JP2003339072A - 無線チャネル割当方法および無線ノードを制御するプログラムの記憶媒体 - Google Patents

無線チャネル割当方法および無線ノードを制御するプログラムの記憶媒体

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JP2003339072A JP2003067626A JP2003067626A JP2003339072A JP 2003339072 A JP2003339072 A JP 2003339072A JP 2003067626 A JP2003067626 A JP 2003067626A JP 2003067626 A JP2003067626 A JP 2003067626A JP 2003339072 A JP2003339072 A JP 2003339072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークの各ノードが各無線リンクに対
して無線チャネルを自律分散的に齟齬無く割り当てる無
線チャネル割当方法を提供する。 【解決手段】 各無線リンクを終端する一対のノードの
一方を上位、他方を下位に位置付ける手順(ステップS
1)と、自ノードで終端する無線リンクの少なくとも一
つから上位に位置付けられた各無線ノードが、自ノード
を上位に位置付ける無線リンクに対して、隣接リンクと
異なる周波数スロットを割り当てる手順(ステップS
5)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッシュ状ネット
ワークにおける無線チャネル割当方法および無線ノード
を制御するプログラムの記憶媒体に係り、特に、ネット
ワークのトポロジにかかわらず、各無線リンクに無線チ
ャネルを齟齬無く割り当てられるようにした無線チャネ
ル割当方法および無線ノードを制御するプログラムの記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】リンクのトポロジーがメッシュ状である
無線ネットワークを有する無線通信システムでは、Poin
t-to-Point (P-P)型およびPoint-to-Multipoint (P-MP)
型のネットワーク構成が主に採用されてきた。
【0003】P-P型のシステムは、主に基幹網として使
用されることから、対向する2つの無線局から送出され
るトラフィック量は同程度であると仮定できる。そし
て、このような仮定と周波数割り当ての簡易性とから、
上り・下りの各回線に別々の周波数帯を割り当てるFDD
(Frequency Division Duplex)方式が採用されてい
る。
【0004】P-MP型のシステムでは、親局から子局に向
けてのトラフィック量がその反対方向のトラフィック量
に比べて多いという非対称性を考慮してTDD(Time Divi
sionDuplex)方式が採用され、親局から子局へのトラフ
ィック量に応じてダイナミックにチャネル(この場合
は、周波数資源すなわちタイムスロット)が割り当てら
れる(例えば、川端他:「加入者系無線システムにおけ
るスロット割当特性の検討」、信学技法、RCS2000-7
8)。ここでは、親局が自局およびその子局を管理およ
び制御し、親局が各リンクにダイナミックにチャネルを
割り当てる「集中制御型ダイナミックチャネル割当方
式」が採用されている。
【0005】一方、P-P型システムが有機的に結合した
メッシュ状のMP-MP型無線通信システムにおいて、一つ
の特別な無線局が、メッシュ網に存在する全ての無線局
のトラフィック情報を把握してダイナミックにリソース
を割り当て、その結果を全ての無線局へ正確に配信する
ことは、制御局の負荷増大、瞬時変動するトラフィック
量への追従性、あるいはネットワークのスケーラビリテ
ィなどの点から非現実的である。そこで、特定の無線局
が集中制御するのではなく、各無線局が近隣の情報を得
ながら自ノードのリンクにチャネルを割り当てる「自律
分散型ダイナミックチャネル割当方式」が有効である。
【0006】これまで、主にセルラーシステムを対象に
した自律分散型ダイナミックチャネル割当方式が数多く
提案されている(たとえば、特開平7-212820号公報、特
開平10-285644号公報、特開平11-18142号公報)。
【0007】しかしながら、上記した自律分散型ダイナ
ミックチャネル割当方式では、基地局が周波数スロット
などの無線資源の割り当てを管理し、基地局およびその
基地局内のカバレッジエリア内に存在する移動端末の回
線品質を評価し、システム内に存在する全ての基地局が
自律的にチャネルを割り当てる。このため、基地局を親
局、移動端末を子局とみなせば前記P-MP型に類似してい
る。一方、基地局に着目すれば自律分散的に動作してい
るが、各基地局が自身のカバレッジ内に存在する端末を
管理していることから、システム全体では自律分散型と
集中制御型との混在型あるいは準自律分散型であってMP
-MP型とは言えない。
【0008】さらに、上記した自律分散型のダイナミッ
クチャネル割当方式では、集中制御型のダイナミックチ
ャネル割当方式に較べて、特定の制御局に負荷が集中す
ることを防止でき、瞬時変動するトラフィック量への追
従性が向上し、かつネットワークが大型化しても適用し
易い。しかしながら、TDD方式を採用し、かつ複数の周
波数スロットを活用する無線通信システムでは、以下の
ような技術課題があった。
【0009】(1)メッシュ網では、一つのノードが複数
のリンクを所有することが有り、各ノードには複数のア
ンテナおよび無線局が設置されている。このとき、複数
のリンクで同一の周波数スロットを使用し、各リンクで
TDD Boundary(送受信タイミング)が異なると、同一ノ
ードの隣接アンテナからの回り込みによる干渉が生じ得
