JP2003325490A - 加重力測定機能付き携帯機器及び健康状態管理システム、並びに健康状態管理方法 - Google Patents

加重力測定機能付き携帯機器及び健康状態管理システム、並びに健康状態管理方法

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JP2003325490A
JP2003325490A JP2002135809A JP2002135809A JP2003325490A JP 2003325490 A JP2003325490 A JP 2003325490A JP 2002135809 A JP2002135809 A JP 2002135809A JP 2002135809 A JP2002135809 A JP 2002135809A JP 2003325490 A JP2003325490 A JP 2003325490A
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Michihiro Nagaishi
道博 長石
Shirou Usui
支朗 臼井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 健康状態の管理を詳細に行うことができる健
康状態管理システムを提供する。 【解決手段】 腕時計装置100と管理端末200と
は、インターネット199を介して接続されている。腕
時計装置100は、運動により生じる加速度に応じた動
的加重力および静止時に加わる静的加重力を測定する加
重力測定装置12を有し、加重力測定装置12で測定し
た動的加重力および静的加重力をベクトル合成して得ら
れた合成加重力を示す合成加重力情報を管理端末200
に送信し、その送信により健康状態に関する通知を受信
したときは、受信した通知内容を表示装置14に表示す
る。管理端末200は、合成加重力情報を受信したとき
は、受信した合成加重力情報に基づいてユーザの健康状
態を推定し、推定した健康状態に応じた通知を腕時計装
置100に送信するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯しまたは人体
に装着して使用し、動的加重力および静的加重力を測定
する携帯機器およびシステム、並びに方法に係り、特
に、健康状態の管理を詳細に行うことができる加重力測
定機能付き携帯機器および健康状態管理システム、並び
に健康状態管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】歩数計を使用して健康状態を管理すると
いうことがしばし行われる。歩数計を購入したユーザ
は、歩数計を装着しながら歩行し、例えば一日を通じて
歩行した歩数を数日間にわたって記録することにより、
自己の健康状態を管理することができる。この場合、そ
の日の歩数が普段よりも多ければ、その日の運動が足り
ていると判断し、その日の歩数が普段よりも少なけれ
ば、その日の運動が不足していると判断するのが一般的
である。しかしこれでは、あまりに単純な管理しか行う
ことができない。そこで、例えば、ユーザの運動により
生じる加速度に応じた加重力を測定し、その加重力の度
合いに応じて健康状態を管理できれば、比較的詳細な管
理を行うことができるであろう。
【0003】従来、運動により生じる加速度に応じた加
重力を測定する装置としては、例えば、特開平9-325081
号公報に開示された運動測定装置があった。これは、腕
時計装置11を巻いた腕によりパンチ動作を行なうのに
伴ない、加速度センサ12により検出されたパンチ加速
度Cに基づき、簡単な計算によりパンチ速度Vが算出さ
れるとともに、パンチ速度Vとユーザの体重Wとに基づ
き、これも簡単な計算によりパンチ破壊力(衝撃力)P
が算出され、表示部に結果表示される構成とし、実際の
人体によるパンチ動作に応じた速度および破壊力(衝撃
力)を、小型な構成で容易に計測表示する。
【0004】したがって、これを健康状態の管理に応用
すれば、比較的詳細な管理を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記運
動測定装置にあっては、ユーザが現在どのような運動を
しているかを把握することはできても、ユーザが静止し
ているときの状態を把握することはできず、詳細な管理
を実現しているとはまだ言い難い。すなわち、ユーザが
静止しているときの状態をも考慮して健康状態を管理す
るようにすれば、さらに詳細な管理を実現することが期
待できる。
【0006】そこで、本発明は、このような従来の技術
の有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、健康状態の管理を詳細に行うことができる加重力測
定機能付き携帯機器および健康状態管理システム、並び
に健康状態管理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の加重力測定機能付き携
帯機器は、携帯しまたは人体に装着して使用する携帯機
器であって、運動により生じる加速度に応じた動的加重
力および静止時に加わる静的加重力を測定する加重力測
定手段と、前記加重力測定手段で測定した動的加重力お
よび静的加重力をベクトル合成して得られた合成加重力
を表示する加重力表示手段とを備え、前記加重力測定手
段による測定および前記加重力表示手段による表示を常
時行うようになっている。
【0008】このような構成であれば、ユーザが当該携
帯機器を携帯しまたは装着していると、加重力測定手段
により、運動により生じる加速度に応じた動的加重力お
よび静止時に加わる静的加重力が測定され、加重力表示
手段により、測定された動的加重力および静的加重力を
ベクトル合成して得られた合成加重力が表示される。そ
して、これら測定および表示が常時行われる。
【0009】ここで、動的加重力および静的加重力の測
定は、物理量の変換により行うようにしてもよいし、計
算により行うようにしてもよい。以下、請求項2および
3記載の健康状態管理システム、並びに請求項7記載の
健康状態管理方法において同じである。一方、上記目的
を達成するために、本発明に係る請求項2記載の健康状
態管理システムは、携帯しまたは人体に装着して使用す
る携帯機器を備え、前記携帯機器を携帯しまたは装着し
ているユーザの運動状態に応じてその健康状態を管理す
るシステムであって、運動により前記携帯機器に生じる
加速度に応じた動的加重力および静止時に前記携帯機器
に加わる静的加重力を測定する加重力測定手段と、前記
加重力測定手段で測定した動的加重力および静的加重力
に基づいて前記ユーザの健康状態を推定する健康状態推
定手段と、前記健康状態推定手段で推定した健康状態に
応じた通知を前記ユーザに対して行う通知手段とを備え
る。
【0010】このような構成であれば、ユーザが携帯機
器を携帯しまたは装着していると、加重力測定手段によ
り、運動により携帯機器に生じる加速度に応じた動的加
重力および静止時に携帯機器に加わる静的加重力が測定
され、健康状態推定手段により、測定された動的加重力
および静的加重力に基づいてユーザの健康状態が推定さ
