JP2003512787A - 微細粒状スケーラブルビデオ用の残差信号を符号化及び復号するシステム及び方法 - Google Patents

微細粒状スケーラブルビデオ用の残差信号を符号化及び復号するシステム及び方法

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Abstract

(57)【要約】 ビデオエンコーダとビデオデコーダとが開示されている。上記ビデオエンコーダは、ビデオフレームの入力ストリームを入力すると共にストリーミングビデオ受信機に送信するための圧縮された基本レイヤビデオデータを発生するような基本レイヤ回路を有している。上記ビデオエンコーダは、元の変換係数(O)と再現された基本レイヤ変換係数(B)とを入力して、これら元の変換係数(O)と再現された基本レイヤ変換係数(B)との間の差に比例する残差信号(R)を発生するような拡張レイヤ回路も有している。該拡張レイヤ回路は、上記ストリーミングビデオ受信機に対して、上記残差信号(R)の符号及び該残差信号(R)のビット面を符号化し及び送出する。上記ビデオデコーダは、再現される基本レイヤ変換係数を決定する基本レイヤ回路と、再現される拡張レイヤ変換係数を決定する拡張レイヤ回路とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、 1.1999年7月6日に出願された“選択的品質向上を伴う微細粒状スケーラ
ブルビデオのためのシステム及び方法”なる名称の米国特許出願第09/347882号
; 2.1999年7月6日に出願された“基本レイヤ符号化情報を用いた改善され
た微細粒状スケーラブルビデオのためのシステム及び方法”なる名称の米国特許
出願第09/347881号;及び 3.1999年10月1日に出願された“基本レイヤ量子化データを用いて拡張
レイヤデータを符号化及び復号するシステム及び方法”なる名称の米国特許出願
第09/411464号、 に開示されたシステム及び方法に関する。
【0002】 上記出願は、本発明の譲受人に共通に譲渡されている。これらの関連する特許
出願の開示内容は、参照することにより、全ての目的に関してあたかも本明細書
に全て記載されているように本明細書に組み込まれるものとする。
【0003】 本発明は、広くはビデオ符号化システムに関するもので、更に詳細にはストリ
ーミング型ビデオデータ用の符号化システム及び復号システムに関するものであ
る。
【0004】
【背景技術】
近年、インターネットを含むデータネットワーク上のマルチメディア・コンテ
ンツのリアルタイム・ストリーミングは益々普通のアプリケーションとなってき
ている。ニュース・オンデマンド、生のネットワークテレビジョン視聴及びビデ
オ会議のような広範囲の対話型及び非対話型のマルチメディア・アプリケーショ
ンは、なかでも、端間ストリーミング型ビデオ技術に依存している。先ず“非リ
アルタイム”で取り込み、後に“リアルタイム”で視聴又は再生することができ
る“ダウンロードされた”ビデオファイルと異なり、ストリーミング型ビデオア
プリケーションは、ビデオ信号をリアルタイムで復号及び表示しなければならな
いビデオ受信機に対し、該ビデオ信号を符号化すると共にデータネットワークを
介して送信するビデオ送信機を必要とする。
【0005】 広範囲の処理能力を備えたデコーダを採用しているシステムにおいて使用され
る多くのマルチメディア・アプリケーション及びサービスにとっては、スケーラ
ブル(scalable:拡縮可能な)ビデオ符号化は望ましい特徴である。拡縮可能性
は、低計算能力しか備えないプロセッサが当該スケーラブルビデオストリームの
部分集合のみを復号するのを可能にする。スケーラブルビデオの他の用途は、変
化し得る伝送帯域幅を伴う環境においてである。これらの環境においては、低ア
クセス帯域幅の受信機はスケーラブルビデオストリームの部分集合のみを受信し
、従って復号し、該部分集合の量は利用可能な帯域幅に比例したものとなる。
【0006】 幾つかのビデオ拡縮可能性の方法が、MPEG−2及びMPEG−4のような
先導的ビデオ圧縮規格により採用されている。これらの規格には、時間的、空間
的及び品質(例えば、信号対雑音比(SNR))の拡縮可能性の型式が定義され
ている。これらの方法の全ては、基本レイヤ(basic layer:BL)と拡張レイヤ
(enhancement layer:EL)とからなっている。スケーラブルビデオストリーム
の基本レイヤ部は、通常、当該ストリームを復号するのに必要とされる最少量の
データを表している。該ストリームの拡張レイヤは追加の情報を表し、従って、
受信機により復号された場合に当該ビデオ信号の表示を向上させる。
【0007】 例えば、インターネットのような変化し得る帯域幅のシステムにおいては、基
本レイヤの伝送レートは、当該可変帯域幅システムの最小の保証された伝送レー
トで確立することができる。従って、加入者が256kbpsなる最小の保証された
伝送レートを有している場合は、基本レイヤレートも256kbpsで確立すること
ができる。実際の利用可能な帯域幅が384kbpsである場合、余分な128kbps
の帯域幅は、基本レイヤレートで伝送される基本信号を改善するために拡張レイ
ヤにより使用することができる。
【0008】 ビデオ拡縮可能性の各型式に関して、或る拡縮可能性の構造が識別される。該
拡縮可能性構造は、基本レイヤの画像及び拡張レイヤの画像の間の関係を定義す
る。或る類の拡縮可能性は、微細粒状拡縮可能性である。この型式の拡縮可能性
を用いて符号化された画像は、漸進的に復号することができる。言い換えると、
デコーダは画像を、当該画像を符号化するのに使用されたデータの部分集合のみ
を用いて復号し及び表示することができる。より多くのデータが受信されるにつ
れて、復号される画像の品質は、完全な情報が受信され、復号され且つ表示され
るまで、漸進的に向上される。
【0009】 提案されているMPEG−4規格は、ビデオ電話、移動体マルチメディア/オ
ーディオビジュアル通信、マルチメディアEメイル、リモートセンシング、対話
型ゲーム等のような非常に低いビットレートに基づくビデオストリーミング・ア
プリケーションを対象とするものである。MPEG−4規格内では、微細粒状拡
縮可能性(FGS)は、ネットワーク化されたビデオ配信にとっては必須の技術
であるとして認識されている。FGSは、ビデオが不均質なネットワーク上をリ
アルタイムでストリームされるようなアプリケーションを主として目標としてい
る。FGSは、一連のビデオレートに対して一度コンテンツを符号化し、ビデオ
送信サーバが当該ビットストリームに関する深い知識又は斯かるストリームの解
析なしで、送信レートを動的に変更するのを可能にすることにより帯域幅の適応
性を得る。
【0010】 従来のFGS技術内での重要な優先度は、フレーム内符号化された拡張レイヤ
の符号化効率及び視覚品質を改善することである。これは、拡張レイヤの圧縮に
対して、非スケーラブルな(例えば、単一レイヤの)又は少ない粒度の(例えば
、多レベルのSNR拡縮可能性の)符号化方法の代わりにFGS技術を採用する
ことを正当化するために必要である。
【0011】 ウェーブレット、ビット面(bit plane)DCT及び整合追求を含み、拡張レ
イヤのFGS圧縮に関して多くのビデオ符号化技術が提案されている。1999
年3月の韓国、ソウルにおけるMPEG−4会議で、オプチビジョンにより提案
されたビット面DCT解決法が基準として選択された。FGSに関して基準とし
て採用されたビット面符号化方法は、エンコーダ側における下記のステップを含
んでいる。 1.元の各DCT係数から基本レイヤの量子化及び逆量子化の後の再現されたD
CT係数を減算することによる、DCTドメインでの残差計算、 2.ビデオ対象面(VOP)における残差信号の全ての絶対値のうちの最大値、
及びこの最大値を表すための最大ビット数nの決定、 3.VOP内の各ブロックに対する、二進フォーマットでnビットによる上記残
差信号の各絶対値の表現、及びnビット面の形成、 4.上記残差信号の絶対値のビット面符号化、及び 5.基本レイヤで零に量子化されるDCT係数の符号の符号化。
【0012】 これらの符号化ステップは、デコーダ側では逆となる。DCT係数の上記ビッ
