JP2003501621A - 導電材料内に検知管を組み込む装置及び粒子を検知し特徴づけるためのその装置の使用方法 - Google Patents

導電材料内に検知管を組み込む装置及び粒子を検知し特徴づけるためのその装置の使用方法

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Abstract

(57)【要約】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための装置は、粒子懸濁が電流と同時にそこを通り通過させられる流体力学的に滑らかな管(10’)を組み込む粒子検知構造(W’)を具備する。好適な実施の形態において粒子検知構造(W’)は、例えば白金又はタングステンの均質な合金等の導電性材料によりそれが製作される以外は、従来のコールターウェファーと同様である。管を形成する流体力学的に滑らかな壁(30’)がその全体の長さに渡って粒子懸濁媒体の電気抵抗に等しいか又はそれより小さい電気抵抗を有するように、導電性材料を検知管(10’)が貫通する。検知管(10’)内及び付近の電場の作動する分布、及びそれによる新規な装置の作動する特性は、粒子が懸濁する懸濁媒体を有する該導電性材料の相互作用において生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 ・技術分野 本発明は、単位体積当たりの電気インピーダンスを有する液体媒体内に懸濁す
る、血球や金属粉末等の小さな粒子を検知し特徴づけるための装置及び方法にお
ける改善に関しており、前記インピーダンスは粒子のインピーダンスとは異なる
。より特別には本発明の1つの形態は、その様な粒子を検知し特徴づけるための
装置及び方法における改善に関しており、それにより物理的な体積以外の粒子の
特性に対する感度が向上する。本発明の第2の形態は、コールターの原理(Co
ulter principle)に従い作動する装置により、その様な粒子を
検知し特徴づけるための装置及び方法の非体積測定の感度における改善に関する
【0002】 ・背景技術 Wallace H.Coulterに対する米国特許第2,656,508
号(’508特許)は、液体媒体内に懸濁する粒子を検知するための胚子(se
minal)方法を開示する。その様な方法を実行するための例示の装置を図1
に図式的に示す。その様な装置は、誘電体壁7により分離された第1と第2の室
6Aと6Bを形成する二室式誘電体容器6を具備する。各室6Aと6Bは液体媒
体Mを含み充填されるように適用される。壁7は、均一な誘電体材料により製作
された薄いウェファーWによりシールされる比較的大きな開口7Aを具備する。
ウェファーWに形成された小さな貫通孔は、室6Aと6B間に唯一の作動する接
続部を形成する管10を形成する。検知され特徴づけられるべき粒子は、液体媒
体M内で適切な濃度で懸濁し、そこに形成された適当な入り口8(又は9)を介
して室6A内へ導入される。液体処理装置(システム)13内の適切な発生源に
より提供されていて室6B内に適切に形成された出口11に稼動するように接続
する真空により、粒子懸濁を管10を介して室6Aから室6B内へ流入させる。
詳細を以下に説明する。懸濁内の各粒子は液体媒体Mのそれ自身の体積を移動し
て(displace)、管10は移動した体積が比較されても良い矛盾のない
基準(reference)体積を提供する。もし管10の寸法及び懸濁内の粒
子の濃度が、適切に選択されるならば、粒子は多かれ少なかれ別個に管10を通
過させることが可能である。管10はその後、別個の微小粒子により移動させら
れた液体を、適切な条件の下で、検知可能な小型の体積計として機能する。
【0003】 粒子通過管10により生じる流体の移動(displacement)の便利
な検知を可能にするために、液体媒体Mは、単位体積当たりの電気的インピーダ
ンスを有するように製作されており、前記インピーダンスは粒子のインピーダン
スとは異なる。種々の電解質の水性及び非水性の液体溶液は共に、管10を介し
て特徴づけられる粒子を懸濁し且つ運ぶために、媒体Mとして使用されてきた。
その様な液体媒体の電気抵抗ρは通常、30オームセンチメータ(ohm・cm
)と200オームセンチメータ間の概略範囲内にあり、例えば、室温において等
張性の(isotonic)市販の食塩水(Isoton(登録商標)II,C
oulter社)の抵抗は約61.4オームセンチメータである。粒子及び媒体
M間の電気インピーダンスのコントラストは従って、移動された液体の体積を管
10内の液体柱(コラム)の電気インピーダンスにおける比例的な変化に変換す
る。
【0004】 図1の装置の残りは、電気インピーダンスのその様な変化に対応する2つの電
極の計測装置(システム)を形成する。励磁電極15と16は、それぞれの室6
Aと6Bに配置されており、電流の発生源17に作動するように接続しており、
それにより公称の電流は粒子懸濁と同時に管10を通り流される。検知回路18
はまた、励磁電極15と16に作動するように接続しており、これらの電極間で
電流の脈動(pulsations)を検知し処理するように作動する。従って
個別の粒子が管10を通過するので、検知回路19は、インピーダンスの変化に
比例し従って粒子体積の特性に比例する振幅を有する電気信号パルスを生成する
。補助回路20は、粒子信号パルスを処理して、特定の体積測定のしきい値を越
える粒子の計数(count)を提供する。もし電流源17が、一定電流を供給
するように生成される(パルス振幅が、懸濁媒体Mの導電性における温度誘発性
の変化に無反応に作成されるように)場合に、粒子の体側測定の分布は、Wal
lace H.Coulter等に対する米国特許第3,259,842号に開
示されるように、多重のしきい値回路21の使用を介して好都合に特徴づけられ
ても良い。更にもし電流源17がWallace H.Coulter及びW.
R.Hoggに対する米国特許第3,502,974号に開示されるように、高
周波数において少なくとも一つの交流要素を供給するように生成される場合には
、生物学的な細胞の内部導電性を反映する明白な体積が同様に特徴づけられても
良い。もし液体処理装置13が、例えばWallace H.Coulter及
びJoseph R.Coulter,Jr.に対する米国特許第2,869,
078号に開示されるような、正の容積のメタリング装置(システム)を具備す
る場合に、その様な粒子計数(カウント)は、適切な装置22により粒子濃度の
形で直ちに表示されるか又は記録されても良い。粒子の電気インピーダンスとは
異なる、単位体積当たりの電気インピーダンスを有する液体媒体内に粒子を懸濁
することにより、及び管を介して電流の流れを監視しながら結果生じる粒子懸濁
により管を通過させることにより、粒子を検知し特徴づける方法は、コールター
の原理として知られている。
【0005】 アニオン又はカチオンの実質的な中間(interphase)層は、金属の
導電体がイオンの種を具備する液体媒体内に注入されたときに、発生しても良く
、イオンの媒体は導電材料の付近においてポテンシャルの傾き(gradien
t)を保持するように制限される。その様な導電体を囲む支配的なイオンのタイ
プは、材料表面におけるポテンシャルの傾きの極性、即ち電子が材料に入るか又
は離れるかどうか、に依存する。‘508特許で分かるように、励磁電極15と
16は、それらの表面においてその様な濃度分極(polarization)
層を形成する。与えられた温度において、該分極層の特性は、各電極の材料、電
解質、及び分極層を通る電子交換の局部速度(即ち、電流密度)に依存する。電
極技術において、電流密度の局部傾斜を最小にし、それにより分極層が厚みにお
いて実質的に均一であって、低電流密度において概略のイオン直径から高電流密
度において3x10-5mm程度まで変化することが知られている。もし与えられ
た電流密度が該電極間に保持されるべき場合には、電極ポテンシャルは、分極層
により代表される電子輸送に対する抵抗に打ち勝つように増大されなければなら
ず、更にイオンは媒体M内に移動されなければならない。分極層の厚みを横切る
結果的なポテンシャルの差異(differentials)は、各電子交換電
極の表面において逆転可能なポテンシャルより上の過剰電圧として明示される。
従って分極層は、電荷移動抵抗に平行な電荷容量(capacitances)
として作用しており、過剰電圧は二層を通る電流密度の対数関数である。もし電
極15と16のポテンシャルが特定の媒体M内の特定の電極材料の逆のポテンシ
ャルを越えるように製作される場合には、電解が発生し、その結果生じる気泡が
粒子通過管10を検知する能力を妨害する。
【0006】 白金のグループの金属から製作された電極は、比較的安定した過剰電圧を有し
ており、電極の電気化学効果は、時々室6Aと6Bに電気的に接続する別個の電
極室において、広い面積の白金電極15と16を管10から離して設置すること
により、コールター装置において更に最小化される。そうであっても、電気化学
的プロセスは、該電極と貫通管10の間の電解質の通路により構成される電気的
等価回路への有効なバックソース及び一連のインピーダンス要素に寄与する。結
局粒子通過管10により生じるインピーダンス変化は、室6Aと6B内の媒体M
の部分において発生するインピーダンス要素に重ねられる。従って検知回路19
は、適切な一時的な応答にAC接続することが好ましく、それにより電極15と
16における電気化学反応に関連する比較的遅いインピーダンス変動が、所定の
信号パルスに関して応答可能な粒子関連のインピーダンス変化と干渉することを
防止する。
【0007】 分極層の外側でイオンは、電流源17により電極15と16との間に確立され
た電場によるイオンのドリフト及び拡散の組み合わせにより移動する。イオンは
、室内の媒体Mを通り流体力学的流れパターンに移動し、対流的な流れによりコ
ールター管10を通り運ばれる。管10付近の有効な電流は、媒体Mの電気抵抗
ρにより決定されるようなオーム(抵抗値)であり、局部電流密度はイオンのド
リフトの通路に沿って幾何学的に決定される。結果は、管10内の液柱により形
成された高抵抗と直列で、容器6の2つの室内の媒体Mの部分による低い抵抗で
ある。電流源17からの励磁電流は、管10内にジュール沸騰を生じる値まで制
限される。
【0008】 コールター原理の中心は、容器6を充填する液体媒体M内に確立された電場を
制限することにより粒子体積を電気的に検知可能にする体積測定管10である。
室6Aと6B間の電流通過の任意の第2の通路は、管10内の液体柱を通る電流
通路に平行に作用しており、従って分流効果により、信号パルスの振幅を減じる
ように作用する。例えば、もし壁7又はウェファーWが媒体Mより抵抗が小さい
材料から製作される場合には、励磁電流がそのより大きな導電性及び面積に比例
してより導電性の高い材料を通り流れる状態で、管10内の液体柱はそのより高
い抵抗によりバイパスされることが直感的に暗示される。結局全てのコールター
装置において、機能的な管10は、均質な誘電体材料で形成されており、それの
電気抵抗は一般的に、懸濁する媒体Mの電気抵抗の少なくとも109倍である。
‘508特許において管は、ガラス容器の壁に直接形成されたピンポイント装置
であるが、しかしその様な装置は必要な精度で再製作が困難であること、及び損
傷し易いことが共に分かっていた。初期の代替案は、チューブの管が管10を形
成するように、ガラスの毛細管からの切断されて壁7の開口7A上でシールされ
た別個のウェファーWを使用したが、その様なウェファーの管の幾何学形状は、
信頼可能なシールに必要なガラス溶融方法において不安定であった。優れた機械
的及び誘電体の特性により、ルビーやサファイアから製作された精密な宝石のリ
ングが、Wallace H.Coulter等に対する米国特許第2,985
,830号の管のウェファーWとして推奨されており、その様な「コールター・
ウェファー」又は「孔ウェファー」は管10を提供するために現在広範に使用さ
れている。クリティカルな用途は、酸化ベリリウムやダイアモンド等の優れた熱
伝導性の誘電体により利益を受けても良い(W.R.Hoggに対する米国特許
第3,771,058号)。
【0009】 従来のコールター体積測定管10(やはり「コールター装置」として説明する
)は、厚みLで1012ohm−cmより大きな電気抵抗の均質な誘電体ウェファ
ーWを介して円形断面で直径Dの右の円筒状の開口を形成する、長さLの連続面
又は壁30を具備する。結果として懸濁の流れを囲む管壁30及び管10を通る
励磁電流は、任意の長手方向の管断面において均一な高抵抗の単一の実質的に軸
対称の区切られた区域を具備する。コールターウェファーWの高抵抗により、ウ
ェファー内に具備される材料と液体媒体Mの間には顕著な電気的相互作用は存在
しない。結局図1の装置の機能的な特質(attributes)は、機能的な
コールターウェファーを形成するように使用される特定の誘電体材料及びコール
ター管10を介してそこに粒子を運ぶように使用される粒子媒体Mとは実質的に
独立している。
【0010】 管10へ通過する粒子により発生された信号パルスの特性は、励磁電流により
液体媒体M内に確立された電場及び管を通り粒子を運ぶ懸濁媒体により確立され
た流体力学的な場の両者による複雑な粒子の相互作用により結果として発生する
。管10を通る与えられた粒子関して、パルスの振幅は、粒子体積及び励磁電流
に比例的に依存するが、しかし2つの管の場は不均質であり、軌跡依存性の人工
パルスが生成されても良い。注記の出願第08/887,588号の検討に従い
、非常に矯正的な(remedial)技術が開発されており、それは体積計測
の分布において人工パルスの影響を最小限にする。壁付近の粒子軌跡による分布
的な人工産物(artifacts)は、流体処理装置13により図1のフロー
ディレクタ9(例えば、R.Thomに対する米国特許第3,810,010号
に記載されるように)を介して粒子懸濁を適切に噴射させることにより排除され
るか、あるいはパルス出力回路23(例えば、H.J.Dunstan等に対す
る米国特許第4,797,624号に記載されるように)により減少されても良
い。管10の出口の回帰する(recursing)軌跡上の粒子による同様な
人工産物は、流体処理装置13により室6Bの入口12を経由して粒子のないス
イープフローを提供させることにより(例えば、W.R.Hogg等に対する米
国特許第3,902,115号に開示されるように)排除されるか又は、パルス
出力回路24により減少されても良い(例えば、M.feierに対する米国特
許第4,161,690号に記載される補助信号に対応して)。管10内の粒子
の同時発生(coincidence)の体積測定効果はまた、修正回路25に
より制限されても良い(例えば、Wallace H.CoulterとW.R
.Hoggに対する米国特許第3,949,198号に記載されるように)。そ
の様な向上技術が適切に提供されると、コールター装置は粒子通過管10のため
のほとんど理想的な体積測定分布を生成可能である。
【0011】 約0.015mmと0.200mmの間の範囲の直径を有していて直径対長さ
比L/Dが0.75と1.2の間の管を有するコールター管は、広い範囲の粒子
に関して有用であることが証明されている。ohm−cmのρ及び10-3mmで
表される管寸法に関してその様な管10内の液柱の抵抗は、ρと円の断面積πD 2 /4に対する長さLの比の積として計算されても良い。 Rg=(4ρ x 104)(L/πD2) ohm 式1
【0012】 実際には電極15と16間で計測された抵抗は、式1により計算された値より
著しく大きい。これは、第1には管10のオリフィスから外側に伸張する公知の
凸形の等ポテンシャルの効果により、第2番目には対の白金電極に関して約1.
