JP2003337934A - データベース作成プログラム、同プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、データベース作成装置、同方法及びデータベース作成システム - Google Patents

データベース作成プログラム、同プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、データベース作成装置、同方法及びデータベース作成システム

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JP2003337934A
JP2003337934A JP2002146723A JP2002146723A JP2003337934A JP 2003337934 A JP2003337934 A JP 2003337934A JP 2002146723 A JP2002146723 A JP 2002146723A JP 2002146723 A JP2002146723 A JP 2002146723A JP 2003337934 A JP2003337934 A JP 2003337934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初心者であっても熟練者の有する知識を獲得
することができるデータベース作成プログラム、同プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体、データベース作成装置、同方法及びデータベース作
成システムを提供する。 【解決手段】 知識ベース記憶部141は熟練者側クラ
イアントコンピュータ2から送信された配置情報を記憶
し、一般化知識獲得部121は知識ベース記憶部141
に記憶されている配置情報から属性値を抽出してクラス
分類部122に出力し、クラス分類部122は、出力さ
れた属性値をクラスタ分析することによって複数のクラ
スに分類して教師データとして教師ベース記憶部142
に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事例に基づいてデ
ータベースを作成するためのデータベース作成プログラ
ム、同プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体、データベース作成装置、同方法及びデータ
ベース作成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生産現場の多くでは、熟練者の技
能の伝承に関する問題が生じている。経験を積んだ熟練
者の技能は、マニュアル化や口頭による伝承が困難であ
るため、従来は、OJT(On the Job Training)に代
表されるように、初心者が熟練者の実践する作業を見習
い、共に従事することで技能が伝承されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業ロ
ーテーションの短縮、生産リードタイムの短縮及び扱う
品種の頻繁な変動等により、このようなOJTによる熟
練者から初心者への技能の伝承が困難となってきてい
る。
【0004】そこで、現在求められているのが、生産現
場での熟練者の技能の実践の過程を保存し、そこで用い
られている熟練の知識をIT技術の導入等により獲得し
保存することである。ここで問題となるのが、熟練者の
有する知識を口述させたり、マニュアル化することであ
る。上述のように、多くの熟練者の技能は、実際にそれ
を活用して実践して見せることは可能であるが、そこで
活用している知識のみを抽出して口述させたり、マニュ
アル化することは困難である。
【0005】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、初心者であっても熟練者の有する知識を
獲得することができるデータベース作成プログラム、同
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体、データベース作成装置、同方法及びデータベース
作成システムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータベー
ス作成プログラムは、事例に基づいてデータベースを作
成するためのデータベース作成プログラムであって、知
識データとして記憶される複数の第1の事例からEBL
学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一般化知識獲
得手段と、獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習
モデルを用いて第1の事例をクラスタ分析することによ
り複数のクラスに分類し、教師データとしてデータベー
スを作成するデータベース作成手段としてコンピュータ
を機能させることを特徴とする。
【0007】本発明に係るデータベース作成プログラム
においては、知識データとして記憶される複数の第1の
事例からEBL学習モデルを用いて一般化知識が獲得さ
れ、獲得された一般化知識を基にCOBWEB学習モデ
ルを用いて第1の事例がクラスタ分析されることにより
複数のクラスに分類され、教師データとしてデータベー
スが作成される。したがって、第1の事例に基づいて教
師あり学習モデルに用いる教師データをデータベースと
して作成することができ、このデータベースを用いて新
たな事例を適切なクラスに分類することができ、初心者
であっても熟練者の有する知識を獲得することができ
る。
【0008】知識データは、熟練者によって運輸媒体に
積載される物品の仮想的な配置状態を表す配置情報であ
り、一般化知識獲得手段は、配置情報に含まれる属性値
を抽出して一般化知識を獲得することが好ましい。
【0009】この場合、熟練者によって運輸媒体に積載
される物品の仮想的な配置状態を表す配置情報に含まれ
る属性値を抽出することによって、当該第1の事例に関
する一般化知識を獲得することができる。
【0010】データベース作成手段は、属性値から事例
を再構築してクラスを生成することが好ましい。
【0011】この場合、第1の事例に含まれる属性値か
ら事例を再構築することで複数のクラスに分類すること
ができる。
【0012】教師あり学習モデルを用いて新たな事例の
物品に関する物品情報が前記教師データのどのクラスに
属するかを認識する認識手段と、認識されたクラスに応
じた物品の配置状態を第2の事例として生成する生成手
段として前記コンピュータをさらに機能させることが好
ましい。
【0013】この場合、教師あり学習モデルを用いて新
たな事例の物品に関する物品情報が前記教師データのど
のクラスに属するかが認識され、認識されたクラスに応
じた物品の配置状態が第2の事例として生成されるた
め、新たな事例の物品に関する物品情報から当該物品を
仮想的に積載した場合の適切な配置状態を得ることがで
きる。
【0014】認識手段は、物品情報が複数のクラスのう
ちどのクラスにも属さないと認識した場合、当該物品情
報を出力し、一般化知識獲得手段は、認識手段によって
出力された物品情報に基づいて生成される新たな第1の
事例からEBL学習モデルを用いて一般化知識を獲得す
ることが好ましい。
【0015】この場合、新たな事例の物品に関する物品
情報が教師データの複数のクラスのうちどのクラスにも
属さないと認識された場合、当該製品情報が出力され、
例えば、出力された物品情報を基に熟練者が新たに積載
して新たな第1の事例として生成される。そして、生成
された新たな第1の事例が知識データとして記憶され、
この新たな第1の事例からEBL学習モデルを用いて一
般化知識が獲得され、獲得された一般化知識を基にCO
BWEB学習モデルを用いて新たな第1の事例がクラス
タ分析されることにより複数のクラスに分類されて教師
データとしてデータベースが作成され、データベースが
更新されるため、データベースにない新たな事例に関し
ても対処することができるとともにデータベースをさら
に進化させることができる。
【0016】本発明に係る記録媒体は、事例に基づいて
データベースを作成するためのデータベース作成プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
あって、知識データとして記憶される複数の第1の事例
からEBL学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一
般化知識獲得手段と、獲得した一般化知識を基にCOB
WEB学習モデルを用いて第1の事例をクラスタ分析す
ることにより複数のクラスに分類し、教師データとして
データベースを作成するデータベース作成手段としてコ
ンピュータを機能させることを特徴とする。
【0017】本発明に係る記録媒体においては、知識デ
ータとして記憶される複数の第1の事例からEBL学習
モデルを用いて一般化知識が獲得され、獲得された一般
化知識を基にCOBWEB学習モデルを用いて第1の事
例がクラスタ分析されることにより複数のクラスに分類
され、教師データとしてデータベースが作成される。し
たがって、第1の事例に基づいて教師あり学習モデルに
用いる教師データをデータベースとして作成することが
でき、このデータベースを用いて新たな事例を適切なク
ラスに分類することができ、初心者であっても熟練者の
有する知識を獲得することができる。
【0018】本発明に係るデータベース作成装置は、事
例に基づいてデータベースを作成するデータベース作成
装置であって、知識データとして記憶される複数の第1
の事例からEBL学習モデルを用いて一般化知識を獲得
する一般化知識獲得手段と、獲得した一般化知識を基に
COBWEB学習モデルを用いて第1の事例をクラスタ
分析することにより複数のクラスに分類し、教師データ
としてデータベースを作成するデータベース作成手段と
を備えることを特徴とする。
【0019】本発明に係るデータベース作成装置におい
ては、知識データとして記憶される複数の第1の事例か
らEBL学習モデルを用いて一般化知識が獲得され、獲
得された一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
いて第1の事例がクラスタ分析されることにより複数の
クラスに分類され、教師データとしてデータベースが作
成される。したがって、第1の事例に基づいて教師あり
学習モデルに用いる教師データをデータベースとして作
成することができ、このデータベースを用いて新たな事
例を適切なクラスに分類することができ、初心者であっ
ても熟練者の有する知識を獲得することができる。
【0020】本発明に係るデータベース作成方法は、事
例に基づいてデータベースを作成するデータベース作成
