JP2003339445A - テーパー用毛およびこれを用いた歯ブラシ - Google Patents

テーパー用毛およびこれを用いた歯ブラシ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛先の隙間進入性に優れると同時に刷掃実感
の高いテーパー用毛と、これを用いた歯ブラシを提供す
る。 【解決手段】 用毛先端側が複数に分岐された用毛にお
いて、一部の分岐毛2の毛先を他の分岐毛2の毛先
よりも高くするとともに、少なくとも毛先の最も高い分
岐毛2については先端に向かって細くなるテーパー状
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛先の隙間進入性
に優れると同時に刷掃実感の高いテーパー用毛と、これ
を用いた歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−322821号公報 先端が2〜5本に分岐された用毛が示されている。この
用毛の場合、先端側の極細な分岐毛の剛性と基部側の用
毛本体との剛性に差がありすぎ、分岐部分で毛先が折れ
やすく、使用感が悪い。また、分岐毛の先端はテーパー
状とされていないため、毛先の隙間進入性がそれほど高
くない。さらに、原糸に海島構造用毛(複合繊維)を用
いる必要があり、原料コストが高くなる。
【0003】特開平9−98837号公報 互いに接着しない樹脂のスキン層とコア層からなる複合
繊維で構成され、毛先を複数に分割したブリッスルが示
されている。このブリッスルは、植毛後に毛先を研磨す
ることによってスキン層が消失し、分岐した毛先が現れ
るものである。このブリッスルの場合、複数に分割され
た分岐毛の長さは一様であり、また研磨によるテーパー
加工のため、長くて均一な分岐毛を作り出すのは困難で
ある。また、分岐部分で毛先が折れやすく、毛先の隙間
進入性もそれほど高くならない。また、複合繊維のた
め、原料コストも高くなる。
【0004】特開2001ー169827号公報 用毛先端側が複数に分岐され、かつ、各分岐毛が先鋭な
テーパー状とされた用毛が示されている。この用毛の場
合、分岐毛が先鋭化されているため、毛先の隙間進入性
が高く、毛腰も強くなるが、分岐毛の根元部分から各分
岐毛が曲がりやすく、毛先の隙間進入性を妨げる場合が
ある。また、隙間の奥の奥への毛先進入性が充分ではな
い。
【0005】特開2002−58538号公報 ポリエステル系モノフィラメントのカットブリッスルか
らなるブラシ用毛材であって、中心部とこの中心部から
外方へ突出した複数の凸状部とからなる多葉断面形状を
有し、ブリッスルがその少なくとも一端に先鋭部を有す
るとともに、その先鋭部が複数本の分岐部に分割された
ブラシ用毛材が示されている。このブラシ用毛材の場合
も、上記と同様な問題を有する。
【0006】特開平6−141923号公報 両端がテーパー状をした用毛であって、先端部から1m
m、3mm、5mm、8mmの位置の径が基部径に対
し、25〜35%、55〜70%、80〜90%、90
〜100%である用毛が示されている。この用毛の場
合、テーパー形状は一様であり、歯間進入性に非常に優
れるが、刷掃実感にやや不足があり、またチクチクした
毛先の痛みを感じることもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の用毛の
問題点を要約すると次の通りである。 (1)毛先に加工を施されていない通常の用毛の場合、
毛先の隙間進入性が充分ではなく、小窩裂溝などのきわ
めて狭い隙間の清掃が困難である。 (2)毛先が先鋭化された従来のテーパー用毛(図6
(a)参照)の場合、当たり心地がややチクチクし、人
によっては為害性を感じることがある。また、細くて毛
腰が弱いため、刷掃実感がやや不足気味である。 (3)従来の先端分岐テーパー用毛(図6(b)参照)
の場合、先端が分岐していないテーパー用毛に比べて隙
間の奥の奥への進入性がやや劣る傾向がある。また、分
