JP2003512598A - C型肝炎に続く肝不全の予測 - Google Patents

C型肝炎に続く肝不全の予測

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JP2003512598A JP2001510838A JP2001510838A JP2003512598A JP 2003512598 A JP2003512598 A JP 2003512598A JP 2001510838 A JP2001510838 A JP 2001510838A JP 2001510838 A JP2001510838 A JP 2001510838A JP 2003512598 A JP2003512598 A JP 2003512598A
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ジョン エイ. トッド,
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デパートマント、アヴ、ヘルス、アンド、ヒューマン、サーヴィセズ
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    • G01N33/576Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for hepatitis
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Abstract

(57)【要約】 C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した個体における肝不全の危険性を決定するための方法が提供される。この方法は、この個体の体液におけるHCVコアに対する抗体の力価を測定する工程、およびこの力価を、肝不全を発症する危険性に対して相関付ける工程を包含し、ここで、この力価は、その危険性に逆に関連する。その方法は、力価を測定するための標準的な技術を使用し、この技術としては、液相免疫アッセイおよび固相免疫アッセイが挙げられる。この方法を実施するための試薬および説明書を含むキットもまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、一般に、特定の個体における肝不全の可能性を決定するための方法
に関する。より具体的に、本発明は、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した個
体における肝不全の危険性を決定するための新規な方法に関する。さらに、本発
明は、この方法の容易な実行を可能にするキットに関する。
【0002】 (背景技術) C型肝炎ウイルス(HCV)(Flaviviridae属の一本鎖RNAウ
イルス)は、1989年に発見され、そしてその後、ほとんどの場合の非A非B
輸血後肝炎を説明することが示されている。Chooら(1989)Scien
ce 244:359−362;Alterら(1989)N.Engl.J.
Med.321(22):1494−1500。急性疾患を患う患者の約80%
は、慢性的な肝アミノトランスフェラーゼ上昇を伴うかまたは伴わない検出可能
なウイルス血症として現れる持続的なHCV感染を発症する。Alterら(1
993)Infect.Agents Dis.2:155−166;Alte
r(1994)N.Engl.J.Med.330(11):784−786。
20年の期間にわたって慢性C型肝炎を患う患者は、肝硬変を発症する20%ま
での危険性を有する。Tongら(1995)N.Engl.J.Med.33
2:1463−1466;Koretzら(1993)Ann.Intern.
Med.119:110−115。一旦肝硬変が確立されると、肝細胞癌が、1
年当たり1〜4%の割合で発症する。Del Olmoら(1998)J.Ca
ncer Res.Clin.Oncol.124:560−564。
【0003】 米国において、ほとんどのHCV感染は、薬物使用のために共有される用具、
汚染された体液への保健医療従事者の暴露、または1990年代初期に実行され
たドナースクリーニングおよび他の安全な手順の前の血液または血液製剤の輸血
から生じる。Alter(1994)N.Engl.J.Med.330(11
):784−786。1980年代初期および中期の間に、薬物使用集団および
血液輸血集団はまた、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の高い危険性にあっ
た。例えば、ボルチモアの非経口薬物使用者の中で、25%は、両方のウイルス
に感染し、そして64%は、HCVのみに感染した。Thomasら(1995
)Medicine(Baltimore)74:212−220。さらに、米
国血友病集団の半分は、HCVおよびHIVの両方に感染し、そしてさらなる2
6〜38%は、HCVに感染したが、HIVには感染しなかった。Eyster
ら(1993)J.Acquir.Immune Defic.Syndr.6
:602−610。HCVの血清有病率(seroprevalence)は、
血漿由来第VIII因子濃縮物または血漿由来第IX因子濃縮物の頻繁な注入を
必要とする人々の中で100%に近い。同書。
【0004】 以前の報告は、HCV/HIV同時感染患者は、肝不全の高い危険性を有する
ことを示唆した。Eysterら(1993)J.Acquir.Immune
Defic.Syndr.6:602−610;Telferら(1994)
Br.J.Haematol.87:555−561。しかし、HCVに感染し
たかなりの数のHIV陰性患者は、肝不全についても危険性がある。現在のとこ
ろ、肝不全の危険性を評価するために、このような個体をスクリーニングするた
めの信頼できる方法は存在しない。従って、肝不全を発症する危険性を決定する
ために、HCV感染個体(HIV同時感染を有するか、または有さない)をスク
リーニングするための手段を提供することは有利である。
【0005】 (発明の要旨) 従って、HCVに感染した個体における肝不全の危険性を決定するための方法
を提供することによって、当該分野における上記の必要性をアドレスすることが
、本発明の主な目的である。
【0006】 個体の体液におけるHCVコアに対する抗体の力価を測定すること、および力
価を肝不全を発症する危険性に相関付けることに基づいて、HCVに感染した個
体における肝不全の危険性を決定するための方法を提供することが本発明の別の
目的である。
【0007】 個体の体液における抗原−抗体複合体を測定することに基づいて、HCVに感
染した個体における肝不全の危険性を決定するための方法を提供することが本発
明のなお別の目的である。
【0008】 HCVに感染した個体における肝不全の危険性を決定するためのキットを提供
することが、本発明のさらに別の目的である。
【0009】 本発明のさらなる目的、利点および新規な特徴は、部分的に以下の説明に記載
され、そして部分的に以下を試験した際に当業者に明らかになるか、または本発
明の実施によって理解され得る。
【0010】 従って、第一の実施形態において、HCVに感染した個体における肝不全の危
