JP2003507148A - マルチレートの蝸牛刺激の方策および装置 - Google Patents

マルチレートの蝸牛刺激の方策および装置

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JP2003507148A JP2001518695A JP2001518695A JP2003507148A JP 2003507148 A JP2003507148 A JP 2003507148A JP 2001518695 A JP2001518695 A JP 2001518695A JP 2001518695 A JP2001518695 A JP 2001518695A JP 2003507148 A JP2003507148 A JP 2003507148A
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ウォルフ・ジョー
マイケル カーター,ポール
ジェフリー パーカー,サイモン
フィアン,ロバート
フランプトン,ニキ
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コックレア リミティド
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Abstract

(57)【要約】 多重電極形の蝸手移植体の相異なる電極用に相異なる割合の刺激を可能にするための改良された処理の技法が開示される。到来する信号がフィルタのアレイ(35)により処理されるとき、各チャンネルは、振幅(37)を決定し該チャンネル(39)における信号の周期を推定するために処理される。振幅および周期の情報は、どの電極が刺激されているかを決定しまた刺激のタイミングを決定するために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は蝸牛移植の人工器官(cochlear implant pros
theses)に関し、より特定的には患者のピッチおよび音声の知覚を改善す
るために蝸牛の神経構造に刺激を印加する装置および方法に関する。
【0002】 背景技術 蝸牛移植のシステムは聴力障害をもつ患者を援助するために使用される。より
特定的には、これらのシステムは、周囲の音響を受理しこの音響を対応する電気
信号へ変換するマイクロホン、この電気信号を処理し蝸牛刺激の信号を発生させ
る信号処理手段、および蝸牛刺激の信号を移植されている人の蝸牛に印加する電
極のアセンブリを包含する。これらの電気的な刺激に応答して対応する音響の知
覚が移植されている人に誘発される。
【0003】 正常の聴力の人間の内耳は、音響に応答する耳の基底の膜の変位を神経におけ
るインパルスに変換する聴覚毛の細胞(hair cells)を包含する。正
常の蝸牛の基底の膜の相異なる部分は、音響の相異なる周波数により最大に変位
させられ、それにより低周波数の音響は頂点の部分を最大に変位させより高い周
波数の音響は膜のより基底側の部分の変位を生じさせる。神経のシステムは、膜
の頂点の近傍に位置する聴覚毛のセルから発する神経のインパルスが低い周波数
の音響として知覚され膜のより基底側の位置に近接して位置する聴覚毛のセルか
ら発する神経のインパルスはより高い周波数の音響として知覚される。ピッチに
対する位置のこのマッピングは、蝸牛の空間的配置(tonotopic ar
rangement)として当業者によく知られている。
【0004】 機能不全の耳においては、有毛細胞が損傷を受けているか、または、有毛細胞
が存在せず、したがって神経インパルスが発生されない。こうした場合には、音
の知覚を生じさせるように有毛細胞の神経活動を促進するために、電気刺激イン
パルスが人為的に供給されなければならない。
【0005】 図1を参照すると、この図には典型的な蝸牛インプラントが示されており、こ
の蝸牛インプラントは、音声プロセッサ1を含む外部構成要素と、埋め込まれて
いる受信器および刺激器ユニット6と蝸牛内アレイ10とを含む内部構成要素と
から成る。外部構成要素は、さらに、音声プロセッサ1と一体である形で示され
ているマイクロホン2を含む。この図では、音声プロセッサは、その音声プロセ
ッサと一体であるマイクロホンと共に耳の背後に嵌り込むことが可能であるよう
に構成されている。音声プロセッサが体の上に着用されかつ別個にマイクロホン
に取り付けられる別の形態も想定されており、さらには、音声プロセッサとマイ
クロホンが患者の体内に埋め込まれる代案も想定されている。本発明はこれらの
代案すべてに対して適用可能である。
【0006】 こうした蝸牛インプラント装置では、周囲音はマイクロホンによって検出され
、周囲音を表す変換された信号がそれによって生成される。その次に、プロセッ
サユニットが、様々な方法のうちの1つの方法(こうした方法の幾つかをさらに
詳細に後述する)にしたがって、この変換信号を処理し、この処理に基づいて刺
激電流が結合アレイの電極の間で印加される。例えば、「単極」モードの刺激で
は、刺激電流が電極アレイ10の電極と蝸牛外の電極115との間を流れること
が引き起こされてもよい。基底膜8内で生じさせられた神経放電が、聴神経9に
よって着用者の中央神経系に搬送される。
【0007】 刺激電流が電極111のような先端の電極と蝸牛外の電極115との間を流れ
る場合には、蝸牛の上述のトノトピック構成のために、刺激電流が根元の電極1
