JP2003323171A - フルートの足部管における連動装置とキー・システム - Google Patents
フルートの足部管における連動装置とキー・システムInfo
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Abstract
下げトンホールD#を開放すると、同時に他のひとつの
キー(H足部管のCキーあるいはC足部管のC#キー)
が押し下げられトンホールCあるいはトンホールC#が
閉じ塞がられることにより、演奏時にD#キーを併用す
る全ての音の発音・音程・音色・音量・響きの改善、及
び演奏者自身によって明瞭に感じ取られる吹奏感の向上
を実現する。 【解決手段】 H足部管のCキーあるいはC足部管のC
#キーにD#キーと連動させる為の装置を硬ロー付け乃
至はキーと一体成型し、その装置の一端をD#キーの裏
側かあるいはD#キーのカップ上腕部へ接触させること
により、D#キーを押し下げD#カップを立ち上げてト
ンホールD#を開放するとH足部管のCキーあるいはC
足部管のC#キーが押し下げられてトンホールCあるい
はトンホールC#が同時に閉じ塞がられる。
Description
とC足部管付フルートの両足部管において、D#キーを
押し下げトンホールD#を開放すると、同時に他のひと
つのキー(H足部管のCキーあるいはC足部管のC#キ
ー)が押し下げられトンホールCあるいはトンホールC
#が閉じ塞がられることを可能とする連動装置とキー・
システムの発明に関するものである。本発明は、それが
対象とするフルートはピッコロを除く全種類のフルート
であるが、サキソフォン等の同じような機構を持つ木管
楽器においても実施可能であり、それらも対象とする。
この連動装置とキー・システムは、キーのストッパー方
式の改善をも提示する。フルートのキーストッパー方式
は3種類、トンホール(音孔)上部表面を、管体の
表面上を、連動するキーの連絡部を、それぞれ停止位
置としている。そのうち管体の表面上(図1b)を停
止位置としている場合と連動するキーの連絡部(図8
a)を停止位置としている場合において、キーストッパ
ーの裏側と停止位置部分との間には金属による衝突音を
避けるための柔らかな素材(皮・紙・プラスチック・フ
ェルトやコルク等)による緩衝物(16)・(26)が
介在している。しかし、停止位置の管体の表面上に緩
衝物(16)を接触させることは、管体の振動が抑えら
れることを意味する為に、フルート全体の響きに悪影響
を与える原因とされている。本発明の連動装置とキー・
システムの導入により、この連動装置そのものが同時に
キーストッパーの役目を果たす為、連動装置を硬ロー付
け乃至は連動装置と一体成型されたH足部管のCキーあ
るいはC足部管のC#キーにとって従来のキーストッパ
ーは不要となり、緩衝物を貼り付けられ管体の表面上を
停止位置としていたそのキーストッパー部分(17)・
(58)を除去することが可能となった。したがってフ
ルート全体の響きに悪影響を与えるとされている原因の
一部を取り除くことに成功した。ただし、C足部管に関
しては、C#キーのキーストッパー(58・図16)を
取り除くに伴い、これと同じ方式のキーストッパー(5
7・図5)を常時単独可動Dカップ(53)に新たに装
備しなければならない為に、効果は相殺される。
述する(図9)。キー名はそのキーに対応するトンホー
ル名(音孔名)に由来する。同じく、キーと一体化し内
部に挿入されているパッドによって直接トンホールを開
放したり閉じ塞いだりするカップの呼び名もそのトンホ
ール名(音孔名)に由来している。D#キー・D#カッ
プはトンホールD#に対応し、以下、Dキー・Dカップ
はトンホールD、C#キー・C#カップはトンホールC
#、Cキー・CカップはトンホールCにそれぞれ対応し
ている。しかし、トンホールC#が開放されていればC
#音が発音されるという理屈から、例えば右手小指で足
部管のDキーを押し下げてトンホールDを閉じ塞げば隣
に位置するトンホールC#が開放されていることにより
キーの呼び名Dよりも半音低いC#音が発音されること
になる。キー名・カップ名とトンホール名は一致する
が、トンホールが閉じ塞がられて発音される音名はそれ
