
置換されていてもよいフェニル、例えばフェニルである。 R基は、都合よくは、C1−4アルキル、例えばメチル、所望により置換さ
れていてもよいフェニル、例えばフェニルまたは4−アセチルアミノフェニルあ
るいはNR、例えばジメチルアミノである。 R基は、都合よくは、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたはt−ブチル
などのC1−6アルキルまたはフェニルである。
【0019】 式(I)の好ましい一群の化合物はRがCXRまたはCXOR基であり
、Xが酸素である化合物である。 式(I)のさらに好ましい一群の化合物はRがホルミル基である化合物であ
る。 その上さらに好ましい一群の化合物はRがメチル基である化合物である。 式(I)の好ましい一群の化合物はRがメチルであり、Rがホルミルであ
る化合物である。この一群の範囲内で、特に好ましい化合物はRがCXR
たはCXORであり、Xが酸素である化合物である。
【0020】 式(I)の化合物は、ヒトを含む動物において、真菌感染または原生動物感染
を攻撃するのに有用である。例えば、該化合物は、カンジダ種(例えば、カンジ
ダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラタ(トルロプシス・グラブラタ)、カン
ジダ・トロピカリス、カンジダ・パラプシローシスおよびカンジダ・シュードト
ロピカリス)、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、アスペルギルス種(例え
ば、アスペルギルス・フラーブスおよびアスペルギルス・フミガーツス)、コク
シディオイデス種(例えば、コクシディオイデス・イミチス)、パラコクシディ
オイデス種(例えば、パラコクシディオイデス・ブラジリエンシス)、ヒストプ
ラズマ種(例えば、ヒストプラズマ・カプスラーツム)またはブラストミセス種
(例えば、ブラストミセス・デルマチチジス)などの1またはそれ以上の生物に
より引き起こされる感染を含む、真菌感染の治療において有用である。該化合物
はまた、トリコフィトン、ミクロスポルムまたはエピデルモフィトン種(例えば
、トリコフィトン・メンタグロフィテス、トリコフィトン・ルブルム、ミクロス
ポルム・カニスまたはエピデルモフィトン・フロッコーサム)により引き起こさ
れる他の真菌感染を治療するのに用いることもでき、あるいはカンジダ・アルビ
カンスにより引き起こされる粘膜感染において用いることもできる。
【0021】 式(I)の化合物は、ゲオトリクム(例えば、ゲオトリクム・クラバツム)、
トリコスポロン(例えば、トリコスポロン・ベイゲリイ)、ブラストシゾミセス
(例えば、ブラストシゾミセス・カプタツス)、スポロトリックス(例えば、ス
ポロトリックス・シェンキイ)、スセドスポリウム(例えば、スセドスポリウム
・アピオスペルム)、クラドスポリウム(例えば、クラドスポリウム・カリオニ
ー)およびピチロスポルム・オバレなどの他の真菌により引き起こされる他の感
染の治療に用いることもできる。 式(I)の化合物は、トキソプラズマ、クリプトスポリジウム、リーシュマニ
ア、トリパノソーマ、ジアルディアおよびトリコモナスなどの原生動物により引
き起こされる感染の治療に用いることもできる。 式(I)の化合物はまた、ニューモシスチス・カリニにより引き起こされる感
染の治療に用いることもできる。
【0022】 式(I)の化合物の抗真菌活性は通常のインビトロおよびインビボ・スクリー
ンを用いて測定することができる。すなわち、本発明の化合物の抗真菌活性を、
インビトロにて、液体または固体培地上で、37℃で24ないし48時間インキ
ュベートした後に、増殖体の成長を阻害する抗真菌剤の最小阻害濃度(MIC)
を測定する抗真菌連続二倍希釈法により評価した。実際には、試験される抗真菌
剤の二倍希釈物を含有する一連の寒天プレートまたはブロスミクロ希釈パネルに
、臨床的に関連する病原菌、例えば、カンジダ・アルビカンスの標準培養物を播
種した。ついで、その寒天プレートまたはブロスミクロ希釈パネルを真菌の増殖
体の存在または不存在について試験した。
【0023】 MFC値(液体培地にて初期の播種菌の少なくとも99.9%を不活化する最
低抗真菌濃度として定義する)はまた、薬物不含対照ウェル、増殖体含有の最初
のウェルおよび各クリアウェルからの0.01および0.1μlのブロスを寒天
プレート上で継代培養することにより測定することもできる。 式(I)の化合物の殺真菌活性はまた、動物、例えばラットおよびマウスを用
いる慣用的試験でも測定することができる。例えば、マウスを用いる致死系のカ
ンジダ症試験である。 式(I)の化合物はまた、植物病原性真菌の制御および/または根絶にも有用
である。
【0024】 本発明の化合物は、カンジダ・アルビカンス、カンジダ・グラブラタ、カンジ
ダ・トロピカリス、カンジダ・パラプシローシス、ニューモシスチス・カリニ、
コクシディオイデス・イミチス、パラコクシディオイデス・ブラジリエンシス、
ヒストプラズマ・カプスラーツムおよびブラストミセス・デルマチチジスから選
択される1またはそれ以上の生物に対して特に有用な活性を示す。
【0025】 その抗真菌および/または抗原生動物活性を考慮するにおいて、式(I)の化
合物その物がヒトおよび動物における種々の真菌および/または原生動物感染の
治療に魅力的である。かかる感染は、表皮、皮膚、皮下および全身性真菌感染、
例えば、気道感染、胃腸管感染、心血管感染、尿道感染、CNS感染、カンジダ
症および慢性粘膜カンジダ症(例えば、口腔および膣カンジダ症)および真菌に
より引き起こされる皮膚感染、皮膚および粘膜皮膚カンジダ症、白癬および白癬
感染を含む皮膚糸状菌症、足白癬、爪囲炎、でん風、紅色陰癬、間擦疹、真菌性
おむつかぶれ、カンジダ外陰炎、カンジダ亀頭炎および外耳炎を包含する。予防
剤として使用は、例えば、免疫抵抗性減弱患者(例えば、AIDS患者、癌療法
を受けている患者または移植した患者)における感染の予防にて選択的腸浄化方
法の一部として適している可能性がある。ある種の症候群または医原性症状にお
いて、抗生物質療法の間の真菌の増殖過剰を防止することもまた望ましい。ニュ
ーモシスチス・カリニにより引き起こされる感染の予防または治療において用い
ることもできる。
【0026】 すなわち、さらなる態様において、本発明はヒトまたはヒト以外の動物におい
て真菌および/または原生動物性疾患を予防または治療するための処理方法であ
って、有効量の式(I)の化合物を個体に投与することを含む方法を提供する。 本発明はまた、真菌および/または原生製感染の治療または予防用の医薬の製
造における式(I)の化合物の使用を提供する。 治療において、本発明の化合物を化学原料として投与することも可能であるが
、有効成分を医薬処方として投与することが好ましい。かくして、本発明はさら
に、式(I)の化合物またはその生理的に許容される塩を1またはそれ以上の医
薬上許容される担体と一緒に含み、所望により他の治療および/または予防成分
を含んでもよい医薬処方を提供する。担体は処方の他の成分と適合し、受容者に
有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。 本発明の組成物は、経口、バッカル、非経口、移植片、経直腸、局所、経眼ま
たは生殖器−泌尿器投与用に特に処方される形態の組成物、または吸入または吸
引投与に適する形態の組成物を包含する。
【0027】 経口投与用の錠剤およびカプセルは、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、
ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、澱粉粉またはポリビニルピロリドン;
充填剤、例えば、ラクトース、ショ糖、微結晶セルロース、トウモロコシ澱粉、
リン酸カルシウムまたはソルビトール;滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステアリン酸、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、
例えば、イモ澱粉または澱粉グリコール酸ナトリウムまたはクロスカルメロース
ナトリウム;湿潤剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムおよびpH調節剤、例え
ば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、トリ
エタノールアミンまたはトロメタモールなどの慣用的な賦形剤を含有することも
できる。カプセルは散剤、錠剤、顆粒、液体、ワックス、表面活性剤またはそれ
らの組み合わせを含有してもよく、当該分野において周知の方法に従って被覆す
ることもできる。カプセルの中身は上記した結合剤、充填剤、滑沢剤、崩壊剤、
湿潤剤およびpH調節剤で作ることができる。咀嚼錠、分散錠または起泡錠を含
む錠剤は当該分野にて周知の方法に従って被覆することができる。
【0028】 経口的液体調製物は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、
シロップまたはエリキシルの形態とすることができ、あるいは使用前に水または
適当なビヒクルで復元される乾燥製品として提供することもできる。かかる液体
調製物は、沈殿防止剤、例えば、ソルビトールシロップ、メチルセルロース、グ
ルコース/ショ糖シロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用油;乳化剤
、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシア;非水性ビヒク
ル(食用油を含んでいてもよい)、例えば、落花生油、分別ココヤシ油、油状エ
ステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;および保存剤、例えば
、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルおよび矯味矯臭剤を含有しても
よい。
【0029】 バッカル投与の場合、組成物は慣用的手段にて処方される錠剤またはロゼンジ
の形態とすることができる。 本発明に係る組成物は、注射または連続的注入により非経口投与されるように
処方することができる。注射用処方は、アンプルに、または保存剤を添加した複
数回投与用容器に入れ、単位剤形にて提供することができる。組成物は油性また
は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルジョンのような形態とすることが
でき、沈殿防止剤、安定化剤および/または分散剤などの処方剤を含有していて
もよい。また、有効成分は使用前に適当なビヒクル、例えば滅菌性発熱物質不含
水を用いて復元される粉末形態であってもよい。
【0030】 吸入投与する場合、本発明に係る組成物は、適当な噴射剤、例えば、ジクロロ
ジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン
、二酸化炭素または他の適当な気体を用いて加圧パックから、あるいは噴霧器か
ら提供されるエアロゾルスプレーの形態にてデリバリーするのが都合がよい。加
圧エアロゾルの場合には、計量した量をデリバリーするのにバルブを設けること
により投与単位量を測定することができる。 別法として、吸入投与を行う場合、本発明に係る組成物は、乾燥粉末組成物、
例えば化合物と適当な粉末基剤、例えばラクトースまたは澱粉の粉末混合物の形
態とすることができ、あるいは薬物単独での形態を修飾して提供することができ
る。粉末組成物は、例えば、ゼラチンのカプセルまたはカートリッジの単位剤形
にて、あるいは吸入器または吹き入れ器を用いてそこから粉末を投与することの
できるブリスターパックの単位剤形にて投与することができる。
【0031】 組成物は、例えば通常の坐剤基剤を含有する坐剤、または例えば通常のペッサ
リー基剤を含有するペッサリーの形態とすることができる。 組成物はまた、軟膏、クリーム、ゲル、ローション、シャンプー、散剤(スプ
レー式散剤を含む)、ペッサリー、タンポン、スプレー、浸液、エアロゾル、滴
剤(例えば、点眼剤、点耳剤または点鼻剤)またはポアー−オン(pour‐on)の
形態にて局所投与用に処方することもできる。軟膏およびクリームは、例えば、
適当な増粘剤および/またはゲル化剤を添加した水性または油性基剤と一緒に処
方することができる。点眼用軟膏は滅菌成分を用いる滅菌方法にて製造すること
ができる。ポアー−オンは、例えば、有機溶媒を含む油中、所望により処方剤、
例えば、安定化剤および可溶化剤と共に獣医学的に用いるように処方することも
