JP2003333619A - 基数近似採用又は差分符号及びエスケープ符号採用のフレーム圧縮 - Google Patents

基数近似採用又は差分符号及びエスケープ符号採用のフレーム圧縮

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JP2003333619A
JP2003333619A JP2003115658A JP2003115658A JP2003333619A JP 2003333619 A JP2003333619 A JP 2003333619A JP 2003115658 A JP2003115658 A JP 2003115658A JP 2003115658 A JP2003115658 A JP 2003115658A JP 2003333619 A JP2003333619 A JP 2003333619A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基数近似採用又は差分符号及びエスケープ符
号採用のフレーム圧縮 【解決手段】 輝度値を丸めて切り捨てるとともに、基
数ツリー及びパレットを採用してクロミナンス値を符号
化することにより、フレームシーケンスの形成が圧縮さ
れる。パレットの中の各エントリは、フレームシーケン
スで少なくとも一回実際に発生する色を表わす情報を保
持する。基数ツリーはパレットに保持された色の圧縮さ
れた表現を生成する効率的な生成法を提供するととも
に、データストリームでパレットに保持されていない他
の色に最も近い色をパレットの中に識別する方法も提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはビデオ
信号処理に関し、より具体的にはITU−T H.26
3標準及びMPEG−4 ISO/IEC標準に準拠す
る符号化されたディジタルビデオデータストリームを処
理するのに必要なメモリ量を減らす技術に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリは高価で、符号化されたディジタ
ルビデオデータストリームを処理するために必要なメモ
リのほとんどは、1フレームのデータに入っている各画
素の輝度(luminance)値及びクロミナンス(chrominan
ce)値を保持するために使用される。フレーム情報は、
そのフレームが解読され、処理される間、メモリに保持
されていなければならない。メモリの所要量を減らすこ
とはどんなアプリケーションにとっても魅力的なことで
あるが、特にモバイル電話やいわゆるパーソナルディジ
タルアシスタント(PDA)といった携帯型(ハンドヘ
ルド)の低電力デバイスでは重要で、回路基板のスペー
スや電力に限度があるため、メモリチップのサイズ及び
電力の要件が厳しく制約される。
【0003】データ圧縮技法を用いることによって、メ
モリ所要量を減らす2つのコーディング標準があり、多
くのアプリケーションがそのどちらかに準拠している。
国際電気通信連合(ITU)が発表したH.263標準
は、ビデオ会議及びビデオ電話アプリケーション用のビ
デオ圧縮をサポートしている。公式にISO/IEC1
449として知られるMPEG−4標準は、国際標準化
機構(ISO)が発表したもので、ディジタルテレビ、
対話型グラフィックス、対話型マルチメディアを統合し
易くする。これらの技法は情報を送信又は保持するプロ
セスに要するメモリを減らすことができるが、符号化さ
れた情報を解読するプロセスに要するメモリ量の問題に
対処したものではない。
【0004】更なる圧縮を実現しようとすると、いくつ
かの問題に直面する。その一つは、数多くの圧縮スキー
ムによって引き起こされる問題で、ディジタルビデオデ
ータに小さな誤差を発生させる。そうした小さな誤差が
累積して解読時に大きな誤差となる。各ステージの誤差
が後段の予測ステージで大きな誤差を引き起こす。例え
ば、丸めたり切り捨てたりすることによって起きる小さ
な誤差は解読プロセス時に使用される予測型フィルタで
増幅される。
【0005】もう一つの問題は、イメージ内の個々の画
素は動き補償のようなプロセスに対して敏速にアクセス
されなければならないという事実に起因する。メモリへ
のランダムアクセスがより難しくなるので、この要件は
可変長符号(symbol)に基づく圧縮技法を魅力のないも
のにしている。
【0006】
【特許文献1】米国再発行特許発明第6,256,348号明細
【特許文献2】米国再発行特許発明第6,240,210号明細
【特許文献3】米国再発行特許発明第6,236,760号明細
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、符号
化されたディジタルビデオデータのフレームを保持及び
処理するために必要なメモリ量を減らすための方法を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
れば、複数の画素の輝度値、第1クロミナンス値、第2
クロミナンス値を表わすディジタルビデオデータの圧縮
が画素ごとに次のように実行される。すなわち、個々の
画素の輝度値の圧縮された表現をメモリに保持し;各画
素の第1クロミナンス値及び第2クロミナンス値に対応
するルックアップキーを生成し;そのルックアップキー
と一致するキーを有するデータ構造のエントリがあるか
どうか判定する。ここで、そのデータ構造は、キーと、
識別子と、対になった第1及び第2のクロミナンス値と
をそれぞれ有する複数のエントリからなり;そのデータ
構造にルックアップキーと一致するキーを有するエント
リがある場合には、ルックアップキーと一致するキーを
有するデータ構造のエントリの識別子をメモリに保持
し;ルックアップキーと一致するキーを有するエントリ
がデータ構造にない場合は、近似の動作モードで動作し
ていれば、ルックアップキーとほぼ一致するキーを有す
るデータ構造のエントリの識別子をメモリに保持する、
あるいは、そのルックアップキーと一致するキーをも
ち、独自の識別子をもつ、画素ごとに第1クロミナンス
値及び第2クロミナンス値から導出された一対の第1及
び第2のクロミナンス値を有するエントリをデータ構造
に追加し、データ構造に追加されたエントリの独自の識
別子をメモリに保持し、それ以上データ構造に追加する
エントリが無くなると近似の動作モードに設定する、の
いずれかを行なう。
【0009】本発明の別の態様によれば、第1の画素の
後に一つ以上の他の画素が続くグループに配列された画
素シーケンスの輝度値、第1クロミナンス値、第2クロ
ミナンス値を表わすディジタルビデオデータの圧縮が次
のように実行される。すなわち、輝度値の圧縮された表
現をメモリに保持し;画素グループの第1画素の第1ク
ロミナンス値の表現をメモリに保持し;画素グループの
中の第1画素の第2クロミナンス値の表現をメモリに保
持し;グループ内の第2画素の第1クロミナンス値とグ
ループ内で第2画素のすぐ前にある別の画素の第1クロ
ミナンス値との間の第1の差分を判定し;第1差分が第
1のしきい値より小さければ第1差分の表現をメモリに
保持し、第1差分がしきい値より大きいとメモリに入っ
ている第1コードをメモリに保持し、ここで、第1コー
ドは第1差分を表わすために保持された値とは別個の或
る値によって表わされ;第2画素の第2クロミナンス値
と第2画素のすぐ前にある別の画素の第2クロミナンス
値との間の第2の差分を判定し;第2差分が第2のしき
い値より小さければ第2差分の表現をメモリに保持し、
第2差分が第2のしきい値より大きいとメモリに入って
いる第2コードをメモリに保持し、ここで、第2コード
は第2差分を表わすために保持された値とは別個の或る
値によって表わされる。
【0010】本発明の別の態様によれば、セグメントご
とに第1の画素の後に一つ以上の他の画素が続く画素の
セグメントに配列された画素シーケンスの輝度値、第1
クロミナンス値、第2クロミナンス値を表わすディジタ
ルビデオデータの解凍が次のように実行される。すなわ
ち、メモリから輝度値を検索して拡張し;メモリから第
1の画素セグメント内の第1画素の第1クロミナンス値
を検索し;メモリから第1の画素セグメント内の第1画
素の第2クロミナンス値を検索し;メモリから第1の画
素セグメント内の第2画素の第1クロミナンス値に対す
る第1値を検索し、ここで、第1値は、第2画素の第1
クロミナンス値と第1セグメント内で第2画素のすぐ前
にある別の画素の第1クロミナンス値との間の第1の差
分を表わすか、又は、第1差分を表わす値とは全く別個
の第1コードであるか、のいずれかであり;第1値が第
1コードの時には、第2の画素セグメント内の第1画素
の第1クロミナンス値に基づいて第2画素の第1クロミ
ナンス値を確立する一方、第1値が第1コードでない時
には第1差分を前記別の画素の第1クロミナンス値と結
合することによって第1画素の第1クロミナンス値を確
立し;メモリから第1の画素セグメント内の第2画素の
第2クロミナンス値に対応する第2の値を検索し、ここ
で、第2値は、第2画素の第2クロミナンス値と第1セ
グメント内の前記別の画素の第2クロミナンス値との間
の第2の差分を表わすか、又は、第2差分を表わす値と
は全く別個の第2コードであるか、のいずれかであり;
第2値が第2コードの時には第2の画素セグメント内の
第1画素の第2クロミナンス値に基づいて第2画素の第
2クロミナンス値を確立する一方、第2値が第2コード
でない時には第2差分を前記別の画素の第2クロミナン
ス値と結合することによって第2画素の第2クロミナン
ス値を確立する。
【0011】本発明の様々な特徴及びインプリメンテー
ションについては、以下の説明並びに図面を参照するこ
とによりよく理解できるようになる。図面においては、
類似の構成要素には類似の番号をつけて示してある。以
下に述べる説明並びに図面の内容は例として述べている
だけで、本願の範囲を限定するためではないと理解され
るべきものである。
【0012】
【発明の実施の形態】概略 図1は、モバイル電話やパーソナルディジタルアシスタ
ント(PDA)など、ディジタルビデオデータストリー
ムを受け取り処理するとともに、本発明のさまざまな態
様を取り入れるデバイス10のブロック図である。ディ
ジタルビデオデータストリームはパス11から受け取ら
れる。パス11はデータストリームを提供する別のデバ
イスとの有線又は無線の通信パスで構わない。プロセッ
サ13は情報フレームに配列されたデータストリームを
処理し、情報フレームをランダムアクセスメモリ(RA
M15)の中に保持した後、保持された情報をRAM1
5から検索し、アプリケーションで使用できるように情
報フレームを準備するために処理し、その処理された情
報をアプリケーションに引き渡す。表示した例では、ア
プリケーションは表示構成要素17で、例えば、液晶デ
ィスプレイ(LCD)や薄膜トランジスタ(TFT)パ
ネルによって実現される。アプリケーションの他の例と
しては、ビデオレコーダ、ビデオエディタ、ビデオ放送
トランスミッタなどがある。
【0013】本発明は、ディジタルビデオ情報を保持す
るために必要なRAMのメモリ量を低減できるように、
RAM15に保持されたディジタルビデオ情報を圧縮す
るデータ圧縮に関する。図1に示す実施例において、本
発明はプロセッサ13が実行する機能によって実現され
る。図2に示す別の実施例では、本発明はプロセッサ1
3とRAM15との間に挿入されたデータ圧縮/拡張プ
ログラム(data compressor/expander)14によって実
現される。この実施例では、プロセッサ13が行なう機
能を変えずに、本発明の様々な態様を既存の処理デバイ
