JP2003331295A - 道路白線認識装置 - Google Patents

道路白線認識装置

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JP2003331295A
JP2003331295A JP2002138562A JP2002138562A JP2003331295A JP 2003331295 A JP2003331295 A JP 2003331295A JP 2002138562 A JP2002138562 A JP 2002138562A JP 2002138562 A JP2002138562 A JP 2002138562A JP 2003331295 A JP2003331295 A JP 2003331295A
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road white
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路白線の白線候補点の検出に要する処理時
間を短縮する。 【解決手段】 ウィンドウ内の各画素に対し、x軸及び
y軸方向の輝度変化率を算出して(ステップS22)こ
れに基づき道路白線に相当する直線の傾きを算出し(ス
テップS23)、前記輝度変化率に基づくトータル輝度
変化率が閾値以上であり且つ、輝度変化率に基づく直線
の傾きと、前回推定時の道路モデルから推定した道路白
線に相当する直線の傾きとの差が閾値以下のとき、この
画素を白線候補と判断する(ステップS25)。白線候
補点の画素を通り且つ算出した傾きを有する直線と、ウ
ィンドウのy軸方向中心に位置する直線との交点のx座
標を算出し、該当するx座標に対応するハフ空間への投
票を行い、投票数の多いx座標に該当する画素を、最終
的に、このウィンドウの白線候補点とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路上の通行区
分帯表示用の道路白線を認識するための道路白線認識装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自車両前方の道路を撮像手段
によって撮像し、この撮像画像によって道路白線を認識
し、自車両と白線との関係を、車両の自動制御又は一部
自動制御に用いる技術が提案されている。例えば、特開
2001−34770号公報等においては、撮像画像か
ら道路白線を構成する白線候補点を検出し、撮像画像に
おける白線候補点の位置座標に基づき道路白線の形状や
道路白線に対する車両姿勢を推定するようにしている。
【0003】前記道路白線の検出には、前記特開200
1−34770号公報に示すように、道路白線と路面と
の輝度の違いを利用して検出する方法が用いられてい
る。この方法では、道路白線と路面との境界の輝度の差
は大きく、この輝度差が道路白線に沿って現れるため、
撮像画像において輝度変化の大きい点列を、道路白線と
路面との境界線と仮定するようにしている。
【0004】図10は、その一例を示したものである。
図10において、点列の位置を表す座標系は、撮像画像
左上を基準とし、水平右方向をx軸の正、垂直下方向を
y軸の負としている。そして、図10においては、道路
白線と路面との境界で、且つ、車線内側を白線候補点と
している。図10に示すように、撮像画像には、真の白
線候補点以外に、偽の白線候補点すなわちノイズが存在
する。このノイズを除去するために、画像処理の代表的
手法であるハフ変換が適用されている。
【0005】このハフ変換は、座標空間からパラメータ
空間へ変換するようにしたものである。例えば、座標
{x,y}を通過する直線は、パラメータa及びbを用
いて、次式(1)と表すことができる。 x=a・y+b ……(1) したがって、白線候補点の座標を{x,y}と仮定した
場合、前記パラメータaを定めると、前記(1)式か
ら、パラメータbを特定することができる。このパラメ
ータ{a,b}を量子化し、図11に示すように、横軸
をa、縦軸をbとする配列においてパラメータ{a,
b}に対応するマスを“1”だけ増加させる。なお、図
11において、配列の空欄は、“0”を意味している。
【0006】この作業を、白線候補点全てに対して行う
と、その結果、図12に示す配列を得ることができる。
なお、図12においては、簡略のため空欄としている
が、実際には、前記白線候補点に基づいて前記(1)式
を満足するパラメータ{a,b}に応じた値がそれぞれ
設定されることになる。前記図12に示す配列におい
て、ある要素{ar ,br }の数Zr は、次式(2)を
満足する{x,y}が貫く直線に属する白線候補点数を
表している。
【0007】 x=ar ・y+br ……(2) そして、前記配列の要素つまり白線候補点数が、所定値
以上のものを、白線候補線とする。これにより、撮像画
像上に、複数の直線が現れた場合でも全て検出できるこ
とがわかる。また、ノイズがのった白線候補点を貫く候
補線は、白線候補点数が少ないため、白線候補線とは判
断されない。したがって、ノイズがのった白線候補点
は、白線候補線の推定に影響を与えることはない。
【0008】このようにして設定される、前記図12に
示す配列を、ここでは、ハフ空間と呼ぶ。そして、白線
候補点{x,y}からハフ空間へ変換するという意味
で、前記ハフ空間を求めることを、ハフ変換と呼んでい
る。このように、ハフ変換では、データの中にノイズが
含まれるものが存在しても、真のデータの候補点数が最
大となれば、推定結果に与えないという長所があり、こ
れはすなわち、推定がロバストであるということができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の白線検出方法においては、演算量が膨大であるとい
