JP2003329939A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2003329939A
JP2003329939A JP2002140271A JP2002140271A JP2003329939A JP 2003329939 A JP2003329939 A JP 2003329939A JP 2002140271 A JP2002140271 A JP 2002140271A JP 2002140271 A JP2002140271 A JP 2002140271A JP 2003329939 A JP2003329939 A JP 2003329939A
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Japan
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stator
mover
display device
electrode
electrodes
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Application number
JP2002140271A
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English (en)
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Masahiko Gondo
雅彦 権藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自発光を伴なわない反射表示型で低消費電力を
実現し、比較的構成が簡単であり、かつ屋外用の大型表
示装置としても利用できる表示装置を提供する。 【解決手段】透明部1を有し、第1の電極が配置された
固定子100と、固定子100の前面または背後に配置
され、着色部3,4を有し、第2の電極が配置された移
動子200と、第1の電極と第2の電極とに制御信号を
印加して両電極間に発生する静電気力により移動子を変
位させて、固定子100に対する移動子200の位置を
画素ごとに制御する駆動機構とを具備し、固定子100
の透明部1を介して移動子200の着色部3,4へ入射
する外部光を反射して表示を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、特
に、自発光を伴なわない外部光を反射して表示する反射
型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置自体が発光せずに太陽や電灯な
どの外部光を反射して表示するもので、反射型液晶表示
器があり、セグメント液晶表示器として時計などで実用
化されている。 一方、ノートパソコンなどの画素数の
多い液晶表示器ではTFT型液晶表示器が主流であり、
これは表示装置自体に光源を内臓しており、表示器背面
より光を照射し、その光量を液晶でコントロールして、
画像や文字を表示している。
【0003】ノートパソコンなどで使用される表示装置
では、低消費電力が望まれているため、VGA規格の6
40*480画素以上を表示できる反射型液晶表示器が
研究されているが、反射型では外部からの入射光が4度
も偏光板を通過して光量が大きく減衰するため、高いコ
ントラストを得るのが難しくなっている。
【0004】このように多画素液晶表示装置では、低消
費電力が望まれているに関わらず、液晶のバックライト
用に大きな電力を消費しているのが実情である。これら
の欠点を解決するために、特開2001−235689
では液晶を用いずに、高コントラスト表示が可能な表示
装置を開示している。これは、表示基板の背面側に配設
された複数の有色部材を表示面に対して垂直に出し入れ
することで、反射光の強度を制御して画素の明るさを制
御する反射型表示装置である。
【0005】他方、屋外用として用いられ、色のついた
円盤もしくは円筒を機械的にモータ等で回転させて、幾
種類かの画面表示を行う大型表示装置が駅前などに設置
されている。これは、高コントラスト表示が可能である
ものの、画素サイズが数cmと大きく精細な表示ができ
ない。かつ、応答速度が低いのでTVなどの動画表示は
困難である。
【0006】また、近年、大型の液晶表示装置やプラズ
マ表示装置が開発されているが、大型になるに従い製造
装置が大型化するとともに歩留まりの問題が大きくな
り、コストが非常に高くなっているのが現状である。
例えば従来のTFT型の液晶表示器などは、マトリクス
駆動を行うが、「行」と「列」の電気的なクロストーク
が発生するのを避けるために、各画素毎にトランジスタ
を配置する必要があり、回路が複雑化してコスト高の要
因になっている。
【0007】従来の発光型表示器は、周囲が明るいほど
表示器自体の輝度を高くしなければならず、明るいほど
大電力を消費するという欠点があった。
【0008】また、大画面化のための消費電力も大きく
家庭用に使用するには負担が大きい。 近年、会議やホ
ームシアターなどで大画面を投影表示するビデオプロジ
ェクタの普及が著しいが、この装置を使用するには部屋
を暗くする必要があり、観察者の手元が暗くなり不都合
を強いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、ノー
トパソコンなどにおいて低消費電力化の要求が強いにも
かかわらず、偏光板の透過光量が低下するという欠点に
より完全な反射型液晶表示装置は実現できていない。
【0010】また、 特開2001−235689の反
射型表示装置は、複数の有色部材を表示面に対して垂直
