JP2003505429A - 胃腸管障害を処置するためのインターロイキン−11の使用 - Google Patents

胃腸管障害を処置するためのインターロイキン−11の使用

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ジェイムズ シー. キース,
セオ エル. ペッテルス,
インゲ デプーテレ,
バン ジー. アッシェ,
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ジェネティックス インスティテュート インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 胃腸障害を予防、寛解、および処置するためのインターロイキン−11の、このような処置が必要な哺乳動物における使用を開示する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願) 本願は、1999年4月15日出願の米国仮出願第60/129,421号の
利益を主張する。この仮出願の内容は、その全体が参考として本明細書中で援用
される。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、インターロイキン−11を使用する胃腸管障害の予防および処置の
分野に関する。より詳細には、本発明は、消化管の運動性および/または下部食
道括約筋の収縮性を増強するためにインターロイキン−11を使用して、胃腸管
障害を予防または処置することに関する。
【0003】 (発明の背景) モチリン(腸ポリペプチドホルモン)は、胃幽門洞の収縮および幽門括約筋の
弛緩を引き起こし、それにより胃を空にすることを促進する。Toyota,K
.,J.Smooth Muscle Res.(1998)34:13−22
。中枢神経系の入力(求心性、遠心性)は、周期的な消化間活性にもモチリンの
周期的な放出にも必要ではない。Siadati,M.およびM.G.Sarr
、J.Gastrointest.Surg.(1998)2:363−72。
モチリンは、ヒトにおいて、空腹時胆嚢容量を減少させ、そして胃洞収縮を増大
させる。Luiking,Y.C.ら、Gut(1998)42:830−83
5。モチリンレセプターは、ウサギ脳中に分布している。このことは、脳におけ
るモチリンの神経伝達物質的役割を示唆している。Depoortere,I.
ら、Brain Res.(1977)777:103−109。
【0004】 ヒト、ウサギ、およびネコにおいて、モチリンおよびモチライドの効果は、イ
ンビボでは神経により媒介され、他方インビトロでの結合および収縮性の研究に
より、平滑筋レセプターの存在が示唆される。モチリンは、低用量で、インビト
ロでのコリン作動性神経伝達との神経節後の相互作用によって、ウサギ幽門洞に
おける電場刺激により誘導される収縮を増強させ、そして高用量で、洞平滑筋と
直接相互作用する。Van Assche,G.ら、Eur.J.Pharma
col.(1997)337:267−274。コリン作動性およびNANCの
抑制性神経は、ヒトの下部食道括約筋(LES)収縮において重要な役割を果た
し、そしてモチリンおよびシサプリドは、胃食道逆流を有する患者の損なわれた
LESを改善するために臨床上有用であり得る。Tomita,R.らSurg
.Today(1997)27:985−992。ヒト幽門洞における第III
相活性のモチリンによる誘導はムスカリン作動性の媒介に依存し、そしてヒト十
二指腸に対するモチリンの収縮効果は、洞経路とは対照的に、非コリン作動性機
構を含む。Boivin,M.ら、Am.J.Physiol.(1997)2
72:G71−6。
【0005】 胃腸管の周期的な運動活性(いくつかの哺乳動物において消化間期間の間に通
常生じる)は、術後イレウスにおいて乱される。側腹切開術の後、周期的な運動
活性は、近位の腸および胃より遠位の腸において速く回復する。そして、KW−
5139(モチリン誘導体)は、胃における第III相活性の再出現時間を短縮
するが、PGF2−α(天然に存在するプロスタグランジンF類)は短縮しない
。Yokoyama,T.ら、Neurogastroenterol.Mot
