JP2003334521A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2003334521A
JP2003334521A JP2002143589A JP2002143589A JP2003334521A JP 2003334521 A JP2003334521 A JP 2003334521A JP 2002143589 A JP2002143589 A JP 2002143589A JP 2002143589 A JP2002143589 A JP 2002143589A JP 2003334521 A JP2003334521 A JP 2003334521A
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light emitting
emitting element
organic substance
organic matter
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JP2002143589A
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English (en)
Inventor
Kozo Akamatsu
功三 赤松
Toshihiro Tamura
敏裕 田村
Kenji Watabe
健二 渡部
Yasuhiro Iijima
靖博 飯島
Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Masahiko Asada
雅彦 浅田
Yoshihisa Onishi
義久 大西
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学式の含水率検出手段に異常が発生して
も、それを早期に検出して対処できる有機物処理装置を
提供する。 【解決手段】 有機物を分解する微生物の担体を収納
し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
と、処理槽内の収納物の含水率を光学的に検出するため
の発光素子と受光素子を有する含水率検出手段とを備え
ると共に、含水率検出手段の発光素子を点灯又は消灯す
る前後において、受光素子の出力が変化しないときは含
水率検出手段の異常と判定して所定の処理を実行する制
御手段を備えた。また、所定の処理として、含水率検出
手段の異常の旨を報知手段を介して報知したり、含水率
調整手段を標準運転モードに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、微生物分解処理
方式により生ごみ等の有機物を分解処理する有機物処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の有機物処理装置は、処理槽内
に、有機物を分解する微生物の担体(おが屑などの木質
細片等)を収納しておいて、投入される生ごみ等の有機
物を担体に培養される微生物により分解処理するもので
ある。上記処理槽内を、有機物を分解する微生物の活性
化に適した環境に維持するには、攪拌手段を用いて処理
槽内の微生物担体と生ごみ等の有機物を定期的に攪拌混
合し、換気手段を用いて処理槽内からの排気を排出して
新鮮な空気を取り入れながら、加熱手段を用いて処理槽
内を加熱して、微生物の活性化に適した温度や含水率に
維持する必要がある。
【0003】上記含水率の検出には、例えば特開平8−
57458号公報(B09B 3/00)に開示されて
いるように、発熱抵抗体を処理槽内の収納物に接触さ
せ、その温度上昇を測定することにより含水率を検出す
る熱容量式のものや、例えば特開平7−33572号公
報(C05F 9/02)に開示されているように、一
対の電極を処理槽内の収納物に接触させ、両電極間の電
気抵抗を測定することにより含水率を検出する電気抵抗
式のものが一般的に用いられている。
【0004】しかしながら、上記熱容量式のものは、外
気や収納物の温度の影響を受けやすく、その分精度が不
安定であり、また熱伝導による温度上昇を測定するため
1回の計測に数分から数10分の時間がかかってしま
い、応答性に問題がある。また、電気抵抗式のもので
は、塩分等の電解質の影響で精度が落ちる場合がある。
また、どちらにしてもセンサ部が処理槽内の収納物に接
触する位置に設置しなければならず、投入される生ごみ
の種類によっては、変形などの物理的な損傷を受けやす
く、それにより検知ミスや破損に至る虞がある。
【0005】そこで、本願出願人は、特開2000−3
43070号公報(B09B 3/00)に開示されて
いるように、処理槽内の収納物に接触することなく、正