できる。膣挿入用のペッサリーおよびタンポンは慣用的な方法により処方するこ
とができ、適するならば、起泡性ビヒクルを含めることもできる。かかる組成物
はまた、適当なコルチコステロイド、抗生物質または駆虫薬など他の有効成分を
含有していてもよい。
【0032】 鼻腔内デリバリー用の液体調製物は溶液または懸濁液の形態とすることができ
、等張性調節剤、例えば、塩化ナトリウム、デキストロースまたはマンニトール
;保存剤、例えば、塩化ベンズアルコニウム、チオメルサール、フェニルエチル
アルコール;および沈殿防止剤、緩衝剤、安定化剤、分散剤および/または矯味
矯臭剤など他の処方剤等の一般の賦形剤を含有していてもよい。 経皮投与は、有効成分の皮膚を介する吸収を促進する適当なシステムを設計す
ることで行うことができ、それは、典型的には、裏張りフィルム、膜および放出
ライナーを含む粘着性スティック−オンパッチ内に基剤処方を密封することから
なる。かかるシステムはアルコールなどの吸収エンハンサーを含んでいてもよく
、あるいはイオン導入を促進することにより行うこともできる。
【0033】 本発明の組成物はまたディポット調製物として処方することもできる。かかる
長期作用性処方は注入(例えば、皮下または筋肉内注入)により、または筋肉内
注射により投与することができる。かくして、例えば、本発明の化合物は適当な
ポリマーまたは疎水性物質(例えば、許容される油中エマルジョンとしての物質
)またはイオン交換樹脂と一緒に処方してもよく、あるいはゆるやかな可溶性誘
導体、例えば、ゆるやかに溶解する塩として処方してもよい。
【0034】 組成物が投与単位からなる場合、その各々は、本発明の化合物が経口投与され
るとして、0.001mgないし1000mg、有利には0.01mgないし4
00mgの有効成分を含有することが好ましい。成人の治療に使用される一日の
用量は、有効成分が、好ましくは、0.001mgないし5000mg、最も好
ましくは、0.01mgないし2000mgの範囲にあり、例えば、投与経路な
らびに患者および治療すべき疾患の状態に応じて一日に1ないし4回の投与で行
うことができる。 本発明の化合物は、例えば、50mg/kg/日までの有効成分を用いて静脈
内注入により投与することができる。治療期間は、恣意的な日数によるよりもむ
しろ必然的に応答割合により決定される。 本発明の化合物はまた、他の治療薬と組み合わせて用いてもよい。かくして、
本発明は、さらなる態様において、本発明の化合物と、治療上有効な物質を一緒
に含んでなる組み合わせを提供する。
【0035】 かくして、例えば、本発明の化合物は、1またはそれ以上の抗真菌剤、例えば
、ポリエン誘導体(例えば、アンフォテリシンB、ニスタチン、アンフォテリシ
ンBの脂質製剤)、アゾール誘導体(例えば、フルコナゾール、イントラコナゾ
ール、ケトコナゾール、ミコナゾール、クロトリマゾール、FD‐08070、
UK−109496)、5−フルオロサイトシン、ニューモカンジンまたはエチ
ノカンジン誘導体(例えば、シロフンギン、LY−303366、L−7335
60)、アリルアミン誘導体(例えば、テルビナフィン、ブテナフィンまたはナ
フチフィン)および/または1またはそれ以上のインターフェロン(例えば、I
FN−γ)、インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−3および
IL−8)およびコロニー刺激因子((G)−CSF、(M)−CSFおよび(
GM)−CSF)などの免疫制御剤およびデフェンシン(defensine)と組み合
わせて用いることができる。本発明の化合物と一緒に用いるのに特に有利な化合
物として、イントラコナゾール、フルサイトシン、フルコナゾール、テルビナフ
ィンまたはアンフォテリシンBが挙げられる。
【0036】 本発明の化合物をもう一つ別の抗真菌剤と組み合わせて投与する場合、本発明
の化合物および他の真菌剤は推奨されている最大臨床用量でまたはそれ以下の用
量で投与することができる。 上記した組み合わせは、都合よくは、医薬処方の形態にて用いるように提供さ
れる。すなわち、上記した組み合わせと医薬上許容される担体を含む医薬処方も
本発明のさらなる態様を形成する。かかる組み合わせの個々の成分を、別々のま
たは合した医薬処方にて、連続的にまたは同時に投与してもよい。 本発明の化合物を同じ症状に対する第2の治療薬と組み合わせて用いる場合、
各化合物の用量は化合物を単独で用いる場合の量と異なっていてもよい。当業者
であれば適当な用量を容易に認識するであろう。
【0037】 本発明のもう一つ別の態様によれば、本発明者らは、治療、特に動物(とりわ
け、ヒト)における真菌感染の治療に用いるための、式(I)の化合物またはそ
の生理的に許容される塩あるいは式(I)の化合物またはその上記した生理的に
許容される塩を含む医薬組成物を提供する。 本発明のもう一つ別の態様によれば、本発明者らは、ヒトまたはヒト以外の動
物患者における真菌感染の治療用医薬の製造における式(I)の化合物またはそ
の生理的に許容される塩の使用を提供する。
【0038】 本発明のさらなる態様によれば、本発明者らはヒトまたはヒト以外の動物を治
療し、真菌感染を撲滅する方法であって、かかる動物に有効量の式(I)の化合
物またはその生理的に許容される塩を投与することを含む方法を提供する。 本明細書において治療への言及は、確立された症状または感染の予防ならびに
治療にまで及ぶことが理解されよう。 本発明の化合物は、慣用的な方法にて、植物病原性真菌に拮抗して用いられる
ように処方してもよい。
【0039】 本発明はまた、式(I)の化合物の製法を提供する。 すなわち、本発明は、式(I)の化合物またはその生理的に許容される塩の製
法であって、式(II):
【化7】 [式中、Rは式(I)の記載と同意義であり、R10はシアノホルミル、また
は保護されたホルミル基であり、R11は水素、カルボキシル保護基または塩の
カチオンである] で示される化合物を、R基の導入能を有する化合物と反応させ、その後、要す
ればまたは所望により、1またはそれ以上の保護基を除去し、化合物を遊離酸ま
たはその塩の形態にて単離することを含む方法を提供する。
【0040】 R10が保護されたホルミル基である場合、この基は、そのアセタール、例え
ば、C1−4アルカノール、例えばメタノールまたはエタノール、または1,2
−または1,3−ジオール、例えばエチレングリコール、1,2‐プロパンジオー
ルまたは1,3‐プロパンジオールで形成される基であることが都合がよい。 R11がカルボキシ保護基である場合、この基は、置換されているメチル基、
例えば、所望により置換されていてもよいベンジル、ジフェニルメチル、アリル
またはトリアルキルシリルアルキルオキシ−メチル、例えばトリメチルシリルエ
チルオキシメチルであることが都合がよい。 R基の導入能を有する適当な試薬は、酸であるRCXOH、ROCXO
H、RNHCOHまたはRSOOHまたはイソシアネートであるR
COの活性化誘導体を包含し、ここでR,R、RおよびRは式(I)の
記載と同意義である。
【0041】 都合よくは、上記した酸の活性化誘導体は、RCXCl、ROCXCl、
NHCOClまたはRSOClなどの対応する酸ハロゲン化物、例えば
、塩化物である。 RがRCO基である場合、酸であるRCOHのさらに別の適当な活性
化誘導体として、ペプチド合成にて通常使用されるカップリング剤から誘導され
るもの、例えば、カルボジイミドまたはカルボニルジイミダゾールまたは混合酸
無水物で形成される活性化誘導体が挙げられる。 その活性化酸誘導体との反応は、非プロトン性溶媒、例えば、炭化水素、ハロ
ゲン炭化水素、例えばジクロロメタンまたはエーテル中、炭酸または炭酸水素ア
ルカリ金属、あるいは第3有機アミン、例えばトリアルキルアミンまたは置換さ
れていてもよいピリジンなどの塩基の存在下でなされるのが好ましい。
【0042】 カルボキシル保護基R11は慣用的手段により除去することができる。すなわ
ち、R11がアリールメチル基である場合、そのような基は、適当な溶媒、例え
ば酢酸エチル中、水素および適当な触媒、例えばチャコール上パラジウムを用い
て水素化分解に付すことにより除去することができる。また、R11がジフェニ
ルメチル基である場合、トリフルオロ酢酸などの酸と反応させることにより除去
することもできる。 R11がトリメチルシリルエチルオキシメチル基である場合、この基は、エー
テル、例えばテトラヒドロフランなどの適当な非プロトン性溶媒中、フルオリド
イオン、例えばフッ化テトラブチルアンモニウムと反応させることにより切断す
ることができる。 R10が保護ホルミル基である場合、この基は慣用的手段によりホルミル基に
変換することができる。したがって、R10がアセタール基である場合、酸、例
えばトリフルオロ酢酸などの有機酸、または水性無機酸、例えば水性塩酸と反応
させることにより、そのアセタール基はホルミル基に変換することができる。
【0043】 式(I)の化合物と無機または有機塩基との塩は、式(I)の化合物の溶液ま
たは懸濁液、例えば、メタノール中の懸濁液を、所望により溶媒、例えば水中の
、当量の塩基、例えば、水酸化ナトリウムと反応させることにより調製すること
ができる。有機溶媒を除去し、つづいて凍結乾燥することにより塩を単離しても
よい。 式(II)の化合物は、出典明示により本明細書の一部とする、WO99/5
8512に記載および/または例示されている方法により調製することができる
【0044】 式(II)の化合物はまた、式(III):
【化8】 [式中、Rは式(I)の記載と同意義であり、R10およびR11は式(II
)の記載と同意義である] で示される化合物を、水性エタノール中、都合よくは加熱しながら、ウィルキン
ソン触媒(PhP)RhClおよびジアザビシクロ[2,2,2]オクタンと
反応させることにより調製することもできる。
【0045】 式(III)の化合物は、WO99/58512に記載および/または例示さ
れている方法により調製することができる。 式(III)の化合物(R10がCNである)は、対応する化合物(R10
CHOである)を、トルエンなどの溶媒中、ヒドロキシルアミンと反応させ、つ
いで得られたオキシムを無水酢酸と加熱しながら反応させることにより調製する
ことができる。 式(I)の化合物またはその保護誘導体は式(I)の別の化合物に変換するこ
ともできる。
【0046】 すなわち、式(I)の化合物(RがCNである)は、式(I)の対応する化
合物(RがCHOである)を、トルエンなどの溶媒中、ヒドロキシルアミンと
反応させ、ついで得られたオキシムを無水酢酸と加熱しながら反応させることに
より調製することができる。 式(I)の化合物の代謝的に不安定なエステルは、その対応する酸または塩基
付加塩、例えば、ナトリウム塩を、アルコールとするのに必要な活性化誘導体、
例えば、ハライドまたはスルホナート誘導体と反応させることにより調製するこ
とができる。 以下の実施例は、本発明の範囲を限定するものではなく、例示するものである
。 中間体および実施例の化合物をVarian Unity 300MHz装置を
用いて測定したNMRで特徴付ける。
【0047】 中間例1 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(6-デオキシ-
β-D-アルトロピラノジルオキシ)メチル]-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-
4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル
)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸・ジフェニルメチルエス
テル
【0048】 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(6-デオキシ
-β-D-アルトロピラノジルオキシ)メチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7
a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-
インダセン-3a(1H)-カルボン酸(14g)のジクロロメタン:メタノール(
20:1(v:v))の混合液(215ml)中溶液に、ジフェニルジアゾメタ
ンのジクロロメタン中0.35N溶液(250ml)を滴下した。攪拌を30分
した後、1N HCl(180ml)を注意して添加し、紫色が消えるまで該混
合物を激しく攪拌した。2相を分け、有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(
500ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を除去して褐色の