方法であって、コンピュータが、知識データとして記憶
される複数の第1の事例からEBL学習モデルを用いて
一般化知識を獲得する一般化知識獲得手段と、コンピュ
ータが、獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習モ
デルを用いて第1の事例をクラスタ分析することにより
複数のクラスに分類し、教師データとしてデータベース
を作成するデータベース作成手段とを含むことを特徴と
する。
【0021】本発明に係るデータベース作成方法におい
ては、知識データとして記憶される複数の第1の事例か
らEBL学習モデルを用いて一般化知識が獲得され、獲
得された一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
いて第1の事例がクラスタ分析されることにより複数の
クラスに分類され、教師データとしてデータベースが作
成される。したがって、第1の事例に基づいて教師あり
学習モデルに用いる教師データをデータベースとして作
成することができ、このデータベースを用いて新たな事
例を適切なクラスに分類することができ、初心者であっ
ても熟練者の有する知識を獲得することができる。
【0022】本発明に係るデータベース作成システム
は、ユーザが使用するユーザ端末と、前記ユーザ端末と
ネットワークを介して情報の送受信が可能なサーバとを
含むデータベース作成システムであって、ユーザ端末
は、第1の事例に関する知識データを作成する作成手段
と、作成された知識データをサーバにネットワークを介
して送信する送信手段と、サーバは、受信した知識デー
タを記憶する知識データ記憶手段と、知識データとして
記憶される複数の第1の事例からEBL学習モデルを用
いて一般化知識を獲得する一般化知識獲得手段と、獲得
した一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用いて
第1の事例をクラスタ分析することにより複数のクラス
に分類し、教師データとしてデータベースを作成するデ
ータベース作成手段とを備えることを特徴とする。
【0023】本発明に係るデータベース作成システムに
おいては、ユーザ端末により、第1の事例に関する知識
データが作成され、作成された知識データがサーバにネ
ットワークを介して送信され、サーバにより、受信した
知識データが記憶され、知識データとして記憶される複
数の第1の事例からEBL学習モデルを用いて一般化知
識が獲得され、獲得された一般化知識を基にCOBWE
B学習モデルを用いて第1の事例がクラスタ分析される
ことにより複数のクラスに分類され、教師データとして
データベースが作成される。したがって、第1の事例に
基づいて教師あり学習モデルに用いる教師データをデー
タベースとして作成することができ、このデータベース
を用いて新たな事例を適切なクラスに分類することがで
き、初心者であっても熟練者の有する知識を獲得するこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
るデータベース作成システムついて図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるデータ
ベース作成システムの全体構成を示す図である。
【0025】なお、以下の説明では、物品をパレットの
適切な位置に配置する積載問題における熟練者の知識を
獲得するデータベース作成システムについて説明する
が、本発明は特にこれに限定されず、例えば、コンテナ
に物品を積載する場合、トラックの荷台に物品を積載す
る場合等の他の運輸媒体に物品を積載する場合にも適用
可能であり、他の最適化問題にも適用可能である。
【0026】図1に示すデータベース作成システムは、
サーバ1、複数の熟練者側クライアントコンピュータ2
及び複数の初心者側クライアントコンピュータ3を備え
る。熟練者とは物品の積載に関して精通したユーザであ
り、初心者とは物品の積載に関して経験の浅いユーザで
ある。サーバ1、複数の熟練者側クライアントコンピュ
ータ2及び複数の初心者側クライアントコンピュータ3
は、ネットワーク4を介して相互に通信可能なように接
続されている。熟練者側クライアントコンピュータ2は
熟練者が使用するユーザ端末装置であり、初心者側クラ
イアントコンピュータ3は初心者が使用するユーザ端末
装置であり、サーバ1は、熟練者が熟練者側クライアン
トコンピュータ2を用いて入力する積載事例に基づいて
データベース作成処理等を実行するサーバ装置である。
【0027】ネットワーク4としては、例えば、インタ
ーネットが使用され、TCP/IP(Transmission Con
trol Protocol/Internet Protocol)に従いサーバ1、
熟練者側クライアントコンピュータ2及び初心者側クラ
イアントコンピュータ3間で相互に種々の情報等が送受
信される。なお、ネットワーク4としては、インターネ
ットに特に限定されず、イントラネット等の他のネット
ワーク、または、インターネット、イントラネット等の
種々のネットワークを組み合わせたネットワーク等を用
いてもよい。また、専用回線によってサーバ1、熟練者
側クライアントコンピュータ2及び初心者側クライアン
トコンピュータ3を相互に接続してもよい。
【0028】また、ネットワーク4としてインターネッ
トを使用する場合、通常、各クライアントコンピュータ
2,3はモデム等を介して所定のプロバイダサーバに接
続され、当該プロバイダサーバを経由してネットワーク
4に接続される場合が多いが、説明を容易にするため、
プロバイダサーバの図示及び説明を省略している。
【0029】次に、熟練者側クライアントコンピュータ
2について詳細に説明する。各熟練者側クライアントコ
ンピュータ2は、通常のパーソナルコンピュータ等から
構成され、ROM(リードオンリメモリ)21、CPU
(中央演算処理装置)22、RAM(ランダムアクセス
メモリ)23、外部記憶装置24、入力部25、通信部
26、表示部27及び記録媒体駆動装置28を含む。
【0030】熟練者側クライアントコンピュータ2内の
上記の各ブロックは内部のバスに接続され、このバスを
介して種々のデータ等が熟練者側クライアントコンピュ
ータ2内部で入出力され、CPU22の制御の下、種々
の処理が実行される。
【0031】ROM21には、熟練者側クライアントコ
ンピュータ2を動作させるための基本プログラム等が予
め記憶されている。RAM23は、CPU22の作業領
域等として用いられる。記録媒体29は、コンピュータ
読み出し可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM
から構成される。このCD−ROMは、熟練者が荷物の
積載を仮想的に行うためのクライアント側の積載プログ
ラム等が記憶されている。
【0032】記録媒体駆動装置28は、CD−ROMド
ライブ等から構成され、CPU22の制御の下、記録媒
体29からクライアント側の積載プログラム等を読み出
し、必要に応じてクライアント側の積載プログラム等が
外部記憶装置24にインストールされる。
【0033】なお、記録媒体29は、上記の例に特に限
定されず、DVDドライブ、フロッピー(登録商標)デ
ィスクドライブ等の他の記録媒体駆動装置が付加されて
いる場合、DVD、フロッピーディスク等の他のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を用いてクライアント側
の積載プログラム等を外部記憶装置24にインストール
するようにしてもよい。
【0034】外部記憶装置24は、ハードディスクドラ
イブ等の外部記憶装置から構成される。外部記憶装置2
4には、上記のようにしてクライアント側の積載プログ
ラムがインストールされる。
【0035】CPU22は、ROM21から基本プログ
ラム等を読み出すとともに、外部記憶装置24からクラ
イアント側の積載プログラム等を読み出し、荷物の積載
を仮想的に行うための積載処理等を実行し、必要なデー
タ等をサーバ1との間で通信部26を用いて送受信す
る。
【0036】入力部25は、キーボード及びマウス等か
ら構成され、熟練者の操作に応じた種々の指令等が入力
される。通信部26は、モデムまたはルータ等から構成
され、ネットワーク4を介したサーバ1との通信を制御
する。表示部27は、CRT(陰極線管)又は液晶表示
装置等から構成され、CPU22の制御の下、積載処理
において使用される種々の画面を静止画又は動画によっ
て表示する。
【0037】次に、初心者側クライアントコンピュータ
3について詳細に説明する。各初心者側クライアントコ
ンピュータ3は、通常のパーソナルコンピュータ等から
構成され、ROM31、CPU32、RAM33、外部
記憶装置34、入力部35、通信部36、表示部37及
び記録媒体駆動装置38を含む。
【0038】初心者側クライアントコンピュータ3内の
上記の各ブロックは内部のバスに接続され、このバスを
介して種々のデータ等が初心者側クライアントコンピュ
ータ3内部で入出力され、CPU32の制御の下、種々
の処理が実行される。
【0039】ROM31には、初心者側クライアントコ
ンピュータ3を動作させるための基本プログラム等が予
め記憶されている。RAM33は、CPU32の作業領
域等として用いられる。記録媒体39は、コンピュータ
読み出し可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM
から構成される。このCD−ROMは、初心者が荷物の
積載を仮想的に行うためのクライアント側の積載プログ
ラム等が記憶されている。
【0040】記録媒体駆動装置38は、CD−ROMド
ライブ等から構成され、CPU32の制御の下、記録媒
体39からクライアント側の積載プログラム等を読み出
し、必要に応じてクライアント側の積載プログラム等が
外部記憶装置34にインストールされる。
【0041】なお、記録媒体39は、上記の例に特に限
定されず、DVDドライブ、フロッピーディスクドライ
ブ等の他の記録媒体駆動装置が付加されている場合、D
VD、フロッピーディスク等の他のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を用いてクライアント側の積載プログ
ラム等を外部記憶装置34にインストールするようにし
てもよい。
【0042】外部記憶装置34は、ハードディスクドラ
イブ等の外部記憶装置から構成される。外部記憶装置3
4には、上記のようにしてクライアント側の積載プログ
ラムがインストールされる。
【0043】CPU32は、ROM31から基本プログ
ラム等を読み出すとともに、外部記憶装置34からクラ
イアント側の積載プログラム等を読み出し、荷物の積載
