JP2003331586A - データ記憶方法 - Google Patents

データ記憶方法

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JP2003331586A JP2002136600A JP2002136600A JP2003331586A JP 2003331586 A JP2003331586 A JP 2003331586A JP 2002136600 A JP2002136600 A JP 2002136600A JP 2002136600 A JP2002136600 A JP 2002136600A JP 2003331586 A JP2003331586 A JP 2003331586A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラッシュメモリのデータ領域に対するデータ
の書き込み動作が中断されても、簡素な手順で、より短
時間で確実に、復旧させることができるデータ記憶方法
を提供する 【解決手段】データ領域のデータの書き込み状況を表す
情報を保持する2つの状態記憶部を持つ管理情報領域を
設け、書き込み前の管理情報を残したまま書き込みを行
ない、さらに先行順位保持部に保持された情報である先
行ページ番号に基づいて状態保持部書き込み中に中断さ
れた場合でも先行ページ番号をたどって書き込み途中の
ページを遡及するようにして検索できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記憶装置に
おいて、記憶領域の一部を使用して書き込み途中の状態
を保持することによって書き込み中断があった場合でも
データを保護することを可能にする方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯情報端末や携帯電話機などにおいて
は、電話帳や予定表など様々な情報を格納するために、
フラッシュメモリを使用することが多い。さらに、それ
ぞれの情報を管理するために、何らかのファイルシステ
ムを使用することが一般的である。尚、フラッシュメモ
リ等では、最小記憶単位であるビットの複数の集合で記
憶単位であるバイトを構成し、複数バイト(数万バイ
ト)で構成されたページが最小の消去単位として一括し
て扱われる。
【0003】情報記憶の管理形態として、例えばFAT
ファイルシステム(ISO/ICE9293)を適用する
場合、ファイルの管理情報とデータを別々のページに格
納するため、どちらか一方を書き込んだ時点で電源の供
給が絶たれるとファイルシステムの一貫性が維持され得
ず、データの喪失が発生することがあった。
【0004】特に、携帯情報端末や携帯電話機では、一
般の据え置き型の電子機器に比較し落下の衝撃などによ
って不用意に電源の供給が絶たれる危険性が高い。この
ため、電源の供給が絶たれることによる書き込みの中断
から情報を保護するため、何らかの方策が必要になる。
【0005】従来より、突如電源が断たれてからの回復
時にファイルの管理情報とデータを照合し、矛盾があっ
たら修正するという技術がある。しかしながらこの従来
技術の場合、書き込み途中のページがわからないため、
全てのページを照合の対象にせねばならず修正に時間が
かかる上、書き込み前の情報が残っていないため全ての
情報を確実に修正できるとは限らない。
【0006】停電時のデータ回復動作を自動的に行い、
データ回復時間を短縮するために、外部記憶装置内の複
数のフラッシュメモリにホストからのデータと、ホスト
からのアクセスするアドレスとデータが書込まれている
か、エラーの発生した物理セクタでないか、また無効な
データを格納していないかを判定するデータ無効フラグ
をもつ物理セクタ管理領域の2つの構成からなる物理セ
クタと、エラーの発生したアドレスを格納するエラー発
生物理セクタアドレス管理領域と、フラッシュメモリ番
号,ステータステーブル,フラッシュメモリ消去回数,
ステータス無効フラグからなるフラッシュメモリ管理領
域を、フラッシュメモリ内に持つようにした方法が提案
されている(特開平11−272569号公報)。
【0007】また、電源の遮断がフラッシュメモリのデ
ータの消去単位であるブロックの消去後に発生すると、
ブロックが消去されているにも拘わらず、FAT及びデ
ィレクトリ領域のデータが更新されず、そのまま電源を
再起動して、更新後の該当ファイルの読み込みを試みる
と、消去状態のファイル(ブロックのファイル)が読み
込まれてしまうといった問題に対処すべく、書込処理等
の処理内容を示す識別コードを動作履歴記憶領域に保持