岐部分から折れやすく、耐久性、使用感もやや劣る。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、毛先の隙間進入性に優れると同時に刷掃実
感の高い用毛と、これを用いた歯ブラシを提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のテーパー用毛
は、用毛先端側が複数に分岐された用毛において、一部
の分岐毛の毛先を他の分岐毛の毛先よりも高くするとと
もに、少なくとも毛先の最も高い分岐毛については先端
に向かって細くなるテーパー状としたものである。な
お、毛先の高い分岐毛をそれ以外の分岐毛よりも太くす
ることが好ましい。また、用毛断面の中央部分に位置す
る分岐毛の毛先を他の分岐毛の毛先よりも高くすること
が好ましい。
【0010】さらに、本発明の歯ブラシは、ヘッド部植
毛面に植毛された刷毛の少なくとも一部に、前記形状に
なるテーパー用毛を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0011】上記構成のテーパー用毛および歯ブラシと
した場合、少なくとも毛先の最も高い分岐毛がテーパー
状とされているので、隙間の奥の奥まで進入することが
でき、隙間進入性と刷掃効果を高めることができる。ま
た、毛先の低い他の分岐毛によって隙間の入り口部分を
刷掃することができるので、歯の隙間の隅々まで効果的
に清掃することができ、刷掃実感と清掃効果を向上する
ことができる。さらに、毛先の高い分岐毛を太くするこ
とにより、剛性を確保することができ、毛先の隙間進入
性をより高めると同時に、刷掃実感もより高めることが
できる。
【0012】分岐毛のテーパー形状は、先端に向かって
連続的に細くなっていくテーパー形状が好ましいが、こ
れだけに限らず、例えば先端に向かって段階的に細くな
っていく段付きテーパー形状など、実質的に先端に向か
ってその断面積が小さくなっていく形状であればよい。
隙間進入性をより発揮させるには、毛先にいくほど用毛
径がより小さくなっていく先鋭化されたテーパー形状で
あるほうが好ましい。
【0013】分岐毛は、用毛の一方の端部だけに形成さ
れていてもよく、両方の端部に形成されていてもよい。
いずれの形態をとるかは、歯ブラシヘッド部への用毛の
植毛方法や用毛を束ねて構成される毛束の構成態様によ
って適宜選択される。
【0014】分岐毛の分岐数は任意でよいが、好ましく
は2〜40本程度で、さらに好ましくは2〜20本であ
る。分岐数が少ないと本来の効果を発揮できなくなり、
多すぎても分岐毛の毛腰が低下しすぎ、清掃には適さな
いものとなる。
【0015】さらに、分岐毛の一部を他の分岐毛よりも
長く、特に、用毛断面の中央部分にに位置する分岐毛を
他の分岐毛よりも長くするほうが好ましい。長い分岐毛
の本数は1〜5本程度が好ましく、さらに好ましくは1
本である。1本の場合には用毛断面の中心に位置するこ
とが好ましい。短い分岐毛の本数は2〜20本程度が好
ましく、さらに好ましくは2〜10本である。これは中
央部に位置する長い分岐毛の周囲に配置されていること
が好ましく、さらに周方向に等間隔で配置されているこ
とが好ましい。
【0016】長い分岐毛の毛長は、用毛全長の1/2以
下とすることが好ましく、1/3以下とすればさらに好
ましい。短い分岐毛は長い分岐毛よりも0.3mm以上
短いほうが好ましく、さらに長い分岐毛よりも0.5〜
5.0mm程度短くすればより好ましい。この分岐毛の
長さの違いは、毛先の清掃部位への到達度に反映するた
め、隅々まで効果的に清掃するにはある程度の長さの差
異が必要であり、逆に長さの差異が大きすぎても刷掃残
しが発生するため好ましくない。
【0017】長い分岐毛の基端部太さ(円形断面の場合
は直径、それ以外の断面の場合は最大幅。以下同様)は
0.1〜0.5mmであることが好ましく、短い分岐毛
の基端部太さは0.05〜0.4mmであることが好ま
しい。短い分岐毛の太さは長い分岐毛の太さの1/20
〜1/2程度であることが好ましく、さらに好ましくは
1/5〜1/3程度である。隙間の奥の奥へは長い分岐