れる。そして、通知手段により、推定された健康状態に
応じた通知がユーザに対して行われる。
【0011】ここで、本システムは、単一の装置として
実現するようにしてもよいし、複数の端末を通信可能に
接続したネットワークシステムとして実現するようにし
てもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可
能に接続されていれば、複数の端末のうちどの端末に属
していてもよい。さらに、本発明に係る請求項3記載の
健康状態管理システムは、携帯しまたは人体に装着して
使用する携帯機器と、前記携帯機器を携帯しまたは装着
しているユーザの健康状態を管理する管理端末とを通信
可能に接続し、前記ユーザの運動状態に応じてその健康
状態を管理するシステムであって、前記携帯機器は、運
動により生じる加速度に応じた動的加重力および静止時
に加わる静的加重力を測定する加重力測定手段と、通知
手段とを有し、前記加重力測定手段で測定した動的加重
力および静的加重力をベクトル合成して得られた合成加
重力を示す合成加重力情報を前記管理端末に送信し、そ
の送信により健康状態に関する通知を受信したときは、
受信した通知内容を前記通知手段により通知するように
なっており、前記管理端末は、前記合成加重力情報に基
づいて健康状態を推定する健康状態推定手段を有し、前
記合成加重力情報を受信したときは、受信した合成加重
力情報に基づいて前記健康状態推定手段による推定を行
い、前記健康状態推定手段で推定した健康状態に応じた
通知を前記携帯機器に送信するようになっている。
【0012】このような構成であれば、ユーザが携帯機
器を携帯しまたは装着していると、携帯機器では、加重
力測定手段により、運動により生じる加速度に応じた動
的加重力および静止時に加わる静的加重力が測定され、
測定された動的加重力および静的加重力をベクトル合成
して得られた合成加重力を示す合成加重力情報が管理端
末に送信される。
【0013】管理端末では、合成加重力情報を受信する
と、健康状態推定手段により、受信した合成加重力情報
に基づいて健康状態が推定され、推定された健康状態に
応じた通知が携帯機器に送信される。携帯機器では、健
康状態に関する通知を受信すると、通知手段により、受
信した通知内容が通知される。
【0014】ここで、管理端末は、携帯機器との通信路
の一端に接続する通信機器であって少なくともサーバ機
能を有するものであればよく、クライアント機能および
サーバ機能の両方を有するものとして構成することもで
きる。さらに、本発明に係る請求項4記載の健康状態管
理システムは、請求項3記載の健康状態管理システムに
おいて、前記管理端末は、健康状態の維持または改善の
観点から前記ユーザにとって有益と思われる通知情報を
記憶するための通知情報記憶手段を有し、前記合成加重
力情報を受信したときは、受信した合成加重力情報に基
づいて前記健康状態推定手段による推定を行い、前記健
康状態推定手段で推定した健康状態に応じた通知情報を
前記通知情報記憶手段から読み出し、読み出した通知情
報を前記携帯機器に送信するようになっており、前記携
帯機器は、前記合成加重力情報の送信により前記通知情
報を受信したときは、受信した通知情報に基づいて前記
通知手段による通知を行うようになっている。
【0015】このような構成であれば、管理端末では、
合成加重力情報を受信すると、健康状態推定手段によ
り、受信した合成加重力情報に基づいて健康状態が推定
され、推定された健康状態に応じた通知情報が通知情報
記憶手段から読み出され、読み出された通知情報が携帯
機器に送信される。携帯機器では、通知情報を受信する
と、通知手段により、受信した通知情報に基づいて通知
が行われる。
【0016】ここで、通知情報記憶手段は、通知情報を
あらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであ
り、通知情報をあらかじめ記憶してあるものであっても
よいし、通知情報をあらかじめ記憶することなく、本シ
ステムの動作時に外部からの入力等によって通知情報を
記憶するようになっていてもよい。さらに、本発明に係
る請求項5記載の健康状態管理システムは、請求項3お
よび4のいずれかに記載の健康状態管理システムにおい
て、前記通知手段は、前記通知内容および前記合成加重
力を表示可能な表示手段であり、前記携帯機器は、前記
加重力測定手段で測定した動的加重力および静的加重力
をベクトル合成して得られた合成加重力を前記表示手段
により表示する一方、前記合成加重力情報の送信により
健康状態に関する通知を受信したときは、受信した通知
内容を前記表示手段により表示するようになっている。
【0017】このような構成であれば、携帯機器では、
表示手段により、測定された動的加重力および静的加重
力をベクトル合成して得られた合成加重力が表示され
る。また、健康状態に関する通知を受信すると、表示手
段により、受信した通知内容が表示される。さらに、本
発明に係る請求項6記載の健康状態管理システムは、請
求項5記載の健康状態管理システムにおいて、前記携帯
機器は、前記加重力測定手段による測定および前記表示
手段による前記合成加重力の表示を常時行うようになっ
ている。
【0018】このような構成であれば、携帯機器では、
動的加重力および静的加重力の測定、並びに健康状態に
関する通知および合成加重力の表示が常時行われる。一
方、上記目的を達成するために、本発明に係る請求項7
記載の健康状態管理方法は、携帯しまたは人体に装着し
て使用する携帯機器を利用し、前記携帯機器を携帯しま
たは装着しているユーザの運動状態に応じてその健康状
態を管理する方法であって、運動により前記携帯機器に
生じる加速度に応じた動的加重力および静止時に前記携
帯機器に加わる静的加重力を測定する加重力測定ステッ
プと、前記加重力測定ステップで測定した動的加重力お
よび静的加重力をベクトル合成して得られた合成加重力
に基づいて前記ユーザの健康状態を推定する健康状態推
定ステップと、前記健康状態推定ステップで推定した健
康状態に応じた通知を前記ユーザに対して行う通知ステ
ップとを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1ないし図5は、本発明に
係る加重力測定機能付き携帯機器および健康状態管理シ
ステム、並びに健康状態管理方法の実施の形態を示す図
である。本実施の形態は、本発明に係る加重力測定機能
付き携帯機器および健康状態管理システム、並びに健康
状態管理方法を、図1に示すように、腕時計装置100
を身に付けたユーザの運動状態に応じてその健康状態を
管理する場合について適用したものである。
【0020】まず、本発明を適用するネットワークシス
テムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本
発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロ
ック図である。インターネット199には、図1に示す
ように、ユーザの健康状態を管理する管理端末200
と、腕時計装置100とインターネット199との通信
を中継する中継局220とが接続されている。なお、発