険性を決定するための方法が提供され、この方法は、個体の体液におけるHCV
コアに対する抗体の力価を測定する工程、および肝不全を発症する危険性にその
力価を相関付ける工程を包含し、ここで、その力価は、肝不全を発症する危険性
に逆に関連する。
【0011】 好ましくは、本発明は、測定する工程が、HCVコアに対する抗体が、体液中
に存在する場合、HCVコアに対する抗体に結合し、そして抗原−抗体複合体を
形成する量の抗原に体液のサンプルを抗原−抗体複合体の形成を可能する条件下
で接触させることによって、アッセイを実施すること(ここで、添加された抗原
の量は、体液のサンプルに存在するHCVコアに対する実質的に全ての抗体に結
合するに十分である);そして、アッセイにおいて形成される抗原−抗体複合体
の量を決定することによって、実施されることを提供する。そのアッセイは、酵
素免疫アッセイ(EIA)(例えば、ELISA)であることが好ましい。
【0012】 測定する工程で使用されるアッセイは、固相免疫アッセイであることがまた好
ましい。免疫アッセイにおいて使用される好ましい固相としては、例えば、ビー
ズ、膜、微粒子およびプレートが挙げられる。固相を含む酵素免疫アッセイが特
に好ましく、そして例えば、組換え免疫ブロットアッセイ(Chiron Co
rp.,Emeryville CAから入手可能なRIBA(登録商標))が
挙げられる。組換え免疫ブロットアッセイは、固相としてのニトロセルロース膜
を、および組換え産生された抗体を使用する。
【0013】 第2の実施形態において、HCVに感染した個体における肝不全の危険性を決
定するためのキットが提供され、このキットは、HCコアの一部に特異的である
抗体に結合する抗原;その表面に抗体が付着している基材;およびどのように、
抗原および肝不全を発症する危険性に対する力価の逆の相関を使用するHCVコ
アの一部に特異的である抗体を、どのように測定するのかの説明を記載する1組
の説明書を含む。
【0014】 第3の実施形態では、C22抗原を含むC型肝炎ウイルス(HCV)に感染し
た個体における肝不全の危険性を決定するためにC22抗原を用いる方法が提供
され、この方法は、C22抗原に対する抗体の力価を測定する工程;および肝不
全を発症する危険性に対してこの力価を相関させる工程を包含し、ここで、この
力価は、肝不全を発症する危険性に逆に関連する。
【0015】 (発明を実施するための形態) (I.定義および概要) 本発明を詳細に記載する前に、特定の試薬、アッセイ形式などは変動し得るの
で、本発明は、特定の試薬、アッセイ形式などに限定されないことが理解される
べきである。本明細書中で使用される用語は、特定の実施形態を記載する目的の
ためのみであり、そして限定されることを意図していないこともまた理解される
べきである。
【0016】 本明細書および添付の特許請求の範囲において使用する場合、単数形の「a」
、「an」および「the」は、状況がそうでないことを明らかに示すのでない
限り、複数形への言及を含むことに留意しなければならない。従って、例えば、
「HCVコアに特異的な抗体」に対する言及は、1、2またはそれより多くのこ
のような抗体を含み、「抗体−抗原複合体」に対する言及は、1、2またはそれ
より多くのこのような複合体を含む、などである。さらに、本明細書および添付
の特許請求の範囲において使用する場合、用語「肝(hepatic)不全」お
よび「肝(liver)不全」は、同一の意味を有し、そして完全に交換可能で
ある。
【0017】 以下の本明細書および特許請求の範囲では、以下の用語を以下に示す定義に従
って用いる。
【0018】 状況がそうでないことを明確に示さない限り、用語「抗原」は、HCVコアに
特異的な抗体が結合するエピトープを規定するかまたは含む、少なくとも5アミ
ノ酸、より通常は少なくとも約8〜10アミノ酸のポリペプチドを意図する。抗
原は、HCVコア全体、HCVコアセグメントまたはそれらの誘導体からなり得
る。HCVコアは、ウイルスのコーティングを含む。従って、抗原は、コーティ
ング全体、コーティングのセグメントまたはそれらの誘導体(例えば、天然に存
在するアミノ酸配列の1以上の置換または欠失を有する、合成によって調製され
たペプチド)を含み得る。しかし、全ての場合、抗原は、HCVコアに特異的な
抗体が結合する少なくとも1つのエピトープを含まねばならない。
【0019】 本明細書中で使用する場合、「体液」は、リンパ液、乳汁、血漿、唾液、精液
、血清、髄液、涙、皮膚の外部セクション、および気道、腸管および尿生殖管の
分泌物を含むがこれらに限定されない、個体から単離された流体のサンプルをい
う。好ましくは、体液は血清である。
【0020】 本明細書中で使用する場合、「抗原−抗体複合体の形成を可能にする条件」は
、抗体がその相補的なエピトープに結合するのを可能にするに充分な時間、温度
、pHおよび試薬濃度の条件を意味することが意図される。当該分野で周知のよ
うに、結合に必要な時間、温度、pHおよび濃度は、特定の抗原、抗体と抗原と
の間の相補性の程度および反応混合物中の他の物質の存在に依存する。任意の特
定の場合において結合のために必要な実際の条件は、当業者によって容易に決定
され得る。
【0021】 代表的な結合条件としては、約7〜約8.5、より好ましくは約7.4のpH
へと緩衝化される溶液、約28℃〜約42℃、好ましくは約30℃〜約38℃、
そして最も好ましくは約37℃の温度、ならびに約1秒間〜約24時間、好まし
くは約7分間から約16時間、そして最も好ましくは約10分間〜約10時間の
時間の使用が挙げられる。
【0022】 「任意の」または「必要に応じて」は、その後で記載される状況が、起こって
も起こらなくてもよく、その結果、その記載は、その状況が起こる例およびその
状況が起こらない例を含むことを意味する。例えば、固相アッセイ中の「任意の
」洗浄工程は、洗浄工程が行われるアッセイおよび洗浄工程が行われないアッセ
イを含む。
【0023】 (II.方法) 本発明は、HCVに感染した個体における肝不全の危険性を決定するための方
法を提供する。この方法は、その個体の体液中のHCVコアに対する抗体の力価
を測定する工程、およびその力価を肝不全を発症する危険性と相関させる工程を
包含する。肝不全の危険性は、HCVコアに特異的な抗体の力価に対して逆に関
連する。
【0024】 この方法は、HCV陽性個体を必要とする。しばしば、しかし常にそうではな
いが、このような個体はまた、HIV、B型肝炎ウイルス(HBV)および/ま
たは他のウイルスに同時感染し得る。同時感染したHCV陽性個体はまた、本発
明の方法から利益を受け得る。
【0025】 その個体において一旦確立されたら、HCVはそれ自体複製し、そして新たな
細胞を冒す。その応答において、その個体の免疫系は、このウイルスの種々の成
分に対する抗体を発達させる。一般に、これらの抗体は、IgG抗体またはIg
M抗体であるが、免疫系はしばしば、他の免疫グロブリンのバラエティーもまた
産生する。この抗体はそれ自体が個体の身体全体に分布し、そして個体から抽出
され得る体液中に存在する。当該分野で周知の技術を用いて、体液のサンプルは
、個体から採取され、公知の技術を用いて分析のために調製され(必要な場合)
