JP2003509563A - 放射線架橋されたエラストマー状材料 - Google Patents

放射線架橋されたエラストマー状材料

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高温特性およびローション耐性を改良した、放射線架橋したエラストマー状材料に関する。このエラストマー状材料は単独で、またはエラストマー状フィルム、例えば共押出した、および/または成形フィルム、を形成する表皮層と共に使用することができる。本発明の材料は、成形フィルムとして、多孔質の、巨視的に膨脹させた立体的なエラストマー状ウェブを提供することができる。好ましい実施態様では、エラストマー状ウェブは、使い捨て吸収性製品あるいは健康管理製品、例えば使い捨ておむつ、手当用品、包帯およびラップ、の弾性付与した、または身体に接する部分、例えばサイドパネル、腰バンド、覆い、に使用するのに好適である。本発明の多孔質で伸長性の重合体状ウェブは、吸収性製品の他の、伸長性または呼吸可能な材料が望ましい部分、例えばトップシートまたはバックシート、にも使用できる。本発明の材料は、高温(例えば体温)性能およびローション耐性をさらに改良する。本発明のエラストマー状材料は、好ましくは体温で、および負荷または応力が特定時間作用する条件下で、ローションを塗布した、または塗布していない状態でのエラストマー特性が改良されている。好ましい実施態様では、エラストマー状材料はブロック共重合体、例えばスチレン含有量が約10重量%を超えるポリスチレン−ブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体、少なくとも1種の熱可塑性樹脂、例えばビニルアレーン またはポリオレフィン、およびプロセス油、特に低粘度炭化水素油、例えば鉱油、を含んでなる。必要に応じて、酸化防止剤を加えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、多孔質の伸長性重合体状ウェブに使用するのに好適な、放射線架橋
された緩和エラストマー状材料に関する。特に、本発明は巨視的に膨脹した、立
体的な有孔重合体状材料に関する。
【0002】 発明の背景 使い捨て吸収性製品の分野では、吸収性装置、例えば使い捨ておむつ、パンツ
式おむつ、トレーニングパンツ、衛生ナプキン、パンティライナー、失禁用ブリ
ーフ、包帯、手当用品、等、を弾性材料で構築し、サイズ範囲、運動し易さ、お
よび長時間の適合性を改良することが公知である。また、特に高温多湿の条件下
で着用する様な製品では、製品の、皮膚を過度に閉塞することにより皮膚の過敏
症や熱発疹を引き起こすことがあるすべての区域で、十分な多孔度を与えるのが
好ましいことも良く知られている。多くの使い捨て吸収性製品の性質上、湿分や
身体の排出液を製品の弾性付与部分と着用者の皮膚の間に閉じ込めるために、皮
膚の刺激を引き起こす可能性が高い。使い捨て製品の弾性付与部分は、身体に密
着する傾向がより高く、従って皮膚の区域を長時間閉塞することが多いので、皮
膚刺激を特に引き起こし易い。
【0003】 重合体フィルムに弾性を付与するための様々な方法がこの分野では公知である
。弾性の高い材料により医療用または個人用衛生製品が身体に良く適合する程、
皮膚への空気流および閉塞された区域からの蒸気流が減少する。呼吸可能性(特
に蒸気透過性)が皮膚の衛生にとってより重要になっている。この分野では、重
合体フィルムに多孔度を与え、呼吸性を改良する様々な方法も公知であるが、衣
類、特に使い捨て衣類で長時間持続して使用するのに適した、十分な弾性および
多孔度の両方を備えた重合体状フィルムまたはウェブが依然として必要とされて
いる。
【0004】 より快適な適合性を得るための、並びに漏れをより効果的に防止するための弾
性付与した脚覆い(leg cuffs)または弾性付与した腰バンドを備えた使い捨てお
むつ、その他の吸収性製品がこの分野では公知である。おむつの一部分に所望の
シャーリングまたはギャザーをもたせる重合体状材料の熱処理により、弾性が達
成されることが多い。その様な方法の一つは、ここに参考として含める米国特許
第4,681,580号、1987年7月21日にReising et al.に公布、に記
載されている。弾性を付与する他の方法は、すべてここに参考として含める米国
特許第5,143,679号、1992年9月1日にWeber et al.に公布、第5
,156,793号、1992年10月20日にBuell et al.に公布、および第
5,167,897号、1992年12月1日にWeber et al.に公布、に記載さ
れている。
【0005】 使い捨て吸収性製品の弾性付与部分は、その上に皮膚保護組成物を塗布するこ
とができる。皮膚保護組成物は、着用者の皮膚刺激を軽減する、または皮膚の健
康を増進するためのスキンケアローションでよい。例えば、代表的な皮膚保護処
理は、それぞれここに参考として含める米国特許第5,643,588号、「ロ
ーションを塗布したトップシートを有するおむつ」、1997年7月1日にRoe,
Bahes & Warnerに公布、第5,635,191号、「ポリシロキサン緩和剤を
含むローションを塗布したトップシートを有するおむつ」、1997年6月3日
にRoe & Mackeyに公布、および米国特許出願第08/962,310号、「覆い
を有し、その上に皮膚保護組成物を配置した吸収性製品」、Thomas Edward Schu
lte et al.により1997年10月31日提出、に記載されている。皮膚保護組
成物を弾性付与部分並びにトップシート上に配置することにより、トップシート
のみの処理と比較して、皮膚保護組成物が皮膚のより大きな表面積に移行し易く
なる。さらに、弾性付与部分および非弾性付与部分の両方に塗布することにより
、着用者の特定区域により大量の皮膚保護組成物を与える、および/または様々
な皮膚特性のための異なった処方の皮膚保護組成物を与えることができる。
【0006】 弾性付与した平らな重合体フィルムをより多孔質にするための幾つかの手段、
例えばダイ打ち抜き、スリット加工、およびホット−ピンメルト穴開け加工、が
この分野で公知である。しかし、上記の技術いずれかを熱可塑性エラストマー状
フィルムに適用すると、多孔度の増加と共に、信頼性のある弾性性能の程度が低
下する。例えば、平らなフィルムに円形の孔を開ける場合、加えられた応力S に対して、孔の周りで加えられた応力に対して直角に局所的な応力Sが生じる
。この局所的な応力SはSより大きく、加えられた応力の3倍の大きさに近
付く。非円形の孔に関しては、応力の集中はさらに大きくなることがある。その
結果、応力が加えられた平面で材料の縁部が孔の縁部を形成するので、孔はそれ
らの縁部で引裂き開始箇所の源になる。一般的な熱可塑性弾性フィルムでは、そ
の様な孔は引裂きを開始し易く、時間と共にフィルムの壊滅的な破損に広がるこ
とがある。使い捨て吸収性製品の弾性付与部分に使用した場合、この破損により
、吸収性製品の快適性、適合性および使用を包含する重要な弾性特性が失われる
【0007】 使い捨て吸収性製品上の、着用者と接触する表面として使用するのに好ましい
十分な多孔度を与える先行技術のウェブ構造は、2つの基本的な異なった材料、
すなわち本来液体透過性の構造、例えば繊維状不織材料、および液体不透過性材
料、例えば重合体状ウェブを有し、不透過性材料は、孔開け加工により、ある程
度の透過性を与え、液体および湿分がその中を通って流動できる様にしてある。
どちらの材料も特徴的に弾性ではなく、その結果、両方共一般的に吸収性製品の
、液体透過性を必要とするが、伸長性は必要としない区域、例えば月経パッドの
身体と接触する層、に使用される。
【0008】 ここに参考として含める、共に譲渡された米国特許第3,929,135号、
1975年12月30日にThompsonに公布、は使い捨て製品用に好適な身体に接
触する多孔質重合体状ウェブを提案している。Thompsonは、液体不透過性重合体
状材料を含んでなる、巨視的に膨脹させた、立体的なトップシートを開示してい
る。しかし、この重合体状材料は、テーパーの付いた毛細管を含んでなる様に形
成され、毛細管は、トップシートの平面内にある基底開口部、および使い捨て吸
収性包帯中に使用する吸収性パッドと密接に接触する先端開口部を有する。しか
し、Thompsonにより開示されている重合体材料は一般的にエラストマーではなく
、Thompsonは、所望の立体的な構造を製造するのに、熱成形した単層フィルムの
非弾性特性に依存している。
【0009】 使い捨て吸収性製品の分野で身体と接触する表面として使用されているさらに
他の材料は、ここに参考として含める、共に譲渡された米国特許第4,342,
314号、1982年8月3日にRadel et al.に公布、に記載されている。Rade
l et al.の特許は、ウェブの一方の表面から発生して伸び、ウェブの対向する表
面中の開口部の形態で終わっている毛細管網目構造の規則的な連続体を含んでな
る、改良された巨視的に膨脹させた立体的なプラスチックウェブを開示している
。好ましい実施態様では、毛細管網目構造は、液体輸送方向でサイズが減少して
いる。
【0010】 上記の共に譲渡されたThompsonおよびRadel et al.の特許に一般的に開示され
ている型の巨視的に膨脹させた立体的なプラスチックウェブは、開口部により与
えられる多孔度により、十分な蒸気を非常に効果的に透過させている。しかし、
材料の制限から、その様なウェブは、得られたウェブに優れたエラストマー特性
を持たせるのに必要な弾性を一般的に有していない。この欠点のため、その様な
ウェブを吸収性製品の弾性付与部分に使用することが大きく制限されている。
【0011】 上記のRadel et al.のウェブを使い捨て吸収性製品に使用するための改良は、
ここに参考として含める、共に譲渡された、耐引裂き性で多孔質の伸長性ウェブ
と題する審査中の米国特許出願第08/816,106号、1997年3月14
日にCurro et al.の名前で提出(以下Curro’106と呼ぶ)、に開示されてい
る。上記のCurro et al.の出願は、一般的にはRadel et al.の特許に準じ、この
分野で公知のエラストマー状材料から製造することができ、重合体状材料のラミ
ネートでよい、弾性付与した重合体状ウェブを開示している。この種のラミネー
トは、エラストマー状材料および弾性の低い表皮層の共押出により製造すること
ができ、吸収性衣類の身体に接する部分、例えば腰バンド部分および脚覆い、に
使用することができる。
【0012】 弾性付与した重合体状ウェブは、この分野で公知のエラストマー状材料から製
造することができ、米国特許第5,501,679号、1996年3月26日に
krueger et al.に公布、に記載されている様な重合体状材料のラミネートでよい
。この種のラミネートは、一般的にエラストマー状材料および非弾性表皮層を共
押出し、続いてラミネートを表皮層の弾性限界を超えるまで延伸し、次いでラミ
ネートを回復させることにより製造される。上記の様なエラストマー状ウェブま
たはフィルムは、衣類の身体と接触する部分、例えば腰バンド、脚覆い、および
サイドパネルに使用できるが、一般的には、長期間使用した場合の好ましくない
皮膚刺激を防止する程十分に多孔質ではない。
【0013】 使い捨て吸収性製品に使用するエラストマー状材料に対する上記の改良にも関
わらず、製品の使用条件から、製品の性能および使用者の快適性を高めるための
さらなる技術的改良が常に求められている。例えば、吸収性製品または他のパー
ソナルケア製品の実際の使用条件は、典型的には熱、湿度、吸収量、またはそれ
らの組合せが関与する。ある種のエラストマー状材料では、特に負荷または張力
がかかった状態で、体温により弾性および寸法安定性が失われる。弾性および寸
法安定性が失われると、吸収性製品が垂れ下がり、適合性が悪くなり、深刻な場
合には、吸収性製品から漏れを生じることもある。
【0014】 さらに、皮膚保護組成物(各種の皮膚調整剤、皮膚保護軟膏、発疹治療ローシ
ョン、等を包含する)およびある種の上記の重合体状ウェブが長時間接触すると
、ローションがエラストマー状重合体を劣化させ、重合体ウェブの性能を著しく
低下させることがある。従って、材料上の制限から、その様なウェブはローショ
ンを使用すると特性が低下する傾向がある。例えば、上記のCurro’106出願
に開示されている共押出ラミネートのエラストマー状層とローションが十分に接
触すると、エラストマー状材料(例えばブロック共重合体)は分解し、ウェブの
所望のエラストマー特性が低下することがある。この欠点により、吸収性製品の
弾性付与部分におけるその様なウェブの使用は、ローションを含まない構成部分
に限られる。
【0015】 従って、使い捨て吸収性製品における、皮膚保護組成物を塗布した構成部分と
して使用した場合に、そのエラストマー状特性を維持する様に設計されたエラス
トマー状ウェブを提供することが望まれている。
【0016】 完成した製品を特定の時間、例えば体温で、持続する負荷の下で約10時間ま
で、実際に使用する条件下で弾性を保持できるエラストマー状材料(繊維、スト
ランド、ウェブ、フィルム、および成形フィルム)を提供することも望ましい。
【0017】 また、形状に適合し、呼吸可能または蒸気透過性であるエラストマー状材料を
提供することも望ましい。
【0018】 さらに、孔の縁部からウェブに加えられるひずみの影響を無くし、それによっ
て引裂き開始を遅延させるか、または防止する様に設計された、有孔エラストマ
ー状ウェブに使用するのに好適なエラストマー状材料を提供することが望ましい
【0019】 より詳しくは、好ましい実施態様では、ひずみが加えられた後、その立体的な
形状を実質的に回復することができる、巨視的に膨脹させた立体的な、有孔エラ
ストマー状ウェブを提供することが望ましい。
【0020】 さらに、身体の衛生製品および健康管理製品、例えばパンツ式おむつ、トレー
ニングパンツ、固定具を備えた使い捨ておむつ、失禁用衣類、衛生ナプキン、パ
ンティライナー、手当用品、包帯、およびラップ、用の安価なエラストマー状材
料を提供することが望ましい。
【0021】 発明の概要 本発明は、高温特性およびローション耐性を改良した、放射線架橋したエラス
トマー状材料に関する。このエラストマー状材料は単独で、または表皮層と共に
使用し、エラストマー状フィルム、例えば共押出した、および/または成形フィ
ルム、を形成することができる。本発明の材料は、成形フィルムとして、多孔質
の、巨視的に膨脹させた立体的なエラストマー状ウェブを提供することができる
。好ましい実施態様では、エラストマー状ウェブは、使い捨て吸収性製品あるい
は健康管理製品、例えば使い捨ておむつ、手当用品、包帯およびラップ、の弾性
付与した、または身体に接する部分、例えばサイドパネル、腰バンド、覆い、に