る。したがって、同一の周波数スロットを使用する隣接
リンクではTDDバウンダリを共通にする必要があり、各
リンクごとに、そのトラヒック量に応じて最適なTDDバ
ウンダリを設定することができない。
【0010】(2)リンクに割り当てる周波数スロットID
を更新する場合、リンクを共有する一対の無線局が、そ
のTDD Boundaryや周波数スロットIDに関して共通の認識
を有していないと、各ノードが同一のリンクに異なった
周波数スロットを割り当てることとなり、齟齬が生じて
通信が不可能になる。
【0011】このように、自律分散型のダイナミックチ
ャネル割当方式を採用する場合であっても、各ノードは
自身のリンクに割り当てる周波数スロットとタイムスロ
ットとの組み合わせ、すなわち無線チャネルを、他のリ
ンクに割り当てられている無線チャネルを考慮して設定
しなければならない。しかしながら、従来技術ではこの
ような認識が無く、各リンクに無線チャネルを齟齬無く
割り当てることができなかった。
【0012】このような技術課題を解決するために、本
発明の発明者等は、多数の無線ノードが分散配置される
無線メッシュ網を、複数の無線ノードで構成される閉路
が全て、各無線ノードを頂点とする偶数多角形となるよ
うに構成し、当該条件が満足されるメッシュ網におい
て、各無線リンクに無線チャネルを齟齬無く割り当てら
れるようにしたメッシュ状無線ネットワークにおける無
線チャネル割当方法およびシステムを発明し、特許出願
した(特願2000−149535号)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、ネットワークが奇数多角形の閉路を含む場合には、
全ての閉路が偶数多角形となるように予めトポロジを変
更しなければならないという問題があった。
【0014】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、ネットワークが奇数多角形の閉路を含む場合
であっても、そのトポロジを変更することなく、各ノー
ドが各無線リンクに対して無線チャネルを自律分散的に
齟齬無く割り当てられる無線チャネル割当方法および無
線ノードを制御するプログラムの記憶媒体を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、複数の無線ノードが分散配置され、
対向する無線ノード間に無縁チャネルを割り当てて無線
リンクを確立するメッシュ状ネットワークにおける無線
チャネル割当方法において、以下のような手順を含むこ
とを特徴とする。
【0016】(1)複数の無線ノードが分散配置され、対
向する一対の無線ノード間にTDD方式に基づく無線チャ
ネルを自律分散的に割り当てて無線リンクを確立するメ
ッシュ状ネットワークにおける無線チャネル割当方法に
おいて、各無線リンクごとに、これを終端する一対の無
線ノードのそれぞれを上位および下位のいずれかに排他
的に位置付ける手順と、各無線リンクに対して、当該無
線リンクから上位または下位に位置付けられた無線ノー
ドの一方が周波数スロットを割り当てる手順とを含み、
前記周波数スロットは、各無線リンクにおいてTDDタイ
ムスロットの割当属性が一致するように割り当てられる
ことを特徴とする。
【0017】(2)無線ノードの一方は、周波数スロット
を割り当てようとする無線リンクに対して、当該無線リ
ンクの隣接リンクに割り当てられていない周波数スロッ
トを割り当てることを特徴とする。
【0018】(3)無線ノードの一方は、周波数スロット
を割り当てようとする無線リンクに対して、前記隣接リ
ンクのうち、TDDタイムスロットの割当属性が前記無線
リンクと異なる隣接リンクに既に割り当てられている周
波数スロットと異なる周波数スロットを割り当てること
を特徴とする。
【0019】(4)無線ノードの一方が、周波数スロット
を割り当てようとする無線リンクに最適な周波数スロッ
トを選択する手順と、前記選択された周波数スロットが
前記隣接リンクで使用中か否かを判定する手順と、前記
選択された周波数スロットが隣接リンクで使用中である
と、当該隣接リンクの周波数スロットを他の周波数スロ
ットに置換させる手順と、前記選択された周波数スロッ
トを前記無線リンクに割り当てる手順とを含むことを特
徴とする。
【0020】上記した特徴(1)によれば、各ノードに対
して、自ノードを上位に位置付ける無線リンクのみなら
ず、自ノードを下位に位置付ける無線リンクも同時に終
端することが許容されるので、ネットワークが複数のノ
ードを頂点とする奇数多角形の閉路を含む場合にも、全
ての無線リンクに対して、これを終端する一対のノード
の一方が周波数スロットを自律分散的に割り当てられる
ようになる。
【0021】上記した特徴(2)によれば、各ノードが自
ノードで終端する無線リンクへ周波数スロットを割り当
てる際、当該無線リンクの隣接リンクで使用されていな
い周波数スロットが割り当てられるので、各ノードが各
無線リンクに周波数スロットを自律分散的に割り当てる
ようにしても、隣接リンク内で後から割り当てられた周
波数スロットが先に割り当てられている周波数スロット
と競合することがない。
【0022】上記した特徴(3)によれば、隣接リンクで
使用中の周波数スロットであっても、TDDタイムスロッ
トIDを同一にすれば干渉等の生じない無線リンクで使
用されていれば、これと同一の周波数スロットの割り当
てが許可されるので、隣接リンクで使用されていない未
割り当ての周波数スロットが存在しない場合でも周波数
スロットを割り当てられる。
【0023】上記した特徴(4)によれば、変更対象リン
クに新たに割り当てようとする周波数スロットが当該変
更対象リンクの隣接リンク内で既に使用中であると、こ
の使用中の周波数スロットを他の周波数スロットに置換
