JP2003343376A - 多気筒内燃機関の吸気装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の吸気装置

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JP2003343376A
JP2003343376A JP2002147531A JP2002147531A JP2003343376A JP 2003343376 A JP2003343376 A JP 2003343376A JP 2002147531 A JP2002147531 A JP 2002147531A JP 2002147531 A JP2002147531 A JP 2002147531A JP 2003343376 A JP2003343376 A JP 2003343376A
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resonance
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intake system
internal combustion
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Shuichi Nakamura
秀一 中村
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UD Trucks Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気音を低減しつつ、共鳴過給の減衰を抑制
する。 【解決手段】 平均横断面積A'及び実効長L'を有する
共鳴管部52Aと、容積V'を有する空洞部52Bと、
を含んで構成されるレゾネータ52を吸気ダクト14に
接続し、その接続部下流の吸気系を共鳴過給のための共
鳴器として利用する多気筒内燃機関10において、レゾ
ネータ52接続部下流において共鳴器の共鳴管部として
機能する部分の平均横断面積及び実効長を夫々A及び
L、空洞部として機能する部分の容積をVとしたとき、
レゾネータ52の各部寸法を、L'+V'/A'=L+V
/A又はL'V'/A=LV/Aのようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共鳴過給により充
填効率を向上させる多気筒内燃機関において、特に、吸
気音を低減しつつ、共鳴過給の減衰を抑制する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】ターボチャージャなどの過給機付内燃機
関は、出力密度(出力/重量)が大きい反面、低速域に
おいては、トルク不足によるドライバビリティ(走行性
能)低下が生じてしまう。このため、実公昭61−40
909号公報及び実公昭62−37940号公報に開示
されるように、共鳴過給を利用することで、充填効率を
改善して低速トルクを向上させる技術が実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4気筒
以下の内燃機関では、吸気干渉による充填効率の低下を
避けるために、吸気マニホルドを分割する必要がない反
面、吸気脈動が平滑化されないまま、吸気系最上流たる
エアクリーナの大気取入口まで伝達され、吸気音が大き
くなるという不具合があった。また、共鳴過給は、エア
クリーナ,過給機のコンプレッサ,インタークーラなど
で減衰され、充填効率は期待したほど改善されなかっ
た。
【0004】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、吸気系に設けたレゾネータにより、その上流
側の吸気脈動を平滑化すると共に、その下流側の吸気通
路を共鳴器として活用することで、吸気音を低減しつ
つ、共鳴過給の減衰を抑制した多気筒内燃機関の吸気装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、平均横断面積A'及び実効長L'を有する共
鳴管部と、容積V'を有する空洞部と、を含んで構成さ
れるレゾネータを吸気系に接続し、その接続部下流の吸
気系を共鳴過給のための共鳴器として利用する多気筒内
燃機関の吸気装置であって、前記吸気系において共鳴器
の共鳴管部として機能する部分の平均横断面積及び実効
長を夫々A及びL、空洞部として機能する部分の容積を
Vとしたとき、前記レゾネータの各部寸法を、L'+V'
/A'≒L+V/A又はL'V'/A'≒LV/Aのように