1ボルトの分極層の過剰電圧による。2つの不均質なオリフィス場の寄与は、2
つの管オリフィスにおいてコールター管10に対して直径で長さ0.2687D
の仮想のシリンダを加えることにより近似されても良い。もしこれが実施されて
過剰電位が引かれるならば、等価の均一な円筒状の抵抗に基づく計算値は、電極
15と16間に形成された電圧V(ボルトで)及び電流I(電流で)の計測に対
応する。 Rc=(V−1.1)/I =(4ρ x 104)(L+0.5374D)/πD2 ohm 式2
【0013】 原則的に管10を通る粒子の通過による電極15と16間の抵抗ΔRcの予期
される変化は、粒子とそれが移動する液体媒体M間の抵抗コントラストに従い同
様に算出されても良い。従って長さaで直径dの誘電体の円筒状の粒子に関して
、式1は下式の抵抗変化を予想しており、 ΔRc=(4 x 104)(ρp−ρ)(a/πd2) ohm 式3 ここでは、ρpは単位ohm−cmの粒子の抵抗であり、粒子寸法(a,d)は
単位10-3mmである。誘電体粒子に関して、観測された抵抗変化は、全体抵抗
の100,000当たり2,3パーツ(部分)のオーダーからなる。結果的な信
号パルスの振幅は、ΔRcと電源17により供給される電流Iとの積に比例する
。従って単一パルス振幅は、抵抗コントラスト(ρp−ρ)に依存するはずであ
り、更に粒子が誘電体材料(ρp>ρ)又は導電性材料(ρp<ρ)のいずれによ
り形成されるかにより決定される極性からなる。
【0014】 しかし導電性材料により形成される粒子はまた、もし電解質内の囲んでいるポ
テンシャル傾斜(gradient)を強制的に保持されるならば、中間期(i
nterphase)効果を示し、更に従って分極層を示し且つ粒子面において
電荷の移動を禁じるように作用する過剰電圧を示しても良い。分極層の厚みに対
する過剰電圧の比により代表されるポテンシャル傾斜が管10内の軸方向の場の
傾斜により超過されない限り、導電性材料の粒子は、分極層により実質的に絶縁
されており、あたかも誘電体材料により製作されたように振る舞う。これらの効
果は、コールター装置において最小化されており、一般的な計測プロトコルの下
でその様な装置は、等体積の球形粒子の振幅と実質的に同一であって特定の粒子
通過管10を形成する材料の電気抵抗ρpに関係しない、正の波動を生じること
が公知である。結局コールター装置は、誘電体材料及び導電性材料から形成され
たその様な粒子に関して実質的に等価な体積測定の分布を生成し、もし粒子の2
つのタイプが混合されて混合物が特徴づけられる場合に、第3の実質的に等価の
体積測定の分布が生成される。
【0015】 理解されたように、前述の米国特許第3,502,974号に従い電源17は
、高周波数で少なくとも一つの交流要素を生成させられる。20MHzと25M
Hzの間の範囲にあるその様な交流に関して細胞(セル)膜により形成された絶
縁層は、貫通されて、血液細胞の内部導電度を反映する明確な体積が決定されて
も良い。方法は、コールター装置の医療用途において広範に使用されて、さもな
ければ得ることが出来ない重要な情報を提供する。前述の周波数において導電性
粒子を囲む分極層の効果は無視されて、原則的にこの方法は、顕著な導電性を有
する非生物の粒子に適用可能なはずである。しかし機能的コールターウェファー
Wの本体を通る移動(displacement)電流は、パルス振幅を減少す
るように作用して、皮膚効果は安定な実施の設計を更に複雑化する。実際にはそ
の様な計器は複雑であり、その様な周波数における信頼可能なオペレーションは
、特に約0.050mmより大きな直径の管に関して、実現が困難である。その
様な材料科学の適用により代表される可能性のある要求は、この複雑さ及び高価
な技術を具備する市販の計器を正当化して来なかった。
【0016】 粒子を検知し特徴づけるための簡単な装置であって、物理的な体積以外に粒子
特性に対して向上した感度を提示するものが製作されることが望まれている。
【0017】 ・本発明の概要 前出の説明の観点において本発明の重要な目的は、粒子を検知し特徴づけるた
めの上記説明のタイプの新規な装置を提供することであり、該装置は物理的体積
以外に粒子の特性に対する向上された感度を提示する。
【0018】 本発明のこれとは別の目的は、その比類のない構成を有することにより、コー
ルター原理により粒子を検知し特徴づけるタイプの計機において非体積計測の感
度を提供することである。
【0019】 本発明に従い、粒子を検知し特徴づけるための新規で改善された装置が提供さ
れる。従来のコールター技術におけるように本発明の装置は、 検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁がそこを通り通過するようにされ得
る流体力学的に滑らかな管を形成する粒子検知構造と、 該粒子の液体懸濁を該管を通過させるための液体処理装置(システム)と、 該管を通る公称の電気励磁電流を生成するための第1の電気回路であって、該
公称の電流と同時に該管を通り通過する粒子により生成されるような、該公称の
電気励磁電流における変化が計測可能である、粒子検知領域を提供する、電場を
該管の付近に確立するために該励磁電流が有効である第1の電気回路と、更に 該管を通り通過する粒子の特性を検知するために管を通る公称の電気励磁電流
の特性を監視するための少なくとも一つの第2の電気回路と、を具備する。
【0020】 従来技術装置との明確な対比において、該管を形成する前記の構造は、それが
形成する管の全長にわたって粒子懸濁媒体の電気抵抗に等しいか又はそれより小
さい電気抵抗を有する材料を具備する。該構造は、例えばタングステン又は白金
等の、そこに形成されていて小さな流体力学的に滑らかな貫通孔を有する、非絶
縁性の導電性材料の単一のウェファーを具備することが好ましく、その様な貫通
孔は、粒子懸濁が通過させられる管を形成する。これとは別に構造は、複数の隣
接するウェファーを具備しており、各ウェファーは粒子懸濁媒体の電気抵抗に等
しいか又はそれより小さい電気抵抗を有しており、更にその様なウェファーの1
つは、別のウェファーの抵抗より実質的に小さい抵抗を有する。検知管内及び付
近の電場の作動分布及びそれによる新規な装置の作動特性は、粒子が懸濁する懸
濁媒体との該導電性材料の相互作用において発生する。作動パラメータの適切な
選択を介して、検知管は、物理的体積以外の粒子特性に対して向上された感度を
提供するようにされても良い。
【0021】 本発明の更にこれとは別の形態は、特徴づけられるべき粒子が、粒子の単位体
積当たりの電気インピーダンスとは異なる単位体積当たりの電気インピーダンス
を有する液体媒体内で懸濁していて、更に本発明の検知構造を通る時間において
それを実質的に通過させられる一方で、その様な管を通過する事前確立された電
流の変化が監視される、粒子を検知し特徴づけるための新規な方法の提供である
【0022】 本発明及びその利点は、同じ参照記号が同様な部分に記入される添付図を参照
して、好適な実施の形態の詳細な説明を確認することによりより良好に理解され
るであろう。
【0023】 ・好適な実施の形態の詳細な説明 上記で分かるように本発明の重要な目的は、粒子の検知及び特徴づけのための
新規な装置を提供することであり、該装置は物理的な体積以外に粒子特性に対す
る向上された感度を提示する。
【0024】 実施の形態1の装置 図2では本発明の好適な実施の形態に従い、粒子を検知し特徴づけるための新
規な装置を図式的に示す。図1のコールター装置におけるように本発明の装置は
、誘電体壁7により分離される第1と第2の室6Aと6Bを形成する二室の誘電
体容器6を具備する。各該室6Aと6Bは、特徴づけられるべき粒子の単位体積
当たりの電気インピーダンスとは異なる前記インピーダンスを有する液体媒体M
を含むように適用されており、更にそれにより充填される。一般的にイオンの種
を具備する任意の液体媒体(水性又は非水性のいずれか)は、新規な装置の特定
の用途において有用であても良い。従ってコールター装置と共に使用される多く
の液体媒体(例えば等張性の食塩水)には直接的用途が存在する。
【0025】 新規な粒子検知構造W’は、好適には小さなの独立構造(例えば、適当な寸法
のウェファー又はディスクとして)として提供されており、誘電体壁7の比較的
大きな孔7A上でシールされており、容器6の2つの室を充填する液体媒体M内
に実質的に浸漬されており、更にそれにより囲まれている。検知構造W’を貫通
する小さな貫通孔の流体力学的に滑らかな壁30’は、室6Aと6B間に単に作
動する流体接続部を構成するように形成される粒子検知管10’を形成する。以
下に詳細に説明されるように検知構造W’の新規な構造は、懸濁媒体Mの電気抵
抗よりも実質的に小さい電気抵抗の単一の軸対称な区切られた区画を有する管1
0’の壁30’を形成させられており、該管壁は該管の全長にわたって媒体Mの
電気抵抗より小さいか又はそれに等しい電気抵抗を有する。
【0026】 検知され特徴づけられるべき粒子は、例えば液体媒体M等の適切な液体媒体内
に適当な濃度で懸濁される。懸濁媒体は、特定の用途の要求に適合するように選
択されても良く、コールター装置と共の使用の現状の用途に限定される必要はな
い。粒子懸濁は室6A内へそこに形成された適切な入り口8(又は9)を介して
導入される。液体処理装置(システム)13の適切な発生源により生成され且つ
室6B内に適切に形成された出口11に作動するように接続された真空は、粒子
懸濁を室6Aから管10’を介して室6B内へ流入させる。懸濁内の各粒子は、
液体媒体Mのそれ自身の体積を移動し、もし管10’の寸法及び懸濁内の粒子の
濃度が適切に選択されるならば、粒子は多かれ少なかれ個別に管10’を通過さ
せることが出来る。励磁電極15と16は、それぞれの室6Aと6B内に配置さ
れる。電極15と16は、電流の発生源17に作動するように接続されており、
それにより公称電流は、粒子懸濁と同時に管10’を介して流れるように発生さ
せられる。コールター技術におけるように管10’は、液体媒体Mに確立された
流体力学的場を抑制するので、管10’の壁30’は、室6Aと6Bの間に粒子
懸濁の流れを囲んで閉じこめる。コールター技術とは逆に、壁30’に具備され
るより小さい電気抵抗の単一の軸対称で区切られた区画により、励磁電流の一部
分が機能的に有利な状態で管10’をバイパス可能である。
【0027】 電源17は、定電流源であることが好ましいので、それが供給する電流は電極
15と16間のインピーダンスの変化とは実質的に独立である(例えば、異なる
直径又は長さを有する管10’の代用、粒子懸濁媒体Mの抵抗の温度誘因性変化
、又は異なる抵抗を有する懸濁媒体Mの代用による)。電源17は高内部インピ
ーダンスを有する電圧源であっても良いが、より好適ではない。電源17は、直
流、交流、又は直流と交流の組み合わせを供給するように形成されても良い。励
磁電極15と16にやはり作動するように接続する検知回路18は、管10’を
通る粒子の通過により発生するこれらの電極間の電流のパルスを検知し且つ処理
するように作動する。従って個別の粒子が管10’を通り通過するので、交流接
続の検知回路19は、検知管10’の付近及び内の作動電場との粒子の相互作用
の振幅及び/又は形状の特性を有する電気信号パルスを生成する。検知回路19
が管インピーダンスに比べて低い入力インピーダンスを有することは必要ではな
いが好ましい。補助回路20は、粒子信号パルスを処理して、特定の特性しきい
値、即ちパルス振幅又はパルス振幅の種々の比率におけるパルス幅におけるもの
、を越える粒子の計数を提供する。もし流体処理装置13が、例えば前記の米国
特許第2,869,078号に開示されるような、正容量のメタリング装置を具
備する場合には、その様な粒子計数は、適切な装置22により粒子濃度として表
示又は記録されても良い。従来技術装置におけるように、回帰的(recurs
ing)粒子(24)又は同時発生粒子(particle coincide
nce)(25)において発生する人工パルスに対応するパルス発信回路が必要
であっても良いか又は、フローディレクタ9を介する流体力学的懸濁噴射又は入
り口12を経由する粒子のないスイープフローの使用が有益であっても良い。簡
単には、検知構造W’及びそれの管10’の機能的特性に関してを除いて、図2
の装置はコールター原理に従い作動する実質的に任意の従来技術であっても良い
【0028】 例えば実験的計測は、コールター社により製作された無修正の市販の粒子特徴
化装置に基づいていた。電源17が前述の米国特許第3,259,842号(C
1000 Channelyzer(登録商標)に接続するコールターモデルZ
Bコールターカウンタ(登録商標)、C256 Channelyzerに接続
するコールターモデルZMコールターカウンタ、及びコールターMultisi
zer(商標)装置)に従う高内部インピーダンスを有する、3つの多重しきい
値(multiple−threshold)装置が使用された。全ての装置は
、電源17及び検知回路18が作動するように接続する金属製白金又はパラジウ
ムの電極15と16を具備する。全ての装置は、前記の米国特許第2,869,
078号に従う流体処理装置13を具備しており、従ってフローディレクタ9を
介して流体力学的に噴射される懸濁流又は口12を介する粒子のないスイープフ
ローのいずれも具備しない。しかし全ての装置において、前記の米国特許第2,
985,830号に従う管チューブは、流体処理装置13に適用されており、全