スと統合することができる。この実施例は、プロセッサ
13があたかもRAM15との間で直接ディジタルビデ
オ情報を保持し、検索したかのように動作させることが
できる。データ圧縮/拡張プログラム14は、ディジタ
ルビデオ情報をRAM15に保持し検索するためにプロ
セッサ13が出したメモリアクセス要求を奪い、そうし
た要求をより小さなRAMメモリ量で処理することがで
きる。
【0014】概略ブロック図では、実際の実施には重要
であっても本発明を説明する上では不要な構成要素を省
略している。例えば、電力、電力管理、入出力の各イン
タフェース機構などの機能は省略している。
【0015】デバイス10並びに本発明の態様を取り入
れるその他のデバイスの構成要素は、個別電子部品、集
積電子部品、プログラムドロジック、ゲートアレイ、汎
用プログラム制御プロセッサ、ディジタル信号処理プロ
セッサ、特定用途ICなど、任意の適したやり方で実現
することができる。プログラム制御プロセッサを採用す
る実施例の場合、磁気記憶媒体、光学式記憶媒体、固体
メモリ素子など、基本的に任意のデバイスで判読可能な
媒体によって命令プログラム制御を伝えることができ
る。実施方法は、原則として、本発明にとって決定的な
要因ではない。
【0016】以下に、ITU−T H.263及びMP
EG−4 ISO/IECの各標準に準拠するディジタ
ルビデオデータストリームの画素(「ピクセル」)を表
わす情報を圧縮し、その圧縮された表現から解凍された
ビデオ情報を回復するために使用可能な本発明の実施例
について以下に説明する。なお、本発明は他の標準に準
拠したデータストリームにも適用可能である。以下に説
明する方法は、図1に示したデバイス10のような実施
例においてプロセッサ13によって実行されても、図2
に示したような実施例でデータ圧縮/拡張プロセッサ1
4によって実行されても、或いは、基本的に所望する他
のどんな処理回路構成によって実行されても構わない。
【0017】基数近似技法 データ圧縮 図3に、データストリームのディジタルビデオ情報フレ
ームシーケンスの画素の情報を圧縮する方法100のス
テップを示す。ステップS101でプログラム及びハー
ドウェアの構成要素が初期化される。以下により詳しく
説明するが、メモリに保持された、基数ツリーを表わす
情報がクリアされ、ディジタルビデオ情報に基づいてス
テップS102で得た情報から新たなツリーが構築され
ることを示すために変数Modeが設定される。
【0018】ステップS103で、或る画素の輝度値Y
及びクロミナンス値Cb,Crを得るためにディジタルビデ
オ情報からデータが抽出される。輝度値YはステップS
104で丸められ切り捨てられて、その切捨て値がRA
M15に保持されるのが好ましい。丸め及び切り捨ての
オペレーションは偏りがあってはならない。さもなけれ
ば、予測型の方法を用いて相補形データ拡張プロセスに
よって得られた輝度が、偏りの方向いかんにより、すぐ
に白か黒かになってしまう。2つの有効な切捨て値のい
ずれかから等距離にある輝度値は丸められて偶数の切捨
て値にならなければならない。拡張プロセスで予測型方
法を使用しない場合には、単なる切捨てによって導入さ
れる偏りはそれほど問題ではない。
【0019】ステップS105で、対のクロミナンス値
Cb,Crから導出されたルックアップキーKを用いて基数
ツリーの走査が行なわれ、ステップS106で、このキ
ーを有するノードがツリーの中にあるかどうかが判定さ
れる。そうしたノードが見つかった場合には、このノー
ドのコード値Xがツリーから取得され、その値はその後
クロミナンス情報を圧縮された形で表わすために使用さ
れる。
【0020】キー値Kを有するノードが見つからなけれ
ば、ステップS108で、変数Modeが基数ツリーを構築
中であることを示しているかどうかの判定が行なわれ
る。構築中ならば、ステップS110で、ツリーに新た
なノードが作られ、そのコード値Xが取得され、基数ツ
リーの構築が完了したことを示すために必要に応じてMo
de変数が更新される。ステップS108で、変数Modeが
ツリーの構築が完了したことを示していると判定された
場合には、ステップS109で、ツリーの中に見つから
なかった値Kを近似するキー値を有するノードのコード
値Xを得る。
【0021】ステップS111で、圧縮された形で対の
クロミナンス値Cb,Crを表わすためにコード値XがRA
M15に保持される。
【0022】ステップS112で、現フレームのディジ
タルビデオ情報が全てすでに圧縮され保持されているか
どうかが判定される。方法100では、現フレームの全
情報を未だ圧縮し終えていない場合には、フレーム内の
その次の画素を圧縮するためにステップS103が続け
られる。データストリームの終わりに到達したら、ステ
ップS113で方法100は終了する。
【0023】現フレームの全情報が圧縮されたら、フレ
ームシーケンスで現フレームに後に何が続くかによって
続ける処理が異なってくる。ディジタルビデオ情報が予
測符号化法又は差分符号化法によって生成されたデータ
を伝えるフレームに編成されている場合には、予測符号
化又は差分符号化の基礎となった値を有する「フレーム
内部(intraframe、以降、イントラフレーム)」にアク
セスせずにこれらのフレームを解読することはできな
い。イントラフレームは、他のフレームに一切アクセス
しなくても解読できるデータを伝えるものである。イン
トラフレームを提供する符号化の技法を用いて、符号化
されたディジタルビデオデータを圧縮するために方法1
00を使用することができる。シーケンスの中の次のフ
レームがイントラフレームの場合には、方法100では
新たな基数ツリーを構築し、その新らたなツリーを用い
て後続フレーム内のデータを圧縮するために、ステップ
S102が続けられる。次のフレームがイントラフレー
ムでない場合には、ステップS103を続行することに
よって次のフレームの最初の画素が圧縮される。
【0024】基数ツリー 本願の発明者は、概してビデオ画像では非常にユニーク
なクロミナンス値の結合が起きることを発見した。画像
の中のオブジェクトはその枠内で実質的に均等な色を有
する傾向がある。従って、クロミナンス値Cb,Crは相関
する傾向がある。本発明は、この特徴を、カラーパレッ
ト及び関連したツリー構造を構築することによって活用
している。ツリーの中のノードにノードとパレットに保
持された色との関連性を確立するコンパクトな識別子が
割り当てられる。ツリーは、ディジタルビデオデータス
トリームを通る一回のパスの中で構築される。
【0025】「基数ツリー」は、パレットの情報を保持
するために使用される。基数ツリーはルートノード及び
一つ以上の他のノードからなる。ルートノードを除く各
ノードは一つの親ノードにだけリンクされている。ルー
トノードを含む各ノードは、0(ゼロ)と1の2進値を
有する子ノード2つまでリンクしてよい。各親ノードに
リンクする2つの子ノードは異なる値を有していなけれ
ばならない。「葉ノード」は子ノードを有していないノ
ードである。ツリーの中の各ノードは、それぞれルート
ノードから各ノードへの一回のリンク走査で出くわした
ノードの値に等しい固有のルックアップキーと関連して
いる。例えば、図4Aのツリー200において、ルート
ノード220からノード224へのツリー走査で出くわ
すのはノード222だけである。このノードは値1を有
するので、「1」がノード222のルックアップキーと
なる。ルートノード220からノード224までのツリ
ー走査で出くわすのは、値1を有するノード222とそ
の次に出会う値0を有するノード224である。従っ
て、「10」がノード224のルックアップキーとな
る。ツリー走査を続けていくと、「101」、「101
0」がそれぞれノード226、ノード228のルックア
ップキーとなる。
【0026】図4Aに示したツリーにおいて、ルックア
ップキー「100」を有するノードの探索とは、ノード
225を見つけようとすることである。キー「100」
の中の最初の符号「1」がルートノード220からノー
ド222までのツリー走査の方向を指示している。キー
の2番目の符号「0」がノード222からノード224
へのツリー走査の方向を指示している。キーの3番目の
符号「1」はノード224からノード225まで走査し
ようとする探索の方向を指示しているが、ノード225
はツリーの中に保持されていない。ノード224と紛失
ノード(missing node)225との間の破線は走査する
ためのリンクがないことを示している。図4Aに示した
ツリーでキー「100」の探索ではノードが見つからな
かったことを示す表示がリターンされる。
【0027】基数ツリーが構築されているときにノード
が見つからなかった場合には、方法100のステップS
110で、全ての欠けているリンク(missing link)を
生成することによってツリーの中に新たなノードを生成
する。先に説明した例では、変数Modeがツリー構築中で
あることを示していると、キー「100」を見つけ出そ
うとしていることに応じてノード225が生成される。
このノードの生成は、図4Bに示したツリー201に反
映されている。各ノードのコンパクトな識別子は、その
ノードが生成されるとツリーに保持される。ツリーが指
定ノード数に限定されている一つの実施例において、識
別子はツリーのノード数に等しい固定長の2進数であ
る。図に示した例において、図4Aのツリー200には
20個のノードがある。ノード225がツリーに追加さ
れると、それは21番目のノードになる。この実施例で
は、2進数の識別子1010が割り当てられる。これは
10進数にすると21である。ノードと関連した識別子
はノードのルックアップキーと同じではない。識別子は
先に説明したコード値Xとして使用される。
【0028】176×144の画素(QCIFフォーマ
ット)を有する画像、又は、352×288の画素(C
IFフォーマット)を有する画像のディジタルビデオ情
報を圧縮する一つの特定の実施例では、入力ディジタル
ビデオデータストリームの輝度値Y及びクロミナンス値C
b,Crの長さは全て8ビットである。輝度値Yはステップ
S104で6ビットの長さに丸め、切り捨てられてい
る。クロミナンス値はせいぜい256個のノードを保持
できる基数ツリーを用いて符号化されている。各ノード
の識別子は8ビットの数字である。 パレット パレットは、ディジタルビデオ情報のフレームシーケン
スの中で出くわす最初の256対のCb,Cr値に対して構
築される。各対の値のルックアップキーを2つの値のイ
ンターリーブ表現の最初の8ビットから得る。ルックア
ップキーKの最初のビットはCb値の最上位のビット(M
SB)と等しい。ルックアップキーの2番目のビットは
Cr値のMSBと等しい。Kの3番目のビットはCb値の2
番目のMSBで、Kの4番目のビットはCr値の2番目の
MSBである。言い換えれば、8ビットのルックアップ
キーは、Crの4つのMSBとインターリーブしたCbの4
つのMSBから形成されている。
【0029】パレットの各エントリは、一対のクロミナ
ンス値Cb,Crの16ビットを保持している。パレットを
別個のアレイに保持し、その際エントリをそのアレイに
保持した順番で配列することができるし、或いは、パレ
ットを基数ツリーのリンク及びノード識別子を定義する
データ構造に保持するようにしても構わない。パレット
に保持された値は関連したルックアップキーと同じでは
ない。8ビットのルックアップキーは、各クロミナンス
値の最初の4ビットだけを保有している。16ビットの
パレットエントリは対の値Cb,Crの各クロミナンス値の
全8ビットを保有している。これにより、パレットの各