させてから、改めて変更対象リンクに割り当てるので、
周波数スロットの効率的な割り当てが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本
発明の無線チャネル割当方法によりTDD方式に基づく無
線チャネル(本実施形態では、周波数スロット)が自律
分散的に割り当てられる無線ネットワークの構成を示し
た図であり、ここでは、複数の固定無線局(ノード)が
分散配置された格子状の無線メッシュ網を例にして説明
する。本実施形態は、複数のノードを頂点とする閉路の
全てが偶数多角形であるネットワークのみならず、奇数
多角形の閉路を含むネットワークにも同様に適用でき
る。
【0025】本実施形態では、図1に示したように、各
無線リンクL1〜Lnを終端する一対のノードNは、そ
の一方が「上位」、他方が「下位」に位置付けられ、上
位および下位のいずれであるかにかかわらず、その一方
のノードのみが、その無線リンクに周波数スロットを割
り当て得る。例えば、無線リンクL1であれば、これを
終端する一方のノードN1が上位(●)に位置付けられ
れば、他方のノードN4は下位(○)に位置付けられ
る。同様に、無線リンクL2であれば、これを終端する
一方のノードN1が上位に位置付けられ、他方のノード
N2が下位に位置付けられる。前記上位および下位の位
置付けは、予め固定的に行っても良いし、あるいは各無
線リンクを終端する一対のノード同士がネゴシエーショ
ンを行って自律分散的に行っても良い。
【0026】なお、本実施形態ではTDDタイムスロット
の割当属性を、各無線リンクに割り当てられるタイムス
ロットIDの若番(TDDフレームの開始からTDDバウンダリ
まで)を送信期間、タイムスロットIDの老番(TDDバウ
ンダリからTDDフレームの終了まで)を受信期間とする
ノードが「上位」に位置付けられ、その逆に、同一タイ
ムスロットIDの老番を送信期間、若番を受信期間とする
ノードが「下位」に位置付けられるように規定してい
る。
【0027】本実施形態では、前記ノードN1,N7の
ように、自ノードで終端する無線リンクの全てから上位
に位置付けられるノードを「上位ノード」と定義し、ノ
ードN2,N4のように、終端する無線リンクの全てか
ら下位に位置付けられるノードを「下位ノード」と定義
する。
【0028】ところで、複数の無線ノードで構成される
閉路の全てが偶数多角形であれば、図2に示したよう
に、全てのノードを上位ノードまたは下位ノードのいず
れかに定義できる。しかしながら、図1のように奇数多
角形の閉路(例えば、ノードN1,N3,N4を頂点と
する三角形)を含む場合には、一部のノードは上位およ
び下位の双方に位置付けられることを余儀なくされる。
【0029】例えば、図1のノードN3に関しては、無
線リンクL4からは上位に位置付けられるが、他の無線
リンクL3,L5,L6からは下位に位置付けられる。
同様に、ノードN5に関しても、無線リンクL8からは
上位に位置付けられるが、他の無線リンクL7,L9か
らは下位に位置付けられる。
【0030】本実施形態では、前記ノードN3,N5の
ように、自ノードで終端している無線リンクに応じて上
位および下位の双方に位置付けられるノードを、前記
「上位ノード」、「下位ノード」と区別して「ハイブリ
ッドノード」と定義する。このように、本実施形態では
全てのノードが「上位ノード」、「下位ノード」または
「ハイブリッドノード」のいずれかに分類される。
【0031】図3は、各無線ノードNの主要部の構成を
示したブロック図であり、「上位ノード」、「下位ノー
ド」および「ハイブリッドノード」のいずれも同等の構
成を有する。
【0032】各ノードNは、屋外無線装置2および屋内
無線装置3を含む。屋外無線装置2は、複数の屋外無線
ユニット#1〜#nを含む。屋内無線装置3は、複数の
無線チャネルユニット#1〜#n、前記各無線チャネル
ユニット#1〜#nと無線リンクL1〜Lnとを対応づ
けるスイッチ31、各無線チャネルユニット#1〜#n
に周波数スロットを割り当てる無線チャネル管理ユニッ
ト32、および各無線チャネルを評価する無線リンク制
御装置33を含む。
【0033】次いで、無線リンクの両端を終端して相互
に対向する無線ノードの一方が当該無線リンクに対して
無線チャネル(本実施形態では、周波数スロット)を割
り当てる「無線チャネル割当処理」に付いて説明する。
【0034】図4は、本実施形態における「無線チャネ
ル割当処理」の主要な動作を示したフローチャートであ
り、各ノードの無線チャネル管理ユニット32において
非同期かつ自律分散的に実行される。
【0035】なお、本実施形態では説明を判りやすくす
るために、各無線リンクごとに、上位に位置付けられた
無線ノードのみが周波数スロットを割り当てるものとす
る。したがって、本実施形態では、上位ノードは自ノー
ドで終端する全ての無線リンクに対して、またハイブリ
ッドノードは自ノードを上位に位置付ける無線リンクの
みに対して「無線チャネル割当処理」を実行するものと
する。
【0036】ステップS1では、終端する無線リンクの
少なくとも一つにより自ノードが上位に位置付けられて
いるか否かが判定される。自ノードを上位に位置付ける
無線リンクが終端されていればステップS2へ進み、自
ノードを上位に位置付ける無線リンクが終端されていな
ければ当該処理を終了する。換言すれば、自ノードが上
位ノードまたはハイブリッドノードであれば、自ノード
を上位に位置付ける無線リンクを少なくとも一つは終端
しているのでステップS2へ進み、下位ノードであれば
当該処理を終了する。
【0037】ステップS2では、自ノードで終端され、
かつ自ノードを上位に位置付ける無線リンクに関して、
そのチャネル数の変更が要求されているか否かが判定さ
れる。変更要求が有ると、ステップS3では、この変更
