JP2003505799A - ピクセルの伝送を管理する方法および装置 - Google Patents

ピクセルの伝送を管理する方法および装置

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ラネ,アルノー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、トレースの展開を表す、入力で獲得された一連のピクセルからピクセル(Pi)を送信する方法および装置に関する。本発明は、送信された2つの連続するピクセル間の最小の間隔が所定の閾値(Smin)より大きくなるように、ピクセル(Pi)を送信する前に、連続するピクセルを選択的に消去する。本発明はまた、この方法で送信したピクセルを受信する方法および装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は画像データ、例えば展開するトレースを表すピクセルの形のデータの
制御に関する。特に、ただし限定的でないが、本発明はピクセル発生装置等のソ
ースから少なくとも1つの表示装置へピクセルを転送するという用途に用いられ
る。対話式通信におけるテレライティング装置のグループは、一般的なピクセル
転送装置となるであろう。この場合、特に、受信モードの装置(単数または複数)
の画面上に同じトレースを同時に生成しなければならないので、感知可能パッド
上のトレースの展開に対応するピクセルをリアルタイムで管理し、伝送しなけれ
ばならない。
【0002】 多くのアプリケーションでは、表示画面に物理的且つ機能的にリンクされた装
置によってピクセルの座標を検出し、対話式画面を形成する。表示画面の有効領
域がスタイラス等で情報(トレース、書き込み等)を入力したり、或いはメニュ
ー表示機能や、アイコン等の形の命令を選択するための書き込みパッドの役目を
する。この構成では、入力装置によって入力されたピクセルの座標を、表示画面
上の表示座標に一致するように設定して、得られたデータと協調して画面が展開
できるようにする。
【0003】 対話式アプリケーションでは常に、トレースの要素がソースで形成される瞬間
と、この要素が宛先の表示画面上に現れる瞬間との間の無駄な時間をできるだけ
減少することに努力が向けられている。こうした無駄な時間は、一般的に連続し
た、下記を付加的に組み合わせた複数の成分を有する: − 追跡装置(スタイラス、マウス、ポインタ...)の変位を空間座標(直
交、曲線、その他の)に変換する座標検出装置の検出時間および応答時間; − 計算機が展開座標を所定のプロトコルに応じて構成されたピクセルに対応
する連続するデータの値に変換する時間; − リンクを介してピクセルデータを受信表示画面に転送する時間; − 受信装置がピクセルデータを分析して、これらをその表示画面で利用可能
な命令信号に変換する時間;および − 表示画面が命令信号に応答する時間。
【0004】 現在、現技術分野では、こうした成分に関連する無駄な時間を減少するのが困
難であるか、根本的な物理的制限のため圧縮できないことが分かっている。 ピクセルの転送に関連する成分は、使用するデータ転送リンクによって大きく
変化する。この成分は、この場合は単位時間当たりにリンクが伝送できるデータ
の量を表す、リンクの帯域幅によって制限される。この量は帯域幅が大きければ
ますます多くなる。 対話式画面内では、得られた座標および組み合わされる表示画面からピクセル
データを発生する計算装置間でピクセルが転送される。転送は、対話式画面にそ
れ自体の計算装置が備えられている場合は、対話式画面の内部バスに沿って実施
され、計算装置が外部にある場合は外部バスに沿って実施される。いずれの場合
でも、バス(以降、局所バスと称する)は、特に並列バスの場合ピクセルを急速
に転送することができる。
【0005】 他方では、獲得装置から生成されたピクセルを少なくとも1つの装置の外部の
表示画面(以降、遠隔画面と称する)に送らなければならない場合、素早いデー
タリンクを常に実施することはできない。このため、通信テレライティング装置
のグループの例に戻ると、通常は電話網を介して装置間のリンクを確立する。こ
のリンクはデータ処理バスで用いられるデータ転送速度に比べて遅いデータ転送
速度を有するシリアルリンクを構成する。 ラジオリンクまたは赤外線ビームでピクセルを伝送することも可能であるが、
これもまたデータ転送速度が比較的遅くなる。 ピクセル転送リンク、本質的に遅いリンクだけでなく、高速リンクにも、より
合理的な帯域幅を用いるのが望ましいようである。実際に高速リンク、例えば前
記の内部バスは、通常のピクセルの転送によって満たされないとしても、やはり
より快適な動作条件をもたらす、或いはさらなる機能を提供する帯域幅を用いる
ことによる経済性から利益を得ることができる。
【0006】 本発明の目的は、どんな状況であれ、用いられるリンクの帯域幅をより合理的
に用いることができるようにするピクセル制御プロセスおよび装置を提供するこ
とにある。 このため本発明は、ピクセルを送る前に一連のピクセルの幾つかを選択的に消
去して、送信された2つのピクセル間の最小間隔を所定の閾値より大きくするこ
とを特徴とする、トレースの展開を表す入力で獲得された一連のピクセルから選
択されたピクセルを送信する方法を提供する。 この方法では、トレースのピクセルが有意な空間的展開を示す場合のみトレー
スのピクセルを送信することによって、トレースのピクセル送信用の帯域幅を節
約することが可能である。実際、入力で獲得された2つの連続するピクセル間の
空間的展開が所定の閾値より小さいと、これらのピクセルの一方が担持する情報
(たまたま最後のものである)が全く重要でないため、これの伝送を正当化でき
ないものとする。
【0007】 好ましい実施例では、ピクセルが求められる表示面上のピクセル間の基本的ス
テップによって前記の閾値を計算し、表す。本実施例における所定の閾値の概念
を構築するこの方法は、下記の他のパラメータを用いても同じ結果が得られるこ
とは理解されるであろう: −所定の画面または画像キャリヤ(画面の性質はブラウン菅の場合と同様、ア
ナログでよい)または印刷されたページ上のピクセル間の絶対距離; −獲得座標面の水準の基本的段階による距離で、場合によっては座表面が表示
するのに用いられるのとは異なる網目を有するもの。この場合、獲得面と表示面
途との間の最小間隔の変換にはスケールファクタのみが含まれる; −獲得手段が例えばトレースの展開の関数として可変な位置データを供給する
場合、或いはこれらの手段が非同期モードで動作する場合のトレースに対する基
本データの獲得を隔てる時間間隔。この場合、前記の時間間隔と表示面のピクセ
ル間の間隔とを同じにすることができる。簡略化するため、以降の説明では2次
元空間の場合のみを考える。当業者であれば必要に応じて本発明の教示を3次元
空間に外挿できるであろう。
【0008】 2つのピクセル間の間隔は複数の異なる方法で分析できる。例えば画像面にそ
れぞれデカルト座標(Xar,Yar)と(Xai,Yai)を有するPrおよ
びPiと指定された、入力で獲得された2つの連続するピクセルの場合、所定の
間隔Sriは: − 座表面、例えば表示面の絶対距離、すなわちSri={(Xar−Xai
2+(Yar−Yai)2}1/2;または − 任意に選択された、成分のうち1つのみの間隔、すなわちSri=|Xa
r−Xai|または|Yar−Yai|のいずれかによって;或いは − どちらが最大または最小であるかによって、成分|Xar−Xai|また
は|Yar−Yai|の一方または他方の間隔によって評価できる。
【0009】 こうして、本発明の実施例ではピクセルの位置は座標システムの対応する位置
に関する数値によって確定し、前記パラメータの1つについての2つの連続する
ピクセル間の値の違いがこのパラメータの所定閾値より大きいと、最小間隔は大
きくなる。 ピクセルをデカルト面または空間で分析するのが好ましい。パラメータはX、
Y座標であり、連続するピクセルPrとPi間の間隔は: DXri=|Xar−Xai|>DXminまたは DYri=|Yar−Yai|>DYmin; (ここで、XarとXaiはそれぞれ2つの連続するピクセルのX座標の値であ
り、YarとYaiはそれぞれ2つの連続するピクセルのY座標の値であり、D
XminとDYminはそれぞれX座標とY座標の所定の閾値として決められる
) である場合に大きくなる。
【0010】 2つの連続する送信されたピクセル間の最小間隔Smin、DXminまたは
DYminが、表示面上の2つの隣接するピクセル間の基本ピッチのn倍より大
きいのが有利である(ここで、nは1,2または4、または所定のアプリケーシ
ョンによって異なる任意の数以上の整数である)。所定の閾値SminまたはD
XminまたはDYminが大きければ大きい程(ここでは前記数nで表す)、
解像度の損失と引き換えにトレースを表すピクセルを伝送するための帯域幅の経
済性も大きくなる。本出願人が実施した調査では、不利な解像度の損失無しで、
且つピクセル受信端部の複雑な外挿アルゴリズムを必要としない、かなりの経済
性の帯域幅が得られる。それ自体が知られている方法を用いて直線セグメントで
連続トレースを形成する2つの連続するピクセルの各空間をリンクするだけで、
優れた結果が得られる。
【0011】 消去されないピクセルを少なくとも1つのピクセルから成るパケット単位で送
信し、パケットの最後のピクセルの獲得から最初のピクセルの獲得を隔てる時間
は所定の時間閾値以下であるのが好ましい。この場合、ピクセルは1度に単数ま
たは複数のピクセルから成るバッチ単位で受信されるが、各バッチは時間間隔で
区切られている。この時間間隔は送信端部と受信端部の両方における各パケット
の獲得時間と処理時間、およびパケット伝送時間によって異なる。リアルタイム
処理、特に感知可能な媒体上に実際のトレースを生成し、このトレースを表示上
に表すという同時視覚化を必要とする用途では、この期間を目の残像性より小さ
くするのが好ましい。この閾値が目の残像性よりどれくらい小さいかは、特に前
記の処理および伝送時間によって異なる。従来例では、処理および伝送時間はピ
クセルパケットの獲得に割当てられた部分よりかなり小さい部分を占有しするが
、技術が改良するにつれてますます小さい部分を占有するようになる。
【0012】 指標として、目の残像性が約40ミリ秒であるものとする。本発明のいくつか
の実施例では、所定の時間閾値を約40ミリ秒の値に固定する、或いは或いは3
0ミリ秒または20ミリ秒未満でもよい。 各パケットで送信されるピクセル数は変数であってよい。実際に、パケットの
最後のピクセルから最初のピクセル獲得を隔てる期間として所定の時間が設定さ
れ、この時間が最大で前記の時間閾値に等しく、且つ入力で獲得されるピクセル
が一定の速度で互いの後に続くとすると(連続するトレースの間)、この時間が
:(入力で得られるピクセル数−1)×2つのピクセルの獲得間の時間間隔に等
しいことを基に、この所定時間を入力で獲得されるピクセル数によって変換でき
る。こうして、所定のピクセル獲得時間に対して、このパケットを形成すること
が可能なピクセルの最大数が求められる。パケットには、ピクセルが本発明の判
定基準によって全く消去されない場合に最大数のピクセル、或いは消去されたピ
クセルによって最大数より少ない任意の数のピクセルが含まれていてよい。
【0013】 好ましい実施例では、各パケットのピクセルが中断されないトレースの要素を
形成するピクセルに相当する。従って、各パケットには暗黙のうちに、ここに含
まれる全ピクセルを互いにリンクさせ、これらのピクセルに関連するトレースの
要素を再編成しなければならないという情報が含まれている。すなわち、本実施
例によって送信されたピクセルと同じパケット内では中断してその後にトレース
が再開することはあり得ない。詳細な説明でよりはっきりと分かるようになるで
あろうが、この方法によって伝送データがより有効に管理されるようになる。
【0014】 各パケットのピクセルをピクセルメッセージにフォーマットして、受信される
と自律的にデータを送信し、抽出するように処理するのが有利である。この方法
の有利な点の1つには、2つのパケットのピクセル間にピクセル以外のデータを
含むメッセージを挿入できることにある。予め確立されたプロトコルによってこ
れらの他のデータをパケットにフォーマットしてもよい。この2つのうち最初の
メッセージの最後のピクセルを、2つの内2番目のメッセージの最初のピクセル
とリンクして、連続するトレースを表す際にこうした他のデータを含むメッセー
ジを2つのピクセルメッセージ間に挿入してもよい。実際に、ピクセル以外のデ
ータを含むメッセージは、特にこれらのピクセルメッセージの2番目を構成する
ピクセル獲得中に伝送することができる。
【0015】 前記の通り、メッセージには他のものより短いものがある(消去されるピクセ
ルによって)ということを考慮して、情報化された方法でこうした他のデータの
挿入を管理することができる。実際にほとんどピクセルを含まないピクセルメッ
セージに関連するパケットは、多数のピクセルを含むメッセージより少ない時間
スロットを占有し、他のデータを含むより長いメッセージを収容する。 さらに例えば最高優先順位をピクセルメッセージを含むパケットに与えて、パ
ケットに対して優先順位の階層を割当て、ほぼリアルタイム(目で知覚された時
)に獲得途中のトレースを表示し続けることができる。
【0016】 好ましい実施例を実施するプロトコルでは、ピクセルメッセージは、メッセー
ジがピクセルデータを有することを示す識別フィールドを有し、これに加えてこ
のメッセージに含まれるピクセルの数を特定する数フィールドを有する。識別フ
ィールドと数フィールドはピクセルメッセージのヘッダを形成できる。 各ピクセルメッセージが、このメッセージの最初のピクセルを前のメッセージ
の最後のピクセルとリンクさせるかどうかを示すデータを有するのが有利である
【0017】 メッセージ内のピクセル自体のレベルでは、送信された各ピクセルは、当該ピ
クセルを前に送信されたピクセルとリンクさせるかどうかを示す第1フィールド
と、表示面上の第1座標を表す第2フィールドと、表示面上の第2座標を表す第
3フィールドとを有する。 この場合、第1フィールドは第1または第2座標のうちの一方を表す役割をす
るバイトの少なくとも1ビットに組み込まれているのが有利である。
【0018】 有利には、入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間中に連続して受信され
たピクセルのグループ単位で管理する時、およびトレース開始要素の最初のピク
セルを有する所定のトレースの第1グループのピクセルの場合に: a) 最初のピクセルを始めに基準ピクセルとして確定し、グループの他のピ
クセルを送信するために選択されようとしているピクセルの候補として確定し、 b) グループの連続する候補ピクセルに対して、基準ピクセルと候補ピクセ
ル間の表示面における間隔が所定の閾値より大きいかどうかを決定し、 c) 間隔が閾値の距離より小さい場合、候補ピクセルを消去し、 d) 間隔が閾値より小さくない場合、候補ピクセルを送信するために選択し