ての装置は、粒子壁軌道(23)において発生するパルスに対応する切り替え可
能な発信機能を具備する。全ての装置は、同様な粒子特性結果を与え、主な差異
は、経験的なプロトコルが実行出来るほど容易であった。電源17により供給さ
れる電流に対する精密な漸増性制御を提供する装置、例えばコールターモデルZ
Mコールターカウンタ等が、好ましい。
【0029】 本作業に関して従来のコールターウェファー(図1のW)は損傷した従来の管
チューブから除去され、市販のエポキシ接着剤によりチューブにシールされた検
知構造(図2のW’)により交換された。幾つかの修正された管チューブは、温
度検知要素を具備し、市販のエポキシ接着剤により検知構造W’の近くの管チュ
ーブの外壁にやはり取り付けられたが、その手段により検知構造W’の周囲の温
度は、実験的決定において監視された。これとは別に記載されない限り、市販の
等張性食塩水(サリン)(Isotton II, Coulter社、22度
Cで61.4ohm−cmの抵抗)が液体媒体Mとして、特徴づけられるべき粒
子を懸濁するために共に使用された。
【0030】 検知構造の実施の形態 本発明に従い図2の装置は、新規な粒子検知構造W’により特徴づけられる。
コールター技術のように、検知構造W’に具備される材料は、適当な断面積の小
さな貫通孔により貫通されており、それの流体力学的に滑らかな連続壁30’は
管10’を形成する。管10’は、検知構造W’を通り、円形断面で好適には0
.010mmと0.400mm間の直径Dの垂直な円筒状の管を形成する連続壁
30’を具備することが好ましい。管10’の軸は、そこを通る流れの意図され
る方向と一致し、粒子検知構造W’のそれと一致するように製作されることが好
ましい。従って壁30’は、開口壁であり、管断面積は、軸に沿って一定である
。別の直径が使用されても良く、角柱形又は一定でない管断面積が、その様な検
知構造の幾つかの用途において有利であっても良いが、より好適ではない。管1
0’を具備する検知構造W’は、意図される用途に適した寸法及び幾何学形状の
独立した構造として形成されることが、必要ではないが好ましい。
【0031】 コールター技術とは明確に対比して、検知構造W’の管10’は、誘電体材料
を介しては形成されないが、管全体の長さにわたり粒子検知媒体Mの電気抵抗に
等しいか又は小さい電気抵抗を有する材料を具備する。検知構造W’は、固体材
料により形成され、その電気抵抗は最も広い意味において、管10’の軸を含む
構造W’の任意の長手方向の断面に懸濁媒体Mの電気抵抗より実質的に小さい電
気抵抗の単一の軸対称で区切られた区画を効果的に具備させるように選択される
。より大きな抵抗を有する材料が使用されても良いが、該区切られた区画の抵抗
は、0.10(10%)より大きくないことが好ましく、更に液体媒体Mの抵抗
の0.01(1%)より大きくないことが最も好ましい。結局図2の管10’の
流体力学的に滑らかな壁30’は、液体媒体Mの導電性より実質的に大きい軸対
称な導電性を有する管の軸に沿って長さLの単一の区切られた区画を具備するよ
うに形成される。Lは、0.5Dと5.0Dとの間にあることが好ましいが、別
のL/D比は、幾つかの用途において有用であっても良い。壁30’の新規な軸
対称な導電性を組み込む構造は、設計及び幾何学の広範な範囲の種々の技術によ
り具体化されても良いことは、当業者にとって明白であろう。
【0032】 管10’の付近の粒子検知の場を形成する発見はより明白ではなく、管10’
を具備する特定の導電性材料は、媒体Mと適切に相互作用しなければならない。
導電性材料は、媒体M内で電極として使用された場合には、実質的に中間期(i
nterphase)濃縮分極層を展開することが好ましく、更に材料はその様
に使用される場合に、実質的に逆転可能なポテンシャルを有することが更に好ま
しい。
【0033】 図2の装置の用途に適する検知構造W’は、種々の実施の形態で実現されても
良く、その全ては、前述の一般的な説明の範囲内に具備される。本発明の思想は
十分に説明されており、以下の好適な実施の形態の補助により、関連する当業者
は、本発明に従う粒子特徴づけ装置の実施を可能にする粒子検知構造を製作可能
であると考えられる。発明的思想を組み込んだ検知構造は、粒子検知管を通る電
気励磁電流及び特徴づけられるべき粒子の適切な懸濁の同時の通過を可能にする
ように、従来技術方法により適用されても良い。新規な粒子検知構造は、電圧源
により励磁されても良いが、しかし定電流励磁源の使用が好ましく、励磁源は直
流、交流、又はそれらの組み合わせを供給しても良い。
【0034】 検知構造の実施の形態1 図3を参照すると、管10’に沿っていて特徴づける抵抗の外形(プロファイ
ル)は、例えばタングステン又は白金グループの金属等の均質な金属の検知構造
W’を形成することにより実現されることが好ましい。材料は、特定の液体媒体
Mとの局部的な異なる相互作用を回避するために、化学的に実質的に純粋である
ことが好ましい。検知構造W’を形成するために使用されたプロセスは、媒体M
に当接すると予測されるそれの任意の面上に第2の導電性材料の残部を残さない
ことも重要である。任意の導電性材料は、特定の用途において有用なオペレーシ
ョン上の特性を提供しても良い。例は、電気化学的技術において電極として使用
されていて、例えばガラス質の炭素、炭化又は窒化チタン、又は金、銀、チタン
、タンタル又はそれらの種々の合金等の別の金属等の、材料を含む。インジウム
又はステンレス等の電気生理学的な電極に使用される材料も重要である。実質的
に硬度を有する材料が好ましい。一般的に結果生じる検知構造W’は、前記の一
般的な説明の範囲内で任意の特定の詳細を提示しても良い。
【0035】 検知構造W’の幾何学形状は、機能に対してクリティカルではなく、必要に応
じて適用されても良い。例えば検知構造W’は選択された材料の比較的厚い板の
形状であっても良く、該板は、コールター技術として公知なように、所定の寸法
の管10’により接続される実質的に円錐形凹部を有する。
【0036】 検知構造W’は、意図された管の長さLに適切な厚みの及び管10’の意図さ
れた直径Dの約3倍の最小外径Dwの、選択された電気的な導電性材料の板とし
て形成されることが好ましい。検知構造の仕上げされた厚みLは、仕上げられた
管10’の直径Dの0.7から3倍までの範囲にあることが好ましく、外径Dw
は、便利な取り扱いを可能にするのに十分であり、例えば1.5mmから4mm
まで等である。板は、貫通孔を形成するために適切な場所で貫通されることが好
ましく、貫通孔は管10’を形成する流体力学的に滑らかな壁30’を形成する
ように適切に仕上げられる。管10’が検知構造W’を介して円形断面の垂直な
円筒状の管を形成する連続壁30’を具備すること、即ち、壁30’は開口壁で
あり管断面は軸に沿って一定であることが好ましい。板はその後、例えばL=D
等の所定の厚みに仕上げられ、電気化学的核形成地点として作用する可能性のあ
る表面の傷を除去するために、電気化学的技術において既知のように、電気研磨
されること(electropolished)が好ましい。幾つかの材料を具
備する検知構造W’は、例えば電気化学的技術においてやはり既知なように、防
錆処理又は電解エッチング等の特定の表面処理により利益を得ても良い。
【0037】 図3の管10’は従って、厚みLの均質な導電性板W’を介して連続の流体力
学的に滑らかな壁30’により形成されおり、管10’は従って、該非絶縁性導
電性材料形成構造W’により円周で境界が決められており、壁30’に沿う軸対
称な抵抗は媒体Mの抵抗より小さい。構造W’は、管10’を囲む導電性材料を
適当に具備する種々の実施の形態で実現されても良い。明白なようにその様な構
造W’は、図2の装置における検知構造W’として使用するための条件のうち必
要なものだけを満足するが、しかし十分ではない。
【0038】 図2の粒子通過管10’により生成された信号パルスの特性は、電極15と1
6間の励磁電流により懸濁媒体Mに確立された作動する電場及び管10’を介し
て粒子を運ぶ懸濁媒体Mにより確立された流体力学的場の両者との粒子の複雑な
相互作用により生じる。流体力学的通過の場(through−field)及
び図3の管10’の電場の両者の分布は、オリフィス直径D及び管10’の軸方
向の長さLにより基準化されており(scales)、更にコールター技術とし
て既知なように、2つの場は管の輪郭を描くオリフィス33と34により形作ら
れても良い。円滑な連続的管10’の流体力学的特性は、同等の幾何学形状で寸
法の従来のコールター管のそれと同一であるが、管10’の付近の稼動する電場
は、コールター管に関連する電場より、発生及び分布の両者においてより複雑で
ある。
【0039】 図2の装置のオペレーションにおいて検知構造W’は、液体媒体M内に浸漬さ
れており、電源17により電極15と16間でそこに確立された電場に接続する
。検知構造W’はそれにより、独立のポテンシャルを帯び、順にそれ自身に近い
等ポテンシャルを媒体M内に重ねる(superimpose)。結局更に図1
のコールター管10とは逆に、図2の管10’の付近の結果的な電場は、管オリ
フィスから距離0.5D外側の位置に関して実質的に均質である。再度図3を参
照すると電場の等ポテンシャルは、軸対称で且つ2つのタイプである。検知構造
W’に最も接近する等ポテンシャル31と32は、近位及び電気ポテンシャルに
おいて共に、検知構造に平行であり、壁30’に近い管10’を介して伸張して
おり、その一方で近位及び電気ポテンシャル(例えば、35と36)においてよ
り遠隔のこれらのものは、管オリフィス33と34に向かって単に屈折する。2
つの等ポテンシャル形状は、お互いに接近して(asymptotes)37と
38に沿って共通の等ポテンシャルを形成し、後者はその中点において管軸と5
4.2度の角度でお互いに交差する。コールター管とは逆に検知構造W’の幾何
学的管内の電場は、管10’のL/D比に関係なく均質ではない。更に図3の管
10’付近の等ポテンシャルの凹形状は、そのオリフィスから外側に伸張するコ
ールター管の公知の半楕円形の等ポテンシャルと顕著に対比する。しかし検知構
造W’の付近の作動する電場は、図3に示す電場ではないが、しかし周囲の液体
媒体Mとのノンスケールな中間期の相互作用により修正されるようなその場は、
管10’を介して粒子を運ぶ。
【0040】 従来技術の前記の検討で分かるように、イオン性の種を具備する液体媒体に浸
漬された電極は媒体と電気化学的に相互作用する。検知構造W’は電極ではない
が、液体媒体M内の浸漬により電源17により該電極間に確立された電場内のそ
れぞれの電極15と16のそれらの間の中間のポテンシャルを、それは強制的に
保持させられる。電極15と16間の非常に低い電流密度において、検知構造W
’近くの電流の流れの線は、電場の等ポテンシャルに垂直であり、検知構造W’
に具備される導電性材料は、室6Aと6B内の媒体Mの部分のイオン間で電子を
交換する。主な導電性通路は従って、検知構造W’の本体を介する金属の導電性
により、管10’を介する電解質の導電性による実体のない第2の通路に平行で
あり、そして電源17により電極15と16を経由して供給された電流のほとん
どは従って、管10’をバイパスする。結果的に管10’を通過する粒子は、信
号パルスを生成せず、前述の等ポテンシャルを維持することに加えて、検知構造
W’は、少なくとも一部分の分極層及び過剰電圧を発達させる。
【0041】 分極層の空間的形態は、局部的電流密度に依存しており、従って分極層は、電
場傾斜が最大である管オリフィスの周りに選択的に発達する。媒体M内の電流密
度の増大により分極層は、空間的範囲及び厚みにおいて増加し、過剰電流はイン
ターフェース静電容量電荷として非直線的に増加する。より高い電流密度におい
て過剰電流は、局部的電場傾斜により決定されるように分極層によりカバーされ
る導電性材料のより大きな区域を介して、管10’が電流導電性の主な通路にな
り更に粒子通過管10’が信号パルスを生成開始し得るまで、追加の電子の輸送
を増加的に禁止する。この状態において非絶縁性導電性材料形成検知構造W’は
、分極層により媒体Mから少なくとも部分的に絶縁されており、それ(分極層)
の空間的形態は、局部的電流密度により決定される。結局作動する電場の有効な
分布は、図3に示されるものからかなり修正されても良く、特に誘電体粒子に関
して高電流密度において管10’は、電源17により供給された電流のかなりの
範囲にわたって従来のコールター管と同様に作用しても良い。検知構造W’のこ
れらの作動上の特性は、図1の装置のコールターウェファーWのそれらに対して
非常に顕著に相違する。コールター装置において全ての電流は、電極15と16
間の電流レベルに関係なく管10を通り矛盾なく通過し、電流依存分極層及び過
剰電圧は存在しない。
【0042】 更にインターフェース層内のイオンの種の分布は、局部ポテンシャル傾斜の極
性により決定されており、従って媒体Mを具備するカチオン及びアニオンの両者
は管10’の付近に傾斜を形成しても良い。従ってインターフェース層の静電容
量はまた、該カチオン及びアニオンの異なる運動性により、粒子の通過に対する
位置に依存する動的な応答を表示しても良い。作動する場の分布及びインターフ
ェース層の局部静電容量の両者、及びそれによる管10’を通る粒子の通過によ
り生成される信号パルスの特性は、特定の検知構造W’及びそれが作動する電気
化学的な条件に依存する。これらの特性はまた、媒体Mが管10’を介して粒子
を運ぶので、媒体Mの流れにより影響されても良い。