使用するのに好適である。本発明の多孔質で伸長性の重合体状ウェブは、吸収性
製品の他の、伸長性または呼吸可能な材料が望ましい部分、例えばトップシート
またはバックシート、にも使用できる。本発明の材料は、高温(例えば体温)性
能およびローション耐性をさらに改良する。
【0022】 本発明のエラストマー状材料は、好ましくは体温で、および負荷または応力が
特定時間作用する条件下で、ローションを塗布した、または塗布していない状態
でのエラストマー特性が改良されている。好ましい実施態様では、エラストマー
状材料はブロック共重合体、例えばスチレン含有量が約10重量%を超えるポリ
スチレン−ブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体、少なくとも1種の熱可
塑性樹脂、例えばビニルアレーンまたはポリオレフィン、およびプロセスオイル
、特に低粘度炭化水素油、例えば鉱油、を含んでなる。必要に応じて、酸化防止
剤を加えることができる。
【0023】 本発明のエラストマー状材料は、繊維、ストランド、フィルム(単層フィルム
または少なくとも1個の実質的に弾性の低い表皮層、例えばポリエチレンおよび
ポリプロピレンを包含するポリオレフィン型材料、を含む多層フィルムを包含す
る)に加工することができる。このエラストマー状フィルムは、巨視的に膨脹さ
せた立体的なエラストマー状ウェブを形成するのに有用である。
【0024】 本発明のエラストマー状材料の製造方法であって、多層のエラストマー状フィ
ルムを用意すること、フィルムを成形構造上に支持すること、および多層フィル
ムの厚さを横切って流体差圧を作用させることを含んでなる方法も提供する。流
体差圧は、多層フィルムを支持構造に適合させ、成形されたフィルムの少なくと
も一部で破裂させるのに十分に大きい。
【0025】 本明細書は、請求項で本発明の対象を特別に指摘し、明瞭に特許権請求してい
るが、類似の番号が同等の構成要素を識別している添付の図面を参照しながら下
記の説明を読むことにより、本発明をより深く理解できると考えられる。
【0026】 発明の詳細な説明 ここで使用する用語「含んでなる」は、様々な要素、成分、または工程を本発
明の実施に合同して使用できることを意味する。従って、用語「含んでなる」は
、より制限的な用語「〜からなる」および「実質的に〜からなる」を包含する。 ここで使用する用語「弾性」または「エラストマー状」は、外部から加えられ
た力の下で伸長または変形することができ、外部の力が解除された後は、その本
来の寸法または形状を実質的に回復し、少量(典型的には約20%以下)の永久
ひずみだけを持続する、すべての材料に当てはまる。用語「エラストマー」は、
上記の弾性を示すすべての材料に当てはまる。
【0027】 ここで使用する用語「熱可塑性」は、物理的特性をほとんど、または全く変え
ずに融解および再固化し得るすべての材料に当てはまる(最小限度の酸化による
劣化は考えられる)。
【0028】 ここで使用する用語「表皮層」は、エラストマー層より弾性が実質的に低い、
熱可塑性重合体または重合体混合物の層を意味する。表皮層の永久ひずみがエラ
ストマー層の永久ひずみより少なくとも約20%大きい場合、表皮層は、「実質
的にエラストマー性が低い」と考えられる。永久ひずみは、材料が特定の伸長か
ら解除されてから十分に回復するまでの十分な時間で測定される材料の変形に当
てはまる。
【0029】 ここで使用する用語「伸長百分率」は、エラストマー状材料が加えられた力の
下で伸張されている間に測定したエラストマー状材料の長さと、その材料の変形
していない、またはひずみの無い状態における長さとの差を、その材料の変形し
ていない状態における長さで割り、100を掛けた値である。例えば、変形して
いない、またはひずみの無い状態における材料の伸長は0%である。
【0030】 ここで使用する用語「ひずみ」または「ひずみ百分率」は、材料が特定の伸長
から解除された後、材料を完全に回復させずに、特定の時間(すなわちここに記
載する試験方法では60秒間)弛緩した状態にある間に測定したエラストマー状
材料の変形百分率である。ひずみ百分率は、[(1サイクル後のゼロ負荷伸長−
サイクル1の初期試料ゲージ長)/(サイクル1の初期試料ゲージ長)]x10
0として表される。ゼロ負荷伸長とは、第二サイクルの開始時における、引張試
験装置により負荷を記録する前のつかみ部間の間隔を意味する。
【0031】 ここで使用する用語「応力緩和」は、エラストマー状材料を特定の伸長速度で
予め決められた長さに伸長した後に遭遇する最大負荷または力(またはある初期
長で測定した負荷または力)と、試料をその長さまたは伸長で特定時間保持した
後に測定した残留負荷または力との間の、張力または負荷の損失百分率を意味す
る。緩和は、エラストマー状材料の特定伸長で見られる初期負荷の損失百分率と
して表される。
【0032】 ここで使用する用語「ヒステリシス」は、エラストマー状材料を伸長するのに
必要なエネルギーと、特定の伸長から収縮する前にエラストマー状材料により保
持されているエネルギーの差を意味する。エラストマー状材料の試料を特定の長
さ、典型的には200%伸長、に伸ばし、ゼロ負荷に戻すことにより、ヒステリ
シスループが完了する。 他の用語は、最初に説明するときに定義する。
【0033】 ここで、使い捨て吸収性製品に使用するのに好適なエラストマー状材料の好ま
しい実施態様を図面を参照しながら説明する。好ましい実施態様は巨視的に膨脹
させた、立体的な、液体透過性重合体ウェブを含んでなるが、本発明はそれに限
定するものではない。ここに開示する材料は、単層ウェブ、繊維状不織ウェブの
繊維成分を包含する繊維、ストランド、に同様に好適であり、2成分繊維(また
は「接合」繊維)でもよい。ここに開示する材料のウェブは、平らな、液体不透
過性のフィルム、平らな有孔フィルム、スリットフィルム、または他の、使い捨
て吸収性製品に使用するのに好適な、適当に変形した薄いフィルムに成形するこ
とができる。この材料の繊維、ストランドおよび平らなウェブ(または「シート
」)は、この分野でエラストマー状材料の加工に公知の方法により製造すること
ができる。共押出成形フィルムを包含する立体的な成形フィルムは、ここに開示
する方法により製造することができる。
【0034】 図1は、使い捨て吸収性製品、例えばおむつおよび衛生ナプキン、におけるト
ップシートとして使用するのに非常に好適である、先行技術の巨視的に膨脹させ
た、立体的な、繊維状の、液体透過性の重合体状ウェブ40の拡大した、部分的
に切り取った、透視図である。先行技術のウェブは、ここに参考として含める、
共に譲渡された米国特許第4,342,314号、1982年8月3日にRadel
et al.に公布、の開示に一般的に一致している。この液体透過性ウェブ40は複
数の開口部、例えば互いに接続された複数の繊維状素子、例えばウェブの第一表
面50で互いに接続された複数の繊維状素子42、43、44、45、および4
6により形成された開口部41を示す。各繊維状素子は基底部分、例えば第一表
面50の平面52の中に位置する基底部分51を含んでなる。各基底部分はそれ
ぞれの縁部に取り付けられた側壁部分、例えば側壁部分53を有する。側壁部分
は、一般的にウェブの第二表面55の方向に伸びている。繊維状素子の交差する
側壁部分は、ウェブの第一および第二表面の中間で互いに接続されており、第二
表面55の平面56で互いに実質的に同時に終わる。
【0035】 好ましい実施態様では、基底部51は、ここに参考として含める米国特許第4
,463,045号、1984年7月31日にAhr et al.に公布、の開示に一般
的に従う表面変形の微視的なパターン58を包含する。表面変形の微視的パター
ン58により、ウェブに入射光腺が当たった時に実質的に光沢の無い表面が見え
る。
【0036】 別の実施態様では、先行技術のウェブが、ここに参考として含めるOuellette
et al.への米国特許第4,637,819号、1987年1月20日公布、に記
載されている様に、ウェブの第一表面50に多数のはるかに小さな毛細管網目構
造(図には示していない)を包含することができる。より小さな液体処理毛細管
網目構造により、さらに多孔質になるので、本発明のウェブは、使い捨て吸収性
製品の伸長性多孔質部分として使用した時に、より効率的に機能すると考えられ
る。
【0037】 ここで使用する用語「相互接続部材」は、エラストマー状ウェブの、一部が連
続網目構造により一次開口部を限定する素子の一部または全部を意味する。代表
的な相互接続部材には、上記のRadel et al.の’314特許およびここに参考と
して含める共に譲渡されたGoodman, Jr., et al.への米国特許第5,514,1
05号、1996年5月7日公布、が挙げられるが、これらに限定するものでは
ない。下記の説明および図面から明らかな様に、相互接続部材は本来連続的であ
り、各素子を相互に接合する移行部分に連続的に相互接続している。
【0038】 個々の相互接続部材は、一般的に図1に関して、エラストマー状ウェブの、第
一表面50で始まり、第二表面55に伸びる、隣接する2個の一次開口部間に配
置された部分として説明することができる。ウェブの第一表面上で、相互接続部
材は集合的に連続網目構造、またはパターン、を形成し、その相互接続部材の連
続網目構造が一次開口部を限定し、ウェブの第二表面上では、相互接続部材の相
互接続側壁が集合的に二次開口部の不連続パターンを形成する。
【0039】 ここで使用する用語「連続」は、エラストマー状ウェブの第一表面を説明する
ために使用する場合、一般的に第一表面の平面内で、第一表面の中断されていな
い性格を表す。従って、第一表面上のどの点も、第一表面上の他のすべての点か
ら、第一表面の平面内で第一表面を実質的に離れることなく、到達することがで
きる。同様に、ここで使用する用語「不連続」は、エラストマー状ウェブの第二
表面を説明するために使用する場合、一般的に第二表面の平面内で、第二表面の
中断された性格を表す。従って、第二表面上のどの点も、第二表面上の他のすべ
ての点から、第二表面の平面内で第二表面を実質的に離れることなく、到達する
ことはできない。
【0040】 一般的に、ここで使用する用語「巨視的」は、観察者の目とウェブの平面の間
の垂直距離が約12インチである場合、正常な肉眼で容易に見える構造的な特徴
または要素に当てはまる。反対に、用語「微視的」は、観察者の目とウェブの平
面の間の垂直距離が約12インチである場合、正常な肉眼で容易に見えない構造
的な特徴または要素に当てはまる。
【0041】 ここで使用する用語「巨視的に膨脹した」は、立体的なエラストマー状ウェブ
、リボンおよびフィルムの説明に使用する場合、ウェブの両表面が成形構造の立
体的なパターンを示す様に立体的な成形構造の表面に一致させたエラストマー状
ウェブ、リボンおよびフィルムに当てはまる。その様な巨視的に膨脹させたウェ
ブ、リボンおよびフィルムは、典型的にはエンボス加工(すなわち成形構造が主
として雄型の突起を含んでなるパターンを示す場合)により、デボス加工(すな
わち成形構造が主として雌型の毛細管網目構造を含んでなるパターンを示す場合
)により、あるいはどちらかの型の成形構造の表面上に樹脂状溶融物を押し出す
ことにより、成形構造の表面に一致させる。
【0042】 対比するために、用語「平面的」は、プラスチックウェブ、リボンおよびフィ
ルムの説明に使用する場合、巨視的尺度で肉眼により観察した時に、ウェブ、リ
ボンおよびフィルムの全体的な状態を表す。例えば、フィルムの平面から外に重
大な巨視的変形を示さない、非有孔押出フィルムまたは有孔押出フィルムは、一
般的に平面的として説明される。そのため、平面的な有孔ウェブに関して、開口
部における材料の縁部は実質的にウェブの平面内にあり、ウェブの平面内でウェ
ブに加えられた応力は、その開口部における引裂き開始箇所に直接結びつけられ
る。
【0043】 巨視的に膨脹させた場合、本発明のエラストマー状ウェブの多層フィルムは、
通路状として説明できる立体的な相互接続部材に形成される。これらの部材の二
次元的な断面は、上記のRadel et al.の特許における様に「U字形の」として、
あるいはより一般的に、上記のGoodman, Jr., et al.の特許に開示されている様
に「上方向に凹形状の」として説明することができる。ここで使用する「上方向
に凹形状の」は、基底部が一般的に第一表面内にあり、通路の脚部が基底部から
第二表面の方向に伸び、通路の開口部が実質的に第二表面中にある、エラストマ
ー状ウェブの表面に対する通路状形状の向きを説明している。一般的に、以下に
図5に関して説明する様に、ウェブを通して、第一表面と直角に、隣接する2個
の一次開口部を横切って伸びる平面に関して、間に配置された相互接続部材の断
面は一般的に上方向に凹形状の、実質的にU字形の形状を示す。
【0044】 先行技術の巨視的に膨脹させた、立体的な、液体透過性重合体状ウェブに関連
する欠点の一つは、それらの優れた呼吸可能性および液体処理特性にも関わらず
、使い捨て吸収性製品の高度に伸長される部分、例えば腰バンドや脚覆い、に使
用するだけの十分な弾性を一般的に有していないことである。使い捨て吸収性製
品に使用するのに好適な伸長性を示す、開口部の無い平面的な弾性付与した重合
体状ウェブにも欠点がある。特に、開口部の無い平面的な弾性付与した重合体状
ウェブには、吸収性製品の身体に接触する部分に使用するのに十分な多孔度が無
い。
【0045】 開口部の無い平面的な弾性付与した重合体状ウェブをより多孔質にするための
幾つかの手段、例えば打ち抜き、スリット加工、ホット−ピンメルト開口、がこ
の分野で公知である。しかし、上記技術のいずれかを熱可塑性エラストマー状フ
ィルムに応用すると、多孔度の増加と共に、信頼性のある弾性性能が低下する。
従来の方法で孔を開けると、開口部の縁部が加えられる応力の平面内にあるので
、ウェブに力が加えられた時に、開口部の縁部が引裂き開始箇所の源になる。一
般的な熱可塑性弾性フィルムでは、ウェブ応力により開口部で始まった引裂きが
時間と共に広がり、フィルムの壊滅的な破損につながる。開口部の形状が非円形
、例えば正方形、長方形、または他の多角形、である場合、応力が側部の角部に
集中するために、引裂き開始の可能性が高くなる。
【0046】 一般的に上記のRadel et al.の’314特許に従って、平面的なエラストマー
状ウェブを巨視的に膨脹させた、立体的な、液体透過性のウェブに形成できる場
合、得られる立体的なエラストマー状ウェブは、高多孔度および高弾性、並びに
信頼性および高強度の優位性を示すことが分かった。その様な改良は、ここに参
考として含める、上記の、耐引裂き性で多孔質の伸長性ウェブと題する審査中の
米国特許出願第08/816,106号、1997年3月14日にCurro et al.