il.(1995)7:199−210。
【0006】 モチリンはヒト母乳に100pg/mlで存在し、そして胃では、その消化は
、新生児において、ヒト母乳により、生物学的役割を発揮するよう十分に遅延さ
れる。De Clercq,P.ら、Life Sci.(1998)63:1
993−2000。最小経腸摂食(MEF)は、病気の未熟児において胃腸ホル
モンの分泌に有利に働く。早期MEFは後期MEFより好ましいようである。な
ぜなら、早期MEFにより、処方箋の容量に関連するより速い分泌が可能になる
からである。Ordaz−Jimenez,M.R.ら、Rev.Invest
.Clin.(1998)50:37−42。モチリンレセプターは、間接的な
薬理学的チャレンジにより評価されるように、妊娠32週目を超えて機能的に存
在するようであるが、血漿モチリンおよび膵ポリペプチドによる新生児における
移動活性のホルモン変調は存在しない。Jadcherla,S.R.ら、Pe
diatr.Res.(1997)42:365−9。
【0007】 運動性障害(例えば、上記のもの)の正確な病理生理学は、十分に理解されて
いない。したがって、これらの障害を処置するための合理的な治療もまた、利用
可能ではない。麻痺腸において運動性を増強する薬理学的薬剤は、胃腸障害(例
えば、胃食道逆流疾患および手術により誘導される麻痺性イレウス(術後期のイ
レウスとしても公知))の処置および予防に有用であり得る。運動性増強薬剤(
胃運動亢進性(gastroprokinetic)薬剤としても公知)はまた
、早期産児における給餌に対する不耐性を予防または処置することにおいて有用
であり得る。
【0008】 胃食道逆流疾患の処置への1つの一般的なアプローチは、ドーパミンD2レセ
プターアンタゴニスト活性を有するベンズアミドである制吐剤メトクロプラミド
の使用を包含する。不幸にも、メトクロプラミドは、プロラクチンレベルの増大
およびジスキネジーの発症を含むいくつかの副作用を有する。
【0009】 運動性障害を処置するための別の一般的な実践は、マクロライド系抗生物質(
例えば、エリスロマイシン)の使用を包含する。しかし、マクロライド系抗生物
質は、腹部痙攣および下痢を引き起こすことが知られており、したがってその臨
床適用は制限される。これらの副作用が、その抗生活性に副次的なものであるか
、または胃腸の運動性および分泌に対するその効果に起因するかは不明である。
改善された胃運動亢進特性を有するエリスロマイシン誘導体を生成する種々の試
みは、限定された成功に終わっている。例えば、Omuraら、J.Med.C
hem.(1987)30(11):1941−1943;およびOmuraら
、J.Antibiotics(1987)38(11):1631−1632
を参照。
【0010】 したがって、欠陥のある運動性パターンにより特徴付けられる胃腸障害を予防
または処置する、効果的で臨床適用可能な手段の必要性が残されている。
【0011】 (発明の要旨) 本出願人は、インターロイキン−11(「IL−11」)が、公知の胃腸運動
亢進性腸ホルモンであるモチリンの血漿レベルを増大させることを最初に決定し
た。したがって、IL−11は麻痺腸における運動性を増強し、そして胃腸筋(
例えば、下部食道括約筋および胃幽門洞)の収縮性を増大させる。その結果、I
L−11は欠陥のある運動性パターンから生じる疾患および他の状態を処置する
ため、例えば、胃食道逆流疾患、術後麻痺性イレウス、および早期産児における
給餌に対する不耐性の処置または予防において使用され得る。
【0012】 本発明により、モチリンの血漿レベルの増加が有益であることが示されている
障害(胃食道逆流疾患、術後麻痺性イレウス、および早期産児における給餌に対
する不耐性を含むが、これらに限定されない)を処置する方法が提供される。
【0013】 本発明によれば、IL−11、そのアナログおよび誘導体は、予防的に、また
は上記の障害に関連する症状の発症時のいずれかに、患者に投与される。IL−
11は、適切な薬学的に受容可能なキャリアにおいて、単独で、または上記の障
害に関連する症状を軽減するに有用な他の従来の薬剤と組合せてのいずれかで投
与され得る。
【0014】 1つの実施態様において、本発明は、治療有効量のインターロイキン−11を