【0043】 与えられた温度において管10’の近く及びそれの中の作動する電場は従って
、液体媒体Mを有する検知構造W’に具備される導電性材料の相互作用により決
定され、従って特定の導電性材料の特性、そこを通る管10’の寸法、特定の媒
体Mの化学的構成、及び検知構造W’の付近でそれ内の電流密度に依存する。特
定の媒体M及び管10’を囲む特定の材料により構成される与えられた電気化学
的装置(システム)関して、与えられた流量で粒子通過管10’により生成され
る信号パルスは、管の付近の電流密度の分布に依存する。中間期の効果は、管の
幾何学形状により基準化され(scale)ず、小径Dの管のパルス特性にそれ
らの最も顕著な効果を発揮する。結局、特定の導電性材料を適切に具備する検知
構造W’の実施の形態は、それらが異なる導電性材料又は管寸法を具備する対応
する実施の形態と構造的に同様である場合でさえも、そこの粒子通過管10’に
応答することを失敗するであろう。該区切られた管領域を形成する材料は従って
、特定の液体媒体Mとの相互作用により、管10’の近く及び中の作動する電場
を形成するように選択され、それにより図2の装置は粒子通過管10’に応答す
る。電極15と16間の最大電流は、特定の媒体M内の特定の導電性材料の逆転
可能なポテンシャルにより制限されており、電流密度が検知構造W’をこのポテ
ンシャルに到達させるのに十分である場合に、電解(electrolysis
)が発生し、結果生じる過度のノイズが粒子検知を制限する。この特性は、電極
電流をコールター管のそれより実質的に低いレベルに制限し、従って検知構造W
’により生成された信号パルスの最大振幅は、コールター装置に関するよりも小
さな振幅オーダーの付近にある。
【0044】 新規な粒子検知構造W’により示される材料依存の尾を引く(trailin
g)パルスエッジは、粒子が流量制限されたプロセスで管10’内の電気化学的
条件と相互作用することを暗示する。1つの可能性は、管10’の出口オリフィ
スにおけるドーナッツ形の(toroidal)再循環フローパターンがイオン
層の空間的形態に直接的に影響することである。第2の可能性は、粒子が流出す
る管のオリフィスにおいてイオンの運動により該層の再充電が速度制限される状
態で、粒子の通路が管の付近のインターフェース層の静電容量を低入力インピー
ダンス増幅器19を経由して吐出するように作用することである。等式3を参照
すると、同じ幾何学形状で寸法であるが実質的に異なる導電性を有する材料によ
り形成される粒子は従って、検知構造W’内の特定の導電性材料、特定の液体媒
体M、及び電源17により供給される電流に依存して、振幅、形状、又は振幅と
形状の両者において異なる信号パルスを出力しても良い。もしイオンの種が、著
しく異なる運動性を有する場合には、パルスの運動性は、粒子が負の電荷(ch
arge)輸送の方向で(又はに向って)管を通過するかどうかに依存しても良
い。従って図2の検知構造W’を囲む作動する場は、図1のコールターウェファ
ーWを囲むものとは基本的に異なる。
【0045】 表1にリストされた10の構造W’は、図2の装置における使用に関して評価
された。これらの構造は、注記の出願第08/887,588号との関係におい
て現場訂正された要素として製作されており、適用可能であり、独立した粒子検
知構造としての機能をテストされた。表1の最初の9のエントリ(項目)は、本
実施の形態に従っており、即ちそれらは非絶縁性の導電性の均質な固体材料の板
のみを具備する。表1は、有用な材料、寸法又は媒体Mに関して限定されるよう
には意図されない。
【0046】 各構造W’は、製造者の指示に従い二部分性市販エポキシ接着剤により従来の
孔チューブに取り付けられた。修正された孔チューブは、前述の米国特許第2,
985,830号に従い、前述の米国特許第3,259,842号に従う装置、
即ち標準の白金電極を装備するモデルZMコールターカウンタシステム(装置)
、において、従来の孔チューブに代用された。従来の流量は、前述の米国特許第
2,869,078号に従う標準の液体処理装置により確立された。各構造W’
に関して電極15と16間の電圧−電流の関係は、電源17により供給される定
電流を漸増する一方で、高インピーダンスの電圧計による電極電圧の監視により
決定された。従来の誘電体のコールターウェファー用の構造W’の代用を除いて
全ての装置は従来のものであった。同時に温度が、サンプルビーカーに設置され
た温度計又は管チューブに固定された温度センサの何れかにより監視された。観
測された温度は22度Cと25度Cの間にあった。
【0047】 表1では、材料、管直径Dと長さL、板の外径Dw及び実験の検知構造W’の
特性が図2の装置でテストされた。等張性食塩水が基本的テストにおいて媒体M
として使用された。「パルス」コラムにおいてdは、単位が10-3mmのラテッ
クステスト粒子の直径である。「電流」コラムは、粒子が検知された電極電流の
範囲を示しており、その一方で「ガッシング(Gassing)」コラムは管内
の電解が過度のノイズを介して明白になる概略の電極電流を示す。比較により同
様な寸法(D=0.050mm、L=0.060mm)のコールター管は、管内
のジュール沸騰が顕著になる前に、1.500マイクロアンペア又はそれ以上の
電極電流により使用されても良い。
【0048】
【表1】
【0049】 第1の例示の実施の形態(表1のA)において検知構造W’は、外径2.5m
mで厚み0.100mmの白金製板により構成されており、そこでは直径0.0
56mmの円筒状の貫通孔がコールターウェファーの製作技術において既知なよ
うに形成された。電源17により供給された電流及び励磁電極15と16間の電
圧の間の関係は図4の「白金」のラベルのデータ曲線により示される。表1に示
されるように200マイクロアンペアの電極電流における電解は、管において明
確になる。
【0050】 第2の例示の実施の形態(表1のB)において検知構造W’は、外径3.0m
mのタングステン製板により構成されており、そこでは直径0.100mmの円
筒状の貫通孔がコールターウェファーの製作技術において既知なように形成され
た。タングステン板は両側を研磨されて、0.061mmの厚みに仕上げられた
。励磁電極15と16において計測された電流−電圧の関係は図4の「タングス
テン」のラベルのデータ曲線により示される。電極電流に関して1000マイク
ロアンペアまで電解は明確ではなかった。
【0051】 表1にリストされる別の構造W’に関して励磁電極15と16において計測さ
れた電流−電圧(I−V)の特性は、同様であり、白金及びニッケル(図4のそ
れぞれのデータ曲線「白金」と「ニッケル」)により製作された構造W’のため
のものにより括弧で囲まれた。図4のデータは、表1にリストされた構造W’に
より実験で示された作動の範囲を示す。図4のデータは電極における分極効果に
関して訂正されていない、即ち媒体Mにおける電極15と16の過剰電圧により
計測された電極電圧に対して電流依存性の寄与又はオフセット(偏り)がある。
【0052】 直径約0.010mmで等張性食塩水に懸濁するラテックス粒子は、構造W’
がそれらの管10’を通る粒子の通過において体積に関係する信号パルスを生成
するかどうかを決定するために使用された。流速は0.7m/secと8m/s
ecの間の範囲にあった。前記の例示の実施の形態(表1のAとB)の両者は、
これらの顕著な方法における同様なコールター管により形成されたものとは異な
るきれいなベル形状のパルスを生成した。
【0053】 パルス振幅はより小さく、比較可能な励磁電流におけるコールター管で生成さ
れた同じ粒子の振幅の70%より一般的に小さい。最小の検知可能な粒子は、比
較可能な管に関してそれ自身の直径Dの約2%の直径を有する粒子を検知する、
コールター管より大きい。該例示の実施の形態に関して粒子は、0.006mm
と0.007mm、即ちそれぞれの管直径の約12%(表1のA)と7%(表1
のB)、の間の粒子直径に関して検知可能になる。白金の実施の形態の比較的の
感度の悪さは、電解による過度のノイズが有害になる前に、使用可能な小さな最
大電流(約200マイクロアンペア)に部分的に起因する。しかし増大されたパ
ルス振幅により、パルス高さの分布は、モデルC256 Channelyze
rを有する従来の方法による2つの例示の実施の形態から求めることが出来る。
【0054】 M形状のパルスは2つの例示の実施の形態の何れかについて観察されなかった
、そしてモデルZMコールターカウンタからのパルスデータがモデルC256C
hannelyzerに接続される場合に、未編集のパルス高さの棒グラフは実
質的に高い側の非対称度を示さない。これは、粒子が管壁近くの電場における高
い傾斜を介する軌道において管を通過する場合にM形状パルスが発生する、コー
ルター管と対比する状態にある。従って図3の等ポテンシャル31と32により
暗示されたように、管10’近くでそれを介する作動する場は、コールター管の
ための出口より管オリフィスにおける実質的により小さい場の傾斜を含む。回帰
的粒子からのパルスが、もし存在するならば、それはノイズの中で失われる。
【0055】 2つの例示の検知構造W’からの信号パルスの先端縁部の上昇時間は、お互い
の両方及びコールター管により与えられるものと同様であるが、しかし両者から
の尾を引くパルス縁部の降下時間は、コールター管により与えられるものより実
質的により遅い。更にタングステンから製作された検知構造W’(表1のB)に
より与えられるパルスの尾を引く縁部の降下時間は、白金から製作された検知構
造W’(表1のA)により与えられるパルスより実質的に遅い。これらの相違は
、パルス高さの与えられた部分において得られるパルス幅の棒グラフ上での証明
を可能にするのに十分である。
【0056】 表1の最後のエントリ(項目)の例外により別の構造W’は、2つの例示の実
施の形態と同様には機能しない。炭化チタン(表1のTiC)から製作された検
知構造W’は、2つの例示の実施の形態からのものに類似のパルスを生じるが、
より小さな振幅であり、電解の発生による励磁電流に設置された低い限界は、パ
ルスを管ノイズから引き出すことを困難にする。炭化タングステン(表1のWC
1からWC5)から製作された構造W’のシークエンス(手順)は、悪い粒子応
答が幾何学的な倍率変更(スケーリング)を介して改善可能かどうかを理解する
ためにテストされた、小さなパルスが生成されたが、最小の検知可能な粒子の直
径は、管直径Dの約25%だけであった。パルスは、電解が開始した低い電流レ
ベルによりニッケル(表1のNi)で製作された構造W’に関して検知可能では
なかった。
【0057】 表1にリストされたBを除く全ての構造W’はまた、白金(A)とチタン(T
iC)から製作されたものの性能に幾らかの改善がなされた状態で、4%の食塩
水でテストされた。これらの後者に関してそれぞれの励磁電流は、電解による過
度のノイズが有害になる前に、500マイクロアンペアと200マイクロアンペ
アまで増大可能であった。このより導電性の媒体Mにおいて、0.004mmと
0.010mmの概略の直径を有する粒子は、それぞれの検知構造により検知可
能であった。
【0058】 検知構造の実施の形態2 検知構造W’は、1つの材料から形成されても良く、第2の材料の導電性被覆
又はメッキを具備しており、それにより個別の材料では得ることが出来ない材料
特性の組み合わせを提供する。例えば金属合金の比較的な柔らかさにより、前述
の白金検知構造W’は、目詰まりした管を清掃する際に損傷される可能性がある
。白金合金の電気的特性を有する変形に対する改善された抵抗力を組み込んだ検
知構造W’が望まれており、図2の装置の別の用途は、材料特性の別の組み合わ
せを提供する検知構造W’から利益を受けても良い。一般的に導電性材料は、検
知構造の実施の形態1として選択されても良く、結果生じる検知構造W’は、前
記の一般的な説明の範囲内で任意の特定の詳細を示しても良い。
【0059】 図5を参照すると、本実施の形態に従う検知構造W’は、所定の物理的特性を
提供していて所定の幾何学形状を形成するような形状の第2の材料の基部41上
の適切な導電性材料の外装材(クラッディング)、被覆、又はメッキ層40を具
備する。検知構造W’の幾何学形状は、機能にとってクリティカルではなく、更
に用途に都合良いように選択されても良い。検知構造W’の管10’は、選択さ
れた基部材料の板内の流体力学的に滑らかな円形の貫通孔として形成されること
が好ましく、該貫通孔の少なくとも一つの壁はその後、それが囲む媒体Mの抵抗
より小さい抵抗を有する管壁30’を形成するために十分な導電性の層40で外
装されるか、被覆されるか又はメッキされる。基部41は誘電体材料により製作
されており、導電性層40を形成するように使用される材料は化学的に純粋であ
ることが好ましく、それにより導電性層40内のピンホール及び不純性による電
気化学的核形成部位は回避される。導電性層40は、外装、被覆又はメッキ技術
において既知の任意の適切な方法により形成されても良く、連続で且つ欠陥がな
いことが好ましい。導電性層40は、図3に示すような電場分布を実質的に形成
するために、即ち貫通孔の縁部から外側に約3つの管の直径Dに等しい最小の距
離のために、貫通孔から十分に離れた基部41の面上で外側に伸張することが好
ましい。導電性層40は、基部41の表面上に均一な厚みである必要はなく、更
に幾つかの用途に関して該層の厚みがそれの明確な抵抗の変化を形成するように
選択的に制御することが好都合であっても良い。本発明の幾つかの利点は、もし
