JP2003507951A - 汎用置換通信衛星 - Google Patents

汎用置換通信衛星

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JP2003507951A
JP2003507951A JP2001518686A JP2001518686A JP2003507951A JP 2003507951 A JP2003507951 A JP 2003507951A JP 2001518686 A JP2001518686 A JP 2001518686A JP 2001518686 A JP2001518686 A JP 2001518686A JP 2003507951 A JP2003507951 A JP 2003507951A
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JP2001518686A
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ファーレル,ジェラルド,エフ.
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アシュレサット インコーポレーテッド
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1851Systems using a satellite or space-based relay
    • H04B7/18519Operations control, administration or maintenance

Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 地球を保管軌道で回るよう設計された実用的汎用置換Cバンド/Kuバンド通信衛星と、これを故障した衛星の代りに使用する方法が開示される。汎用置換衛星は、外部制御システム(例えば、地上ステーション)によって制御でき、遠隔コマンド(例えば、地上ステーションから)によって再構成可能である。衛星は、その設計寿命の間に保管スロットから、故障した衛星の代りに機能する時に移動しなければならない静止スロットまで数回素早く動くよう設計されている。素早く動く能力は、中断時間を最小にするのに役立つ。特別な故障した衛星のスペアとなるこの衛星のその時の現在任務が完了すると、通信ペイロードは切られ、衛星はその保管スロットに戻り、次の置換任務を待つ。様々な設計上の特徴によって、非常に高いパーセントの現存のCバンドおよびKuバンド静止衛星の通信能力を充分模倣する(即ち、エミュレートする)ようにできるが、それでも経済的にまたその他の面でも実用的である。衛星は、故障したFSS、BSS衛星双方の代りとして機能できるようにBSS信号を扱う手段を含むこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (技術分野) この発明は、通信衛星の分野、特に、軌道上の静止衛星サービス(Fixed Sate
llite Service)("FSS")通信衛星の大部分について、望ましくは、将来軌
道に乗せられる同様の衛星の大部分についても充分な置換衛星として機能できる
実用的な衛星を提供する技術的問題に関する。
【0002】 (背景) 通信衛星(即ち、遠距離通信衛星)は、長年、用いられてきた。アップリンク
信号が1つ以上の地上ステーションから送られ、衛星の1つ以上のアップリンク
アンテナで受信され、衛星内の回路で処理(例えば、周波数の変更、増幅)され
、衛星の1つ以上のダウンリンクアンテナによって地上に送り返(再送信)され
、1つ以上の地上ステーションで受信される。衛星は地球を回る様々な軌道に乗
せられている。いくつかの通信衛星について1つの特に望ましい軌道は、高度約
22,300マイル(約36,000キロメートル)の赤道軌道(即ち、実質的
に地球の赤道面)である。この高度のこの軌道で、衛星の地球を回る周期は地球
の自転と等しい。従って、地上の送信(アップリンク)および受信(ダウンリン
ク)ステーションからは、衛星が空の一定点に止まっているように「見える」。
従って、衛星は、静止軌道にある、あるいは静止していると考えられるかもしれ
ない。その結果、静止衛星の位置はその赤道経度によって定義することができる
。例えば、大陸合衆国およびその地域への放送に役立つ衛星は、西経約69度か
ら西経約139度に位置しているだろう。
【0003】 静止衛星を用いる1つの利点は、所望のアップリンクおよびダウンリンク通信
特性(衛星が受信する信号の強度、地上のダウンリンク信号受信可能地域、等)
を維持するために空を横切る予め選択された軌道スロット中の衛星を地上の送信
および受信ステーションが追跡する必要がないことである。換言すれば、静止衛
星のアンテナは固定(静止)でき、ダウンリンクアンテナの受信可能地域もまた
固定できる。
【0004】 通常固定アンテナを有するのに加えて、静止衛星は、普通、アップリンク周波
数プランに従って、地上の予め選択された1つ以上の地域から予め選択された周
波数バンド(アップリンクバンド)の信号を受信し、これらの信号を所望のパワ
ーレベルに増幅し、ダウンリンク周波数プランに従って、地上の予め選択された
1つ以上の地域へ予め選択された他の周波数バンド(ダウンリンクバンド)で信
号を地上に再送信するよう設計されている。
【0005】 よく知られているように、不幸なことに、打ち上げ中に不調が起きたり完全に
失敗したりする可能性がかなりあり、打ち上げが成功した後でさえ、所望の軌道
位置(スロット)に衛星を配備しようとする最中に問題が起こることもある。ま
た、衛星をそのスロットに位置させるのに成功しある期間運転した後に故障が起
こるかもしれない。故障には、遠隔通信能力が突然あるいは徐々に、部分的ある
いは完全に失われることが含まれる。
【0006】 完全かつ適切に機能する遠隔通信衛星が、期待される全期間そのスロットで動
作しないことに起因する重大な経済的損失を考えて、故障した衛星の遠隔通信機
能を引き継ぐ置換衛星(即ち、スペアあるいはバックアップ衛星)を備えること
が望ましい。置換衛星は、軌道上のスロットあるいは地上で保管することができ
、保管方法のそれぞれに長所と短所がある。どの保管方法を用いるかにかかわら
ず、コストおよび重量その他を考慮して、置換衛星は、通常、それがスペアにな
るよう設計された衛星と同じアップリンクおよびダウンリンク周波数プラン、パ
ワーレベル、受信可能地域、遠隔測定およびコマンドサブシステム周波数、等に
合わせて設計される。
【0007】 スペア衛星の相当なコストは、衛星通信チャンネルの提供者(例えば、衛星を
所有しそのチャンネルを再送信用に貸し出す機関)の重要な出費となる。これは
、特に、スペアが全く必要とされないかもしれないので、本当である。従って、
提供者がこの出費を避ける、あるいは少なくとも実質的に抑えることができると
すれば、非常に有利であろう。
【0008】 スペアを提供する様々な方法が提案されてきた。例えば、米国特許第3,99
5,801号、第5,120,007号および第5,813,634号を参照。
スペア衛星、バックアップカバレッジおよび/または故障しかけているあるいは
故障した衛星の置換に関連する、あるいは言及する他の文献には、米国特許第4
,502,051号、米国特許第5,289,193号、米国特許第5,410
,731号およびPCT第WO98/04017号が含まれる。通信衛星、衛星
の配列からなる通信システム、通信衛星サブシステムおよびその部品、通信衛星
およびシステムを運転する方法に関する他の文献には、米国特許第4,688,
259号、第4,858,225号、第4,965,587号、第5,020,
746号、第5,175,556号、第5,297,134号、第5,323,
322号、第5,355,138号、第5,523,997号、第5,563,
880号、第5,89,679号、EPO出願公開第EP0915529A1号
、F.Rispoly ”Reconfigurable Satellite Antennas : A Review”Electronic
Engineering, Volume 61, number 748, pages S22-S27 (1989年4月)、お
よびElectronic Engineering, Section 22-63, "Satellite Communcations Syst
ems" pages 22-61〜22-62(1975年)が含まれる。これらの文献のうち可動
アンテナに関するものがいくつかある。例えば、第EP0915529A1号を
参照。これらの文献のうち再構成可能な衛星に関するものがいくつかある。例え
ば、米国特許第4,688,259号、米国特許第4,858,225号、米国
特許第4,965,587号、米国特許第5,175,556号、米国特許第5
,289,193号、米国特許第5,355,138号、PCT第WO98/0
4017号、第EP0915529A1号および”Reconfigurable Satellite A
ntennas : A Review”Electronic Engineering, Volume 61, number 748, pages
S22-S27 (1989年4月)を参照。これらの文献のうち、例えば、1つのス
ロットから別のスロットへ、あるいは位置維持のために移動する衛星に関するも
のがいくつかある。例えば、米国特許第5,020,746号、米国特許第5,
813,634号およびPCT第WO98/04017号を参照。
【0009】 ほとんどすべてのFSS(Cバンド/Kuバンド)通信衛星のほぼ完璧なスペ
ア(あるいはクローン)である置換衛星が他の研究者によって考えられてきたが
、知られるかぎりにおいて、建設されたことはない。それはおそらく、非実用的
、および/または極端に高価であるからであろう。そのような衛星を提供する問
題は、従来のCバンド/Kuバンド通信衛星が例えば、使用するアップリンクお
よびダウンリンク通信周波数、パワーレベルおよびカバレッジパターンに関して
、大きく異なる特性を有するという事実によって一層複雑なものになっている。
しかも、従来の衛星は、打ち上げ軌道に乗せるずっと前に、既知の遠隔測定およ
びコマンド周波数や他の特性を持つ隣接する衛星がある特別な軌道スロット用に
設計されている。
【0010】 従って、長く懸案になっているが未解決の技術的問題は、Cバンド/Kuバン
ド通信衛星(FSS衛星)用の、実用的で満足のゆく置換衛星を提供することで
あった。換言すれば、長く懸案になっているが未解決の技術的問題は、技術、経
済およびその他の面で実施可能でありながら、実質的な割合(パーセント)(好
ましくは非常に高い割合)の軌道上のCバンド/Kuバンド通信衛星の性能をエ
ミュレートできる実用的なCバンド/Kuバンド置換衛星を提供することであっ
た。
【0011】 (発明の開示) この技術的問題を解決する発明がいまや開発された。大まかに言って、ある面
において、本発明は、 外部制御システムによって制御でき、再構成可能で、実質的な割合(パーセント
)の現存する静止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレート
でき、従ってその代りになることができ、アップリンクCバンドおよびKuバン
ド信号を受信し、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を出力するように
した、静止軌道で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星であって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する、13.
75〜14.00GHz、14.00〜14.25GHz、14.25〜14.
50GHzの3つの250MHzアップリンクバンドのチャネルでKuバンドア
ップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方
変換し、(iv)増幅し周波数を減じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ
複数のダウンリンクKuバンドチャネルを有する、10.95〜11.20GH
z、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.20GHz、12.2
5〜12.75GHzの6つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する、約5.9
25〜6.425GHz、6.425〜6.725GHzの2つのアップリンク
バンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し
、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減じたCバンド
信号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有する、3.70〜4
.20GHz、3.40〜3.70GHzのダウンリンクCバンドのチャネルで
Cバンドダウンリンク信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ以
上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に、それぞれ1日につき少なくとも3度の急速な動きを
少なくとも3回衛星が取ることを可能にするよう設計された推進力サブシステム
と; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)少なくとも2つの異なる周波数で送信できる遠隔測定サブ−サブシステム
と、少なくとも2つの異なる周波数で受信できるコマンドサブ−サブシステムと
からなる、衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための
遠隔測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
テムと; (l)(i)Kuバンド処理手段を遠隔調整して、各アップリンクKuバンドの
信号のすべてより少ないが少なくとも2つからなる束をダウンリンクKuバンド
のいずれか1つに向ける手段と、(ii)Kuバンドダウンリンクアンテナの少
なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
地点に向ける手段と、(iii)1つ以上のCバンドダウンリンクアンテナの少
なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
地点に向ける手段と、(iv)ダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダ
ウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更する手段と、(v)ダウンリンクア
ンテナの少なくとも1つの極性を遠隔変更する手段とからなる、衛星を再構成す
るための手段 とからなる、汎用置換通信衛星に関する。
【0012】 別の面において、本発明は、外部制御システムによって制御でき、再構成可能
で、実質的な割合の現存する静止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能
をエミュレートでき、従ってその代りになることができ、アップリンクCバンド
およびKuバンド信号を受信し、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を
出力するようにした、静止軌道で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星で
あって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する、13.