ト面符号化の現在の実施化は基本レイヤの量子化情報に依存するということに注
意することが重要である。拡張レイヤへの入力信号は、主として、動き補償され
た画像の元のDCT係数と、基本レイヤの符号化の間に使用された低側量子化セ
ル境界の係数との間の差として計算される(これは、基本レイヤの再現されたD
CT係数が零でない場合に当てはまる;それ以外では、零が減算値として使用さ
れる)。ここでは“残差信号”と呼ぶ拡張レイヤ信号は、次いで、ビット面毎に
圧縮される。上記残差信号を計算するために、低側量子化セル境界が“基準”信
号として使用されるので、該残差信号は、基本レイヤのDCTが零に量子化され
る場合を除き、常に正となる。このように、残差信号の符号ビットを符号化する
必要はない。
【0013】 ストリーミング・ビデオを符号化及び復号する既存の方法の1つの重大な欠点
は、その複雑さにある。量子化パラメータのような大量の情報が、基本レイヤエ
ンコーダと拡張レイヤエンコーダとの間、及び基本レイヤデコーダと拡張レイヤ
デコーダとの間で伝送されねばならない。更に、拡張レイヤにおける残差信号の
符号化及び復号は、基本レイヤDCTが零に量子化されるか否かに依存するよう
な条件付き処理である。このことは、使用されるコーダ/デコーダ(即ち、コー
デック)に更に複雑さを追加する。
【0014】 従って、現状技術においてはストリーミング・ビデオ・システムに使用するた
めの改善されたエンコーダ及び符号化技術に対する要求がある。特に、上記残差
信号を符号化及び復号するための簡単な方法を使用するようなエンコーダ及びデ
コーダに対する要求が存在する。更に詳細には、基本レイヤDCTが零に量子化
されるか否かに基づかないような符号化技術に対する要求がある。更に、基本レ
イヤDCTが零に量子化されるかに基づかないような復号技術に対する要求も存
在する。
【0015】
【発明の開示】
従来技術の上述した欠点に対処するため、本発明の主たる目的は、拡張レイヤ
の圧縮方法の複雑さを低減する新たな技術を提供することにある。本発明は、例
えばMPEG−4規格内で基準として現在採用されている残差DCT係数のビッ
ト面圧縮方法の複雑さを低減する技術を提案するものである。しかしながら、こ
の提案された改善策はDCT変換のみに限定されるものではないということを理
解することが重要である。当業者であれば、本発明の原理が基本及び拡張レイヤ
の圧縮のための他の変換(例えば、ウェーブレット)にも成功裏に適用すること
ができることを容易に理解するであろう。しかしながら、以下の説明においては
、DCT係数が説明の目的のためにのみ使用される。
【0016】 従って、本発明の有利な実施例においては、ビデオフレームの入力ストリーム
を受信すると共に、該ストリームからストリーミング・ビデオ受信機への送信に
適した圧縮された基本レイヤビデオデータを発生することができる基本レイヤ回
路を有するようなビデオエンコーダが提供される。該基本レイヤビデオデータは
、上記ビデオフレームの入力ストリームに関連する複数の元の変換係数(O)と
、該複数の元の変換係数を量子化し及び逆量子化することにより発生された複数
の再現された基本レイヤ変換係数(B)とを有している。上記ビデオエンコーダ
は、更に、上記複数の元の変換係数(O)と上記複数の再現された基本レイヤ変
換係数(B)とを受信すると共に、これら係数から残差信号(R)を発生するこ
とができる拡張レイヤ回路を有している。該残差信号(R)は、上記複数の元の
変換係数(O)と上記複数の再現された基本レイヤ変換係数(B)との間の差に
比例する。上記拡張レイヤ回路は、ストリーミング・ビデオ受信機に対して上記
残差信号(R)の符号を符号化し且つ送信する。本発明の一実施例においては、
上記基本レイヤ回路は上記複数の変換係数(O)を発生することができる変換回
路を有している。
【0017】 本発明の他の実施例においては、上記変換回路は離散コサイン変換(DCT)
回路である。
【0018】 本発明の更に他の実施例においては、上記基本レイヤ回路は、上記複数の元の
変換係数(O)から上記複数の再現された基本レイヤ変換係数(B)を発生する
ことができる量子化回路と逆量子化回路とを有している。
【0019】 本発明の更に他の実施例においては、上記拡張レイヤ回路は、上記複数の元の
変換係数(O)と上記複数の再現された基本レイヤ変換係数(B)とを比較する
ことができる残差計算回路を有している。
【0020】 本発明はデコーダとして実施化することもできる。本発明の有利な実施例によ
れば、圧縮された基本レイヤビデオデータを受信すると共に、このデータから該
基本レイヤビデオデータを量子化し及び逆量子化することにより発生された複数
の再現された基本レイヤ変換係数(B)を決定することができる基本レイヤ回路
を有するようなビデオデコーダが提供される。該ビデオデコーダは、更に、上記
の圧縮された基本レイヤビデオデータに関連する拡張レイヤビデオデータを受信
すると共に、該データから残差信号(R)と該残差信号(R)に関連する符号と
を決定することができる拡張レイヤ回路を有している。該拡張レイヤ回路は、更
に、上記残差信号(R)と上記複数の再現された基本レイヤ変換係数(B)とか
ら複数の拡張レイヤ変換係数(E)を再現することができる。
【0021】 本発明の一実施例においては、上記拡張レイヤ回路は、上記複数の再現された
拡張レイヤ変換係数(E)から複数の伸張された拡張レイヤビデオフレームを発
生することができる逆変換回路を有している。
【0022】 本発明の他の実施例においては、上記逆変換回路は逆離散コサイン変換(ID
CT)回路である。
【0023】 本発明の更に他の実施例においては、上記拡張レイヤ回路は、上記残差信号(
R)と上記複数の再現された基本レイヤ変換係数(B)とを加算することができ
る計算回路を有している。
【0024】 本発明の更に他の実施例においては、上記拡張レイヤ回路は、上記拡張レイヤ
ビデオデータを受信すると共に、このデータから上記残差信号(R)と該残差信
号(R)に関連する上記符号とを決定することができる拡張レイヤ復号回路を有
している。
【0025】 上記は、当業者が以下の“発明の詳細な説明”をより良く理解することができ
るように、本発明の特徴及び技術的利点をかなり広く概括した。本発明の請求項
の要旨を形成するような本発明の更なる特徴及び利点を以下に述べる。当業者は
、開示された技術思想及び特定の実施例を、本発明と同様の目的を達成するため
の他の構成を変更又は設計するための基礎として容易に利用することができると
理解すべきである。また、当業者は斯様な等価な構成が、広い形での本発明の趣
旨及び簡易から逸脱するものではないと理解すべきである。
【0026】 “発明の詳細な説明を”開始する前に、この明細書を通して使用される幾つか
の用語及び表現の定義を示すことが有効であろう。“含む”及び“有する”なる
用語並びにその派生語は、限定なしで含むことを意味する。“又は”なる用語は
包括的なもので、及び/又は、を意味する。“関連する”及び“それに関連する
”なる表現並びにその派生表現は、含む、含まれる、相互に関連させる、包含す
る、包含される、接続する、結合する、通信可能である、共動する、インターリ
ーブする、併置する、近接する、拘束される、持つ、特性を持つ、等々を意味す
ることができる。“コントローラ”、“プロセッサ”又は“装置”なる用語は、
少なくとも1つの動作を制御する何らかの装置、システム又はそれらの一部を意
味し、斯かる装置はハードウェア、ファームウェア若しくはソフトウェア又はそ
れらの少なくとも2つの何らかの組合せで実施化することができる。何れかの特
別なコントローラに関連する機能は、局部的又は遠隔的に拘わらず集中又は分散
することができることに注意されたい。この明細書の全体を通して幾つかの用語
及び表現に関する定義がなされており、当業者は、殆どの場合ではなくても多く
においては斯かる定義は斯様に定義された用語及び表現の以前の及び将来の使用
に当てはまると理解すべきである。
【0027】 本発明及び本発明の利点の一層完全な理解のためには、添付図面を参照してな
される以下の説明を参照されたいが、これら図面において同様の符号は同様の対
象を示している。
【0028】
