JP2003325717A - 運動履歴記録装置及び運動履歴記録プログラム - Google Patents

運動履歴記録装置及び運動履歴記録プログラム

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JP2003325717A
JP2003325717A JP2002139426A JP2002139426A JP2003325717A JP 2003325717 A JP2003325717 A JP 2003325717A JP 2002139426 A JP2002139426 A JP 2002139426A JP 2002139426 A JP2002139426 A JP 2002139426A JP 2003325717 A JP2003325717 A JP 2003325717A
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JP2002139426A
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English (en)
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Toru Yamakita
徹 山北
Tsutomu Yamaguchi
勉 山口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】運動選手に対し根拠が明白でより的確なアドバ
イスをすることが出来る運動履歴記録装置及び運動履歴
記録プログラムを提供する。 【解決手段】運動履歴記録装置1を選手の腰に取り付
け、更に頭加速度センサを頭に、足加速度センサを足
に、脈拍計を手首に取り付ける。各種の運動パターンに
対する各加速度センサによる加速度とその周期を計測し
て、EPROM4の運動パターンデータベースに登録す
る。実施の試合又は競技で登録運動パターンと近似又は
一致する計測運動パターンを時系列の運動履歴データと
してデータベースに記録する。この運動履歴データに基
づいてアニメーションを表示し、運動履歴データを種々
変更してアニメーションを再表示し、良い結果が得られ
たときの変更データによる運動パターンを選手に対する
アドバイス資料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運動選手の競技動
作を記録して運動選手に対し根拠が明白でより的確なア
ドバイスをすることが出来る運動履歴記録装置及び運動
履歴記録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、サッカー、ラグビ
ー、野球、バレーボール、バスケットボールなど、チー
ムワークを必要とするスポーツ、あるいは、柔道、剣道
など相手と1対1で行うスポーツ、あるいは、水泳、マ
ラソンなど相手は複数だが競技そのものは単独で行うス
ポーツなどでは、ビデオで試合や競技の状況を撮ってお
き、それを後刻再生して、見た目で選手のプレーが良か
ったか悪かったかをコーチが判断し、悪かった場合など
には、どうすれば良いプレーとなったかを類推して選手
にアドバイスしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、選手の
プレーが悪かった場合のコーチのアドバイスは、コーチ
の判断能力に左右され、コーチの判断が誤っている場合
も十分考えられることであるから、コーチのアドバイス
で本当に選手のプレーが改善されるかどうかは不明であ
って、不安が付き纏うという問題があった。
【0004】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
選手に対し根拠が明白でより的確なアドバイスをするこ
とが出来る運動履歴記録装置及び運動履歴記録プログラ
ムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明の運動履歴記録装置は、各競技場の地図情報のデータ
ベースを記憶する手段と、競技場の所定の位置から出力
される位置信号を受信する手段と、加速度センサと方位
センサとにより運動選手の競技動作を上記所定の位置に
対するX、Y、Z方向の加速度と変化の周期とからなる
動作パターンとして検出する手段と、この検出された動
作パターンをパターン毎に分別可能な動作パターン名を
付与してデータベースのデータとして記録する手段と、
上記動作パターンを上記データベースのデータとして登
録した後に、上記加速度センサにより上記運動選手の動
作パターンにX、Y、Z方向のいずれかの加速度と変化
の周期のいずれかに変化が検出されたとき、該検出動作
パターンに近似する上記データベースの登録動作パター
ンを上記検出動作パターンに書き換えて更新する手段
と、該更新した動作パターンを行動記録データとして行
動履歴データベースに時系列に登録する手段と、上記行
動履歴データベースから上記行動記録データを順次読み
出して該読み出した連続する行動記録データに基づいて
競技の平面模擬画像又は立体模擬画像を表示画面にアニ
メーション表示する手段と、を備えて構成される。
【0006】この運動履歴記録装置は、例えば請求項2
記載のように、上記アニメーション表示を停止させる手
段と、該停止アニメーション表示に基づいて上記行動記
録データを変更する手段と、該変更された行動記録デー
タからなる変更された行動履歴データベースに基づいて
競技の平面模擬画像又は立体模擬画像を表示画面にアニ
メーション表示する手段と、を更に備えて構成される。
【0007】次に、請求項3記載の発明の運動履歴記録
プログラムは、コンピュータに、各競技場の地図情報の
データベースを記憶する処理と、競技場の所定の位置か
ら出力される位置信号を受信する処理と、加速度センサ
と方位センサとにより運動選手の競技動作を上記所定の
位置に対するX、Y、Z方向の加速度と変化の周期とか
らなる動作パターンとして検出する処理と、この検出さ
れた動作パターンをパターン毎に分別可能な動作パター
ン名を付与してデータベースのデータとして記録する処
