JP2003502067A - 揮発性物質加熱ディスペンサ - Google Patents

揮発性物質加熱ディスペンサ

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マイケル、 シー. フライアン、
スティーヴン、 ビー. レナード、
スコット、 ダブリュー. デマレスト、
スティーヴン、 ビー. ミノー、
ポール、 イー. ファーナー、
ドナルド、 ジェイ. シャンクリン、
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エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド
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    • A01M1/20Poisoning, narcotising, or burning insects
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Abstract

(57)【要約】 揮発性物質加熱ディスペンサー及びそれと共に使用される揮発性物質キャリヤが開示される。揮発性物質ディスペンサーは、天井及び出口孔を備えた密閉式加熱チャンバを有する。燃料バーナーは加熱チャンバ内に収容され、キャリヤホルダは燃料バーナーの上に配置される。キャリヤホルダは、燃料バーナーからの熱ガスがキャリヤホルダを通過しキャリヤホルダによって保持される揮発性物質キャリヤを直接加熱するように、燃料バーナーの上方の位置に揮発性物質キャリヤを保持する。揮発性物質キャリヤは、熱ガスの流れに対し縦向きに、又は前記ガスに対し横向きに保持することができる。揮発性物質キャリヤは、揮発性物質キャリヤが使用のために挿入されなければならない挿入溝の断面形状に対し相補的に作られた断面形状を有する内側端部を有する。燃料バーナーとしてキャンドルを使用した別の実施の形態が示される。キャンドルの消耗量が揮発性物質の使用量の目安となるように、キャンドルと揮発性物質キャリヤとを同時に使い切るように設計されたキットが示される。揮発性物質を散布する方法が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 ・関連出願に対する相互参照 本件は同時係属の米国特許出願番号第09/335,370号の一部継続出願
である。
【0002】 本発明は芳香剤、昆虫抑制剤活性成分等用のディスペンサーに関する。特に、
燃料バーナーを使用するディスペンサーに関する。
【0003】 炎又は触媒作用による燃焼からの熱を利用して揮発性物質が含浸された基体か
ら揮発性物質を散布させる、種々の揮発性物質ディスペンサーが知られている。
シトロネラキャンドルは燃料そのものに揮発性物質を混入させる。しかしながら
、ここではキャンドルの炎は露出したままである。
【0004】 米国特許第692,075号では、一般のオイルランプの炎からの熱を用いて
、ランプのほやに取り付けられたメッシュに周囲空気に露出した状態で保持され
た揮発性成分をランプの炎の上方に散布させることを示す。この米国特許及びこ
こで参照される他のすべての刊行物の開示内容は参照により十分にここで示され
たものとして組み込まれる。この装置によって加熱されている揮発性物質はラン
プのほや上に配置されて周囲の気流に直接さらされているので、揮発性物質の加
熱及び冷却が不均一になる可能性がある。加熱中の物質の露出した位置は、子供
や動物が通り過ぎる際に接触したり又はいたずらされたりすることもある。さら
にまた、炭状になった物質は見た目が不快であるのでユーザにすぐに分かり易い
【0005】 米国特許第143,583号では、アルコールランプが金属ほやの底部に配置
される燻蒸器が開示される。他の状態で収容しきれない液体燻蒸剤を保持するた
めのカップがほや内部の頂部で吊り下げられ、穴のあいたふたがほやを閉じてい
る。ランプは液体燻蒸剤を加熱し、蒸気はふたの穴から流出する。収容しきれな
い液体燻蒸剤の取り扱いや手を触れてカップを再充填することは不便であるとと
もに、こぼす危険がある。
【0006】 ペッツウィンクラー(Petzwinkler)による南アフリカ特許抄録第94/553
7号には、ランプの炎の上ではなくて炎の横に配置される金属性蚊取りマットホ
ルダを備えたオイルランプが開示されている。金属ホルダは、炎から放射する熱
によって、炎側に向いたホルダの側から加熱される。従来の蚊取りマットは、ホ
ルダの反対側で炎から離れて垂直方向に保持される。このようにして、このマッ
トはマットに含まれた揮発性物質を揮発させるために加熱されるが、炎又はその
気体に直接さらされないように遮へいされる。
【0007】 ペッツウィンクラーのディスペンサーでは炎が目に見える。しかしながら、こ
のディスペンサーは、ユーザから見える状態で炎の横にマットを保持する蚊取り
マットホルダを有し、炎そのものの好ましい視覚効果を損なうものである。さら
に、ディスペンサーのほやを取り外して使用済みマットに手を触れてマットを交
換しなければならない。
【0008】 米国特許第5,700,430号及び同第3,778,924号ではそれぞれ
、交換可能な燃料タンクを使用する、炎又は触媒バーナー用の燃料としてのブタ
ンが用いられる。米国特許第5,700,430号では、蚊取りマットは金属板
の上に置かれる。間にある熱伝導部品によって熱は炎の位置から金属板へ伝導さ
れる。他の点では図示された実施の形態の装置に厳密に対応している次のタイプ
の装置では、ブタンの炎は金属製で矩形状の端部が開放された箱の内部に封入さ
れる。この箱は炎によって加熱され、炎からのガスは箱の開放端部から出て装置
から排出される。蚊取りマットは箱の頂部に配置されて炎から金属箱を介して伝
導された熱を受け取る。ブタンの炎、熱伝導部品、及び蚊取りマットはすべて、
熱保護箱の内部に保持されている。
【0009】 米国特許第5,700,430号はこのように間接的加熱によるものである。
マット上の最も高温になった位置からの揮発性物質は最速で放出される。したが
って、マットの揮発性物質は不均一に放出されるので、最も高温になった位置か
ら離れた場所にある揮発性物質が、マット全体の放出速度がマットの交換を必要
とするほど遅くなる以前に放出されなくなるという可能性がある。
【0010】 米国特許第3,778,924号では、蚊取りマットは交換可能な加圧タンク
から取り出されたブタンが供給される触媒バーナーの上に周囲空気にさらされた
状態で金属ソールプレート(台板)に保持される。しかしながら、このマットは
加熱チャンバで囲まれていない。
【0011】 その他の特許には、電気ヒータ(燃料燃焼式ヒータとは区別するものとして)
によって揮発性物質キャリアを加熱するアセンブリが開示されている。例えば、
米国特許第2,513,919号、同第2,942,090号、同第4,849
,181号及び同第5,111,477号参照。これは、装置の携帯性を制限す
る(電力のないキャンプ場又はピクニック場では容易に使用できない)。
【0012】 米国特許第5,722,199号には、ノミ取りトラップのスロット内に滑り
込ませる着脱可能なトレイを備えた(揮発用のヒータのない)ノミ取りトラップ
が開示されている。このスロットは、スロット内への接近を制限するキー構造を
有する。トレイを差し込むためには、トレイはスロットに対して相補的な断面形
状を有する必要がある。
【0013】 昆虫抑制剤活性成分を含浸させたパッドを支持するように設計されたプラット
フォームの下に熱源を設けた、その他の防虫/殺虫装置が多数知られている。あ
る装置では、はだか火で燃やされたり、又は燃料が燃焼する触媒メッシュに向け
た、アルコール等の液体燃料が使用される。
【0014】 ある例では、このプラットフォームは開放グリッドである。その他の例では、
下側から加熱される平坦な金属板である。これらシステムの中には、作動中に加
熱されたマットへの接近を制限するためにキャリアの上でスナップ又は揺動する
別個のグリッド構造を提供するものもある。これらシステムは一般には、加熱チ
ャンバの透明な側部を介する光源となるものではない(例えば、これらは昆虫抑
制のためにのみ設計されている)。
【0015】 したがって、揮発性物質加熱ディスペンサーを改良する必要があることを理解
できる。
【0016】 本発明は、揮発性物質キャリヤから揮発性成分を散布するための揮発性物質加
熱ディスペンサを提供する。『揮発性成分』として、これらに限定される訳では
ないが、香料、その他の大気品質改善物質、並びに昆虫抑制成分が挙げられる。
『昆虫』としては、クモ類と、通常昆虫に関連して抑制される他の同様の小動物
が挙げられる。『昆虫抑制成分』は、これらに限定される訳ではないが、殺虫剤
、忌避剤、及び他の成長又は行動修正物質を含むものとして定義される。1つの
非常に好ましい昆虫抑制剤は、d‐シス/トランスアレスリンである。
【0017】 『揮発性物質キャリヤ』は、散布するための揮発性成分を保持するための材料
又は構造である。『マット』は、昆虫抑制成分と共に用いられることが多い1つ
の一般的なタイプの揮発性物質キャリヤで、これらに限定される訳ではないが、
織り合わされたか、フェルト状にされたか、又はその他の方法によって作成され
た繊維又はセルロ−ス材料や、成形、押出加工、鋳造、又はその他の方法によっ
て形成された高分子材料、セラミック材料、及び粘土材や、揮発性成分が含浸、
印刷、その他の方法によって搭載された他の好都合な材料を含むものとして定義
される。また、揮発性物質キャリヤは、揮発性ゲルを保持する金属又はプラスチ
ックのカップであったり、揮発性物質透過性膜によってカップ中に保持されるゲ
ル、粉末、又は液体を保持するカップであったり、熱を加えることにより揮発す
る物質を保持するためのその他のいかなる好都合な手段であってよい。しかしな
がら、容器に入れられていない液体又は粉末、開放型のカップ又は同様の容器に
保持された液体又は粉末は、本明細書において用いられる『揮発性物質キャリヤ
』からは除外される。
【0018】 1つの形態において、本発明の揮発性物質加熱ディスペンサはチャンバ壁を有
する囲われた加熱チャンバを有する。壁と、開放された頂部又は天井のいずれか
と、閉鎖又は開放された底部の何れかとがあれば『囲われた』として理解される
であろうが、その加熱チャンバは、天井も有するのが好ましい。加熱チャンバが
天井を有する場合には、加熱チャンバは、加熱チャンバの内部と外気とを連通す
る出口孔を天井又はチャンバ壁、又はその両方に有する。出口孔は、穴、溝、又
は通気孔として機能するその他の開口である。天井によって永続的に囲われた構
造であるのが特に好ましい。
【0019】 ディスペンサは、熱源を更に有し、これは燃料バーナであるのが好ましい。燃
料バーナは、キャンドル、従来型のゲル状アルコールなどの固体化燃焼性液体を