らよりも半音低い音名となる所以である。因みに、H足
部管の最低音H音は足部管の管端(管の開口部)(8
1)により発音され、C足部管の最低音C音もまた足部
管の管端(管の開口部)(91)により発音される。従
って、それらに対応する加工されたトンホールは無い。
尚、H音はハーおんと読まれ、H足部管はハーそくぶか
んと読まれる。Hはドレミ音階名のシにあたり、明治以
降日本で採用されてきたドイツ音名である。英語圏では
HをBと表記する。
音を持つC足部管(図16)と、C音よりも半音低いH
音を最低音に持つH足部管(図15)の2種類がある。
C足部管は3個(D#・D・C#)のキーとそれぞれに
対応するトンホールを3個持ち、H足部管は4個(D#
・D・C#・C)のキーとそれぞれに対応するトンホー
ルを4個持っている。管体上には4個〜5個のポストが
垂直に立てられていて、球形の上部には穴開け加工(8
8・図9)乃至はネジ加工(89・図10)が施されて
いる。それらのポストを串刺しするように1本のネジ付
き芯金(86)・(87)・(図9)を貫通させること
によってキーの組み立て及びキーの運動を準備する。全
てのキーには回転揺動の為のパイプが接合されている。
そのパイプの中に芯金を貫通させ、ポストに装備されて
いる金属線バネ(85)の一端をキーパイプのバネ掛け
(84・図1a)に掛け、フルート演奏者の右手小指に
よる押し下げ力と金属線バネによる反発力とによりキー
の回転運動を可能にしトンホールを開閉する仕組みであ
る。両足部管とも演奏の際には右手小指だけを使って動
かされるが、使用されない自然状態時には、D#キー
(42)に付属するD#カップ(43)はトンホールD
#(41)を閉じ塞いでおり、その他のキー(D・C#
・C)に付属するカップ(D・C#・C)はそれぞれに
対応するトンホール上方4mm前後の高さで待機してい
る。C#キー(22)およびCキー(12)には、右手
小指のスムーズな移動を得る為に回転ローラー(図8
b)が装備されている。
ることによりトンホールDを閉じ塞ぎ最低音域のC#音
の発音を可能にし、C#キー(22)は(図8a)シン
クロカム(28)の下部(25)に接着された緩衝材
(26)がDキー(32)に装備されているDキー連絡
板(38)の上に接触していて、押し下げられると同時
にDキーをも押し下げてトンホールDと共に自らの役目
であるところのトンホールC#を閉じ塞ぎ最低音域のC
音の発音を可能にする。一方D#キー(42)は(図1
5・図16)、他のキーと連動しない独立したキーで、
押し下げられることによりキーに付随しているD#カッ
プ(43)が閉じ塞いでいたトンホールD#(41)を
開放し本来の役目であるところのD#音を発音する時に
用いられるほか、フルートに通常要求される37〜38
個の音群中最低音域のH音・C音・C#音・D音・中音
域のD音・最高音域のA#音・H音・C音の8個の音を
除く全ての音の発音で常時併用され、フルートの演奏に
際しては最も使用頻度の高いキーのひとつである。それ
に対しH足部管のCキー(図1b)は同じく独立したキ
ーではあるが、最高音域のC音の発音に際して補助的に
使用される(15)以外は、本来の役目であるところの
最低音H音を発音する時にのみ用いられ、押し下げられ
ることにより開放されていたトンホールC(11)を閉
じ塞ぐ使用頻度の極めて低いキーである。19世紀から
20世紀後半にかけてはC足部管が主流の座を占めてい
たが、20世紀後半以降はH足部管の普及が目覚しく進
展している。
いH音を可能にすることに加えて、C足部管に較べ音色
や音量・響き、音程や吹奏感に別の趣を持つことで知ら
れている。いぶし銀のような落ち着いた音色・安定した
音程、という好ましい評価に対し、雑音が混じったよう
な響き・詰まったような吹奏感といった短所を指摘され
てもいる。どちらの相対評価においても、管体が半音
分長くなったことと、キー(Cキー)が1個増えたこと
(図15)による重量変化が原因する、トンホール
(トンホールC)が1個増えたこと(図15)により、
倍音の形成に何らかの音響学的な影響を生じせしめたこ
とが原因する、などが主な理由として挙げられている。
また、H足部管は最低音H音を持つことにより音楽表現