導電性層40が該貫通孔の面に制限される場合に、得られても良い。
【0060】 図5の管10’は従って、均質な金属材料40により外装されるか、メッキさ
れるか又は被覆される連続の流体力学的に滑らかな壁30’により形成されてお
り、管10’は従って、該非絶縁性導電性材料40により周囲で接着されており
、壁30’に沿う軸対称な抵抗は媒体Mの抵抗より小さい。非絶縁性導電性材料
40は、3つの管直径の最小の半径方向の距離に対して囲む面の区域を含むため
に管10’を具備する基部の隣接する表面上の管10’から外側に連続的に伸張
することが好ましい。
【0061】 本実施の形態に従う図解の検知構造W’(表1のJ)は、直径0.100mm
の管を有する従来のコールターウェファー41から形成されて、ウェファーは外
径3.6mmのルビーの板として製作されていて、厚みで0.050mm研磨さ
れた。中央の管は、ガラスに電極を適用するように使用される市販の白金ペイン
トにより充填されていて、ペイントは製造者の指導に従い硬化された(cure
d)。ルビー板全体はその後、白金ペイントが塗布され、ペイントは硬化された
。新しい中央の管はその後、最初の管を充填する白金の芯内に形成されて、コー
ルター技術として知られるように、0.050mmの直径に仕上げられた。結局
約0.025mmの厚みの導電性白金のクラッディング層40は、最初の管の壁
上に残された。クラッドルビー板の両面はその後、滑らかになり最終厚み0.0
66mmまで研磨されたので、各面は約0.008mm厚みの白金層40により
外装された。仕上げられた検知構造はその後、製造者の指導に従い使用される市
販の二部分性エポキシ接着剤により従来の管チューブに固定された。
【0062】 図2の装置でテストされる場合には、検知構造W’のこの実施の形態は、検知
可能な信号パルスが0.0099mmの直径のラテックス粒子に関して得られた
前に、少しより高い電流が必要であった以外は、固体白金(表1のA)から製作
された前の実施の形態に関するものと実質的に同一の結果を与えた。ここではル
ビーが誘電体基部として使用されたが、サファイア、酸化珪素、又はガラス等の
別の誘電体材料がまた使用されても良く、同様に種々のセラミックでも良い。よ
り好適ではないが、基部はチタンカーバイド等の導電性材料により製作されても
良い。同様に白金以外のクラッディング材料が、新規な装置の幾つかの用途にお
いて必要であったり又は好都合であっても良い。
【0063】 構造W’のI−V特性は一般的に対数関数的であるが、その管を通過する粒子
により生成される電流変化の範囲にわたって漸増する抵抗は直線関数的である。
結局種々の寸法及び導電性材料により製作された図3に、及び図5に従う新規な
検知構造W’は、図2の装置で使用された場合に、誘電体粒子の寸法決めを可能
にする。
【0064】 しかし検知構造W’の機能的振る舞いは、コールター管のそれとは、顕著な方
法において全く異なる。表1で指摘されるように、等張性食塩水において白金の
検知構造W’(表1のAとJ)は、約20と200マイクロアンペアの間の有益
な電流範囲上でパルスを発生しており、比較すると、タングステンの実施の形態
(表1のB)は、約250マイクロアンペアから上の電流範囲において有益なパ
ルスを発生する。図4のそれぞれのデータ曲線により図示されるように、白金の
実施の形態は、I−V特性の膝の下の非直線的部分において作動しており、それ
に対してタングステンの実施の形態は該膝の上の直線的部分において作動する。
検知構造W’に関する漸増する抵抗は、図4のそれぞれのデータ曲線の傾斜とし
て計算されても良く、白金の実施の形態に関しては、特性曲線の有効領域におい
て16,000オームから20,000オームの範囲にある。タングステンの実
施の形態に関する同様な計算は、パルスデータが採取された電流範囲において約
11,200オームの直線的抵抗を与える。
【0065】 幾何学的管10’内の液柱の電気抵抗は、等式1により与えられており、媒体
M等の等張性食塩水に関するそれは、検知構造W’の管に関して表1のA,B,
及びJそれぞれについて約24,930オーム、4,770オーム、及び20,
640オームである。分かっているように、コールター管の計測された抵抗は、
これの幾何学的値より実質的に大きく、更に等式2を経由する実際の計測に対し
て近似的に相関する。表1のA,B,及びJの検知構造W’の管の寸法を有する
コールター管に関して、32,430オーム、8,970オーム、及び29,0
40オームの管の抵抗がそれぞれ予想されるであろう。白金の実施の形態の管の
明確な抵抗(16,000から20,000オームまで)は、管の液柱の抵抗(
AとJに関してそれぞれ25,000オーム及び20,640オーム)より小さ
いが、それに対してタングステンの実施の形態の抵抗(11,200オーム)は
、同じ寸法のコールター管に関するもの(8,970オーム)より大きい。もし
等式2の下にある検討が後者の実施の形態の計測抵抗に適用される場合に、均一
な円筒状の抵抗は、コールター管に関する0.5374Dに比較して、計測抵抗
に関する量に0.8226Dの追加の長さを必要とする。これらの観測に関する
可能な説明は、電極15と16の間の電流の少なくとも一部分が、管を介する電
解質の導電性による通過よりむしろ白金の実施の形態の本体を介して金属的に導
電されるというものである。逆に、タングステンの実施の形態の管の明確な抵抗
が、比較可能なコールター管の抵抗を越えるという事実は、金属製導電性が発生
しないだけではなく、管を介しての電解質導電性も抑制されることを示している
。結局、作動する電場は、2つの例示の実施の形態(表1のAとB)に関して実
質的に異なっても良く、白金の実施の形態に関しては図3のものに幾分似ており
、タングステンの実施の形態に関しては、コールター管に関するものにあるいは
より似ている。
【0066】 コールター装置に関して、電極15と16間のインピーダンスに対する管の寄
与は、管を介する制限されたオームの導電性の抵抗において生じるので、新規な
管において管10’による寄与は、検知構造W’の表面における分極層の電荷交
換抵抗及び容量の平行な組み合わせを具備する。粒子の通過に対する観測された
応答は従って、管10’を介するオームの導電性だけではなく、電荷交換抵抗、
分極層の容量及び過剰電圧による寄与に依存しており、それらの全ては材料、電
解質及び場の分布に依存する。加えて該表面からイオンを離れるように移動する
ために必要な拡散は、流れる媒体M内のカチオン及びアニオンのイオン運動性に
依存しており、従ってイオン運動による有効な直列のインピーダンスを付加する
。これらの影響は、検知構造W’の各表面において発生し、従って室6Aと6B
で異なっても良く、電極15と16において計測される全体のインピーダンスに
対するそれぞれの寄与において結果的な相違を有する。その様な影響が、空間的
形状又はイオン分布の何れかにおいて、管10’の中心点の周囲で対称であると
いう理由はなく、これらの両パラメータは、管を介する懸濁の流れ及び電流の両
者の方向及び振幅に依存すると予想される。パルスの上下する時間における観測
された材料依存の相違は、コールター管に見られるインピーダンスに存在しない
管10’のインピーダンスにおける相互作用的な構成要素を提供する検知構造W
’に一致する。
【0067】 実験的装置において電極15と16は、未処理の白金により形成された。しか
し電気化学技術における電極として使用される任意の材料は、図2の装置の特定
の用途において有用である得るし、更に電極材料は、媒体M内の電極の中間期プ
ロセスから電極15と16間のリアクタンスの寄与が最小にされるように、選択
されることが好ましい。従って、もし安定な中間期薬品がまた提供された場合に
は、比較的非分極可能な材料の使用、又は白金被覆(platinizatio
n)又は電解質エッチング等の、増加された有効電極表面区域において生じる表
面処理は、非処理白金の使用に好適であろう。例えば、等張性食塩水が媒体Mと
して使用される場合には、電解的に食刻(エッチング)されたアルミニウムによ
り製作された電極15と16は、より反復可能なパルス幅決定を提供可能であり
、それに対してインジウムにより製作され食刻されたものは、電極間で計測され
るインピーダンスに対する全体的な電極の寄与を減少しても良い。新規な装置の
幾つかの用途は、電極材料又は表面処理において賢明な不一致(mismatc
h)から利益を得ても良い。
【0068】 電極15と16間で計測されるような検知構造W’の材料のインピーダンス表
現に関する前出のコメントは、基本的に管10’を通過する粒子の材料にも同様
に適用する。しかしその様な粒子の影響は、検知構造W’に関して見られるもの
より下の振幅の数オーダーであり、更に図2の装置が粒子特性の新規な方法の証
明を可能にする一方で、それはまた検知構造W’付近の改善された温度制御のた
めの必要性を証明する。例えば図4のデータは、約3度Cの環境温度において変
化させられたが、電極電流及び電圧間の予想される対数的な関係から逸脱するこ
とを示す。等張性食塩水の抵抗は、温度変化の約2%度Cの温度係数を有するこ
とが知られており、中間層の化学的性質の別の形態は、同様な温度感度を証明す
る。そこから粒子懸濁が水中の砕かれた氷を含むバス(容器)により引き抜かれ
た容器を囲むことにより、4%食塩水内の検知構造W’のI−V特性が予想され
る対数的な関係に非常に適合し、更に粒子パルスデータの分散は実質的に減少可
能であったことが分かった。図2の装置の最適な性能に関して、検知構造W’を
囲む液体媒体Mの温度は調整されることが好ましく、幾つかの用途は、例えば室
6Aと6Bの該検知構造の各面上及びそこに含まれる媒体Mの部分上の温度にお
ける個別の制御により利益を得ても良い。(明確に図解するために、その様な温
度制御の従来手段は図2には示されない。)
【0069】 実験装置において電源17は、極性の逆転する直流を供給し、検知回路18は
、励磁電流及び粒子通過管10’により引き起こされた電極15と16間のイン
ピーダンスの変化の積に良く対応した。従って生じるパルスに対する相互作用の
寄与の計算は、例えば上下動時間等の、パルスの動的特性のタイムドメイン(時
間支配)の計測に依存しなければならない。電源17は、適切な周波数の少なく
とも一つの交流の構成要素を具備する励磁電流を供給するように形成されること
が好ましく、更に検知回路18は、電極15と16において計測される電流と電
圧間の束の間の(temporal)関係に即ちその間の位相(phase)の
関係に良く対応することが好ましい。その様な用途に関して、適切な周波数は、
2〜300Hz以下のものであることが好ましいので、分極の影響は無視される
。特定の検知構造W’と媒体M間の相互作用を特徴づけることの補助又は粒子懸
濁を更に特徴づける方法の何れかとして、電源17が、2,3Hzから例えば2
kHzまで該交流の構成要素の周波数をスウィープ(掃か)させることが望まれ
ても良い。その様な装置の幾つかの用途において、非正弦波形を有する交流の構
成要素を使用することが望まれても良い。
【0070】 コールター管の限界に対する対応において開発された向上技術は、新規な粒子
特徴化装置の幾つかの用途において有効であっても良い。特に、同時発生(co
incidene)粒子(図2の25)において発生する人工パルスに応答する
パルス発信回路は実質的な価値を有するものであっても良い。装置実施の形態1
の装置により得られる低いパルス信号対ノイズ比は、回帰的(recursin
g)粒子が顕著な異質の(extrataneous)パルスの妨害(inte
rference)を発生可能にせず、更に回帰的粒子において発生する人工パ
ルスに応答するパルス発信回路24と同様に、入り口12を経由する粒子のない
スウィープフローもまた実際の利益を提供しない。異常なM形状のパルスが実験
作業において観測されなかったので、図2のフローディレクタ9を介する流体力
学的懸濁の噴射の使用は好都合であっても良いことはあまり明確ではない。
【0071】 しかし既知であったように、検知構造W’の少なくとも一部分を囲む分極層の
機能的特性が、媒体Mとのそこでの導電性材料の動的相互作用及び更にその様な
検知構造の付近におけるイオンの動きの運動に依存する。結局、図2の管10’
を介する粒子懸濁の流れは、中間期層のイオンの拡散における対流及び熱の影響
を経由し、パルス特性の整合性の結果的な損失と共に、イオンの分布及び集中に
重要な影響を与えても良い。従って用途によっては、選択された温度において液
体媒体Mのシースフローを入り口8を介して導入すること及び粒子懸濁をディレ
クタ9を経由してクロスフローとして流体力学的に噴射することにより、管10
’内及び付近の制御された作動状態を提供することは利点があっても良い。別の
用途では、粒子が管10’の壁30’に最も近いシースフローにおいて運び去ら
れるように入り口8を介して粒子懸濁を噴射すること、及びフローディレクタ9
を介する粒子のない液体コアフローを形成することから利益を得ても良い。特徴
づけられるべき粒子が媒体M内に懸濁することが好ましい一方で、懸濁していて
且つ粒子のない媒体が、化学的組成において互換性があり、同一ではないことだ
けが必要である。従って、後者の実施の形態において、粒子の電気抵抗に比較可
能な電気抵抗を有する粒子のない液体を提供することが好都合であっても良く、
それにより粒子特性に対する感度が向上されても良い。更に別の用途において、
異なる温度において粒子懸濁を提供することに利益があっても良い。結局図2の
