JP2003339804A - 吸引美容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】皮脂や汚れの除去能力が極めて高く、皮膚に対
する刺激が強くない吸引美容器を提供することである。
さらには、吸引時に皮膚が盛り上がる度合いに関係無く
皮脂や汚れの除去能力が高い吸引美容器を提供する。 【解決手段】極細繊維を主体として構成されたワイピン
グクロスが皮膚に接触するように吸引ノズルに設置され
た吸引美容器とし、好ましくは、該ワイピングクロスが
吸引により盛り上がる皮膚に追従して接触するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、顔面の皮脂や毛穴
に詰まった角栓等の汚れを取り除く吸引美容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、吸引ポンプを作動させ筒状の吸引
ノズルを皮膚にあてがい皮膚上を緩やかに摺動させ用い
る。即ち、減圧された吸引ノズル内で皮膚が盛り上が
り、毛穴が開き過剰な皮脂や汚れ等が吸い上げられるな
どしたところに前記摺動により皮脂や汚れが吸引ノズル
内壁に接触し付着するものである。しかしこの方法は皮
脂や汚れの除去能力が極めて低いために、吸引ノズル内
にブラシや皮膚に当接する突出片を設けて吸い上げられ
た皮脂や汚れを掻き取ろうとする提案がなされている。
しかしながらこの方法でも、皮脂や毛穴に詰まった汚れ
を除去する能力は決して高いものではなく、吸引で大き
く盛り上がった皮膚にブラシ等が接触するために刺激が
強く痛みを覚えることもある。さらには、吸引で皮膚が
盛り上がる度合いは吸引力と患部によって違うために、
例えば額は強い吸引でも皮膚の盛り上がりが小さいため
にブラシや突出片に接触しない場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであり、その目的は、皮脂や汚
れの除去能力が極めて高く、皮膚に対する刺激が強くな
い吸引美容器を提供する。さらには、吸引時に皮膚が盛
り上がる度合いに関係無く皮脂や汚れの除去能力が高い
吸引美容器を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の吸引美容器は、皮脂や汚れを極めて効率良く
除去する手段を吸引ノズルに設置する。好ましくは、該
手段が吸引時に皮膚が盛り上がる度合いに関係無く機能
する。即ち、極細繊維を主体として構成されたワイピン
グクロスが皮膚に接触するように吸引ノズルに設置され
た吸引美容器とし、好ましくは、該ワイピングクロスが
吸引により盛り上がる皮膚に追従して接触するようにす
る。詳しくは、ワイピングクロスはナイロンとポリエス
テル系繊維との複合紡糸或いはポリエステル系繊維やア
クリル系繊維などの素材で、主体となる繊維の太さが数
デニール以下、好ましくは0.2デニール以下の極細繊維
から成り、さらに繊維の断面が楔形や異形である等の付
加価値により、結果、ミクロ的サイズのゴミや油を繊維
の間に絡み取る高い能力を有する布である。また、吸引
ノズル内部に吸引回路を遮断するように設置したとして
も、空気を大きな抵抗無しに通過させうるので吸引の機
能に支障を与えない。また、仮に繊維の断面が抵抗の強
い楔形であっても極細繊維であるために皮膚をこすった
場合の刺激は強くなく、痛みなど感じることはない。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の磁気治療器は、吸引ポン
プは手動で用いるものが簡便で良いが電源を要するモー
ター駆動のものでも支障は無い。吸引ノズルはワイピン
グクロスを有して皮膚を吸引できる構造であり、その成
形は熱可塑性合成樹脂を用いて射出成形する等が生産性
が良く好ましい。以下詳細について実施例をもとに説明
する。

【０００６】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１から３は本発明の好ましい実施例に係る実施
例１であり、図４は同様の実施例２である。

【０００７】図１において説明すれば、吸引ポンプ１は
略洋梨形状の天然ゴム製の手動ポンプである。吸引ポン
プ１の開口部に筒状の吸引ノズルボディ２が気密に連結
される。吸引ノズルボディ２はワイピングクロス４を介
して吸引ノズルキャップ３と気密かつ脱着可能に接続さ
れる。ワイピングクロス４は、吸引で皮膚が多少なりと
も盛り上がれば皮膚と接触する位置にある。また、ワイ
ピングクロス４の周縁部或いはその一部は、吸引ノズル
ボディ２と吸引ノズルキャップ３によって挟まれ固定さ
れる。吸引ノズルボディ２と吸引ノズルキャップ３を分
離しワイピングクロス４を取り出すことが可能で、汚れ
たワイピングクロス４を洗浄することや、例えば立毛や
撥水性などタイプの異なる複数のワイピングクロスを使
い分けることができる。

【０００８】図２と３において説明すれば、図１の吸引
美容器の使用状態を示す参考図である。図２は吸引ノズ
ル内での皮膚の盛り上がりが小さい場合であり、吸引力
が小さい場合或いは額などのように皮膚が盛り上がり難
い患部が該当する。皮膚の盛り上がりが小さくともワイ
ピングクロス４が皮膚に接触し皮脂や汚れを除去する。
図３は吸引ノズル内での皮膚の盛り上がりが大きい場合
であり、頬などのように皮膚が伸びやすい患部での吸引
等が該当する。大きく盛り上がる皮膚に追従してワイピ
ングクロス４も伸びて皮膚を被うように接触し皮脂や汚
れを除去する。但しこの場合、ワイピングクロス４は伸
張性を有する必要がある。

【０００９】図４において説明すれば、一枚のワイピン
グクロス４を緩やかに折りたたみ或いは巻き固めたもの
を吸引ノズル内部に収納したものである。この場合、ワ
イピングクロス４の塊自体が弾性を有するようになるの
で、吸引により盛り上がる皮膚に追従して接触すること
ができる。万一、ワイピングクロス４の塊の弾性が小さ
く支障が生じる場合は、収納する底部に連続気泡の軟質
フォーム等を設置すれば良い。使用でワイピングクロス
４が汚れても取り出して折りたたみなおし等すれば良い
ので安易に長期間使うことができる。

【００１０】以上、好ましい実施例を示したが、ワイピ
ングクロス４が吸引により盛り上がる皮膚に追従して接
触するための構造や素材はその他種々考えられる。ま
た、吸引により盛り上がる皮膚に追従しない形態として
も様々に考えられ、例えば、図１のワイピングクロス４
に伸張性の無いものを用いて額専用の吸引美容器とする
のも良い。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の吸引美容器
は、皮脂や汚れの除去能力が極めて高く、皮膚に対する
刺激が強くないものを提供することができる。さらに
は、吸引時に皮膚が盛り上がる度合いに関係無く皮脂や
汚れの除去能力が高い吸引美容器を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の吸引美容器の、実施例１の正面中央横
切断端面図である。

【図２】本発明の吸引美容器の、実施例１の皮膚が盛り
上がる度合いが小さい場合の使用状態を示す参考図であ
る。

【図３】本発明の吸引美容器の、実施例１の皮膚が盛り
上がる度合いが大きい場合の使用状態を示す参考図であ
る。

【図４】本発明の吸引美容器の、実施例２の正面中央横
切断端面の参考図である。

【符号の説明】

１ 吸引ポンプ ２ 吸引ノズルボディ ３ 吸引ノズルキャップ ４ ワイピングクロス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも吸引ポンプと吸引ノズルから
   成る吸引美容器において、極細繊維を主体として構成さ
   れたワイピングクロスが皮膚に接触するように吸引ノズ
   ルに設置された吸引美容器。
2. 【請求項２】 該ワイピングクロスが吸引により盛り上
   がる皮膚に追従して接触する請求項１記載の吸引美容
   器。