の名前で提出(以下Curro’106と呼ぶ)、に開示されている。Curroの発明は
、エラストマー層を少なくとも1個の表皮層と組み合わせて含んでなる多層重合
体状ウェブを使用し、多層ウェブを巨視的に膨脹させた、立体的な形状に形成し
ている。
【0047】 本発明の材料は、上記Curro’106の発明に開示されているエラストマー状
材料に対する改良であり、特に得られるウェブのローション耐性を改良し、ウェ
ブの体温性能を改良する。これらの改良は、構成するエラストマー層の処方およ
び後処理が関与するコスト効率の良い材料を使用する解決策で達成される。好ま
しい処方はブロック共重合体を含んでなり、好ましい後処理は架橋を含んでなり
、好ましい方法は電子線放射による。
【0048】 好ましくは、エラストマー層自体は、開口部の無い平面的な状態にある場合、
室温で50%〜1500%伸長することができ、最大は架橋の前であり、電子線
放射のレベルに比例して伸長性は低下する。エラストマーは、純粋なエラストマ
ーでも、人間の体温を包含する常温でなお実質的なエラストマー特性を示すエラ
ストマー相または内容物との混合物でもよい。
【0049】 本発明の表皮層は、好ましくはエラストマー層よりも薄く、かなり弾性が低く
、場合によっては一般的に非弾性でもよい。2個以上の表皮層を本発明のエラス
トマー層と併用することができ、表皮層は一般的にエラストマーの弾性を変化さ
せる。2個以上の表皮層を使用する場合、これらの表皮層は同じ、または異なっ
た材料特性を有することができる。
【0050】 図2は、全体的に80として示す、本発明の巨視的に膨脹させた、立体的な、
エラストマー状ウェブ実施態様の拡大した、部分的に切り取った、透視図である
。液体透過性のエラストマー状ウェブ80の幾何学的構造は、図1に示す先行技
術のウェブ40と一般的に類似しており、上記のRadel et al.の’314特許の
開示に一般的に従っている。他の好適な成形フィルム構造は、米国特許第3,9
29,135号、1975年12月30日にThompsonに公布、第4,324,2
46号、1982年4月13日にMullane, et al.に公布、および第5,006
,394号、1991年4月9日にBairdに公布、に記載されている。これらの
特許の開示をここに参考として含める。
【0051】 本発明のエラストマー状ウェブ80の好ましい実施態様は、相互接続部材、例
えば相互接続された部材91、92、93、94、95、の連続網目構造により
第一表面90の平面102内に形成された複数の一次開口部71を示す。第一表
面90の平面に投影された一次開口部71の形状は、好ましくは規則的または不
規則なパターンの多角形、例えば正方形、六角形、等の形状にある。好ましい実
施態様では、それぞれの相互接続部材は、基底部、例えば平面102中の基底部
81、を含んでなり、各基底部は、それらの各縁部に取り付けられた側壁部分、
例えば側壁部分83、を有する。側壁部分83は、一般的にウェブの第二表面8
5の方向に伸び、接合する相互接続部材の側壁と交差している。交差している側
壁部分は、ウェブの第一および第二表面の中間で相互接続し、互いに実質的に同
時に終わり、二次開口部、例えば第二表面85の平面106内の第二開口部72
、を形成する。巨視的に膨脹させた、立体的なエラストマー状ウェブの詳細な説
明は、上記のCurro’106特許出願に開示されている。
【0052】 図3は、図2のウェブ80に一般的に類似している型のウェブのさらに拡大し
た部分図であるが、本発明の別のウェブ構造を示す。ウェブ80の多層重合体状
成形フィルム120は、好ましくは少なくとも1個のエラストマー層101,お
よび少なくとも1個の表皮層103を含んでなる。図3は、表皮層103を第一
表面90の近くにした2層実施態様を示しているが、成形フィルム120の層の
順序には制限が無いと考えられる。図3に示す様に、重合体層が第二表面の平面
内で実質的に同時に終わるのが現在は好ましいが、それが不可欠であるとは現在
考えられない、すなわち1個以上の層が他の層よりも第二表面に向かってさらに
伸びることができる。エラストマー層は、フィルム総厚の約20%〜約95%を
構成し、各表皮層はフィルム総厚の約1%〜約40%を構成する。典型的には、
エラストマー状フィルムは、厚さが約0.5ミル〜約20ミル、好ましくは約1
.0ミル〜約5.0ミルである。各表皮層は、典型的には厚さが約0.05ミル
〜約5ミル、好ましくは約0.1ミル〜約1.5ミルである。一実施態様では、
エラストマー層は厚さが約3.2ミルであり、各表皮層は厚さが約0.15ミル
である。
【0053】 ウェブ80の特に好ましい多層重合体状フィルム120を図4に、2個の表皮
層103の間にエラストマー層101が配置された断面で示す。エラストマー層
101は、好ましくは少なくとも1個のエラストマー状部分および少なくとも1
個の熱可塑性部分を有する熱硬化性エラストマーを含んでなる。熱可塑性エラス
トマーは、典型的には実質的に連続的な無定形マトリックスを含んでなり、全体
的にガラス質または結晶性区域が点在している。理論に捕らわれたくはないが、
不連続区域は効果的な物理的架橋として作用し、それによって、材料にひずみが
加えられ、続いて解除された時に、材料は弾性の記憶を示すことができると考え
られる。好ましい熱可塑性エラストマー状材料には、ブロック共重合体およびそ
れらの混合物が挙げられる。本発明で使用するのに好適な熱可塑性エラストマー
状材料には、スチレン−ブタジエン−スチレンまたは他のその様な一般的なスチ
レン系ブロック共重合体が挙げられる。表皮層は好ましくは実質的にエラストマ
ー性が低い材料、例えば密度が約0.90g/ccを超える、薄いフィルムに熱
可塑性加工できるポリオレフィン、を含んでなる。表皮層は、ウェブを伸長する
前または後に完全に剥離しない様に、エラストマー層に十分に密着しているべき
である。ここで表皮層として使用するのに好適な材料は、エラストマー層と共に
効果的に加工され、多層フィルムを形成することができる様に、所望のメルトフ
ロー特性を有するべきである。多層重合体状フィルム120を製造する好ましい
方法は共押出である。
【0054】 一般的に、所望の弾性および応力緩和特性を有する本発明のエラストマー状材
料は、少なくとも1種のエラストマー状ブロック共重合体、所望により使用する
熱可塑性重合体、および低粘度プロセスオイルを含んでなる組成物から製造する
ことができる。好ましい組成物は、約55重量%のスチレン系−オレフィン系3
ブロック共重合体、約15重量%のポリスチレン、および約30重量%の鉱油を
含んでなる。組成物は他の添加剤、例えば酸化防止剤、ブロッキング防止剤およ
び滑り防止剤をさらに包含することができる。典型的には、酸化防止剤はエラス
トマー状組成物の総重量の1%以下、好ましくは0.5%以下である。
【0055】 本発明の低応力緩和エラストマー状フィルム、繊維、ストランドまたはシート
を製造するのに有用なエラストマー状組成物の製造には、多くのブロック共重合
体を使用できる。末端ブロック含有量および末端ブロック平均分子量を基準にし
て、線状ブロック共重合体、例えばA−B−Aトリブロック共重合体、A−B−
A−Bテトラブロック共重合体、A−B−A−B−Aペンタブロック共重合体、
等、を適宜選択する。その様なブロック共重合体は、一般的にエラストマー状ブ
ロック部分Bおよび熱可塑性ブロック部分Aを含んでなる。ここで使用するのに
好適なブロック共重合体は、一般的に熱可塑性ブロック部分のガラス転移温度(
)未満で、立体的な、物理的に架橋した、または絡み合った構造を有する。
ここで使用するのに好適なブロック共重合体は、熱可塑性で、エラストマー状で
ある。このブロック共重合体は、物理的特性をほとんど、または全く変えること
なく(最小限度の酸化性劣化は考えられる)、数回、末端ブロックTより高い
温度で融解させ、成形し、再凝固させることができるという意味で熱可塑性であ
る。
【0056】 その様な共重合体では、ブロック部分Aは硬質ブロックであり、重合体の使用
温度で結晶性またはガラス質区域を形成するのに十分に高いガラス転移温度を有
する材料から誘導される。その様な硬質ブロックは、共重合体中の他の硬質ブロ
ックと、一般的に物理的に強く絡み合うか、または凝集する。硬質ブロック部分
Aは、スチレン、α−メチルスチレン、他のスチレン誘導体の様なモノマー、ま
たはそれらの混合物、から誘導されるポリビニルアレーンを一般的に含んでなる
。硬質ブロック部分Aは、好ましくはポリスチレンであり、数平均分子量が約1
,000〜約200,000、好ましくは約2,000〜約100,000、よ
り好ましくは約5,000〜約60,000である。典型的には、硬質ブロック
部分Aは、共重合体の総重量の約10%〜約80%、好ましくは約20%〜約5
0%、より好ましくは約25〜約35%を構成する。
【0057】 Bブロックを形成する材料は、重合体の使用温度で十分に低いガラス転移温度
を有するので、これらの作業温度で結晶性またはガラス質区域は形成されない。
従って、Bブロックは軟質ブロックであると見なされる。軟質ブロック部分Bは
、典型的には、約4〜約6個の炭素原子を含む共役脂肪族ジエンモノマーまたは
約2〜約6個の炭素原子を含む線状アルケンモノマーから誘導されるオレフィン
系重合体である。好適なジエンモノマーには、ブタジエン、イソプレン、等が挙
げられる。好適なアルケンモノマーには、エチレン、プロピレン、ブチレン、等
が挙げられる。軟質ブロック部分Bは、好ましくは数平均分子量が約1,000
〜約300,000、好ましくは約10,000〜約200,000、より好ま
しくは約20,000〜約100,000である、実質的に無定形のポリオレフ
ィン、例えばエチレン/プロピレン重合体、エチレン/ブチレン重合体、ポリイ
ソプレン、ポリブタジエン、等、またはそれらの混合物を含んでなる。典型的に
は、軟質ブロック部分Bは、共重合体の総重量の約20%〜約90%、好ましく
は約50%〜約80%、より好ましくは約65〜約75%を構成する。
【0058】 本発明で使用するのに特に好適なブロック共重合体は、少なくとも1個の実質
的にエラストマー状の中間ブロック部分Bおよび少なくとも2個の実質的に熱可
塑性である末端ブロック部分Aを含んでなる。熱可塑性末端ブロックAおよびA
’を有し、AおよびA’が異なったビニルアレーンモノマーから誘導することが
できるトリブロック共重合体も、ここで使用するのに好適である。オレフィンブ
ロックは、典型的にはブロック共重合体の少なくとも約50重量%を構成する。
オレフィン系二重結合中の不飽和は、選択的に水素化することができる。例えば
、ポリイソプレンブロックを選択的に還元し、エチレン−プロピレンブロックを
形成することができる。ビニルアレーンブロックは、典型的にはブロック共重合
体の少なくとも約10重量%を構成する。しかし、高弾性および低応力緩和特性
には、より高いビニルアレーン含有量がより好ましい。ブロック共重合体は、放
射状であり、3本以上の腕を有し、各腕がB−A、B−A−B−Aであり、Bブ
ロックが放射状重合体の中央部分またはその近くにある重合体、または類似の型
の共重合体でもよい。良好な結果は、例えば4、5、または6本の腕で得ること
ができる。
【0059】 ブロック共重合体は、本発明のエラストマー状組成物に、所望の初期弾性およ
び応力緩和特性を達成するのに有効な量で使用するとよい。ブロック共重合体は
、エラストマー状組成物中に、典型的にはエラストマー状組成物の約20〜約8
0重量%、好ましくは約30〜約70重量%、より好ましくは約40〜約60重
量%、の量で存在する。
【0060】 本発明で使用するには、スチレン−オレフィン−スチレントリブロック共重合
体、例えばスチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)、スチレン−エチレ
ン/ブチレン−スチレン(S−EB−S)、スチレン−エチレン/プロピレン−
スチレン(S−EP−S)、スチレン−イソプレン−スチレン(S−I−S)、
およびそれらの混合物、が好適である。ブロック共重合体は、単独でも、ブロッ
ク共重合体の混合物でも、あるいは1種以上のブロック共重合体と1種以上の熱
可塑性重合体、例えばポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリイソプレン、この分野で公知のエチレ
ンと各種のモノマーの共重合体、またはそれらの混合物、との混合物で使用する
ことができる。使用するブロック共重合体は、その様な他の重合体を好ましくは
ほんの少量だけ含み、最も好ましくは実質的に含まない。
【0061】 ここで使用するのに特に好ましいブロック共重合体は、スチレンを約10重量
%過剰に含むポリスチレン−ブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体である
。スチレン含有量がより高い場合、ポリスチレン末端ブロック部分は一般的に比
較的高い分子量を有する。スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)のそ
の様な線状ブロック共重合体は、Shell Chemical Company, Huston, TXからKRAT
ON Dシリーズの商品名で、およびDexco Polymers, Huston, TXからVECTORの商品
名で市販されている。ここに記載するすべてのスチレン系−オレフィン系ブロッ
ク共重合体は本発明のエラストマー状材料に単独で、またはそれらの混合物で使
用するのに好適である。
【0062】 本発明のエラストマー状材料には、各種の熱可塑性重合体を使用できる。好適
な熱可塑性重合体は、ブロック共重合体の硬質ブロックまたは軟質ブロックと会
合し、絡み合った立体的な網目構造を形成することができる。熱可塑性重合体、
例えばポリフェニレンオキシド、およびポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレ
ン)、ポリビニルトルエン、等を包含するポリビニルアレーン、が本発明で有用
である。これらの重合体は、ブロック共重合体のスチレン系硬質ブロックと化学
的に相容性がある。熱可塑性重合体、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、オ
レフィンの共重合体、例えばエチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキサン
、1−オクテン、ビニルアセテート、メタクリレート、アクリル酸、等の共重合
体、も本発明で有用である。これらの重合体は、ブロック共重合体のオレフィン
系軟質ブロックと化学的に相容性がある。これらの成分は、絡み合った立体的な
網目構造をより容易に形成することができ、網目構造から物理的にあまり分離し
ない様に、ブロック共重合体の硬質または軟質ブロックと相容性があるのが有利
であると考えられる。
【0063】 熱可塑性重合体または樹脂混合物は、典型的には本発明で使用する低応力緩和
エラストマー状組成物の約3〜約60重量%、好ましくは約5〜約40重量%、
より好ましくは約10〜約30重量%、の量で存在する。
【0064】 末端ブロックに会合する重合体、例えばポリスチレン、低分子量芳香族炭化水
素樹脂、および軟質ブロックに会合する重合体、例えばポリプロピレンまたはポ
リエチレン、の両方共、溶融物の粘度を低くし、組成物の加工性を向上させるが
、粘度をさらに下げ、加工性を高めるには、加工助剤、例えば炭化水素油、を追
加するのが有利であることが分かった。油はエラストマー状組成物の粘度を下げ
るので、エラストマー状組成物がより加工し易くなる。しかし、プロセスオイル
には、組成物の弾性保持および引張特性を下げる傾向がある。好ましくは、プロ
セスオイルは、エラストマー状組成物の約60重量%まで、好ましくは約5〜約
60重量%、より好ましくは約10〜約50重量%、最も好ましくは約15〜約
45重量%の量で存在する。
【0065】 好ましい実施態様では、プロセスオイルは組成物と相容性があり、加工温度で
実質的に劣化しない。直鎖状、分岐鎖状、環状の脂肪族または芳香族系でよい炭
化水素油がここで使用するのに好適である。好ましくは、プロセスオイルは、Wi
tco Company, Greenwich, CT.からBRITOLの商品名で市販の白色鉱油である。ま
た、Pennzoil Company Penrenco Division, Karns City, PA.からDRAKEOLの商品
名で市販の別の鉱油もプロセスオイルとして好ましい。
【0066】 一般的に、所望の弾性を有するエラストマー状組成物は、実質的にブロック共
重合体のみを含んでなる組成物から製造することができる。しかし、その様な組
成物は、組成物の粘度が高く、非常に伸び易く、粘着性があるので、一般的に加
工が非常に困難である。さらに、エラストマー状組成物が本来粘着性であるので
、取扱いが困難である。例えば、組成物をフィルムに加工できるが、そのフィル
ムは加工装置に粘着する傾向があり、装置から取り外すのが困難であるか、また
は組成物を加工し、巻き取った時、密着する傾向があり、最終製品にさらに加工
するために繰り出すのが非常に困難になる。
【0067】 純粋なブロック共重合体を他の熱可塑性重合体並びにプロセスオイルと混合す
ることにより、組成物の加工性および取扱い性が改善されることが分かった。熱
