JP2003341597A - 移動体の人為的異常操縦防止装置 - Google Patents

移動体の人為的異常操縦防止装置

Info

Publication number
JP2003341597A
JP2003341597A JP2002157213A JP2002157213A JP2003341597A JP 2003341597 A JP2003341597 A JP 2003341597A JP 2002157213 A JP2002157213 A JP 2002157213A JP 2002157213 A JP2002157213 A JP 2002157213A JP 2003341597 A JP2003341597 A JP 2003341597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormal
automatic
pilot
unit
moving body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002157213A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kaneko
愼一 金子
Shoryu Suzuki
勝琉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP2002157213A priority Critical patent/JP2003341597A/ja
Publication of JP2003341597A publication Critical patent/JP2003341597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型旅客機等の移動体の操縦においてハイジ
ャック等の人為的な理由で異常な操縦状態が発生したと
き、この状態を阻止・排除できるようにした移動体の人
為的異常操縦防止装置を提供する。 【解決手段】 操縦者が正規な人であるか否かを識別す
る本人識別部11と、この本人識別部から出力される信
号に基づき自動操縦装置22による自動操縦を行うか否
かを判断する判断部13とから構成される。本人識別部
11に加えて異常検出部12を設け、両者を併用するこ
ともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体の人為的異常
操縦防止装置に関し、特に、大型旅客機等の移動体の操
縦において人為的な理由で異常操縦状態が発生したと
き、この状態を阻止する移動体の人為的異常操縦防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】発明の背景に関連する技術として特開2
000−80584号公報を挙げることができる。この
公開公報は「脳波で起動される航空機用自動操縦装置」
を開示している。この自動操縦装置によれば、航空機を
操縦するパイロットが居眠り等の理由で意識喪失状態に
陥ったとき、その状態を操縦装置のシステム側で検知
し、自動操縦モードに自動的に切り換えることができる
ように構成されている。自動操縦装置は、脳波入力手段
と脳波分析手段を備え、これらの手段でパイロットの脳
波状態(α波やβ波)を検出し、パイロットの意識が覚
醒状態であるかまたは喪失状態であるかを判断するよう
にしている。パイロットの意識が喪失状態であると判断
されたとき、自動操縦モードで操縦が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、大型旅客機やバ
ス等の移動体の操縦(運転)において、正規の操縦者
(運転者)が操縦する代わりに、ハイジャックや乗っ取
りの意図を持った他の人間による悪意の操縦が行われる
場合が起り得る。このような人為的な理由に基づいて起
きる異常な操縦状態は、乗客や搭乗員を危険な状態に置
き、乗客等の安全性確保の観点から問題である。悪意を
有する者による異常な操縦は阻止し排除されなければな
らない。
【0004】上記の事態に対して前述した従来技術を適
用したとしても、悪意の有無に関係なく操縦者の脳波は
正常に検出されるので、悪意を有する者の操縦を阻止す
ることができない。
【0005】本発明の目的は、上記課題に鑑み、大型旅
客機等の操縦においてハイジャック等の人為的な理由で
異常な操縦状態が発生したとき、この状態を阻止・排除
できるようにした移動体の人為的異常操縦防止装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
移動体の人為的異常操縦防止装置は、上記目的を達成す
るために、次のように構成される。
【0007】第1の人為的異常操縦防止装置(請求項1
に対応)は、操縦者が正規な人であるか否かを識別する
操縦者識別部(本人識別部に対応)と、この操縦者識別
部から出力される信号に基づき自動操縦装置による自動
操縦を行うか否かを判断する判断部とから構成されてい
る。
【0008】上記の人為的異常操縦防止装置では、操縦
者が本来予定されている正規の人すなわち本人そのもの
であるか否かを識別するための操縦者識別部を備えるよ
うにしたため、仮に不正に本人以外の者が悪意を持って
操縦を行うときには、この事態を迅速かつ確実に検出
し、この異常時操縦を阻止するための自動操縦モードに
変更することが可能になる。このため、不正な操縦者は
自由な手動操縦を行うことができず、移動体が航空機で
ある場合にはハイジャック等による危険操縦を防止する
ことが可能となる。操縦者識別部は、操縦室内の操縦席
