JP2003344529A - 電子戦シュミレーシヨン方法および電子戦装置 - Google Patents

電子戦シュミレーシヨン方法および電子戦装置

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JP2003344529A
JP2003344529A JP2002155994A JP2002155994A JP2003344529A JP 2003344529 A JP2003344529 A JP 2003344529A JP 2002155994 A JP2002155994 A JP 2002155994A JP 2002155994 A JP2002155994 A JP 2002155994A JP 2003344529 A JP2003344529 A JP 2003344529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの移動機を実空間を移動させながら、し
かも実空間に妨害電波の放射を避けながら、電子戦シュ
ミレーションを行えるようにする。 【手段】 追尾側移動機から追尾のためのレーダ波の照
射を行うとともに、そのレーダの照射を意味する第1の
パルス列をレーダ波の周波数帯で放射し、被追尾側移動
機ではこの第1のパルス列の受信に基づき、レーダ波に
対する妨害とその内容を意味する第2のパルス列を放射
する。併せて、追尾側移動機では、第2のパルス列を分
析し、模擬妨害波信号を内部のみで発生させ、妨害効果
を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、追尾のためのレ
ーダ波の照射とそのレーダ波に対する妨害とを含む電子
戦シュミレーション方法とそれに使用される電子戦装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に2つの移動機、例えば航空機の間
の電子戦では、図10に示すように、実空間NSにおい
て、追尾側移動機1bは被追尾側移動機1aに向けて追
尾のためのレーダ波RWを照射し、被追尾側移動機1a
はこのレーダ波による追尾を回避するための妨害電波D
Wの放射および旋回などの機動回避BTを行なう。しか
し、この電子戦の訓練、研究においては、妨害電波DW
の秘匿性が高く、また一般の航空機、地上レーダサイト
への干渉があるため、安全上からも平時の妨害電波DW
の実空間NSへの放射は極力抑える必要があり、実空間
に妨害電波を放射せずに、電子戦の訓練、研究が行われ
る。
【0003】図11は電子戦の訓練、研究のための従来
の電子戦シュミレーション装置を示す。この従来の電子
戦シュミレーション装置は、電波暗室28を使用するも
のであり、電波暗室28内には電波吸収体29および電
波送信用アンテナ30が配置されている。電波送信用ア
ンテナ30は電波暗室28の外部に設置された電波発生
設備31に接続されている。供試体である例えば航空機
27は、航空機懸架用設備32を用いて電波暗室28内
に設置され、電波送信用アンテナ30からの試験電波を
受ける。
【0004】航空機27には、相手機の追尾を行うため
のレーダ波RWを照射するレーダ器材および相手機から
のレーダ波を妨害する妨害電波DWを放射する電子戦器
材が搭載される。電波送信用アンテナ30からの試験電
波は、航空機27に搭載される電子戦器材の性能、特性
などを測定するために航空機27に向かって照射され
る。この従来の電子戦シュミレーション装置は、例えば
航空機27が飛行する実空間NSを模擬し、航空機27
に搭載された電子戦器材の動作の確認、妨害技法の研究
などを行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の電子戦シュ
ミレーション装置は、実空間NSを模擬した電波暗室2
8を用いたものであり、電波送信用アンテナ30から放
射される電波の実空間NSへの拡散を防止し、妨害電波
DWの秘匿性を確保し、また一般の航空機、レーダサイ
トへの干渉を避けることができる。しかし、電波暗室2
8では実空間NSを充分に模擬することは困難であり、
また航空機27の機動(挙動)を完全に模擬することも
非常に困難である。とくに航空機27を実際に飛行させ
て電子戦の訓練、研究を行うことは不可能であって、相
手機が存在する空中戦などのリアルタイムで変化する環
境における機体のシャドウ(電波の影)特性および被追
尾側航空機に搭載された電子戦器材の実機動、実環境に
おける特性を明確にして、その特性を実空間における実
運用に反映することも困難である。
【0006】この発明は、2つの移動体を実空間におい
て実際に移動させながら、しかも実空間への妨害電波の
放射を避けながら、電子戦シュミレーションを行う改良
された電子戦シュミレーション方法を提案するものであ
る。また、この発明は移動体に搭載される電子戦装置で
あって、移動体を実空間において実際に移動させながら
電子戦シュミレーションを行うことのできる電子戦装置
を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による電子戦シ
ュミレーション方法は、それぞれがレーダ器材と電子戦
器材を搭載した第1、第2の移動機の間で電子戦シュミ
レーションを行う電子戦シュミレーション方法であっ
て、第1の移動機がそのレーダ器材を用い追尾のための