明の理解を容易にするため、腕時計装置100を一台し
か図示していないが、実際には、複数の腕時計装置10
0がインターネット199に接続されている。
【0021】中継局220には、腕時計装置100と無
線通信を行う複数の基地局210が接続されており、中
継局220は、腕時計装置100がインターネット19
9に接続するときは、腕時計装置100に代わってイン
ターネット199上での一端末となって、基地局210
を介して受信した腕時計装置100からのデータをイン
ターネット199を介して目的の端末に送信するととも
に、インターネット199上にある目的の端末のデータ
を基地局210を介して腕時計装置100に送信するよ
うになっている。
【0022】次に、腕時計装置100の構成を図2を参
照しながら詳細に説明する。図2は、腕時計装置100
の構成を示すブロック図である。腕時計装置100は、
図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およ
びシステム全体を制御する処理装置10と、運動により
生じる加速度に応じた動的加重力および静止時に加わる
静的加重力(例えば、重力)を測定する加重力測定装置
12と、加重力測定装置12で測定した動的加重力およ
び静的加重力をベクトル合成して得られた合成加重力並
びに健康状態に関する通知を表示する表示装置14と、
基地局210と無線通信を行う無線通信装置16とで構
成されている。
【0023】処理装置10は、マイクロプロセッシング
ユニットMPU等からなり、図示しないROM等のメモ
リから所定のプログラムを読み込んで起動させ、そのプ
ログラムに従って、図3のフローチャートに示す通知処
理を所定周期で(例えば、1秒ごとに)実行するように
なっている。図3は、通知処理を示すフローチャートで
ある。
【0024】通知処理は、動的加重力および静的加重力
をベクトル合成して得られた合成加重力および管理端末
200からの健康状態に関する通知内容を表示装置14
に表示する処理であって、処理装置10において実行さ
れると、図3に示すように、まず、ステップS100に
移行するようになっている。ステップS100では、加
重力測定装置12で動的加重力および静的加重力を測定
し、ステップS102に移行して、測定した動的加重力
および静的加重力をベクトル合成して合成加重力を算出
し、ステップS104に移行して、算出した合成加重力
を表示装置14に表示し、ステップS106に移行し
て、算出した合成加重力を示す合成加重力情報を管理端
末200に送信し、ステップS108に移行する。
【0025】ステップS108では、健康状態に関する
通知を受信したか否かを判定し、健康状態に関する通知
を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS110
に移行して、受信した通知内容を表示装置14に表示
し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。一
方、ステップS108で、健康状態に関する通知を受信
しないと判定したとき(No)は、ステップS112に移行
して、広告情報を受信したか否かを判定し、広告情報を
受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS114に
移行して、受信した広告情報に基づいて表示装置14に
広告を表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰さ
せる。
【0026】一方、ステップS112で、広告情報を受
信しないと判定したとき(No)は、ステップS108に移
行する。次に、管理端末200の構成を図4を参照しな
がら詳細に説明する。図4は、管理端末200の構成を
示すブロック図である。管理端末200は、図4に示す
ように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム
全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめC
PU30の制御プログラム等を格納しているROM32
と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の
演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34
と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F
38とで構成されており、これらは、データを転送する
ための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可
能に接続されている。
【0027】I/F38には、外部装置として、ヒュー
マンインターフェースとしてデータの入力が可能なキー
ボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテ
ーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画
像信号に基づいて画面を表示する表示装置44と、イン
ターネット199に接続するための信号線とが接続され
ている。
【0028】記憶装置42には、健康状態の維持または
改善の観点からユーザにとって有益と思われる多数の広
告情報が格納されている。各広告情報は、例えば、その
内容を見たときに最も有益と感じるであろうユーザの健
康状態(例えば、疲労大、運動好き、運動不足)を示す
状態識別コードと対応付けられ、健康状態ごとに分類格
納されている。したがって、状態識別コードを用いた検
索により、ユーザの健康状態に最適と思われる広告情報
(以下、単に健康状態に応じた広告情報という。)を記
憶装置42から読み出すことができる。
【0029】CPU30は、マイクロプロセッシングユ
ニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納
されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラ
ムに従って、図5のフローチャートに示す健康状態管理
処理を所定周期で実行するようになっている。図5は、
健康状態管理処理を示すフローチャートである。健康状
態管理処理は、腕時計装置100からの合成加重力情報
に基づいてそのユーザの健康状態に関する通知を腕時計
装置100に送信する処理であって、CPU30におい
て実行されると、図5に示すように、まず、ステップS
200に移行するようになっている。
【0030】ステップS200では、合成加重力情報を
受信したか否かを判定し、合成加重力情報を受信したと
判定したとき(Yes)は、ステップS202に移行する
が、そうでないと判定したとき(No)は、合成加重力情報
を受信するまでステップS200で待機する。ステップ
S202では、受信した合成加重力情報に基づいて腕時
計装置100のユーザの健康状態を推定する。具体的
に、ステップS202では、受信した合成加重力情報に
基づいて、ユーザの疲労が大きい、ユーザの運動が十分