を仮想的に行うための積載処理等を実行し、必要なデー
タ等をサーバ1との間で通信部36を用いて送受信す
る。
【0044】入力部35は、キーボード及びマウス等か
ら構成され、初心者の操作に応じた種々の指令等が入力
される。通信部36は、モデムまたはルータ等から構成
され、ネットワーク4を介したサーバ1との通信を制御
する。表示部37は、CRT(陰極線管)又は液晶表示
装置等から構成され、CPU32の制御の下、積載処理
において使用される種々の画面を静止画又は動画によっ
て表示する。
【0045】次に、サーバ1について詳細に説明する。
サーバ1は、データベース作成装置であり、通常のサー
バ装置等から構成され、ROM11、CPU12、RA
M13、外部記憶装置14、入力部15、通信部16、
表示部17及び記録媒体駆動装置18を含む。
【0046】サーバ1内の上記の各ブロックは内部のバ
スに接続され、このバスを介して種々のデータ等がサー
バ1内部で入出力され、CPU12の制御の下、種々の
処理が実行される。
【0047】ROM11には、サーバ1を動作させるた
めの基本プログラム等が予め記憶されている。RAM1
3は、CPU12の作業領域等として用いられる。記録
媒体19は、コンピュータ読み出し可能な記録媒体であ
り、例えば、CD−ROMから構成される。このCD−
ROMは、事例に基づいてデータベースを作成するため
のデータベース作成プログラム等が記憶されている。
【0048】記録媒体駆動装置18は、CD−ROMド
ライブ等から構成され、CPU12の制御の下、記録媒
体19からデータベース作成プログラム等を読み出し、
必要に応じてデータベース作成プログラム等が外部記憶
装置14にインストールされる。
【0049】なお、記録媒体19は、上記の例に特に限
定されず、DVDドライブ、フロッピーディスクドライ
ブ等の他の記録媒体駆動装置が付加されている場合、D
VD、フロッピーディスク等の他のコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を用いてデータベース作成プログラム
等を外部記憶装置14にインストールするようにしても
よい。
【0050】外部記憶装置14は、ハードディスクドラ
イブ等の外部記憶装置から構成される。外部記憶装置1
4には、上記のようにしてデータベース作成プログラム
がインストールされる。
【0051】CPU12は、ROM11から基本プログ
ラム等を読み出すとともに、外部記憶装置14からデー
タベース作成プログラム等を読み出し、データベースの
作成処理等を実行し、必要なデータ等を熟練者側クライ
アントコンピュータ2及び初心者側クライアントコンピ
ュータ3との間で通信部16を用いて送受信する。
【0052】入力部15は、キーボード及びマウス等か
ら構成され、サーバ1のメンテナンス等を行うオペレー
タの操作に応じた種々の指令等が入力される。通信部1
6は、モデムまたはルータ等から構成され、ネットワー
ク4を介した熟練者側クライアントコンピュータ2及び
初心者側クライアントコンピュータ3との通信を制御す
る。表示部17は、CRT(陰極線管)又は液晶表示装
置等から構成され、CPU12の制御の下、種々の画面
を表示する。
【0053】なお、サーバ1の構成としては、上記入力
部15、表示部17及び記録媒体駆動装置18を備えな
くてもよい。
【0054】次に、データベース作成システムの主要な
機能について説明する。図2は、図1に示すデータベー
ス作成システムの主要機能ブロックである。
【0055】図2に示すように、サーバ1のCPU12
は、外部記憶装置14に記録されている種々のプログラ
ムを実行することによって、一般化知識獲得部121、
クラス分類部122、認識部123及び配置情報生成部
124として機能する。外部記憶装置14は、知識ベー
ス記憶部141及び教師ベース記憶部142として機能
する。熟練者側クライアントコンピュータ2のCPU2
2は、積載処理部221として機能する。初心者側クラ
イアントコンピュータ3のCPU32は、製品データ入
力部321及び積載状態表示部322として機能する。
【0056】積載処理部221は、表示部27に積載処
理画面を表示し、熟練者が入力部25のキーボード及び
マウスを操作することによって入力される積載状態(配
置状態)を配置情報(第1の事例)として通信部26を
介してサーバ1に送信する。なお、この積載処理に関し
ては後述する。
【0057】知識ベース記憶部141は、熟練者側クラ
イアントコンピュータ2から送信された配置情報を知識
データとして記憶する。
【0058】一般化知識獲得部121は、知識データと
して知識ベース記憶部141に記憶される複数の第1の
事例からEBL(Explanation Based Learning)学習モ
デルを用いて配置情報に含まれる属性値を抽出して一般
化知識を獲得する。抽出された属性値はクラス分類部1
22に出力される。なお、EBL学習モデルについては
後述する。
【0059】クラス分類部122は、一般化知識獲得部
121から出力される属性値に基づいて事例を再構築し
て複数のクラスに分類し、分類した複数のクラスに関す
るデータを教師ベースとして教師ベース記憶部142に
記憶する。
【0060】教師ベース記憶部142は、クラス分類部
122によって複数のクラスに分類されたデータを教師
ベースとして記憶する。
【0061】認識部123は、初心者側クライアントコ
ンピュータ3において入力される新たな事例の製品に関
する製品データ(物品情報)が教師ベース記憶部142
に記憶されている教師データに含まれる複数のクラスの
うちのどのクラスに属するかを公知である教師あり学習
モデルID3に基づいて認識する。なお、製品データに
ついては後述する。
【0062】配置情報生成部124は、認識部123に
おいて認識された教師データのクラスに応じた製品の配
置状態を配置情報(第2の事例)として生成する。生成
された配置情報は、初心者側クライアントコンピュータ
3に通信部16を介して送信される。
【0063】また、認識部123は、初心者側クライア
ントコンピュータ3において入力される新たな事例の製
品に関する製品データ(物品情報)が教師ベース記憶部
142に記憶されている教師データに含まれる複数のク
ラスのうちのどのクラスにも属さないと認識された場
合、当該製品データを配置情報生成部124に出力す
る。
【0064】また、配置情報生成部124は、初心者側
クライアントコンピュータ3において入力される新たな
事例の製品に関する製品データ(物品情報)が教師ベー
ス記憶部142に記憶されている教師データに含まれる
複数のクラスのうちのどのクラスにも属さないと認識さ
れた場合、製品を最適な状態に積み付ける最適化アルゴ
リズムに基づいて当該製品データから新たに配置情報
(第1の事例)を生成し、知識データとして知識ベース
記憶部141に出力する。
【0065】製品データ入力部321は、表示部37に
表示される製品データ入力画面において、初心者による
製品データの入力を受け付ける。入力された製品データ
は通信部36を介してサーバ1に送信される。
【0066】積載状態表示部322は、サーバ1から通
信部36を介して受信した配置情報に基づいて積載状態
を作成し、積載状態表示画面として表示するように表示
部37を制御する。
【0067】なお、本実施の形態において、知識ベース
記憶部141及び一般化知識獲得部121は一般化知識
獲得手段に相当し、クラス分類部122及び教師ベース
記憶部142はデータベース作成手段に相当し、配置情
報生成部124は生成手段に相当し、認識部123は認
識手段に相当し、積載処理部221は作成手段に相当
し、通信部26は送信手段に相当する。
【0068】図3は、図1に示す熟練者側クライアント
コンピュータ2及びサーバ1によるデータベース作成処
理を説明するためのフローチャートである。なお、熟練
者側クライアントコンピュータ2におけるデータベース
作成処理は、CPU22が積載プログラムを実行するこ
とによって行われる処理であり、サーバ1におけるデー
タベース作成処理は、CPU12がデータベース作成プ
ログラムを実行することによって行われる処理である。
【0069】ステップS1において、CPU22は、積
載処理を実行する。この積載処理は、積載処理画面を表
示部27に表示し、熟練者が入力部25を用いて入力し
た製品の積載状態を受け付ける。
【0070】図4は、表示部27に表示される積載処理
画面の一例を示す図である。CPU22が積載プログラ
ムを実行することによって、表示部27に図4に示す積
載処理画面100が表示される。積載処理画面100に
は、積荷情報簡易入力ボタン101、最適化自動積付ボ
タン102、手動配置修正ボタン103、積付結果印刷
ボタン104、最適化積付パターン表示部105、設定
ボタン106及び終了ボタン107がそれぞれ表示され
る。
【0071】積荷情報簡易入力ボタン101は、仮想的
に積載される製品の製品データを入力するためのもので
ある。ユーザである熟練者は、入力部25のマウス等を
用いてポインタ(図示省略)を積荷情報簡易入力ボタン
101に合わせてクリックすることで製品データを入力
することが可能となる。製品データとは、積荷の荷姿、
大きさ、数量及び重量等である。この製品データは、熟
練者により入力部25のキーボード等を用いてそれぞれ
入力される。
【0072】最適化自動積付ボタン102は、入力され
た製品データに基づいて、最適となる積載状態を自動的
に最適化アルゴリズムによって計算するためのものであ
る。この最適化アルゴリズムは、例えば運輸媒体の形状
や種類毎に設けられており、まず、最適化積付パターン
表示部105に表示される運輸媒体の種類名(Cont
1.dll等)に対応付けられたチェックボックスをチ
ェックすることで、所望する運輸媒体の種類に対応する
最適化アルゴリズムが選択される。そして、熟練者は、
入力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を
最適化自動積付ボタン102に合わせてクリックするこ
とで、チェックしたチェックボックスに対応する最適化
アルゴリズムを記憶したDLL(ダイナミックリンクラ
イブラリ)ファイルをRAM23に読み出し、読み出さ
れた最適化アルゴリズムによって最適となる積載状態が
計算される。
【0073】手動配置修正ボタン103は、熟練者が手
動で積載状態の配置を修正するものである。熟練者は、
入力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を
手動配置修正ボタン103に合わせてクリックすること
で積載状態を修正することが可能となる。なお、上記最
適化アルゴリズムを用いずに、製品データを入力して直
接手動で配置を修正してもよい。