う問題がある。つまり、例えば、ハフ変換を直線検出に
適用した場合、図12から直線を選択するためには、ハ
フ空間で極大値を与えるマスを選択する必要がある。こ
の極大値の探索は、一般に、図13に示すフローチャー
トにしたがって行われる。
【0010】すなわち、まず、ステップS101で、次
式(3)に示すように、ハフ空間で、極大値を与えるマ
スの行及び列番号(x,y)を格納するための領域を初
期化する。 candidate[i][j] =0; ……(3) i =1,2,……h (h: 極大候補を格納する数) j =0,1 なお、式中のiは候補番号を表す。また、j=0に対応
する領域には、極大候補点のx座標、j=1に対応する
領域には極大候補点のy座標が代入される。
【0011】次いで、ステップS102で、図14に示
すように、ハフ空間の3×3のマスをひとまとまりとし
て選択する。そして、選択した3×3のマスについて、
その中央に位置するマスに設定されている値が、その周
囲のマスに設定されている値よりも大きいとき、この中
央に位置するマスは極大候補であると判断する(ステッ
プS103)。
【0012】そして、極大候補であると判断されないと
きには、ステップS104からそのまま後述のステップ
S106に移行し、極大候補であると判断されたときに
は、ステップS104からステップS105に移行し、
極大候補集合の並び替えを行う。つまり、極大候補とし
て先に検出されているマスの集合である極大候補集合
と、ステップS103で新たに極大候補として検出され
たマスとについて、極大候補値が大きい順に並ぶよう
に、極大候補集合を並び替える。
【0013】例えば、極大候補集合として3つの極大候
補を格納するものとし、3つの極大候補値を次式(4)
に示すように表す。なお、ハフ空間をhspace[x][y]で表
し、x,yは、図11或いは図12の行及び列を表す。
また、xi=candidate[i][0] 、yi=candidate[i]
[1] (i=1〜3)である。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、ステップS103で新たに極大候
補として検出されたマスの極大候補値をvと表すものと
する。例えば、この極大候補値vが、第1極大候補値
と、第2極大候補値との間の値であるとすると、vが新
たな第2極大候補値、もとの第2極大候補値が第3極大
候補値となる。したがって、第2及び第3の極大候補値
に対応するマスを修正するための、次式(5)で表され
る一連の操作が行われる。なお、(5)式中のx,y
は、極大候補のマスの行及び列番号である。
【0016】
【数2】
【0017】そして、ステップS106の処理で、3×
3のマスのまとまりを全て選択し、これらについて上述
の処理を行ったかどうかを判定し、全てを選択していな
いときには、ステップS102に戻って上記と同様に、
極大候補値かどうかの判定を行って極大候補集合の並び
替えを行い、3×3のマスのまとまりを全て選択したと
き、処理を終了する。
【0018】以上の処理を行うことによって、極大候補
値のうちの、上位3つを、第1から第3の極大候補とし
て記憶することができる。ここで、ハフ空間の行数を
“n”、列数を“m”とすると、ステップS102から
ステップS106の処理の繰り返し回数は、(n−2)
×(m−2)回であり、また、その繰り返しの中に現れ
る、ステップS103では8回の比較処理を行うため、
全体の比較演算は、(n−2)×(m−2)×8回とな
る。この演算は、リアルタイムでの画像処理を必要とす
るプロセッサにおいては、非常に負荷となっている。
【0019】この演算量を減らすために、単に、設定さ
れている値が最大であるマスを選択することも考えられ
るが、一般に、貫く画素数が最大を与える白線候補線
が、真の道路境界線を示しているとはいえない場合が多
い。その結果、道路形状の誤推定や、道路に対する自車
両の姿勢の誤推定が発生することになる。このため、ハ
フ変換に代表される白線候補点の検出処理以降の処理が
いかなるものであれ、白線候補点を選択する段階では、
その候補を複数挙げておくことが望ましい。しかしなが
ら、上述のように演算量の多い処理方式を用いて実時間
で実行した場合、その処理時間が長くなり、それにつれ
て、無駄時間が長くなる。
【0020】このため、例えば、このようにして算出し
た道路モデルに基づいて処理を行う車線追従装置等の制
御性を向上させるためにも、白線候補点を、より短時間
で的確に検出することのできる方法が望まれていた。そ
こで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目して
なされたものであり、道路白線の白線候補点をより短時
間で的確に検出することの可能な道路白線認識装置を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る道路白線認識装置は、車両
前方の道路を撮像する撮像手段を備え、当該撮像手段で
撮像した撮像画像から道路白線候補点を検出し、これに
基づき道路白線を認識するようにした道路白線認識装置
において、投影された前記道路白線のエッジ方向を、前
記撮像画像の輝度変化状況に基づき前記撮像画像上の各
座標位置において推定し、当該エッジ方向に基づいて前
記座標位置における前記道路白線の近似直線を推定する
近似直線推定手段と、当該近似直線推定手段で推定した
推定近似直線と前記撮像画像の垂直又は水平方向と平行
な予め設定した基準直線との交点座標を検出する交点検
出手段と、前記撮像画像の前記基準直線上の座標位置が
前記交点座標として検出された回数を座標位置毎にカウ