、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセルにして、 e) 最初のピクセルと選択された候補ピクセル(単数または複数)を一緒に送
信する。
【0019】 さらに有利には、入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間中に連続して受
信されたピクセルのグループ単位で管理する時、およびトレースの中断が無く前
グループのピクセルの後に続く1グループのピクセルの場合: a) 前グループの最後の送信ピクセルをまず基準ピクセルとして確定して、
後に続くグループのピクセルを送信するために選択される候補のピクセルとして
確定し、 b) 最新グループの連続候補ピクセルそれぞれに対して、基準ピクセルと候
補ピクセル間の表示面における間隔が所定の閾値距離より大きいかどうかを決定
し、 c) 間隔が閾値の距離より小さい場合、候補ピクセルを消去し、 d) 間隔が閾値より小さくない場合、候補ピクセルを送信するために選択し
、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセルにして、 e) グループの選択された候補ピクセル(単数または複数)から成る集合を、
この送信される集合の最初のピクセルを前グループの最後のピクセルとリンクさ
せるという指示と共に送信する。
【0020】 同様に、入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間中に連続して受信された
ピクセルのグループで管理する時、且つ中断された最後の獲得時間中に1つのピ
クセルのみが獲得される中断された一連のピクセルの場合、1つのピクセルのみ
が規則的に送信される。 本発明の一般的な用途では、トレースを表示画面と画面に組み込まれた座標獲
得装置を有する対話式画面上で生成し、入力で獲得されるピクセルは座標獲得装
置によって供給される位置データから得られ、送信されるピクセル(単数または
複数)は表示画面で受信される。
【0021】 送信されるピクセルを、入力で獲得されたピクセルのソースから離れた少なく
とも1つの受信端末に送信することもできる。 送信すべきピクセルを少なくとも1つの受信端末に電話回線等のシリアルリン
クで送信することも考えられる。 本発明の方法を用いて少なくとも2つの通信テレライティング装置をリンクさ
せることもできる。
【0022】 本発明はまた上記特性のいずれか1つによって選択的に伝送されるピクセルを
受信する方法に関し、この方法は下記のステップを有する: a) 各送信ピクセルを受信し; b) 連続する受信ピクセルの場合、途切れないトレースを形成するために互
いにリンクしなければならないピクセルを決定し; c) リンクすべき各ピクセルに対して、当該ピクセルを連続する前のピクセ
ルと接続する直線セグメントを生成して、リンクすべきピクセル間に途切れない
トレースを形成する。
【0023】 本発明はまた、トレースの展開を表す入力で獲得された一連のピクセルからピ
クセルを送信する装置に関し、この装置は下記を備えることを特徴とする: − 一連の連続ピクセル間の空間的間隔を決定する手段と − 前記一連のピクセルを選択的に消去して、送信された2つの連続するピク
セル間の最小間隔が所定閾値より大きくする手段。 本発明のピクセル送信方法において参照される任意の特性を、必要な変更を加
えてこの装置に適用できるが、簡潔にするため繰り返さないものとする。 本発明はまた、前記のタイプのピクセル送信装置を備えるテレライティング装
置に関する。
【0024】 最後に、本発明はまた前記方法で選択的に送信されたピクセルを受信する装置
に関し、この装置は下記a)〜c)を有することを特徴とする: a) 各送信ピクセルを受信する手段; b) 連続する受信ピクセルの場合、途切れないトレースを形成するために互
いにリンクしなければならないピクセルを決定する手段; c) リンクすべき各ピクセルに対して、当該ピクセルを連続する前のピクセ
ルと接続する直線セグメントを生成して、リンクすべきピクセル間に途切れない
トレースを形成する手段。 下記添付図面を参照して純粋に非制限実施例として挙げられる、下記の好まし
い実施例の説明を読むことによって、本発明をよりよく理解できるようになり、
本発明による利点がより明瞭になるであろう。
【0025】 図1はテレライティングに関連する本発明の実施例を概念図で示す。テレライ
テリングとはそれ自体が知られている手段であり、このため相互リンク端末の画
面上に生成されたトレースをリアルタイムで送受信できるようになる。 図示された実施例では、公共電話網4を介してリンクされた2つのテレライテ
ィング端末2aと2bが示される。各端末には、対話式画面を形成するパネル6
a、6bがあり、このパネルには座標入力装置の感知可能面および表示画面とい
う2つの機能がある。こうした対話式画面を実施するには、種々の方法がある。
実施例では、対話式画面(一般には参照番号6で示される)は、感知可能な薄膜
によって被覆された液晶タイプのフラット画面で形成される。スタイラス8等に
よって薄膜の任意の点に印加される圧力を、薄膜内の抵抗センサまたは容量セン
サによって確認し、薄膜から接触点の正確な座標を導き出して、X、Y座標面に
示す。このタイプの対話式画面は一般的に「触感表示パネル」(以降「パネル」
と示す)という用語で知られている。
【0026】 従来はシートにトレースを描いていたが、電子回路部品(さらに説明する)を
制御することによって、スタイラス8のこのパネル上への接触と相関するパネル
面6a、6b上に時間がたつにつれて展開するトレースを表示できるようになる
。 一方のパネル6aに生じるトレースは、パネル6aとリンクされた装置2bの
パネル6bの両方に現れ、その逆のこともある。テレライティング装置によって
完全な2方向式で動作できるようになるため、パネル6aおよび6bのいずれか
1つは、スタイラス8によってパネル6bの上に直接形成されるトレースの展開
と、他のリンクされた端末からそのまま入力されたトレースの展開の両方を同時
にもたらすことができる。
【0027】 またテレライティング装置によって、従来の電話の機能、すなわち音声データ
の交換と、これに加えてその複雑さによって、トレースに関連するもの以外の電
子データ通信の可能性が提供される。例えば図示される端末2a、2bはそれぞ
れ従来の電話方式のマイクロホン10とスピーカ12および一体となったディス
ケット駆動機構14を有する。 種々の接続ポートと内部データの記憶および処理手段とを備えるため、図の端
末はまた、種々のデータ処理装置、例えばパーソナルコンピュータ、電子オーガ
ナイザー、電子カメラまたは科学装置等にリンク可能な通信ハブを構成すること
もできる。このため画像またはテキストと画像の組み合わせによって形成された
図形をスタイラス8によって重ね合わされたトレースと交換し、例えば文書に注
を付けたり、画像を修正したりすることが可能になる。
【0028】 こうしたあらゆる可能性を実現するには、これらをリアルタイムで利用できる
ようにすることが重要である。この場合、リアルタイムという意味は特に、送信
装置の画面上に視覚的内容を生成し、同じ内容を受信装置(単数または複数)の
画面上に表すのが同時またはほぼ同時であることであるものとする。画面上のト
レースに加えて、画像またはテキストファイルを展開して、例えば動画で表した
り、頁めくりをシミュレートしたりして視覚的内容を構成できる。 端末のリソースやピクセルデータのソースとこのデータを表示する表示画面と
の間の接続装置のレベルでも、リアルタイムであることが必要となる。
【0029】 他の端末とオンラインで通信するというタスクは言うまでもなくその用途自体
(特に感知可能パネルの管理)に関連する機能的局面だけでなく、種々のインタ
ーフェースの入出力を処理しなければならないため、端末のリソースの、リアル
タイムの情報管理には強力な処理手段が必要である。 この状況に関して、本出願人はフランス国特許出願第A−2,770,952
号で、タスクを同時に実行する所定の実施例によって、2つまたは3つのプロセ
ッサを基にして特別に適合化した構成を用いてデータ処理を最適化できるテレラ
イティング端末を提案している。
【0030】 以降の本発明の説明では、実施例はこのような端末を基にしている。従って、
フランス国特許出願第A−2,770,952号は、そのまま参照として本明細
書の一部を成す。このことは、特に装置間の通信に関するあらゆる局面:呼出プ
ロトコル、命令の肯定応答、入力データ、種々の通信位相の管理等に当てはまる
。しかし、下記明細書を読む助けとなるものとして、発明の範囲を限定せず、こ
れをピクセルの管理を必要とする全ての分野の用途に適用する、理解するために
有用なフランス国特許出願第A−2,770,952号のアスペクトが挙げられ
る。
【0031】 図2は、3つのプロセッサを基にするフランス国特許出願第A−2,770,
952号の実施例のテレライティング端末装置の一般的な構成を示すブロック線
図である。 電話回線による通信関連以外のタスク全体を2つのプロセッサで管理するが;
第1プロセッサ20は主に入出力ポートの管理専用で、第2プロセッサ22は主
に、感知可能なパネル6の動作を含むアプリケーションの管理専用である。
【0032】 これら2つのプロセッサ20と22はそれぞれ双方向性バスB1とB2によっ
て、交換電話網4またはデジタル回線(例えばISDNタイプの)に関するデー
タのフローを管理する第3プロセッサ24と別々にリンクしている。第3プロセ
ッサ24(通信プロセッサとも称する)はさらに、特に電話方式に関して、特に端
末の音声機能にリンクした管理機能を有する。このため、このプロセッサはマイ
クロホン10とスピーカ12、および電話の受話器27用のインターフェースを
有し、コンセントでネットワーク4とのリンクを確実にする。 さらに、3つのバスB1、B2およびB3は共に、3つのプロセッサ20、2
2および24のいずれか1つが任意の他のプロセッサと直接双方向にデータ通信
できるようにする。
【0033】 実施例では、第1プロセッサ20(入出力プロセッサとも称される)が外部デ
ィスケット駆動機構28、ハードディスクドライブ30(一体または外付け)、
プリンタ32およびシリアルリンク34に関するデータを管理する。第1のプロ
セッサはまた、コンソール上のインジケータライト36を用いて制御下の種々の
装置のステータスを表示する。 第2プロセッサ22(アプリケーションプロセッサとも称される)は感知可能
パネル6だけでなくピクセル処理を必要とする内部または外部モジュールを管理
する。本実施例のアプリケーションプロセッサ22はスキャナ38と指紋読取り
機40と協働する。利便性のため、アプリケーションプロセッサ22は電子取引
カード読取り機42とキーボード44も管理し、キーボードは例えば感知可能な
パネル6に組み込まれた触感キーパッドの形態である。
【0034】 3つのプロセッサ20、22および24が独立して動作するため、複数のタス
クをリアルタイムで平行して実行することができ、電話網4上でのデータフロー
の利用を最適化できる。 しかし、端末装置2のリアルタイム動作の可能性が異なるのは、電話網の容量
のためである。実際に、電話線、例えばデジタル回線の帯域幅(この場合はデジ
タルビットのフローレートを表すパラメータ)でさえ、データ処理で用いられる
データ転送バスの帯域幅より狭い。指標として、ISDN型デジタル電話回線は
現在、毎秒56〜64kbitのデータ転送速度に限定されているが、現在データ処
理で用いられるバスによってデータバスを毎秒100メガバイト超のデータ転送
速度にすることができる。
【0035】 この結果、ピクセルに対応するデータ転送装置、例えばフランス国特許第A−
22,770,952号に記載の装置の使用条件は、送信する情報の質を大きく
落とさずに電話回線等の伝送回線上を伝送するデータ量を減少させるという本発
明の手段によって有利になる。 本発明の好ましい実施例によるこのような手段の例をここで説明する。本明細
書では、プロセスによって表される局面をそのプロセスを実行するのに用いられ
る手段によって読取ることができる。同様に、手段(材料またはソフトウェア)に
よって記載された説明の局面は、こうした手段によってもたらされる動作によっ
て読取ることができる。
【0036】 この好ましい実施例では、ここでデータの転送によって一方の端末(送信端末)
2からもう一方の端末(受信端末)の感知可能なパネル上に描かれたトレースのピ
クセルが表される、リンクする2つのテレライティング端末2a、2bの場合を
考える。当業者であれば、この好ましい実施例の教示を他の実施例、例えば3つ
以上の端末を相互リンクする場合、および/または2つ以上の端末がそれぞれ対
応するピクセルをそれぞれのトレースに送信する例に容易に外挿できる。 詳細に説明すると、本発明に適合する送信端末2aは、ピクセルの位置が、既
に転送された、またはこれから転送しようとしているその前のピクセルに対して
大きいと判断された展開を表す場合にのみ、受信端末2bにトレースに関連する
ピクセルを送信する。
【0037】 所定の実施例のトレース、ピクセル、および位置をよりよく理解するために、
図3を参照するが、この図はトレースに対するデータの獲得および画面上への表
示に関連する座表面を概念図で表す。 ここで、感知可能なパネル6は表示画面、例えば透明な容量性薄膜等の位置検
出器が重ねられた液晶表示画面から成る。こうした位置検出器は当業者に知られ
ており、一般にスタイラスによって加えられた圧力によって生じる薄膜の基準点
間の容量または抵抗を測定して、座標格子に対するスタイラスの位置を表す手段
を有する。測定手段の領域にスタイラス8を通過させることによって、この座標
格子におけるスタイラスの瞬間位置およびスタイラスの位置の展開の両方を見つ
けることができる。
【0038】 表示画面はまた、この場合アドレス指定される点を表示できる交差電極によっ
て確立された座標システムに対して表示されたピクセルを配置することが分かっ
ている。しかし、位置検出器および表示画面に用いられる座標システムは同じ解
像度を有していなくてもよい。 図3では、感知可能なパネル6を、それぞれ同じ有効領域(パネルの有効領域
に等しい)を有し、それぞれスタイラス8(すなわち検出器の)の位置を検出し
、トレースのピクセルを表示する位置決めシステムの役割をする2つのデカルト
(直角)座表面ScとSaに分解する。
【0039】 座表面ScとSaがそれぞれ独自の直交軸XおよびYのシステムを有し、それ
ぞれの座標を決定する。 一般に、Ci(Xci,Yci)は、検出器の座標システムのスタイラス8の
座標を表す(iは一連の入力座標における座標の水準を示す整数である)。 同様に、Ai(Xci,Yci)は、前記の座標Ci(Xci,Yci)の最
も近くに有る表示画面上のピクセルPiの座標を示す。
【0040】 スタイラス8の実際の位置とその位置に対応するピクセルの表示位置との相関
関係をよくし、スタイラスが紙の上を動くような印象を与えるには、位置検出器
の最大解像度が表示画面の解像度に等しいかそれ以上でなければならない。 従って、トレースを画面上に表示するには座標Ci(Xci,Yci)から表
示画面の座標Ai(Xci,Yci)への座標変換が必要である。変換して修正
する方法はそれ自体が知られており、これを簡単にまとめて要約する。