可塑性重合体およびプロセスオイルには、組成物の粘度を下げ、組成物の加工性
を改良する傾向がある。組成物の加工性および取扱い性をさらに改良するには、
特にその様なエラストマー状組成物のフィルムが望ましい場合、少なくとも1個
の、実質的にエラストマー性が低い材料の表皮層をエラストマー状組成物と共押
出するとよい。好ましい実施態様では、2個の表皮層の間にエラストマー状中央
層が配置され、表皮層のそれぞれが中央層の片側に実質的に接合する様に、エラ
ストマー状組成物を熱可塑性組成物と共に共押出する。2個の表皮層は同一の、
または異なった熱可塑性材料でよい。
【0068】 ブロック共重合体を含んでなるエラストマー状組成物の欠点の一つは、ローシ
ョン、例えば皮膚の状態または皮膚の健康を保護または増進するためにウェブの
表面に塗布する皮膚保護ローション、と組み合わせた時に、ウェブが劣化するこ
とがあることである。ここで使用する用語「ローション」および「皮膚保護組成
物」は、実質的に油性の組成物に当てはまる。代表的なローションは、ここにそ
の開示を参考として含める米国特許第5,607,760号、1997年3月4
日公布、第5,609,587号、1997年3月11日公布、第5,635,
191号、1997年6月3日公布、および第5,643,588号、1997
年7月1日公布、およびそれぞれ1998年3月12日提出の、審査中の米国特
許出願第09/041,509号、第09/041,232号および第09/0
41,266号、第09/316,691号、1999年5月21日提出、第0
9/407,950号、1999年9月28日提出、および第09/466,3
43号、1999年12月17日提出、に記載されている。理論に捕らわれたく
はないが、ローションのある種の成分、特に石油系成分および/または他の緩和
剤成分は、エラストマー状組成物の熱可塑性および/またはブロック共重合体に
部分的に溶解し得る、または重合体を可塑化し得ると考えられる。ローションが
エラストマー状ウェブのエラストマー層と十分に接触すると、ウェブの弾性性能
が大幅に低下することがある。
【0069】 弾性性能の低下は、ウェブの用途、例えば使い捨て吸収性製品の構成要素、に
おける有用性を制限する。本発明のエラストマー状ウェブの早過ぎる劣化を阻止
するために、エラストマー状ウェブを架橋させることにより、ウェブのローショ
ン劣化耐性が著しく改良されることが分かった。以下にさらに示す様に、ローシ
ョン耐性の有利な増加と共に、材料の体温弾性性能も向上する。従って、本発明
の材料により、使い捨て吸収性製品における弾性構成要素として少なくとも2つ
の利点が得られ、どちらの利点も単独で、先行技術に対する重大な改良である。
【0070】 ブロック共重合体材料の架橋は、完成した材料(例えばフィルム、テープ、ま
たは繊維)を、この分野で公知の放射方法により照射することにより達成される
。放射線源は、好ましくは電子線発生装置であるが、原則的に、ガンマ放射線も
使用できる。使用する放射線強度は、部分的にフィルムの厚さに応じて変えるこ
とができる。放射線は、ラドで測定し、メガラド(Mrads)で表示すること
ができる。坪量が約70グラム/平方メートル(gsm)である平らなフィルム
に好適な放射線量は、一般的に0〜35Mradであると考えられ、約1〜25
Mradでよく、約3〜15Mradが現在好ましい。
【0071】 材料は放射線に、空気、窒素、アルゴン、を包含する各種のパージガスの下で
高圧または大気圧で露出することができ、室温または低温または高温で行うこと
ができる。圧力および温度は材料の物理的特性を損なわない様に選択することだ
けが必要であると考えられる。例えば、材料の照射工程は、フィルム自体の融点
未満で行うべきである。照射は、製品を放射線源の下に、または2個以上の放射
線源の間に通すことにより行うことができる。照射は、バッチ工程として、1回
に1品種で、あるいは連続ウェブ処理として連続的に行うことができる。
【0072】 放射線源は、好ましくは電子線供給源であるが、上記の様に、原則的にガンマ
放射線供給源も使用できる。典型的なe−線工程では、真空室の内側でタングス
テンワイヤフィラメントに高電圧を印加した時に、電子が発生する。フィラメン
トが電気的に加熱され、白熱して光り、電子雲を発生する。次いで、電子は雲か
ら電圧の低い区域に極めて高い速度で引っ張られる。真空室からチタンホイルを
通って出た後、電子はウェブ材料に浸透し、架橋を行う。
【0073】 設計により、e−線放射は、繊維、繊維から製造された不織ウェブ、またはフ
ィルムウェブ製法用のバッチ工程または連続工程でよい。ウェブ材料をバッチ処
理するには、ウェブ材料を室内に置き、電子線はウェブ表面に向けて加速し、ウ
ェブに浸透する。十分な量の放射線がウェブに浸透した後、放射線を停止し、ウ
ェブ材料を取り出す。一般的に、不織ウェブおよびフィルムウェブの両方を包含
するウェブ材料には、連続製法が一義的に有利であると考えられる。連続処理に
は、ウェブが材料が一様な速度で通過する時に電子線のカーテンを高速度で発生
させる。その様なバッチおよび連続ウェブ処理には、様々な方法がこの分野で知
られている。電子線処理は、材料製造とインラインで行うこともでき、材料を架
橋工程と切り離して製造する必要はない。
【0074】 材料中に誘発される架橋レベルは、主として放射線量および浸透深度によって
異なる。線量は、材料上に当てられるエネルギーの量として定義することができ
る。線量の単位は従来はラド、またはより一般的にはメガラド(Mrads)で
ある。線量は下記の式により表される。
【0075】 線量=KI/S 式中、D=線量(Mrads) K=e−線系収率 I=電子電流(mA) S=ウェブ速度(m/分) 浸透深度は、電圧により決定される。電圧が高い程、高速度の電子が発生し、
より深く浸透する。特定のウェブ厚に対して、電子電圧は通常、最適浸透に予め
決められた値に固定され、電子電流も、処理レベル(線量)および所望のウェブ
速度に応じて予め決められた値に固定される。現在好ましい連続ウェブe−線装
置および製法は、Wilminton, Mass.のEnergy Sciences, Inc.から得られる。
【0076】 中央のエラストマー層と表皮層の間にその後の処理および取扱いに十分な密着
性がある様に、表皮層は、エラストマー状ブロック共重合体の成分と少なくとも
部分的に相容性を有するか、または混和し得るのが好ましい。表皮層は中央のエ
ラストマー層よりもエラストマー性が実質的に低くなる様に、表皮層は、熱可塑
性重合体または熱可塑性重合体とエラストマー状重合体の混合物を含んでなるこ
とができる。典型的には、表皮層の永久ひずみは、エラストマー状中央層の永久
ひずみよりも、少なくとも約20%、好ましくは少なくとも約30%、より好ま
しくは少なくとも約40%大きい。表皮層として使用するのに好適な熱可塑性重
合体は、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン、ブタジエン、1,3−
ペンタジエン、1−ブテン、1−ヘキセン、および1−オクテンを包含するα−
アルケンの様なモノマー、およびそれらのモノマーの混合物に由来するポリオレ
フィン、エチレン共重合体、例えばエチレン−ビニルアセテート共重合体(EV
A)、エチレン−メタクリレート共重合体(EMA)、およびエチレン−アクリ
ル酸共重合体、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)、ポリフェニレンオ
キシド、およびそれらの混合物でよい。さらに、これらの層は、中央のエラスト
マー層と熱可塑性表皮層の間の密着性を強化するのに使用できる。
【0077】 図5は、本発明の別のエラストマー状ウェブの第一表面の平面に投影した別の
一次開口部形状の平面図である。一様な形状の反復パターンが好ましいが、一次
開口部、例えば開口部71、の形状は一般的に円形、多角形、または混合でよく
、規則的なパターンまたは不規則パターンの列でよい。図には示していないが、
無論、投影された形状は長円形、ティアードロップ形状、その他の形状でもよい
、すなわち、本発明は開口部の形状に無関係であると考えられる。
【0078】 相互接続素子は本来連続しており、切れ目のない相互接続素子が、相互に接合
している移行区域または部分、例えば図5に示す移行部分87で、互いに入り交
じっている。一般的に、移行部分は、いずれかの3個の隣接する開口部に接して
内接することができる最も大きな円により限定される。無論、特定パターンの開
口部に関しては、移行部分の内接された円は、4個以上の隣接する開口部接する
ことができる。例示目的には、相互接続部材は、実質的に移行部分、例えば相互
接続部材97および98、の中央で始まる、または終わると考えられる。同様に
、相互接続部材の側壁は、移行部分の内接円が接合する開口部に接している接点
に対応する区域で連続した相互接続部材の側壁に相互接続していると説明するこ
とができる。
【0079】 移行区域を除いて、相互接続部材の始まりと終わりの間の中央線を横切る断面
は、好ましくは一般的に一様なU字形である。しかし、横切る断面は、相互接続
部材の全長に沿って一様である必要はなく、ある種の開口部構造では、その長さ
のほとんどに沿って一様ではない。例えば、図5の部分図から分かる様に、相互
接続部材96に関して、基底部81の幅寸法86はその相互接続部材の長さに沿
って実質的に変化し得る。特に、移行区域または部分87では、相互接続部材が
連続した相互接続部材中にとけ込んでおり、移行区域または部分の横断面は実質
的に一様ではないU字形を示すか、またはU字形には見えない。
【0080】 理論に捕らわれたくはないが、本発明のウェブは、図8A〜8Cの断面図に図
式的に、および顕微鏡写真9〜11で示す機構のために、ひずみにより誘発され
る応力にさらされた時に、より信頼性が高い(すなわち壊滅的な破損に耐性があ
る)と考えられる。図8Aは、応力が作用していない状態にあるウェブ80の、
第一表面90の平面102にある一次開口部71、および第一表面90の平面1
06から離れた第二表面85の平面106にある第二開口部72を示す。全体的
に図8Bで矢印により示される方向でウェブ80を引き延ばすと、第一表面90
が引っ張られ、一次開口部71も同様に変形した構造に引っ張られる。しかし、
一次開口部71の周囲は、連続的な第一表面における相互接続部材により形成さ
れている。従って、開口部71には、ウェブの弾性信頼性を犠牲にする引裂き開
始箇所のための「縁部」が無い。第二開口部72の縁部は、引裂き開始箇所にな
る可能性はあるが、図8Cに示す様に平面102が第一表面90の平面106か
ら離れなくなる点までウェブが引っ張られるまで、ひずみにより誘発されるかな
りの応力を受けない。平面102および106が最早離れていない点では、ウェ
ブ80は、実質的に平らな有孔ウェブとして挙動し始める。
【0081】 伸長していないエラストマー状ウェブの、図8Aにおけるウェブの全体的な深
さ「D」と、図8Aにおけるフィルム厚さ「T」の比を考えることは有意義であ
る。比D/Tは引張比と呼ぶことができ、本発明の成形工程により、フィルムが
第一表面の平面から外に引っ張られる量と関係がある。本出願者は、一般的に、
引張比の増加により、第二表面が第一表面からより遠くに配置されるので、引裂
き耐性が増加すると考える。
【0082】 理論に捕らわれたくはないが、ウェブ80が引っ張られた、または伸長された
場合、本発明のエラストマー層101により、連続的なウェブを形成する相互接
続部材の基底部81が連続的な第一表面90で伸長される。表皮層103は、応
力が加えられるにも関わらず、ウェブの立体的な性質を維持するのに役立ち、連
続的な第一表面90上のひずみおよびその結果生じる一次開口部71の変形を、
不連続的な第二表面から少なくとも部分的に引き離し、それによって第二開口部
72におけるひずみを最少に抑える。従って、少なくとも第二開口部が第一表面
の平面に入り始めるまで、ウェブの連続的な第一表面でひずみにより誘発される
応力が、不連続的な第二表面上の引裂き開始箇所における潜在的なひずみにより
誘発される応力から実質的に分離される。この、ウェブのひずみにより誘発され
る応力が、第二開口部におけるひずみにより誘発される応力から実質的に引き離
される、または分離されることにより、開口部における引裂き開始によりウェブ
を破損することなく、ウェブの400%以上までの反復および持続するひずみが
許容されるので、ウェブの信頼性が著しく向上する。
【0083】 図9〜11の顕微鏡写真は、図8A〜8Cに図式的に示す機構を視覚的に説明
すると考えられる。図9は、本発明の方法により形成されたウェブの第一表面お
よび一次開口部を示す光学顕微鏡写真である。形成されたばかりの、伸長されて
いない構造で、図9に示すウェブ実施態様の連続的な第一表面は、一般的に、す
べての側面で約1mmの間隔を置いて配置された1mm平方の一次開口部の規則
的なパターンを形成する。図10および11は、僅かに異なった尺度で示す、図
9のウェブ実施態様の不連続的な第二表面を示す走査電子顕微鏡写真である。図
10は、一般的に伸長していない状態におけるエラストマー状ウェブの、第一表
面の平面から遠く離れた平面にある第二表面を示す。図11は、約100%伸長
した状態における、ウェブの第二表面を示す。図11に示す様に、第二開口部の
縁部は第一表面の平面から離れたままである。第二開口部のある程度の歪みが生
じているが、縁部は実質的に応力を受けていない状態にある。やはり、ウェブの
ひずみにより誘発された応力が、第二開口部でひずみにより誘発された応力から
実質的に分離されているために、ウェブの信頼性が著しく向上している。
【0084】 弾性限界を超えて伸長された、弾性が比較的低い表皮層を有する平らな多層フ
ィルムまたは繊維の特異的な弾性挙動が、上記のKrueger et al.への米国特許、
並びにSwenson et al.への米国特許第5,376,430号、1994年12月
27日公布、およびMuramoto et al.への第5,352,518号、1994年
10月4日公布、に記載されている様に、この分野で公知である。この分野で示
されている様に、表皮層の弾性限界を超えて伸長した後に回復すると、表皮層の
表面積がエラストマー層に対して増加するために、表皮層は、微視的な峰と谷の
不規則な微小構造を形成することがある。
【0085】 同様に、本発明のウェブを最初に伸長すると、伸長された部分の表皮層はその
弾性限界を超える応力を受けることがある。エラストマー層によりウェブはその
応力をかける前の、巨視的な、立体的な構造に戻ることができるが、表皮層の、
弾性限界を超える応力を受けた部分は、非弾性伸長で作り出された過剰材料のた
めに、応力をかける前の構造には戻らないことがある。伸長後に回復することに
より、表皮層は微視的な峰と谷の不規則な微小構造、より一般的には図12の顕
微鏡写真に示す様な横に伸びるしわ、を形成する。しわは、相互接続部材上に、
一般的に伸長方向を横切る実質的に一様なパターンで生じ、全体的に一次開口部
の周りに放射状に配置される。ウェブに対する伸長程度に応じて、しわは、実質
的にウェブの連続的な第一表面に限られるか、またはより一般的には、実質的に
相互接続部材の全表面上に広がることがある。
【0086】 理論には捕らわれずに、横に伸びるしわは、エラストマー状ウェブにとって、
少なくとも2つの理由から有利であると考えられる。第一に、しわは、より柔ら
かい全体的な構造または感触をエラストマー状ウェブに与える。第二に、一次開
口部の周りに放射状に配置され、第二開口部に向かって伸びるしわは、使い捨て
吸収性製品の身体に接触するウェブとして使用する場合、より優れた液体処理特
性を与えることができる。
【0087】 おむつ400の形態で使い捨て吸収性製品に使用される本発明のエラストマー
状ウェブの代表的な実施態様を図13に示す。ここで使用する用語「おむつ」は
、幼児および失禁症の人が一般的に着用し、着用者の下半身の周りに着用される
衣類を意味する。しかし、本発明のエラストマー状ウェブは、失禁用ブリーフ、
トレーニングパンツ、衛生ナプキン、等の他の吸収性製品にも応用できる。図1
3に示すおむつ400は、着用者に付ける前のおむつを示す、簡素化された吸収
性製品である。しかし、無論、本発明は図13に示すおむつの特定の型または形
状に限定されるものではない。おむつの形態にある使い捨て吸収性製品の特に好
ましい代表的な実施態様は、ここに参考として含めるBuell et al.の米国特許第
5,151,092号、1992年9月29日公布、に開示されている。
【0088】 図13は、おむつ400の収縮していない(すなわち、弾性により誘発される
収縮をすべて取り除いた)状態を示す、構造の一部を切り取っておむつ400の
構造を見易くした透視図である。おむつ400の、着用者と接触する部分が見え
る様にしてある。図13に示すおむつ400は、液体透過性トップシート404
、トップシート404に接合した液体不透過性バックシート402、およびトッ
プシート404とバックシート402の間に配置された吸収性コア406を含ん
でなる。他の構造的特徴、例えば弾性脚覆い部材およびおむつを着用者の所定の
位置に固定するための固定手段、も包含することができる。
【0089】 トップシート404、バックシート402、および吸収性コア406は、様々