【0074】積付結果印刷ボタン104は、積荷が配置
された結果を出力するものである。熟練者は、入力部2
5のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を積付結果
印刷ボタン104に合わせてクリックすることで積荷が
配置された結果を熟練者側クライアントコンピュータ2
と接続されたプリンタ等から出力する。
【0075】設定ボタン106は、最適化積付パターン
表示部105に表示される最適化積付パターン等を設定
するものである。熟練者は、入力部25のマウス等を用
いてポインタ(図示省略)を設定ボタン106に合わせ
てクリックすることで最適化積付パターンの設定を受け
付けるためのパレット設定画面が表示され、最適化積付
パターンの設定が可能となる。
【0076】図5は、パレットに対する熟練者による最
適化積付パターンの設定を受け付けるパレット設定画面
の一例を示す画面図である。図4に示す設定ボタン10
6がクリックされることで図5に示すパレット設定画面
110が表示部27に表示される。パレット設定画面1
10には、許容重量オーバー入力部111、許容段差範
囲入力部112、許容耐重範囲入力部113、積付パタ
ーン設定入力部114、優先順位指定入力部115、リ
セットボタン116、適用ボタン117及び戻るボタン
118が表示される。
【0077】許容重量オーバー入力部111は、最大積
載重量を超過してもよい許容範囲を指定するものであ
る。パレット、コンテナ及びトラックでは最大積載重量
が指定されるが、場合により最大積載重量を多少超過し
ても可能とする。熟練者は、入力部25のキーボード等
を用いて許容重量オーバー入力部111に最大積載重量
を超過可能な範囲を入力する。
【0078】許容段差範囲入力部112は、積載する高
さの許容範囲を指定するものである。例えば、パレット
に積み付ける製品の高さが異なる場合、積載効率が悪く
なる可能性がある。そこで、積載する高さの許容範囲を
平面として扱うことで積載効率をよくする。熟練者は、
入力部25のキーボード等を用いて許容段差範囲入力部
112に許容段差範囲を入力する。
【0079】許容耐重範囲入力部113は、上方に配置
される製品が下方に配置される製品より重くても許容す
る範囲を指定するものである。通常の制約では、重い製
品は下方に配置され、軽い製品は上方に配置される。そ
のため、小さく重い製品と大きく軽い製品とを配置した
場合、この制約により前者の製品が下方に配置され、後
者の製品が上方に配置される。この場合、小さい製品が
下方に配置され、大きい製品が上方に配置されるため、
積載効率が悪くなってしまう。そこで、この制約条件を
緩和させる。つまり、上方に配置される製品は下方に配
置される製品より多少重くても許容する。熟練者は、入
力部25のキーボード等を用いて許容耐重範囲入力部1
13に許容耐重範囲を入力する。
【0080】積付パターン設定入力部114は、積付パ
ターンを設定するものであり、積付パターンには棒積と
層積とがある。棒積は同じ製品又は同じサイズの製品で
1つのブロックを形成して積み付けることであり、層積
は1段階づつ積み付けることであり、積付パターン設定
入力部114は棒積チェックボックス114aと層積チ
ェックボックス114bとで構成される。熟練者は、入
力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を棒
積チェックボックス114aに合わせてクリックするこ
とで積付パターンを棒積に設定することができる。ま
た、熟練者は、入力部25のマウス等を用いてポインタ
(図示省略)を層積チェックボックス114bに合わせ
てクリックすることで積付パターンを層積に設定するこ
とができる。図5では層積に設定されている状態を表示
している。
【0081】優先順位指定入力部115は、製品を積み
付ける優先順位を指定するものであり、なしチェックボ
ックス115aと正順チェックボックス115bと逆順
チェックボックス115cとで構成される。早急に配送
しなければならない製品がある場合、当該製品を優先し
て配置しなければならない。また、製品をパレットから
降ろす順番を考慮する場合、製品の優先順位を考慮しな
ければならない。そこで、製品を積み付ける優先順位を
指定する。優先順位の指定には、3つのケースがあり、
優先順位を考慮しない場合、製品を小さい順に配置する
正順を指定する場合、製品を大きい順に配置する逆順を
指定する場合がある。熟練者は、入力部25のマウス等
を用いてポインタ(図示省略)をなしチェックボックス
115aに合わせてクリックすることで優先順位を考慮
しない場合に設定することができる。また、熟練者は、
入力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を
正順チェックボックス115bに合わせてクリックする
ことで優先順位を正順に設定することができる。また、
熟練者は、入力部25のマウス等を用いてポインタ(図
示省略)を逆順チェックボックス115cに合わせてク
リックすることで優先順位を逆順に設定することができ
る。図5では優先順位を考慮しないに設定されている状
態を表示している。
【0082】リセットボタン116は、上記の設定をリ
セットするものである。熟練者は、入力部25のマウス
等を用いてポインタ(図示省略)をリセットボタン11
6に合わせてクリックすることで入力前の状態に戻すこ
とができる。
【0083】適用ボタン117は、熟練者によって入力
された設定を適用して新たに登録するものである。熟練
者は、入力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省
略)を適用ボタン117に合わせてクリックすることで
入力された設定を新たな制約条件として適用することが
できる。
【0084】戻るボタン118は、設定を終了し、積載
処理画面100にもどるためのものである。熟練者は、
入力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を
戻るボタン118に合わせてクリックすることで図4に
示す積載処理画面100に戻ることができる。
【0085】図4に戻って、終了ボタン107は、積載
プログラムを終了するためのものである。熟練者は、入
力部25のマウス等を用いてポインタ(図示省略)を終
了ボタン107に合わせてクリックすることで積載プロ
グラムが終了する。
【0086】図6は、熟練者によって製品が仮想的に積
載された積載状態の一例を示す図である。図6(a)
は、事例1に関して熟練者によって仮想的に積載された
結果を表す積載状態を表示部27に立体的に3次元表示
したものであり、図6(b)は、事例2に関して熟練者
によって仮想的に積載された積載状態を表示部27に立
体的に3次元表示したものである。このように、積載状
態は3次元で立体的に表示されるため、熟練者は表示さ
れる積載状態を確認することでさらに修正を加えること
ができる。
【0087】図7は、パレット積み付けにおける事例1
に関する積荷の配置情報の一例を示す図であり、図8
は、パレット積み付けにおける事例2に関する積荷の配
置情報の一例を示す図である。熟練者による仮想的な製
品の積み付けが行われることによって、図7及び図8に
示すような配置情報(知識データ)が得られる。製品の
配置情報として、Plan No(製品を積載するプランの番
号)、Pallet Code(製品を積載するパレットの種
類)、Pallet No(パレットの番号)、Goods No(製品
の番号)、Goods Code(積載する製品の製品コード)、
Priority Order(製品の優先順位)、Length(製品の長
さ)、Width(製品の幅)、Height(製品の高さ)、Wei
ght(製品の重量)、Package Code(荷姿をあらわすコ
ード)、PositionCode(製品の位置を表すコード)、Ma
x Layer(段積数の最大値)、PosX,PosY,PosZ(3次
元空間内における製品の位置座標)、Allocate Order
(製品の配置順位)、Order Same、Layer No及びLayer
All等がある。PosX,PosY,PosZ、Allocate Order、Ord
er Same、Layer No及びLayer Allは熟練者による知識が
適用された結果を表す。また、Package Code、Position
Code及びMax Layerは制約条件を表す。なお、熟練者の
入力によって得られる配置情報としては上記に限らな
い。図7及び図8に示すように熟練者によって積載され
た結果である積載状態から配置情報が得られる。配置情
報は、個々の製品に対して3次元空間内においてどの位
置に配置されたかをx、y、zの座標で数値化して表
す。例えば、Goods Noが16でGoods CodeがP2112
である製品(図中最上段に示す)は、3次元空間内で
(x,y,z)=(0.04,0.46,0.6)の位
置にあることが、図中のPosX,PosY,PosZからわかる。
【0088】図3に戻って、ステップS2において、通
信部26は、ステップS1で入力された積載状態を配置
情報としてサーバ1に送信する。なお、この配置情報に
ついては後述する。
【0089】ステップS3において、通信部16は、熟
練者側クライアントコンピュータ2から送信された配置
情報を受信する。
【0090】ステップS4において、CPU12は、受
信した配置情報を知識データとして知識ベース記憶部1
41に記憶する。
【0091】ステップS5において、CPU12は、知
識ベース記憶部141に記憶されている配置情報から公
知のEBL学習(説明に基づく学習)モデルを用いて属
性値を抽出することによって一般化知識を獲得し、抽出
した属性値をクラス分類部122に出力する。
【0092】ここで、演繹学習の代表的手法の1つであ
るEBL学習モデルを用いた単一事例からの学習プロセ
スについて説明する。このEBL学習モデルは、訓練事
例として与えられる単一事例の内包する目標概念を、対
象領域固有の知識を用いることによって説明することに
より、目的指向的に一般化学習を進めるものである。
【0093】図9は、EBL学習モデルを概念的に説明
するための図である。訓練事例201は、与えられたサ
イズ及び耐荷重性を有するパレットに対して熟練者が積
載した事例を表し、訓練事例201は製品データ、配置
情報及び積載状態を含む。
【0094】目標理論202は、良いパレット配置を表
す。ここでの良いパレット配置とは、安定性が高く、且
つ効率が良く、且つ積載の制約条件を満たすことであ
る。領域理論203は、パレットへの積載という作業領
域に固有の知識である。これは、システムの獲得目標と
は区別されるべきもので、すでにこのドメインにおいて
