JP2003511179A - 液体用ディスペンサー組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 液体用のポンプなしディスペンサー組立体（１）である。これは、分配すべき液体を収容するための弾性プラスチック容器（１３）及びこの容器が入れられるディスペンサーよりなる。ディスペンサーは、壁（６）又は同等物に固定されかつ保護カバー（３）として構成されたレバー機構が上に取り付けられたキャリヤー２を備える。保護カバーを押すことにより、保護カバーとキャリヤーとの間にきつく取り付けてある容器は、ある大きさに平らにされ、そして関連の液体が分配される。この配列により、保護カバー（１７）における結合点から容器（１２）の連結点に至る距離（ｂ）は、容器の連結点から容器とキャリヤー（１１）との間の結合点までの距離（ａ）よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、壁又は同等部材に固定されかつ連結壁の設けられたキャリヤー、一
方の側において前記キャリヤーに連結された容器、及びキャリヤーの前記一方の
側とは反対側に置かれた前記容器の側と組み合いかつ前記キャリヤーに旋回可能
に接続されたレバー機構を備えた液体用のポンプなしディスペンサー組立体に関
する。この形式のディスペンサーが米国特許４２５８８６５Ａ号に明らかにされ
る。

【０００２】 一般に、小型ポンプの支援を得て機能するディスペンサー組立体と、かかるポ
ンプのないものとは区別しなければならない。後者の構造は、単純でありかつ費
用が少ないことが理解されるであろう。更に、これは、容器が交換されるとき、
分配される液体と接触する全ての部品も交換されるという利点がある。これは、
ポンプが使用され、そして容器の周期的な交換とは別にポンプの清掃が必要な構
造とは対照的である。

【０００３】 従来技術によるポンプなしディスペンサーは、容器又はボトルをキャリヤーに
固定するための何かの構造から成り立つ。この場合、ボトルは、手を使って両側
から絞らなければならない。一方では、容器又はボトルをキャリヤーに押し付け
るため、その容積が減少しそしてその内容物が押されて流れ出し、その結果とし
て分配操作が達成される。

【０００４】 この構造では、ボトルを完全に空にすることは困難であることが見いだされて
いる。事実、この構造はジレンマに直面する。一方では、ボトルを比較的硬い弾
性プラスチック材料で作ることが可能であり、その結果、各分配作業後、これは
、弾性で元の形に戻る。この手段により、ボトルが次に十分に圧縮されたとき、
空気が排出され、残りの内容物を容器から押し出すことができる。しかし、使用
されるプラスチックは、形の戻りを保証するために比較的剛く、ボトルを圧縮す
る要する努力が比較的大きい。

【０００５】 この問題は、容器を容易に圧縮できるように比較的柔らかいプラスチック材料
で作ることにより克服できる。しかし、この場合は、ボトルが、圧縮後、再び元
の形を取るであろうことは保証されない。この結果は、ボトルを完全に空にする
ことが難しいということである。

【０００６】 互いに旋回可能に連結された２個の部品からなるキャリヤーが米国特許４２５
８８６５号に明らかにされる。一方の部品は壁又は同等の場所に連結されるよう
に設計され、他方の部品はこれに旋回可能に連結され、かつ、使用中、使用者の
方に向けられる。容器はこの他方の部品の中に入れられる。壁に面した第１の部
品にレバーが旋回可能に取り付けられる。このレバーのリップだけがこの第１の
部品から飛び出す。操作時には、容器の可撓性部分が圧縮され、液体が分配され
る。この構造は比較的複雑である。

【０００７】 本発明の目的は、従来技術に伴う欠点を避け、しかもポンプなしのディスペン
サー組立体を提供することである。

【０００８】 この目的は、容器がその連結壁の近くでキャリヤーに連結され、キャリヤーは
前記容器の第１の部分を囲み、更に前記容器のその他の部分は保護カバーとして
構成されたレバー機構により囲まれる上述のディスペンサー組立体により達成さ
れる。

【０００９】 本発明により、レバー機構は保護カバーとして構成される。その結果、容器の
大部分は見えない。選択的に保護カバーに窓を置くことができ、容器が透明材料
で作られたならば、この窓を通して、容器の内容物を観察することができる。