、症状の発症前に、哺乳動物に投与する工程を包含する、胃腸障害を予防する方
法を包含する。
【0015】 別の実施態様において、本発明は、治療有効量のインターロイキン−11を、
胃腸障害を経験している哺乳動物に投与する工程を包含する、胃腸障害を処置す
る方法を包含する。
【0016】 好ましい実施態様において、治療用量は、欠陥のある胃腸運動性または下部食
道括約筋もしくは十二指腸の減少した収縮性から生じる胃腸障害を予防または処
置するに効果的である。治療有効量のインターロイキン−11は、好ましくは約
1μg/kg体重と約1000μg/kg体重との間、より好ましくは約1μg
/kg体重と約100μg/kg体重との間を含む。
【0017】 (発明の詳細な説明) 以下の略語が本明細書中で使用される:インターロイキン−11(IL−11
);組換えヒトIL−11(rhIL−11);インターロイキン−12(IL
−12);腫瘍壊死因子(TNF);インターフェロン(IFN);トリニトロ
ベンゼンスルホン酸(TNBS);サブスタンスP(SP);アセチルコリン(
ACh);非アドレナリン作動性、非コリン作動性(NANC);下部食道括約
筋(LES);およびプロスタグランジン(PG)。
【0018】 引用されるすべての特許文献および学術文献は、完全に記載されているかのよ
うに、本明細書中に参考として援用される。
【0019】 本発明により、モチリンの血漿レベルの増加が有益であることが示されている
障害(胃食道逆流疾患、術後麻痺性イレウス、および早期産児における給餌に対
する不耐性を含むが、これらに限定されない)を処置する方法が提供される。
【0020】 IL−11は、間質細胞由来の多面発現性サイトカインである。これは、種々
の造血細胞タイプおよび非造血細胞タイプと相互作用する。組換えヒトIL−1
1は、インビトロおよびインビボで、巨核球形成を刺激する。Weich,N.
S.ら(1997)Blood 90:3893−3902;およびOrazi
,A.ら(1996)Exp.Hematol.24:1289−1297。I
L−11はまた、赤血球形成を刺激し、そしてマクロファージの増殖および分化
を調節する。de Haan,G.ら(1995)Br.J.Haematol
.90:783−790。インビボにおける血小板新生活性に起因して、IL−
11は、化学療法により誘導される血小板減少を処置するために使用される。K
aye,J.A.(1996)Curr.Opin.Hematol.3:20
9−215。
【0021】 造血効果に加えて、IL−11はまた、種々の形態の粘膜上皮細胞傷害に対し
て保護する。例えば、IL−11は、小腸細胞を、組み合わされた放射線照射、
化学療法、および虚血から保護すること(Du,X.ら(1997)Am.J.
Physiol.272:G545−G552;Orazi,A.ら(1996
)Lab.Invest.75:33−42;およびKeith,J.C.,J
r.ら(1994)Stem.Cells.(Dayt).1(12):79−
89);ラットにおいてトリニトロベンゼンスルホン酸により誘導される実験的
大腸炎を減少させること(Qiu,B.S.ら(1996)Dig.Dis.S
ci.41:1625−1630);および炎症性腸疾患を寛解すること(Or
azi,A.ら(1996)Lab.Invest.75:33−42)が示さ
れている。上記の研究は、IL−11での処置は、粘膜損傷を減少させ、治癒を
加速し、そして宿主の生存を向上させることを示す。IL−11はまた、マウス
同種異系骨髄移植後の急性GVHDにおける免疫媒介小腸傷害を減少させる。H
ill,G.R.ら(1998)J.Clin.Invest.102:115
−123。
【0022】 IL−11はまた、放射線照射により誘導される胸部傷害の後に、生存を向上
させ、そしてTNF産生を減少させることが示されている。Redlich,C
.A.ら(1996)J.Immunol.157:1705−1710。気管
支粘膜において導入遺伝子として発現されたヒトIL−11は、マウスにおいて
、高酸素症に関連する死亡率を減少させる。Waxman,A.B.ら(199
8)J.Clin.Invest.101:1970−1982。この高められ
たマウス生存は、減少した肺傷害(肺胞−毛細管タンパク質漏洩、内皮細胞およ