用いるバーナ、可燃性固体、加圧ガスバーナ、燃焼性液体が供給される芯、ガス
又は液体燃料を燃焼させる触媒ヒータ、又は燃料を燃焼させるためのその他のど
んな好都合な手段であってもよい。
【0020】 揮発性物質加熱ディスペンサは、加熱チャンバ内に収容された揮発性物質キャ
リヤを保持するように装備されている。例えば、加熱チャンバ壁の頂部に引っ掛
かる側方フック又はアームを具備し、揮発性物質キャリヤの残部を加熱チャンバ
内に吊り下げることができるようにする揮発性物質キャリヤなど、加熱チャンバ
中に揮発性物質キャリヤを保持するためにディスペンサに別個の特別の構造を要
することがない揮発性物質キャリヤを設計することができる。このような側方フ
ックは、それらを支持する面と共にキャリヤホルダを構成する。しかしながら、
揮発性物質加熱ディスペンサは、揮発性物質キャリヤを燃料バーナの上方の位置
に収容及び保持するよう配置され、且つ加熱チャンバ中に収容されるキャリヤホ
ルダとしての役割をする付加的な構造を含むことが好ましい。揮発性物質キャリ
ヤを加熱するために、燃料バーナから上昇する熱ガスを対流によって、別個のキ
ャリヤホルダ中であってもなくてもよいが、揮発性物質キャリヤを保持できる位
置を通過させて誘導する空気流路が設けられる。空気流路は、少なくともその一
部が加熱チャンバ壁の内側表面によって画定されるのが好ましい。加熱は、揮発
性物質キャリヤを燃料バーナによって加熱されたガスに直接晒すことによって行
われる。熱ガスは、次に燃料バーナからの燃焼生成物を含むのが好ましい。更に
、空気流路は、頂部が開放された加熱チャンバの開放された頂部を介して、又は
、天井が在る場合には出口孔を介してディスペンサから流出するよう熱ガスを方
向づける。揮発性物質キャリヤがガスによって加熱されると、揮発性物質が放出
され、流出する熱ガスと共にディスペンサから運び出される。
【0021】 先に示したように、『キャリヤホルダ』という用語は、加熱チャンバ内で揮発
性物質キャリヤを空気流路中に位置決めするためのいかなる構造をも含むものと
して非常に広義に理解するべきである。いくつかの実施形態においては、実際に
、非常に小さな別の構造が必要である。例えば、1つの形態では、キャリヤホル
ダは、揮発性物質キャリヤが挿入される加熱チャンバ壁の溝であってもよく、そ
の溝は揮発性物質キャリヤが完全にぴったり適合し、溝と揮発性物質キャリヤと
のぴったりとした接触によって加熱チャンバ内に突出する揮発性物質キャリヤの
部分が定位置に保持される。また、キャリヤホルダは、溝を介して下向きに挿入
され、その寸法又は形状のために、加熱チャンバの外側に残って天井の外側表面
に載置される揮発性物質キャリヤの側方タブ、取っ手、その他の部分によって溝
のエッジから吊り下げられるように設計されている、揮発性物質キャリヤと共に
用いられる加熱チャンバの天井の溝であってもよい。
【0022】 また、キャリヤホルダは、下方から上昇する対流中で、キャリヤホルダに保持
されたマット又は他の揮発性物質キャリヤを熱ガスに直接晒したままにしておく
、本質的に開放され、垂直又は水平に配置されたラックであってもよい。あるい
は、キャリヤホルダは、揮発性物質キャリヤを支持するほぼ水平な熱伝導性ソー
ルプレート(台板)であってもよい。揮発性物質キャリヤの上面を燃料バーナか
らの熱ガスに直接晒したままにしておき、揮発性物質キャリヤの下面はソールプ
レートと接触し、且つソールプレートによって加熱される。ソールプレートの裏
側は、燃料バーナからの熱ガス流か又は燃料バーナから受け取るその他の熱に晒
される。
【0023】 選択材料及び所望の揮発性物質キャリヤの温度によって、キャリヤホルダから
離間され、好ましくはその下方に位置して、且つ燃料バーナとキャリヤホルダに
保持されている揮発性物質キャリヤとの間に介在するバッフルを具備することも
できる。バッフルは、燃料バーナからの熱ガスが揮発性物質キャリヤに到達する
前に、熱ガスを加熱チャンバ中の空気と混合する機能も幾分は果たす。その結果
、燃料バーナの真上の揮発性物質キャリヤ上の一点にホットスポットが形成され
る傾向が減少すると考えられる。その代わりに、バッフルは、揮発性物質キャリ
ヤが熱ガスに直接晒されるだけで加熱されるにしろ、熱ガスに直接晒されること
とソールプレートを介して伝導される熱との組合せによって加熱されるにしろ、
揮発性物質キャリヤをより均一に加熱させる。
【0024】 バッフルは、別の方法で熱をより均一に分配させる機能も果たすことができる
。バッフルが、下方からバッフルに当たる熱ガスによって加熱されるように位置
しいて、且つキャリヤホルダがバッフルの上方に離間して配置されている場合、
熱いバッフルが放射ヒータとしての役割をし、広範囲に分配された放射熱を揮発
性物質キャリヤに供与することによって揮発性物質キャリヤが熱ガス流に直接接
触して伝導された熱を補足する。
【0025】 あるいは、キャリヤホルダは加熱チャンバ内に配置された炉の形態であっても
よい。『炉』とは、加熱チャンバ壁の内側に配置され、好ましくは熱伝導性材料
から成る、実質的に囲まれたあらゆるサブチャンバを意味する。炉は、炉壁を有
し、空気流路中に配置されている。この構成によって、炉は燃料バーナから上昇
する熱ガスによって加熱される。炉は、炉壁から内方に放射される熱を受けるよ
うに炉の中に揮発性物質キャリヤを保持し、この構成によって揮発性物質キャリ
ヤをより均一に加熱することができる。炉は、燃料バーナから上昇する熱ガスを
通過させるのに十分な開口を有し、熱ガスが揮発性物質キャリヤに直接接触する
ことができて、いかなる場合でも、揮発性物質キャリヤから放出された揮発性物
質を炉から流出させることができる通気孔を有するのが好ましい。
【0026】 燃料バーナは、開放された底部を有する加熱チャンバの下方に位置することも
できるが、加熱チャンバそのものの中に収容されているのが好ましい。この構成
によって、燃料バーナから上昇する熱ガスの対流の制御及び隔離に役立ち、更に
燃焼炎を封入し保護することができる。従って、燃料バーナ上方の加熱チャンバ
の壁は空気流路を画定し、揮発性物質ディスペンサ外部の微風やその他の空気の
動きによる影響を制限することができる。
【0027】 熱ガスが揮発性物質キャリヤを加熱する作用を行う前に、熱ガスの温度を低下
させることが望ましいこともある。これを行うのを補助するために、加熱チャン
バ壁は、加熱チャンバの外側の空気と連通する冷却通気孔を具備し、加熱された
ガスの通過流によって加熱チャンバに加熱されていない空気を引き込み、燃料バ
ーナからの熱ガスがキャリヤホルダに到達する前に、熱ガスと混合して部分的に
熱ガスを冷却することができる。冷却通気孔は、空気流路のいかなる位置に設け
てもよいが、チャンバ壁の燃料バーナのレベル又はそれよりも上で、揮発性物質
キャリヤが保持されているレベルよりも下に位置するのが好ましい。
【0028】 燃料バーナは、燃料を触媒作用によって、即ち炎なしで燃焼させることができ
、それでもなお本発明の領域と範囲内に属するが、燃料バーナが加熱チャンバ内
に配置される明るい炎を支持し、加熱チャンバ壁が透明又は半透明の光透過部を
有し、ディスペンサのユーザが炎の光を目視できることが非常に好ましい。これ
により、燃料バーナが点火され、燃焼を続けていることをユーザが確認するため
の既製の手段が提供され、また、燃料切れの目安も与えられる。しかし、炎は、
シトロネラキャンドルがその光を大いに評価されるのと全く同様に、光と美的魅
力も与える。しかしながら、キャリヤホルダは加熱チャンバの壁が不透明又は半
透明な加熱チャンバの部分の中に配置されていて、ホルダがチャンバの側壁を通
して少なくともはっきりとは見えないことが好ましい。壁は、不透明、半透明、
又はその他の方法によって壁を通して目視される物体の明瞭な輪郭の観察を妨げ
る場合、『視覚をさえぎる』とみなされる。
【0029】 マット又はその他の揮発性物質キャリヤは使い切られると、交換されるよう設
計されている。これを行うためには、挿入溝が加熱チャンバの内部と揮発性物質
加熱ディスペンサの外部とを連通させ、新たな揮発性物質キャリヤを挿入溝を介
して挿入し、キャリヤホルダによって保持できるようにすることが好ましい。挿
入溝は、チャンバ壁か又は加熱チャンバの天井に設けることができる。
【0030】 特定の揮発性物質ディスペンサに用いることが意図されていない揮発性物質キ
ャリヤが間違って使用される、例えば、殺虫剤を搭載した揮発性物質キャリヤが
室内用の香料を供給することを意図したディスペンサ中で使用される、ことを防
止することが重要であろう。そのため、挿入溝が、揮発性物質キャリヤの挿入を
妨げるように挿入溝への接近を制限する断面形状を挿入溝に与えるキー構造を有
し、揮発性物質キャリヤは挿入溝の断面形状に対して干渉しない断面形状を示す
ことができないことが好ましい。これにより、特定のディスペンサに嵌合する揮
発性物質キャリヤだけが、特定の目的に適切であるもの、又は揮発性物質ディス
ペンサによって生じる特定の温度で使用されるように設計されたものであること
がより容易に保証される。また、キー構造は、揮発性物質キャリヤが所定面を上
又は下にしてのみ挿入できることを要するようにして使用することもできる。こ
れは、単に例であるが、揮発性物質キャリヤが上向きに開放するように挿入しな
ければならないゲルカップである場合に重要である。例として、キー構造は、角
度をなして交差する部分と湾曲した部分の何れか又はその両方を含む断面形状を
画定することができる。
【0031】 揮発性物質キャリヤは、散布されるべき揮発性物質で処理又は搭載された部分
(例えば、殺虫剤を滲み込ませた紙)を有し、この部分自体が上述の断面形状の
ような機能的に必要な断面形状を有するように形成されていてもよい。あるいは
、揮発性物質キャリヤは揮発性物質処理部に加えて取っ手を有していてもよく、
挿入溝のキー構造を、揮発性物質キャリヤの少なくとも一部に対して干渉しない
断面形状と、揮発性物質キャリヤの取っ手に対して干渉する断面形状とを与える
ように形成することができる。
【0032】 一実施形態において、揮発性物質加熱ディスペンサは加圧下で燃料を収容する
燃料タンクと、調整された量の燃料を燃料バーナに移送させることができる燃料
移送経路とを有する。丁度よいレベルで燃焼を維持するのに十分な量で圧縮燃料
を燃料バーナに送り出すのを制御するために弁、狭窄流路、芯、圧力逓減制御装
置、その他のいかなる手段でも用いることができ、また、燃焼している燃料の量
をユーザが調整できるように変量弁を用いることもできる。燃料タンクは交換可
能に取り外しできるのが好ましい。燃料タンクは、選択されたタンク圧では燃料
が液体であったとしても、圧縮ガスとして燃焼する燃料を有しているのが理想的
である。好ましいガスとして、ブタン、イソブタン、プロパン、圧縮天然ガス、
及びその混合物から成る群から選択されるガスが挙げられる。
