JP2003501224A - ヨウ素含有放射活性源 - Google Patents

ヨウ素含有放射活性源

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JP2003501224A JP2001502913A JP2001502913A JP2003501224A JP 2003501224 A JP2003501224 A JP 2003501224A JP 2001502913 A JP2001502913 A JP 2001502913A JP 2001502913 A JP2001502913 A JP 2001502913A JP 2003501224 A JP2003501224 A JP 2003501224A
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ルイス・デウィ
グレゴリー・リン・マッキンタイア
エバン・グストウ
ロバート・アレン・スノー
ハロルド・ジャック・スティーブンズ
エドワード・リチャード・ベーコン
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Abstract

(57)【要約】 実質的非放射線減衰性サブストレートの表面に吸着されるヨウ化物イオン型のヨウ素の放射活性同位体またはヨウ素含有化合物を含む、近接照射療法に使用の放射活性源。好ましくは、源はシードであり、放射性同位体はヨウ素−125である。好ましいサブストレートには、炭素、好ましくは活性炭が含まれる。当該源は、再狭窄の処置に有用となり得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は放射治療に関係する。より特に、近接照射療法(brachytherapy)に使
用の放射活性源に関係し、その源の製造の方法に関係する。
【0002】 近接照射療法は、疾患組織付近への放射活性源の配置を含み、患者の体への放
射活性源の一時的または恒久的なインプラントまたは挿入を含み得る、医学的処
置をカバーする一般的な用語である。それにより、当該放射活性源は、処置され
るべき体の領域付近に位置する。これは、必要な放射線量が、周囲のまたは介在
する健常組織に対する比較的低線量の放射線と共に処置部位に送達されるという
利点を有する。
【0003】 近接照射療法は、種々の症状の処置の使用が提唱されており、関節炎および癌
、例えば、乳癌、脳腫瘍、肝臓癌および卵巣癌ならびに特に男性では前立腺癌が
含まれる(例えば、J.C. Blasko et al., The Urological Clinics of North Ame
rica, 23, 633-650 (1996)およびH. Ragde et al., Cancer, 80, 442-453 (1997
)参照)。前立腺癌は、米国の男性では、最も一般的な悪性腫瘍であり、1995
年だけで44,000人以上が死亡している。処置には、計画された期間の放射
活性源の一時的インプラント、その後の除去が含まれ得る。他に、放射活性源を
患者に恒久的にインプラントし、予想される時間の間、不活性状態に減衰するま
で放置し得る。一時的または恒久的インプラントの使用は、選択された放射性同
位体ならびに必要とされる処置の持続時間および強度に依存する。
【0004】 前立腺処置のための恒久的インプラントには、比較的短い半減期および一時的
な源と比較して低いエネルギーを有する放射性同位体が含まれる。恒久的にイン
プラントされ得る源の例には、放射性同位体としてヨウ素−125またはパラジ
ウム−103が含まれる。当該放射性同位体は、通常、チタン容器に封印され、
次いでインプラントされる“シード”を形成する。前立腺癌の処置のための一時
的インプラントには、放射性同位体としてイリジウム−192が含まれ得る。
【0005】 近年、近接照射療法はまた、再狭窄の処置として提唱されている(R. Waksman,
Vascular Radiotherapy Monitor, 1998, 1, 10-18およびMedPro Month, Januar
y 1998, pages 26-32の概説を参照)。再狭窄とは、冠動脈疾患の初期処置後の血
管の再狭小化である。
【0006】 冠動脈疾患は、狭窄として知られる冠動脈の狭小化および封鎖を生じる症状で
あり、それは、動脈内のアテローム性動脈硬化性プラクの形成を含む多くの因子
に起因し得る。その閉塞および狭小化は、プラクの機械的除去により、または動
脈を拡張して保持するステントの挿入により処置され得る。最も通常の形態の処
置の1つは、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)であり、バルーン血管形成術とし
ても知られる。現在、米国だけで年間50万を超えるPTCA処置が行われてい
る。PTCAでは、遠位末端において空気で膨らむバルーンを有するカテーテル
を冠動脈に挿入し、封鎖または狭小化の部位に位置付ける。次いで、当該バルー
ンを空気で膨らまし、動脈壁に対しプラクを平坦化し、動脈壁を引き伸ばし、そ
の結果、管腔内経路(intraluminal passage way)を拡張し、それゆえ血流が増大
する。
【0007】 PTCAは、初期成功率が高いが、30−50%の患者が6カ月以内に疾患の
狭窄性の再発、すなわち、再狭窄を生ずる。提唱されている再狭窄の1つの処置
は、管腔内放射性治療の使用である。イリジウム−192、ストロンチウム−9
0、イットリウム−90、リン−32、レニウム−186およびレニウム−18
8を含む種々の放射性同位体で、再狭窄処置での使用が提唱されている。
【0008】 近接照射療法に使用の通常の放射活性源には、いわゆるシードが含まれ、それ
は、密閉チャンバー内に放射性同位体を含むが、放射線がコンテナー/チャンバ
ー壁を通過する、密閉コンテナー、例えば、チタンまたはステンレススチールで
ある(US-A-4323055およびUS-A-3351049)。そのシードは、チャンバー/コンテナ