エントリが、ディジタルビデオデータストリームで少な
くとも一回発生する色を確実に表すことができる。
【0030】ステップS110で、パレットがいっぱい
になるまで新たなノードが基数ツリーに生成される。例
えば、パレットの容量が256色の場合、ステップS1
10で、パレットのカラー数が、つまり、ツリーのノー
ド数が256になると、基数ツリーの構築が完了したこ
とを示すために変数Modeが変更される。その後、ステッ
プS106で、ルックアップキーKがツリーの中に見つ
からないと判定されると、ステップS109で、パレッ
トから一致に最も近いものを得ることによってCb, Cr値
の近似値を得る。
【0031】近似 ルックアップキーKが示す経路に沿って極力多くのノー
ドを通って基数ツリーを走査することにより近似した色
を得ることができる。その後、あたかもルックアップキ
ーKの残りのビットがツリーの中で欠けているリンクを
表わす第1ビットと同じであるかのように、ツリーが走
査される。例えば、ステップS103で得た一対のクロ
ミナンス値Cb, Crから、図4Aに示すツリー200のル
ックアップキーK=「1001」を得ることができると
仮定しよう。変数Modeがツリーの構築が完了しているこ
とを示していれば、ステップS109で、ツリー200
をノード224まで走査することによってクロミナンス
の近似値を得ることができる。ここで、ノード225は
ツリーの中に保持されていないので、ルックアップキー
の3番目の符号「0」は欠けているリンクを指してい
る。その後、あたかもルックアップキーに残っている符
号は「0」であるかのように、ツリー200は走査され
る。こうすると、ノード228まで走査される。ノード
228と関連したパレットのエントリに保持されたカラ
ーは、パレットに保持された中でCb, Cr値で表わされた
カラーに最も近い一致を表わす。
【0032】代替インプリメンテーション ルックアップキーはいろいろなやり方で形成することが
できる。2つのクロミナンス値の連結から得ることがで
きるし、或いは、望ましいクロミナンス値の他の結合か
ら得てもいい。一つの実施例では、ルックアップキーK
の最下位ビットをいくつか無視した値を用いて基数ツリ
ーが構築される。こうすると、ツリーのノード数を減ら
すことによってビデオ情報を保持するために要するメモ
リ量をさらに減らすことができるとともに、パレットの
カラーをディジタルビデオ情報に存在するカラー空間の
部分の上にもっと均等に拡げる傾向がある。
【0033】基数ツリーの使用は、不可欠とは言わない
が便利である。エントリを探索及び更新可能なアレイや
テーブルなど、他のタイプのデータ構造を使用しても構
わない。原則として、不可欠な構造が特にあるわけでは
ない。
【0034】データの拡張 図5に、データストリームのディジタルビデオ情報のフ
レームシーケンスから符号化された画素情報を解凍する
方法400のステップを示す。ステップS141でプロ
グラム及びハードウェアの構成要素が初期化される。ス
テップS142でカラーパレットを表わす情報を得る。
【0035】ステップS143で、画素の輝度値及びク
ロミナンス値を表わすコードを得るためにRAM15か
ら情報の検索が行なわれる。ステップS144で、輝度
値Yをしかるべき長さに拡張するためにゼロ・ビットが
埋め込まれる。ステップS145で、パレットの中の或
るエントリを識別するためにクロミナンス値のコードを
使用し、パレットのそのエントリに保持されたクロミナ
ンス値Cb, Crを得る。
【0036】ステップS146で、現フレームのディジ
タルビデオ情報が全て解凍されたかどうかの判定が行な
われる。現フレーム内の全情報が未だ解凍されていなけ
れば、方法140はフレーム内のその次の画素を解凍す
るためにステップS143を続ける。データストリーム
の終わりまできたら、方法140はステップS147で
終了する。
【0037】現フレームの情報が全て解凍されたら、現
フレームの後に何が続くかによって続ける処理が異なっ
てくる。次のフレームがイントラフレームならば、新た
なパレットを取得し、その新たなパレットを使用して後
続フレームのデータを解凍するために方法140はステ
ップS142を続ける。次のフレームがイントラフレー
ムでなければ、ステップS143を続けることによって
次のフレームの最初の画素の解凍が行なわれる。
【0038】差分符号及びエスケープ符号技法 データの圧縮 図6に、ディジタルビデオ情報の1フレーム内の画素グ
ループの情報を圧縮して圧縮された情報のセグメントに
する方法200のステップを示す。ステップS201
で、プログラム及びハードウェアの構成要素が初期化さ
れる。ステップS202で、或る特定のセグメントに圧
縮されている画素を数えるために使用される変数Kが初
期値1に設定される。ステップS203で、或る画素の
輝度値Y及びクロミナンス値Cb, Crを得るために、ディ
ジタルビデオデータストリームから情報が抽出される。
【0039】ステップS204で、輝度値Yが丸められ
切り捨てられ、その切捨てられた値がRAM15に保持
される。丸め及び切り捨てのオペレーションは偏りがあ
ってはならない。さもなければ、予測法を用いて相補形
データ拡張プロセスによって得られる輝度は、偏りの方
向によってすぐに白又は黒になってしまう。2つの有効
な切捨て値のいずれかから等距離にある輝度値は偶数の
切捨て値に丸められなければならない。拡張プロセスで
予測型方法を使用しない場合には、単なる切捨てによっ
て発生する偏りはそれほど大きな問題ではない。
【0040】ステップS205で、変数K=1かどうか
の判定が行なわれる。K=1ならば、個々のセグメント
内の最初の画素の情報を圧縮中で、処理がステップS2
06で続けられる。ステップS206で、クロミナンス
情報Cb, Crの全長の又は圧縮されていない値がRAM1
5に保持される。Cb,Cr値はそれぞれ変数Cb_Save, Cr_
Saveに保存され、ステップS207で使用するためにフ
ラッグCb_Flag, Cr_Flagがクリアされる。K=1でない
場合には、ステップS207に処理は進み、輝度値Cb,
Crをコードχ_Cb, χ_Crに圧縮して、そのコードを以下
に説明するようにRAMに保持する。
【0041】ステップS208で、現フレームのディジ
タルビデオ情報が全て圧縮され保持されたかどうかの判
定が行なわれる。すでに圧縮、保持されていれば、方法
200はステップS209で終了する。圧縮しなければ
ならないディジタルビデオデータが未だ残っていれば、
ステップS210で処理が続き、そこで現フレーム内で
これまでに処理された画素数を数える変数Kが増分され
る。ステップS211で、カウント数Kが各セグメント
の中に圧縮されるべき画素数Segmより大きいかどうかの
判定が行なわれる。カウント数KがSegmより小さい場合
は、方法200はステップS203を続行することによ
ってその次の画素の情報を現セグメントの中に圧縮す
る。KがSegmより大きい場合は、ステップS202を続
けることによって情報を新たなセグメントに圧縮し始め
る。
【0042】差分符号化 本願の発明者は、画像のオブジェクトの境界を除き、隣
接画素間のクロミナンス値の差は概して非常に小さいこ
とを発見した。本発明は、画素をグループに配列し、各
グループ内の最初の画素のクロミナンス値を保持し、各
グループ内に残っている画素間のクロミナンス値の差を
符号化することによって、この特徴を利用している。ク
ロミナンス値に大きな差が発生すれば、オブジェクトの
境界に出くわしたと仮定し、その境界にある画素のクロ
ミナンス値を次のグループの最初の画素のクロミナンス
値によって近似する。この状態を、全ての有効差分符号
とは異なる値を有する特別な「エスケープ」コードで表
わされる。この技法では、境界にある画素のクロミナン
ス値を、オブジェクトの内側にある別の画素のクロミナ
ンス値によって近似しようとするものである。グループ
内の残りの画素のクロミナンス値はその各々を「エスケ
ープ」コードを用いて表わすことにより同じように近似
される。
【0043】176×144の画素(QCIFフォーマ
ット)を有する画像、又は、352×288の画素(C
IFフォーマット)を有する画像のディジタルビデオ情
報を圧縮する一つの実施例において、入力ディジタルビ
デオデータストリームの輝度値Y及びクロミナンス値Cb,
Crの長さは全て8ビットである。輝度値Yは丸められ切
り捨てられて6ビットの長さになっている。以下に説明
するように、差分クロミナンス値は3ビットのコードに
符号化される。一つの特定の3ビットのパターンが「エ
スケープ」コードとして確保される。Segm=8に設定さ
れる。
【0044】図7に、これらのタイプのディジタルビデ
オデータストリームでステップS207を実行するため
に採用することができる方法220を示す。この方法で
は、ステップS221で、次の式により、クロミナンス
値Cb, Crそれぞれの差分値ΔCb, ΔCbが算出される。
【0045】ΔCb = Cb Cb_Save ΔCr = Cr Cr_Save ここで、Cb=或る特定の画素の第1のクロミナンス値、
Cr=前記特定の画素の第2のクロミナンス値、Cb_Save
=或る前の画素の第1のクロミナンス値、Cr_Save=前
記前の画素の第2のクロミナンス値。保存値Cb_Save, C
r_Saveが、方法200のステップS216で、セグメン
トの中の最初の画素のクロミナンス値Cb, Crそれぞれに
等しい2つの変数を設定することによって初期化され
る。これら"save"値はステップS230で画素ごとに更
新される。
【0046】ステップS222で、Cb_Flagが設定され
るかどうかの判定が行なわれる。このフラッグは、ステ
ップS206でセグメントごとに先ずクリアされる。フ
ラッグが設定されていれば、ステップS225が続けら
れる。フラッグが設定されていなければ、ステップS2
23で差分値ΔCbの絶対値が、しきい値Cb_Thより大き
いかどうかが判定される。しきい値より大きくなけれ
ば、ステップS224で、差分値ΔCbがコードχ_Cbに
符号化され、そのコードがRAM15に保持される。差
分値の絶対値がしきい値より大きければ、ステップS2
25が続けられ、「エスケープ」コードがRAM15に
保持され、フラッグCb_Flagが設定される。
【0047】フラッグCb_Flagは、現在のセグメント内
にある任意の画素のCbクロミナンス値の「エスケープ」
コードがRAM15にすでに保持されたかどうかを示す
ものである。フラッグが設定されていれば、「エスケー
プ」コードが保持されたことを示し、「エスケープ」コ
ードはそのセグメント内に残る全てのCbクロミナンス値
に対して保持される。
【0048】Crクロミナンス値を圧縮するために同じよ
うなプロセスが用いられる。ステップS226で、Cr_F
lagが設定されているかどうかの判定が行なわれる。こ
のフラッグは、ステップS206でセグメントごとに先
ずクリアされる。フラッグが設定されていれば、方法2
20でステップS226が続けられる。フラッグが設定
されていなければ、ステップS227で差分値ΔCrの絶
対値がしきい値Cr_Thより大きいかどうかの判定が行な
われる。しきい値より大きくなければ、ステップS22
8で差分値ΔCrがコードχ_Crに符号化され、そのコー
ドがRAM15に保持される。差分値の絶対値がしきい
値より大きければ、ステップS229が続行され、そこ
で「エスケープ」コードがRAM15に保持され、フラ
ッグCr_Flagが設定される。Cr_Flagは、Cb_Flagに関し
て先に説明したと同じように使用される。
【0049】ステップS230で、圧縮されRAM15