07と蝸牛外の電極115との間を流れる場合に比べて、より低いピッチの聴感
覚がそのプロテーゼの着用者によって知覚されるだろう。さらに別のピッチ情報
が、刺激が配送される速度に応じて着用者に伝送されることも可能である。
【0008】 刺激信号を生じさせるために信号処理手段が電気信号を操作する仕方に関して
は様々な可能性が存在する。しかし、過去においては、電極の同時刺激は、一般
的に、処理されている実際の音響信号に対して忠実な音の知覚を引き起こすこと
をもたらさないということが指摘されている。これは、電極が同時に刺激される
場合には、電極間の電流通路が相互作用して望ましくない刺激を生じさせる可能
性があるからである。したがって、ほとんどの蝸牛プロテーゼ刺激方法は、1回
につき1つだけの電極によって刺激を行う。
【0009】 過去においては、蝸牛インプラント刺激方法の設計者たちが、蝸牛インプラン
トの着用者によって知覚される際の話し言葉の了解度を最適化しようと努力して
きた。
【0010】 最も初期の音声処理および蝸牛刺激方法の1つが、本出願人に交付された米国
特許第4,532,930号に開示されている。この特許では、音声信号の音声
ピッチを抽出するための専用のフィルタ(F0)を使用することが開示されてい
る。音声ピッチの周期性が、2つまたは3つの電極に関する刺激の周期性を設定
するために使用される。第2のチャネルと、おそらくは第3のチャネルとが、選
択された周波数帯域内での周期性と振幅とを求めるために分析される。
【0011】 第2のフィルタと、おそらくは第3のフィルタとから抽出された周期性が、第
2および第3のチャネルに関してどの電極が刺激されるかを選択するために使用
され、一方、チャネルの刺激の周期性が、F0フィルタからの出力信号の周期性
によって求められる。
【0012】 別の刺激装置が米国特許第4,207,441号に説明されている。このシス
テムでは、n個のフィルタの1つにそれぞれ結合されているn個の電極が存在す
る。各電極は分析周期1つ毎に1度だけ刺激され、その強度は対応するフィルタ
チャネルの振幅に対応する。このシステムの分析周期は予め決められており、し
たがって、フィルタ出力上の信号には無関係である。
【0013】 さらに最近では、欧州特許第0 745 363号において、蝸牛のテンポラ
ルな挙動を考慮に入れる刺激システムが開示されている。この特許文献で説明さ
れている発明の一実施形態では、ウェーブレット変換が、電極の刺激シーケンス
を決定するためにテンポラル情報を使用することを目的として、テンポラル情報
を抽出するために使用される。この発明の目的は、急速に変化する可聴周波数ス
ペクトルに応答してテンポラル分解を改善することである。
【0014】 従来技術の刺激方法を特徴とする蝸牛インプラントの使用者が直面してきた問
題点は、話し言葉の了解度が良好であることが多い一方で、使用者のピッチ知覚
と特に音楽の知覚とが貧弱であるということである。したがって、本発明の目的
は、使用者のピッチ知覚を改善する、マルチチャネル蝸牛インプラントで使用す
るための装置と方法を提供することである。
【0015】 発明の概要 広い意味で、本発明は、各フィルタチャネルにおける信号の周期性(peri
odicity)に関する情報を、関連チャネルに対応するトノトピック的に配
置された電極に印加される刺激のレート(速度、rate)の決定における因子
として使用しようとする。このことが、インプラント使用者によるピッチの知覚
の改善を可能にする。この結果として、各電極において実際に生じる刺激の速度
が、その電極に対応するフィルタチャネルにおける信号の周期性に関係付けられ
るだろう。
【0016】 本発明の1つの観点では、音響信号を電気信号に変換するための変換器と、前
記電気信号に応答しかつ帯域ィルタリングされた複数の信号を作動的に発生させ
る複数の帯域フィルタリング手段と、前記複数の帯域フィルタリングされた信号
に応答しかつ刺激命令を作動的に生成する信号処理手段と、前記刺激命令に応答
する電極駆動手段と、前記刺激命令にしたがって前記蝸牛インプラントプロテー
ゼの使用者に刺激を作動的に送るための、前記電極駆動手段に結合されている電
極アレイとを有するタイプの蝸牛移植の人工器官が提供され、前記信号処理手段
は、 a)前記フィルタリングされた信号に応答し、かつ、前記複数のフィルタリン
グされた信号の少なくとも幾つかの各々の周期性を示す周期性信号を作動的に生
成する、周期推定手段と、 b)前記フィルタリングされた信号に応答し、かつ、前記複数のフィルタリン
グされた信号の各々の大きさを示す大きさ信号を作動的に生成する、振幅推定手
段と、 c)各刺激周期中に前記複数のフィルタリングされた信号の中の1つだけのフ
ィルタリングされた信号を選択するように構成されている、前記大きさ信号に応
答する選択手段であって、前記1つのフィルタリングされた信号に作動的にトノ
トピック的に最良に対応する電極によって刺激するための命令を含む前記刺激命
令を生成し、刺激を行うための前記命令は、さらに、前記周期性信号の中の対応
する1つの周期性信号に応じて刺激が生じる時間を指定する選択手段 とを含む。
【0017】 本発明の他の1つの観点では、本発明は蝸牛移植の人工器官のための処理装置
を提供し、前記プロテーゼは、刺激命令に応答する電極駆動手段と、前記刺激命
令にしたがって前記蝸牛移植の人工器官の使用者に刺激を作動的に送るための、