理と、上記動作パターンを上記データベースのデータと
して登録した後に、上記加速度センサにより上記運動選
手の動作パターンにX、Y、Z方向のいずれかの加速度
と変化の周期のいずれかに変化が検出されたとき、該検
出動作パターンに近似する上記データベースの登録動作
パターンを上記検出動作パターンに書き換えて更新する
処理と、該更新した動作パターンを行動記録データとし
て行動履歴データベースに時系列に登録する処理と、上
記行動履歴データベースから上記行動記録データを順次
読み出して該読み出した連続する行動記録データに基づ
いて競技の平面模擬画像又は立体模擬画像を表示画面に
アニメーション表示する処理と、を実行させるように構
成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る運動履歴記録装置のシステム構成図である。同図にお
いて、運動履歴記録装置1は、CPU(Central Proces
sing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、EPRO
M(Erasable and Programmable Read Only Memory)
4、RAM(Random Access Memory)5、入力部6、表
示部7、外部記憶部8、本体加速度センサ9、通信制御
部11、及び方位センサ12が、バス13を介して相互
に接続されて構成される。
【0009】そして、上記の通信制御部11には、通信
部14を有する頭加速度センサ15と、通信部16を有
する足加速度センサ17と、通信部18を有する脈拍計
19の3つの周辺機器が無線接続されている。CPU2
は、ROM3に記憶されたプログラムに基づいて、後述
するピーク加速度の抽出、ピークタイミングの抽出、動
作状態判別処理、位置算出処理、高度算出処理、及び方
位算出処理等の処理、並びに脈拍等の監視を行う。
【0010】ROM3は、上記プログラムを記憶すると
共に、各競技場の地図情報のデータベース(DB)を予
め記憶する。EPROM4は、後述する処理によって登
録される動作パターンのデータベース(DB)を記憶す
る。
【0011】RAM5は、ワーク領域として使用され、
またレジスタ1〜7(一部図示せず)を備えている。レ
ジスタ1〜7には、上記各種の計測計から出力される計
測値が一時的に記憶される。入力部6は、所定数のキー
やボタン等を備え、例えば本装置を利用する運動選手の
動作パターンを登録する際の動作名を入力したり、行動
開始の通知入力を行うためなどに使用される。
【0012】表示部7は、例えば本体装置(運動履歴記
録装置1)に折りたたまれた見開き型の表示装置であ
り、入力データの表示等を行う。外部記憶部8は、例え
ばカード型の着脱式フラッシュメモリ等で構成され、本
装置を利用する選手の運動履歴の記録等を保存する。
【0013】本体加速度センサ9は、方位センサ12と
共に、運動選手の本体(体の中心)の競技動作(行動)
を検出するセンサであり、X軸方向、Y軸方向、Z軸方
向の加速度を検出し、この検出した各加速度情報をバス
13を介してCPU2に出力する。
【0014】通信制御部11は、一方では通信部14、
16及び18を介して出力される頭加速度センサ15、
足加速度センサ17及び脈拍計19の出力を受信し、他
方では後述する検出された運動選手の行動(運動又は競
技の動作)データを、管理サーバへ送信する。
【0015】方位センサ12は、現在位置における東西
南北の方位を検出して、この検出した方位情報をCPU
2に出力する。CPU2は、この方位情報と本体加速度
センサ9から得られる加速度情報とから、運動選手の移
動方向と移動速度等を算出する。
【0016】頭加速度センサ15及び足加速度センサ1
7は、運動選手の頭及び足の行動(競技動作)をそれぞ
れ検出するセンサであり、X軸方向、Y軸方向、Z軸方
向の加速度を検出し、この検出した各加速度情報をそれ
ぞれ通信部14及び16並びに本体装置の通信制御部1
1を介してCPU2に出力する。
【0017】脈拍計19は、現在の運動選手の脈拍を検
出して、この検出した脈拍の情報を通信部18及び本体
装置の通信制御部11を介してCPU2に出力する。図
2は、上記の運動履歴記録装置1及びその3つの周辺機
器の運動選手への取り付け状態を示す図である。
【0018】運動履歴記録装置1は、同図に示すよう
に、運動選手20(20−1、20−2、20−3)の
例えば腰などの常に一定した位置に取り付けられる。こ
れは、もし取り付け位置が一定していないと、方位セン
サ12と本体加速度センサ9とによって得られる運動選
手の同一行動パターンが、登録時と登録後の実際の行動
時とで全く異なる行動パターンになってしまい、正しい
行動パターンの検出が出来なくなってしまうからであ
る。
【0019】そして、頭加速度センサ15は、例えば鉢
巻型の装着部に取り付けられた加速度計器であり、鉢巻
型の装着部を頭に巻きつけて用いられる。また、足加速
度センサ17は、例えばゲートル型の装着部に取り付け
られた加速度計器であり、足の膝より下に巻きつけて用
いられる。また、脈拍計19は、例えば腕時計型の計器
であり、左右いずれかの手首にはめて用いられる。
【0020】運動履歴記録装置1によってEPROM4
に記録された各運動選手20の予め登録された運動(ま
たは競技、以下同様)の行動パターンや、その後の実際
の運動競技によって記録される行動パターンのデータ
は、図1に示した通信制御部11を介して図2に示すサ
ーバ21に出力され、これら出力されたデータはサーバ
21の受信装置22によって受信され、サーバ21の所
定の記録装置に記録される。
【0021】図3(a) は、上記の運動選手20の正確な
運動の行動パターンを記録するためにROM3に記憶さ
れている各サッカー場のデータファイルの例を示す図で
あり、同図(b) はそのデータファイルに記録されている
サッカー場の基準点及び補正点の位置の例を示す図であ
る。
【0022】同図(a) に示すように、サッカー場のデー
タファイル23(23−1、23−2、・・・)は、同