ントするカウント手段と、前記交点座標として検出され
た座標位置のうち、前記カウント手段によるカウント値
の多いものから所定数の座標位置を、前記白線候補点と
して検出する白線候補点検出手段と、を備えることを特
徴としている。
【0022】また、請求項2に係る道路白線認識装置
は、前記基準直線は、前記撮像画像の水平方向と平行な
直線であることを特徴としている。また、請求項3に係
る道路白線認識装置は、前記白線候補点に基づき、道路
モデルを推定するようにした道路白線認識装置であっ
て、前回推定した道路モデルに基づき前記撮像画像に投
影された道路白線のエッジ方向を算出するエッジ方向算
出手段を備え、前記交点検出手段は、前記近似直線推定
手段で推定したエッジ方向と、前記エッジ方向算出手段
で算出したエッジ方向との偏差が予め設定したしきい値
以下であるとき、前記推定近似直線と前記基準直線との
交点座標を検出するようになっていることを特徴として
いる。
【0023】また、請求項4に係る道路白線認識装置
は、前記撮像画像に対して複数の探索領域を設定し、当
該探索領域毎に前記白線候補点の検出を行うようになっ
ていることを特徴としている。また、請求項5に係る道
路白線認識装置は、前記基準直線は、前記探索領域の水
平方向と平行であり且つ前記探索領域の垂直方向中央の
位置座標を有する直線であることを特徴としている。
【0024】また、請求項6に係る道路白線認識装置
は、前記カウント手段は、前記基準直線上の座標位置毎
のカウント値を格納するための記憶領域を有し、前記交
点座標を検出したとき、前記記憶領域の前記交点座標に
対応するカウント値をインクリメントするようになって
いることを特徴としている。また、請求項7に係る道路
白線認識装置は、前記近似直線推定手段は、各座標位置
における輝度変化率に基づいて輝度の変化方向を表す輝
度変化ベクトルを検出し、当該輝度変化ベクトルと直交
する方向を前記エッジ方向として検出するようになって
いることを特徴としている。
【0025】さらに、請求項8に係る道路白線認識装置
は、前記交点検出手段は、前記輝度変化ベクトルの大き
さが、予め設定したしきい値よりも大きいとき、前記推
定近似直線と前記基準直線との交点座標を検出するよう
になっていることを特徴としている。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る道路白線認識装
置によれば、投影された道路白線のエッジ方向を撮像画
像の輝度変化状況に基づき各座標位置において推定し、
このエッジ方向に基づいて各座標位置における道路白線
の近似直線を推定する。そして、推定した推定近似直線
と撮像画像の垂直又は水平方向と平行な予め設定した基
準直線との交点座標を検出し、この基準直線上の座標位
置が交点座標として検出された回数を座標位置毎にカウ
ントし、カウント値の多いものから所定数の座標位置
を、白線候補点として検出するようにしたから、カウン
ト値の多いものを探索する際の比較演算回数を大幅に削
減することができ、白線候補点演算に要する処理時間の
短縮を図ることができる。
【0027】また、請求項2に係る道路白線認識装置に
よれば、撮像画像の水平方向と平行な直線を基準直線と
するようにしたから、撮像画像においてその上下方向に
伸びる道路白線に応じた近似直線との交点を的確に検出
することができ、白線候補点の検出を高精度に行うこと
ができる。また、請求項3に係る道路白線認識装置によ
れば、前回推定した道路モデルに基づくエッジ方向と、
輝度変化状況に基づき推定したエッジ方向との偏差がし
きい値以下であるときに、交点座標を検出するようにし
たから、誤認識したエッジ方向に基づいて交点座標が検
出されることを回避し、白線候補点の検出精度を向上さ
せることができる。
【0028】また、請求項4に係る道路白線認識装置に
よれば、撮像画像に対して複数の探索領域を設定し、探
索領域毎に前記白線候補点の検出を行うようにしたか
ら、一般に曲線からなる道路白線の近似直線への近似誤
差を低減することができ、この近似誤差に伴う白線候補
点の検出精度の低下を抑制することができる。また、請
求項5に係る道路白線認識装置によれば、探索領域の水
平方向と平行であり且つ探索領域の垂直方向中央の位置
座標を有する直線を基準直線として設定するようにした
から、一般に曲線からなる道路白線の近似直線への近似
誤差を低減することができ、この近似誤差に伴う白線候
補点の検出精度の低下を抑制することができる。
【0029】また、請求項6に係る道路白線認識装置に
よれば、交点座標を検出したときには、記憶領域の交点
座標に対応するカウント値をインクリメントするように
したから、交点座標のカウントを容易に行うことができ
る。また、請求項7に係る道路白線認識装置によれば、
各座標位置における輝度変化率に基づいて輝度の変化方
向を表す輝度変化ベクトルを検出し、この輝度変化ベク
トルと直交する方向をエッジ方向として検出するように
したから、容易且つ的確にエッジ方向を検出することが
できる。
【0030】さらに、請求項8に係る道路白線認識装置
によれば、輝度変化ベクトルの大きさが、予め設定した
しきい値よりも大きいときに交点座標を検出するように
したから、輝度変化ベクトルの大きさが小さく道路白線
のエッジ部であるとみなすことができないときには、交
点座標は検出されないから、エッジ部でない座標位置が
白線候補点として誤検出されることを回避し、白線候補
点の検出を的確に行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用した道路白
線認識装置の一実施形態を示す構成図である。図1にお
いて、CCDカメラ等で構成される撮像装置1は、例え