ーの壁を通過し得る放射線を放射する放射性同位体を用いる使用に適するのみで
ある。そのため、そのシードは、β放射する放射性同位体よりむしろγ線または
低エネルギーX線を放射する放射性同位体を用いて一般的に使用される。
【0009】 チタンコンテナー内部にカプセル化される銀ワイヤ上に放射活性銀ヨウ化物の
被覆を含む近接照射療法シードが、当分野に既知である(US-A-4323055)。そのシ
ードは、0.1と100ミリキュリーの間の当量の放射線放射を提供する。その
シードは、登録商標I−125 Seed Model No.6711の下、M
edi−Physics,Inc.から商業的に販売されている。
【0010】 他の通常の近接照射療法シードには、放射活性イオン、例えば、I−125が
吸着されたイオン交換樹脂ビーズをカプセル化するチタンコンテナーを含む(US-
A-3351049)。ポリマー性マトリクス内の放射活性粉末の固定化もまた、提唱され
ている(WO97/19706)。
【0011】 GB-A 1187368、US-A 4729903、WO99/41755およびWO99/40970は、グラファイト
およびゼオライトを含む種々のサブストレートへの分子ヨウ素−125の吸着を
開示する。しかし、分子ヨウ素型のヨウ素−125はその揮発性のために、作業
上、安全性に問題がある。揮発性放射性同位体の使用は、放射活性源の製造の間
、または放射活性シードが取扱中に破損すれば、放射線の危険を生じ得る。
【0012】 US-A-4323055は、100mCi/シードまでのヨウ素−125含有シードの活
性を開示し、そして金属ワイヤに基づくヨウ素−125含有シードは、非常に高
レベルの放射活性を保有する能力を明らかとするものではない。また、金属ワイ
ヤに基づく放射活性シードに関しては、幾分かの放射活性がワイヤ自体により吸
収されるという、不利な点がある。ワイヤに吸収される放射活性量は、ワイヤ増
加の形成に使用される金属の原子番号と共に増加する。正確な減衰量は、ワイヤ
の寸法の関数である。例えば、銀ヨウ化物−125被覆0.5mm直径銀ワイヤ
に関しては、約20%までの放射活性がワイヤ自体に吸収される。所定の外部放
射線量の放射活性シードを製造するため、外部放射活性は、ワイヤによる、およ
びまたシードコンテナーによる幾分かの活性の吸収を考慮するワイヤに負荷しな
ければならない。シードの望ましい活性が増大するので、ワイヤに負荷しなけれ
ばならない放射活性の余分のパーセント量のコストが増加する。
【0013】 US-A-3351049のようにイオン交換樹脂ビーズに吸着された放射活性陰イオンを
含む高活性放射活性シードを製造する試みは完全に成功しているわけではなく、
そのため、ビーズ自体のポリマー結合に対する放射線の悪影響が考えられる。高
レベルの放射活性の影響の下、ビーズは崩壊する傾向にあり、信頼性のない結果
を生ずることが判明している。
【0014】 近接照射療法の使用に適当であり、かつ放射活性分子ヨウ素の使用に固有の安
全性の問題を生じない使用に適当な高活性放射活性源、ならびにその源の製造方
法の必要性がいまなおある。そのような源は、癌および増加性疾患の一時的近接
照射療法に、および特にPTCA後の再狭窄の防止に有用となり得る。
【0015】 そのため、本発明のある態様として、実質的非放射線減衰性サブストレートの
表面に吸着されるヨウ化物イオン型のヨウ素の放射活性同位体またはヨウ素含有
化合物を含む、近接照射療法、好ましくは密封化源における使用に適当な放射活
性源(但し、ヨウ素がヨウ化物イオン型であるとき、当該サブストレートはイオ
ン交換樹脂ではない)を提供する。好ましくは、当該源は、約0.1mCiから
約1200mCiの範囲で活性を有する。好ましくは、再狭窄の処置における使
用の場合、当該源は、約200mCiから約1200mCi、好ましくは300
mCiから1000mCi、およびより好ましくは400mCiから600mC
iの範囲で活性を有する。前立腺近接照射療法の使用に好ましい源は、約0.1
mCiから約5mCi、より好ましくは約0.2から約2mCiの範囲の活性を
有する。
【0016】 ヨウ素の適当な放射性同位体は、ヨウ素−125、ヨウ素−131およびヨウ
素−123である。好ましいのは、半減期のより長いヨウ素−125である。本
明細書で使用するように、ヨウ素−125を使用する場合は、これは、ヨウ素−
131またはヨウ素−123にも適用し得ると解釈すべきである。
【0017】 ヨウ素の放射性同位体は、ヨウ化物イオンの型として、またはヨウ素含有化合
物型として存在し得る。本明細書に使用のように、“ヨウ素含有化合物”なる用
語には、共有結合ヨウ素を含有する任意の化合物を含み、この場合、当該ヨウ素
は、ハロゲンではない少なくとも1つの他の原子に結合する。そのため、分子ヨ
ウ素(I)またはIClのようなヨウ化ハロゲンを含まない。適当な化合物の例
には、炭素−ヨウ素結合を含む有機化合物、ヨードソベンゼンのようなヨードソ
化合物、フェニルヨードソジアセテート、およびo−ヨードソ安息香酸、ジフェ
ニルヨウジニウム臭化物のようなジアリールヨウジニウム(diaryliodinium)塩お
よびジフェニルヨウジニウムヨウ化物(この場合、何れかまたは両方のヨウ素原
子がヨウ素の放射性同位体となり得る)、N−ヨードスクシンイミドのようなN
−ヨードアミド、ヨードキシベンゼンのようなヨードキシアリール化合物または
トリブチルスズヨウ化物のような共有結合性無機ヨウ素化合物が含まれる。好ま
しいヨウ素含有化合物は非揮発性である。
【0018】 好ましくは、本発明の源は、適当量のヨウ素−125が存在する中空を有する
、密封化コンテナー、例えば、金属または幾つか他の適当な物質から製造された
実質的に円筒形の管状コンテナーを含む。
【0019】 コンテナー物質は、侵食に耐性があり、体液に適合し、非毒性であり、そして
放射性同位体から放射するX線放射を過度に吸収しない。適当なコンテナーには