し、その書込処理等が正常終了すると、その識別コード
を消去するようにし、その後、動作履歴記憶領域に残さ
れている識別コードを解析して、該当するデータ領域等
に格納されているデータを復旧させる方法が提案されて
いる(特開2001−84180号公報)。
【0008】尚、フラッシュメモリのような一括消去型
メモリを用いた情報記憶再生装置の記憶情報を管理する
管理情報の部分的な変更を簡単に行う方法として、情報
記憶再生装置に記憶しようとする一連の記憶情報を予め
定められた単位フレームに分割し、分割した単位フレー
ムの記憶情報と、この記憶情報に対応して設けた管理情
報を一括消去単位であるブロックに共存するように記憶
し、前記管理情報が予め定めた特定コードになったと
き、この管理情報を初期状態と同等または無効または無
効に準ずる機能にする予め定めたコードにして記憶情報
を管理する管理情報を追加可能にし、記憶情報の一括消
去動作を伴わずに管理情報の変更ができるようにする方
法も提案されている(特開2000−67857号公
報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の既提案の何れの
技術も、フラッシュメモリのような一括消去型メモリを
用いた情報記憶再生装置に適合するものではあるが、デ
ータ領域に対するデータの書き込み動作が中断されてか
ら復旧させるときの手順は未だ煩雑であり場合によって
は処理に時間が掛かる虞れがある。
【0010】そこで、本発明の目的は、データ領域に対
するデータの書き込み動作が中断されても、簡素な手順
で、より短時間で確実に、復旧させることができるデー
タ記憶方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明によるデータ記憶方法は、次のような特徴を
備えている。
【0012】(1)情報記憶媒体上において所定の最小
記憶単位よりも大きい所定容量の領域を管理単位領域と
する条件下で、同一の前記管理単位領域内に主情報たる
データを記憶するためのデータ領域と該データに係る管
理情報を記憶するための管理情報領域とを設け、該管理
情報領域に、データの記憶状況を表す情報を保持するた
めの状態保持部と前記情報記憶媒体上に設定された前記
各管理単位領域の系列中において自己が該当する順位に
先行する管理単位領域の順位を表す情報を保持するため
の先行順位保持部とを設定し、前記データ領域に対する
データの書き込み動作が中断されてから復旧させるとき
には、前記管理情報領域の状態保持部に保持された情報
と先行順位保持部に保持された情報とを利用して、書き
込みが中断されたデータを復旧させるデータ記憶方法。
【0013】(2)前記情報記憶媒体としてフラッシュ
メモリを適用する上記(1)のデータ記憶方法。
【0014】(3)前記管理情報領域に、前記状態保持
部及び先行順位保持部並びに該当するデータの所在位置
を表すデータ位置情報を保持するためのデータ位置保持
部とを含んでなる第一の状態記憶部と、前記状態保持部
及び先行順位保持部を含んでなる第二の状態記憶部とを
設定する上記(1)のデータ記憶方法。
【0015】(4)前記状態保持部に、無効状態、仮書
き込み状態、及び、有効状態の3状態が識別可能なよう
に該3状態の何れにあるかを表す情報を保持する上記
(3)のデータ記憶方法。
【0016】(5)前記第一の状態記憶部と第二の状態
記憶部とにおける情報の書き込みは独立に行ない得るよ
うにする上記(1)のデータ記憶方法。
【0017】(6)前記状態保持部に保持される3状態
を表す情報を、2バイトの情報における一方の1バイト
の情報の有無の状態と他方の1バイトの情報の有無の状
態との組合わせによって表すようにする上記(1)のデ
ータ記憶方法。
【0018】(7)前記データ領域に対するデータの書
き込み動作が中断されてから復旧させるに際しては、前
記管理情報領域の状態保持部において前記無効状態にあ
ることを表す情報が保持された前記管理単位領域に関し
て各管理単位領域の前記系列順位で当該中断が発生した
ときのデータ有効化操作の最終順位に該当する管理単位
領域を検索し、該最終順位に該当する管理単位領域を起
点として、各該当する前記管理情報領域の先行順位保持
部に保持された情報に基づいて前記系列順位を遡及する
ようにして各該当する管理単位領域のデータを復旧させ
る上記(4)のデータ記憶方法。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるデータ記憶方
法の好適実施形態について図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0020】図1は、本発明にも適用される情報記憶媒