前記電極駆動手段に結合されている電極アレイとを含むタイプであり、 前記処理装置は、音響信号を電気信号に変換するための変換器に応答し、およ
び、前記電気信号に応答しかつ複数の帯域フィルタリングされた信号を作動的に
生成する複数の帯域フィルタリング手段を含み、さらに、前記信号処理手段は、
前記複数の帯域フィルタリングされた信号に応答しかつ刺激命令を作動的に生成
し、前記信号処理手段は、 a)前記フィルタリングされた信号に応答し、かつ、前記複数のフィルタリン
グされた信号の少なくとも幾つかの各々の周期性を示す周期性信号を作動的に生
成する、周期推定手段と、 b)前記複数のフィルタリングされた信号の各々の大きさを示す大きさ信号を
作動的に生成する、前記帯域フィルタに応答する振幅推定手段と、 c)各刺激周期中に前記複数のフィルタリングされた信号の中の1つだけのフ
ィルタリングされた信号を選択するように構成されている、前記大きさ信号に応
答する選択手段であって、前記フィルタリングされた信号に作動的にトノトピッ
ク的に最良に対応する電極によって刺激するための命令を含む前記刺激命令を生
成し、刺激を行うための前記命令は、さらに、前記周期性信号の中の対応する1
つの周期性信号に応じて刺激が生じるための時間を指定する選択手段 とを含む。
【0018】 本発明のさらに他の観点によって、特有の中心周波数を各々が有する複数の帯
域フィルタを含むタイプの蝸牛移植の人工器官を操作する方法が提供され、前記
フィルタは、対応する複数のフィルタリングされた信号を生成し、前記人工器官
は、さらに、電極アレイに結合されている刺激配送手段を含み、前記方法は、 a)幾つかの時間間隔の各々の中で、前記複数のフィルタリングされた信号の
各々に関する振幅と、前記複数のフィルタリングされた信号の少なくとも幾つか
に関する周期性値とを求める段階と、 b)各々の刺激周期中の刺激のための基準として前記信号の中の1つだけの信
号を選択する段階と、 c)段階b)で求められた信号を生じさせる帯域フィルタの中心周波数にトノ
トピック的に最も近い前記電極アレイ中の電極によって刺激電流を印加し、前記
刺激電流は段階b)で求められた信号の周期性値から求められた時間間隔中に印
加される段階 とを含む。
【0019】 詳細な説明 本発明を特定の具体例を参照しながら説明する。しかし、本発明は、当該の蝸
牛移植のシステムに適合する適切な改変を伴って、様々な形で実現されることが
可能であることを理解されたい。
【0020】 図1aを参照すると、この図には、本発明による蝸牛プロテーゼの簡略化され
たハードウェアによる具体例が示されている。音波がマイクロホン11によって
変換され、こうして生成された電気信号が信号調整モジュール13によって処理
される。信号調整モジュール13は、信号をアナログ/ディジタル変換器15に
よって処理する前にその信号を予増幅して低域フィルタリングするための標準的
な回路を含む。アナログ/ディジタル変換器15は16ビットディジタル信号を
生じさせ、この16ビットディジタル信号はマイクロプロセッサ17に送られる
。マイクロプロセッサ17は、EPROM19内に記憶されたプログラムにした
がって動作する。マイクロプロセッサ17は、そのプログラムにしたがって、ス
イッチャブル電流源モジュール23に送られる刺激命令シーケンスを生成するた
めにディジタル信号を操作する。スイッチャブル電流源モジュール23に送られ
る命令は、1つまたは複数の電極から1つまたは複数の他の電極に流れることに
なっている電流の振幅と、刺激電流のタイミングと、刺激のモードとを指定する
【0021】 本明細書では、術語「モード」は、刺激電流が間を流れるべき電極の選択を意
味する。公知の刺激モードは、双極、単極、および、共通接地を含む。印加され
るべき刺激のパラメータを指定する命令を受け取ると、スイッチャブル電流源モ
ジュール23は、適切な刺激を生成するために電極アレイ21の個々の電極を内
部の制御可能電流源に接続する。スイッチャブル電流源モジュールの構造は当業
で公知であり、これを本出願人の米国特許第4,532,930号に見い出すこ
とも可能である。
【0022】 図2は、説明のために本発明の専用ハードウェアによる具体例を示す。図2は
、マイクロプロセッサ17によって実行される個別タスクが専用ハードウェアの
形で実現されているように本発明を例示しているが、場合によっては、本発明が
図1Aの構成によって最も容易に実現されることもある。しかし、読者が最も明
瞭に本発明を理解できるように、本発明を図2を参照して説明する。
【0023】 図2を参照して、事前調整モジュール13からのアナログ信号が、サンプリン
グ信号を生成するために、最初にサンプリング装置31によって16kHzでサ
ンプリングされるということに留意されたい。このサンプリングされた信号は2
2通りに分割され、この分割された信号の各々は、信号を4/1オクターブ周波
数帯域にフィルタリングするディジタルフィルタ35A−35Vに対する入力を
提供する。信号が分割される分割数とサンプリングレートとが、本発明が具体化
されるシステムに適している設計上の選択の問題であるということを理解された
い。
【0024】 ディジタルフィルタ35A−35Vは帯域フィルタであり、典型的には150
Hzである基準周波数によって対数的に間隔を開けられている。各フィルタは、
3つの2次セクションで実現されている6次Chebychev Type 1
帯域タイプである。1/4オクターブ周波数帯域は次に示す通りである。