【0041】 (図3参照) Xmaを表示画面の最大X座標とする、 Ymaを表示画面の最大Y座標とする、 Xmcを位置検出器の最大X座標とする、 Ymcを位置検出器の最大Y座標とする、 下記式から検出器の位置を表示する座標Ai(Xci,Yci)が得られる: Xai=Xci.Xma/Xmcおよび Yai=Yci.Yma/Ymc。
【0042】 トレースが一連の連続したピクセルによって形成されるため、ドライブエレク
トロニクスの内部クロックによって決められる頻度で、スタイラス8の位置を検
出し、対応するピクセルを画面に表示する連続した動作を実施しなければならな
い。この動作の頻度(以降、ピクセル獲得頻度または単に獲得頻度と称する)は下
記を含む種々のパラメータに依存する: −位置検出器の応答時間、 −表示画面の応答時間(残像を含む)、 −感知可能なパネル6のドライブエレクトロニクスおよび座標変換動作が生じ
るプロセッサの応答時間、 −動作基準:考えられる最大のスタイラス速度、望ましいトレース追跡精度、
網膜残像の評価等。
【0043】 スタイラス8を位置検出器上に連続して移動させると、検出器は途切れない一
連の座標Ci(Xci,Yci)を出力する。検出器面上のスタイラス8の変位
速度および獲得頻度によって、2つの連続した獲得点Ci(Xci,Yci)と
Ci+1(Xci+1,Yci+1)が表示画面上では隣接していない2つのそ
れぞれのピクセルPiとPi+1をもたらし、このため点線が得られる。 線を連続して表すために2つの隣接していない点をリンクしなければならない
。ピクセル間を接続する直線セグメントを挿入してこの2つのピクセルPiとP
i+1間をリンクする。この動作を以降、「ピクセルリンクルーチン」または略
して「リンクルーチン」と称する。
【0044】 このルーチンには、直線セグメントを形成する各表示点のXおよびY座標を計
算して直線セグメントを表示しなければならない。直線セグメントの計算は当業
者に知られており、ここに簡単に表して、要約する。 Xaoを第1獲得点を表示するX座標とする、 Yaoを第1獲得点を表示するY座標とする、 Xapを第2獲得点を表示するX座標とする、 Yapを第2獲得点を表示するY座標とする。 下記方程式から中間表示点の各座標が得られる: Ya(j)=[(Yap−Yao)/(Xap−Xao)].Xa(j); (ここで、Xa(j)は中間点の横座標であり、Ya(j)はこれに対応する縦
座標である)。
【0045】 全ての中間点jに関してこの計算を繰り返す。変数jを1単位増加する(計算
されている直線の後に続くピクセルへの移行に対応する)。 j=0の時、Xa(1)=Xa0+1であり、Xa(j)=Xapの時、計算
が終了する。 さらに詳細に説明すると、位置検出器が、スタイラス8が感知可能パネルと接
触しているかどうかを支持する接触信号CSを供給する。本実施例では、この信
号CSは、スタイラス8が接触していると論理1にあり、接触していないと論理
0にある。
【0046】 感知可能なパネル上のスタイラス8を画面上に表示するのは、所定の瞬間の2
つの状況に対応する: i) スタイラス8が最初に感知可能パネルに接触する位置から始まる連続す
るトレース(途切れない直線または曲線)の表示。この場合、検出器は一連の点を
獲得速度(獲得頻度で設定される)で送信し、各点は接触信号CSが連続して論
理1にある座標Ci(Xci,Yci)となる。この信号は、スタイラス8を上
げる時、このトレースの座標の最後の獲得の後に、連続したトレースの最後に論
理0に戻る。 ii) スタイラスが「タッチアンドリフト」として知られている動作を実行
する場合のスタイラス8の正確な位置の表示(例えば画面上の表示点を示す)。こ
の場合、検出器は一対の座標Ci(Xci,Yci)のみを送信し、これは接触
信号CSが論理0に維持される接触点に対応する。
【0047】 表示画面に送信される各ピクセルは下記の3つのフィールドによって規定され
る: −データ、以降「リンクインジケータ」BLと称し、ピクセルPiの表示座標
Ai(Xia,Yia)を送信したばかりのピクセルPi−1にリンクすべきか
どうかを特定するもの。リンクインジケータBLは接触信号CSから直接得られ
る; −座標Xai、 −座標Yai。 こうした1組の3つのフィールドによって、スタイラス8によって描かれたト
レース中のピクセルの位置とその位置のコンテキストが規定されるが、これは世
界的に「ピクセルデータ」または略して「ピクセル」と表され、ピクセルという
用語は、それを構成するデータとその画面上での視覚的表示の両方を表す役割を
する。
【0048】 本実施例では、感知可能なパネル6のシステムパラメータは下記の通りである
: −2つの座標獲得間の間隔:(1m秒) (すなわち1kHzの獲得頻度); −位置検出器の解像度:1024水平単位増分(Xc座標)および1024垂
直単位増分(Yc座標); −表示画面(液晶技術のカラー表示)の定義:1行に付き1024ピクセル(
Xa座標)、1列につき768ピクセル(Ya座標)である。
【0049】 実施例で用いられるピクセルデータの構造を図4に概念図で示す。 図4の実施例では、共にピクセルを構成する3つの前記フィールドがリンクイ
ンジケータを含む第1フィールドから始めて、連続して現れる。Yes/No型
であるため、第1フィールド52によって実行される情報は、単一のバイナリビ
ット(以降ビットBLと識別される)で表される。一般的に、論理1のビットB
L(BL=1)は、そのビットに関連するピクセルが表示上の直線セグメントに
よって前のピクセルとリンクしなければならないことを示し、一方論理0のビッ
トBL(BL=0)は、関連するピクセルが前のピクセルとリンクしてはならな
いことを示す。言いかえれば、BL=0という状態はトレース中の不連続な点を
示し:そのトレースの終了点は前のピクセルに位置し、新しいトレースの開始点
はそのフィールド52にビットBL=0を含むピクセルに位置する。
【0050】 第2フィールド54は、ピクセルPiのXai座標を基本単位数、すなわち起
点0,0から始まるX表示軸に沿った連続ピクセルの数で定義する。第2フィー
ルドには、単位数に対応するバイナリ数ixを形成する一連のビットが含まれる
。実施例では、この数ixは0≦ix<1024の範囲の値を有する。 同様に、第3フィールド56はピクセルPiのYai座標を基本単位数、すな
わち起点0,0から始まるY表示軸に沿った連続ピクセルの数で定義する。第3
フィールドには、単位数に対応するバイナリ数iyを形成する一連のビットが含
まれる。実施例では、この数iyは0≦iy<768の範囲の値を有する。
【0051】 実施例では、フィールド54と56のそれぞれに2バイトが確保される。 経験的理由のため、単一のリンクインジケータビットBLを含む第1フィール
ドは第2フィールド54に組み込まれている。特に、第2フィールド54の最後
のビット(最高重みを有するバイトの最高重みのビット)の位置はリンクインジ
ケータビットBLのために確保される。 データ管理および転送システムに含まれる種々のデータ処理機械で不可分な基
本単位としてバイト(オクテット)が用いられるため、この構成は有利である。
ここで、最大のX座標値Xmaを表すのに必要なビット数、すなわち1023の
数は10ビットに等しい。このため、最高重みのバイトの最高重みのビットはX
座標を特定するのに用いられないにも関わらず、2つのバイト(オクテット)を
2番目のX座標のフィールド54に割当てなければならない。1つの関数を高重
みビットの1つに割当てることによって、ピクセルデータ50にリンクインジケ
ータBLを含むというだけの役割をするであろう追加ビットを加える必要性を回
避できる。
【0052】 Y座標は768個の可能な値を表さなければならないが、そのフィールド56
には、一方の単一のバイトが256個の異なる値に制限される2つのバイト(オ
クテット)が含まれていなければならない。従って、第1フィールドにこの第3
フィールドの最高重みバイトの最高重みビットの1つが確保されることが同様に
考えられることである。
【0053】 ピクセルPiは、各グループがピクセルメッセージMPkを構成する、選択さ
れたピクセルのグループとして送信される。指標kはk=1から始まる一連のピ
クセルメッセージにおける、ピクセルメッセージのランクを示す整数である。本
発明では、ピクセルメッセージMPkに含まれる選択されたピクセルの数は変数
であるが、これについてはさらに説明する。各ピクセルメッセージMPkは、こ
れをデータ伝送回線で交換される他のメッセージ(命令メッセージ、種々のソー
スからのデータブロック、肯定応答メッセージ等)と同じ方法で1パケットとし
て伝送鎖で処理できる限りは、自律方式で管理する。
【0054】 この段階では、同じピクセルメッセージMPkの全ピクセルPが互いにリンク
されるものであることに注意する。すなわち、同じピクセルメッセージMPkの
ピクセルは描かれたトレースの連続要素に対応する。 ピクセルメッセージMPkの構造が図5に示される。ここでは、メッセージが
mk個のピクセルを有し、各ピクセルが図4を参照して記載される構造を有する
。一般的な例では、ピクセルメッセージMPkのピクセル数がmkで示される。
【0055】 ピクセルメッセージMPkにはmkピクセルに対応するデータの前にあるヘッ
ダ58が含まれる。このヘッダ58は以下の2つのフィールドを有する: −メッセージが表示すべきピクセルを含むことを示す「順序」フィールド60
および −ピクセルメッセージMPkに含まれるピクセルの数mkを示す数値フィール
ド62。
【0056】 実施例では、ピクセルメッセージMPkに含まれるピクセルの数mkが16を
超えないように予備設定される。さらに、ピクセル情報を含むメッセージを素早
く同定するために、メッセージが特定の4ビットのヘッダを含むことによって、
メッセージ同定プロトコルによる素早い処理が確実になる。 ピクセルに対応するデータはヘッダ58のすぐ後に続く。
【0057】 図6は図5に概念図で表されたピクセルメッセージの構造を詳細に示す。 この図では、ピクセルメッセージMPkを表の形で表し、各行は1バイト(オ
クテット)に対応する。D0、D1、D2、…、D7で示される各バイトを構成
する8ビットが表のそれぞれの列に示されており、D0は最低重みのビットであ
り、D7は最高重みのビットである。しかし明瞭にするために、下記に特別に挙
げられるビットのみをこの表で表す。 ビットD0−D7による指定は、ビットを一般に所定のバイトのそれぞれの位
置と称する;すなわちバイトの所定位置D0−D7に含まれる特定のバイナリデ
ータの要素をそれ自体の行き先によるビットで同定する場合に適用される。
【0058】 バイトが送信されるシーケンスは表の上部から下部へ続く。例えば電話網4に
よるシリアルリンクの場合、各バイトのビットは右から左へと続く(D0の次に
D1,…)。 ピクセルメッセージMPkの第1バイトの送信された最初の4つのビットnp
0、np1、np2、np3(それぞれの位置D0−D3に対応する)は、正論
理のメッセージにピクセルPの数mkを表し、その最大値(16)は論理1に設
定された全てのビットnp0−np3によって示される。
【0059】 第1バイトの最後の4つの最高重みビット位置D4−D7は、図のようにバイ
ナリワード「0001」で示される。このバイナリワードを実施例のプロトコル
中に任意に設定して、メッセージがピクセルデータを含むことを表す。このため
、この同じバイナリワードは各ピクセルメッセージMPkの同じ場所に規則的に
現れる。 第2のバイトは最初のピクセルの座標Xa1の最低重みバイトである。このバ
イトのすぐ後にこの座標値の最高重みバイト(第3バイト)が続き、2つのバイ
ト上の値がフィールド54に対応することを表すことができる。
【0060】 上記で説明したように、最高重みバイトの最後のビットD7を用いずに座標の
最大値Xamを表すことができる。このビットはリンクインジケータビットBL
の位置として用いられる。 それぞれこの値の最低重みおよび最高重みバイトである、メッセージの第4お
よび第5バイトは共に最初のピクセルP1の座標値Ya1を表し、ピクセルP1
の第3フィールド56を構成する。
【0061】 メッセージの第2ピクセルは、最初のピクセルP1が4バイト(第2〜第4バ
イト)を占有するのと同じ機構で下記の4つのバイト(第6〜第9バイト)を占有
する。 しかし、同じメッセージの選択された全てのピクセルPiがリンクされた鎖内
で互いの後に続くように予備設定されているため、第2ピクセルP2を最初のピ
クセルP1にリンクさせなければならない。従って、この第2ピクセルP2は論
理状態BL=1に設定されたリンクインジケータを含んでいなくてもよく、この
インジケータが運ぶであろう情報は既に潜在的に与えられている。このため、通
常第2ピクセルの第1番目のフィールド52に割当てられる位置、リンクインジ
ケータ、すなわち第5バイトの位置D7にあるビットは、「どちらでもよい」状
態である。この「どちらでもよい」状態は十字で示される。
【0062】 メッセージの第3ピクセルは第2ピクセルと同じ構造を有しており、第2ピク
セルの直後に続いて、10番目から13番目のバイトを占有する。メッセージの
他のピクセルP3,...,Pmkは最後のピクセルPmkまで続き、メッセー
ジは当該ピクセルのYam座標が最高重みバイトの時、終了する。 ピクセルP2で説明したのと同じ理由から、最初のピクセルから後に続くP1
ピクセルメッセージの全ピクセルP2,P3,...,Pmkのリンクインジケー
タBLは「どちらでもよい」状態にある。
【0063】 A.ピクセルの選択、ピクセルメッセージの構造および送信。 ここで、ピクセルを処理して、感知可能なパネル6と組み合わされた位置検出
器によって供給される一連の位置データからピクセルメッセージMPkを構成す
るピクセル(単数または複数)を選択する。 この説明を図7で示されるトレース部分T1を基にした例で図示する。 トレース部分T1はこの図ではトレースの開始点に相当する。すなわちトレー
スは、接触が無い部分の後の、スタイラス8が感知可能パネル6と最初に接触す
る位置C1(Xc1,Yc1)から始まる。この場合、感知可能パネル6から送
信されるスタイラス接触信号CSによって、スタイラスが位置C1でパネルに接
触する瞬間に論理0から論理1へ移行する。
【0064】 トレース部分T1は、スタイラス8をパネル6上で接触したまま変位させて生
じる。スタイラス接触信号CSはトレースのこの部分においてはずっと論理1に
ある。 前記で説明したように、パネル6の内部ドライブエレクトロニクスは、規則的
な間隔におけるスタイラス8の位置をサンプルし、各サンプリング時に、スタイ
ラスの瞬間座標Ci(Xci,Yci)を送信する。2つの連続する座標点のサ
ンプリング間の時間間隔が常に同じであっても、トレースの2つの連続する座標
Ci(Xci,Yci)とCi+1(Xci+1,Yci+1)との距離は、こ
の距離がトレースの途中で変化することのあるスタイラス8の変位速度とこれら
の2点間のトレースの経路の両方によって変わるため、均一でないことに注意し
なければならない。
【0065】 実施例では、それぞれの任意の2点の座標Cp(Xcp,Ycp)とCq(X
cq,Ycq)(ここでpとqはp≠qの整数である)間の距離をこれら2つの