75〜14.00GHz、14.00〜14.25GHz、14.25〜14.
50GHzの3つの250MHzアップリンクバンドのチャネルでKuバンドア
ップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方
変換し、(iv)増幅し周波数を減じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ
複数のダウンリンクKuバンドチャネルを有する、10.95〜11.20GH
z、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.20GHz、12.2
5〜12.75GHzの6つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する、約5.9
25〜6.425GHz、6.425〜6.725GHzの2つのアップリンク
バンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し
、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減じたCバンド
信号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有する、3.70〜4
.20GHz、3.40〜3.70GHzのダウンリンクCバンドのチャネルで
Cバンドダウンリンク信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ以
上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に、急速な動きを少なくとも3回衛星が取ることを可能
にするよう設計された推進力サブシステムと; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための遠隔
測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
テムと; (l)衛星を再構成するための手段 とからなる、汎用置換通信衛星に関する。
【0013】 別の面において、本発明は、 外部制御システムによって制御でき、再構成可能で、実質的な割合の現存する静
止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレートでき、従ってそ
の代りになることができ、アップリンクCバンドおよびKuバンド信号を受信し
、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を出力するようにした、静止軌道
で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星であって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する3つのア
ップリンクバンドのチャネルでKuバンドアップリンク信号を受信し、(ii)
信号を増幅し、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減
じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ複数のダウンリンクKuバンドチャ
ネルを有する少なくとも4つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する少なくとも
1つのアップリンクバンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(
ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波
数を減じたCバンド信号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有
する少なくとも1つのダウンリンクCバンドのチャネルでCバンドダウンリンク
信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる1つ以
上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記1つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に急速な動きを少なくとも2回衛星が取ることを可能に
するよう設計された推進力サブシステムと; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)少なくとも2つの異なる周波数で送信できる遠隔測定サブ−サブシステム
と、少なくとも2つの異なる周波数で受信できるコマンドサブ−サブシステムと
からなる、衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための
遠隔測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
テムと; (l)(i)Kuバンド処理手段を遠隔調整して、各アップリンクKuバンドの
信号のすべてより少ないが少なくとも2つからなる束をダウンリンクKuバンド
のいずれか1つに向ける手段と、(ii)Kuバンドダウンリンクアンテナの少
なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
地点に向ける手段と、(iii)1つ以上のCバンドダウンリンクアンテナの少
なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
地点に向ける手段と、(iv)ダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダ
ウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更する手段と、(v)ダウンリンクア
ンテナの少なくとも1つの極性を遠隔変更する手段とからなる、衛星を再構成す
るための手段とからなる、 汎用置換通信衛星に関する。
【0014】 好ましい実施態様のいくつかにおいて、Cバンド処理手段は、増幅し周波数を
減じたCバンド信号を3.70〜4.20GHzあるいは3.40〜3.70G
HzダウンリンクCバンドのいずかのチャンネルにCバンドダウンリンク信号と
して出力することができる;Kuバンド処理手段は、Kuアップリンクバンドの
うちの1つのバンドの信号のすべてではなくいくつかを6つの250MHzダウ
ンリンクKuバンドのいずれか1つに向けることができ、Kuアップリンクバン
ドのうちの上記1つのバンドの他の信号を6つのダウンリンクKuバンドのうち
の同じまたは異なるバンドに向けることができる;Kuバンド処理手段を遠隔調
整して信号を向ける手段は、Kuバンド処理手段を遠隔調整して信号がその値に
下方変換される周波数を変更する手段を含む;信号を下方変換する手段は、例え
ば、周波数合成装置あるいは固定振動装置からなる;衛星は、少なくとも2つの
アップリンクCバンドアンテナと少なくとも2つのアップリンクKuバンドアン
テナを有し、アップリンクアンテナのすべては、独立して地上の異なる地点に操
作可能である;アップリンクアンテナはまた、ダウンリンクアンテナとして機能
する;衛星は、設計寿命の最初では、少なくとも32個のアップリンクKuバン
ドチャンネルの信号がKuバンド処理手段によって処理でき、少なくとも32個
のアップリンクCバンドチャンネルの信号がCバンド処理手段によって処理でき
るよう設計される;衛星は、設計寿命の終わりでは、少なくとも24個のアップ
リンクKuバンドチャンネルの信号がKuバンド処理手段によって処理でき、少
なくとも24個のアップリンクCバンドチャンネルの信号がCバンド処理手段に
よって処理できるよう設計される;衛星は、ダウンリンクアンテナの少なくとも
1つの極性を遠隔変更する手段を有し、その手段は、極性を線形から円形にある
いはその逆に、および/または垂直から水平にあるいはその逆に、および/また
は時計回りから反時計回りにあるいはその逆に遠隔変更する手段を含む;衛星を
再構成する手段は、Kuバンド処理手段を遠隔調整して各アップリンクKuバン
ドの信号のすべてより少ない束を、例えば、2つ、3つ、6つあるいは異なる数
の信号をダウンリンクKuバンドのいずれか1つに向ける手段を含む;衛星は、
Kuバンドダウンリンクアンテナの少なくとも1つおよびCバンドダウンリンク
アンテナの少なくとも1つからのダウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更
する手段を有する;ダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダウンリンク
ビームは、地上の異なる地点に独立して向けることができる;衛星は、その設計
寿命中、それぞれが少なくとも1日に5度の急速な動きを最低3回できるように
設計されている;遠隔測定およびコマンドサブシステムは、少なくとも2つの(
好ましくは4つの)異なる周波数で送信できる遠隔測定サブ−サブシステムと少
なくとも2つの(好ましくは4つの)異なる周波数で受信できるコマンドサブ−
サブシステムとを含む;Kuバンドチャンネルのいくつか(より好ましくはすべ
て)は標準帯域幅であり、その標準帯域幅が公称36MHz(35MHz幅のチ
ャンネルを含む)である;置換衛星はさらに、(i)17.3GHzから18.
1GHzの範囲の周波数でBSSアップリンク信号を受信する、(ii)BSS
信号を増幅する、(iii)それらの周波数を下方変換する、(iv)それら増
幅し周波数を減じたBSSバンド信号をBSSダウンリンク信号としてダウンリ
ンクKuバンド信号に提供されたバンドのチャンネルに出力する手段からなるB
SSバンド処理手段を含む。
【0015】 他の面において、本発明は、本発明の汎用置換通信衛星を提供し、置換衛星を
適切な静止スロットに設置し、前記衛星を再構成し置換する衛星の通信性能をエ
ミュレートすることからなる、CバンドおよびKuバンド信号を扱う静止通信衛
星置換する方法に関する。方法は、好ましくは、通常静止スロットの軌道面に対
して傾斜した面を持つ保管軌道に置換衛星を乗せ、置換衛星をその保管軌道から
適切な静止スロットへと、ドリフトと傾斜操作とを組み合わせて用いて移動させ
ることをさらに含む。 本発明の他の特徴および利点は、この開示から当業者には明らかであろう。
【0016】 (発明の実施の形態) 本発明の置換衛星は、国際電気通信連合(ITU)が定義する静止衛星サービ
ス("FSS")バンドで動作する現在および将来の静止通信(即ち、Cバンド/
Kuバンド通信衛星)の大部分の通信性能をエミュレートできる実用的な(技術
、経済、その他の面で)衛星である。本発明の衛星の設計は概して重要ではなく
、本発明の必要な特徴を有し本発明の利点を達成できるものであれば、いかなる
設計であっても使用してよい。
【0017】 本発明の衛星の設計寿命は、少なくとも9年、望ましくは少なくとも10年、
より望ましくは少なくとも11年、最も望ましくは少なくとも12年、好ましく
は少なくとも13年、さらに好ましくは少なくとも14年、最も好ましくは少な
くとも15年である。下記に論じるように、望ましくは、1日に少なくとも5度
(地球の赤道経度)の「急速な動き」が4回可能なこの発明の衛星を設計するた
めの目標設計寿命として14年が用いられるであろう。
【0018】 本発明の衛星の重要な面に、その再構成可能性(例えば、再構成可能な通信ペ
イロード、融通性のあるトランスポンダー設計および融通性のある遠隔測定およ
びコマンド設計を衛星が有する)、地球上の様々な地域から信号を受信し、増幅
し、1つ以上のダウンリンク受信可能地域を合わせながら地球上の様々な異なる
地域に信号を送る能力、保管スロットから必要とされるスロット(即ち、故障し
たまたは故障しかけている衛星の遠距離通信機能の引継ぎを可能にするスロット
)まで素早く移動する能力が含まれる。
【0019】 一般的に、通信衛星は、7つのサブシステムを有していると考えられるかもし
れない:構造体、電力、温度制御、姿勢および軌道制御、推進力、遠隔測定およ
びコマンド、および通信。 構造体サブシステムは衛星の枠組みからなり、衛星のその他の部品はその上お
よびその中に設置される。本発明の衛星の構造体サブシステムの設計は重要では
なく、ここに開示の本発明の特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲に
ある。一般的に言って、本発明の衛星の構造体サブシステムは、従来のCバンド
/Kuバンド通信衛星のものと実質的に同じであろう。大きなバスが好ましい。
従って、例えば、Lockheed Martin A2100、Loral FS1300または Hughes HS601HP
あるいはHS702のようなバスを用いてもよい。いくつかの実施態様についてはLor
al FS1300が好ましいかもしれない。
【0020】 電力サブシステムは、衛星の外側に設置され電気を生成するソーラーパネルと
、電気(例えは、ソーラーパネルによって生成された電気で生成時に使用されな
いもの)を貯蔵するバッテリーと、電力を必要としている衛星の様々な部品に電
気を送る配電ネットワークとからなる。ソーラーパネルが必要な電気のすべてを
提供できない場合には、バッテリーから電気が引き出される。本発明の衛星の電
力サブシステムの設計は重要ではなく、ここに開示の本発明の特徴が理解された
なら十分当該分野の技術の範囲にある。