【0025】 フィルタ帯域 下限周波数境界(Hz) 上限周波数境界(Hz) A 150.00 178.38 B 178.38 212.13 C 212.13 252.27 D 252.27 300.00 E 300.00 356.76 F 356.76 424.26 G 424.26 504.54 H 504.54 600.00 I 600.00 713.52 J 713.52 848.53 K 848.53 1009.10 L 1009.10 1200.00 M 1200.00 1427.00 N 1427.00 1697.10 O 1697.10 2018.20 P 2018.20 2400.00 Q 2400.00 2854.10 R 2854.10 3394.10 S 3394.10 4036.30 T 4063.30 4800.00 U 4800.00 5708.20 V 5708.20 6788.20
【0026】 例えば35Aのようなディジタルフィルタの各々からの帯域フィルタリングさ
れた信号が、振幅検出モジュール37Aと周期推定モジュール39Aとに接続さ
れる。振幅検出モジュール37Aの出力AMP[A]が、フィルタ35Aからの
サンプリングされた信号の振幅の推定値を表すディジタル信号である。モジュー
ル37Aの構成は、当業者に公知であるように単純であり、一連の比較器に基づ
いていることが可能であるという以外には詳細には説明しない。
【0027】 周期推定モジュール39Aは、フィルタ35Aからの信号の正のゼロ交差の間
のサンプリング周期をカウントする。出力信号PERIOD[A]が、「タイム
スライス」単位で表現されるように基準化される。
【0028】 1つの「タイムスライス」は、電極によって1つの刺激パルスを供給するのに
要する時間である。図3Eを参照すると、刺激電流パルスの波形の一例が、予め
決められた振幅の方形波である第1の「位相」103を含み、相間ギャップ10
5と第2の位相107とが、第1の位相と同じ大きさと持続時間を有するが蝸牛
内電極と(単極モードにおける)蝸牛外電極との間を反対方向に流れる電流方形
波である。刺激を生成するシステムがその次の刺激を生成するために必要なあら
ゆる操作を行うための時間を有する時間周期109、111が存在する。刺激を
設定し配送しその刺激の印加から回復するために要する合計時間が1つのタイム
スライスであり、この例では、タイムスライスは約69ミリ秒の持続時間である
【0029】 この実施形態では、好ましい最大刺激速度は8kHzであり、一方、好ましい
サンプリングレートは16kHzである。したがって、PERIOD[A]は、
2で除算されて端数を丸められた、正方向のゼロ交差の間に生じるサンプルの数
である。PERIOD[A]信号は各周期の終わりに更新される。
【0030】 AMP[A],...,AMP[V]信号とPERIOD[A],...,P
ERIOD[V]信号は、帯域フィルタ35によって監視される周波数帯域の各
々に関してマイクロホン11によって収集される周囲音に関する大きさ情報およ
び周期情報を含む。振幅検出器37と周期推定器39とによって生成された情報
を蝸牛プログラムテーゼの着用者に搬送するために、未来への時間PERIOD
[i]におけるAMP[i]に対応する電流強度で各々の対応する電極e[i]
を経由して単純に刺激することが可能である。例えば、図3A、図3B、図3C
を参照すると、図3Aと図3Bにプロットされて示されている通りの、振幅検出
モジュール37Aと周期推定モジュール39Aとによって生成される振幅値と周
期値に対応する、電極e[A]を経由した刺激シーケンスが示されている。周期
[A]が時間t=0におけるP1に等しく、AMP[A]がa1に等しい。した
がって、時間t=P1においては、刺激電流が電気振幅I(a1)の電極e[A
]を経由して供給され、ここでI()は、プロテーゼの着用者のダイナミックレ
ンジの中に振幅をマッピングするラウドネス成長関数である。
【0031】 その次に、周期値P2と振幅値a2とが得られ、さらに別の刺激が振幅I(a
2)の時間t=P1+P2において供給される。図3Cのグラフに示されている
双極電流パルスの刺激シーケンスを生じさせるために、このプロセスが連続的に
繰り返される。上述したように、こうしたプロセスはインプラントの全チャネル
に対して互いに無関係に同時に行われることが可能である(本明細書で使用され
る「チャネル」は、刺激電極と、それに対応するフィルタと周期および振幅推定
モジュールとを意味する)。
【0032】 ここまで述べてきたシステムでは、周期推定モジュール39Aは、単純に最後
の2回の正方向ゼロ交差の間の遅延である周期推定値を生成する。このシステム
がうまく働いている間、個々の周期推定値に何らかのノイズが重なると、システ
ムの性能は劣化されることになる。これを防ぐためには、平滑化された周期推定
値を計算するのが望ましい。
【0033】 個々の周期推定値は、ディジタル信号処理の分野で知られている平滑化の方法
のいずれかに従う1つの番号順序を構成する。平滑化は、例えば単純なFIRま
たは再帰的ディジタルフィルタ、望ましくは低域フィルタとして実現させてよい
。あるいは、その代わりにメジアンフィルタ等のランク順フィルタを使用しても
よい。ランク順フィルタの場合は、いかなる信号データ誤差も番号順序から完全
に除去する利点がある。従って、周期推定値の順序をディジタルフィルタに適用