、そして測定されて、個体の抗体力価が決定される。
【0026】 個体の抗体力価を測定することは、HCVコアに特異的な抗体を検出し得る任
意のアッセイ形式を用いることによって達成される。測定方法が、遠心分離、ク
ロマトグラフィー、電気泳動、酵素免疫アッセイ(EIA)、免疫沈降、受動的
凝集、組換え免疫ブロットアッセイ(RIBA(登録商標))および固相親和性
からなる群より選択されるアッセイを用いることが好ましい。しかし、測定工程
において用いられるアッセイが組換え免疫ブロットアッセイであることが好まし
い。これらのアッセイは、当該分野で公知であり、そして当業者によって、単な
る慣用実験を用いて、体液中のHCVコアに対する抗体の力価を測定するように
適応され得る。別の好ましいアッセイは、酵素免疫アッセイ(EIA)である。
【0027】 HCVコアに対する特異抗体を同定するために、アッセイは、HCVコア全体
、HCVコアの一部分またはそれらの誘導体を含む抗原を用いなければならない
。本発明の方法について使用するための抗原の調製は、以下に考察される。
【0028】 本明細書において有用なアッセイの全てに共通の特徴は、HCVコア由来の少
なくとも1つのエピトープを有する抗原が用いられることである。HCVウイル
スのコアは、図1のアミノ酸1〜120を含む。HCVコア抗原は、HCVコア
アミノ酸配列、HCVコアアミノ酸配列の一部分またはそれらの誘導体から完全
に構成されるポリペプチドの形態であり得る。コアは、多くのエピトープ(すな
わち、特異抗体についての結合部位)を含む。従って、HCVコア配列の一部分
のみが抗原として用いられる場合、その部分は、少なくとも1つのエピトープを
含まなければならない。抗原が、HCVコア配列中に存在する「C22」として
公知のエピトープを含むことが好ましい。あるいは、この配列は、「C22抗原
」として同定され得る。
【0029】 一旦エピトープが選択されると、抗原は調製されなければならない。抗原は好
ましくは、当該分野で周知の技術によって組換え技術を用いることによって調製
される。特に、組換え技術(例えば、所望の抗原をコードするDNAを構築する
こと、DNAを発現ベクター中にクローニングすること、宿主細胞(例えば、細
菌、酵母または哺乳動物の細胞)を形質転換すること、およびDNAを発現して
所望の抗原を産生すること)は周知である。有利なことに、組換え産生されたH
CV抗原は、融合タンパク質(すなわち、2以上の遺伝子配列を組み合わせるこ
とによって作製されるハイブリッド遺伝子の発現によって形成されるタンパク質
)として産生され得る。従って、例えば、所望のタンパク質の適切なDNA遺伝
子配列は、β−ガラクトシダーゼまたはユビキチンのようなタンパク質をコード
する既存の遺伝子の発現ベクター中に、当該分野で周知の技術を用いて挿入され
る。例えば、2つの遺伝子(すなわち、天然の遺伝子および所望の抗原をコード
する遺伝子)をコードするDNA配列は、例えば、抗生物質に対する耐性を付与
するプラスミドベクターによって宿主細胞のDNAに導入される。一旦細胞が増
殖すると、所望の遺伝子配列を保有する宿主細胞が、この場合、培養培地への適
切な抗生物質の適用によって選択される。その後、選択された細胞がクローニン
グされ、そして所望のタンパク質(すなわち、融合タンパク質)は、従来技術を
用いてこの細胞から回収される。例えば、融合タンパク質は、細胞を溶解し、例
えば、サイズ排除クロマトグラフィーによってタンパク質を分離し、そして融合
タンパク質を収集することによって回収され得る。この組換え技術および他の組
換え技術は、発現レベルを上昇させるためおよび/または抗原の水溶性を上昇さ
せるために役立つ。さらに、これらの技術は、融合タンパク質が同じ分子内で(
同一であるかまたは異なるかのいずれかの)複数のエピトープを提示することを
可能する。
【0030】 しかし、融合タンパク質におけるエピトープは、HCVコア由来のエピトープ
のみでなければならない。例えば、C22抗原内に含まれる繰り返しエピトープ
をコードするDNAの連続フラグメントが構築され得、発現ベクター中にクロー
ニングされ得、そしてC22配列由来の複数のエピトープを有する融合タンパク
質を発現するために用いられ得る。同様の様式で、C22抗原および代替のHC
Vコア抗原の融合タンパク質が用いられ得る。以前に示されたように、C22抗
原は、図1のアミノ酸1〜122の配列によって規定される。
【0031】 あるいは、この抗原は、合成によって産生され得る。抗原の合成産生は一般に
、当該分野で周知の標準的な固相ペプチド合成の技術を用いる。このような方法
において、ペプチドの合成は、例えば、Merrifield(1963)J.
Amer.Chem.Soc.85:2149−2154によって記載されるよ
うな固相合成の一般原則に従って所望のアミノ酸残基を一回に1つずつ、成長中
のペプチド鎖に取り込ませることによって連続して行われる。ペプチドの化学合
成に共通なのは、保護基が最後に除去されるまでその部位での化学反応が生じる
のを防ぐ適切な保護基を用いた、種々のアミノ酸部分の反応性側鎖基の保護であ
る。その実体をカルボキシル基で反応させながら、アミノ酸上のα−アミノ基を
保護し、続いてα−アミノ保護基を選択的に除去してその後の反応がその部位で
生じるのを可能にすることもまた周知である。適切なα−アミノ保護基および側
鎖保護基の例は、当該分野で周知である。
【0032】 さらに、HCVコア抗原は、ウイルス自体から入手され得る。例えば、ウイル
スは、タンパク質分解酵素および/またはウイルスをばらばらに分解するのに充
分な条件を用いて切断され得る。次いで、所望のHCVコアセグメントは、例え
ば、遠心分離またはサイズ排除クロマトグラフィーを用いて分離および回収され
る。
【0033】 HCVコア抗原は、液相または固相のいずれかの免疫アッセイにおいて用いら
れ得る。両方の例は当該分野で周知であり、そして以下に考察される。固相免疫
アッセイでは、HCVコア抗原は、固相に固定化される。好ましくは、抗原は、
ビーズ、微粒子、膜およびプレートからなる群より選択される固相に結合される
。固相は、抗原を固定化するために適切な任意の物質から作製され、そして例え
ば、ニトロセルロース(例えば、膜の状態)、ポリ塩化ビニル(例えば、シート
またはマイクロタイターウェルの状態)、ポリスチレンラテックス(例えば、ビ
ーズまたはマイクロタイタープレートの状態)、ポリフッ化ビニリデン(pol
yvinylidine fluoride)(例えば、マイクロタイタープレ
ートの状態)、およびポリスチレン(例えば、ビーズの状態)が挙げられる。抗
原を固相に共有結合または非共有結合させるための方法は、当該分野で周知であ
る。例えば、抗原は、抗原が標準的な固相タンパク質合成を用いて合成された場
合、固相に共有結合される。あるいは、非共有結合相互作用(例えば、水素結合
またはファンデルワールス力)は、抗原を固相と接触させた場合に抗原を結合し
得る。抗原は、固相の表面全体に結合し得るか、またはパターン状に(例えば、
バンド状に)分布して、抗原−抗体結合の検出を容易にし得る。
【0034】 液相(すなわち均一)アッセイにおいては、抗体の検出は、単一の試験管内で