粗製泡沫体を得、それをまずジクロロメタンで、ついでジクロロメタン中10%
メタノールで溶出するフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)で精製した
。こうして得られた物質をメタノール(100ml)に溶かし、40℃に加熱し
た。その加温溶液に、エチレングリコール(50ml)、オルトギ酸トリメチル
(6.5ml)およびp-トルエンスルホン酸(209mg)を加えた。反応が完
了したならば、混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(500ml)をそれに加え
た(TLCでヘキサン:アセトン(1:1(v:v))をコントロールする)。
【0049】 水性飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)を加え、2相を分配した。有機層を
水(500ml)およびブライン(500ml)で洗浄し、ついで硫酸ナトリウ
ム上で乾燥させて濃縮乾固した。泡沫状の残渣を最少量のジエチルエーテルに溶
かし、混濁懸濁液が得られるまでヘキサンを滴下し、ついでその混合物を冷凍庫
中で一夜冷却した。沈殿作用により得られた白色固体を濾過し、白色固体として
所望の生成物を得た(出発物質から85-90%の全収率で得た)。
【0050】 H-NMR(CDCl,ppm): 7.5-7.2(m,10H,Ph)、6.94(s,1H,CHPh)、5.83
(dd,1H,H2,J=1.5および3.6Hz)、5.07(s,1H,OCHO)
、4.64(d,1H,H1',J=1.8Hz)、4.05(m,2H,8aCH
H2')、3.90-3.65(m,8H,H3',+H4'+H5'+8aCH+OC
CHO)、2.64(m,1H,CH(CH))、2.52(t,1H,H1
,J=3.9Hz)、2.35、2.27、2.02(3d,3OH,J=2.4,3.6
および5.7Hz)。
【0051】 中間例2 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(6-デオキシ-
β-D-マンノピラノジルオキシ)メチル]-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4,
4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-
1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)カルボン酸・ジフェニルメチルエステ
ルを、[1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(6-デオ
キシ-β-D-マンノピラノジルオキシ)メチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,
7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s
-インダセン-3a(1H)カルボン酸から出発することを除いて、中間例1の操作
に従って、調製した。
【0052】 H-NMR(CDCl,ppm): 7.5-7.2(m,10H,Ph)、6.94(s,1H,CHPh)、5.82
(dd,1H,H2,J=1.2および3.6Hz)、5.08(s,1H,OCHO)
、4.31(d,1H,H1',J=1.2Hz)、4.07(d,1H,8aCH,J
=9.3Hz)、3.94(m,1H,H3')、3.9-3.75(m,4H,OCH CHO)、3.42(m,2H H2'+4')、3.24(m,1H,H5')、2.
64(m,1H,CH(CH))、2.54(m,2H,H1+OH)、2.36(
bs,1H,OH)、2.33(d,1H,OH,J=2.4Hz)。
【0053】 中間例3 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 4-(1,3-ジオキソラ
ン-2-イル)-8a-[((2R,4R)-4-メチル-3-オキサ-ペンタンジアール-2-
イル)-オキシメチル]-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル
-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸・
ジフェニルメチルエステル 中間例1(23g)のメタノール(625ml)中溶液に、炭酸水素ナトリウ
ム固体(5.62g)を加えた。この懸濁液に、35℃で、過ヨウ素酸ナトリウ
ム(35.7g)の水(300ml)中溶液を激しく攪拌しながら2時間にわた
って滴下した。添加が終了したならば、懸濁液を暗所中35℃で48時間攪拌し
た。白色固体を濾過し、濾過ケーキをメタノール(200ml)で洗浄し、合し
た濾液および洗浄液を減圧下で濃縮し、メタノールを除去した。酢酸エチル(6
00ml)を加え、2相を分配した。有機層をブライン(2 x 100ml)で
2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ついで溶媒を減圧下で蒸発させた。
減圧下で乾燥させた後、標記化合物(22.3g)を白色泡沫体として得た。こ
の生成物をさらに精製することなく後記する還元アミノ化反応において使用した
【0054】 出発物質として中間例2を用いることを除いて、上記した方法を用いて中間例
3を調製することもできる。
【0055】 中間例4 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)]-4-(1,3-ジオキソラ
ン-2-イル)-8a-[(2R,6R)-(6-メチル-モルホリン-2-イル)-オキシメチ
ル]-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエ
チル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸・アンモニウム塩. 中間例3(200mg)のメタノール中0.1Mアンモニア溶液(20mL)
中溶液に、窒素下、チャコール上10%パラジウム(10mg)を添加した。そ
の混合物をパール装置(50psi)にて24時間振盪した。反応物を濾過し、
溶媒を蒸発乾固させた。残渣をジクロロメタン:メタノール(20:1)で溶出
するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、白色固体とし
て標記化合物(131mg)を得た。
【0056】 H-NMR(CDCl,ppm): 5.95(dd,1H,H-2,J=1.2および3.3Hz)、4.62(s,1H,O
CHO)、4.33(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4.0
9(d,1H,8aCH,J=9.6Hz)、4.13-4.05,4.03-3.94
および3.85-3.81(3m,4H,OCHCHO)、3.69(d,1H,8
aCH,J=9.6Hz)、3.62(m,1H,H-6')、2.91(dd,1H,
-3',J=2.1および12.0Hz)、2.74(dd,1H,H-5',J=
2.1および12.3Hz)、2.65(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、2.4
6(dd,1H,H-3',J=9.0および12.0Hz)、2.40(dd,1H,
-5',J=10.2および12.3Hz)、2.32(m,1H,CH(CH) )。
【0057】 中間例5 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(2R,6R)-6
-メチル-4-アリル-モルホリン-2-イル)-オキシメチル]-4-(1,3-ジオキソラ
ン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-
メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸・ジフェニ
ルメチルエステル
【0058】 中間例3(250mg;0.37ミリモル)、シアノホウ水素酸ナトリウム(
73mg;1.1ミリモル)、アリルアミン(52mg;0.92ミリモル)およ
びトリエチルアミン(0.14ml;0.99ミリモル)の乾燥アセトニトリル(
12.5ml)中混合物を室温で10分間攪拌した。氷酢酸(21μl)を加え
、得られた溶液を室温で1.5時間攪拌した。その後、反応混合物を酢酸エチル
(10ml)と水(10ml)の間に分配した。有機層を分離し、ブライン(2
x10ml)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、蒸発させた。残渣を1:
2の酢酸エチル/ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製し、標
記化合物(165mg)を得た。
【0059】 中間例6 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ)] 8a-[(2R,6R)-6
-メチル-モルホリン-2-イル)-オキシメチル]-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル
)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸・ジフェニルメチルエ
ステル
【0060】 中間例5(1.5g;2.2ミリモル)のエタノール/水(10/1 v/v;
20ml)中溶液を、アルゴン下で30分間、ウィルキンソン触媒(0.140
g;0.15ミリモル)およびジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(126mg
;1.1ミリモル)で処理した。ついで、その混合物を4時間加熱還流した。こ
の時間の経過後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(1x20ml)で洗浄
し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて残渣を得、それをカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン中5%v/vメタノール)に付して精製し、標記化合物(1.
1g)を得た。
【0061】 H-NMR(δ,ppm,CDCl): 7.26−7.44(m,10H,2xPh)、6.94(s,1H,PhCH)、
5.84(dd,1H,H-2,J=0.9および3.3Hz)、5.07(s,1H,O
CHO)、4.38(dd,1H,H-2',J=2.1および8.7Hz)、4.05
(AB系,1H,8a-CH2)、3.85−3.60(m,6H,OCH2CH2O
+AB系+H-6')、2.97(m,1H,CHN)、2.82(m,1H,CHN)
【0062】 中間例7 一般的方法 中間例6(ケース番号3447)(100mg、0.15ミリモル)の0℃(
氷水浴)に冷却したジクロロメタン中溶液に、トリエチルアミン(43μl)お
よび対応する塩化アシル(0.2ミリモル)を添加した。反応物を添加した後、
冷却浴を直ちに取り外し、混合物を室温まで加温した。 トリエチルアミン塩酸塩を濾過し、溶媒を除去して粗化合物を得、それをフラ
ッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)に付して精製し、所望の化合物を得た
【0063】 中間例7a [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-ジオキソ
ラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(
1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸ジフェ
ニルメチルエステル 塩化アセチル(15μl)を用い、ヘキサン:アセトン(15:1ないし7:
1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合物)
として標記化合物(80mg)を得た。
【0064】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.5-7.2(m,10H,Ph)、6.93,6.92(2s,1H,CHPh
、5.83(dd,1H,H-2,J=0.9および1.2Hz)、5.08(s,1H,
OCHO)、4.49、4.29(2dm,1H,H-3',J=12.9Hz)、4.