し、そのフィルタの出力を取り出すことによって、平滑化された周期推定値が生
成される。平滑化された周期推定値は、次に、フィルタから直近の出力を取り出
し、これを(平滑化されていない)周期推定値の代わりに使用することによって
活用される。
【0034】 図3Dについて説明すると、同図には、電極e[B]を介する刺激順序が示さ
れている。ここで注目されるのは、刺激パルス102が正確に図3Cの刺激パル
スI(a2)と同時に発生することである。このような一致は、使用されるチャ
ネルの数に応じてもっと頻繁に起こる。
【0035】 2個以上の電極によって同時に刺激が引き起こされる上述の刺激方式と関連す
る問題点は少なくとも2つある。第1に、上に述べた通り、同時またはほぼ同時
の刺激が、電極間の電流路の同時の相互作用のために、使用者によって知覚され
る音の質の劣化を招くことは、よく知られている。
【0036】 このことから、多数のチャネルに同時に刺激を加えることは望ましくない。も
うひとつの問題は、同時刺激がきわめて大きい処理電力を必要とし、そのため、
現在利用できる移植蝸牛刺激装置の大多数においてそれが不可能であることであ
る。
【0037】 上記問題点に鑑み、発明人は、振幅検出器37と周期推定モジュール39から
来る情報信号のうちのどれが、使用者に質の高い音を知覚させるように作用する
のに最も適しているかを特定する優先的な工夫を組み入れた。本発明によれば、
どの刺激周期、すなわち“タイムスライス”t0についても、信号AMP[A、
t0]、...、AMP[V、t0]を大きさ順に並べ、最も大きい大きさを有
する信号AMP[A、t0]、...、AMP[V、t0]に対応する電極を使
って刺激電流を生成する。(移植された時、電極e[A]、...、e[V]が
音別にフィルタfA、...、fVにマップされるので、電極e[A]が最上位
に置かれ、電極e[V]が最下位に置かれることに注目されたい。)例えば、A
MP[F、t0]が所与のタイムスライスにおいて最も大きい大きさを有するこ
とがわかれば、電極e[F]が、次のタイムスライスt1において単極刺激を供
給するのに使用される。
【0038】 この図式についての更なるバリエーションは、次に大きい大きさの多数の信号
も同じタイムスロットにおいて特定される、例えば、AMP[G、t0]>AM
P[B、t0]>AMP[K、t0]がAMP[F、t0]の次に大きい大きさ
を有するものと特定されることである。その場合、当該の値がそれぞれAMP[
G、t1]、AMP[B、t1]、AMP[K、t1]に割り当てられる。次の
タイムスライスt1の間、手順は反復され、AMP[G、t1]が最も大きい大
きさを有するものとして選択され、その結果、AMP[G、t1]=AMP[G
、t0]に対応する振幅の刺激パルスを供給するために電極e[G]が選択され
ることになる。この図式を使用することにより、大きい大きさを有する信号(最
も大きいものでなくても)を短時間の遅延の後に使用者に提供することが可能で
ある。発明者は、大体の音響パワーが、長い方の周期と関連した低い方の周波数
帯域を中心として集められるのに対し、短い方の周期と関連した高い方の周波数
帯域には通常ほとんどパワーが無いことを見出した。従って、周波数の高い音の
方が周波数の低い音よりむしろ遅延させられるというのが有力である。
【0039】 更なる工夫は、周波数の高い方に集中したフィルタからの出力に関して周期推
定値を計算するよりむしろ、例えばフィルタFI、...、FVに関しては、周
期推定器39I、...、39Vを使って、単純に一定の信号、または1.25
msの周期を表す周期性値、すなわち、かかる装置がサポートする力を持つ最高
の刺激速度に向かう周期性値を生成するだけとすることである。
【0040】 以上、帯域濾過された信号の一部または全部について周期推定器を利用するシ
ステムについて述べたが、このシステムをもっと単純な形で実現させることが可
能である。おそらく、フィルタ出力において正方向ゼロ交差が検出されるたびに
刺激がリクエストされよう。タイムスライス当たり1回、各チャネルは、刺激リ
クエストが保留中であるか否か質問される。リクエストが保留中でなければ、ア
クションは必要とされない。正確に1つのリクエストが保留中であれば、そのリ
クエストに呼応して刺激が生成される。
【0041】 2つ以上のリクエストが保留中であれば、次のアクションが取られる。リクエ
ストは、対応する帯域濾過信号の振幅別に分類される。最も大きい振幅を有する
帯域濾過信号に呼応して刺激が生成される。次のN番目に大きい(望ましくは5
番目に大きい)振幅のリクエストは、タイムスライス1つ分遅延させられる。残
りのどんなリクエストも取り消される。
【0042】 このシステムは、先に述べたものより簡単に実現できる。しかしながら、これ
には主に2つの欠点がある。周期推定値を利用する先述のシステムは、刺激速度
を制限すべく高い方の周波数チャネルに作用する。これは、直接的には、ほとん
ど情報内容を持たない刺激が回避されるという点で有益である。もっと重要なこ
とに、高周波信号が相対的に大きい振幅を有する場合、より単純なシステムでは
低周波信号の方が完全に失われることになる。周期推定システムの速度制限効果
は、低周波信号が常に通り抜けることを意味することになる。
【0043】 リクエスト発生器41−A、...、41−Vおよびリクエスト弁別器43は
、AMP[A]、...、AMP[V]信号およびPERIOD[A]、...