、抗原−抗体複合体を結合していない抗原および抗体から分離する必要なく、実
施される。例えば、抗体の存在を検出するために、蛍光標識と消光剤との両方を
含む抗原が使用される。クエンチャーは、蛍光標識の蛍光発光を消光する能力を
有する(この場合には、蛍光標識は、例えば結合が起こる場合にこの消光剤を抗
原から放すことによって、消光剤に対するその空間的関係が変化するまで、検出
不可能である)。従って、結合の前には、二重の蛍光団/クエンチャー標識抗原
は、蛍光を発しない。結合に続いて、このクエンチャーは、抗原から離され、こ
れによって、蛍光が肉眼または自動化蛍光測定によって検出されることを可能に
する。
【0035】 一旦調製されると、抗原は、HCV陽性個体由来の体液のサンプルに添加され
るか、またはこのサンプルと接触される。この工程は、抗原がこの体液中に存在
するような任意の抗体と結合することを可能にする条件下で、実施される。代表
的に、このアッセイは、約28℃〜約42℃、好ましくは、約30℃〜約38℃
、そして最も好ましくは、約37℃の温度で実施される。さらに、このアッセイ
は、約7〜約8.5のpHで、好ましくはpH7.4で実施される。さらに、抗
原−抗体複合体の形成は、実質的に全てのHCVコア特異的抗体を抗原に結合さ
せるに十分な時間にわたって進行することが可能である。しかし、抗原−抗体複
合体の形成は、この抗原が体液に添加された後約10分間から約10時間にわた
って、進行することが可能であることが好ましい。
【0036】 固相アッセイの形式においては、固相は、必要に応じて、あらゆる試薬、結合
していない抗体、およびこのアッセイの特異性または感度に影響を与え得る類似
の部分を除去するために、洗浄される。しかし、一般に、1つ以上の洗浄工程を
、この固相アッセイの間および/または後に実施することが、好ましい。
【0037】 一旦、抗原−抗体複合体の形成が起こると、形成した複合体を検出し、そして
この複合体の量を測定することが、必要である。代表的に、複合体形成の検出お
よび測定は、標識され、そしてHCV抗体と結合し得る、二次抗体の使用によっ
て、達成される。適切な標識としては、例えば、化学発光部分、比色定量部分、
酵素部分、蛍光部分および放射性部分が挙げられる。この複合体からのシグナル
を増幅する方法もまた公知であり、そして例えば、ビオチンおよびアビジンの使
用、ならびに酵素標識(すなわち、ELISA)が挙げられる。直接的または間
接的な蛍光アッセイが、使用され得る。シグナルの測定は、裸眼、顕微鏡、また
は密度計のような測定機器を使用して、達成され得る。密度計は、アッセイスト
リップ上のバンドを読み取るために、特に好ましい。
【0038】 あるいは、抗原−抗体複合体の形成は、免疫沈降アッセイまたは凝集アッセイ
(HCV抗体に結合し得る二次抗体を用いる)において、溶液または懸濁液から
沈殿するネットワークを検出することによって、検出および測定される。このネ
ットワークは、沈殿物の可視の層またはフィルムを形成する。抗HCV抗体が試
験標本中に存在しない場合には、可視の沈殿は形成しない。
【0039】 酵素免疫アッセイ(例えば、ELISAアッセイ)ならびに蛍光標識および化
学発光標識を使用する他の免疫アッセイは、本発明のアッセイの測定工程を実施
するために、特に好ましい。測定工程のために好ましい別のアッセイは、組換え
免疫ブロットアッセイ(Chiron Corp.,Emeryville C
Aから入手可能なRIBA(登録商標))である。このアッセイは、抗原(例え
ば、C22抗原)、SODバンド、およびIgGコントロールバンドを有するニ
トロセルロースストリップを使用する。この試験は、HCV抗体を検出するため
に非常に高感度であり、そしてウェスタンブロットアッセイと類似の様式で実施
される。
【0040】 本発明の方法を実施するために必要な試薬および器具は、好都合に、キットに
包装され得る。このキットは、HCVに感染した個体における肝不全の危険性を
検出するために使用され、そして以下を含む:HCVコアの部分に特異的な抗体
に結合する、抗原;ならびに1組の説明書であって、この抗原を使用してHCV
コアの部分に特異的な抗体、および肝不全を発症する危険性に対する力価の逆相
関を測定する方法の説明を記載する、説明書。好ましくは、このキットは、表面
に抗原が付着した基材をさらに含む。この基材がニトロセルロースであることが
もまた、好ましい。このキットはまた、液相アッセイを実施するための、溶液中
の抗原を含み得る。このキットはまた、基材、コントロール抗体、標識抗体(ア
ッセイ形式がそのように要求する場合)、および標識が直接的なシグナルを生成
しない場合にはシグナル発生試薬(例えば、酵素基材)に抗原を結合させるため
の試薬を含み得る。
【0041】 (III.有用性) HCVウイルスに感染した個体の全てが、肝不全を発症するわけではない。し
かし、本発明の方法およびキットは、肝不全に対してより高い危険性を有するH
CV陽性個体を同定するために、効果的である。肝不全に対する高い危険性を有
する個体については、肝不全は、30年以内、そして潜在的には15年以内に起
こる。比較的高い力価の、HCVコアに対する抗体を発生させるHCV陽性個体
は、肝不全を発症する危険性が低いことが見出された。対照的に、比較的低い力
価の、HCVコアに対する抗体を有するHCV陽性個体は、肝不全を発症するよ
り高い危険性を有する。
【0042】 例えば、HCVコアに対する弱い抗体力価は、15年後の肝不全の機会の37
%に関連し、一方で強い抗体力価は、肝不全の機会の15%に関連したことが見
出された。「弱い」応答または「強い」応答を構成する抗体力価は、当業者によ
って実験的にか、または実施例に記載されるように、決定され得る。
【0043】 HCVは、肝臓の実質を攻撃して、広範な病理を引き起こす。臨床的には、肝
不全は、以下を提示し得る:肝性脳障害(肝臓によるアンモニア除去の失敗に起
因する);黄疸(ビリルビンの除去の失敗に起因する);および出血(凝固因子
の合成の失敗に起因する)。不運なことに、肝不全を罹患する個体のための処置
は、しばしば、本質的に待期的であるのみである。従って、本発明の方法は、即
座の予防措置がとられてこの生命が危険な疾患への進行を最小化し得るために、
どの個体が肝不全を発症する危険性がより大きいかを決定するための手段を提供
する点で、非常に有用である。このような予防措置としては、例えば、アルコー
ルおよび肝毒性(hepatoxic)薬物の差し控え、C型肝炎感染を処置す
るための薬物(例えば、インターフェロン)の投与、ならびに肝不全の危険性を
増加させることが既知である他の病原体(例えば、HIV)に感染する危険性を
減少させることが挙げられる。
【0044】 本発明を、その好ましい特定の実施形態とともに記載したが、上記記載および
以下の実施例は、例示であって本発明の範囲を限定しないことが意図されること
が、理解される。本発明の範囲内の他の局面、利点、および改変は、本発明が属
する分野の当業者に明らかである。
【0045】 本明細書中の上記および下記の両方に確認される範囲は全て、包括的である。
【0046】 (実験) 以下の実施例は、本明細書中に開示され、そして特許請求される、本発明の完
全な開示および記載を、当業者に提供するために、記載される。数(例えば、量