図(b) に示す当該サッカー場24の基準点25、第1補
正点26−1、第2補正点26−2、第3補正点26−
3の位置データからなる。位置データは、緯度欄27に
記録されている緯度データと経度欄28に記録されてい
る経度データである。同図に示す例では、例えば基準点
25に対応する緯度欄27に記録されている緯度データ
は「X0 、Y0 」となっており、経度欄28に記録され
ている経度データは「X0 ,Z0 」となっている。
【0023】上記の基準点25には、このサッカー場2
4における運動選手20の運動パターンの位置の基準と
なる信号を出力する発信器が備えられている。また、第
1〜第3の各補正点26(26−1〜26−3)には、
運動選手20の上記運動パターンの基準位置からの位置
ずれを補正するための補正位置を示す信号発信器が設置
されている。
【0024】図4(a) は、上記と同じく運動選手20の
正確な運動の行動パターンを記録するためにROM3に
記憶されている各野球場のデータファイルの例を示す図
であり、同図(b) はそのデータファイルに記録されてい
る野球場の基準点及び補正点の位置の例を示す図であ
る。
【0025】同図(a) に示すように、野球場のデータフ
ァイル29(29−1、29−2、・・・)は、同図
(b) に示す当該野球場30の基準点31、第1補正点3
2−1、第2補正点32−2の位置データからなる。こ
の位置データも、緯度欄33に記録されている緯度デー
タと経度欄34に記録されている経度データからなる。
同図に示す例では、例えば基準点31に対応する緯度欄
33に記録されている緯度データは「A0 、B0 」とな
っており、経度欄34に記録されている経度データは
「B0 ,C0 」となっている。
【0026】上記の基準点31には、この野球場30に
おける運動選手20の運動パターンの位置の基準となる
信号を出力する発信器が備えられている。また、第1補
正点32−1はaチーム側ベンチの階段下に設けられ、
第2補正点32−2はbチーム側ベンチの階段下に設け
られていて、それぞれ運動選手20の上記運動パターン
の基準位置からの位置ずれを補正するための補正位置を
示す信号を発信する信号発信器が設置されている。
【0027】以上の構成において、本例における種々の
処理を以下に説明する。先ず、動作パターンの登録処理
について説明する。この処理は、運動選手によって個々
に動作パターンが異なることから、各動作パターンの特
徴を個々に抽出して、その抽出した動作パターンを予め
EPROM4に、動作パターンデータベース(DB)と
して登録する処理である。尚、登録する動作パターンと
しては後述するように、例えば本体であれば「歩行」、
「速い走り」、「遅い走り」、「一定地に静止」等の運
動中の動作を登録する。
【0028】図5は、動作パターンの登録処理を説明す
るフローチャートである。運動選手はまず、運動履歴記
録装置1及び3つの周辺機器(頭加速度センサ15、足
加速度センサ17、脈拍計19)を、図2に示したよう
に自分の体の所定の位置に取り付け、登録しようとする
動作を行う。このとき運動履歴記録装置1のCPU2
は、方位センサ12と本体加速度センサ9、頭加速度セ
ンサ15、及び足加速度センサ17とによって、基準方
位をX軸として、運動選手の行動に基づいて発生するX
軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の、それぞれのセンサ
出力の周期と振幅から加速度を抽出する(S1)。
【0029】ここで、3つの加速度センサ(本体加速度
センサ9、頭加速度センサ15、足加速度センサ17)
により検出される動作パターンの説明に先立って、加速
度センサから出力されるデータがどのようなデータであ
るかを説明する。図6は、加速度センサから出力される
基本データを説明するための図である。図は横軸に時間
t(sec(秒))を示し、縦軸に加速度(G)を示し
ている。同図に示すように、加速度センサから出力され
るデータは波形データであり、この波形データは、同図
の例では、ピークa1、a2及びa3を有している。
【0030】横軸方向のほぼ同一高さのピーク間隔すな
わちピークa1とa3のピーク間隔は周期を示し、縦軸
方向のピーク間隔すなわちピークa1とa2のピーク間
隔又はピークa2とa3のピーク間隔は加速度を示して
いる。同図の例では、ピークa1とa3で示される同一
高さのピーク間隔(周期)は、|t1 −t3 |であり、
ピークa1とa2で示される縦軸方向のピーク間隔(加
速度)は「−(|g1−g2 |)」であり、同様にピー
クa2とa3で示される縦軸方向のピーク間隔(加速
度)は「+(|g2 −g1 |)」である。
【0031】尚、上記の周期及び加速度の情報は、運動
選手の動作の特徴を含んでおり、後の処理で説明するよ
うに、抽出された情報は、該当する動作名を対応させた
動作パターンデータとして、データベースに格納され
る。図7(a) 〜(c) は、上記の加速度センサの出力状態
を具体的に示す図であり、ここに示す例では本体加速度
センサ9からの出力状態を示している。そして、同図
(a) はX軸方向の出力を示し、同図(b) はY軸方向の出
力を示し、同図(c) はZ軸方向の出力を示している。
尚、上記各方向は方位センサ12の出力によって特定さ
れる。
【0032】ここで、図5のフローチャートに戻り、C
PU2は、上述した処理S1によって得られたデータか
ら、ピーク点の抽出処理を行う(S2)。このピーク点
の抽出処理は、例えば入力するX軸方向のデータをシリ
アルに受信し、入力データが+(プラス)から−(マイ
ナス)に転じる点、及び入力データが−(マイナス)か
ら+(プラス)に転じる点をピーク点として抽出する処
理である。
【0033】次に、CPU2は、得られたピーク点のデ
ータからピーク間隔を計算する(S3)。例えば図7
(a) に示す例では、抽出された各ピーク点のうち、X1
からX6 までの各ピーク点では、その同一高さのピーク
間隔は、プラス側で見ると|tx1−tx2|、|tx2−t
x3|であり、マイナス側で見ると|tx4−tx5|、|t