【発明を実施するための最良の形態】
本明細書における以下に述べる図1ないし図7及び本発明の原理を説明するた
めに使用する種々の実施例は、解説のみのものであり、如何なるやり方にせよ本
発明の範囲を限定するものと見なしてはならない。当業者であれば、本発明の原
理は如何なる適切に構成されたビデオエンコーダ及びビデオデコーダにおいても
実施することができることを理解するであろう。
【0029】 図1は、本発明の一実施例による、ストリーミングビデオ送信機110からデ
ータネットワーク120を介して例示的ストリーミングビデオ受信機130のよ
うな1以上のストリーミングビデオ受信機へのストリーミングビデオの端間伝送
を行うためのビデオ伝送システムを図示している。アプリケーションに応じて、
ストリーミングビデオ送信機110は、データネットワークサーバ、テレビジョ
ン局送信機、ケーブルネットワーク又は卓上パーソナルコンピュータ(PC)等
を含む種々のビデオフレーム源の何れかであり得る。
【0030】 ストリーミングビデオ送信機110は、ビデオフレーム源112と、ビデオエ
ンコーダ114と、記憶部115と、エンコーダバッファ116とを有している
。ビデオフレーム源112は、テレビジョンアンテナ及び受信機ユニット、ビデ
オカセットプレーヤ、ビデオカメラ並びに“生の”ビデオクリップを記憶するこ
とができるディスク記憶装置等を含む、一連の圧縮されていないビデオフレーム
を発生することが可能な如何なる装置でもよい。上記の圧縮されていないビデオ
フレームは、所与の画像レート(即ち“ストリーミング・レート”)でビデオエ
ンコーダ114に入り、MPEG−4エンコーダのような何れかの既知の圧縮ア
ルゴリズム又は装置により圧縮される。次いで、ビデオエンコーダ114は、デ
ータネットワーク120を経ての送信の準備としてのバッファリングのために、
上記の圧縮されたビデオフレームをエンコーダバッファ116に伝送する。デー
タネットワーク120は如何なる適切なネットワークでもよく、インターネット
のような公衆データネットワーク及び企業が所有するローカルエリアネットワー
ク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)のような専用データネットワーク
の両方の部分を含むことができる。
【0031】 ストリーミングビデオ受信機130は、デコーダバッファ132と、ビデオデ
コーダ134と、記憶部135と、ビデオディスプレイ136とを有している。
アプリケーションに応じて、ストリーミングビデオ受信機は、テレビジョン受信
機、卓上パーソナルコンピュータ(PC)又はビデオカセットレコーダ(VCR
)等を含む、種々のビデオフレーム受信機の何れかであり得る。デコーダバッフ
ァ132は、データネットワーク120から圧縮されたストリーミングビデオフ
レームを受信し且つ記憶する。次いで、デコーダバッファ132は該圧縮された
ビデオフレームを、必要に応じてビデオデコーダ134に伝送する。ビデオデコ
ーダ134は上記ビデオフレームを、当該ビデオフレームがビデオエンコーダ1
14により圧縮されたのと同一のレート(理想的には)で、伸張する。ビデオデ
コーダ134は該伸張されたフレームを、ビデオディスプレイ136の画面上で
再生するためにビデオディスプレイ136に伝送する。
【0032】 本発明の有利な実施例においては、ビデオエンコーダ114は、標準のMPE
Gエンコーダのような通常のデータプロセッサにより実行されるソフトウェアプ
ログラムとして実施化することができる。斯様な実施化において、ビデオエンコ
ーダ114は、記憶部115に記憶されたコンピュータが実行可能な複数の命令
を有することができる。記憶部115は、固定磁気ディスク、取り外し可能な磁
気ディスク、CD−ROM、磁気テープ及びビデオディスク等を含む、如何なる
型式のコンピュータ記憶媒体も有することができる。更に、本発明の有利な実施
例においては、ビデオデコーダ134も、従来のMPEGデコーダのような通常
のデータプロセッサにより実行されるソフトウェアプログラムとして実施化する
ことができる。斯様な実施化において、ビデオデコーダ134は、記憶部135
に記憶されたコンピュータが実行可能な複数の命令を有することができる。記憶
部135は、固定磁気ディスク、取り外し可能な磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ及びビデオディスク等を含む、如何なる型式のコンピュータ記憶媒体
も有することができる。
【0033】 図2は、従来技術の一実施例による例示的なビデオエンコーダ200を図示し
ている。該ビデオエンコーダ200は基本レイヤ符号化ユニット210と、拡張
レイヤ符号化ユニット250とを有している。該ビデオエンコーダ200は元の
ビデオ信号を受信し、該ビデオ信号は基本レイヤビットストリームを発生するた
めに基本レイヤ符号化ユニット210に伝送されると共に、拡張レイヤビットス
トリームを発生するために拡張レイヤ符号化ユニット250に伝送される。
【0034】 基本レイヤ符号化ユニット210は、動き予測回路212、離散コサイン変換
(DCT)回路214、量子化回路216、エントロピ符号化回路218及び基
本レイヤビットバッファ220を含むような、基本レイヤビットストリームを発
生する主処理枝路を有している。該基本レイヤ符号化ユニット210は、更に、
逆量子化回路224、逆離散コサイン変換(IDCT)回路226及びフレーム
記憶回路228を有するような帰還枝路も含んでいる。
【0035】 動き予測回路212は、前記元のビデオ信号を受信すると共に、フレーム記憶
部228により供給される基準フレームと現フレームとの間のピクセル特性の変
化により表される動き量を推定する。例えば、MPEG規格は、動き情報が当該
フレームの16x16副ブロック当たり1ないし4の空間動きベクトルにより表
すことができると規定している。DCT回路214は、上記動き予測回路212
からの結果としての動き差分推定出力を入力すると共に、該出力を離散コサイン
変換(DCT)のような既知の相関除去(de-correlation)技術を用いて空間ド
メインから周波数ドメインへ変換する。
【0036】 量子化回路216は、上記DCT回路214から元のDCT係数出力(“O”
により示す)を入力すると共に、該動き補償予測情報を既知の量子化技術を用い
て更に圧縮する。該量子化回路216は、上記変換出力の量子化に関して適用さ
れるべき分割係数を決定する。量子化回路216の出力は、元の各DCT係数に
関する低側量子化セル境界値(“L”で示す)を含む。
【0037】 次に、エントロピ符号化回路218は、量子化回路216から量子化されたD
CT係数を入力すると共に、該データを、高い発生確率を持つ領域を比較的短い
コードで表し、低い発生確率を持つ領域を比較的長いコードで表すような可変長
符号化技術を用いて更に圧縮する。基本レイヤビットバッファ220は、上記エ
ントロピ符号器218の出力を入力すると共に、圧縮された基本レイヤビットス
トリーム(BLB)の出力に対して必要なバッファリング処理を行う。
【0038】 逆量子化回路224は量子化回路216の出力を逆量子化して該量子化回路2
16に対する変換入力を表すような信号を生成する。この信号は、再現された基
本レイヤDCT係数(“B”で示す)を有する。周知のように、量子化回路21
6により実行される分割において喪失されたビットは回復されないから、上記逆
量子化処理は“損失のある”処理である。IDCT回路226は、該逆量子化回
路224の出力を復号して、上記変換及び量子化処理により変化された元のビデ
オ信号のフレーム表現を示すような信号を生成する。フレーム記憶回路228は
、逆変換回路226からの復号された表現のフレームを入力すると共に、該フレ
ームを動き予測回路212に対する基準出力として記憶する。動き予測回路21
2は、該記憶されたフレームを、元のビデオ信号における動き変化を判定するた
めの入力基準信号として使用する。
【0039】 拡張レイヤ符号化ユニット250は、基準計算回路252と、残差計算回路2
54と、拡張レイヤ符号化回路256と、拡張レイヤビットバッファ258とを
有している。基準計算回路252及び残差計算回路254は、元のDCT係数(
