JP2003345627A - 障害発生予防装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

障害発生予防装置および方法、並びにプログラム

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JP2003345627A
JP2003345627A JP2002151730A JP2002151730A JP2003345627A JP 2003345627 A JP2003345627 A JP 2003345627A JP 2002151730 A JP2002151730 A JP 2002151730A JP 2002151730 A JP2002151730 A JP 2002151730A JP 2003345627 A JP2003345627 A JP 2003345627A
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failure
electronic device
unit
program
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JP2002151730A
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English (en)
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Toyohide Ichitsukasa
豊秀 一司
Masayuki Mori
政之 森
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作環境の変化に起因して電子機器が故障す
ることを抑止する。 【解決手段】 パームレストの下部に配置される各種セ
ンサ31は、ノート型パーソナルコンピュータ21に対
して瞬間的に加えられた衝撃や振動を検知する衝撃セン
サ41、磁界の強度を検知する磁気センサ42、温度と
湿度を測定する温度・湿度センサ43、および継続的に
加えられた圧力を検出する圧力センサ44から構成され
る。注意喚起部32は、所定の色と間隔で発光する発光
部51、音声信号や警告音を合成する音声合成部52、
および微振動を発生する振動発生部53から構成され
る。注意喚起プログラム33は、各種センサ31の検出
結果に基づき、画面に注意を促すダイアログを表示させ
たり、注意喚起部32を動作させたり、あるいは、電子
メールを送信させたりする。本発明は、例えばパーソナ
ルコンピュータ、携帯電話機に適用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障害発生予防装置
および方法、並びにプログラムに関し、例えば、パーソ
ナルコンピュータなどの電子機器に障害を発生させ得る
衝撃、圧力、磁気、温度、湿度などの動作環境の変化を
検知してユーザに注意喚起するようにした障害発生予防
装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの精密電子
機器を構成する部品の多くは、機械的な移動部位が存在
しない半導体チップなどであり、それらの集積化が進め
られている。一方、依然として、パーソナルコンピュー
タ等は、ハードディスクドライブ(以下、HDDと記述す
る)に代表される機械的な移動部位(HDDの場合、ディ
スク、モータ、磁気ヘッドなど)が存在する部品も搭載
されている。
【0003】HDDには、上述した移動部位が存在する故
に、移動部位が経年変化によって摩耗することに加え
て、温度、湿度、周囲の電子機器などが発生する磁界、
設置場所の振動、衝撃などの動作環境の影響を受けるの
で、半導体チップなどに比較して、その寿命が短く、か
つ、寿命のばらつきも大きい。
【0004】ところで、従来のHDDには、SMART(Self Mo
nitoring Analysis And ReportingTechnology)機能に代
表される、自己の障害を事前に予測することができる機
能が備えられている。
【0005】SMART機能について、図1を参照して説明
する。図1は、SMART機能を備えたHDDを内蔵するパーソ
ナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナ
ルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1を
内蔵している。CPU1にはバス4を介して、入出力イン
タフェース5が接続されている。バス4には、ROM(Read
Only Memory)2およびRAM(Random Access Memory)3が
接続されている。
【0006】入出力インタフェース5には、所定の処理