毛が進入するため、ある程度の用毛太さと用毛剛性を必
要とするが、短い分岐毛については隙間の入り口や平滑
面を清掃するため、あまり毛腰の強さにとらわれる必要
はなく、細くすることができる。
【0018】用毛本体部ならびに各分岐毛の断面形状
は、円形だけに限らず、楕円形、四角形、三角形、星形
など、任意の断面形状を採用することができる。断面形
状は、毛先の当たり心地と清掃効果のバランスから選定
すればよい。
【0019】用毛は基本的には単一材質からなるが、複
数の共押出し物からなっていてもよく、多重芯の多層構
造を有していてもよい。多層構造における各層の厚みを
任意に設定することで、テーパー形状を段付きとするこ
とができる。また、用毛は薬品溶解率のよい材料によっ
て構成することが望ましく、例えばポリエステル系樹脂
などで構成することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1に、本発明に係るテー
パー用毛の第1の実施の形態を示す。この第1の実施の
形態は、用毛1の先端側が4本に分岐され、各分岐毛2
〜2はそれぞれ先端に向かって細くなる連続的なテ
ーパー状とされている。そして、用毛断面の中央部分に
位置する分岐毛2は、その周囲の3本の分岐毛2
りも径が大きくされているとともに、その毛先は3本の
分岐毛2の毛先よりも高くされている。また、毛先が
低く径の小さな3本の分岐毛2は、真ん中の分岐毛2
を囲むように、周方向に沿って120度の等間隔で配
置されている。
【0021】この第1の実施の形態の場合、中央の分岐
毛2は、基端部太さ(分岐開始部分の直径)を0.1
5mm、分岐部長さを3.0mmとされ、3本の分岐毛
は、基端部太さ(分岐開始部分の直径)を0.07
mm、その高さを中央の分岐毛2よりも1.5mm低
くされている。
【0022】上記形状のテーパー用毛1を用いると、隙
間の奥の奥に進入する毛先の高い中央部分の分岐毛2
が太くされているので、剛性を確保することができ、隙
間への毛先進入性を向上すると同時に刷掃実感も高める
ことができる。また、周囲には、細くて毛先の低い分岐
毛2が配置されているので、この細くて毛先の低い分
岐毛2によって隙間の入り口部分を効果的に清掃する
ことができる。このため、歯の隙間の隅々まで効果的に
清掃することができ、全体的な清掃効果も向上する。さ
らに、径と高さの異なる複数種類の分岐毛を有するの
で、従来の先鋭化されたテーパー用毛のようにチクチク
刺すような感じもなくなり、当たり心地も向上する。
【0023】上記形状のテーパー用毛1を歯ブラシヘッ
ド部へ植毛する前に製造するには、中央に大きな径の円
形断面部を、その周囲に小さな径の3個の円形断面部を
120度間隔で備えた図1(b)に示すような輪郭の断
面形状になる用毛をモノフィラメントとして紡出し、こ
れを複数本束ねて毛束とする。そして、この毛束を植毛
に適した所定の長さ(25〜35mm程度)にカットし
た後、毛束の一方の先端部あるいは両方の先端部を加熱
した高濃度の苛性ソーダ水溶液などの加水分解溶液中に
浸漬し、毛先を溶融する。
【0024】毛先が溶融されていくと、真ん中の大きな
円形断面部分と周囲の3個の小さな円形断面部分が分離
していき、4本の分岐毛が形成されていくとともに、そ
れぞれの分岐毛は先鋭なテーパー形状となっていく。こ
のとき、外側の径の小さな分岐毛の毛先は、その径が細
い分だけ中央部の太い分岐毛よりも溶け方が速く、中央
部の太い分岐毛よりも先に短くなる。その結果、中央部
には太くて毛先の高い分岐毛2が、その周囲には細く
て毛先の低い3本の分岐毛2が形成され、図1に示す
ような形状になる本発明のテーパー用毛が得られる。
【0025】このようにして得られた本発明のテーパー
用毛の束からなるカットピースは、洗浄と乾燥を経た
後、他の毛先形状になる用毛束のカットピースととも
に、あるいは単独で、平線植毛法、熱融着法、インモー
ルド法などの公知の植毛方法によって歯ブラシハンドル
のヘッド部植毛面に植毛され、本発明の歯ブラシが完成
する。