ば、車幅方向中央の、車室内のフロントウィンドウ上部
に取り付けられ、車両前部の道路を含む車両の周囲環境
を撮像する。
【0032】前記撮像装置1で撮像された撮像情報は、
処理装置2に入力され、処理装置2は、前記撮像情報を
もとに、白線候補点の検出を行い、白線候補点の検出結
果に基づいて道路モデルを表す道路パラメータを推定す
る。図2は、処理装置2で実行される道路白線を検出す
るための道路白線検出処理の処理手順の一例を示すフロ
ーチャートである。なお、この道路白線検出処理は、予
め設定した所定周期で実行される。
【0033】まず、ステップS1で、撮像装置1で撮像
した前方画像の撮像情報を読み込み、次いでステップS
2で、読み込んだ撮像情報からなる撮像画像に対し、図
3に示すように、左右の道路白線に相当する位置に複数
のウィンドウを設定する。図3の場合には、6個のウィ
ンドウを設定している。このウィンドウは、道路白線以
外の白線を道路白線として誤認識することを回避するた
めに設けたものである。なお、図3に示すように、撮像
画像においては、例えばその左上座標を基準とし、水平
右方向をx軸の正方向、垂直下方向をy軸の正方向とす
る。
【0034】前記各ウィンドウにおいて、そのy方向、
つまり画像上下方向のウィンドウ位置は予め設定してお
く。例えば、図4に示すように、各ウィンドウのy方向
の中心位置をycとし、その幅ydを固定しておく。一
方、前記ウィンドウのx方向、つまり画像左右方向のウ
ィンドウ位置は、前回の処理周期における道路白線検出
処理の処理結果に基づき得られた道路モデルに基づいて
設定する。
【0035】ここで、一般に、曲線路を考慮した道路形
状は、道路モデルのパラメータを{A,B,C,D,
H}とすると、次式(6)で表すことができることが知
られている。なお、(6)式中のAは、車両の車線に対
する横変位、Bは道路曲率に相当する値、Cは車両の車
線に対するヨー角、Dはピッチ角、Hはカメラ(撮像装
置1)の高さである。また、E0 は車線幅(すなわち、
左側の道路白線の中央と右側の道路白線の中央との間の
距離)、fはカメラ(撮像装置1)の透視変換定数、
{xw ,yw }は撮像画像上における白線候補点の座標
である。また、iは左側道路白線の場合には“0”、右
側道路白線の場合には“1”を表す。
【0036】 xw =(-A+i*E0)*(yw +f*D)/H −B*H*f2/(yw +f*D)−C*f ……(6) ここで、ウィンドウのx軸方向の中心位置座標をxcと
すると、この中心位置座標xcは、前記(6)式及び予
め設定したy軸方向の中心位置座標ycから算出するこ
とができる。なお、ウィンドウのX軸方向の幅xdは固
定値でもよく、また、例えば、特開平8−261756
号公報に記載されているように、前述の道路モデルのパ
ラメータ{A,B,C,D,H}の分散から合理的に設
定するようにしてもよい。
【0037】次いで、ステップS3に移行し、検索対象
のウィンドウを設定する。例えば、図3で設定した各ウ
ィンドウを識別するための識別番号の一番若いもの、図
3の場合n=1を検索対象のウィンドウとして設定す
る。次いで、ステップS4に移行し、前回の道路モデル
の推定結果に基づき、ウィンドウのy軸方向の中心位置
座標ycにおいて想定される直線の傾き[dx/dy]
nsを算出する。すなわち、前記(6)式をyで微分し、
次式(7)を得る。なお、(7)式中の添字nは、n番
目のウィンドウを表し、添字sは想定値であることを表
す。
【0038】 [dx/dy] ns= (-A+i*E0)/H +B*H*f2/(yc+f*D)2 ……(7) 次いで、ステップS5に移行し、ウィンドウのy方向中
心座標yc位置に存在する画素の個数rn に等しい、記
憶領域hspace[g] (g=0,1,2,……,r n )を、
1次元ハフ空間として用意し、この記憶領域hspace[g]
をクリアにしておく。
【0039】なお、gと画素のx座標とは、図5に示す
ように、ウィンドウの左端に位置する画素のx座標をg
0 としたとき、x=g+g0 を満足するものとする。次
いで、ステップS6に移行し、図6に示すフローチャー
トにしたがって、ウィンドウ内の全ての画素に対し、以
下の処理を施しハフ変換を行う。なお、ウィンドウ内の
各画素を添字mにより区別している。
【0040】まず、ステップS21で、ハフ変換対象の
画素を選択する。次いで、ステップS22に移行し、x
方向及びy方向の輝度の変化率(微分)を算出する。ノ
イズ除去のため、ソーベルフィルタやプレビットフィル
タを用いてもよい。また、例えば、輝度の差分を求める
ようにしてもよい。これは、例えば、(xm ,ym )を
m番目の画素のx,y座標とし、このx,y座標の画素
の輝度をbright(xm,ym )とすると、x方向及びy
方向の輝度の差分txm ,tym は次式(8)で算出す
ることができる。
【0041】
【数3】
【0042】次いで、ステップS23に移行し、白線候
補点が直線的に並んでいると仮定し、その直線の傾き
[dx/dy]m を次式(9)に示すように、輝度変化率から
算出する。
【0043】 [dx/dy]m =−tym /txm ……(9) この(9)式は、次のようにして導かれる。すなわち、
[dx/dy]m は、yが“1”変化したときの、xの変化量
を表す。つまり、この直線の方向ベクトルは、( [dx/d
y]m ,1)である。また、前記x方向及びy方向の輝度
の差分値は、輝度の変化方向を表す、輝度変化ベクトル
(txm ,tym )とみなすことができる。前記方向べ
クトル( [dx/dy]m ,1)と輝度変化ベクトル(t
m ,tym )とは、図7に示すように直交する。
【0044】したがって、これらベクトルが直交するこ