確に含水率を測定することが可能な光学式のものを処理
槽の上部に配置することを提案している。
【0006】これは、白熱光源(可視光、赤外光を発光
するタングステンランプ等)を測定対象物に照射し、そ
の反射光の強度を、水分に吸収されにくい広帯域な波長
領域(0.4〜1μm)と、水分に吸収されやすい広帯
域な波長領域(1μm〜20μm)についてそれぞれ、
これらの領域に感度を持つ素子(シリコンフォトダイオ
ードや焦電素子)で検出し、その比率で水分量を算出す
るようにしたものである。
【0007】可視光領域においては、水の透過率が略1
なので、含水率が変化してもシリコンフォトダイオード
の光検知量に殆ど変化が見られないが、近赤外領域にお
いては、含水率の変化に応じて光が吸収される度合いが
変化するため、焦電素子の光検知量が含水率に応じて変
化する。
【0008】上記は水の透過率の変化に基づいた原理で
あるが、対象物の透過測定について適合するのはもちろ
ん、対象物からの反射光を受光する反射測定の場合でも
成立する。
【0009】これは、分光分析でいう拡散反射法の応用
にあたり、対象物からの反射光には表面で反射された光
以外に、対象物の粒子を透過して次の粒子の表面で反射
されてくる光(拡散反射光)があり、その中に対象物の
吸収特性が含まれているからである。
【0010】具体的な含水率の計算は、一般的な2波長
式赤外線水分計と同様な前記公報に示された計算式によ
り算出される。これにより、シリコンフォトダイオード
及び焦電素子の出力から含水率を求めることができる。
すわなち、予め、含水率が既知の測定対象物について各
含水率毎に、シリコンフォトダイオード及び焦電素子の
信号強度の比の対数と既知の含水率との関係をプロット
した後、このプロットした点を直線近似して検量線を求
め、この検量線のデータを記憶しておいて、光学式含水
率センサの出力から前記検量線のデータを参照して含水
率を求めることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光学式の含水率センサを処理槽の上部に配置して
も、投入される生ごみがかかったりするので、生ごみの
種類によっては、変形などの物理的な損傷を受ける可能
性があり、それにより発光素子や受光素子が破損等の異
常に至る虞がある。発光素子や受光素子に異常が発生し
ても、それを検出する手段がないので、そのままでは正
常は含水率測定ができなくなるので、正常な運転もでき
なくなって、処理が悪化する。
【0012】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、光学式の含水率検出手
段に異常が発生しても、それを早期に検出して対処でき
る有機物処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、有機物を分解する微生物の担
体を収納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理す
る処理槽と、前記処理槽内の収納物の含水率を光学的に
検出するための発光素子及び受光素子を有する含水率検
出手段とを備えると共に、前記含水率検出手段の発光素
子を点灯又は消灯する前後において、前記受光素子の出
力が変化しないときは含水率検出手段の異常と判定して
所定の処理を実行する制御手段を備えたことを特徴とす
るものである。
【0014】また、前記制御手段は、前記受光素子の出
力が変化しないのを所定回数検出したときに異常と判定
することを特徴とするものである。
【0015】また、前記制御手段は、前記所定の処理と
して、前記含水率検出手段の異常の旨を報知手段を介し
て報知することを特徴とするものである。
【0016】また、前記制御手段は、前記所定の処理と
して、前記処理槽内の収納物の含水率を調整する含水率
調整手段を標準運転モードに設定することを特徴とする
ものである。
【0017】また、前記制御手段は、前記発光素子の点
灯が正常か否かを検出するために発光素子の電流検出を
行うことを特徴とするものである。
【0018】一方、前記発光素子を2個備え、前記制御
手段は、一方の発光素子を点灯又は消灯する前後におい
て前記受光素子の出力が変化しないときは他方の発光素
子を使用して含水率を検出することを特徴とするもので
ある。
【0019】さらに、前記制御手段は、前記一方の発光
素子の異常を検出したとき以降は、他方の発光素子を使
用することを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、本願発明の一実施形態による有機
物処理装置の構成を示す側面側から見た縦断面図、図2
は背面側から見た縦断面図、図3は正面側から見た縦断
面図、図4は蓋体等を除去して見た上面図、図5は上記