レーダ波を第2の移動機に向かって照射すること、第1
の移動機がその電子戦器材を用い前記レーダ波の周波数
帯において前記レーダ波を照射したことを意味する第1
のパルス列を第2の移動機に向かって放射すること、お
よび第2の移動機がその電子戦器材を用い前記第1のパ
ルス列の受信に基づいて前記レーダ波の周波数帯におい
て前記レーダ波に対する妨害を意味する第2のパルス列
を第1の移動機に向かって放射することを含むことを特
徴とする。
【0008】また、この発明による電子戦シュミレーシ
ョン方法は、好ましくは、前記第2のパルス列が前記レ
ーダ波に対する妨害内容情報をも含むことを特徴とす
る。また、この発明による電子戦シュミレーション方法
は、好ましくは、第1の移動機が第2の移動機からの前
記第2のパルス列に基づいて前記レーダ波に対する妨害
効果を確認することを含む。また、この発明による電子
戦シュミレーション方法は、好ましくは、第1の移動機
が前記妨害効果をレーダ表示器に表示することを特徴と
する。
【0009】また、この発明による電子戦装置は、移動
機に搭載される電子戦装置であって、レーダ器材と電子
戦器材とを備え、前記レーダ器材が相手機に向かって追
尾のためのレーダ波を照射する機能を有し、また前記電
子戦器材が相手機に向かって前記レーダ波の周波数帯に
おいて前記レーダ波の照射を意味する第1のパルス列を
放射する機能と、相手機からのレーダ波の照射を受けた
ときに、前記第1のパルス列の受信に基づき前記レーダ
波の周波数帯において相手機からのレーダ波に対する妨
害を意味する第2のパルス列を放射する機能を有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、この発明による電子戦装置は、好ま
しくは、前記第2のパルス列が前記レーダ波に対する妨
害内容情報をも含むことを特徴とする。また、この発明
による電子戦装置は、好ましくは、相手機から前記第2
のパルス列を受信したときに、この受信した第2のパル
ス列に基づいて、模擬妨害波信号を生成し、この模擬妨
害信号を前記レーダ器材に注入して、前記レーダ波に対
する妨害効果を確認できるようにしたことを特徴とす
る。また、この発明による電子戦装置は、好ましくは、
前記電子戦器材が前記模擬妨害波信号のRF信号を前記
レーダ器材に注入することを特徴とする。また、この発
明による電子戦装置は、好ましくは、前記電子戦器材が
前記模擬妨害波信号のIF信号を前記レーダ器材に注入
することを特徴とする。また、この発明による電子戦装
置は、好ましくは、前記レーダ器材がレーダ表示器を有
し、このレーダ表示器に、前記模擬妨害波信号に基づ
き、妨害効果を表示することを特徴とする。また、この
発明による電子戦装置は、好ましくは、前記電子戦器材
が、電子戦信号処理器を有し、この電子戦信号処理器は
前記第2のパルス列を発生するための第2パルス列生成
信号を記憶する記憶器を有することを特徴とする。ま
た、この発明による電子戦装置は、好ましくは、前記記
憶器が、前記第2パルス列生成信号を複数記憶し、この
複数の第2パルス列生成信号を選択することにより妨害
内容が変えられるようになっていることを特徴とする。
【0011】また、この発明による電子戦装置は、好ま
しくは、前記電子戦器材が前記レーダ器材によるサーチ
と同期して、前記模擬妨害波信号を前記レーダ器材へ注
入することを特徴とする。また、この発明による電子戦
装置は、好ましくは、前記電子戦器材がGPS装置を有
し、このGPS装置からのGPS信号を含んで前記第2
のパルス列が構成されることを特徴とする。また、この
発明による電子戦装置は、好ましくは、相手機から受信
した前記第2のパルス列が相手機のGPS信号を含むと
き、前記電子戦器材が自機のGPS信号と相手機のGP
S信号に基づき相手機との距離情報を生成し、この距離
情報に基づき前記レーダ器材へ注入される前記模擬妨害
波信号のパワーを制御することを特徴とする。また、こ
の発明による電子戦装置は、好ましくは、前記電子戦器
材が記憶装置を有し、自機のGPS信号と相手機のGP
S信号に基づき、自機および相手機の位置情報を発生
し、この位置情報を前記記憶装置に記憶することを特徴
とする。また、この発明による電子戦装置は、好ましく
は、前記記憶装置が前記位置情報に基づく航跡情報を記
憶することを特徴とする。また、この発明による電子戦
装置は、好ましくは、自機の操縦室映像を前記位置情報
同期して記録する映像記録装置を備えたことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】<電子戦シュムレーション方法の
実施の形態の説明>図1はこの発明による電子戦シュミ
レーション方法の実施の形態を説明するための説明図で
ある。
【0013】図1には、空中戦を想定した2つの移動体
1a、1bが示されている。この移動体1a、1bはと
もに航空機である。しかし、この発明において、移動体
1a、1bは、航空機以外に、例えば地上車両、海上の
艦船などの他の移動体とすることも可能である。もちろ
ん、航空機、車両、艦船の中から選ばれた2つの移動
体、例えば航空機と地上車両または航空機と艦船であっ
てもよい。
【0014】移動体1bを追尾側移動体とし、移動機1
aを被追尾側移動体とする。これらの移動体1a、1b
には、それぞれ電子戦装置30A、30Bが搭載されて