に出し入れする構成であるために、その構造が極めて複
雑で製作が難しい。また、カラー表示の実施例について
も記載されているが、表示色数が数色と極めて少なく、
肌色などの中間色を表現することが難しいという欠点が
ある。
【0011】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、自発光を伴
なわない反射表示型で低消費電力を実現し、比較的構成
が簡単であり、かつ屋外用の大型表示装置としても利用
できる表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る表示装置は、透明部を有し、第
1の電極が配置された固定子と、前記固定子の前面また
は背後に配置され、着色部を有し、第2の電極が配置さ
れた移動子と、前記第1の電極と前記第2の電極とに制
御信号を印加して両電極間に発生する静電気力により前
記移動子を変位させて、前記固定子に対する前記移動子
の位置を画素ごとに制御する駆動機構とを具備し、前記
固定子の透明部を介して前記移動子の着色部へ入射する
外部光を反射して表示を行なう。
【0013】また、第2の発明は、第1の発明に係る表
示装置において、スリット状の固定子と移動子とを1画
素内に複数配置し、各移動子の変位をスリット長以内に
制御する。
【0014】また、第3の発明は、第1または第2の発
明に係る表示装置において、前記固定子はさらに遮蔽部
を有し、外部光を前記固定子の透明部へ導くための光学
素子をこの遮蔽部上もしくは前記透明部上に配置する。
【0015】また、第4の発明は、第2の発明に係る表
示装置において、前記固定子の第1の電極は、一部また
は全部が透明電極で構成され、この透明電極のピッチが
前記スリット長よりも小さい。
【0016】また、第5の発明は、第1の発明に係る表
示装置において、前記固定子および前記移動子は、樹脂
板で構成される。
【0017】また、第6の発明は、透明部を有し、第1
の電極が配置された前面固定子と、それぞれが印刷3原
色の1つの着色部を有し、前記前面固定子の背後に順次
重ねて配置され、かつそれぞれに第2の電極が配置され
た少なくとも3つの移動子と、この移動子の背後に配置
され、第3の電極が配置された背面固定子と、前記第1
乃至第3の電極に制御信号を印加して夫々の電極間に発
生する静電気力により前記移動子を選択的に変位させ
て、前記前面固定子に対する前記移動子の位置を画素ご
とに制御する駆動機構とを具備し、前記前面固定子の透
明部を介して前記移動子の着色部へ入射する外部光を反
射して画素ごとの色調を表示する。
【0018】また、第7の発明は、第6の発明に係る表
示装置において、スリット状の上部固定子と3つ以上の
移動子とを1画素内に配置し、各移動子の変位をスリッ
ト長以内に制御する。
【0019】また、第8の発明は、第6または第7の発
明に係る表示装置において、前記固定子はさらに遮蔽部
を有し、この遮蔽部上もしくは前記透明部上に配置さ
れ、外部光を前記固定子の透明部へ導くための光学素子
と、前記移動子の着色部からの反射光を拡散する光学素
子とをさらに具備する。
【0020】また、第9の発明は、第6または第7の発
明に係る表示装置において、前記移動子のそれぞれが独
立して変位可能なように、各移動子に配置される第2の
電極を所定の位置関係をもたせて配置する。
【0021】また、第10の発明は表示装置の駆動方法
であって、それぞれが透明部を有する複数の第1の電極
を行方向に配置して構成された固定子と、それぞれが着
色部を有する複数の第2の電極を前記固定子の前面また
は背後に列方向に配置して構成された移動子とを具備
し、前記固定子の透明部を介して前記移動子の着色部へ
入射する外部光を反射して表示を行なう表示装置の駆動
方法であって、前記行方向に配置された第1の電極と、
前記列方向に配置された第2の電極とに独立して制御信
号を印加して、両電極間に発生する静電気力により前記
移動子を変位させて、前記固定子に対する前記移動子の
位置を画素ごとに制御する。
【0022】また、第11の発明は、第10の発明に係
る表示装置の駆動方法において、多相交流電源を用い、
その印加時間および周波数を制御して、前記第2の電極
のピッチ単位で前記移動子の位置を変位させる。
【0023】また、第12の発明は、第10の発明に係
る表示装置の駆動方法において、前記移動子の第2の電
極のピッチを、前記固定子の第1の電極のピッチの2倍
とし、制御信号の印加により前記移動子を前記固定子の
ピッチ単位で変位する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係る表示装
置の外観を示すもので、1000は表示部、2000は
その制御装置である。本表示装置は例えばパソコンなど
と接続し、パソコンの画面を大きく拡大して表示するこ
とが可能である。この表示部1000の画面の大きさは
例えば横2m、高さ1.5mと比較的大きなもので、プ
ロジェクタの投影画面やホームシアターの画面として十
分な大きさである。これは水平方向1024、垂直方向
768画素のXGA規格に対応させた場合1画素の大き
さが約2mmとなる。
【0026】表示部1000の基本部材はフィルムなど
を中心に構成されており、図2のように表示部1001
を凹面に曲げて内面曲率をもたせることにより視覚特性
を向上することができる。
【0027】図3は、本表示装置の基本原理を説明する
もので、白黒表示における明度の違いを白表示(図3
(a))、灰色表示(図3(b))、ねずみ色表示(図
3(c))を例にとって示したものである。 図3の各
(a)、(b)、(c)の下段は本表示装置の断面図で
あり、基本的構成要素として上部の固定子100と下部