要求が対向ノードにおいても認識されたか否かが判定さ
れる。対向ノードにおいても当該要求が認識されると、
ステップS4では、今回の変更要求が無線チャネルの追
加および削減のいずれであるかが判定される。
【0038】変更要求が無線チャネルの追加要求であれ
ば、ステップS5において、後述する「周波数スロット
割当処理」が実行され、この無線リンクに周波数スロッ
トが新たに割り当てられる。すなわち、無線チャネルが
追加される。これに対して、今回の変更要求が無線チャ
ネルの削減要求であれば、ステップS6において、後述
する「周波数スロット割当解除処理」が実行され、この
無線リンクに割り当て済みの周波数スロットが解除され
る。すなわち、無線チャネルが削減される。
【0039】ステップS7では、無線チャネルの追加ま
たは削減が他にも要求されているか否かが判定され、要
求されていれば、ステップS3へ戻って上記した各処理
が繰り返される。
【0040】図5は、前記図4のステップS5で実行さ
れる「周波数スロット割当処理」の動作を示したフロー
チャートである。
【0041】ステップS21では、予め確保されている
複数の周波数スロットから、所定の割当条件を満足する
複数の周波数スロットが選択される。本実施形態では割
当条件として、以下の2つの条件が予め設定されてい
る。
【0042】条件1:新たに割り当てようとする周波数
スロットと同一の周波数スロットが、今回の変更対象と
なる無線リンク(以下、変更対象リンクと表現する場合
もある)に隣接する無線リンク(以下、隣接リンクと表
現する場合もある)のうち、TDDタイムスロットの割当
属性が前記変更対象リンクと異なる隣接リンクに使用さ
れていないこと。
【0043】すなわち、図6に示したように、ノードN
1,N2間に確立されている無線リンクL1に周波数ス
ロットを新たに割り当てるのであれば、本実施形態で
は、一方のノードN1に終端される無線リンクL2〜L
4、および他方のノードN2に終端される無線リンクL
5〜L7が、前記無線リンクL1の隣接リンクと定義さ
れる。
【0044】また、本実施形態では「上位」に位置付け
られたノードはタイムスロットIDの若番を送信期間と
し、「下位」に位置付けられたノードはタイムスロット
IDの老番を送信期間とするように、TDDタイムスロット
の割当属性が規定されている。したがって、本実施形態
では、無線リンクL1と同様にノードN1を上位と位置
付ける無線リンクL3、および無線リンクL1と同様に
ノードN2を下位と位置付ける無線リンクL6,L7
が、前記無線リンクL1とTDDタイムスロットに関する
位置付けが同一の無線リンクとなり、図6に示した例で
は、無線リンクL1に追加しようとする周波数スロット
は、無線リンクL3,L6,L7に割り当てられていな
いことが第1の条件となる。
【0045】条件2:新たに割り当てようとする周波数
スロットが所定の回線品質を満足すること。
【0046】本実施形態では、回線品質として例えばC
NIR{C:キャリア、N:ノイズ、I:干渉、R:レ
シオ、すなわちC/(N+I)}を採用し、無線リンク
ごとに得られるCNIRの真数と全周波数スロットのC
NIRの平均値との比、すなわち正規化CNIRで回線
品質を代表する。したがって、無線リンクL1に追加し
ようとする周波数スロットは、その正規化CNIRが所
定の基準値以上であることが第2の条件となる。
【0047】図5に戻り、ステップS22では、前記割
当条件を満足する複数の周波数スロットの中から、別途
に各周波数スロットに対して設定される優先度に基づい
て、優先順位の高い周波数スロットが追加候補の周波数
スロットとして選択される。前記優先度は、例えば前記
回線品質を代表するCNIRに基づいて設定することが
できる。あるいは、予め各周波数スロットに優先度を固
定的に割り当てておいても良いし、後述する評価値E1
(f)に基づいて設定しても良い。
【0048】ステップS23では、前記選択された追加
候補の周波数スロットが、TDDタイムスロットの割当属
性にかかわらず隣接リンクのいずれかで使用中であるか
否かが判定される。追加候補の周波数スロットが隣接リ
ンクにおいて未使用であれば、ステップS26におい
て、当該追加候補の周波数スロットが前記変更対象リン
クに追加される。
【0049】一方、追加候補の周波数スロットが隣接リ
ンクで既に使用されていれば、ステップS24におい
て、割当条件を満足する周波数スロットが他にも存在す
るか否かが判定される。割当条件を満足する周波数スロ
ットが他にも存在すればステップS22へ戻り、次に優
先度の高い周波数スロットが追加候補として新たに選択
され、上記した各処理が繰り返される。
【0050】一方、前記ステップS24において、割当
条件を満足する周波数スロットが他には存在しないと判
定されると、ステップS25において、隣接リンクで既
に使用中の周波数スロットを追加候補として当該隣接リ
ンクから譲り受けて割り当てる「周波数スロットのスチ
ール処理」が実行される。
【0051】図7は、前記ステップS25で実行される
「周波数スロットのスチール処理」の動作を示したフロ
ーチャートである。
【0052】ステップS31では、スチール条件を満足
する周波数スロットがスチール候補として選択される。
本実施形態では、このスチール条件が前記割当条件と同
一の条件に設定されている。ステップS32では、前記
スチール候補の周波数スロットから、前記と同様に優先
順位の最も高い周波数スロットがスチール候補の周波数
スロットとして選択される。
【0053】ステップS33では、スチール候補の周波
数スロットを使用中の隣接リンクを終端しているノード
に対して、当該スチール候補の周波数スロットを他の周
波数スロットに置換可能であるか否かが問い合わされ
る。スチール候補の周波数スロットが割り当てられてい
るリンクを終端するノードは、当該リンクの隣接リンク