いる。この電子戦装置30A、30Bは、それぞれレー
ダ器材2と電子戦器材10を有する。移動体1aおよび
移動体1bの電子戦装置30A、30Bは互いに同じも
のとし、レーダ器材2および電子戦器材10も互いに同
じに構成されるものとする。
【0015】実施の形態1の電子戦シュミレーション
は、追尾側移動体1bによる追尾のためのレーダ波RW
の照射と、被追尾側移動機1aによる妨害行動と、追尾
側移動機1bによる妨害効果の確認を含む。これらのレ
ーダ波RWの照射、妨害行動および妨害効果の確認は、
すべて実空間NSにおいて移動機1a、1bを実際に飛
行させながら実行されるが、実空間NSに実際の妨害電
波DWを放射することなく実行される。
【0016】<追尾側移動機1bからのレーダ波照射>
まず、追尾側移動機1bによるレーダ波RWの照射につ
いて説明する。このレーダ波照射は、追尾側移動機1b
が被追尾側移動機1aを追尾するために、追尾側移動機
1bが被追尾側移動機1aに向けてレーダ波RWを照射
して行われる。このレーダ波RWの照射は追尾側移動体
1bのレーダ器材2からレーダ波RWを照射するもの
で、実際の空中戦と同様に実行される。このレーダ波R
Wは、例えばXバンドの周波数帯を用いて送信される
が、Xバンド以外の他の周波数帯を用いることもでき
る。
【0017】加えて、この発明の電子戦シュミレーショ
ンでは、追尾側移動機1bがレーダ波RWの照射を行っ
たことを、追尾側移動機1bがその電子戦器材10から
第1のパルス列P1を放射することによって、被追尾側
移動機1aに通知する。すなわち、追尾側移動機1b
は、追尾のためのレーダ波RWの照射とともに、第1の
パルス列P1を被追尾側移動体1aに放射する。この第
1のパルス列はレーダ波RWの周波数帯を用いて放射さ
れる。この第1のパルス列P1は、電子戦シュミレーシ
ョンのために移動体1a、1b間で取り決められた特定
のパルス配列であり、レーダ波RWが照射されたことを
意味するデユーティとパルス幅をもって構成される。従
って、被追尾側移動体1aにおいて、この特定の第1の
パルス列P1を受信することにより、レーダ波RWの照
射を受けたことが認識される。被追尾側移動体1aで
は、その電子戦器材10によってこの第1のパルス列P
1が受信され、またその分析が行われる。
【0018】<被追尾側移動機1aによる妨害行動>次
に、被追尾側移動体1aによる妨害行動について説明す
る。この被追尾側移動機1aの妨害行動は、第1のパル
ス列P1の受信に基づいて行われる。この妨害行動は、
レーダ波RWを用いた移動体1bによる追尾行動に対す
る妨害行動である。この発明の電子戦シュミレーション
では、実際にレーダ波RWに対する妨害電波DWを実空
間NSに放射せず、代わりに、被追尾側移動機1aが第
1のパルス列P1の受信に基づいて、第2のパルス列P
2を追尾側移動機1bに向かって放射することによって
行われる。この第2のパルス列P2は、被追尾側移動機
1aの電子戦器材10から放射される。この第2のパル
ス列P2も、レーダ波RWの周波数帯で放射される。
【0019】第2のパルス列P2は電子戦シュミレーシ
ョンのために移動体1a、1b間に取り決められた特定
のパルス配列を持っている。この第2のパルス列P2
は、次の2つの意味をもつように、デユーティおよびパ
ルス幅が決められたものである。第1には、被追尾側移
動体1aがレーダ波RWによる追尾に対する妨害行動を
行うことを意味する。加えて、第2には、この第2のパ
ルス列P2は、レーダ波RWに対する妨害内容情報、例
えば妨害電波DWの周波数、強度、放射方向などを含
む。さらには被追尾側移動機1aによる機動回避行動、
すなわちその開始位置、方向および移動速度などの情報
を含ませることもできる。追尾側移動機1bでは、この
第2のパルス列P2を受信することにより、被追尾側移
動機1aによる妨害行動の内容を知ることができる。
【0020】<被追尾側移動機1aによる妨害行動の追
尾側移動体1aにおける妨害効果の確認>続いて、追尾
側移動機1bにおける妨害効果の確認について説明す
る。この妨害効果の確認は、被追尾側移動機1aが行っ
た妨害行動を追尾側移動機1bで確認するものである。
被追尾側移動機1aによる妨害行動は、追尾側移動機1
bの電子戦器材10によって第2のパルス列P2を受信
し、この第2のパルス列P2を分析することによって認
識される。この発明による電子戦シュミレーションで
は、追尾側移動機1bの電子戦器材10はこの第2のパ
ルス列P2の受信に基づき、被追尾側移動機1aによる
妨害を模擬した模擬妨害波信号PSを発生し、この模擬
妨害波信号PSに基づいて、レーダ波RWに対する妨害
効果の確認を行う。
【0021】追尾側移動機1bでは、その電子戦器材1
0が発生した模擬妨害波信号PSをそのレーダ器材2に
注入する。追尾側移動機1bのレーダ器材2は、注入さ
れた模擬妨害波信号PSに基づいて、そのレーダ表示器
により、被追尾側移動機1aの追尾状況とともに、被追
尾側移動体1aによる妨害状況を表示する。追尾側移動
機1bでは、このレーダ表示器の表示を確認(視認)
し、また追尾側移動機1bの電子戦装置30の異常動作
の有無とその異常動作を確認することによって妨害効果
の確認が行われる。具体的には、レーダ表示器には、自
機1bに対する相手機1aの距離、方位(アジマス、エ