で操縦する人物が本来の正規な人である否かを識別する
手段である。この操縦者識別部の構成に関しては各種の
方式で作ることが可能である。
【0009】第2の人為的異常操縦防止装置(請求項2
に対応)は、上記第1の構成において、さらに判断部か
ら出力される指令信号に基づき自動操縦装置に異常時自
動操縦の実行を指令する異常時自動操縦実行部を備える
ことで特徴づけられる。
【0010】上記の人為的異常操縦防止装置では、判断
部で自動操縦モードでの操縦をすべきであると判断した
ときには、用意された自動操縦装置による異常時自動操
縦を行わせる。自動操縦装置による異常時自動操縦を行
えるようにするため、当該自動操縦を指示する実行部が
設けられる。自動操縦装置としては、大型旅客機の場合
にはもともと備えられているものを利用することができ
るし、もともと自動操縦装置がない移動体(バスや小型
・中型の航空機など)の場合には異常時自動操縦の専用
装置として新たに付設される。
【0011】第3の人為的異常操縦防止装置(請求項3
に対応)は、上記各構成において、好ましくは、移動体
の構造や内部状況の面での異常を検出する異常検出部を
設け、この異常検出部から出力される信号を判断部に入
力させ、判断部は操縦者識別部からの出力信号と異常検
出部からの出力信号のいずれかに基づき自動操縦装置に
基づく自動操縦を行うか否かを判断するように構成され
る。この構成では、操縦者識別部と異常検出部を併用す
ることにより、不正操縦者による異常時操縦の検出の信
頼性をより高めることが可能となる。
【0012】第4の人為的異常操縦防止装置(請求項4
に対応)は、上記の構成において、好ましくは、自動操
縦装置の代わりに遠隔制御システムを設け、判断部は遠
隔制御システムにより遠隔制御操縦を行うか否かを判断
するように構成される。この構成では、地上に管理セン
タを設け、管理センタと航空機等との間では非常の異常
操縦時において遠隔制御ができるようにシステムを構築
する。従って判断部で不正操縦者が操縦を行っていると
判断されたときには、遠隔制御システムで移動体を操縦
することにし、異常時操縦を防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0014】実施形態で説明される構成については本発
明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎ
ず、例示にすぎない。従って本発明は、上記で説明され
た実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲
に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形
態に変更することができる。
【0015】図1は本発明に係る移動体の人為的異常操
縦防止装置の基本的構成を示す。ここで本実施形態では
移動体として大型旅客機の例を想定している。当該旅客
機では客室と隔離された操縦室で正規の操縦者(機長ま
たは副操縦士等)が操縦を行う。通常、大型旅客機で
は、離陸時および着陸時等の状況に応じて手動操縦また
は自動操縦が行われるように構成されている。従って大
型旅客機の操縦システムでは、図2に示されるごとく、
手動操縦装置21、自動操縦装置22、切換え装置2
3、切換え指示器24、駆動システム25を備えてい
る。手動操縦装置21と自動操縦装置22のうちのいず
れかを駆動システム25に対して能動状態にさせるか
は、操縦者の判断による切換え指示器24に基づく切換
え装置23の切換え動作によって選択される。例えば、
離陸および着陸の際には手動操縦が行われ、高い高度位
置での規定の飛行コースにおける定常飛行では自動操縦
による飛行が行われる。なお離陸および着陸であっても
自動操縦モードで行うように構成することも可能であ
る。
【0016】上記の自動操縦装置22はコンピュータシ
ステムで構成され、そのメモリ26には各種の定常飛行
を行うためのプログラム27と異常時自動操縦を行うた
めのプログラム(異常時飛行プログラム)28とを備え
ている。
【0017】次に移動体の人為的異常操縦防止装置は、
図1に示すごとく、本人識別部11と、異常検出部12
と、判断部13と、異常時自動操縦実行部14とから構
成されている。
【0018】本人識別部11は、移動体を操縦する操縦
者が正規の人(本人)であるか否かを識別する。本人識
別部11は、操縦者が正規であるときには真信号を出力
し、正規でないときには偽信号を出力する。本人識別部
11は既存の技術で実現され、各種の本人識別部を提案
することできる。本人識別部11の具体例については後
述される。
【0019】異常検出部12は、大型旅客機における構
造・機構の部分や機能部あるいは旅客機内の状況の面で
の異常を検出する部分である。異常検出部12として、
操縦室等のドアセンサ、操縦室やその他の室の任意の箇
所に配置された通報ボタン、あるいは操縦室やその他の
室の任意の箇所に配置された音センサが用いられる。異
常検出部12がドアセンサの場合には、ドアを正常に開
錠しないとき、あるいはドアが破壊されたことを検出し
たときに異常信号を出力する。異常検出部12が通報ボ
タンである場合には、操縦者またはその他の搭乗者(フ
ライトアテンダント等)が異常を察知したときに備え付
けボタンまたは携帯端末等を操作することにより異常信
号を出力する。異常検出部12が音センサである場合に
は、通常では考えられない、または想定もしくは設定し
た異常の音量を検出したときに異常信号を出力する。
【0020】上記の判断部13には本識別部11から出