【0033】 本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの別の、現在で最も好ましい実施形態は
、直線的に延在する揮発性物質放出面を有す揮発性物質搭載部を有する揮発性物
質キャリヤと共に用いられるように設計されている。揮発性物質加熱ディスペン
サは、熱源、好ましくは燃料バーナ、を備え、熱源は熱ガスの対流を生成する。
揮発性物質加熱ディスペンサは、揮発性物質を放出するために、熱ガスが揮発性
物質放出面に接して好ましくはほぼ垂直方向に、いずれにせよ揮発性物質放出面
の直線的に延在する方向にほぼ平行な方向に流れる向きに熱ガス流中に吊り下げ
られるか又は配置されるように設計された揮発性物質キャリヤと共に用いられる
。揮発性物質加熱ディスペンサは、熱ガス流の中に揮発性物質キャリヤをその向
きで保持するキャリヤホルダを有するのが好ましい。揮発性物質加熱ディスペン
サは、上述の揮発性物質キャリヤの向きと一致している限り、他の実施形態にお
いても先に開示されたその他の特徴のうちの何れか又は全てを有することができ
る。
【0034】 揮発性物質キャリヤは、少なくとも2つの揮発性物質放出面を有して用いられ
るのが好ましい。そのため、熱ガスが少なくとも2つの揮発性物質放出面に接触
して同時に流れるような向きに揮発性物質キャリヤを保持するように揮発性物質
キャリヤが設計され、又はもしキャリヤホルダがあればキャリヤホルダもそのよ
うに設計される。揮発性物質キャリヤが表と裏の揮発性物質放出面を有するのが
最も都合がよい。単なる例示であるが、従来の蚊取りマットは表面と裏面を有し
、揮発性物質キャリヤ又はキャリヤホルダが熱ガス流に対して縦に保持され、ガ
スがマットの両面に接触して同時に流れるように設計することができる。
【0035】 本構成は、揮発性物質キャリヤの揮発性物質放出面全体の温度調節に重要な利
点をもたらす。まず、十分に高温のヒータ上方、特に加熱空気と気体燃焼生成物
の両方を発生させる燃料バーナ上方の熱ガスの対流が、金属又は他の固体材料に
よる熱の対流と忠実に比較される。その結果、ガスが揮発性物質放出面を通過す
る際には熱ガスの温度がそれほど低下しないと考えられる。その結果、揮発性物
質キャリヤはその直線的な広がり全体にわたりより一層均一に加熱され、揮発性
物質が揮発性物質放出面全体からより均一に放出される。揮発性物質キャリヤか
らの揮発性物質放出速度が新しいキャリヤが必要とされるほどに十分低下すると
、使い果たされたキャリヤの揮発性物質は、揮発性物質放出面に明瞭な高温及び
低温領域が生成されている場合よりも更に徹底して使い果たされてしまうことに
なるであろう。
【0036】 揮発性物質加熱ディスペンサが、熱ガス流に対して向けられる先端エッジを有
する直線的に延在する揮発性物質処理部を有する揮発性物質キャリヤと共に用い
られるように設計されたキャリヤホルダを有する場合、このキャリヤホルダは、
キャリヤホルダ中に保持されている揮発性物質キャリヤの先端エッジに沿って延
在する耐熱エッジガードを有するのが好ましい。エッジガードは先端エッジ全長
に延在するのが好ましい。あるいは、エッジガードは、熱ガス流の中の最も高温
の部分に晒される先端エッジの一部分(通常、先端エッジの中央に位置する)の
みを保護するように延在することができる。エッジガード又は材料は、ディスペ
ンサの使用中、揮発性物質加熱ディスペンサ内でのその位置での温度に晒された
ときに燃焼したり、焦げたり、又は変形したりしなければ『耐熱』であると理解
される。
【0037】 エッジガードは、揮発性物質キャリヤの先端エッジを燃料バーナから直接放射
される熱から、また、熱ガス流の直接のエッジ向きの衝撃から保護する。また、
揮発性物質キャリヤが少なくとも2つの、好ましくは表裏の揮発性物質放出面を
有するときに、エッジガードは、熱ガス流を分流して揮発性物質放出両面全体に
ガスを導くために役立つ。縦向きになるように意図した本発明の揮発性物質キャ
リヤは、揮発性物質キャリヤの先端エッジ自体に形成されているか、又は取付け
られたエッジガードを追加で又は代りとして具備することができる。エッジガー
ドは、揮発性物質加熱ディスペンサの一部であるにしろ、揮発性物質キャリヤの
先端エッジに取り付けられるにしろ、ガスが処理部に接触する前に熱ガス流を乱
し、混合するために、揮発性物質キャリヤ処理部が直線的に延在する方向に対し
て横方向に延出する偏流羽根を有するのが好ましい。
【0038】 本発明の現在最も好ましい実施形態において、燃料バーナは、燃料バーナを囲
む周方向に延在し、大気につながる開放空間を介して下方から換気される。基部
が加熱チャンバ下方に設けられる場合、この基部は、周囲の空気が加熱チャンバ
を通って上方に向かって通過し続けることができる通気口を有する。燃料バーナ
は、燃料バーナが下方から周方向に換気される通気口に関して基部によって支持
される。本構成の好ましい燃料バーナは、キャンドルを用い、また、カップ壁を
有するキャンドルカップと下方に向かって開放したソケットとを有するのが好ま
しい。更に、基部はソケットと係合するための取り付けポストを有し、それによ
ってキャンドルカップを保持する。加熱チャンバは、基部に取付けられた光透過
性ほやを有することができる。
【0039】 本発明の揮発性物質ディスペンサ(及び好ましくは上述の実施形態)は、平坦
な支持表面に安定した状態で載置できる基部を有して成ることができるが、更に
フック又は他の支持構造からディスペンサを吊下げる手段を設けることもできる
。その構成では、揮発性物質加熱ディスペンサは、ディスペンサを上方から吊り
下げることができるハンガを具備する。ディスペンサが平面上に直立の向きに支
持されるのを防ぐように基部の裏側を形作ることもできる。
【0040】 揮発性物質ディスペンサがひっくり返った場合には自己消炎するキャンドルを
設けることが有益である。この結果を達成するために、燃料バーナはキャンドル
カップ内に収容されたキャンドルを有し、キャンドルカップは床面と開放頂部で
成端する耐熱材料からできた直立した壁とを有する。キャンドルカップは、加熱
チャンバ内に固定して配置され、キャンドルの燃焼中に揮発性物質ディスペンサ
が横に傾いた場合には、キャンドルカップ中に収容されたキャンドルの熱がキャ
ンドルの蝋の少なくとも一部を溶かし、開放頂部から流出させ、キャンドルの芯
が燃料不足になってキャンドルを自己消炎させる。
【0041】 熱を当てることによって揮発する成分を散布する方法は、揮発性物質キャリヤ
を加熱チャンバ中に保持することが可能な囲まれた加熱チャンバを有する揮発性
物質加熱ディスペンサを用意するステップを有し、加熱チャンバはチャンバ壁を
有し、外気に通気している。このように用意された揮発性物質加熱ディスペンサ
は、揮発性物質キャリヤを熱ガスに直接晒すことによって揮発性物質キャリヤを
加熱するために、燃料バーナと、燃料バーナからの熱ガスを加熱チャンバ中に保
持された揮発性物質キャリヤを通過するよう誘導する空気流路とを更に有し、空
気流路は次に熱ガスをディスペンサから外気へ流出させる。この方法は、気化さ
れる成分を搭載した揮発性物質キャリヤを熱ガス流中に配置するステップを更に
有し、燃料バーナの燃料に点火するステップと、揮発性物質キャリヤを加熱し、
それによって揮発性物質キャリヤから気化した成分をディスペンサから放出させ
るステップとから成る。この方法において、燃料に点火するステップは都合のよ
い時期にいつでも行うことができる。
【0042】 直線的に延在する揮発性物質放出面を有する揮発性物質搭載部を備える揮発性
物質キャリヤから揮発性物質を散布するために、本発明の別の好ましい方法が開
示される。この方法は、熱ガス流を生成する熱源(燃料バーナが好ましい)を設
けるステップと、揮発性物質キャリヤを、熱ガスが揮発性物質放出面に接触して
好ましくは揮発性物質放出面の直線的に延在する方向にほぼ平行な方向に流れる
向きに、熱ガス流中に保持するステップとを有する。揮発性物質キャリヤは、少
なくとも2つ、好ましくは表裏両面の揮発性物質放出面を有するのが好ましく、
熱ガス中に揮発性物質キャリヤを保持するステップは、揮発性物質キャリヤを熱
ガスが少なくとも2つ、好ましくは表裏両面の揮発性物質放出面に同時に接触し
て流れる向きに保持することを含む。
【0043】 本発明は、揮発性物質キャリヤが使用に際して挿入されるべき挿入溝を有する
揮発性物質加熱ディスペンサと共に用いるのに好適な、揮発性物質を散布する揮
発性物質キャリヤを更に含み、挿入溝は、相補形の断面形状を表すことができな
い揮発性物質キャリヤの挿入を妨げるように挿入溝への接近を制限するまっすぐ
な形状からずれた断面形状を挿入溝に与えるキー構造を有する。本発明の揮発性
物質キャリヤは、挿入溝の断面形状と相補的な断面形状を有する処理部を有する
。揮発性物質キャリヤは、取っ手が挿入溝に進入することを阻止する断面形状を
有する取っ手を更に有することもできる。処理部の断面形状は、湾曲した部分又
は角度をなして交差する部分を含み、角度をなして交差する部分として(これら
に限定される訳ではないが)、溝、双脚(プロング)、リブなどが挙げられる。
湾曲した部分と角度をなして交差する部分の組合せを用いることもできる。揮発
性物質キャリヤはマットであるのが好ましい。
【0044】 更に、熱ガスを供給して揮発性物質を加熱し、揮発性物質キャリヤから揮発性
物質を放出させるために燃料バーナを用いる揮発性物質加熱ディスペンサと共に
用いるためのキットが開示される。キットは、散布されるべき揮発性物質を選択
した量担持する揮発性物質キャリヤを少なくとも1つと、燃料バーナ用の燃料源
を少なくとも1つ有する。選択された数の燃料源中の燃料の量は、キットの揮発
性物質キャリヤのうちの少なくとも1つから選択された量の揮発性物質を使い切
ったのと実質的に同時に使い切るように選択され、これによって、燃料切れは選
択された量の揮発性物質も使い切ったことを示す使い切りの目安を与える。揮発
性物質は、それ以降の揮発性物質の放出が、揮発性物質の放出によって行われる
べき所望の効果がもはや達成されないような量又は速度に低下する点まで揮発性
物質が放出された場合に『使い切った』と定義される。揮発性物質が使い果たさ
れたときか、又はユーザが廃棄したい量の揮発性物質が残っているだけのときか
のいずれかで燃料の欠乏により燃料バーナが消炎した場合に、燃料源は揮発性物
質を使い切ったのと『実質的に同時に』使い切ったと定義される。
【0045】 キットは、単一の燃料源の対と単一の揮発性物質キャリヤの対とを有し、単一
の揮発性物質キャリヤの揮発性物質を単一の燃料源を用いて生成した熱ガスによ
って使い切るのが好ましい。しかしながら、所定のキャリヤの揮発性物質を使い
切るまでに2つ以上の燃料源の使用を必要とすることによって本発明の利点を達
成することもできる。確認が容易な燃料の消費を、それほど容易に検知されない