広く認められている教則本的な知識を論理表現したもの
である。積載問題における知識とは、生成される積荷が
どのような制約を充足しなければならないか、良いパレ
ット配置とはどのようなものであり、それを実現するた
めにはどのような要求を満たさなければならないのか等
である。これらの知識については、専門家とのインタビ
ュー及び既成のマニュアルや手順書等により容易に獲得
でき、準備可能なものである。
【0095】図10は、パレット積載問題における事例
1の領域理論の一例を説明するための図であり、図11
は、パレット積載問題における事例2の領域理論の一例
を説明するための図である。ここで、図中の符号の説明
をする。PO(Priority Order)は製品の優先順位を表
し、PO=NP∨SL∨LSである。NP(1−1)は
製品の優先順位を考慮しないことを表し、SL(1−
2)は小さいオーダーから大きいオーダーまで配置する
ことを表し、LS(1−3)は大きいオーダーから小さ
いオーダーまで配置することを表す。
【0096】PI(Packaging Intensity)は荷姿の強
度を表し、PI=PI1∨PI2である。PI1(2−
1)は荷姿強度を考慮することを表し、PI2(2−
2)は全ての製品の荷姿が同じであるので、荷姿強度を
考慮しない、又は考慮する必要がないことを表す。
【0097】PS(Position Setting)は配置場所を表
し、PS=PS1∨PS2である。PS1(3−1)は
製品の配置場所を考慮することを表し、PS2(3−
2)は全ての製品の配置場所が同じであるので、配置場
所を考慮しない、又は考慮する必要がないことを表す。
【0098】LN(Layer Number)は段積指定を表し、
LN=LN1∨LN2である。段積数は同じ製品で積み
重ねることが可能である最大の段数を表し、LN1(4
−1)は段積数を考慮することを表し、LN2(4−
2)は製品の段積数が充分大きいので、段積数を考慮す
る必要がないことを表す。
【0099】DP(Designate Pallet)はパレットの指
定状況を表し、DP=DP1∨DP2である。DP1
(5−1)はパレットを指定することを表し、この場
合、指定したパレットに必ず配置しなければならない。
DP2(5−2)はパレットを指定しないことを表す。
【0100】RD(Rotation Division)は回転区分を
表し、RD=HR∨NR∨HVである。HR(6−1)
は製品が水平回転のみ可能であることを表し、NR(6
−2)は製品が回転不可であることを表し、HV(6−
3)は製品が水平及び垂直回転が可能であることを表
す。
【0101】GB(Gravity Balance)は重心バランス
を表し、GB=SW(Same Weight Layer)∨DW(Dif
ferent Weight Layer)である。SW(7−1)は同じ
重量の製品は同じ層で配置することを表し、DW(7−
2)は他の要素を考慮するために、異なる製品を同層に
配置することを表す。なお、製品全体の配置は、以下の
(1)式及び(2)式を満たさなければならない。 (1−α)×Lp/2≦Xc≦(1+α)×Lp/2・・・・(1) (1−α)×Wp/2≦Yc≦(1+α)×Wp/2・・・・(2) なお、上記(1)式及び(2)式におけるLpはパレッ
トの長さを表し、Wpはパレットの幅を表し、Xc及び
Ycは製品全体の重心座標を表し、αは熟練者によって
設定される値であり、α=0.1〜0.2で設定され
る。
【0102】AO(Allocate Order)は製品の配置順位
を表し、AO=PIJ(PackagingIntensity Job)∨P
SJ(Position Setting Job)∨MNJ(More Number
Job)∨LWJ(Large Weight Job)∨LSJ(Large S
ize Job)∨LHJ(LargeHeight Job)である。PIJ
(8−1)はPIJ=PIJ1∨PIJ2であり、PI
J1(Yes)(8−1−1)は荷姿強度が優先的に考
慮されることを表し、PIJ2(No)(8−1−2)
は全ての製品の荷姿が同じであるため荷姿強度が考慮さ
れないことを表す。PSJ(8−2)はPSJ=PSJ
1∨PSJ2であり、PSJ1(Yes)(8−2−
1)は配置場所が優先的に考慮されることを表し、PS
J2(No)(8−2−2)は全ての製品の配置場所コ
ードが同じであるため配置場所が考慮されないことを表
す。MNJ(8−3)はMNJ=MNJ1∨MNJ2で
あり、MNJ1(Yes)(8−3−1)は数量の多い
製品が優先的に配置されることを表し、MNJ2(N
o)(8−3−2)は安定性や効率により製品の数量が
配置場所に考慮されないことを表す。LWJ(8−4)
はLWJ=LWJ1∨LWJ2であり、LWJ1(Ye
s)(8−4−1)は重い製品を下層に配置することを
表し、LWJ2(No)(8−4−2)は安定性や効率
により製品の重さが考慮されないことを表す。ただし、
以下の(3)式に示す緩和範囲を超えないものとする。
max[wgi+1−30kg,(1−α)×wgi+1]≦w
i・・・・(3)なお、上記(3)式におけるwgは
製品の重さを表し、αは熟練者によって設定される値を
表す。
【0103】LSJ(8−5)はLSJ=LSJ1∨L
SJ2であり、LSJ1(Yes)(8−5−1)は大
きい製品を下層に配置することを表し、LSJ2(N
o)(8−5−2)は安定性や効率により製品の大きさ
が考慮されないことを表す。ただし、以下の(4)式及
び(5)式に示す緩和範囲を超えないものとする。 (1+β)×li+1≦li・・・・(4) (1+β)×wi+1≦wi・・・・(5) なお、上記(4)式及び(5)式におけるlは製品の長
さを表し、wは製品の幅を表し、βは熟練者によって設
定される値を表す。
【0104】LHJ(8−6)はLHJ=LHJ1∨L
HJ2であり、LHJ1(Yes)(8−6−1)は高
い製品を下層に配置することを表し、LHJ2(No)
(8−6−2)は安定性や効率により製品の高さが考慮
されないことを表す。
【0105】LO(Layer Order)は層の配置順位を表
し、LO=PIL(Packaging Intensity Layer)∨P
SL(Position Setting Layer)∨LNL(Large Numb
er Layer)∨LWL(Large Weight Layer)∨LSL
(Large size Layer)∨LHL(Large Height Layer)
∨OT(Others)である。PIL(9−1)は荷姿強度
による層の優先順位を表すもので、PIL=PIL1∨
PIL2である。PIL1(Yes)(9−1−1)は
荷姿強度により層の優先順位を決ることを表し、PIL
2(No)(9−1−2)は荷姿強度により層の優先順
位を考慮する必要がないことを表す。PSL(9−2)
は配置場所による層の優先順位を表すもので、PSL=
PSL1∨PSL2である。PSL1(Yes)(9−
2−1)は配置場所により層の優先順位を決ることを表
し、PSL2(No)(9−2−2)は配置場所により
層の優先順位を考慮する必要がないことを表す。LNL
(9−3)は層の数による優先順位を表すもので、LN
L=LNL1∨LNL2である。LNL1(Yes)
(9−3−1)は層の数が多いものが優先的に配置され
ることを表し、LNL2(No)(9−3−2)は層の
数による優先順位を考慮する必要がないことを表す。L
WL(9−4)は層の重さによる優先順位を表すもの
で、LWL=LWL1∨LWL2である。LWL1(Y
es)(9−4−1)は重い層が下に配置されることを
表し、LWL2(No)(9−4−2)は安定性や効率
により重い層が下に配置されないことを表す。ただし、
以下の(6)式に示す緩和範囲を超えないものとする。
【0106】
【数1】
【0107】なお、上記(6)式におけるlay_wg
は層における製品全体の重さを表し、wgは製品の重さ
を表す。
【0108】LSL(9−5)は層の大きさによる優先
順位を表すもので、LSL=LSL1∨LSL2であ
る。LSL1(Yes)(9−5−1)は大きい層が下
に配置されることを表し、LSL2(No)(9−5−
2)は安定性や効率により大きい層が下に配置されない
ことを表す。ただし、以下の(7)式及び(8)式に示
す緩和範囲を超えないものとする。 (1+β)×lay_li+1≦lay_li・・・・(7) (1+β)×lay_wi+1≦lay_wi・・・・(8) なお、上記(7)式及び(8)式におけるlay_lは
層における製品全体の長さを表し、lay_wは層にお
ける製品全体の幅を表す。
【0109】LHL(9−6)は層の高さによる優先順
位を表すもので、LHL=LHL1∨LHL2である。
LHL1(Yes)(9−6−1)は高い層が下に配置
されることを表し、LHL2(No)(9−6−2)は
他の条件と重なるため高い層が下に配置されないことを
表す。OT(9−7)は他の制約条件を表す。
【0110】SA(Same Arrange)は同じ製品を同一の
ブロックとして配置することを表し、SA=SA1∨S
A2である。SA1(Yes)(10−1)は同じ製品
が同層に配置されることを表し、SA2(No)(10
−2)は安定性や効率により同じ製品が分散して配置さ
れることを表す。
【0111】ES(Efficiency of Space)は容積率を
表し、ES=MA(Maximum Area)∧MH(Maximum He
ight)∧SS(Same Size)である。MA(11−1)
はパレットの底面積を最大限に利用するか否かを表し、
MA=MA1∨MA2である。MA1(Yes)(11
−1−1)はパレットの底面積を最大限に利用すること
を表し、MA2(No)(11−1−2)はパレットの
底面積を最大限に利用しないことを表す。なお、下記の
(9)式に基づいてパレットの残り空間を最大限に利用
する。
【0112】
【数2】
【0113】なお、上記(9)式におけるRvは積載す
ることが可能な空間と全ての製品の体積との割合を表
し、liは製品の長さを表し、wiは製品の幅を表し、h
iは製品の高さを表し、Lpはパレットの長さを表し、W
pはパレットの幅を表し、Hpは積載することが可能な高
さを表す。
【0114】MH(11−2)はパレットの高さを最大
限に利用するか否かを表し、MH=MH1∨MH2であ
る。MH1(Yes)(11−2−1)はパレットの高
さを最大限に利用することを表し、上記(9)式に基づ
いてパレットに積載することができる最大高さを利用す
る。MH2(No)(11−2−2)はパレットの高さ
を最大限に利用しないことを表す。SS(11−3)は
上下サイズが同じ層を同一パレットに配置するか否かを
表し、SS=SS1∨SS2である。SS1(Yes)