図1の要部拡大断面図、図6は制御系の要部を示すブロ
ック構成図である。
【0022】この有機物処理装置は、微生物の担体(お
が屑などの木質細片等)を収納して、生ごみ等の有機物
が投入される上面開口の処理槽1が、外装ケース2内に
収容されて構成されている。
【0023】上記処理槽1は、安価なポリプロピレン
(PP)樹脂成形品で、前後方向から見て下部側が後述
の攪拌翼の回転軌跡に合わせた円弧状を成す断面略U字
状に形成され、上端部が外側に折り返されている。
【0024】また、外装ケース2は、処理槽1を載置す
ると共にその上面開口近くまで覆う下ケース3と、内面
側下縁が処理槽1の開口上縁に密着載置され、外面側が
下ケース3上縁に嵌合される上ケース4とから成ってい
る。
【0025】上ケース4の上面は、処理槽1の上面開口
5に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投入する
ための投入口6が形成され、この投入口6には、ヒンジ
等により開閉自在に構成された蓋体7が設けられてい
る。なお、この蓋体7の開閉動作は蓋スイッチ(図示せ
ず)により検出されるようになっている。
【0026】上記処理槽1内には、前後壁間に、ステン
レス等で形成された複数の攪拌翼9が立設された攪拌軸
10が正逆回転自在に設けられている。この攪拌軸10
は、図1に示すように両端側が処理槽1の前後壁に形成
された軸受部11,11によって支持されると共に、後
壁側の軸端12が背面側に設けられた金属製フレーム1
3に取り付けられたギアやプーリ等から成る減速駆動機
構14を介して、正逆回転駆動する攪拌用モータ15
(図6に図示)に連結され、攪拌用モータ15の回転が
減速されて伝達されることにより、正逆回転駆動される
ようになっている。
【0027】上記減速駆動機構14の上方には、マイク
ロコンピュータから成る制御部100(図6に図示)が
搭載された制御基板20が取り付けられており、この制
御基板20に搭載された制御部100により本装置の各
部が制御される。また、この制御基板20の上方には、
本装置の運転操作、脱臭のオン/オフ操作や状態表示等
を行う操作表示部21が設けられている。
【0028】上記処理槽1の前面と左右の側面にはパネ
ルヒータ30が貼り付けられており、上記制御部100
によりパネルヒータ30に内装されたサーミスタを用い
て、処理槽1内を微生物の活性化に適する温度(約35
℃)に維持するように制御される。
【0029】一方、処理槽1後壁の上方に位置する上ケ
ース4の内側後壁には、排気孔40が形成されている。
上記排気孔40の下流側(裏側)には、図4に示すよう
に換気ファン41が取り付けられており、換気ファン4
1の下流側には、図2に示す脱臭ヒータ42と触媒43
を用いた加熱触媒式の脱臭装置44が取り付けられた排
気通路45と、排気を直接外部に排出する排気通路46
とを切り替える切替弁47が設けられている。
【0030】上記直接排気用の排気通路46は、外装ケ
ース2の背面側に開口する排気口48に連通するように
構成されている。
【0031】また、下ケース3の底面側には、外気を取
り入れる吸気口50が形成されており、この吸気口50
から取り入れられた外気は、外装ケース2と処理槽1と
の間の隙間を通って、処理槽1の上部に形成された外気
取入口51を介して処理槽1内に取り込まれる。
【0032】また、処理槽1の底部から前壁下部にわた
って、内部に収納された処理物(堆肥)の排出口60が
引出し式のシャッタ61により開閉自在に形成されてい
る。上記排出口60の下側には、前方に向けて傾斜する
取り出し用ガイド62が取り付けられ、シャッタ61を
引き出すことにより、ガイド62を経て下ケース3の前
側に堆肥化した処理物を取り出すことができるようにな
っている。なお、この取り出し口63は、通常は取り出
し口蓋64で閉鎖されて見えないようになっている。
【0033】そして、本実施形態においては、処理槽1
底部と後壁間のコーナー部1aにおける後壁側近傍の外
面側に、光学式の含水率センサ70が取り付けられてい
る。この含水率センサ70は、図5に拡大図示したよう
に、処理槽1内に向けられたセンサ面71側を除いてセ
ンサケース72で覆われている。また、センサ面71の
処理槽1側は開口されて強化ガラス73が嵌め込まれ、
シリコン注入などによるシール対策や強度対策が施され
ている。そして、センサケース72の下方に伸びる取付
片74がネジ75等により処理槽1側に固定され、セン
サケース72の背面側は前記図1に示した減速駆動機構
14を支持する金属製フレーム13で支持されている。
【0034】なお、上記では、センサ面71の処理槽1
側の材料として、赤外線の透過率が含水率を精度良く測
定するのに必要な30%以上で、色が変わりにくく、ま