の幅に拡がりを創り出した。しかし演奏技術の点におい
ては、C足部管のキー3個(D#・D・C#)(図1
6)からキー4個(D#・D・C#・C)(図15)へ
と1個増えたことにより、特殊な作品の演奏を除けば、
右手小指での操作の幅がもはや限界に達したとも言われ
ている。従来から完成度の高かったC足部管と同様、幾
らかの工夫が加えられては来たものの、H足部管につい
ても完成の域に達したとして今日に至っている。
ルートとC足部管付フルートの両足部管におけるこれら
の相対評価、特に雑音が混じったような響き・詰まった
ような吹奏感といった短所を根本的に検討・検証し直す
ために、〔1〕H足部管付のフルートについて、〔2〕
C足部管付のフルートについて、様々な技術的実験およ
び演奏実験をそれぞれで試みた。
小指を使わずに輪ゴム等の補助手段を用いてCキー(1
2)を押し下げCカップ(13)がトンホールC(1
1)を閉じ塞いだ状態で、D#キー(42)を通常どお
り右手小指で併用しながら最低音域のD音から最高音域
のC音にかけての音群を演奏してみると、雑音が混じっ
たような響き・詰まったような吹奏感といった短所は一
掃され、フルートの理想として追究されてきた発音・音
程・音色・音量・響きの一様性・安定性・確実性を見事
に向上させた。この実験結果は、フルートメーカー、フ
ルートの材質(銀メッキ・総銀・金銀・総金・等々)、
フルートの種類、の如何によって少しも揺るがない。ま
たこの実験とは別に、CキーをH足部管から取り外して
しまいトンホールCを丸見えの状態にしての演奏実験に
おいても、殆ど同じ結果が得られた。このように、閉じ
ても外しても良い結果が得られるということから、Cキ
ーを使用しない音の発音時にはCカップ(13)がトン
ホールC(11)上方4mm前後の高さの位置で常時待
機しているという通常の状態を回避すれば良い。これは
全く予想外の、フルートのみならずサキソフォン・クラ
リネット・オーボエ等の同じような機構を持つ木管楽器
についての常識を超えた結論と言わざるを得ない。使用
頻度が極めて少ないにもかかわらずH音を発音するとい
う役割と魅力によって19世紀後半以来用いられてきた
H足部管およびCキー。そのCカップがトンホールC上
方で常時使用待ち状態にあること自体が、フルート全体
の響きに重大な影響を及ぼしていた訳である。だからと
いってH足部管からCキーを取り外すという行為は現時
点では非現実的ではある。以上の実験ならびに考察か
ら、H足部管付のフルートの演奏に際しては最低音域の
C音・C#音を除く全ての音の発音においてCキー(1
2)を押し下げCカップ(13)がトンホールC(1
1)を閉じ塞いだ状態を作り出せば、雑音が混じったよ
うな響き・詰まったような吹奏感といった短所を根本的
に排除できるという結論に達した。
部管においてと同様右手小指を使わずに、輪ゴム等の補
助手段を用いてC#キー(22)を押し下げてC#カッ
プ(23)がトンホールC#(21)を閉じ塞ぐ実験を
試みる。しかしその前に(図8a)、通称Dキー連絡板
(38)と呼ばれる連絡部をDキー(32)から取り外
さなければならない。何故ならば、H足部管C足部管共
にC#キーシンクロカム(28)の下部(25)に接着
されている緩衝材(26)がDキー連絡板と接触してい
て、C#キーを押し下げると自動的にDキーも押し下げ
られるメカニズムとなっているからである。このDキー
連絡板はDキーのキーストッパーの役目も果たしている
ために、Dキー連絡板の取り外しに伴い(図5)新たに
キーストッパー(57)をカップ(53)後部へ装備し
なければならない。さて、かかる準備をしたのちに、H
足部管においてと同様右手小指を使わずに輪ゴム等の補
助手段を用いてC#キー(22)を押し下げC#カップ
(23)がトンホールC#(21)を閉じ塞いだ状態
で、D#キー(42)を通常どおり右手小指で併用しな
がら最低音域のD#音から最高音域のA音にかけての音
群を演奏してみると、従来のC足部管よりも発音・音程
・音色・音量・響きの一様性・安定性・確実性を更に向
上させた。またこの実験とは別に、C#キーをC足部管
から取り外しトンホールC#を丸見えの状態にして演奏
実験を試みても、殆ど同じ結果が得られた。このよう
に、閉じても外しても良い結果が得られるということか