とから、その内積は零となり、次式(10)が成り立
つ。 [dx/dy]m ×txm +1×tym =0 ……(10) したがって、この(10)式を変形することによって、
前記(9)式を導くことができる。
【0045】ただし、輝度変化率txm が零の場合、こ
の画素を白線候補点として選択しないために、 [dx/dy]
m には、実際にはあり得ない値を代入する。次いで、ス
テップS24に移行し、トータル輝度変化率ttm を算
出する。例えば、次式(11)に示すように、ユークリ
ッドノルムを用いて算出する。 ttm =(txm 2 +tym 2 1/2 ……(11) 次いで、ステップS25に移行し、ハフ変換対象である
(xm ,ym )の画素が白線候補点であるか否かの判定
を行う。
【0046】この判定は、ステップS24で算出したト
ータル輝度変化率ttm が予め設定したしきい値以上で
あること、また、ステップS23で算出した直線の傾き
[dx/dy]m と前記ステップS4で算出した前回の道路モ
デルの推定結果に基づく直線の傾き[dx/dy]ns
の偏差が予め設定したしきい値以下であること、を満足
するとき、白線候補点と判断する。つまり、次式(1
2)及び(13)を満足するとき、白線候補点であると
判断する。
【0047】 ttm >ttm 0 ……(12) |[dx/dy] m −[dx/dy]ns|<k ……(13) なお、(13)式中のしきい値kは、これを小さくする
と、ノイズを拾いにくくなる反面、道路曲率の急変等に
おけるエッジ方向急変に追従することができなくなる。
逆にしきい値kを大きくすると、追従性はよくなる反
面、ノイズを拾いやすくなるため、両者のトレードオフ
を考慮して設定する。
【0048】なお、ここでは、前記(12)式及び(1
3)式を共に満足するときに、白線候補点であると判定
するようにした場合について説明したが、これに限るも
のではなく、例えば、白線内側のみを白線候補点とする
場合には、エッジベクトルtxm の符号条件も考慮する
ようにしてもよい。つまり、図8に示すように左白線の
場合には、その符号はマイナスとなり、右白線の場合に
は、プラスとなる。
【0049】次いで、ステップS26に移行し、ステッ
プS25での判定の結果、ハフ変換対象の画素が白線候
補点であると判定されたときには、ステップS27に移
行し、白線候補点ではないと判定されたときには、後述
のステップS29に移行する。前記ステップS27で
は、白線候補点であると判定された画素の座標(xm
m )と、前記ステップS23で算出した直線の傾き[d
x/dy] m とから、傾き[dx/dy] m を有し且つ座標
(xm ,ym )を通る直線と、直線y=ycn との交点
のx座標x(yc n ) を算出する。これは、次式(14)
及び(15)に基づいて算出する。
【0050】 (x−xm )=[dx/dy] m ×(y−ym ) ……(14) x(yc n ) =xm +[dx/dy] m ×(ycn −ym ) ……(15) 次いで、ステップS28に移行し、ハフ空間への投票を
行う。つまり、ステップS27で算出したx座標x(yc
n ) に対応するハフ空間つまり、ステップS5で用意し
た記憶領域hspace[g] の対応するマスをインクリメント
する。ここで、前述のように、gと画素のx座標との間
には、x=g+g0 が成り立つから、x座標x(yc n )
の画素に対応するマスgm は、gm =x(yc n ) −g0
となる。したがって、次式(16)に示すようにマスg
m をインクリメントする。
【0051】 hspace[gm ]=hspace[gm ]+1 ……(16) 次いで、ステップS29に移行し、ウィンドウ内の全て
の画素に対して処理が終了したかどうかを判定し、全て
について処理が終了していない場合には、ステップS2
1に戻って次の画素に対して同様に処理を行い、ウィン
ドウ内の全ての画素に対して処理が終了したとき、ハフ
変換処理を終了する。そして、図2に戻ってステップS
7に移行する。
【0052】このステップS7では、ウィンドウnにお
ける、道路白線を構成する白線候補点の確定を行う。つ
まり、ハフ変換が行われた後のハフ空間hspace[v] (v
=0,1,2,……,rn )のうち、各ハフ空間hspace
[v] に設定された値の大きい方から数点を、極大値候補
として選択し、選択された極大値候補に該当する画素を
白線候補点とする。この処理は図9に示す手順で行う。
【0053】なお、ここでは、各ウィンドウ毎にhn
の極大値候補を選択するものとする。まず、ステップS
31では、極大値候補として選択されたハフ空間をhspa
ce[j] (j=1〜hn )としたとき、この空間を特定す
る“j”を格納するための、記憶領域candidate(e)
(e=1〜hn )を用意しこれをクリアにする。
【0054】次いで、ステップS32に移行し、ハフ空
間hspace[v] (v=0,1,2,……,rn )の中か
ら、処理対象のハフ空間を選択する。そして、ステップ
S33に移行し、極大値候補の判断を行う。つまり、ハ
フ空間hspace[v] に設定されている値をh(v)とした
とき、次式(17)を満足するハフ空間hspace[v] を、
極大値候補であると判断する。
【0055】 h(v−1)<h(v)>h(v+1) ……(17) そして、ステップS33の処理で極大値候補であると判
定されたときにはステップS34からステップS35に
移行し、極大値候補でないと判定されたときにはステッ
プS34からそのままステップS36に移行する。前記
ステップS35では、極大値候補の更新を行う。
【0056】すなわち、極大値候補として既に登録され
ているハフ空間candidate[e] (e=1〜hn )のう