び上皮細胞の膜傷害、脂質過酸化、肺好中球動員(recruitment)、
IL−12およびTNFの産生、およびDNAフラグメント化を含む)から生じ
得る。
【0023】 IL−11が粘膜を保護する機構は、十分には理解されていない。IL−11
の抗炎症効果は、少なくとも部分的には、種々の前炎症性(proinflam
matory)サイトカインのダウンレギュレーションから生じると考えられる
。Leng,S.X.およびJ.A.Elias(1997)J.Immuno
l.159:2161−2168;Trepicchio,W.L.ら(199
7)J.Immunol.159:5661−5670;およびTrepicc
hio,W.L.ら(1996)J.Immunol.157:3627−36
34。IL−11はまた、TH1様表現型からTH2様表現型への免疫偏移を引き
起こし、それによって免疫媒介性傷害を軽減する。Hill(前出)。
【0024】 IL−11は、サイトカインのインターロイキン−6(IL−6)ファミリー
に属する。このファミリーはすべて、シグナル変換の重要な成分としてgp13
0を使用する。Taga,T.およびT.Kishimoto(1997)An
nu.Rev.Immunol.15:797−819;Zhang,X.G.
ら(1994)J.Exp.Med.179:1337−1342;ならびにY
ang,Y.C.およびT.Yin(1995)Ann.N.Y.Acad.S
ci.762:31−40。IL−11は、独特なIL−11レセプターα(I
L−11Rα)鎖への結合を介してシグナル伝達を開始する。Nandurka
r,H.H.ら(1996)Oncogene 12:585−593;Miy
atake,T.ら(1998)J.Immunol.160:4114−41
23。IL−11/IL−11Rα複合体は、gp130に結合し、そしてgp
130のクラスター化を誘導し、リン酸化を介して関連するJAKの活性化を導
くと考えられる。Yin,T.K.ら(1994)Exp.Hematol.2
2:467−472;Wang,X.Y.ら(1995)J.Biol.Che
m.270:27999−28002。活性化されたJAKは、gp130の細
胞質領域内のチロシン残基をリン酸化し、これは、次いで、シグナルトランスデ
ューサーおよび転写アクチベータータンパク質STST3およびSTAT1のド
ッキング部位として働く。Lutticken,C.ら(1994)Scien
ce 263:89−92;Hemmann,U.ら(1996)J.Biol
.Chem.271:12999−13007。続いて、活性化されたJAKは
、結合したSTATタンパク質内のチロシン残基をリン酸化し、STATのgp
130からの解離を引き起こし、二量体化し、そして核へ進入して、標的遺伝子
の転写アクチベーターとして作用する。Zhong,Z.ら(1994)Sci
ence 264:95−98;Ihle,J.N.(1996)Cell 8
4:331−334;およびAkira,S.(1997)Int.J.Bio
chem.Cell Biol.29:1401−1418。STAT二量体は
、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)により、セリンまたはス
レオニン残基をさらにリン酸化され得る。MAPKもまた、そのレセプターへの
サイトカイン結合に応答して活性化される。Zhang,X.ら(1995)S
cience 267:1990−1994;Boulton,T.G.ら(1
995)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.92:6915
−6919;Adunyah,S.E.ら(1995)Ann.N.Y.Aca
d.Sci.766:296−299;ならびにYin,T.およびY.C.Y
ang(1994)J.Biol.Chem.269:3731−3738。こ
のさらなるリン酸化は、転写アクチベーターとしてのSTAT機能を強化し得る
【0025】 IL−11は、国際出願PCT/US90/06803(1991年5月30
日公開)および米国特許第5,215,895号(1993年6月1日発行)に