、チタンまたはステンレススチールのような低原子番号の金属から作成されたも
のが含まれる。金、銅または白金のような、より高い原子番号の金属は、放射線
減衰が大きいため、実質的に有用とはならないという結果を生ずる。しかし、そ
れらは、ベリリウムのような特定の低い原子番号の金属上のメッキに有用となり
得、それ以外、外側を被覆せずに使用するならば強度に毒性である。チタン、チ
タン合金またはステンレススチールがコンテナーに好ましい金属である。他の適
当なコンテナー物質には、不活性合成金属、例えば、Teflon(登録商標)が
含まれる。当該コンテナーについては好ましくは内側が完全に密封されており、
そのため、漏れの危険性はない。
【0020】 当該源は、使用目的に適当な全体の大きさおよび寸法となるべきである。例え
ば、各放射活性源の全体の寸法は、好ましくは、通常技術に使用される処置部位
に送達される程度のものであり、例えば、再狭窄の部位への送達のための通常の
カテーテル内部に負荷され得る程度のものである。例えば、前立腺癌の処置に使
用のシードは、典型的には、実質的に円筒形であり、長さ約4.5mm、直径約
0.8mmであり、そのため、皮下注射針を使用して、処置部位に送達され得る
。再狭窄の処置に使用の場合、源は、冠状動脈内への挿入に適当な寸法であり、
例えば、長さ約10mmおよび直径約1mm、好ましくは長さ約5mmおよび直
径約0.8mm、および最も好ましくは長さ約3mmおよび直径約0.6mmで
ある。再狭窄の処置に使用の源は、典型的には、通常のカテーテルの方法を用い
処置部位に送達される。
【0021】 当該サブストレートは、ヨウ化物イオンまたはヨウ素含有化合物を吸着し得(
物理吸着または化学吸着の何れかにより)、そして、一旦、ヨウ素放射性同位体
が吸着されると近接照射療法源中にサブストレートをプロセッシングし得る程度
に放射線に十分適当である、任意の物質であり得る。好ましくは、当該サブスト
レートは実質的に剛体の型であり、例えば、棒状、繊維状または球状である。好
ましくは、当該サブストレートは、吸着可能な広い表面積を有する。当該サブス
トレートはまた、粉末型であり得る。
【0022】 当該サブストレートは、実質的に放射線を減衰しない。好ましくは、当該サブ
ストレートは、原子番号の低い元素の原子の少なくとも60体積%、より好まし
くは少なくとも80体積%および最も好ましくは少なくとも90体積%を含む。
当該原子は、元素型で、または混合物または化合物で存在し得る。本明細書で使
用するとき、低い原子番号は、好ましくは30以下の原子番号であり、より好ま
しくは25以下の原子番号である。好ましいサブストレートには、最小量(例え
ば、被覆のみのような)の、高い原子番号である、金属性の銀、金またはパラジ
ウムのような放射線減衰物質を含む。そのサブストレートにおいて、その最小量
は、放射性ヨウ素被覆の製造に重要となる。例えば、当該サブストレートは、銀
のような金属の薄層で被覆された実質的に非放射線減衰物質を含み得る。
【0023】 ヨウ化物イオンまたはヨウ素含有化合物は、サブストレートの体、全体に均一
に分布するというよりも、むしろ、サブストレートの表面上のみを被覆されるべ
きである。当該サブストレートの表面上の被覆として存在する放射性ヨウ素はま
た、放射線の減衰の最小化を促進する。
【0024】 シードのような近接照射療法源における高い原子番号の物質を含むサブストレ
ートを使用する主要目的の1つは、典型的に、インビボのインプラント後のシー
ドの位置をX線により視覚化し得る。好ましくは、本発明の源には、重要なエコ
ゲニック(echogenic)を有する生体適合性コンテナーを含み、そのため、当該源
は、X線よりも超音波によりインビボで視覚化し得る。次いで、高い原子番号の
物質を含むサブストレートの使用は、当該シードが視覚化し得るため、もはや必
要ではない。
【0025】 そのため、本発明の更なる態様として、実質的非放射線減衰性サブストレート
の表面に吸着されるヨウ化物イオン型のヨウ素の放射活性同位体またはヨウ素含
有化合物、すなわち、生体適合性エコゲニックコンテナー内に密封される放射性
同位体およびサブストレートを含む近接照射療法の使用に適当な放射活性源を提
供する。
【0026】 ヨウ化物イオンまたはヨウ素含有化合物は、サブストレートの表面に物理的に
吸着(物理吸着)し得るか、またはサブストレートとヨウ化物イオンまたはヨウ素
含有化合物との間の、ある程度の化学結合(化学吸着)が存在し得る:化学吸着が
物理吸着よりも、むしろ好ましい。
【0027】 適当なサブストレートには、炭素、アルミナ、チタン酸化物、シリカおよびシ
リコン酸化物、ゼオライト型三価金属シリケート、金属ホスフェートおよびヒド
ロキシホスフェートを含み、それには、ヒドロキシアパタイト、カルシウムヒド
ロキシアパタイト、ガラス状物質、アルミニウム窒化物、セラミック、放射線耐
性ポリマー、および天然物質が含まれ、骨、珊瑚、石炭、石灰石、セルロース、
デンプン、寒天、ゼラチン、キチン、および単独または実質的により棒状となる
ように互いに編んだ毛髪である。
【0028】 好ましいサブストレートは、炭素であり、特に活性炭である。適当な活性炭が
、登録商標名DarcoおよびNoritの下、American Norit
Co.から活性炭(activated charcoal)型で利用される。好ましくは、サブスト
レートには、低原子番号の元素の原子を含み、そのため、サブストレートによる
放射活性の吸収が最小となる。好ましくは、当該サブストレートはまた、低密度
となり、放射線の吸収の最小化を促進する。この理由のため、炭素が特に好まし
い。
【0029】 ヨウ化物イオンの吸着の場合、陽性荷電性サブストレートが好ましい。例えば
、等電点(すなわち、pI)未満のpHのセラミックは、陰性荷電ヨウ化物陰イオ
ンを引きつける陽性荷電性表面を示す。
【0030】 当該サブストレートが炭素の場合、それは、繊維状、棒状、球状、粉末状、粒
子状、ちり状、圧縮化粉末状、デンプン、セルロース、キチン、寒天またはゼラ