(11−3−1)は上下サイズが同じ層を同一パレット
に配置することを表し、SS2(No)(11−3−
2)は上下サイズが異なる層を同一パレットに配置する
ことを表す。
【0115】EW(Efficiency of Weight)は重量積載
率を表し、EW=EW1∨EW2である。EW1(Ye
s)(12−1)は下記の(10)式で表される重量積
載率Rの値が最大となるように考慮することを表し、E
W2(No)(12−2)は重量積載率を考慮しないこ
とを表す。
【0116】
【数3】
【0117】なお、上記(10)式におけるRは重量積
載率を表し、WGpはパレットに積載された製品全体の
重量を表し、wgikは製品の重量を表す。
【0118】図9に戻って、説明204について説明す
る。訓練事例201では当然のことながら上記の目標概
念202が満足されていることになるが、訓練事例20
1の各部がどのように具体的に目標概念202を実現し
ているのかについて、上述の領域理論203として用意
されている諸知識を訓練事例201の各部に対して演繹
的に適用させながら、論理的な証明を導出する。説明2
04では、この証明の構造を説明木として表す。
【0119】訓練事例の説明構造205について説明す
る。説明204で導出された説明木は、当該訓練事例に
固有な構造体であるが、ここでの説明204に利用され
た訓練事例中の特徴は、それが良いパレット配置である
ことを必然づける本質的な特徴群であり、他の問題に対
する積載を考える際にも転用可能な一般性の高い知識と
なりうる可能性を示唆する。一方、同じ訓練事例中の特
徴でも、説明204に関与しなかった部分については良
いパレット配置とは無関連な特殊な特徴として排除され
ることになる。
【0120】図10の丸のついた項目は図7に示す事例
1に含まれる項目である。これにより、生成された説明
木を図12に示す。
【0121】図12は事例1の説明木を示す図であり、
図12に示すPO,PI等の符号は図10における符号
に対応している。図12では、目標概念をルートとする
木構造で説明構造を表現しており、各ノードは説明で用
いられた領域理論203の知識を表している。図12に
示す網掛け部分は説明木の終端ノードに当たるノード群
を表している。これらの網掛け部分の諸特徴が、当該訓
練事例中で一般化可能な本質的な部分特徴であることを
示している。つまり、図12に示す事例1の説明構造か
ら下記の(11)式に示すような一般化206(図9参
照)が得られる。 Gen1=SL∧PI2∧PS2∧LN2∧DP1∧HR∧SW∧(PIJ2∧PSJ2∧MNJ2∧LWJ2 ∧LSJ2∧LHJ2)∧(PIL2∧PSL2∧LNL2∧LWL2∧LSL1∧LHL2)∧SA1∧MA 1∧MH1∧SS2∧EW2・・・・(11) なお、Gen1は訓練事例1の説明構造を表し、SL、PI2、
PS2等は図10における符号に対応している。
【0122】また、図11の丸のついた項目は図8に示
す事例2に含まれる項目である。これにより、生成され
た説明木を図13に示す。
【0123】図13は事例2の説明木を示す図であり、
図13に示すPO,PI等の符号は図11における符号
に対応している。図13では、目標概念をルートとする
木構造で説明構造を表現しており、各ノードは説明で用
いられた領域理論203の知識を表している。図13に
示す網掛け部分は説明木の終端ノードに当たるノード群
を表している。これらの網掛け部分の諸特徴が、当該訓
練事例中で一般化可能な本質的な部分特徴であることを
示している。つまり、図13に示す事例2の説明構造か
ら下記の(12)式に示すような一般化206(図9参
照)が得られる。 Gen2=NL∧PI1∧PS1∧LN1∧DP1∧HR∧DW∧(PIJ1∧PSJ1∧MNJ2∧LWJ 1∧LSJ1∧LHJ1)∧(PIL1∧PSL1∧LNL2∧LWL1∧LSL1∧LHL1)∧SA1∧ MA1∧MH1∧SS2∧EW2・・・・(12) なお、Gen2は訓練事例2の説明構造を表し、NL、PI
1、PS1等は図11における符号に対応している。
【0124】図9に戻って、操作性規範207について
説明する。本システムで獲得を目指す知識は、当該訓練
事例以外の新規事例に対しても適用可能な一般化知識で
ある。そのためには、獲得される知識をどのような記述
で表現しておくことが要請されるかについての規範が必
要となる。例えば、上述の目標概念202である良いパ
レットの配置(安定性が高く、且つ効率が良く、且つ積
載の制約条件を満たす)は確かに一般性は高い知識では
あるもののこれを実際に適用するには抽象的過ぎる記述
でしかない。獲得される知識の記述レベル、訓練事例を
記述している具体的な諸特徴の表現のレベルに合わせる
必要があり、これが可能になって初めて他の事例への適
用が可能になる。このような獲得される知識の表現のレ
ベルの規範が操作性規範207と呼ばれる制約である。
本システムでは、このような操作性規範207として、
パレットへの積載が要請されている製品データを記述し
ている特徴群の表現をとる。
【0125】一般化知識208について説明する。一般
化知識208は最終的にシステムが学習した知識の内容
を表す。領域理論203としての背景知識が、当該訓練
事例201の中でどのように実践されて適用されていた
かに関する一般的なノウハウに相当する。また、上記の
操作性規範207を満たす表現形式で得られていること
から、この知識を新規事例の諸特徴との間で直接的な照
合操作をとることが可能となることから、直ちに利用可
能な知識としてシステム内に付加され、システムに今後
与えられる新規事例の説明生成のための知識として用い
られることとなる。
【0126】図12に示す訓練事例1の説明木から最終
的に獲得された一般化知識208を以下に示す。(1
1)式に示す属性SL∧PI2∧PS2∧LN2∧DP1∧HR∧SW
から、1.製品の優先順位を考慮したこと、2.荷姿を
考慮しないこと、3.配置場所を考慮しないこと、4.
段積指定を考慮しないこと、5.Palt1のパレットを指
定すること、6.全製品は水平回転可能であること及び
7.同じ重さの製品を同じ層に配置することがわかる。
また、属性PIJ2∧PSJ2∧MNJ2∧LWJ2∧LSJ2∧LHJ2
から、全ての製品の荷姿と配置場所とが同じであるた
め、この2つの制約条件を無視して、数量の多い製品、
重たい製品、大きい製品及び高い製品が優先的に配置さ
れていないこと、安定性及び効率を考慮して、制約条件
が緩和されて軽くて小さい製品が下の層に配置されたこ
とがわかる。さらに、属性(PIL2∧PSL2∧LNL2∧LWL
2∧LSL1∧LHL2)∧SA1∧MA1∧MH1∧SS2∧EW2か
ら、各層の荷姿と配置場所とは同じであるため、この2
つの制約条件を無視して、重量が軽く、製品数が少な
く、サイズの大きい層が下に配置されることがわかる。
また、SA1から、同じ製品が同層に配置されることもわ
かる。MHによりパレットの高さが有効に利用されたこと
がわかる。
【0127】図3に戻って、ステップS6において、C
PU12は、ステップS4で出力された属性値を公知の
Cobweb学習モデルを用いてクラスタ分析すること
によって複数のクラスに分類し、教師データとして教師
ベース記憶部142に記憶する。
【0128】Cobweb学習モデルは事例や特徴の出
現頻度により、事例の概念への包含性を確率的に表現し
たモデルである。Cobwebによって構築される概念
階層は識別木ではなく、木の枝はis‐aもしくはsu
bset‐ofの関係として定義され、終端ノードには
必ず事例が対応する。また、階層は相互に重複しないク
ラスに分割する。各クラス概念は、そのクラスに属する
事例集合の中での各属性値の確率分布として定義され
る。すなわち、クラス分けされた概念Ck(k=1,
2,・・・)があり、その特徴群(あるいは属性群)Ai
(LP,PO,PI,・・・)が値としてVij(j=
1,2,・・・)をもつとき各クラスには以下の2つの指
標が定義される。一つは、クラス内類似性を表すP(A
i=Vij|Ck)で、あるクラスCkの事例が特徴A
i=Vijをもつ条件付き確率であり、特徴値Vijが
クラスCkの概念を代表するものとしての有効性を表す
指標である。もう一つは、クラス間非類似性を表すP
(Ck|Ai=Vij)で、ある事例において特徴Ai
=Vijが認められたときその事例がクラスCkに属す
る条件付き確率であり、特徴値VijがクラスCkの概
念を示唆する手がかりとしての有効性を表す指標であ
る。また各クラスにはその親ノードにあたるクラスのメ
ンバ数に対する比率P(Ck)が保持される。
【0129】図14は、データとなるe1〜e9の9個
の事例を示す図である。例えば図14に示すようなe1
〜e9の9個の事例がそれぞれ3つ以上の属性変数(L
P,PO,PI,・・・)によって記述されたものを考え
る。それぞれの変数の定義域は2値(2種類)あるいは
3値(3種類)である。本実施の形態では、属性Aiは
A1=LP(積みパターン)、A2=PO(優先順位)
等のように表すことができる。VijはV11=LL
(LPの一つの値である層積み)、V12=BL(LP
の一つの値である棒積み)等のように表すことができ
る。
【0130】図15は、図14に示すe1〜e8の8個
の事例からのCobweb学習モデルの概念構想を示す
図である。なお、図15では、4つの属性(積みパター
ン、優先順位、荷姿、配送場所)=(LP,PO,P
I,PS)のみを考慮し、PS1=PS1−1(必ず下
に配置)∨PS1−2(必ず上に配置)∨PS1−3
(単独配置)とする。
【0131】次に、概念階層の評価指標について述べ
る。事例集合を互いに重複しないn個のクラスに分割を
考えるとき、各々の概念クラスCk(k=1,2,・・
・,n)に定義される上述の指標を用いて、以下の(1
3)式が考えられる。
【0132】
【数4】
【0133】なお、上記(13)式においてPd=P
(Ck|Ai=Vij)でありクラス間非類似性を表
し、Ps=P(Ai=Vij|Ck)でありクラス内類
似性を表す。
【0134】上記(13)式は属性Aiに注目したとき
のクラス内類似性Ps及びクラス間非類似性Pdの積
に、Aiがとり得る個々の属性値の重要性の重みP(A
i=Vij)を乗算したものを、全ての属性、値域、ク
ラスにわたって和をとったもので、よく現れる特徴(A
i=Vij)ほど上記(13)式のUkiの評価は高くな
る。この(13)式はBayesの法則によって下記の
(14)式に変形することができる。
【0135】
【数5】
【0136】ここで、図15に示すように、e1~e8
の8個の事例は集合をお互いに重複しない6個のクラス
にはっきりと分割された。例えば、k=1、i=2の場
合、U12=0.625×(0.82+0.22)=0.