O)と、低側量子化セル境界値(L)と、再現された基本レイヤDCT係数(B
)とを入力し、これらから残差計算回路254の出力端に残差信号(“R”で示
す)を発生させる。該残差信号は以下のようにして計算される。即ち、上記再現
基本レイヤDCT係数(B)が零に等しい場合(B=0)、該残差信号は元のD
CT係数である(R=O)とする。それ以外の場合、該残差信号(R)は元のD
CT係数(O)と低側量子化セル境界値(L)との間の差に等しい(即ち、R=
O−L)とする。
【0040】 次いで、前記変換及び量子化処理の結果として上記再現基本レイヤフレームで
失われた画像情報を表す残差信号(R)は、拡張レイヤ符号化回路256におい
て符号化される。上記再現基本レイヤDCT係数(B)が零に等しい場合(B=
0)、該拡張レイヤ符号化回路256は残差信号(R)の符号を符号化して送出
し、次いで該残差信号のビット面を送出する。再現基本レイヤDCT係数(B)
が零でない場合は、該拡張レイヤ符号化回路256は、単に、上記残差信号のビ
ット面を符号化し送出する。該符号化された残差信号は、送信のために拡張レイ
ヤビットバッファ258に記憶される。該拡張レイヤビットバッファ258の出
力は、該拡張レイヤのビットストリーム(ELB)となる。
【0041】 図3は、従来技術の一実施例による例示的なビデオデコーダ300を示してい
る。該例示的ビデオデコーダ300は、基本レイヤ復号ユニット310と、拡張
レイヤ復号ユニット350とを有している。基本レイヤ復号ユニット310は、
エントロピ復号回路312と、逆量子化回路314と、逆離散コサイン変換(I
DCT)回路316と、動き補償回路318と、フレーム記憶回路320とを有
している。
【0042】 エントロピ復号回路312は、前記基本レイヤビットストリームを入力すると
共に、ビデオエンコーダ200における基本レイヤからのエントロピ符号化処理
を逆処理して、基本レイヤ符号化ユニット210における量子化回路216の出
力と同様の量子化されたデータ信号を生成する。該エントロピ復号回路312の
出力端における該量子化された信号は、動き情報、量子化ステップサイズ及びマ
クロブロックの型式等の情報を含んでいる。逆量子化回路314は、エントロピ
復号回路312の復号された量子化された(非量子化された)出力を入力すると
共に、逆量子化を実行して、前記逆量子化回路224により生成された再現基本
レイヤDCT係数(B)と等価な部分的に伸張された信号を生成する。該逆量子
化回路314は、以下に述べるように、拡張レイヤ復号ユニット350に対して
低側量子化セル境界値(L)も出力する。
【0043】 IDCT回路316は、逆量子化回路314から上記の再現された基本レイヤ
DCT係数(B)を入力すると共に、逆離散コサイン変換演算を実行する。該逆
変換は、前記の例示的ビデオエンコーダ200に対する元のビデオ入力信号に関
する伸張された動き信号を表すような出力信号を生じる。該伸張された動き補償
信号は動き補償回路318により入力され、該動き補償回路は該信号から基本レ
イヤビデオフレームを発生し、これらフレームは最終的には拡張レイヤデータと
合成されてビデオディスプレイに送出される。上記基本レイヤビデオフレームは
、フレーム記憶回路320にも記憶され、後続の基本レイヤビデオフレームを発
生するのに使用するため動き補償回路318に帰還される。
【0044】 拡張レイヤ復号ユニット350は、拡張レイヤ復号回路352と、拡張DCT
計算回路354と、基準計算回路356と、逆離散コサイン変換(IDCT)回
路358とを有している。拡張レイヤ復号回路352は、デコーダバッファから
の拡張レイヤビットストリーム入力と逆量子化回路314により発生された再現
基本レイヤDCT係数(B)とを入力すると共に、残差信号(R)を発生する。
上記再現基本レイヤDCT係数が零の場合(B=0)、拡張レイヤ復号回路35
2は残差信号(R)の符号を復号し、次いで該残差信号(R)のビット面を復号
する。上記再現基本レイヤDCT係数が零でない場合は、拡張レイヤ復号回路3
52は、単に、残差信号(R)のビット面を復号する。
【0045】 基準計算回路356は、低側量子化セル境界値(L)と再現基本レイヤDCT
係数(B)とを入力すると共に、これら値を使用して、該拡張DCT計算回路3
54による拡張レイヤの復号され且つ再現されたDCT係数(E)の発生を制御
する。前記再現基本レイヤDCT係数が零の場合(B=0)、拡張レイヤ復号再
現DCT係数(E)は、拡張レイヤ復号回路352からの残差信号(R)に等し
い(E=R)。前記再現基本レイヤDCT係数が零の場合(B=0)、拡張レイ
ヤ復号再現DCT係数(E)は、拡張レイヤ復号回路352からの残差信号(R
)と逆量子化回路314から入力された低側量子化セル境界値(L)との和に等
しい(E=R+L)。次いで、該拡張レイヤ復号再現DCT係数(E)はIDC
T358により逆変換されて、拡張レイヤ出力ビデオフレームを生成し、これら
フレームは次いで基本レイヤビデオフレームと合成されてビデオディスプレイに
送出することができる。
【0046】 上記から分かるように、拡張レイヤデータの計算、符号化、復号及び再現は、
基本レイヤ再現DCT係数が零でないかに、及び使用される量子化パラメータ(
L)に大きく依存する。本発明は、これらの依存性を除去した改善されたエンコ
ーダ及び改善されたデコーダを提供する。
【0047】 図4は、本発明の一実施例による例示的なビデオエンコーダ114を示してい
る。該ビデオエンコーダ114は基本レイヤ符号化ユニット410と、拡張レイ
ヤ符号化ユニット450とを有している。該ビデオエンコーダ114は元のビデ
オ信号を受信し、該ビデオ信号は基本レイヤビットストリームを発生するために
基本レイヤ符号化ユニット410に伝送されると共に、拡張レイヤビットストリ
ームを発生するために拡張レイヤ符号化ユニット450に伝送される。
【0048】 基本レイヤ符号化ユニット410は、動き予測回路412、離散コサイン変換
(DCT)回路414、量子化回路416、エントロピ符号化回路418及び基
本レイヤビットバッファ420を含むような、基本レイヤビットストリーム(B
LB)を発生する主処理枝路を含んでいる。該基本レイヤ符号化ユニット410
は、更に、逆量子化回路424、逆離散コサイン変換(IDCT)回路426及
びフレーム記憶回路428を有するような帰還枝路も含んでいる。該基本レイヤ
符号化ユニット410における構成要素は、従来のビデオエンコーダ200にお
ける基本レイヤ符号化ユニット210の対応する構成要素と機能的に等価である
。本発明の説明の簡略化及び短縮化の目的で、基本レイヤ符号化ユニット410
の構成要素はこれ以上詳細には説明しない。何故なら、そのような説明は冗長と
なるからである。即ち、基本レイヤ符号化ユニット410は、元のDCT係数(
O)と再現された基本レイヤDCT係数(B)とを従来のエンコーダ200にお
ける基本レイヤ符号化ユニット210と同様の方法で発生すると言うだけで充分
である。
【0049】 拡張レイヤ符号化ユニット450は、残差計算回路454と、拡張レイヤ符号
化回路456と、拡張レイヤビットバッファ458とを有している。基本レイヤ
符号化ユニット410における場合と同様に、拡張レイヤ符号化ユニット450
における構成要素は、従来のビデオエンコーダ200における拡張レイヤ符号化
ユニット250の対応する構成要素と機能的に等価である。ここでも、本発明の
説明の簡略化及び短縮化の目的で、拡張レイヤ符号化ユニット450の構成要素
の一般的動作はこれ以上詳細には説明しない。何故なら、そのような説明は冗長
となるからである。
【0050】 本発明は、従来のビデオエンコーダ200に見られる基準計算回路252を削
除している。残差計算回路454は、元のDCT係数(O)と再現された基本レ
イヤDCT係数(B)とを入力すると共に、これら係数から該残差計算回路45
4の出力端において残差信号(“R”で示す)を発生する。該残差信号(R)は
、上記元のDCT係数(O)と再現基本レイヤDCT係数(B)との間の差であ
る(即ち、R=O−B)。
【0051】 次いで、前記変換及び量子化処理の結果として上記再現基本レイヤフレームで