ら、H足部管とCキーの関係と同様にC足部管のC#キ
ーにおいてもC#キーを使用しない音の発音時にはC#
カップ(23)がトンホールC#(21)上方4mm前
後の高さの位置で常時待機しているという通常の状態を
回避すれば良い。勿論、H足部管からCキーを取り外す
という行為と同様にC足部管からC#キーを取り外すと
いう行為もまた現時点では非現実的ではある。以上の実
験ならびに考察から、C足部管付のフルートの演奏に際
しては最低音域のC#音・D音・中音域のD音・最高音
域のA#音・H音・C音を除く全ての音の発音において
C#キー(22)を押し下げC#カップ(23)がトン
ホールC#(21)を閉じ塞いだ状態を作り出せば、発
音・音量・響きの改善および演奏者自身によって明瞭に
感じ取られる吹奏感の向上を実現できるという結論に達
した。
従来のフルートのキー・システムでは右手小指一本だけ
でH足部管におけるD#キー(42)とCキー(12)
あるいはC足部管におけるD#キー(42)とC#キー
(22)を同時に押し下げることは構造上不可能であ
り、従ってそれを発想する根拠も生まれてはこなかっ
た。しかし、従来のH足部管とC足部管に関する様々な
相対評価を根本的に検討・検証し直した結果、右手小指
一本だけでH足部管におけるD#キーとCキーあるいは
C足部管におけるD#キーとC#キーを同時に押し下げ
ることを可能にする連動装置とキー・システムの必要性
ならびに実効性・重要性が発見され、これを発想の根拠
および課題とし、その課題を解決するための手段として
本発明が生まれるに至った。本発明は、H足部管付フル
ートとC足部管付フルートの両足部管において、D#キ
ーを押し下げD#カップがトンホールD#を開放する
と、同時に他のひとつのキー(H足部管のCキーあるい
はC足部管のC#キー)が押し下げられトンホールCあ
るいはトンホールC#が閉じ塞がられることを可能とす
る連動装置とキー・システムに関するものである。D#
キー(42)はフルートの演奏に際して最も使用頻度の
高い独立したキーのひとつで、右手小指で押し下げられ
ることによりD#カップ(43)が閉じ塞いでいたトン
ホールD#(41)を開放する。他方Cキー(12)あ
るいはC#キー(22)は、右手小指で押し下げられる
ことによりCカップ(13)あるいはC#カップ(2
3)が開放されていたトンホールC(11)あるいはト
ンホールC#(21)を閉じ塞ぐ使用頻度の極めて低い
キーである。そこで、H足部管のCキーシンクロカム
(27)あるいはC足部管のC#キーシンクロカム(2
8)にD#キーと連動させる為の装置(図6・図7)を
硬ロー付け乃至はシンクロカムと一体成型し、その装置
の一端をD#キーの裏側(図11・図13)あるいはD
#キーのカップ上腕部へ接触(図12・図14)させる
と、D#キーを押し下げD#カップがトンホールD#を
開放すると同時にH足部管のCキーあるいはC足部管の
C#キーが押し下げられトンホールCあるいはトンホー
ルC#が閉じ塞がられるキー・システム(図10)とな
る。
態の斜視図であり、以下、図2・図3・図4はそれぞれ
第二・第三・第四の実施の形態の斜視図であり、図5は
本発明の第五の実施の形態の見取図である。
1)の拡大斜視図である。この連動装置の製作にあたっ
ては、材質は当該キーシンクロカムの材質と同じ物を使
用することを原則とし、一般的な鋳造あるいは鍛造によ
り製作できる。直角面(62)はシンクロカム下部(2
5・図8b)との硬ロー付け部位であり、シンクロカム
下部(25・図8b)に硬ロー付け乃至は始めからシン
クロカムと一体成型されることにより本発明の実施を可
能とする。突起部位(63)はD#キーの裏側に接触し
D#キーが押し下げられると同時に自動的に連動装置が
押し下げられることを可能とするが、D#キーが突起方
向にシンクロカム下部よりも下方へ傾斜していることか
ら、突起部位(63)も同様の傾きを持っている。また
突起部位(63)はキーストッパーの役目をも持ってい
る為に、突起部位(63)とD#キー裏側との接触(図
10)において金属同士による衝突音の発生を防止する
緩衝物としてフェルト材(49)が両者の間に介在して
いる。D#キーが押し下げられることによって立ち上げ