揮発性物質キャリヤの揮発性物質消費の使い切りの目安として働かせることが目
標である。燃料源はキャンドルであるのが好ましい。
【0046】 キットの揮発性物質キャリヤは、直線的に延在し、且つ散布する揮発性物質を
保持する処理部を有し、揮発性物質キャリヤによって保持される揮発性物質の量
を、直線的に延在する部分の上を熱ガスが流れるように揮発性物質キャリヤが配
置されたときに単一の燃料源を用いて生成される熱ガスによって使い切るように
選択するのが好ましい。更に好ましい実施の形態において、処理部は少なくとも
2つの側面を有し、揮発性物質キャリヤによって保持される揮発性物質の量は、
直線的に延在する部分の少なくとも2つの側面上を熱ガスが流れるように揮発性
物質キャリヤが配置されたときに単一燃料源を用いて生成される熱ガスによって
使い果たされるように選択されている。処理部は少なくとも2つの側面(表面と
裏面が好ましい)を有し、揮発性物質キャリヤは先端エッジを有するのが理想的
である。処理部によって保持される揮発性物質の量を、熱ガス流が処理部の両側
面の上を流れるように分かれ、熱ガスが先端エッジの両側に流れるように揮発性
物質キャリヤが配置されたときに、単一の燃料源を用いて生成される熱ガス流に
晒されることによって使い切るように選択される。
【0047】 本発明は、燃料バーナを用いて揮発性物質キャリヤ上に熱ガス流を生成させ、
キャリヤから揮発性物質を放出させる種類の揮発性物質加熱ディスペンサを用い
て揮発性物質を揮発性物質キャリヤから散布させる方法を更に含む。この方法は
、揮発性物質キャリヤの揮発性物質を実質的に使い切るのと同時に使い切る(燃
料バーナを消炎させる)よう選択された量の燃料を有する燃料バーナ用燃料源を
提供する第1のステップを有する。このステップの作用は、揮発性物質キャリヤ
からの揮発性物質を実質的に使い切ったことを意味する使い切りの目安を与える
ために燃料バーナを消炎させることである。この方法の第2のステップは、揮発
性物質キャリヤを定位置に設置して燃料バーナを点火することである。用いる揮
発性物質加熱ディスペンサは、燃焼する燃料がディスペンサのユーザに炎として
目視できる種類のものであるのが好ましい。この場合に、燃料源を用意するステ
ップ、及び燃料バーナに点火するステップは、揮発性物質を揮発性物質キャリヤ
から実質的に使い切ったことを意味する視覚的に観察可能な使い切りの目安を提
供することを含む。
【0048】 また、燃料バーナを保持するための取り付けポストを有し、揮発性物質加熱デ
ィスペンサと共に用いることができる燃料バーナも提供される。燃料バーナは、
頂部が開放されたキャンドルカップ内に保持されたキャンドルを有する。キャン
ドルカップは、カップ床、カップ壁、及びカップ床の下に下向きに延出し、取り
付けポストに係合可能な下向きに開放されたソケットを有する。少なくとも1つ
のカップ支持部材が、少なくともソケットが延出する範囲でカップ床の下に下向
きに延出している。少なくとも1つのカップ支持部材は、ソケットから十分に離
れて配置され、キャンドルカップが転倒しないで平面に着座できるような安定し
た支持を与えるのに十分な程度に周方向に反復して延在する。カップ支持部材は
、カップ床の縁全体に延在しているのが好ましい。この構成は、通常ユーザにと
って好都合で、また、平坦なコンベアベルト又は他の材料取り扱い表面上にキャ
ンドルカップを安定して位置させることが可能な点において燃料バーナの製造に
重要でもある。
【0049】 最初に図1から図4の実施の形態を参照する。ディスペンサは全体的には10
で示され、チャンバ側壁13を有する内部加熱チャンバ12を囲んでいる。通気
孔15を有するチャンバ天井14もある。
【0050】 アセンブリは、燃料バーナ20を含む。燃料は圧縮ガス燃料源101から、制
御された量で燃料を燃料バーナ20へ移送することができる燃料移送経路102
を介して供給される。この目的のために、さまざまな種類のバルブシステム及び
点火システムを用いることができる(例えば、米国特許第5,700,430号
参照)。
【0051】 しかし、他の選択例も図1及び図4に図示されている。外側リング107の回
転が内側リング106の回転を生じさせ、これによって供給されている燃料の量
を制御するバルブとして作用する下部延長部を回転させる。ここには図示しない
が、さまざまな公知の点火システムが同様に組み込まれてもよい。
【0052】 ディスペンサは、昆虫抑制成分、好ましくは殺虫剤を含浸したセルロース製マ
ット状キャリヤ22も含むことが好ましい。キャリヤは、外部ハウジングの挿入
溝41を通ってすべり込み、キャリヤホルダ23上に置かれる。キャリヤホルダ
23は、燃料バーナの上方で、加熱チャンバ12の内部に位置する。
【0053】 チャンバの壁は、キャリヤ22を加熱するために、燃料バーナ20からの熱ガ
スをキャリヤホルダ23を通って導く空気流路を提供する。これによって揮発性
物質キャリヤが、炎27によって生成するガスに直接さらされる。
【0054】 好ましくは、バッフル25が燃料バーナ20とキャリヤ22との間に置かれる
。これによって、キャリヤ22に到達するまでにガスをよりよく混合させるよう
に領域18において乱気流が作り出される。バッフル25は、キャリヤホルダ2
3の下で放射ヒータとしても作用する。
【0055】 光を透過する透明な又は半透明のプラスチック部分28があり、これによりデ
ィスペンサ使用者が炎27からの光を視認できるようにする。ディスペンサはこ
のように、揮発性物質を散布し、光源の機能を与えるという二つの役割を果たす
。この形態では、燃料バーナ20は、好ましくは加熱チャンバ12内部にある。
【0056】 加熱チャンバ12の外部の空気が加熱チャンバに入り、熱ガスがキャリヤに到
達する前にガスを部分的に冷却できるようにする冷却孔40があってもよい。冷
却孔40は、燃料バーナのレベルよりも上に位置する。
【0057】 キャリヤホルダ23は、チャンバ側壁を通じてキャリヤホルダがはっきりと見
えないように不透明か半透明の、視覚的に遮る加熱チャンバ12の部分29の内
部に位置する。壁部分28及び29は、加熱チャンバが連続して囲まれたままで
あるように永続的に互いに組み合わされている(例えば音波溶接)ことが好まし
い。
【0058】 次に図5から図7の実施の形態(全体的には60で示される)を参照すると、
燃料バーナはここではろうキャンドル30の芯である。通気孔66を備えるキャ
ップ64を有するハウジング65がある。側壁63は加熱チャンバを画定する。
揮発性物質キャリヤ22は、溝61を通って挿入され、この場合、ソールプレー
ト73の上に支持され、ソールプレートはくもの足状の放射状の周縁アタッチメ
ント71を有する以外は中実である。ハウジング65はキャンドル30から持ち
上げることができ、キャンドルにマッチで点火して、ハウジングを図5の位置に
再度置くことができる。
【0059】 いずれの場合にも(図1又は図5の実施例)ガスは上方に流れ、排出される前
に最終的には揮発性物質キャリヤの周囲に流れる。ガスは、望ましい熱を供給す
るために十分に分散される。熱源を与えるのと同じ炎が、光源にもなる。
【0060】 ここで図7を参照すると、ソールプレート74の他の形は、その端部が代替的
に側部ブラケット75に保持される。この設計は、他の部分では図5の実施の形
態に類似する。
【0061】 図8に示されるように、炉(全体的には76で示される)がある。炉は、キャ
リヤ22が外側の挿入溝を通るだけでなく炉内にも挿入できるように外側部挿入
溝と位置合わせされた側面溝77を有する。使用時には、炉76は、例えば熱源
がちらつく炎であったとしても、熱気体ガス流の位置で経験する場合があるより
もずっと一定の温度を炉内で保つ作用をする十分な熱容量を有する。底部孔79
は、ガスが容易に炉内に入るようにする。上面孔81はガスが簡単に出て行くよ
うにする。
【0062】 図9及び図10は、挿入溝42を通じて挿入され、側壁95を備えた保護ガー
ド83を有するキャリヤホルダ82によって保持された、ほぼ垂直に配置された
キャリヤ78の使用を説明する。このシステムは、キャリヤの両面をおおよそ等
しい熱にさらす利点を有する。熱ガスは、揮発性物質キャリヤ22の揮発性物質
放出面の直線的に延在する方向とほぼ平行な方向へ、揮発性物質放出面に接触し
て流れる。揮発性物質キャリヤの下方端部は、保護ガード83によって望ましく
ない過熱から保護されている。
【0063】 図11に示されるように、キャリヤ78は、取っ手93と耐熱ガード86を備
え、耐熱ガードは、キャリヤが熱ガス流の中に保持されるときに熱ガス流を分割
できるように前縁部に配置されている。これは、熱ガスのエッジ方向への衝撃か
ら処理部を保護するものでもある。ガードは、好ましくは、側方に延出する偏流
羽根96を備えてもよい。
【0064】 これらの垂直の形態では、キャリヤ78は、直線状に延在し、前面及び背側面
の両面に処理が施される。
【0065】 図15でもっともよくわかるように、単純な長方形ではない挿入溝98は、デ
ィスペンサの天井に形成することができる。図13のキャリヤ88のようなキャ
リヤとともに使用した場合は、エッジ91は、排出孔99を介してある程度の換
気を可能にしつつ、挿入溝98に対して干渉しない断面形状を示す。表面92と
反対側の表面は、取っ手94が挿入溝から落下するのを妨げる干渉断面形状を与
える。
【0066】 その代わりにキャリヤが図14に示されるキャリヤ89であるならば、図15
の挿入溝は波線状入口である必要がある。このように、両方の形状を用いること
によって、キャリヤを適正な方向に制御することが可能であり、大衆が、このシ
ステムで使用するように作り変えられていない、所定のシステム内にマットを挿
入するのを防ぐことができる。
【0067】 本質的にはこれは、挿入溝の断面形状が、揮発性物質キャリヤの内側端部の断
面形状と一致しなければならないキー構造である。断面形状は、好ましくは角度
をなす交差及び/又は湾曲部を用いて、長方形の溝から外れた形状でなければな
らない。さらに、このようなシステムは、片面だけが活性処理された水平に延び
るキャリヤとの関連で、特に有用である。
【0068】 本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの、別の現在もっとも好ましい実施の形
態は、図16に全体的に示される。ディスペンサ110は、取り外し可能なほや
114を支持する基部112を有し、ほやは、基部に形成されたロッキング溝1
15と嵌合するほやの下端部に形成されたロッキングタブ113によって基部に
取りつけられる。ほやは、ガラス又は好ましくは、耐熱性の透明の又は(好まし
くは)半透明のプラスチックでできている。バイエル・コーポレーションからマ
クロロン(登録商標)という名前で入手可能な、V−0防炎規格(V-0 flame rat
ed)ポリカーボネートとして市販される材料のような耐火性ポリカーボネートが