設定したことを特徴とする。
【0006】かかる構成によれば、レゾネータの各部寸
法を、L'+V'/A'≒L+V/A又はL'V'/A'≒L
V/Aのように設定することで、レゾネータ内の空気
は、吸気系内の吸気脈動と略同一共鳴周波数かつ逆位相
で振動することとなる。このため、レゾネータ接続部上
流の吸気系内の吸気脈動は、レゾネータにより平滑化さ
れ、吸気音が低減される。一方、レゾネータ接続部下流
の吸気系においては、共鳴が平滑化されることがなく、
共鳴過給の減衰が抑制される。そして、内燃機関の高回
転域では、吸気脈動の位相が遅れ、吸気弁の閉弁直前の
吸気圧が低くなるため、ポンピング損失が低減される。
【0007】請求項2記載の発明では、前記吸気系にお
いて共鳴器の共鳴管部として機能する部分の平均横断面
積Aは、気筒数及び音速を夫々z及びcとしたとき、次
式で表わされる共鳴回転速度Nrにおいて、平均管内流
速が22±4[m/s]となるように設定されたことを特徴
とする。 Nr≒30c/{z(L+V/A)} 又は Nr≒60c(A/LV)1/2/(πz) かかる構成によれば、吸気系において共鳴器の共鳴管部
として機能する部分の平均横断面積Aを適切に設定する
ことで、その平均管内流速が22±4[m/s]となり、共
鳴過給の効果が一層向上する。即ち、流速が小さすぎる
と慣性が小さくなり、流速が大きすぎると吸気抵抗が大
きくなるので、慣性の低下及び吸気抵抗の増大を抑制す
る条件を適切に設定することで、共鳴過給の効果が一層
向上する。
【0008】請求項3記載の発明では、前記レゾネータ
の各部は、A'<A、V'<V及びL'<Lのうち少なく
とも1つの関係式が成立する寸法に設定されたことを特
徴とする。かかる構成によれば、内燃機関の既存レイア
ウトに応じて、レゾネータの各部寸法を適切に設定する
ことで、その搭載スペースを最小限にすることが可能と
なる。このため、吸気音を低減すると共に共鳴過給の減
衰を抑制しつつ、レゾネータをコンパクトに設計できる
ようになる。
【0009】請求項4記載の発明では、排気の一部を吸
気系に再循環させる排気再循環通路に介装された排気再
循環弁を、少なくとも目標共鳴回転速度近傍の低負荷領
域で開弁させることを特徴とする。かかる構成によれ
ば、少なくとも目標共鳴回転速度近傍の低負荷領域で
は、排気再循環弁が開弁されることから、レゾネータ接
続部下流の吸気系と排気系とが連通されることとなる。
このため、レゾネータ接続部下流の吸気系において、共
鳴吸気が減衰(吸気脈動が平滑化)され、この領域での
ポンピング損失が低減される。
【0010】請求項5記載の発明では、前記レゾネータ
の共鳴管部と吸気系において共鳴器の共鳴管部として機
能する部分とを連通する連通路に介装された開閉弁を、
少なくとも目標共鳴回転速度近傍の低負荷領域で開弁さ
せることを特徴とする。かかる構成によれば、少なくと
も目標共鳴回転速度近傍の低負荷領域では、開閉弁が開
弁されることから、レゾネータの共鳴管部とその接続部
下流の吸気系とが連通されることとなる。このため、レ
ゾネータ接続部下流の吸気系において、気柱の共鳴周波
数が変化して共鳴が起こらないことから、この領域での
ポンピング損失が低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1は、1気筒当たり2つの吸気弁
及び排気弁を備えた4気筒内燃機関(以下「内燃機関」
という)10に対して、本発明に係る吸気装置を適用し
た第1実施形態を示す。
【0012】内燃機関10の各燃焼室12A〜12Dに
は、吸気ダクト14,吸気マニホルド16,吸気ポート
18及び吸気弁20の弁隙間を介して燃焼用空気が導入
される。吸気ダクト14には、その上流から下流に向け
て、エアクリーナ22,ターボチャージャ24のコンプ
レッサ24A,インタークーラ26及びスロットルバル
ブ28が夫々介装される。吸気マニホルド16は、各吸
気ポート18に対して夫々独立した空間を有するチャン
バ16Aと、吸気ダクト14とチャンバ16Aとを接続
する接続管16Bと、を含んで構成される。接続管16
Bには、チャンバ16Aの独立空間に燃焼用空気を分配
しつつ供給するため、軸方向に沿ってその内部に隔壁1
6Cが形成され、隔壁16Cにより区画された吸気通路
の一方に、燃焼室12A〜12D内にスワールを生成す
るためのスワールコントロールバルブ30が介装され
る。
【0013】一方、内燃機関10の排気は、排気弁32
の弁隙間,排気ポート34,排気マニホルド36及び排
気ダクト38を介して大気中に放出される。排気ダクト