【0026】一方、歯ブラシハンドルのヘッド部植毛面
に用毛を植毛した後に上記形状のテーパー用毛1とする
には、前述した図1(b)に示すような輪郭の断面形状
になる用毛をモノフィラメントとして紡出し、これを複
数本束ねて毛束とし、この毛束を所定の長さ(25〜3
5mm程度)にカットした後、前述した公知の植毛方法
によって歯ブラシハンドルのヘッド部植毛面に植毛す
る。
【0027】次いで、必要に応じて刷毛部をカッターな
どで任意のプロファイルにトリミングした後、刷毛部先
端側を加熱した高濃度の苛性ソーダ水溶液などの加水分
解溶液中に浸漬して毛先を溶融し、前述したと同様にし
て各用毛の毛先を分岐させるとともに、先鋭なテーパー
形状に溶融する。このようにして、歯ブラシヘッド部に
用毛を植毛した後に、図1に示すような形状になる本発
明のテーパー用毛を得ることができる。その後、洗浄・
乾燥し、完成品としての歯ブラシを得る。
【0028】この植毛後に分岐毛を形成する製造方法の
場合、フラットな刷毛プロファイルだけでなく、2次元
あるいは3次元的に複雑な形状をした刷毛プロファイル
を与えつつ、各用毛を図1のような本発明のテーパー用
毛とすることができる。
【0029】図2に、本発明に係るテーパー用毛の第2
の実施の形態を示す。この第2の実施の形態は、中央部
分に位置する径の大きな分岐毛2の断面形状を円形
に、その周囲の太さの小さな3本の分岐毛2の断面形
状を三角形にした場合の例を示すものである。なお、他
の部分の構造は前述した第1の実施の形態と同様である
ので、その説明は省略する。
【0030】図3に、本発明に係るテーパー用毛の第3
の実施の形態を示す。この第3の実施の形態は、中央部
に大径の1本の分岐毛2を配置するとともに、その周
囲に中径の3本の分岐毛2と小径の3本の分岐毛2
を円周方向60度おきに交互に配置し、中径の3本の分
岐毛2の毛先を大径の分岐毛2の毛先よりも低くす
るとともに、小径の3本の分岐毛2の毛先を中径の3
本の分岐毛2の毛先よりもさらに低くしたものであ
る。このように毛先の高さと太さを3段階とした場合、
毛先の隙間進入性、刷掃実感、刷掃効果ならびに当たり
心地をさらに向上することができる。
【0031】図4に、本発明に係るテーパー用毛の第4
の実施の形態を示す。この第4の実施の形態は、中央部
に毛先の高い3本の分岐毛2を配置するとともに、そ
の周囲に中径の3本の分岐毛2と小径の3本の分岐毛
を円周方向60度間隔で交互に配置し、さらに、中
径の分岐毛2の毛先を中央の分岐毛2の毛先よりも
低くするとともに、小径の分岐毛2の毛先を中径の分
岐毛2 の毛先よりもさらに低く設定したものである。
このように毛先の高さを3段階とするとともに、毛先の
高い中央部の分岐毛2の数を複数本(図示例では3
本)とした場合、隙間の奥の奥および隙間の入り口部分
の清掃効果をさらに向上することができる。なお、この
ような形状のテーパー用毛は、毛先をテーパー状とした
径の異なる複数のフィラメントを用意し、これらのフィ
ラメントを熱融着または接着して一体化することにより
製造可能である。
【0032】図5に、本発明に係るテーパー用毛の他の
実施の形態を示す。(a)は第1の実施の形態(図1)
の変形例を示すもので、毛先の低い3本の分岐毛2
テーパー状とすることなく、通常の円柱状毛とした場合
の例である。(b)〜(d)は第3の実施の形態(図
3)の変形例を示すもので、(b)は毛先の低いすべて
の分岐毛2,2を円柱状毛とした場合の例、(c)
は最も毛先の低い分岐毛2のみを円柱状毛とした場合
の例、(d)は2番目に毛先の低い分岐毛2のみを円
柱状毛とした場合の例をそれぞれ示すものである。
(e)〜(g)は第4の実施の形態(図4)の変形例を
示すもので、(e)は毛先の低いすべての分岐毛2
を円柱状毛とした場合の例、(f)は最も毛先の低
い分岐毛2のみを円柱状毛とした場合の例、(g)は
2番目に毛先の低い分岐毛2のみを円柱状毛とした場
合の例をそれぞれ示すものである。
【0033】このように本発明のテーパー毛は、少なく