座標を結ぶ直線の長さであると定義する。 トレース中に検出される連続する座標C1,C2,C3,...は、連続する
ブロックで処理され、各ブロックには所定数の連続した座標が含まれている。こ
の数は本実施例では16に等しく、データブロック獲得時間Tabに相当し、こ
れは人間の目の残像時間、すなわち約20m秒を超えない。このように選択する
のは、これらの座標から得られる情報が対応するピクセルメッセージと共に送信
されるためである。このことはブロックの第1座標を検出して、このブロックに
対応するピクセルメッセージの最初の選択ピクセルを画面に表示する間の時間遅
れを意味する。この時間は少なくとも獲得時間Tabに等しい。このため、この
時間を人間の目の残像時間の周辺に限定することによって、スタイラス8の配置
の瞬間と対応する表示トレースの終了時との間の感知可能パネル6の時間遅れの
影響はほとんど目立たない。このことは、スタイラス8をこの上で変位させる感
知可能パネル6と一体になった表示画面に直接送信されるピクセルメッセージに
も、1つまたは複数の遠隔画面に送信されるピクセルメッセージにも同じように
適用される。 ここで、座標情報を処理し、この情報から画面上にピクセルを表示する方法お
よび手段を説明する。トレースを感知可能パネルに生成できる種々の方法につい
て説明する。
【0066】 A1.トレースの開始:第1のピクセルメッセージMP1の構築 本実施例は図7に示されるトレース部分T1で図示され、ピクセルメッセージ
MPkの構築時にアプリケーションプロセッサ22で実行する手順および動作の
フローチャートである図8〜12を参照して動作を説明する。 アプリケーションプロセッサ22は位置検出器からの情報を受信し、この情報
には一方では連続獲得中に検出されるスタイラス8の連続位置のそれぞれの座標
Ci(Xci,Yci)と、他方ではスタイラス接触信号CSが含まれる(図8
のステップE2)。
【0067】 座標Ci(Xci,Yci)を獲得する度に、アプリケーションプロセッサ2
2は対応するピクセルPiを生じる(ステップE4)。この作用は図9に記号を用
いて表されるが、主に獲得座標Ci(Xci,Yci)を表示座標Ai(Xai
,Yai)に変換し、スタイラスの感知可能パネル6への接触のインジケータC
siをスタイラス接触信号CSの状態を反映するように設定する。こうして得ら
れた各ピクセルPiをアプリケーションプロセッサ22と組み合わされた第1バ
ッファメモリMT1(図9)に記憶する(ステップE6)。こうしたピクセルは、
ピクセルメッセージの一部を形成するために選択される候補のピクセル(以降「
候補ピクセル」と称する)となる(ステップE6)。
【0068】 位置検出器の座標格子および表示画面の座標格子が同じ網目を有する場合、2
つの座標Ci(Xci,Yci)とAi(Xai,Yai)は同じであり、変換
ステップは必要ない。 候補ピクセルPを記憶する度に、アプリケーションプロセッサ22は、候補ピ
クセルがバッファメモリMT1に組み込まれる最後のピクセルであるかどうか決
定する。当該ピクセルは、下記の2つの条件の一方の場合に記憶される途中でブ
ロックに組み込まれる最後のピクセルとなる: −スタイラス8が感知可能パネル6とこれ以上接触しない場合で、この条件は
論理0にある信号CSの状態によって示される(ステップ8)場合と、 −この状態が、最初の獲得から始まる、与えられた獲得期間終了時の座標の獲
得に対応する場合。
【0069】 この最後の条件は、トレース開始時から得られるピクセルPiの数nを参照し
てステップE10で確認し、この数nは2つの獲得間の時間(n−1)x=Tab
(人間の目の残像時間以下)となるように選択する。本実施例では数n=16で
ある。 これら2つの条件のどちらも満たさない場合は、アプリケーションプロセッサ
22は次の獲得を待つ(分岐b20)。 こうして、該当するトレースT1の開始部分では、アプリケーションプロセッ
サ22に16個の対応する位置座標:C1(Xc1,Yc1),C2(Xc2,
Yc2),C3(Xc3,Yc3),...,C16(Xc16,Yc16)を
論理1の信号と共に連続して送信して、感知可能パネル6は獲得時間Tab中に
16回の連続するサンプリングを実施することになる。
【0070】 16番目の候補ピクセルP16は2番目の条件を満たす最後のピクセルであり
、後に続く座標はTab時間外に獲得される。 最初のピクセルメッセージの構築に関する手順は、ルーチンR1を実行する以
降の分岐b0(図10aで展開される)へ続き、このルーチンでは16個の候補
ピクセルP1,P2,P3,...,P16のグループが、表示画面(単数また
は複数)に送信すべきピクセルを選択することに関する一連の動作(以降、ピク
セル選択ルーチンR1と称する)を受ける。このルーチンの目的は、表示面にお
けるピクセルの間隔が最小閾値を越える限り、バッファメモリMT1から連続し
たピクセル送信することにある。従って、バッファメモリMTIのピクセル(候
補ピクセルと称する)を選択するプロセスを実施して、この最小閾値以下の距離
で上流の隣接格子から離れているピクセルを消去する。
【0071】 A.1.1. 候補ピクセルの中からピクセルを選択するルーチンR1 ここで図10aのフローチャートおよび図11に示された動作の記号表示を参
照してピクセル選択ルーチンR1を説明する。この図には表TXIが含まれてお
り、図7のトレース部分T1を基にした最初のピクセルメッセージMP1を構築
する際の種々のパラメータの状態を要約する。
【0072】 ルーチンでは3つの指標を実施する: −第1の指標r、発達する方法で評価中のピクセルに対する距離を評価するた
めの基準の役割をするピクセルの指標Prを記録し、rは1からn−1の間の数
である(n番目のピクセルがグループの最後であり、当該ピクセルはこのグルー
プ内のピクセルの基準ピクセルとして用いることはできない); −第2の指標m、発達する方法で送信すべきグループのピクセル数を記録する
; −第3の指標i、発達する方法で評価中の候補ピクセルの指標を記録する。
【0073】 インデックスrをr=1の値に、インデックスmをm=1の値に設定して、ル
ーチンR1を開始する(ステップE12)。 このように指標rとmを最初に設定することによって、グループの最初のピク
セルP1を規則正しく選択し、表示画面(単数または複数)へ送信する。 最初のピクセルP1の規則的選択は、図11に組み合わされた表TXIにおけ
る最初のピクセルに対応する列の矢印によって記号化される。 従って、評価を受けるグループの第1候補ピクセルはグループの第2ピクセル
(ピクセルP2)であり;第3ピクセルはi=2の値に設定される。
【0074】 この後、アプリケーションプロセッサ22を進めて、基準ピクセルP1の位置
A1(Xa1,Ya1)と第2ピクセルP2の位置A2(Xa2,Ya2)との
間の間隔S12を決定するが、第2ピクセルは実際にグループの最初の候補ピク
セルとなる(ステップE14)。 この間隔は図12aに概念図で表されるが、この図は図7のトレース部分T1
の拡大図であり、間隔S12、S13、S34およびS45を示す。 図12aは表示面上の座標で、すなわち獲得座標Ci(Xci,Yci)を表
示面座標Ai(Xai,Yai)に変換した後のトレースT1の点を表す。 2つの連続するピクセル間の分離点を決めるのに複数の方法が考えられる。
【0075】 図12aに図示された実施例では、この2つのピクセルを隔てる表示画面上の
実際の距離を評価する。すなわち、それぞれ画像面にデカルト座標Ar(Xr,
Yr)とAi(Xi,Yi)を有する、PrおよびPiと示される入力として獲
得された2つの連続するピクセルの場合、所定の間隔はSri={(Xr−Xi
2+(Yr−Yi)2}1/2によって得られる。この場合、すなわち発見的理由で
以降の図のフローチャートで記載される例では、入力で得られる連続するピクセ
ルのいくつかのピクセルを選択的に消去して、送信される2つのピクセル間の間
隔Sriが、図12aで示されるようにPrから始まり、所定の2つのピクセル
のもう一方のピクセルPiの方向を向いているベクトルの大きさを表す数値であ
る所定の閾値Sminより大きくなるようにする。
【0076】 間隔を計算する時間を節約できるようにする変形例では、2つのピクセルPr
とPiを隔てる実際の距離ではなく、これらのXおよびY座標間の違いDXri
とDyri(デカルト座標面の場合)をそれぞれ考慮して所定の閾値を設定する
。この実施例は図12bに図示されているが、送信する2つの連続するピクセル
PiとPr間の最小間隔は: 条件:DXri=|Xr−Xi|>DXminまたは 条件:DYri=|Yr−Yi|>DYmin のいずれかを満たさなければならない。
【0077】 言いかえれば、上記の条件の一方が満たされてさえいれば、2つのピクセルが
十分に離れていて、これらを両方とも送信できると言う事ができる。実際には、
2つの連続するピクセルが大きな間隔を示し、2つの内の2番目を送信しなけれ
ばならないこともあるが、基本的に成分XまたはYの一方のみである(例えばほ
ぼ水平または垂直なトレースの場合)。上記の2つの条件の一方のみを満たせば
、やはりこの2番目のピクセルPjを消去しないためには十分である。
【0078】 図12bは、座標A1(Xa1,Ya1)に位置する最初のピクセルP1と、
一般にDXk1とDYk1(ここでkおよび1はピクセル(1,2,3,4,5
)の指標である)と示される所定のピクセル間のX軸およびY軸沿いの距離に関
して測定する場合の、所定の閾値DXminとDYminを示す。こうして、2
つのピクセルの一方のPkを送信する場合、もう一方の送信されるピクセルP1
はX成分の方向に間隔DXk1を、またはY成分の方向に間隔DYk1を有し、
これらの間隔はそれぞれDXminDYminより大きい。 さらに、座標システム(一般にピクセルが表示される表示面の座標システム)
のX成分の方向にDXmin未満の距離、Y成分の方向にDYmin未満の距離
であるため、2番目のピクセルをもう一方(1番目、すなわちPk)から消去す
る場合、伝送から入力で連続して得られる2つのピクセルPkとP1の一方(通
常2つのうちの2番目(P1))が消去される。
【0079】 2つの連続するピクセル間の間隔を評価するのにどのような方法を用いるとし
ても、2つの連続して送信されたピクセル間の最小閾値Smin、DXminま
たはDYminを特定して、表示面の2つの隣接するピクセル間の基本ピッチの
n倍となるようにする(ここで、nは1,2または4、または所定のアプリケー
ションによって異なる任意の数以上の整数である)。間隔を上記の成分DXri
とDYriについて評価する場合、所定のピッチを該当する2つのピクセルを結
ぶ直線を形成するのに必要なピクセルの数で考えることができることが分かるで
あろう。
【0080】 間隔SriまたはDXriおよびDYriをピクセル表示面の座標Aiおよび
Ajに関して分析する。しかし、代わりに座標獲得面の座標CiとCjを参照し
、場合によってはこの結果、間隔SriまたはDXriおよびDYriの数値の
選択を修正しても、同様に間隔Sriの分析を実施できる。ピクセル表示面上の
2つのピクセル間の間隔と数学的に関連させることができる限り、他の計算のベ
ースも考えられる。 当然、この考えは他の座標システム:極性座標や円筒座標等にも同様に当ては
まる。
【0081】 以降の説明で、連続するピクセル間の間隔をピクセルを隔てる実際の距離Sr
iで評価することを提案する。 しかし、この教示は、前記で説明したように連続するピクセル間の間隔を、別
々に認識されるその成分X、Yのそれぞれについて評価する場合にも同様に適用
される。 この場合には、下記評価基準: 以降の説明およびフローチャートにおける「Sri>Smin?」(指標rが
基準ピクセルを示し、指標iが送信する候補ピクセルを示す)を 「Dxi>DXminまたはDyi<DYmin」と置き換えればよい。
【0082】 選択ルーチンの実行に戻ると、プロセッサ22はこの間隔S12がメモリに記
憶された最小の間隔Sminより大きいかどうかを決定する(ステップE16)。
この最小間隔Sminは、表示画面の座標面の基本単位で表され、評価された候
補ピクセルPiと当該ピクセルの基準ピクセルPr間で可能な程度に詰まってい
る。評価された候補ピクセルPiとその基準ピクセルPrを隔てる距離がこの限
界Sminより小さい場合、評価された候補ピクセルPiは、ピクセルメッセー
ジで図形を送信するのに必要となるリソースの占有を正当化する図形情報を全く
もたらさないか、十分にもたらさないものと考えられる。
【0083】 最小間隔Smin(または場合によってはDXminまたはDYminの値)
をリソースの容量およびその使用条件、および適用する品質基準の関数として固
定する。一般的には、表示画面の座標格子の網目が細かければ細かい程、変位S
min(またはDXminまたはDYmin)の単位数が多くなる。位置検出器
を雑音のある環境で用いる場合は、最小間隔Sminを少なくとも1つの座標単
位に等しくなるように定義するのが有利である。 本実施例では、アプリケーションプロセッサ22が条件S12>Sminが満
たされないことを決定するものとする(図12a参照)。
【0084】 本実施例は分岐b1に沿って進み、候補ピクセルP2が送信されるのを正当化
するには基準ピクセルP1に近すぎるため候補ピクセルP2を消去する(ステッ
プE18)。 図12bに表された変形例と類似の、対応する判定基準が「DX12>DXm
inまたはDY12>DYmin?」である場合、この判定基準も満たされず、
この結果候補ピクセルP2も消去されることがある。
【0085】 次にプロセッサ22は、第2の候補ピクセルP2の指標iが数値nに等しいか
どうかを検査する(ステップ20)。この検査によって、グループの最後の候補
ピクセルPnが評価されると、分岐b4を介してルーチンR1の最後(丸十字)
に分岐する。 評価されない場合は、プロセッサ22は分岐b3を介して、指標iに1単位を
増加し、i=3の値に固定して(ステップE22)ルーチンを続け、ステップE1
4に戻る。 この段階のピクセル選択ルーチンR1の状態を図11に組み合わされた表TX
Iの列P2にまとめる。列P3の基準ピクセルがP1のままで次のピクセルを評
価する。
【0086】 プロセッサ22は、最初のピクセルP1とここでは評価中の候補となっている
第3ピクセルP3間の間隔を計算する(ステップE16)。本実施例ではこの間隔
S13は間隔Smin(実施例12)より小さい。従って、ルーチンを続けてピク
セルP3を消去するステップE18に通し、ステップ20で第3ピクセルP3が
実際にグループの最後のピクセルでないことを確認し、ルーチンをステップ22
に進め、標識iを増加してi=4にする。 この段階で、前記に挙げた表の列P3にまとめたように、基準は依然としてP
1である。
【0087】 ステップE14に戻り、選択P4の最新の候補となった第4ピクセルP4と基
準ピクセルP1との間の間隔S14を計算しルーチンR1を続ける、この場合、
間隔S14(図12a)は間隔Sminより大きい。 このため、この候補ピクセルを送信するように選ばれたピクセルとして第2バ
ッファメモリMT2(ここに選択されたピクセルを連続して記憶し、ピクセルメ
ッセージを構成する)に記憶して、ルーチンを分岐b2に沿って続ける。