【0021】 一般的に言って、本発明の衛星の電力サブシステムは、少なくとも8キロワッ
ト、望ましくは10キロワットと見積もられる。電力サブシステムは、衛星の設
計寿命の最後でも、Cバンドで少なくとも24チャンネル(トランスポンダー)
、Kuバンドで少なくとも24チャンネル(トランスポンダー)で稼働できるよ
う充分な電力を供給すべきである。好ましくは、電力サブシステムは、衛星の設
計寿命の最初では、少なくとも30(望ましくは少なくとも32、好ましくは少
なくとも36)のCバンドチャンネルと少なくとも30(望ましくは少なくとも
32、好ましくは少なくとも36)のKuバンドチャンネルを稼働するのに充分
な電力を供給する。本発明の衛星において、Cバンドチャンネルは各チャンネル
ごとに約35〜40ワットのダウンリンク電力を有することが望ましく、Kuバ
ンドチャンネルは各チャンネルごとに約100〜150ワットのダウンリンク電
力を有することが望ましい。
【0022】 温度制御サブシステムは、衛星が適切に機能できるように、衛星の稼働部分を
所望の稼働温度範囲に維持するのに役立つ。従って、衛星の動作(例えば、通信
サブシステムによる)の副産物として生成された熱のいくらかは衛星から外に向
けられる。温度制御サブシステムの設計は重要ではなく、ここに開示の本発明の
特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲にある。本発明の衛星は、高温
の領域から低温の領域に熱を移動する循環熱伝導媒体(ヒートポンプとほぼ同様
)を用いてもよい。衛星はまた、放熱表面を用いてもよい。一般的に言って、本
発明の衛星の温度制御サブシステムは、従来の衛星の温度制御サブシステムと類
似のものになるだろう。但し、主な相違は下記のものである。
【0023】 従来のCバンド/Kuバンド通信衛星においては、通信サブシステムは衛星の
ほぼ全寿命を通じて稼働する。これによって、かなりの量の副産物である熱を絶
えず生成する。温度制御サブシステムはこれに合わせて設計される。しかしなが
ら、本発明の衛星においては、通信サブシステムは通常、衛星が故障したあるい
は故障しかけている衛星のスペアになる、すなわちバックアップするために使用
されている時のみ、稼働する(これによって副産物である熱を生成する)。従っ
て、ヒータがこの発明の衛星に備えられ、通信サブシステムの非使用時、稼働時
の通信サブシステムが生成するのとほぼ同じ量の熱を生成するように運転される
。この結果、熱制御サブシステムの熱負荷はほぼ一定となり、その設計を簡単に
する。
【0024】 姿勢および軌道制御サブシステムは、衛星が地球に対し適切な向きになるよう
に地球に向けるのに役立つ。姿勢および軌道制御サブシステムの設計は重要では
なく、ここに開示の本発明の特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲に
ある。一般的に言えば、この発明の衛星の姿勢および軌道制御サブシステムは、
同じ大きさ、重量、重量配分を有する従来のFSS衛星の姿勢および軌道制御サブ
システムと本質的に同じになるだろう。
【0025】 推進力サブシステムは、スラスタと燃料源からなる。一般的に言って、様々な
力(例えば、太陽や月の重力の影響、大気抵抗、地球の楕円形状、太陽輻射)に
よって衛星はその所望の位置から移動する。従って、衛星のスラスタ(エンジン
やモータ)は、定位置維持のため点火され(通常規則的間隔で)、衛星を所望の
位置に戻す、換言すれば、衛星の傾き(inclination)、偏り(eccentricity)
、ずれ(drift)を制御する。「傾き」とは、地球の赤道面に対する衛星の実際
の軌道面の傾き(緯度)を意味する(即ち、南北位置)。「偏り」とは、衛星軌
道の非円形性の尺度、換言すれば、動きにつれて変化する衛星と地球との間の距
離の指標である。「ずれ」とは、例えば、地球上のある地点に対する衛星の東西
方向の位置を意味する。
【0026】 本発明の衛星の推進力サブシステムの設計は重要ではなく、ここに開示の本発
明の特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲である。本発明の衛星が置
換できる静止衛星は、通常、3軸安定化衛星である。このような衛星は、普通、
定位置維持のために液体薬品推進力システムを用いて、例えば、1組のスラスタ
を用いて傾きを制御し、第2の組を用いてずれと偏りを制御している。
【0027】 一般的に言って、従来の衛星は、十分な時間をとって東西方向に動いたり南北
定位置維持のために動いたりすることが許されるので(例えば、通常、東西方向
に動くのに30日から60日までのいかなる日数でもよい)、「急速な動き」を
する必要はない。しかしながら、本発明の衛星と従来の衛星の主な相違点は、本
発明の衛星は急速な動きが可能でなければならないことである。本発明の衛星は
、故障したあるいは故障しかけている衛星のスペアになる、即ち、置換するのに
必要な赤道スロットに(通常、保管軌道位置から)移らなければならないので、
ダウンタイム(即ち、所望の通信能力が提供されない時間)を最小にするために
、できるだけ速く赤道スロットに移動させなければならない。
【0028】 通常、本発明の衛星は、保管中(即ち、地球を回る保管軌道にある)は赤道面
の南北に動くことができるようにしておく。当業者には公知であるように、衛星
を静止赤道軌道に置いて定位置維持をしなければ、赤道面の南か北にゆっくりと
移動し、赤道面の上か下で最大で約8度の傾きに達すれば、反対方向に最大約8
度の傾きに再び達するまで移動する。換言すれば、定位置維持をしないで長時間
保管しておくと、本発明の衛星は、約+8度と約-8度の傾きの間を何年もの期間
でゆっくりと往復する。
【0029】 例えば、連邦通信委員会(「FCC」)規則のような、適応可能な規則の下で
、Cバンド/Kuバンド静止衛星は、経度(東西)で約2度離さなければならな
い。これらの静止衛星が位置している(高度約22,300マイル即ち36,0
00キロメートル)地球を回る赤道面リングの円周は、約160,000マイル
(約257,000キロメートル)である。従って、経度で約2度の距離は、約
800マイル(約1,300キロメートル)に相当する。スペアとなる可能性の
ある、軌道を回るCバンド/Kuバンド通信衛星それぞれの近くに本発明の置換
衛星を配置することは費用効果がよくないので、本発明の置換衛星を何千マイル
(キロメートル)も移動させて、故障したあるいは故障しかけている衛星のスペ
アとなるのに適切なスロットに到達させる必要がよくあるだろう。従って、本発
明の衛星は急速な動きができる必要性がある。
【0030】 「急速な動き」とは、一日につき、少なくとも約2.5度(地球赤道経度)、
望ましくは少なくとも3度、より望ましくは少なくとも4度、最も望ましくは少
なくとも5度、好ましくは少なくとも6度、より好ましくは少なくとも7度、最
も好ましくは少なくとも8度、時には少なくとも10度の移動を意味する。
【0031】 本発明の衛星は、概ね、その設計寿命中に、一日につき、一般に、少なくとも
3度(地球赤道経度)が望ましい急速な動きを少なくとも2回、通常、少なくと
も3度の急速な動きを少なくとも3回、望ましくは少なくとも4度の急速な動き
を少なくとも3回、より望ましくは少なくとも5度の急速な動きを少なくとも3
回、最も望ましくは少なくとも6度の急速な動きを少なくとも3回、好ましくは
少なくとも7度の急速な動きを少なくとも3回、より好ましくは少なくとも8度
の急速な動きを少なくとも3回、時には少なくとも10度の急速な動き少なくと
も3回、最も好ましくは少なくとも5度の急速な動きを少なくとも4回できるよ
うに設計される。従って、本発明の置換衛星は、従来の衛星より実質的に高速で
動くことができる必要があるので、そのスペアとなる典型的な従来の衛星より実
質的に多くの燃料を運ぶことになる。
【0032】 上記のように、一日につき少なくとも5度(地球赤道経度)の急速な動きを4
回できる本発明の衛星をデザインするには、14年の目標設計寿命を用いるのが
望ましい。もし本発明の衛星がその寿命中になす動きがそれより少ないのに等し
いのであれば(換言すれば、一日少なくとも5度の動き4回に相当するより少な
いのであれば)、衛星の寿命は14年の設計寿命より長くなるだろう(制限する
他の要因がないと仮定して)。本発明の衛星が運ぶ燃料の量が衛星の寿命を制限
する要因になる可能性があるので、適当であれば燃料消費を抑える様々な技術が
用いられる。例えば、「ドリフトおよび傾斜組み合せ操作」(下記)を用いて保
管(駐車)スロットから故障したあるいは故障しかけている衛星の代りとなる(
スペアになる)のに適したスロットに移動させる、スロードリフトを用いて置換
(スペア)スロットから保管(駐車)位置(スロット)に衛星を戻す。
【0033】 必要な回数の急速な動きができる推進力サブシステムであればいかなるもので
も用いることができる。例えば、燃料(例えば、液体)または固体またはプラズ
マシステム、例えば、酸化剤系システム(例えば、モノメチルヒドラジンのよう
なヒドラジンを用いるもの)。急速な動きを必要回数行うには十分強力でないが
他の面では適切な推進力手段、例えばキセノンイオン推進力システム(「XIP
S」)も南北定位置維持に用いることができる。
【0034】 望ましくは、本発明の置換衛星は、保管位置から故障しかけているあるいは故
障した衛星をバックアップするあるいはスペアになるのに適したスロット(適切
なスロット)に移動させるときに、「ドリフトおよび傾斜組み合せ操作」を使う
ことによって、移動に必要とされる燃料の量を減少できる。「ドリフトおよび傾
斜組み合せ手法」とは、衛星の向きを合わせる手法であって、保管位置から適切
なスロットへの移動中のある時点で東西(ドリフト)運動と南北(傾斜)運動が
同時に起こるようにスレスタを点火することを意味する。(もし衛星が第1の適
切なスロットで第1の故障したあるいは故障しかけている衛星のスペアとなるよ
うに使用され、ついで第2の適切なスロットに移動し第2の故障したあるいは故
障しかけている衛星のスペアとなるのであれば、第1の適切なスロットを保管位
置とみなし、そこから置換衛星が第2の適切なスロットへと移動されると考えら
れるだろう。)
【0035】 遠隔測定およびコマンドサブシステムは、2つのサブ−サブシステム、即ち、
遠隔測定サブ−サブシステムとコマンドサブ−サブシステムからなる。遠隔測定
サブ−サブシステムは、衛星の状態をモニターし、情報を外部に(例えば、地上
制御ステーションに)送信する。コマンドサブ−サブシステムは、衛星外部から
の(例えば、地上制御ステーションからの)コマンドを受信する。本発明の衛星
の遠隔測定およびコマンドサブシステムの設計は重要ではなく、ここに開示の本
発明の特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲にある。一般的に言って
、本発明の衛星のサブシステムは、下記の例外を除いて、従来のCバンド/Ku
バンド通信衛星のサブシステムと実質的に同じである。
【0036】 本発明の衛星がスペアとなるあるいは置換する典型的な従来のCバンド/Ku
バンド通信衛星は、遠隔測定サブ−サブシステムによる送信のために1つまたは
2つの周波数、コマンドサブ−サブシステムによる受信のために1つまたは2つ
の周波数しか用いないように設計されている。本発明の特徴は、少なくとも2つ
の異なる周波数(望ましくは少なくとも3つ、好ましくは少なくとも4つ、最も
好ましくは少なくとも5つの異なる周波数)が、遠隔測定サブ−サブシステムに
よる送信に使用できるように、また、少なくとも2つの異なる周波数(望ましく
は少なくとも3つ、好ましくは少なくとも4つ、最も好ましくは少なくとも5つ
の異なる周波数)が、コマンドサブ−サブシステムによる受信に使用できるよう
に、本発明の衛星が設計されていることである。本発明の衛星において、一般的
に、4つの周波数が遠隔測定サブ−サブシステムに使用でき、4つの周波数がコ
マンドサブ−サブシステムに使用できる。各サブ−サブシステムにおける周波数
を変更するために当業者に公知のいかなる手段でも用いることができる。例えば
、周波数合成装置や固定型振動装置。
【0037】 このように数ある異なる周波数を各サブ−サブシステムのために利用可能にし
ておくことは重要である。というのも、それによって、いかなるITU領域の所
定の置換スロットで用いられる周波数も、本発明の衛星において利用可能な周波
数から、例えば、置換スロット付近で作動中の衛星との干渉を避けるように、選
択することができるからである。1つ以上の遠隔測定およびコマンドアンテナの
分極もまた切換えできることが望ましい(例えば、線形から円形に、あるいは円
形から線形に、および/または垂直から水平に、あるいは水平から垂直に、およ
び/または時計回りから反時計回りに、あるいは反時計回りから時計回りに)。
これは、例えば、隣接した衛星との干渉を避ける本発明の衛星の能力をさらに高
める。また、送信および/または受信特性を高めるように1つ以上の遠隔測定お
よびコマンドアンテナを調節できることが望ましい。こうして、例えば、アンテ
ナ自体を動かしたりフェイズドアレイのような手段を用いてその送信ビームを調
節したりすることによって、遠隔測定アンテナのビームが地上の異なる地点に達
するようビームの位置を定めてもよい。同様に、コマンドサブ−サブシステムの
受信アンテナも地上の異なる地点を指すように位置させてもよい。
【0038】 下記の理由によって、オムニ(全方向性)アンテナが遠隔測定およびコマンド