詳細に記載されている。クローン化ヒトIL−11は、1990年3月30日に
、ATCC第68284号として、ATCC(10801 Universit
y Boulevard,Manassa,VA 20110−2209)に予
め寄託された。さらに、米国特許第5,270,181号(1993年12月1
4日発行)および米国特許第5,292,646号(1994年3月8日発行)
に記載されるように、IL−11はまた、別のタンパク質との融合タンパク質と
して組換え的に産生され得る。IL−11は、現在、従来の遺伝子操作技術によ
り、種々の宿主細胞において産生され得る。さらに、IL−11は種々の細胞株
、例えば、ヒト肺線維芽細胞株MRC−5((ATCC受託番号CCL171)
およびPaulら)およびヒト栄養膜細胞株TPA30−1(ATCC受託番号
CRL1583)から取得され得る。ヒトIL−11をコードするcDNAおよ
び推定アミノ酸配列(アミノ酸1〜199)は、Proc Natl Acad
Sci USA 87:7512(1990)に記載される。米国特許第5,
292,646号(前出)は、des−Pro形態のIL−11を記載する。d
es−Pro形態のIL−11では、成熟形態のIL−11(アミノ酸22〜1
99)のN末端プロリンが、除去されている(アミノ酸23〜199)。当業者
が理解するように、任意の形態のIL−11(IL−11活性を保持する)が本
発明に従って有用である。
【0026】 組換え技術に加えて、IL−11はまた、公知の従来の化学合成により産生さ
れ得る。合成手段により、本発明において有用なポリペプチドを構築する方法は
、当業者に公知である。合成的に構築したサイトカインポリペプチド配列は、天
然のサイトカインポリペプチドと、一次、二次、または三次構造および立体配座
の特徴を共有することにより、その天然のサイトカインと共通する生物学的活性
を有すると予期される。このような合成的に構築されたサイトカインポリペプチ
ド配列またはそのフラグメント(その機能性を複製するかまたは部分的に複製す
る)はまた、本発明の方法において使用され得る。したがって、これらは、本発
明において有用な天然の精製されたサイトカインの、生物学的に活性な置換物ま
たは免疫学的置換物として用いられ得る。
【0027】 これらサイトカインのタンパク質、ペプチドもしくはDNA配列またはその活
性なフラグメントにおける改変もまた、本発明の方法において用いられ得るタン
パク質を産生し得る。このような改変されたサイトカインは、公知技術を使用し
て当業者により作製され得る。サイトカイン配列(例えば、IL−11配列)に
おける目的の改変は、コード配列中の1またはそれ以上の選択されたアミノ酸残
基の置換、挿入、または欠失を包含し得る。このような置換、挿入または欠失の
ための変異誘発技術は、当業者に周知である。(例えば、米国特許第4,518
,584号を参照)。
【0028】 サイトカインポリペプチドの配列の他の特異的な変異(本明細書中に記載のよ
うに治療上有用であり得る)は、例えば、1またはそれ以上のグリコシル化部位
の挿入を含み得る。アスパラギン連結グリコシル化認識部位が、ペプチド配列に
おけるアミノ酸の欠失、置換もしくは付加、またはDNA配列におけるヌクレオ
チドの欠失、置換もしくは付加により、配列中に挿入され得る。このような変化
は、O結合型炭化水素の付加により改変される分子の任意の部位で作製され得る
。このような変更したヌクレオチドまたはペプチド配列の発現は、その部位でグ
リコシル化され得る改変体を産生する。
【0029】 選択したサイトカインの配列のさらなるアナログおよび誘導体(これらは、活
性の全体もしくは一部を保持または延長すると予測され、そして本発明の方法に
おいて有用であると予測される)もまた、当業者により容易に作製され得る。1
つのこのような改変は、ポリエチレングリコール(PEG)部分の付着を可能に
する従来技術による、サイトカイン配列中に存在するリジン残基へのPEGの付
着あるいは配列中への1以上のリジン残基またはPEGもしくはPEG誘導体と
反応し得る他のアミノ酸残基の挿入であり得る。
【0030】 これら選択したサイトカインのさらなるアナログはまた、それらをコードする
DNA配列における対立遺伝子変形によって、またはそれらをコードするDNA