装置において、粒子と、粒子検知構造W’と、電極15と、電極16の各々は、
異なる電気化学的又は熱的環境を具備することがあっても良い。
【0072】 検知構造の実施の形態3 前の実施の形態に従う検知構造W’は、個別の材料の物理的幾何学形状の結果
として管10’に沿って低い抵抗の特徴のある軸対称な区切られた領域を具備す
るが、合成構造はまた、特徴のある抵抗領域を提供しても良い。参照文献の出願
番号08/887,588号において、コールター体積計測管の付近の場を補正
するための方法について開示されており、該方法の1つはその高い傾斜領域を介
する軌道において管を通過する粒子の数を減少する。場補正方法は、粒子検知管
の長さに沿った異なる電気抵抗領域の形成に依存して、その管の流体的長さに依
存しない管の検知領域を形成しており、従って流体長さ内の所定の位置において
検知領域の設置を可能にする。図2の装置の幾つかの用途に関して、新規な場補
正構造が、フローディレクタ9を介する流体力学的に注目される懸濁の流れを必
要としないで許容可能な性能を可能にしても良い。
【0073】 図6Aと6Bを参照すると、検知構造50が形成される固体材料の電気抵抗は
、最も広義の意味において、管Cの軸に沿う実質的に軸対称の状態で変化させら
れる。特別には管Cを囲む固体材料の電気抵抗は、管Cの軸を含む検知構造50
の任意の長手方向の部分に、より大きな電気抵抗の遠位領域(52と53)に対
して2つのその軸方向に対向する境界に滑らかに隣接する高い電気抵抗の軸対称
で区切られた中央領域(W’)を効果的に具備させるように選定されることが好
ましい。軸対称な抵抗のその様な軸方向の傾斜は、適当で等しくない(しかし実
質的に均一な)別個の抵抗を有する個別の分離した要素の複合的な単一の構造へ
の機械的な組み立て及び結合を介して形成されても良い。例えば導電性領域が、
検知構造の実施の形態1において記述されたように選定された材料を具備しても
良く、前述の一般的な記述の範囲内で任意の特定の詳細を示しても良い。遠位の
領域は、特定の液体媒体Mの電気抵抗に実質的に等しい電気抵抗を有するように
製作されることが好ましく、例えばIsoton II,61.4Ohm・cm
等の粒子の特徴づけにおいて使用されることが望まれる。従って単一の検知構造
は、粒子検知管の全体長さにわたり、粒子懸濁媒体の電気抵抗に等しいか又はよ
り小さい電気抵抗を有する材料を具備する。幾つかの用途において、該構造が全
体的又は部分的に、例えば同じ例78に関して等の、媒体の相対誘電体係数に実
質的に等しい相対誘電体係数を有することが望まれても良い。
【0074】 基本的に検知構造50は、検知構造W’及び隣接する遠位要素52と53を具
備しており、その要素52と53内の貫通孔は、管Cを形成するために構造W’
内の管10’のオリフィス33と34に滑らかに整列する。しかし管Cが、その
長さを通して流体的に隣接しており流体力学的に円滑であることが最も重要であ
り、更に個別の要素が、管Cの形成及び完成の前に複合的構造に一体に製作され
ることが好ましい。従って検知構造W’を製作するためにな選択された導電性材
料の板は、所定の厚みLに仕上げられることが好ましい。遠位要素52と53は
、所定の抵抗と、意図される粒子検知管の直径の少なくとも数倍の直径と、所定
のそれぞれの仕上げられた厚みL1とL2に対して適当な厚みとを有するような
板として形成されることが好ましい。該遠位要素は、例えば将来の検知構造W’
を構成する材料の粉末で適切に充填された導電性エポキシの使用を経由して、単
一の構造50を形成するために検知構造W’に適切に固定される。構造50は、
コールター技術において既知であるように、所定の管直径にその後仕上げられる
小さな貫通孔により貫通される。管Cの軸は、そこを通る流れの意図される方向
に一致しており、検知構造50の方向に一致するように製作されることが好まし
い。遠位要素52と53の外面はその後、コールター技術で既知なように仕上げ
られて、管Cの壁に沿って所定の長さL1とL2を形成する。
【0075】 図6Aと6Bの管Cは従って、構造50を介する連続的な流体力学的に滑らか
な壁により形成されており、該壁は遠位要素52を通る壁部分58と、検知構造
W’を通る管10’と、遠位要素53を通る壁部分58とを具備する。結局管1
0’は、媒体Mに等しいか又はそれより小さい抵抗を有する絶縁されない導電性
材料により円周方向で区切られており、管Cの円滑に連続的な壁は、管の軸に沿
って所定の状態で効果的に変化する様に形成される軸対称な電気抵抗を有するよ
うに製作される。遠位の領域52と53の電気抵抗を媒体Mの電気抵抗に実質的
に同じものにこの様にすることにより、管C内及び付近の電場の分布は、遠位の
領域の存在により実質的に影響されず、管の好感度区域は、流体的長さ(L1+
L+L2)の範囲内で望まれるように設置されても良い。結局遠位の領域52と
53は、検知構造W’を囲む電場が関係する限り、即ち導電性材料を囲む電場の
分布が実質的に図3に示されるようなものである限り、液体媒体Mから識別可能
ではないように製作されており、管Cの電気的長さは従って、その流体的長さか
ら切り離される。
【0076】 加えて管部分10’を介すること除いて、傾斜を有する電場の領域は、媒体M
内のイオンにとって許容可能ではなく、中間層の分極層及び従ってその電気容量
の空間的範囲を制限する。この関係で、検知構造50は、導電性メッキ又は被覆
が管10’の壁30’のみに適用される検知構造の実施の形態2で開示される検
知構造W’に機能的に類似する。しかし検知構造50は、クリティカルパラメー
タのより良好な制御を提供する方法により形成可能である。
【0077】 検知構造50は、図2の検知構造W’に直接代用されても良い。新規な検知構
造50の種々の形の幾つかの利点は、もし構造52又は53のいずれかが削除さ
れた場合にも、得られて良い。評価されるように、その様な削除は、要素が削除
された管部分10’のそれぞれのオリフィスにおいて分極層及び流体力学的場の
両者に影響する。
【0078】 本実施の形態による検知構造は、参照文献の出願の体積計測アセンブリとは著
しく相違する。後者において中央領域(W’に類似する)は導電性というよりも
むしろ高い抵抗を有しており、遠位の領域(52と53に類似する)は、抵抗に
おいて媒体Mに実質的に等しいというよりむしろ高い導電性を有する。結局関連
する出願の体積計測アセンブリは、粒子検知管内及び付近の電気的及び流体的な
場の両者を補正しており、電場は、従来のコールター管の電場と比較すると著し
く減少する一方で、機能的なコールター管のオリフィスから外に出た形のままで
あり、流体的場は準層流(quasi−laminar)になることが可能にさ
れる。検知構造50に関して、管Cを介する流体的場だけを補正することが好ま
しいので、管部分10’を介する層流の所定の程度は、要素52に関する適切な
厚みL1の選択を介して実現される。それによりこれが実施されても良い方法は
、参照文献の出願第08/887,588号において詳細に説明されており、そ
れは要素53の厚みL2の同様な選択を経由する回帰的な軌道で粒子の影響を減
少するための方法である。当業者には明白であるように、壁30’の軸対称な抵
抗の特徴的な軸方向の変化を組み込んだ検知構造は、設計、幾何学形状、及び材
料の範囲において具体化されても良い。
【0079】 その様な検知構造はまた、前述の米国特許第4,161,690号に開示の体
積計測アセンブリとは顕著に相違する。先ず該特許によれば、粒子検知管は、各
主要表面上の絶縁層に接触する導電性層を具備する3層構造を貫通し、管の電気
的及び流体的長さLは、3層の組み合わされた厚みである。逆に媒体Mの抵抗に
非常に近似する遠位要素の抵抗により、複合的検知構造50は、導電性要素を介
する管部分10’の長さLに等しい電気的厚みを有しており、その一方で流体的
長さはそれぞれの導電性及び2つの遠位要素の組み合わせられた厚み(L+L1
+L2)に等しい。第2に、従来技術のアセンブリにおいて導電性層の厚みは、
管の長さLに関係して小さくあるべきと言われており、複合的構造は、結果とし
て形成される管がコールター管に近似するように設計される。逆に検知構造50
の電気的厚みは、導電性要素W’により機能的に構成されており、その要素W’
の厚みは管10’の直径Dの少なくとも1.5倍である。第3に、絶縁層は、コ
ールター装置で使用される媒体Mの抵抗より大きく大オーダーの振幅の抵抗を有
するファイバグラス強化プラスティックであるべきと言われており、それに対し
て検知構造50において、類似の要素は、その様な媒体の電気抵抗に実質的に等
しい電気抵抗を有するように製作される。最後に米国特許第4,161,690
号による複合的体積計測アセンブリにおける導電性層は、電気化学的影響を最小
限にするように使用される電極として機能するのに対して、検知構造50の類似
の構成要素は、好都合な分極層を確立するように独立して機能するので、それに
より非体積計測な検知能力が可能となる。
【0080】 まとめると、前出の実施の形態は、新規な粒子検知構造と従来技術のコールタ
ー体積計測構造間の特徴的相違を示す。各実施の形態において機能的構造を形成
する全ての材料の電気抵抗は、検知され特徴づけられるべき粒子が懸濁される媒
体の抵抗に等しいか又はそれより小さい。各実施の形態において、特徴的で軸対
称な区切られた領域は、該媒体の電気抵抗より実質的に小さい電気抵抗を有する
。更に各実施の形態において、高い導電性の特徴的な領域は、独立に機能して管
10’を通過する粒子に対応して有利な特性を提供する。これらの実施の形態に
よる検知構造は、以下の装置の実施の形態と共に説明されるような別の機能を実
施するように都合良く修正されても良い。
【0081】 装置実施の形態2 図2の装置において、信号回路18は、‘508特許のように励磁電極15と
16間で接続されており、信号パルスに対応可能な小さなインピーダンスの変化
は、該電極間に存在する大きく複雑なインピーダンスに重ねられる。検知回路が
粒子誘因性インピーダンス変化に差別的に対応することが好ましく、それにより
粒子信号パルスに関して改善された信号対ノイズ比を具備しても良い。
【0082】 本発明の好適な実施の形態に従い、粒子を検知し特徴づけるための新規な装置
の第2の形態は、図7に図式的に示される。前出の実施の形態の装置のように、
図7の装置は、誘電体の壁7により分離される第1と第2の室6Aと6Bを形成
する2つの室の誘電体容器6を具備する。各該室6Aと6Bは、特徴づけられる
べき粒子の単位体積当たりの電気インピーダンスとは異なる単位体積当たりの電
気インピーダンスを有する液体媒体Mを含むように適用されてそれにより充填さ
れる。一般的にイオンの種を具備する任意の液体媒体(水性又は非水性のいずれ
か)は、新規な装置の特定の用途において有用であって良く、更にコールター装
置により一般的に使用されるものは、直接的用途を発見しても良い。
【0083】 小さな独立の要素(例えば、適切な寸法のウェファー又は板として)として提
供されることが好ましい新規な粒子検知構造W”は、誘電体壁7の比較的大きな
開口7A上でシールされており、容器6の2つの室を充填する液体媒体M内に実
質的に浸漬され更にそれにより囲まれる。検知構造W”を貫通する小さな貫通孔
の流体力学的に滑らかな壁30’は、室6Aと6B間で単に作動する流体接続部
を構成するように形成される粒子検知管10’を形成する。検知構造W”の新規
な構造は、懸濁媒体Mの電気抵抗より実質的に小さい電気抵抗の単一の軸対称な
区切られた領域を有する管10’の壁を提供するように形成されており、該管壁
は、該管の全体の長さにわたって媒体Mの電気抵抗に等しいか又はより小さい電
気抵抗を有する。図7の検知構造W”は図3又は5の検知構造W’の形であるこ
とが好ましいが、検知構造の次の実施の形態4で説明されるように、作動する電
気接続部42を具備する。
【0084】 検知されて特徴づけられるべき粒子は、例えば液体媒体M等の適切な液体媒体
内に適切な濃度で懸濁されており、室6A内へそこに形成された適切な入り口8
(又は9)を介して導入される。液体処理装置13内の適切な発生源により提供
されていて室6B内に適切に形成された出口11に作動するように接続する真空
により粒子懸濁は、室6Aから室6Bへ管10’を介して流入する。懸濁内の各
粒子は、液体媒体Mのそれ自身の体積を移動しており、もし懸濁内の粒子の濃度
及び管10’の寸法が適切に選択された場合には、粒子は多かれ少なかれ個別に
管10’を通過させられ得る。励磁電極15と16は、それぞれの室6Aと6B
内に配置される。電極15と16は電流の発生源17に作動するように接続され
、それにより通常の電流は粒子懸濁と同時に管10’を介して流れるように形成
される。コールター技術におけるように管10’は、液体媒体M内に確立された
流体力学的場を抑制するので、管10’の壁30’は、室6Aと6B間の粒子懸
濁の流れを囲んで制限する。コールター技術と対照すると、壁30’内に具備さ
れるより小さい電気抵抗の単一の軸対称な区切られた領域は、励磁電流の一部が
機能的に有利な状態で管10’をバイパスすることを可能にする。
【0085】 電源17は、定電流源であることが好ましので、それが供給する電流は電極1
5と16間のインピーダンスの変化に実質的に独立である(例えば、異なる直径
又は長さを有する管10’の置換、粒子懸濁媒体Mの抵抗における温度誘因性変
化、又は異なる抵抗を有する懸濁媒体Mの置換による)。より好適ではないが、
電源17は、高内部インピーダンスを有する電圧源であっても良い。電源17は