に既に割り当てられている周波数スロットを参照する。
そして、前記問い合わせのあった周波数スロットを他の
周波数スロットに置換可能であれば、当該スチール候補
の周波数スロットを他の周波数スロットに置換すると共
に、スチール許可通知を問い合わせ元のノードに通知す
る。置換不可能であれば、スチール不許可通知を問い合
わせ元に通知する。
【0054】問い合わせ元のノードでは、ステップS3
4において前記スチール許可通知を受信できればステッ
プS39へ進み、前記スチールした周波数スロットを変
更対象リンクに割り当てる。一方、前記スチール不許可
通知を受信するとステップS35へ進み、スチール候補
が他にも存在すればステップS32へ戻る。ステップS
32では、次に優先度の高い周波数スロットがスチール
候補として新たに選択され、上記した各処理が繰り返さ
れる。
【0055】一方、スチール候補が他には存在しない
と、ステップS36へ進んでスチール処理の動作モード
が判定される。スチールモードが、隣接リンクでの同一
周波数スロットの使用を禁止する第1モードであれば、
周波数スロットの割り当てを諦めて当該処理を終了す
る。スチールモードが、隣接リンクでの同一周波数スロ
ットの使用を許可する第2モードであればステップS3
7へ進む。
【0056】ステップS37では、前記スチール候補の
複数の周波数スロットから最適な周波数スロットが選択
される。ステップS38では、当該選択した周波数スロ
ットと同一の周波数スロットが割り当てられている無線
リンクを終端するノードとネゴシエーションを行い、各
リンクのトラヒック量に基づいて、両者のTDDバウンダ
リ(送受信タイミング)を同一の値に設定する。
【0057】図8は、前記図4のステップS6において
実行される「周波数スロット割当解除処理」の動作を示
したフローチャートである。
【0058】ステップS51では、チャネル数を削減し
ようとしている無線リンク(変更対処リンク)に割り当
て済みの周波数スロットの中に、当該無線リンクの隣接
リンクで使用中の周波数スロットが含まれているか否か
が判定される。隣接リンクで使用中の周波数スロットが
含まれていれば、ステップS52において、その周波数
スロットの中から、後述する評価値E2(f)の最も低い周
波数スロットが選択される。なお、隣接リンクで使用中
の周波数スロットが一つしか含まれていなければ、当該
周波数スロットが無条件で選択される。ステップS54
では、前記選択された周波数スロットの割り当てが解除
される。
【0059】一方、前記ステップS51において、チャ
ネル数を削減しようとしている無線リンクが隣接リンク
で使用中の周波数スロットを含まないと判定されれば、
ステップS53において、削除対象リンクに割り当て済
みの複数の周波数スロットの中から、後述する評価値E2
(f)の最も低い周波数スロットが選択され、その割当が
ステップS54において解除される。
【0060】このように、本実施形態では各ノードに対
して、自ノードを上位に位置付ける無線リンクのみなら
ず、自ノードを下位に位置付ける無線リンクも同時に終
端することを許容し、自ノードを上位に位置付ける無線
リンクへの周波数スロットの割り当てを許可したので、
ネットワークが、複数のノードを頂点とする奇数多角形
の閉路を含む場合にも、各無線リンクに周波数スロット
を自律分散的に割り当てることが可能になる。
【0061】また、本実施形態によれば、各ノードが自
ノードを上位に位置付ける無線リンクへ周波数スロット
を割り当てる際、当該無線リンクの隣接リンクで使用さ
れていない周波数スロットを割り当てるようにしたの
で、各ノードが各無線リンクに周波数スロットを自律分
散的に割り当てるようにしても、隣接リンク内で後から
割り当てられた周波数スロットが先に割り当てられてい
る周波数スロットと競合することがない。
【0062】さらに、本実施形態によれば、隣接リンク
で使用中の周波数スロットであっても、TDDバウンダリ
を同一にすれば干渉等の生じない無線リンクで使用され
ていれば、これと同一の周波数スロットの割り当てが許
可されるので、隣接リンクで使用されていない未割り当
ての周波数スロットが存在しない場合でも周波数スロッ
トを割り当てられる。
【0063】さらに、本実施形態では変更対象リンクに
新たに割り当てようとする周波数スロットが、変更対象
リンクの隣接リンク内で使用中であると、隣接リンクで
使用中の周波数スロットを他の周波数スロットに置換さ
せてから、改めて前記変更対象リンクに割り当てる。し
たがって、周波数スロットの効率的な割り当てが可能に
なる。
【0064】ところで、無線リンクは降雨減衰等により
リンクの状態が変化するため、あるタイミングで最適で
あった周波数スロットが常に最適とは限らない。そこ
で、本実施形態では各無線リンクの回線品質をバックグ
ラウンドで定期的に監視し、混信や干渉の有無あるいは
程度に応じて、各無線リンクに割り当てる周波数スロッ
トを動的に更新している。
【0065】図9は、上記した「無線チャネル割当処
理」と並行して実行される「バックグラウンド処理」の
動作を示したフローチャートである。
【0066】ステップS61では、未割当の周波数スロ
ットを含む全ての周波数スロットを対象に、割当条件を
満足しているか否かが判別される。ステップS62で
は、割当条件のうち、特に回線品質を満足できなくなっ
た周波数スロット(以下、不良スロットと表現する)が
いずれかの無線リンクに割り当てられているか否かが判
定される。不良スロットが割り当てられていると、ステ
ップS63では、当該不良スロットの干渉電力量が、同
一リンクに未割当の他の周波数スロットを割り当てた場
合に予測される干渉電力量に較べて、一定時間以上かつ
一定値以上高いか否かが判別される。なお、未割当の周
波数スロットの各無線リンクにおける干渉電力量は、割