配列における誘導された変形によって特徴付られ得る。上記に参照された刊行物
において開示されるすべてのアナログ(ストリンジェントなハイブリダイゼーシ
ョン条件下または非ストリンジェントな条件下(Sambrookら、Mole
cular Cloning.A Laboratory Manual,第2
版、Cold Spring Harbor Laboratory,New
York(1989))で、開示されたサイトカイン配列とハイブリダイズし得
るDNA配列によって特徴付けられるものを含む)は、同様に、本発明において
有用であると予測される。
【0031】 あるサイトカインの配列もしくは生物学的に活性なフラグメントの配列を別の
サイトカインまたはタンパク質性の治療薬剤に融合させることにより調製される
融合分子(例えば、IL−6と融合したIL−11)(例えば、1992年3月
19日に公開されたPCT/US91/06186(WO92/04455)に
記載される融合のための方法を参照)もまた、これらの方法において有用である
とみなされる。あるいは、サイトカインの組合せが、本発明に従って一緒に投与
され得る。
【0032】 したがって、本発明の方法の記載において、IL−11が名称で言及される場
合、IL−11は、当該分野において現在開示されている配列により産生される
タンパク質、および上記改変により特徴付けられるが実質的に同様な活性を保持
するタンパク質を包含することが当業者により理解される。
【0033】 本発明の方法を実施するに有用であるIL−11を含む薬学的組成物はまた、
薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤、充填剤、塩、緩衝剤、安定剤、および/
または当該分野において周知の他の物質を含み得る。用語「薬学的に受容可能な
」は、活性成分の生物学的活性の有効性を妨げず、かつ投与される宿主に対して
毒性でない物質を意味する。キャリアまたは他の物質の特徴は、投与経路に依存
する。
【0034】 種々の薬学的組成物は、1ミリリットルあたり約0.1マイクログラム〜約1
ミリグラムの活性成分を含むべきであると現在考えられている。
【0035】 投与は、種々の従来の方法で実施され得る。腹腔内注射が、好ましい投与方法
である。静脈内、皮膚、または皮下注射もまた用いられ得る。注射のために、I
L−11は、好ましくは、発熱物質を含まない、非経口的に受容可能な水溶液の
形態で投与される。このような非経口的に受容可能なタンパク質溶液の調製物(
pH、等張性、安定性などに対して正当に考慮した)は、当業者の技術の範囲内
である。
【0036】 処置に使用するIL−11の量は、状態の重篤度、投与経路、活性成分の反応
性または活性に依存し、そして最終的には処置提供者によって決定される。本発
明の処置方法の実施において、治療有効量のIL−11が投与される。用語「治
療有効量」は、有意な患者利益(例えば、治癒、寛解、阻害、遅延、または発症
の予防、再発もしくは回帰の予防)を示すに十分な、方法または組成物の各活性
成分の総量を意味する。所定の患者について治療有効量を決定するための1つの
一般的な技術は、有意な患者利益が処置提供者によって観察されるまで、上昇す
る用量を周期的に投与することである。単独で投与される個々の活性成分に適用
される場合、この用語はその成分のみに言及する。組合せに適用される場合、こ
の用語は、連続的な組合せで投与されるかまたは同時組合せで投与されるかに拘
らず、治療効果を生じる、活性成分の組み合せ量をいう。本発明における治療有
効用量のIL−11は、約1〜約1000μg/kg体重の範囲にあると意図さ
れ、より好ましくは約1μg/kg体重と約100μg/kg体重との間の範囲
である。投与の回数は、個々の患者および胃腸障害の重篤度に依存して変化し得
る。
【0037】 本発明は、下記の実験結果に言及することにより、さらに例示され、そして支
持される。
【0038】 (実施例) (実施例1:ウサギにおけるTNBS誘導大腸炎に対するIL−11の効果) IL−11は、前炎症性サイトカイン(TNF−α、IL−1β、IL−12
およびIFN−γ)の放出およびマクロファージによる一酸化窒素産生の減少を
介して、炎症応答を減弱させると考えられている。Trepicchio,W.