、PERIOD[V]信号からどの電極が刺激されるかを動作的に特定する。で
は次に、前述の図式を実現させるためのリクエスト発生器とリクエスト弁別器の
働きについて、リクエスト発生器41Aを参照例に挙げて説明する。
【0044】 AMP[A]信号およびPERIOD[A]信号は、リクエスト発生器モジュ
ール41Aに入力される。リクエスト発生器へのもうひとつの入力が、現に在る
タイムスライスに対応するCLK信号である。CLK信号は、オーバフロー問題
を回避する係数256である。リクエスト発生器41Aへの最後の入力は、リク
エスト弁別器43からのARB_CMD[A]である。
【0045】 リクエスト発生器41Aからの出力は、TSLICE[A]およびREQ_A
MP[A]である。
【0046】 TSLICE[A]は、REQ_AMP[A]によって表される振幅値を有す
る刺激の供給されることが発生器41Aによって提示される時期を表す。
【0047】 TSLICE[A]とPERIOD[A]とREQ_AMP[A]とAMP[
A]の間の関係は、ARB_CMD[A]信号によって決められる。ARB_C
MD[A]信号は、3つの値REQUEST、DELAY、DISCARDのう
ちの1つを取ることができる。
【0048】 ARB_CMD[A]が値REQUESTをとるとき、 REQ_AMP[A]:=AMP[A];TSLICE[A]:=CLK+PE
RIOD[A]であり、 値DELAYをとるとき、 TSLICE[A]:=TSLICE[A]+1であり、 値DISCARDをとるとき、 アクションを起こさない。
【0049】 かかる規則の背後の原理は、リクエスト弁別器43(その動作については簡単
に後述する)が、フィルタ35Aからの出力に呼応して刺激パルスを加えるべき
か否か特定すると、値REQUESTを有するARB_CMD[A]信号がリク
エスト発生器41Aに送られることによって刺激パルスの振幅とタイミングが次
のタイムスライスで使用可能とされることである。あるいは、ARB_CMD[
A]信号が値DELAYを取ると、対応するTSLICE[A]変数が増分され
る。上記規則を実現させるためのリクエスト発生器の構造は、確立された同期デ
ィジタル設計技術に従って容易に獲得される。
【0050】 リクエスト弁別器モジュール43は、その入力としてリクエスト発生器41A
〜41Vの各々からの信号TSLICE[A]、...、TSLICE[V]、
REQ_AMP[A]、...、REQ_AMP[V]およびCLK信号を取る
。リクエスト弁別器43は、電極アレイの電極e[A]、...、e[V]のう
ちのどれを使って刺激を加えるべきか識別する信号P_CHANを発生させる。
【0051】 弁別器モジュールはまた、引き続き述べる通りのスケーリングの後、刺激を加
える時に使用すべき信号の振幅を特定するのに使用される値REQ_AMP[A
]、...、REQ_AMP[V]を取る信号P_AMPを発生させる。リクエ
スト弁別器モジュール43は、下記の規則に従って動作する。
【0052】 1.CLKに等しい値を有するすべてのTSLICE[i]を見つけ出す。 2.ステップ1で特定されたチャネルのうち、REQ_AMP[j]の最も大
きい値を有するN個のチャネルを見つけ出す。ステップ1で特定された通りのR
EQ_AMP[j]とTSLICE[j]の最も大きい値を有するチャネルが見
つけ出されたら、P_CHANをjに設定し、P_AMPをREQ_AMP[j
]に設定する。これで、刺激が電極e[j]を介して値P_AMP=REQ_A
MP[j]から倍化された振幅をもって向けられることになる。これは、ARB
_CMD[j]信号を値REQUESTに設定することによって遂行される。 3.次に大きいN−1個の振幅値REQ_AMP[]を有するチャネルを、次
の刺激のためのセットアップの間に考慮できるよう、タイムスライス1つ分遅延
させる。これは、値DELAYのARB_CMD[]信号を対応するN−1個の
リクエスト発生器に送ることによって達成される。
【0053】 4.ステップ1で選択されたが、ステップ2で選択されなかった残りのチャネ
ルを捨てる。これは、値DISCARDのARB_CMD[]信号を対応するリ
クエスト発生器に送ることによって達成される。 5.リクエスト発生器のいずれかが特定の“パルスリクエストなし”信号を送
信中であれば、対応するARB_CMD[]信号をREQUESTに設定する。
【0054】 P_CHAN値とP_AMP値が特定されると、これらは増音機能モジュール
47に通される。増音機能モジュールは、P_AMP値を聴取者のダイナミック
レンジにマップするために人工内耳の使用者の所定の安楽レベルと閾値レベルを
計算に入れる。このようなマッピングは先行技術において知られており、同じ出
願人の米国特許第4,532,930号に更なる詳細が記述されている。
【0055】 本発明は、図1の実施例によれば、図2に関して述べた動作を実行するために
、カークリア・リミッテド社(オーストラリア、ニューサウスウェールズ206
6、レーン・コーヴ、マールス・ロード14)から入手できるSPrint音声
プロセッサをプログラムすることによって最も便利な形で実用化される。SPr
int音声プロセッサは、同じ発売元からのCl24移植蝸牛刺激装置用受信器
/刺激器と結合して使用される。
【0056】 図4について説明すると、ここには、本発明を実現させるためのソフトウェア
における動作手順全体のブロック図が描かれている。ブロック201において、
サンプル周期ごとに音響信号は所要の数のチャネルに濾過される。ブロック20
2において、各チャネルの信号は分析され、それで、その信号の振幅および周期
が特定される。信号周期の特定は、上に述べた通り、連続するゼロ交差の間の時
間を求めることによって達成される。チャネルごとの信号の振幅と周期の値に基
づき、ブロック203は、どのチャネルの信号を刺激付与のためのベースとして
使用すべきかを選択し、そこで、刺激すべき電極を選択する。音量マッピングブ
ロック204は、選択された電極についてダイナミックレンジ内で所望の振幅刺
激をマップする機能を果たす。このマッピングのステップは、当業者には良く知
られている。
【0057】 図5は更に、図4のボックス203において実行される動作ステップの詳細を
示す。初期設定時、ブロック210において刺激セクタは全部の入力を更新する
。入力内容は、先に述べた通りの振幅と周期の値である。ブロック211におい