た硬度が高く傷や変形に強い材料である強化ガラス73
を採用したが、強化ガラス73以外にも、これらの条件
を満たすように形成されたガラス、アクリルやPOM
(ポリアセタール)樹脂などを採用することもできる。
また、できるだけ水分の接触角が大きくて、処理槽1内
の収納物Dがこびり付きにくい材料を採用することが好
ましい。
【0035】また、上記光学式含水率センサ70として
は、例えば前述した特開2000−343070号公報
に開示されているようなタングステンランプ等の発光素
子70aとシリコンフォトダイオード等の受光素子70
b及び焦電素子等の受光素子70cから成るものを用い
ることができる。この場合、上記のように取り付けた状
態で、前述したように予め含水率が既知の収納物Dにつ
いて各含水率毎に、受光素子(シリコンフォトダイオー
ド)70b及び受光素子(焦電素子)70cの信号強度
の比の対数と既知の含水率との関係をプロットした後、
このプロットした点を直線近似して検量線を求め、この
検量線のデータを記憶しておいて、光学式含水率センサ
70の出力から前記検量線のデータを参照して含水率を
求めることができる。
【0036】さて、以上の構成において、本装置の使用
開始時には、予め一定量の微生物担体を処理槽1内に投
入しておく。そして、生ごみを処理するときは、蓋体7
を開けて投入口6から処理槽1内に生ごみを投入して蓋
体7を閉じる。蓋体7を閉じると、これを蓋スイッチが
検出し、その出力等に基づいて制御基板20上に実装さ
れた制御部100が攪拌用モータ15,パネルヒータ3
0及び換気ファン41等への通電制御を開始する。
【0037】攪拌用モータ15への通電制御により、攪
拌翼9が立設された攪拌軸10が定期的に正逆回転して
担体と有機物とを攪拌混合すると共に、パネルヒータ3
0への通電制御により処理槽1内の温度を微生物の活性
化に最適な温度に維持して、担体に培養される微生物に
より有機物を二酸化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0038】また、換気ファン41への通電制御によ
り、処理槽1内の湿った空気を直接排気の排気通路46
を通して排気口48より外部へ排出し、処理槽1内が高
湿度状態となるのを防止すると共に、処理槽1内の空気
が外部に排出されるのに伴い、下ケース3の底部に形成
した吸気口50から外装ケース2内に新鮮な外気を取り
入れ、処理槽1上部に形成された外気取入口51から処
理槽1内に外気を取り入れて、微生物の活性化に必要な
酸素を供給する。
【0039】一方、処理槽1からの直接排気により排出
される排気の臭いが気になるときには、操作表示部21
に設けられた脱臭ボタンをオンにする。脱臭ボタンがオ
ンになると、制御部100により、切替弁47が直接排
気の排気通路46を閉じ、脱臭排気の排気通路45を開
くように切り替えられ、処理槽1からの排気が脱臭装置
44のある排気通路45に流れるようになる。これによ
り、外部に悪臭が排出されるのを防ぐことができる。
【0040】上述した運転中において、制御基板20上
に搭載された制御部100は、所定の含水率センサ測定
タイミングで、図7のフローチャートに示す処理を実行
する。
【0041】すなわち、先ず発光素子70aを点灯し、
1〜数秒後に消灯する(処理101)。そして、受光素
子70b,70cの出力に変化が無ないか否かをチェッ
クする(判断102)。
【0042】受光素子70b,70cの出力に変化があ
れば、含水率センサ70は正常と認識して、測定された
含水率に応じた運転モードに設定する(判断102のn
o→処理103)。これにより、測定された含水率に応
じて、含水率調整手段としても機能する攪拌用モータ1
5,パネルヒータ30及び換気ファン41が強運転,標
準運転,弱運転等の運転モードで運転されることで、微
生物の活性化に適した含水率を維持するように制御され
る。
【0043】一方、前記判断102で、受光素子70
b,70cの出力に変化無しと判定されれば、含水率セ
ンサ70が異常ということになるので、操作表示部21
に設けられた液晶表示器やランプの点滅表示等を用い
て、含水率センサ70が異常の旨の表示を行い(判断1
02のyes→処理104)、使用者に含水率センサ7
0が異常であることを報知する。これと共に、運転モー
ドを標準運転に設定することにより(処理105)、処
理槽1内が乾燥しすぎであるにもかかわらず強運転され
たり、水分が多すぎるにもかかわらず弱運転されて最悪
の状態になるのを防止する。
【0044】このように、含水率センサ70の異常を早
期に検出して報知することで、使用者にメンテナンス依
頼を促すことができるので、処理の悪化を防止できる。
また、メンテナンスが来るまでの間、標準運転とするこ