の移動子200を含むことを示している。 固定子10
0は透明開口部1と白色遮蔽部2で構成される。移動子
200は黒着色部4と白着色部3で構成され、固定子1
00の背後(図では下側)に配置される。
【0028】白表示(図3(a))では、黒着色部4が
白色遮蔽部2によって完全に隠され、全体として白く観
察される。灰色表示(図3(b))では黒着色部4が白
色遮蔽部2によって半分だけ隠れ、平均をとると灰色に
観察される。これは、表示装置から数m離れると、2m
mほどの小さい画素は平均されて観察されることを利用
している。ねずみ色表示(図3(c))では、黒着色部
4が白色遮蔽部2により隠れないで全て現れるので、ね
ずみ色(濃い灰色)となる。
【0029】図4は、図3で説明した構成の変形例を説
明するための図である。ここでは図3で説明した固定子
100と移動子200とをスリット分割した構成をとっ
ている。このような構成によれば、そのスリット数に反
比例して移動子200の移動距離(変位)を小さく(ス
リット長以内)することができ、空間的にも細かく混色
される。すなわち、移動子200の変位を変更すること
により、単位画素当りの反射光量を調節することができ
る。
【0030】また、移動距離が小さくなるメリットとし
て、移動子200の変位による画素間の機械的な干渉が
少なくなり、移動子200をフィルムで構成した場合に
その動きに対する曲げ耐性などが向上することがあげら
れる。
【0031】図5は、図4で示したスリット表示と静電
アクチュエータの電極配置を説明するための断面図であ
り、図6は図5を一部拡大して示している。
【0032】1画素の一辺の長さを約2mmとし、スリッ
ト分割数をnとすると、n=5のときは移動子200の
最大移動距離は200μとなる。2−1,2−2,… 2
−nはn個の白色遮蔽部を示したものである。
【0033】図6に示すように、固定子100には、後
述する静電アクチュエータの櫛歯状電極5−1,5−
2,… ,5−mが組み込まれ、同様に下部の移動子20
0にも櫛歯状電極6−1,6−2,…,6−mが組み込
まれている。スリット単位の櫛歯状電極の数をm=10
とすると電極ピッチは20μとなる。図7は、静電アク
チュエータの電極接続を説明するための図である。例え
ば20μ間隔で並べられた移動子200の櫛歯状電極6
−1,6−2,…,6−mは、2ヶおきに3相制御線9
−1,9−2,9−3に接続される。 ここで、制御線9
−1にマイナス「−」を、制御線9−2にはゼロ「0」
を、制御線9−3にはプラス「+」の高電圧の制御信号
を印加すると、各電極6−1,6−2,…,6−mには
「−」,「0」,「+」の繰り返しで電位分布ができ
る。
【0034】図8(a)〜図8(c)は、静電アクチュ
エータの動作原理を説明するための図である。ここで
は、図6で示した移動子200の櫛歯状電極6−1,6
−2,…,6−mと固定子100の櫛歯状電極5−1,
5−2,… ,5−mを上下に対向させ、固定子電極(上
側)に「+」,「0」,「−」の順序で電位を与え、移
動子電極(下側)には「−」,「0」,「+」の順序で電
位を与える。すると、上部と下部の櫛歯状電極は電位
「+」と「−」の互いの静電気吸引力により、引きつけ
あい静止した状態になる。
【0035】このとき、固定子100の櫛歯状電極5−
1,5−2,… ,5−mと、移動子200の櫛歯状電極
6−1,6−2,…,6−mに発生する電位分布を示し
たものがそれぞれ101および201であり、正弦波状
の電位分布となる。
【0036】図8(b)は、移動子電極6−1から
「0」,「+」,「−」の順で電位を与えたもので、固
定子100の櫛歯状電極5−1,5−2,… ,5−mと
の相互作用により、移動子200全体が右方向に動こう
とする静電気力Fが働く。
【0037】この状態を保っておくと図8(c)に示す
ように、移動子200が電極ピッチPに相当する長さだ
け移動し、固定子100と移動子200の間で静電気吸
引力が最大になる位置で静止する。
【0038】さらに、制御線9−1,9−2,9−3に
それぞれ「+」,「−」,「0」の電圧を印加すると、
さらに右の方向へ移動子200が動いていく。この制御
線9−1,9−2,9−3に与える電圧は3相の交流電
圧になっており、この交流電圧を印加する時間や周波数
を制御することで、移動子200の移動を制御できる。
【0039】すなわち、同じ周波数の場合、3相交流電
源の印加時間が多いほど、移動子200はたくさん移動
することとなる。
【0040】静電アクチュエータは、基本的には電極ピ
ッチの単位長さで移動量を制御できるので、上記説明の
例では最大移動距離/電極ピッチ=10となり、10ヶ
の位置制御が可能となるため、この場合の明度は10段
階で設定できることなる。また、移動子200の位置制
御は櫛歯状電極6−1,6−2,…,6−mのピッチP
の間隔で行われるため、前述の3相交流電圧の印加時間
や周波数制御はデジタル的に行なわれることになり、シ
ステムの安定化を図ることが容易になる。
【0041】以下に、コントラストの向上と開口率の向
上を意図した本実施形態の変形例を説明する。以上説明
した固定子と移動子の相対移動による表示方法では、固
定子100に白色遮蔽部2が設けられているために、黒
着色部4を最大露出させた状態(図3(c)や図4
(c)に相当)で白色遮蔽部2の「白」が50%残り、
このままではコントラストの悪い表示しかできない。
【0042】このため、図9(a)に示すように、白色
遮蔽部2の上部にくさび状の反射ミラー7を設け、白色
遮蔽部2へ入ってくる視線300が反射されて、透明開
口部1に視線が入るようにすると、表示制御可能な開口
率が向上し、コントラストの高い表示が可能となる。