32、4.24(2dd,1H,H-2',J=2.4および9.0Hz)、4.06(
2d,1H,8aCH,J=9.3Hz)、3.88−3.71(m,5H,OCH CHO,8aCH)、3.56(m,2H,H-6',H-5')、2.89(dd,
0.5H,H-3',J=8.7および12.9Hz)、2.84(dd,0.5H,H-5
',J=10.5および12.9Hz)、2.66(m,1H,CH(CH))、2.
43(dd,0.5H,H-3',J=9.0および12.9Hz)、2.37(dd,0
.5H,H-5',J=9.0および13.5Hz)、2.09,2.08(2s,3H,C
CO)。
【0065】 中間例7b [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-ペンタノイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-ジオ
キソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-
3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル 塩化バレリル(25μl)を用い、ヘキサン:アセトン(10:1ないし5:
1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合物)
として標記化合物(90mg)を得た。
【0066】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.5-7.2(m,10H,Ph)、 6.93、6.92(2s,1H,CHPh )、5.83(m,1H,H-2)、5.08(s,1H,OCHO)、4.49、4.
35(2m,1H,H-3')、4.3−4.2(m,1H,H-2')、4.06(d,1
H,8aCH,J=9.0Hz)、3.90−3.65(m,5H,OCHCH
O,8aCH)、3.55(m,2H,H-5', H-6')、2.86(dd,0.5
H,H-3',J=8.4および12.9Hz)、2.79(dd,0.5H,H-5',J
=6.9および9.3Hz)、2.64(m,1H,CH(CH))、2.55(m
,1H,H-1)、2.40(m,1H,H-5',H-3')、2.30(m,2H,CH CO)。
【0067】 中間例7c [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アクリロイル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-ジオ
キソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-
3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル 塩化アクリロイル(17μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(3:1ないし
1:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合
物)として標記化合物(105mg)を得た。
【0068】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.46−7.26(m,10H,Ph)、6.92(s,1H,CHPh)、6.
53(m,1H,CH=CH)、6.30(m,1H,CH=CH)、5.83(m
,1H,H-2)、5.75(m,1H,CH=CH)、5.08(s,1H,OCHO
)、4.51、4.47(2bd,1H,H-3')、4.28(dd,1H,H-2',J
=2.7および6.0Hz)、4.06(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.
86−3.71(m,5H,OCHCHO,H-8a)、3.70(m,1H,H-
5')、3.57(m,1H,H-6')、2.89(m,1H,CH(CH))、2.
52(m,2H,H-5',H-1)。
【0069】 中間例7d [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-メトキシアセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-
ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチ
ル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸
ジフェニルメチルエステル 塩化メトキシアセチル(15μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(2:1な
いし1:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の
混合物)として標記化合物(100mg)を得た。
【0070】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.46−7.26(m,10H,Ph)、6.93、6.92(2s,1H,CHP
)、5.83(m,1H,H-2)、5.08(s,1H,OCHO)、4.45、
4.30(2m,1H,H-3')、4.28(m,1H,H-2')、4.09(m,3H
,H-8a,CHOCH)、3.86−3.74(m,5H,OCHCHO,H
-8a)、3.60(m,2H,H-5',H-6')、3.42、3.41(2s,3H,
OCH)、2.86(dd,0.5H,H-3',J=8.4および12.6Hz)、
2.79(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.6Hz)、2.64(m,
1H,CH(CH))、2.54(m,1H,H-1)、2.46(dd,0.5H,
H-5',J=6.9および12.9Hz)、2.42(dd,0.5H,H-5',J=1
0.8および12.9Hz)。
【0071】 中間例7e [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-フルオロベンゾイル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3
-ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メ
チル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン
酸ジフェニルメチルエステル 塩化4−フルオロベンゾイル(19μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(4
:1ないし3:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異
性体の混合物)として標記化合物(120mg)を得た。
【0072】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.45−7.26(m,12H,Ph,2H-Ar)、7.10(m,2H,2H-A
r)、6.92(s,1H,CHPh)、5.80(m,1H,H-2)、5.07(
s,1H,OCHO)、4.60、4.40(2m,1H,H-3')、4.33(m,1
H,H-2')、4.03(m,1H,H-8a)、3.80(m,4H,OCHCH O)、3.78(m,2H,H-8a,H-5')、3.60(m,1H,H-6')、2.
83(m,1H,H-3')、2.64(m,2H,H-1,CH(CH))、2.50
(m,1H,H-5')。
【0073】 中間例7f [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-ベンゾイル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-ジオキ
ソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-
(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸ジフェ
ニルメチルエステル 塩化ベンゾイル(16μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(2:1ないし1
:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合物
)として標記化合物(74mg)を得た。
【0074】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体,50℃): 7.46−7.22(m,15H,H-Ar)、6.94(s,1H,CHPh)、5
.79(m,1H,H-2)、5.07(s,1H,OCHO)、4.32(m,2H,H
-3',H-2')、4.04(d,2H,H-8a,J=9.0Hz)、3.86−3.7
3(m,6H,OCHCHO,H-8a,H-5')、3.63(m,1H,H-6')
、2.74(m,2H,H-3',H-5')、2.64(m,1H,CH(CH))、
2.49(m,1H,H-1)。
【0075】 中間例7g [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(4-メトキシベンゾイル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(
1,3-ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-
7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステル 塩化4-メトキシベンゾイル(20μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(3
:1ないし2:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異
性体の混合物)として標記化合物(100mg)を得た。
【0076】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体,50℃): 7.46−7.22(m,1H,H-Ar)、6.92(m,3H,CHPh,2H-A
r)、5.80(m,1H,H-2)、5.07(s,1H,OCHO)、4.33(m
,1H,H-3')、4.32(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4
.05(m,1H,H-5')、4.04(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.8
3(s,3H,OCH)、3.78(m,5H,OCHCHO,H-8a)、3.
63(m,1H,H-6')、2.73(m,2H,H-3',H-5')、2.63(m,1
H,CH(CH))、2.50(m,1H,H-1)。
【0077】 中間例7h [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-メチルスルホニル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(1,3-
ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチ
ル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸
ジフェニルメチルエステル 塩化メチルスルホニル(14μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(3:1
v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合物)とし
て標記化合物(90mg)を得た。
【0078】 H-NMR(CDCl,ppm): 7.44、7.30(2m,10H,2Ph)、6.92(s,1H,CHPh)、
5.83(dd,1H,H-2,J=1.2および3.6Hz)、5.08(s,1H,O
CHO)、4.41(dd,1H,H-2',J=2.7および8.7Hz)、4.07
(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.82(m,4H,OCHCHO)、
3.77(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.72(m,1H,H-6')、3.
66(dm,1H,H-3',J=11.1Hz)、3.51(dm,1H,H-5',J=
12.6Hz)、2.76(s,3H,CH)、2.65(m,1H,CH(CH)
)、2.52(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、2.43(dd,1H,H-3',
J=8.7および11.4Hz)、2.38(dd,1H,H-5',J=10.2およ
び11.4Hz)。
【0079】 中間例7i [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-ジメチルスルファモイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(
1,3-ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-
7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カ
ルボン酸ジフェニルメチルエステル 塩化ジメチルスルファモイル(17μl)を用い、ヘキサン:酢酸エチル(1
:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混合物
)として標記化合物(93mg)を得た。
【0080】 H-NMR(CDCl,ppm): 7.43、7.28(2m,10H,Ph)、6.92(s,1H,CHPh)、
5.84(dd,1H,H-2,J=1.2および3.6Hz)、5.08(s,1H,O
CHO)、4.36(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4.05
(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.85(m,4H,OCHCHO)、
3.76(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.68(m,1H,H-6')、3.
58(dm,1H,H-3',J=11.7Hz)、3.44(dm,1H,H-5',J=
11.4Hz)、2.82(s,6H,2CH)、2.64(m,1H,CH(CH ))、2.60(dd,1H,H-3',J=8.7および11.4Hz)、2.57(
dd,1H,H-5',J=8.7および11.4Hz)、2.52(t,1H,H-1,J
=3.9Hz)。
【0081】 中間例7j [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(4-アセトアミドベンゼン-スルホニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキ
シメチル]-4-(1,3-ジオキソラン-2-イル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-
オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-
3a(1H)-カルボン酸ジフェニルメチルエステル 塩化n-アセチルスルファニリル(40mg)を用い、ヘキサン:酢酸エチル
(2:1 v:v)の混合液を用いて精製した後、白色泡沫体(回転異性体の混
合物)として標記化合物(120mg)を得た。
【0082】 H-NMR(CDCl,ppm): 7.68(s,4H,H-Ar)、7.43、7.28(2m,10H,Ph)、6.
93(s,1H,CHPh)、5.85(d,1H,H-2,J=3.3Hz)、5.
07(s,1H,OCHO)、4.41(dd,1H,H-2',J=2.7および8.7
Hz)、4.01(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.80(m,4H,OC
CHO)、3.76(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.70(m,1
H,H-6')、3.63(dm,1H,H-3',J=11.1Hz)、3.49(dm,
1H,H-5',J=10.5Hz)、2.64(m,1H,CH(CH))、2.5
0(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、2.21(s,3H,COCH)、2.0
5(dd,1H,H-3',J=8.7および11.1Hz)、1.98(dd,1H,H
-5',J=10.5および10.8Hz)。
【0083】 中間例8 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(ヒドロキシイミ
ノメチル)-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メ
チルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 ヒドロキシルアミン塩酸塩(140mg)を、実施例1a(320mg)のト
リエチルアミン(0.25ml)の存在下にある乾燥トルエン(5ml)中溶液
に加えた。この反応混合物を白色沈殿物が現れるまで還流温度下で1時間攪拌し
た。ついでそれを濃縮し、1N塩酸(15ml)とジクロロメタン(15ml)
の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ
て濃縮した。 標記化合物(313mg)を回転異性体の混合物である白色沈殿物として得た
【0084】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 7.81、7.80(2s,CH=N)、6.02(d,1H,H-2,J=3.3Hz)
、4.50、4.34(2d,1H,H-3',J=13.8Hz)、4.33、4.28
(2dd,1H,H-2',J=2.4および9.0Hz)、4.11、4.09(2d,
1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.64、3.59(2d,1H,H-8a,J=9
.3Hz)、3.68−3.49(m,2H,H-6', H-5')、2.91(dd,0.
5H,H-3',J=9.0および12.9Hz)、2.85(dd,0.5H,H-5',
J=10.5および13.2Hz)、2.63(t,1H,H-1,J=3.6Hz)、
2.46(dd,0.5H,J=8.7および12.9Hz)、2.38(dd,0.5
H,H-5',J=10.8および13.2Hz)、2.35(m,1H,CH(CH)
)、2.11,2.09(2s,3H,CH)。
【0085】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 176.0(CHO)、169.6、169.5(CON)、156.8、155.