結果としての音声信号をスピーカ7に出力し、またマイ
クロフォン8からの音声信号を入力する音声入力部6、
ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスな
どの入力デバイスよりなる操作入力部9、所定の処理結
果としての映像信号を表示するCRT(Cathode Ray Tube)
またはLCD(Liquid Crystal Display)等よりなる表示部
10、SMART機能を実現する障害予測部12を含むHDD1
1、インタネットに代表されるネットワークを介してデ
ータを通信する通信部13、および磁気ディスク15乃
至半導体メモリ18などの記録媒体に対してデータを読
み書きするドライブ14が接続されている。
【0007】SMART機能を実現する障害予測部12は、H
DD11に対するデータの読み書きのエラー発生率等を監
視しており、エラー発生率が所定の閾値を超過した場
合、「まもなくHDD11に障害が発生すること」を示す
フラグを立てるようになされている。なお、エラー発生
率が上昇する原因としては、例えば、モータ、ディス
ク、および磁気ヘッド等の経年変化による摩耗、温度、
湿度、周囲の電子機器などが発生する磁界、設置場所の
振動、衝撃などの動作環境の影響が考えられる。
【0008】なお、障害予測部12には、HDD11の温
度等を検出できるようになされているものもある。
【0009】障害予測部12が立てる当該フラグに基づ
き、ユーザに「まもなくHDDに障害が発生すること」を
通知する障害予測通知プログラムの動作について、図2
のフローチャートを参照して説明する。なお、障害予測
通知プログラムは、磁気ディスク15(フレキシブルデ
ィスクを含む)、光ディスク16(CD-ROM(Compact Dis
c-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を
含む)、光磁気ディスク17(MD(Mini Disc)を含
む)、もしくは半導体メモリ18に格納された状態でパ
ーソナルコンピュータに供給され、ドライブ14によっ
て読み出されてHDD11にインストールされている。HDD
11にインストールされている障害予測通知プログラム
は、CPU1の指令によって、HDD11からRAM3にロード
され、所定の間隔で繰り返し実行される。
【0010】ステップS1において、障害予測通知プロ
グラムは、障害予測部12からフラグを取得する。ステ
ップS2において、障害予測通知プログラムは、取得し
たフラグが立っているか否かに基づき、まもなくHDD1
1に障害が発生する可能性があるか否かを判定する。ま
もなくHDD11に障害が発生する可能性があると判定さ
れた場合、処理はステップS3に進む。具体的には、取
得したフラグが立っている場合、まもなくHDD11に障
害が発生する可能性があると判定されて、処理はステッ
プS3に進む。
【0011】ステップS3において、障害予測通知プロ
グラムは、表示部10の画面に、例えば、「ハードディ
スクに障害が発生する可能性があります。重要なデータ
のバックアップを作成してください」等のユーザに対し
て注意喚起を行う文字列を含むダイアログを表示させ
る。以上、障害予測通知プログラムによる処理は終了さ
れる。
【0012】なお、ステップS2において、取得したフ
ラグが立っておらず、まもなくHDD11に障害が発生す
る可能性はないと判定された場合、ステップS3の処理
はスキップされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来存在するSMART機能では、HDDに対するデータの読み
書きのエラー発生率等が所定の閾値を超過した段階、換
言すれば、既に障害の発生が不可避の段階において、ユ
ーザにバックアップの注意喚起を実行できるに過ぎな
い。
【0014】したがって、障害の発生が回避できる段
階、すなわち、HDDの障害を誘発させる要因となる温
度、湿度、周囲の電子機器などが発生する磁界、設置場
所の振動、衝撃などの動作環境の変化を検知した段階
で、ユーザに対して動作環境の影響を排除するような注
意喚起を行う機能の実現が望まれる。
【0015】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、電子機器の障害を誘発させる要因となる動
作環境の変化を検知した段階で、ユーザに対して動作環
境の影響を排除するような注意喚起を行うことにより、
動作環境の変化に起因して電子機器が故障することを抑
止できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の障害発生予防装
置は、動作環境の変化を検出する検出手段と、検出手段
の検出結果に基づき、電子機器に障害が発生する可能性