当中の周波数スロットにおいて、TDDフレーム内に設定
するヌルシンボルを使用して測定することが可能であ
る。
【0067】ステップS63の条件を満足する未割当周
波数スロットがあれば、ステップS64では、当該未割
当周波数スロットが割当条件を満足しているか否かが判
別される。割当条件を満足していれば、ステップS65
において、前記不良スロットの代わりに、前記割当条件
を満足する未割当の周波数スロットが割り当てられる。
すなわち、周波数スロットが置換される。
【0068】一方、前記ステップS62において、いず
れの無線リンクにも割当条件を満足していない周波数ス
ロットが割り当てられていないと判断されると、ステッ
プS66において「周波数スロット更新処理」が実行さ
れる。
【0069】図10は、前記周波数スロット更新処理の
動作を示したフローチャートである。ステップS71で
は、未割当の周波数スロット中に割当条件を満足する周
波数スロットが含まれているか否かが無線リンクごとに
判別される。含まれていれば、ステップS72におい
て、前記割当条件を満足する未割当周波数スロットが所
定の更新条件を一定時間継続して満足しているか否かが
判別される。
【0070】本実施形態では、未割当周波数スロットの
評価値E1(f)が、各無線リンクに割り当て済みの周波数
スロットの評価値E1(f)よりも高ければ、当該未割当周
波数スロットが更新条件を満足していると判定される。
【0071】ステップS73では、前記割当条件を満足
する未割当周波数スロットの中から、後述する評価値E1
(f)の高い周波数スロットが選択される。ステップS7
4では、前記選択された未割当周波数スロットが、既に
割り当てられて入る周波数スロットの代わりに割り当て
られる。
【0072】このように、本実施形態では各無線リンク
の状態を定期的に監視し、混信や干渉の頻度が高い無線
リンクに割り当てた周波数スロットを他の周波数スロッ
トに変更するので、回線品質を常に良好に保つことがで
きる。
【0073】次いで、各無線リンクに無線チャネルを追
加、削除等する際に周波数スロットを選択するための指
標として各周波数スロットに付される評価値について説
明する。
【0074】本実施形態では、周波数スロットを置換す
る際の指標となる評価値E0(f)が次式(0)で与えられ、周
波数スロットを追加する際の指標となる評価値E1(f)が
次式(1)で与えられ、周波数スロットを削減する際の指
標となる評価値E2(f)が次式(2)により与えられる。 E0(f)=λ1(R(f)−R(f'))+λ2(Q(f)−Q(f')) +D(P(f)−P(f'))−x−y−z …(0) E1(f)=λ1R(f)+λ2Q(f)+D(P(f))−x−y−z …(1) E2(f')=λ1R(f')+λ2Q(f')+D(P(f'))+x+y+z …(2)
【0075】各式で用いた変数および関数は以下の通り
である。「λ1」、「λ2」は重み係数である。「f」
は、未割当で割当候補となる周波数スロットである。
「f'」は、割当中の周波数スロットである。「R(f)」
は、過去の一定期間内に周波数スロットfを割り当てた
頻度である。「Q(f)」は、回線品質を表す指標であり、
本実施形態では2つの指標が用意されている。第1案で
は、回線品質指標Q(f)として次式(3)を採用する。 案1:Q(f)= [minf{ I(f)}]−I(f)(単位:dB) …(3) ここで、I(f)は周波数スロットfの干渉電力量を表す。
リンクを終端する両ノードにて干渉電力量が異なる可能
性があるので、両ノードで測定した干渉電力量のうち、
高い値を周波数スロットfの干渉電力量の代表値とす
る。
【0076】第2案では、回線品質指標Q(f)として次式
(4)を採用する。 案2:Q(f)= CR_MAX−I(f)(単位:dB) …(4) ここでは、CR_MAXは最大送信電力量での受信電力を表
す。任意の送信電力量をCT、CTでの受信電力量をCR、最
大送信電力量をCT_MAXとすれば、次式(5)で与えられ
る。 CR_MAX=CR+CT_MAX+CT …(5) 「D(P(f))」は、周波数スロットfの優先度P(f)毎に定義
される重み付けパラメータ(定数)である。
【0077】「x」は、チャネルの追加時であれば周波
数スロットfを新たに割り当てることにより(あるい
は、チャネルの削除時であれば、周波数スロットfを削
除することにより)、隣接リンクと同じ周波数スロット
を再利用することによって隣接リンクと同じTDDバウン
ダリを有することになる場合に課されるペナルティであ
り、n個の隣接リンクと同じTDDバウンダリを有すること
になる場合には、x=nα(αは別途に設定される固定
値)となる。隣接リンクと異なる周波数スロットを割り
当てる場合には、同一のTDDバウンダリを有する隣接リ
ンク数は0であるため、x=0とする。
【0078】図11は、前記「x」の求め方を説明する
ための図であり、ノードNには4つのリンクL1〜L4
が終端されている。リンクL1には周波数スロットf
4,リンクL2には同f2,f3,リンクL3には同f2,
リンクL4には同f1が既に割り当てられている。
【0079】リンクL4に周波数スロットf2を新たに
割り当てる場合を考えると、当該割当によってリンクL
4はリンクL2,L3と同一の周波数スロットf2を利
用することになり、当該2つのリンクL2,L3とTDD
バウンダリを一致させなければならないのでx=2とな
る。
【0080】また、リンクL4に周波数スロットf3を
新たに割り当てる場合を考えると、同一の周波数スロッ
トf3が割り当てられているリンクL2のみならず、周
波数スロットf2が既にリンクL2およびリンクL3に
割り当てられているために、当該リンクL2と既にTDD
バウンダリが一致しているリンクL3ともTDDバウンダ