9(C=N)、148.8、148.6(C-3)、130.4、130.1(C-2
)、98.7、98.2(C-2')、75.0、74.7(C-8a)、69.9(C
-6')、51.4、49.9、46.4、44.5(C-3',C-5')。
【0086】 実施例1 一般的方法 中間例7にて得られた化合物(100mg)の酢酸エチル(10ml)中溶液
に窒素を5分間パージし、それにチャコール上10%パラジウム(60%w/w
)を加えた。この懸濁液を、パール装置を用い、水素(40psi)下、室温で
2.5時間振盪した。触媒を濾過し、溶媒を除去して粗製物を得、それをテトラ
ヒドロフラン(10ml)に溶かした。この溶液に1N塩酸(5ml)を加えた
。終了後、該溶液を水(15ml)で希釈し、酢酸エチル(3x15ml)で抽
出した。合した有機層を水(10ml)およびブライン(10ml)で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を除去して乾固させて粗製物を得、それを
ジクロロメタン:メタノール(20:1 v:v)の混合液で溶出する分取用薄
層クロマトグラフィーに付して精製した。適当なフラクションを抽出し、所望の
化合物を得た。
【0087】 実施例1a [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-4,4a
,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4
-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7a(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合
物として50mgの標記化合物を得た。
【0088】 H NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.76、9.74(2s,1H,CHO)、6.06(bd,1H,H-2,J=3.6
Hz)、4.52(d,0.5H,H-3',J=12.9Hz)、4.40−4.32(
m,1H,H-3',H-2')、4.29(dd,0.5H,H-2',J=2.7および8.
7Hz)、4.13、4.11(2d,1H,8aCH,J=9.0Hz)、3.6
5(d,0.5H,H-5',J=12.9Hz)、3.60(m,1.5H,H-6',H-
5')、 3.58、3.52(2d,1H,8aCH,J=9.0Hz)、2.91
(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.9Hz)、2.84(dd,0.5
H,H-5',J=10.5および12.9Hz)、2.67(t,1H,H-1,J=3.
9Hz)、2.47(dd,0.5H,H-3',J=8.7,12.9Hz)、2.37
(dd,0.5H,H-5',J=10.5,12.9Hz)、2.33(m,1H,CH(
CH))、2.11、2.01(2s,3H,CH)。
【0089】 実施例1b [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-ペンタノイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-(ホルミル)-
4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル
)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7b(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合
物として60mgの標記化合物を得た。
【0090】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.77、9.74(2s,1H,CHO)、6.06(dd,1H,H-2,J=1.2
および3.6Hz)、4.53(d,0.5H,H-3',J=12.9Hz)、4.40
−4.32(m,1.5H,H-3',H-2')、4.13、4.11(2d,1H,8a
CH,J=9.0Hz)、3.80−3.55(m,3H,H-5',H6',8aCH
)、2.88(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.9Hz)、2.84
(dd,0.5H,H-5',J=11.1および13.2Hz)、2.67(t,1H,
H-1,J=3.9Hz)、2.50−2.23(m,4H,H-5',H-3',CH
O,CH(CH))。
【0091】 実施例1c [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アクリルオキシ,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-
4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチル-エチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 この反応においては、中間例7c(100mg)のジクロロメタン(10ml
)中溶液をトリフルオロ酢酸(200μl)と反応させた。反応終了後、溶媒を
蒸発させて乾固させ、ジクロロメタン:メタノール(20:1 v:v)を用い
て溶出する、分取用TLCによりその粗製物を精製した。適当なフラクションを
抽出し、白色泡沫体の回転異性体の混合物として50mgの標記化合物を得た。
【0092】 H NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.65(s,1H,CHO)、6.50(m,1H,CH=CH)、6.32(dm
,1H,CH=CH2t,J=17.7Hz)、6.06(d,1H,H-2,J=3.9
Hz)、5.74(dm,1H,CH=CH2C,J=9.9Hz)、4.59、4.4
3(2dm,1H,H-3',J=12.6Hz)、4.34(dd,1H,H-2',J=
2.4および9.0Hz)、4.17(d,1H,H-8a,J= 9.0Hz)、3.8
5、3.70(2dm,1H,H-5',J=11.4Hz)、3.56(m,2H,H-
6',H-8a)、2.90(m,1H,H-3')、2.65(m,1H,H-1)、2.
50(m,1H,H-5')、2.34(m,1H,CH(CH))。
【0093】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.6(CHO)、175.6(COOH)、168.8(CON)、148.
8(C-3)、130.3(C-2)、128.6(CH=CH)、127.2(C
=CH)、98.3(C-2')、73.9(C-8a)、70.2(C-6')、
50.8、48.8、46.8、44.8(C-3',C-5')。
【0094】 実施例1d [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-メトキシアセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル
-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7d(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合
物として65mgの標記化合物を得た。
【0095】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.71、9.69(2s,1H,CHO)、6.06(bd,1H,H-2,J=3.0
Hz)、4.47、4.33(2m,1H,H-3')、4.32(m,1H,H-2')
、4.10(m,3H,H-8a,CH-OCH)、3.57(m,3H,H-5',H
-8a,H-6')、3.42、3.41(2s,3H,OCH)、2.87(dd,0
5H,H-3',J=8.7および13.2Hz)、2.79(dd,0.5H,H-5',
J=11.1および13.2Hz)、2.67(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、
2.50(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.6Hz)、2.44(dd
,0.5H,H-5',J=10.9および13.2Hz)、2.33(m,1H,CH(C
))。
【0096】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.1(CHO)、175.3(COOH)、168.0(CON)、148.
5、148.3(C-3)、130.8、130.5 (C-2)、98.4、98.3
(C-2')、74.1(C-8a)、71.8(CH-OCH)、70.1、7
0.0(C-6')、59.0、58.9(OCH)、50.0、48.1、46.7
、44.7(C-3',C-5')。
【0097】 実施例1e [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(4-フルオロベンゾイル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-
ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メ
チルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7eをこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合物として70m
gの標記化合物を得た。
【0098】 H-NMR(CDOD,ppm,2つの回転異性体,50℃): 9.78(s,1H,CHO)、7.47,7.19(2m,4H,H-Ar)、6.01
(bs,1H,H-2)、4.39(dd,1H,H-2',J=2.4および8.4Hz
)、3.95(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.74(d,1H,H-8a,
J=9.0Hz)、3.68(m,3H,H-6',H-3',H-5')、2.80(m,2
H,H-3',H-1)、2.62(m,1H,H-5')、2.32(m,1H,CH(CH ))。
【0099】13 C-NMR(CDOD,ppm,2つの回転異性体): 206.7(CHO)、175.7(COOH)、171.8(CON)、150.
1(C-3)、131.4(C-2)、130.7、116.8、116.5(C-A
r)、99.5(C-2')、75.5(C-8a)、71.0(C-6')。
【0100】 実施例1f [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-ベンゾイル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-4,4
a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,
4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7f(60mg)をこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合物
として40mgの標記化合物を得た。
【0101】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体,50℃): 9.46(s,1H,CHO)、7.41(m,5H,H-Ar)、6.05(m,1H,
H-2)、4.36(m,2H,H-3',H-2')、4.12(m,1H,H-5')、4
.10(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.64(m,1H,H-6')、3.6
2(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、2.75(m,2H,H-3',H-5')、
2.66(m,1H,H-1)、2.40(m,1H,CH(CH))。
【0102】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 206.9(CHO)、176.0(COOH)、170.6(CON)、149.
2(C-3)、135.2(C-Ar hipso)、130.0(C-2)、128.6、
127.1(C-Ar)、98.6(C-2')、74.7(C-8a)、70.2(C
-6')。
【0103】 実施例1g [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(p-メトキシベンゾイル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-
ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メ
チルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7g(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体の回転異性体の混合
物として49mgの標記化合物を得た。
【0104】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.75(s,1H,CHO)、7.37(m,2H,H-Ar)、6.93(m,2H,
H-Ar)、6.06(m,1H,H-2)、4.41(m,1H,H-2')、4.23
(d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.90(m,1H,H-3')、3.84(
s,3H,OCH)、3.61(m,2H,H-5',H-6')、3.52(d,1H,
H-8a,J=9.3Hz)、2.78(m,2H,H-3',H-5')、2.58(m,
1H,H-1)、2.34(m,1H,CH(CH))。
【0105】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.1、204.3(CHO)、175.7、175.3(COOH)、170
.6(CON)、161.0(C-Ar hipso)、148.4(C-3)、130.7
(C-2)、129.3、127.1、113.8(C-Ar)、98.4(C-2')
、74.1(C-8a)、70.2(C-6')、55.3(OCH)。
【0106】 実施例1h [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-メチルスルホニル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル
-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7h(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体として65mgの標
記化合物を得た。
【0107】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.69(s,1H,CHO)、6.08(dd,1H,H-2,J=1.2および3.3
Hz)、4.46(dd,1H,H-2',J=2.7および8.7Hz)、4.13(
d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.73(m,1H,H-6')、3.69(d
m,1H,H-3', J=11.7Hz)、3.61(d,1H,H-8a,J=9.3H
z)、3.52(dm,1H,H-5',J=10.8Hz)、2.76(s,3H,CH )、2.66(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、2.44(dd,1H,H-3',
J=8.7および11.1Hz)、2.38(dd,1H,H-5',J=10.5およ
び11.4Hz)、2.33(m,1H,CH(CH))。
【0108】13 C-NMR(CDCl,ppm): 205.0(CHO)、175.6(COOH)、148.4(C-3)、130.
7(C-2)、98.4(C-2')、74.4(C-8a)、70.6(C-6')、
50.3、48.2(C-3',C-5')。
【0109】 実施例1i [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-メチルスルファモイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホル
ミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチル
エチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7i(100mg)の生成物をこの方法で用いて白色泡沫体として60
mgの標記化合物を得た。
【0110】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.53(s,1H,CHO)、6.08(d,1H,H-2,J=3.6Hz)、4.4
1(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4.15(d,1H,H-8
a,J=9.3Hz)、3.67(m,1H,H-6')、3.62(dm,1H,H-3'
,J=11.1Hz)、3.59(d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.44(
dm,1H,H-5',J=11.1Hz)、2.82(s,6H,2CH)、2.65
(m,1H,H-1)、2.55(m,2H,H-3',H-5')、2.37(m,1H,C
H(CH))。
【0111】13 C-NMR(CDCl,ppm): 207.9(CHO)、176.1(COOH)、149.0(C-3)、130.
