JP2003500143A - 履物の留め具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一種の履物が着用者の足の挿入のための開口部（４）及びその開口部（４）の両側を引き寄せるための一対の強固な固定要素（１０，１１）を有している。第一の固定要素（１０）はビーズ（１５）を受けるためのねじ（１４）を有し、第二の固定要素（１１）の自由端は直角に曲がってＵ字形のフック（１６）として形成されている。着用者がブーツに足を突っ込んだ時、第一の固定要素（１０）はフック（１６）のマウス上に置かれる。小さい指圧を与えると、ビーズ（１５）はフック（１６）が第一の固定要素（１０）を抱き、ビーズ（１５）の裏側に係合するように第二の固定要素（１１）の柄に沿って移動していく。留め具の張力はねじ（１４）に沿ってビーズ（１５）をねじ込むことにより調整することができる。着用者の指が冷たい時又は重い手袋を着用している時に留め具は締め外しが容易であり、さらに、留め具はスノーボーディング又はスキー用ブーツに使用することを十分保証できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の技術分野 本発明は各種の履物の留め具に関するものである。

【０００２】 背景 着用者の足に付ける各種の履物を固定するための多種類の留め具が知られてい
る。しかしレースのような多くの物は、着用者の指が冷たい時とか重い手袋を着
けている時には固定するのが困難である。或種の留め具はまた例えばスノーボー
ディングとかスキーの際に着用する重いブーツに使用するのに十分しっかりと固
定するのが困難である。 本発明は新規性及び進歩性を満足する形式の留め具を提供することを求めてい
る。

【０００３】 発明の概要 本発明は、着用者の足の挿入のための開口部と、履物を足に固定するためその
開口部の両側を互いに引き寄せる固定具を有する履物の一品目を提案するもので
あり、その固定具は、その開口部の両側にそれぞれ係合する第一の固定要素と第
二の固定要素とから構成され、第一の固定要素はヘッドを備え、第二の固定要素
はそのヘッドの裏側に係合するための留め金を備えていることを特徴としている
。 その留め金は好ましくは第二の固定要素に実質的に直角に配置されている。そ
の留め金は好ましくは前記第一の固定要素に係合するフックを含んでいる。その
フックは好ましくは使用時に着用者の足から脱却されるマウスを有する。 ヘッドは好ましくは第一の固定要素とその長手方向の調整のために係合する。
留め具の長さは、それにより、留め具の締まり具合を変化させるため、例えば種
々の着用者に適合させるため、又は靴下の種々の厚みに対して補償するため、調
整することができる。ヘッドは例えば第一の固定要素のねじ部と係合することが
できる。 ヘッドはどんな希望の形状にしてもよいが、好ましくは実質的に球形がよい。

【０００４】 図面の簡単な説明 本発明がどのように実施されるかを説明するために、以下の記述とそれに参照
される添付図面が示されるが、その実施例はここに示したものに限定されるもの
ではない。ここで、添付図面は次のとおりである。 図１は本発明による一対の固定要素を有する履物の一品目の部分正面図である
。 そして、図２は図１において右から見た両固定要素の詳細図である。

【０００５】 図面の詳細な説明 添付図面は２０で一般的に示されるスノーボード用ブーツに適用される留め具
１を示すが、しかし、類似の形状の留め具が他種の履物に使用されることは可能
である。上記ブーツは、開口部４を有し、その開口部４の両側７及び８に鳩目穴
５及び６の列（図では各側に１個ずつ鳩目穴が示されている）を備えている。鳩
目穴は通常ブーツのレースを受け入れるよう意図されているが、各対の鳩目穴は
硬いが若干弾力性のあるステンレス鋼ワイヤ又はこれに類似する材料で形成され
た一対の固定要素１０及び１１を受け入れる。その固定要素は例えば鳩目穴にフ
ック状の端部を挿入することにより鳩目穴と回転可能に係合する。その固定要素
はまた鳩目穴の裏側に取り付けてある留め具を引き戻すことができよう。この場
合、その固定要素は裏側から鳩目穴を突き抜けて通すことにより挿入される。鳩
目穴の幾つか又は全てがフック状のプレートで置き換えられた種類のブーツにお
いては、固定要素はフックと回転可能に係合するためにループ状の端部を備える
ことができる。