チンを含む炭化ポリマー、Alpha Aesarから利用可能な炭素繊維、な
らびにアセチレン、木炭、すす、またはグラファイトファイバーおよびロッドを
含むグラファイトから誘導された炭化ポリマー、または包接化合物、フラーレン
または他の炭素ケージの型となり得る。
【0031】 選択されたサブストレートに吸着する有機化合物は、125Iでヨウ素化され
得、次いで、放射性ヨウ素化化合物はサブストレートに吸着され得る。望ましい
サブストレートに吸着する有機性化合物は、当分野に既知となり得るか、定型の
実験を用い同定され得る。
【0032】 有機化合物のヨウ素化のための任意の既知方法は、“コールド”同位体の代わ
りにヨウ素の放射活性同位体の使用に適用される可能性を有する。例えば、ヨウ
化物は、有機性分子と反応し、その分子において、ヨウ化物原子と炭素原子との
間での結合を形成し得る。例えば、放射活性ヨウ化ナトリウムはチロシンと反応
し、放射標識チロシンを提供し得る。加えて、有機性分子とヨウ素の放射性同位
体との共有結合方法は、当分野、例えば、Parker, C.W. "Radiolabelling of Pr
oteins" in Methods in Enzymology, Vol. 182, 721 (1990);Noel, J-P. "La sy
nthese radioactive avec le carbone 14, letritium, le soufre 35 et l'iodi
125, L'Act. Chim. (R), 1997, 7, 5-13. (Radioactive synthesis with carbo
n 14, tritium, sulfur 35 and iodine 125. Actual. Chim (1997), (7), 5-13;
Scherberg N.H. and Refetoff S. "Radioiodine Labelling of Ribopolymers fo
r Special Application in Biology", Methods in Cell Biology (1975) 10, pa
ges 343-359(Chaptern 19);およびBaldwin, R.M., "Chemistry of Radioiodine"
, Appl. Radiat. Isot. Vol. 37, No.8, pp 817-821, 1986(すべて引用によりこ
の文書に加える)において知られている。有機性分子の放射性ヨウ素化に有用な
試薬および方法はまた、Pierce Catalog and Handbook, 例えば、1994-1995 edi
tion, page T-335, Technical Section, "Iodination"(引用により加える)に見
られる。ヨウ素化に好ましい有機化合物には、単独またはダイマーもしくはポリ
マーの何れかのチロシンフェニルアラニン、チロシン、ペプチドおよびタンパク
質を含むフェニルアラニン、フェノール、ならびにヨウ素化の反応部位を有する
芳香族分子;オルト−またはパラ−位に水素を含むフェノール類化合物のような
エノール−ケト型互変体の可能性のあるヒドロキシ芳香族化合物、例えば、ラテ
ックス重合によりまたは1−ビニル−3,4−メトキシスチレンの制限合体遊離
ラジカル重合(limited coalescence free radical polymerization)により調製
され、その後、低温の塩化メチレン中において三臭化ホウ素で処置し得るカテコ
ールまたはポリ(3,4−ジヒドロキシスチレン);およびヨウ化カリウムの存在
下、Sandmeyer型反応でヨウ化アリールが生ずることが知られるアリールジアゾ
ニウム化合物(Lucas H.J. and Kennedy E.R., Org. Syn., Coll. Vol. 2, 351,
1943参照(引用によりこの文書に加える))、例えば、Friedman L. and Logullo F
.M., Angew. Chem., 77, 217, 1965(引用によりこの文書に加える)の方法による
ヨードベンゼンを提供し得るアントラニル酸のジアゾニウム塩が含まれる。
【0033】 サブストレートは、好ましくは、密封源を形成するコンテナー内側にフィット
するために適当な大きさおよび寸法となる。例えば、サブストレートは、棒状で
あり、または実質的に球形である。しかし、サブストレートは、再狭窄防止のた
め閉塞血管の血管の管腔への放射に適当な任意の大きさまたは形となり得、当該
コンテナーの大きさおよび形は、サブストレートの寸法に応じて選択され得る。
源は、1またはそれ以上のサブストレート、または、例えば、圧縮および/また
は適当なバインダーの使用により同時に組合された多くのサブストレートを含み
得る。
【0034】 多くのサブストレートが、所望により、バインダーの使用と組合され得る。バ
インダーは、2またはそれ以上の活性化サブストレートまたは、より大きな複合
物を同時に形成する多くのサブストレートと結合し得る物質である。
【0035】 バインダーは、グルー(glue)のような結合性の薬剤、例えば、クレイジーグル
ー(crazy glue)およびEthiconから入手可能な承認医薬品質のカウンターパート
Dermabond(登録商標)、および他のポリマー化シアノアクリレートエステル、熱
溶解性粘着剤、またはポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリ(エ
チレン−コ−ビニルアセテート)および部分的加水分解ポリ(エチレン−コ−ビニ
ルアセテート)ポリマー、ポリビニルピロリドンまたはポリビニルクロリドのよ
うなポリマーであり得る。また、バインダーとして有用なものは、シュクロース
、マンニトール、ラクトースなど、デキストラン、およびシクロデキストランの
ような炭水化物;アミノ酸およびアルブミンのようなタンパク質;およびハリド