リを一致させなければならないのでx=2となる。この
ように、「x」の値は新たに割り当てようとする周波数
スロットが既に割り当てられている隣接リンクの数とは
必ずしも一致しない。
【0081】「y」は、周波数スロットfが当該リンク
の他のチャネルに既に割り当てられている周波数スロッ
トf'(f'≠f)の隣接周波数スロットである場合に課
されるペナルティであり、該当すればy=β、該当しな
ければy=0とする。
【0082】「z」は、同一リンクに既に割り当ててい
る2つ以上の周波数スロットf'(f'≠f)によって周
波数スロットfが3次相互変調積(IM3)の影響を受け
る場合に課されるペナルティであり、該当すればz=
γ、該当しなければz=0tpなる。
【0083】なお、上記した実施形態では、各無線リン
クごとに上位に位置付けられたノードが当該無線リンク
に対して周波数スロットを割り当てるものとして説明し
たが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、無
線リンクを終端する一対の無線ノードのいずれか一方で
あれば、上位または下位のいずれに位置付けられている
かにかかわらず割り当てることができる。但し、いずれ
の場合でも、周波数スロットは、各無線リンクにおいて
TDDタイムスロットの割当属性が一致するように割り当
てられなければならない。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような効果が達
成される。 (1)各ノードに対して、自ノードを上位に位置付ける無
線リンクのみならず、自ノードを下位に位置付ける無線
リンクも同時に終端することが許容されるので、ネット
ワークが複数のノードを頂点とする奇数多角形の閉路を
含む場合にも、全ての無線リンクに対して、これを終端
する一対のノードの一方が周波数スロットを自律分散的
に割り当てられるようになる。 (2)各ノードが自ノードで終端する無線リンクへ周波数
スロットを割り当てる際、当該無線リンクの隣接リンク
で使用されていない周波数スロットが割り当てられるの
で、各ノードが各無線リンクに周波数スロットを自律分
散的に割り当てるようにしても、隣接リンク内で後から
割り当てられた周波数スロットが先に割り当てられてい
る周波数スロットと競合することがない。 (3)隣接リンクで使用中の周波数スロットであっても、T
DDバウンダリを同一にすれば干渉等の生じない無線リン
クで使用されていれば、これと同一の周波数スロットの
割り当てが許可されるので、隣接リンクで使用されてい
ない未割り当ての周波数スロットが存在しない場合でも
周波数スロットを割り当てられる。 (4)変更対象リンクn新たに割り当てようとする周波数
スロットが、変更対象リンクの隣接リンク内で既に使用
中であると、この使用中の周波数スロットを他の周波数
スロットに置換させてから、改めて変更対象リンクに割
り当てるので、周波数スロットの効率的な割り当てが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるネットワークの構成を示
した図である。
【図2】 他のネットワーク構成を示した図である。
【図3】 無線ノードの主要部の構成を示したブロック
図である。
【図4】 無線チャネル割当処理のフローチャートであ
る。
【図5】 周波数スロット割当処理のフローチャートで
ある。
【図6】 割当条件を説明するための図である。
【図7】 周波数スロットのスチール処理のフローチャ
ートである。
【図8】 周波数スロット割当解除処理のフローチャー
トである。
【図9】 バックグラウンド処理のフローチャートであ
る。
【図10】 周波数スロット更新処理のフローチャート
である。
【図11】 評価値におけるペナルティの求め方を示し
た図である。
【符号の説明】
2…屋外無線装置,3…屋内無線装置,31…スイッ
チ,32…無線チャネル管理ユニット,33…無線リン
ク制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 洋司 埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 (72)発明者 野本 真一 埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K034 AA14 DD03 EE03 FF11 FF13 LL01 5K067 AA11 CC04 EE63 EE71 JJ01 JJ17 JJ41

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無線ノードが分散配置され、対向
    する一対の無線ノード間にTDD方式を採用した無線チャ
    ネルを自律分散的に割り当てて無線リンクを確立するメ
    ッシュ状ネットワークにおける無線チャネル割当方法に
    おいて、 各無線リンクごとに、これを終端する一対の無線ノード
    のそれぞれを上位および下位のいずれかに排他的に位置
    付ける手順と、 各無線リンクに対して、当該無線リンクから上位または
    下位に位置付けられた無線ノードの一方が周波数スロッ
    トを割り当てる手順とを含み、 前記周波数スロットは、各無線リンクにおいてTDDタイ
    ムスロットの割当属性が一致するように割り当てられる
    ことを特徴とする無線チャネル割当方法。
  2. 【請求項2】 前記無線ノードの一方は、周波数スロッ
    トを割り当てようとする無線リンクに対して、当該無線
    リンクの隣接リンクに割り当てられていない周波数スロ
    ットを割り当てることを特徴とする請求項1に記載の無
    線チャネル割当方法。
  3. 【請求項3】 前記無線ノードの一方は、周波数スロッ
    トを割り当てようとする無線リンクに対して、前記隣接