サブシステムに用いられる主要なアンテナであるのが好ましい。通常、従来のC
バンド/Kuバンド通信衛星は、いったん軌道に乗って動作すると、Cバンド/
Kuバンドの範囲の遠隔測定およびコマンド信号を送受信する。これらのバンド
は通常、高利得アンテナを用いる。しかしながら、本発明の衛星は、異なる設計
の非常に多くの衛星のバックアップができ、これらの衛星は静止赤道面中の非常
に多くの地点にあるため、本発明の置換衛星で用いられる高利得アンテナは、置
換衛星のために用いられる地上遠隔測定およびコマンドステーションの視界から
外れるかもしれない。従って、本発明の置換衛星では、遠隔測定およびコマンド
サブシステムに好ましいのはオムニアンテナであって高利得アンテナではない。
【0039】 通信サブシステムは、アップリンク周波数プランに従って地上から信号を受信
し、増幅し、ダウンリンク周波数プランに従って再送信する。本発明の衛星の通
信サブシステムの設計は重要ではなく、ここに開示の本発明の特徴が理解された
なら十分当該分野の技術の範囲にある。
【0040】 本発明の衛星の通信サブシステムは、CバンドおよびKuバンド信号を扱うよ
うに設計されている。Cバンドは、6GHz域にアップリンク周波数を有し、4
GHz域にダウンリンク周波数を有する。Kuバンドは、14GHz域にアップ
リンク周波数を有し、12GHz域にダウンリンク周波数を有する。
【0041】 一般的に言って、通信サブシステムは、(a)それぞれがチャンネルを1つよ
り多く持つ予め選択された1つ以上のバンドでアップリンク通信信号を受信する
アップリンクアンテナと、(b)予め選択されたバンドの信号を通過させると共
に予め選択されたバンド外の周波数のノイズまたは信号を遮断する1つ以上のフ
ィルターと、(c)所望の信号の強度を増す(例えば、信号が上記1つ以上のフ
ィルターを出た後、信号強度を増す)ための1つ以上の増幅器と、(d)アップ
リンク周波数をダウンリンク周波数に減少させるためのダウンコンバータと、(
e)アップリンク信号(1つ以上のCバンドアンテナと1つ以上のKuバンドア
ンテナで受信されたもの)を適切な1つ以上のダウンリンクCバンドアンテナと
1つ以上のKuバンドアンテナに向ける手段と、(f)1つ以上のCバンドアン
テナと1つ以上のKuバンドアンテナとを含む。信号を適切なアンテナに向ける
手段は、ダウンコンバータ(それ自体、様々な信号を所望の周波数に下方変換し
これら周波数が変更できるように、スウィッチと、固定型振動装置と、周波数合
成装置等を含む)と、スウィッチと、入力マルチプレクサ(IMUXs)と、出
力マルチプレクサ(output MUXs)等を含む。
【0042】 ITUによって割り当てられた当初のCバンドアップリンク域は、5.925
GHzから6.425GHZ(帯域幅500MHz)であり、対応するダウンリ
ンク域は、3.7GHzから4.2GHZ(同じく帯域幅500MHz)であっ
た。ITUは、後に、第2のバンドを提供した。即ち、アップリンクについては
6.425GHzから6.725GHZ(帯域幅300MHz)、対応するダウ
ンリンクについては3.4GHzから3.7GHZ(同じく帯域幅300MHz
)。より最近になって、Cバンド信号について第3のバンドが利用可能になった
。即ち、5.85GHzから5.925GHZ(帯域幅75MHz)。しかし、
ダウンリンクについては割り当てられた追加バンドはなかった。今日まで、この
第3の75MHzのアップリンクCバンドは、ほとんどあるいは全く利用されて
いなかった。したがって、Cバンドアップリンク信号は、割り当てられた3つの
アップリンクバンドのどれにあってもよい。これらのアップリンクバンドは、た
またま隣接しており、5.85GHzから6.725GHzまで(帯域幅合計8
75MHz)を占める。Cバンドダウンリンク信号は、割り当てられた2つのダ
ウンリンクバンドのどれにあってもよく、これらのダウンリンクバンドは、たま
たま隣接しており、3.4GHzから4.2GHzまで(帯域幅合計800MH
z)を占める。
【0043】 主に、地球の3つの異なるITU地域のそれぞれにおいてCバンド/Kuバン
ド通信衛星がどの周波数を使用できるかを管理するITU規則によって、Cバン
ド通信を扱う衛星は、通常、アップリンクでは(875MHzのうち)500M
Hzのみで動作し、ダウンリンクでは(800MHzのうち)500MHzのみ
で動作する。従って、汎用置換衛星は、少なくとも5.925GHzから6.7
25GHzまでの2つの初期のアップリンクCバンド800MHz(望ましくは
、5.85から5.925GHzの75MHzを追加して875MHzの全アッ
プリンク域)を処理することができなければならない。
【0044】 一般的に言って、500MHzのCバンド内には、24個のチャンネルあり、
12個が1つの分極を持つ(線形分極が使用されれば、垂直か水平、円形分極が
使用されれば、時計回りから反時計回り)。例えば、線形分極が使用されると仮
定すると、12個の垂直分極されたチャンネルのそれぞれが公称36MHzの幅
で、チャンネル間にはガードバンドが、500MHz域の上部にはガードまたは
緩衝バンドが、500MHz域の下部にはガードまたは緩衝バンドがある。これ
が、1チャンネルにつき、500MHzを12で割って計算した約41.7MH
zと使用可能な公称36MHzとの間の差の原因である。同じことが12個の水
平分極されたチャンネルについてもいえる。当業者には理解されるであろうが、
各チャンネルが公称36MHz幅である12個のチャンネルからなるグループが
2つ、同じ500MHzの中に共存し得る。というのは、これら2つのグループ
が異なる分極を有するからである。同じ分析が、円形分極が使用された、500
MHzのバンドにおける24個のチャンネルについても当てはまる。
【0045】 従来の衛星については、24個のアップリンクチャンネルはすべて、地上の実
質的に同じ地点にある1つ以上のアンテナによって送信されてもよいし、数カ所
の異なる地点のそれぞれにある1つ以上のアンテナから送信されてもよい。従っ
て、所定のスロットのために設計された従来の衛星は、その衛星に送信する送信
アンテナのすべてから24個のチャンネルを捕えるよう設計され、それは、2つ
以上のアップリンクアンテナを必要とするかもしれない。従来の衛星は予め定め
られたスロットに位置するものであるから、設計に先立ってジオメトリー(geom
etry)は分かっている(即ち、地上の前記1つ以上の送信アンテナと衛星の前記
1つ以上の受信アンテナとの空間的関係は知られている)。従って、衛星本体の
各衛星アップリンクアンテナの位置と向きは予め決定、固定することができる。
【0046】 一方、本発明の置換衛星に実質的な割合のFSS衛星をエミュレートさせるた
めには、衛星のアップリンクアンテナのいくつか(望ましくはすべて)は、本発
明の衛星が置換する、故障したあるいは故障しかけている衛星に送信していた地
上の送信アンテナが送る信号をすべて適切に捕えることができるように、独立し
て操作できなければならない。置換衛星は、少なくとも2つ、できれば少なくと
も3つ、時には少なくとも4つのアップリンクCバンドアンテナを使用する。C
バンドアップリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましくはすべて)の極性
は、置換される故障したあるいは故障しかけている衛星の既に確定されたアップ
リンク周波数プランに合うように変更できる。
【0047】 同様の考察がダウンリンクCバンドおよびダウンリンクアンテナに当てはまる
。従って、従来のFSS衛星において、Cバンドダウンリンクは、500MHz
幅で、24個のチャンネル(それぞれ公称36MHz幅)が、垂直および水平信
号からなる2つのグループ、あるいは時計回りおよび反時計回り信号からなる2
つのグループのいずれかに分極され、ダウンリンク信号は、地上の1つ以上の地
点にある1つ以上の受信アンテナに向けられる。再び、従来のFSS衛星の設計
に先立ってジオメトリーは分かっているので(即ち、衛星の各ダウンリンクアン
テナと地上の所望の受信地域あるいはアンテナとの距離と方向)ので、ダウンリ
ンクアンテナは、その衛星上で位置および向きについて固定される。
【0048】 本発明の置換衛星は、少なくとも2つ、望ましくは少なくとも3つ、好ましく
は少なくとも4つ、時には少なくとも5つのダウンリンクCバンドアンテナを使
用する。Cバンドダウンリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましくは2つ
、3つ、4つ、またはそれ以上)の極性は、交換される故障したあるいは故障し
かけている衛星の既に確定されたダウンリンク周波数プランに合うように変更で
きる。アンテナのうち少なくともいくつか、望ましくはほとんど、広いカバレッ
ジで充分な利得を有する。Cバンドダウンリンクアンテナの最小EIRP(等価
等方放射電力)は、望ましくは36dbw(1ワットを基準としたデシベル数)
である。
【0049】 Cバンドダウンリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましくは2つ、3つ
、4つ、またはそれ以上)は、本発明の衛星が置換する、故障したあるいは故障
しかけている衛星からの信号を受信していた地上のアンテナのすべてに充分強い
信号を送信することができるように、独立して方向付け可能なビームを有する。
アンテナから出るビームを方向付けるのは、適切ないかなる方法でも達成できる
。例えば、アンテナ自体を操作する、多重ビームアンテナを用いる、フェイズド
アレイアンテナを用いる、あるいは他のいかなる種類の再構成可能なアンテナを
用いる(U.S.4,965,587参照)。
【0050】 僅か2、3個のアンテナ(地上のたった1つの送信アンテナの場合もあり得る
)から送信されるかもしれないCバンドアップリンク信号と対照的に、ダウンリ
ンク信号の1つ以上を広い地域に亘る多くのアンテナ、例えば、顧客への再配信
のための特別な信号を持つ大陸合衆国全体のケーブルテレビ会社すべての受信ア
ンテナに送信されなければならないかもしれない(例えば、全国配信映画または
スポーツ番組配給会社からの信号を衛星にアップリンクし、衛星から合衆国中の
ケーブル会社にダウンリンクし、各ケーブル会社からその顧客に再配信する)。
あるいは、かなり限定された地理的範囲に特別なダウンリンクビームを送信しな
ければならないかもしれない。従って、Cバンドダウンリンクアンテナのうち少
なくとも1つ(望ましくは2つ、3つ、4つ、またはそれ以上)の受信可能地域
が変更できることが望ましい。アンテナのダウンリンクのビームの受信可能地域
は、適切な手段のいずれで変更してもよい。例えば、アンテナを操作する(移動
するあるいは再方向付けする)、および/またはアンテナのビームの形状を変え
る(例えば、フェイズドアレイアンテナ、再構成可能なアンテナ、他の適当な方
法を用いる)。
【0051】 全アップリンクKuバンドは、13.75GHzから14.5GHzまでを占
め、3つのアップリンクバンドを持つと考えてもよい。3つのアップリンクバン
ドは、それぞれ250mHz幅で、隣接している。換言すれば、13.75GH
zから14.00GHzまでの1つのバンドと、14.00GHzから14.2
5GHzまでの第2のバンドと、14.25GHzから14.50GHzまでの
第3のバンドである。これに対し、数個のダウンリンクKuバンドがあるが、そ
の内いくつかだけが隣接している。第1の公称ダウンリンクバンドは10.95
GHzから11.20GHz(帯域幅250MHz)に、第2の公称ダウンリン
クバンドは11.45GHzから11.70GHz(帯域幅250MHz)に、
第3の公称ダウンリンクバンドは11.70GHzから12.20GHz(帯域
幅500MHz)に、第4の公称ダウンリンクバンドは12.20GHzから1
2.75GHz(帯域幅550MHz)にある。第4の公称ダウンリンクバンド
は、それ自体、2つの公称バンド、即ち、帯域幅が300MHzとなる12.2
GHzから12.5GHzまでの一方のバンドと、帯域幅が250MHzとなる
12.5GHzから12.75GHzまでのもう一方のバンドからなり、全体と
して5つのバンドになると考えてもよい。
【0052】 上述したように、本発明の衛星は、技術的、経済的等で実用的である。実用性
は、現在および将来のFSS衛星すべての完全なエミュレートに必要なすべての
特徴を機械的に含めるのとは対照的に、実用性に必要な特徴を注意深く決定する
ことによって達成された。従って、12.20から12.25GHzの50MH
zの帯域幅はダウンリンクKuバンド信号についてITUが割り当てた周波数域
の一部であるが、本発明のいくつかの好ましい実施態様では、この50MHzは
使用されない。従って、これらの実施態様では、第4のバンドは12.25GH
zから12.75GHz(帯域幅500MHz)である。いくつかの好ましい実
施態様で12.20から12.25GHzの50MHzの帯域幅を使用しないの
は、本発明の衛星の設計を簡単にする。というのは、これらの実施態様において
、使用されるアップリンクおよびダウンリンクKuバンド周波数域のすべては、
250MHzのブロック(250MHzのアップリンクバンド3つと250MH
zのダウンリンクバンド6つ)に都合よく分割することができるからである。こ
れは、12.20から12.25GHzの50MHzも使用する実施態様では当
てはまらない(12.20から12.75MHzの第4のバンドは550MHz
幅となるからである)。
【0053】 従って、ある見方をすれば、12.20から12.25GHzの50MHzを