、温度など)に関して正確さを確実にするよう努力したが、いくらかの誤差およ
び偏差が、考慮されるべきである。他に示さない限り、温度は℃であり、そして
圧力は海面における大気圧またはその近くである。
【0047】 他に示さない限り、全ての材料および試薬は(例えばAldrich、Sig
maおよびICNから)購入し、そしてさらに精製することなく使用した。
【0048】 (実施例1) (方法) 予想されるコホート研究法を実施して、後天性免疫不全症候群(AIDS)お
よび関連する状態に関する危険因子を、米国の12の総合血友病センターおよび
欧州の4の総合血友病センターに登録された、血友病および他の凝固障害を罹患
する全ての患者の間で、決定した。おおよそ年1回の間隔で、各被験体は、標準
化された診察(1週間あたりのアルコール摂取の回数に関する質問を含む)、医
学記録の再検査、および静脈切開を受けた。全ての被験体のHCV抗体状態を、
市販の第二世代または第三世代の酵素免疫アッセイを用いて決定した。ここで、
最も反応性のサンプルを、組換え免疫ブロットアッセイ(HCV RIBA(登
録商標)2.0または3.0、Chiron Corp.,Emeryvill
e CA)によって確認した。8の年齢グループの各々における、20のHIV
陽性被験体および20のHIV陰性被験体の、層別化した無作為なサンプルを選
択した。これらの被験体の大部分は、HCVレベル、遺伝子型および血清型を決
定するために十分な血清または血漿を有した。
【0049】 HCV血漿レベルを、200,000(5.3log10コピー/mL)の感度
の下限を有する分枝状DNA技術(Quantiplex HCV RNA 2
.0、Chiron Corp.,Emeryville CA)を用いて決定
した。HCV血清型を、RIBA(登録商標)Serotyping SIA(
Chiron Corp.,Emeryville CA)を用いて決定した。
個々のRIBA(登録商標)バンドを、外部標準を使用して、0(真白)から1
0(真黒)の11ポイントのグレースケールで、スコア付けした。ここで、この
スケールにおける8未満(従来の可視スケールにおける3+未満)を、弱とみな
した。遺伝子型決定については、HCV RNAを逆転写し、そして内包された
ビオチン化プライマーを使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって、高
度に保存された5’非コード領域まで増幅した。選択したサンプルをまた、市販
のHCV RNAアッセイ(Amplicor(登録商標)HCV、Roche
Diagnostic Systems,Inc.、Branchburg
NJ)を使用して増幅した。遺伝子型決定を、市販のラインプローブアッセイ(
LiPA、バージョン1.0、Immunogenetics,Zwijndr
echt,Belgium)を使用して、標識アンプリコン上で実施した。Li
PAに関するPCR産物を有さないサンプルを、PCR陰性と称する;非定型の
バンドパターンを有するサンプルを、遺伝子型未特定と称する。全てのサンプル
を−70℃で貯蔵し、そして大部分を、決して予め解凍しなかった。これら3つ
のアッセイを、別個の実験室において、互いの結果およびバックグラウンドデー
タがわからないようにして、実施した。HCV血漿レベルを、全ての分析物に関
して、log10に変換した。
【0050】 均一性に関するデータの最初の調査の後に、16の層を、HIV陽性被験体お
よびHIV陰性被験体について、年齢による五分位数(1982年5月において
:9歳未満、9〜16歳、17〜23歳、24〜32歳、および32歳より上)
にした。これら10の層にわたる度数分布を、複数のHCV遺伝子型を有するサ
ンプル、主要な遺伝子型の1つを有するサンプル(HCV−1、HCV−2、H
CV−3、およびHCV−4)、および検出可能なウイルスバンドを有さないサ
ンプル(n=48)または未特定バンドを有するサンプル(n=17)に関して
、計算した。度数をまた、規定可能なHCV血清型(1、2、3、1/3)、お
よび規定不可能な血清型のバンド(n=10)を有するサンプルに関して、計算
した。HCV1、HCV2、およびHCV3についての、遺伝子型と血清型との
間の確率を越えた一致を、κ統計を用いて決定した。平均[±2標準誤差(SE
)]HCVレベル(log10コピー/mL)を、分散分析によって、グループ間
で比較した。
【0051】 肝不全を、食道静脈瘤、肝性脳障害、または持続性腹水の初期の発症として定
義した(肝不全に寄与した場合には、これらの状態の非肝性要因、または死を排
除した)。これらの症例の確認を、全ての医学記録、およびコホートの残りにお
けるHCV血清陽性被験体の6%の無作為サンプルの独立した再抽出によって、
実施した。潜在的な寄与要因(例えば、投薬または慢性活動性B型肝炎ウイルス
感染)を、排除しなかった。Kaplan−Meier産物制限法を使用して、
肝不全発生数[±1標準誤差(SE)]を、中央MHCS HIVセロコンバー
ジョン日(1982年5月29日)または被験体の誕生日のうちの遅い方から、
推定した。全てのHCV血清陽性被験体に対して、そして無作為サンプルを使用
するケースコホート設計において(Epicure,HiroSoft Int
ernational Corp.,Seattle WA)、比例的危険モデ
ル化を使用して、HCV遺伝子型、HCV血漿レベル、HIV状態、年齢、およ
び他の変数によって、肝不全の相対的危険性[±95%信頼区間(CI)]を決
定した。全てのデータを、16年目(1998年5月28日)に打ち切った。
【0052】 (結果) MHCSにおける2056の血友病被験体のうちの、1194(58%)がH
IVおよびHCVに対して血清陽性(「同時感染された」)であり、624(3
0%)がHCVのみに対して血清陽性であり、20(1%)がHIVに対しての
み血清陽性であり、そして218(11%)が両方のウイルスに対して陰性であ
った。
【0053】 MHCSにおける137のHCV陽性被験体は、肝不全(肝臓死として定義さ
れる(肝細胞癌であることが確認されるもの、および肝細胞癌であることが疑わ
れるものを含む))、肝性脳障害、食道静脈瘤、または他の同定可能な原因を伴
わない持続性腹水を発症した。肝不全は、1194HIV陽性被験体のうち12
7被験体(10.6%)で発症したのに比較して、624のHIV陰性被験体で
は10被験体(1.6%)が発症した。HIV陽性の2つの場合において、開始
日(1982年5月)前に肝不全が発症したので、それらを除外し、将来の分析
のために1192HIV陽性被験体を残した。17被験体(そのうち14がHI
V陽性であり、3がHIV陰性)を、肝不全が発症する前にインターフェロン−
αで処置し、肝不全を有していなかった14被験体(そのうち13がHIV陽性
)についても同様にインターフェロン−αを処置した。
【0054】 16年の経過観察における産物限定評価(product−limit es
timation)によると、肝不全は、HIVに感染していなかった624被
験体の2.7(±0.9SE)%において発症したのに比較して、HIVを同時
感染した1192被験体では20.1(±1.9SE)%が発症した(P<0.