力される信号と異常検出部12から出力される信号が入
力される。判断部13は、本識別部11から偽信号が出
力されたとき、または異常検出部12から異常信号が出
力されたときに自動操縦指令信号S1を出力する。
【0021】異常時自動操縦実行部14は、自動操縦指
令信号S1を入力すると、自動操縦装置22に対して異
常操縦を防止する異常時自動操縦を行うためのプログラ
ム28に基づく自動操縦を行うことを指令し、かつ切換
え装置23に対して接続状態を自動操縦装置側にするこ
とを指令する指令信号S2を出力する。
【0022】上記において操縦システムが手動操縦のモ
ードにあるときには上記自動操縦のモードに切り換えら
れ、既に例えば定常飛行の自動操縦モードにあるときに
は、これを変更し、異常時自動操縦を行うための自動操
縦モードに切り変えられる。なお定常飛行の自動操縦モ
ードにあるときには、この状態にロックすることによ
り、正規ではない操縦者または悪意を有する操縦者によ
る手動操縦を阻止するようにすることもできる。
【0023】異常時自動操縦は、前述した異常時飛行プ
ログラム28によって行われる。異常時自動操縦の内容
としては、正規でない操縦者の意図による手動操縦(異
常操縦)を阻止する操縦である。従って、異常時自動操
縦として、出発した飛行場への帰還飛行、目的地への飛
行の継続、異常事態が発生した場所での旋回飛行、一番
近い飛行場への緊急着陸などを設定することが可能であ
る。
【0024】上記の人為的異常操縦防止装置の構成によ
れば、大型旅客機において、その操縦が本来的に正規で
はない操縦者によって行われる場合において、これを本
人ではないと判断し、人為的異常による操縦として迅速
かつ確実に検出し、ハイジャック等の人為的な理由に基
づく異常操縦を確実に防止することができる。
【0025】なお上記の構成では、本人識別部11と異
常検出部12とが併設されたが、異常検出部12の設置
は省略することができる。ただし本人検出部11に対し
て異常検出部12を設けるようにすれば、より高い信頼
性を有するシステムとして構築することができるという
利点を有する。
【0026】また上記の異常検出部12に関して、異常
検出部が操縦室以外の箇所に設けられる場合において、
異常検出部で検出された異常状態を操縦室の機長に知ら
せるように構成することもできる。
【0027】さらに前述の実施形態では、移動体として
自動操縦装置を備えた大型旅客機の例を説明したので、
異常時飛行プログラム28に基づく自動操縦モードの異
常時飛行について説明したが、異常時飛行はこれに限定
されない。例えば、地上に人為的な理由による異常時に
対処する管理センタを設け、判断部13で異常を知らせ
る信号が出力されたことを条件に、その通報を受けた管
理センタが旅客機の操縦を遠隔制御するように構成する
こともできる。管理センタには、各種の通信手段によっ
て判断部13や異常検出部12等の出力信号に基づく通
報がなされるように構成される。
【0028】なお大型旅客機以外の航空機あるいはバ
ス、鉄道、船舶等の移動体では、自動操縦装置をもとも
と備えていないものもある。このような移動体では、手
動の操縦装置に加えて、正規な操縦者以外の者が操縦す
るという人為的な理由による異常時が発生したときに、
この異常時を防止する異常時の飛行や走行を行う自動操
縦モードの装置を付設するように構成される。異常時の
自動操縦モードによってハイジャック等による事件を防
止することができる。自動操縦モードの内容は移動体に
応じて定められる。
【0029】次に図3〜図6を参照して本人識別部11
の具体例について説明する。
【0030】図3に示される本人識別部11の構成例
は、操縦者のIDが記録されている磁気カードや当該I
Dが記憶されているICカードなどのIDカード31を
本人が所有し、移動体側ではこのIDカード31を読取
り、操縦者が本人であるか否かを照合するという構成を
有している。IDカード31は発信装置を内蔵し、ID
データを含む信号を無線で発信している。カード読取部
32では、無線で与えられるIDデータの信号を受信
し、この信号から取り出したIDデータをデータ処理部
33に送る。データ処理部33は、IDデータの読取り
があったことを判断部(照合部)34に知らせると共
に、IDデータをデータ検索部35に与える。データ検
索部35は予め用意された個人データベース36からI
Dデータに対応する個人データを取り出し、これを判断
部34に送る。判断部34では、データ処理部33から
の通知に基づき、データ検索部35から入力される個人
データを判断し、正規の操縦者であるか、すなわち本人
であるか否かを判断する。判断部34で判断された結果
は出力部37を経由して出力される。上記のようにして
IDカード31からの信号に基づいて操縦者が本人であ
るか否かが識別される。なお上記IDカード31は正規
の操縦者の身体に備えられている。
【0031】図4に示される本人識別部11の構成例は
パスワード方式の例である。図4において、図3で説明
した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付して
いる。操縦席の近傍にキーボード41を備え、このキー
ボード41からパスワードが操縦者によって入力される
ように構成されている。正しいパスワードは正規の操縦
者のみが知っているものとする。キーボード41で入力
されたパスワードに係るデータはキーボード41からデ
ータ処理部33に送られる。データ処理部33は、パス
ワードデータの入力があったことを判断部(照合部)3
4に知らせると共に、パスワードデータをデータ検索部