L.ら、J.Immunol.(1997)157:3627−3634;J.
Immunol.(1997)159:5661−5670。この実施例は、I
L−11が、腸壁の深部神経筋層における炎症性変化に影響することを実証する
。具体的には、この実施例は、TNBSの直腸内適用により誘導される大腸炎を
有するNew ZealandウサギにおいてIL−11での処置の効果を示す
。炎症を起こした領域からの筋肉小片は、増大した受動緊張を有し、そしてAC
h、モチリン、SP、およびカリウムイオンに対する減少した収縮応答を有する
。炎症誘導後の、5日間、1日あたり40μg/kg(またはそれ以上)のIL
−11の皮下注入は、収縮パラメータを正常化する。モチリンおよびSPに対す
る応答は、1日あたり40μg/kgの用量で正常化され、AChおよびカリウ
ムイオンに対する応答は、1日あたり720μg/kgの用量で正常化された。
モチリンおよびSPのレセプター密度の減少もまた、IL−11処置により逆転
した。IL−11での処置は、これらウサギにおいて体重を用量依存的に減少さ
せた。Depoortere,I.ら、Am.Gastroenterolog
y Soc.(New Orleans,LA,1998年5月16〜22日)
【0039】 (実施例2:モチリンおよびSPの血漿および組織濃度に対するIL−11の
効果) 腸壁の内分泌細胞および/またはニューロンに存在するモチリンおよびSPの
血漿および組織濃度に対するIL−11処置の効果を調べた。Depoorte
re,I.ら、Am.Gastroenterology Soc.(1999
年5月15〜20日、Orlando,FLにて発表予定)。ウサギに4、40
、72もしくは720μg/kgの組換えIL−11sc.または生理食塩水(
コントロール)を与えた。1時間後、135mg/kgのTNBSで大腸炎を誘
導し、そして1日あたり4、40、72もしくは720μg/kgのIL−11
または生理食塩水のsc注入を5日間始めた。炎症の誘導前、およびウサギを屠
殺する直前に、血漿、ならびに十二指腸および結腸の粘膜から調製した抽出物お
よび結腸の筋層から調製した抽出物において、SPおよびモチリンをRIAによ
り測定した。mRNAレベルを半定量的RT−PCRにより決定した。IL−1
1濃度をELISAにより測定した。血漿モチリンレベルは炎症プロセスにより
影響されなかった(649±69対724±126pg/ml)。モチリン含量
は、十二指腸粘膜において、381±78から664±74ng/g組織まで増
加したが、炎症を起こした結腸の粘膜(64±4対78±12ng/g組織)で
も筋層(24±4対17±1ng/g組織)でも増加していなかった。炎症はま
た、モチリンmRNA発現を、十二指腸粘膜において2.5倍増大させた。対照
的に、血漿SPレベルは、1812±60から635±101pg/mlまで減
少し、結腸の筋層におけるSP含量は、45±8から7±2ng/g組織まで減
少した。十二指腸または結腸の粘膜におけるSP含量は、変化しなかった。IL
−11(1日あたり4、40、72、720μg/kg)での大腸炎の間のウサ
ギの処置は、5日めに、それぞれ、218±91、5345±1876、102
21±2175、116527±25461pg/mlの血漿IL−11レベル
の上昇を生じ、そして199±77、799±201、1740±560および
2084±797pg/mlの上昇した血漿モチリンレベルを生じた。IL−1
1処置はまた、十二支腸粘膜におけるモチリン含量を、664±74(TNBS
)から783±65、1070±60、1176±148、および1273±5
0ng/g組織まで用量依存的に増大させた。結腸粘膜において同様な観察がな
されたが、結腸筋層においてはなされなかった。この増加は、モチリンmRNA
発現のさらなる増加に反映されなかった。しかし、IL−11の刺激効果は、血
漿SPレベル(これはなお、試験した最も高い用量のIL−11で848pg/
mlまで減少した)に対して観察されず、さらに十二指腸粘膜におけるSP含量
に対しても結腸粘膜におけるSP含量に対しても観察されなかった。結腸の筋層
においてのみ、低用量のIL−11で、小さいが有意な増加が観察された。大腸
炎の間のIL−11処置は、血漿モチリンレベルならびに十二指腸および結腸の
粘膜におけるモチリン含量を顕著に増大させた。しかし、この効果はSPでは観
察されなかった。このことは、これが、モチリンmRNA発現のレベルでは生じ