ち、これらハフ空間candidate[e]に設定されている値
h(e)が、h(v)>h(e)を満足するeが存在す
るとき、次式(18)の処理を行う。
【0057】
【数4】
【0058】これにより、極大値候補のハフ空間hspace
[v] のうち、その値h(v)が大きいものから順に、ca
ndidate [1] 、candidate [2] 、……、candidate
[hn ] に格納されることになる。
【0059】次いで、ステップS36に移行し、全ての
ハフ空間hspace[v] について極大値候補としての探索を
行ったかどうかを判定し、全てについて探索を行ってい
ない場合には、ステップS32に戻る。そして、全てに
ついて探索を行った場合には、ステップS37に移行
し、白線候補点の確定を行う。ここで、ウィンドウnの
極大値候補のハフ空間hspace[v] に対応する画素のx座
標は、次式(19)で求められる。
【0060】 xnj=candidate [j] +g0 j=1〜hn ……(19) したがって、前記極大値候補として登録されているハフ
空間candidate[e] (e=1〜hn )を、前記(19)
式に基づいて、撮像画像上の画素の位置座標(xnj、y
n )に変換し、この位置座標で表される画素を、ウィ
ンドウnの白線候補点とする。
【0061】このようにして、ウィンドウnにおける複
数の白線候補点が確定したならば、図2に戻って、ステ
ップS8に移行する。このステップS8では、全てのウ
ィンドウについて、白線候補点の確定が終了したかどう
かを判定し、全てのウィンドウについて確定が終了して
いない場合には、ステップS3に戻って次のウィンドウ
に対して上記と同様に処理を行う。そして、全てのウィ
ンドウについて白線候補点の確定が終了したときには、
ステップS9に移行し、各ウィンドウ毎に確定された複
数の白線候補点に基づいて、道路モデルの推定を行い、
処理を終了する。この道路モデルの推定は、例えば、特
開平8−261756号公報に記載されたようにカルマ
ンフィルタを用いて推定するようにしてもよく、また、
例えば特開平6−20189号公報に記載されたよう
に、最小二乗法を用いて推定を行うようにしてもよい。
【0062】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
撮像装置1で撮像された自車両前方の画像情報は処理装
置2に所定タイミングで読み込まれ(ステップS1)、
処理装置2では、撮像画像に対し、図3に示すように、
左右の道路白線に相当する位置に複数のウィンドウを設
定し(ステップS2)、ウィンドウ毎に白線候補点の検
出を行う。
【0063】つまり、まず、前回の道路モデルの推定結
果に基づき、ウィンドウのy軸方向の中心位置座標yc
において想定される直線の傾き[dx/dy]nsを算出
し(ステップS3,S4)、ウィンドウのy方向中心座
標yc位置に存在する画素の個数rn に等しい、記憶領
域hspace[g] (g=0,1,2,……,rn )を用意
し、この記憶領域hspace[g] をクリアにする(ステップ
S5)。そして、ウィンドウ内の各画素に対し、x方向
及びy方向の輝度の変化率(微分)を算出し(ステップ
S22)、この輝度変化率に基づく輝度変化ベクトルに
基づき、道路白線を表す直線の傾きを推定する(ステッ
プS23)。
【0064】そして、前回推定した道路モデルに基づい
てステップS4の処理で算出した直線の傾きと、ステッ
プS22で輝度変化率に基づいて算出した直線の傾きと
を比較し、これらが、しきい値以下であり且つ、トータ
ル輝度変化率がしきい値以下であるとき、この画素を白
線候補点であると判断する(ステップS25)。つま
り、前回推定した道路モデルに基づく直線の傾きと、輝
度変化率に基づいて算出した直線の傾きとがしきい値を
超えて変化する場合には、偽の白線候補点であるとみな
すことができ、また、トータル輝度変化率が小さい場合
には、道路白線のエッジ部に相当する画素であるとみな
すことができるから、これら条件を満足するときに、白
線候補点であると判断する。
【0065】そして、白線候補点として判断された場合
には、この白線候補点の画素と、ステップS23の処理
で輝度変化ベクトルに基づいて算出した直線の傾きとに
基づいて、この傾きを有し且つ白線候補点の画素を通る
直線と、ウィンドウのy軸方向中央部の位置座標を有す
るx軸に平行な直線との交点のx座標を算出し、このx
座標に該当するハフ空間、つまり、前記記憶領域hspace
[g] (g=0,1,2,……,rn )への投票を行う
(ステップS28)。
【0066】ここで、道路白線は、撮像画像においてそ
の上下方向に伸びているから、道路白線の曲率に応じて
交点のx座標は変化することになる。このとき、例え
ば、撮像画像のy軸と平行な直線との交点のy座標を算
出するようにした場合には、道路白線は撮像画像におい
てその上下方向に伸びているから、道路白線の曲率によ
っては、撮像画像上において交点を得ることができず、
交点のy座標を検出することができないことも考えられ
る。つまり、実際には、白線候補点であるにも関わら
ず、ハフ空間への投票が行われないことになり、的確な
判断を行うことができない場合がある。しかしながら、
撮像画像においてその上下方向に伸びる道路白線に対
し、x軸と平行な直線との交点座標を検出するようにし
ているから、的確にハフ空間への投票を行うことができ
る。
【0067】そして、全ての画素についてハフ空間への
投票が終了したならば、ハフ空間のうち、投票数の多い
ものから所定数を極大値候補として選択する(ステップ
S7)。つまり順次比較を行って、投票数の多いものか
ら所定数を選択する。そして、所定数の極大値候補の探