られるD#カップ(43)のトンホールD#(41)か
らの適正開放距離は、D#キーの裏側に接着されている
コルク材(46)の厚さで決定されることを原則とする
が、緩衝用フェルト材(49)の厚みの調整もまた重要
な作業となる(図10)。何故ならばフェルト材が厚す
ぎればD#キーのコルクが管体の表面上に届かず浮いた
状態のまま連動装置付きのキーが先に閉じ終わり、従っ
てD#カップ(43)のトンホールD#(41)からの
適正開放距離を確保できなくなるからである。他方フェ
ルト材が薄すぎればD#キーのコルク材が管体の表面上
に届きD#カップ(43)のトンホールD#(41)か
らの適正開放距離は確保できるが、今度は連動装置付き
のキーが閉じ終わらず従って発明の効果を十分に得られ
ない不安が生ずる。しかしながら実験結果によれば、そ
れらの相互調整においては厳密な条件を設定する必要は
無く、コルク材・フェルト材・連動装置付きのキー・カ
ップ内に挿入されているパッド等々の柔軟性および弾力
性によって楽器使用時に適正化され、加えてD#キーを
押し下げる演奏者の右手小指の強さが調整の適正化を更
に促進する為に、フルート・メーカーやフルート修理人
の仕事に求められる通常の精度で十分に対応できる。本
発明の連動装置(61)を使用しての従来の足部管への
応用・改造もまた、実施できる。
果たされる本発明の実施並びに効果を等しく実現する別
機構の連動装置の拡大斜視図である。シンクロカム(2
7)・(28)・(図8b)に硬ロー付けされた乃至は
キー連絡棒(14)・(24)と一体成型されたこの連
動装置(71)は、一端(73)をD#カップ(43)
の上腕部に接触(図12・図14)させることによりD
#キー(42)を押し下げてD#カップを立ち上げると
Cキー連絡棒(14)あるいはC#キー連絡棒(24)
を同時に押し上げCカップ(13)あるいはC#カップ
(23)が押し下げられてトンホールC(11)あるい
はトンホールC#(21)を閉じ塞ぐことを可能にする
ものである(図12・図14)。図6の連動装置(6
1)が押し下げられることによって実施されるのに対
し、図7に示された連動装置(71)は押し上げられる
ことによって実施されることを特徴とする。図7の連動
装置の製作にあたっては、その材質は当該キー連絡棒の
材質と同じ物を使用することを原則とし、一般的な鋳造
あるいは鍛造により製作できる。基本的な形状は円柱形
である。(72)はシンクロカム(27・図2)・(2
8・図4)との硬ロー付け部位であり、シンクロカムに
既に硬ロー付けされているキー連絡棒(14)・(2
4)の延長線上(29・図8b)に連動装置(71)を
硬ロー付け乃至は始めからキー連絡棒と一体成型され
る。また更に、シンクロカム側(29・図8b)からキ
ー連絡棒に向けてドリルで穴をあけ連動装置(71)を
その穴に挿入し接合する方法と、始めからキー連絡棒に
パイプ材を用いることでその穴に連動装置(71)を挿
入し接合する方法とを実施できる。半円柱状に突き出し
た部分(73)は、押し上げられてくるD#カップ上腕
部との接触部位である。(73)はキーストッパーの役
目をも持っている為に、D#カップ上腕部との接触(図
12・図14)において金属同士による衝突音の発生を
防止する緩衝物としてフェルト材をこの部位(73)に
接着する。D#キー(42)が押し下げられることによ
って立ち上げられるD#カップ(43)のトンホールD
#(41)からの適正開放距離は、D#キーの裏側に接
着されているコルク材(46)の厚さで決定されること
を原則とするべきだが、(73)に接着されているフェ
ルト材の厚さからも影響を受ける為にこのフェルト材の
厚みの調整もまた重要な作業となる。何故ならばフェル
ト材が厚すぎればD#キーのコルク(46)が管体の表
面上に届かず浮いた状態のまま連動装置付きのキーが先
に閉じ終わり、従ってD#カップ(43)のトンホール
D#(41)からの適正開放距離を確保できなくなるか
らである。他方フェルト材が薄すぎればD#キーのコル
ク材が管体の表面上に届きD#カップ(43)のトンホ
ールD#(41)からの適正開放距離は確保できるが、
今度は連動装置付きのキーが閉じ終わらず従って発明の