使用しない実施態様では、それぞれ公称250MHzの帯域幅を有する2つのバ
ンドと、それぞれ500MHzの帯域幅を有する2つのバンドとからなる4つの
ダウンリンクKuバンドがある(即ち、10.95〜11.20、11.45か
ら11.70、11.70〜12.20および12.20〜12.75GHz)
。別の見方をすれば、これら実施態様において、それぞれが250MHzの帯域
幅を有する6つのダウンリンクKuバンドがある。いくつのKuバンドがあると
考えるかに関わらず、10.95GHzから12.75GHzの範囲の中に、I
TUがKuバンドダウンリンク信号について割り当てた全体で1550MHz(
1.55GHz)の非隣接な帯域幅がある。しかしながら、本発明の好ましい実
施態様のうちのいくつかにおいて、1500MHz(1.5GHz)しか使用さ
れない。
【0054】 請求項において、それぞれ250MHzの2つのバンドからなると考えてもよ
い12.25から12.75GHzまでのバンドが12.20から12.75G
Hzのバンドの中に含まれていることが理解されるであろう。従って、請求項に
おいて、「それぞれ複数のダウンリンクKuバンドチャンネルを有する10.9
5〜11.20GHz、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.2
0GHz、12.25〜12.75のダウンリンクKuバンド内の6つの250
MHzバンドのいずれかのチャンネルに、これらの増幅された、周波数を減じた
Kuバンド信号のいずれかをKuバンドダウンリンク信号として出力する」は、
単に12.20から12.25GHzの50MHzを追加して使用したからとい
って避けられるものではない。
【0055】 主に、地球の3つの異なるITU地域のそれぞれにおいてCバンド/Kuバン
ド通信衛星がどの周波数を使用できるかを管理するITU規則によって、Kuバ
ンド通信を扱う衛星は、通常、アップリンクでは(割り当てられた750MHz
のうち)500MHzのみで動作し、ダウンリンクでは(割り当てられた155
0MHzのうち)500MHzのみで動作する。従って、汎用置換衛星は、75
0MHzのアップリンクKuバンド全部を処理できなければならない(本発明は
処理している)し、割り当てられた1550MHzのダウンリンクKuバンドの
全部でないにしても大部分を処理できなければならない(上述のように、いくつ
かの好ましい実施態様では、利用可能な1550MHzのうち1500MHzの
みを使用する)。
【0056】 一般的に言って、本発明の衛星において、通常、両極性(即ち、垂直と水平、
あるいは時計回りと反時計回り)について合計72個のKuバンドダウンリンク
チャンネルが利用できる。各チャンネルは公称36MHz幅である(1500M
Hzを各極性について36で割ると約41.7MHz、41.7と36との差は
、ガードバンド等の存在から生じる)。一般的に言って、750MHz以下のダ
ウンリンクKu帯域幅が従来のFSS衛星のいずれにも使用されている。従って
、本発明の衛星は、寿命の始まりでは36個のチャンネルのみ(両極性について
合計)を作動するように設計するのが好ましい(寿命の終わりの設計目標は24
個のチャンネル)。ただし、どの周波数でこれら36個が作動するかは、従来の
FSS衛星のどれが本発明の衛星によって置換されるか次第である。
【0057】 本発明の衛星の1つの重要な特徴は、3つのアップリンクKuバンドのいずれ
のバンドの信号でも受信し、4つの公称ダウンリンクKuバンドのいずれのバン
ドにも(そのようなバンドが5つあると考えられるなら5つのダウンリンクKu
バンドのいずれのバンドにも)向けることができるということである。好ましく
は、本発明の衛星は、3つのアップリンクKuバンドのいずれのバンドの信号で
も受信し、6つの250MHz幅のダウンリンクKuバンドのいずれのバンドに
も向けることができる。このことは、本発明の衛星が置換する故障したあるいは
故障しかけているCバンド/Kuバンド通信衛星の通信性能をエミュレートする
のに役立つ。
【0058】 Cバンドと同様、本発明の衛星のKuバンドチャンネルは、それぞれ公称36
MHz幅であり、望ましくは(線形あるいは円形)分極が用いられる。従って、
500MHzアップリンク帯域幅は、垂直分極したチャンネル12個と水平分極
したチャンネル12個の(あるいは、時計回りに分極したチャンネル12個と反
時計回りに分極したチャンネル12個の)合計24個のチャンネルを有する。先
ず垂直分極した12個のチャンネルを考えると、チャンネル間のガードバンド、
500MHz域の上部のガードまたは緩衝バンド、500MHz域の下部のガー
ドまたは緩衝バンドの存在が、1チャンネルにつき、500MHzを12で割っ
て計算した約41.7MHzと本発明の衛生で使用される公称36MHzとの間
の差の原因である。同じことが12個の水平分極されたチャンネルについてもい
える。当業者には理解されるであろうが、各チャンネルが公称36MHz幅であ
る12個のチャンネルからなるグループが2つ、同じ500MHzの中に共存し
得る。というのは、これら2つのグループが異なる分極を有するからである。同
じ分析が、円形分極が使用された、500MHzのバンドにおける24個のチャ
ンネルについても当てはまる。
【0059】 Kuバンドについて1つの標準的なチャンネル帯域幅はなく、27、36、4
3、54、72、108MHzの帯域幅が使用されてきたか、現在使用されてい
る。従って、本発明のもう1つの好ましい特徴は、Kuバンドの大多数(最も好
ましくはすべてのKuバンド)について標準的帯域幅を使用すること、最も好ま
しくは、帯域幅が公称36MHzであることである。2つの非隣接ダウンリンク
Kuバンド(即ち、10.95から11.2GHzおよび11.45から11.
70GHz)については、チャンネルは35MHz幅であることが好ましいが、
この幅は、用語「公称36MHz幅」および「36MHzの公称帯域幅」の範囲
内と考えられる。アップリンクおよびダウンリンクKuバンドのすべてに標準的
帯域幅を使用することで(公称36MHzまたはその他の値であろうと)、例え
ば、それ以外の帯域幅を処理するのに必要なフィルターやマルチプレクサを省略
することができ、それによって、設計をより簡単にし、本発明の衛星を実用的に
するのに役立つ。
【0060】 Cバンドと同様、従来の衛星については、24個のアップリンクチャンネルは
すべて、地上の実質的に同じ地点にある1つ以上のアンテナによって送信されて
もよいし、数カ所の異なる地点のそれぞれにある1つ以上のアンテナから送られ
てもよい。従って、所定のスロットのために設計された従来の衛星は、その衛星
に送信する送信アンテナのすべてから24Kuバンドチャンネルを捕えるよう設
計され(36MHzの好ましい公称帯域幅が使用されたと仮定して)、それは、
2つ以上のアップリンクアンテナを必要とするかもしれない。従来の衛星は予め
定められたスロットに位置するものであるから、設計に先立ってジオメトリーは
分かっており(即ち、地上の前記1つ以上の送信アンテナと衛星の前記1つ以上
の受信アンテナとの空間的関係は知られている)、従って、衛星本体の各衛星ア
ップリンクアンテナの位置と向きは予め決定、固定することができる。
【0061】 一方、本発明の置換衛星に実質的な割合のFSS衛星をエミュレートさせるた
めには、衛星のKuバンドアップリンクアンテナのいくつか(望ましくはすべて
)は、本発明の置換衛星が置換する、故障したあるいは故障しかけている衛星に
送信していた地上の送信アンテナが送る信号をすべて適切に捕えることができる
ように、独立して操作できなければならない。置換衛星は、少なくとも2つ、で
きれば少なくとも3つ、時には少なくとも4つのアップリンクKuバンドアンテ
ナを使用する。Kuバンドアップリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望まし
くはすべて)の極性は、交換される故障したあるいは故障しかけている衛星の既
に確定されたアップリンク周波数プランに合うように変更できる。
【0062】 従来のFSS衛星において、Kuバンドダウンリンクは、250、300、あ
るいは500MHz幅で、チャンネル(望ましくはそれぞれ公称36MHz幅)
は、垂直および水平信号からなる2つのグループ、あるいは時計回りおよび反時
計回り信号からなる2つのグループのいずれかに分極され、ダウンリンク信号は
、地上の1つ以上の地点にある1つ以上の受信アンテナに向けられる。再び、従
来のFSS衛星の設計に先立ってジオメトリーは分かっている(即ち、衛星の各
ダウンリンクKuバンドアンテナと地上の所望の受信地域あるいはアンテナとの
距離と方向)ので、ダウンリンクアンテナは、その衛星上で位置および向きにつ
いて固定される。
【0063】 本発明の置換衛星は、少なくとも2つ、望ましくは少なくとも3つ、好ましく
は少なくとも4つ、時には少なくとも5つのダウンリンクKuバンドアンテナを
使用する。Kuバンドダウンリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましくは
2つ、3つ、4つ、またはそれ以上)の極性は、交換される故障したあるいは故
障しかけている衛星の既に確定されたダウンリンク周波数プランに合うように変
更できる。アンテナのうち少なくともいくつか、望ましくはほとんど、広いカバ
レッジで充分な利得を有する。Kuバンドダウンリンクアンテナの最小EIRP
(等価等方放射電力)は、カバレッジの端部で望ましくは48dbwあるいは5
0dbw(スポット)である。Kuバンドダウンリンクアンテナは、多様なビー
ム形状および利得レベルを有するべきであり、その設計は十分当該技術分野の範
囲内である。
【0064】 Kuバンドダウンリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましくは2つ、3
つ、4つ、またはそれ以上)は、本発明の衛星が置換する、故障したあるいは故
障しかけている衛星からの信号を受信していた地上のアンテナのすべてに充分強
い信号を送信することができるように、独立して方向付け可能なビームを有する
必要がある。Cバンドダウンリンクアンテナ同様、Kuバンドアンテナから出る
ビームを方向付けるのは、適切ないかなる方法でも達成できる。例えば、アンテ
ナ自体を操作する、多重ビームアンテナを用いる、フェイズドアレイアンテナを
用いる、あるいは他の種類の再構成可能なアンテナを用いる(U.S.4,96
5,587参照)。
【0065】 僅か2、3個のアンテナ(地上のたった1つの送信アンテナの場合もあり得る
)から送信されるかもしれないアップリンクKuバンド信号と対照的に、ダウン
リンク信号の1つ以上を広い地域に亘る多くのアンテナ、例えば、顧客への再配
信のための特別な信号を持つ大陸合衆国全体のケーブルテレビ会社すべての受信
アンテナに送信されなければならないかもしれない。あるいは、かなり限定され
た地理的範囲に特別なダウンリンクビームを送信しなければならないかもしれな
い。従って、Kuバンドダウンリンクアンテナのうち少なくとも1つ(望ましく
は2つ、3つ、4つ、またはそれ以上)の受信可能地域が変更できることが望ま
しい。アンテナのダウンリンクのビームの受信可能地域は、適切な手段のいずれ
で変更してもよい。例えば、アンテナを操作する(移動するあるいは再方向付け
する)、および/またはアンテナのビームの形状を変える(例えば、フェイズド
アレイアンテナ、再構成可能なアンテナ、他の適当な方法を用いる)。
【0066】 例えば、本発明の可能な実施態様では、Kuバンドについて、広いカバレッジ
を持つ1つのアンテナが用いられて、48dbwで大陸合衆国、カナダ南部の一
部、メキシコ北部をカバーし、スポットアンテナが少なくとも42dbwでハワ
イをカバーするのに用いられるだろう。本発明の実施態様の別の用途に関して、
置換される衛星が5つのKuバンドカバレッジ地域を有する。42dbwでイン
ドを中心にしたもの、42dbwで中国を中心にしたもの、50dbwで南アフ
リカを中心にしたもの、42dbwで中東を中心にしたもの、42dbwでトル
コ、北アメリカ、南ヨーロッパを中心にしたものである。しかし、置換衛星は、
4つのカバレッジ地域を使用する。50dbwで南アフリカとその北の国々をカ
バーするもの、48dbwでインドと中国の大部分をカバーするもの、48db
wで北オーストラリアおよび北オーストラリアと中国の間の地域をカバーするも
の、48dbwで中東、トルコ、北アフリカおよび南ヨーロッパをカバーするも
のである。本発明の置換衛星のカバレッジパターンとパワーレベルは、置換され
る衛星のものと同一ではなく、この衛星の通信能力を充分に真似るあるいはエミ
ュレートすると考えるに足るほど近いものである。
【0067】 CバンドおよびKuバンドの双方に関して、本発明のもう一つの望ましい特徴
は、置換衛星のアップリンクおよびダウンリンクアンテナのいくつか、好ましく
はすべてが、南北および東西に、標準から少なくとも2度、望ましくは少なくと
も3度、より望ましくは少なくとも4度、最も望ましくは少なくとも5度、好ま
しくは少なくとも6度、より好ましくは少なくとも7度、いくつかの場合少なく
とも8度、操作できる(即ち、動かせる)ことである。従来のFSS衛星におい
て、アンテナは、標準から1度以上南北あるいは東西に動かせることはめったに
ない。本発明の衛星のアンテナの操作性は、いかなるFSS衛星周波数プランに
も合致する充分な融通性を保つことを可能にしつつ、衛星を実用的にするのに役