、好ましいほやの材料である。基部112は、ほや114内部の中央に位置する
キャンドルカップ116を支持する。キャンドルカップ116の特徴は、図19
及び図20にもっともよく示されている。
【0069】 キャンドルカップ116は上面で開口しており、ろうキャンドル118を収容
するほぼ円筒形のカップである。キャンドルカップ116は、カップ壁120と
カップ床122とを有する。キャンドル118は芯121を有し、芯の底部が芯
クリップ123に保持されることが好ましい。これは、さまざまな方法で達成す
ることができる。例えば、芯クリップ123は、単純にカップ床122に接着さ
れてもよい。あるいは、クリップカップ125は、芯クリップ123を受容し、
そこから横への移動を制限する大きさの直径を有する中央のくぼみとして、カッ
プ床122に形成することができる。
【0070】 中央に配置され、下向きに開口するソケット124は、カップ床122の下側
から下向きに延出する。カップ支持部材126は、カップ床122からさらに下
向きに少なくともソケット124が延出する、ソケットから離れた位置で延出す
る。カップ支持部材126は、ソケット124の干渉を受けずにキャンドルカッ
プをコンベヤベルト又は他の表面上に直立させることができるようにすることに
よって、キャンドルカップ116の製造と充填とを容易にするように働く。図1
9にもっともよく示されるように、好ましいカップ支持部材126は、カップ床
122の縁部全体から延出する。しかし、当業者はカップ支持部材がソケットか
ら十分に離れて、キャンドルカップが傾くことなく平坦な表面に着座して安定し
た支持を与えるように、一つ又はそれより多い位置において周縁から十分に延出
することだけが必要であることを理解するであろう。キャンドルカップ116は
、湾曲したり発火したりすることなく内部に燃焼するキャンドルを保持すること
ができる十分な耐熱性を有する材料からできている。再度書くと、V−0防炎規
格ポリカーボネートが好ましい材料である。
【0071】 図16から図18にもっともよく示されるように、基部112は、キャンドル
カップ116よりも大きい直径を持つ中央通気孔129を有する基部床128を
備える。支持要素130(図16に見られる)は、基部床128の下側から下向
きに延出し、ろう受け132に取りつけられてろう受けを支持する。ろう受け1
32は円形で、水平に延びて低い側面を備えるトレイであって、キャンドルカッ
プ116の直径よりも大きい直径を有するろう受けであり、キャンドルカップ1
16からあふれたろうがろう受けに載り、ろう受けの中に収容される。取り付け
ポスト134(図17及び図18に示される)は、ろう受けから上向きに延出し
、キャンドルカップ116のソケット124の内に強固に把持される状態で受容
される寸法になっている。この構成によって、キャンドルカップ116は、キャ
ンドルカップ壁120を囲んで周方向に延びる開放空間を有する中央通気孔12
9の中に保持される。
【0072】 基部112は、周囲の空気と基部床128の下の空間とを連通させる通気孔1
36を備える。キャンドル118が点火され、ほや114が基部112上の適所
にあるときに、空気の対流が生じて、通気孔136を通って空気を引き込み、キ
ャンドルカップ116の下を上向きに、カップ壁120を囲む通気開口部129
の開放空間を通り、ほや内を上昇する。結果として、キャンドル118はキャン
ドルカップのレベルより下から換気され、その結果、キャンドルカップ床122
と壁120とは、空気の流れによって冷却される。さらに、ほや114中を上方
に流れ、点火されたキャンドル118によって生じた熱ガスの上向きの中央に位
置した流れを囲む冷却空気のさやが形成されると思われる。実際に、基部床12
8の周縁にのみ通気孔を有する以外は類似の装置で経験されるよりよく攪拌され
たガスと空気の混合体よりも熱い、全体の空流の内部に集束する中心領域を、熱
ガスが形成する傾向がある。この空気流のパターンはキャンドルカップ116と
ほや114の壁の双方をより冷温に保ち、その一方で、ほや上部の内部に含まれ
る領域の中心により高い熱を集中させる。この冷却効果はキャンドルカップ11
6とほや114とを保護する効果があり、接触に対してほやをより冷やす一方で
、同時に熱された領域を確保して、その領域に保持された基体上に搭載された揮
発性材料を気化させる。
【0073】 天井138は、ほや114内部の上端部に配置される。天井138は、天井通
気孔140及び、ほや114の内部とほやの上方の外部の空気とを連通させる挿
入溝142を備える。燃焼するキャンドル118から上向きに流れる熱ガスは、
天井通気孔140を通ってほや114から出ることができる。挿入溝142は、
図16に示されるマット144などや次のような揮発性物質キャリヤを受容する
寸法に作られる。好ましいマット144は平坦で、側面方向に延出する耳部分1
48を備える、直線的に延在する揮発性物質担持部分146を有する。マット1
44の揮発性物質担持部分146は、上から挿入溝142の中へ挿入するのに十
分小さく作られ、一方、耳部分128は広くて挿入溝を通って滑り込むことがな
いように大きく作られている。この構成によって、揮発性物質担持部分146は
ほやの内部に吊り下げることができ、マット144は耳部分148によってぶら
下がる。挿入溝142及び、揮発性物質キャリヤ(マット144)を保持するキ
ャリヤ保持体として作用する天井138の上面は加熱チャンバの一部が半透明で
あってもよく、そのため、位置は視覚的には遮られる。
【0074】 バッフルストリップ150は金属のような耐熱材料でできており、天井138
の下側に固定され、このバッフルストリップは天井の下に保持されたマット14
4の揮発性物質担持部分146の一側面から下に延出し、揮発性物質担持部分の
全幅の下を横切り、最終的には揮発性物質担持部分のもう一方の側面に沿って上
向きに延びる。バッフルストリップ150は、キャンドル118の上に上昇する
熱ガス流を混合して、揮発性物質担持部分146の下側に向いたエッジをキャン
ドルから上昇してくるもっとも熱いガスの直接の衝撃から保護する。
【0075】 ほや114の内部は、ほやの側壁によって壁が画定される加熱チャンバを提供
する。この加熱チャンバは、天井通気孔140を介して外部の空気と換気される
。キャンドルカップ116は、キャンドル118を燃料源とする燃料バーナを与
える。ほや114の内部は、燃料バーナからこの装置の揮発性物質キャリヤであ
るマット144を通って熱ガスを導く空気流路を画定し、熱ガスが加熱チャンバ
から周囲の空気の中に出ていく前に、熱ガスにマットを直接さらすことによって
マットを加熱する。バッフルストリップ150は、本発明の揮発性物質加熱ディ
スペンサの別の実施の形態において、上に記載したバッフルと類似したバッフル
を提供する。
【0076】 好ましくは、全体として110で示される揮発性物質加熱ディスペンサの実施
の形態は、ディスペンサが転倒した場合にキャンドル118が自己消炎するよう
に構成される。図21に示されるように、キャンドルカップ116が、ディスペ
ンサ110が横倒しになったとしてもキャンドルカップがその適所に保持される
のに必要な程度で基部112に取りつけられる場合、取り付けポスト134はソ
ケット124によって強固に把持される寸法に作られる。キャンドル118がデ
ィスペンサが転倒したときにも燃焼している場合、溶融したキャンドルのろうが
横向きに開いたキャンドルカップ116からすぐに流れ出る。芯121の炎15
2は残っているろうを溶かし続け、ろうのレベルが芯にもはや届かないほど低く
なるまで、さらにキャンドルカップ116から流れ出る。この時点で、炎152
は消える。図20でキャンドルカップ116が、水平面から下向きに向けられる
ように十分に傾けられた場合であっても、芯121が燃料切れとなるレベルより
下になるまで溶けたろうが流れ出るのに十分な角度で傾いたときは、炎152は
自己消炎する。
【0077】 図22は、本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの別の実施の形態の側面図(
及び図23は横断面)であって、全体として154として示される。揮発性物質
ディスペンサ154は、図16の揮発性物質加熱ディスペンサ110の変更され
た形態である。揮発性物質ディスペンサ110の部品に直接対応する揮発性物質
ディスペンサ154の全部品は文字「a」を加えた同一の参照番号で示され、こ
れについては更に議論は行わない。
【0078】 揮発性物質ディスペンサ154は、フック又は他の頭上の支持部材(図示せず
)から吊り下げられるように設計されている点で、揮発性物質ディスペンサ11
0とは異なる。このようなフックから吊り下げることができるハンガ156はほ
や144aの上部に取り付けられ、ディスペンサ154の重量によってフック又
は他の頭上の支持部材から直接下向きに吊り下げるように、ほやに対して自由に
回転できる関係にあるのが好ましい。この構成は、ディスペンサ154がディス
ペンサ110が水平面に置かれているときとディスペンサ110が行うのとほぼ
同様の方法で機能できるようにする。
【0079】 ディスペンサ154と110との間の他の相違点はすべて、基部112aにあ
る。基部112aは、吊り下げ以外の方法でディスペンサ154を使用できない
ようにするために、中心で下向きに湾曲した床158を備える。
【0080】 基部112aは、キャンドルカップ116のソケット124内に受容される寸
法の取り付けポスト134aを有する。取り付けポスト134aは、床158か
ら立ち上がる中央台座160の頂部に位置する。キャンドルカップ116は、取
り付けポスト134a上に取りつけられ、カップ壁120とカップ床122が自
由に換気するのに特に有利である。したがって、中央台座160の直径は、キャ
ンドルカップの底の下の距離がこうした十分な換気を可能にするように、キャン
ドルカップ116の直径よりも小さいことが好ましい。好ましくは、台座160
の頂部は、図23で示されるように、上向きに尖った円錐形、又は、それと匹敵
する上向きに細くなり、取り付けポスト134aで終わる形状である。同様に好
ましくは中央台座130は中空であり、基部112aから下向きに開口し、ディ
スペンサ154を代替的に下から中央台座に挿入されたステーク又はポスト(図
示せず)に取り付けることができるようにする。
【0081】 基部通気孔136aは、取り付けポスト134a上に取りつけられたとき、キ
ャンドルカップ116のカップ床122のレベルより低いレベルで、基部112
aの周囲に離間して配置される。基部通気孔126aは、周囲の空気と基部の内
部との間を連通させる。これによって、ディスペンサ110と同じように、取り
付けポスト134aに取りつけられたキャンドルカップ116は、周方向に延び