とで、処理が最悪の状態に陥るのを防止することができ
る。
【0045】また、上述した含水率の検出において、本
実施形態においては、光学式の含水率センサ70を用い
ているので、前述した熱容量式や電気抵抗式のように温
度や塩分等の影響を受けることなく、精度の高い安定し
た含水率を応答性良く検出することができる。
【0046】また、含水率センサ70を処理槽1の底部
近傍の外面側に配置しているので、処理槽1内の収納物
Dが乾燥して粉塵となって舞い上がるようなことがあっ
ても、含水率センサ70のセンサ面71等に粉塵が付着
することがないのは勿論、収納物Dにも接触することな
く測定できるようにしているので、投入された生ごみの
種類によって含水率センサ70自体が変形などの物理的
な損傷を受けることも防ぐことができる。
【0047】その上、処理槽1のコーナー部1a近傍に
配置しているので、投入される生ごみに硬いものが含ま
れていたり大きな生ごみが投入された場合にも平面部よ
りも変形しにくいため、精度良く含水率を検出すること
ができる。
【0048】特に、本実施形態では、センサ面71の処
理槽1側の材料として、赤外線の透過率が高く、かつ色
が変わりにくいと共に、硬度が高く傷や変形に強い強化
ガラス73を採用しているので、使用開始時から期間が
経過しても変色及び傷や変形が生じにくいため、赤外線
の透過率を高い状態に維持できる。また、傷が生じにく
いことにより、水分の接触角の低下を抑えることができ
るので、処理槽1内の収納物Dがこびり付いてセンサ面
71の前面側に、測定精度の低下を招く不動層(固化
層)が生じるのを防ぐことができる。従って、長期間に
わたって精度の高い安定した測定値を得ることができ
る。
【0049】また、処理槽1自体は、安価なポリプロピ
レン(PP)樹脂成形品であるので、量産化時の低コス
ト化も図れる。
【0050】なお、上記実施形態では、受光素子70
b,70cの出力に変化が無いのを1回でも検出すれ
ば、異常報知や標準運転の設定を行っているが、受光素
子70a,70bの出力に変化が無いのを所定回数検出
したときに異常と判定するようにすれば、誤作動等を防
ぐことができ、含水率センサ70の異常を確実に検出し
て、異常報知や標準運転の設定を行うことができる。
【0051】また、発光素子70aの点灯が正常か否か
を検出するために発光素子70aの電流検出を行うよう
にすれば、含水率センサ70の異常が発光素子70aの
異常なのか受光素子70b,70cの異常なのかを判別
することができる。
【0052】図8は、本願発明の他の実施形態の制御系
の要部を示すブロック構成図であり、前記実施形態と同
一符号は同一又は相当部分を示している。
【0053】本実施形態では、同一(タングステンラン
プ等)の2個の第1,第2発光素子70a,70aを設
けて、図9のフローチャートで示すように制御するよう
にしている。
【0054】このフローチャートで示す制御は、前記実
施形態同様、制御基板20上に搭載された制御部100
により所定の含水率センサ測定タイミングで実行され、
先ず第1発光素子70aを点灯し、1〜数秒後に消灯す
る(処理201)。そして、受光素子70b,70cの
出力に変化が無ないか否かをチェックする(判断20
2)。
【0055】受光素子70b,70cの出力に変化があ
れば、含水率センサ70は正常と認識して、測定された
含水率に応じた運転モードに設定する(判断202のn
o→処理203)。これにより、測定された含水率に応
じて、攪拌用モータ15,パネルヒータ30及び換気フ
ァン41が強運転,標準運転,弱運転等の運転モードで
運転されることで、微生物の活性化に適した含水率を維
持するように制御される。
【0056】一方、前記判断202で、受光素子70
b,70cの出力に変化無しと判定されれば、次に第2
発光素子70aを点灯し、1〜数秒後に消灯する(判断
202のyes→処理204)。そして、受光素子70
b,70cの出力に変化が無ないか否かをチェックする
(判断205)。
【0057】受光素子70b,70cの出力に変化があ
れば、含水率センサ70の第1発光素子70aのみが異
常ということになるので、操作表示部21に設けられた
液晶表示器やランプの点滅表示等を用いて、含水率セン
サ70が異常の旨の表示を行い(判断205のno→処
理206)、使用者に含水率センサ70が異常であるこ
とを報知すると共に、測定された含水率に応じた運転モ
ードに設定する(処理203)。
【0058】これにより、第1発光素子70aが異常の
場合にも、第2発光素子70aの発光によって測定され
た含水率に応じて、攪拌用モータ15,パネルヒータ3
0及び換気ファン41が強運転,標準運転,弱運転等の
運転モードで運転されることで、微生物の活性化に適し