な良く知られている配置に組み立てることができ、好ましいおむつ構造は、ここ
に参考として含めるBuellの米国特許第3,860,003号、1975年1月
14日公布、に一般的に開示されている。あるいは、ここで使い捨ておむつ用に
好ましい構造は、Aziz et al.への米国特許第4,808,178号、1989
年2月28日公布、Lawsonへの米国特許第4,695,278号、1987年9
月22日公布、およびForemanへの米国特許第4,816,025号、1989
年3月28日公布、にも開示されており、これらの特許の開示をここに参考とし
て含める。
【0090】 図13は、トップシート404およびバックシート402が共に伸長でき、一
般的に吸収性コア406の寸法より大きい長さおよび幅寸法を有する、おむつ4
00の代表的な実施態様を示す。トップシート404は、バックシート402に
重なって接合し、おむつ400の周辺部を形成している。周辺部はおむつ400
の外周または縁部を限定する。周辺部は末端縁部401および縦方向縁部403
を含んでなる。
【0091】 バックシート402の大きさは、吸収性コア406のサイズおよび選択される
正確なおむつデザインによって決められる。好ましい実施態様では、バックシー
ト402は変形した砂時計の形状を有し、おむつの全周辺部の周りで、吸収性コ
ア406を超えて少なくとも約1.3センチメートル〜約2.5センチメートル
(約0.5〜約1.0インチ)の最小距離伸びている。
【0092】 トップシート404およびバックシート402は、いずれかの好適な様式で接
合される。ここで使用する用語「接合する」は、トップシート404をバックシ
ート402に直接固定することにより、トップシート404をバックシート40
2に直接接合する構造、およびトップシート404を中間部材に固定し、その中
間部材をバックシート402に固定することにより、トップシート404をバッ
クシート402に間接的に接合する構造を包含する。好ましい実施態様では、ト
ップシート404およびバックシート402は、おむつの周辺部で、取付手段(
図には示していない)、例えば接着剤または他のこの分野で公知の取付手段、に
より互いに直接固定される。例えば、接着剤の一様な連続層、接着剤のパターン
化された層、または接着剤の分離した線または点の列を使用してトップシート4
04をバックシート402に固定することができる。
【0093】 末端縁部401は腰区域を形成し、腰区域は、好ましい実施態様では、一対の
エラストマー状サイドパネル420を含んでなり、サイドパネルは、広げた構造
のおむつ400の末端縁部401から横方向に伸びている。好ましい実施態様で
は、エラストマー状サイドパネル420は本発明のエラストマー状ウェブを含ん
でなる。特に好ましい実施態様では、エラストマー状サイドパネルとして使用す
る場合、本発明のウェブをさらに加工して複合材料ラミネートを形成し、この分
野で公知の方法、例えば接着剤結合により、ウェブを、ウェブの片側、好ましく
は両側で繊維状不織材料と接着し、柔らかい、しなやかな弾性付与部分を形成す
る。
【0094】 本発明の複合材料ラミネートに使用するのに好適な繊維状不織材料は、合成繊
維(例えばポリプロピレン、ポリエステル、またはポリエチレン)、天然繊維(
例えば木材、綿、またはレーヨン)、または天然および合成繊維の組合せから形
成された不織ウェブを包含する。好適な不織材料は、様々な製法、例えばカージ
ング、スパン−ボンディング、ハイドロ−エンタングリング、その他の、不織材
料の当業者には公知の製法により形成することができる。現在好ましい繊維状材
料はカージング加工したポリプロピレン、Simpsonville, S.C.のFiberwebから市
販、である。
【0095】 繊維状不織材料は、この分野で公知の様々な方法のいずれかにより、エラスト
マー状ウェブに結合することができる。好適な結合方法には、例えば接着剤の一
様な連続層、接着剤のパターン化された層、または接着剤の分離した線、らせん
、または点の列を使用するなどの接着剤結合、または熱接着、圧力接着、超音波
接着、動的機械的接着、または他の、この分野で公知の好適な取付手段またはこ
れらの取付手段の組合せが挙げられる。代表的な結合方法は、ここに参考として
含める発明者としてAziz et al.の名前による、「不織有孔フィルムカバーシー
ト を有する吸収性製品」と題するPCT出願第WO93/09741号、19
93年5月27日公開、にも記載されている。
【0096】 繊維状不織材料に結合した後、複合材料ウェブには、結合した不織材料の弾性
が比較的低いために、エラストマー性が低くなる傾向がある。不織材料をより弾
性的にし、複合材料ラミネートに弾性を復活させるために、上記のBuell et al.
の’092特許、並びに上記のWeber et al.の’897、Buell et al.の’79
3、およびWeber et al.の’679特許に記載されている様な、漸進的延伸によ
り「ゼロひずみ」ラミネートに弾性付与するために使用する方法および装置によ
り、複合材料ウェブを加工することができる。これによって得られる弾性付与さ
れた「ゼロひずみ」複合材料ウェブは、吸収性衣類で、長期間の使用に対して、
柔らかい布地状の感触および快適な適合性を与える。
【0097】 サイドパネル420は、この分野で公知のいずれかの好適な様式でおむつに接
合することができる。例えば、図13に示す様に、サイドパネル420は取付手
段(図には示していない)、例えば接着剤、またはこの分野で公知の他のいずれ
かの取付手段により、バックシート402に直接固定することができる。サイド
パネル420に特に好ましい構造を図14に示すが、この構造は、共に譲渡され
た、審査中の、LaVon et al.による米国特許出願第08/707,346号、1
996年9月3日提出、および第08/155,048号、1993年11月1
9日提出、に、より詳細に記載されており、両方の開示をここに参考として含め
る。
【0098】 図14に示す様に、サイドパネル420は好ましくは2個のウェブまたは細片
421および422を含んでなる。細片421および422は、2個の分離した
細片でよく、あるいはこれらの細片は単一の細片を前縁部424で折り曲げ、得
られた2個の細片の長さを平行にならない様にずらすことにより形成することが
できる。2個の分離した細片を使用する場合、好適な接着剤を使用し、前縁部4
24で互いに接着させ、同時にテープタブ423に接着することができる。サイ
ドパネル420はバックシート402に、結合区域425で、いずれかの好適な
様式で、特に上記のLaVon et al.の’346特許出願に開示されている様に結合
させることができる。サイドパネルの対は同一である必要はないが、互いに鏡像
の関係にあるのが好ましい。
【0099】 テープ固定具、例えばテープ423、は、典型的には少なくとも一対のエラス
トマー状サイドパネル420に付け、着用者の上におむつを保持するための固定
手段を与える。テープタブ固定具はこの分野で良く知られているもの、例えば上
記のBuell’特許およびここにその開示を参考として含めるBuellへの米国特許第
3,848,594号、1974年11月19日公布、に記載されている固定テ
ープ、でよい。
【0100】 本発明の他の弾性部材(図には示していない)は、おむつ400の周辺部に隣
接して配置することができる。弾性部材は、弾性部材がおむつ400を着用者の
脚に対して引っ張り、保持する様に、各縦方向縁部403に沿っているのが好ま
しい。さらに、弾性部材をおむつ400の末端縁部401の片方または両方に隣
接して配置し、脚覆いと共に、または脚覆いではなく、腰バンドを与えることが
できる。例えば、好適な腰バンドは、ここにその開示を参考として含める、Kiev
it et al.への米国特許第4,515,595号、1985年5月7日公布、に
記載されている。さらに、弾性的に伸縮し得る弾性部材を有する使い捨ておむつ
を製造するのに好適な方法および装置が、ここにその開示を参考として含める、
Buellへの米国特許第4,081,301号、1978年3月28日公布、に記
載されている。
【0101】 弾性部材は、通常の拘束されていない構造で、弾性部材がおむつ400を効果
的に収縮する、または引き寄せる様に、弾性的に収縮できる状態でおむつ400
に固定する。弾性部材は、少なくとも2種類の方法で、弾性的に収縮できる状態
で固定することができる。例えば、おむつ400が収縮していない状態にある間
に、弾性部材を伸長し、固定することができる。さらに、例えばひだを付けるこ
とによりおむつ400を収縮させ、弾性部材が弛緩した、または伸長していない
状態にある間に弾性部材をおむつ400に固定し、接続することができる。弾性
部材はおむつ400の長さの一部に沿って伸びることができる。あるいは、弾性
部材は、おむつ400の全長に、あるいは弾性的に収縮し得る線を与えるのに好
適な他のいずれかの長さに沿って伸びることができる。弾性部材の長さはおむつ
のデザインによって決められる。
【0102】 弾性部材は、どの様な構造でもよい。例えば、弾性部材の幅は約0.25ミリ
メートル(0.01インチ)〜約25ミリメートル(1.0インチ)以上で変え
ることができ、弾性部材は、弾性材料の単一ストランドを含んでなるか、または
弾性材料の何本かの平行した、または平行していないストランドを含んでなるこ
とができ、あるいは弾性部材は長方形または曲線的でもよい。さらに、弾性部材
はこの分野で公知の幾つかの方法のいずれかによりおむつに固定することができ
る。例えば、様々な結合パターンを使用して弾性部材をおむつ400に超音波結
合する、熱および圧力でシールする、あるいは弾性部材をおむつ400に単純に
糊付けすることができる。
【0103】 図13に示す様に、吸収性コア406は、好ましくは液体配分部材408を包
含する。図13に示す様な好ましい構造では、吸収性コア406は、液体配分部
材408と液体に関して連絡し、液体配分部材408とトップシート404の間
に配置された獲得層または部材410を包含する。獲得層または部材410は、
ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレンを包含する合成繊維、綿ま
たはセルロースを包含する天然繊維、その様な繊維の混合物の、不織の、または
織ったウェブを包含する幾つかの異なった材料、または同等の材料またはその様
な材料の組合せを含んでなる。
【0104】 使用の際、背面腰バンド区域を着用者の腰の下に配置し、前面腰バンド区域が
着用者の前に配置される様に、おむつ400の残りの部分を着用者の脚の間を通
して引っ張ることにより、400を着用者に取り付ける。次いで、エラストマー
状サイドパネルを快適に適合する様に必要に応じて伸ばし、テープタブまたは他
の固定具を、好ましくはおむつ400の外側に面した区域に固定する。本発明の
エラストマー状ウェブを含んでなるサイドパネル420を有することにより、お
むつはいろいろな大きさの子供に、密着し、快適に適合し、呼吸し得る様式で使
用することができる。
【0105】 本発明のエラストマー状ウェブを含んでなる衣類の好ましい実施態様として使
い捨ておむつを示したが、本開示は使い捨ておむつに限定するものではない。他
の使い捨て衣類も本発明のエラストマー状ウェブを様々な部分に取り入れ、快適
性、適合性および呼吸可能性を加えることができる。また、耐久性衣類、例えば
下着や水着、も本発明のエラストマー状ウェブの耐久性のある、多孔質で伸長し
得る特徴を効果的に活用できると考えられる。
【0106】 本発明の多層フィルム120は、従来の共押出フィルム製造装置で多層フィル
ムを製造するための従来の手順を使用して加工することができる。一般的に、こ
こに参考として含めるAllan A. Griff(Van Nostrand Reinhold-1976)による「Pl
astics Extrusion Technology」2nd Ed.に両方共記載されているキャストまたは
ブロー成形フィルム押出法を使用して、重合体をフィルムに溶融加工することが
できる。キャストフィルムは、線状のスロットダイを通して押し出される。一般
的に、平らなウェブは大型の回転している、研磨した金属ロール上で冷却させる
。ウェブは急速に冷却し、第一ロールから剥がされ、1個以上の補助ロールの上
を通過し、次いで一連のゴム被覆した引取または「たぐり」ロールを通り、最後
に巻き取り装置に送られる。
【0107】 ブロー成形フィルム押出では、溶融物が薄い輪状ダイ開口部を通して上方向に
押し出される。この製法は管状フィルム押出とも呼ばれる。空気はダイの中央を
通して導入され、チューブを膨らませ、膨脹させる。こうして移動する気泡が形
成され、内部空気圧を調整することにより、一定の大きさに保持される。チュー
ブを取り囲む1個以上の冷却リングを通して吹き出される空気により、フィルム
のチューブを冷却する。次いで、チューブを一対の引取ロールを通して平らにし
たフレームの中に引き取ることにより、フィルムを平らにし、巻き取り装置に送
る。
【0108】 共押出製法は、多層フィルム構造を達成するのに、2基以上の押出機および共
押出供給ブロックまたは多マニホルドダイ機構またはこれら2つの組合せを必要
とする。ここに参考として含める、それぞれ1979年5月1日および1980
年4月8日公布の、どちらもCloerenへの米国特許第4,152,387号およ
び第4,197,069号は、共押出の供給ブロック原理を開示している。複数
の押出機が供給ブロックに接続されており、供給ブロックは可動式流れ分割装置
を使用し、個々の流路を通過する重合体の体積に正比例して該流路の幾何学的構
造を変化させる。流路は、それらの合流点で、材料が同じ流量および圧力で一緒
に流れ、界面応力および流れの不安定性が排除される様に設計されている。材料
が供給ブロック中で合流すると、材料は単一のマニホルドダイ中に複合材料構造
として流れ込む。その様な製法では、材料の溶融粘度および溶融温度の差があま
り大きくならないことが重要である。さもなくば、ダイ中の流れが不安定になり
、多層フィルム中の層厚さ配分が制御し難くなる。
【0109】 供給ブロック共押出に代わる方法は、上記の米国特許第4,152,387号
、第4,197,069号、並びにここに参考として含める第4,533,30
8号、1985年8月6日にCloerenに公布、に記載されている様な多マニホル
ドまたは翼ダイ(vane die)である。供給ブロック機構では溶融物流がダイ本体に
入る前に外側で合流するのに対し、多マニホルドまたは翼ダイでは、各溶融物流
がダイ中に独自のマニホルドを有し、そこで重合体がそれぞれのマニホルド中で
独立して広がる。溶融物流は、ダイ出口の近くで各溶融物流とダイの全幅で密に
混合される。可動翼は、各流路の出口を、そこを通って流れる材料の体積に正比
例して調整し、溶融物が同じ線流量、圧力および所望の幅で一緒に流れる様にす
る。
【0110】 重合体のメルトフロー特性および溶融温度は広範囲に変化するので、翼ダイを
使用することには幾つかの優位性がある。ダイ自体を熱的に隔離することができ
るので、溶融温度が大きく、例えば175°F(80℃)まで、異なる重合体を
一緒にに処理できる。
【0111】 翼ダイ中の各マニホルドは、特定の重合体に専用に設計し、製作することがで
きる。従って、各重合体の流れは、多の重合体によって加えられる力ではなく、
そのマニホルドの設計によってのみ影響を受ける。これによって、溶融粘度が大
きく異なる材料を多層フィルムに共押出することができる。さらに、翼ダイは個
々のマニホルドの幅を適応させることができるので、内側層を外側層により完全
に取り囲み、露出した縁部を残さないことができる。上記の特許は、供給ブロッ
ク機構と翼ダイをくみあわせ、より複雑な多層構造を達成する方法も開示してい
る。
【0112】 本発明の多層フィルムは、2個以上の層を含んでなり、層の少なくとも1個を
エラストマー状にすることができる。複数のエラストマーを使用し、各エラスト
マー層を1または2個の表皮層に接合することも考えられる。3層フィルムでは
、コア層101は対向する第一および第二側面を有し、一方の側面は、ウェブに
応力を作用させる前に、実質的に連続的に各外側表皮層103の片側に接合され
る。図4に示す多層フィルム120の様な3層フィルムは、フィルム総厚の約1
0〜90%を占めることができる中央のエラストマー状コア101を含んでなる
のが好ましい。外側表皮層103は、一般的に同一であり(ただし、これが必要
という訳ではない)、フィルム総厚の約5〜45%を占めることができる。エラ
ストマー層は、一般的に接着剤を使用せずに1または2個の表皮層に実質的に接
合されるが、接着剤または結合層を使用して層間の密着性を強化することができ
る。結合層は、使用する場合、それぞれフィルム総厚の約5〜10%を占めるこ
とができる。
【0113】 多層エラストマー状フィルムを共押出した後、好ましくは成形構造に供給して
孔を開け、冷却させ、それによって本発明の、巨視的に膨脹させた、立体的な有
孔エラストマー状ウェブを製造する。一般的に、その様なフィルムを成形スクリ
ーンまたは他の成形構造に対して真空により吸引し、フィルムの外側を向けて配
置された表面上に空気または水流を通すことにより、フィルムを成形することが
できる。その様な製法は、どちらもここに参考として含める上記のRadel et al.