35に与える。データ検索部35は予め用意された個人
データベース36からパスワードデータに対応する個人
データを取り出し、これを判断部34に送る。判断部3
4では、データ処理部33からの通知に基づき、データ
検索部35から入力される個人データを判断し、正規の
操縦者であるか、すなわち本人であるか否かを判断す
る。判断部34で判断された結果は出力部37を経由し
て出力される。上記のようにしてキーボード41を介し
て入力されたパスワードデータに基づいて操縦者が本人
であるか否かが識別される。
【0032】なお上記のIDを利用する方式とパスワー
ド方式と併用するように構成することも可能である。
【0033】図5に示される本人識別部11の構成例は
バイオメトリクス方式の例である。図5において図3で
説明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付
している。この本人検出方法では操縦者の生体情報を利
用して本人の認証を行う。操縦者の生体情報としては指
51の指紋と顔52の形態パターンとが併せて利用され
る。生体情報としてはこれらに限定されるものではな
い。
【0034】指51の指紋は指紋読取部53によってス
キャンされ、読み取られる。指紋読取部53は任意の位
置に設置されるが、代表的には操縦席前面に配置される
操縦制御パネルの箇所である。指紋読取部53の設置場
所として、その他、操縦者が操作のために触れる箇所に
設けることが好ましい。指紋読取部53で読み取られた
指紋に係る画像データは指紋データ処理部54に入力さ
れる。指紋データ処理部54では、指紋に係る画像デー
タに対する画像処理に基づいて指紋データを作成する。
作成された指紋データは特徴量作成部55に入力され
る。特徴量作成部55は、指紋データから特徴量を抽出
する。特徴量に係るデータは判断部34に入力される。
【0035】例えば操縦中の操縦者の顔52は、所要の
箇所に設置されたカメラ56によって撮像される。カメ
ラ56による撮像で得られた顔52に係る画像データは
画像処理部57に入力される。画像処理部57では顔5
2に係る画像データから特徴抽出処理を行う。画像処理
で取り出されたデータは特徴量作成部58に入力され
る。特徴量作成部58は取り出された特徴データから特
徴量を抽出する。特徴量に係るデータも上記と同様に判
断部34に入力される。
【0036】他方、システム本体側には顔データ等のデ
ータベース61が用意されている。このデータベース6
1には、予め想定される操縦者の顔データや指紋データ
が登録されている。操縦者の判断を行うときには、デー
タ検索部62が顔データ等のデータベース61にアクセ
スし、判断対象となっている操縦者の顔等に係るデータ
を取り出す。データ抽出部63は、データ検索部62で
取り出した顔データ等から特徴に係るデータを抽出す
る。抽出されたデータは判断部34に入力される。
【0037】判断部34では、特徴量作成部55から与
えられる指紋に係る特徴量データと、特徴量作成部58
から与えられる顔の形態パターンに係る特徴量データ
と、データ抽出部63から与えられる正規の操縦者に係
る顔データ等の特徴データとに基づいて、これらを比較
し、現在操縦している者が正規の操縦者であるか否かを
判定する。判断部34で判断された結果は出力部37を
経由して出力される。上記のようにして指紋と顔の形態
パターンを利用して操縦者が本人であるか否かが識別さ
れる。
【0038】上記では、指紋のデータと顔のデータを併
用したが、別々に単独で用いて本人識別部11を構成す
ることもできる。
【0039】図6に示される本人識別部11は、図5に
示された構成の変形例である。図6において、図5で説
明した要素と実質的に同一の要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。この構成例においても、操縦
者の指51の指紋と、操縦者の顔の形態パターンが利用
される。指紋の特徴量の作成の構成、顔の形態パターン
の特徴量の作成の構成は前述の通りである。
【0040】この構成例では、さらに、RF-ID(Radi
o-Frequency ID)カード71が用意される。RF-IDカ
ード71は正規の操縦者の身に付けられている。予め想
定される操縦者の画像をRF-IDカードと移動体側の
システム本体とに登録されている。RF-IDカード7
1には無線による発信装置が内蔵されている。移動体の
システム本体にはRF-IDカードから送られる無線信
号をRFID読取部72で読み取る。RF-ID読取部
72で取り出された信号は、特徴情報処理部73で生体
情報に係る特徴情報が取り出され、判断部34に送られ
る。RF-IDカード71からの無線通信は、或る一定
周期ごとに行われる。従って操縦者が正しく本人である
か否かの識別は周期的に行われる。
【0041】上記の例では、指紋データと顔データとR
F-IDカードを併用した構成を示したが、RF-IDカ
ードのみで本人識別部11を構成することも可能であ
る。
【0042】さらに図3から図6で説明した各種の本人
識別部11の構成は、各特徴的構成を任意に組み合せて
構成できるのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。
【0044】請求項1に係る本発明によれば、移動体の
操縦者が本来予定されている正規の人であるか否かを識
別するための操縦者識別部を備えるため、不正操縦者が
悪意を持って操縦を行うとき、この事態を迅速かつ確実
に検出し、この異常時操縦を阻止するための自動操縦モ