レベーション)、速度が表示され、この表示に加えて、
相手機1aによる妨害効果が表示され、この表示によっ
て相手機1aによる妨害行動が視認される。この妨害効
果は照射したレーダ波RWに対する妨害の有無、程度を
表示するものであり、レーダ表示機の表示画面上に、特
定のマーク、パターン、色などによって表示される。こ
の妨害効果は、レーダ表示器による相手機の追尾状況に
重ねて、表示される。なお、表示器による表示に代わっ
て、例えば音声などによる妨害効果の伝達も可能であ
る。
【0022】このレーダ表示器の表示および電子戦装置
30の異常動作は追尾側移動機1bの乗員によって体感
され、乗員の訓練となる。またこれらのレーダ表示器の
表示および電子戦装置30の異常動作は、電子戦装置3
0に付属した記憶装置に記録され、この記録によっても
妨害効果の確認が行われる。
【0023】以上説明した電子戦シュミレーション方法
の実施の形態によれば、秘匿性が高く、また一般の航空
機、レーダサイトなどへの干渉が問題となる妨害電波D
Wを実空間NSに放射することなく、しかも実空間にお
いて移動体1a、1bを実空間NSにおいて移動させな
がら、電子戦シュミレーションを行うことができる。と
くに、実空間NSにおいて、移動体の機動(挙動)を模
擬し、リアルタイムで変化する環境における機体のシャ
ドウ(電波の影)特性、被追尾側の電子戦装置の実機
動、実環境における特性の確認を効果的に行うことがで
きる。
【0024】また、この電子戦シュミレーション方法の
実施の形態において、第2のパルス列がレーダ波に対す
る妨害内容情報をも含むこと、および第2のパルス列に
基づいて前記レーダ波に対する妨害効果を確認すること
により、被追尾側移動機1aから追尾側移動機1bへ被
追尾側移動機1aの行った妨害内容を通知し、追尾側移
動機1bが被追尾側移動機による妨害効果を効果的に確
認して、電子戦シュミレーションをより実際の電子戦に
近づけ、より効果的なシュミレーションを行うことがで
きる。またレーダ表示器に妨害効果を表示することによ
り、追尾側移動機1bでは、レーダ表示器を確認するこ
とにより、追尾状況に併せ妨害効果も簡単に確認でき
る。
【0025】<電子戦装置の実施の形態の説明> 実施の形態1.図2は移動体に搭載されるこの発明によ
る電子戦装置の実施の形態1を示すブロック図である。
この電子戦装置30は図1の移動体1a、1bのそれぞ
れに搭載される。
【0026】図2に示す電子戦装置30は、レーダ器材
2と電子戦器材10とこれらを接続する接続バス21を
備えている。レーダ器材2はレーダアンテナ3、信号切
替器4a,レーダ送信装置5、レーダ受信装置6、レー
ダ信号処理器7、ビーム制御装置8、レーダ表示器9お
よび結合器20を備えたものである。
【0027】レーダアンテナ3は信号切替器4aを介し
てレーダ送信装置5またはレーダ受信装置6に接続され
る。レーダ送信装置5からの送信信号は、信号切替器4
aを介してレーダアンテナ3に与えられ、このレーダア
ンテナ3からレーダ波RWが実空間NSに放射される。
また相手機で反射したレーダ波RWはレーダアンテナ3
で受信され、その受信信号は信号切替器4aを介してレ
ーダ受信装置6に与えられる。レーダ送信装置5および
レーダ受信装置6は、レーダ信号処理器7に接続され、
このレーダ信号処理器7にはさらにビーム制御装置8が
接続されている。このビーム制御装置8は、追尾のため
に、レーダアンテナ3から放射されるレーダ波RWのビ
ームの指向方向、ビーム径などを制御する。レーダ信号
処理器7は接続バス21を介してレーダ表示器9に接続
されている。このレーダ表示器9は、レーダ器材2によ
る追尾状況、すなわち自機に対する相手機の位置、移動
方向、移動速度を表示し、これに重ねて、相手機からの
妨害効果を特定のマーク、パターン、色などで表示す
る。なお、レーダ表示器9の表示に代わって、音声を用
いて、妨害効果を乗員に報知するようにすることも可能
である。
【0028】電子戦器材10は、受信アンテナ11、前
置増幅器12、2つの周波数変換装置13aと13b、
周波数分析装置14、変調装置15、内臓記憶器16a
を有する電子戦信号処理器16、増幅器17、信号切替
器18および送信アンテナ19を備えている。
【0029】受信アンテナ11は前置増幅器12、周波
数変換装置13aを介して周波数分析装置14に接続さ
れている。受信アンテナ11は相手機から放射される電
波を受信し、前置増幅器12はその受信RF信号を増幅
し、また周波数変換装置13aは受信RF信号をIF信
号に変換する。周波数分析装置14は受信IF信号に基
づいて、相手機から放射された電波に含まれた信号の周
波数を分析し、分析結果を電子戦信号処理器16に供給
する。電子戦信号処理器16は変調装置15、周波数変
換装置13b、増幅器17および信号切替器18を介し
て送信アンテナ19に接続されている。電子戦信号処理
器16は電子戦、およびこの発明による電子戦シュミレ
ーションのために必要な各種信号を発生し、変調装置1
5に与える。変調装置15は電子戦信号処理器16から
の信号をIF段階で変調し、周波数変換装置13bはそ
の変調出力信号をRF信号に変換し、増幅器17はその
RF信号を増幅する。増幅器17の増幅出力信号は信号
切替器18に供給される。
【0030】信号切替器18は、増幅器17の増幅出力
を送信アンテナ19に給電する送信状態と、その増幅出