て、各入力チャネルは、周期の値に基づいて、次の周期のために刺激がリクエス
トされているか否か特定すべくチェックされ、該当するすべてのチャネルが振幅
別に分類される。ブロック212において、振幅最大のチャネルを除くすべての
チャネルが後の刺激周期へと遅延させられる。ブロック214において、振幅最
大のチャネルは刺激付与のためのベースとして選択され、該チャネルのための入
力は、当該周期に刺激が供給されることを反映すべく更新される。ブロック21
3は、残りのチャネルの入力を更新することによって該チャネルを捨て、次の周
期(時間j)のためのブロック210のプロセスに戻ることによって、プロセス
を完成させる。
【0058】 以上、本発明を好適な実施例を参照して説明したが、これらは単に発明の原理
の応用を説明するためのものであることが理解されるべきである。従って、特定
的に述べられた実施例は例示的なものであり、添付の特許請求の範囲に制限を加
えるものではないと考えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、典型的な蝸牛移植の装置を示す。
【図1a】 図1aは、本発明による蝸牛移植の機能要素のブロック図を示す。
【図2】 図2は、本発明による蝸牛移植の人工器官の専用ハードウェアの一形態を示す
【図3A】 図3Aは、図2の振幅推定器モジュールの発生可能な出力のグラフである。
【図3B】 図3Bは、図3Aの振幅推定器と同じチャネルの図2の周期推定器モジュール
の発生可能な出力のグラフである。
【図3C】 図3Cは、図3Aと図3Bの振幅推定および周期推定にしたがって電極を経由
して発生させられる刺激電流のグラフである。
【図3D】 図3Dは、図3Cのグラフにおける刺激電流と同時に発生する刺激電流を有す
るさらに別の電極を経由して発生させられる刺激電流のグラフである。
【図3E】 図3Eは、単一の刺激電流のグラフである。
【図4】 図4は、図1aに示されているタイプの装置においてソフトウェアによって本
発明を具体化するのに使用される手順ステップの流れ図である。
【図5】 図5は、図3に表れる四角形の1つの内に含まれる手順上のサブステップの流
れ図である。
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月25日(2002.1.25)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1a
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図1a】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3A
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3A】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3B
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3B】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3C
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3C】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3D
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3D】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3E
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図3E】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図4】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パーカー,サイモン ジェフリー オーストラリア国,ニューサウスウェール ズ 2112,ライド,デブリン ストリート 8/3 (72)発明者 フィアン,ロバート オーストラリア国,ニューサウスウェール ズ 2035,マロウブラ,マリン パレード 5/170 (72)発明者 フランプトン,ニキ オーストラリア国,ニューサウスウェール ズ 2122,イーストウッド,ピックフォー ド アベニュー 6/13 Fターム(参考) 4C097 AA29 BB02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号を電気信号へ変換するトランスジューサ、該電気信
    号に応答して複数の帯域通過のフィルタされた信号を作動的に発生させる複数の
    帯域通過のフィルタ手段、該複数の帯域通過のフィルタされた信号に応答して刺
    激の指令を作動的に発生させる信号処理手段、該刺激の指令に応答する電極駆動
    手段、および該電極駆動手段に結合され蝸牛移植の人工器官のユーザに対し刺激
    の指令に従い刺激を作動的に供給する電極アレイを有する形式の蝸牛移植の人工
    器官であって、該信号処理手段は、 (a)該フィルタされた信号に応答する周期推定の手段であって、少なくとも
    該複数のフィルタされた信号の幾つかの各々のマグニチュードをあらわすマグニ
    チュード信号を作動的に発生させるもの、 (b)該フィルタされた信号に応答する振幅推定の手段であって、少なくとも
    該複数のフィルタされた信号の幾つかの各々の周期をあらわす周期信号を作動的
    に発生させるもの、および、 (c)該マグニチュード信号に応答する選択の手段であって、各刺激期間にお
    いて該複数のフィルタされた信号のうちの1つのフィルタされた信号だけを選択
    するよう構成され、該刺激の指令を発生させるものであり、該刺激の指令は該1
    つのフィルタされた信号に最もよく作動的に対応する電極により刺激を行なう1
    つの指令を包含し該1つの指令は刺激が該周期性の信号の対応する1つに依存し
    て発生する時間をさらに特定するもの、を包含する蝸牛移植の人工器官。