38には、その上流から下流に向けて、ターボチャージ
ャ24のタービン24B,排気ブレーキ装置40及びマ
フラ42が夫々介装される。また、内燃機関10には、
排気の一部を吸気系に再循環させることで、燃焼混合気
中における不活性ガス(H2O,N2,CO2など)の割
合を増加させ、燃焼温度の低下を通して排気中のNOx
を低減させる排気再循環(EGR)装置44が備えられ
る。即ち、チャンバ16Aの一方の独立空間と排気マニ
ホルド36とは、EGRパイプ44Aにより連通接続さ
れる。ERGパイプ44Aには、機関運転状態に応じて
EGR量を制御するEGRバルブ44Bと、排気系から
吸気系に再循環されるEGRガスを冷却するEGRクー
ラ44Cと、が介装される。そして、EGRバルブ44
Bは、マイクロコンピュータを内蔵したエンジンコント
ロールユニット(以下「ECU」という)46により、
機関回転速度Neを検出する回転速度センサ48及びア
クセル開度などの機関負荷Qを検出する負荷センサ50
からの出力に応じて開閉制御される。
【0014】本発明の特徴として、インタークーラ26
下流の吸気ダクト14には、レゾネータ(共鳴器)52
が接続される。レゾネータ52は、管状の小さな入口と
奥に空間を有する構造をなし、機械的なばね質点系のよ
うな1自由度(1つの共振周波数を有する単一共振系)
の共鳴系を構成する。そして、レゾネータ52は、平均
横断面積A'[m2]及び実効長L'[m]を有する共鳴管部5
2Aと、空洞容積V'[m 3]を有する空洞部52Bと、を
含んで構成される。L'がV'/A'に比べて大きい場
合、レゾネータ52の基本振動数f0'[Hz]は、次式によ
り表わされる。ここで、cは音速を示し、絶対温度をT
[K]としたとき、c≒20.05T1/2[m/s]により演算され
る。
【0015】f0'=c/{4(L'+V'/A')} 一方、レゾネータ52接続部下流における吸気系の基本
振動数f0[Hz]は、共鳴管部として機能する吸気ダクト
14の平均横断面積及び実効長を夫々A[m3]及びL
[m]、空洞部として機能する部分の空洞容積をV[m3]と
すると、LがV/Aに比べて大きい場合、次式により表
わされる。ここで、空洞容積Vは、共鳴管部として機能
する吸気ダクト14下流における吸気系の容積が相当す
ることから、吸気マニホルド全容積+吸気ポート全容積
+1/2気筒容積、という演算式により求められる値を
使用する。
【0016】f0=c/{4(L+V/A)} そして、レゾネータ52接続部上流の吸気ダクト14内
の吸気脈動を平滑化しつつ、その下流の吸気系を過給共
鳴のために利用するには、f0'≒f0という関係が成立
する必要があるから、次のような関係式が成り立つ。 c/{4(L'+V'/A')}≒c/{4(L+V/
A)} 従って、この関係式を整理すると、レゾネータ52の各
部寸法は、次のような関係式を満たす値に設定すればよ
いことがわかる。
【0017】L'+V'/A'≒L+V/A また、L'がV'/A'に比べて小さく、LがV/Aに比
べて小さい場合、レゾネータ52及びその接続部下流の
吸気系の共鳴周波数f1[Hz]及びf2[Hz]は、次式により
表わされる。 f1=c(A'/L'V')1/2/(2π) f2=c(A/LV)1/2/(2π) そして、レゾネータ52接続部上流の吸気ダクト14内
の吸気脈動を平滑化しつつ、その下流の吸気系を過給共
鳴のために利用するには、f1≒f2という関係が成立す
る必要があるから、次のような関係式が成り立つ。
【0018】c(A'/L'V')1/2/(2π)≒c(A
/LV)1/2/(2π) 従って、この関係式を整理すると、レゾネータ52の各
部寸法は、次のような関係式を満たす値に設定すればよ
いことがわかる。 L'V'/A'≒LV/A このように、レゾネータ52の各部寸法を、L'+V'/
A'≒L+V/A又はL'V'/A'≒LV/Aを満たすよ
うに設定すれば、レゾネータ52内の空気は、吸気ダク
ト14内の吸気脈動と略同一共鳴周波数かつ逆位相で振
動することとなる。このため、レゾネータ52接続部上
流の吸気ダクト14内の吸気脈動は、レゾネータ52に
より平滑化され、吸気音を低減させることができる。
【0019】一方、レゾネータ52接続部下流の吸気系
においては、共鳴が平滑化されることがなく、共鳴過給
の減衰を抑制することができる。そして、内燃機関10
の高回転域では、吸気脈動の位相が遅れ、吸気弁20の
閉弁直前の吸気圧が低くなるため、ポンピング損失が低
減され、燃費を一層改善することができる。また、レゾ
ネータ52接続部下流の吸気ダクト14の平均横断面積
Aは、次式により表わされる共鳴回転速度Nrにおい