に保持されたばかりのクロミナンス値Cb, Crを表わすた
めにプログラム変数Cb_Save, Cr_Saveが更新される。
【0050】先に述べた、QCIFフォーマット又はC
IFフォーマットのいずれかの画像のディジタルビデオ
情報を圧縮する実施例で、差分値ΔCb, ΔCb及び「エス
ケープ」コードは3ビットの2を補数とした2進数とし
て符号化され保持される。2つのしきい値Cb_Th, Cr_Th
はそれぞれ20である。3ビットのコードχの一つの配
列は次の通り:
【0051】
【数1】 ここで、ΔC =クロミナンスの3ビットの2を補数とし
た差分値、Th =クロミナンスしきい値。
【0052】データの拡張 図8に、ディジタルビデオ情報の1フレーム内の画素セ
グメントの符号化された情報を圧縮する方法240を示
す。ステップS241で、プログラム及びハードウェア
の構成要素が初期化される。或る特定のセグメントから
解凍された画素を数えるために使用される変数Kがステ
ップS242で初期値1に設定される。ステップS24
3で、或る画素の輝度値Y及びクロミナンス値Cb, Crの
コードを得るためにRAM15から情報が検索される。
【0053】ステップS244で、輝度値Yをしかるべ
き長さに拡張するためにゼロ・ビットが埋め込まれる。
【0054】ステップS245で、カウンタ変数K=1
かどうかの判定が行なわれる。K=1ならば、個々のセ
グメント内の最初の画素の情報を解凍中であって、処理
がステップS246で続けられる。ステップS246
で、変数Cb_Save, Cr_Saveの中のCb, Cr値がそれぞれ保
持される。クロミナンス情報Cb, Crの圧縮されていない
値はステップS243でRAM15から直接検索される
ため、これらの値を得るためにさらに別の処理をする必
要はない。K=1でない場合には、処理はステップS2
47へと続けられ、そこで、以下に説明するように、符
号化されたクロミナンス値χ_Cb, χ_Crが解凍される。
【0055】ステップS248で、現フレームのディジ
タルビデオ情報が全て解凍されたかどうかの判定が行な
われる。もし全て解凍し終わっていれば、方法240は
ステップS249で終了する。これから解凍しなければ
ならないディジタルビデオデータが未だ残っていれば、
処理はステップS250へと続き、そこで現セグメント
内でこれまでに処理された画素数を数える変数Kが増分
される。ステップS251で、カウント数Kが各セグメ
ントから解凍されるべき画素の数Segmよりも大きいかど
うか判定される。カウント数KがSegmよりも大きくなけ
れば、方法240はステップS243で処理を続けるこ
とにより現セグメント内の次の画素の情報を解凍する。
KがSegmよりも大きければ、ステップS242を続ける
ことにより新たなセグメントの情報を圧縮し始める。
【0056】先に説明した方法200の実施例と相補的
な関係にある方法240の一つの特定のインプリメンテ
ーションにおいては、輝度値Yの6ビットのコードがメ
モリから検索され、埋め込まれて8ビット値になる。以
下に説明するように、クロミナンス値Cb, Crは3ビット
のコードから解凍される。Segm=8に設定される。
【0057】差分復号化 図9に、ステップS247を実行するために使用可能な
方法260を示す。この方法では、ステップS261
で、RAM15に入っているCbクロミナンス値を表わす
コードχ_Cbが特別の「エスケープ」コードに等しいか
どうかの判定がなされる。等しくない場合には、ステッ
プS262で処理が続けられる。コード化された値が
「エスケープ」コードに等しければ、ステップS263
で処理が続けられる。
【0058】ステップS262で、下記の通り、Cbの保
存値に符号化された値χ_Cbを加えることによってCbク
ロミナンス値の解凍が行なわれる。
【0059】Cb* =χ_Cb + Cb_Save ここで、Cb* =或る特定の画素の解凍された第1クロミ
ナンス値、χ_Cb =Cbの圧縮された表現、Cb_Save =前
の画素の第1クロミナンス値。方法260のステップS
266で、保存値Cb_Saveが、この変数をセグメント内
の最初の画素のクロミナンスCbに等しく設定することに
よって初期化される。この"save"の値がセグメントの中
の画素ごとにステップS269で更新される。
【0060】符号化された値χ_Cbが「スケープ」コー
ドに等しければ、ステップS263で処理が続けられ
る。ステップS263で、RAM15から、次のセグメ
ントの最初の画素のクロミナンス値Cbを得る。この値を
Cb_Baseと称する。或るセグメント内の各画素の輝度値
及びクロミナンス値を表わすために固定長コードが採用
されるとともに、そうした値がRAM15の隣接位置に
保持される実施例では、(Segm - K)個の画素の符号化さ
れた情報はメモリ内で現画素と次のセグメントの始まり
との間に保持されるという事実を用いて、現画素の「エ
スケープ」コードの位置に相対してRAMに入っている
次のセグメントの基底値の位置を算出することができ
る。ステップS264で、圧縮された値Cb*を次のセグ
メントの基底値Cb_Baseと等しく設定することによって
現画素のCbクロミナンス情報が解凍される。
【0061】Crクロミナンス値を解凍するために同じよ
うなプロセスが用いられる。ステップS265で、RA
M15に入っているCrクロミナンス値を表わすコードχ
_Crが特別の「エスケープ」コードに等しいかどうかの
判定が行なわれる。等しくなければ、ステップS266
で処理が続けられる。コード化された値が「エスケー
プ」コードと等しければ、ステップS267に進み、処
理が続けられる。
【0062】ステップS266で、下記の通り、符号化
された値χ_CrをCrの保存値に加えることによってCrク
ロミナンス値の解凍が行なわれる。
【0063】C*r = χ_Cr + Cr_Save ここで、Cr* =或る特定の画素の解凍された第2クロミ
ナンス値、χ_Cr =Crの圧縮された表現Cr_Save =前の
画素の第2クロミナンス値。方法260のステップS2
66で、保存値Cr_Saveが、この変数をセグメント内の
最初の画素のクロミナンス値Crに設定することにより初
期化される。この"save"の値はセグメント内の画素ごと
にステップS269で更新される。
【0064】符号化された値χ_Crが「エスケープ」コ
ードに等しければ、ステップS267で処理が続けられ
る。Cr_Baseと称される、次のセグメント内の最初の画
素のCrクロミナンス値をRAM15から得る。ステップ
S268で、次のセグメントの基底値Cr_Baseに等しく
設定することにより現画素のCrクロミナンス情報の解凍
が行なわれる。ステップS269で、RAM15から解
凍されたばかりの画素のクロミナンス値Cb, Crを表わす
プログラム変数Cb_Save, Cr_Saveが更新される。
【0065】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタルビデオデータストリームを受け取り
処理するデバイスの概略ブロック図
【図2】ディジタルビデオデータストリームを受け取り
処理するデバイスの概略ブロック図。
【図3】ディジタルビデオ情報のデータ圧縮を行なうた
めに使用可能な方法のステップを示すフロー図。
【図4】基数ツリーの図形表現。
【図5】圧縮された表現からディジタルビデオ情報を回
復するために使用可能な方法のステップを示すフロー
図。
【図6】ディジタルビデオ情報のデータ圧縮を行なうた
めに使用可能な方法のステップを示すフロー図。
【図7】ディジタルビデオ情報のデータ圧縮を行なうた
めに使用可能な方法のステップを示すフロー図。
【図8】圧縮された表現からディジタルビデオ情報を回
復するために使用可能な方法のステップを示すフロー
図。
【図9】圧縮された表現からディジタルビデオ情報を回
復するために使用可能な方法のステップを示すフロー
図。
【符号の説明】
10 デバイス 11 パス 13 プロセッサ 14 圧縮/拡張プログラム 15 RAM 17 ディスプレイ

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素の輝度値、第1クロミナンス
    値、第2クロミナンス値を表わすディジタルビデオデー
    タを圧縮するための方法であって、画素ごとに、当該方
    法は、 前記個々の画素の輝度値の圧縮された表現をメモリに保
    持し、 前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミナ
    ンス値からルックアップキーを生成し、 前記ルックアップキーと一致するキーを有するエントリ
    がデータ構造の中にあるかどうか判定して成り、これに
    おいて、データ構造は、各々がキー、識別子、一対の第
    1及び第2のクロミナンス値をそれぞれ有する複数のエ
    ントリからなり、 前記データ構造の中に前記ルックアップキーと一致する
    キーを有するエントリがある場合には、前記データ構造
    の中で前記ルックアップキーと一致するキーを有するエ
    ントリの識別子をメモリに保持し、 前記ルックアップキーと一致するキーを有するエントリ
    が前記データ構造の中にない場合には、 前記方法が近似の動作モードで動作していると、前記デ
    ータ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致するキ
    ーを有するエントリの識別子をメモリに保持し、さもな
    ければ、 前記ルックアップキーと一致するキーを有し、独自の識
    別子を有し、且つ前記個々の画素の第1クロミナンス値
    及び第2クロミナンス値から導出された一対の第1及び
    第2のクロミナンス値を有するエントリを前記データ構
    造に付加し、前記データ構造に付加されたエントリの一
    意の識別子をメモリに保持し、前記データ構造に付加さ
    れるべきエントリがそれ以上なければ、近似の動作モー
    ドを設定するか、 のいずれかを行なってなることを特徴とする。
  2. 【請求項2】前記輝度値を丸め、切り捨てることにより
    前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項1に記載の方
    法において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値から等
    距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、切り捨
    てられることを特徴とする。
  3. 【請求項3】前記データ構造の各エントリは0(ゼロ)
    又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリーの
    中の一つのノードに対応しており、個々のノードのキー
    はそのノードに到達するまで前記基数ツリーを走査して
    いる間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等し
    く、前記個々のノードの識別子はノードが前記基数ツリ
    ーに付加された順番から導出され、前記個々のノードの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値は前記個々のノー
    ドの識別子に基づいてパレットに配列されることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】最上位ビットから最下位ビットへの順序で