ない、モチリン分泌細胞とのIL−11の特異的な相互作用に起因することを示
唆する。
【0040】 本発明は、特定の方法および組成物に関して記載されてきたが、本発明を熟考
する際に、当業者は変形および改変を思いつくことが理解される。上記の例示の
実施例に記載したような本発明における多くの改変および変形を、当業者は思い
つき、その結果、特許請求の範囲に見られるような限定のみが本発明にかけられ
るべきである。したがって、特許請求された発明の範囲に該当するすべてのこの
ような等価な変形を含むことが、特許請求の範囲において意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 キース, ジェイムズ シー. アメリカ合衆国 サマチューセッツ 01810, アンドーバー, バイン スト リート 28 (72)発明者 ペッテルス, セオ エル. ベルギー国 ベー−3210 リンデン, カ スティールドリーフ 38 (72)発明者 デプーテレ, インゲ ベルギー国 ベー−2820 ボンエイデン, アレントシュトラート 29 (72)発明者 アッシェ, バン ジー. ベルギー国 ベー−3000 ルーベン, デ ィエスセ ベスト 113 Fターム(参考) 4C084 AA02 DA12 MA17 MA66 NA14 ZA661 ZC611

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳動物における胃腸の運動性障害を処置する方法であって
    、該哺乳動物に治療有効量のインターロイキン−11を投与する工程、を包含す
    る、方法。
  2. 【請求項2】 前記インターロイキン−11の治療有効量が、1〜1000
    μg/kg体重を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記インターロイキン−11を、該障害の改善が観察される
    まで毎日投与する、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記インターロイキン−11を、該障害の寛解が観察される
    まで毎日投与する、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記胃腸の運動性障害が胃食道逆流疾患である、請求項1に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記胃腸の運動性障害が術後の麻痺性イレウスである、請求
    項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記哺乳動物が早期産児であり、そして前記胃腸の運動性障
    害が経口給餌に対する不耐性である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 哺乳動物における胃腸の運動性障害の発症を予防する方法で
    あって、該哺乳動物に、治療有効量のインターロイキン−11を投与する工程、
    を包含する、方法。
  9. 【請求項9】 前記インターロイキン−11の治療有効量が、1〜1000
    μg/kg体重を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記胃腸の運動性障害が、胃食道逆流疾患、術後の麻痺性
    イレウス、および経口給餌に対する不耐性からなる群より選択される、請求項8
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 哺乳動物においてモチリンの血漿濃度を上昇させる方法で
    あって、該哺乳動物に、治療有効量のインターロイキン−11を投与する工程、
    を包含する、方法。
  12. 【請求項12】 哺乳動物の十二指腸粘膜におけるモチリンの組織濃度を上
    昇させる方法であって、該哺乳動物に、治療有効量のインターロイキン−11を
    投与する工程、を包含する、方法。
  13. 【請求項13】 大腸炎を患う哺乳動物の腸壁の神経筋層の収縮パラメータ
    を改善する方法であって、該哺乳動物に、治療有効量のインターロイキン−11
    を投与する工程、を包含する、方法。
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