、サルフェート、ホスフェート、およびニトレートのアルカリ金属およびアルカ
リ土類金属塩のような塩である。より低い原子量元素を含むバインダーが、バイ
ンダーの放射活性の減衰を最小にするため、好ましい。
【0036】 好ましくは、サブストレート体は、棒の形である。単一のコンテナーは、コン
テナー内側のすべての空洞を実質的に占める1のみのサブストレートを含み得る
。他に、各コンテナーは、2またはそれ以上のサブストレートを含み得、例えば
、所望により適当なスペーサーにより分離されている。好ましくは、サブストレ
ートは、源のまわりに均一の放射線の場が存在するように配置する。
【0037】 本発明の方法を使用し調製されるサブストレートの放射活性のレベルは、当該
方法で使用される放射活性ヨウ素の量に一部依存する。所定の活性の源を提供す
る必要のあるヨウ素−125の量は、サブストレートによりおよびコンテナーに
より吸収される放射線量に一部依存する。所定のケースにおける減衰量はいずれ
も、例えば、試行錯誤によりまたは計算により、当業者により容易に測定され得
る。
【0038】 本発明の源は、適当なサブストレートを、ヨウ化物イオンまたはヨウ素含有化
合物、例えば125I含有有機化合物にさらすことにより調製され得る。安全性
の理由から、揮発性放射性ヨウ素含有化合物またはそれらの同位体前駆体の使用
は望ましくない。
【0039】 本発明の更なる特徴として、近接照射療法源の使用に適当なサブストレートを
調製する方法であって、当該方法には、実質的非放射線減衰性サブストレートを
、ヨウ化物−125イオンまたはヨウ素−125含有化合物の源にさらすことを
含む方法を提供し、それにより、ヨウ化物イオンまたはヨウ素−125含有化合
物がサブストレートの表面上に吸着する。但し、ヨウ素がヨウ化物イオン型であ
るとき、次いで、サブストレートはイオン交換樹脂ではない。好ましくは、ヨウ
素−125含有化合物は、125I−含有有機化合物である。
【0040】 ヨウ化物イオンは、適当な溶媒に可溶なヨウ化物塩の溶液、例えば、水中にヨ
ウ化物−125カリウムまたはナトリウムの溶液として存在し得る。好ましくは
、ヨウ化物−125イオンの水性溶液を使用する。
【0041】 EichromのABEC(登録商標)(水性二相抽出クロマトグラフィー)樹脂のようなペ
ギレート化サブストレート(pegylated substrate)を用い、特定塩の濃縮溶液か
らヨウ素(ヨウ化物の型)を選択的に吸着し得る。一度、ヨウ素を負荷し、乾燥さ
せ、サブストレートをコンテナー中にカプセル化し、近接照射療法源を形成し得
る。
【0042】 ヨウ素−125含有化合物は、適当な溶媒の溶液中に存在し得る。また、当該
化合物が液体ならば、そのまま使用し得る。当該サブストレートは、また、12 I含有有機化合物の蒸気にさらしてもよいが、この方法は、放射活性化合物を
扱うときの安全性上の理由から好ましくない。
【0043】 サブストレートは、望ましいレベルの放射活性が各サブストレートに吸着され
るのに十分な時間、ヨウ化物イオンにまたはヨウ素含有化合物にさらされるべき
である。適当な暴露時間は、典型的な実験により、例えば、反応媒体中に残存す
る非吸着放射活性ヨウ素のレベルをモニターすることにより決定され得る。
【0044】 ヨウ素がヨウ化物含有有機性化合物の型ならば、吸着は、ヨウ素化反応と同じ
反応容器内で生じ得る。例えば、ヨウ素化反応が生じた後、サブストレートを反
応混合物に加え得、それによって、ヨウ素化産物は、ヨウ素化産物の任意の単離
の必要性なしにサブストレートに吸着される。次いで、ヨウ素−125が吸着さ
れるサブストレートは、例えば、濾過により反応混合物から単離され、必要なら
ば乾燥され、適当なコンテナー中に負荷され得、近接照射療法に使用の放射活性
源を形成する。
【0045】 吸着後、更にサブストレートを必要ならば処理し得る。例えば、多くのサブス
トレートは、圧縮の適用によりおよび/またはバインダーの使用により複合物中
に形成し得る。本発明の1つの態様では、低温溶解性バインダーを溶解し、吸着
ヨウ素含有分子を含む活性化炭素サブストレートと混合し、次いで、モールドし
、キャストするか、または細いロッド、ペレット、ストリップ、ワイヤ、アニュ
ールまたはチューブのような望ましい形に成形し、そして冷却し得る。温度は、
任意の実質的な量のヨウ素−125含有化合物が活性炭から脱−吸着し得る任意
の温度未満とすべきである。本発明の他の態様では、バインダーは、吸着ヨウ素
含有分子を含む活性炭サブストレートと混合し得、そして次いでモールドし、キ
ャストするか、または圧縮下、望ましい形に成形し得る。
【0046】 サブストレートが銀イオンまたは不溶性ヨウ化物塩を形成する幾つか他の金属
のイオンの被覆を含むならば、サブストレートは、ヨウ化物−125の溶液、例
えば、Na125Iの溶液にさらされ、それによって、不溶性ヨウ化物塩被覆は
、実質的非放射線減衰性サブストレートの表面上に形成される。その方法には、
本発明の更なる特徴を含む。銀イオンの被覆を含むサブストレートには、銀イオ
ンの源に、例えば、銀塩の溶液に事前にさらされたポリビニルアルコール、寒天
、ゼラチン、シリカ、炭素質物質または炭素繊維のようなサブストレートが含ま
れる。
【0047】 好ましくは、十分量の放射活性ヨウ素を本発明の方法に使用し、約0.1mC
iから約1キューリの範囲の活性レベルを有するサブストレートを生ずる。その
サブストレートは、例えば、約0.1mCiから約900mCiの活性を有する
近接照射療法に使用の放射活性源中に組み込まれ得る。
【0048】 実質的にすべての放射活性ヨウ素をサブストレートの表面上に吸着させるため
、サブストレートおよび反応媒体は、好ましくは攪拌する。好ましくは、攪拌は
、反応容器の回転の形態を取り、そのため、サブストレートは各回転毎に反応媒
体中で“転倒”または回転する。
【0049】 例えば、反応容器が密封化した各バイアルを含むならば、当該バイアルはエン
ドオーバーエンド(end over end)で垂直に回転させ、それによって、内容物が各