    前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミナ
    ンス値の少なくともいくつかのビットをインタリーブす
    ることによって前記ルックアップキーを生成する、請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記データ構造に付加されたエントリの前
    記対の第1及び第2クロミナンス値のビットは、前記個
    々の画素の第1及び第2クロミナンス値それぞれの全ビ
    ットと一致することを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】前記データ構造内の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の或るノードであって、前記個々のノードのキー
    はそのノードに到達するまで前記基数ツリーを走査して
    いる間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等し
    く、前記方法は、 (a)前記ルックアップキーの個々のビットに対応する
    2進値を有するノードが前記基数ツリーからなくなるま
    で、前記ルックアップキーの中の対応するビットと一致
    する2進値を有するノードに出くわすパスに沿って前記
    基数ツリーを走査し、 (b)前記個々のビットと一致しない2進値を有するノ
    ードに出くわすパスに沿って前記基数ツリーを走査し、 (c)前記基数ツリーの葉ノードに到達するまで、もし
    くは、前記ルックアップキーの全ビットを使い尽くすま
    で、あたかも前記ルックアップキーの中に残っている全
    ビットが前記個々のビットに等しいかのようにステップ
    (a)及び(b)を繰り返すことによって前記基数ツリ
    ーの走査を続け、走査で出くわした最後のノードを、前
    記データ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致す
    るキーを有するエントリとして識別すること、 によって、前記データ構造の中のどのエントリが前記ル
    ックアップキーとほぼ一致するキーを有するか判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記ディジタルビデオデータは、イントラ
    フレームが複数の通常のフレームによって互いに切り離
    されているフレームのシーケンスに配列され、各イント
    ラフレームは任意の通常のフレーム又はその他の任意の
    イントラフレームで伝えられたデータにアクセスしなく
    ても解読できる符号化されたビデオデータを伝えるもの
    で、一方、通常の各フレームは前のイントラフレームに
    アクセスしなければ解読することができない符号化され
    たビデオデータを伝えるものであり、前記方法は、ビデ
    オデータのイントラフレームを受け取るとそれに応じ
    て、前記データ構造から全てのエントリをクリアし、動
    作モードを近似の動作モード以外のモードになるように
    設定して成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】デバイスにより判読可能で、複数の画素の
    輝度値、第1クロミナンス値、第2クロミナンス値を表
    わすディジタルビデオデータを圧縮するための方法を実
    行するために当該デバイスにより実行可能な命令プログ
    ラムを伝える媒体であって、これにおいては、画素ごと
    に、前記方法は、 前記個々の画素の輝度値の圧縮された表現をメモリに保
    持し、 前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミナ
    ンス値からルックアップキーを生成し、 前記ルックアップキーと一致するキーを有するエントリ
    がデータ構造の中にあるかどうか判定して成り、当該デ
    ータ構造は、各々がキーと、識別子と、一対の第1及び
    第2クロミナンス値とをそれぞれ有する複数のエントリ
    を含み、 前記ルックアップキーと一致するキーを有するエントリ
    が前記データ構造にある場合には、前記データ構造の中
    でルックアップキーと一致するキーを有するエントリの
    識別子をメモリに保持し、 前記データ構造内に前記ルックアップキーと一致するキ
    ーを有するエントリがない場合には、 前記デバイスが近似の動作モードで動作していると、前
    記データ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致す
    るキーを有するエントリの識別子をメモリに保持し、さ
    もなければ、前記ルックアップキーと一致するキーを有
    し、一意の識別子を有し、且つ前記個々の画素の第1ク
    ロミナンス値及び第2クロミナンス値から導出された一
    対の第1及び第2のクロミナンス値を有するエントリを
    前記データ構造に付加し、前記データ構造に付加された
    エントリの一意の識別子をメモリに保持し、前記データ
    構造に付加されるべきエントリがそれ以上なければ、前
    記デバイスのために近似の動作モードを設定する、 のいずれかを行なって成ることを特徴とする。
  9. 【請求項9】前記方法は前記輝度値を丸め、切り捨てる
    ことによって前記圧縮された輝度値の表現を取得し、偶
    数の切捨て値及び奇数の切捨て値から等距離にある輝度
    値は当該偶数の切捨て値に丸め、切り捨てられることを
    特徴とする請求項8に記載の媒体。
  10. 【請求項10】前記データ構造内の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の一つのノードに対応し、個々のノードのキーは
    そのノードに到達するまで前記基数ツリーを走査してい
    る間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等し
    く、前記個々のノードの識別子はノードが前記基数ツリ
    ーに付加された順番から導出され、前記個々のノードの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値は前記個々のノー
    ドの識別子に基づいてパレットに配列されることを特徴
    とする請求項8に記載の媒体。
  11. 【請求項11】前記方法は、最上位ビットから最下位ビ
    ットへの順序で前記個々の画素の第1クロミナンス値及
    び第2クロミナンス値の少なくともいくつかのビットを
    インタリーブすることによって前記ルックアップキーを
    生成することを特徴とする請求項8に記載の媒体。
  12. 【請求項12】前記データ構造に付加されたエントリの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値のビットは、前記
    個々の画素の第1及び第2クロミナンス値それぞれの全
    ビットと一致することを特徴とする請求項11に記載の
    媒体。
  13. 【請求項13】前記データ構造内の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の或るノードであって、個々のノードのキーはそ
    のノードに到達するまで前記基数ツリーを走査している
    間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等しく、
    前記方法は、 (a)前記ルックアップキーの個々のビットに対応する
    2進値を有するノードが前記基数ツリーからなくなるま
    で、前記ルックアップキーの中の対応するビットと一致
    する2進値を有するノードに出くわすパスに沿って前記
    基数ツリーを走査し、 (b)前記個々のビットに一致しない2進値を有するノ
    ードと出くわすパスに沿って前記基数ツリーを走査し、 (c)前記基数ツリーの葉ノードに到達するまで、もし
    くは、前記ルックアップキーの全ビットを使い尽くすま
    で、あたかも前記ルックアップキーの中に残っている全
    ビットが前記個々のビットに等しいかのようにステップ
    (a)及び(b)を繰り返すことによって前記基数ツリ
    ーの走査を続け、走査で出くわした最後のノードを、前
    記データ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致す
    るキーを有するエントリとして識別すること、 によって、前記データ構造内のどのエントリが前記ルッ
    クアップキーとほぼ一致するキーを有するか判定するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の媒体。
  14. 【請求項14】前記ディジタルビデオデータは、イント
    ラフレームが複数の通常のフレームによって互いに切り
    離されているフレームのシーケンスに配列され、各イン
    トラフレームは任意の通常のフレーム又はその他の任意
    のイントラフレームで伝えられたデータにアクセスしな
    くても解読できる符号化されたビデオデータを伝えるも
    ので、一方、通常の各フレームは前のイントラフレーム
    にアクセスしなければ解読することができない符号化さ
    れたビデオデータを伝えるものであり、前記方法は、ビ
    デオデータのイントラフレームを受け取るとそれに応じ
    て、前記データ構造から全てのエントリをクリアし、動
    作モードを近似の動作モード以外のモードになるように
    設定して成ることを特徴とする請求項8に記載の媒体。
  15. 【請求項15】複数の画素の輝度値、第1クロミナンス
    値、第2クロミナンス値を表わすディジタルビデオデー
    タを圧縮するための装置であって、当該装置はメモリ及
    びそのメモリに結合された処理回路網を備えるものであ
    り、これにおいては、画素ごとに、当該処理回路網は、 前記個々の画素の輝度値の圧縮された表現をメモリに保
    持し、 前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミナ
    ンス値からルックアップキーを生成し、 データ構造の中に前記ルックアップキーと一致するキー
    を有するエントリがあるかどうか判定して成り、当該デ
    ータ構造はキー、識別子、一対の第1及び第2のクロミ
    ナンス値をそれぞれ有する複数のエントリからなり、 前記データ構造の中に前記ルックアップキーと一致する
    キーを有するエントリがある場合には、前記データ構造
    の中でそのルックアップキーと一致するキーを有するエ
    ントリの識別子をメモリに保持し、 前記データ構造の中に前記ルックアップキーと一致する
    キーを有するエントリがない場合には、 前記方法が近似の動作モードで動作していると、前記デ
    ータ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致するキ
    ーを有するエントリの識別子をメモリに保持し、さもな
    ければ、 前記ルックアップキーと一致するキーを有し、一意の識
    別子を有し、且つ前記個々の画素の前記第1クロミナン