【００１０】 本発明の有利な実施例によれば、容器を圧縮するためにレバー効果が与えられ
る。その結果、容器を比較的剛い弾性プラスチック材料で作ることができ、それ
にも拘わらずこの容器は、操作力を制限された範囲に留めることができ、このた
め、誰でもあまり大きな困難なしに分配操作を実行できる。本発明により、レバ
ー機構は、容器の分配用開口の近くで容器と組み合う。一方、キャリヤーは、キ
ャリヤーと容器との連結点の近く容器と組み合う。レバー機構の使用の結果、一
緒に絞ることはもはや必要なく、そして片手での操作が可能である。

【００１１】 容器には、前記窓に適合する隆起部が選択的に設けられる。この隆起部は、容
器に追加の強度を与える。

【００１２】 本発明の更なる有利な実施例により、キャリヤーと容器との組合点は中高の構
造である。即ち、キャリヤー上に凸面があり、容器は、圧縮の際、この上で「転
がる」。

【００１３】 保護カバーは、従来技術より知られた適宜の方法でキャリヤーに固定すること
ができるが、この連結は、ヒンジ連結よりなることが好ましい。より特別には、
保護カバーは、キャリヤーの周りで旋回するように取り付けられ、これらの間に
容器が置かれる。有利な実施例により、容器には、連結点の近くに突起が設けら
れる。これら突起は、キャリヤー又は保護カバーのどちらかの対応する受け部の
中に適合する。

【００１４】 保護カバー／キャリヤー組合せが使用されるときは、有利な実施例により、鎖
錠用手段が設けられ、これは、保護カバーがキャリヤーから離れ過ぎて動くこと
を防止する。これら鎖錠用手段は、停止位置を決定する。容器を交換するために
これら鎖錠用手段を外し得ることはいうまでもない。

【００１５】 本発明は、恐らくは上述された鎖錠用手段と組み合っている上述のようなキャ
リヤーとレバー機構との組合せよりなるディスペンサーにも関する。

【００１６】 本発明は、上述の諸特徴が設けられた液体分配用の容器であって、その結果と
して上述のディスペンサーへの組入れに適した前記容器にも関する。

【００１７】 有利な実施例により、容器には、寸法安定性を大きくする隆起部又はその他の
突起が設けられ、その結果、容器は、圧縮後、より迅速に元の状態に戻る。

【００１８】 本発明は図面に示された実施例を参照して。以下、より詳細に説明されるであ
ろう。

【００１９】 本発明によるディスペンサー組立体が図１に１で示される。このディスペンサ
ー組立体は、キャリヤー２及びレバー機構／保護カバー３、及び１３で示される
容器よりなり、前の２者が一緒にディスペンサーを形成する。この容器は、交換
し得るようにディスペンサー内に収容される。キャリヤー２は、壁６のような強
固な部材に何かの方法で固定される。保護カバー３には窓４が設けられ、この中
に、容器１３の隆起した強化用部分１５が受け入れられる。保護カバー３は、キ
ャリヤー２の周りを旋回できるようにヒンジ５の支援により取り付けられる。

【００２０】 キャリヤー２に鎖錠手段７並びに組合点又は支持部１１が設けられることを、
図２において見ることができる。鎖錠手段７の詳細は図６及び７において見るこ
とができる。これらの図から、鎖錠用リップ８がキャリヤー２に固定され、そし
て保護カバー３に固定された裏側の鎖錠用リッジ９と組み合うことが分かる。鎖
錠用リップ８は、ハンドル１０をつかむことにより非鎖錠位置にすることができ
る。鎖錠位置が詳細に図７に示される。

【００２１】 支持部１１は、保護カバー３が押されたときに、容器又はボトル１３が矢印１
８の方向（図１）で表面１１上を転がるように中高の構造のものである。

【００２２】 保護カバー３の内部でヒンジ５の近くに受け部１２があることが図２から分か
る。これらの受け部は、容器１３の突起１４（図４）を受けるように機能する。
保護カバー３内の容器１３の取付けが図３に示される。保護カバー上の操作力（
矢印１８）の組合点が１７により示される。ヒンジ５までの距離がｂで示される
。ヒンジ５と支持具１１との間の距離は図３にａで示され、そしてこれはｂより
小さいことが明らかに見られ、この結果、矢印１８に従って力を加えたとき、上
述のレバー作用が得られる。その結果として、操作力を不均衡に大きくさせるこ
となく比較的剛い弾性的なプラスチック材料の容器１３を作ることが可能である
。更に、ディスペンサーは片手で操作でき、他方の手は、例えば分配された液体
を集めることができる。