足りている、ユーザの運動が不足している、の3つの健
康状態のうちいずれかの状態として推定する。
【0031】次いで、ステップS204に移行して、ス
テップS202の推定結果に基づいてユーザの疲労が大
きいか否かを判定し、ユーザの疲労が大きいと判定した
とき(Yes)は、ステップS206に移行して、疲労が大
きい旨の通知を腕時計装置100に送信し、ステップS
208に移行して、ステップS202の推定結果に基づ
いて疲労が大きいときの健康状態に応じた広告情報を記
憶装置42から読み出し、ステップS210に移行し
て、読み出した広告情報を腕時計装置100に送信し、
ステップS212に移行する。
【0032】ステップS212では、ステップS202
の推定結果に基づいてユーザの運動が十分足りているか
否かを判定し、ユーザの運動が十分足りていると判定し
たとき(Yes)は、ステップS214に移行して、運動が
十分足りている旨の通知を腕時計装置100に送信し、
ステップS216に移行して、ステップS202の推定
結果に基づいて運動が十分足りているときの健康状態に
応じた広告情報を記憶装置42から読み出し、ステップ
S218に移行して、読み出した広告情報を腕時計装置
100に送信し、ステップS220に移行する。
【0033】ステップS220では、ステップS202
の推定結果に基づいてユーザの運動が不足しているか否
かを判定し、ユーザの運動が不足していると判定したと
き(Yes)は、ステップS222に移行して、運動が不足
している旨の通知を腕時計装置100に送信し、ステッ
プS224に移行して、ステップS202の推定結果に
基づいて運動が不足しているときの健康状態に応じた広
告情報を記憶装置42から読み出し、ステップS226
に移行して、読み出した広告情報を腕時計装置100に
送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0034】一方、ステップS220で、ユーザの運動
が不足していないと判定したとき(No)は、一連の処理を
終了して元の処理に復帰させる。一方、ステップS21
2で、ユーザの運動が十分足りていないと判定したとき
(No)は、ステップS220に移行する。一方、ステップ
S204で、ユーザの疲労が大きくないと判定したとき
(No)は、ステップS212に移行する。
【0035】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
ユーザの健康状態を管理するには、ユーザは、腕時計装
置100を身に付けて歩行したり走行したりする。例え
ば、ユーザが過剰な運動をし続けている場合は、動的加
重力の平均的な度合いが大きくなる。こうしたユーザの
運動状態において、腕時計装置100では、ステップS
100〜S106を経て、加重力測定装置12により動
的加重力および静的加重力が測定され、測定された動的
加重力および静的加重力がベクトル合成されて合成加重
力が算出される。そして、ステップS104,S106
を経て、算出された合成加重力が表示装置14に表示さ
れ、算出された合成加重力を示す合成加重力情報が管理
端末200に送信される。
【0036】管理端末200では、合成加重力情報を受
信すると、ステップS202を経て、受信した合成加重
力情報に基づいてユーザの健康状態が推定される。この
とき、受信した合成加重力情報により特定される合成加
重力から動的加重力の平均的な度合いが大きいことが分
かるので、ユーザの健康状態が、疲労が大きいものと推
定される。そして、ステップS204〜S210を経
て、疲労が大きい旨の通知が腕時計装置100に送信さ
れ、疲労が大きいときの健康状態に応じた広告情報が記
憶装置42から読み出され、読み出された広告情報が腕
時計装置100に送信される。
【0037】腕時計装置100では、健康状態に関する
通知を受信すると、ステップS108,S110を経
て、疲労が大きい旨の通知内容が表示装置14に表示さ
れる。また、広告情報を受信すると、ステップS10
8,S112,S114を経て、受信した広告情報に基
づいて表示装置14に広告が表示される。ここでの広告
としては、疲労が大きいときの健康状態に適しているも
のとして、例えば、栄養ドリンク、食品、癒し系CDの
広告が表示される。
【0038】これにより、ユーザは、自己の疲労が大き
いことを把握できるとともに、そのときの健康状態に比
較的適した広告が得られる。また、管理端末200から
の通知によって健康状態を管理することのほか、合成加
重力の表示によっても健康状態を管理することができ
る。また例えば、ユーザが適度な運動をしている場合
は、動的加重力の平均的な度合いが若干大きくなり、運
動により移動していることから静的加重力の値が若干変
動する。こうしたユーザの運動状態において、腕時計装
置100では、ステップS100〜S106を経て、加
重力測定装置12により動的加重力および静的加重力が
測定され、測定された動的加重力および静的加重力がベ
クトル合成されて合成加重力が算出され、算出された合
成加重力が表示装置14に表示され、算出された合成加
重力を示す合成加重力情報が管理端末200に送信され
る。
【0039】管理端末200では、合成加重力情報を受
信すると、ステップS202を経て、受信した合成加重
力情報に基づいてユーザの健康状態が推定される。この
とき、受信した合成加重力情報により特定される合成加
重力から動的加重力の平均的な度合いが若干大きくかつ
静的加重力の値が若干変動していることが分かるので、
ユーザの健康状態が、運動が十分足りているものと推定
される。そして、ステップS212〜S218を経て、
運動が十分足りている旨の通知が腕時計装置100に送
信され、運動が十分足りているときの健康状態に応じた
広告情報が記憶装置42から読み出され、読み出された
広告情報が腕時計装置100に送信される。
【0040】腕時計装置100では、健康状態に関する
通知を受信すると、ステップS108,S110を経
て、運動が十分足りている旨の通知内容が表示装置14
に表示される。また、広告情報を受信すると、ステップ
S108,S112,S114を経て、受信した広告情
報に基づいて表示装置14に広告が表示される。ここで
の広告としては、運動が十分足りているときの健康状態
に適したものとして、例えば、スポーツ用品、スポーツ
ジムの紹介に関する広告が表示される。
【0041】これにより、ユーザは、自己の運動が十分
足りていることを把握できるとともに、そのときの健康
状態に比較的適した広告が得られる。また、管理端末2
00からの通知によって健康状態を管理することのほ
か、合成加重力の表示によっても健康状態を管理するこ
とができる。また例えば、ユーザがまったく運動をして
いない場合は、動的加重力および静的加重力の平均的な
度合いがほぼゼロになる。こうしたユーザの運動状態に
おいて、腕時計装置100では、ステップS100〜S
106を経て、加重力測定装置12により動的加重力お
よび静的加重力が測定され、測定された動的加重力およ
び静的加重力がベクトル合成されて合成加重力が算出さ
れ、算出された合成加重力が表示装置14に表示され、
算出された合成加重力を示す合成加重力情報が管理端末
200に送信される。