を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に対応し
て、動作環境の改善をユーザに喚起する喚起手段とを含
むことを特徴とする。
【0017】前記電子機器は、パーソナルコンピュータ
であるようにすることができる。
【0018】前記電子機器は、ハードディスクドライブ
であるようにすることができる。
【0019】前記電子機器は、携帯電話機であるように
することができる。
【0020】前記検出手段は、衝撃、圧力、磁気、温
度、および湿度のうち、少なくとも1つを検出するよう
にすることができる。
【0021】前記判定手段は、検出手段の検出結果を所
定の閾値と比較することにより、電子機器の障害を誘発
する可能性を判定するようにすることができる。
【0022】前記判定手段は、検出手段の検出結果の増
加率を所定の閾値と比較することにより、電子機器の障
害を誘発する可能性を判定するようにすることができ
る。
【0023】前記喚起手段は、ダイアログを表示させる
ダイアログ表示手段と、所定の色とタイミングで発光す
る発光手段と、音声信号を発生する音声発生手段と、所
定にパターンで微振動する振動発生手段と、電子メール
を所定のアドレスに送信させる電子メール送信手段との
うちの少なくとも1つを含むようにすることができる。
【0024】本発明の障害発生予防予防方法は、動作環
境の変化を検出する検出ステップと、検出ステップの処
理での検出結果に基づき、電子機器の障害を誘発する可
能性を判定する判定ステップと、判定ステップの処理で
の判定結果に対応して、動作環境の改善をユーザに喚起
する喚起ステップとを含むことを特徴とする。
【0025】本発明のプログラムは、動作環境の変化の
検出結果を取得する取得ステップと、取得ステップによ
って取得された検出結果に基づき、電子機器の障害を誘
発する可能性を判定する判定ステップと、判定ステップ
の処理での判定結果に対応して、動作環境の改善をユー
ザに喚起する喚起ステップとをコンピュータに実行させ
るプログラム。
【0026】本発明の障害発生予防装置および方法、並
びにプログラムにおいては、動作環境の変化の検出結果
に基づき、電子機器の障害を誘発する可能性が判定さ
れ、この判定結果に対応して、動作環境の改善がユーザ
に喚起される。
【0027】
【発明の実施の形態】図3は、本発明を適用したノート
型パーソナルコンピュータの外観を示している。このノ
ート型パーソナルコンピュータ21のパームレスト(pal
m rest)の下部には、各種センサ31が配置されてい
る。
【0028】図4は、ノート型パーソナルコンピュータ
21の構成例を示している。なお、図1に示した従来の
場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、そ
の説明は適宜省略する。
【0029】入出力インタフェース5に接続された各種
センサ31は、ノート型パーソナルコンピュータ21に
対して加えられる動作環境の変化を検知する。注意喚起
部32は、CPU1によって実行される注意喚起プログラ
ム33による各種センサ31の検知結果に基づく制御に
従って、ユーザに注意喚起を行う。
【0030】注意喚起プログラム33は、磁気ディスク
15、光ディスク16、光磁気ディスク17、もしくは
半導体メモリ18に格納された状態でノート型パーソナ
ルコンピュータ21に供給され、ドライブ14によって
読み出されてHDD11にインストールされている。HDD1
1にインストールされている注意喚起プログラム33
は、ノート型パーソナルコンピュータ21が起動された
後、CPU1の指令によって、HDD11からRAM3にロード
されて実行される。
【0031】図5は、各種センサ31および注意喚起部
32の詳細と、それらと注意喚起プログラム33との関
係を示している。各種センサ31は、ノート型パーソナ
ルコンピュータ21に対して瞬間的に加えられた衝撃や
振動を検知する衝撃センサ41、ノート型パーソナルコ
ンピュータ21に対して加えられた磁界の強度を検知す
る磁気センサ42、ノート型パーソナルコンピュータ2
1内部の温度と湿度を測定する温度・湿度センサ43、
およびノート型パーソナルコンピュータ21に対して継
続的に加えられた圧力を検出する圧力センサ44から構
成される。
【0032】なお、図3に示したように、各種センサ3
1を構成する衝撃センサ41乃至圧力センサ44は、パ
ームレストの下部に配置される。これにより、磁気セン
サ42は、例えばユーザが手首などに装着している磁気
を帯びた装飾品(磁気ブレスレット等)に起因する磁界
の変化を検出することが可能となる。また、圧力センサ
44は、例えばユーザの手によって加えられる圧力を検
出することが可能となる。
【0033】ただし、各種センサ31を構成する衝撃セ
ンサ41乃至圧力センサ44の配置位置は、パームレス
トの下部に限るものではなく、他の位置であっても構わ