【0088】 図12bに表された変形例では、ピクセルP4とP1との間の間隔に対して適
用された判定基準はDX14>DXminまたはDY14>DYmin?である
。図12bの例で、これら2つの条件:DX14>DXminおよびDY14>
DYminが満たされることが分かった。しかし、前記に説明したように、これ
らの条件の一方を満たすだけでも、候補ピクセルP4を保存且つ送信し、後に続
く候補ピクセルの新規の基準ピクセルPrとするのに十分である。
【0089】 この後、ルーチンR1を値rを更新して実際の値i(ここでは4に等しい)に
対応させ、選択されることで第4ピクセルP4が更新基準ピクセルPrとなるよ
うにするステップE26に進める。この後、ステップE28で指標mを1単位増
加して、送信するために選択されるピクセルのその瞬間の数を合計し(現在は2
に等しい)、最後に処理されるピクセルがグループの最後のものかどうかを確認
する役割をするステップ20にルーチンを進める。第4ピクセルP4は最後のピ
クセルでないため、分岐b3に沿ってルーチンR1を続け、指標iを1単位増加
する(ステップE22)。
【0090】 前記に挙げた表TXIの列P4にまとめられた、ルーチンR1のこの段階では
、2つのピクセルをピクセルメッセージとして選択していることが分かるであろ
う(この列の基準ピクセルはピクセルP4の基準の役割をしたP1である)。 候補ピクセルP5(ステップE22でiを5に増加した)を評価して、ルーチ
ンR1を続け、前記に挙げられたステップE14とE16を通過する。ステップ
E16の最後に、基準ピクセルP4と評価された候補ピクセルP5との間の間隔
S45がSminより大きいと決定される。このため、この段階の後、分岐b2
に沿ってルーチンR1を続け、ステップE24、E26およびE28を通って、
この第5ピクセルP5を選択されたピクセルとして記憶するようにし、指標r、
iおよびmを上記のように設定する。図11の表TXIの列P5でこの段階のル
ーチンR1の状態をまとめる。
【0091】 以降の候補ピクセルP6その他を用いて、評価中の候補ピクセル、基準ピクセ
ルPrおよび選択された候補ピクセルの記憶を適切に更新しながら、ルーチンを
続け、ピクセルメッセージMP1を構成する。1度全ての候補ピクセルが評価さ
れると、ルーチンR1はステップE20の後に分岐b4へ進み、終了する。 実施例では、確立された判定基準によって下記の11個の候補ピクセルを選択
してルーチンR1の最後にピクセルメッセージを構成する:P1、P4、P5、
P6、P8、P10、P11、P12、P13、P15およびP16。これ以外
の候補ピクセルは拒否される。
【0092】 図12bを参照して説明される変形例による判定基準「DXri>DXmin
またはDYri>DYmin?」を適用して、同じ選択の送信すべきピクセルが
得られたであろうことは理解されるであろう。こうした2つの変形例の結果が同
じであるかどうかは、一方ではSminの値、他方ではDXminとDYmin
の値に用いられる数値の選択によって異なる。例えばDXminとDYminの
値が互いに等しいか、異なるかに注意して、座表面のX軸およびY軸上の解像度
の違いを考慮する。
【0093】 これらの選択されたピクセルを選択された通りに、選択された時に、その選択
順に、アプリケーションプロセッサによって管理される第2バッファメモリMT
2に記憶する。これらのピクセルが最初のピクセルメッセージMP1、すなわち
ピクセルP1の接触インジケータCS1を論理0から論理1に移したため、最初
のピクセルが直線セグメントによって前に送信されたピクセルにリンクされない
ピクセルメッセージを構成するものであるため、ピクセルメッセージには第2バ
ッファメモリMT2に記憶された全てのピクセルが含まれる。こうして形成され
たピクセルメッセージの選択されたピクセルの伝送順はピクセルP1で始まり、
ピクセルP16で終る。グループから選択されたピクセルの数m1は11で、メ
ッセージのヘッダにはこの値がバイナリ形式の第1バイトのビットD0〜D3で
含まれる。
【0094】 変形例として、代わりにバッファメモリMT1の内容の再編成を進めて、第2
バッファメモリMT2を用いずにピクセル選択ルーチンを実行することができる
。図10bはこの変形例を示すフローチャートである。前実施例と同様、3つの
指標r、mおよびiをルーチンR1の開始時にステップE12’でr=1、i=
2およびm=1の値にリセットする。同様に、基準ピクセルPrと選択用の候補
ピクセルPiとの間の最小間隔の評価はステップE14’とE16’から影響を
受ける。評価された候補ピクセルPiが実際の基準ピクセルPrから、Smin
より小さい距離で隔てられている場合、ルーチンを分岐b1’に沿って続け、当
該ピクセルPiがメモリMT1の最後のものかどうかを決定し(ステップE20
’)、もし最後のものであればルーチンR1は分岐b1”に進んで終了する。バ
ッファメモリMT1には、保存されたピクセルPiが含まれ、その数は指標mで
与えられる。ピクセルPiがメモリMT1の最後のピクセルでない場合は、基準
ピクセルに近過ぎるために選択されなかった候補ピクセルPiを消去する手順で
、メモリMT1の記憶空間によってiより大きいランクの全ピクセルをシフトし
て、当該ピクセルPiの消去によって空いた列を埋める(ステップE18’)。
こうした再構成によって、ピクセルPiがピクセルPi+1と置き換えられ、ピ
クセルPi+1は新しく評価されるピクセルPiとなる。ここで、前実施例(図
10a)とは逆に、消去されない限り全ピクセルがメモリMT1に保存されるた
め、この実施例では選択されたピクセルを記憶しなくてもよい。メモリMT1に
含まれるピクセルの数nはここで1単位増加され(ステップE18”)、このこと
は保存されない候補ピクセルPiが消去されることを意味する。この後、ステッ
プE14’とE16’で新しいピクセルPiを評価してルーチンR1を続ける。
【0095】 間隔SriがSminより大きい場合、ルーチンR1は分岐b2’に進み、候
補ピクセルPiを保存する。この候補ピクセルは次に新規の基準ピクセルとなる
(ステップE26’)。この後、選択されたピクセルの数mは1単位増加する(ス
テップE28’)。最後に、保存されるピクセルPiがメモリMT1の最後のピ
クセルであるかどうかを決定する(ステップE20”)。当該ピクセルPiが実際
にメモリMT1の最後のピクセルで無い場合、ルーチンR1はブランチb3’に
沿って続けられ、評価指標iは1単位増加し(ステップE22’)、新しい候補ピ
クセルPiがステップE14’とE16’で評価される。
【0096】 メモリMT1の最後の選択候補ピクセルPiがステップE14’とE16’お
よび場合によっては分岐b2’またはb1’によって処理される時、ルーチンR
1は終了し、ブランチb4’に進む。この段階の数mはピクセルメッセージMP
1を構成するために保存されるピクセルの数である。 本実施例の手順の最後におけるメモリMT1の内容の構成は、第2のバッファ
メモリMT2の図11で示される構成と同じである。ピクセルメッセージMP1
は前記実施例と同様、メモリMT1から送信される。
【0097】 A.1.2. 第1のピクセルメッセージMP1の送信 1度ピクセルメッセージMP1を構築すると、このメッセージを伝送する手順
に進む。ここで図13を参照してこの送信に関する最初のステップを説明する。 ピクセルメッセージを構築するルーチンR1の後、アプリケーションプロセッ
サ22は、ピクセルメッセージMP1が送信される第1のピクセルメッセージを
構成するかどうか、すなわちこのメッセージがトレース開始時に形成されたピク
セルに対応するかどうかを決定する(ステップE32)。このために、このイン
ジケータの論理状態が送信されるべきピクセルメッセージが前のピクセルメッセ
ージと芋づる式に連鎖する、或いはトレースの開始に相当することを示すため、
PMPと示されるインジケータを用いる。本実施例で用いられる規則では、この
インジケータの論理0の状態は、生成されるトレースを表すピクセルメッセージ
が今まで全く送信されなかったことを意味し、論理1の状態は少なくとも1つの
生成されるトレースのピクセルメッセージが伝送されていることを意味する。ア
プリケーションプロセッサ22をリセットするため、このインジケータを論理0
に設定するが、これは特にピクセルメッセージがまだ全く送信されていないこと
を意味する。
【0098】 このステップE32では、送信されるメッセージが前のメッセージの後に続く
かどうか、すなわち現ピクセルメッセージの最初のピクセルを前のピクセルメッ
セージの最後のピクセルとリンクさせるべきかどうかを確定する。 考慮中のピクセルメッセージMP1を生じた、図7に表されるトレース部分T
1はトレースの開始点を構成し、このため後に続くべき前のピクセルメッセージ
を全く有していない。 このため動作は分岐b5に進み、アプリケーションプロセッサ22はこのメッ
セージのリンクインジケータを失効する(ステップE34)。この動作では、ピク
セルメッセージの第3バイトの位置D7にあるビットBLを論理0にする(図6)
【0099】 この後、アプリケーションプロセッサ22はピクセルメッセージMP1を通信
プロセッサ24に送信し、通信プロセッサが電話網4を介してこのメッセージを
伝送テレライティング装置2a以外の、単数または複数の他のメッセージ受信手
段、例えば受信装置に送信できるようにする(ステップE36)。ピクセルを前の
メッセージにリンクさせないこのようなピクセルメッセージMPk(ここではピ
クセルMP1の場合のように)を伝送するために、ピクセルメッセージのmkl
個の全ピクセル(=11)を送信する。 この後、アプリケーションプロセッサ22はインジケータPMPを、トレース
を形成するようにピクセルメッセージが送信されたことを意味する論理1に設定
する(ステップE38)。
【0100】 ピクセルメッセージMP1を感知可能なパネルに物理的に組み込まれた表示手
段に送信し、感知可能なパネル6が最新のトレースを形成する。これに応じて、
この表示手段は画面上に最初のピクセルメッセージMP1を形成するm1個の選
択されたピクセルを結ぶ線を形成する(ステップE40)。この動作では、前記の
方法を用いてピクセルメッセージMP1の連続するピクセルP1,P3,P4,
...を結ぶ直線を構築する。こうして、スタイラス8によって連続トレース部
分T1を反映する、最初のピクセルP1から最後の選択されたピクセル(P16
)まで連続トレースが得られる。
【0101】 遠隔画面とのリンク(この場合は電話網による)が最も遅い場合、ピクセルメ
ッセージを優先的に遠隔画面に送信する(ステップE36)。こうした選択によっ
て、トレースを形成するピクセルの遠隔画面上への出現と同じピクセルの感知可
能なパネル6の画面上への出現との時間差が明らかに減少する。 ピクセルメッセージMP1が連続するトレースの最初のピクセルメッセージで
あり、信号CSが論理1に設定されているため、アプリケーションプロセッサ2
2はピクセルメッセージMP1の最後のピクセル(この場合ピクセルP16)をバ
ッファメモリMT1とMT2の先行位置(leading position)に配置する。当該ピ
クセルは後に続くピクセルの基準ピクセルとなる(ステップE42)。 最初のピクセルメッセージ(MP1)を送信した後、続けて第2のピクセルメ
ッセージMP2のピクセルを処理する。
【0102】 A.2. トレースの継続:前のピクセルメッセージにリンクするピクセルメッ セージの構築。 最初のピクセルメッセージMP1に続くピクセルメッセージのための候補ピク
セルの獲得は、最初のピクセルメッセージに等しい獲得時間Tabで実施される
。しかし本実施例の場合、後に続くメッセージの獲得時間Tabには、ピクセル
メッセージの最後の候補ピクセルの最終獲得時と、第2ピクセルメッセージの最
初の候補ピクセルの最初の獲得時との間の時間が含まれる。従って、第2ピクセ
ルメッセージの候補ピクセル数は、最初のピクセルメッセージの候補ピクセル数
と比べて1つ少ない、すなわち該当例の場合15に等しい。スタイラスが感知可
能なパネル6と接触し続ける限り、この状況は後に続く全てのピクセルメッセー
ジに当てはまる。
【0103】 この次のピクセルメッセージの15個の候補ピクセルを得るための15個の座
標C17〜C31の獲得は、前の最初のピクセルメッセージMP1の獲得の直後
に、獲得頻度を全く変えずに同じ流れで続けられる。このため、座標C17から
C31の獲得は、最初のピクセルメッセージMP1の構築段階と平行して実施さ
れる。 トレースの開始部分に対応するピクセルメッセージMP1が得られた後、少な
くとも獲得時間Tabに等しい時間、スタイラス8が感知可能パネル6と接触し
続け、他の連続する獲得座標でトレースを展開し続けることが想定される。従っ
て、連続する獲得時間Tabの間に少なくとも第2ピクセルメッセージMP2が
得られることになる。
【0104】 A.2.1. 最新のピクセルメッセージの獲得時間Tab中に連続して座標を
獲得する場合 ここで、この特定の場合のピクセルメッセージの構築を、ピクセルメッセージ
MP2に関して説明する。 第2のピクセルメッセージMP2には、第1メッセージMP1のピクセルと連
続するトレースを形成するピクセルが含まれる。 前記に挙げたように、ピクセルメッセージMP1の最後のピクセルをバッファ
メモリMT1(バッファメモリMT2でも同じ)の先行位置に配置して、第2ピク
セルメッセージの候補となる候補ピクセルの基準ピクセルとする。
【0105】 最初のピクセルメッセージMP1を得るために既に実行された16個の座標C
1〜C16の獲得に続いて、感知可能パネル6のセンサによって位置座標Ci(
Xci,Yci)を獲得して、第2ピクセルメッセージを構築する手順を続ける
。 この手順では座標を受信し(ステップE2)、これをピクセルに変換し(ステッ
プE4)、当該ピクセルを記憶して(ステップE6)、スタイラスを検出する(ステ
ップE6)というステップから始まる選択ルーチンR1(図8)を再び呼び出す。 確定した獲得時間Tabによって、15個の新規の座標が獲得される。この1
5個を獲得することによって15個の候補ピクセルデータP17〜P31が発生
し、既に前のピクセルメッセージMP1の最後に選択されたピクセルP16を含
むバッファメモリMT1に記憶される。前の例と同様、これら15個の新規の座
標の獲得中にスタイラス接触信号CSが常に論理1にあり、この状態はステップ
E8(図8)で検出されている。
【0106】 第2ピクセルメッセージMP2の獲得時間Tab(ステップE10)が終了する
と15個の新規座標が獲得され、候補ピクセルP17〜P31のグループの中か
ら送信すべきピクセルを選択するルーチンR1を用いて当該ピクセルメッセージ
の手順を続ける。同じ選択判定基準を用い、最初のピクセルメッセージを獲得す
るのと同じ方法で、選択を実施する。このため、簡潔にするためこのルーチンを
再び説明することはしない。 15個の座標C17〜C31の獲得に対応する第2ピクセルメッセージMP2
は、候補ピクセルP17〜P31から選択されるピクセル(単数または複数)から
成り、この内の最初のピクセルは前のピクセルメッセージからのピクセルP16
によって決定される。
【0107】 ルーチンR1の最後(図13)で、アプリケーションプロセッサ22は第2ピ