【0042】管理端末200では、合成加重力情報を受
信すると、ステップS202を経て、受信した合成加重
力情報に基づいてユーザの健康状態が推定される。この
とき、受信した合成加重力情報により特定される合成加
重力から動的加重力および静的加重力の平均的な度合い
がほぼゼロであることが分かるので、ユーザの健康状態
が、運動が不足しているものと推定される。そして、ス
テップS220〜S226を経て、運動が不足している
旨の通知が腕時計装置100に送信され、運動が不足し
ているときの健康状態に応じた広告情報が記憶装置42
から読み出され、読み出された広告情報が腕時計装置1
00に送信される。
【0043】腕時計装置100では、健康状態に関する
通知を受信すると、ステップS108,S110を経
て、運動が不足している旨の通知内容が表示装置14に
表示される。また、広告情報を受信すると、ステップS
108,S112,S114を経て、受信した広告情報
に基づいて表示装置14に広告が表示される。ここでの
広告としては、運動が不足しているときの健康状態に適
したものとして、例えば、レジャー施設の優待券告知に
関する広告が表示される。
【0044】これにより、ユーザは、自己の運動が不足
していることを把握できるとともに、そのときの健康状
態に比較的適した広告が得られる。また、管理端末20
0からの通知によって健康状態を管理することのほか、
合成加重力の表示によっても健康状態を管理することが
できる。このようにして、本実施の形態では、腕時計装
置100は、運動により生じる加速度に応じた動的加重
力および静止時に加わる静的加重力を測定する加重力測
定装置12を有し、加重力測定装置12で測定した動的
加重力および静的加重力をベクトル合成して得られた合
成加重力を示す合成加重力情報を管理端末200に送信
し、その送信により健康状態に関する通知を受信したと
きは、受信した通知内容を表示装置14に表示するよう
になっており、管理端末200は、合成加重力情報を受
信したときは、受信した合成加重力情報に基づいてユー
ザの健康状態を推定し、推定した健康状態に応じた通知
を腕時計装置100に送信するようになっている。
【0045】これにより、ユーザが運動しているときの
状態に加え、ユーザが静止しているときの状態をも考慮
して健康状態が推定されるので、従来に比して、健康状
態の管理を比較的詳細に行うことができる。さらに、本
実施の形態では、管理端末200は、合成加重力情報を
受信したときは、受信した合成加重力情報に基づいてユ
ーザの健康状態を推定し、推定した健康状態に応じた広
告情報を記憶装置42から読み出し、読み出した広告情
報を腕時計装置100に送信するようになっており、腕
時計装置100は、広告情報を受信したときは、受信し
た広告情報に基づいて表示装置14に広告を表示するよ
うになっている。
【0046】これにより、ユーザの健康状態に応じた広
告情報を提供することができるので、例えば、健康状態
を管理するというサービスを実施する場合に、ユーザへ
のサービスを向上することができる。さらに、本実施の
形態では、腕時計装置100は、加重力測定装置12で
測定した動的加重力および静的加重力をベクトル合成し
て得られた合成加重力を表示装置14に表示する一方、
健康状態に関する通知を受信したときは、受信した通知
内容を表示装置14に表示するようになっている。
【0047】これにより、ユーザは、健康状態に関する
通知および合成加重力を表示によって把握することがで
きる。また、表示される合成加重力を見ることにより、
管理端末200からの通知によって健康状態を管理する
ことのほか、合成加重力の表示によっても健康状態を管
理することができ、健康状態の管理をさらに詳細に行う
ことができる。
【0048】さらに、本実施の形態では、腕時計装置1
00は、加重力測定装置12による測定および表示装置
14による合成加重力の表示を常時行うようになってい
る。これにより、ユーザは、常時更新される合成加重力
を把握することができるので、合成加重力の表示による
健康状態の管理が行いやすい。上記実施の形態におい
て、広告情報は、請求項4記載の通知情報に対応し、腕
時計装置100は、請求項1ないし7記載の携帯機器に
対応し、加重力測定装置12は、請求項1ないし3、5
または6記載の加重力測定手段に対応し、表示装置14
は、請求項1記載の加重力表示手段、請求項2ないし5
記載の通知手段、請求項5若しくは6記載の表示手段、
または請求項7記載の通知ステップに対応している。ま
た、記憶装置42は、請求項4記載の通知情報記憶手段
に対応し、ステップS100は、請求項7記載の加重力
測定ステップに対応し、ステップS202は、請求項2
ないし4記載の健康状態推定手段、または請求項7記載
の健康状態推定ステップに対応している。
【0049】なお、上記実施の形態においては、腕時計
装置100および管理端末200を設けて構成したが、
これに限らず、管理端末200の機能を腕時計装置10
0に設けて、腕時計装置100単体で構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、腕時計装置100を
装着する対象を人間としたが、これに限らず、動物や物
体(例えば、荷物、車)など、対象の種別は何であって
も差し支えない。
【0050】また、上記実施の形態においては、健康状
態に関する通知を行うデバイスとして腕時計装置100
を採用したが、これに限らず、携帯電話、PHS(登録
商標)(Personal Handyphone System)、PDA(Pers
onal Digital Assistant)、ペンダント型の携帯機器、
その他ユーザが携帯しまたは装着可能な携帯機器であれ
ばいかなるものを採用してもよい。
【0051】また、上記実施の形態において、加重力測
定装置12は、動的加重力および静的加重力を測定する
ように構成したが、これに限らず、動的加重力のみ測定
するように構成してもよいし、静的加重力のみ測定する
ように構成してもよい。また、上記実施の形態におい
て、腕時計装置100は、表示装置14を設けて表示に
より通知を行うように構成したが、これに限らず、視
覚、聴覚、嗅覚、味覚および触覚のいわゆる五感で知覚
可能な通知装置であればいかなるものを採用することが
できる。これには、例えば、発光、発音、振動等により
通知を行う装置が考えられる。
【0052】また、加重力測定装置12での測定方法に
は、上記実施の形態のほか、さらに次の形態が考えられ
る。第1に、測定方法は、あらかじめ基本的な事項を用
意しておき、無線通信装置16を介して外部からその方
法を変更したり、新しい測定方法に更新したりすること
を可能とする。第2に、測定方法は、センサ自体の測定
(時間間隔、頻度、対称軸、精度や省電力などのセンサ
の制御)と、測定結果の解析方法(単純に閾値を超えた
か、積分した時間平均、さらにある閾値を超えたら警告
するなどの動作一般)を含めた知識を有する。
【0053】また、表示装置14には、上記実施の形態
のほか、さらに次の形態が考えられる。第1に、表示装
置14は、液晶などによる合成加重力の表示(数字、グ
ラフィック)以外に、音や光など他の出力手段(圧電ブ