力をレーダ器材2の結合器20に供給してレーダ器材2
により送信出力を模擬する模擬状態とを切替える。前記
送信状態においては、増幅器17のRF増幅出力は送信
アンテナ19から実空間NSへ放射される。また、前記
模擬状態においては、増幅器17のRF増幅出力は結合
器20によってレーダ受信装置6に供給され、レーダ信
号処理器7による処理を受け、レーダ表示器9に表示さ
れる。
【0031】電子戦装置30は、実際の空中戦に必要な
機能を備えており、これに加えて、この発明の電子戦シ
ュミレーションのための機能をも備えたものである。こ
の発明の電子戦シュミレーションのためのシュミレーシ
ョン機能は、3つの機能、すなわち、自機による追尾情
報の通信機能、自機による妨害情報の通信機能および相
手機による妨害の模擬機能である。
【0032】まず、自機による追尾情報の通信機能につ
いて説明する。この場合、電子戦装置30が図1に示す
追尾側移動機1bに搭載された電子戦装置30Bである
と想定する。この追尾において、電子戦装置30は相手
機、すなわち被追尾移動体1aを追尾するために相手機
1aに向かってレーダ波RWを照射するとともに、シュ
ミレーションのために、前記第1のパルス列P1をレー
ダ波RWと同じ周波数帯で、相手機1aに向かって放射
する。この第1のパルス列P1を放射する機能が追尾情
報の通信機能である。
【0033】電子戦信号処理器16は電子戦シュミレー
ションのための各種信号を発生するために内臓記憶器1
6aを有しており、第1のパルスP1を発生するための
第1パルス生成信号はこの記憶器16aから出力され
る。この第1パルス生成信号は電子戦信号処理器16か
ら変調装置15、周波数変換装置13bを経て、増幅器
17で増幅される。この追尾状態では、信号切替器18
は増幅器17の増幅出力を送信アンテナ19へ給電する
送信状態にあり、第1のパルス列P1は送信アンテナ1
9から相手機1aに向かって放射される。
【0034】次に自機による妨害情報の通信機能につい
て説明する。この場合、図1に示す被追尾側移動機1a
に搭載された電子戦装置30Aを想定する。第1のパル
ス列P1は、受信アンテナ11によって受信され、前置
増幅器12、周波数変換装置13aを経て周波数分析装
置14に至り、この周波数分析装置14において分析さ
れ、第1のパルス列P1と認識される。この第1のパル
ス列P1の受信に基づき、電子戦信号処理器16は内臓
記憶器16aに記憶されている第2のパルス列P2の生
成信号を出力する。この第2のパルス列P2の生成信号
は、変調装置15、周波数変換装置13bを経て、増幅
器17で増幅される。ここで想定した場合にも、信号切
替器18は送信状態にあり、第2のパルス列P2が送信
アンテナ19から追尾側移動機1bに向かって、レーダ
波RWと同じ周波数帯で放射される。
【0035】続いて、相手機による妨害の模擬機能につ
いて説明する。この場合には、追尾側移動機1bに搭載
された電子戦装置30Bを想定する。この模擬機能で
は、信号切替器18は前記模擬状態に切替えられてい
る。被追尾側移動機1aからの第2のパルス列P2は、
電子戦器材10の受信アンテナ11によって受信され、
周波数分析装置14によって第2のパルス列と認識さ
れ、この第2のパルス列に含まれた被追尾側移動機1a
による妨害内容が認識される。この妨害内容の認識に基
づき、電子戦信号処理器16は被追尾側移動機1aによ
る妨害波を模擬した妨害波模擬信号PSを発生するため
の生成信号を内臓記憶器16aから出力し、この生成信
号は変調装置15、周波数変換装置13bを経て、増幅
器17で増幅される。この実施の形態1では、妨害波模
擬信号PSはRF信号として、信号切替器18から結合
器20に供給される。
【0036】妨害波模擬信号PSは、レーダ受信装置6
を経て、レーダ信号処理器7に供給され、接続バス21
によりレーダ表示器9に与えられる。レーダ表示器9
は、自機に対する被追尾側移動機1aの距離、方位(ア
ジマス、エレベーション)、速度を表示し、加えて被追
尾側移動機1aによる妨害効果を表示する。第2のパル
ス列P2による電子戦装置30の異常動作も乗員によっ
て確認(体感)され、その異常動作の有無とその内容に
よっても妨害効果が模擬される。
【0037】このように、実施の形態1の電子戦装置3
0は、それが搭載された移動機を自機として、自機によ
る追尾動作の通信機能と、自機による妨害動作の通信機
能と、相手機による妨害動作の妨害効果の確認機能を有
し、実空間NSを移動しながら、しかも妨害電波DWを
実空間NSに散乱させることなく、電子戦のシュミレー
ションを効果的行うことができる。このシュミレーショ
ンでは、レーダ波の周波数帯の周波数で第1、第2のパ
ルス列P1、P2を放射することによって行うことがで
き、当該周波数における機体の影響、実空間の環境を加
味した模擬が可能となり、また妨害電波を出さないの
で、妨害電波の秘匿性も確保しながら、電子戦の訓練、
研究を実施できる。
【0038】また、この実施の形態1において、第2の
パルス列がレーダ波に対する妨害内容情報をも含むこと
により、追尾側移動機1bにおいて照射したレーダ波に
対する被追尾側移動機1aによる妨害効果を確認する上
で効果的である。また第2のパルス列に基づいて、前記
電子戦器材10が模擬妨害波信号PSを発生し、この模
擬妨害波信号PSをレーダ器材2に注入することによ