0001、図2A)。肝不全の危険性は、最高齢の被験体について非常に高かっ
た。HIV陽性被験体の中で、肝不全の16年の累積発症率(cumulati
ve incidence)は、第2の分位点(24〜32歳、P=0.002
)における23.6(±4.1SE)%と比較して、最高齢の分位点(32歳を
すぎた登録者)において41.8(±4.1SE)%であった。肝不全の発症率
は、第3の分位点、第4の分位点、および最年少(9歳未満の登録者)の分位点
においてさらに低くなり、それぞれ14.4%、16.2%、および6.4%で
ある(24〜32歳と比較される各々についてP<0.05、図2B)。HIV
陰性被験体の中で、最高齢の分位点(より若い被験体中の1.2%の累積発症率
に対して8.6%の累積発症率、P=0.0006)において10の肝不全症例
のうち7が発症した。利用可能なデータは、HCV感染、長期感染もしくは両方
において、この関係が加齢に関連するものであるか否かを明確に区別するために
は不十分であった。
【0055】 比例危険モデリング(proportional hazards mode
ling)によって、肝不全の危険性は、HIV同時感染[相対的危険性7.9
(95%CI4.2、15.2)]および加齢[17〜32歳についての相対的危
険性1.6(95%CI1.0、2.5);32歳過ぎたときの相対的危険性5
.0(95%CI3.2、7.9)]と共にかなり増加した。加齢は、HIV陽
性被験体よりもHIV陰性被験体に対してより有害であるようにみえるが、信頼
区間は実質的に重複した。
【0056】 3つのレベル(1週間につき飲酒する回数が、0回、8回未満、8回以上)に
おいて報告されたアルコール消費は、HIV陽性被験体[相対的危険性1.3(
95%CI1.02、1.7)]およびHIV陰性被験体[相対的危険性2.3(
95%CI0.96、5.6)]における肝不全に直接関連した。年齢調節は、
HIV陰性被験体[相対的危険性1.4(95%CI0.5、3.6)]における
アルコールに対するこの関係を弱いものとしたが、HIV陽性被験体[相対的危
険性1.3(95%CI0.96、1.7)]においてはそうではなかった。
【0057】 利用可能な血清学データおよびワクチン接種データは、HIVを有しない61
6被験体についてのB型肝炎ウイルス状態を明確に定義するのに十分であり、そ
の中で、16年の累積発症率は、B型肝炎状態と関連しなかった(P=0.61
、データは示されず)。HCVおよびHIVの同時感染について、16年の肝不
全発症率は、慢性的B型肝炎表面抗原血症を有する104被験体中で40.5(
±10.6SE)%、消散化B型肝炎感染を有する985被験体中で20.2(
±2.1SE)%、およびいまだかつてB型肝炎ウイルスに感染していない91
被験体中で3.2(±2.3SE)%であった(P=0.003)。年齢調節に
ついて、慢性的抗原血症を伴う高い危険性およびB型肝炎感染を伴わない低い危
険性は、もはや有意ではなかった(それぞれ、P=0.24および0.07)。
【0058】 重篤な血友病Aの罹患率(P=0.80);HIV陽性被験体中の16年の累
積性生存率(P=0.44)およびHIV陰性被験体中の16年の累積性生存率
(P=0.47);ならびにHIV陽性被験体中の、肝不全発症率(P=0.5
1)および年齢群との関連性(データは示されず)により決定される場合、HC
Vの遺伝子型決定、血清型決定、および血漿レベル試験について選択された31
0の被験体の階層化された無作為サンプルは、MHCS集団の中の代表的なもの
であり、なおかつMHCS集団の経験内容と異なるものではなかった。
【0059】 173(56%)の被験体は、HCV遺伝子型1を有し、サブタイプ1aおよ
びIbの数はほぼ等しかった。32被験体は、遺伝子型2を有し、30被験体は
、遺伝子型3を有し、そして3被験体は、遺伝子型4を有した。7被験体(2%
)は、複数の遺伝子型が検出され;17被験体は、特定できない遺伝子型を有し
;そして48(15%)は、PCR陰性であった。それぞれ、血清型2および血
清型3を有する、わずか16被験体および24被験体と比較して、248(80
%)の被験体がHCV血清型1を有した。9被験体が、かすかな血清型バンドを
有するか、または有せず、そして13被験体について、このアッセイは、血清型
1と血清型3を区別できなかった。HCV遺伝子型とHCV血清型との間の一致
レベルは、HCV1(κ=0.25)およびHCV2(κ=0.21)について
は低く、そしてHCV3については良好であった(κ=0.44)。
【0060】 HIV陰性被験体と比べると、HIV陽性被験体において、平均HCV血漿レ
ベルは、有意に高く(6.2±0.1対5.9±0.1 log10コピー/mL
、P=0.0001)なおかつ4.9年という平均をさらに超えて有意に増加し
た(0.42±0.05対0.16±0.04 log10コピー/mL、P=0
.0002)。ウイルスレベルは、重篤な血友病A(6.1±0.1 log10 コピー/mL)、穏やかな、もしくは中程度の血有病A(6.1±0.1 lo
10コピー/mL)、第VIII因子インヒビター(6.1±0.1 log10 コピー/mL)、またはヴォン・ヴィレブランド病(5.9±0.3 log10 コピー/mL)を有する被験体において類似していたが、それらは、血友病Bを
有する被験体の中では有意に低くかった(5.8±0.1 log10コピー/m
L)。HCVレベルは、ほぼ全てのPCR陰性被験体および遺伝子型未特定被験
体において検出不可能であった。PCR陽性被験体の中で、このHCVレベルは
、1a型HCV、1b型HCVおよび2型HCVと類似していたが(6.3lo
10コピー/mL)、遺伝子型3についてはより低く(6.1log10コピー/
mL)そして複数の遺伝子型を有する7被験体中ではより高い(6.6log10 コピー/mL、図3A、エラーバーを表わす斜線部分)ようであった。このHC
Vレベルは、16歳を超える被験体の中では類似していたが、それは、より若い
被験体においては有意に低いものであった(図3B、エラーバーを表わす斜線部
分)。HCV PCR陽性被験体(遺伝子型1を有する多変量モデル);参照群
として、HIV陰性であり、なおかつ17歳未満の被験体において、そのHCV
血漿レベルは、HCV遺伝子型3については、独立して、なおかつ有意に低く(
P=0.05)、そしてHIV陽性(P=0.03)で、なおかつ年輩(P<0
.004)の被験体についてはより高かった。このモデルに加えられた血友病B
は、HCVレベルに関連しなかった(P=0.43)。
【0061】 HIV陽性被験体の症例コホート(case−cohort)分析において、
肝不全の危険性は、全ての被験体(Ptrend=0.87)およびHCV遺伝子型
1を有するか、または有しない(それぞれ、Ptrend=0.99および0.24