索を行ったならば、検出した極大値候補に相当する撮像
画像上の画素のx座標を検出し、これとウィンドウのy
軸方向中央の座標ycとから、極大値候補に対応する画
素、つまり、白線候補点の画素の位置座標を検出する。
【0068】この処理を各ウィンドウ毎に行い、各ウィ
ンドウ毎に複数の白線候補点を検出する。そして、検出
した白線候補点に基づいて、公知の手順の道路モデルの
推定を行う(ステップS9)。ここで、ステップS6の
処理におけるハフ空間は、その行数は“1”であり、列
数を“m”とすると、各ウィンドウにおける極大値探索
のための比較演算数は、(m−2)×2回となる。つま
り、m列の要素のうち、3つ並んだ要素を選択する組み
合わせ(m−2)数と、前記(17)式の比較演算の回
数2との積である。
【0069】これに対し、従来の、図14に示すように
二次元のハフ空間において極大値探索のための比較演算
数は、行数を“n”、列数を“m”とすると、(n−
2)×(m−2)×8回となる。したがって、上記実施
の形態における比較演算数(m−2)×2回の方が比較
演算数は大幅に少ないことがわかかる。そして、この比
較演算数は、一つのウィンドウにおける比較演算回数で
あり、各ウィンドウ毎に、その比較演算回数を大幅に削
減することができるから、撮像画像全体における比較演
算回数を大幅に削減することができることがわかる。
【0070】また、ステップS35の処理で行われる極
大値候補の並び替えの処理においても、その並び替えの
対象が多いほど、その演算量が多くなることは明白であ
る。したがって、上記実施の形態においては、その並び
替えの対象が大幅に削減されることになり、その演算量
を大幅に削減することができる。したがって、従来の方
法に比較して、検出する白線候補点を減らさずに、その
演算量を大幅に削減することができるから、白線候補点
算出までの処理時間の削減を図ることができる。よっ
て、道路モデル算出までの所要時間を短縮することがで
き、例えばこの道路モデルに基づいて車線追従制御を行
う場合等、道路モデルに基づいて行う制御の安定性をよ
り向上させることができる。
【0071】また、演算量の削減を図ることができるか
ら、処理装置の負荷低減を図ることができ、処理装置の
小型化を図ることができる。また、上記実施の形態にお
いては、複数のウィンドウを設定し、ウィンドウ毎に白
線候補点を検出するようにしているから、白線候補点の
検出を的確に行うことができる。つまり、上記実施の形
態においては、ステップS23の処理に示すように、道
路白線を直線に近似し、その傾きを推定することによっ
て、演算量の削減を図るようにしている。したがって、
直線に近いほど、道路白線の検出精度は向上することに
なる。よって、ウィンドウを複数設定し、このウィンド
ウ毎に直線を推定するようにしているから、ウィンドウ
近傍においては直線近似を行うことができ、結果として
道路白線の検出精度を向上させることができる。
【0072】また、上記実施の形態においては、ウィン
ドウのy軸方向中央を基準として白線候補点を検出する
ようにしているから、白線候補点の検出精度を向上させ
ることができる。つまり、ステップS25での白線候補
点であるかどうかの判定を行う処理の際に、x座標を、
前記(15)式から算出するようにしている。この(1
5)式は、一般的に曲線である道路白線を直線に近似し
たものであるから、判定対象の画素のy座標ym と、ウ
ィンドウy軸方向中央のy座標ycn との差が小さいほ
ど、x座標の精度は高くなる。したがって、前記ウィン
ドウy軸方向中央のy座標ycn 位置におけるx座標を
算出することによって、ウィンドウ内の各画素に対し、
判定対象の画素のy座標ym と、ウィンドウy軸方向中
央のy座標ycn との差を低減することができる。よっ
て、x座標の推定精度を向上させることができる。
【0073】また、ステップS25の処理で、画素(x
m ,ym )が白線候補点であるか否かの判定を行う際に
は、トータル輝度変化率ttm が予め設定したしきい値
以上であること、また、輝度変化率に基づいて算出した
直線の傾き [dx/dy]m と前回の道路モデルの推定結果に
基づく、直線の傾き[dx/dy]nsとの偏差が予め設
定したしきい値以下であること、を満足するときに白線
候補点と判断するようにしている。したがって、輝度の
変化率が小さい場合には、白線候補点とは判断されない
ことから道路白線のエッジ部とみなすことの可能な画素
のみを白線候補点として検出することができる。また、
直線の傾きの偏差が大きいときには、白線候補点とは判
断されないことから、例えば、先行車両のエッジ部等が
白線候補点として誤認識されることを確実に回避するこ
とができる。
【0074】ここで、上記実施の形態において、撮像装
置1が撮像手段に対応し、図6のステップS21〜S2
7の処理が近似直線推定手段及び交点検出手段に対応
し、ステップS28の処理がカウント手段に対応し、図
9のステップS31〜ステップS37の処理が白線候補
点検出手段に対応し、図2のステップS4の処理がエッ
ジ方向算出手段に対応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した、道路白線認識装置の一例を
示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における道路白線検出処理
の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】ウィンドウの設定方法を説明するための説明図
である。
【図4】ウィンドウの設定方法を説明するための説明図
である。
【図5】ハフ空間の設定方法を説明するための説明図で
ある。