5(C-2)、98.4(C-2')、74.6(C-8a)、69.9(C-6')、
51.0、48.9(C-3',C-5')、38.2(CH-N)。
【0112】 実施例1j [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(4-アセトアミドベンゼン-スルホニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキ
シメチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチ
ル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 中間例7jの生成物(100mg)をこの方法で用いて白色泡沫体として65
mgの標記化合物を得た。
【0113】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.60(bs,1H,NH)、7.72、7.62(2m,4H,H-Ar)、6.0
3(m,1H,H-2)、4.40(m,1H,H-2')、3.95(d,1H,H-8a
,J=9.3Hz)、3.63(m,2H,H-8a,H-6')、3.61(bd,1H,
H-3')、3.45(bd,1H,H-5',J=10.8Hz)、2.65(m,1H,
H-1)、2.38(m,1H,CH(CH))、2.16(s,1H,CHCO
)、1.95(m,2H,H-3',H-5')。
【0114】13 C-NMR(CDCl,ppm): 206.4(CHO)、176.0(COOH)、169.4(NHCO)、14
9.0(C-Ar hipso)、142.8(C-3)、130.3(C-2)、129.
2(C-Ar)、128.8(C-Ar hipso)、119.2(C-Ar)、98.5
(C-2')、75.0(C-8a)、69.3(C-6')、50.4、48.4(C-
3',C-5')。
【0115】 実施例2 一般的方法 中間例4(100mg、0.20ミリモル)のジクロロメタン(5ml)中溶
液に、トリエチルアミン(50μl)および反応物(塩化アシルまたはイソシア
ナート)(0.22ミリモル)を加えた。1時間後、トリエチルアミン塩酸塩を
濾過し、溶媒を除去して粗製物を得、それをテトラヒドロフラン(6ml)中1
N塩酸(3ml)で4時間処理した。反応終了後、該溶液を水(5ml)で希釈
し、酢酸エチル(3x5ml)で抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、溶媒を除去して乾固させて粗製物を得、それをジクロロメタン:メタノール
(20:1ないし10:1 v:v)の混合液で溶出する、分取用薄層クロマト
グラフィーで精製した。適当なフラクションを抽出し、所望の化合物を得た。
【0116】 実施例2a [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-プロパノイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-4,
4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-
1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化プロパノイル(15μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物と
して標記化合物(60mg)を得た。
【0117】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.64、9.63(2s,1H,CHO)、6.07(dd,1H,H-2,J=1.2
および3.3Hz)、4.53、4.37(2d,1H,H-3',J=12.0Hz)
、4.31(dd,1H,H-2',J=2.1および8.7Hz)、4.17、4.15
(2d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.70、3.52(2d,1H,H-5',
J=11.8Hz)、3.52(m,2H,H-8a,H-6')、2.88(dd,0.
5H,H-3',J=8.7および12.6Hz)、2.80(dd,0.5H,H-5',
J=8.7および11.4Hz)、2.66(t,1H,H-1,J=3.9Hz)、2
.48(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.6Hz)。
【0118】 実施例2b [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-クロロアセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-
4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル
)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化クロロアセチル(16μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物
として標記化合物(50mg)を得た。
【0119】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.71、9.70(2s,1H,CHO)、6.07(bd,1H,H-2,J=3.3
Hz)、4.45(dm,0.5H,H-3',J=13.0Hz)、4.42、4.34
(2dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4.30(dm,0.5H,
H-3',J=12.9Hz)、4.13(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、4.
06(Ab系,2H,CHCl,J= 6.0Hz)、3.75−3.55(m,3H,
H-8a,H-6',H-5')、2.97(dd,0.5H,H-3',J=8.7および1
2.9Hz)、2.90(dd,0.5H,H-5',J=10.5および13.2Hz)
、2.67(m,1H,H-1)、2.53(dd,0.5H,H-3',J=8.7および
12.9Hz)、2.45(dd,0.5H,H-5',J=10.5および13.2Hz
)、2.33(m,1H,CH(CH))。
【0120】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 204.9(CHO)、174.9(COOH)、165.5(CON)、148.
2(C-3)、130.8、130.7(C-2)、98.1、98.0(C-2')、
74.1(C-8a)、70.0、69.9(C-6')、51.2、49.3、47.
0、44.9(C-3',C-5')、40.7(CH-Cl)。
【0121】 実施例2c [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(イソプロピル-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4
-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メ
チルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化イソブチリル(22μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物と
して標記化合物(80mg)を得た。
【0122】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.59(s,1H,CHO)、6.06(d,1H,H-2,J=3.3Hz)、4.5
4、4.36(2m,1H,H-3')、4.31(m,1H,H-2')、4.13(d,
1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.84−3.56(m,3H,H-8a,H-6',
H-5')、2.86(m,1H,H-3')、2.67(m,1H,H-1)、2.44(
m,1H,H-5')、2.36(m,1H,CH(CH))。
【0123】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 206.4(CHO)、178.3(COOH)、175.8(CON)、149.
2(C-3)、130.6、130.2(C-2)、98.7、98.4(C-2')、
74.4(C-8a)、70.2(C-6')、50.6、48.7、46.7、44.
7(C-3',C-5')。
【0124】 実施例2d [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-tert-ブチル-アセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホル
ミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチル
エチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化tert-ブチルアセチル(30μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の
混合物として標記化合物(83mg)を得た。
【0125】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.66、9.65(2s,1H,CHO)、6.06(m,1H,H-2)、4.60
、4.43(2m,1H,H-3')、4.30(m,1H,H-2')、4.14(d,1
H,H-8a,J=9.3Hz)、3.84(m,1H,H-5')、3.62(d,1H,
H-8a,J=9.3Hz)、3.54(m,1H,H-6')、2.86(m,1H,H-
3')、2.65(m,1H,H-1')、2.40(m,1H,H-5')。
【0126】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.6(CHO)、170.7(COOH)、148.5(C-3)、130.
7,130.4(C-2)、98.6、98.3(C-2')、74.2(C-8a)、
70.1,70.0(C-6')、51.7、49.7、46.3、44.6(C-3',C
-5')。
【0127】 実施例2e [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-エチルマロニル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-
4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル
)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化マロニル(30μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物として
標記化合物(40mg)を得た。
【0128】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.64、9.63(2s,1H,CHO)、6.07(m,1H,H-2)、4.53
、4.37(2dm,1H,H-3',J=13.8Hz)、4.33、4.31(2d,
1H,H-8a,J=9.3Hz)、4.20(2q,2H,OCH,J=7.2およ
び14.4Hz)、4.11(m,2H,H-2',J=8.7Hz)、3.60(m,3
H,H-5',H-8a,H-6')、3.48(AB系,2H,COCHCO,J=4.
8Hz)、2.92(dd,0.5H,H-3',J=9.0および12.9Hz)、2.
87(dd,0.5H,H-5',J=10.5および13.2Hz)、2.66(m,1
H,H-1)、2.50(dd,0.5H,H-3',J=9.0および13.2Hz)、
2.40(dd,0.5H,H-5',J=10.8および13.5Hz)、2.34(m
,1H,CH(CH))、1.28(2t,3H,CH)。
【0129】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 206.0(CHO)、175.2(COOH)、167.3(COO)、164.
7(CON)、148.8、148.7(C-3)、130.7、130.5(C-2
)、98.4、98.1(C-2')、74.3(C-8a)、69.9(C-6')、
61.7(OCH)、51.4、49.5、46.8、44.8(C-3',C-5')
、41.2(CHCO)。
【0130】 実施例2f [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-フェニルアセチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル
-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化フェニルアセチル(29μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合
物として標記化合物(50mg)を得た。
【0131】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.56、9.54(2s,1H,CHO)、7.36−7.20(m,5H,H-Ar
)、6.06、5.93(2d,1H,H-2,J=2.7Hz)、4.55(d,0.5
H,H-3',J=13.2Hz)、4.40(d,0.5H,H-3',J=13.8Hz
)、4.24(dd,0.5H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、4.13、3
.99(2d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.90(dd,0.5H,H-2',
J=1.8および8.7Hz)、3.82(d,0.5H,H-5',J=13.2Hz)
、3.68(s,2H,COCH)、3.57(d,0.5H,H-5',J=13.5
Hz)、3.52、3.41(2d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.50、3
.25(2m,1H,H-6')、2.83(dd,0.5H,H-3',J=8.4および
12.6Hz)、2.75(dd,0.5H,H-5',J=10.8および13.5Hz
)、2.64(m,1H,H-1)、2.50−2.33(m,1H,H-3',H-5')
【0132】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 206.4(CHO)、175.8(COOH)、169.9(CON)、148.
9,148.7(C-3)、134.8、134.6(C-Ar hipso)、130.6
、130.3(C-2)、128.6、,128.4、126.9(C-Ar)、98.
4、98.2(C-2')、74.4(C-8a)、69.9(C-6')、51.1、
49.2、46.7、44.8(C-3',C-5')。
【0133】 実施例2h [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(シクロヘキシル-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-
4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-
メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化シクロヘキシルカルボニル(29μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性
体の混合物として標記化合物(52mg)を得た。
【0134】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体,50℃): 9.72(s,1H,CHO)、6.06(d,1H,H-2,J=3.3Hz)、4.5
4、4.38(2dm,1H,H-3')、4.31(dd,1H,H-2',J=2.4お
よび8.7Hz)、4.22(d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.58(m,
3H,H-8a,H-5',H-6')、2.83(m,1H,H-3')、2.61(m,1
H,H-1)、2.37(m,2H,H-3',CH(CH))。
【0135】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.5(CHO)、175.0(COOH)、164.0(CON)、148.
4,148.3(C-3)、130.7、130.4 (C-2)、98.6、98.4
(C-2')、74.1(C-8a)、70.3、70.1(C-6')、50.5、4
8.6、46.6、44.5(C-3',C-5')。
【0136】 実施例2i [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-(3,4,5-トリメトキシ-ベンゾイル))モルホリン-2-イル-オキシ
メチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル
-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化3,4,5-トリメトキシ-ベンゾイル(51mg)を用いて、白色泡沫体の
回転異性体の混合物として標記化合物(75mg)を得た。
【0137】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体,50℃): 9.67(s,1H,CHO)、6.62(s,2H,H-Ar)、6.05(m,1H,
H-2)、4.40(m,1H,H-2')、4.30(m,1H,H-3')、4.20(
d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、3.87(s,9H,3CHO)、3.72
(m,1H,H-5')、3.63(m,1H,H-6')、3.55(d,1H,H-8a,
J= 9.0Hz)、2.78(m,2H,H-3',H-5')、2.61(m,1H,H-
1)、2.37(m,1H,CH(CH))。
【0138】13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.6(CHO)、170.4(COOH)、153.4(CON)、148.