)サブグループ内のHCV血漿レベルに関連しなかった。危険性はまた、HCV
遺伝子型および血清型(それぞれ、P=0.18および0.53)に関連しなか
ったが、その危険性は、遺伝子型2または3についてよりも遺伝子型1について
の方がより高いようであった(P=0.06)。個々の血清型バンドの強度は、
肝不全のより高い危険性を表わし、HCVコア−1[単位当たり11ポイントス
ケールで相対的危険性0.86(95%CI0.77、0.96)]またはHC
Vコア−2[相対的危険性0.88(95%信頼区間0.78、0.998)]に
対してより弱い抗体反応性を有した。多変量モデルにおいて(示されず)、有意
な逆の関連性が、コア−1およびCD4+リンパ球レベルについては主張される
が、コア−2または3つのNS4バンドについては主張されなかった。
【0062】 血清型バンドについてのこれらの結果を考慮して、類似の分析を、747のH
IV陽性被験体においてHCV血清反応陽性を確認したRIBA(登録商標)の
バンドに対して実施した。肝不全発症率は、c100、c5−1−1、c33c
、およびNS5 RIBA(登録商標)バンドの強度に関連しなかったが(P>
0.01、データは示さず);肝不全発症率は、C22バンドに対する弱い反応
性を伴って、実質的に増大した。HIV陽性被験体において、推定された16年
の肝不全発症率は、強いC22反応性を有する若い被験体が有する10%から弱
いC22反応性を有する年輩の被験体が有する55%までに渡った(図4)。
【0063】 CD4+およびCD8+リンパ球の計数は、648のHIV陽性被験体において
、RIBA(登録商標)サンプルとほぼ同時に実施された。より下位の2つの分
位点におけるCD4+計数値(259細胞/μL以下)は、肝不全の有意により
高い発症率(P=0.0003)と関連したが、危険性は、その2つの最下位の
分位点間においても、3つの最高位の分位点間においても異なるものではなかっ
た(P>0.71)。危険性は、最下位の分位点のCD8+計数値(307CD
+細胞/μL以下、P=0.0008)において同様に増加されたが、この関
係は、他の変数についての調節を主張しなかった。
【0064】 HCVレベルは、平均4.9年を超えて変化し、肝不全を患っていなかった2
42被験体の0.41log10コピー/mLと比較して、肝不全の44症例にお
いて、0.48log10コピー/mL増加した。ウイルスレベルの増加はまた、
低レベルのCD4+リンパ球(0.50対0.38log10コピー/mL、P=
0.27)または低レベルの抗C22HCV抗体(0.51対0.27log10 コピー/mL、P=0.12)と共に注目されたが、統計学的に有意ではなかっ
た。
【0065】 最終的な多変量比例危険モデルにおいて、肝不全の危険性は、いまだかつてB
型肝炎ウイルスに感染していない47被験体に対しては低く(相対的危険性0.
1、95%CI、0.02、1.0)、低いCD4+計数値を有する被験体にお
いて2.4倍(95%CI、1.5、3.8)に増加し、弱い抗C22反応性を
有する被験体において2.0倍(95%CI、1.2、3.2)に増加し、そし
て強く加齢に関連した。
【0066】 (考察) コホートの被験体の58%を、HCVおよびHIVで感染させ、そしてさらに
30%を、HIVを伴わずにHCVで感染させた。肝不全の危険性は、加齢およ
びHIVとの同時感染で顕著に増加し、32歳を過ぎると、16年の経過観察の
間に42%に達した。年齢およびB型肝炎状態を制御する多変量分析において、
HCVおよびHIVの同時感染を伴う肝不全の危険性は、低いCD4+リンパ球
計数値を有する被験体において2.4倍に増加し、そしてHCV C22コアタ
ンパク質に対する弱い抗体応答性を有する被験体において2倍に増加した。
【0067】 これらの結果は、HCV関連肝不全の発症に対する損なわれた免疫の意味深い
効果を指摘する。HCVコアタンパク質に対する損なわれたCD4+T細胞応答
性は、慢性C型肝炎に関連した。理論に拘束されることを望まないが、HCVペ
プチドに対するCD4+T細胞応答性がHIV感染において損われて、さらに、
HCV特異的細胞障害性Tリンパ球(CTL)の活性が維持され得るということ
が推定される。
【0068】 HCVコアタンパク質に対する弱い体液性免疫は、肝不全の高い危険性と関連
した。いくつかの研究は、HIVを同時感染している患者の大多数は、C100
タンパク質、C5−1−1タンパク質、C33cタンパク質、およびNS5RI
BA(登録商標)タンパク質に対するHCV抗体反応性を欠如または喪失してい
るが、C22タンパク質に対しては一般的にそうではないということに注目して
きた。抗C22反応性が経時的に減退したか否かは不明であり、抗C22反応性
が、肝不全にまで進行した被験体においては比較的弱いものであったということ
だけしか分かっていない。強力な抗コア抗体は、中和抗体または防御抗体である
ことが可能であるが、弱い抗体は、抗原抗体複合体形成、機能障害性の免疫応答
、または線維症および究極的な肝不全をもたらす非免疫原性経路までもを単に反
映し得る。
【0069】 肝不全の危険性(HCV血漿レベルに関連してはいないが)は、HCV遺伝子
型1でわずかに増加した。遺伝子型1はまた、AIDSのより高い危険性および
HCV/HIV同時感染した血友病患者の死と関連してきた。Sabinら、(
1997)J.Infect.Dis.175:164−168。患者の過半数
を、HCV遺伝子型1で感染させた。
【0070】 肝毒性薬物およびおそらく感染が肝不全の危険性を増大させたようである。P
oynardとその共同研究者たちは、進行性の肝性線維症は、HCV感染期間
、感染時の年齢、およびアルコールの取り過ぎに直接関連するということを報告
した。Poynardら、(1997)Lancet 349:825−832
。本研究は、HIV同時感染を伴っても伴わなくとも、飲酒は肝不全の危険性と
弱く関連するということを明らかにした。
【0071】 B型肝炎ウイルス感染は、かなり蔓延しており、肝硬変の典型的な原因である
。肝不全の危険性は、一変量分析において、慢性B型肝炎とともに増大したが、
おそらく、この関係は、この疾患に寄与しているというよりはむしろ加齢を反映
したものにすぎない。対照的に、多変量分析は、いまだかつてB型肝炎に感染し
たことがない数人の被験体について有意に減少した危険性を明らかにし、このこ
とは、消散化B型肝炎感染後の損われた肝機能を示唆した。肝不全の危険性は、
このコホートのG型肝炎ウイルス感染とともに増加しなかった。
【0072】 従って、HCVおよびHIVを同時感染している被験体において、肝不全の発
症率は、血漿中のHCVレベルに関連せず、HCV遺伝子1型を有し、なおかつ
アルコールを消費する被験体においてわずかに増加し、そして加齢、低いCD4 + リンパ球計数値およびHCVコアタンパク質に対する弱い抗体応答を有する被