x5−tx6|であって、それぞれのピーク間隔(周期)が
計算される。
【0034】次に、得られたピーク点のデータからピー
ク加速度を算出する(S4)。例えば、図7(a) に示す
例では、ピーク加速度は、上述したように縦軸のピーク
間隔であって|gx1−gx4|、|gx4−gx2|、|gx2
−gx5|、|gx5−gx3|、|gx3−gx6|であり、こ
れらのピーク間隔(加速度)が計算される。
【0035】次に、上記計算によって得られた各周期及
び加速度の平均値を求める(S5)。ここで、周期の平
均値をtx0 とし、加速度の平均値をgx0 とし、それぞ
れを計算する。 以上の処理によって、まず最初に例え
ばX軸方向の周期と加速度が計算される。
【0036】次に、上記のように最初にX軸方向の周期
と加速度が計算されたのであれば、続いてY軸方向及び
Z軸方向の周期と加速度の計算がなされているか否かを
判断する(S6)。そして、Y軸方向及びZ軸方向につ
いても同様の処理を行い、周期と加速度が計算される
(S6がNo、S2〜S6)。
【0037】したがって、上記の処理によってY軸方向
の周期は、図7(b) に示す例の場合であれば、プラス側
で|ty1−ty2|、|ty2−ty3|、マイナス側で|t
y4−ty5|、|ty5−ty6|であり、これらから周期の
平均値ty0が計算される。また、加速度は|gy1−gy4
|、|gy4−gy2|、|gy2−gy5|、|gy5−gy3
|、|gy3−gy6|であり、同様に加速度の平均値gy0
が計算される。
【0038】尚、Z軸方向に関する周期と加速度は、図
7(c) の例ではピーク点が無く、周期tz0は0である。
但し、加速度gz0 については直流成分として出力され
る。以上の算出処理によって得られた動作パターンとし
ての情報は表示部7に表示される(S7)。
【0039】図8は、上記の表示部7に表示される動作
パターン情報の表示の例を示す図である。同図の表示画
面35に示すように、上記の動作パターン情報として得
られた計算結果はX方向、Y方向、Z方向に対する加速
度と間隔としてデータ欄36にそれぞれ表示される。
【0040】図5に示す処理では、図8に示すような表
示画面35において、次に、運動選手は動作名を入力す
る(S8)。この動作名の入力処理では、運動選手は入
力部6を入力操作して、例えば図8に示すように、表示
画面35の動作名入力枠37に「速い走り」という動作
名を入力する。この場合、「動作名」の表示領域38に
はプルダウンメニューが設定されており、「動作名」の
表示領域38をペン等の先端でタッチ入力することで、
予め決められた「歩行」、「速い走り」、「遅い走
り」、「一定地に静止」、・・・等の動作名がプルダウ
ン表示され、その中から所望する動作名をタッチして入
力する。
【0041】次に、運動選手は「登録」のボタン6aを
ペン等の先端でタッチ入力し、上記データをEPROM
4に登録する。尚、「戻る」のボタン6bをタッチ入力
することによって、前の処理に戻すこともできる。図9
(a) は、上記の動作パターンに対応する本体加速度セン
サ9による測定データ(本体の動作パターンデータ)の
データベースへの登録例を示す図であり、同図(b) は、
同じく上記の動作パターンに対応する足加速度センサ1
7による測定データ(足の動作パターンデータ)のデー
タベースへの登録例を示す図、同図(c) は、同じく上記
の動作パターンに対応する頭加速度センサ15による測
定データ(頭の動作パターンデータ)のデータベースへ
の登録例を示す図である。
【0042】同図(a) に示すように、本体加速度センサ
9による測定データの動作パターンデータベース40の
動作パターン欄41には、上述した「歩行」の動作パタ
ーンを行った後、他の動作パターンの登録処理を繰り返
し行って登録された動作パターンの例が、上記の「歩
行」の動作パターンに続いて「速い走り」、「遅い走
り」、「一定地に静止」、・・・等の動作パターンが登
録されている。
【0043】そして、この動作パターンデータベース4
0のX方向データ欄42には、上記の各動作パターンに
対応するX方向の加速度と周期のデータが登録されてい
る。同様に、Y方向データ欄43には、各動作パターン
に対応するY方向の加速度と周期のデータが登録され、
Z方向データ欄44には、各動作パターンに対応するZ
方向の加速度と周期のデータが登録されている。
【0044】また、同図(b) に示すように、足加速度セ
ンサ17による測定データの動作パターンデータベース
45の動作パターン欄46には、同図(a) の場合と同様
にして測定された「シュート」、「ドリブル」、「スラ
イディング」、・・・等の足の動作パターンが登録され
ている。そして、この動作パターンデータベース45の
X方向データ欄47、Y方向データ欄48、及びZ方向
データ欄49には、それぞれの方向の加速度と周期のデ
ータがそれぞれ登録されている。
【0045】そして、同図(c) に示すように、頭加速度
センサ15による測定データの動作パターンデータベー
ス50の動作パターン欄51には、同図(a),(b) の場合
と同様にして測定された「ヘディング」、「スローイ
ン」、・・・等の頭の動作パターンが登録されている。
そして、この動作パターンデータベース50のX方向デ
ータ欄52、Y方向データ欄53、及びZ方向データ欄
54には、それぞれの方向の加速度と周期のデータがそ
れぞれ登録されている。
【0046】次に、上述した処理によって構築された動
作パターンデータベースを有する運動履歴記録装置1を
利用し、運動選手20がこの動履歴記録装置1と、周辺
機器として頭加速度センサ15、足加速度センサ17、
及び脈拍計19を身に付けて実際の運動の行動記録を行
う。
【0047】図10は、上記運動選手20の運動の動作
に伴って運動履歴記録装置1が本体加速度センサ9の変
化を検出する処理を示すフローチャートである。尚、こ
の処理は、具体的に行動記録処理に移行する際の端緒と
なる検出処理である。同図において、先ず、X軸方向の
加速度を測定する(ST1)。そして、前述と同様ピー
ク点の抽出を行って(ST2)、ピーク間隔(周期)に