    ス値及び前記第2クロミナンス値から導出された一対の
    第1及び第2のクロミナンス値を有するエントリを前記
    データ構造に付加し、前記データ構造に付加されたエン
    トリの一意の識別子をメモリに保持し、前記データ構造
    に付加されるべきエントリがそれ以上なければ、前記装
    置のために近似の動作モードを設定するか、 のいずれかを行なうことから成るプロセスを実行するこ
    とを特徴とする。
  16. 【請求項16】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項15に記
    載の装置において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  17. 【請求項17】前記データ構造の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の一つのノードに対応し、個々のノードのキーは
    そのノードに到達するまで前記基数ツリーを走査してい
    る間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等し
    く、前記個々のノードの識別子はノードが前記基数ツリ
    ーに付加された順序から導出され、前記個々のノードの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値は前記個々のノー
    ドの識別子に基づいてパレットに配列されることを特徴
    とする請求項15に記載の装置。
  18. 【請求項18】最上位ビットから最下位ビットへの順序
    で前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミ
    ナンス値の少なくともいくつかのビットをインタリーブ
    することによって前記ルックアップキーを生成する、請
    求項15に記載の装置。
  19. 【請求項19】前記データ構造に付加されたエントリの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値のビットは、前記
    個々の画素の第1及び第2クロミナンス値それぞれの全
    ビットと一致することを特徴とする請求項18に記載の
    装置。
  20. 【請求項20】前記データ構造内の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の或るノードであって、個々のノードのキーはそ
    のノードに到達するまで前記基数ツリーを走査している
    間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等しく、
    前記プロセスは、 (a)前記ルックアップキーの個々のビットに対応する
    2進値を有するノードが前記基数ツリーの中からなくな
    るまで、前記ルックアップキーの中の対応するビットと
    一致する2進値を有するノードに出くわすパスに沿って
    前記基数ツリーを走査し、 (b)前記個々のビットと一致しない2進値を有するノ
    ードと出くわすパスに沿って前記基数ツリーを走査し、 (c)前記基数ツリーの葉ノードに到達するまで、もし
    くは、前記ルックアップキーの全ビットを使い尽くすま
    で、あたかも前記ルックアップキーの中に残っている全
    ビットが前記個々のビットに等しいかのようにステップ
    (a)及び(b)を繰り返すことによって前記基数ツリ
    ーの走査を続け、走査で出くわした最後のノードを、前
    記データ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致す
    るキーを有するエントリとして識別すること、 によって、前記データ構造の中のどのエントリが前記ル
    ックアップキーとほぼ一致するキーを有するか判定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の装置。
  21. 【請求項21】前記ディジタルビデオデータは、イント
    ラフレームが複数の通常のフレームによって互いに切り
    離されているフレームのシーケンスに配列され、各イン
    トラフレームは任意の通常のフレーム又はその他の任意
    のイントラフレームで伝えられたデータにアクセスしな
    くても解読できる符号化されたビデオデータを伝えるも
    ので、一方、通常の各フレームは前のイントラフレーム
    にアクセスしなければ解読することができない符号化さ
    れたビデオデータを伝えるものであり、前記プロセス
    は、ビデオデータのイントラフレームを受け取るとそれ
    に応じて、前記データ構造から全てのエントリをクリア
    し、近似の動作モード以外のモードになるように動作モ
    ードを設定して成ることを特徴とする請求項15に記載
    の装置。
  22. 【請求項22】複数の画素の輝度値、第1クロミナンス
    値、第2クロミナンス値を表わすディジタルビデオデー
    タを圧縮するための装置であって、これにおいては、画
    素ごとに、当該装置は、 前記個々の画素の輝度値の圧縮された表現をメモリに保
    持するための手段を備え、 前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミナ
    ンス値に基づいてルックアップキーを生成するための手
    段を備え、 データ構造の中に前記ルックアップキーと一致するキー
    を有するエントリがあるかどうか判定するための手段を
    備え、当該データ構造は、各々がキー、識別子、一対の
    第1及び第2のクロミナンス値をそれぞれ有する複数の
    エントリからなり、 前記データ構造の中に前記ルックアップキーと一致する
    キーを有するエントリがある場合には、前記データ構造
    内でそのルックアップキーと一致するキーを有するエン
    トリの識別子をメモリに保持し、一方、前記データ構造
    の中に前記ルックアップキーと一致するキーを有するエ
    ントリがない場合には、 前記装置が近似の動作モードで動作していると、前記デ
    ータ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致するキ
    ーを有するエントリの識別子をメモリに保持し、さもな
    ければ、 前記ルックアップキーと一致するキーを有し、一意の識
    別子を有し、且つ前記それぞれの画素の前記第1クロミ
    ナンス値及び前記第2クロミナンス値から導出された一
    対の第1及び第2のクロミナンス値を有するエントリを
    前記データ構造に付加し、前記データ構造に付加された
    エントリの一意の識別子をメモリに保持し、前記データ
    構造に付加されるべきエントリがそれ以上なければ、前
    記装置のために近似の動作モードを設定する、 のいずれかを行なうための手段を備えることを特徴とす
    る。
  23. 【請求項23】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項22に記
    載の装置において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  24. 【請求項24】前記データ構造の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の一つのノードに対応し、個々のノードのキーは
    そのノードに到達するまで前記基数ツリーを走査してい
    る間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等し
    く、前記個々のノードの識別子はノードが前記基数ツリ
    ーに付加された順番から導出され、前記個々のノードの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値は前記個々のノー
    ドの識別子に基づいてパレットに配列されることを特徴
    とする請求項22に記載の装置。
  25. 【請求項25】最上位ビットから最下位ビットへの順序
    で前記個々の画素の第1クロミナンス値及び第2クロミ
    ナンス値の少なくともいくつかのビットをインタリーブ
    することによって前記ルックアップキーを生成する、請
    求項22に記載の装置。
  26. 【請求項26】前記データ構造に付加されたエントリの
    前記対の第1及び第2クロミナンス値のビットは、前記
    個々の画素の第1及び第2クロミナンス値それぞれの全
    ビットと一致することを特徴とする請求項22に記載の
    装置。
  27. 【請求項27】前記データ構造内の各エントリは0(ゼ
    ロ)又は1のどちらかに等しい2進値を有する基数ツリ
    ーの中の或るノードであって、個々のノードのキーはそ
    のノードに到達するまで前記基数ツリーを走査している
    間に出くわしたノードの前記2進値の連結値に等しく、
    前記装置は、 (a)前記ルックアップキーの個々のビットに対応する
    2進値を有するノードが前記基数ツリーからなくなるま
    で、前記ルックアップキーの中の対応するビットと一致
    する2進値を有するノードに出くわすパスに沿って前記
    基数ツリーを走査し、 (b)前記個々のビットと一致しない2進値を有するノ
    ードに出くわすパスに沿って前記基数ツリーを走査し、 (c)前記基数ツリーの葉ノードに到達するまで、もし
    くは、前記ルックアップキーの全ビットを使い尽くすま
    で、あたかも前記ルックアップキーの中に残っている全
    ビットが前記個々のビットに等しいかのようにステップ
    (a)及び(b)を繰り返すことによって前記基数ツリ
    ーの走査を続け、走査で出くわした最後のノードを、前
    記データ構造の中で前記ルックアップキーとほぼ一致す
    るキーを有するエントリとして識別すること、 によって、前記データ構造の中のどのエントリが前記ル
    ックアップキーとほぼ一致するキーを有するか判定する
    ことを特徴とする請求項22に記載の装置。
  28. 【請求項28】前記ディジタルビデオデータは、イント
    ラフレームが複数の通常のフレームによって互いに切り
    離されているフレームのシーケンスに配列され、各イン
    トラフレームは任意の通常のフレーム又はその他の任意
    のイントラフレームで伝えられたデータにアクセスしな
    くても解読できる符号化されたビデオデータを伝えるも
    ので、一方、通常の各フレームは前のイントラフレーム
    にアクセスしなければ解読することができない符号化さ
    れたビデオデータを伝えるものであり、前記装置は、ビ
    デオデータのイントラフレームを受け取るとそれに応じ
    て、前記データ構造から全てのエントリをクリアし、動
    作モードを近似の動作モード以外のモードになるように
    設定するための手段を備えることを特徴とする請求項2
    2に記載の装置。
  29. 【請求項29】第1の画素の後に一つ以上の他の画素が
    続くグループに配列された画素シーケンスの輝度値、第
    1クロミナンス値、第2クロミナンス値を表わすディジ
    タルビデオデータを圧縮するための方法であって、当該
    方法は、 メモリに前記輝度値の圧縮された表現を保持し、 メモリに前記画素グループの中の第1画素の第1クロミ