体の例としてのフラッシュメモリの構成を示す概念図で
ある。このフラッシュメモリ1自体は一般的なものであ
る。図示の例では、最小記憶単位であるビットの複数の
集合で記憶単位であるバイトが構成され、数万バイトで
ページ2が構成され、このページ2が最小の消去単位と
して一括して扱われる。即ち、本例では、ページ2が管
理単位領域を構成する。任意のバイトへはページ消去後
一度だけ書き込むことができ、一度書き込んだバイトを
変更する場合は、一旦ページごと消去する必要がある。
尚、フラッシュメモリ1の任意のバイトは、いつでも読
み出すことができる。
【0021】図2は、図1のフラッシュメモリの各ペー
ジの記憶領域の区分の設定状況を示す図である。本実施
形態においては、図示のようにフラッシュメモリ1の各
ページ2をデータ領域3と管理情報領域4に区分する。
データ領域3は、フラッシュメモリに本来記憶すること
を意図している例えば画像、音声、その他データ等の主
情報たるデータを記憶するための領域である。管理情報
領域4は、後に詳述するように、各ページの位置などデ
ータ領域3に記憶されるデータに係る管理情報を記憶す
るための領域である。
【0022】図3は、図2の管理情報領域4の構成を示
す概念図である。管理情報領域4には、第一の状態記憶
部5と、第二の状態記憶部6とを割り当てる。第一の状
態記憶部5は、データの記憶状況を表す情報を保持する
ための状態保持部7と、該当するデータの所在位置を表
すデータ位置情報を保持するためのデータ位置保持部
(図中「データ位置」と表記)8と、前記各管理単位領
域(ページ)の系列中において自己が該当する順位(自
らのページ)に先行する管理単位領域の順位(ページ位
置)を表す情報を保持するための先行順位保持部(図中
「先行ページ位置」と表記)9を含む。状態保持部7
は、「無効状態(I)」「仮書き込み状態(T)」「有効状態
(V)」の3つの状態のいずれかを保持する。
【0023】第二の状態記憶部6は、状態保持部7と同
様の状態保持部10と、先行順位保持部9と同様の先行
順位保持部(図中「先行ページ位置」と表記)11を含
む。この状態保持部10も、「無効状態(I)」「仮書き
込み状態(T)」「有効状態(V)」の3つの状態のいずれか
を保持する。初期状態においては、第一の状態記憶部5
の状態保持部7、および第二の状態記憶部6の状態保持
部10は「無効状態(I)」を保持している。
【0024】本実施形態では、状態保持部7,10の情
報を「無効状態(I)」から「仮書き込み状態(T)」へ、あ
るいは「仮書き込み状態(T)」から「有効状態(V)」へ変
更する必要が生じる。これは、状態保持部2バイトを割
り当て、両方のバイトともデータが書き込まれていなけ
れば「無効状態(I)」、片方のバイトのみにデータが書
き込まれていれば「仮書き込み状態(T)」、両方のバイ
トにデータが書き込まれていれば「有効状態(V)」を表
現するようにすることで容易に実現可能である。
【0025】状態保持部7,10に書き込み途中である
ことを意味する値の情報「仮書き込み状態(T)」を書き
込むことで、書き込みが中断された場合にも、書き込み
前の状態に戻すことが可能になる。さらに、データとそ
の管理情報のようにひとまとまりに書き込む必要のある
データを書き込む場合は、図7、8を用いて後に詳述す
るように、書き込みを行った一連のページを先行ページ
番号に順番に記憶する。これにより、状態保持部を変更
中に書き込みが中断された場合でも一連のページを検索
し復旧処理を行うことができる。
【0026】次に、本実施形態の動作について説明す
る。フラッシュメモリ1にデータを書き込む場合、デー
タの一部分であるブロックAと、そのデータの位置Bの
組が複数個与えられる。これらは、例えば、ファイルの
インデックス情報とファイルの内容のデータであり、片
方のみを書き込んだ段階で電源断などにより書き込みが
中断してしまうとデータの一貫性が失われてしまう。本
実施形態では、これらのデータをひとまとまりとして書
き込む手順を提供する。
【0027】図4は、フラッシュメモリ1にデータを書
き込む手順を示すフローチャートである。データの書き
込みにおいては、最初にフラッシュメモリを検索して、
同じ位置のデータがすでに記憶されているかどうかを調
べる(4-1)。
【0028】図4における(4-1)の検索手順について
詳細を図5に示す。同一部分の検索手順(4-1)では、
フラッシュメモリの各ページ2の管理情報領域4を読み
(5-1)、第一の状態記憶部5の状態保持部7が「無効
状態(I)」以外であり(5-2)、かつ第二の状態記憶部6