の特許並びに米国特許第4,154,240号、Lucas et al.に公布、に記載さ
れている。あるいは、立体的なエラストマー状ウェブの成形は、ここに参考とし
て含める、共に譲渡された米国特許第4,695,422号、Curro et al.に公
布、に記載されている様に、液体流を十分な力および質量フラックスで作用させ
、ウェブ形成を引き起こすことによっても達成できる。あるいは、ここに参考と
して含める、共に譲渡されたKoger et al.への米国特許第4,552,709号
、に記載されている様にしてフィルムを形成することもできる。好ましくは、こ
こに参考として含める、共に譲渡された、どちらもMullane, Jr.への米国特許第
4,878,825号および第4,741,877号に開示されている様に、成
形構造を流体圧示差区域に支持する方法により、エラストマー状ウェブを一様に
巨視的に膨脹させ、孔を開ける。
【0114】 図には示していないが、織り上げたワイヤ支持構造を有する従来の成形スクリ
ーンを使用する本発明の方法も、本発明の範囲内に入るウェブを形成する。織っ
たワイヤ成形スクリーンのワイヤ交差部は、第一表面に波形パターンを有する巨
視的に膨脹させた、立体的なウェブを製造し、波形はスクリーンのワイヤ交差部
に対応する。しかし、波形は、一般的に第二表面の平面から離れた、第一表面の
平面内にとどまる。相互接続部材の断面は、全体的に上方向に凹形状のままであ
り、相互接続部材の相互接続側壁の末端は、実質的に第二表面の平面内に二次開
口部を形成する。
【0115】 特に好ましい成形構造は、図15に示す様な光エッチングしたラミネート構造
を含んでなり、この図は、図2に一般的に示す型のプラスチックウェブの形成に
使用する型の光エッチングしたラミネート構造の、拡大し、部分的に区切った透
視図を示す。ラミネート構造30は、好ましくは上記のRadel et al.の特許の開
示に全体的に従って構築され、個々の薄層31,32および33を含んでなる。
図3を図2に示すエラストマー状ウェブ80と比較することにより、エラストマ
ー状ウェブ80の平面102にある一次開口部71が、光エッチングしたラミネ
ート構造30の最も上の平面62にある開口部61に対応していることが分かる
。同様に、エラストマー状ウェブ80の平面106にある開口部72は、光エッ
チングしたラミネート構造30の最も下の平面64にある開口部63に対応して
いる。
【0116】 最も上の平面62に位置する光エッチングしたラミネート構造30の最も上の
表面は、本発明の範囲から離れることなく、突起48の微視的パターンを有する
ことができる。これは好ましくは、表面変形の所望の微視的パターンに対応する
レジスト塗料を平らな光エッチングした薄層31の最上側に塗布し、次いで第二
の光エッチング工程を開始することにより達成できる。第二光エッチング工程に
より、五角形開口部、例えば開口部41を限定する相互接続素子の最も上の表面
上に突起48の微視的パターンを有する薄層31が形成される。突起の微視的パ
ターンは、第一表面の平面から第一表面を実質的に除去しない。第一表面は、巨
視的な尺度で認識され、突起は微視的な尺度で認識される。その様な突起48の
パターンを最上層の上に有するラミネート構造の構築は、上記のAhr et al.の特
許に一般的に開示されている。
【0117】 図2に一般的に示す型のラミネート構造を構築する方法は、上記のRadel et a
l.の特許に開示されている。光エッチングしたラミネート構造は、好ましくは従
来の技術によりロール状に巻き、図16に一般的に示す様な管状成形部材520
を形成し、対向する末端を、一般的にRadel et al.の開示に従って接合し、継ぎ
目の無い管状成形部材520を製造する。
【0118】 管状成形部材520の最も外側の表面524は、それと接触する多層エラスト
マー状ウェブの形成に使用され、管状部材の最も内側の表面522は、成形作業
の際にプラスチックウェブとは接触しない。本発明の好ましい実施態様では、管
状部材は、上記のLucas et al.の特許に詳細に記載されている型式の製法でデボ
ス/孔開け加工シリンダー555上の成形表面として使用することができる。該
特許に記載されている型の特に好ましい装置540を図17に図式的に示す。こ
の装置は、デボス加工および孔開け手段543,および一定張力フィルム前進お
よび巻き取り手段545を包含し、巻き取り手段は、所望により、ここに参考と
して含める米国特許第3,674,221号、1972年7月4日にRiemersma
に公布、に開示されている装置の対応する部分と実質的に同等で、実質的に同等
に機能することができる。装置540の機能的部材に関して備えていなければな
らないフレーム、ベアリング、支持体、等は、本発明を簡単にし、より明瞭に開
示するために詳細には図示または説明しないが、その様な詳細はプラスチックフ
ィルム加工機の当業者には明らかである。
【0119】 簡単に説明すると、図17に図式的に示す装置540は、例えば共押出装置5
59から熱可塑性フィルム550のリボンを連続的に受け取り、そのリボンをデ
ボス加工し、穴を開けたフィルム551に加工する手段を含んでなる。フィルム
550は、冷却前に真空成形される様に、共押出工程から直接、まだその熱可塑
性温度より上にある間に供給されるのが好ましい。あるいは、フィルム550は
、フィルムの片方の表面に熱風を吹き付けて加熱しながら、フィルムの反対側の
表面のすぐそばに真空を作用させることができる。フィルム550を十分に調整
してフィルムのしわ形成および/または巨視的な伸長を実質的に避けるために、
装置540は、温度がフィルムの熱可塑性温度よりも高い区域の上流および下流
の両方で、フィルムに一定の機械方向張力を維持する手段を含んでなるが、その
区域では、フィルムを巨視的に伸長する傾向がある機械方向および機械を横切る
方向の張力が実質的に存在しない。張力は、熱可塑性フィルムのリボン走行を制
御し、円滑にするために必要であり、ゼロ張力区域は、フィルムをデボス加工し
、孔開けするのに十分に高い温度にある区域中のフィルムから得られる。
【0120】 図17に示す様に、デボス加工および孔開け手段543は、回転し得る様に取
り付けた、閉じた末端580を有するデボス加工孔開けシリンダー555、回転
しない三重真空マニホルド機構556および所望により使用する熱風ジェット手
段(図には示していない)を包含する。三重真空マニホルド機構556は、3個
のマニホルド561、562および563を含んでなる。図17には、動力によ
り回転するリード−オフ冷却ロール566および冷却ロールにより駆動される軟
質面ロール(例えば低密度ネオプレン)も示す。簡単に説明すると、3個の真空
マニホルドにおける真空度を独立して制御する手段(図には示していない)を備
えることにより、デボス加工−孔開けシリンダー555の周囲を部分的に移動す
るフィルムの熱可塑性リボンは、マニホルド561による第一レベルの真空、マ
ニホルド562による第二レベルの真空、およびマニホルド563による第三レ
ベルの真空に順序さらされる。以下により詳細に説明する様に、マニホルド56
1によりフィルムに作用する真空は、フィルム中の上流張力を維持することがで
き、マニホルド562により作用する真空は、フィルムに穴を開けることができ
、マニホルド563により作用する真空は、フィルムをその熱可塑性温度より低
い温度に冷却し、その中に下流張力を確立することができる。所望により、デボ
ス加工−孔開けシリンダー555の表面に接触するフィルムは、真空マニホルド
562に到達する前に、この分野で良く知られている(従って、図には示してい
ない)手段により予備加熱し、デボス加工操作の際に、耐流動性重合体を含んで
なるプラスチックフィルムを順応し易くすることができる。冷却ロール566と
軟質面ロール567の間のニップ570は、表面上だけ負荷をかけているが、こ
れは、高圧では上記の様式でフィルムに形成した立体的な凹凸を平らにしてしま
う恐れがあるためである。しかし、ニップ570における表面上の圧力でも、マ
ニホルド563により作用する真空は下流の張力(すなわちロールの巻き取り張
力)をデボス加工−孔開けシリンダー555のデボス加工−孔開け部分から隔離
するのに役立ち、ニップ570がデボスおよび孔開け加工されたフィルムをデボ
ス加工−孔開けシリンダー555から引き離すことができる。その上、真空によ
り吸引され、フィルムを通過してマニホルド563に入る周囲の空気は通常、フ
ィルムを熱可塑性温度より低い温度に冷却し、図17で矢印573、574によ
り示す様に冷却ロールを通過する冷却剤により、より厚いフィルムを処理するか
、または高速度で運転することができる。
【0121】 デボス加工および孔開け手段543は、回転できる様にデボス加工−孔開けシ
リンダー555、シリンダー555を制御された周速度で回転させる手段(図に
は示していない)、デボス加工−孔開けシリンダー555の内側にある、回転し
ない三重真空マニホルド機構556、三重マニホルド機構556を構成する3個
の真空マニホルド561、562および563の内側に調整されたレベルの真空
を作用させるための手段(図には示していない)、および所望により使用する熱
風ジェットマニホルド(図には示していない)を含んでなる。デボス加工−孔開
けシリンダー555は、上記のLucas et al.の特許の開示に一般的に従って構築
することができるが、そこに開示されている有孔管状成形表面を、本発明の管状
ラミネート成形表面で置き換える。
【0122】 まとめると、デボス加工−孔開けシリンダー555の中に位置する第一真空マ
ニホルド561および第三真空マニホルド563により、走行するフィルムのリ
ボン中に実質的に一定した上流および下流張力をそれぞれ維持することができ、
デボス加工−孔開けシリンダー555中の第二真空マニホルド562に隣接する
フィルムの中間部分は、張力を無効にする熱および真空にさらされ、フィルムの
デボス加工および孔開けを行う。
【0123】 開示する光エッチングしたラミネート構造の好ましい用途は上記の共に譲渡さ
れた、Lucas et al.に公布された特許に一般的に概説されているが、本発明の光
エッチングしたラミネート成形構造は、本発明の立体的なプラスチック構造を直
接形成するのに同様に容易に応用できると考えられる。その様な手順では、加熱
された液体プラスチック材料、典型的には熱可塑性樹脂、を成形表面に直接塗布
し、加熱された液体プラスチック材料に十分大きな空気差圧を作用させ、該材料
を有孔ラミネート成形表面の画像に適合させ、液体材料を固化させ、次いで立体
的なプラスチック構造を成形表面から引き離す。
【0124】 図2に一般的に示すウェブ実施態様は本発明の特に好ましい実施態様を代表す
るが、本発明のウェブ構造内に、例えば二次、三次、等のどの様な数の相互接続
部材でも使用できる。その様な構造の例を図18に示すが、この図は、上方向に
凹形状の断面を有する相互接続部材の変形をも示す。図18に示す開口部網目構
造は、ウェブ300の最上部平面307で相互接続された一次相互接続素子、例
えば素子302、303、304および305、を含んでなり、該開口部は、中
間平面314で、二次相互接続部材313により、二次開口部310および31
1にさらに小分割されている。一次開口部310は、ウェブ300中のさらに低
い平面325で、三次相互接続部材320により、さらに小さな二次開口部32
1および322にさらに小分割されている。図18の区分線19−19に沿って
見た図19から分かる様に、平面314および325は、一般的に最上部の平面
307および最も下の平面330に対して平行であり、それらの平面の中間に位
置する。
【0125】 図17および18に示すウェブ実施態様で、一次および二次相互接続部材は、
交差する三次相互接続部材、例えば三次相互接続部材320、にさらに接続され
ているが、この三次相互接続部材は、それらの長さに沿ってやはり一般的に上方
向に凹形状の断面を示す。交差する一次、二次および三次相互接続部材は、第二
表面332の平面330でそれぞれ実質的に同時に終わっており、ウェブの第二
表面で複数の開口部または窓、例えば窓370、371および372、を形成す
る。ウェブ300の第一および第二表面の間に位置する相互接続された一次、二
次および三次相互接続部材は、ウェブの第一表面331にある一次開口部、例え
ば開口部301、のそれぞれを、ウェブの第二表面332にある複数の二次開口
部、例えば開口部370、371および372と接続する、閉じた網目構造を形
成することは明らかである。
【0126】 無論、本発明のウェブに使用されている、一般的に上方向に凹形状を有する相
互接続部材は、それらの全長に沿って実質的に直線的でよい。あるいは、これら
の相互接続部材は曲線状でも、2個以上の実質的に直線的な断片を含んでいても
、あるいはそれらの長さのいずれかの部分に沿って所望の方向に向いていてもよ
い。相互接続部材同士が互いに同等である必要はない。さらに、上記の形状は、
どの様な所望の様式で組み合わせ、どの様な所望のパターンでも形成することが
できる。最終的に選択した形状に関係なく、相互接続された相互接続部材のそれ
ぞれの長さに沿って存在する上方向に凹形状の断面は、本発明のウェブに弾性並
びに立体的な支えを与える。
【0127】 当業者には明らかな様に、本発明の精神および範囲から離れることなく、様々
な変形および修正が可能である。例えば、ウェブの予め決められた部分が液体透
過を阻止できる様な本発明のウェブを製造したい場合、その第二表面でウェブの
開口部の潰れを引き起こさずにデボス加工作業を行うことが有利である。それぞ
れここに参考として含める、共に譲渡された米国特許第4,395,215号、
1983年7月26日にBishopに公布、および共に譲渡された米国特許第4,7
47,991号、1988年5月31日にBishopに公布、は、一様にデボス加工
されているが、予め決められた区域にのみ開口部を有する、立体的に膨脹したフ
ィルムを製造できる管状成形構造を構築する方法を詳細に開示している。
【0128】 ここに記載する説明により、当業者は本発明を多くの、様々な形態で実行する
ことができると考えられる。下記の代表的な実施態様および分析方法は、体温に
おける有利な弾性信頼性および本発明の特に好ましいエラストマー状材料のロー
ション耐性を例示する目的に記載する。
【0129】試験方法 A.引張強度および破断点伸び この方法により測定される特性は、エラストマー状フィルムの伸長性に相関さ
せることができる。これらの特性は、吸収性製品、特にパンツ式おむつ、トレー
ニングパンツ、固定具付きおむつ、または他の成人用の、着用時に実質的に伸長
される吸収性衣類、に使用するのに好適な材料の選定に関連する。 この試験には、Instron Engineering Corp., Canton, MAまたはSINTECH-MTS S
ystems Corporation, Eden Prairie, MNから市販の引張試験機を使用する。フィ
ルムをMD(フィルムの機械方向)で1”幅xCD(MDから90°の角度にあ
る横断方向)で4”長さの試験片に切断する。計器をコンピュータに接続し、試
験速度および他の試験パラメータを制御し、データを集め、計算し、報告する。