ない。
【0034】また、各種センサ31は、衝撃センサ41
乃至圧力センサ44の全てが含まれていなくてもよく、
衝撃センサ41乃至圧力センサ44のうちの少なくとも
1つが含まれていればよい。
【0035】さらに、温度・湿度センサ43の代わり
に、HDD11の障害予測部12が有する温度測定機能等
を用いるようにしてもよい。
【0036】注意喚起部32は、ノート型パーソナルコ
ンピュータ21の表面に設けられたLED(Light Emitting
Diode)等からなる注意喚起を促すために所定の色と間
隔で発光する発光部51、注意喚起を促すための音声信
号や警告音を合成する音声合成部52、および注意喚起
を促すために微振動を発生する振動発生部53から構成
される。
【0037】注意喚起プログラム33は、各種センサ3
1の検出結果に基づき、表示部10の画面に注意を促す
ダイアログを表示させたり、注意喚起部32を動作させ
たり、あるいは、通信部13を介して予め設定されてい
るアドレス宛に電子メールを送信させたりするようにな
されている。
【0038】このように、注意喚起を促すための電子メ
ールを予め設定されているアドレス宛に送信させること
により、例えば、人が存在しない部屋に設置されている
サーバ(ノート型パーソナルコンピュータ21に相当す
る)の動作環境の変化を、当該サーバの管理者が使用し
ているパーソナルコンピュータに通知することができ
る。
【0039】注意喚起プログラム33の動作概要につい
て、図6のフローチャートを参照して説明する。ステッ
プS11において、注意喚起プログラム33は、衝撃セ
ンサ41乃至圧力センサ44の検出結果を取得する。ス
テップS12において、注意喚起プログラム33は、衝
撃センサ41乃至圧力センサ44の検出結果に基づき、
現在の動作環境が維持されると障害を誘発する可能性が
あるか否かを判定する。現在の動作環境が維持されると
障害を誘発する可能性があると判定された場合、処理は
ステップS13に進む。
【0040】ステップS13において、注意喚起プログ
ラム33は、現在の動作環境が障害を誘発する原因とな
り得ることをユーザに対して注意喚起するために、表示
部10の画面にダイアログを表示させたり、注意喚起部
32を動作させたり、あるいは、通信部13を介して予
め設定されているアドレス宛に電子メールを送信させた
りする。
【0041】具体的には、例えば、表示部10の画面に
表示させるダイアログの文言、発光部51の発色や点滅
タイミング、音声合成部52に合成させる文言や警告
音、振動発生部53の微振動の発生パターン、あるいは
送信部13から送信させる電子メールの文言を障害の発
生する可能性の程度に対応して変化させるようにする。
【0042】この後、ステップS11に戻り、それ以降
の処理が繰り返される。
【0043】図7は、上述した注意喚起プログラム33
による動作のうち、ステップS11およびS12におけ
る衝撃センサ41の検出結果に基づく動作の詳細を説明
するフローチャートである。
【0044】ステップS21において、注意喚起プログ
ラム33は、衝撃検出回数Nを初期化する。ステップS
22において、注意喚起プログラム33は、衝撃センサ
41によって衝撃が検出されたか否かを判定し、衝撃が
検出されたと判定するまで待機する。衝撃が検出された
と判定された場合、処理はステップS23に進む。ステ
ップS23において、注意喚起プログラム33は、衝撃
検出回数Nをインクリメントする。
【0045】ステップS24において、注意喚起プログ
ラム33は、衝撃検出回数Nが所定の閾値を超過したか
否かを判定し、衝撃検出回数Nが所定の閾値を超過して
いないと判定した場合、ステップS22に戻り、それ以
降の処理を繰り返す。その後、ステップS24におい
て、衝撃検出回数Nが所定の閾値を超過したと判定され
た場合、処理はステップS25に進む。なお、ステップ
S24において、所定の単位時間当たりの衝撃検出回数
Nが所定の閾値を超過したか否かを判定するようにして
もよい。
【0046】ステップS25において、注意喚起プログ
ラム33は、表示部10の画面に、例えば図8に示すよ
うな、注意を喚起する文言「衝撃を検出しました。取り
扱いに注意してください」の他、チェックボックス62
および「閉じる」ボタン63が表示されている注意喚起
ダイアログ61を表示させる。勿論、注意喚起ダイアロ
グ61を表示させる代わりに、発光部51を発光させた
り、あるいは音声合成部52に音声信号「衝撃を検出し
ました。取り扱いに注意してください」を合成させたり
してスピーカ7から出力させるようにしてもよい。
【0047】この後、ステップS21に戻り、それ以降
の処理が繰り返される。以上、注意喚起プログラム33
による動作のうち、衝撃センサ41の検出結果に基づく
動作の説明を終了する。