る開放空間の内に保持される。ディスペンサ110と同様に、キャンドル118
が点火され、ほや114aが基部112aの適所に置かれたときに通気孔136
aを通って空気を引き込む空気の対流が生じ、キャンドルカップ116の下を上
方へ、キャンドルカップ壁120を囲む開放空間を通り、ほや内を上昇する。結
果として、キャンドル118はキャンドルカップ116のレベルの下から換気さ
れる。結局、キャンドルカップ床122及び壁120は冷却され、ディスペンサ
110に関連して上に論じた空気流の有効なパターンが確立される。
【0082】 本発明のキットの好ましい実施の形態は、上記に開示したように、少なくとも
一つの燃料源としてのキャンドルと、少なくとも一つの揮発性物質キャリヤとを
含む。すでに説明したように、好ましいキャンドルはキャンドル118であり、
キャンドルカップ116内部に収容され、15〜20グラムの好ましい重量を有
し、特に好ましい重量が16〜17グラムである、パラフィンろうからできてい
る。理想的には、キャンドルは微細なろう顆粒を単純に圧縮型に強く押し込むこ
とで結合させる工程で作られる。この技術は、キャンドル製造技術においては周
知であり、一定の寸法と密度を有するキャンドルを製造する。好ましいキャンド
ルは、上記の技術又は他の技術のいずれによって製造された場合でも、約37ミ
リの直径を有し、キャンドルの中心での全高は約20ミリであり、下方にテーパ
付けされたキャンドルの周縁での高さが約15ミリである。この寸法のキャンド
ルは、約4時間にわたって燃焼する。
【0083】 このキットのための、上記のキャンドルとともに用いたときの好ましい揮発性
物質キャリヤは、従来の繊維性の蚊取りマット材料からできており、好ましくは
セルロース製であって、フェルト状パルプマット材料である。好ましいマットの
重量は昆虫抑制物質で処理される前は約1グラムであって、そのような材料によ
って吸収された5〜7%の水分を標準的に含む。このようなマットは、揮発性昆
虫抑制活性成分としてd−シス/トランスアレスリン約375ミリグラム(又は
マット重量の22%)で処理される。図16及び以下に示される揮発性物質加熱
ディスペンサの内部に見られるようにマットがキャンドルの約9.5センチ上方
に横風なしの位置で縦に配置されたとき、上記の好ましいキャンドルからの熱は
、キャンドルを使い切るまでに、d−シス/トランスアレスリンをマットから十
分に使い切る。用語「使い切る(exhaust)」は以前の定義と同様の意味を持つ
【0084】 上記に説明したディスペンサのさまざまな部品は耐熱性プラスチック、金属、
ガラスなどから従来の手段で製造することができる。開示した揮発性物質キャリ
ヤは、従来の蚊取りマット、揮発性ジェルキャリヤ、揮発性物質を含んだポリマ
ーなどを製造するのに用いられるような、当該技術においては周知の従来の方法
と材料を用いて製造することができる。
【0085】 前述の説明は、本発明の好ましい実施の形態にすぎない。当業者は本発明の精
神と範囲に含まれない代替的な実施の形態を容易に理解するであろう。したがっ
て、請求項は、本発明の全範囲を理解するために特に留意されるべきである。
【0086】 揮発性物質加熱ディスペンサと揮発性物質キャリヤ、及びそれらを用いる方法
が説明されている。これらは、昆虫及び他の害虫の実際的な抑制と空気の芳香付
けに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ガス燃料源を用いる本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの斜視図である。
【図2】 同ディスペンサの平面図である。
【図3】 図1の実施の形態の縦断面図である。
【図4】 図3のシャットオフバルブ部分の拡大断面図である。
【図5】 燃料としてキャンドルを用いる本発明の第二の実施の形態の斜視図である。
【図6】 図5の線6−6に沿った、図5の実施の形態の断面図である。
【図7】 熱伝導性ソールプレートを有する別のキャリヤを示す以外は、図1又は図5の
ような揮発性物質加熱ディスペンサの上部部分の断面図である。
【図8】 炉の形状の別の揮発性物質キャリヤホルダを示す以外は、図1又は図5のよう
な揮発性物質加熱ディスペンサの上部部分の断面図である。
【図9】 揮発性物質キャリヤを垂直の向きに保持する別の揮発性物質キャリヤホルダを
示す以外は、図1又は図5のような揮発性物質加熱ディスペンサの上部部分の断
面図である。
【図10】 図9のディスペンサに対して90度回転させた角度の断面図である点を除いて
、図9の揮発性物質加熱ディスペンサの部分的断面図である。
【図11】 エッジガードを備える本発明の他の揮発性物質キャリヤの斜視図である。
【図12】 全体として図9に対応する断面図であるが、加熱チャンバの天井面がどのよう
にキャリヤホルダとして作用するかを示す図である。
【図13】 図9の実施の形態の頂部が図15の挿入溝を備える場合に用いることができる
、揮発性物質キャリヤの形状の下方正面斜視図である。
【図14】 図9の実施の形態の頂部が波状湾曲挿入溝を備えていた場合に用いることがで
きる、揮発性物質キャリヤの他の形状の下方正面斜視図である。
【図15】 図13の揮発性物質キャリヤを受容するのに適切な挿入溝を備える天井を有す
るディスペンサの平面図である。
【図16】 本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの別の実施の形態の斜視図であって、キ
ャンドルと、ほやの部分を切り欠いた揮発性物質キャリヤとを含む。
【図17】 ほやを取り外し、キャンドルを付けない、図16の揮発性物質加熱ディスペン
サの基部の斜視図である。
【図18】 図16の線18−18に沿った部分の、図16の揮発性物質加熱ディスペンサ
の断面図である。
【図19】 本発明のキャンドルの下から見た斜視図である。
【図20】 図19の線20−20に沿った部分の、図19のキャンドルの断面図である。
【図21】 支持表面上で傾いた揮発性物質加熱ディスペンサを示す、図18に対応する断
面図である。
【図22】 本発明の揮発性物質加熱ディスペンサの別の実施の形態の側面図である。
【図23】 図22の揮発性物質加熱ディスペンサの断面図であって、全体的な外観は図1
8の外観に対応する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年8月9日(2001.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 米国特許第5,722,199号には、ノミ取りトラップのスロット内に滑り
込ませる着脱可能なトレイを備えた(揮発用のヒータのない)ノミ取りトラップ
が開示されている。このスロットは、スロット内への接近を制限するキー構造を
有する。トレイを差し込むためには、トレイはスロットに対して相補的な断面形
状を有する必要がある。 US−A−4,750,471は、揮発性物質キャリアが基本的に加熱チャン
バの天井に取り付けられる揮発性物質ディスペンサーに関する。加熱チャンバ内
の触媒ヒータからのガスは揮発性物質キャリアの下側を通過し、その後、天井の
開口部を通過する。揮発性物質キャリアの上面の上方には高温のガスの流れはな
い。このような装置は、揮発性物質キャリアの上面が、外部の影響、例えば子供
による妨害、又は外部の微風にさらされるという不利な点がある。さらに、高温
のガスが通過するマットの下側から優先的に揮発され易く、外向き表面が活性成
分を放出する前に消耗してしまう可能性がある。 FR−A−2537394は、揮発性物質キャリアがガス式ランプからの熱に
よって下から加熱される揮発性物質ディスペンサーを示す。揮発性物質キャリア
の外面は周囲環境に対し完全に露出されている。 DE29720802−U1では、ほやの上方の中間位置に揮発性物質キャリ
アを載せた環状棚板を有するキャンドルを含むランプが開示されている。揮発性
物質キャリアからの気体は棚板の下側に作用する加熱効果によって活性化される
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 レナード、 スティーヴン、 ビー. アメリカ合衆国 53126 ウィスコンシン 州 フランクスヴィル タラマスカ ドラ イヴ 8629 (72)発明者 デマレスト、 スコット、 ダブリュー. アメリカ合衆国 53108 ウィスコンシン 州 ラシーン ウェスト リバー ロード 7607 (72)発明者 ミノー、 スティーヴン、 ビー. アメリカ合衆国 53185 ウィスコンシン 州 ウォーターフォード センター レー ン 5436 (72)発明者 ファーナー、 ポール、 イー. アメリカ合衆国 53406 ウィスコンシン 州 ラシーン オリオン コート 2400 (72)発明者 シャンクリン、 ドナルド、 ジェイ. アメリカ合衆国 92831 カリフォルニア 州 フラートン ノース マウンテン ビ ュー 1652 Fターム(参考) 2B121 AA12 AA13 CA08 CA15 CA16 CA25 CA51 CA58 CA59 EA01 EA21 FA15

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性物質キャリヤから揮発性物質を散布する揮発性物質加
    熱ディスペンサであって、 a.前記揮発性物質キャリヤを内部に保持することができると共に、チャンバ
    壁を有し且つ外気に通気された、密閉加熱チャンバと、 b.燃料バーナと、 c.前記燃料バーナにより生成された熱ガスを、前記加熱チャンバ内に保持さ
    れた前記揮発性物質キャリヤを通過するように導いて、前記揮発性物質キャリヤ
    を前記熱ガスに直接的にさらすことにより、前記揮発性物質キャリヤを加熱し、
    次に、前記熱ガスを、前記ディスペンサから外気へ流出するように案内する、空
    気流路と、 を備える、前記揮発性物質加熱ディスペンサ。
  2. 【請求項2】 前記密閉加熱チャンバが、天井を有すると共に、前記加熱チ
    ャンバの内部と外気との間を連通する出口孔を前記チャンバ壁及び前記天井のう
    ちの少なくとも一方に有しており、前記空気流路が、まず、前記燃料バーナから
    前記揮発性物質キャリヤを通過するように前記熱ガスを導き、次に、前記ディス
    ペンサから流出するように前記熱ガスを前記出口孔を介して案内する、請求項1
    に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  3. 【請求項3】 前記燃料バーナと、前記揮発性物質キャリヤを保持可能な位
    置との間に挿入されて、前記ディスペンサ内に保持された前記揮発性物質キャリ
    ヤに前記熱ガスが到達する前に前記燃料バーナからの前記熱ガスを混合する乱気
    流を生成する、バッフルをさらに備える、請求項1に記載の揮発性物質加熱ディ