り、レーダ波に対する妨害効果をより簡単に確認するこ
とができ、より効果的なシュミレーションを行うことが
できる。
【0039】実施の形態2.図3はこの発明による電子
戦装置の実施の形態2を示す。この実施の形態3による
電子戦装置30では、電子戦器材10の変調装置15の
出力がレーダ器材2のレーダ受信装置6に直接接続され
ており、妨害波模擬信号PSがIF信号として、レーダ
受信装置6に注入されるようになっている。このため、
図2の信号切替器18および結合器20が除外されてい
る。これ以外の構成は図2と同じであり、同じ部分を同
じ符号で示して説明を省略する。この実施の形態2の電
子戦装置30では、妨害波模擬信号PSはIF信号とし
て、電子戦器材10からレーダ器材2に注入されるの
で、RF信号として妨害波模擬信号PSを注入する図2
の実施の形態2に比べ、RF信号によるレーダ受信装置
6の劣化を抑えることができる。
【0040】実施の形態3.この実施の形態3は電子戦
信号処理器16の内臓記憶器16a内に、それぞれ異な
る第2のパルス列P2を生成するための第2パルス列生
成信号を複数記憶し、この複数の第2パルス列生成信号
を選択することにより、互いに異なる妨害内容の第2の
パルス列P2を発生できるようにしたものである。この
互いに異なる妨害内容の第2のパルス列P2は、パルス
のデユーティまたはパルス幅を変化して構成される。も
ちろん、この複数の第2のパルス列P2はすべてレーダ
波RWと同じ周波数帯を用いて、送信アンテナ19から
放射される。この実施の形態3の電子戦装置30は、図
1の電子戦装置30A、30Bに使うことができる。こ
の実施の形態3によれば、電子戦シュミレーションにお
いて、多種類の妨害信号の中から最も効果的な妨害を与
える第2のパルス列を選択することができる。
【0041】実施の形態4.図4は図1に示す電子戦装
置30A、30Bとして使用できるこの発明による電子
戦装置30の実施の形態5を示す。この実施の形態5で
は、レーダ器材2のレーダ信号処理器7から電子戦器材
10の電子戦信号処理器16にレーダサーチ位置情報R
Pが供給され、電子戦信号処理器16がこのレーダサー
チ位置情報RPに同期して、模擬妨害波信号PSを発生
させる。その他の構成は図2に示す電子戦装置30と同
じであり、同じ部分を同じ符号で示し、説明を省略す
る。なお、実施の形態4のように、レーダサーチ位置情
報RPを電子戦信号処理器16に供給し、それと同期し
て擬似妨害波信号PSを発生する構成は、実施の形態2
および3でも採用できる。
【0042】図5は実施の形態4によるレーダ表示器9
の表示画面の具体例を示す。追尾側移動機1bと被追尾
側移動機1aの間に、複数の、例えば6つのサーチ位置
が想定されており、サーチ位置がこの中の被追尾側移動
機1aの方向に来たときに被追尾側移動機1aからの第
2のパルス列P2が受信された場合に、妨害入力ONと
され、模擬妨害波信号PSが注入される。サーチ位置に
おける模擬妨害波信号PSが実線で表示され、他のサー
チ位置では、模擬妨害波信号PSが存在する筈がないの
で、妨害入力はOFFとされ、模擬妨害波信号PSは点
線で表示される。この表示の導入により、より一層実運
用に近い妨害波の状況を模擬することが可能となる。
【0043】実施の形態5.図6は図1に示す電子戦装
置30A、30Bとして使用できるこの発明による電子
戦装置30の実施の形態5を示す。この実施の形態5
は、電子戦器材10に、GPS装置22を配置してい
る。このGPS装置22は、自機の位置情報を示すGP
S信号を電子戦信号処理器16に供給するように接続さ
れる。これ以外の構成は、図4に示す実施の形態4と同
じに構成されており、同じ部分を同じ符号で示して説明
を省略する。この実施の形態5によるGPS装置22の
導入は、実施の形態1、2、3のいずれにも適用可能で
ある。
【0044】この実施の形態5の電子戦装置30は、そ
れが図1の被追尾側移動機1aであると想定した場合、
第2のパルス列P1にGPS装置からの自機の位置情報
を示すGPS信号を含め、このGPS信号を含む第2の
パルス列P2を放射する。図1の追尾側移動機1bに搭
載された電子戦装置30も同様に自機の位置情報を示す
GPS装置22を持っており、この追尾側移動機1bに
搭載された電子戦装置30は、自機のGPS信号と、相
手機1aからの第2のパルス列に含まれる相手機1aの
GPS信号に基づき相手機との距離を算出して、レーダ
表示器9の表示画面上に表示することができる。このG
PS信号の処理は、電子戦信号処理器16によって行わ
れる。第2のパルス列P2に加え、第1のパルス列PS
にも自機のGPS信号を織り込むことにより、被追尾側
移動機1aでも追尾側移動機1bの位置を知ることがで
き、互いに相手機の位置を確認しながら、電子戦シュミ
レーションを実施できる。レーダ波の反射波では、相対
的な位置情報しか得られないが、GPS装置22を設置
することにより、GPS信号による絶対的な位置情報を
得ることができ、その絶対的な位置情報を利用してより
客観的に位置を認識したシュミレーションを行うことが
できる。
【0045】実施の形態6.図7は図1に示す電子戦装
置30A、30Bとして使用できるこの発明による電子
戦装置30の実施の形態6を示す。この実施の形態6
は、電子戦器材10の内部に可変増幅器23を設置し、