立つ。ダウンリンクアンテナの操作性を、ダウンリンクアンテナから出たビーム
を向けるのに用いることができる手段(例えば、フェイズドアレイやビーム形成
技術)に追加してもよい。
【0068】 公知なように、従来のFSS衛星では、特定のCバンドあるいはKuバンドチ
ャンネルで衛星が受信した所定の信号を、アップリンクされた他のCバンドある
いはKuバンド信号と共に特定の地域に再送信しなければならないかもしれない
。従って、例えば、第1のKuバンドアップリンク信号を、その地域に送信する
衛星のKuダウンリンクアンテナに向け、第2のKuバンドアップリンク信号を
同じダウンリンクアンテナに向けなければならないかもしれない。また、2つの
アップリンクKuバンド信号が異なるアップリンク周波数を有する異なるチャン
ネル上にあり、異なる「量」の下方変換が同じアンテナで必要な場合もある。ま
た、1つのバンド中の様々なアップリンクされた信号、おそらく同じ地上アンテ
ナによって送信された信号でさえ、2つ以上の異なるダウンリンクアンテナに向
けなければならない場合もある。このように、従来のFSS衛星は、アップリン
ク周波数プラン(例えば、アップリンク信号を送信する各アンテナの地上での位
置、各信号がどの周波数を有するか)およびダウンリンク周波数プラン(各信号
がどの周波数を有するべきか、信号をどこに向けて送信しなければならないか)
の知識で設計される。これは、ダウンコンバータ、入力マルチプレクサ、出力マ
ルチプレクサ等の設計を比較的容易にする。
【0069】 当業者に理解されるように、現存および計画中の数多くのFSS衛星は、多く
の異なるアップリンクおよびダウンリンク周波数プランと、様々なアップリンク
信号を適切なダウンリンクアンテナに再び向けるための多くの異なるプランとを
有する。現存および計画中の数多くのFSSの多数(好ましくは大多数)に見ら
れる非常に多種多様なアップリンクおよびダウンリンク周波数プランに置換衛星
が合わせられるということが、本発明の重要な特徴の1つである。
【0070】 完全なクローン型置換衛星であれば、すべてのFSS衛星中の全アップリンク
およびダウンリンク周波数プランを完全にエミュレートできるのに必要なスウィ
ッチ、下方変換手段、入力マルチプレクサ、出力マルチプレクサ等のすべてを含
むであろう。完全なエミュレートのためには、クローンの各アップリンク信号は
、他のアップリンク信号がどこに送られるかに全く影響を与えず、ダウンリンク
チャンネルのいずれにも送られなければならないだろう。しかしながら、それは
設計を非実用的(例えば、過度に複雑)かつ高価にする。
【0071】 これに対して、本発明の衛星は、技術、経済上等実用的である。前述したよう
に、実用性は、現在および将来のFSS衛星すべての完全なエミュレートに必要
なすべての特徴を機械的に含めるのとは対照的に、実用性に必要な特徴を注意深
く決定することによって達成された。従って、例えば、各アップリンク信号を所
定のバンドの所定のダウンリンクチャンネルに個別に独立して切り換えることが
できるのではなく、アップリンクされた信号のうちの少なくともいくつか、望ま
しくは殆ど、好ましくはすべてを束で(in bundles)切り換える。これらの束は
それぞれ、少なくとも2つ、望ましくは少なくとも3つ、より望ましくは少なく
とも4つ、最も望ましくは少なくとも6つ、好ましくは少なくとも7つ、より好
ましくは少なくとも8つ、最も好ましくは少なくとも9つの信号を含む。好まし
い実施態様のいくつかにおいて、束は12個の信号を含む。明らかに、1束あた
りの信号が増すにつれて、処理手段(従って衛星)が有する、FSS衛星をエミ
ュレートする融通性が小さくなる。従って、好ましい実施態様のいくつかでは、
3つまたは6つの信号が束にされる。1つのバンドの信号がすべて束ねられる必
要はなく、また、同じ大きさの束にされる必要もないが、1つのバンドの信号が
すべて束ねられ、束が同じ大きさであるのが好ましい。従って、例えば、寿命の
始めでは36個のチャンネルが使用され、寿命の終わりでは少なくとも24個の
チャンネルが使用できるKuバンドについて、すべての信号が束ねられ、各束が
3つまたは6つの信号を含むのが好ましい。当業者に理解されるだろうが、1束
あたりの信号の数が少なくなるほど、処理手段の粒度(granularity)は小さく
なる。
【0072】 使用予定のダウンリンクチャンネルに適切な周波数へのアップリンク信号周波
数の下方変換(周波数下方シフト)には、この機能を果たし本発明の利点の達成
を可能にするものであればいかなる手段を用いてもよい。設計は重要ではなく、
ここに開示の本発明の特徴が理解されたなら十分当該分野の技術の範囲にある。
従って、信号を下方変換する際の融通性を可能にする手段が必要とされる。その
ような手段には、周波数合成装置および振動装置(例えば、固定振動装置)と切
り換えが含まれる。さらに切り換えが周波数を減じた信号を様々な入力マルチプ
レクサに向け、ここで2つ以上(例えば、好ましくは3つあるいは6つ)が選択
され(例えば、フィルターによって)、パワーを上げるため増幅器に送られる。
増幅器の出力は次いで、出力マルチプレクサに送られ、ここで個々の信号がアン
テナに送るため組み合わされる。当業者に理解されるように、これらの様々な処
理のために用いられる特別な経路、装置、手段は、重要ではなく、必要な機能を
果たし本発明の利点の達成を可能にするものであればいかなる手段も用いること
ができる。これらの手段の設計は重要ではなく、ここに開示の本発明の特徴が理
解されたなら十分当該分野の技術の範囲である。
【0073】 当業者に理解されるように、特定のアップリンク信号を特定のダウンリンクア
ンテナに向けるには、通常、その信号についてのダウンリンク周波数を何にすべ
きかを決定し、次いで、置換衛星に備えられた下方変換手段を用いて決定した周
波数に信号を変換する。下方変換手段は、例えば、スウィッチを備えた周波数合
成装置あるいは固定振動装置であってもよい。この第1の信号についての周波数
の変化(アップリンク周波数マイナスダウンリンク周波数)は、ある数のHzで
ある。別のアップリンク信号を同じダウンリンクアンテナに向けるには、周波数
に実質的に異なる数のHzの変化をもたらしてもよい。置換衛星の切り換え、入
力および出力マルチプレクサによって、2つのアップリンク信号を同じダウンリ
ンクアンテナに送るように処理することができる。換言すれば、この結果、これ
らの信号は束にされる。
【0074】 この発明のもう一つの重要な特徴は、遠方から再構成できること、即ち、地上
のコマンドステーションから衛星に信号を送って、衛星をその時の現在(then-c
urrent)位置(保管スロットにあってよい)から移動させるだけでなく、衛星を
再構成して、少なくとも2つ、だたし各アップリンクKuバンドの信号のすべて
より少ない信号からなる束をダウンリンクKuバンドのいずれかに向けるようK
uバンド処理手段を遠方から調整する、および/またはKuバンドダウンリンク
アンテナの少なくとも1つからのダウンリンクビームを遠方から調整し、そのビ
ームを地上の異なる地点に向ける、および/またはCバンドダウンリンクアンテ
ナの少なくとも1つからのダウンリンクビームを遠方から調整し、そのビームを
地上の異なる地点に向ける、および/または少なくとも1つのダウンリンクアン
テナの受信可能地域を遠方から変更する、および/または少なくとも1つのダウ
ンリンクアンテナの極性を遠方から変更する。所望の追加変更(例えば、アップ
リンクアンテナの1つ以上を動かす)やこのような再構成を行う手段は、そのよ
うな機能を果たし本発明の利点を達成できるものであれば、いかなる手段であっ
てもよい。設計は重要ではなく、ここに開示の本発明の特徴が理解されたなら十
分当該分野の技術の範囲にある。
【0075】 本発明の衛星は、当業者に公知の手段および技術を用いて打ち上げ、保管軌道
に位置させることができる。従って、例えば、シーローンチ(Sea Launch)、ア
リアン(Ariane)、プロトン(Proton)等の打上げロケットを用いることができ
る。当初軌道に乗せた時の本発明の衛星の重さは、通常、4,000から5,0
00キログラム、おそらく、4,300から4,900キログラムである。
【0076】 当初の保管軌道は、通常、赤道面に対し傾斜した平面上にある。上記で論じた
ように、本発明の衛星の保管軌道面は、意図して衛星を動かさない限り、赤道に
対し、約+8度から約−8度の傾きの間を往復する。従って、置換衛星が当初、
保管のために赤道に対し傾斜した面に置かれても、置換衛星がその保管スロット
から稼働スロットに移動させる時までには、保管軌道は、当初の面とは異なった
面にあるかもしれない。
【0077】 本発明の汎用置換衛星を少なくとも2つ(好ましくは少なくとも5つ)配置さ
せて用いるのが望ましい。通常、それらは東西方向に異なった位置で保管される
が、東西方向に等間隔で配置されなくてもよい。置換を指定された従来の衛星の
近くに置換衛星を保管することによって、通常、従来衛星の故障によって生じる
通信ダウンタイムが減少する(というのは、置換衛星がその保管スロットから置
換する衛星の稼働スロットまで移動する距離が短くなるからである)。
【0078】 本発明の衛星は、個別のITU許可を必要としない軌道(保管)スロットにの
せてもよい。衛星の軌道は、赤道面に対し上昇、下降(即ち、傾斜する)できる
ようにしてもよい。本衛星がバックアップとして動作できる従来衛星が許容不可
能な程度まで故障(部分的故障から完全な故障までのいかなるものであっても)
すると、適切なコマンドが置換衛星の外部(例えば、地上制御ステーション)か
ら衛星のコマンドサブ−サブシステムに送られる。その結果、衛星は、その保管
スロットから故障しかけているあるいは故障した衛星と交替するよう作動するス
ロットに移動する。適当な時に、1つ以上の外部コマンド信号が必要な程度まで
衛星を再構成する。例えば、エミュレートする衛星のアップリンクおよびダウン
リンク周波数プランに合わせる、アップリンクおよびダウンリンクアンテナのす
べてを正確に位置させる、ダウンリンク受信可能地域を変更する、置換衛星が隣
接する稼働中の衛星の機能妨げないように(必要であれば)遠隔測定およびコマ
ンド周波数を変更する。
【0079】 置換衛星の再構成は、少なくとも2つ、だたし、各アップリンクKuバンドの
信号のすべてより少ない信号からなる束をダウンリンクKuバンドのいずれかに
向けるようKuバンド処理手段を調整する、Kuバンドダウンリンクアンテナの
少なくとも1つからのダウンリンクビームを調整し、そのビームを地上の適切な
地点に向ける、Cバンドダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダウンリ
ンクビームを調整し、そのビームを地上の異なる地点に向ける、ダウンリンクア
ンテナの少なくとも1つからのダウンリンクビームの受信可能地域を変更する、
および、ダウンリンクアンテナの少なくとも1つの極性を変更することを含むこ
とができる。置換される衛星の通信能力を置換衛星が可能な限りエミュレートで
きるように、ここに記載のその他の変更もまた加えてもよい。
【0080】 本発明の置換衛星は、例えば、故障した衛星が戻るまで、移動した稼働スロッ
トに留まる。次いで、本発明の置換衛星は、保管スロットに再移動されるか、あ
るいは、新しい稼働スロットに移動され別の故障したあるいは故障しかけている
衛星のスペアになるよう再構成される。
【0081】 好ましくは、Cバンド内およびKuバンド内で、トランスポンダー(アップリ
ンクチャンネルについてそれぞれが最初のフィルターとダウンコンバータの後に
増幅器を含むと考えてよい)のすべてがそのバンドのダウンリンクアンテナのい
ずれにも切り換えることができ、ダウンリンクアンテナの分極も変更できる。こ
れらは双方とも、置換される故障したあるいは故障しかけている衛星のために以
前に設定されたダウンリンク周波数プランに従ってダウンリンク信号を置換衛星
が送信することを可能にする。すべての信号を束(少なくとも2つの信号からな
る束)にすることが好ましいという事実は、いかなるFSS衛星周波数プランに
も合致する充分な融通性を保ちつつ、本発明の衛星を実用的にするのに役立つ。
充分なパワーの増幅器の使用および再構成可能なダウンリンクアンテナの使用は
、さらに置換衛星を実用的にするのに役立つ。上記で説明したように、好ましい
実施態様のいくつかにおいて、Kuバンドの12.20から12.25GHzの
50MHzは、使用されない。これは、衛星の設計を単純にする。というのも、
アップリンクおよびダウンリンクKuバンドの両方とも、250MHzの標準的
大きさのバンドとして扱うことができるからである。これは、本発明の衛星をさ
らに実用的にする。Kuバンドについて標準化帯域幅を使用することは、設計を
単純にし、また、本発明の衛星を実用的にするのに役立つ。
【0082】 好ましい実施態様のいくつかにおいて、置換衛星は、それぞれが可変周波数を
有し切り換え可能な分極を有する、4つの異なる周波数で送信できる遠隔測定サ
ブ−サブシステムと4つの異なる周波数で受信できるコマンドサブ−サブシステ
ムを持つ。これによって、3つのITU地域のいずれにおいても周波数の干渉な
く非常に様々なスロットで置換衛星を保管し使用することが可能になり、さらに
本発明の衛星を実用的にする。
【0083】 当業者に理解されるように、本発明の衛星は、技術、経済等の上で実用的であ
る一方、現存および計画中のFSS衛星の大部分(一般的に少なくとも75%、