変化があるか否かを判断する(ST3)。
【0048】この判断は、例えばRAM5のレジスタ1
に直前の動作の周期のデータを保存し、新たに本体加速
度センサ9から送られてくる周期のデータと比較し、予
め設定された閾値の範囲内であるかを判断する処理であ
る。ここで、周期に変化が有る場合(ST3がYe
s)、その場合は運動選手20の動作が変わったものと
判断して脈拍データ取り込み処理であるST15の処理
に移行し、そのST15の処理を行った後、後述する行
動記録処理に進む。他方、周期に変化が無い場合(例え
変化があっても、上記閾値の範囲内である場合)(ST
3がNo)、次に、ピーク間隔(加速度)に変化がある
か否かを判断する(ST5)。
【0049】ここで、加速度に変化が有る場合は(ST
5がYes)、この場合も運動選手20の動作が変わっ
たものと判断してST15の処理に移行して、そのST
15の処理を行った後、行動記録処理に進む。他方、加
速度にも変化が無い場合は(ST5がNo)、次にY軸
方向の加速度測定に進む(ST6)。
【0050】そして、Y軸方向についてもピーク点の検
出を行い(ST7)、そのピーク間隔(周期)に変化が
あるか否かを判断する。この判断で、ピーク間隔(周
期)に変化があった場合は(ST8がYes)、運動選
手の動作が変わったものと判断して上記X軸方向の場合
と同様にST15の処理に移行して更に行動記録処理に
進む。他方、周期に変化が無い場合は(ST8がN
o)、更に加速度に変化があるか否かを判断する(ST
9)。
【0051】そして、変化が有れば(ST9がYe
s)、この場合もST15の処理に移行して更に行動記
録処理に進む。他方、変化が無ければ(ST9がN
o)、さらに、Z軸方向についても同様に処理を行い
(ST10〜ST12)、周期に変化が有る場合(ST
11がYes)、又は加速度に変化がある場合(ST1
2がYes)には、ST15の処理に移行し、更に行動
記録処理に進む。他方、周期に変化が無く(ST11が
No)、且つ加速度にも変化が無い場合(ST12がN
o)には、「変化なし」を記録し(ST13)、次に、
処理開始から0.2秒経過したかを判断する(ST1
4)。この処理は、本例では運動選手20の動作パター
ンの取得周期が0.2秒毎に設定されているために行わ
れる処理である。
【0052】そして、0.2秒が経過していなければ
(ST14がNo)、0.2秒が経過するまで待機し、
0.2秒が経過すると(ST14がYes)、最初のS
T1に戻ってST1〜ST12を繰り返す。このように
X方向、Y方向及びZ方向の周期及び加速度に変化が無
い場合は、運動選手20の行動は前の動作と変わらない
と判断して、「変化なし」を記録して、次にデータ所得
周期まで待機し、行動記録処理は行われない。
【0053】他方、以上の処理によって、運動選手20
の動作が変わった場合は、本体加速度センサ9によって
その変化が確実に検出されることにより、先ず脈拍デー
タの取り込み処理を行って(ST15)、その後、行動
記録処理に進む。図11は上記の周期と加速度の変化検
出処理によって運動選手20の動作パターンが変化した
と判断された場合に行われる行動記録処理を説明するフ
ローチャートである。尚、この行動記録処理は、運動選
手20が行った新たな行動(つまり運動の動作、以下同
様)が何であるか、又何処で新たな行動を行っているか
を検出し、記録する処理である。
【0054】同図において、先ず、動作状態判別処理を
行い(STP1)、次に位置検出処理を行い(STP
2)、最後に行動履歴を行動履歴メモリに記録する処理
を行う(STP3)。以下、具体的に説明する。図12
は、上記の行動記録処理における動作状態判別処理(S
T1)を説明するフローチャートである。先ず、前述の
処理によって運動選手20の動作パターンが変わったと
判断した場合、本体加速度センサ9は、各座標軸方向の
加速度を抽出する(STP1−1)。
【0055】次に、1つの座標、例えばX軸方向につい
てピーク点を抽出する(STP1−2)。このピーク点
の抽出処理は前述の処理と同様であり、検出したピーク
点のデータから周期を計算する(STP1−3)。ま
た、検出したピーク点のデータから加速度を計算する
(STP1−4)。そして、それぞれの平均値を求める
(STP1−5)。
【0056】続いて、X軸方向以外の他の軸方向につい
ても同様の処理が行われたかを判断し(STP1−
6)、処理がなされていなければ(STP1−6がN
o)、STP1−2〜STP1−6を繰り返す。これに
より、X、Y及びZの各軸方向の周期と加速度の平均値
がそれぞれ得られる。
【0057】以上のようにして得られた結果は、例えば
RAM5のレジスタに保存され、当該データと同様の動
作パターンがあるか登録されている動作パターンデータ
ベースを検索する(STP1−7)。この処理では、前
述のようにしてEPROM4に登録した動作パターンデ
ータベースを検索して、その動作パターンデータベース
の中に上記の検出処理によって得られた運動選手20の
動作パターンに近似(又は一致、以下同様)する動作パ
ターンが検索される。
【0058】次に、上記検索処理によって近似する動作
パターンが検出されると(STP1−8がYes)、当
該動作パターンの登録データの更新処理を行う(STP
1−9)。この場合、当該動作名を読み出し、RAM5
のレジスタに一時保存する(STP1−10)。その
後、日時を補正してデータベースを更新する(STP1
−11)。すなわち、常に更新された動作パターンを登
録することによって、運動選手の動作の変遷を加味した
情報を登録し、その後の運動パターンの解析に役立てる
ようにする。
【0059】一方、上記検索処理によって近似する動作
パターンが存在しない場合(STP1−8がNo)、今
回の処理によって得た動作パターンを新たに登録するか
否か判断する(STP1−12)。ここで、新たな動作
パターンを登録しない場合(STP1−12がNo)、
処理を終了する。
【0060】他方、新たな動作パターンを登録する場合
(STP1−12がYes)、動作パターンの登録処理
を実行する(STP1−13)。この登録処理では、運