この可変増幅器23を信号切替器18と結合器20の間
に接続したものである。この可変増幅器23は、増幅器
17から結合器20への模擬妨害波信号PSのパワーを
増幅するものである。これ以外の構成は図6に示す実施
の形態5と同じに構成されているので、同じ部分を同じ
符号で示し、説明を省略する。なお、この可変増幅器2
3の導入は、実施の形態1、2、3、4にも適用可能で
ある。
【0046】自機と相手機との距離、自機の放射したレ
ーダ波RWの出力電力が既知であり、一般にRCS(Ra
dar Cross Section)と呼ばれる機体の散乱断面積を仮
定すれば、相手機から反射して戻ってきた反射波の電力
からレーダ波の空間損失を推定することができる。言い
換えれば、この空間損失を一定とすれば、自機と相手機
との距離に応じて受信電波の強度が変化する。実施の形
態6では相手機との距離に応じて、電子戦器材10から
レーダ器材2へ注入される模擬妨害波信号PSのパワー
を変化させ、自機と相手機との距離をよりリアルに模擬
することができる。
【0047】実施の形態7.図8は図1に示す電子戦装
置30A、30Bとして使用できるこの発明による電子
戦装置30の実施の形態7を示す。この実施の形態8
は、電子戦器材10の内部に記憶装置24を設置し、接
続バス21に接続したものである。その他の構成は図7
に示す実施の形態6と同じであり、同じ部分を同じ符号
で示して、説明を省略する。なお、この記憶装置24の
導入は、実施の形態1、2、3、4、5にも適用可能で
ある。記憶装置24には、GPS装置22を用いて得ら
れる絶対的な自機に対する相手機の位置情報、レーダ器
材2で得られるレーダ情報および相手機による妨害波の
情報が記憶される。これらの記憶情報は、訓練後に再生
することにより、訓練の状況を再生するのに有効に利用
される。
【0048】実施の形態8.図9は図1に示す電子戦装
置30A、30Bとして使用できるこの発明による電子
戦装置30の実施の形態8を示す。この実施の形態8
は、図8に示す実施の形態7の電子戦器材10に対し、
さらに映像記録を行うビデオカメラ25と、映像記録装
置26を付加したものである。その他の構成は実施の形
態7と同じであり、同じ部分に同じ符号を付して説明を
省略する。なお、ビデオカメラ25と映像記録装置26
の導入は、実施の形態1、2、3、4、5、7にも適用
可能である。ビデオカメラ25は自機の操縦室、例えば
航空機のコックピット内の映像を撮影し、その記録映像
を電子戦信号処理器16に供給する。電子戦信号処理器
16はGPS装置22からの自機の位置情報に同期して
ビデオカメラ25からの記録映像を取り込み、映像記録
装置26にGPS装置22からの位置情報と同期して記
録させる。このビデオカメラ25および映像記録装置2
6により、操縦室の映像をGPS装置22からの自機の
位置情報と同期して記録することにより、よりシステマ
ティックに、電子戦シュミレーションの記録を残し、訓
練後に再生することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のようにこの発明による電子戦シュ
ミレーション方法によれば、2つの移動体を実空間にお
いて実際に移動させながら、しかも実空間への妨害電波
の放射を避けながら、電子戦シュミレーションを、より
実際の電子戦に近づけて行うことが、電子戦の訓練、研
究をより効果的に行うことができる。また、この発明に
よる電子戦装置によれば、移動体を実空間において実際
に移動させながら、しかも実空間への妨害電波の放射を
避けながら、電子戦シュミレーションを、より実際の電
子戦に近づけて行うことができ、より効果的な電子戦の
訓練、研究を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電子戦シュミレーション方法
を説明するための説明図。
【図2】 この発明による電子戦装置の実施の形態1を
示すブロック図。
【図3】 この発明による電子戦装置の実施の形態2を
示すブロック図。
【図4】 この発明による電子戦装置の実施の形態4を
示すブロック図。
【図5】 実施の形態4によるレーダ表示器の表示画面
を示す模式図。
【図6】 この発明による電子戦装置の実施の形態5を
示すブロック図。
【図7】 この発明による電子戦装置の実施の形態6を
示すブロック図。
【図8】 この発明による電子戦装置の実施の形態7を
示すブロック図。
【図9】 この発明による電子戦装置の実施の形態8を
示すブロック図。
【図10】 一般の電子戦を示す模式図。
【図11】 従来の電子戦シュミレーション装置を示す
斜視図。
【符号の説明】
1b 追尾側移動機 1a 被追尾側移動機 2 レーダ器材 10 電子戦器材 30、30A、30B 電子戦装置 7 レーダ信号処理器 9 レーダ表示器 16 電子戦信号処理器 16a 記憶器 22 GPS装置 24 記憶装置 25 ビデオカメラ 26 映像記録装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれがレーダ器材と電子戦器材を搭
    載した第1、第2の移動機の間で電子戦シュミレーショ
    ンを行う電子戦シュミレーション方法であって、第1の
    移動機がそのレーダ器材を用い追尾のためのレーダ波を
    第2の移動機に向かって照射すること、第1の移動機が