失われた画像情報を表す該残差信号(R)は、拡張レイヤ符号化回路456にお
いて符号化される。拡張レイヤ符号化回路456は、残差信号(R)の符号を符
号化して送出し、次いで該残差信号のビット面を符号化して送出する。該符号化
された残差信号は、送信のために拡張レイヤビットバッファ458に記憶される
。該拡張レイヤビットバッファ458の出力は、該拡張レイヤのビットストリー
ム(ELB)となる。
【0052】 図5は、本発明の一実施例による例示的なビデオデコーダ134を示している
。該例示的ビデオデコーダ134は、基本レイヤ復号ユニット510と、拡張レ
イヤ復号ユニット550とを有している。基本レイヤ復号ユニット510は、エ
ントロピ復号回路512と、逆量子化回路514と、逆離散コサイン変換(ID
CT)回路516と、動き補償回路518と、フレーム記憶回路520とを有し
ている。該基本レイヤ復号ユニット510における構成要素は、従来のビデオデ
コーダ300における基本レイヤ復号ユニット310の対応する構成要素と機能
的に等価である。本発明の説明の簡略化及び短縮化の目的で、基本レイヤ復号ユ
ニット510の構成要素はこれ以上詳細には説明しない。何故なら、そのような
説明は冗長となるからである。即ち、基本レイヤ復号ユニット510が再現基本
レイヤDCT係数(B)を従来のビデオデコーダ300における基本レイヤ復号
ユニット310と同様の方法で発生すると言うだけで充分である。
【0053】 拡張レイヤ復号ユニット550は、拡張レイヤ復号回路552と、拡張DCT
計算回路554と、逆離散コサイン変換(IDCT)回路558とを有している
。基本レイヤ復号ユニット510における場合と同様に、拡張レイヤ復号ユニッ
ト550における構成要素は、従来のビデオデコーダ300における拡張レイヤ
復号ユニット350の対応する構成要素と機能的に等価である。ここでも、本発
明の説明の簡略化及び短縮化の目的で、拡張レイヤ復号ユニット550の構成要
素はこれ以上詳細には説明しない。何故なら、そのような説明は冗長となるから
である。
【0054】 本発明は従来のデコーダ300に見られる基準計算回路356を削除している
。拡張レイヤ復号回路552は、デコーダバッファから拡張レイヤビットストリ
ーム入力を入力すると共に、残差信号(R)を発生する。該拡張レイヤ復号回路
552は残差信号(R)の入力符号を復号し、次いで該残差信号(R)のビット
面を復号する。拡張DCT計算回路554は、上記残差信号(R)を入力して、
拡張レイヤの復号され再現されたDCT係数(E)を発生する。
【0055】 拡張レイヤ復号再現DCT係数(E)は、拡張レイヤ復号回路552からの残
差信号(R)と、基本レイヤ復号ユニット510における逆量子化回路514か
ら入力された再現された基本レイヤDCT係数(B)との和に等しい。次いで、
該拡張レイヤ復号再現DCT係数(E)はIDCT558により逆変換されて、
拡張レイヤ出力ビデオフレームを生成し、これらフレームは次いで基本レイヤビ
デオフレームと合成されてビデオディスプレイに送出することができる。
【0056】 図6はフローチャート600を示し、該フローチャートは本発明の一実施例に
よるエンコーダ114の例示的符号化動作を示している。エンコーダ114はビ
デオフレーム源112から入力ビデオフレームを受信する。動き予測回路412
は、受信されたフレームと前のフレームとの間の差を予測し、これらの値をDC
T回路414に伝送する(処理ステップ605)。DCT回路414は、入力ビ
デオフレーム信号(動き予測回路412による動き予測の後の)に対して離散コ
サイン変換演算を実行して、元のビデオ信号に関するDCT係数(O)を発生す
る(処理ステップ610)。
【0057】 次いで、エンコーダ114は、量子化回路416及び逆量子化回路424を用
いて元のDCT係数(O)を量子化し及び逆量子化する。これは再現基本レイヤ
DCT係数(B)を生じさせ、これら係数(B)は逆DCT回路426及び残差
計算回路454へ転送される(処理ステップ615)。次に、残差計算回路45
4は、元のDCT係数(O)と再現基本レイヤDCT係数(B)との間の差に等
しい残差信号(R)を発生する(処理ステップ620)。次いで、拡張レイヤ符
号化回路456は、該残差信号(R)の符号及びビット面を符号化し、これらを
ストリーミング・ビデオ受信機130に出力するために拡張レイヤビットバッフ
ァ458へ転送する(処理ステップ625)。
【0058】 図7は、フローチャート700を示し、該フローチャートは本発明の一実施例
によるビデオ受信機130に対応するデコーダ134の例示的復号動作を示して
いる。基本レイヤ復号ユニット510は、入力される基本レイヤビットストリー
ムを復号し、該復号された値に逆量子化演算を実行して再現基本レイヤDCT係
数(B)を生成する(処理ステップ705)。次いで、基本レイヤ復号ユニット
510は、該生成された再現基本レイヤDCT係数(B)に標準の逆DCT及び
動き補償処理を適用して基本レイヤ出力ビデオ信号を再生成する。
【0059】 拡張レイヤ復号回路552は、拡張レイヤビットバッファ458からの入力拡
張レイヤビットストリームを復号して、残差信号(R)に関する符号及びビット
面を再生成する(処理ステップ710)。拡張DCT計算回路554は、該残差
信号(R)を再現基本レイヤDCT係数(B)に加算して、拡張レイヤの復号再
現DCT係数(E)を生成する(処理ステップ715)。最後に、IDCT回路
558は、上記拡張レイヤ復号再現DCT係数(E)に逆離散コサイン変換を実
行して、記憶及び/又はビデオディスプレイ136に転送するための拡張レイヤ
出力ビデオフレームを生成する(処理ステップ720)。
【0060】 以上本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、これらの種々の変更、置換
及び修正を本発明の最も広い形での趣旨及び範囲から逸脱することなしに行うこ
とができると理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施例による、ストリーミング・ビデオ送信機からデータ
ネットワークを介してストリーミング・ビデオ受信機へのストリーミング・ビデ
オの端間伝送を図示している。
【図2】 図2は、従来の一実施例による例示的な微細粒状拡縮可能性(FGS)エンコ
ーダを図示している。
【図3】 図3は、従来の一実施例による例示的な微細粒状拡縮可能性(FGS)デコー
ダを図示している。
【図4】 図4は、本発明の一実施例による例示的な微細粒状拡縮可能性(FGS)エン
コーダを図示している。
【図5】 図5は、本発明の一実施例による例示的な微細粒状拡縮可能性(FGS)デコ
ーダを図示している。
【図6】 図6は、本発明の一実施例による図4の例示的エンコーダにおける例示的な符
号化動作を示すフローチャートである。
【図7】 図7は、本発明の一実施例による図5の例示的デコーダにおける例示的な復号
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
110…ストリーミングビデオ送信機 112…ビデオフレーム源 114…ビデオエンコーダ 115…記憶部 116…エンコーダバッファ 120…データネットワーク 130…ストリーミングビデオ受信機 132…デコーダバッファ 134…ビデオデコーダ 135…記憶部 136…ビデオディスプレイ 410…基本レイヤ符号化ユニット 412…動き予測回路 414…DCT回路 416…量子化回路 418…エントロピ符号化回路 420…基本レイヤビットバッファ 424…逆量子化回路 426…逆DCT回路 428…フレーム記憶回路 450…拡張レイヤ符号化ユニット 454…算差計算回路 456…拡張レイヤ符号化回路 458…拡張レイヤビットバッファ 510…基本レイヤ復号ユニット 512…エントロピ復号回路 514…逆量子化回路 516…逆DCT回路 518…動き補償回路 520…フレーム記憶回路 550…拡張レイヤ復号ユニット 552…拡張レイヤ復号回路 554…拡張レイヤDCT計算回路 558…逆DCT回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ヴァン デァ スカール ミヒャエラ オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 (72)発明者 ラドハ ハイデル オランダ国 5656 アーアー アインドー フェン プロフ ホルストラーン 6 Fターム(参考) 5C025 AA28 BA25 BA27 BA30 DA01 DA10 5C059 KK06 MA00 MA05 MA23 MA32 MC11 MC38 ME01 NN01 NN21 PP04 SS07 SS08 SS26 UA02 UA05 UA32 UA33 UA39 5C064 AA01 AA06 AB04 AD02 AD04 AD14