動選手20は実際の運動を展開中であるので、運動選手
20に動作名の入力は行わせずし、仮の動作名(例えば
昇順番号)を付与して一時保管し(STP1−14)、
日時を入力してデータベースに記録する(STP1−1
1)。この具体的動作名の付与は、後述する動作パター
ンの再現の際に行われる。
【0061】以上のように、上記動作状態判別処理によ
って、動作パターンの情報から運動選手20の新たな動
作が分かり、現在の運動選手20の動作として保存され
る。図13は、図11の行動記録処理における位置検出
処理(STP2)を説明するフローチャートである。先
ず、方位センサ12で検出した方位データをCPU2に
送信する(STP2−1)。
【0062】次に、通信制御部11を介して、基準点2
5(又は31)からの基準点データ又は第1補正点26
−1(又は32−1)、第2補正点26−2(又は32
−2)又は第3補正点26−3からの補正点データを受
信する(STP2−2)。続いて、上記方位データ及び
基準点データ(緯度、経度)又は補正点データ(緯度、
経度)と各競技場地図情報データベースとに基づいて、
運動選手20の当該競技場(サッカー場24又は野球場
30)における基準点25(又は31)に対する現在位
置を算出する(STP2−3)。
【0063】そして、その算出した位置データをRAM
5のレジスタに一時保管する(STP2−4)。以上、
動作状態判別処理(STP1)、位置検出処理(STP
2)によって運動選手20が行った新たな動作の内容と
位置が分かり、これらの行動履歴は、そのときの脈拍デ
ータと共に所定の行動履歴メモリに登録される。
【0064】尚、上記の説明では本体加速度センサ9を
例にとって説明したが、頭加速度センサ15及び足加速
度センサ17についても上記と同様に且つ上記と同時に
周期と加速度の変化が監視され、変化が検出されたとき
には、それぞれの動作パターンが記録される。
【0065】図14(a) は、上記のようにして行動履歴
メモリに登録された行動履歴のデータベースのデータ構
成を示す図であり、同図(b) は、それら各行動履歴デー
タのデータ構成を示す図である。同図(a) に示すように
行動履歴のデータベース55は、運動選手毎のレコード
56(56−1、56−2、・・・、56−n)から成
る。レコード56は、選手名欄57と多数の行動欄58
(58−1、58−2、・・・)から成る。選手名欄5
7には選手名が例えば「A選手」、「B選手」などと記
録され、行動欄58には例えばA選手の場合であれば
「A行動1」、「A行動2」、・・・と行動履歴が記録
されている。
【0066】上記の各行動欄58に記録されている同図
(b) に示す各行動履歴データ59は同図(b) の例では、
歩数、歩幅、動作パターン、開始位置、進行方向、及び
脈拍の各データからなっている。上記の動作パターンは
図9(a),(b),(c) に示したと同様のデータ構成からなっ
ている。
【0067】本例では、このようなデータ構成の行動履
歴データベースを用いて、運動選手の競技の動作の再現
処理を行い、その良否を具体的に判断することができ
る。以下、これについて説明する。図15及び図16
は、行動履歴データベースを用いて行われる運動選手の
競技動作再現処理を説明するフローチャートである。
尚、この処理の内容は図1に示した運動履歴記録装置1
の表示部7に表示するようにしても良いが、行動履歴デ
ータベース55を図2に示したサーバ21に無線で転送
し、サーバ21に接続されている不図示の表示装置の表
示画面に表示するようにしたほうが、大きなモニタ画面
で表示画面を見ることができるので便利である。
【0068】図17(a),(b) は、上記競技動作再現処理
において表示画面に表示される画面の例をサッカー場を
例にとって示す図である。図15において、まず行動記
録の時間帯の指定を行う(SG0)。この処理は表示画
面に表示される時間帯指定入力画面によって、例えばコ
ーチ等が所望する見たい場面の時間帯が入力される。
【0069】上記の入力に続いて、その入力よる時間帯
の指定に応じた行動記録データを行動履歴データベース
55から読み込む(SG1)。そして、その読み出した
行動記録データに基づいて、模擬画像の平面表示を行う
(SG2)。この処理では、例えば図17(a) に示すよ
うな、サッカー競技の上記入力指定された時間帯の各運
動選手の動作が模擬的に表示される。この場合、早送り
機能を設けて所望の画面まで送るようにしてもよい。
【0070】同図(a) に示す例では、表示画面は矢印a
のようにパスされたサッカーボール60に対し、矢印b
1及びb2のように走った敵方の選手61が、矢印c1
及びc2のように走った味方の選手62を出し抜いて、
そのサッカーボール60を矢印d方向に蹴ったところま
での動きを示している。
【0071】ここで、動作に変化を与えるか否かを指定
する入力画面を表示する(SG3)。この処理では、上
記の各選手の競技動作を表示中の画面のあまり邪魔にな
らない隅の位置に、入力画面を表示する。そして、上記
表示された入力画面により画面停止を指定する入力があ
るか否かを判別し(SG4)、停止の指定がなければ
(SG4がNo)、SG2の処理に戻って、模擬画像の
表示を続行する。これにより、入力画面によって画面停
止を指定しない間は、上記指定されている時間帯の中で
の競技動作が連続して表示される。
【0072】そして、停止の指定が入力されると(SG
4がYes)、画面を停止させる(SG5)。この停止
画面の表示では、例えば図17(a) に示す例のように、
所定時間(0.2秒〜数秒)内の移動軌跡も表示され
る。続いて、画面を戻すか否かを問い合わせる入力画面
を表示し(SG6)、画面を戻す指定がなされていれば
(SG6がYes)、所定の時間だけ戻って読み出した
行動記録データに基づく模擬画像の平面表示を行って
(SG7)、SG5の処理に戻る。これにより、表示画
面上の動きを少しずつ例えば0.2秒間隔で戻すことが
できる。
【0073】図17(b) の表示画面に実線で示す表示
は、同図(a) の状態で停止させた表示画面を例えば0.