、直流、交流、又は直流と交流の組み合わせを供給するように形成されても良い
。検知回路18’は、管10’を介する粒子の通過により生じる該電極間の電流
の波動を検知し処理するように作動する。
【0086】 差動的に監視する検知構造W”の付近の粒子誘因性インピーダンスの変化に関
して検知回路18’は、増幅器29と、インピーダンスZ1及びZ2と、バラン
ス式ポテンショメータ28とにより構成される電気検知回路を具備する。図7に
おいて26は、検知構造W”への作動する電気接続部42の端部であり、27は
、ポテンショメータ28への作動するスライダ接続部の電気端部であり、更に1
3と184は、増幅器29への入力端子である。増幅器29の端子183と184 は、端部26と27に作動するように接続するので、それにより増幅器29は、
ポテンショメータ28のスライダを位置決めすることにより選択されるポテンシ
ャル及び検知構造W”間の差動(differential)に対応するように
形成されることが好ましい。分かっているように、検知構造W”は、媒体M内へ
のその浸漬によるポテンシャルを受けており、該ポテンシャルは、検知構造W”
及び容器6内のそれぞれの電極15と16間の媒体Mの一部分により形成された
インピーダンスにより決定される。容器6内の2つの室の複雑なインピーダンス
、インピーダンスZ1とZ2、及びバランス式ポテンショメータ28を具備する
形成された回路はブリッジ回路である。電気計測の技術において公知であるよう
に、適当な比にそれぞれのインピーダンスZ1とZ2を選択することにより、検
知構造W”のポテンシャルは、バランス式ポテンショメータ28のスライダを位
置決めすることにより所定の程度に適合されても良い。ポテンショメータ28及
びZ1とZ2の値は、該計測技術で既知なように選定されても良い。インピーダ
ンスZ1とZ2は、例えば何れか一方又は両者が媒体Mの適切な体積であっても
良くて作動する電気接触を適切に含み且つ具備する個別の電気構成要素である必
要はない。
【0087】 一般的に、検知構造W”の付近の作動する場は、増幅器29の存在により影響
されないように、電流は電気接続部42を通過しないことが好ましい。もし端部
27のポテンシャルが、ブリッジがバランスするように検知構造W”のポテンシ
ャルに等しくされる場合には、増幅器29の入力インピーダンスはクリティカル
ではなく、管10’を介する粒子の通過は、信号パルスを発生するようにブリッ
ジをバランスする。しかしもし別の要求に合わせるならば、ブリッジはバランス
から外れて作動するべきである。管10’を介する粒子の通過が検知構造W”の
付近の作動する場に直接的な影響だけを有するように、増幅器29は高い入力イ
ンピーダンスを有することが好ましい。計装技術の当業者には明白なように、ブ
リッジ回路のバランス化は、種々の従来技術方法の使用により自動化されても良
い。例えば処理回路20の出力に対応するデジタル−アナログ変換器は、バラン
ス式ポテンショメータ28に代用しても良い。
【0088】 検知回路18’はまた、コールター装置におけるように励磁電極15と16に
作動するように接続する第2の検知回路19を具備しても良い。この様に管10
’を介して個別の粒子が通過するので、検知回路19は検知管10’内及び付近
の作動する電場との粒子の相互作用の振幅、過渡応答及び/又は形状特性を有す
る電気信号パルスを発生する。検知回路19は、交流に接続して(AC−cou
pled)おり、管インピーダンスに比較して低い入力インピーダンスを有する
ことが好ましい。
【0089】 増幅器19は、励磁電極15と16間で作動するように接続するので、2つの
特徴化信号パルスは、作動可能になることが一般的に好ましい。しかし幾つかの
用途において、検知構造W”のための端部26と電極15と16のいずれかの間
で、例えば粒子パルスの上昇又は下降の角部のそれぞれをより良好に特徴づける
ために、又は前記の米国特許第4,161,690号に開示されるように管10
’の付近における粒子の到着の予側を可能にするために、該増幅器を接続するこ
とが必要とされても良い。もし検知構造W”への電気接続部42を介する電流の
流れがゼロにされるならば、その様な決定は検知構造の付近の作動する場への影
響がない状態で実施されても良い。従ってその様な接続部において、増幅器19
は高い入力インピーダンスを有することが好ましい。
【0090】 幾つかの用途において、検知構造W”に電流を噴射する(injcect)こ
とは、例えば作動する場に影響を与えるため、又はその付近におけるイオンの効
果に影響を与えるために、必要とされても良い。これは、端部26を端部27に
直接接続する(もし差動計測が必要なければ)ことによるか、あるいはさもなけ
ればコールター技術において既知な様に増幅器29を適切なトランスインピーダ
ンス(transimpedance)増幅器にすることにより、実現されても
良く、その端子183と184は、端部26と27に接続される。検知構造W”の
ポテンシャルはその後、ポテンショメータ28のスライダの影響下に置かれても
良い。結局電流は、電気接続部42を介して噴射可能であり、それにより検知構
造の付近の作動する場は、好都合な状態で影響されても良く、更に増幅器19は
、管10’を介する粒子の通過に対応しても良い。
【0091】 これとは別の回路20は、増幅器19と29からの粒子信号パルスを処理して
、幾つかの特定の特性のしきい値、即ちパルス振幅の種々のプロポーションにお
けるパルス振幅又はパルス幅におけるしきい値、を越える粒子の計数(coun
t)を提供する。後者に関して5m/秒より低い流速であることが好ましい。も
し液体処理装置13が、例えば前記の米国特許第2,869,078号に開示さ
れる等の正の容量のメタリング装置(システム)を具備する場合には、その様な
粒子の計数は、適切な装置22により粒子濃度として表示又は記録されても良い
。同時発生粒子(25)で発生する人工パルスに対応する粒子パルス発信回路が
必要とされても良い。加えて本実施の形態の装置により獲得可能な差動の信号対
ノイズ比が、装置実施の形態1に関するものについての大きさ(magnitu
de)の改善のオーダーに近似するので、回帰的粒子は所定の解析を妨害する可
能性があり、更に入り口12を介する粒子のないスウィープフロー又は人工パル
スに対応するパルス発信回路24は有益であっても良い。
【0092】 分かっているように、図7の装置は、それぞれの増幅器19と29を組み込む
少なくとも2つの開示された粒子検知回路を具備することが好ましい。しかし、
増幅器19が存在することも、それが例えば適切な入力特性及びゲインを具備す
る、2つの励磁電極15と16に接続することも必要ではなく、それは検知構造
W”のための端部26及び該電極の何れかの間で接続されても良い。
【0093】 温度制御手段及び適切な電極15と16に関する装置実施の形態1に関する前
記の優先選択(preferences)はまた、この実施の形態の装置に適用
されるか又は参考資料として本明細書に含まれる。更に入り口部8及びフローデ
ィレクタ9は、装置実施の形態1に開示されるように、シース及びコアフローの
操作を経由して管の電気化学的環境を制御するように使用されても良い。
【0094】 検知構造の実施の形態4 本発明に従い図7の装置は、新規な粒子検知構造W”を特徴とする。検知構造
W”は、作動する電気接続部を具備するその様な構造の前出の一般的な記述の範
囲内の任意の検知構造W’であって良い。該検知構造は、前出の検知構造の実施
の形態1又は検知構造の実施の形態2によるものであることが好ましい。図8A
と8Bでは、該実施の形態に関連するそれぞれ図3と5に示されるものから抽出
された検知構造W”が図示される。そこで説明された全ての要求は、形成壁30
’の流体力学的滑らかさ及び管10’に関する好適なL/D比の必要性を含んで
おり、更に検知構造W”にも適用される。認識されるように、電気接続部は、図
6Aと6BのW’に具備されても良く、それにより検知構造50は、図7の検知
構造W”に代用されても良い。全ての実施の形態において、該作動する電気接続
部を介して検知構造W”は、電極15と16間の電流の流れにより確立される電
場の粒子検知領域の提供に加えられた電極として機能する。
【0095】 図8Aと8Bでは電気接続部42は、適切な導電性接続材料44により検知構
造W’に具備される導電性材料に取り付けられており、接続部42と接続材料4
4は、それぞれの電気絶縁材料43と45により媒体Mから絶縁される。電気接
続部42と接続材料44は、計装技術において既知な任意の形状及び材料であっ
て良い。例えば電気接続部42は、矛盾のない導電性の金属充填ペースト44で
W’に接続されていて電子技術において電気接続部を形成するために使用される
小ゲージの絶縁された(43)ワイアであっても良い。接続44は管10’から
離れた少なくとも幾つかの管直径において設置されることが好ましい。絶縁材料
45は、接続材料44及び該ワイアの絶縁に等角に(conformally)
適用された誘電体エポキシであっても良く、媒体Mの侵入を排除する。材料の相
違による局部的な電解質の活動を防止するために、絶縁材料45はW’の均質な
表面及び絶縁材料43上に伸張するので、それにより絶縁材料43と45は組み
合わせにより媒体Mに対して不浸透性の連続的障壁を形成することが重要である
【0096】 図7の装置において検知構造W”は、管の直近における小さな動的インピーダ
ンス変化が決定されても良い容器6内において局部的基準を提供するために、新
規な粒子検知管及び電極の両者として機能することが好ましい。図7の装置のよ
り好適ではない形において検知構造W”は、増幅器29の端子183と184が検
知構造W”と励磁電極15と16の一方の間で接続する場合に、ポテンシャル検
知電極として使用されても良い。この形態は前記の米国特許第4,161,69
0号に開示されるものに、幾つかの関連点において表面的には類似する。検知構
造の実施の形態3に関連して説明したように、該特許によると粒子検知管は、各
主表面上の絶縁層に接触する導電性層を具備する3層構造を貫通しており、電気
的及び流体的長さは、3層の組み合わされた厚みである。しかし電気化学的影響
を最小にするために導電性層は、単に補助的検知電極として作用し、例えば電極
15と16間で図7の増幅器19により検知される信号パルスをサンプルするよ
うに機能するトリガ回路に接続する。それは従って直接的粒子特徴化信号を発信
しない。逆に本発明による検知構造は、局部的イオン分布との粒子の電気化学的
相互作用に関係する差動の粒子特徴化信号の直接的決定を提供するために、それ
が粒子検知管に接近したりそれから流出する際に、増幅器29により使用される
【0097】 更に米国特許第4,161,690号に開示される体積計測アセンブリに対照
すると、図8Aと8Bによる検知構造W”は、単一の導電性構成要素により機能
的に構成されており、その構成要素の電気的厚みは、電極が全体の機能的管、即
ち絶縁層が存在しない、を具備するように管10’の長さLに等しい。従来技術
の構造に比較すると、検知構造W”はこのように、新規な粒子検知機構に加えて
、製造の営業上重要な利点を提示する。
【0098】 米国特許第4,161,690号に開示される体積計測アセンブリからの図6
Aと6Bの検知構造50を識別する特徴は、検知構造の実施の形態3との間連で
説明された。もし検知構造50が作動する電気接続部を具備しており、図7の検
知構造W”に代用するものである場合に、これらの明確な相違がやはり獲得され
る。
【0099】 コールター原理により粒子を検知し特徴づけるための従来技術装置の価値が、
粒子の体積に対する粒子パルスの特定において大きな価値をあるのに対して、本
発明の主要なポテンシャルは、それを介して懸濁媒体が粒子を運ぶ管を囲む材料
、懸濁媒体及び粒子の間で電気化学的関係において発生する粒子パルスへの修正
として実証されても良い粒子特性に対する応答性に存在する。これらの利点は、
新規な検知構造の新規な特性により生じており、その特性は、そこにある粒子検
知管の少なくとも一部分を囲む導電性材料の実質的により少ない電気抵抗(懸濁
媒体Mの抵抗に比較すると)において生じる。その様な管の付近に確立される電
気化学的相互作用の特性は、開発された新規なタイプの粒子特徴化方法を可能に
すると考えられる。理論は説明に対する補助として前記部に示されているが、こ
れらは、正確性のそれらの程度には無関係で、制限することを意図しない。
【0100】 本発明の思想について、従来技術に対するそれらの顕著で明確な相違が認識さ
れ得るように十分に説明されたと考えられる。更に本明細書に記載される実施の
形態により、関連技術当業者は本発明の思想を組み込んだ実行可能な装置を実証
可能であると考えられる。
【0101】 前の記述において本発明により示される進歩は、粒子特徴化技術の当業者にと
って明白となり、更に本発明は、特定の好適な実施の形態を参照して説明された
一方で、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、修正及び改善が実施可能で
あることが理解される。同様に前記において誘電体粒子は、本発明による体積計
測のキャリブレーション装置の可能性を実証するように作用した一方で、導電性
材料により構成される生物学的細胞又は粒子を含む別のタイプの粒子もまた、検
知され特徴づけられても良いことが理解され、更にその様な粒子特徴化作業は、
特定の分析的要求にとって適切な処理回路又はアルゴリズムを必要とすることが