ザー、スピーカーなど)を採用することができる。ま
た、上記実施の形態においては、腕時計装置100と基
地局210との間の通信を無線により行うように構成し
たが、これに限らず、有線(USBなど)、または赤外
線やBlueTooth等の他の形式の無線により行うように構
成してもよい。
【0054】また、上記実施の形態においては、腕時計
装置100を、ユーザが自己の健康状態を管理するのに
使用したが、これに限らず、例えば、ジェットコースタ
ーに乗って今どれぐらいの合成加重力が出たかを読み取
って楽しむこともできる。この場合、ジェットコースタ
ーに乗ったときの合成加重力を外部に送信し、他者を含
めてランキングし、ランキング上位者を遊園地の大画面
に表示することで、さらなる楽しさを提供することがで
きる。また例えば、複数人とレースをして誰が最も高い
合成加重力を出せるかで競い合うこともできる。
【0055】また、上記実施の形態においては、腕時計
装置100の外部機器として管理端末200を設けて構
成したが、これに限らず、管理端末200等の外部機器
は、インターネット199を介して機能別に複数存在し
ていても構わない。また、外部機器からのサービスは、
合成加重力情報を提供した本人に返すだけでなく、他人
の腕時計装置100または別の機器(携帯電話、PD
A、ノートパソコンなど通信機能を有する機器)に送る
ことも可能である。腕時計装置100同士または携帯電
話、PDAなどと合成加重力情報をやりとりして処理、
サービスを行うことも可能である。この場合、システム
構成は、図6に示すようになる。図6は、合成加重力情
報を他の機器と共有する場合のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【0056】また、上記実施の形態においては、腕時計
装置100で動的加重力および静的加重力を測定する方
法について具体的な説明をしなかったが、例えば、次の
ように行うことができる。まず、図7に示すように、加
重力測定装置12のX軸(またはY軸)を正確に鉛直方
向に合わせる。これは加重力測定装置12に水準器を取
り付けて行う。鉛直方向が決まったら、そのまま固定す
るか、またはその位置を記憶させる。(一般に重力セン
サは傾きも分かる。鉛直方向での状態を記憶させれば、
鉛直から外れているか加重力測定装置12のXY出力差
分から自動的に判定できる。)図7は、腕時計装置10
0で動的加重力および静的加重力を測定する方法を示す
図である。なお、水準器は、図7に示すように、XY軸
それぞれに取り付けてもよいし、図8に示すように、丸
型1つで腕時計装置100本体の水平のみを測るだけの
構成でも構わない。図8は、水準器の取付構造を示す図
である。
【0057】次に、校正した状態で静的加重力(重力)
を測定する。場所による静的加重力の違いは僅かである
が、海外旅行などで大きく緯度が異なる場合や重力異常
が生じている場所(地下に質量の大きな岩石があると言
われているなど)では違いが生じる。また、将来宇宙旅
行が実現すれば、静的加重力の大きな変化を実感でき
る。
【0058】また、上記実施の形態においては、腕時計
装置100で測定した動的加重力および静的加重力を健
康状態の管理に応用したが、これに限らず、次のような
場合にも応用することができる。第1に、動的加重力お
よび静的加重力を測定し、常時表示する場合があり、そ
の構成としては、例えば、装着者(または物体)に加わ
る重力(または加速度)を常に測定、出力する構成が考
えられる。
【0059】第2に、動的加重力および静的加重力を測
定し、測定結果に基づいて判断を行う場合があり、その
構成としては、例えば、装着者(または物体)に加わる
重力(または加速度)の状況に応じて、出力を変える構
成が考えられる。具体的には、加わる重力がある値以上
になると、光、音、フラッシングで知らせる。また、例
えば、装着者(または物体)に加わる重力(または加速
度)の状況を記録する構成が考えられる。具体的には、
瞬間最大加速度をメモリして呼び出す。
【0060】第3に、第1および第2の場合において、
その出力形態としては、例えば、表示により行うのであ
れば、数字(単位の換算機能あり)、バーグラフ、時間
経過グラフによる出力が可能であり、その他ある程度の
映像や文字による出力も可能(携帯電話程度)である。
音により行うのであれば、単純音、和音、メロディー、
音声による出力が可能である。振動により行うのであれ
ば、軽微なバイブレーションによる出力が可能である。
【0061】また、上記実施の形態においては、管理端
末200等の外部機器により健康状態の管理を行うよう
に構成したが、このように腕時計装置100内ではまか
なえない解析、および測定結果を利用したサービスを行
う場合には、外部機器に次のような機能を持たせること
が考えられる。第1に、詳細な測定、計測を行う機能が
あり、その機能としては、例えば、加重力測定装置12
の生データのみを送る(内部処理せず時間分解能を上げ
る)機能、合成加重力情報の継続的解析、蓄積などを行
う機能が考えられる。
【0062】第2に、装着者(または物体)の状態を解
析する機能があり、その機能としては、例えば、運動状
態を推定する機能、意志的な動きを検出する機能が考え
られる。前者については、具体的に、寝ている、歩いて
いる、走っている、移動しているなどの様子を推定した
り、これらを継続的に調べて運動量、移動距離、健康度
(疲労)などを把握したりすることができる。これによ
り、歩数計などよりも詳細なデータが分かる。後者につ
いては、具体的に、手旗信号のように腕の振りによるス
イッチング、ジェスチャーの入力を行うことができる。
【0063】第3に、測定結果を利用したサービスを行
う機能があり、その機能としては、例えば、手順を更新
する機能、解析結果を報告する機能、情報を提供する機
能が考えられる。手順を更新する機能については、具体
的に、腕時計装置100内の内部処理プログラムなどを
変更することができる。解析結果を報告する機能につい
ては、具体的に、詳細に調べた結果を腕時計装置100
で閲覧、確認することができる。また、共通の掲示板、
サーバ、ネット上で確認することもできるし、通信機能
のあるPDA、携帯電話などで確認することもできる。
情報を提供する機能については、具体的に、単純測定結
果(最高、最低、月平均、他者との比較)を提供するこ
とができる。また、健康状態(月の走行距離、疲労度)
に関する情報を提供することもできるし、健康状態に応
じた広告の提供、ポイントの還元(たくさん動いた方に
はスポンサーからプレゼントの進呈)を行うこともでき
る。
【0064】また、上記実施の形態においては、健康状
態を管理するのに、動的加重力および静的加重力を考慮
するように構成したが、これに限らず、例えば、GPS
(Global Positioning System)、磁気センサ、電波に
より特定した腕時計装置100の現在位置をも考慮して
行えば、健康状態の管理をさらに詳細に行うことができ
る。すなわち、どこからどこまでどの程度の運動強度で
移動したかが把握できる。また、脈拍なども調べると、
実際の動きによってどれぐらい息が上がったかなども分
かるため、健康状態の管理をさらに詳細に行うことがで