て、平均管内流速が22±4[m/s]となる値に設定され
ることが望ましい。ここで、共鳴回転速度Nrは、吸気
音を低減しつつ、共鳴過給によるトルクアップなどを望
む任意の回転速度に設定される。なお、次式中のzは、
内燃機関の気筒数を示す。
【0020】Nr≒30c/{z(L+V/A)} 又は Nr≒60c(A/LV)1/2/(πz) ここで、各式の導出方法を簡単に示す。レゾネータ52
接続部下流の吸気系における共鳴周波数fは、共鳴回転
速度をNrとすると、 f=zNr/120 と表わすことができる。そして、この式に、λ=c/f
及びλ/4=L+V/Aを代入して整理すると、Nr=
30c/{z(L+V/A)}となる。一方、この式
に、f=c(A/LV)1/2/(2π)を代入して整理
すると、Nr=60c(A/LV)1/2/(πz)とな
る。
【0021】このように、吸気ダクト14の平均横断面
積Aを設定すると、共鳴過給の効果を一層向上させるこ
とができる。このとき、レゾネータ52の搭載スペース
を最小限とするために、A'<A,V'<V及びL'<L
の少なくとも1つの関係式が成立するように、レゾネー
タ52の各部寸法を決定することが望ましい。かかる構
成によれば、本発明による効果を確保しつつ、レゾネー
タ52をコンパクトに設計することができる。
【0022】図2は、ECU46によるEGR装置44
の制御内容を示す。なお、かかる制御は、内燃機関10
の始動により開始され、所定時間毎に繰り返し実行され
る。ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同
様)では、回転速度センサ48から機関回転速度Ne、
負荷センサ50から機関負荷Qが夫々読み込まれる。ス
テップ2では、図3に示すような制御マップが参照さ
れ、機関回転速度Ne及び機関負荷Qにより特定される
機関運転状態が、少なくとも共鳴回転速度Nr近傍かつ
低負荷領域(以下「領域A」という)にあるか否かが判
定される。そして、機関運転状態が領域Aにあればステ
ップ3へと進み(Yes)、EGRバルブ44Bが開弁
される。一方、機関運転状態が領域Aになければステッ
プ4へと進み(No)、EGRバルブ44Bが閉弁され
る。
【0023】なお、かかるEGR装置44の制御は、既
存のEGR制御と共に行うようにしてもよい。このよう
にすれば、少なくとも共鳴回転速度Nr近傍の低負荷領
域では、EGRバルブ44Bが開弁され、レゾネータ5
2接続部下流の吸気系と排気マニホルド36とが連通さ
れることとなる。このため、レゾネータ52接続部下流
の吸気系において、共鳴吸気が減衰(吸気脈動が平滑
化)され、この領域でのポンピング損失が低減され、燃
費を改善することができる。
【0024】図4は、内燃機関10に対して本発明を適
用した第2実施形態を示す。本実施形態では、第1実施
形態のEGR装置44に代えて、レゾネータ52の共鳴
管部52Aとその接続部下流の吸気ダクト14とを連通
させる連通路54と、これを機関運転状態に応じて開閉
する開閉弁56と、が備えられる。なお、開閉弁56の
制御内容は、第1実施形態におけるEGR装置44の制
御内容と同一であるので、その説明は省略することとす
る。
【0025】このようにすれば、少なくとも共鳴回転速
度Nr近傍の低負荷領域では、開閉弁56が開弁され、
レゾネータ52の共鳴管部52Aとレゾネータ52接続
部下流の吸気系とが連通されることとなる。このため、
レゾネータ52接続部下流の吸気系において、気柱の共
鳴振動数が変化して共鳴が起こらないことから、この領
域でのポンピング損失が低減され、燃費を一層改善する
ことができる。
【0026】なお、以上説明した実施形態は、4気筒内
燃機関を前提としたが、4気筒未満の内燃機関にも本発
明を適用可能であることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、レゾネータ接続部上流の吸気系内の吸気脈
動は、レゾネータにより平滑化され、吸気音を低減する
ことができる。一方、レゾネータ接続部下流の吸気系に
おいては、共鳴が平滑化されることがなく、共鳴過給の
減衰を抑制することができる。そして、内燃機関の高回
転域では、吸気脈動の位相が遅れ、吸気弁の閉弁直前の
吸気圧が低くなるため、ポンピング損失が低減され、燃
費を改善することができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、共鳴過給の
効果を一層向上させることができる。請求項3記載の発
明によれば、吸気音を低減すると共に共鳴過給の減衰を