フィルムの引張応力−ひずみ特性は、ASTM法D882−83により測定する
。これらの特性は室温(約20℃)で測定する。手順は下記の通りである。
【0130】 (1)試験用に適当なつかみ部およびロードセルを選択する。つかみ部は試料を
取り付けるのに十分な幅を有するべきであり、典型的には1”幅のつかみ部を使
用する。ロードセルは、試験試料から来る引張応答が、使用するロードセルの容
量または負荷範囲の25%〜75%になる様に選択し、典型的には50lbロー
ドセルを使用する。 (2)製造業者の指示に従って計器を校正する。 (3)ゲージの長さを2”に設定する。 (4)製造業者の指示に従って、試料をつかみ部の平らな表面に配置する。 (5)クロスヘッド速度を20”/分の一定速度に設定し、同時にデータを集め
る。 (6)破断点伸び、100%および200%における負荷を包含する引張特性を
計算し、報告する。
【0131】B.2サイクルヒステリシス試験 この方法により測定される特性は、製品を最初に使用する時に、消費者がサイ
ドパネル、腰バンド、または他の弾性構成部品からどの様な力を感じるか、およ
び着用した後に製品がどの様に適合するかに相関させることができる。 この試験には、Instron Engineering Corp., Canton, MAまたはSINTECH-MTS S
ystems Corporation, Eden Prairie, MNから市販の引張試験機を使用する。フィ
ルムをMDで1”幅xCDで4”長さの試験片に切断する。計器をコンピュータ
に接続し、試験速度および他の試験パラメータを制御し、データを集め、計算し
、報告する。2サイクルヒステリシスは室温で測定する。手順は下記の通りであ
る。
【0132】 (1)試験用に適当なつかみ部およびロードセルを選択する。つかみ部は試料を
取り付けるのに十分な幅を有するべきであり、典型的には1”幅のつかみ部を使
用する。ロードセルは、試験試料から来る引張応答が、使用するロードセルの容
量または負荷範囲の25%〜75%になる様に選択し、典型的には50lbロー
ドセルを使用する。 (2)製造業者の指示に従って計器を校正する。 (3)ゲージの長さを2”に設定する。 (4)製造業者の指示に従って、試料をつかみ部の平らな表面に配置する。 (5)クロスヘッド速度を20”/分の一定速度に設定する。 (6)2サイクルヒステリシス試験を開始し、同時にデータを集める。2サイク
ルヒステリシス試験は、下記の工程を有する。 a)20”/分の一定速度で200%伸長させる。 b)その位置に30秒間保持する。 c)20”/分の一定速度で0%伸長に行く。 d)その位置に60秒間保持する。 e)20”/分の一定速度で50%伸長させる。 f)その位置に30秒間保持する。 g)0%伸長に行く。 (9)200%伸長における応力緩和およびひずみ%を包含する特性を計算し、
報告する。
【0133】C.持続負荷応力緩和試験 この方法は、材料の強制緩和に抵抗する能力を測定し、100°F(体温に近
い)における吸収性製品の最大着用時間にわたって持続的に適合させる。この方
法により測定される特性は、体温で特定の時間着用した後に、消費者がサイドパ
ネル、腰バンド、または他の弾性構成部品から感じる力、および製品がどの様に
適合するかに相関させることができる。 この試験には、Instron Engineering Corp., Canton, MAまたはSINTECH-MTS S
ystems Corporation, Eden Prairie, MNから市販の引張試験機を使用する。フィ
ルムをMDで1”幅xCDで2”長さの試験片に切断する。試料上に1”ゲージ
長さの印を付け、つかみ部でよりつかみ易い表面を与えるために、試料に、ゲー
ジ長さ記号の外側でテープを巻き付ける。計器をコンピュータに接続し、試験速
度および他の試験パラメータを制御し、データを集め、計算し、報告する。持続
負荷応力緩和は100°F(人間の体温に近い)で測定する。手順は下記の通り
である。
【0134】 (1)試験用に適当なつかみ部およびロードセルを選択する。つかみ部は試料を
取り付けるのに十分な幅を有するべきであり、典型的には1”幅のつかみ部を使
用する。ロードセルは、試験試料から来る引張応答が、使用するロードセルの容
量または負荷範囲の25%〜75%になる様に選択し、典型的には50lbロー
ドセルを使用する。 (2)製造業者の指示に従って計器を校正する。 (3)ゲージの長さを1”に設定する。 (4)製造業者の指示に従って、試料をつかみ部の平らな表面に配置する。 (5)クロスヘッド速度を10”/分の一定速度に設定する。 (6)持続負荷応力緩和試験を開始し、同時にデータを集める。持続負荷応力緩
和試験は、下記の工程を有する。 a)10”/分の一定速度で200%伸長させる。 b)その位置に30秒間保持する。 c)10”/分の一定速度で0%伸長に行く。 d)その位置に60秒間保持する。 e)10”/分の一定速度で50%伸長させる。 f)その位置に10時間保持する。 g)0%伸長に行く。 (7)初期および最終負荷(すなわち最終的な持続負荷)、および損失%を包含
する特性を計算し、報告する。 損失%は、10時間の持続負荷における応力緩和であり、[(サイクル2の5
0%伸長における初期負荷−10時間後のサイクル2の50%伸長における最終
的期負荷)/サイクル2の50%伸長における初期負荷]x100として表され
る。
【0135】D.ローション耐性(劣化の遅延) この試験は、塗布されたローションによる材料の劣化のために本発明のウェブ
が受ける壊滅的な破損に対する遅延時間を測定する。この時間が長い程、材料の
ローション耐性は高い。 試験は室温で相対湿度約50%で行う。供試フィルム材料をMD(フィルムの
機械方向)で3”幅xCD(MDから90°の角度にある横断方向)で3”長さ
の試験片に切断する。各試験片をCDで約100%伸長し、硬質厚紙の様な平ら
な表面に固定する。試験片は、例えばホッチキスで固定することができる。 ローションは、下記の融解した(すなわち液体の)成分、すなわちペトロラタ
ム(Witco Corporation, Greenwich, CTからPerfecta(商品名)として市販)、
ステアリルアルコール(The Procter & Gamble Company, Cincinnati, OHからCO
1897として市販)およびアロエ押出物(Madis Botanicals, Inc., South Hacken
sack, NJからKaydol中のVeragel Lipoidとして市販)を混合することにより製造
する。これらの成分の重量%を下記の表Iに示す。
【0136】 表 I 成分 重量% ペトロラタム 58 ステアリルアルコール 41 アロエ 1 ローションを温度145および165°Fに加熱し、伸長下試験片に塗布する
ために軟化させる。綿棒(例えばQ-TIP(商品名))を使用してローションの帯
を試験片の中央近くで試験片の3”幅全体に塗布する。ローションは、一方向に
塗り付け、次いで逆に戻し、同じ区域に二重に塗り、ローションで十分に覆う。
ローションの量が、試験片全体をローションの帯で覆うのに十分ではない場合、
より多くのローションを綿棒に付けて塗布を繰り返す。綿棒は試験片に強く押し
付けず、ローションを塗り付けるのに丁度よい程度にすべきである。 伸長し、ローションを塗布した試験片を、温度100°Fに設定下加熱炉中に
入れる。試験片が破損するまでの時間を測定し、記録する。破損は、元の試験片
のそれぞれが元のウェブの少なくとも2つの部分で生じる様な、ウェブ材料の完
全な破損である。
【0137】諸例 押出可能で成形可能なエラストマー状組成物は、様々な量のスチレン係エラス
トマー状共重合体、例えばShell Chemical Company, Houston, TX、から市販のK
RATON(商品名)Dシリーズ、例えばD101、またはDexco Polymers, Houston, TX
、から市販のVECTOR(商品名)シリーズ、 例えばVECTOR 6400、ビニルアレーン
樹脂、例えばNova Chemical, Inc. Monaca, PA, から市販のポリスチレンPS210
、および鉱油、例えばWitco, Greenwich, CTから市販のBRITOR(商品名)、およ
びPenrenco Company, Karns City, PA、から市販のDRAKEOL(商品名)、を混合
し、エラストマー状混合物を形成することにより製造する。平らな共押出した多
層フィルムを製造し、次いで上記の方法により、全体的に図9〜11の顕微鏡写
真に示す様な形状のエラストマー状ウェブに成形する。 共押出したフィルムは、図14に示す様な3層を含んでなる。中央のエラスト
マー層はポリスチレンおよび鉱油と混合したスチレン系トリブロック共重合体を
含んでなる。表皮層はポリオレフィン系材料を含んでなり、それぞれ典型的には
厚さが約0.0038mm(0.15ミル)である。フィルムの総厚は約0.0
9mm(3.5ミル)で、エラストマー層が厚さの約75〜90%である。単層
エラストマー状フィルムもこの分野で一般的に公知の方法により製造し、厚さが
約0.072mm(2.8ミル)のフィルムを形成することができる。これらの
フィルムを、上記の試験方法に従う適当な試料サイズに切断する。 ここで使用するのに好適なエラストマー状組成物の例を表1に示す。各成分の
量はエラストマー状組成物の重量%で表す。
【0138】 表1 エラストマー状組成物(重量%) 試料 1 2 3 % % % KRATON D1101 S−B−Sブロック共重合体 50 49.80 54.80 ポリスチレンPS210 20 20 15 鉱油(Britol 50T) 30 30 30 酸化防止剤Irganox 1010 0 0.20 0.20 およびIrgafos 168 ここでKRATON(商品名)はShell Chemical Co., Houston, TX、から市販され
ており、ポリスチレンPS210はNova Chemical, Inc. Monaca, PA, から市販され
ており、鉱油はWitco, Greenwich, CTから市販されている。
【0139】 表1のエラストマー状組成物の押出単層フィルムの物理的特性を表2、3およ
び4に示す。単層フィルムとは、表皮層と共に共押出せず、上記の様な立体的な
成形フィルムを形成するための後処理をしていない平らなフィルムである。物理
的特性は上記の試験方法により測定する。表2、3および4に示す物理的特性は
すべて等しい坪量のフィルム試料で表してある、すなわち坪量に基づいて標準化
している。表2、3および4は、表1のエラストマー状材料の、異なったレベル
の電子線(e−線)放射線で処理したフィルムの機械的特性を示す。本発明のエ
ラストマー状材料をe−線で処理することにより、高温で10時間の持続負荷に
おける応力緩和が驚く程低下することが分かる。
【0140】 表2 表1の組成物1(単層フィルム)の特性 e−線レベル(Mrad) 0 3 6 9 15 坪量(g/m2) 70 70 70 70 70 100%伸長での応力(g/in) 140 169 182 192 322 200%伸長での応力(g/in) 179 242 252 332 579 200%伸長での応力緩和(%) 16 14 16 15 21 200%伸長への第一サイクル 5 6 2 6 3 後のひずみ(%) 50%伸長での最終持続負荷 53 74 80 95 83 (g/in) 10時間持続負荷での応力緩和 31 24 25 32 20 (%) 破断点伸び% 1050 938 841 660 577
【0141】 表3 表1の組成物2(単層フィルム)の特性 e−線レベル(Mrad) 0 3 6 9 15 坪量(g/m2) 70 70 70 70 70 100%伸長での応力(g/in) 132 173 194 224 232 200%伸長での応力(g/in) 173 245 289 378 374 200%伸長での応力緩和(%) 11 12 14 15 14 200%伸長への第一サイクル 5 4 3 5 2 後のひずみ(%) 50%伸長での最終持続負荷 53 63 76 89 89 (g/in) 10時間持続負荷での応力緩和 34 32 22 21 20 (%) 破断点伸び% 1158 904 894 880 598
【0142】 表4 表1の組成物3(単層フィルム)の特性 e−線レベル(Mrad) 0 3 6 9 15 坪量(g/m2) 70 70 70 70 70 100%伸長での応力(g/in) 120 152 166 186 229 200%伸長での応力(g/in) 150 217 267 292 433 200%伸長での応力緩和(%) 8 9 9 12 11 200%伸長への第一サイクル 5 4 2 5 3 後のひずみ(%) 50%伸長での最終持続負荷 52 68 72 92 104 (g/in) 10時間持続負荷での応力緩和 28 27 27 19 20 (%) 破断点伸び% 1170 1094 1037 890 620 表2、3、および4から、e−線放射線処理のレベルが高くなるにつれて、本
発明の単層フィルムのそれぞれは、100%および200%伸長における応力に
より示される様に、モジュラスが増加することが分かる。50%における最終的
な持続負荷により示される様に、持続負荷もモジュラス増加と共に増加する。驚
くべきことに、高温で10時間の持続負荷における応力緩和は著しく低下する。
この低下は、使い捨て吸収性製品における伸長材料として使用するのに非常に有
利である。本発明の持続負荷における応力緩和が低下する特性により、例えばお
むつは、体温における長時間の適合性が良くなる。従って、たるみ、垂れ下がり
、および他の適合性の問題が低減する。
【0143】 市販の処方されたS−B−S系ブロック共重合体組成物KRATON(商品名)D210
4を本発明の2種類の材料、すなわち1)単層フィルムおよび2)ここに記載す
る方法により製造される共押出された立体的な有孔フィルム、に押し出した。下
記の表5は単層フィルムの機械的特性を示し、下記の表6は共押出した有孔フィ
ルムの機械的特性を示す。
【0144】 表5 KRATON(商品名)D2104の単層フィルムの特性 e−線レベル(Mrad) 0 3 6 9 15 坪量(g/m2) 70 70 70 70 70 100%伸長での応力(g/in) 86 101 120 129 146 200%伸長での応力(g/in) 109 140 174 186 225 200%伸長での応力緩和(%) 5 5 5 4 5 200%伸長への第一サイクル 6 4 5 5 3 後のひずみ(%) 50%伸長での最終持続負荷 38 45 49 67 70 (g/in) 10時間持続負荷での応力緩和 34 29 24 13 18 (%) 破断点伸び% 1103 1016 997 566 410