また、開口率を向上させる他の変形例として、図9
(b)に示すように、くさび状の反射ミラー7でなく、
凸レンズ8により視線300を屈折させ、透明開口部1
に視線300が入るようにすることも可能である。この
レンズと同等な作用をもつものに、CCDセンサーの前
面に使用されるマイクロレンズアレイがあり、CCDデ
バイスの有効受光面に光線を集めることで感度またはコ
ントラスト特性の改善を図っている。
【0043】また、図9(a)では反射ミラー7を使用
したが、これを同等な機能をもつプリズムなどで構成し
ても良い。
【0044】このように、コントラスト特性を高めるの
には、反射ミラー7や凸レンズ8などが必須であるが、
図4または図5を用いて説明した画素のスリット化は、
反射ミラー7や凸レンズ8の寸法を小さくし、表示装置
の薄型化にも貢献する。
【0045】図10は、本発明における表示の一例を示
す図である。BKは黒、WHは白、G1は黒い灰色、G
2は薄い灰色を示した状態である。スリット毎に設けて
いる白色遮蔽部2は反射ミラー7や凸レンズ8により、
開口率が向上し画素内では効率の良い表示が可能となっ
てくる。図3または図4では開口率の制限から完全な黒
色表示ができなかったが、反射ミラー7や凸レンズ8を
設けたことで、画素BKで示すように黒色表示が可能と
なりコントラスト特性が大きく改善される。図10のG
1やG2の灰色表示では、スリットのために縞模様とな
るが、遠く離れて観察することで、画素単位で平均化さ
れる。ただし、画素間では隙間が発生し全体として開口
率が低下する。このため、図11に示すように画素境界
においてもくさび状ミラーを配置する。
【0046】図11は、画素間の境界部分を示す断面図
である。黒着色部4−1〜4−nで構成される移動子2
00は、画素単位で独立して移動するように駆動される
が、その動きがスムーズになるように、たるみ部21を
設ける。例えば、画素一辺の長さを2mm,移動子20
0の最大移動距離を200μとすると、たるみ部21の
長さは200μ以上の長さが必要になる。また、画素境
界部では、隣の画素と隣接する移動子200どうしが干
渉しないような空間が必要となり(移動子200の最大
距離以上の幅)、全体のコントラスト特性を悪化させる
要因となるため、図9(a)で示した反射ミラー7と同
様に、画素間境界用の反射ミラー700を設け、表示装
置全体のコントラスト特性を改善する。30は背面固定
子である。
【0047】以下に、本発明をカラー表示に適用した場
合について説明する。図12(a)は、カラー表示を行
なう構成の断面図を示し、図13は図12に示す固定
子、および移動子の一部拡大図である。
【0048】10は透明開口をもつ上部固定子,20Y
はイエローフィルタ4Yをもつイエロー移動子,20M
はマゼンタフィルター4Mをもつマゼンタ移動子、20
Cはシアンフィルターをもつシアン移動子で、30は白
く着色された背面固定子である。
【0049】カラー表示を行なうにあたっては、印刷分
野などの基本技術である減法混色法をもちいて任意の色
を表現する。すなわち、シアン、マゼンタ、イエローの
三原色を混ぜ重ねることで黒色を表現し、混合色がゼロ
の状態で白色を表現する。
【0050】このために、図12(a)のシアンフィル
タ4C,マゼンタフィルタ4M,イエローフィルタ4Y
を重ね、この各フィルタの出し入れ量を制御すること
で、色相,明度を表現する。
【0051】図12(b)の平面図は各フィルタ4C,
4M、4Yの重なりで混色する様子を示すもので、例え
ばシアンフィルタ4Cとマゼンタフィルタ4Mが重なる
と青色BLとなり、シアンフィルタ4C,マゼンタフィ
ルタ4M,イエローフィルタ4Yがすべて重なると黒色
BKとなる。
【0052】ここでは開口率を向上するために反射ミラ
ー7が設けられ、さらに各フィルムによる発色の混合を
図るために、拡散板40を設ける。これはスリガラス状
のもので、これを通すことにより図12(b)に示した
混色は、図12(c)に示すように紫色の平均化した表
示101が可能となる。
【0053】各移動子20Y,20M,20Cは厚さ2
0μの薄型のフィルムからなり、図13に示すように、
それぞれに櫛歯状電極6−1〜6−mが組み込まれてい
る。さらに、3つの移動子20Y,20M,20Cを重
ねても、各移動子が独立して移動できるように、フィル
ム間に直径3μのガラスボールなどの潤滑材を挟み込
む。この状態では、上部固定子10と下部固定子30の
すきま距離は72μとなる。上部固定子10の透明開口
部1の長さは200μとなり、移動子20Y,20M,
20Cが入る隙間距離72μは斜め方向の視線に対して
無視できない寸法となる。これは、開口の大きさに比
べ、移動子のフィルタ4C,4M,4Yの厚みが大きい
と、観察方位によって色ずれの現象が発生する。
【0054】しかし、固定子10の前面には、反射ミラ
ー7や凸レンズ8を備えているために、表示面の垂直方
位から大きくずれた視線(斜め方向の視線)は、反射ミ
ラー7や凸レンズ8の作用により垂直入射に近い状態で
入射するために、観察方位による色ずれが軽減され、移
動子のフィルタ4C,4M、4Yのある程度の厚みは許
容できる。
【0055】ここで、シアンフィルタ4C,マゼンタフ
ィルタ4M,イエローフィルタ4Y部に組み込まれる電
極数をm=10とすると、各移動子の階調表現はそれぞ
れ10段階できることになる。1画素は3つのフィルタ
4C,4M、4Yの移動に基づいて形成され、その時の
カラー色数は10*10*10=1000種となる。こ
の色数を増やすには電極数mを増やせば良いが、パター
ン精度との兼ね合いが必要となってくる。
【0056】図14(a)〜(c)は、イエロー移動子