【００２３】 容器の分配用開口が１６で示される。これは、シャンプー、石鹸、及び同等品
のような液体を分配し得る手段として従来技術で知られた適宜の構造とすること
ができる。これは、捩ることができるように容器１３上に取り付けることができ
るが、ボトル又は容器１３の再使用を確実に不可能にするために、容器の首を壊
すことによってのみ容器から外せるようにすることも可能である。

【００２４】 本発明は、その好ましい実施例を参照して以上説明されたが、多くの変更が、
以上の説明を読んだ本技術の熟練者にすぐ明らかであること及びこれが本発明の
請求範囲内でなし得ることを理解すべきである。例えば、レバー機構を、保護カ
バーが容器１３の全部又は小部分を覆う別の構造の保護カバーとして構成するこ
とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるディスペンサー組立体の斜視図を示す。

【図２】 ヒンジの開かれた位置における本発明分の配装置組立体の斜視図を示す。

【図３】 本発明によるディスペンサー組立体のヒンジ開口位置の側面図を示す。

【図４】 本発明による容器の側方斜視図を示す。

【図５】 下から見た本発明による容器を示す。

【図６】 本発明による保護カバー及びキャリヤーの鎖錠位置を示す。

【図７】 本発明による鎖錠用手段を詳細に示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁又は同等物に固定されかつ連結壁が設けられたキャリヤー
   、一方の側において前記キャリヤー（２）に連結された容器（１３）、及びキャ
   リヤー（２）の前記一方の側とは反対側に置かれた前記容器の側と組み合いかつ
   前記キャリヤーに旋回可能に接続されたレバー機構（３）を備えた液体用のポン
   プなしディスペンサー組立体（１）であって、前記容器（３）がその連結壁の近
   くでキャリヤーに連結されていること、キャリヤーが前記容器の第１の部分を囲
   み、前記容器のその他の部分が保護カバーとして構成されたレバー機構により囲
   まれていることを特徴とするディスペンサー組立体。
2. 【請求項２】 キャリヤー上の容器の連結点から容器とキャリヤーとの間の
   組合点（１１）までの距離（ａ）が、容器の連結点からレバー機構の組合点（１
   ７）までの距離（ｂ）より小さい請求項１によるディスペンサー組立体。
3. 【請求項３】 鎖錠用手段（７）があり、これが前記保護カバーの最大（開
   口）位置を決定するる先行請求項の一による組立体。
4. 【請求項４】 前記保護カバーに、前記容器の前面の窓（４）が設けられる
   先行請求項の一による組立体。
5. 【請求項５】 前記容器が前面キャリヤーに旋回可能に取り付けられる先行
   請求項の一による組立体。
6. 【請求項６】 前記容器に、連結用の突起（１４）が設けられる先行請求項
   の一による組立体。
7. 【請求項７】 前記容器が弾性プラスチック材料で作られる先行請求項の一
   による組立体。
8. 【請求項８】 キャリヤーと容器との間の組合点（１１）が中高の表面を備
   える先行請求項の一による組立体。
9. 【請求項９】 壁又は同等物に固定されかつ連結壁と容器用の受け部とが設
   けられたキャリヤー（２）、前記キャリヤーに旋回可能に連結されかつ容器と組
   み合うための組合点が設けられたレバー機構（３）を備え、レバー機構（３）と
   キャリヤー内の容器用の受け部とがこれらの間に前記容器を受け入れるように構
   成されているディスペンサーであって、容器用の前記受け部が容器の連結壁の近
   くに配置され、更にレバー機構が前記容器用の保護カバーとして構成されている
   ディスペンサー。
10. 【請求項１０】 請求項１−８の一による容器よりなる被分配液体収容用の
    容器。
11. 【請求項１１】 隆起部（１５）を備える請求項１０による容器。