425となる。Ukiの値が大きければこのクラスの事例
の類似性が高いといえる。そこで、カテゴリーの質の評
価指標であるカテゴリー有用度CUとして下記の(1
5)式を定義する。
【0137】
【数6】
【0138】なお、上記(15)式における分母のnは
分割数の異なる2つの分割の仕方を比較するためにカテ
ゴリーの評価指数を平均化するものとして設けられてい
る。また、P(Ck)の項はカテゴリー形成がより大き
なカテゴリーへ誘導されるようにバイアスを与える役割
を果たす。
【0139】このカテゴリー有用度CUの量を最大化す
るようなカテゴリーを生成することで情報の伝達や推論
が最も効率的に行われる。そのため、クラスを分割する
方法はたくさんあるが、カテゴリー有用度CUの値が大
きい分割方法を求める。
【0140】概念形成は、教示例として与えられる観察
の系列から逐次的に最も的確な既存クラスへの割り当て
を決めながら実行される。このときの割り当てを決める
際に用いられるのが、上述のカテゴリー有用度CUで、
付加された新たな事例(=分類したい事例)をクラスC
kに仮に帰属させ、そのクラス内の属性値分布を更新し
た上でカテゴリー有用度CUを算出する。クラス生成の
手順は単一の事例からなるクラスから開始して、これに
随時新たな事例が付加される度に、カテゴリーの再編を
以下の3つのクラス操作の適用を、上記(15)式の評
価基準に基づいて決定し実行する。すなわち、既成クラ
スへの付加、新たな単一事例クラスの生成(新事例のみ
で新たにクラスを生成)、複数の既成クラスの統合及び
既成クラスの解体の4つの操作で、各々の操作を行った
場合のカテゴリー有用度CUを算出し、これが最大とな
る操作が実行される。
【0141】例えば、図15の概念階層に、新たに図1
4示す事例e9が新規入力事例として組み入れられた場
合を図16に示す。図16に示すように、カテゴリー有
用度CUを算出した結果としてのクラスへの付加が実行
され、属性値分布も変化している。
【0142】このように、知識データとして記憶される
複数の第1の事例からEBL学習モデルを用いて一般化
知識が獲得され、獲得された一般化知識を基にCOBW
EB学習モデルを用いて第1の事例がクラスタ分析され
ることにより複数のクラスに分類され、教師データとし
てデータベースが作成されるため、第1の事例に基づい
て教師あり学習モデルに用いる教師データをデータベー
スとして作成することができ、このデータベースを用い
て新たな事例を適切なクラスに分類することができ、初
心者であっても熟練者の有する知識を獲得することがで
きる。
【0143】なお、一般化知識獲得手段は知識データが
所定の数に達した場合にEBL学習モデルを用いて一般
化知識を獲得してもよい。つまり、図3に示すステップ
S5において、CPU12は、知識ベース記憶部141
に記憶されている配置情報が所定の数に達した場合に、
当該配置情報から公知のEBL学習(説明に基づく学
習)モデルを用いて属性値を抽出することによって一般
化知識を獲得し、抽出した属性値をクラス分類部122
に出力する。この場合、初心者側クライアントコンピュ
ータ3から配置情報が送信される毎に一般化知識を獲得
するのではなく、一定量の知識データが得られた時点で
一般化知識が獲得されるため、効率的に処理することが
できる。
【0144】図17は、図1に示す初心者側クライアン
トコンピュータ3及びサーバ1によるデータベース作成
処理を説明するためのフローチャートである。なお、初
心者側クライアントコンピュータ3におけるデータベー
ス作成処理は、CPU22が積載プログラムを実行する
ことによって行われる処理であり、サーバ1におけるデ
ータベース作成処理は、CPU12がデータベース作成
プログラムを実行することによって行われる処理であ
る。
【0145】ステップS11において、CPU32は、
製品データの入力画面(図示省略)を表示部37に表示
し、初心者が入力部35のマウス及びキーボードを用い
て入力した新たな事例の製品データを受け付ける。
【0146】ステップS12において、通信部36は、
ステップS11で入力された製品データをサーバ1に送
信する。
【0147】ステップS13において、通信部16は、
初心者側クライアントコンピュータ3から送信された製
品データを受信し、当該製品データを認識部123に出
力する。
【0148】ステップS14において、CPU12は、
出力された製品データを基に教師あり学習モデルID3
を用いて教師ベース記憶部142に記憶されている教師
データに含まれるどのクラスに属するかを認識する。
【0149】図18は新たな事例Xに関する製品データ
の一例を示す図であり、図19は教師あり学習モデルI
D3による事例Xの決定木の一例を示す図である。例え
ば、サーバ1は、図18に示すような製品データを初心
者用クライアントコンピュータ3から受信したとする。
なお、制約条件はBL、NP、OS、PI1、PS2、
LN1、DP1及びHRである。この場合、属性は次の
ように定義する。 属性=(LP、PO、PI、PS、LN、DP、RD、
A_AV、A_SD、H_AV、H_SD、N_AV、N_S
D、W_AV、W_SD)
【0150】なお、上記属性の値は、LP=BL(棒積
み)、PO=NP(製品の優先順位を考慮しない)、P
I=PI1(荷姿強度を考慮する)、PS=PS1(製
品の配置場所を考慮する)、LN=LN1(製品の段積
数を考慮する)、DP=DP1(パレットを指定しな
い)、RD=HR(水平回転のみ考慮する)、A_AV
(製品底面積の平均値)=中、A_SD(製品底面積の
標準偏差)=中、H_AV(製品高さの平均値)=小、
H_SD(製品高さの標準偏差)=小、N_AV(製品数
の平均値)=少、N_SD(製品数の標準偏差)=少、
W_AV(製品重量の平均値)=中、W_SD(製品重量
の標準偏差)=小とする。
【0151】ここで、例えば、LP,PO,PI,PS
のみを考える場合、教師データは図15に示すクラスC
3,C5,C7,C8,C9,C10,C11とする
と、事例Xは図19に示すようにクラスC7に分類さ
れ、認識される。
【0152】図17に戻って、ステップS15におい
て、CPU12は、事例Xの製品データが教師データの
クラスに認識されたか否かを判断する。ここで、事例X
の製品データが教師データのクラスに認識されないデー
タである場合(ステップS15でNO)、ステップS2
0に進むこととなり、認識されたデータである場合(ス
テップS15でYES)、ステップS16に移行する。
【0153】ステップS16において、CPU12は、
ステップS14で認識されたクラスのデータ(属性値)
に基づいて配置情報を生成する。
【0154】ステップS17において、通信部16は、
ステップS16で生成された配置情報を初心者側クライ
アントコンピュータ3に送信する。
【0155】ステップS18において、通信部36は、
サーバ1から送信された配置情報を受信する。
【0156】ステップS19において、CPU32は、
配置情報を基に積載状態を作成して表示部37に表示す
る。図16に示す事例Xの場合、積載状態は図6(b)
と同じとなり、図6(b)に示すように、熟練者の積載
に関する知識に基づいて作成されたデータベースを用い
ることにより、初心者でも安定性、効率及び制約条件を
満たす積載が可能となる。
【0157】ステップS20において、CPU21は、
事例Xの製品データが教師データのクラスに認識されな
いデータであるため、新たに配置情報を生成する。これ
は、最適化アルゴリズムに基づいて事例Xの製品データ
から自動的に製品の積付処理を行い、配置情報を生成す
るものである。
【0158】ステップS21からステップS23におけ
る処理は、図3に示すステップS4からステップS6に
おける処理と同じであるので説明を省略する。
【0159】図20は、教師あり学習モデルID3によ
る事例X’の決定木の一例を示す図である。なお、図2
0における事例X’は教師あり学習モデルID3で認識
できない事例である。事例X’におけるLP,PO,P
I,PSの属性値は、LP=LL(層積み)、PO=S
L(正順)、PI=PI1(荷姿強度を考慮する)、P
S=PS1(製品の配置場所を考慮する)とする。
【0160】ここで、図19と同様に、LP,PO,P
I,PSのみを考える場合、教師データは図15に示す
クラスC3,C5,C7,C8,C9,C10,C11
とすると、事例X’は図20に示すようにどのクラスに
も分類されず、認識されない。そこで、サーバ1は事例
X’の製品データに基づいて、自動的に積付処理を行
い、積付処理によって得られる配置状態を配置情報とし
て生成する。
【0161】このように、新たな事例Xの配置状態を配
置情報として知識ベース記憶部141にフィードバック
し、この新たな当該配置情報を基に上記ステップS20
からステップS22における処理が行われることによっ
て、さらに教師データ(データベース)が更新される。
【0162】このように、教師データをデータベースと
して利用することによって、新たな事例の製品に関する
製品データに基づいて適切な積載状態の配置情報を得る
ことができる。また、教師データにない新たな事例の製
品に関する製品データから新たな配置状態が生成され、
新たな第1の事例として知識データにフィードバック
し、この新たな第1の事例からEBL学習モデルを用い
て一般化知識が獲得され、獲得された一般化知識を基に
COBWEB学習モデルを用いて新たな第1の事例がク
ラスタ分析されることにより複数のクラスに分類されて
教師データとしてデータベースが作成されることでさら
にデータベースを進化させることができる。
【0163】なお、図17のステップS15において、
事例Xの製品データが教師データのクラスに認識されな
いデータである場合、当該製品データを熟練者側クライ
アントコンピュータ2に送信し、受信した製品データに
基づいて熟練者が積載処理を行い、熟練者の積載処理に
よって生成された配置情報をサーバ1に送信して知識デ
ータとして記憶してもよい。この場合、事例Xの製品デ
ータが教師データのクラスに認識されないデータである
場合、通信部16は当該製品データを熟練者側クライア
ントコンピュータ2に送信し、通信部26はサーバ1か
ら送信された製品データを受信し、以下、図3のステッ
プS1〜S6の処理が行われる。
【0164】また、図17のステップS15において、
事例Xの製品データが教師データのクラスに認識されな