効果を十分に得られない不安が生ずる。しかしながら実
験結果によれば、相互調整においては厳密な条件を設定
する必要は無く、コルク材・フェルト材・連動装置付き
のキー・カップ内に挿入されているパッド等々の柔軟性
および弾力性によって楽器使用時に適正化され、加えて
D#キーを押し下げる演奏者の右手小指の強さが調整の
適正化を更に促進する為に、フルート・メーカーやフル
ート修理人の仕事に求められる通常の精度で十分に対応
できる。本発明の連動装置(71)を使用しての従来の
足部管への応用・改造もまた、実施できる。
れた請求項5に関するもので、C足部管においてのみ実
施可能なキー・システムの正面図である。この正面図は
請求項3を採り入れたもので図13が組み入れられてい
るが、正面図の中にある図13部分を図14と置き換え
れば請求項4を採り入れた図となる。どちらの図を選択
しても実施の形態に関する内容は同じであることから、
以下図5を使用して説明したい。図5に示されたキー・
システムには従来には無かった2つのシステムが組み込
まれている。ひとつはこれまでに説明してきたD#キー
とC#キーが連動するキー・システム(図13・図1
4)、もうひとつはDキー連絡板(38・図5)を取り
外されカップ(53)後部にキーストッパー(57)を
新たに装備された常時単独可動Dキー(52)である。
この常時単独可動Dキーの製作にあたっては、そもそも
Dキー連絡板(38)はDキーの製作段階中に硬ロー付
けされたもであることから、この作業を始めから省けば
よい。これとは逆にカップ(53)後部のキーストッパ
ー(57)はもともとDカップ上腕部と一体成型されて
いて、Dキーの製作段階中に切り除かれていた部分であ
ることから、この切断作業を省きそのままキーストッパ
ー(57)付きのDキーに仕上げれば常時単独可動Dキ
ーが完成する。これらの2つの特徴を併せ持つC足部管
の使用により、フルートの演奏に際して発音・音量・響
きの改善および演奏者自身によって明瞭に感じ取られる
吹奏感の向上を実現できる。
によりD#キーとCキーが連動するキー・システム(図
11・図12)を持つH足部管の誕生と、他のキーと連
動しない常時単独可動Dキー(52)と並びに本発明の
連動装置(図6・図7)の使用によりD#キーとC#キ
ーが連動するキー・システム(図13・図14)とを併
せ持つC足部管の誕生は、フルート製作史上初めてのこ
とである。200年に亘るフルートのキー・システムの
研究開発では、開発の対象はそのキーが直接関与する音
のみに限定されていた。それに対し本発明の連動装置と
キー・システムは、それが直接関与するD#音の改善を
実現するに留まらず、フルートの演奏に際して使用頻度
の高い30個前後の主要な音群の改善をも実現した点
に、従来の開発とは著しく異なる特徴をもっている。従
来のH足部管付フルートとC足部管付フルートの両足部
管に本発明の連動装置を使用したキー・システムを導入
することにより、演奏時にD#キーを併用する全ての音
の発音・音程・音色・音量・響きの改善、及び演奏者自
身によって明瞭に感じ取られる吹奏感の向上を実現す
る。
ンクロカム下部用連動装置付きCキーの斜視図。 b 従来のCキーの斜視図。
用連動装置付きCキーの斜視図。
クロカム下部用連動装置付きC#キーの斜視図。
棒用連動装置付きC#キーの斜視図。
下部用連動装置付きC足部管の機構見取図と従来のDキ
ーの見取図。
面図。
#キー・Dキー連動機構説明図。 b キー連絡棒を硬ロー付けされたシンクロカムの下側
斜視図。
取図とその管端側からの側面図。
と並びに同仕様のC足部管のキー機構見取図およびD#
キー側からの側面図。
置付きCキーの連動機構正面図。
ーの連動機構正面図。
装置付きC#キーの連動機構正面図。
#キーの連動機構正面図。
面図。
面図。
連結部位 63・・・D#キー裏側と接触する突起部位 71・・・シンクロカム連絡棒用連動装置 72・・・硬ロー付け部位あるいは鋳造による一体成型
連結部位 73・・・D#カップ上腕部との接触部位 81・・・H足部管の管端(H音を発音する開口部) 82・・・胴部管とH足部管との接続部 84・・・バネ掛け 85・・・金属線バネ 86・・・H足部管用芯金 87・・・C足部管用芯金 88・・・足部管用穴ポスト 89・・・足部管用ネジポスト 91・・・C足部管の管端(C音を発音する開口部) 92・・・胴部管とC足部管との接続部