た含水率を維持するように制御される。また、第1発光
素子70aの異常の時点で、含水率センサ70の異常を
早期に報知することで、使用者にメンテナンス依頼を促
すことができ、第1発光素子70aの早期の交換等を図
ることができる。
【0059】一方、前記判断205でも受光素子70
b,70cの出力に変化無しと判定されれば、含水率セ
ンサ70が使用できない異常ということになるので、操
作表示部21に設けられた液晶表示器やランプの点滅表
示等を用いて、含水率センサ70が異常の旨の表示を行
い(判断205のyes→処理207)、使用者に含水
率センサ70が異常であることを報知する。これと共
に、運転モードを標準運転に設定することにより(処理
208)、処理槽1内が乾燥しすぎであるにもかかわら
ず強運転されたり、水分が多すぎるにもかかわらず弱運
転されて最悪の状態になるのを防止する。
【0060】従って、前記実施形態同様、含水率センサ
70の異常を早期に報知することで、使用者にメンテナ
ンス依頼を促すことができるので、処理の悪化を防止で
きる。また、メンテナンスが来るまでの間、標準運転と
することで、処理が最悪の状態に陥るのを防止すること
ができる。さらに、本実施形態では、第1発光素子70
aに異常が発生しても、正常な運転を維持でき、その間
に使用者への異常報知によって第1発光素子70aの交
換が行われれば、生ごみの処理を常に最良の状態で行う
ことができる。
【0061】なお、上記の図9に示したフローチャート
においては、第1発光素子70aに異常が発生しても交
換されなければ、含水率センサ測定の度に、異常なまま
の第1発光素子70aの点灯消灯処理や受光素子70
b,70cの出力の判定処理が行われるが、第1発光素
子70aの異常を検出した以降は、正常な第2発光素子
70aのみを使用するようにすれば、無駄な処理や判定
をしなくて済むので、より効率良く含水率センサ70の
異常判定を行うことができる。また、通常の含水率検出
時に2個の第1,第2の発光素子70a,70aを交互
に使用するようにすれば、発光素子の寿命の長期化を図
ることができる。また、第1発光素子70aに異常が発
生しても第2発光素子70aを使用して正常な運転を維
持できるので、第1発光素子70aが異常の時は特に異
常報知はせずに、第1,第2発光装置70a,70aの
2つとも異常となったときに異常報知をするようにして
も良い。
【0062】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、有機物
を分解する微生物の担体を収納し、投入される生ごみ等
の有機物を分解処理する処理槽と、処理槽内の収納物の
含水率を光学的に検出するための発光素子及び受光素子
を有する含水率検出手段とを備えると共に、含水率検出
手段の発光素子を点灯又は消灯する前後において、受光
素子の出力が変化しないときは含水率検出手段の異常と
判定して所定の処理を実行する制御手段を備えたことに
より、光学式の含水率検出手段に異常が発生しても、そ
れを早期に検出して対処できる。
【0063】また、前記制御手段は、受光素子の出力が
変化しないのを所定回数検出したときに異常と判定する
ことにより、誤作動等を防ぐことができ、含水率検出手
段の異常を確実に検出することができる。
【0064】また、前記制御手段は、前記所定の処理と
して、含水率検出手段の異常の旨を報知手段を介して報
知することにより、使用者にメンテナンス依頼を促すこ
とができるので、処理の悪化を防止できる。
【0065】また、前記制御手段は、前記所定の処理と
して、処理槽内の収納物の含水率を調整する含水率調整
手段を標準運転モードに設定することにより、標準運転
とすることで、処理が最悪の状態に陥るのを防止するこ
とができる。
【0066】また、前記制御手段は、発光素子の点灯が
正常か否かを検出するために発光素子の電流検出を行う
ことにより、含水率検出手段の異常が発光素子の異常な
のか受光素子の異常なのかを判別することができる。
【0067】一方、前記発光素子を2個備え、前記制御
手段は、一方の発光素子を点灯又は消灯する前後におい
て受光素子の出力が変化しないときは他方の発光素子を
使用して含水率を検出することにより、一方の発光素子
に異常が発生しても、正常な運転を維持できる。
【0068】さらに、前記制御手段は、一方の発光素子
の異常を検出したとき以降は、他方の発光素子を使用す
ることにより、無駄な処理や判定をしなくて済むので、
より効率良く含水率センサの異常判定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態による有機物処理装置の
構成を示す側面側から見た縦断面図。
【図2】同じく、背面側から見た縦断面図。
【図3】同じく、正面側から見た縦断面図。