望ましくは少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは9
5%)について効果的なバックアップ適用範囲を提供する(即ち、実質的に透過
性の置換機として機能する)。請求項に使用される「実質的な割合の現存する静
止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレートする」とは、こ
の能力を指している。当業者に理解されるように、通信性能をエミュレートする
とは、本発明の置換衛星が必ずしも故障したあるいは故障しかけている衛星の通
信性能を完全に模倣するよう再構成できるという意味ではない。従って、上記で
論じたように、カバレッジパターンに相違があってもよいし、異なるチャンネル
に信号を再指定することが必要なこともある。
【0084】 当業者に理解されるように、本発明の衛星は、技術、経済等上実用的である一
方、現存および計画中のFSS衛星の大部分について効果的なバックアップ適用
範囲を提供することは、衛星の独特の設計によって可能になる。その特徴は、周
波数機敏性(agility)、Kuバンドついて標準帯域幅の好ましい使用、独立し
て操作可能なアップリンクアンテナ、独立して方向付け可能なダウンリンクビー
ム、受信可能地域を任意に調整できる独立して変更可能なダウンリンクビーム、
充分なパワーの増幅器、融通性のある遠隔測定およびコマンド設計、衛星の設計
寿命にわたって急速な動きを充分な回数できる能力の組み合せである。
【0085】 本発明の汎用置換衛星は、BSS(放送衛星サービス)通信を処理する手段を
含んでもよい。 3つのITU地域のすべてについて、BSSアップリンク周波数バンドは17
.3GHzから18.1GHzである。ITU地域Iについて、ダウンリンクB
SSバンドは11.7から12.5GHz、ITU地域IIについて、ダウンリ
ンクBSSバンドは12.2から12.7GHz、ITU地域IIIについて、
ダウンリンクBSSバンドは11.7から12.2GHzである。従って、地球
についてダウンリンクBSSバンドは、11.7GHzから12.7GHzの範
囲にある。ここで好ましく使用されるダウンリンクKuバンドの範囲は(4つの
ダウンリンクバンドがあると考えれば)、10.95〜11.20GHz、11
.45〜11.70GHz、11.7〜12.2GHz、12.25〜12.7
5GHzである。(上記で説明したように、12.2から12.25MHzまで
の50MHzがKuバンドダウンリンク信号に使用するようにITUによって割
り当てられているが、ここでは使用しないのが好ましい。)従って、ダウンリン
クBSSバンドは、ダウンリンクKuバンドの範囲内にある(12.2から12
.25MHzまでの50MHzの好ましい省略を除いて)。従って、装置を過剰
に追加することなく、本発明の衛星は、BSS信号を受信し、Kuバンドダウン
リンク信号を処理するために既に存在する同じKuバンドに信号を下方変換し、
増幅し、下方変換し増幅したBSS信号を地上に再送信する手段もまた含むこと
ができる。従って、ある実施態様において、本発明の汎用置換衛星はBSS信号
とFSS信号を処理するスペアとして機能できるが、一度にはFSSまたはBS
S衛星のみの置換機として機能するよう用いられてもよい。BSS信号を処理す
るのに必要な追加手段の設計は、十分当該技術の範囲内である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,GW,ML,MR,NE,S N,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,MW ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW),EA(AM, AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM), AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,B R,BY,CA,CN,CR,CU,CZ,DM,EE ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LV,MA,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO, RU,SD,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW Fターム(参考) 5K021 BB03 CC00 DD01 5K072 AA25 BB22 DD02 DD19 EE36 GG15 HH00

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部制御システムによって制御でき、再構成可能で、実質的な
    割合の現存する静止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレー
    トでき、従ってその代りになることができ、アップリンクCバンドおよびKuバ
    ンド信号を受信し、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を出力するよう
    にした、静止軌道で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星であって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する3つのア
    ップリンクバンドのチャネルでKuバンドアップリンク信号を受信し、(ii)
    信号を増幅し、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減
    じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ複数のダウンリンクKuバンドチャ
    ネルを有する少なくとも4つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
    ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
    と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
    に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
    以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
    ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する少なくとも
    1つのアップリンクバンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(
    ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波
    数を減じたCバンド信号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有
    する少なくとも1つのダウンリンクCバンドのチャネルでCバンドダウンリンク
    信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
    向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる1つ以
    上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記1つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
    ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に急速な動きを少なくとも2回衛星が取ることを可能に
    するよう設計された推進力サブシステムと; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための遠隔
    測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
    サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
    テムと; (l)衛星を再構成するための手段とからなる、汎用置換通信衛星。
  2. 【請求項2】Kuバンド処理手段が、(a)それぞれ複数のアップリンクK
    uバンドチャンネルを有する、13.75〜14.00GHz、14.00〜1
    4.25GHz、14.25〜14.50GHzの3つの250MHzアップリ
    ンクバンドのチャンネルでKuバンドアップリンク信号を受信し、(b)信号を
    増幅し、(c)その周波数を下方変換し、(d)これらの増幅し周波数を減じた
    Kuバンド信号のいずれかをKuバンドダウンリンク信号として、それぞれ複数
    のダウンリンクKuバンドチャンネルを有する、10.95〜11.20GHz
    、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.20GHz、12.25
    〜12.75GHzのダウンリンクKuバンド内の6つの250MHzバンドの
    いずれかのバンドのチャンネルに出力するためのKuバンド処理手段である、請
    求項1の汎用置換通信衛星。
  3. 【請求項3】衛星を再構成する手段が、Kuバンド処理手段を遠隔調整して
    、Kuアップリンクバンドの1つのバンドの信号のすべてではなくいくつかを6
    つのダウンリンクKuバンドのいずれか1つに向け、Kuアップリンクバンドの
    前記1つのバンドの他の信号を6つのダウンリンクKuバンドの前記1つと同じ
    バンドまたは異なるバンドに向ける手段を含む、請求項2の汎用置換通信衛星。
  4. 【請求項4】Kuバンド処理手段を遠隔調整して信号を向ける手段が、Ku
    バンド処理手段を遠隔調整して、信号の下方変換後周波数を変更する手段を含む
    、請求項3の汎用置換通信衛星。
  5. 【請求項5】Cバンド処理手段が、(a)それぞれ複数のアップリンクCバ
    ンドチャンネルを有する、5.925〜6.425GHz、6.425〜6.7
    25GHzの2つのアップリンクバンドのチャンネルでCバンドアップリンク信
    号を受信し、(b)信号を増幅し、(c)その周波数を下方変換し、(d)これ
    らの増幅し周波数を減じたCバンド信号をCバンドダウンリンク信号として、そ
    れぞれ複数のダウンリンクCバンドチャンネルを有する、3.70〜4.20G
    Hz、3.40〜3.70GHzのダウンリンクCバンド内のチャンネルに出力
    するためのCンド処理手段である、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛
    星。
  6. 【請求項6】(a)ダウンリンクCバンド信号からなるダウンリンクビーム
    をそれぞれ出力することができる2つ以上のCバンドダウンリンクアンテナがあ
    り、各ダウンリンクビームは別々に地上の異なる地点に向けることが可能で、(
    b)Cバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のCバンドダウンリンクアンテナ
    に向ける手段がある、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  7. 【請求項7】衛星がその設計寿命中に少なくとも1日につき3度の急速な動
    きを少なくとも3回行うことができるよう推進力サブシステムが設計されている
    、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  8. 【請求項8】遠隔測定およびコマンドサブシステムが、少なくとも2つの異
    なる周波数で送信できる遠隔測定サブ−サブシステムと、少なくとも2つの異な
    る周波数で受信できるコマンドサブ−サブシステムとからなる、先行するいずれ
    かの請求項の汎用置換通信衛星。
  9. 【請求項9】衛星を再構成する手段が、(a)Kuバンド処理手段を遠隔調
    整して、各アップリンクKuバンドの信号のすべてより少ないが少なくとも2つ
    からなる束をダウンリンクKuバンドのいずれか1つに向ける手段と、(b)K
    uバンドダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダウンリンクビームを遠
    隔調整して、ビームを地上の異なる地点に向ける手段と、(c)1つ以上のCバ
    ンドダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調
    整して、ビームを地上の異なる地点に向ける手段と、(d)ダウンリンクアンテ
    ナの少なくとも1つからのダウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更する手
    段と、(e)ダウンリンクアンテナの少なくとも1つの極性を遠隔変更する手段
    とからなる、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  10. 【請求項10】衛星を再構成する手段が、Kuバンド処理手段を遠隔調整し