    スペンサ。
  4. 【請求項4】 前記揮発性物質キャリヤを保持可能な前記位置が、前記バッ
    フルの上方に離間されていると共に、前記バッフルが、下方から接触する前記熱
    ガスによって加熱されるように配置されており、加熱されたバッフルが、前記デ
    ィスペンサ内に保持された前記揮発性物質キャリヤの下方において、放射放熱器
    としての機能を果たす、請求項3に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  5. 【請求項5】 前記燃料バーナが、前記加熱チャンバ内に配置された炎を支
    持すると共に、前記加熱チャンバ壁が、前記炎からの光を前記ディスペンサのユ
    ーザが光透過部分を通して見ることができるように構成された光透過部分を備え
    る、請求項1に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  6. 【請求項6】 a.前記加熱チャンバの一部の前記壁が、視覚的に遮られる
    ように不透明体及び半透明体から成る群から選択され、 b.前記揮発性物質キャリヤが前記加熱チャンバ内に保持される位置が、前記
    加熱チャンバの視覚的に遮られる部分の内部にある、 請求項5に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  7. 【請求項7】 前記揮発性物質キャリヤを受容且つ保持するように前記燃料
    バーナ上方の位置に配置されると共に、前記加熱チャンバ内に収容された、キャ
    リヤホルダを備える、請求項1に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  8. 【請求項8】 前記キャリヤホルダが、前記揮発性物質キャリヤを支持する
    熱伝導性ソールプレートから成る、請求項7に記載の揮発性物質加熱ディスペン
    サ。
  9. 【請求項9】 前記加熱チャンバの内部と前記揮発性物質加熱ディスペンサ
    の外部との間を連通する挿入溝を通して、揮発性物質を担持する前記揮発性物質
    キャリヤを挿入し前記キャリヤホルダによって保持することのできる、請求項7
    に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  10. 【請求項10】 揮発性物質キャリヤを前記挿入溝を通して挿入することを
    妨げるように、前記挿入溝への接近を制限する、断面形状を前記挿入溝に与える
    、キー構造を前記挿入溝が備え、前記揮発性物質キャリヤが、前記挿入溝の断面
    形状と干渉しない断面形状を示すことができない、請求項9に記載の揮発性物質
    加熱ディスペンサ。
  11. 【請求項11】 前記キー構造が、角度をなして交差する部分及び湾曲部分
    から成る群から選択される断面形状を画定する、請求項10に記載の揮発性物質
    加熱ディスペンサ。
  12. 【請求項12】 前記加熱チャンバが天井を有すると共に、前記挿入溝が前
    記天井を通って延出する、請求項9に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  13. 【請求項13】 前記揮発性物質キャリヤが、散布するべき前記揮発性物質
    が搭載された処理部と取っ手とを備えると共に、前記挿入溝の前記キー構造が、
    干渉断面形状を前記取っ手の一部に対して与える、請求項9に記載の揮発性物質
    加熱ディスペンサ。
  14. 【請求項14】 前記キャリヤホルダが、前記加熱チャンバ内に配置された
    炉の形態であって、前記炉が、炉壁を有し且つ前記空気流路内に配置されて、前
    記燃料バーナから上昇する前記熱ガスにより加熱されると共に、前記燃料バーナ
    から上昇する前記熱ガスを通すのに十分な開口部と、前記炉から前記揮発性物質
    を流出させる通気孔とを有する、請求項7に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ
  15. 【請求項15】 前記燃料バーナが、キャンドル、燃焼性固体、圧縮気体、
    可燃性液体、及びゲル化された燃焼性液体から成る群から選択される燃料を燃焼
    させる、請求項1に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  16. 【請求項16】 前記燃料バーナが、前記燃料バーナを囲み周方向に延びる
    と共に周囲空気に通気された開放空間を介して、下方から換気される、請求項1
    に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  17. 【請求項17】 前記加熱チャンバの下方に配置され、周囲空気が続けて通
    過して前記加熱チャンバを通って上昇することのできる、換気孔を有する、基部
    を備えており、前記燃料バーナが、前記換気孔に関して前記基部により支持され
    ることによって、下方から周方向に換気される、請求項1に記載の揮発性物質加
    熱ディスペンサ。
  18. 【請求項18】 前記燃料バーナがキャンドルを用いる、請求項17に記載
    の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  19. 【請求項19】 前記燃料バーナが、カップ壁と下方に開口するソケットと
    を有するキャンドルカップを備えると共に、前記基部が、前記ソケットと係合す
    ることによって前記キャンドルカップを保持する取り付けポストを備える、請求
    項17に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  20. 【請求項20】 前記加熱チャンバが、前記基部に取り付けられた光透過性
    ほやを備える、請求項17に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  21. 【請求項21】 前記ディスペンサを上から吊り下げることのできるハンガ
    を備える、請求項17に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  22. 【請求項22】 前記基部の下側が、前記ディスペンサが平面上に直立方向
    に支持されるのを妨げるような形状にされている、請求項21に記載の揮発性物
    質加熱ディスペンサ。
  23. 【請求項23】 a.前記燃料バーナが、キャンドルカップ内に収容された
    キャンドルを含み、前記キャンドルカップが、床部と開放頂部で成端する直立壁
    部とを有すると共に、耐熱材料で作られており、 b.前記キャンドルカップが、前記キャンドルの燃焼中に前記揮発性物質ディ
    スペンサが側方に傾いた場合に、前記加熱チャンバ内に固定して配置されており
    、前記キャンドルカップ内に収容された前記キャンドルの熱が、前記キャンドル
    のロウの少なくとも一部を溶解し、前記開放頂部から流出させて、前記キャンド
    ルの芯を燃料不足にさせることによって、前記キャンドルを自己消炎させる、 請求項1に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  24. 【請求項24】 揮発性物質加熱ディスペンサと共に用いるのに適した揮発
    性物質キャリヤであって、 前記揮発性物質加熱ディスペンサが挿入溝を有しており、前記挿入溝を通して
    前記揮発性物質キャリヤを挿入することによって前記揮発性物質加熱ディスペン
    サに搭載することができると共に、 揮発性物質キャリヤを前記挿入溝を通して搭載することを妨げるように、少な
    くとも部分的に矩形開口部形状からずれており、前記挿入溝への接近を制限する
    、断面形状を前記挿入溝に与える、キー構造を前記挿入溝が有し、前記揮発性物
    質キャリヤが、前記挿入溝の断面形状と干渉しない断面形状を持たない、前記揮
    発性物質キャリヤであって、 散布するべき揮発性物質を担持すると共に、前記挿入溝に対して干渉しない断
    面形状を有する、処理部を備える、前記揮発性物質キャリヤ。
  25. 【請求項25】 前記処理部の前記非干渉断面形状が、角度をなして交差す
    る部分及び湾曲部分から成る群から選択される、請求項24に記載の揮発性物質
    キャリヤ。
  26. 【請求項26】 揮発性物質キャリヤを熱ガスの流れにさらすように設計さ
    れ、且つ揮発性物質加熱ディスペンサと共に用いるのに適した揮発性物質キャリ
    ヤであって、 a.直線状に延在し、且つ散布するべき揮発性物質が搭載されると共に、前後
    側面と先端エッジとを有する、処理部と、 b.前記揮発性物質キャリヤが前記熱ガスの流れ内に保持され、前記先端エッ
    ジが前記熱ガスの流れの方に向けられて前記熱ガスを前記前後側面上に案内する
    際に、前記熱ガスの流れを分割すると共に、前記処理部を前記熱ガスからの直接
    的でエッジ方向への衝撃から保護するのを助けるように、前記先端エッジ上に配
    置された、耐熱性エッジガードと、 を備える、前記揮発性物質キャリヤ。
  27. 【請求項27】 前記エッジガードが、前記処理部の直線状延在方向に対し
    て側方に延出する偏流羽根を有する、請求項26に記載の揮発性物質キャリヤ。
  28. 【請求項28】 熱を加えることによって揮発可能な成分を散布する方法で
    あって、 a.i. 揮発性物質キャリヤを内部に保持することができると共に、チャンバ
    壁を有し且つ外気に通気された、密閉加熱チャンバと、 ii. 燃料バーナと、 iii.前記燃料バーナからの熱ガスを、前記加熱チャンバ内に保持された前
    記揮発性物質キャリヤを通過するように導いて、前記揮発性物質キャリヤを前記
    熱ガスに直接的にさらすことにより、前記揮発性物質キャリヤを加熱し、次に、
    前記熱ガスを、ディスペンサから外気へ流出するように案内する、空気流路と、 を有する、揮発性物質加熱ディスペンサを用意するステップと、 b.揮発させるべき成分を搭載した揮発性物質キャリヤを、前記熱ガスの流れ
    の中に位置決めするステップと、 c.前記燃料バーナにおいて、燃料に点火するステップと、 d.前記揮発性物質キャリヤを加熱することによって、前記成分を前記揮発性
    物質キャリヤから揮発させて前記ディスペンサから放出させるステップと、 から成る、前記散布方法。
  29. 【請求項29】 直線状に延在する揮発性物質放出面を有する揮発性物質搭
    載部を有する、揮発性物質キャリヤと共に用いるための、揮発性物質加熱ディス