ードに変更することできる。このため、不正な操縦者は
自由な手動操縦を行うことができず、ハイジャック等に
よる危険操縦を防止できる。
【0045】請求項2に係る本発明によれば、異常時自
動操縦実行部を設けたため、判断部で自動操縦モードで
の操縦をすべきであると判断したときには、用意された
自動操縦装置による異常時自動操縦を迅速に行わせるこ
とができる。
【0046】請求項3に係る本発明によれば、移動体の
構造や内部状況の面での異常を検出する異常検出部を設
け、操縦者識別部からの出力信号と異常検出部からの出
力信号のいずれかに基づき判断を行うようにしたため、
不正操縦者による異常時操縦の検出の信頼性をより高め
ることができる。
【0047】請求項4に係る本発明によれば、自動操縦
装置の代わりに遠隔制御システムを設け、遠隔制御操縦
によって不正操縦者による異常時操縦を防止するように
ため、より管理された状態で安全な操縦状態を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体の人為的異常操縦防止装置
の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】移動体における操縦システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本人識別部の第1の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】本人識別部の第2の構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】本人識別部の第3の構成例を示すブロック図で
ある。
【図6】本人識別部の第4の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 本人識別部(操縦者識別部) 12 異常検出部 13 判断部 14 異常時自動操縦実行部 22 自動操縦装置 23 切換え装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦者が正規な人であるか否かを識別す
    る操縦者識別手段と、この操縦者識別手段から出力され
    る信号に基づき自動操縦装置による自動操縦を行うか否
    かを判断する判断手段を備えて成ることを特徴とする移
    動体の人為的異常操縦防止装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段から出力される指令信号に
    基づき前記自動操縦装置に異常時自動操縦の実行を指令
    する異常時自動操縦実行手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の移動体の人為的異常操縦防止装置。
  3. 【請求項3】 移動体の構造や内部状況での異常を検出
    する異常検出手段を設け、この異常検出手段から出力さ
    れる信号を前記判断手段に入力させ、前記判断手段は前
    記操縦者識別手段からの出力信号と前記異常検出手段か
    らの出力信号のいずれかに基づき前記自動操縦装置に基
    づく自動操縦を行うか否かを判断することを特徴とする
    請求項1または2記載の移動体の人為的異常操縦防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自動操縦装置の代わりに遠隔制御シ
    ステムを設け、前記判断手段は前記遠隔制御システムに
    より遠隔制御操縦を行うか否かを判断するように構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の移動体の人為的異
    常操縦防止装置。
JP2002157213A 2002-05-30 2002-05-30 移動体の人為的異常操縦防止装置 Pending JP2003341597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157213A JP2003341597A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 移動体の人為的異常操縦防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157213A JP2003341597A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 移動体の人為的異常操縦防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003341597A true JP2003341597A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29773172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002157213A Pending JP2003341597A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 移動体の人為的異常操縦防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003341597A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515465A (ja) * 2004-08-11 2008-05-15 ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチファウンデーション インコーポレイティッド 重力により引き起こされる意識喪失に逆らう方法及びデバイス並びに新規なパルスオキシメータ・プローブ