    て、Kuアップリンクバンドの1つのバンドの信号のすべてではなくいくつかを
    少なくとも4つのダウンリンクKuバンドのいずれか1つに向け、Kuアップリ
    ンクバンドの前記1つのバンドの他の信号を少なくとも4つのダウンリンクKu
    バンドの前記1つと同じバンドまたは異なるバンドに向ける手段を含む、請求項
    1、2および5〜9のいずれかの汎用置換通信衛星。
  11. 【請求項11】Kuバンド処理手段を遠隔調整して信号を向ける手段が、K
    uバンド処理手段を遠隔調整して、信号の下方変換後周波数を変更する手段を含
    む、請求項10の汎用置換通信衛星。
  12. 【請求項12】1つ以上のアップリンクCバンドアンテナと1つ以上のアッ
    プリンクKuバンドアンテナとをさらに含み、これらアップリンクアンテナのす
    べてが独立して地上の異なる地点へ操作可能である、先行するいずれかの請求項
    の汎用置換通信衛星。
  13. 【請求項13】アップリンクアンテナがダウンリンクアンテナとしても機能
    する、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  14. 【請求項14】設計寿命の最後で、少なくとも24個のアップリンクKuバ
    ンドチャンネルの信号がKuバンド処理手段で処理でき、少なくとも24個のア
    ップリンクCバンドチャンネルの信号がCバンド処理手段で処理できるように設
    計されている、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  15. 【請求項15】Kuバンドダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダ
    ウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更する手段をさらに含む、先行するい
    ずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  16. 【請求項16】衛星がその設計寿命中に少なくとも1日につき5度の急速な
    動きを少なくとも3回行うことができるよう推進力サブシステムが設計されてい
    る、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  17. 【請求項17】設計寿命の最初に、少なくとも32個のアップリンクKuバ
    ンドチャンネルの信号がKuバンド処理手段で処理でき、少なくとも32個のア
    ップリンクCバンドチャンネルの信号がCバンド処理手段で処理できるように設
    計されている、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  18. 【請求項18】Kuバンドチャンネルがすべて標準帯域幅を有する、先行す
    るいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  19. 【請求項19】標準帯域幅が公称36MHzである、請求項18の汎用置換
    通信衛星。
  20. 【請求項20】(a)17.3GHzから18.1GHzの範囲の周波数で
    BSSアップリンク信号を受信する、(b)BSS信号を増幅する、(iii)
    それらの周波数を下方変換する、(c)それら増幅し周波数を減じたBSSバン
    ド信号をBSSダウンリンク信号としてダウンリンクKuバンド信号に提供され
    たバンドのチャンネルに出力する手段からなるBSSバンド処理手段をさらに含
    む、先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星。
  21. 【請求項21】外部制御システムによって制御でき、再構成可能で、実質的
    割合での現存する静止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレ
    ートでき、従ってその代りになることができ、アップリンクCバンドおよびKu
    バンド信号を受信し、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を出力するよ
    うにした、静止軌道で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星であって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する、13.
    75〜14.00GHz、14.00〜14.25GHz、14.25〜14.
    50GHzの3つの250MHzアップリンクバンドのチャネルでKuバンドア
    ップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方
    変換し、(iv)増幅し周波数を減じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ
    複数のダウンリンクKuバンドチャネルを有する、10.95〜11.20GH
    z、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.20GHz、12.2
    5〜12.75GHzの6つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
    ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
    と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
    に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
    以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
    ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する、5.92
    5〜6.425GHz、6.425〜6.725GHzの2つのアップリンクバ
    ンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し、
    (iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減じたCバンド信
    号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有する、3.70〜4.
    20GHz、3.40〜3.70GHzのダウンリンクCバンドのチャネルでC
    バンドダウンリンク信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
    向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ以
    上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
    ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に、それぞれ1日につき少なくとも3度の急速な動きを
    少なくとも3回衛星が取ることを可能にするよう設計された推進力サブシステム
    と; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)少なくとも2つの異なる周波数で送信できる遠隔測定サブ−サブシステム
    と、少なくとも2つの異なる周波数で受信できるコマンドサブ−サブシステムと
    からなる、衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための
    遠隔測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
    サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
    テムと; (l)(i)Kuバンド処理手段を遠隔調整して、各アップリンクKuバンドの
    信号のすべてより少ないが少なくとも2つからなる束をダウンリンクKuバンド
    のいずれか1つに向ける手段と、(ii)Kuバンドダウンリンクアンテナの少
    なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
    地点に向ける手段と、(iii)1つ以上のCバンドダウンリンクアンテナの少
    なくとも1つからのダウンリンクビームを遠隔調整して、ビームを地上の異なる
    地点に向ける手段と、(iv)ダウンリンクアンテナの少なくとも1つからのダ
    ウンリンクビームの受信可能地域を遠隔変更する手段と、(v)ダウンリンクア
    ンテナの少なくとも1つの極性を遠隔変更する手段とからなる、衛星を再構成す
    るための手段 とからなる、汎用置換通信衛星。
  22. 【請求項22】外部制御システムによって制御でき、再構成可能で、実質的
    な割合の現存する静止CバンドおよびKuバンド通信衛星の通信性能をエミュレ
    ートでき、従ってその代りになることができ、アップリンクCバンドおよびKu
    バンド信号を受信し、CバンドおよびKuバンドダウンリンク信号を出力するよ
    うにした、静止軌道で地球を回るよう設計された汎用置換通信衛星であって、 (a)(i)それぞれ複数のアップリンクKuバンドチャネルを有する、13.
    75〜14.00GHz、14.00〜14.25GHz、14.25〜14.
    50GHzの3つの250MHzアップリンクバンドのチャネルでKuバンドア
    ップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し、(iii)その周波数を下方
    変換し、(iv)増幅し周波数を減じたKuバンド信号のいずれかを、それぞれ
    複数のダウンリンクKuバンドチャネルを有する、10.95〜11.20GH
    z、11.45〜11.70GHz、11.70〜12.20GHz、12.2
    5〜12.75GHzの6つのダウンリンクKuバンドのいずれかのバンドのチ
    ャネルでKuバンドダウンリンク信号として出力するためのKuバンド処理手段
    と; (b)Kuバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々
    に向けることができるダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ
    以上のKuバンドダウンリンクアンテナと; (c)Kuバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のKuバンドダウンリンクア
    ンテナのいずれか1つに向ける手段と; (d)(i)それぞれ複数のアップリンクCバンドチャネルを有する、約5.9
    25〜6.425GHz、6.425〜6.725GHzの2つのアップリンク
    バンドのチャネルでCバンドアップリンク信号を受信し、(ii)信号を増幅し
    、(iii)その周波数を下方変換し、(iv)増幅し周波数を減じたCバンド
    信号を、それぞれ複数のダウンリンクCバンドチャネルを有する、3.70〜4
    .20GHz、3.40〜3.70GHzのダウンリンクCバンドのチャネルで
    Cバンドダウンリンク信号として出力するためのCバンド処理手段と; (e)Cバンドダウンリンク信号からなり、それぞれ地上の異なる場所へ別々に
    向けることが可能なダウンリンクビームをそれぞれ出力することができる2つ以
    上のCバンドダウンリンクアンテナと; (f)Cバンドダウンリンク信号を前記2つ以上のCバンドダウンリンクアンテ
    ナのいずれか1つに向ける手段と; (g)衛星の設計寿命中に、急速な動きを少なくとも3回衛星が取ることを可能
    にするよう設計された推進力サブシステムと; (h)衛星の運転のための電力を供給する電力サブシステムと; (i)衛星の自己モニターを可能にし、外部制御システムとの通信のための遠隔
    測定およびコマンドサブシステムと; (j)地球に対して衛星の向きを適切に合わせるのを助ける姿勢および軌道制御
    サブシステム; (k)動作のため適切な温度範囲に衛星を維持するのを助ける温度制御サブシス
    テムと; (l)衛星を再構成するための手段 とからなる、汎用置換通信衛星。
  23. 【請求項23】先行するいずれかの請求項の汎用置換通信衛星を提供し、置
    換衛星を適切な静止スロットに設置し、前記衛星を再構成し置換する衛星の通信
    性能をエミュレートすることからなる、CバンドおよびKuバンド信号を扱う静
    止通信衛星を置換する方法。
  24. 【請求項24】置換衛星を保管軌道に乗せ、ドリフトと傾斜操作を組み合わ
    せることによって置換衛星を保管軌道から適切な静止スロットに移動させること
    をさらに含む請求項23の方法。
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