の状態保持部10が「無効状態(I)」であり(5-3)、か
つ第一の状態記憶部5のデータ位置8が書き込むデータ
の位置Bと同一の値であるページを検索する(5-4)。
前記手順により、同じ位置のデータが記憶されているペ
ージが検索される。
【0029】以上、図5に基づいて述べた手順(4-1)
によって、同じ位置のデータが記憶されたページが見つ
からなかった場合は、次に空きページの検索を行う(4-
2)。
【0030】図4における空きページ検索(4-2)の手
順について詳細を図6に示す。空きページの検索手順
(4-2)では、フラッシュメモリの各ページ2,2の管
理情報領域4を読み(6-1)、第一の状態記憶部5の状
態保持部7の情報が「無効状態(I)」であるページを検
索する(6-2)。これにより、空きページが検索され
る。
【0031】次に、空きページへの書き込みを行う(4-
3)。空きページの書き込み手順では、データ領域3に
ブロックのデータAを書き込み、第一の状態記憶部5の
データ位置8に書き込むデータの位置Bを記憶し、先行
ページ番号9に直前に書き込んだページの番号を記憶
し、最後に状態保持部7に「仮書き込み状態(T)」を記
憶する。ただし、一度の書き込み手順のうちの最初のブ
ロックである場合は、先行ページ番号9には何も書き込
まない。
【0032】空きページの書き込み手順(4-3)につい
て、手順実行後の管理情報領域4の状態の例を図7に示
す。
【0033】次に、図4に戻って、同一部分の検索手順
(4-1)において同じ位置のデータが記憶されたページ
が見つかった場合の手順について説明する。この場合
は、次にページ無効化を行う(4-4)。ページ無効化で
は、同一部分の検索手順(4-1)で検索されたページの
第二の状態記憶部の先行ページ番号11に直前に書き込
んだページの番号を記憶し、状態保持部10に「仮書き
込み状態(T)」を記憶する。ただし、一度の書き込み手
順のうちの最初のブロックである場合は、先行ページ番
号11には何も書き込まない。ページ無効化の手順(4-
4)を行った後、空きページの検索手順(4-2)、空きペ
ージの書き込み手順(4-3)を行う。
【0034】これらのページ無効化の手順(4-4)を実
行した後の管理情報領域4の状態の例を図8に示す。
【0035】与えられた全てのブロックについて以上の
手順を実行した後、次にページ有効化の手順(4-5)を
実行する。ページ有効化の手順では、最初に書き込んだ
ページから開始し、書き込んだ順に各ページを有効化す
る。ページの有効化では、第一の状態記憶部5および第
二の状態記憶部6の状態保持部(7,10)を参照し、こ
れが「仮書き込み状態(T)」であった場合に「有効状態
(V)」に変更する。
【0036】例として、図8の状態からページ有効化の
手順(4-5)を実行した後の管理情報領域4の状態の例
を図9に示す。
【0037】最後に、ページ消去の手順(4-6)を実行
する。この手順では、第二の状態記憶部6の状態保持部
10が「有効状態(V)」である全てのページを消去す
る。
【0038】次にデータの読み込みの手順について説明
する。図10はデータの読み込みの手順を示すフローチ
ャートである。データの読み込みでは、目的の位置のブ
ロックが書き込まれたページをフラッシュメモリから検
索する。読み込み手順では、フラッシュメモリの各ペー
ジの管理情報領域4を読み(10-1)、第二の状態記憶
部6の状態保持部10が「無効状態(I)」であり(10-
2)、かつ第一の状態記憶部5の状態保持部7が「有効
状態(V)」であり(10-3)、かつ第一の状態記憶部5の
データ位置8が目的のブロックの位置であるページを検
索する(10-4)。これにより、目的のブロックのデー
タが記憶されているページが検索されるので、このペー
ジのデータ領域3からデータを読み出す。
【0039】フラッシュメモリを組み込んだ装置におい
て、フラッシュメモリへのデータ書き込み中に電源が切
断されると、データを途中まで書き込んだ状態になって
しまうことがある。この場合、データを書き込む前の状
態に復旧させるために、データ復旧の手順を実行する。
【0040】データ復旧の手順について図11のフロー
チャートに示す。データ復旧においては、まず第一の状
態記憶部5および第二の状態記憶部6の状態保持部
(7,10)の情報を参照し、この情報が「仮書き込み状
態(T)」であるページを検索する(11-1)。ページが見
つからなかった場合は、空きページ復旧手順(11−4)
へ進む。見つかった場合は、書き込みが完了しなかった
ことを意味しており、書き込み開始前の状態に戻す必要
がある。このために、最終ページ検索(11-2)を行
う。最終ページ検索は、書き込み処理において最後に書