【図6】図2のハフ変換処理の処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図7】輝度変化ベクトルと方向ベクトルとの関係を説
明するための説明図である。
【図8】輝度変化ベクトルの符号条件を説明するための
説明図である。
【図9】図2の白線候補点確定処理の処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図10】白線候補点の点列を説明するための説明図で
ある。
【図11】従来のハフ変換の手順を説明するための説明
図である。
【図12】従来のハフ変換の手順を説明するための説明
図である。
【図13】従来の極大値候補の探索処理の処理手順の一
例を示すフローチャートである。
【図14】従来の極大値候補の探索処理の手順を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 11/24 G01C 7/04 G01C 7/04 G06T 1/00 330A G06T 1/00 330 G08G 1/16 C // G08G 1/16 G01B 11/24 K Fターム(参考) 2F065 AA51 CC40 DD04 DD06 FF04 JJ26 QQ03 QQ08 QQ17 QQ24 QQ25 QQ29 QQ31 QQ36 5B057 AA16 CA08 CA12 CA16 CB12 CB16 DA08 DB02 DC16 5H180 CC04 LL01 LL02 LL04 LL15 5L096 BA04 FA06 FA10 FA62 FA69 GA04 GA38 GA51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の道路を撮像する撮像手段を備
    え、当該撮像手段で撮像した撮像画像から道路白線候補
    点を検出し、これに基づき道路白線を認識するようにし
    た道路白線認識装置において、 投影された前記道路白線のエッジ方向を、前記撮像画像
    の輝度変化状況に基づき前記撮像画像上の各座標位置に
    おいて推定し、当該エッジ方向に基づいて前記座標位置
    における前記道路白線の近似直線を推定する近似直線推
    定手段と、 当該近似直線推定手段で推定した推定近似直線と前記撮
    像画像の垂直又は水平方向と平行な予め設定した基準直
    線との交点座標を検出する交点検出手段と、 前記撮像画像の前記基準直線上の座標位置が前記交点座
    標として検出された回数を座標位置毎にカウントするカ
    ウント手段と、 前記交点座標として検出された座標位置のうち、前記カ
    ウント手段によるカウント値の多いものから所定数の座
    標位置を、前記白線候補点として検出する白線候補点検
    出手段と、を備えることを特徴とする道路白線認識装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基準直線は、前記撮像画像の水平方
    向と平行な直線であることを特徴とする請求項1記載の
    道路白線認識装置。
  3. 【請求項3】 前記白線候補点に基づき、道路モデルを
    推定するようにした道路白線認識装置であって、 前回推定した道路モデルに基づき前記撮像画像に投影さ
    れた道路白線のエッジ方向を算出するエッジ方向算出手
    段を備え、 前記交点検出手段は、前記近似直線推定手段で推定した
    エッジ方向と、前記エッジ方向算出手段で算出したエッ
    ジ方向との偏差が予め設定したしきい値以下であると
    き、前記推定近似直線と前記基準直線との交点座標を検
    出するようになっていることを特徴とする請求項1又は
    2記載の道路白線認識装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像画像に対して複数の探索領域を
    設定し、当該探索領域毎に前記白線候補点の検出を行う
    ようになっていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載の道路白線認識装置。
  5. 【請求項5】 前記基準直線は、前記探索領域の水平方
    向と平行であり且つ前記探索領域の垂直方向中央の位置
    座標を有する直線であることを特徴とする請求項4記載
    の道路白線認識装置。
  6. 【請求項6】 前記カウント手段は、前記基準直線上の
    座標位置毎のカウント値を格納するための記憶領域を有
    し、 前記交点座標を検出したとき、前記記憶領域の前記交点
    座標に対応するカウント値をインクリメントするように
    なっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに
    記載の道路白線認識装置。
  7. 【請求項7】 前記近似直線推定手段は、各座標位置に
    おける輝度変化率に基づいて輝度の変化方向を表す輝度
    変化ベクトルを検出し、当該輝度変化ベクトルと直交す
    る方向を前記エッジ方向として検出するようになってい
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の道
    路白線認識装置。
  8. 【請求項8】 前記交点検出手段は、前記輝度変化ベク
    トルの大きさが、予め設定したしきい値よりも大きいと
    き、前記推定近似直線と前記基準直線との交点座標を検
    出するようになっていることを特徴とする請求項7記載
    の道路白線認識装置。
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