回転によってバイアルの端から端に落下する。20から60rpmのスピードの
回転が適当である。
【0050】 他に、反応容器は、水平に対して、ある角度回転し、それによって、サブスト
レートは各回転において反応媒体中で回転する。角度は約30°が適当である。
【0051】 反応混合物の適当な攪拌はまた、最大のヨウ素吸収を生じること、および当該
吸収がサブストレートの表面全体で均一となることを確実にするのを促進する。
【0052】 本発明の放射活性源を、癌、例えば、頭部および頚部の癌、黒色腫、脳腫瘍、
非小細胞肺癌、乳癌および卵巣癌、子宮および子宮頸癌および増殖性疾患、関節
炎、尿道狭窄および類繊維子宮癌を含む他の疾患の処置のための一時的インプラ
ントとして使用され得る。高レベルの放射活性のため、当該源は、恒久的インプ
ランテーション近接照射療法に有用となる見込みがない。当該源はまた、PTC
A後の再狭窄の防止に有用となり得る。
【0053】 本発明の更なる態様として、治療的に有効の線量を送達するのに十分な時間を
患者の処置すべき部位に、実質的非放射線減衰性サブストレートの表面にヨウ化
物イオンまたはヨウ素含有化合物の型で吸着するある量のヨウ素−125を含む
放射活性源(但し、当該サブストレートはイオン交換樹脂ではない)の一時的配置
を含み、放射線治療に応答性の病状、例えば、癌および特に再狭窄の処置の方法
を提供する。
【0054】 好ましくは、本発明の処置の方法は、過去にPTCAを行ったことのある患者
の脈管系内の部分の再狭窄を阻害するために使用する。
【0055】 本発明は、更に、以下の制限されない実施例により説明される。
【0056】 実施例1 ポリビニルアルコール(Ivalon)粒子へのヨウ化銀の沈積 小さなビーカー中、PVA粒子(150−250ミクロン)1gを0.5モーラ
ー溶液の硝酸銀溶液で1時間平衡化した。時間の最後では、当該粒子を、ビーカ
ーの底に沈静させ得、上清をデカンとし、蒸留水50mlで置換した。最終ステ
ップとして調製するため、当該粒子を3回、この方法でリンスした。3回目のリ
ンス後、できるだけ多くの水をデカンとした後、当該粒子を、1時間ヨウ化カリ
ウム溶液で平衡化した。その後、当該粒子を水で再びリンスし、次いで、更に試
験のために小体積の生理食塩水中に懸濁した。
【0057】 1ml HPLCサンプルチューブは、80kVのToshiba CTスキャナーでイ
メージングするため、Massachusetts General HospitalのCenter for Imaging a
nd Pharmaceutical Researchにサンプルを運ぶために使用した。沈殿したAgI
を有するPVAの最初のサンプルを、生理食塩水中の441 Hounsfield Units(
HU)として測定した。通常の知識では、それぞれ35HU=ヨウ化銀1mgまた
はヨウ化物約0.5mgであり、そのため、6.6mgヨウ化物/mlの密封粒
子がこのサンプルまたは粒子あたりヨウ化物約50μg中に存在すると計算され
得る。12Curies/mgの特異活性では、各粒子は、ボード(board)上、約600mC
urieの放射線を有する。
【0058】 実施例2 ポリビニルアルコール(Ivalon)粒子上の複合沈積 ポリビニルアルコール(PVA)粒子の懸濁液は、上記実施例1のように調製し
た。ヨウ化カリウムの添加後の水でのリンスの最後では、粒子を、再び更に1時
間硝酸銀の溶液にさらした。次いで、当該懸濁液は、第二アリコートのヨウ化カ
リウムをヨウ化銀の第二層に沈殿させるため加える前に、水でリンスした。次い
で、これは、PVA粒子にヨウ化銀の第三の沈積のためサンプルの一部について
繰返した。当該粒子をMassachusetts General Hospitalでイメージ化すると、以
下の結果となった。
【表1】 * 125Iの12Curies/mg特異活性とみなす
【0059】 そのため、ヨウ化銀の複合層がPVA粒子上に堆積し、広範囲のヨウ化物負荷
および活性を得ることができることは明らかである。
【0060】 実施例3 ゼオライト上のAgIの沈積 銀イオンを含むゼオライトは、1.6mmペレットおよび20メッシュ球体と
して、それぞれ組成物Ag7.6Na0.4[(AlO)(SiO)40]およ
びAg84Na[(AlO)86(SiO)106]をAldrichから購入
した。ヨウ化ナトリウム溶液へのこれらセラミック物質の暴露において、それら
は、明らかに銀色から黄緑色に変化し、これは、ゼオライト自体内にAgIが形
成されたことを示す。取り込まれたヨウ化物の量は、確かめることができず、理
論的には、当該物質は、ヨウ化銀の形成において当量のヨウ化物に結合する、ゼ
オライトペレット中、Ag/グラム 220mgを有し、ゼオライト球体中、A
g/グラム 350mgを有する。
【0061】 実施例4 天然炭素の源中のAgIの沈積 適当濃度の寒天またはゼラチンを、水および銀塩(硝酸銀)で調製し、グラス中
に満たすかシリカチューブと融合させ、そして室温で固体にした。ガラスチュー
ブを望ましい長さに切断し、ヨウ化ナトリウム溶液中に浸し、チュービングの寒
天またはゼラチン相にトラップされたヨウ化銀を作成した。
【0062】 実施例5 固体化炭素質物質およびシリカサブストレートにおけるAgIの沈積 木製つまよう枝およびコメ穀粒のような天然炭素質源、およびガラスチュービ
ングを、当該製品(articles)を溶液A:7%炭酸ナトリウム溶液中に加えること
により、銀被覆で最初に被覆し、数分間十分に混合した。次いで、当量の下記溶
液混合物を加え、5分間室温で混合した:溶液B:0.72%硝酸銀、0.72
%硝酸アンモニウム、および1.31%ホルムアルデヒド。
【0063】 当該製品を取り出し、風乾した。当該製品は、鈍いないし光沢のある銀色の被
覆を有していた。乾燥後、当該製品はフェリシアン化カリウムを有するNaI溶
液中に浸され、十分に混合された。10分後、当該製品を取り出した。直ぐに、