き込まれたページを検索する手順であり、各ページの管
理情報領域4を調べることで容易に実現が可能である。
最終ページが検索されたら、次にデータの書き込み手順
において書き込みの途中であった一連のページを検索し
復旧させる(11−3)。この手順においては、最終ペー
ジ検索(11-2)によって検索された最終ページを起点
として、各ページの第一の状態記憶部5または第二の状
態記憶部6にある先行ページ番号(9,11)を参照し、
書き込んだ際とは逆の順番にページを手繰る、即ち、各
該当する前記管理情報領域の先行順位保持部に保持され
た情報に基づいて前記系列順位(ページ番号)を遡及す
ることによって実行する。
【0041】このように検索された最終ページから系列
順位(ページ番号)を遡及する手順の詳細を図12にフ
ローチャートで示す。まず、現在のページ(手順の最初
では、最終ページを指す)の管理情報領域4を参照する
(12-1)。第二の状態記憶部6の状態保持部10が
「無効状態(I)」である場合(12-2)は、第二の状態記
憶部6の先行ページ番号11を次のページ番号として記
憶する(12-3)。さらに、書き込み手順と同じ手順
で、現在のページのデータ領域3に書き込まれたデータ
を再度書き込む(12-4)。また、第二の状態記憶部6
の状態保持部10が「無効状態(I)」でない場合は、第
一の状態記憶部5の先行ページ番号9を次のページ番号
として記憶する(12-5)。さらに、現在のページを消
去する(12-6)。
【0042】最終ページ検索(11-2)において、復旧
すべきページが見つからなかった場合は、次に空きペー
ジの復旧を行う(11−4)。空きページの復旧は、書き
込みが完了したものの、消去中に電源が断たれたことに
より消去が完了しなかったページを復旧させる手順であ
る。空きページ復旧(11−4)では、各ページの管理情
報領域4を参照し、第二の状態記憶部6の状態保持部1
0が「有効状態(V)」であるページを消去する。
【0043】本実施形態によれば、以上のようにして、
書き込み手順を実行中に電源が断たれた場合でも、書き
込み手順を完了するか、あるいは書き込み手順を実行す
る前の状態に戻すことができる。
【0044】上述の本発明の実施形態の作用効果を要約
するに、第一には、電源が断たれたことなどにより書き
込み手順が中断されても、書き込み手順開始前の状態に
戻すことができるという点である。これにより、ファイ
ルの名前が書き込まれているが実際のデータが書き込ま
れていない、といったデータの一貫性が失われた状態が
起こらなくなる。その理由は、2つの状態記憶部を持つ
管理情報領域を設け、書き込み前の管理情報を残したま
ま書き込みを行っており、さらに先行順位保持部に保持
された情報である先行ページ番号に基づいて状態保持部
書き込み中にこの動作が中断された場合でも先行ページ
番号をたどって書き込み途中のページを遡及するように
して検索できるようにしたためである。
【0045】第二には、フラッシュメモリのように消去
後一度しか書き込めない記憶装置でも、本方式が使用可
能であるという点である。その理由は、管理情報領域に
第一・第二の2つの状態記憶部を設けることにより、同
じ場所への書き込みを1度だけにとどめることで、同じ
領域への上書きを伴わずに書き込みを行うことができる
ためである。
【0046】以上、本発明によるデータ記憶方法の好適
実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる
実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明
を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱すること
なく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であるこ
と、当業者には容易に理解できよう。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ記
憶方法によれば、データ領域に対するデータの書き込み
動作が中断されても、簡素な手順で、より短時間で確実
に、復旧させることができるデータ記憶方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にも適用される情報記憶媒体の例として
のフラッシュメモリの構成を示す概念図である。
【図2】図1のフラッシュメモリの各ページの記憶領域
の区分の設定状況を示す図である。
【図3】図2の管理情報領域の構成を示す概念図であ
る。
【図4】フラッシュメモリにデータを書き込む手順を示