6秒戻した状態(同図(a) の状態になる0.6秒前の状
態)を表示して停止した表示画面の例を示している。次
に、この画面停止状態で、人、向き、目的位置、あるい
はサッカーボールの位置、向き等が線入力されたか否か
を判別し(SG8)、線入力されていなければ(SG7
がNo)、線入力されるまで待機する。そして、線入力
されたなら(SG8がYes)、まず、データベースの
データを所定の退避領域に一時退避させる(SG9)。
【0074】ここで、上記の線入力について説明する。
図17(b) において、味方の選手62の動きを、実際に
行動した矢印c1及びc2で示すような回り道とせず、
マウスを用いて起点から目的位置62′まで、破線eで
示すように、クリック&ドローする。勿論このクリック
&ドローの軌跡は、図のように直線と限ることなく、曲
線でもよく、また矢印c1及びc2で示される角度をも
っと緩やかにして全体をサッカーボール60の方に近づ
けるような線としてもよい。
【0075】このように入力された線入力データは、変
更された動作に対応する行動履歴データベース用の行動
記録データとして変換され、この変換された行動記録デ
ータにより、行動履歴データベースのデータが一時的に
変更される(SG10)。そして、この変更された行動
記録データによる行動パターンデータ、すなわち求めら
れた行動パターンデータが表示画面に表示され(SG1
1)、続いて、その変更された行動記録データからなる
行動履歴データベースによる模擬画像の表示が行われる
(SG12)。
【0076】続いて、目的地点に来たか否かを判別する
(SG13)。この処理は、上記のクリック&ドローで
線入力された目的位置65′に味方の選手62が来たと
ころまで動作の表示が進んでいるかを判断する処理であ
る。そして、未だ来ていなければ(SG13がNo)、
SG12に戻って表示を進め、SG3の判別で目的地点
に来たときは(SG13がYes)、画面の表示を止め
る(SG14)。
【0077】図17(c) は、上記変更された行動記録デ
ータによって、矢印gのように目的地点まで直進した味
方の選手62が、同図(a) の場合とは逆に敵方の選手6
1を出し抜いて、矢印aで示すようにパスされてきたサ
ッカーボール60を矢印hで示す方向に蹴り出した状態
を示しており、ここで表示画面が停止している。
【0078】続いて図16において、やり直しの入力画
面を表示して、やり直しの指示が入力されているか否か
を判断する(SG15)。この処理では、上記の図17
(c)に示す表示画面はデータ変更の成功例を示している
が、成功しなかったときは、SG15の処理でやり直し
の指示が入力される(SG15がYes)。そして、こ
の場合は、一時退避させてある行動履歴データベース5
5のデータを元に復帰させて(SG16)、SG2の処
理に戻る。これにより、処理SG2〜SG14が繰り返
されて、データの変更が成功する。
【0079】データの変更が成功したときは、通常、や
り直しの指示は入力されない(SG15がNo)。そし
て、この場合は、上記の成功した動作の表示をリピート
表示するか否かを判別する(SG17)。この処理で
は、リピート表示の指示入力画面が表示される。もちろ
ん、成功した場合に限らず、どのように行動記録データ
を変更したら良いかを知るために、不成功の場合でも、
やり直しの指示を入力せずに、リピート表示の処理に進
むようにしてもよい。
【0080】そして、リピート表示の指示が入力されて
いれば(SG17がYes)、SG12に戻って、変更
されたデータに基づく模擬画像の表示を繰り返す。他
方、リピート表示の指示がないときは(SG17がN
o)、次に、表示画像を立体化させるか否かを判断する
(SG18)。この処理では、立体化を指示する入力画
面が表示される。
【0081】そして、立体化を指示する入力がないとき
は(SG18がNo)、直ちに処理を終了するが、立体
化の指示が入力されたときは(SG18がYes)、図
17(c) に示す動作の平面画像のデータを、擬人化され
た立体画像データに変換し、この変換した擬人化された
立体画像データによる立体鳥瞰アニメーションを表示す
る(SG19)。この処理では、鳥瞰する角度、方向は
十字キー又はカーソルキーで自在に変更できる。これに
より、実際の競技動作又はデータ変更による競技動作
が、立体アニメーションによって臨場感を持って再現す
ることができる。
【0082】上記に続いて、画面を停止させるか否かを
判別する(SG20)。この処理では、画面の停止を指
示する入力画面が表示される。そして、画面の停止指示
が入力されない間は(SG20がNo)、SG19に戻
って立体鳥瞰アニメーションの表示を進行させる。
【0083】他方、画面の停止指示が入力されたとき
は、画面を停止させ(SG21)、終了か否かを判別す
る(SG22)。この処理では、終了又は続行を指示す
る入力画面が表示される。ここで、終了の指示が入力さ
れたときは(SG22がYes)、直ちに処理を終了す
るが、続行の指示が入力されたときは(SG22がN
o)、SG15の処理に戻る。SG15の処理では、や
り直しを指示することによってSG2の処理に戻ること
ができるので、このように、SG22で続行の指示を入
力すると、最初に戻って、すべてをやり直すことができ
る。
【0084】上記データの変更によって成功画面の表示
が得られたときは、その変更された行動記録データに基
づいてコーチは選手に適切なアドバイスを与えることが
できる。また、選手も表示画面を目で見て確認すること
が出来るので、より良く納得することができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
計測した運動履歴データにより各運動選手の位置と競技
場の位置データにより運動選手の競技場における位置を
特定し、その位置における動作状態に基づいて、各運動
選手の動きを各運動選手を識別できる形式で表示するこ
とができ、且つその運動履歴データを画面上で変更して
運動選手の動きを変え、その変えた動きをアニメーショ
ン表示することができるので、運動の動作が改善される
状態になるまで運動履歴データを画面上で変更すること
により、運動選手に対し改善のための的確なアドバイス
をすることができるので便利である。
【0086】また、運動選手自身も客観的に自己の動作
が改善される状態になるか否かを画面で見ながら確認す
ることができるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における運動履歴記録装置のシス
テム構成図である。
【図2】運動履歴記録装置及びその3つの周辺機器の運
動選手への取り付け状態を示す図である。
【図3】(a) は運動履歴記録装置のROMに記憶されて
いる各サッカー場のデータファイルの例を示す図、(b)
はそのデータファイルに記録されているサッカー場の基
準点及び補正点の位置の例を示す図である。
【図4】(a) は運動履歴記録装置のROMに記憶されて
いる各野球場のデータファイルの例を示す図、(b) はそ
のデータファイルに記録されている野球場の基準点及び
補正点の位置の例を示す図である。
【図5】運動履歴記録装置のCPUによって実行される
運動選手の動作パターンの登録処理を説明するフローチ
ャートである。