    ペンサであって、 a.上方に流れる熱ガスを生成する燃料バーナと、 b.前記揮発性物質搭載部を有する前記揮発性物質キャリヤを、前記燃料バー
    ナ上方で且つ前記熱ガス内に、前記熱ガスが前記揮発性物質放出面に接触して流
    れる向きに保持することのできる、キャリヤホルダと、 を備える、前記揮発性物質加熱ディスペンサ。
  30. 【請求項30】 前記キャリヤホルダが、前記揮発性物質キャリヤを、前記
    熱ガスが前記揮発性物質放出面に接触して流れる向きに、且つ、前記揮発性物質
    放出面の直線状延在方向にほぼ平行でほぼ垂直方向に保持することによって、前
    記揮発性物質キャリヤから揮発性物質を放出させることのできる、請求項29に
    記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  31. 【請求項31】 少なくとも2つの揮発性物質放出面を有する揮発性物質キ
    ャリヤと共に用いるためのものであって、前記キャリヤホルダが、前記揮発性物
    質キャリヤを、前記熱ガスが前記少なくとも2つの揮発性物質放出面に同時に接
    触して流れる向きに保持することのできる、請求項29に記載の揮発性物質加熱
    ディスペンサ。
  32. 【請求項32】 a.内部に前記キャリヤホルダが前記揮発性物質キャリヤ
    を位置決めすると共に、チャンバ壁と天井とを有し、且つ、加熱チャンバの内部
    と外気との間を連通する出口孔を前記チャンバ壁及び前記天井のうちの少なくと
    も一方に有する、加熱チャンバと、 b.前記燃料バーナから前記熱ガスを導いて、前記揮発性物質キャリヤの前記
    揮発性物質放出面に直接接触させ、次に、前記ディスペンサから放出させる、空
    気流路と、 をさらに備える、請求項29に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  33. 【請求項33】 前記熱ガスの流れの方に向けられる先端エッジを有する直
    線状に延在する揮発性物質処理部を有する、揮発性物質キャリヤと共に用いるた
    めのものであって、前記揮発性物質キャリヤが前記キャリヤホルダに保持される
    際に、前記キャリヤホルダが、前記揮発性物質キャリヤの前記先端エッジに沿っ
    て延在するのに適した耐熱性エッジガードを備える、請求項29に記載の揮発性
    物質加熱ディスペンサ。
  34. 【請求項34】 前記燃料バーナと前記キャリヤホルダとの間に挿入されて
    、前記キャリヤホルダに前記熱ガスが到達する前に前記燃料バーナからの前記熱
    ガスを混合する乱気流を生成する、バッフルをさらに備える、請求項29に記載
    の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  35. 【請求項35】 前記燃料バーナが、加熱チャンバ内に配置された炎を支持
    すると共に、加熱チャンバ壁が、前記炎からの光を前記ディスペンサのユーザが
    見ることができるように構成された光透過部分を備える、請求項29に記載の揮
    発性物質加熱ディスペンサ。
  36. 【請求項36】 a.加熱チャンバの一部の壁が、不透明体及び半透明体か
    ら成る群から選択され、 b.前記キャリヤホルダが、前記チャンバ壁を介して見ることができないよう
    に、前記加熱チャンバの前記部分内に位置決めされる、 請求項29に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  37. 【請求項37】 加熱チャンバと前記揮発性物質加熱ディスペンサの外部と
    の間を連通すると共に、天井及びチャンバ壁のうちの一方を通して延びる挿入溝
    を通して、揮発性物質を担持する前記揮発性物質キャリヤを挿入し前記キャリヤ
    ホルダによって保持することのできる、請求項29に記載の揮発性物質加熱ディ
    スペンサ。
  38. 【請求項38】 前記燃料バーナが、キャンドル、固体化燃焼性液体、可燃
    性固体、触媒による加熱器、圧縮気体バーナ、可燃性液体が供給される芯から成
    る群から選択される、請求項29に記載の揮発性物質加熱ディスペンサ。
  39. 【請求項39】 直線状に延在する揮発性物質放出面を有する揮発性物質搭
    載部を有する揮発性物質キャリヤから、揮発性物質を散布する方法であって、 a.熱ガスの流れを生成する、燃料バーナを提供するステップと、 b.前記揮発性物質搭載部を有する前記揮発性物質キャリヤを、前記熱ガスの
    流れ内において、前記熱ガスが前記揮発性物質放出面に接触し該放出面に接触し
    て流れる向きに保持するステップと、 から成る、前記散布方法。
  40. 【請求項40】 前記揮発性物質放出面が、本質的に垂直に保持される、請
    求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記揮発性物質キャリヤが、前後両方の揮発性物質放出面
    を有すると共に、前記揮発性物質キャリヤを前記熱ガス内に保持する前記ステッ
    プが、前記揮発性物質キャリヤを、前記熱ガスが前記前後両方の揮発性物質放出
    面に同時に接触して流れる向きに保持することを含む、請求項39に記載の方法
  42. 【請求項42】 熱ガスの流れを揮発性物質キャリヤ上に生成させて前記揮
    発性物質キャリヤから揮発性物質を放出させるのに燃料バーナを用いる種類の、
    揮発性物質加熱ディスペンサを用いることによって、前記揮発性物質キャリヤか
    ら前記揮発性物質を散布する方法であって、 a.前記燃料バーナの消火が、前記揮発性物質キャリヤから前記揮発性物質が
    実質的に使い果たされたという使い切りの目安となるように、前記揮発性物質キ
    ャリヤの前記揮発性物質が実質的に使い果たされると同時に、使い果たされる(
    前記燃料バーナを消火させる)ように選択された量の燃料を有する、前記燃料バ
    ーナ用の燃料源を用意するステップと、 b.前記燃料バーナに点火するステップと、 から成る前記散布方法。
  43. 【請求項43】 用いられる前記揮発性物質加熱ディスペンサが、燃料が前
    記ディスペンサのユーザが見ることのできる炎として燃焼する種類のものであり
    、前記燃料源を用意し、前記燃料バーナに点火するステップが、前記揮発性物質
    キャリヤから前記揮発性物質が実質的に使い果たされたという視覚的に観察可能
    な使い切りの目安を与えることを含む、請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 熱ガスを供給して揮発性物質を加熱し揮発性物質キャリヤ
    から放出させるのに燃料バーナを用いる、揮発性物質加熱ディスペンサと共に用
    いるためのキットであって、 a.選択された量の散布するべき揮発性物質を担持する、少なくとも1つの揮
    発性物質キャリヤを備え、 b.前記燃料バーナ用の少なくとも1つの燃料源を備え、選択された数の前記
    燃料源における燃料の量が、前記選択された量の揮発性物質が前記キットの前記
    揮発性物質キャリヤのうちの少なくとも1つから使い果たされるのと実質的に同
    時に、使い果たされるように選択されることにより、前記燃料が使い果たされる
    と、前記選択された量の揮発性物質も使い果たされたことを示す使い切りの目安
    となる、 前記キット。
  45. 【請求項45】 前記燃料源が1つしかない、請求項44に記載のキット。
  46. 【請求項46】 前記揮発性物質キャリヤが1つしかない、請求項44に記
    載のキット。
  47. 【請求項47】 1つの前記揮発性物質キャリヤの前記揮発性物質が、1つ
    の前記燃料源を用いることによって生成される前記熱ガスにより使い果たされる
    、請求項44に記載のキット。
  48. 【請求項48】 前記燃料源がキャンドルである、請求項44に記載のキッ
    ト。
  49. 【請求項49】 a.各揮発性物質キャリヤが、直線状に延在する処理部を
    有すると共に、散布するべき揮発性物質を保持し、 b.前記揮発性物質キャリヤにより保持される前記揮発性物質の量が、前記熱
    ガスが前記直線状に延在する処理部の上を流れるように前記揮発性物質キャリヤ
    が配置される場合、1つの前記燃料源を用いることによって生成される前記熱ガ
    スにより使い果たされるように選択される、 請求項44に記載のキット。
  50. 【請求項50】 前記処理部が、少なくとも2つの側面を有すると共に、前
    記揮発性物質キャリヤにより保持される前記揮発性物質の量が、前記熱ガスが前
    記直線状に延在する処理部の前記少なくとも2つの側面の上を流れるように前記
    揮発性物質キャリヤが配置される場合、1つの前記燃料源を用いることによって
    生成される前記熱ガスにより使い果たされるように選択される、請求項49に記
    載のキット。
  51. 【請求項51】 a.各揮発性物質キャリヤが、直線状に延在し且つ少なく
    とも2つの側面を有する処理部を有すると共に、散布するべき揮発性物質を保持
    し、 b.前記揮発性物質キャリヤが、先端エッジを有し、 c.前記処理部により保持される前記揮発性物質の量が、前記熱ガスの流れが
    分かれることによって、前記先端エッジの両側に流れて前記処理部の両面の上を
    流れるように、前記揮発性物質キャリヤが配置される場合、1つの前記燃料源を
    用いることによって生成される前記熱ガスの流れにさらされることにより、使い
    果たされるように選択される、 請求項44に記載のキット。
  52. 【請求項52】 揮発性物質加熱ディスペンサと共に使用可能な燃料バーナ
    であって、 前記揮発性物質加熱ディスペンサが、前記燃料バーナを保持するための取り付
    けポストを有し、 前記燃料バーナが、頂部が開口したキャンドルカップ内に保持されたキャンド
    ルから成り、 前記キャンドルカップが、 a.カップ床と、 b.カップ壁と、 c.前記カップ床の下に下向きに延出すると共に、前記取り付けポスト上に係
    合可能である、下向きに開口したソケットと、 d.前記カップ床の下に少なくとも前記ソケットと同じだけ下向きに延出する
    と共に、前記ソケットから十分に離れた位置にあり、前記キャンドルカップを傾
    くことなく平面上に置くことができるように安定して支持するのに十分な程度周
    上に繰り返し延在する、少なくとも1つのカップ支持部材と、 を有する、 前記燃料バーナ。
  53. 【請求項53】 前記カップ支持部材が、前記カップ床の縁部全体周囲に延
    在する、請求項52に記載の燃料バーナ。
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