銀被覆は黄緑色となり、これは、ヨウ化銀の形成を示す。
【0064】 実施例6 溶液Aは、水中、7%炭酸ナトリウム溶液として調製する。溶液Bは、水中、
0.72%硝酸銀、0.72%硝酸アンモニウム、および1.31%ホルムアル
デヒドとして調製する。溶液Cは、水中、1.0%NaI溶液および2.0%フ
ェリシアン化カリウム溶液として調製し、それは、600mCiの125Iを含
む。
【0065】 5メーター長のAlpha Aesarから得られた5mm片の炭素繊維直径
0.076mmを、溶液Aのアリコート中におく。これに、室温で溶液Bのアリ
コートを加える。約5分後、銀被覆炭素繊維を濾過により単離し、風乾し、そし
て溶液Cのアリコート中に30分以上浸す。過剰の溶液をアスピレーションによ
り取り除き、直ぐに放射性ヨウ素含有繊維を窒素気流で乾燥させる。
【0066】 実施例7 実施例1の方法を125を用い繰返す。
【0067】 実施例8 実施例2の方法を125を用い繰返す。
【0068】 実施例9 実施例3の方法を125を用い繰返す。
【0069】 実施例10 実施例4の方法を125を用い繰返す。
【0070】 実施例11 実施例5の方法を125を用い繰返す。
【0071】 実施例12 7−ヨード−8−キノリノールを、アミンを亜硝酸ナトリウムで処置し反応の
pHでNa125Iから形成される銅およびH125Iの存在下125Iと共有
結合し得ることによりGershon et al (J. Heterocycl. Chem., 1971, 8(1), 129
-131)の方法に従いGattermann反応を介し5−アミノ−8−キノリノールから調
製する。当該反応産物を少量の塩化メチレンに抽出する。直径0.076mmお
よび5mm長の炭素繊維(Alpha Aesar由来)をアルゴン気流中400
℃以上のチューブ炉中で加熱し、水分の非存在下で冷却し、そして塩化メチレン
溶液に添加する。溶媒を蒸発させ、炭素繊維に吸着した反応産物を残存させる。
当該繊維をチタン缶中に置き、当該缶を密封し近接照射療法の使用に適当なシー
ドを形成する。
【0072】 実施例13 アントラニル酸を、Friedman L. and Logullo F.M. (Angew. Chem., 1965, 77
, 217)に従いジザゾ化し、K125Iで処理すると、放射活性ヨウ素化芳香族有
機化合物を含む産物の混合物が提供される。この混合物は、実施例12の方法に
従い炭素繊維上に吸着される。
【0073】 実施例14 天然に生ずる物質へのヨウ素−125の吸収 天然に生ずる炭素質物質、コメ穀粒を銀塗布処理した後、ヨウ素−125を含
むヨウ化ナトリウム溶液と反応させた。当該穀粒には放射活性の吸収が見られた
【0074】 実験 1.物質選択 4つのコメサンプルを得(詳細を以下の表1に示す)、各サンプルの重量を計り
、別のビーカーに分けた。炭酸ナトリウム溶液10mlのサンプル(溶液1、表
2)を各ビーカーに加えた。当該サンプルをマグネットスターラーおよびフレア(
flea)を用い1分間混合した。当該サンプルを乾燥させ、重量を測定した。結果
を表3に示す。当該攪拌は、同じサンプルおよび新しい溶液を用い更に2分間繰
返し;すべてのサンプルについて低下の徴候が見られ、サンプル1および4が最
も顕著であることが観察された。
【0075】 実験は、新しいコメ穀粒および溶液で繰返し、攪拌は、損傷を最小とするため
プラスチックスターラーロッドを用い手で5分間続けた。当該サンプルを乾燥さ
せ、重量を測定し、結果を表4に示す。コメサンプル1および4はまた損傷の徴
候が見られた。
【0076】 2.非放射性手順 コメサンプル2および3をセクション1の結果に基づき本セクションの実験の
ため選択した。コメサンプルのそれぞれのアリコートの重量を計り、25mlビ
ーカーに入れた;溶液1 10mlを加え、5分間、手で攪拌した。硝酸銀、硝
酸アンモニウム、ホルムアルデヒド溶液10ml(溶液2)を各ビーカーに加え、
当該混合物を更に5分間攪拌した。当該サンプルは黒化するのが観察され、当該
サンプルを乾燥させ、重量を計り、そして結果を表5に示す。当該サンプルをき
れいな25mlビーカーに戻し、溶液3 10mlを添加し、当該混合物を5分
間攪拌した。当該サンプルを乾燥させ、重量を計り、そして結果を表5に示す。
【0077】 この実験に基づきコメサンプル3を更なる試験のため選択した。化学物質の吸
収が最も高くなる一方、最も高い物理的完全性を保持した。
【0078】 3.放射活性手順 コメサンプル3のアリコートの重量を計り、グラスバイアルに入れた。溶液1 10mlを加え、当該コンテナーを5分間バイアル回転装置で回転させた。溶
液2 10mlを加え、更に5分間混合を続けた。当該上清を取り出し、保存し
た。当該サンプルを乾燥させ得、次いで、重量を計り;結果を表6に記録する。
当該サンプルをバイアル中に再度置き、mlあたり10μCiを含むヨウ化物−
125溶液10μlを含む溶液3 10mlを加え、当該混合物を10分間回転
させた。当該上清を取り出し、保存した。当該サンプルを乾燥させた。20種の
穀類を選択し、放射活性内容物をガンマカウンターで測定した。当該穀類の重さ
を個々に測定した。結果を表2に示す。
【0079】 4.繰返し 4.1 10倍に増加した溶液3の放射活性成分を用いる以外、上記実験を繰返した。
当該結果を表8に示す。 4.2 コメのサンプル量を少なくし、溶液3の体積を減少させ、そして4.1と同じ
放射活性成分を用い、3の実験を繰り返した。当該結果を表9に示す。
【0080】 初期の試験が設計され、最も実験に好ましいサポート(support)を同定した。
玄米は、最もヨウ化物を吸収する一方、最も強固(robust)なものであった。放射
活性試験は、ヨウ素−125吸収の可能性を調査することが目的であった。
【0081】 試験1.見かけの放射活性濃度。ヨウ化物溶液10mlあたり0.1μCi。
【表2】
【0082】 試験2.見かけの放射活性濃度。ヨウ化物溶液10mlあたり1.0μCi。
【表3】