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオフレームの入力ストリームを入力すると共に該入力ス
    トリームからストリーミングビデオ受信機に送信するのに適した圧縮された基本
    レイヤビデオデータを発生することができる基本レイヤ回路であって、前記基本
    レイヤビデオデータが前記ビデオフレームの入力ストリームに関連する複数の元
    の変換係数と、該複数の元の変換係数を量子化し及び逆量子化することにより発
    生された複数の再現された基本レイヤ変換係数とを有するような基本レイヤ回路
    と、 前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを入力
    すると共に、これら係数から前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基
    本レイヤ変換係数との間の差に比例する残差信号を発生することができる拡張レ
    イヤ回路であって、該拡張レイヤ回路が前記ストリーミングビデオ受信機に対し
    て前記残差信号の符号を符号化し及び送出するような拡張レイヤ回路と、 を有していることを特徴とするビデオエンコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のビデオエンコーダにおいて、前記基本レイ
    ヤ回路が、前記複数の元の変換係数を発生することができる変換回路を有してい
    ることを特徴とするビデオエンコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のビデオエンコーダにおいて、前記変換回路
    が離散コサイン変換(DCT)回路であることを特徴とするビデオエンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のビデオエンコーダにおいて、前記基本レイ
    ヤ回路が前記複数の元の変換係数から前記複数の再現された基本レイヤ変換係数
    を発生することができる量子化回路と逆量子化回路とを有していることを特徴と
    するビデオエンコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のビデオエンコーダにおいて、前記拡張レイ
    ヤ回路が、前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数
    とを比較することができる残差計算回路を有していることを特徴とするビデオエ
    ンコーダ。
  6. 【請求項6】 圧縮された基本レイヤビデオデータを入力すると共に、該デ
    ータから前記圧縮された基本レイヤビデオデータの量子化に関連する複数の再現
    された基本レイヤ変換係数を決定することができる基本レイヤ回路と、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータに関連する拡張レイヤビデオデータを
    入力すると共に、該データから残差信号と該残差信号に関連する符号とを決定す
    ることができる拡張レイヤ回路であって、該拡張レイヤ回路が前記残差信号と前
    記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから複数の拡張レイヤ変換係数を再現
    することができるような拡張レイヤ回路と、 を有していることを特徴とするビデオデコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のビデオデコーダにおいて、前記拡張レイヤ
    回路が、前記複数の再現された拡張レイヤ変換係数から複数の伸張された拡張レ
    イヤビデオフレームを発生することができる逆変換回路を有していることを特徴
    とするビデオデコーダ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のビデオデコーダにおいて、前記逆変換回路
    が逆離散コサイン変換(IDCT)回路であることを特徴とするビデオデコーダ
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のビデオデコーダにおいて、前記拡張レイヤ
    回路が、前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを加算する
    ことができる計算回路を有していることを特徴とするビデオデコーダ。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のビデオデコーダにおいて、前記拡張レイ
    ヤ回路が、前記拡張レイヤビデオデータを入力すると共に、該データから前記残
    差信号と該残差信号に関連する前記符号とを決定することができる拡張レイヤ復
    号回路を有していることを特徴とするビデオデコーダ。
  11. 【請求項11】 ビデオフレームの入力ストリームを入力すると共に該入力
    ストリームからストリーミングビデオ受信機に送信するのに適した圧縮された基
    本レイヤビデオデータを発生することができる基本レイヤ回路と、前記圧縮され
    た基本レイヤビデオデータに関連すると共に前記ストリーミングビデオ受信機に
    送信するのに適した拡張レイヤビデオデータを発生することができる拡張レイヤ
    回路とを有するようなビデオエンコーダに使用するための該ビデオエンコーダを
    動作させる方法において、 前記ビデオフレームの入力ストリームに関連する複数の元の変換係数を発生す
    るステップと、 該複数の元の変換係数を量子化し及び逆量子化することにより複数の再現され
    た基本レイヤ変換係数を発生するステップと、 前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから、
    前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数との間の差
    に比例する残差信号を発生するステップと、 前記ストリーミングビデオ受信機に対して、前記残差信号の符号を符号化し及
    び送出するステップと、 を有することを特徴とするビデオエンコーダを動作させる方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法において、前記基本レイヤ回路が
    、前記複数の元の変換係数を発生することができる変換回路を有していることを
    特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法において、前記複数の元の変換係
    数が離散コサイン変換(DCT)係数であることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の方法において、前記複数の元の変換係
    数を発生するステップが、前記ビデオフレームの入力ストリームを量子化し及び
    逆量子化することにより前記複数の元の変換係数を発生する副ステップを有して
    いることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の方法において、前記残差信号を発生す
    るステップが、前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換