験体において実質的に増加した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、HCVウイルスの最初の122個のアミノ酸の配列を提供する。
【図2A】 図2Aは、実施例において評価した場合の、肝不全をHIV状態へと発達させ
るHCV陽性個体の比率を示す。
【図2B】 図2Bは、実施例において評価した場合の、肝不全を発症するHIV陽性個体
およびHCV陽性個体の年齢群ごとの比率を示す。
【図3A】 図3Aは、実施例において評価した場合の、HCV陽性個体のサンプルにおけ
る種々のHCV遺伝子型のウイルス負荷量を示す。
【図3B】 図3Bは、実施例において評価した場合の、HCV陽性個体のサンプルの年齢
群ごとのウイルス負荷量を示す。
【図4】 図4は、実施例において評価した場合の、肝不全を発症するHCV陽性個体の
年齢群ごとの比率を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 トッド, ジョン エイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94549, ラフィエット, オーチャード ロード 1096 Fターム(参考) 4H045 AA11 BA10 CA01 DA75 DA86 EA50 EA53

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C型肝炎ウイルスに感染した個体における肝不全の危険性を
    決定するための方法であって、該方法は、以下: 該個体の体液中のHCVウイルスに対する抗体の力価を測定する工程;および 該力価を肝不全を発症する危険性に対して相関付ける工程、 を包含し、ここで、該力価は、肝不全を発症する危険性に逆に関連する、方法。
  2. 【請求項2】 前記体液が血清である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記測定する工程が、以下: HCVコアに対する抗体が前記体液中に存在する場合、該HCVコアに対する
    抗体に結合しそして抗原−抗体複合体を形成する量の抗原に体液のサンプルを、
    抗原−抗体複合体の形成を可能にする条件下で接触させることによってアッセイ
    を実施すること;および 該アッセイにおいて形成される抗原−抗体複合体の量を測定することにより該
    力価を決定すること、 によって実施され、ここで、添加された抗原の該量は、該サンプルに存在する該
    HCVコアに対する実質的に全ての抗体に結合するに十分な量である、請求項1
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記抗原が組換え産生された、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記抗原が合成によって産生された、請求項3に記載の方法
  6. 【請求項6】 前記抗原がC22抗原を含む、請求項3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記アッセイが、約28℃〜約42℃の温度で実施される、
    請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】 抗原−抗体複合体形成を、前記抗原が前記体液に添加された
    後に、約10分〜約10時間進行させる、請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記アッセイが固相免疫アッセイである、請求項3に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 前記抗原が、ビーズ、微粒子、膜およびプレートからなる
    群から選択される固相に結合する、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記固相がニトロセルロース膜である、請求項10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記アッセイが液相免疫アッセイである、請求項3に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 前記測定する工程は、遠心分離、クロマトグラフィー、電
    気泳動、酵素免疫アッセイ、免疫沈降、受動的凝集反応、組換え免疫ブロットア
    ッセイ、および固相アフィニティーからなる群から選択されるアッセイを使用し
    て実施される、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記測定する工程が、酵素免疫アッセイを使用して実施さ
    れる、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記測定する工程が、組換え免疫ブロットアッセイを使用
    して実施される、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記抗体がIgG抗体またはIgM抗体である、請求項1
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記肝不全が30年以内で起こる、請求項1に記載の方法
  18. 【請求項18】 C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した個体における肝不
    全の危険性を決定するためのキットであって、該キットは、以下: HCVコアの一部に特異的な抗体に結合する抗原;および 該抗原および肝不全を発症する危険性に対する力価の逆の相関を使用して該H
    CVの一部に特異的な抗体をどのように測定するのかの説明を記載する1組の説
    明書、 を備える、キット。
  19. 【請求項19】 さらに基材を含み、該基材の表面には、前記抗原が付着さ
    れている、請求項18に記載のキット。
  20. 【請求項20】 前記基材がニトロセルロースである、請求項19に記載の
    キット。
  21. 【請求項21】 前記抗原が溶液中にある、請求項18に記載のキット。
  22. 【請求項22】 前記抗原がC22抗原を含む、請求項18に記載のキット
  23. 【請求項23】 C型肝炎ウイルスに感染した個体における肝不全の危険性
    を決定するためにC22抗原を使用する方法であって、該方法は、以下: C22抗原; 該C22抗原に対する抗体の力価を測定する工程;および 肝不全を発症する危険性に対して該力価を相関付ける工程、 を包含し、ここで、該力価は、肝不全を発症する危険性に対して逆に関連する、
    方法。
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