きる。
【0065】また、加重力測定装置12による測定以外
は、すべて腕時計装置100の外部で行うことも可能な
ので、そのように構成すれば、加重力測定装置12の外
装を最小限にすることができ、装着した場合の負担が少
なく、通常の時計や携帯電話を持っているのとさほど変
わらない。この状態で、装着者の状態をモニターするこ
とができ、状態に応じた情報、各種サービスをきめ細か
く行うことができる。加重力測定装置12が小さくて済
むため、動的加重力および静的加重力の測定も正確であ
り装着者への負担も小さくて済む。脈拍などは、加重力
測定装置12が体と接する必要があるが(非接触のもの
もあるが肌に直接赤外線を当てなければならない)、動
的加重力および静的加重力(または加速度)の測定は非
接触なので、機器さえ携帯すれば(物体なら取り付けれ
ば)測定できる簡便性を持っている。
【0066】また、腕時計装置100は、単体での利用
も可能なので、自分が受けたいサービス、使いたい内容
に応じて使い分けることができる。さらに、腕時計装置
100同士または通信機能を有する携帯機器相互間で、
動的加重力および静的加重力に関するデータや処理結
果、サービスを受けることができる。これは、携帯機器
同士でやりとりしてもよいし、サーバなどを介してもよ
く、状況、サービスに応じて構成を柔軟に変化させるこ
とができる。従来の重力関係のセンサ測定器は、このよ
うな携帯性、柔軟性が少なく、日常的に使うことが困難
であった課題を解決できる。
【0067】また、上記実施の形態においては、腕時計
装置100のユーザを認証する場合について特に説明し
なかったが、例えば、腕時計装置100を誰が(どの物
体)利用するかを認証してから利用させるようにするこ
とができる。基本的に腕時計装置100のそれぞれは、
各個人が所有することが多いので、各腕時計装置100
の個体番号が各個人として登録することになる。1つの
腕時計装置100を複数で所有、利用する場合は、特別
にユーザ名とパスワードを使用する、または使用前に個
人番号が書かれたバーコードなどをスキャンして送るな
どの識別が必要である。これらの処置により、測定され
た合成加重力情報が誰のものか分かり、個別に処理する
ことができる。なお、各腕時計装置100の個人情報
は、特に外部機器との協業前にあらかじめ誰がどのよう
に使うか登録、指定してあるものとする。
【0068】また、上記実施の形態において、図3のフ
ローチャートに示す処理を実行するにあたっては、RO
M等のメモリにあらかじめ格納されている制御プログラ
ムを実行する場合について説明したが、これに限らず、
これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体
から、そのプログラムをRAM等のデータ書換可能なメ
モリに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0069】また、上記実施の形態において、図5のフ
ローチャートに示す処理を実行するにあたっては、RO
M32にあらかじめ格納されている制御プログラムを実
行する場合について説明したが、これに限らず、これら
の手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、
そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するよう
にしてもよい。
【0070】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0071】また、上記実施の形態においては、本発明
に係る加重力測定機能付き携帯機器および健康状態管理
システム、並びに健康状態管理方法を、インターネット
199からなるネットワークシステムに適用した場合に
ついて説明したが、これに限らず、例えば、インターネ
ット199と同一方式により通信を行ういわゆるイント
ラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット
199と同一方式により通信を行うネットワークに限ら
ず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0072】また、上記実施の形態においては、本発明
に係る加重力測定機能付き携帯機器および健康状態管理
システム、並びに健康状態管理方法を、図1に示すよう
に、腕時計装置100を身に付けたユーザの運動状態に
応じてその健康状態を管理する場合について適用した
が、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他
の場合にも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の加重力測定機能付き携帯機器によれば、ユー
ザは、常時測定・表示される合成加重力を見ることによ
り、運動しているときの状態に加え、静止しているとき
の状態をも把握することができるので、従来に比して、
健康状態の管理を比較的詳細に行うことができるという
効果が得られる。
【0074】一方、本発明に係る請求項2ないし6記載
の健康状態管理システムによれば、ユーザが運動してい
るときの状態に加え、ユーザが静止しているときの状態
をも考慮して健康状態が推定されるので、従来に比し
て、健康状態の管理を比較的詳細に行うことができると
いう効果が得られる。さらに、本発明に係る請求項4記
載の健康状態管理システムによれば、ユーザの健康状態
に応じた通知情報を提供することができるので、例え
ば、健康状態を管理するというサービスを実施する場合
に、ユーザへのサービスを向上することができるという
効果も得られる。
【0075】さらに、本発明に係る請求項5または6記
載の健康状態管理システムによれば、ユーザは、健康状
態に関する通知および合成加重力を表示によって把握す
ることができる。また、表示される合成加重力を見るこ
とにより、管理端末からの通知によって健康状態を管理
することのほか、合成加重力の表示によっても健康状態
を管理することができ、健康状態の管理をさらに詳細に
行うことができるという効果も得られる。
【0076】さらに、本発明に係る請求項6記載の健康
状態管理システムによれば、ユーザは、常時更新される
合成加重力を把握することができるので、合成加重力の
表示による健康状態の管理が行いやすいという効果も得
られる。一方、本発明に係る請求項7記載の健康状態管
理方法によれば、請求項2記載の健康状態管理システム
と同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成
を示すブロック図である。
【図2】腕時計装置100の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】通知処理を示すフローチャートである。
【図4】管理端末200の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】健康状態管理処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】合成加重力情報を他の機器と共有する場合のシ