クセルメッセージが前のピクセルメッセージと連続しているかどうかをインジケ
ータPMPと比べて確認する(図13、ステップE32)。連続している場合、手
順を分岐b6に沿って進める。分岐b6の第1ステップでは、第2メモリMT2
に保存されるピクセルM2の数が1に等しいかどうかを決定する。本実施例では
、ピクセルM2の数が1に等しくないため、アプリケーションプロセッサ22は
リンクインジケータBLを論理1に設定して分岐b7に沿って手順を進め、第2
ピクセルメッセージMP2のピクセルが前に受信されたメッセージMP1の最後
のピクセルにリンクしていることを示す(ステップE46)。
【0108】 バッファメモリMT2に記憶されたM2個のピクセルを基にして、プロセッサ
はこのメモリの最後のM2−1個のピクセルのみを含むピクセルメッセージMP
2を形成する。実際に、前記で説明したように、バッファメモリMT2の最初の
ピクセル(ここではP16)は、前に送信された最初のピクセルメッセージMP
1のピクセルの一部であり、この同じピクセルを再度送信しなくてもよい つまり、第2ピクセルメッセージには第2獲得時間Tab中に確認された全て
の候補ピクセルが含まれている。これらのピクセルの数m2はM2−1に等しい
。 当該ピクセルメッセージMP2のヘッダは、ピクセル数m2で、図6を参照し
て説明したプロトコルによって形成されるとすると、第1バイトの最初の4つの
ビットD0〜D3に含まれる。リンクインジケータBLは、最初に保存されたメ
ッセージMP2の候補ピクセル、例えばバッファメモリMT2の第2メモリのフ
ィールドに配置される。
【0109】 アプリケーションプロセッサ22は通信プロセッサ24に、メモリMT2のM
2−1個の最後のピクセルを有するピクセルメッセージMP2を伝送する。アプ
リケーションプロセッサ22がステップE44でメモリMT2に含まれるピクセ
ル数M2が1のみに等しいかどうかを決定する(分岐b8)ものであるとすると、
該当ピクセルが、メモリに規則正しく記憶された、前のピクセルメッセージの最
後の選択ピクセルに相当し、従って15個の新規座標獲得からどのピクセルも選
択されなかったと結論されるであろう。感知可能パネル6が活性であるのに(ス
テップE8で決定する)このような状況が生じるのは、16個のピクセルの最後
の獲得中に、スタイラス8が、基準ピクセルの位置の周りの間隔Smin以上に
発展していないことを意味する。この基準ピクセルは前のピクセルメッセージと
共に(最後の選択ピクセルとして)既に送信されており、これを再度送信する必
要はない。この場合、手順を前記ステップE2(図8)に続けて、新規のピクセル
メッセージを処理する。
【0110】 ステップE46の後に、今度は通信プロセッサ24が当該ピクセルメッセージ
MP2を単数または複数の表示手段へ電話回線4を介して送信する(ステップE
48)。 この後、アプリケーションプロセッサ22はピクセルメッセージMP2を感知
可能画面6と組み合わされた画面に送信して、一方ではM2−1個の選択ピクセ
ルを互いにリンクし、もう一方ではM2−1個のピクセルの中の最初のピクセル
を前のピクセルメッセージの最後のピクセルP16にリンクする線の一部を表示
できるようにする(ステップE40)。
【0111】 最後に、アプリケーションプロセッサ22はピクセルメッセージMP2の最後
の選択ピクセルをメモリMT1とMT2のヘッドに配置するが、当該ピクセルは
第3ピクセルメッセージMP3を構築するための第1基準ピクセルの役割をする
ように指定されている。 この方法で、スタイラス8が感知可能パネル6に接触し続けていることが検出
される限り(ステップE8)、各ピクセルメッセージは種々の数の選択ピクセルか
ら成り、最初のピクセルのリンクインジケータビットBLは論理1に設定される
であろう。
【0112】 図14に示されるように、本実施例のトレース部分T1の後には、それぞれ、
以降のステップE2〜E48で得られる各ピクセルメッセージから生じる、4つ
の連続し、途切れないトレース部分T2〜T4が続く。 このトレースは、トレースが中断する最後のトレース部分T5の最後の選択ピ
クセルで終る。ここで、こうした中断されるトレースに相当するピクセルメッセ
ージMP5を得る方法を説明する。
【0113】 A.2.2. 獲得時間Tab中に座標獲得が中断される場合 所定のピクセルメッセージの座標を獲得する獲得時間Tabの終了前にスタイ
ラス8を感知可能パネル6から上げてトレースを終了すると思われるであろうが
、やはり所定数の座標が獲得されている。こうした状況は図14のトレース部分
T5に記載されている。 以降に、前記のステップと同一で、同様の関係にあるステップは、後に符号が
付いた同じ参照番号を有する。
【0114】 座標を獲得し(ステップE2)、これをピクセルに変換し(ステップE4)、当該
ピクセルを記憶して(ステップE6)、ステップE8でアプリケーションプロセッ
サによってトレースの中断が検出されるまで前トレースと同様にトレース部分T
5を続ける。この中断によって分岐b9に沿った手順が分岐するが(図8)、この
ステップは図15のフローチャートで示される。 アプリケーションプロセッサ22は、中断された獲得時間Tabで、1つの座
標Ci(Xci,Yci)のみが獲得されたかどうかを検出する(ステップE5
0)。本実施例では1つの座標のみが獲得されたのではないと思われる。 この中断されたトレースの部分T5の送信すべきピクセルを選択および記憶す
るルーチンR1の手順を分岐b10に沿って続ける(図16)。このルーチンR1
の最後に、アプリケーションプロセッサ22は、ヘッダの後にm5個の数の選択
ピクセル(単数または複数)を含むピクセルメッセージMP5を生成する。
【0115】 この後、図13を参照して前に説明したステップE32と同様に、アプリケー
ションプロセッサ22はピクセルメッセージMP5が前に送信されたピクセルメ
ッセージの後に続くかどうか決定する(ステップE32’)。後に続く場合、手順
を分岐b11に沿って続ける。アプリケーションプロセッサ22は、前記のステ
ップE44と同様に、保存されたピクセル数が1に等しいかどうかを決定する(
ステップE44’)。ピクセル数が1に等しくない場合、ピクセルリンクインジ
ケータを設定し(ステップE46’)、第2メモリMT2に記憶されたM5−1個
の最後のピクセルを送信して(ステップE48’)、この手順を分岐b12に沿っ
て続けるが、このM5−1個の最後のピクセルは、前記のステップE46とE4
8と類似の方法でピクセルメッセージMP5のm5個のピクセルを構成する。
【0116】 ピクセルメッセージがトレース中断前の最後のものであるため、アプリケーシ
ョンプロセッサ22はインジケータPMPを論理0に設定して、後に続く生成途
中のピクセルメッセージMP6を最初のピクセルメッセージとして処理しなけれ
ばならないことを示す(ステップE52)。 この後、前記例と同様に、アプリケーションプロセッサ22は感知可能パネル
6上に一連のピクセルを表示するように命令する(ステップE40’)。 しかし、後に続くピクセルを前のピクセルとリンクしなければならない場合と
違って、この場合、アプリケーションプロセッサ22はそのバッファメモリMT
1とMT2の最初の空間をピクセルメッセージMP5の最後の選択ピクセル用に
取っておかなくてもよい(ステップE54)。つまり、新規のピクセルMP6は
トレースT1と同様、新規のトレースの最初の要素として、前のピクセルを参照
せずに生成される。
【0117】 ステップE44’で、保存されるピクセル数が1に等しいことが検出される場
合、前記のように単一のピクセルが送信され、分岐b13に沿って手順を進めて
インジケータPMPを論理0に設定し(ステップE52’)、続いてそのバッファ
メモリMT1とMT2の先行位置を解放する(ステップE54)。 こうして新規トレースの部分T6(図14)に対応するピクセルメッセージMP
6を構築するが、送信する手順は最初のピクセルメッセージMP1の場合と同じ
である(ステップE2〜E42)。
【0118】 本実施例では、トレース部分T6の後にリンクされたトレース部分T7が続く
。このトレース部分T7に対応するピクセルメッセージMP7の手順はピクセル
メッセージMP2の手順と同じである。 獲得時間Tabで複数のピクセルを有する対応するピクセルメッセージが得ら
れる限り、この時点までに説明したピクセルメッセージを構築し、送信するプロ
セスによって、連続するトレースと不連続のトレースの両方を管理することがで
きることが分かる。
【0119】 A.3. 1つだけのピクセルを有するピクセルメッセージの構築 ここで、単一のピクセルのみを含むピクセルメッセージの処理について記載す
る。このようなピクセルメッセージは前のピクセルメッセージとリンクしても、
これと離れていてもよい。
【0120】 A.3.1. 単一のピクセルを前のピクセルメッセージとリンクさせる場合 このような例は、連続するトレースの直後にあるトレース部分Tfで生じるこ
とがある。これは最後の獲得点がトレースTfの最後のピクセルに対応すること
を意味する。このことから、このメモリの最初の位置がピクセルメッセージMP
f−1の最後のピクセル、すなわちピクセルメッセージMPfの基準ピクセルに
よって占有されるため、当該ピクセルはバッファメモリMT1の2番目の位置に
記憶される。 この場合の手順は前記のステップE2〜E8で続けられる(図8)。ステップ8
の最後に、スタイラス8はこれ以上感知可能パネル6と接触していない。アプリ
ケーションプロセッサ22は分岐b9に沿って進み、中断されたばかりの獲得時
間Tabで、(このメモリに最初に配置された前のピクセルメッセージの最後の
選択ピクセルに加えて)1つの候補ピクセルのみがメモリMT1に記憶されたの
かどうかを決定する(図15のステップE50)。
【0121】 この場合は1つの候補ピクセルのみが記憶されている。アプリケーションプロ
セッサ22は分岐b14に沿って進み、前記のステップE32とE32’と同様
に、単一の選択ピクセルが前のピクセルメッセージの最後のピクセルにリンクす
るかどうかを決定する(ステップE56)。この場合のピクセルが連続するトレー
スの最後のピクセルであるため、当該ピクセルは実際に前のピクセルメッセージ
の最後のピクセルとリンクさせなければならない。このため、アプリケーション
プロセッサ22は分岐b15に沿って進み、この単一ピクセルを含むピクセルメ
ッセージに関連するリンクインジケータBLを論理1に設定し、通信プロセッサ
24が中断された時間Tabに選択されたこの単一ピクセルを送信するよう命令
する(ステップE60)。
【0122】 この後、アプリケーションプロセッサ22はインジケータPMPを論理0に設
定して、生成途中の後に続くピクセルメッセージが最初のピクセルメッセージと
なり、後に続くメッセージを感知可能パネル6の任意の位置から始めることがで
きる新規のトレースから得られるものとして扱わなければならないことを示す(
ステップE52”)。 ピクセルを送信するように命令すると、アプリケーションプロセッサ22は感
知可能パネル6上に、前のピクセルメッセージの送信された最後のピクセルと最
新ピクセルメッセージの単一ピクセルとをリンクする線を表示するよう命令する
(ステップE62)。 この後、ステップE54で説明した通り、プロセッサ22は、次のピクセルメ
ッセージの、前のピクセルメッセージの最後のピクセルのために通常取っておく
メモリMT1とMT2の最初の自由空間を解放する。
【0123】 A.3.2. 単一のピクセルを前のピクセルメッセージとリンクさせない場合 この例は、感知可能パネル6のスタイラス8のいわゆる「タッチアンドリフト
」動作、すなわち有意な変位無しで、スタイラスを用いてパネルの1つの要素の
みを示す場合に相当する。例えばアイコン、押しボタンまたはパネルに表される
メニューの形態で現れる命令を選択するためのこのようなタッチアンドリフト動
作は、感知可能なパネルでは一般的なことである。 ここで、この動作によって指定されている単一のピクセルが得られる、スタイ
ラス8のタッチアンドリフト動作の例を説明する。
【0124】 前例と同様、アプリケーションプロセッサ22は図8のステップE2〜E8で
進む。スタイラス8との接触が中断されると(ステップE8)、プロセッサは分岐
b9に沿って進み、ステップE6で1つのピクセルのみが記憶されたのかどうか
を決定する(図15、ステップE50)。1つのピクセルのみが記憶されている場
合、プロセッサは記憶されたピクセルが前のピクセルメッセージの最後のピクセ
ルとリンクしなければならないピクセルに相当するかどうか決定する。この場合
は独立した画面指定ピクセルを扱っているため、前のピクセルとリンクさせなく
てもよい。プロセッサは分岐b16に沿って進み、ビットBLを論理0に設定し
てこのメッセージのリンクインジケータを失効する(ステップE64)。次に、プ
ロセッサは通信プロセッサ24が当該ピクセルを電話回線で接続された受信手段
に送信するよう命令する(ステップE66)。
【0125】 この後、アプリケーションプロセッサ22は、感知可能パネル6の画面に当該
ピクセルを表示するステップを進め(ステップE68)、後に続くピクセルメッセ
ージの、前のピクセルメッセージの最後のピクセルのために通常取っておくメモ
リMT1とMT2の最初の自由空間を解放する(ステップE54”)。
【0126】 A.4. 短いトレースに対応するピクセルメッセージの構築 実際に、スタイラス8を感知可能パネルに置いて接触させ、これを引き上げる
瞬間の非常に短い時間間隔で、有意なトレースが生成されることは起こり得る。
このタイプのトレースは例えば、短い一連のピクセルを有するアイコンで表され
る命令を素早く選択する動作から、或いは画面上に表されたボックスをチェック
することによって得られる。こうしたトレースはまた、感知可能パネル6にスタ
イラス8をわずかにすべらせる前記のタッチアンドリフト動作からも得られる。
【0127】 この場合、獲得時間終了前にスタイラス8を引き上げる(ステップE8)までプ
ロセッサは図8のステップE2〜E8を進む。プロセッサは分岐b9に沿って手
順を続ける。しかし、前例とは逆にステップ4の獲得座標を変換するステップに
よって1より大きいピクセル数が得られる。 従って、アプリケーションプロセッサ22はステップE50(図15)で、記憶
されたピクセルの数が1に等しくないことを決定し、このため分岐b10に沿っ
て進み、最初のピクセル選択ルーチンR1を実行する(図16)。
【0128】 このルーチンR1の最後に、アプリケーションプロセッサ22はステップE3
2’で、記憶されたピクセルを前のピクセルメッセージの最後のピクセルとリン
クさせないことを決定する。トレースが短く(すなわちTabより時間が短い)
、且つ独立していることからインジケータPMPは論理0にある。プロセッサは
次に分岐b7に沿って進み、選択されたピクセル(単数または複数)を有するピク
セルメッセージのリンクインジケータビットBLを失効し(ステップE70)、通
信プロセッサが全ての選択されたピクセルmkを電話回線4で接続された受信手
段に送信するよう命令する。 この後、プロセッサは選択されたメッセージを感知可能パネルの画面に表示す
るよう命令し(ステップE40’)、前記の通り最初のメモリ空間を開放する(ス