【0048】次に、図9は、上述した注意喚起プログラ
ム33による動作のうち、ステップS11およびS12
における温度・湿度センサ43による温度の測定結果に
基づく動作の詳細を説明するフローチャートである。な
お、湿度の測定結果に基づく動作も同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0049】ステップS31において、注意喚起プログ
ラム33は、温度情報格納配列T[XMAX]を初期化す
る。ステップS32において、注意喚起プログラム33
は、配列番号Xを初期化する。
【0050】ステップS33において、注意喚起プログ
ラム33は、温度・湿度センサ43が測定した現在の温
度を取得して、温度情報格納配列T[X]に格納する。
ステップS34において、注意喚起プログラム33は、
温度情報格納配列T[X]に格納した現在の温度が所定
の閾値以上であるか否かを判定する。現在の温度が所定
の閾値以上はないと判定された場合、処理はステップS
35に進む。
【0051】ステップS35において、注意喚起プログ
ラム33は、現在の温度上昇率が所定の閾値以上である
か否かを判定する。具体的には、温度情報格納配列T
[X−α]乃至T[X](αは所定数)に格納されてい
る値を読み出して近似曲線を生成し、近似曲線の所定の
位置における微分係数を温度上昇率として算出して、所
定の閾値以上であるか否かを判定する。
【0052】現在の温度上昇率が所定の閾値以上ではな
いと判定された場合、処理はステップS36に進む。ス
テップS36において、注意喚起プログラム33は、配
列番号Xをインクリメントする。この後、ステップS3
3に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0053】ステップS34において、温度情報格納配
列T[X]に格納した現在の温度が所定の閾値以上であ
ると判定された場合、あるいは、ステップS35におい
て、現在の温度上昇率が所定の閾値以上であると判定さ
れた場合、処理はステップS37に進む。
【0054】ステップS37において、注意喚起プログ
ラム33は、例えば、注意を喚起する文言「温度異常を
検出しました。室温を下げてください。」を含む電子メ
ールを予め設定されているアドレスに送信させる。勿
論、電子メールを送信する代わりに、表示部10に画面
に注意喚起ダイアログを表示させたり、発光部45を発
光させたり、あるいは音声合成部46に音声信号を合成
させたりしてスピーカ7から出力させるようにしてもよ
い。
【0055】この後、ステップS31に戻り、それ以降
の処理が繰り返される。以上、注意喚起プログラム33
による動作のうち、温度・湿度センサ43による温度の
測定結果に基づく動作の説明を終了する。
【0056】ところで、本発明は、OS上で実行される
ソフトウェア(すなわち、注意喚起プログラム33)に
よって実現するのではなく、注意喚起プログラム33と
同様の処理を実行するハードウェアを用いて実現するよ
うにしてもよい。
【0057】また、本発明は、ノート型パーソナルコン
ピュータだけでなく、他の型のパーソナルコンピュータ
(例えばPDA(Personal Digital Assistant))、その他
の電子機器(例えば携帯電話機(PHS電話機を含む))
に適用することが可能である。
【0058】例えば、ズボンのポケットに入れられた状
態でユーザが意図せずに圧力を加えてしまうことが多い
携帯電話機に圧力センサ44を設け、所定の閾値以上の
圧力が加えられた場合、携帯電話機に通常搭載されてい
るバイブレータ(振動発生部53に相当する)を所定の
パターンで振動させてユーザに注意喚起するようにすれ
ば、この携帯電話機が圧力によって故障してしまうこと
を抑止することができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、動作環
境の変化に起因して電子機器が故障することを抑止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SMART機能を備えたHDDを内蔵する従来のパーソ
ナルコンピュータの一例を示すブロック図である。
【図2】図1の障害予測部12が立てる当該フラグに基
づく障害予測通知プログラムの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図3】本発明を適用したノート型パーソナルコンピュ
ータ21の外観図である。
【図4】ノート型パーソナルコンピュータ21の構成例
を示すブロック図である。
【図5】各種センサ31および注意喚起部32の詳細
と、それらと注意喚起プログラム33の関係を示す図で
ある。
【図6】注意喚起プログラム33の動作概要を説明する
フローチャートである。
【図7】注意喚起プログラム33の動作の一例を説明す
るフローチャートである。