予想される。特定の粒子特徴化用途に対するその様な修正、改善及び適応は、そ
の範囲が前出の明細書よりはむしろ記載する請求項を参照して決定されるべき、
本発明の範囲内に含まれるように意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、コールターの原理による粒子の検知及び特徴づけのための従来技術装
置を図示する。
【図2】 図2は、粒子の検知及び特徴づけのための新規な装置の第1の実施の形態を図
示する。媒体Mの温度を制御するための従来手段は示されない。
【図3】 図3は、新規な粒子検知構造の第1の実施の形態の検知管を介する長手方向の
断面を図示する。
【図4】 図4は、図2の装置で使用される場合に、図3に従う検知構造のための電極電
流Iと電圧V間の関係を図示する。
【図5】 図5は、新規な粒子検知構造の第2の実施の形態の検知管を介する長手方向の
断面を図示する。
【図6A】 図6Aは、新規な粒子検知構造の第3の実施の形態の前面断面図を図示する。
【図6B】 図6Bは、新規な粒子検知構造の第3の実施の形態の長手方向の断面図を図示
する。
【図7】 図7は、粒子の検知及び特徴づけのための新規な装置の第2の実施の形態を図
示する。媒体Mの温度を制御するための従来手段は示されない。
【図8A】 図8Aは、図3に示す粒子検知構造から導かれる別の実施の形態の検知管を介
する長手方向の断面を図示する。
【図8B】 図8Bは、図5に示す粒子検知構造から導かれる別の実施の形態の検知管を介
する長手方向の断面を図示する。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年7月30日(2001.7.30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】 前記において誘電体粒子は、本発明による体積計測のキャリブレーション装置
の可能性を実証するように作用した一方で、導電性材料により構成される生物学
的細胞又は粒子を含む別のタイプの粒子もまた、検知され特徴づけられても良い
ことが理解され、更にその様な粒子特徴化作業は、特定の分析的要求にとって適
切な処理回路又はアルゴリズムを必要とすることが予想される。特定の粒子特徴
化用途に対するその様な修正、改善及び適応は、その範囲が前出の明細書よりは
むしろ記載する請求項を参照して決定されるべき、本発明の範囲内に含まれるよ
うに意図される。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための粒子検
    知装置において、この装置は、 検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁がそこを通り通過するようにされ得
    る流体力学的に滑らかな管を形成する粒子検知構造と、 粒子の該液体懸濁を該管を通過させるための液体処理装置と、 該管を通る公称の電気励磁電流を生成するための第1の電気回路であって、該
    公称の電流と同時に該管を通り通過する粒子により生成されるような、該公称の
    電気励磁電流における変化が計測可能である、粒子検知領域を提供する電場を該
    管の付近に確立するために、該励磁電流が有効である第1の電気回路と、更に 該管を通り通過する粒子の特性を検知するために、管を通る公称の電気励磁電
    流の特性を監視するための少なくとも一つの第2の電気回路と、 を具備しており、 そこでは該管形成構造は、それが形成する管の全長にわたって粒子懸濁媒体の
    電気抵抗に等しいか又はそれより小さい電気抵抗を有する材料を具備する粒子検
    知装置。
  2. 【請求項2】 該管形成粒子検知構造は、該第2の電気回路の1つに作動す
    るように接続する請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 該管形成粒子検知構造は、該第1の電気回路に作動するよう
    に接続する請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 該管形成粒子検知構造は、そこに形成されていて小さな流体
    力学的に滑らかな貫通孔を有する、非絶縁性の導電性材料の単一のウェファーを
    具備しており、その様な貫通孔は、粒子懸濁が通過させられる管を形成する請求
    項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 該ウェファーは、タングステン又は白金の均質な合金を具備
    する、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 該粒子検知構造は、非絶縁性導電性材料の複数の隣接するウ
    ェファーを具備する単位の構造であり、該ウェファーは各々そこに形成されてい
    て小さな流体力学的に滑らかな貫通孔を有しており、該貫通孔は、粒子懸濁が通
    過させられる管を形成するように流体的に整列させられており、各該ウェファー
    は粒子懸濁媒体の電気抵抗に等しいか又はより小さい電気抵抗を有しており、そ
    の様なウェファーの1つは別のウェファーの抵抗より実質的に小さい抵抗を有す
    る請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 該粒子検知構造は3つの隣接するウェファーを具備を具備し
    ており、中央のウェファーは別の2つのウェファーの抵抗より実質的に小さい抵
    抗を有する請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 該粒子検知構造は、そこに形成された小さな貫通孔を有する
    誘電体材料の単一のウェファーを具備しており、該ウェファーは、粒子懸濁が通
    過させられる被覆された流体力学的に滑らかな管を形成するために非絶縁性導電
    性材料により、該貫通孔の付近においてクラッドである請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 該誘電体材料はルビー、サファイア、酸化珪素、又はガラス
    を具備しており、そこでは該導電性材料は白金を具備する請求項8に記載の装置
  10. 【請求項10】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための装置
    において、該装置は、 検知し特徴づけられるべき粒子の該液体懸濁が、そこを通り通過するようにさ
    れ得る流体力学的に滑らかな粒子検知管であって、該粒子検知管が、管直径の少
    なくとも1.5倍の管の長さに沿って伸張する絶縁されない導電性材料の単一の
    区切られた領域を具備する固体構造に形成されており、該管及び該導電性材料を
    囲む該区切られた領域が、検知し特徴づけられるべき粒子が懸濁する液体媒体の
    電気抵抗より実質的に小さい電気抵抗を有する、流体力学的に滑らかな粒子検知
    管と、 粒子の該液体懸濁を該粒子検知管を通過させるための液体処理装置と、 該粒子検知管を通る公称の電気励磁電流を生成するための第1の電気回路であ
    って、該公称の電流と同時に該粒子検知管を通り通過する粒子により生成される
    ような、該公称の電気励磁電流における変化が計測可能である、粒子検知領域を
    有する、電場を該粒子検知管の付近に確立するために、該励磁電流が有効であり
    、該絶縁されない領域が該管の付近においてイオンの傾斜を確立するように機能
    する第1の電気回路と、更に 該管を通り通過する粒子の特性を検知するために、該粒子検知管を通る電流の
    振幅を監視するための第2の電気回路と、 を具備する粒子検知装置。
  11. 【請求項11】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための粒子
    検知装置における使用のために、該粒子検知装置は、 検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁を、管を通り通過させるための流体
    的手段と、 公称の電流を粒子の該液体懸濁と同時に該管を通り流れさせるための第1の回
    路手段と、更に 該管を通る粒子の通過により生じる該公称の電流における変化を検知するため
    の第2の回路手段と、 を具備するタイプの粒子検知装置であり、 粒子検知構造は、検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁がそこを通り通過
    させられ得る流体力学的に滑らかな管を形成しており、該管形成構造は、それが
    形成する管の全長にわたって粒子懸濁液体媒体の電気抵抗に等しいか又はより小
    さい電気抵抗を有する材料を具備する、 タイプである粒子検知装置。
  12. 【請求項12】 該粒子検知構造は、該第1又は第2の回路手段のいずれか
    に接続するための作動する電気接続部を具備しており、それにより該粒子検知構
    造はまた電極として機能する請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 該管形成粒子検知構造は、そこに形成されていて小さな流
    体力学的に滑らかな貫通孔を有する、非絶縁性の導電性材料の単一のウェファー
    を具備しており、その様な貫通孔は、粒子懸濁が通過させられる管を形成する請
    求項11に記載の装置。
  14. 【請求項14】 該ウェファーは、タングステン又は白金の均質な合金を具
    備する、請求項13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 該粒子検知構造は、非絶縁性導電性材料の複数の隣接する
    ウェファーを具備する単位の構造であり、該ウェファーは各々そこに形成されて
    いて小さな流体力学的に滑らかな貫通孔を有しており、該貫通孔は、粒子懸濁が
    通過させられる管を形成するように流体的に整列させられており、各該ウェファ
    ーは粒子懸濁媒体の電気抵抗に等しいか又はより小さい電気抵抗を有しており、
    その様なウェファーの1つは別のウェファーの抵抗より実質的に小さい抵抗を有
    する請求項11に記載の装置。
  16. 【請求項16】 該粒子検知構造は3つの隣接するウェファーを具備を具備
    しており、中央のウェファーは別の2つのウェファーの抵抗より実質的に小さい
    抵抗を有する請求項15に記載の装置。
  17. 【請求項17】 該粒子検知構造は、そこに形成された小さな貫通孔を有す
    る誘電体材料の単一のウェファーを具備しており、該ウェファーは、粒子懸濁が
    通過させられる被覆された流体力学的に滑らかな管を形成するために非絶縁性導
    電性材料により、該貫通孔の付近においてクラッドである請求項11に記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 該誘電体材料はルビー、サファイア、酸化珪素、又はガラ
    スを具備しており、そこでは該導電性材料は白金を具備する請求項17に記載の
    装置。
  19. 【請求項19】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための方法
    において、該方法は、 検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁が、単位の構造に形成された流体力
    学的に滑らかな管を通り流れさせる手順と、 該管を通る公称の電流の流れを生成する手順であって、その一方で粒子の該懸
    濁がそこを通り通過しており、該管の少なくとも一部分を通して確立するために
    、該公称の電流が有効であり、該公称の電流と同時に該管を通り通過する粒子に
    より生成されるような、該公称の電気励磁電流における変化が計測可能である、
    粒子検知領域を電場は提供しており、該単位の構造は該管の該部分を通して、液
    体媒体の抵抗より実質的に小さい抵抗を有する、生成する手順と、更に 該電流の流れにおける粒子起因性の変化を検知するために該電流の流れを監視
    する手順であって、該変化が該管を通り通過する粒子の特性の特徴である、監視
    する手順と、 を具備する方法。
  20. 【請求項20】 液体媒体内で懸濁する粒子を検知し特徴づけるための方法
    において、該方法は、 検知し特徴づけられるべき粒子の液体懸濁がそこを通り通過させられ得る流体
    力学的に滑らかな管を形成する粒子検知構造を提供する手順であって、該管形成
    構造がそれが形成する管の全長にわたり該液体媒体の電気抵抗に等しいか又はそ
    れより小さい電気抵抗を有する材料を具備する、提供する手順と、 粒子の該液体懸濁を該管を通り通過させる手順と、 該管を通る公称の電気励磁電流を生成する手順であって、該管の付近で確立す
    るために該励磁電流が有効であり、該公称の電流と同時に該管を通り通過する粒
    子により生成されるような、該公称の電気励磁電流における変化が計測可能であ
    る、粒子検知領域を電場は提供する、生成する手順と、更に 該管を通り通過する粒子の特性を検知するために、該管を通る公称の電気励磁
    電流の特性を監視する手順と、 を具備する方法。
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