    係数とを比較するステップを有していることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 圧縮された基本レイヤビデオデータを入力することができ
    る基本レイヤ回路と、前記圧縮された基本レイヤビデオデータに関連する拡張レ
    イヤビデオデータを入力することができる拡張レイヤ回路とを有するようなビデ
    オデコーダにおいて使用するための、該ビデオデコーダを動作させる方法におい
    て、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータから、該圧縮された基本レイヤビデオ
    データの量子化に関連する複数の再現された基本レイヤ変換係数を決定するステ
    ップと、 前記拡張レイヤビデオデータから残差信号と該残差信号に関連する符号とを決
    定するステップと、 前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから複数の拡張レ
    イヤ変換係数を再現するステップと、 を有していることを特徴とするビデオデコーダを動作させる方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法において、前記拡張レイヤ回路が
    、前記複数の再現された拡張レイヤ変換係数から複数の伸張された拡張レイヤビ
    デオフレームを発生することができる逆変換回路を有していることを特徴とする
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法において、前記逆変換回路が逆離
    散コサイン変換(IDCT)回路であることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載の方法において、前記再現するステップ
    が、前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを加算するステ
    ップを有していることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項16に記載の方法において、前記残差信号を決定す
    るステップが、前記入力された拡張レイヤビデオデータを復号すると共に、該デ
    ータから前記残差信号と該残差信号に関連する前記符号とを決定するステップを
    有していることを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 圧縮された基本レイヤビデオデータと圧縮された拡張レイ
    ヤビデオデータとを入力し及び記憶することができるデコーダバッファと、 前記デコーダバッファに結合されたビデオデコーダと、 を有するようなテレビジョン受信機であって、前記ビデオデコーダが、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータを入力すると共に、該データから前記
    圧縮された基本レイヤビデオデータの量子化に関連する複数の再現された基本レ
    イヤ変換係数を決定することができる基本レイヤ回路と、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータに関連する前記圧縮された拡張レイヤ
    ビデオデータを入力すると共に、該データから残差信号と該残差信号に関連する
    符号とを決定することができる拡張レイヤ回路であって、該拡張レイヤ回路が前
    記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから複数の拡張レイヤ
    変換係数を再現することができるような拡張レイヤ回路と、 を有していることを特徴とするテレビジョン受信機。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のテレビジョン受信機において、前記拡
    張レイヤ回路が、前記複数の再現された拡張レイヤ変換係数から複数の伸張され
    た拡張レイヤビデオフレームを発生することができる逆変換回路を有しているこ
    とを特徴とするテレビジョン受信機。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のテレビジョン受信機において、前記逆
    変換回路が逆離散コサイン変換(IDCT)回路であることを特徴とするテレビ
    ジョン受信機。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載のテレビジョン受信機において、前記拡
    張レイヤ回路が、前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを
    加算することができる計算回路を有していることを特徴とするテレビジョン受信
    機。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載のテレビジョン受信機において、前記拡
    張レイヤ回路が、前記拡張レイヤビデオデータを入力すると共に、該データから
    前記残差信号と該残差信号に関連する前記符号とを決定することができる拡張レ
    イヤ復号回路を有していることを特徴とするテレビジョン受信機。
  26. 【請求項26】 圧縮された基本レイヤビデオデータと該圧縮された基本レ
    イヤビデオデータに関連する拡張レイヤビデオデータとを入力することができる
    ビデオ処理システムにおいて使用するための、コンピュータが読み取り可能な記
    憶媒体に記憶されて前記拡張レイヤビデオデータを復号するためのコンピュータ
    が実行可能な処理ステップであって、該コンピュータが実行可能な処理ステップ
    が、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータから、該圧縮された基本レイヤビデオ
    データの量子化に関連する複数の再現された基本レイヤ変換係数を決定するステ
    ップと、 前記拡張レイヤビデオデータから残差信号と該残差信号に関連する符号とを決
    定するステップと、 前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから複数の拡張レ
    イヤ変換係数を再現するステップと、 を有していることを特徴とするコンピュータが実行可能な処理ステップ。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒
    体に記憶されたコンピュータが実行可能な処理ステップにおいて、前記複数の再
    現された拡張レイヤ変換係数から複数の伸張された拡張レイヤビデオフレームを
    発生するステップを有していることを特徴とする処理ステップ。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒
    体に記憶されたコンピュータが実行可能な処理ステップにおいて、前記複数の伸
    張された拡張レイヤビデオフレームを発生するステップが、前記複数の再現され
    た拡張レイヤ変換係数を逆変換するステップを有していることを特徴とする処理
    ステップ。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒
    体に記憶されたコンピュータが実行可能な処理ステップにおいて、前記逆変換す
    るステップが、逆離散コサイン変換(IDCT)を実行するステップを有してい
    ることを特徴とする処理ステップ。
  30. 【請求項30】 請求項26に記載のコンピュータが読み取り可能な記憶媒
    体に記憶されたコンピュータが実行可能な処理ステップにおいて、前記再現する
    ステップが、前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを加算
    するステップを有していることを特徴とする処理ステップ。
  31. 【請求項31】 テレビジョン受信機を有するビデオシステムであって、前