【図8】画面上に表示される注意喚起ダイアログ61の
一例を示す図である。
【図9】注意喚起プログラム33の動作の一例を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU, 10 表示部, 11 HDD, 12 障害
予測部, 13 通信部, 21 ノート型パーソナル
コンピュータ, 31 各種センサ, 32注意喚起
部, 33 注意喚起プログラム, 41 衝動セン
サ, 42 磁気センサ, 43 温度・湿度センサ,
44 圧力センサ, 51 発光部,52 音声合成
部, 53 振動発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B042 GA33 GA36 GC17 JJ06 JJ17 JJ29 KK13 LA08 LA19 MC28 MC38 NN01 NN04 NN06 NN13 NN15 NN56 5B065 BA01 EC03 5K027 AA11 FF12 FF22 FF25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作環境の変化に起因して電子機器に障
    害が発生することを予防する障害発生予防装置におい
    て、 前記動作環境の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づき、前記電子機器の障害
    を誘発する可能性を判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に対応して、前記動作環境の改
    善をユーザに喚起する喚起手段とを含むことを特徴とす
    る障害発生予防装置。
  2. 【請求項2】 前記電子機器は、パーソナルコンピュー
    タであることを特徴とする請求項1に記載の障害発生予
    防装置。
  3. 【請求項3】 前記電子機器は、ハードディスクドライ
    ブであることを特徴とする請求項1に記載の障害発生予
    防装置。
  4. 【請求項4】 前記電子機器は、携帯電話機であること
    を特徴とする請求項1に記載の障害発生予防装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、衝撃、圧力、磁気、温
    度、および湿度のうち、少なくとも1つを検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の障害発生予防装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記検出手段の検出結
    果を所定の閾値と比較することにより、前記電子機器の
    障害を誘発する可能性を判定することを特徴とする請求
    項1に記載の障害発生予防装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記検出手段の検出結
    果の増加率を所定の閾値と比較することにより、前記電
    子機器の障害を誘発する可能性を判定することを特徴と
    する請求項1に記載の障害発生予防装置。
  8. 【請求項8】 前記喚起手段は、 ダイアログを表示させるダイアログ表示手段と、 所定の色とタイミングで発光する発光手段と、 音声信号を発生する音声発生手段と、 所定のパターンで微振動する振動発生手段と、 電子メールを所定のアドレスに送信させる電子メール送
    信手段とのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の障害発生予防装置。
  9. 【請求項9】 動作環境の変化に起因して電子機器に障
    害が発生することを予防する障害発生予防装置の障害発
    生予防方法において、 前記動作環境の変化を検出する検出ステップと、 前記検出ステップの処理での検出結果に基づき、前記電
    子機器に障害が発生する可能性を判定する判定ステップ
    と、 前記判定ステップの処理での判定結果に対応して、前記
    動作環境の改善をユーザに喚起する喚起ステップとを含
    むことを特徴とする障害発生予防方法。
  10. 【請求項10】 動作環境の変化に起因して電子機器に
    障害が発生することを予測するコンピュータに、 前記動作環境の変化の検出結果を取得する取得ステップ
    と、 前記取得ステップによって取得された検出結果に基づ
    き、前記電子機器に障害が発生する可能性を判定する判
    定ステップと、 前記判定ステップの処理での判定結果に対応して、前記
    動作環境の改善をユーザに喚起する喚起ステップとを実
    行させるプログラム。
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