    その電子戦器材を用い前記レーダ波の周波数帯において
    前記レーダ波を照射したことを意味する第1のパルス列
    を第2の移動機に向かって放射すること、および第2の
    移動機がその電子戦器材を用い前記第1のパルス列の受
    信に基づいて前記レーダ波の周波数帯において前記レー
    ダ波に対する妨害を意味する第2のパルス列を第1の移
    動機に向かって放射することを含むことを特徴とする電
    子戦シュミレーション方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のパルス列が前記レーダ波に対
    する妨害内容情報をも含むことを特徴とする請求項1記
    載の電子戦シュミレーション方法。
  3. 【請求項3】 さらに、第1の移動機が第2の移動機か
    らの前記第2のパルス列に基づいて前記レーダ波に対す
    る妨害効果を確認することを含む請求項2記載の電子戦
    シュミレーション方法。
  4. 【請求項4】 第1の移動機が前記妨害効果をレーダ表
    示器に表示することを特徴とする請求項3記載の電子戦
    シュミレーション方法。
  5. 【請求項5】 移動機に搭載される電子戦装置であっ
    て、レーダ器材と電子戦器材とを備え、前記レーダ器材
    が相手機に向かって追尾のためのレーダ波を照射する機
    能を有し、また前記電子戦器材が相手機に向かって前記
    レーダ波の周波数帯において前記レーダ波の照射を意味
    する第1のパルス列を放射する機能と、相手機からのレ
    ーダ波の照射を受けたときに、前記第1のパルス列の受
    信に基づき前記レーダ波の周波数帯において相手機から
    のレーダ波に対する妨害を意味する第2のパルス列を放
    射する機能を有することを特徴とする電子戦装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のパルス列が前記レーダ波に対
    する妨害内容情報をも含むことを特徴とする請求項5記
    載の電子戦装置。
  7. 【請求項7】 相手機から前記第2のパルス列を受信し
    たときに、この受信した第2のパルス列に基づいて、前
    記電子戦器材が模擬妨害波信号を生成し、この模擬妨害
    信号を前記レーダ器材に注入して、前記レーダ波に対す
    る妨害効果を確認できるようにしたことを特徴とする請
    求項6記載の電子戦装置。
  8. 【請求項8】 前記電子戦器材が前記模擬妨害波信号の
    RF信号を前記レーダ器材に注入することを特徴とする
    請求項7記載の電子戦装置。
  9. 【請求項9】 前記電子戦器材が前記模擬妨害波信号の
    IF信号を前記レーダ器材に注入することを特徴とする
    請求項7記載の電子戦装置。
  10. 【請求項10】 前記レーダ器材がレーダ表示器を有
    し、このレーダ表示器に、前記模擬妨害波信号に基づ
    き、妨害効果を表示することを特徴とする請求項7記載
    の電子戦装置。
  11. 【請求項11】 前記電子戦器材が、電子戦信号処理器
    を有し、この電子戦信号処理器は前記第2のパルス列を
    発生するための第2パルス列生成信号を記憶する記憶器
    を有することを特徴とする請求項5記載の電子戦装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶器が、前記第2パルス列生成
    信号を複数記憶し、この複数の第2パルス列生成信号を
    選択することにより妨害内容が変えられるようになって
    いることを特徴とする請求項11記載の電子戦装置。
  13. 【請求項13】 前記電子戦器材が前記レーダ器材によ
    るサーチと同期して、前記模擬妨害波信号を前記レーダ
    器材へ注入することを特徴とする請求項7記載の電子戦
    装置。
  14. 【請求項14】 前記電子戦器材がGPS装置を有し、
    このGPS装置からのGPS信号を含んで前記第2のパ
    ルス列が構成されることを特徴とする請求項7記載の電
    子戦装置。
  15. 【請求項15】 相手機から受信した前記第2のパルス
    列が相手機のGPS信号を含むとき、前記電子戦器材が
    自機のGPS信号と相手機のGPS信号に基づき相手機
    との距離情報を生成し、この距離情報に基づき前記レー
    ダ器材へ注入される前記模擬妨害波信号のパワーを制御
    することを特徴とする請求項14記載の電子戦装置。
  16. 【請求項16】 前記電子戦器材が記憶装置を有し、自
    機のGPS信号と相手機のGPS信号に基づき、自機お
    よび相手機の位置情報を発生し、この位置情報を前記記
    憶装置に記憶することを特徴とする請求項14記載の電
    子戦装置。
  17. 【請求項17】 前記記憶装置が前記位置情報に基づく
    航跡情報を記憶することを特徴とする請求項16記載の
    電子戦装置。
  18. 【請求項18】 自機の操縦室映像を前記位置情報同期
    して記録する映像記録装置を備えたことを特徴とする請
    求項16記載の電子戦装置。
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