JP2003347631A - 光信号増幅方法及び光信号増幅器 - Google Patents

光信号増幅方法及び光信号増幅器

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JP2003347631A
JP2003347631A JP2002149242A JP2002149242A JP2003347631A JP 2003347631 A JP2003347631 A JP 2003347631A JP 2002149242 A JP2002149242 A JP 2002149242A JP 2002149242 A JP2002149242 A JP 2002149242A JP 2003347631 A JP2003347631 A JP 2003347631A
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optical signal
optical fiber
light
optical
sunlight
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JP2002149242A
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Masahiro Tanaka
政博 田中
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力消費を低減した光信号増幅方法及び光信号
増幅器を提供する。 【解決手段】希土類元素を含有する光ファイバ1に対し
て、非コヒーレント光を照射することによって、前記光
ファイバ1内を伝送する光信号を増幅することを特徴と
するものであり、前記非コヒーレント光が太陽光である
ことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に使用され
る光ファイバを伝搬する信号光の減衰を補完するために
使用される光信号増幅方法及び光信号増幅器に関するも
のであり、特に希土類元素を含む光ファイバを伝搬する
信号光に好適に利用できる光信号増幅方法及び光信号増
幅器に関するものである。
【0002】
【従来技術】光ファイバは広帯域な情報を長距離にわた
って伝送できるという特徴をもっている。これらの点に
関しては、通常の銅線や同軸ケーブルをはるかにしの
ぐ。現在、銅線や同軸ケーブルを使ったブロードバンド
通信が隆盛になりつつあるが、それがファイバに置き換
わり、波長多重分割の技術が適用されれば銅線や同軸ケ
ーブルとは桁違いの伝送速度を実現できる。
【0003】しかしながら、長距離通信に向いていると
言われる光ファイバでさえ、光ファイバ中でのレーリー
散乱に基づく固有の損失は取り除く事はできない。それ
ゆえ、シングルモードファイバでも0.2dB/Km程
度の信号光減衰は避けられないものである。つまり、1
00Km程度の長さのファイバになると信号が略20d
B程度に減少する。
【0004】そこで、特開平3−54529号公報に
は、増幅器により減衰した光を適当な間隔毎に増幅する
方法が開示されている。
【0005】この方法は、図5に示すように、光ファイ
バ31と、励起用ファイバ32と、レーザーダイオード
37で構成され、励起用ファイバ32は光ファイバ31
とカプラを通じて結合されており、励起用ファイバ32
から光ファイバ31に励起光を入射するものである。
【0006】光ファイバ31は、コア31bとクラッド
31aとからなり、通信に使われる赤外光はコア31b
とクラッド31aの境界で全反射されながらほとんどコ
ア31bに集中した分布で光ファイバ中を伝搬する。コ
ア31bにGeO2を添加し、コア31bの屈折率をク
ラッド31aの屈折率より僅かにが大きくすることによ
り、全反射を可能としている。また、励起用ファイバ3
2も同様にクラッド32aとコア32bとからなる。
【0007】光ファイバにおける光信号を増幅するた
め、10m程度の長さを光ファイバ増幅部とし、その領
域のコア31bにエルビウム等の希土類元素を添加す
る。
【0008】レーザーダイオード37から発せられたレ
ーザー光は、励起用光ファイバ32を通り、光カプラ3
8を通じて光ファイバ31入射する。入射したレーザー
光は、コア31bの希土類元素を励起し、この元素の存
在する部位を信号光が通過する時に励起された希土類元
素が誘導放射を起こし、信号光とコヒーレントな光を雪
崩状に生成する。この信号光とコヒーレントな光の生成
が信号光の増幅となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−54529号公報に記載の方法は、レーザー光によ