20Y(図14(a))、マゼンタ移動子20M(図1
4(b))、シアン移動子20C(図14(c))のお
互いの櫛歯状電極と、たるみ部21の位置関係を示す図
である。これらのフィルムは3枚重ねても、たるみ部や
各電極はお互いが重ならず、機械的に干渉しないで独立
して移動することができるようになっている。
【0057】また、図14(d)はこれらの3つの移動
子20Y,20M,20Cのフィルタ部4Y,4M,4
Cの位置を示すもので、移動子の基材は透明フィルムた
とえばPET(ポリエチレンテレフタレート)とし、こ
の上にITO(酸化インジウムスズ)を用いて透明電極
を配置した後、混色の基本3原色を各々スリット分割に
応じて帯状に着色し、フィルタ部4Y,4M,4Cを作
成する。1画素の大きさを2mm,スリット分割数nを
5とすると、フィルタ部は200μ*2mmの大きさと
なる。図13にもどり、移動子20Y,20M、20C
の静電気による移動について説明する。この図で、イエ
ロー移動子20Yは、上部固定子10に近く十分な静電
気力が働くが、マゼンタ移動子20Mやシアン移動子2
0Cには上部固定子10との距離が遠くなるために、静
電気力が小さくなる。
【0058】このため、上部固定子10と同じ電極配置
をもつ背面固定子30を追加し、3つの移動子20Y,
20M、20Cを挟み込み、静電気力が上部側からと背
面側から作用するようにする。また、イエロー移動子2
0Y(a)、マゼンタ移動子20M(b)、シアン移動
子20C(c)の櫛歯状電極6は、それぞれ異なる位置
に配置されており、図14のように重ねても、各櫛歯状
電極は重ならないようになっており、独立して各移動子
を制御できるようになっている。
【0059】各移動子20Y,20M,20Cは、それ
ぞれ画素毎にたるみ部21をもって、行方向に一連して
つながっており、そのたるみ部21には、3相の交流信
号を流すための3本のパターンが配置されている。
【0060】以上、移動子の出し入れや減法混色法に基
づく表示方法および固定子/移動子の構成について説明
した。次に本表示装置の駆動方法について説明する。
【0061】図15は、移動子20Y,20M,20C
に配置されている櫛歯状電極6の全体構成を示す図であ
る。図16は固定子10または30に配置されている櫛
歯状電極5の全体構成を示す図である。ここで、図15
の6−1Yはイエロー移動子の電極を、6−1Mはマゼ
ンタ移動子の電極を、6−1Cはシアン移動子の電極で
あり、それらは第1行目の画素にそれぞれ対応する。ま
た、それぞれの移動子電極には、イエロー、マゼンタ、
シアンに対応して3相交流信号50−1Y,50−1
M,50−1Cがそれぞれ接続されている。50−Lは
表示行における最下行に対応する3相交流信号である。
【0062】また、図16の60は3相交流信号を、6
1はアースを表す。70は表示列Rの中から、制御対象
の列に応じて3相交流信号を接続したり、他の列をアー
ス接地する機能をもつマルチプレクサである。
【0063】図15,図16ともに詳細な櫛歯状電極と
の接続は省略しているが、3相交流電源並びに3相交流
信号との接続は図7や図8に示す構成となっている。以
下に、図15,図16を用いて画素を駆動する原理につ
いて説明する。2次元表示装置の全ての画素を駆動する
場合は、例えば列1024*行768のXGA規格の表
示器では、786432個もの駆動回路が必要になる
が、信号線の引き出しが複雑になりコストも高くなるの
で実際的でない。
【0064】そこで本発明では、駆動回路を単純化する
とともに、複雑な信号線の引き回しを避けるために、下
記に説明するダイナミック走査を行う。図16におい
て、最初にマルチプレクサ70により第1列固定子に対
応する櫛歯状電極を選択して3相交流信号60を印加
し、第1列以外の電極はすべてアース61へ短絡接地す
る。マルチプレクサ70内の構成はこの状態を示したも
のである。この状態で図15に示される50−1Y,5
0−1M,50−1C,…,50−Lの全ての3相交流
信号から、第1列の画素に対応する3相交流信号を同時
に印加し第1列を駆動する。この時の3相交流信号の与
え方は、図7および図8で説明した静電アクチュエータ
の原理に基づき、画素毎に混色すべき移動量に対応した
時間や周波数を調節する。
【0065】第1列以外の所は、図15で示される移動
子6のくし歯状電極には制御対象としない他の列にも電
圧が印加されているものの、固定子5のくし歯状電極に
は電圧が印加されていないので、第1列以外のところに
は静電気力が働かず、前フレームの状態のまま静止した
ままとなっている。
【0066】次に、マルチプレクサ70を第2列の櫛歯
状電極に切り替え、3相交流電源60を印加し、第2列
以外はアース61へ短絡接地する。そして第2列の全て
の画素に対応する3相交流信号50−1Y,50−1
M,50−1C,…,50−Lを、時間や周波数を第1
列目の時と変えて印加する。この時も、移動子電極6−
1Y,6−1M,6−1C,…6−L側は全ての列にわ
たり、第2列対応の3相交流信号が印加されるが、 固
定子5の櫛歯状電極は第1列しか印加されていないた
め、第2列のところだけに静電気力が働き、他の列にお
いては静電気力が働かない。
【0067】これをR列まで繰り返すことで、1画面全
ての画素駆動を終了する。そして1画面全ての走査が終
了したら、第1列に戻り、次フレームの電圧印加を同様
に第1列より繰り返す。従来の液晶表示装置は、L行と
R列からなる2次元画素を制御するのにL行とR列で画
素を指定して画素を制御するが、その画素指定の過程で
電気回路上の干渉が起きるために、行と列の交点にあた
る各画素にトランジスタを配置して画素選択回路を組み