【図6】運動履歴記録装置の加速度センサから出力され
る基本データを説明するための図である。
【図7】(a) 〜(c) は運動履歴記録装置の本体加速度セ
ンサの出力状態を具体的に示す図である。
【図8】運動履歴記録装置の表示部に表示される動作パ
ターン情報の表示の例を示す図である。
【図9】(a) は動作パターンデータベースへの本体加速
度センサの測定データの登録例を示す図、(b) は足加速
度センサの測定データの登録例を示す図、(c) は頭加速
度センサの測定データの登録例を示す図である。
【図10】運動選手の運動の動作に伴って運動履歴記録
装置が本体加速度センサの変化を検出する処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】運動選手の動作パターンが変化したと判断さ
れた場合に行われる行動記録処理を説明するフローチャ
ートである。
【図12】行動記録処理における動作状態判別処理を説
明するフローチャートである。
【図13】行動記録処理における位置検出処理を説明す
るフローチャートである。
【図14】(a) は行動記録処理で作成され行動履歴メモ
リに登録された行動履歴データベースのデータ構成を示
す図、(b) は各行動履歴データのデータ構成を示す図で
ある。
【図15】行動履歴データベースを用いて行われる運動
選手の競技動作再現処理を説明するフローチャート(そ
の1)である。
【図16】行動履歴データベースを用いて行われる運動
選手の競技動作再現処理を説明するフローチャート(そ
の2)である。
【図17】(a),(b),(c) は競技動作再現処理の画面をサ
ッカー場を例にとって示す図である。
【符号の説明】
1 運動履歴記録装置 2 CPU(Central Processing Unit) 3 ROM(Read Only Memory) 4 EPROM(Electrically Erasable and Program
able Read Only Memory) 5 RAM(Random Access Memory) 6 入力部 6a 登録ボタン 6b 戻るボタン 7 表示部 8 外部記憶部 9 本体加速度センサ 10 高度計 11 通信制御部 12 方位センサ 13 バス 14、16、18 通信部 15 頭加速度センサ 17 足加速度センサ 19 脈拍計 20(20−1、20−2、20−3) 運動選手 21 サーバ 22 受信装置 23(23−1、23−2、・・・) サッカー場デー
タファイル 24 サッカー場 25 基準点 26−1 第1補正点 26−2 第2補正点 26−3 第3補正点 27 緯度欄 28 経度欄 29(29−1、29−2、・・・) 野球場データフ
ァイル 30 野球場 31 基準点 32−1 第1補正点 32−2 第2補正点 33 緯度欄 34 経度欄 35 表示画面 36 データ欄 37 動作名入力枠 38 「動作名」の表示領域 40 本体加速度センサによる測定データの動作パター
ンデータベース 41 動作パターン欄 42 X方向データ欄 43 Y方向データ欄 44 Z方向データ欄 45 足加速度センサによる測定データの動作パターン
データベース 46 動作パターン欄 47 X方向データ欄 48 Y方向データ欄 49 Z方向データ欄 50 頭加速度センサによる測定データの動作パターン
データベース 51 動作パターン欄 52 X方向データ欄 53 Y方向データ欄 54 Z方向データ欄 55 行動履歴のデータベース 56(56−1、56−2、・・・、56−n) 運動
選手毎のレコード 57 選手名欄 58(58−1、58−2、・・・) 行動欄 59 行動履歴データ 60 サッカーボール 61 敵方選手 62 味方選手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各競技場の地図情報のデータベースを記
    憶する手段と、 競技場の所定の位置から出力される位置信号を受信する
    手段と、 加速度センサと方位センサとにより運動選手の競技動作
    を前記所定の位置に対するX、Y、Z方向の加速度と変
    化の周期とからなる動作パターンとして検出する手段
    と、 この検出された動作パターンをパターン毎に分別可能な
    動作パターン名を付与してデータベースのデータとして
    記録する手段と、 前記動作パターンを前記データベースのデータとして登
    録した後に、前記加速度センサにより前記運動選手の動
    作パターンにX、Y、Z方向のいずれかの加速度と変化
    の周期のいずれかに変化が検出されたとき、該検出動作
    パターンに近似する前記データベースの登録動作パター
    ンを前記検出動作パターンに書き換えて更新する手段
    と、 該更新した動作パターンを行動記録データとして行動履
    歴データベースに時系列に登録する手段と、 前記行動履歴データベースから前記行動記録データを順
    次読み出して該読み出した連続する行動記録データに基
    づいて競技の平面模擬画像又は立体模擬画像を表示画面
    にアニメーション表示する手段と、 を備えたことを特徴とする運動履歴記録装置。
  2. 【請求項2】 前記アニメーション表示を停止させる手
    段と、 該停止アニメーション表示に基づいて前記行動記録デー
    タを変更する手段と、 該変更された行動記録データからなる変更された行動履
    歴データベースに基づいて競技の平面模擬画像又は立体
    模擬画像を表示画面にアニメーション表示する手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の運動履歴
    記録装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータに、 各競技場の地図情報のデータベースを記憶する処理と、 競技場の所定の位置から出力される位置信号を受信する
    処理と、 加速度センサと方位センサとにより運動選手の競技動作
    を前記所定の位置に対するX、Y、Z方向の加速度と変
    化の周期とからなる動作パターンとして検出する処理
    と、 この検出された動作パターンをパターン毎に分別可能な
    動作パターン名を付与してデータベースのデータとして
    記録する処理と、 前記動作パターンを前記データベースのデータとして登
    録した後に、前記加速度センサにより前記運動選手の動
    作パターンにX、Y、Z方向のいずれかの加速度と変化
    の周期のいずれかに変化が検出されたとき、該検出動作
    パターンに近似する前記データベースの登録動作パター
    ンを前記検出動作パターンに書き換えて更新する処理
    と、 該更新した動作パターンを行動記録データとして行動履
    歴データベースに時系列に登録する処理と、 前記行動履歴データベースから前記行動記録データを順
    次読み出して該読み出した連続する行動記録データに基
    づいて競技の平面模擬画像又は立体模擬画像を表示画面
    にアニメーション表示する処理と、 を実行させることを特徴とする運動履歴記録プログラ
    ム。
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