って光通信に十分な光信号増幅をもたらすものの、希土
類元素を励起するために使われるレーザーダイオードの
作動には大量の電力を消費するという問題があった。
【0010】更に、光ファイバ31と励起用ファイバ3
2とを結合させる必要があるとともに、励起用ファイバ
32とレーザーダイオード37との結合損失がその消費
電力をより増大するという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、電力消費を低減した光
信号増幅方法及び光信号増幅器を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、太陽光が光フ
ァイバ内に存在する光励起性元素である希土類元素を励
起し、光ファイバを通過する光信号を増幅することがで
きるという知見に基づくものであり、消費電力の少ない
光信号増幅方法及び光信号増幅器を提供する。特に、太
陽光を集光し、その焦点を光ファイバ又はその近傍に合
わせることにより、光信号を効果的に増幅でき、太陽光
が存在する限り電力は不要となるため、光信号増幅のラ
ンニングコストを大幅に低減できる。
【0013】即ち、本発明の光信号増幅方法は、希土類
元素を含有する光ファイバに対して、非コヒーレント光
を照射することによって、前記光ファイバ内を伝送する
光信号を増幅することを特徴とするものであり、これに
より、昼間は電力をほとんど使わずに光ファイバ増幅器
を動作させる事ができる。
【0014】特に、前記非コヒーレント光が太陽光であ
ることが好ましい。これにより、光ファイバ内の希土類
元素を十分に励起でき、昼間の消費電力を大幅に削減す
ることができる。
【0015】また、前記太陽光を、反射鏡及び/又はレ
ンズを用いて集光することが好ましい。これにより、太
陽光強度を効果的に高めることが容易となる。
【0016】本発明の光信号増幅器は、希土類元素を含
有する光ファイバと、該光ファイバに非コヒーレント光
を導入するための光導入器を具備するものであり、これ
により、低コストの光信号増幅を実現できる。
【0017】特に、前記光導入器が、集光器を具備する
ことが好ましい。これにより、増幅効率をより高めるこ
とができる。
【0018】前記集光器が、反射鏡及び/又はレンズを
用いることが好ましい。これにより、太陽光の強度を高
めることができ、ファイバ中の希土類元素をより効率的
に励起できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を、図面を用いて説明す
る。図1〜4は本発明の光ファイバ増幅器を示すもので
ある。
【0020】図1は、シングルモード光ファイバを示す
もので、図1(a)が斜視図、図1(b)が概略断面図
である。光ファイバ1は、クラッド1a及びコア1bを
具備し、コア1bの屈折率はクラッド1aの屈折率より
もわずかに大きい関係にあるため、光信号の大部分がコ
ア1bを通過する。
【0021】本発明によれば、シングルモード光ファイ
バ1の少なくともコア1bに希土類元素が含まれ、この
希土類元素が光増幅に寄与する。
【0022】希土類元素としては、Y、La、Ce、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、Yb、Luのうち少なくとも1種を用
いることができ、特に入手の容易さからY、La、C
e、Nd、Sm、Er、Yb、Luが好ましく、これら
の中でも、励起効率の点でErがより好ましい。
【0023】本発明は、上記のような光ファイバ1の内
部を通過する光信号を、コア1bに太陽光を照射するこ
とにより、増幅することができる。太陽光はそのままで
は強度が低いが、集光することによって強度を高め、実
用に供することができる。
【0024】本発明によれば、太陽光の集光に用いる集
光器として、断面が曲線をなす鏡であることが好まし
い。このような鏡は、反射鏡に代表され、断面が放物曲
線、特に二次曲線からなる断面を有するものであること
が、集光効率を高める点で好ましい。また、集光器の幅
は図1(a)にLで示され、その長さは希土類元素が添
加された光ファイバの長さ分だけ、例えば10mの長さ
の範囲で任意に設定できる。
【0025】例えば、図1(b)に示すように、ファイ
バ1は断面が放物線の反射鏡3の焦点4位置に設置され
ており、真上からの太陽光がファイバ1に集光される。
この太陽光集光用の反射鏡3はその開口部が常に太陽の
方向を向くように動くようにすることが好ましい。或い
はまた、集光用鏡から太陽光を取り入れ、光ファイバ1
などで本発明の光ファイバ増幅器に導き、集光器に光を
照射して用いることもできる。
【0026】本発明における光ファイバ増幅器の作用
を、エルビウム(Er)を用いた場合を取り上げて説明