テップE54)。
【0129】 B. ピクセルメッセージの受信 図17と18を参照してこの動作を説明する。 メッセージを受信すると、この受信手段または各受信手段(以降一般的に受信
端末と称する)がメッセージの性質、すなわち命令メッセージ、ピクセルメッセ
ージ等、を分析する(図17、ステップE80)。本実施例では、ピクセルメッセ
ージをバイナリワード0001を形成するように設定された第1バイトのビット
D4−D7で示す。 新規に受信したメッセージが実際にMPkと指定されたピクセルメッセージで
あるものとする。
【0130】 受信端末はピクセルメッセージMPk(図6)の第1バイトのビットに、このメ
ッセージに含まれるピクセルの数mkを読取る(ステップE82)。 この後受信端末は、第3バイトの位置D7にあるリンクインジケータビットB
Lの論理状態を基に、ピクセルメッセージMPkの最初のピクセルをメッセージ
MPk−1の最後のピクセルとリンクさせるかどうかを決定する(ステップE8
4)。
【0131】 B.1. 最初のピクセルを前のピクセルメッセージの最後のピクセルとリンク させないピクセルメッセージの表示 トレースの最初のピクセルメッセージであるため(図7のトレース部分T1の
ピクセルメッセージの場合と同様)、ピクセルメッセージMPkを前のピクセル
メッセージMPk−1とリンクさせない場合、受信端末はピクセルメッセージM
Pkのピクセル(単数または複数)をピクセル入力メモリMRのメモリ領域の最初
の部分に記憶して、分岐b20に沿って手順を進める(ステップE86)。 受信端末は1つのピクセルのみが受信されたかどうかを決定する(ステップE
88)。これが特にピクセルメッセージMP1の例であるためこのメッセージは
複数のピクセルを有するものとする。
【0132】 受信端末は分岐b21に沿って手順を進め、ピクセルメッセージMPkの連続
するピクセルを互いにリンクして、ピクセルメッセージMPkに対応するトレー
ス部分を表示するルーチンを実行する(ステップE90)。この動作では連続する
2つのピクセル間の各空間を前記の直線セグメントでつなげる。 メッセージMPkの受信された最後のピクセルをその第1の位置の前記に挙げ
たメモリ領域に保持する(ステップE92)。実際に、この最後のピクセルに含ま
れるデータは、後に続くメッセージMPk+1をリンクする場合、このメッセー
ジの受信された最初のピクセルをリンクするのに必要である。 1度この動作を完了すると、端末は新規のメッセージを待つ。 ピクセルメッセージMPkが1つの受信ピクセルのみを含む(ステップE88
で決定する)場合、前記ステップE90とE92を通さずにこの単一のピクセル
を表示画面の対応する座標に表示する(分岐b22、ステップE94)。
【0133】 B.2. 最初のピクセルを前のメッセージの最後のピクセルにリンクさせるピ クセルメッセージの表示 ここで、受信ピクセルメッセージの最初のピクセルを前のメッセージの最後の
ピクセルにリンクさせる場合、例えば図7の第2ピクセルメッセージMP2の場
合について考える。当該ピクセルメッセージを一般的にMPk+1と指定する。 受信端末は前記ステップE80〜E84に進む。ステップE84では、受信端
末が分岐b23に沿って手順を進めるが、ここでこれらのステップを図18を参
照して説明する。 受信端末は入力メモリMRのメモリ領域の第2位置から始まるピクセルメッセ
ージMPk+1のピクセル(単数または複数)を配置する(ステップE96)。実際
に、これが最初のピクセルを前のピクセルメッセージMPk−1の最後のピクセ
ルにリンクさせるピクセルメッセージであるため、メモリ領域の最初の位置が既
に前のメッセージの最後のピクセルで占有されていることを思い出して欲しい(
図17、ステップE92参照)。
【0134】 この後、受信端末は受信されたメッセージが1つのピクセルのみを含むかどう
かを決定する(ステップE98)。1つのピクセルのみを含むのではない場合、受
信端末は分岐B24に沿って進み、この第1ステップではメモリ領域に記憶され
るピクセルをリンクする線を表示するものとする(ステップE90’)。前記ステ
ップE90とE92と同様に、受信端末は最後の受信ピクセルをこの領域の開始
部分に配置する(ステップE92’)。 後に続くピクセルメッセージMPk+1が1つのピクセルのみを有するものと
すると、メモリ領域には前のメッセージの最後のピクセル(第1の位置に)とピク
セルメッセージMPk+1の単一のピクセル(第2位置)のみが含まれる。受信端
末は分岐b25に沿って進み、2つのピクセルをリンクする直線を表示し(ステ
ップE100)、ピクセルメッセージMPk+1の単一の選択ピクセルをメモリ
領域の開始点に配置する(ステップE102)。
【0135】 本実施例が説明した実施例とは異なる多くの実施例に適応し、例えば下記のテ
レライティング以外の分野で実施できることは理解されよう: −対話式画面で実施して、座標獲得手段から組み合わされた表示画面へ送信さ
れるピクセルデータを管理する; −ある種のリンク上で画像を送信し、この画像を分解して一連の連続するピク
セルから成るトレースにし:送信すべきピクセルを本発明に従って選択する; −プロッタのようにトレースを直接獲得面に表示しないトレース入力システム
で:遠隔画面またはトレースメモリの記憶装置に送信すべきピクセルを本発明に
従って選択する。
【0136】 本実施例では、獲得時間Tabは15個の座標獲得期間に相当し、このため1
6個の最初のピクセルまたは15個の連続して後に続く候補ピクセルを獲得して
所定のピクセルメッセージを形成することができる。この数が比較的多いのは、
2つの座標獲得間の間隔が比較的短く、約1ミリ秒であるためである。 多くの用途で、2つの座標獲得間の間隔が実質的により長く、例えば約5ミリ
秒であることもある。この場合、選択の候補となるピクセルの数を各獲得時間T
abにつき約3個に減らすことになる。記載された実施例をこうした種々のパラ
メータに適用する方法は、当業者には容易に理解されるであろう。 工業的応用性:本発明は例えばピクセル表示および/または伝送端末等の工業
的用途を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電話網を介して通信する2つのテレライティング装置を概念図で示
す。
【図2】 図1で示されたテレライティング装置の1つの内部構成のブロック
図である。
【図3】 図形データ入力座標面と表示座標面との間の関係を示す。
【図4】 本発明の好ましい実施例に従ってピクセルを形成するデータの構造
を示す。
【図5】 本発明の好ましい実施例によるピクセルメッセージの構造を示す。
【図6】 図5のピクセルメッセージを形成する種々のバイト(オクテット)
の内容を示す。
【図7】 対応するピクセルメッセージを出力する図1の装置上のトレースの
例の初期部分を示す。
【図8】 位置座標を得て、これを好ましい実施例のピクセルに変換するステ
ップを示すフローチャートである。
【図9】 図2の装置のプロセッサが入力された位置座標を、ピクセルを形成
するデータに変換するという動作を表す。
【図10a】 好ましい実施例により転送して、表示するピクセルメッセージ
を形成するピクセルを選択する動作を示すフローチャートである。
【図10b】 好ましい実施例により転送して、表示するピクセルメッセージ
を形成するピクセルを選択する動作を示すフローチャートである。
【図11】 図10(a)のフローチャートによる手順を実行する図2の装置
のプロセッサで実施する動作を表す。
【図12】 (a)及び(b)は、図7で表されたトレース部分を詳細に描い
て、好ましい実施例の2つの可能な変形例によるピクセル選択手順中の所定ピク
セル間の間隔をいくつか示す。
【図13】 最初のピクセルメッセージを送ることを含む動作のフローチャー
ト。
【図14】 一方が図7で示されるトレース部分である、2つの別々のトレー
スから成る図形表示を表す。
【図15】 入力割り込み後に基準ピクセルに加えて唯一の選択されたピクセ
ルから成る、ピクセルメッセージを管理し、送信することを含む動作のフローチ
ャートである。
【図16】 入力割り込み後に基準ピクセルに加えて複数の選択されたピクセ
ルから成る、ピクセルメッセージを管理し、送信することを含む動作のフローチ
ャートである。
【図17】 前のピクセルメッセージにリンクしないピクセルメッセージを表
示する場合の動作のフローチャートである。
【図18】 前のピクセルメッセージにリンクするピクセルメッセージを表示
する場合の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
2a,2b テレライティング端末 4 電話回線 6a,6b パネル 8 スタイラス 20 入出力プロセッサ 22 アプリケーションプロセッサ 24 通信プロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ラネ,アルノー フランス国 27120 ウルベック−コシュ レル ラ テュイルリ ルゥト デュ ガ イヨン 29 Fターム(参考) 5B050 AA08 BA06 CA08 DA03 DA09 FA02

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレース(T1〜T5)の展開を表す、入力で獲得された一
    連のピクセルから、ピクセル(P)を送信する方法であって、ピクセル(P)を
    送信する前に、送信された2つの連続するピクセル(PrとPi)間の最小の間
    隔(Sri;DXri,DYri)が所定の閾値(Smin;DXmin,DY
    min)より大きくなるように、連続するピクセルを選択的に消去することを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 ピクセル(P)の位置が座標システムの対応するパラメータ
    に関する数値によって確定し、前記パラメータの1つについての2つの連続する
    ピクセル間の値の違いが、所定閾値(Smin;DXmin,DYmin)より
    大きいと、前記最小間隔(Sri;DXri,DYri)が大きくなることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記パラメータが座標システムのX、Y座標であり、前記最
    小間隔(Sri;DXri,DYri)が: DXri=|Xar−Xai|>DXminまたは DYri=|Yar−Yai|>DYmin; (ここで、XarとXaiはそれぞれ2つの連続するピクセル(PrとPi)の
    X座標の値であり、YarとYaiはそれぞれ2つの連続するピクセルのY座標
    の値であり、DXminとDYminはそれぞれX座標とY座標の所定の閾値と
    して決められる)である場合に大きくなることを特徴とする請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記所定閾値(Smin;DXmin、DYmin)が、表
    示面上の2つの隣接するピクセル間の基本ピッチのn倍より大きい(ここで、n
    は1以上の整数である)ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 値nが2以上の整数であることを特徴とする請求項4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 値nが4以上の整数であることを特徴とする請求項4に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 ピクセル(Pi)を少なくとも1つのピクセルから成るパケ
    ット(MPk)で送信し、パケットの最後のピクセル(Pmk)の獲得から最初
    のピクセル(P1)の獲得を隔てる時間は所定の時間閾値(Tab)以下である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 時間閾値(Tab)が目の残像性より短いことを特徴とする
    請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 時間閾値(Tab)が30ミリ秒未満であることを特徴とす
    る請求項7または8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 時間閾値(Tab)が20ミリ秒未満であることを特徴と
    する請求項8または9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 ピクセルの各パケット(MPk)が中断されないトレース
    の要素を形成するピクセルに相当することを特徴とする請求項7〜10のいずれ
    か1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ピクセルの各パケットを、受信されると自律的にデータを
    送信し、抽出するように処理できるピクセルメッセージ(MPk)にフォーマッ
    トすることを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージが
    ピクセルデータを有することを示す識別フィールド(60)を有することを特徴
    とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージに
    含まれるピクセル(P)の数(mk)を特定する数フィールド(62)を有する
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 識別フィールド(60)と数フィールド(62)がピクセ
    ルメッセージ(MPk)のヘッダ(58)を形成することを特徴とする請求項1
    3または14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 各ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージの最
    初のピクセルを前のメッセージ(MPk−1)の最後のピクセルとリンクさせる
    かどうかを示すデータ(BL)を有することを特徴とする請求項12〜15のい
    ずれか1項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 送信された各ピクセルが当該ピクセルを前に送信されたピ
    クセルとリンクさせるかどうかを示す第1フィールド(52)と、表示面上の第
    1座標(Xai)を表す第2フィールド(54)と、表示面上の第2座標(Ya
    i)を表す第3フィールド(56)とを有することを特徴とする請求項1〜16
    のいずれか1項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 第1フィールド(52)が第1または第2座標のうちの一
    方を表す役割をするバイトの少なくとも1ビットに組み込まれていることを特徴
    とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループ単位で管理し、且つトレース開始要素