【0145】 表6 立体的な共押出した有孔フィルムの特性 e−線レベル(Mrad) 0 3 6 9 15 坪量(g/m2) 90 90 90 90 90 100%伸長での応力(g/in) 127 137 155 154 175 200%伸長での応力(g/in) 151 170 198 203 237 200%伸長での応力緩和(%) 13 12 11 10 12 200%伸長への第一サイクル 10 11 10 9 9 後のひずみ(%) 50%伸長での最終持続負荷 35 41 52 57 58 (g/in) 10時間持続負荷での応力緩和 31 25 24 21 22 (%) 破断点伸び% 1169 1061 693 619 327 本発明の立体的な共押出した有孔エラストマー状ウェブ(表6のウェブ)は、
100%、200%、300%または400%以上までの反復および持続ウェブ
伸長により、ウェブの弾性または多孔度に重大な影響を及ぼすことなく、信頼性
のある弾性性能を示すことができる。一般的にウェブは、最初の伸長で表皮層が
非弾性伸長を経験するので、高いモジュラスを示す。その後、より低い、一般的
に一定のウェブモジュラス微視的なしわが非弾性表皮層伸長の区域で相互接続部
材の上に形成され、このしわが、より低い、一般的に一定のウェブモジュラスを
生じたと考えられる。
【0146】 正確に測定するのは困難であるが、立体的な共押出された有孔エラストマー状
ウェブの第一表面から第二表面への寸法は、約10:1の吸引比に対しては、1
mmのオーダーでよい。成形されたばかりの、伸長されていない形状では、連続
的な第一表面は、すべての側面で約1mm間隔で配置された1mm平方の液体透
過性開口部の規則的なパターンを形成することができる。二次開口部は一次開口
部よりも僅かに小さく、エラストマー状ウェブに約12〜16%の開いた開口部
区域を与える。
【0147】 表5および6に示す様に、e−線放射線処理のレベルが高くなるにつれて、本
発明のフィルムはそれぞれ、100%および200%伸長での応力により示され
る様に、モジュラスが増加する。50%における最終的な持続負荷により示され
る様に、モジュラス増加と共に持続負荷も増加する。驚くべきことに、高温で1
0時間の持続負荷における応力緩和は著しく低下する。この低下は、上記の様に
、使い捨て吸収性製品における伸長材料として使用する材料に非常に有利である
。本発明の持続負荷で応力緩和が低下する特性により、例えばおむつは体温で長
時間、より効果的に適合する。従って、たるみ、垂れ下がり、および他の適合性
の問題が低減される。
【0148】 市販の処方されたS−B−S系ブロック共重合体組成物KRATON(商品名)D210
4を本発明の2種類の材料、すなわち1)単層フィルムおよび2)ここに記載す
る方法により製造される共押出された立体的な有孔フィルム、に押し出した(す
なわち表5および6の作成に使用したものと同じ2種類の材料)。本発明のこれ
ら2種類の材料のローション耐性を試験したが、その結果を表7に示す。
【0149】 表7 共押出した孔開きフィルムの特性のローション耐性 ローション耐性(破損までの時間) e−線レベル(Mrad)→ 0 3 6 9 15 単層フィルム 〜5時間 >7日 >7日 >7日 >7日 共押出した孔開き 〜2時間 >2日 >3日 >5日 >6日 フィルム 表7に示す様に、本発明のe−線処理した材料ローション耐性は、大幅に増加
している。このため、使い捨て吸収性製品、例えばおむつ、のローション塗布し
た構成部品の耐久性が向上する。本発明のe−線処理前のフィルムまたは立体的
に成形した孔開きフィルムは数時間で破損することがあるが、e−線処理した材
料は、使い捨て吸収性製品が有効であるために通常必要とされる期間内で破損し
ない。
【0150】 本説明全体を通して記載したすべての特許、特許出願(およびそれに対して公
布される特許、並びに対応して公開される外国特許出願すべて)、および文献を
ここに参考として含める。しかし、ここに参考として含める文書のどれも本発明
を開示または記載しているとは認められない。
【0151】 本発明の特定の実施態様を例示し、説明したが、当業者には明らかな様に、本
発明の精神および範囲から離れることなく、様々な他の変形および修正が可能で
ある。従って、請求項は、本発明の範囲内に入るその様な変形および修正をすべ
て含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 共に譲渡された米国特許第4,342,314号に一般的に開示されている型
の、先行技術の重合体状ウェブを示す拡大した、部分的な透視図である。
【図2】 本発明の、2層の重合体フィルムを有し、その少なくとも一方がエラストマー
状である、好ましいエラストマー状ウェブを示す拡大した、部分的な透視図であ
る。
【図3】 図2に一般的に示す型のウェブを示す別の拡大した部分図であるが、本発明の
別のエラストマー状ウェブのウェブ構造をより詳細に示す。
【図4】 本発明の、2個の表皮層間にエラストマー層を配置した、エラストマー状ウェ
ブの好ましい多層フィルムの拡大断面図である。
【図5】 本発明の別のエラストマー状ウェブの、第一表面の平面に投影した開口部形状
の平面図である。
【図6】 図5の区分線6−6に沿って見た相互接続部材の拡大断面図である。
【図7】 図5の区分線7−7に沿って見た相互接続部材の別の拡大断面図である。
【図8】 様々な伸長状態にある本発明のエラストマー状ウェブの開口部の断面を図式的
に示す図である。
【図9】 約1mm平方開口部の規則的なパターンを有する本発明のエラストマー状ウェ
ブの第一表面を示す拡大光学顕微鏡写真である。
【図10】 図9に示すエラストマー状ウェブの、伸長していない状態にある第二表面を示
す拡大走査電子顕微鏡写真の透視図である。
【図11】 図9に示すエラストマー状ウェブの、約100%伸長した状態の、第二表面を
示す拡大走査電子顕微鏡写真の透視図である。
【図12】 本発明のエラストマー状ウェブの開口部の、伸長および回復後に形成されたし
わを示す、拡大走査電子顕微鏡写真の透視図である。
【図13】 本発明のエラストマー状ウェブを含んでなる使い捨て衣類の部分的に切り取っ
た透視図である。
【図14】 使い捨て衣類用サイドパネルの好ましい実施態様の、簡素化し、部分的に切り
取って示す図である。
【図15】 図2に示すウェブ構造の形成に一般的に有用なラミネート構造を示す、簡素化
した、部分的に分解した透視図である。
【図16】 図15に一般的に示す型の平らなラミネート構造を所望の曲率半径にロール巻
きし、その末端同士を接合することにより形成した管状部材の透視図である。
【図17】 本発明に一般的に従うエラストマー状フィルムをデボス加工および孔開けする
のに好ましい方法および装置を図式的に示す簡素化した図である。
【図18】 本発明の別のエラストマー状ウェブを示す拡大した、部分的に切り取った透視
図である。
【図19】 図18の区分線19−19に沿って見た、ウェブの拡大断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョン、ジャンビン、ツァンク アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 エイカーウッド、ドライブ、11217 (72)発明者 トーマス、ヒュー、ドーハティー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グレンファーム、コート、3035 (72)発明者 マシュー、ジェラルド、マクナリー アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、コーチフォード、ドライブ、 7358 Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01C AK03A AK03B AK03C AK04A AK07A AK08A AK11A AK11B AK12A AK12C AK28A AK54C AK62C AK64A AK65A AL02A AL02B AL05A AL05C AL09A AL09B AS00C AS00D BA03 BA04 BA07 BA10C BA10D CA30A DG06 DG15D DJ01 EH20B EJ05A GB66 JA05A JA07A JB16A JB16C JK07 JK12A JK13A JL00A 4J002 AC06X AE05Y BB03X BB05X BB06X BB07X BB08X BB09X BB12X BB15X BC03X BC08X BC09X BP01W BP03W CH07X 【要約の続き】 たは塗布していない状態でのエラストマー特性が改良さ れている。好ましい実施態様では、エラストマー状材料 はブロック共重合体、例えばスチレン含有量が約10重 量%を超えるポリスチレン−ブタジエン−ポリスチレン ブロック共重合体、少なくとも1種の熱可塑性樹脂、例 えばビニルアレーン またはポリオレフィン、およびプ ロセス油、特に低粘度炭化水素油、例えば鉱油、を含ん でなる。必要に応じて、酸化防止剤を加えることができ る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)20〜80重量%の、少なくとも1種のポリビニルアレーン硬質ブロック
    および少なくとも1種のポリオレフィン軟質ブロックを有するエラストマー状ブ
    ロック共重合体、 b)3〜60重量%の少なくとも1種の熱可塑性樹脂、および c)5〜60重量%のプロセスオイル を含んでなり、ローション耐性が2時間を超えることを特徴とする架橋したエラ
    ストマー状材料。
  2. 【請求項2】 室温で200%伸長した後の応力緩和が20%未満であり、100°Fで10
    時間50%伸長した後の応力緩和が45%未満である、請求項1に記載の架橋し
    たエラストマー状材料。
  3. 【請求項3】 エラストマー状ブロック共重合体が、A−B−Aトリブロック共重合体、A−
    B−A−Bテトラブロック共重合体、A−B−A−B−Aペンタブロック共重合
    体、およびそれらの混合物からなる群から選択され、Aが硬質ブロックであり、
    共重合体の総重量の10%〜80%を構成し、Bが軟質ブロックであり、共重合
    体の総重量の20%〜90%を構成する、請求項1または2に記載の架橋したエ
    ラストマー状材料。
  4. 【請求項4】 硬質ブロックが、スチレン、α−メチルスチレン、他のスチレン誘導体、およ
    びそれらの混合物からなる群から選択されたビニルアレーンモノマーに由来する
    重合体であり、軟質ブロックが、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン
    、ブタジエン、およびそれらの混合物からなる群から選択されたモノマーに由来
    する重合体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー
    状材料。
  5. 【請求項5】 硬質ブロックがポリスチレンであり、軟質ブロックが、ポリイソプレン、ポリ
    ブタジエン、ポリ(エチレン/プロピレン)、ポリ(エチレン/ブチレン)、水
    素化ポリ(イソプレン/ブタジエン)、およびそれらの混合物からなる群から選
    択された重合体である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の架橋したエラスト
    マー状材料。
  6. 【請求項6】 硬質ブロックの数平均分子量が1,000〜200,000、好ましくは2,
    000〜100,000、より好ましくは5,000〜60,000であり、軟
    質ブロックの数平均分子量が1,000〜300,000、好ましくは10,0
    00〜200,000、より好ましくは20,000〜100,000である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー状材料。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂のガラス転移温度が58℃〜180℃、好ましくは70℃〜15
    0℃、より好ましくは90℃〜130℃である、請求項1〜6のいずれか一項に
    記載の架橋したエラストマー状材料。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂が、スチレン、α−メチルスチレン、他のスチレン誘導体、ビニ
    ルトルエン、フェニレンオキシド、およびそれらの混合物からなる群から選択さ
    れたモノマーに由来し、数平均分子量が600〜150,000、好ましくは5
    ,000〜150,000、より好ましくは10,000〜100,000であ
    る、請求項1〜7のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー状材料。
  9. 【請求項9】 熱可塑性樹脂が、数平均分子量5,000〜150,000のポリスチレンで
    ある、請求項1〜8のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー状材料。
  10. 【請求項10】 対向する第一および第二表面を有するエラストマー層、およびエラストマー層
    の前記第一または第二表面の一方に実質的に連続的に接合した、少なくとも1個
    の実質的にエラストマー性が低い表皮層を含んでなり、前記エラストマー層が請
    求項1〜9のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー状材料から出来ている
    ことを特徴とする共押出されたエラストマー状フィルム。
  11. 【請求項11】 エラストマー層がフィルム総厚の20%〜95%を構成し、表皮層がフィルム
    総厚の1%〜40%を構成する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフィル
    ム。
  12. 【請求項12】 フィルムが2個の表皮層を含んでなり、前記表皮層のそれぞれが、エラストマ
    ー状フィルムの前記対向する表面の一方に実質的に連続的に接合している、請求
    項1〜11のいずれか一項に記載のフィルム。
  13. 【請求項13】 表皮層が、ポリオレフィン、エチレン共重合体、ポリスチレン、ポリ(α−メ
    チルスチレン)、ポリフェニレンオキシド、およびそれらの混合物からなる群か
    ら選択された熱可塑性重合体を含んでなる、請求項1〜12のいずれか一項に記
    載のフィルム。
  14. 【請求項14】 フィルムの少なくとも一方の表面に接合された繊維状不織材料をさらに含んで
    なる、請求項1〜13のいずれか一項に記載のフィルム。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか一項に記載の架橋したエラストマー状材料から出来
    た少なくとも1個の弾性付与部分を含んでなることを特徴とする、人間の身体に
    隣接して着用される製品。
  16. 【請求項16】 製品が吸収性製品であり、弾性付与部分が腰バンド、サイドパネル、覆い(cuf
    f)、トップシートまたはバックシートである請求項1〜15のいずれか一項に記
    載の製品。
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