    ナンス値の表現を保持し、 メモリに前記画素グループの中の第1画素の第2クロミ
    ナンス値の表現を保持し、 前記グループの第2画素の第1クロミナンス値とそのグ
    ループの中で第2画素の直前にある別の画素の第1クロ
    ミナンス値との間の第1の差分を判定し、 第1差分が第1のしきい値より小さければ第1差分の表
    現をメモリに保持し、第1差分が第1しきい値より大き
    ければ第1コードをメモリに保持して成り、これにおい
    て第1コードは第1差分を表わすために保持された値と
    は別個の或る値によって表現され、さらに、 第2画素の第2クロミナンス値と第2画素の直前にある
    前記別の画素の第2クロミナンス値との間の第2の差分
    を判定し、 第2差分が第2のしきい値より小さければ第2差分の表
    現をメモリに保持し、第2差分が前記第2しきい値より
    大きければ第2コードをメモリに保持して成り、これに
    おいて第2コードは第2差分を表現するために保持され
    た値とは別個の或る値によって表現されることを特徴と
    する。
  30. 【請求項30】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項29に記
    載の方法において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  31. 【請求項31】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】第1差分及び第2差分、及び第1コード
    及び第2コードは同じビット長を有し、第1差分の表現
    は第1差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差
    分のバイナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1
    及び第2の差分を表現するのに使用されない2進差分を
    表わす値によって表現されることを特徴とする請求項3
    1に記載の方法。
  33. 【請求項33】第1差分、第2差分、第コード、第2コ
    ードの表現は3ビット値で、第1しきい値及び第2しき
    い値は20であることを特徴とする請求項29に記載の
    方法。
  34. 【請求項34】画素のセグメントに配列された画素シー
    ケンスの輝度値、第1クロミナンス値、第2クロミナン
    ス値を表わすディジタルビデオデータを解凍するための
    方法であって、これにおいては、セグメントごとに第1
    画素の後に続く一つ以上の他の画素があり、第1の画素
    セグメントは順番が第2の画素セグメントのすぐ前に位
    置しており、当該方法は、 メモリから輝度値を検索して拡張し、 メモリから第1画素セグメント内の第1画素の第1クロ
    ミナンス値を検索し、 メモリから第1画素セグメント内の第1画素の第2クロ
    ミナンス値を検索するステップと、 メモリから第1画素セグメント内の第2画素の第1クロ
    ミナンス値に対応する第1の値を検査して成り、これに
    おいて、第1の値は、第2画素の第1クロミナンス値と
    第1画素セグメント内で第2画素のすぐ前に位置する別
    の画素の第1クロミナンス値との第1の差分を表わす
    か、又は、第1差分を表わす値とは別個の第1コードで
    あるか、のいずれかであり、さらに、 第1の値が第1コードの時には第2画素セグメント内の
    第1画素の第1クロミナンス値から第2画素の第1クロ
    ミナンス値を確立する一方、第1の値が第1コードでな
    い場合には第1差分を前記別の画素の第1クロミナンス
    値と結合することにより第2画素の第1クロミナンス値
    を確立して成り、 メモリから第1画素セグメント内の第2画素の第2クロ
    ミナンス値に対応する第2の値を検索して成り、これに
    おいて、第2の値は、第2画素の第2クロミナンス値と
    第1セグメント内の前記別の画素の第2クロミナンス値
    との間の差分を表わすか、又は、第2差分を表わす値と
    は別個の第2コードであるか、のいずれかであり、 第2の値が第2コードの時には第2画素セグメント内の
    第1画素の第2クロミナンス値から第2画素の第2クロ
    ミナンス値を確立する一方、第2の値が第2コードでな
    い場合には第2差分を前記別の画素の第2クロミナンス
    値と結合することによって第2画素の第2クロミナンス
    値を確立して成ることを特徴とする。
  35. 【請求項35】前記輝度値にゼロの2進値を有するビッ
    トを埋め込むことによって輝度値を拡張することを特徴
    とする請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  37. 【請求項37】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するのに使用されない2進差分を表わ
    す値によって表現されることを特徴とする請求項36に
    記載の方法。
  38. 【請求項38】デバイスにより判読可能で、第1の画素
    の後に一つ以上の他の画素が続くグループに配列された
    画素のシーケンスの輝度値、第1クロミナンス値、第2
    クロミナンス値を表わすディジタルビデオデータを圧縮
    するための方法を実行するために当該デバイスにより実
    行可能な命令プログラムを伝える媒体であって、これに
    おいて、前記方法は、 メモリに前記輝度値の圧縮された表示を保持し、 メモリに画素のグループ内の第1画素の第1クロミナン
    ス値の表現を保持し、 メモリに画素のグループ内の第1画素の第2クロミナン
    ス値の表現を保持し、 グループ内の第2画素の第1クロミナンス値とグループ
    内で第2画素のすぐ前に位置する別の画素の第1クロミ
    ナンス値との第1差分を判定し、 第1差分が第1のしきい値より小さければ第1差分の表
    現をメモリに保持し、第1差分が第1しきい値を超えて
    いる場合にはメモリに入っている第1コードをメモリに
    保持して成り、これにおいて、第1コードは第1差分を
    表わすために保持された値とは別個の或る値によって表
    現され、さらに 第2画素の第2クロミナンス値と第2画素のすぐ前に位
    置する前記別の画素の第2クロミナンス値との第2の差
    分を判定して成り、 第2差分が第2のしきい値より小さければ第2差分の表
    現をメモリに保持し、第2差分が第2しきい値を超えて
    いる場合にはメモリに入っている第2コードをメモリに
    保持して成り、これにおいて、第2コードは第2差分を
    表わすために保持された値とは別個の或る値によって表
    現されることを特徴とする。
  39. 【請求項39】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項38に記
    載の方法において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  40. 【請求項40】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項38に記載の方法。
  41. 【請求項41】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために用いられない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項40
    に記載の方法。
  42. 【請求項42】第1差分、第2差分、第コード、第2コ
    ードの表現は3ビット値で、第1しきい値及び第2しき
    い値は20であることを特徴とする請求項38に記載の
    方法。
  43. 【請求項43】デバイスにより判読可能で、画素のセグ
    メントに配列された画素シーケンスの輝度値、第1クロ
    ミナンス値、第2クロミナンス値を表わすディジタルビ
    デオデータを解凍するための方法を実行するために当該
    デバイスにより実行可能な命令プログラムを伝える媒体
    であって、これにおいては、セグメントごとに第1の画
    素の後に一つ以上の他の画素が続いており、第1の画素
    セグメントは順番が第2の画素セグメントの直前に位置
    しており、前記方法は、 メモリから前記輝度値を検索して拡張し、 メモリから第1画素セグメント内の第1画素の第1クロ
    ミナンス値を検索し、 メモリから第1画素セグメント内の第1画素の第2クロ
    ミナンス値を検索し、 メモリから第1画素セグメント内の第2の画素の第1ク
    ロミナンス値に対応する第1の値を検索して成り、これ
    において第1の値は第2画素の第1クロミナンス値と第
    1セグメント内で第2画素の直前に位置する別の画素の
    第1クロミナンス値との間の第1の差分を表わすか、又
    は、第1差分を表わす値とは別個の第1のコードである
    か、のいずれかであり、さらに第1の値が第1コードの
    時には第2の画素セグメント内の第1画素の第1クロミ
    ナンス値から第2画素の第1クロミナンス値を確立する
    一方、第1の値が第1コードでない場合には第1差分を
    前記別の画素の第1クロミナンス値と結合することによ
    って第2画素の第1クロミナンス値を確立して成り、 メモリから第1画素セグメント内の第2の画素の第2ク
    ロミナンス値に対応する第2の値を検索し、これにおい
    て第2の値は第2画素の第2クロミナンス値と第1セグ
    メント内の前記別の画素の第2クロミナンス値との第2
    の差分を表わすか、又は、第2差分を表わす値とは別個
    の第2のコードであるか、のいずれかであり、さらに第
    2の値が第2コードの時には第2画素セグメント内の第
    1画素の第2クロミナンス値に基づいて第2画素の第2
    クロミナンス値を確立する一方、第2の値が第2コード
    でない場合には第2差分を前記別の画素の第2クロミナ
    ンス値と結合することにより第2画素の第2クロミナン
    ス値を確立して成ることを特徴とする。
  44. 【請求項44】前記輝度値にゼロの2進値を有するビッ
    トを埋め込むことによって輝度値を拡張することを特徴
    とする請求項43に記載の媒体。
  45. 【請求項45】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項43に記載の媒体。
  46. 【請求項46】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために用いられない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項45
    に記載の方法。
  47. 【請求項47】第1の画素の後に一つ以上の他の画素が
    続くグループに配列された画素のシーケンスの輝度値、
    第1クロミナンス値、第2クロミナンス値を表わすディ
    ジタルビデオデータを圧縮するための装置であって、当
    該装置はメモリとそのメモリに結合された処理回路網を
    有し、当該処理回路網は、 メモリに前記輝度値の圧縮された表現を保持し、 メモリに画素グループ内の第1画素の第1クロミナンス