KR20160053478A (ko) * 2014-11-05 2016-05-13 현대중공업 주식회사 화물 적재 선박

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008515465A (ja) * 2004-08-11 2008-05-15 ユニバーシティ オブ フロリダ リサーチファウンデーション インコーポレイティッド 重力により引き起こされる意識喪失に逆らう方法及びデバイス並びに新規なパルスオキシメータ・プローブ
KR20160053478A (ko) * 2014-11-05 2016-05-13 현대중공업 주식회사 화물 적재 선박
KR101668456B1 (ko) 2014-11-05 2016-10-21 현대중공업 주식회사 화물 적재 선박

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7183946B2 (en) Safety aircraft flight system
US7568662B1 (en) Emergency flight control system
CA2536056C (en) Apparatus, system and method for aircraft security and anti-hijacking intervention
US20060245620A1 (en) Method and device for verification of identity aboard an aircraft
EP1494164B1 (en) Aircraft security system based on biometric data
US6745982B2 (en) Pressure rate of change sensitive latching method and apparatus
US6882288B2 (en) Aircraft security system to prevent manual flight operation by unauthorized individuals
US20030201365A1 (en) Anti-hijacking system operable in emergencies to deactivate on-board flight controls and remotely pilot aircraft utilizing autopilot
US20070050100A1 (en) Auto-control override system for aircraft
CA2455714C (en) System and method for automatically controlling a path of travel of a vehicle
EP3121121A1 (en) System and method for securing an aircraft
US20030052799A1 (en) Aircraft security system to prevent manual flight operation by unauthorized individuals
US9038962B2 (en) System and method for aircraft incident mitigation
JP2003341597A (ja) 移動体の人為的異常操縦防止装置
CN107610495A (zh) 驾驶责任确定方法、数据备份装置、判断系统和载具
US11584544B2 (en) Cockpit access security system
US7076367B2 (en) Preventive method for preventing suicidal hijack by means of aircraft-carried global position electronic map
WO2003045782A1 (en) Emergency flight control system
US20220388678A1 (en) System and method to detect authorized user
JP5284775B2 (ja) 航空機に搭乗している人が本人であることを確認するための方法と装置
US20180118371A1 (en) Improved Means And Mechanism For The Remote Opening Of An Aircraft Cockpit Door In The Event That The Occupant Or Occupants Improperly Do Not Grant Access And For Assuming Aircraft Control Including Alternative Air Traffic Control Alert
JP2003212193A (ja) ハイジャック防止装置
GB2383431A (en) Method of and security means for operating an aircraft
JP2016203674A (ja) 操縦室扉制御システム
JPH01181687A (ja) エレベータの防犯システム