抑制しつつ、レゾネータをコンパクトに設計できる。請
求項4記載の発明によれば、レゾネータ接続部下流の吸
気系において、共鳴吸気が減衰(吸気脈動が平滑化)さ
れ、この領域でのポンピング損失が低減されるため、燃
費を一層改善することができる。
【0029】請求項5記載の発明によれば、レゾネータ
接続部下流の吸気系において、気柱の共鳴周波数が変化
して共鳴が起こらないことから、この領域でのポンピン
グ損失が低減されるため、燃費を一層改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した内燃機関の第1実施形態の
構成図
【図2】 同上における制御内容を示すフローチャート
【図3】 制御マップの説明図
【図4】 本発明を適用した内燃機関の第2実施形態の
構成図
【符号の説明】
10 内燃機関 12A〜12D 燃焼室 14 吸気ダクト 16 吸気マニホルド 18 吸気ポート 44 EGR装置 44A EGRパイプ 44B EGRバルブ 46 ECU 48 回転速度センサ 50 負荷センサ 52 レゾネータ 52A 共鳴管部 52B 空洞部 54 連通路 56 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 21/08 301 F02D 21/08 301A 311 311B F02M 35/10 311 F02M 35/10 311E 35/104 102W Fターム(参考) 3G031 AA17 AA28 AB05 AC01 AD03 AD07 AD08 BA02 BA08 BA09 BA11 BA15 BA17 BA19 BB08 BB09 BB16 CA02 DA16 FA03 FA06 GA05 GA11 GA12 GA13 HA02 HA04 HA08 HA10 3G092 AA01 AA10 AA13 AA17 AA18 AB02 AB20 DB01 DB03 DC10 DF01 DF08 EA11 FA02 FA17 FA25 GA04 GA05 GA06 HA06Z HA10Z HA11Z HE01Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均横断面積A'及び実効長L'を有する共
    鳴管部と、容積V'を有する空洞部と、を含んで構成さ
    れるレゾネータを吸気系に接続し、その接続部下流の吸
    気系を共鳴過給のための共鳴器として利用する多気筒内
    燃機関の吸気装置であって、前記吸気系において共鳴器
    の共鳴管部として機能する部分の平均横断面積及び実効
    長を夫々A及びL、空洞部として機能する部分の容積を
    Vとしたとき、前記レゾネータの各部寸法を、 L'+V'/A'≒L+V/A 又は L'V'/A'≒LV/A のように設定したことを特徴とする多気筒内燃機関の吸
    気装置。
  2. 【請求項2】前記吸気系において共鳴器の共鳴管部とし
    て機能する部分の平均横断面積Aは、気筒数及び音速を
    夫々z及びcとしたとき、次式で表わされる共鳴回転速
    度Nrにおいて、平均管内流速が22±4[m/s]となるよ
    うに設定されたことを特徴とする請求項1記載の多気筒
    内燃機関の吸気装置。 Nr≒30c/{z(L+V/A)} 又は Nr≒60c(A/LV)1/2/(πz)
  3. 【請求項3】前記レゾネータの各部は、A'<A、V'<
    V及びL'<Lのうち少なくとも1つの関係式が成立す
    る寸法に設定されたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  4. 【請求項4】排気の一部を吸気系に再循環させる排気再
    循環通路に介装された排気再循環弁を、少なくとも目標
    共鳴回転速度近傍の低負荷領域で開弁させることを特徴
    とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の多気
    筒内燃機関の吸気装置。
  5. 【請求項5】前記レゾネータの共鳴管部と吸気系におい
    て共鳴器の共鳴管部として機能する部分とを連通する連
    通路に介装された開閉弁を、少なくとも目標共鳴回転速
    度近傍の低負荷領域で開弁させることを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれか1つに記載の多気筒内燃機関
    の吸気装置。
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