する。図2に示すように、波長が980nmの光で励起
されたエルビウムは不安定なI13/2状態に励起され、す
ぐにその状態からI11/2状態に落ちる。そこに波長が1
550nmの波長帯(1525〜1570nm)の信号
光が入射されると、その信号光に誘導され同じ波長の光
をコヒーレントな状態で放出し安定なI15/2状態に落ち
着く。
【0027】一度放出された光もまた他の光の放出を誘
導するという雪崩状態になる。この雪崩状態の放出によ
り、信号光は増幅される事になる。従って、光ファイバ
1は太陽光が照射される場所、即ち希土類元素であるE
rの存在するコア11bに太陽光が焦点を合わせるよう
に設置されるのが良い。
【0028】通常、信号光の波長は最も損失の少ない1
550nmの波長帯、または分散の少ない1300nm
の波長帯の光が用いられるが、ファイバ増幅器の希土類
を励起するための光の波長はそれらより短く、1550
nm帯に対してはエルビウムを添加した場合で980n
mの励起光を入射させる必要がある。太陽光は500n
m辺りに強度のピークを持っており、この980nmの
波長域は1550nm帯域と異なり太陽光スペクトルが
十分に存在するので、太陽光の励起光源としての利用が
可能になる。
【0029】本発明によれば、集光器は、図1のような
形状でも良いが、図3に示すように光ファイバ11と反
射鏡13を具備し、断面が放物線であり、1点に光を集
光できるタイプものを並列に複数並べることもできる。
また、上記の反射鏡13の代わりとしてレンズを用いて
非コヒーレント光を集光することもできる。図4は、集
光器としてレンズを用いた光ファイバ増幅器の概略の断
面を示すもので、焦点が光ファイバ21の内部、特にコ
ア21bに合わせた凸レンズが設けられている。
【0030】なお、本発明では、太陽光をはじめとする
非コヒーレント光は、上述のように、980nm以下の
波長を有する光源であれば使用することができる。
【0031】また、Er以外の希土類元素でも同様の効
果があり、太陽光による光信号の増幅を行うことができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、非コヒーレントな光を
光信号の増幅に利用できるため、昼間に太陽光を有効利
用することができ、又加熱炉等の設備から発生する光や
余剰の光を有効利用することができ、電力消費量を大幅
に削減した光ファイバ増幅器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ増幅器を示すもので、
(a)斜視図及び(b)概略断面図である。
【図2】エルビウムのエネルギー準位を示す図である。
【図3】本発明の他の光ファイバ増幅器を示す概略断面
図である。
【図4】本発明の他の光ファイバ増幅器を示す概略断面
図である。
【図5】従来のファイバ増幅器を示す図である。
【符号の説明】
1、11、21・・・光ファイバ 1a、11a、21a・・・クラッド 1b、11b、21b・・・コア 3、13・・・反射鏡 4、14・・・焦点 15・・・レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希土類元素を含有する光ファイバに対し
    て、非コヒーレント光を照射することによって、前記光
    ファイバ内を伝送する光信号を増幅することを特徴とす
    る光信号増幅方法。
  2. 【請求項2】前記非コヒーレント光が太陽光であること
    を特徴とする請求項1の光信号増幅方法。
  3. 【請求項3】前記太陽光を、反射鏡及び/又はレンズを
    用いて集光することを特徴とする請求項2記載の光信号
    増幅方法。
  4. 【請求項4】希土類元素を含有する光ファイバと、該光
    ファイバに非コヒーレント光を導入するための光導入器
    を具備することを特徴とする光信号増幅器。
  5. 【請求項5】前記光導入器が、集光器を具備することを
    特徴とする請求項4記載の光信号増幅器。
  6. 【請求項6】前記集光器が、反射鏡及び/又はレンズを
    用いることを特徴とする請求項5記載の光信号増幅器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227406A (ja) * 2005-11-24 2007-09-06 Okamoto Kogaku Kakosho:Kk 太陽光励起レーザー装置
CN112432914A (zh) * 2020-11-26 2021-03-02 中国科学院合肥物质科学研究院 基于信号光窄带放大技术的被动红外激光外差探测装置

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