    (T1)の最初のピクセル(P1)を有する所定のトレースの第1グループのピ
    クセルの場合に: a) 前記最初のピクセルを始めに基準ピクセル(Pr)として確定し、グル
    ープの他のピクセル(Pi)を送信するために選択されようとしているピクセル
    の候補として確定し、 b) グループの連続する候補ピクセルに対して、基準ピクセルと候補ピクセ
    ル間の間隔が所定の閾値(Smin;DXmin,DYmin)より大きいかど
    うかを決定し、 c) 前記間隔が前記閾値の距離より小さい場合、前記候補ピクセルを消去し
    、 d) 前記間隔が前記閾値より小さくない場合、前記候補ピクセルを送信する
    ために選択し、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセ
    ルにして、 e) 前記最初のピクセルと前記の選択された候補ピクセル(単数または複数)
    を一緒に送信することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法
  20. 【請求項20】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループ単位で管理し、トレースの中断が無く
    前グループのピクセルの後に続く1グループのピクセルの場合: a) 前グループの最後の送信ピクセルをまず基準ピクセル(Pr)として確
    定して、後に続くグループのピクセルを送信するために選択される候補のピクセ
    ルとして確定し、 b) 最新グループの連続候補ピクセル(Pi)それぞれに対して、基準ピク
    セルと候補ピクセル間の間隔が所定の閾値距離(Smin;DXmin,DYm
    in)より大きいかどうかを決定し、 c) 前記間隔が前記閾値の距離より小さい場合、前記候補ピクセルを消去し
    、 d) 前記間隔が前記閾値より小さくない場合、前記候補ピクセルを送信する
    ために選択し、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセ
    ルにして、 e) 前記グループの選択された候補ピクセル(単数または複数)から成る集合
    を、この送信される集合の最初のピクセルを前グループの最後のピクセルとリン
    クさせるという指示と共に送信することを特徴とする請求項1〜19のいずれか
    1項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループで管理し、且つ中断された最後の獲得
    時間中に1つのピクセルのみが獲得されるようにピクセルの連続が中断された場
    合、前記の1つのピクセルのみが規則的に送信されることを特徴とする請求項1
    〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記トレースを表示画面と前記画面に組み込まれた座標獲
    得装置を有する対話式画面(6)上で生成し、入力で獲得されるピクセルが前記
    座標獲得装置によって供給される位置データから得られ、送信されるピクセル(
    単数または複数)が前記表示画面で受信されることを特徴とする請求項1〜21
    のいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記の送信されるピクセルを、入力で獲得されたピクセル
    のソース(6)から離れた少なくとも1つの受信端末(2)に送信することを特
    徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも1つの受信端末に送信するピクセルを電話回線
    等のシリアルリンクで送信することを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも2つの通信テレライティング装置をリンクさせ
    るのに用いられることを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法
  26. 【請求項26】 ピクセルの2つのパケット(MPk)間に、ピクセル(P
    i)以外のデータを含む少なくとも1つのメッセージを挿入し、一方のパケット
    の最後のピクセルをもう一方のパケットの最初のピクセルにリンクして、連続す
    るトレースを表すことを特徴とする請求項7〜25のいずれか1項に記載の方法
  27. 【請求項27】 下記のステップを有することを特徴とする請求項1〜26
    のいずれか1項に記載の、選択的に伝送されたピクセルの受信方法: a) 各送信ピクセルを受信し; b) 連続する受信ピクセルの場合、途切れないトレースを形成するために互
    いにリンクしなければならないピクセルを決定し; c) リンクすべき各ピクセルに対して、当該ピクセルを連続する前のピクセ
    ルと接続する直線セグメントを生成して、リンクすべきピクセル間に途切れない
    トレースを形成する。
  28. 【請求項28】 トレース(T1〜T5)の展開を表す、入力で獲得された
    一連のピクセルからピクセル(P)を送信する装置であって、 前記一連のピクセルの連続するピクセル(PrとPi)間の空間的間隔(Sr
    i)を決定する手段(22)と 送信された2つの連続するピクセル間の最小間隔(Sri;DXri,DYr
    i)を所定閾値(Smin;DXmin,DYmin)より大きくするなるよう
    に、前記一連のピクセルを選択的に消去する手段(22)と を備えることを特徴とする装置。
  29. 【請求項29】 ピクセルの位置を座標システムの対応する位置に関する数
    値によって確定する手段(22)を有し、前記パラメータの1つについての2つ
    の連続するピクセル(PrとPi)間の値の違いがこのパラメータの所定閾値(
    DXmin,DYmin)より大きいと、前記最小間隔が大きくなることを特徴
    とする請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 前記パラメータが座標システムのX、Y座標であり、前記
    最小間隔(DXriまたはDYri)が: DXri=|Xar−Xai|>DXminまたは DYri=|Yar−Yai|>DYmin; (ここで、XarとXaiはそれぞれ2つの連続するピクセル(PrとPi)の
    X座標の値であり、YarとYaiはそれぞれ2つの連続するピクセルのY座標
    の値であり、DXminとDYminはそれぞれX座標とY座標の所定の閾値と
    して決められる)である場合に大きくなることを特徴とする請求項29に記載の
    装置。
  31. 【請求項31】 所定の閾値(Smin;DXmin、DYmin)が、表
    示面上の2つの隣接するピクセル間の基本ピッチのn倍より大きい(ここで、n
    は1以上の整数である)ことを特徴とする請求項28〜30のいずれか1項に記
    載の装置。
  32. 【請求項32】 ピクセル(Pi)を少なくとも1つのピクセルから成るパ
    ケット(MPk)で送信する手段を有し、パケットの最後のピクセル(Pmk)
    の獲得から最初のピクセル(P1)の獲得を隔てる時間は所定の時間閾値(Ta
    b)以下であることを特徴とする請求項28〜31のいずれか1項に記載の装置
  33. 【請求項33】 時間閾値(Tab)が目の残像性より短いことを特徴とす
    る請求項32に記載の装置。
  34. 【請求項34】 ピクセルの各パケットが中断されないトレースの要素を形
    成するピクセルに相当することを特徴とする請求項32または33のいずれか1
    項に記載の装置。
  35. 【請求項35】 ピクセルの各パケットを、受信されると自律的にデータを
    送信し、抽出するように処理できるピクセルメッセージ(MPk)にフォーマッ
    トする手段(22)を有することを特徴とする請求項32〜34のいずれか1項
    に記載の装置。
  36. 【請求項36】 前記ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージが
    ピクセルデータを有することを示す識別フィールド(60)を有することを特徴
    とする請求項35に記載の装置。
  37. 【請求項37】 前記ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージに
    含まれるピクセル(P)の数(mk)を特定する数フィールド(62)を有する
    ことを特徴とする請求項35または36に記載の装置。
  38. 【請求項38】 識別フィールド(60)と数フィールド(62)がピクセ
    ルメッセージ(MPk)のヘッダ(58)を形成することを特徴とする請求項3
    6または37に記載の装置。
  39. 【請求項39】 各ピクセルメッセージ(MPk)が、前記メッセージの最
    初のピクセルを前のメッセージ(MPk−1)の最後のピクセルとリンクさせる
    かどうかを示すデータ(BL)を有することを特徴とする請求項35〜38のい
    ずれか1項に記載の装置。
  40. 【請求項40】 当該ピクセルを前に送信されたピクセルとリンクさせるか
    どうかを示す第1フィールド(52)と、表示面上の第1座標(Xai)を表す
    第2フィールド(54)と、表示面上の第2座標(Yai)を表す第3フィール
    ド(56)の形に、フォーマットする手段を有することを特徴とする請求項28
    〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 【請求項41】 第1フィールド(52)が第1または第2座標のうちの一
    方を表す役割をするバイトの少なくとも1ビットに組み込まれていることを特徴
    とする請求項40に記載の方法。
  42. 【請求項42】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループ単位で管理する手段を有し、且つトレ
    ース開始要素(T1)の最初のピクセル(P1)を有する所定のトレースの第1
    グループのピクセルの場合に、前記手段が: a) 前記最初のピクセルを始めに基準ピクセル(Pr)として、グループの
    他のピクセル(Pi)を送信するために選択されようとしているピクセルの候補
    として確定する手段と、 b) グループの連続する候補ピクセルに対して、基準ピクセルと候補ピクセ
    ル間の間隔が所定の閾値(Smin)より大きいかどうかを決定する手段と、 c) 前記間隔が前記閾値の距離より小さい場合、前記候補ピクセルを消去す
    る手段と、 d) 前記間隔が前記閾値より小さくない場合、前記候補ピクセルを送信する
    ために選択し、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセ
    ルにする手段と、 e) 前記最初のピクセルと前記の選択された候補ピクセル(単数または複数)
    を一緒に送信する手段(24)を有することを特徴とする請求項28〜41のい
    ずれか1項に記載の方法。
  43. 【請求項43】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループ単位で管理する手段(22)を有し、
    トレースの中断が無く前グループのピクセルの後に続く1グループのピクセルの
    場合、前記手段が: a) 前グループの最後の送信ピクセルをまず基準ピクセル(Pr)として、
    後に続くグループのピクセルを送信するために選択される候補のピクセルとして
    確定する手段と、 b) 最新グループの連続候補ピクセル(Pi)それぞれに対して、基準ピク
    セルと候補ピクセル間の間隔が所定の閾値距離(Smin)より大きいかどうか
    を決定する手段と、 c) 前記間隔が前記閾値の距離より小さい場合、前記候補ピクセルを消去す
    る手段と、 d) 前記間隔が前記閾値より小さくない場合、前記候補ピクセルを送信する
    ために選択し、この選択された候補ピクセルをステップb)の新規の基準ピクセ
    ルにする手段と、 e) 前記グループの選択された候補ピクセル(単数または複数)から成る集合
    を、この送信される集合の最初のピクセルを前グループの最後のピクセルとリン
    クさせるという指示と共に送信する手段を有することを特徴とする請求項28〜
    42のいずれか1項に記載の装置。
  44. 【請求項44】 入力で獲得されたピクセルを所定の獲得時間(Tab)中
    に連続して受信されたピクセルのグループで管理する手段(22)を有し、当該
    手段は、最後の獲得時間終了後に1つのピクセルのみしか獲得されないようにピ
    クセルの連続が中断された場合、前記の1つのピクセルのみを規則的に送信よう
    に動作すること特徴とする請求項28〜43のいずれか1項に記載の装置。
  45. 【請求項45】 前記トレースを表示画面と前記画面に組み込まれた座標獲
    得装置を有する対話式画面(6)に接続され、入力で獲得されるピクセルが前記
    座標獲得装置によって供給される位置データから得られ、送信されるピクセル(
    単数または複数)が前記表示画面で受信されることを特徴とする請求項28〜4
    4のいずれか1項に記載の装置。
  46. 【請求項46】 送信されるピクセルを、入力で獲得されたピクセルのソー
    ス(6)から離れた少なくとも1つの受信端末(2)に送信することを特徴とす
    る請求項28〜45のいずれか1項に記載の装置。
  47. 【請求項47】 送信するピクセルを入力で獲得されたピクセルのソース(
    6)から離れた少なくとも1つの受信端末(2)に送信する手段を有することを
    特徴とする28〜46のいずれか1項に記載の装置。
  48. 【請求項48】 請求項28〜47のいずれか1項に記載のピクセル送信装
    置を有するテレライティング装置(2)。
  49. 【請求項49】 ピクセルの2つのパケット(MPk)間に、ピクセル(P
    i)以外のデータを含む少なくとも1つのメッセージを挿入する手段を有し、一
    方のパケットの最後のピクセルをもう一方のパケットの最初のピクセルにリンク
    して、連続するトレースを表すことを特徴とする請求項28〜48のいずれか1
    項に記載の装置。
  50. 【請求項50】 a) 各送信ピクセルを受信する手段と; b) 連続する受信ピクセルの場合、途切れないトレースを形成するために互
    いにリンクしなければならないピクセルを決定する手段と; c) リンクすべき各ピクセルに対して、当該ピクセルを連続する前のピクセ
    ルと接続する直線セグメントを生成して、リンクすべきピクセル間に途切れない
    トレースを形成する手段と を有することを特徴とする請求項28〜49のいずれか1項に記載の選択的に伝
    送されたピクセルの受信装置:
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