    リンクのうち、TDDタイムスロットの割当属性が前記無
    線リンクと異なる隣接リンクに割り当てられていない周
    波数スロットを割り当てることを特徴とする請求項2に
    記載の無線チャネル割当方法。
  4. 【請求項4】 前記無線ノードの一方が、周波数スロッ
    トを割り当てようとする無線リンクに最適な周波数スロ
    ットを選択する手順と、 前記選択された周波数スロットが前記隣接リンクで使用
    中か否かを判定する手順と、 前記選択された周波数スロットが隣接リンクで使用中で
    あると、当該隣接リンクの周波数スロットを他の周波数
    スロットに置換させる手順と、 前記選択された周波数スロットを前記無線リンクに割り
    当てる手順とを含むことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の無線チャネル割当方法。
  5. 【請求項5】 前記無線ノードの一方は、前記無線リン
    クに対して割当済みの周波数スロットの当該割当を解除
    する手順を含むことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の無線チャネル割当方法。
  6. 【請求項6】 前記周波数スロットの割り当てを解除し
    ようとする無線リンクに複数の周波数スロットが含まれ
    ている場合、当該複数の周波数スロットの中から、隣接
    リンクに割り当てられている周波数スロットと同一の周
    波数スロットの割り当てを選択的に解除することを特徴
    とする請求項5に記載の無線チャネル割当方法。
  7. 【請求項7】 前記周波数スロットの割り当てを解除し
    ようとする無線リンクに複数の周波数スロットが含まれ
    ている場合、当該複数の周波数スロットの中から評価値
    の低い周波数スロットの割り当てを解除することを特徴
    とする請求項5に記載の無線チャネル割当方法。
  8. 【請求項8】 各無線リンクに割り当て済みの周波数ス
    ロットを評価する手順と、 未割当の周波数スロットを評価する手順と、 各無線リンクごとに、割り当て済みの周波数スロットの
    評価が未割当の周波数スロットの評価よりも低い場合
    に、前記割り当て済みの周波数スロットに代えて前記未
    割当の周波数スロットを割り当てる手順とを含むことを
    特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の無線チ
    ャネル割当方法。
  9. 【請求項9】 前記複数の無線ノードの少なくとも一つ
    には、自ノードを上位に位置付ける無線リンクおよび自
    ノードを下位に位置付ける無線リンクの双方が終端され
    たことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
    の無線チャネル割当方法。
  10. 【請求項10】 ネットワーク上に分散配置され、対向
    する無線ノードとの間にTDD方式を採用した無線チャネ
    ルを自律分散的に割り当てて無線リンクを確立する無線
    ノードを制御するプログラムの記憶媒体において、 自ノードで終端する無線リンクごとに、自ノードを上位
    および下位のいずれかに、当該無線リンクを共有する対
    向ノードとは排他的に位置付ける手順と、 自ノードおよび対向ノードのいずれかに対して、前記無
    線リンクに対して周波数スロットを割り当てる権利を付
    与する手順と、 自ノードに前記権利が付与されると、前記無線リンクに
    対して周波数スロットを割り当てる手順とを実行するプ
    ログラムを含み、 前記周波数スロットは、前記無線リンクにおけるTDDタ
    イムスロットの割当属性が他の無線リンクにおける割当
    属性と一致するように割り当てられることを特徴とする
    無線ノードを制御するプログラムの記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記周波数スロットを割り当てる手順
    では、周波数スロットを割り当てようとする無線リンク
    の隣接リンクに既に割り当てられている周波数スロット
    と異なる周波数スロットを割り当てることを特徴とする
    請求項10に記載の無線ノードを制御するプログラムの
    記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記周波数スロットを割り当てる手順
    では、前記隣接リンクのうち、TDDタイムスロットの割
    当属性が前記周波数スロットを割り当てようとする無線
    ノードと異なる隣接リンクに割り当てられていない周波
    数スロットを割り当てることを特徴とする請求項11に
    記載の無線ノードを制御するプログラムの記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記周波数スロットを割り当てようと
    する無線リンクに最適な周波数スロットを選択する手順
    と、 前記選択された周波数スロットが、前記無線リンクの隣
    接リンクで使用中か否かを判定する手順と、 前記選択された周波数スロットが隣接リンクで使用中で
    あると、当該隣接リンクの周波数スロットを他の周波数
    スロットに置換させる手順と、 前記選択された周波数スロットを前記無線リンクに割り
    当てる手順とを含むことを特徴とする請求項10ないし
    12のいずれかに記載の無線ノードを制御するプログラ
    ムの記憶媒体。
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