とも毛先の最も高い分岐毛については必ずその先端に向
かって細くなるテーパー状とする必要があるが、それ以
外の分岐毛については、テーパー状としてもよいし、太
さ一定の通常の柱状毛としてもよいもので、毛先の低い
分岐毛をテーパー状とするか柱状毛とするかは歯ブラシ
の設計仕様に応じて適宜選択されるものである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のテーパー
用毛と歯ブラシによれば、一部の分岐毛の毛先を他の分
岐毛の毛先よりも高くするとともに、少なくとも毛先の
最も高い分岐毛については先端に向かって細くなるテー
パー状としたので、毛先の高いテーパー状をした分岐毛
が隙間の奥の奥まで進入することができ、隙間進入性と
刷掃効果を高めることができる。さらに、毛先の低い他
の分岐毛によって隙間の入り口部分を刷掃することがで
きるので、歯の隙間の隅々まで効果的に清掃することが
でき、刷掃実感と清掃効果を向上することができる。
【0035】また、毛先の高い分岐毛をそれ以外の分岐
毛よりも太くすることにより、十分な剛性を確保するこ
とができ、毛先の隙間進入性と刷掃実感もより高めるこ
とができる。特に、用毛断面の中央部分に位置する分岐
毛の毛先を他の分岐毛の毛先よりも高くした場合には、
中央部分の分岐毛が隙間の奥の奥に入ると同時に、その
周囲の分岐毛が隙間の入り口付近に自然に当たるように
なるので、隙間進入性と清掃効果ならびに刷掃実感をよ
り確実に向上することができる。
【0036】また、本発明のテーパー用毛と歯ブラシの
場合、従来の歯ブラシでは困難であった隙間の奥の奥の
清掃を初め、口腔内全体の隅々まで効果的に清掃を行う
ことができるので、歯周疾患の予防および治療に用いて
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテーパー用毛の第1の実施の形態
を示すもので、(a)はテーパー用毛の先端部分の略示
拡大図、(b)は(a)中のI−I線位置における略示
拡大断面図である。
【図2】本発明に係るテーパー用毛の第2の実施の形態
を示すもので、テーパー用毛の先端部分の略示拡大断面
図である。
【図3】本発明に係るテーパー用毛の第3の実施の形態
を示すもので、(a)はテーパー用毛の先端部分の略示
拡大図、(b)は(a)中のII−II線位置における略示
拡大断面図である。
【図4】本発明に係るテーパー用毛の第4の実施の形態
を示すもので、テーパー用毛の先端部分の略示拡大図で
ある。
【図5】(a)〜(g)は、本発明に係るテーパー用毛
の他の実施の形態を示す毛先先端部分の略示拡大図であ
る。
【図6】従来のテーパー用毛の例を示すもので、(a)
は用毛先端に向けて徐々に細くなっていく最も単純なテ
ーパー用毛の例を示す図、用毛先端が3本に分岐された
テーパー用毛の例を示す図である。
【符号の説明】
1 テーパー用毛 2 毛先の高い分岐毛 2 毛先の低い分岐毛 2 毛先の最も低い分岐毛

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用毛先端側が複数に分岐された用毛にお
    いて、一部の分岐毛の毛先が他の分岐毛の毛先よりも高
    くされているとともに、少なくとも毛先の最も高い分岐
    毛については先端に向かって細くなるテーパー状とされ
    ていることを特徴とするテーパー用毛。
  2. 【請求項2】 毛先の高い分岐毛がそれ以外の分岐毛よ
    りも太くされていることを特徴とする請求項1記載のテ
    ーパー用毛。
  3. 【請求項3】 用毛断面の中央部分に位置する分岐毛の
    毛先が他の分岐毛の毛先よりも高くされていることを特
    徴とする請求項1または2記載のテーパー用毛。
  4. 【請求項4】 ヘッド部植毛面に植毛された刷毛の少な
    くとも一部に、前記請求項1〜3のいずれかに記載のテ
    ーパー用毛を用いたことを特徴とする歯ブラシ。
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