6(C-3)、139.6(C-Ar hipso)、130.6(C-2)、130.4(
C-Ar hipso)、104.5(C-Ar)、98.4(C-2')、74.2(C-8
a)、70.3(C-6')、56.3(OCH)。
【0139】 実施例2j [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(メトキシ-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホ
ルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチ
ルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 クロロギ酸メチル(10μl)を用いて、白色泡沫体として標記化合物(63
mg)を得た。
【0140】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.74(s,1H,CHO)、6.07(dd,H-2,J=1.2および3.6Hz
)、4.32(dd,1H,H-2',J=2.7および9.0Hz)、4.16(d,1
H,H-8a,J=9.6Hz)、4.5−3.8(m,2H,H-3',H-5')、3.7
1(s,3H,OCH)、3.56(m,1H,H-6')、3.54(d,1H,H-
8a,J=9.6Hz)、2.65(m,1H,H-1)、2.50(m,2H,H-3',
H-5')、2.32(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm): 204.8(CHO)、175.1(COOH)、155.8(CON)、148.
2(C-3)、130.7(C-2)、98.3(C-2')、73.9(C-8a)、
70.1(C-6')、52.9(OCH)、48.8、46.5(C-3',C-5'
)。
【0141】 実施例2k [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(イソプロペニルオキシ-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメ
チル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-
3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 クロロギ酸イソプロペニル(13μl)を用いて、白色泡沫体として標記化合
物(60mg)を得た。
【0142】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.59(s,1H,CHO)、6.07(d,1H,H-2,J=3.0Hz)、4.6
8(bs,2H,CH=)、4.36(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7
Hz)、4.14(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、4.12−3.81(m,
2H,H-3',H-5')、3.57(m,2H,H-6',H-8a)、2.66(m,1
H,H-1)、2.60(m,2H,H-3',H-5')、2.36(m,1H,CH(CH ))。13 C-NMR(CDCl,ppm): 205.0(CHO)、176.0(COOH)、153.1(CON)、148.
3(C-3)、136.7(C=CH)、130.7(C-2)、101.8(C=
CH)、98.4(C-2')、74.0(C-8a)、70.0(C-6')。
【0143】 実施例2l [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-エチルオキサリル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル
-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチ
ル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化エチルオキサリル(24μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合
物として標記化合物(90mg)を得た。
【0144】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.67、9.66(2s,1H,CHO)、6.07(m,1H,H-2)、4.45
−4.25(m,4H,OCH,H-3',H-8a)、4.14(m,1H,H-2')
、3.62(m,2H,H-8a,H-6')、3.58、3.46(2d,1H,H-5'
)、2.92(m,1H,H-3')、2.65(m,1H,H-1)、2.54(m,1
H,H-5')、2.34(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.3、205.2(CHO)、175.6(COOH)、162.2、160
.3(2CO)、148.5、148.4(C-3)、130.8、130.6(C-
2)、98.0(C-2')、74.4、74.2(C-8a)、70.1、69.7(
C-6')、62.4(OCH)、50.8、48.9(C-3',C-5')。
【0145】 実施例2m [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(フラン-2-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホ
ルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチ
ルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化フラン-2-カルボニル(75mg)(フラン-2-カルボン酸を塩化チオニ
ルと一緒に還流することで前以て調製)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混
合物として標記化合物(40mg)を得た。
【0146】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.46(s,1H,CHO)、7.50(m,1H,H-Ar)、7.03(m,1H,
H-Ar)、6.50(m,1H,H-Ar)、6.07(bd,1H,H-2,J=2.
7Hz)、4.45(m,2H,H-3',H-5')、4.37(dd,1H,H-2',J
=3.0および8.4Hz)、4.07(d,1H,H-8a,J= 9.3Hz)、3.
64(m,2H,H-8a,H-6')、2.80(m,2H,H-3',H-5')、2.7
1(m,1H,H-1)、2.37(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 207.4(CHO)、176.4(COOH)、159.2(CON)、149.
3(C-3)、147.5(C-Ar hipso)、143.9(C-Ar)、130.3
(C-2)、117.0、111.4(C-Ar)、98.6(C-2')、74.7(
C-8a)、70.1(C-6')。
【0147】 実施例2n [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-(チオフェン-2-カルボニル))モルホリン-2-イル-オキシメチル]-
4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-
メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化チオフェン-2-カルボニル(65mg)(チオフェン−2−カルボン酸を
塩化チオニルと一緒に還流することにより予め調製)を用いて、白色泡沫体の回
転異性体の混合物として標記化合物(52mg)を得た。
【0148】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.48(s,1H,CHO)、7.48(m,1H,H-Ar)、7.30(m,1H,
H-Ar)、7.06(m,1H,H-Ar)、6.05(bd,1H,H-2,J=2.
7Hz)、4.39(dd,1H,H-2',J=2.1および8.7Hz)、4.13
(m,2H,H-3',H-5')、4.10(d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.
66(m,1H,H-6')、3.62(d,1H, H-8a,J=9.3Hz)、2.
85(m,2H,H-3',H-5')、2.69(m,1H,H-1)、2.37(m,1
H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.2(CHO)、177.8(COOH)、163.7(CON)、148.
6、148.4(C-3)、136.5(C-Ar hipso)、130.7(C-2)、
129.3、129.2、126.8(C-Ar)、98.7、98.2(C-2')、
73.9(C-8a)、70.2(C-6')。
【0149】 実施例2o [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(イソキサゾール-5-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチ
ル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-
(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化イソキサゾール-5-カルボニル(25μl)を用いて、白色泡沫体の回転
異性体の混合物として標記化合物(90mg)を得た。
【0150】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.61(s,1H,CHO)、8.33(m,1H,H-Ar)、6.08(m,1H,
H-2)、4.55(d,0.5H,H-3',J=12.9Hz)、4.40(m,1.5
H,H-3',H-2')、4.15(d,0.5H,H-5',J=13.8Hz)、4.1
1(d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.99(d,0.5H,H-5',J=13
.9Hz)、3.66(m,1H,H-6')、3.65(d,1H,H-8a,J=9.3
Hz)、3.05(dd,0.5H,H-3',J=8.7および13.5Hz)、2.9
8(dd,0.5H,H-5',J=10.8および13.5Hz)、2.68(m,2H
,H-3',H-5',H-1)、2.34(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.8(CHO)、175.7(COOH)、163.3(CON)、156.
9(C=N)、150.2(C-Ar)、148.6(C-3)、130.7(C-2
)、108.3(C-Ar)、98.2(C-2)、74.5、74.2(C-8a)
、70.3、69.7(C-6')、51.4、49.4、47.6、45.7(C-3'
,C-5')。
【0151】 実施例2p [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(ベンゾ(b)チオフェン-2-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキ
シメチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチ
ル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化ベンゾ(b)チオフェン-2-カルボニル(50mg)を用いて、白色泡沫体
の回転異性体の混合物として標記化合物(85mg)を得た。
【0152】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.70(s,1H,CHO)、7.85(m,2H,H-Ar)、7.50(s,1H,
S-C=CH)、7.42(m,2H,H-Ar)、6.06(m,1H,H-2)、4.
42(m,1H,H-2')、4.20(m,1H,H-3')、4.16(d,1H,H-
8a,J=9.6Hz)、3.72(m,1H,H-5')、3.68(m,1H,H-6'
)、3.58(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、2.87(m,2H,H-5',H
-3')、2.65(m,1H,H-1)、2.32(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 204.9(CHO)、174.7(COOH)、164.1(CON)、148.
3(C-3)、140.2(C-5)、138.5、136.0(C-Ar hipso)、
130.8(C-2)、126.0、125.7、124.9、124.7、122.
4(C-Ar)、98.2(C-2')、74.0(C-8a)、70.3(C-6')
【0153】 実施例2q [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-ニコチノイル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-4,
4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-
1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化ニコチノイル(60μl)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物と
して標記化合物(80mg)を得た。
【0154】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.67(s,1H,CHO)、8.69(m,2H,H-Ar)、7.80(m,1H,
H-Ar)、7.40(m,1H,H-Ar)、6.06(m,1H,H-2)、4.40
(m,1H,H-2')、4.13(d,1H,H-8a,J=9.0Hz)、4.00(
m,1H,H-3')、3.69(m,2H,H-5',H-6')、3.63(d,1H,H-
8a,J=9.0Hz)、2.79(m,2H,H-3',H-5')、2.66(m,1H
,H-1)、2.38(m,1H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.5(CHO)、174.6(COOH)、167.7(CON)、148.
5(C-3)、147.6、136.0、131.4(C-Ar)、130.7(C-
2)、124.0(C-Ar)、98.6(C-2')、74.5(C-8a)、70.
5(C-6')。
【0155】 実施例2r [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(4-メチル-2-フェニル,1,2,3-トリアゾール-5-カルボニル),6-メチル)
モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8
a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセ
ン-3a(1H)-カルボン酸 塩化4-メチル-2-フェニル-1,2,3-トリアゾール-5-カルボニル(27m
g)を用いて、白色泡沫体の回転異性体の混合物として標記化合物(85mg)
を得た。
【0156】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 9.70(1H,s,CHO)、8.00(m,2H,H-Ar)、7.49(m,2H,
H-Ar)、7.38(m,1H,H-Ar)、6.10、6.05(2d,1H,H-2
,J=3.0Hz)、4.69、4.57(2dm,1H,H-3',J=12.6Hz)
、4.47(m,2H,H-2',H-5')、4.19、4.15(2d,1H,H-8a,
J=9.0Hz)、3.73(m,1H,H-6')、3.60(d,1H,H-8a,J
=9.0Hz)、3.05(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.9Hz)
、2.97(dd,0.5H,H-5',J=10.5および13.5Hz)、2.67(
m,2H,H-1,H-3',H-5')、2.54(s,3H,CH)、2.30(m,1
H,CH(CH))。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 205.3(CHO)、174.8(COOH)、161.3(CON)、148.
6、148.4(C-3)、140.1、139.3(C=N)、130.8、130
.6(C-2)、129.4、127.9、118.7(C-Ar)、98.7、98.
4(C-2')、74.0(C-8a)、70.7、70.1(C-6')、52.2、
50.1、46.5、45.3(C-3',C-5')。
【0157】 実施例2s [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル,4-フェニルスルホニル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-ホルミ
ル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエ
チル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 塩化フェニルスルホニル(25μl)を用いて、白色泡沫体として標記化合物
(70mg)を得た。
【0158】 H-NMR(CDCl,ppm): 9.43(s,1H,CHO)、7.73、7.56(2m,5H,H-Ar)、6.0
7(m,1H,H-2)、4.45(dm,1H,H-2',J=8.7Hz)、4.06
(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、3.70(m,2H,H-6',H-3')、3.