込み、画素間のクロストーク発生を防いでいる。
【0068】一方、本発明の行と列の各電極の相互的な
静電気力を利用した画素駆動方式では、行または列にお
いてそれぞれ独立して画素指定しても、回路上のクロス
トークの発生はなく、各画素ごとにトランジスタを配置
するなどの構成は不要となる。これは、移動子で行の指
定を、固定子で列の指定を独立に行っても、画素単位の
静電アクチュエータの動作が移動子と固定子の相互作用
によるためである。
【0069】また、本発明の駆動方式であるダイナミッ
ク走査は本来、画素毎のメモリー効果を必要とするが、
静電アクチュエータを構成する移動子は、その機械的な
慣性力や摩擦によりもとの位置に止まろうとする性質が
あるために、電気回路によるメモリーなどを設ける必要
がない。
【0070】これらのことは、従来のTFT液晶表示装
置が行*列個のメモリー機能を含む画素指定駆動回路が
必要であったのに対して、本駆動方式が比較的単純な行
+列個の画素指定駆動回路で済むことを意味し、回路の
簡略化に大いに貢献する。
【0071】本発明のダイナミック走査では、列単位で
同時に静電アクチュエータの駆動を行い、全ての列の駆
動が終了した時点で1画面の走査が終了する。
【0072】動画を表現するには、1/30秒以下の時
間でこの走査を終了する必要があるが、各列は同時に駆
動制御するため、静電アクチュエータの応答時間は1/
(30*R)秒以内であればよく、このように列だけの
ダイナミック走査とすることで、動作周波数を低減す
る。このことは、応答周波数が(30*R)Hz以上あ
れば良いということで、静電アクチュエータの動作を比
較的低速に設定できる。
【0073】図17は、静電アクチュエータの駆動方法
の別の方法を示す図であり、図8を用いて説明した方式
が3相交流信号を用いたのに対して、図17は電位分布
が「+」,「0」,「−」,「0」の繰り返しとなる4
相交流電源による駆動方式を説明するための説明図であ
る。
【0074】図17(a)は固定子100の電極(上
側)に「+」,「0」,「−」,「0」の順序で電位を
与え、移動子200の電極(下側)には「−」,「0」,
「+」,「0」の電位を与えたもので、上部と下部の櫛
歯状電極は電位「+」と「−」の互いの静電気吸引力に
より、引きつけあい静止した状態になる。
【0075】このとき、固定子100や移動子200の
櫛歯状電極に発生する電位分布を示したものがそれぞれ
101および201であり、正弦波状の電位分布とな
る。
【0076】図17(b)は、移動子200の電極に
「0」,「+」,「0」,「−」の順で電位を与えたも
ので、固定子電極5−1〜5−mとの相互作用により、
移動子200全体が右方向に動こうとする静電気力Fが
働く。
【0077】この状態を保っておくと図17(c)に示
すように、移動子200が電極ピッチPに相当する長さ
だけ移動し、固定子100と移動子200の間で静電気
吸引力が最大になる位置で静止する。
【0078】さらにまた、別の駆動方法を示したのが図
18である。移動子200の櫛歯状電極61は、固定子
100の櫛歯状電極51の2倍のピッチをもつところに
特徴がある。図18(a)では固定子100の電極51
に「−」,「−」,「+」,「+」の順序で、移動子2
00の電極61には「+」,「−」の順序で電位を印加
すると、双方の電極はお互いに引き合い静止した状態と
なる。これを図18(b)で示すように固定子100の
電極51に「+」,「−」,「−」,「+」の順序で電
位を印加すると、移動子200に右向きの力Fが働く。
【0079】このまま放っておくと、図18(c)に示
すように、ピッチPに相当する長さだけ移動子200が
移動し、固定子100と移動子200が吸引しあい安定
した状態になる。
【0080】この図18で示す駆動方法は、移動子20
0の電極ピッチが固定子の2倍であると同時に、その電
極へ与える電位は「+」と「−」の2種類だけで済むた
め、移動子200の櫛歯状電極61の構成が単純である
と同時に、電極への供給ラインも2本で済む。
【0081】このことは、移動子の製作において片面の
FPCやITOの蒸着基板が採用できることを意味する
もので、製造コストの低減につながる。
【0082】以上の説明では理解を容易にするため、2
次元画像の行方向に移動子を割り当て、列方向に固定子
を割り当てるよう説明したが、この場合には左右の観察
方向による色ずれが発生しやすくなるため、好ましくは
縦方向に移動子を割り当て静電アクチュエータの動作も
上下に行った方が好ましい。
【0083】図19は、移動子の別の駆動方法を説明す
るための図である。
【0084】前述した図15の移動子の櫛歯状電極6の
駆動では、行方向全ての移動子6−1Y,6−1M,6
−1C,…,6−Lにそれぞれ3相交流信号50−1
Y,50−1M,50−1C,…,50−Lを同時に印
加するように説明したが、これでは多数の交流信号回路
が必要となる。このため、図19では、交流信号回路の
数を減らすべくマルチプレクサ71を設けて、所定の列
が選択されて固定子100の櫛歯状電極5に3相交流信
号50が印加されている間に、「行」を順次選択して画
素の色調を上から順に設定しようとするものである。図
19の状態は、第2行目を選択している状態を示し、こ
のとき前述した列の選択と同様に、選択しない行(この
場合は第2行以外の全て)は関係のない画素が移動しな
いようにするため、アース接地する必要がある。
【0085】また、本表示装置では移動子の駆動をしな
いと、そのままの状態で止まろうとする性質があるため
に、静止画表示では、何度も同じ画像を駆動する必要が
ない。また、一部分が動くような画像の場合は、列方向
のマルチプレクサ70と行方向のマルチプレクサ71に