ステム構成を示すブロック図である。
【図7】腕時計装置100で動的加重力および静的加重
力を測定する方法を示す図である。
【図8】水準器の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
100 腕時計装置 10 処理装置 12 加重力測定装置 14 表示装置 16 無線通信装置 200 管理端末 30 CPU 32 ROM 34 RAM 40 入力装置 42 記憶装置 44 表示装置 199 インターネット 210 基地局 220 中継局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 支朗 愛知県豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1−1 豊橋 技術科学大学 工学部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯し又は人体に装着して使用する携帯
    機器であって、運動により生じる加速度に応じた動的加
    重力及び静止時に加わる静的加重力を測定する加重力測
    定手段と、前記加重力測定手段で測定した動的加重力及
    び静的加重力をベクトル合成して得られた合成加重力を
    表示する加重力表示手段とを備え、 前記加重力測定手段による測定及び前記加重力表示手段
    による表示を常時行うようになっていることを特徴とす
    る加重力測定機能付き携帯機器。
  2. 【請求項2】 携帯し又は人体に装着して使用する携帯
    機器を備え、前記携帯機器を携帯し又は装着しているユ
    ーザの運動状態に応じてその健康状態を管理するシステ
    ムであって、 運動により前記携帯機器に生じる加速度に応じた動的加
    重力及び静止時に前記携帯機器に加わる静的加重力を測
    定する加重力測定手段と、前記加重力測定手段で測定し
    た動的加重力及び静的加重力に基づいて前記ユーザの健
    康状態を推定する健康状態推定手段と、前記健康状態推
    定手段で推定した健康状態に応じた通知を前記ユーザに
    対して行う通知手段とを備えることを特徴とする健康状
    態管理システム。
  3. 【請求項3】 携帯し又は人体に装着して使用する携帯
    機器と、前記携帯機器を携帯し又は装着しているユーザ
    の健康状態を管理する管理端末とを通信可能に接続し、
    前記ユーザの運動状態に応じてその健康状態を管理する
    システムであって、 前記携帯機器は、運動により生じる加速度に応じた動的
    加重力及び静止時に加わる静的加重力を測定する加重力
    測定手段と、通知手段とを有し、前記加重力測定手段で
    測定した動的加重力及び静的加重力をベクトル合成して
    得られた合成加重力を示す合成加重力情報を前記管理端
    末に送信し、その送信により健康状態に関する通知を受
    信したときは、受信した通知内容を前記通知手段により
    通知するようになっており、 前記管理端末は、前記合成加重力情報に基づいて健康状
    態を推定する健康状態推定手段を有し、前記合成加重力
    情報を受信したときは、受信した合成加重力情報に基づ
    いて前記健康状態推定手段による推定を行い、前記健康
    状態推定手段で推定した健康状態に応じた通知を前記携
    帯機器に送信するようになっていることを特徴とする健
    康状態管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記管理端末は、健康状態の維持又は改善の観点から前
    記ユーザにとって有益と思われる通知情報を記憶するた
    めの通知情報記憶手段を有し、前記合成加重力情報を受
    信したときは、受信した合成加重力情報に基づいて前記
    健康状態推定手段による推定を行い、前記健康状態推定
    手段で推定した健康状態に応じた通知情報を前記通知情
    報記憶手段から読み出し、読み出した通知情報を前記携
    帯機器に送信するようになっており、 前記携帯機器は、前記合成加重力情報の送信により前記
    通知情報を受信したときは、受信した通知情報に基づい
    て前記通知手段による通知を行うようになっていること
    を特徴とする健康状態管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項3及び4のいずれかにおいて、 前記通知手段は、前記通知内容及び前記合成加重力を表
    示可能な表示手段であり、 前記携帯機器は、前記加重力測定手段で測定した動的加
    重力及び静的加重力をベクトル合成して得られた合成加
    重力を前記表示手段により表示する一方、前記合成加重
    力情報の送信により健康状態に関する通知を受信したと
    きは、受信した通知内容を前記表示手段により表示する
    ようになっていることを特徴とする健康状態管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記携帯機器は、前記加重力測定手段による測定及び前
    記表示手段による前記合成加重力の表示を常時行うよう
    になっていることを特徴とする健康状態管理システム。
  7. 【請求項7】 携帯し又は人体に装着して使用する携帯
    機器を利用し、前記携帯機器を携帯し又は装着している
    ユーザの運動状態に応じてその健康状態を管理する方法
    であって、 運動により前記携帯機器に生じる加速度に応じた動的加
    重力及び静止時に前記携帯機器に加わる静的加重力を測
    定する加重力測定ステップと、前記加重力測定ステップ
    で測定した動的加重力及び静的加重力をベクトル合成し
    て得られた合成加重力に基づいて前記ユーザの健康状態
    を推定する健康状態推定ステップと、前記健康状態推定
    ステップで推定した健康状態に応じた通知を前記ユーザ
    に対して行う通知ステップとを含むことを特徴とする健
    康状態管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006280464A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 生体情報検知装置、健康管理装置、およびそれらを用いた健康管理支援システム、ならびに健康管理支援方法
JP2007241867A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Ntt Docomo Inc センサ搭載型携帯端末による歩行状態検出システム、センサ搭載型携帯端末による歩行状態検出方法
JP2015505694A (ja) * 2011-12-07 2015-02-26 アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー 行動トラッキングおよび修正システム

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