【０００６】 第一の固定要素１０の自由端はステンレス鋼のビーズ１５を受けるためのねじ
を備えているのに対し、第二の固定要素１１の自由端は図２に最も良く示してい
るように直角に曲がっており、Ｕ字形の前方を向いたフック１６の形状を持つ留
め金として構成されている。 着用者がブーツに足を突っ込んだ時、固定要素１０はフック１６のマウス上に
置かれる。ビーズ１５に小さい指圧を与えることにより、ビーズ１５は図２にお
いて大きい矢印で示すように固定要素１１の柄に沿って移動していく。そのため
第一の固定要素の柄は、フック１６が第一の固定要素１０を抱き、ビーズ１５の
裏側に係合するように、フック１６のマウス内に進入していく。固定時の張力は
その長さを変化させることにより調整することができ、そのことはねじ１４に沿
ってビーズ１５をねじ込むことにより容易に達成される。

【０００７】 ブーツが着用された時は、留め具はまず引張応力を受け、そのため留め具がビ
ーズ１５の裏側へのフック１６の係合により外れることなくかなりの張力に対抗
することができると認識されるべきである。一方、第一の固定要素及び／又はビ
ーズ１６に対する適度な前方への指圧の適用は第二の固定要素１１に沿ってビー
ズ１６を移動させ、そのことにより留め具を外すことができよう。 かくして、指が冷たい時とか重い手袋を着用している時に留め具の締め外しは
容易であり、さらに、この留め具はスノーボーディング又はスキー用ブーツに使
用することを十分保証できる。 ここに開示された特徴はすべての可能な組合せにおいても存在し得ると認識さ
れよう。上記の説明が組合せの状態で新規であると信じられる領域に就いて強調
される限り、ここに開示された特徴のすべての組合せに対して保護が要求される
。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による一対の固定要素を有する履物の一品目の部分正面図
である。

【図２】 図１において右から見た両固定要素の詳細図である。

【符号の説明】

４ 開口部 ７，８ 両側 １０ 第一の固定要素 １１ 第二の固定要素 １４ ねじ部 １５ ヘッド １６ 留め金

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ， ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ， ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着用者の足の挿入のための開口部（４）及びその開口部（４
   ）の両側（７，８）を足に履物を固定するために引き寄せる留め具を有する種類
   の履物において、 前記留め具は前記開口部（４）の両側（７，８）にそれぞれ係合する第一の固
   定要素（１０）及び第二の固定要素（１１）により構成され、前記第一の固定要
   素（１０）はヘッド（１５）を備えており、そして前記第二の固定要素（１１）
   は前記ヘッド（１５）の裏側に係合するための留め金（１６）を備えていること
   を特徴とする履物。
2. 【請求項２】 留め金（１６）は実質的に第二の固定要素（１１）に直角で
   あることを特徴とする請求項１に記載された履物。
3. 【請求項３】留め金（１６）は前記第一の固定要素（１０）と係合するため
   のフックで構成されることを特徴とする請求項１に記載された履物。
4. 【請求項４】 フックは使用時に着用者の足から引き外されるマウスを有す
   ることを特徴とする請求項３に記載された履物。
5. 【請求項５】ヘッド（１５）は第一の固定要素（１０）を長手方向に調整す
   るためにその第一の固定要素（１０）と係合することを特徴とする請求項１に記
   載された履物。
6. 【請求項６】ヘッド（１５）は第一の固定要素（１０）のねじ部（１４）と
   係合することを特徴とする請求項５に記載された履物。
7. 【請求項７】ヘッド（１５）は実質的に球形であることを特徴とする請求項
   １に記載された履物。