より移動した画素部分を選択して、駆動制御することに
より効率の良い駆動が可能となる。
【0086】以上の説明では、理解を容易にするため
に、2次元画像の行方向に移動子を割り当て、列方向に
固定子を割り当てた実施形態を説明したが、この場合に
は左右の観察方向による色ずれが発生しやすくなるた
め、好ましくは縦方向に移動子を割当て、静電アクチュ
エータの動作も上下に行なったほうが好ましい。
【0087】以上説明したように、本実施形態の表示装
置では、入射される外部光を反射して表示するため、液
晶表示器などで使用されるバックライトが不要であり、
プラズマディスプレイのような発光電力も必要ない。
【0088】加えて、本表示装置は静止画像部分はアク
チュエータを駆動する必要がなく、特に静止画表示など
では、ほとんど電力を消費することがない。反射型であ
るために、普通の絵画やポスターなどと同じで、直射日
光下や明るい部屋でも問題なく観察可能である。このこ
とは、周囲が明るい所ほど輝度を高くして消費電力が大
きくなる従来の発光型表示器と大きく異なるといえる。
本表示装置は、基本的にはフィルムの重ね合わせで構成
されているために、厚さを数mm以下と薄くできると同
時に、ある程度の曲げも可能である。また、数十μの櫛
歯状電極を採用するが、これ以上の細かい加工精度は不
要であり、かつトランジスタなどの能動素子を組み込む
ための精密なガラス基材などが不用となる。
【0089】このため、櫛歯状電極を配置したフィルム
を主体的に構成できるため容易に大画面化が可能であ
る。このことは、直射日光下でも観察可能であるという
特徴と合わせて、駅前の街頭などに設置される超大型の
屋外用表示器とすることも可能である。
【0090】本実施形態の画素の駆動方法では、画素の
色相や明度に合わせて静電アクチュエータを制御する
が、そのアクチュエータの移動は櫛歯状電極のピッチ単
位で精度良く行われるので、比較的簡単なデジタル制御
で済み、温度や湿度などの環境変化に左右されにくく、
安定した制御が低コストで実施できる。
【0091】さらに、多くの画素の制御をするために、
L行,R列からなるL*R個の画素を直接制御すること
なしに、L行+R列の数少ない制御で済むため、制御回
路が比較的簡単になる。
【0092】特に、静電アクチュエータの2系統の電極
をL行またはR列に割り当てることで、画素指定のため
のトランジスタなどの能動素子が不要になり、表示フィ
ルムには電極だけを配置すればよく、製造方法も大幅に
単純化される。
【0093】さらに、本表示装置は比較的大型の装置に
向いており、会議室用のプレゼンテーション表示などに
用いると、会議室を暗くする必要がなくなるために、聴
衆者の手元を明るくでき学会発表やプレゼンテーション
のあり方を大きく変えていく可能性を秘めている。
【0094】また、比較的安価に製作でき,合わせて消
費電力も少ないことから、家庭用ホームシアターとして
利用することができる。 とくに、表示装置自体から発
光することがないために、絵画やポスターと同じ感覚で
鑑賞することができ眼に優しく、視力の疲れを感じさせ
ない表示が可能となってくる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、自発光を伴なわない反
射表示型で低消費電力を実現し、比較的構成が簡単であ
り、かつ屋外用の大型表示装置としても利用できる表示
装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示装置の外観を示
す図である。
【図2】図1に示す表示部の変形例を示す図である。
【図3】本表示装置の基本原理を説明するための図であ
る。
【図4】図3で説明した構成の変形例を説明するための
図である。
【図5】図4で示したスリット表示と静電アクチュエー
タの電極配置を説明するための断面図である。
【図6】図5を一部拡大した図である。
【図7】静電アクチュエータの電極接続を説明するため
の図である。
【図8】静電アクチュエータの動作原理を説明するため
の図である。
【図9】開口率を向上させてコントラストを高める方法
について説明する図である。
【図10】本発明における表示の一例を示す図である。
【図11】画素間の境界部分を示す断面図である。
【図12】本発明をカラー表示に適用した場合について
説明するための図である。
【図13】図12に示す固定子、移動子の一部拡大図で
ある。
【図14】(a)〜(c)は、イエロー移動子20Y、
マゼンタ移動子20M、シアン移動子20Cのお互いの
櫛歯状電極と、たるみ部21の位置関係を示す図であ
り、(d)は、3つの移動子のフィルタ部4Y,4M,
4Cの位置を示す図である。
【図15】移動子20Y,20M,20Cに配置されて
いる櫛歯状電極6の全体構成を示す図である。
【図16】固定子10または30に配置されている櫛歯
状電極5の全体構成を示す図である。
【図17】静電アクチュエータの駆動方法の別の方法を
示す図である。
【図18】静電アクチュエータの駆動方法のさらに別の
方法を示す図である。
【図19】移動子の別の駆動方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1000,1001 表示部 2000 制御装置 100 固定子 101 固定子電位分布 200 移動子 201 移動子電位分布 300 視線 1 透明開口部 2 白色遮蔽部 3 白着色部 4 黒着色部 4Y イエローフィルタ 4M マゼンタフィルタ 4C シアンフィルタ 5−1…5−m 固定子櫛歯状電極 6−1…6−m 移動子櫛歯状電極 6−1Y イエロー移動子電極 6−1M マゼンタ移動子電極 6−1C シアン移動子電極 7 反射ミラー 8 凸レンズ 9−1,9−2,9−3 櫛歯状電極の3相制御線 10 上部固定子 20Y イエロー移動子 20M マゼンタ移動子 20C シアン移動子 30 背面固定子 50−1Y イエロー3相交流信号 50−1M マゼンタ3相交流信号 50−1C シアン3相交流信号 60 3相交流信号 61 アース 70、71 マルチプレクサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部を有し、第1の電極が配置された