  2. 【請求項2】 該周期推定手段は、フィルタされた信号がゼロを順次に通過
    する時点の間の時間についての値を作動的に決定し、該決定された値に応答して
    該周期性の信号を発生させる、請求項1記載の蝸牛移植の人工器官。
  3. 【請求項3】 該周期推定手段は、該ゼロの順次通過時点の間の時間の以前
    の値にさらに応答し平滑にされた周期推定の値が発生するようにし、この値に応
    答して該周期推定手段は該周期性の信号を発生する、請求項2記載の蝸牛移植の
    人工器官。
  4. 【請求項4】 該周期性の信号は、1つの刺激のパルスを供給するに要する
    時間の整数倍に寸法づけられる、請求項3記載の蝸牛移植の人工器官。
  5. 【請求項5】 該選択の手段は、振幅に応答し、該1つのフィルタされた信
    号を該信号が最大の振幅を有することにもとづいて選択する、請求項1記載の蝸
    牛移植の人工器官。
  6. 【請求項6】 各電極に作動的に供給される刺激のレートは、該周期性の信
    号に応答して相互に相異なるものである、請求項1記載の蝸牛移植の人工器官。
  7. 【請求項7】 蝸牛移植の人工器官用の処理の装置であって、該人工器官は
    、刺激の指令に応答する電極駆動の手段、および該電極駆動の手段に結合され該
    蝸牛移植の人工器官の刺激を該刺激の指令に従ってユーザに作動的に供給する電
    極のアレイを包含する形式のものであり、該処理の装置は、音響信号を電気信号
    に変換するトランスジューサに応答し、複数の帯域通過のフィルタ手段を包含し
    、該帯域通過のフィルタ手段は複数の帯域通過のフィルタされた信号を作動的に
    発生させ、該処理の手段は複数の帯域通過のフィルタされた信号に応答し刺激の
    指令を作動的に発生させるものであり、該処理の手段は、 (a)該フィルタされた信号に応答する周期推定の手段であって、少なくとも
    該複数のフィルタされた信号の幾つかの各々のマグニチュードをあらわすマグニ
    チュード信号を作動的に発生させるもの、 (b)該フィルタされた信号に応答する振幅推定の手段であって、少なくとも
    該複数のフィルタされた信号の幾つかの各々の周期をあらわす周期信号を作動的
    に発生させるもの、および、 (c)該マグニチュード信号に応答する選択の手段であって、各刺激期間にお
    いて該複数のフィルタされた信号のうちの1つのフィルタされた信号だけを選択
    するよう構成され、該刺激の指令を発生させるものであり、該刺激の指令は該1
    つのフィルタされた信号に最もよく作動的に対応する電極により刺激を行なう1
    つの指令を包含し該1つの指令は刺激が該周期性の信号の対応する1つに依存し
    て発生する時間をさらに特定するもの、を包含する処理の装置。
  8. 【請求項8】 該周期推定の手段は、該フィルタされた信号による順次のゼ
    ロ通過の間の時間についての値を決定し、この値に応答して該周期性の信号を発
    生させる、請求項7記載の処理の装置。
  9. 【請求項9】 該周期推定の手段は、順次のゼロ通過の間の該時間の以前の
    値にさらに応答し平滑にされた周期推定の値が発生するようにし、この値に応答
    して該周期推定の手段は該周期性の信号を発生させる、請求項8記載の処理の装
    置。
  10. 【請求項10】 該周期性の信号は、1つの刺激のパルスを供給するに要す
    る時間の整数倍に寸法づけられる、請求項9記載の処理の装置。
  11. 【請求項11】 該選択の手段は、振幅に応答し、該1つのフィルタされた
    信号を該信号が最大の振幅を有することにもとづいて選択する、請求項7記載の
    処理の装置。
  12. 【請求項12】 刺激の指令は、各電極に作動的に供給される刺激のレート
    が該周期性の信号に応答して相互に相異なっているとするものである、請求項7
    記載の処理の装置。
  13. 【請求項13】 蝸牛移植の人工器官を作動させる方法であって、該人工器
    官は複数の帯域通過のフィルタであって各個が特性的な中央周波数を有するもの
    を包含し、該フィルタは対応する複数のフィルタされた信号を発生し、該人工器
    官は電極のアレイに結合された刺激供給の手段をさらに包含しており、該方法は
    、下記の諸段階、 (a)幾つかの時間間隔の各々において、該複数のフィルタされた信号の各々
    についての振幅および該複数のフィルタされた信号の少なくとも幾つかについて
    の周期性の値を決定する段階、 (b)該信号のうちの1つだけを、各刺激の周期における刺激の基礎として選
    択する段階、および、 (c)該電極のアレイのうちの1つの電極により帯域通過のフィルタの中央周
    波数に空間的に最も近い状態で刺激の電流を印加し、段階(b)で決定された信
    号を発生させる段階であって、該刺激の電流は段階(b)で決定された信号の周
    期性の値から決定される時間間隔の期間に印加されるもの、 を包含する方法。
  14. 【請求項14】 該周期性の値は、フィルタされた信号による順次のゼロ通
    過の間の時間についての周期の値を取得し、この周期の値に応答して該周期性の
    信号を発生させることにより決定される、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 該周期性の値は平滑にされた周期の値を使用して決定され
    、該平滑にされた周期の値は該周期の値の現行のおよび以前の値に応答して決定
    され、該平滑にされた周期の値に応答して該周期性の信号が発生する、請求項1
    4記載の方法。
  16. 【請求項16】 該周期性の値は、該フィルタされた信号のすべてについて
    決定される、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 段階(b)は、該複数の信号のうちのどれが最大の振幅を
    有するかを決定することを包含する、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 各電極に作動的に供給される刺激のレートは、該周期性の
    信号に応答して相互に相異なっている、請求項13記載の方法。
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