いデータである場合、当該製品データを熟練者側クライ
アントコンピュータ2に送信し、熟練者側クライアント
コンピュータ2のCPU22は、受信した製品データを
最適化アルゴリズムに基づいて自動的に積載処理を行
い、積載処理によって生成された配置情報をサーバ1に
送信して知識データとして記憶してもよい。この場合、
事例Xの製品データが教師データのクラスに認識されな
いデータである場合、通信部16は当該製品データを熟
練者側クライアントコンピュータ2に送信し、通信部2
6はサーバ1から送信された製品データを受信し、以
下、図3のステップS1〜S6の処理が行われる。
【0165】また、本実施の形態では、製品データを基
に教師あり学習モデルID3を用いて教師ベース記憶部
142に記憶されている教師データに含まれるどのクラ
スに属するかを認識するとしたが、本発明は特にこれに
限定されず、例えば他の教師あり学習モデルを用いて教
師ベース記憶部142に記憶されている教師データに含
まれるどのクラスに属するかを認識してもよい。
【0166】また、本実施の形態では、運輸媒体への積
載という事例に関するデータベースの作成について説明
したが、本発明は特にこれに限定されず、他の事例に関
するデータベースの作成にも適用可能である。
【0167】
【発明の効果】知識データとして記憶される第1の事例
からEBL学習モデルを用いて一般化知識が獲得され、
獲得された一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを
用いて第1の事例がクラスタ分析されることにより複数
のクラスに分類され、教師データとしてデータベースが
作成されるため、第1の事例に基づいて教師あり学習モ
デルに用いる教師データをデータベースとして作成する
ことができ、このデータベースを用いて新たな事例を適
切なクラスに分類することができ、初心者であっても熟
練者の有する知識を獲得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるデータベース作
成システムの全体構成を示す図である。
【図2】 図1に示すデータベース作成システムの主要
機能ブロックである。
【図3】 図1に示す熟練者側クライアントコンピュー
タ2及びサーバ1によるデータベース作成処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図4】 表示部27に表示される積載処理画面の一例
を示す図である。
【図5】 パレットに対する熟練者による最適化積付パ
ターンの設定を受け付けるパレット設定画面の一例を示
す画面図である。
【図6】 熟練者によって製品が仮想的に積載された積
載状態の一例を示す図である。
【図7】 パレット積み付けにおける事例1に関する積
荷の配置情報の一例を示す図である。
【図8】 パレット積み付けにおける事例2に関する積
荷の配置情報の一例を示す図である。
【図9】 EBL学習モデルを概念的に説明するための
図である。
【図10】 パレット積載問題における事例1の領域理
論の一例を説明するための図である。
【図11】 パレット積載問題における事例2の領域理
論の一例を説明するための図である。
【図12】 事例1の説明木を示す図である。
【図13】 事例2の説明木を示す図である。
【図14】 データとなるe1〜e9の9個の事例を示
す図である。
【図15】 図14に示すe1〜e8の8個の事例から
のCobweb学習モデルの概念構想を示す図である。
【図16】 図15の概念構想に、新たに図14に示す
事例e9が新規入力事例として組み入れられた場合を示
す図である。
【図17】 図1に示す初心者側クライアントコンピュ
ータ3及びサーバ1によるデータベース作成処理を説明
するためのフローチャートである。
【図18】 新たな事例Xに関する製品データの一例を
示す図である。
【図19】 教師あり学習モデルID3による事例Xの
決定木の一例を示す図である。
【図20】 教師あり学習モデルID3による事例X’
の決定木の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ 2 熟練者側クライアントコンピュータ 3 初心者側クライアントコンピュータ 4 ネットワーク 11,21,31 ROM 12,22,32 CPU 13,23,33 RAM 14,24,34 外部記憶装置 15,25,35 入力部 16,26,36 通信部 17,27,37 表示部 18,28,38 記録媒体駆動装置 19,29,39 記録媒体 121 一般化知識獲得部 122 クラス分類部 123 認識部 124 配置情報生成部 141 知識ベース記憶部 142 教師ベース記憶部 221 積載処理部 321 製品データ入力部 322 積載状態表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事例に基づいてデータベースを作成する
    ためのデータベース作成プログラムであって、 知識データとして記憶される複数の第1の事例からEB
    L学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一般化知識
    獲得手段と、 獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
    いて前記第1の事例をクラスタ分析することにより複数
    のクラスに分類し、教師データとしてデータベースを作
    成するデータベース作成手段としてコンピュータを機能
    させることを特徴とするデータベース作成プログラム。
  2. 【請求項2】 前記知識データは、熟練者によって運輸
    媒体に積載される物品の仮想的な配置状態を表す配置情
    報であり、 前記一般化知識獲得手段は、前記配置情報に含まれる属
    性値を抽出して一般化知識を獲得することを特徴とする
    請求項1記載のデータベース作成プログラム。
  3. 【請求項3】 前記データベース作成手段は、前記属性
    値から事例を再構築して前記クラスを生成することを特
    徴とする請求項1又は2記載のデータベース作成プログ
    ラム。
  4. 【請求項4】 教師あり学習モデルを用いて新たな事例
    の物品に関する物品情報が前記教師データのどのクラス
    に属するかを認識する認識手段と、 認識された前記クラスに応じた物品の配置状態を第2の
    事例として生成する生成手段として前記コンピュータを
    さらに機能させることを特徴とする請求項2又は3に記
    載のデータベース作成プログラム。
  5. 【請求項5】 前記認識手段は、前記物品情報が複数の
    クラスのうちどのクラスにも属さないと認識した場合、
    当該物品情報を出力し、 前記一般化知識獲得手段は、前記認識手段によって出力
    された物品情報に基づいて生成される新たな第1の事例
    からEBL学習モデルを用いて一般化知識を獲得するこ
    とを特徴とする請求項4記載のデータベース作成プログ
    ラム。
  6. 【請求項6】 事例に基づいてデータベースを作成する
    ためのデータベース作成プログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、 知識データとして記憶される複数の第1の事例からEB
    L学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一般化知識
    獲得手段と、 獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
    いて前記第1の事例をクラスタ分析することにより複数
    のクラスに分類し、教師データとしてデータベースを作
    成するデータベース作成手段としてコンピュータを機能
    させることを特徴とするデータベース作成プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 事例に基づいてデータベースを作成する
    データベース作成装置であって、 知識データとして記憶される複数の第1の事例からEB
    L学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一般化知識
    獲得手段と、 獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
    いて前記第1の事例をクラスタ分析することにより複数
    のクラスに分類し、教師データとしてデータベースを作
    成するデータベース作成手段とを備えることを特徴とす
    るデータベース作成装置。
  8. 【請求項8】 事例に基づいてデータベースを作成する
    データベース作成方法であって、 コンピュータが、知識データとして記憶される複数の第
    1の事例からEBL学習モデルを用いて一般化知識を獲
    得する一般化知識獲得手段と、 コンピュータが、獲得した一般化知識を基にCOBWE
    B学習モデルを用いて前記第1の事例をクラスタ分析す
    ることにより複数のクラスに分類し、教師データとして
    データベースを作成するデータベース作成手段とを含む
    ことを特徴とするデータベース作成方法。
  9. 【請求項9】 ユーザが使用するユーザ端末と、前記ユ
    ーザ端末とネットワークを介して情報の送受信が可能な
    サーバとを含むデータベース作成システムであって、 前記ユーザ端末は、第1の事例に関する知識データを作
    成する作成手段と、 作成された知識データを前記サーバにネットワークを介
    して送信する送信手段とを備え、 前記サーバは、受信した前記知識データを記憶する知識
    データ記憶手段と、 知識データとして記憶される複数の第1の事例からEB
    L学習モデルを用いて一般化知識を獲得する一般化知識
    獲得手段と、 獲得した一般化知識を基にCOBWEB学習モデルを用
    いて前記第1の事例をクラスタ分析することにより複数
    のクラスに分類し、教師データとしてデータベースを作
    成するデータベース作成手段とを備えることを特徴とす
    るデータベース作成システム。
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