    固定子と、 前記固定子の前面または背後に配置され、着色部を有
    し、第2の電極が配置された移動子と、 前記第1の電極と前記第2の電極とに制御信号を印加し
    て両電極間に発生する静電気力により前記移動子を変位
    させて、前記固定子に対する前記移動子の位置を画素ご
    とに制御する駆動機構と、 を具備し、 前記固定子の透明部を介して前記移動子の着色部へ入射
    する外部光を反射して表示を行なうことを特徴とする表
    示装置。
  2. 【請求項2】 スリット状の固定子と移動子とを1画素
    内に複数配置し、各移動子の変位をスリット長以内に制
    御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記固定子はさらに遮蔽部を有し、外部
    光を前記固定子の透明部へ導くための光学素子をこの遮
    蔽部上もしくは前記透明部上に配置したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記固定子の第1の電極は、一部または
    全部が透明電極で構成され、この透明電極のピッチが前
    記スリット長よりも小さいことを特徴とする請求項2記
    載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記固定子および前記移動子は、樹脂板
    で構成されることを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】 透明部を有し、第1の電極が配置された
    前面固定子と、 それぞれが印刷3原色の1つの着色部を有し、前記前面
    固定子の背後に順次重ねて配置され、かつそれぞれに第
    2の電極が配置された少なくとも3つの移動子と、 この移動子の背後に配置され、第3の電極が配置された
    背面固定子と、 前記第1乃至第3の電極に制御信号を印加して夫々の電
    極間に発生する静電気力により前記移動子を選択的に変
    位させて、前記前面固定子に対する前記移動子の位置を
    画素ごとに制御する駆動機構と、 を具備し、 前記前面固定子の透明部を介して前記移動子の着色部へ
    入射する外部光を反射して画素ごとの色調を表示するこ
    とを特徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 スリット状の上部固定子と3つ以上の移
    動子とを1画素内に配置し、各移動子の変位をスリット
    長以内に制御するようにしたことを特徴とする請求項6
    記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記固定子はさらに遮蔽部を有し、この
    遮蔽部上もしくは前記透明部上に配置され、外部光を前
    記固定子の透明部へ導くための光学素子と、前記移動子
    の着色部からの反射光を拡散する光学素子とをさらに具
    備することを特徴とする請求項6または7記載の表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記移動子のそれぞれが独立して変位可
    能なように、各移動子に配置される第2の電極を所定の
    位置関係をもたせて配置したことを特徴とする請求項6
    または7記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 それぞれが透明部を有する複数の第1
    の電極を行方向に配置して構成された固定子と、 それぞれが着色部を有する複数の第2の電極を前記固定
    子の前面または背後に列方向に配置して構成された移動
    子とを具備し、 前記固定子の透明部を介して前記移動子の着色部へ入射
    する外部光を反射して表示を行なう表示装置の駆動方法
    であって、 前記行方向に配置された第1の電極と、前記列方向に配
    置された第2の電極とに独立して制御信号を印加して、
    両電極間に発生する静電気力により前記移動子を変位さ
    せて、前記固定子に対する前記移動子の位置を画素ごと
    に制御することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 多相交流電源を用い、その印加時間お
    よび周波数を制御して、前記第2の電極のピッチ単位で
    前記移動子の位置を変位させることを特徴とする請求項
    10記載の表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記移動子の第2の電極のピッチを、
    前記固定子の第1の電極のピッチの2倍とし、制御信号
    の印加により前記移動子を前記固定子のピッチ単位で変
    位することを特徴とする請求項10記載の表示装置の駆
    動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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