63(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、3.51(d,1H,H-5',J=10.
5Hz)、2.66(m,1H,H-1)、2.37(m,1H,CH(CH))。
13C-NMR(CDCl,ppm): 207.2(CHO)、176.2(COOH)、149.5(C-3)、135.
0(C-Ar hipso)、133.0(C-2)、130.1、129.1、127.6
(C-Ar)、98.6(C-2')、75.4(C-8a)、69.4(C-6')、
50.4,48.5(C-3',C-5')。
【0159】 実施例2t [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-(エチルアミノ-カルボニル),6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4
-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メ
チルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 イソシアン酸エチル(16μl)を用いて、白色泡沫体として標記化合物(4
0mg)を得た。
【0160】 H-NMR(CDOD,ppm): 9.79(s,1H,CHO)、6.03(dd,1H,H-2,J=1.2および3.6
Hz)、4.31(dd,1H,H-2',J=2.4および8.7Hz)、3.98(
d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、3.86(dm,1H,H-3',J=11.4H
z)、3.74(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、3.73(dm,1H,H-5
',J=12.6Hz)、3.60(m,1H,H-6')、3.17(q,2H,NH-C
,J=7.5および14.7Hz)、2.67(t,1H,H-1,J=3.9Hz
)、2.52(dd,1H,H-3',J=8.4および12.6Hz)、2.45(d
d,1H,H-5',J=10.8および12.9Hz)、2.35(m,1H,CH(C
))。13 C-NMR(CDOD,ppm): 207.5(CHO)、176.4(COOH)、159.9(CON)、150.
7(C-3)、131.1(C-2)、100.0(C-2')、75.9(C-8a)
、71.0(C-6')、49.9、48.0(C-3',C-5')。
【0161】 実施例2u [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(6
-メチル-4-(フェニルアミノ-カルボニル)),6-メチル)モルホリン-2-イル-オ
キシメチル]-4-ホルミル-4,4a,5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メ
チル-3-(1-メチルエチル)-1,4-メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン
酸 イソシアン酸フェニル(20μl)を用いて、白色泡沫体として標記化合物(
45mg)を得た。
【0162】 H-NMR(CDOD,ppm): 9.85(s,1H,CHO)、7.34、7.24、7.01(3m,5H,H-Ar
)、5.98(dd,1H,H-2,J=1.2および3.3Hz)、4.39(dd,
1H,H-2',J=2.7および8.7Hz)、4.08(d,1H,H-8a,J=9.
6Hz)、4.02(dm,1H,H-3',J=12.9Hz)、3.92(dm,1
H,H-5',J=12.6Hz)、3.81(d,1H,H-8a,J=9.6Hz)、
3.68(m,1H,H-6')、2.65(m,2H,H-3',H-1)、2.59(d
d,1H,H-5',J=10.5および13.2Hz)、2.43(m,1H,CH(C
))。13 C-NMR(CDOD,ppm): 208.9(CHO)、177.7(COOH)、157.9(CON)、151.
9(C-3)、140.7(C-Ar hipso)、130.5(C-2)、129.5、
124.2、122.2(C-Ar)、100.0(C-2')、76.6(C-8a)
、71.0(C-6')、46.3、44.4(C-3',C-5')。
【0163】 実施例3 [1R-(1α,3aβ,4β,4aβ,7β,7aα,8aβ] 8a-[(2R,6R)-(4
-アセチル,6-メチル)モルホリン-2-イル-オキシメチル]-4-シアノ-4,4a,
5,6,7,7a,8,8a-オクタヒドロ-7-メチル-3-(1-メチルエチル)-1,4-
メタノ-s-インダセン-3a(1H)-カルボン酸 無水酢酸(5ml)を中間例8(100mg)に加え、その混合物を90℃で
2時間攪拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエンと共沸蒸留に付した
。こうして得られた残渣をジクロロメタン中2%メタノールを用いるシリカ上の
クロマトグラフィーに付し、回転異性体の混合物である、標記化合物(49mg
)を得た。
【0164】 H-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 6.16(d,1H,H-2,J=3.3Hz)、4.50、4.35(2dm,1H,H
-3',J=12.3Hz)、4.33、4.27(2dd,1H,H-2',J=2.4お
よび8.7Hz)、4.03、4.01(2d,1H, H-8a,J=9.3Hz)、
3.67、3.61(2d,1H,H-8a,J=9.3Hz)、3.56(m,1.5H
,H-6,H-5')、3.52(dm,0.5H,H-5',J=12.3Hz)、2.89
(dd,0.5H,H-3',J=8.7および12.9Hz)、2.84(dd,0.5
H,H-5',J=10.5および13.2Hz)、2.71(m,1H,H-1)、2.
67(m,1H,CH(CH))、2.44(dd,0.5H,H-3',J=8.7お
よび12.9Hz)、2.37(dd,0.5H,H-5',J=10.5および13.0
Hz)、2.11、2.09(2s,3H,CH)。13 C-NMR(CDCl,ppm,2つの回転異性体): 174.5(COOH)、169.7、169.6(CON)、150.0、149
.7(C-3)、131.8、131.4(C-2)、123.9(C≡N)、98.
7、98.2(C-2')、74.8、74.5(C-8a)、69.8(C-6')、
51.3、49.5、46.4、44.6(C-3',C-5')。
【0165】 製薬例 1.一般的な経口用錠剤 薬物 100mg 微結晶セルロース 160mg クロスカルメロースナトリウム 20mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 薬物を微結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウムおよびステアリン酸
マグネシウムと混合し、ついで打錠した。
【0166】 2.一般的なカプセル 薬物 100mg ラクトース 200mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 薬物をラクトースおよびステアリン酸マグネシウムと混合し、ついで適当なカ
プセルに充填した。
【0167】 式(I)の化合物を標準的インビトロ・スクリーニング法にて抗真菌活性につ
いて試験し、種々の臨床関連の病原菌に対する各化合物の最少阻害濃度(MIC
;μg/ml)を測定した。本発明の代表的化合物で得られた結果を以下に示す
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ホセ・マリア・ブエノ スペイン、エ−28760マドリッド、トレ ス・カントス、カリェ・セベロ・オチョア 2番、パルケ・テクノロヒコ・デ・マドリ ッド、グラクソ・ウェルカム・ソシエダッ ド・アノニマ (72)発明者 ホセ・マリア・フィアンドル スペイン、エ−28760マドリッド、トレ ス・カントス、カリェ・セベロ・オチョア 2番、パルケ・テクノロヒコ・デ・マドリ ッド、グラクソ・ウェルカム・ソシエダッ ド・アノニマ (72)発明者 アラセリ・マリョ スペイン、エ−28760マドリッド、トレ ス・カントス、カリェ・セベロ・オチョア 2番、パルケ・テクノロヒコ・デ・マドリ ッド、グラクソ・ウェルカム・ソシエダッ ド・アノニマ Fターム(参考) 4C056 AA02 AB01 AC03 AD01 AE01 EA03 EB03 EC01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC73 MA01 MA04 ZB35 ZB38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、 RはCXR、CXOR、CONHRまたはSOから選択される
    基であり; Xは酸素または硫黄であり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状のC2− アルケニル、直鎖または分岐鎖状のC2−6アルキニル、(C1−4アルコキ
    シ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシカルボニル、カルボキシまたは
    置換されていてもよいフェニル)から選択される基によって置換されている直鎖
    または分岐鎖状のC1−4アルキル、置換されていてもよいフェニル、置換され
    ていてもよい5または6員のヘテロアリール基あるいは置換されていてもよいC 5−7 シクロアルキルまたはC1−6アルコキシカルボニルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状のC2− アルケニルまたはアルキニル、あるいはC1−4アルコキシ、ヒドロキシ、ハ
    ロゲン、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニルまたは置換されていてもよ
    いフェニルから選択される基によって置換されている直鎖または分岐鎖状のC −4 アルキルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、または置換されていてもよい
    フェニルであり; Rは直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、置換されていてもよいフェニ
    ルまたはNR基であり、ここにRおよびRは、独立して、水素または
    直鎖または分岐鎖状のC1−4アルキルであり; Rは水素、直鎖または分岐鎖状のC1−6アルキル、直鎖または分岐鎖状の
    3−6アルケニル、置換されていてもよいフェニルあるいはC1−4アルコキ
    シ、ヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカ
    ルボニルから選択される基によって置換されているC1−4アルキルであり; Rはホルミルまたはシアノから選択される基を意味する] で示される化合物あるいはその生理的に許容される塩および/または代謝的に不
    安定な誘導体。
  2. 【請求項2】 Rがホルミルである、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rがメチルである、請求項1または請求項2記載の化合物
  4. 【請求項4】 RがCXR(ここに、Xは酸素であり、RはC1−6 アルキル、メトキシで置換されているC1−4アルキル、置換されていてもよい
    フェニルで置換されているC1−4アルキル、C1−4アルコキシカルボニルで
    置換されているC1−4アルキルから選択される基である)、CXOR(ここ
    に、Xは酸素であり、RはC1−6アルキルまたはC2−6アルケニルである
    )、CONHR(ここに、RはC1−6アルキルまたは置換されていてもよ
    いフェニルである)またはSO(ここに、RはC1−6アルキル、置換
    されていてもよいフェニルまたはジアルキルアミノである)から選択される基で
    ある、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 RがCXRまたはCXOR基であり、Xが酸素である
    、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物を、1また
    はそれ以上の生理的に許容される担体または賦形剤と混合して含む、医薬組成物
  7. 【請求項7】 療法に用いるための請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】 真菌または原生動物性感染の治療または予防用の医薬の製造
    における請求項1ないし5のいずれか1つに記載の化合物の使用。
  9. 【請求項9】 真菌および/または原生動物性疾患を予防または治療するた
    めのヒトまたはヒト以外の動物の治療方法であって、有効量の請求項1ないし5
    のいずれか1つに記載の化合物をその体内に投与することを含む方法。
  10. 【請求項10】 式(I)の化合物の製法であって、 a)式(II): 【化2】 [式中、Rは式(I)の記載と同意義であり、R10はシアノ、ホルミルまた
    は保護ホルミル基であり、R11は水素、カルボニル保護基または塩のカチオン
    を意味する] で示される化合物を、R基の導入能を有する化合物と反応させ、つづいて、要
    すればまたは望ましい場合に、1またはそれ以上の保護基を除去し、化合物を遊
    離酸またはその塩の形態にて単離することを含む方法; b)式(I)の対応する化合物(RはCHOである)をヒドロキシルアミン
    と反応させ、ついで得られたオキシムを無水酢酸で処理し、加熱することを含む
    、式(I)の化合物(ここに、RはCNである)の調製方法 を含む、方法。
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