    記テレビジョン受信機が、 圧縮された基本レイヤビデオデータと圧縮された拡張レイヤビデオデータとを
    入力し及び記憶することができるデコーダバッファと、 前記デコーダバッファに結合されたビデオデコーダと、 を有し、前記ビデオデコーダが、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータを入力すると共に、該データから前記
    圧縮された基本レイヤビデオデータの量子化に関連する複数の再現された基本レ
    イヤ変換係数を決定することができる基本レイヤ回路と、 前記圧縮された基本レイヤビデオデータに関連する圧縮された拡張レイヤビデ
    オデータを入力すると共に、該データから残差信号と該残差信号に関連する符号
    とを決定することができる拡張レイヤ回路であって、該拡張レイヤ回路が前記残
    差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから複数の拡張レイヤ変換
    係数を再現することができるような拡張レイヤ回路と、 を有し、前記ビデオシステムが、 前記テレビジョン受信機に結合されて、前記基本レイヤビデオデータと前記拡
    張レイヤビデオデータとから導出されたビデオ画像を表示するビデオディスプレ
    イ、 を有していることを特徴とするビデオシステム。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載のビデオシステムにおいて、前記拡張レ
    イヤ回路が、前記複数の再現された拡張レイヤ変換係数から複数の伸張された拡
    張レイヤビデオフレームを発生することができる逆変換回路を有していることを
    特徴とするビデオシステム。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のビデオシステムにおいて、前記逆変換
    回路が逆離散コサイン変換(IDCT)回路であることを特徴とするビデオシス
    テム。
  34. 【請求項34】 請求項31に記載のビデオシステムにおいて、前記拡張レ
    イヤ回路が、前記残差信号と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを加算
    することができる計算回路を有していることを特徴とするビデオシステム。
  35. 【請求項35】 請求項31に記載のビデオシステムにおいて、前記拡張レ
    イヤ回路が、前記拡張レイヤビデオデータを入力すると共に、該データから前記
    残差信号と該残差信号に関連する前記符号とを決定することができる拡張レイヤ
    復号回路を有していることを特徴とするビデオシステム。
  36. 【請求項36】 送信可能な拡張レイヤビデオ信号において、 ビデオエンコーダの基本レイヤ回路においてビデオフレームの入力ストリーム
    を入力すると共に該入力ストリームからストリーミングビデオ受信機に送信する
    のに適した圧縮された基本レイヤビデオデータを発生するステップと、 前記ビデオフレームの入力ストリームに関連する複数の元の変換係数を発生す
    るステップと、 該複数の元の変換係数に関連する複数の再現された基本レイヤ変換係数を発生
    するステップと、 前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とから、
    前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数との間の差
    に比例する残差信号を発生するステップと、 前記残差信号の符号を符号化すると共に前記残差信号を符号化することにより
    、前記送信可能な拡張レイヤビデオ信号を作成するステップと、 により生成されることを特徴とする送信可能な拡張レイヤビデオ信号。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の送信可能な拡張レイヤビデオ信号にお
    いて、前記基本レイヤ回路が前記複数の元の変換係数を発生することができる変
    換回路を有していることを特徴とする拡張レイヤビデオ信号。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の送信可能な拡張レイヤビデオ信号にお
    いて、前記複数の元の変換係数が離散コサイン変換(DCT)係数であることを
    特徴とする拡張レイヤビデオ信号。
  39. 【請求項39】 請求項36に記載の送信可能な拡張レイヤビデオ信号にお
    いて、前記複数の元の変換係数を発生するステップが、前記ビデオフレームの入
    力ストリームを量子化し及び逆量子化することにより前記複数の元の変換係数を
    発生する副ステップを有していることを特徴とする拡張レイヤビデオ信号。
  40. 【請求項40】 請求項36に記載の送信可能な拡張レイヤビデオ信号にお
    いて、前記残差信号を発生するステップが、前記複数の元の変換係数と前記複数
    の再現された基本レイヤ変換係数とを比較するステップを有していることを特徴
    とする拡張レイヤビデオ信号。
  41. 【請求項41】 少なくとも1つのストリーミングビデオ受信機と、 ストリーミングビデオ送信機と、 を有するネットワークシステムにおいて、 前記ストリーミングビデオ送信機がビデオエンコーダを有し、 該ビデオエンコーダが、 ビデオフレームの入力ストリームを入力すると共に該入力ストリームから前記
    少なくとも1つのストリーミングビデオ受信機に送信するのに適した圧縮された
    基本レイヤビデオデータを発生することができる基本レイヤ回路であって、前記
    基本レイヤビデオデータが前記ビデオフレームの入力ストリームに関連する複数
    の元の変換係数と、該複数の元の変換係数に関連する複数の再現された基本レイ
    ヤ変換係数とを有するような基本レイヤ回路と、 前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ変換係数とを入力
    すると共に、これら係数から前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基
    本レイヤ変換係数との間の差に比例する残差信号を発生することができる拡張レ
    イヤ回路であって、該拡張レイヤ回路が前記少なくとも1つのストリーミングビ
    デオ受信機に対して前記残差信号の符号を符号化し及び送出するような拡張レイ
    ヤ回路と、 を有し、前記ネットワークシステムが、 前記基本レイヤビデオデータと前記拡張レイヤビデオデータとを前記ストリー
    ミングビデオ送信機から前記少なくとも1つのストリーミングビデオ受信機に伝
    送することができる可変帯域幅ネットワーク、 を有していることを特徴とするネットワークシステム。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載のネットワークシステムにおいて、前記
    基本レイヤ回路が、前記複数の元の変換係数を発生することができる変換回路を
    有していることを特徴とするネットワークシステム。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載のネットワークシステムにおいて、前記
    変換回路が離散コサイン変換(DCT)回路であることを特徴とするネットワー
    クシステム。
  44. 【請求項44】 請求項41に記載のネットワークシステムにおいて、前記
    基本レイヤ回路が前記複数の元の変換係数から前記複数の再現された基本レイヤ
    変換係数を発生することができる量子化回路と逆量子化回路とを有していること
    を特徴とするネットワークシステム。
  45. 【請求項45】 請求項41に記載のネットワークシステムにおいて、前記
    拡張レイヤ回路が、前記複数の元の変換係数と前記複数の再現された基本レイヤ
    変換係数とを比較することができる残差計算回路を有していることを特徴とする
    ネットワークシステム。
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