    値を保持し、 メモリに画素グループ内の第1画素の第2クロミナンス
    値を保持し、 前記グループ内の第2の画素の第1クロミナンス値と前
    記グループ内で第2画素の直前に位置する別の画素の第
    1クロミナンス値との間の第1の差分を判定し、 第1差分が第1のしきい値より小さければメモリに第1
    差分の表現を保持する一方、第1差分が第1しきい値を
    越えていればメモリに入っている第1のコードをメモリ
    に保持して成り、これにおいて第1コードは第1差分を
    表現するために保持された値とは異なる別個の或る値に
    よって表現され、さらに第2画素の第2クロミナンス値
    と第2画素の直前に位置する前記別の画素の第2クロミ
    ナンス値との第2の差分を判定し、 第2差分が第2のしきい値より小さければメモリに第2
    差分の表現を保持する一方、第2差分が第2しきい値を
    越えていればメモリに入っている第2のコードを保持
    し、これにおいて第2コードは第2差分を表現するため
    に保持された値とは異なる別個の或る値によって表現さ
    れる、 プロセスを実行することを特徴とする。
  48. 【請求項48】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項47に記
    載の装置において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  49. 【請求項49】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項47に記載の装置。
  50. 【請求項50】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために使用されない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項49
    に記載の装置。
  51. 【請求項51】第1差分、第2差分、第コード、第2コ
    ードの表現は3ビット値で、第1しきい値及び第2しき
    い値は20であることを特徴とする請求項47に記載の
    装置。
  52. 【請求項52】画素のセグメントに配列された画素シー
    ケンスの輝度値、第1クロミナンス値、第2クロミナン
    スを表わすディジタルビデオデータを解凍するための装
    置であって、これにおいてはセグメントごとに第1の画
    素の後に一つ以上の他の画素が続いており、第1の画素
    セグメントは順番が第2の画素セグメントの直前に位置
    しており、当該装置はメモリとそのメモリに結合された
    処理回路網を有し、当該処理回路網は、 メモリから前記輝度値を検索して拡張し、 メモリから第1の画素セグメント内の第1画素の第1ク
    ロミナンス値を検索し、 メモリから第1の画素セグメント内の第1画素の第2ク
    ロミナンス値を検索し、 メモリから第1の画素セグメント内の第2の画素の第1
    クロミナンス値に対応する第1の値を検索して成り、こ
    れにおいて第1値は第2画素の第1クロミナンス値と第
    1セグメント内で第2画素の直前に位置する別の画素の
    第1クロミナンス値との間の第1の差分を表わすか、又
    は、第1差分を表わす値とは別個の第1のコードである
    か、のいずれかであり、さらに第1の値が第1コードの
    時には第2の画素セグメント内の第1画素の第1クロミ
    ナンス値から第2画素の第1クロミナンス値を確立する
    一方、第1の値が第1コードではない場合には第1差分
    を前記別の画素の第1クロミナンス値と結合することに
    よって第2画素の第1クロミナンス値を確立して成り、 メモリから第1画素セグメント内の第2の画素の第2ク
    ロミナンス値に対応する第2の値を検索して成り、これ
    において第2値は第2画素の第2クロミナンス値と第1
    セグメント内の前記別の画素の第2クロミナンス値との
    間の第2の差分を表わすか、又は、第2差分を表わす値
    とは別個の第2のコードであるか、のいずれかであり、
    さらに第2値が第2コードの時には第2画素セグメント
    内の第1画素の第2クロミナンス値から第2画素の第2
    クロミナンス値を確立する一方、第2値が第2コードで
    ない場合には第2差分を前記別の画素の第2クロミナン
    ス値と結合することにより第2画素の第2クロミナンス
    値を確立する、 ことから成るプロセスを実行することを特徴とする。
  53. 【請求項53】前記輝度値にゼロの2進値を有するビッ
    トを埋め込むことによって輝度値を拡張することを特徴
    とする請求項52に記載の装置。
  54. 【請求項54】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項52に記載の装置。
  55. 【請求項55】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために用いられない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項54
    に記載の装置。
  56. 【請求項56】第1の画素の後に一つ以上の他の画素が
    続くグループに配列された画素シーケンスの輝度値、第
    1クロミナンス値、第2クロミナンス値を表わすディジ
    タルビデオデータを圧縮するための装置であって、当該
    装置は、 メモリに前記輝度値の圧縮された表現を保持すための手
    段と、 メモリに画素のグループ内の第1画素の第1クロミナン
    ス値の表現を保持するための手段と、 メモリに画素のグループ内の第1画素の第2クロミナン
    ス値の表現を保持するための手段と、 前記グループ内の第2の画素の第1クロミナンス値と前
    記グループ内で第2画素の直前に位置する別の画素の第
    1クロミナンス値との間の第1の差分を判定するための
    手段と、 第1差分が第1のしきい値より小さければ第1差分の表
    現をメモリに保持する一方、第1差分が第1しきい値よ
    り大きければメモリに入っている第1コードをメモリに
    保持するための手段を備え、これにおいて第1コードは
    第1差分を表わすために保持された値とは別個の或る値
    によって表現され、さらに第2画素の第2クロミナンス
    値と第2画素の直前に位置する前記別の画素の第2クロ
    ミナンス値との間の第2の差分を判定するための手段を
    備え、 第2差分が第2のしきい値より小さければ第2差分の表
    現をメモリに保持する一方、第2差分が第2しきい値よ
    り大きければメモリに入っている第2コードをメモリに
    保持するための手段を備え、これにおいて第2コードは
    第2差分を表わすために保持された値とは別個の或る値
    によって表現されることを特徴とする。
  57. 【請求項57】前記輝度値を丸め、切り捨てることによ
    って前記圧縮された輝度値の表現を得る請求項56に記
    載の装置において、偶数の切捨て値及び奇数の切捨て値
    から等距離にある輝度値は当該偶数の切捨て値に丸め、
    切り捨てられることを特徴とする。
  58. 【請求項58】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項56に記載の装置。
  59. 【請求項59】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために用いられない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項58
    に記載の装置。
  60. 【請求項60】第1差分、第2差分、第コード、第2コ
    ードの表現は3ビット値で、第1しきい値及び第2しき
    い値は20であることを特徴とする請求項58に記載の
    装置。
  61. 【請求項61】画素のセグメントに配列された画素シー
    ケンスの輝度値、第1クロミナンス値、第2クロミナン
    ス値を表わすディジタルビデオデータを解凍するための
    装置であって、これにおいてはセグメントごとに第1の
    画素の後に一つ以上の他の画素が続いており、第1の画
    素セグメントは順番が第2の画素セグメントのすぐ前に
    位置しており、当該装置は、 メモリから前記輝度値を検索して拡張するための手段
    と、 メモリから第1の画素セグメント内の第1画素の第1ク
    ロミナンス値を検索するための手段と、 メモリから第1の画素セグメント内の第1画素の第2ク
    ロミナンス値を検索するための手段と、 メモリから第1画素セグメント内の第2の画素の第1ク
    ロミナンス値に対応する第1の値を検索するための手段
    を備え、これにおいて第1の値は第2画素の第1クロミ
    ナンス値と第1セグメント内で第2画素の直前に位置す
    る別の画素の第1クロミナンス値との間の第1の差分を
    表わすか、又は、第1差分を表わす値とは別個の第1の
    コードであるか、のいずれかであり、さらに第1の値が
    第1コードの時には第2の画素セグメント内の第1画素
    の第1クロミナンス値から第2画素の第1クロミナンス
    値を確立する一方、第1の値が第1コードでない場合に
    は第1差分を前記別の画素の第1クロミナンス値と結合
    することによって第2画素の第1クロミナンス値を確立
    するための手段を備え、 メモリから第1画素セグメント内の第2の画素の第2ク
    ロミナンス値に対応する第2の値を検索するための手段
    を備え、これにおいて第2値は第2画素の第2クロミナ
    ンス値と第1セグメント内の前記別の画素の第2クロミ
    ナンス値との間の第2の差分を表わすか、又は、第2差
    分を表わす値とは別個の第2のコードであるか、のいず
    れかであり、さらに第2値が第2コードの時には第2画
    素セグメント内の第1画素の第2クロミナンス値から第
    2画素の第2クロミナンス値を確立する一方、第2値が
    第2コードでない場合には第2差分を前記別の画素の第
    2クロミナンス値と結合することによって第2画素の第
    2クロミナンス値を確立するための手段を備えることを
    特徴とする。
  62. 【請求項62】前記輝度値にゼロの2進値を有するビッ
    トを埋め込むことによって前記輝度値を拡張することを
    特徴とする請求項61に記載の装置。
  63. 【請求項63】第1コード及び第2コードは同一である
    ことを特徴とする請求項61に記載の装置。
  64. 【請求項64】第1及び第2の差分並びに第1及び第2
    のコードは同じビット長を有し、第1差分の表現は第1
    差分のバイナリ表現で、第2差分の表現は第2差分のバ
    イナリ表現で、第1コード及び第2コードは第1差分及
    び第2差分を表現するために用いられない2進差分を表
    わす値によって表現されることを特徴とする請求項63
    に記載の装置。
JP2003115658A 2002-04-19 2003-04-21 基数近似採用又は差分符号及びエスケープ符号採用のフレーム圧縮 Withdrawn JP2003333619A (ja)

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