【図4】同じく、蓋体等を除去して見た上面図。
【図5】上記図1の要部拡大断面図。
【図6】上記実施形態の制御系の要部を示すブロック構
成図。
【図7】上記実施形態における含水率測定の制御を示す
フローチャート。
【図8】本願発明の他の実施形態の制御系の要部を示す
ブロック構成図。
【図9】上記他の実施形態における含水率測定の制御を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1 処理槽 1a コーナー部 2 外装ケース 6 投入口 7 蓋体 9 攪拌翼 10 攪拌軸 15 攪拌用モータ 20 制御基板 21 操作表示部 30 パネルヒータ 41 換気ファン 42 脱臭ヒータ 43 触媒 44 脱臭装置 51 外気取入口 70 含水率センサ 70a 発光素子 70b 受光素子 70c 受光素子 71 センサ面 72 センサケース 73 強化ガラス 100制御部 D 収納物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 健二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 飯島 靖博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 宗塚 任功 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB06 BB09 CC09 DD05 DD16 EE02 GG10 HH01 HH06 KK01 MM05 MM10 MM12 PP04 4D004 AA03 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB28 CB32 CC08 CC09 DA01 DA02 DA04 DA06 DA09 DA16 DA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽内の収納物の含水率を光学的に検出するため
    の発光素子及び受光素子を有する含水率検出手段とを備
    えると共に、 前記含水率検出手段の発光素子を点灯又は消灯する前後
    において、前記受光素子の出力が変化しないときは含水
    率検出手段の異常と判定して所定の処理を実行する制御
    手段を備えたことを特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記受光素子の出力が
    変化しないのを所定回数検出したときに異常と判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定の処理とし
    て、前記含水率検出手段の異常の旨を報知手段を介して
    報知することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記所定の処理とし
    て、前記処理槽内の収納物の含水率を調整する含水率調
    整手段を標準運転モードに設定することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の有機物処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記発光素子の点灯が
    正常か否かを検出するために発光素子の電流検出を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載の有機物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記発光素子を2個備え、前記制御手段
    は、一方の発光素子を点灯又は消灯する前後において前
    記受光素子の出力が変化しないときは他方の発光素子を
    使用して含水率を検出することを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の有機物処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記一方の発光素子の
    異常を検出したとき以降は、他方の発光素子を使用する
    ことを特徴とする請求項6記載の有機物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2015029595A1 (ja) * 2013-08-27 2017-03-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 核酸分析装置およびその装置診断方法

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