【0083】 試験3.見かけの放射活性濃度。ヨウ化物溶液5mlあたり1.0μCi。
【表4】
【0084】 ヨウ素−125の吸収は、3実験で増加が見られる。ヨウ化物溶液の特異活性
は1:10:20の割合である。
【0085】 当該研究から、当該物質は、本方法に使用するヨウ化物溶液の特異活性に明ら
か相関して、ヨウ素−125を吸収することが示される。
【表5】 表1.コメサンプル
【表6】 表2.試薬溶液
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月31日(2001.5.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ルイス・デウィ イギリス、エイチピー7・9エルエル、バ ッキンガムシャー、アメルシャム、ホワイ ト・ライオン・ロード21番、アメルシャ ム・ラボラトリーズ・ビルディング、ニー コメド・アメルシャム・パブリック・リミ テッド・カンパニー (72)発明者 グレゴリー・リン・マッキンタイア アメリカ合衆国19382ペンシルベニア州ウ エスト・チェスター、ピードモント・ロー ド113番 (72)発明者 エバン・グストウ アメリカ合衆国19003ペンシルベニア州ア ードモア、ポスト・オフィス・ボックス 363 (72)発明者 ロバート・アレン・スノー アメリカ合衆国19380ペンシルベニア州ウ エスト・チェスター、クラティン・レイン 118番 (72)発明者 ハロルド・ジャック・スティーブンズ アメリカ合衆国27529ノースカロライナ州 ガーナー、ステイプルトン・ドライブ1204 番 (72)発明者 エドワード・リチャード・ベーコン アメリカ合衆国19403ペンシルベニア州オ ーデュボン、スカイライン・サークル1006 番 Fターム(参考) 4C082 AA05 AC03 AE05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的非放射線減衰性サブストレートの表面に吸着されるヨ
    ウ化物イオン型のヨウ素の放射活性同位体またはヨウ素含有化合物を含む、近接
    照射療法の使用に適当な放射活性源(但し、ヨウ素がヨウ化物イオン型であると
    き、当該サブストレートはイオン交換樹脂ではない)。
  2. 【請求項2】 吸着ヨウ素を加えたサブストレートを生体適合性コンテナー
    中に封入する、請求項1に記載の放射活性源。
  3. 【請求項3】 当該コンテナーがエコゲニックである、請求項2に記載の放
    射活性源。
  4. 【請求項4】 ヨウ素の同位体がヨウ素−125である、請求項1から3の
    何れかに記載の放射活性源。
  5. 【請求項5】 約200mCiから約1200mCiの範囲の活性を有する
    、請求項1から4の何れかに記載の放射活性源。
  6. 【請求項6】 約0.1から約5mCiの範囲の活性を有する、請求項1か
    ら4の何れかに記載の放射活性源。
  7. 【請求項7】 当該ヨウ素含有化合物が、ヨウ化ハロゲン化合物、炭素−ヨ
    ウ素結合を含む有機化合物、ヨードソ化合物、ジアリールヨウジニウム(diaryli
    odinium)塩、N−ヨードアミド、ヨードキシアリール化合物または共有結合性無
    機ヨウ化物化合物である、請求項1から6の何れかに記載の放射活性源。
  8. 【請求項8】 当該サブストレートが、炭素、アルミナ、ゼオライト、チタ
    ン酸化物、シリカ、シリコン酸化物、ゼオライト型三価金属シリケート、金属ホ
    スフェート、金属ヒドロキシホスフェート、ガラス性物質、アルミニウム窒化物
    、セラミック、放射線耐性ポリマー、骨、珊瑚、石炭、石灰石、セルロース、デ
    ンプン、寒天、ゼラチン、キチンまたは毛髪である、請求項1から7の何れかに
    記載の放射活性源。
  9. 【請求項9】 サブストレートが炭素である、請求項1から7の何れかに記
    載の放射活性源。
  10. 【請求項10】 更に、バインダーを含む請求項1から9の何れか1つに記
    載の放射活性源。
  11. 【請求項11】 近接照射療法源の使用に適当な放射活性サブストレートの
    調製の方法であって、イオン交換樹脂以外の実質的非放射線減衰性サブストレー
    トを放射活性ヨウ化物イオンの源にさらすことを含み、それによってヨウ化物イ
    オンをサブストレートの表面に吸着させる、当該方法。
  12. 【請求項12】 近接照射療法源の使用に適当な放射活性サブストレートの
    調製の方法であって、実質的非放射線減衰性サブストレートを放射活性ヨウ素含
    有化合物にさらすことを含み、それによってヨウ素含有化合物をサブストレート
    の表面に吸着させる、当該方法。
  13. 【請求項13】 治療的に有効な線量を送達するために十分な時間、患者の
    処置部位の、実質的非放射線減衰性サブストレートの表面おいて吸着されるヨウ
    化物イオン型のヨウ素の放射性同位体またはヨウ素含有化合物を含む放射活性源
    の一時的配置を含む放射線治療に応答性の病状の処置の方法。
  14. 【請求項14】 過去にPTCAを行った患者の脈管系内の部位での再狭窄
    の阻害方法であって、治療的に有効な線量を送達するために十分な時間、患者の
    処置部位の、実質的非放射線減衰性サブストレートの表面に吸着されるヨウ化物
    イオン型のヨウ素の放射性同位体またはヨウ素含有化合物を含む放射活性源の一
    時配置を含む方法。
  15. 【請求項15】 実質的非放射性減衰サブストレートの表面に吸着されるヨ
    ウ化物イオン型のヨウ素の放射活性同位体またはヨウ素含有化合物を含み、この
    場合、当該放射性同位体および当該サブストレートは生体適合性エコゲニックコ
    ンテナー中に封入される、近接照射療法の使用に適当な放射活性源。
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