すフローチャートである。
【図5】図4における検索手順の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図6】図4における空きページ検索の手順の詳細を示
すフローチャートである。
【図7】空きページの書き込み手順を実行した後の管理
情報領域の状態の例を示す概念図である。
【図8】ページ無効化の手順を実行した後の管理情報領
域の状態の例を示す概念図である。
【図9】図8の状態からページ有効化の手順を実行した
後の管理情報領域の状態の例を示す概念図である。
【図10】データの読み込みの手順を示すフローチャー
トである。
【図11】データ復旧の手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】検索された最終ページから系列順位を遡及す
る手順の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フラッシュメモリ 2 ページ 3 データ領域 4 管理情報領域 5 第一の状態記憶部 6 第二の状態記憶部 7 状態保持部 8 データ位置保持部 9 先行順位保持部 10 状態保持部 11 先行順位保持部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記憶媒体上において所定の最小記憶単
    位よりも大きい所定容量の領域を管理単位領域とする条
    件下で、同一の前記管理単位領域内に主情報たるデータ
    を記憶するためのデータ領域と該データに係る管理情報
    を記憶するための管理情報領域とを設け、該管理情報領
    域に、データの記憶状況を表す情報を保持するための状
    態保持部と前記情報記憶媒体上に設定された前記各管理
    単位領域の系列中において自己が該当する順位に先行す
    る管理単位領域の順位を表す情報を保持するための先行
    順位保持部とを設定し、前記データ領域に対するデータ
    の書き込み動作が中断されてから復旧させるときには、
    前記管理情報領域の状態保持部に保持された情報と先行
    順位保持部に保持された情報とを利用して、書き込みが
    中断されたデータを復旧させることを特徴とするデータ
    記憶方法。
  2. 【請求項2】前記情報記憶媒体としてフラッシュメモリ
    を適用することを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    憶方法。
  3. 【請求項3】前記管理情報領域に、前記状態保持部及び
    先行順位保持部並びに該当するデータの所在位置を表す
    データ位置情報を保持するためのデータ位置保持部とを
    含んでなる第一の状態記憶部と、前記状態保持部及び先
    行順位保持部を含んでなる第二の状態記憶部とを設定す
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶方法。
  4. 【請求項4】前記状態保持部に、無効状態、仮書き込み
    状態、及び、有効状態の3状態が識別可能なように該3
    状態の何れにあるかを表す情報を保持することを特徴と
    する請求項3に記載のデータ記憶方法。
  5. 【請求項5】前記第一の状態記憶部と第二の状態記憶部
    とにおける情報の書き込みは独立に行ない得るようにす
    る請求項1に記載のデータ記憶方法。
  6. 【請求項6】前記状態保持部に保持される3状態を表す
    情報を、2バイトの情報における一方の1バイトの情報
    の有無の状態と他方の1バイトの情報の有無の状態との
    組合わせによって表すようにすることを特徴とする請求
    項1に記載のデータ記憶方法。
  7. 【請求項7】前記データ領域に対するデータの書き込み
    動作が中断されてから復旧させるに際しては、前記管理
    情報領域の状態保持部において前記無効状態にあること
    を表す情報が保持された前記管理単位領域に関して各管
    理単位領域の前記系列順位で当該中断が発生したときの
    データ有効化操作の最終順位に該当する管理単位領域を
    検索し、該最終順位に該当する管理単位領域を起点とし
    て、各該当する前記管理情報領域の先行順位保持部に保
    持された情報に基づいて前記系列順位を遡及するように
    して各該当する管理単位領域のデータを復旧させること
    を特徴とする請求項4に記載のデータ記憶方法。
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