4)
とC足部管付フルートの両足部管において、D#キーを
押し下げトンホールD#を開放すると、同時に他のひと
つのキー(H足部管のCキーあるいはC足部管のC#キ
ー)が押し下げられトンホールCあるいはトンホールC
#が閉じ塞がられることを可能とする連動装置とキー・
システムの発明に関するものである。本発明は、それが
対象とするフルートはピッコロを除く全種類のフルート
であるが、フルートと同じような機構を持つサキソフォ
ン等の木管楽器類においても実施可能であり、それらも
対象とする。
し下げられることによりトンホールDを閉じ塞ぎ最低音
域のC#音の発音を可能にし、C#キー(22)は(図
8a)シンクロカム(28)の下部(25)に接着され
た緩衝材(26)がDキー(32)に装備されているD
キー連絡板(38)の上に接触していて、押し下げられ
ると同時にDキーをも押し下げてトンホールDと共に自
らの役目であるところのトンホールC#を閉じ塞ぎ最低
音域のC音の発音を可能にする。一方D#キー(42)
は(図15・図16)、他のキーと連動しない独立した
キーで、押し下げられることによりキーに付随している
D#カップ(43)が閉じ塞いでいたトンホールD#
(41)を開放し本来の役目であるところのD#音を発
音する時に用いられるほか、フルートに通常要求される
37〜38個の音群中最低音域のH音・C音・C#音・
D音・中音域のD音・最高音域のA#音・H音・C音の
8個の音を除く全ての音の発音で常時併用され、フルー
トの演奏に際しては最も使用頻度の高いキーのひとつで
ある。それに対しH足部管のCキー(図1b・図15)
は同じく独立したキーではあるが、最高音域のC音の発
音に際して補助的に使用される(15)以外は、本来の
役目であるところの最低音H音を発音する時にのみ用い
られ、押し下げられることにより開放されていたトンホ
ールC(11)を閉じ塞ぐ使用頻度の極めて低いキーで
ある。19世紀から20世紀後半にかけてはC足部管が
主流の座を占めていたが、20世紀後半以降はH足部管
の普及が目覚しく進展している。
従来のフルートでは右手小指一本だけでH足部管におけ
るD#キー(42)とCキー(12)あるいはC足部管
におけるD#キー(42)とC#キー(22)を同時に
押し下げることは構造上不可能であり、従ってそれを発
想する根拠も生まれてはこなかった。しかし、従来のH
足部管とC足部管に関する様々な相対評価を根本的に検
討・検証し直した結果、右手小指一本だけでH足部管に
おけるD#キーとCキーあるいはC足部管におけるD#
キーとC#キーを同時に押し下げることを可能にする連
動装置とキー・システムの実効性ならびに重要性・必要
性が発見され、これを発想の根拠および課題とし、その
課題を解決するための手段として本発明が生まれるに至
った。本発明は、H足部管付フルートとC足部管付フル
ートの両足部管において、D#キーを押し下げD#カッ
プがトンホールD#を開放すると、同時に他のひとつの
キー(H足部管のCキーあるいはC足部管のC#キー)
が押し下げられトンホールCあるいはトンホールC#が
閉じ塞がられることを可能とする連動装置とキー・シス
テムに関するものである。D#キー(42)はフルート
の演奏に際して最も使用頻度の高い独立したキーのひと
つで、右手小指で押し下げられることによりD#カップ
(43)が閉じ塞いでいたトンホールD#(41)を開
放する。他方Cキー(12)あるいはC#キー(22)
は、右手小指で押し下げられることによりCカップ(1
3)あるいはC#カップ(23)が開放されていたトン
ホールC(11)あるいはトンホールC#(21)を閉
じ塞ぐ使用頻度の極めて低いキーである。そこで、H足
部管のCキーシンクロカム(27)あるいはC足部管の
C#キーシンクロカム(28)にD#キーと連動させる
為の装置(図6・図7)を硬ロー付け乃至はシンクロカ
ムと一体成型し、その装置の一端をD#キーの裏側(図
11・図13)あるいはD#キーのカップ上腕部へ接触
(図12・図14)させると、D#キーを押し下げD#
カップがトンホールD#を開放すると同時にH足部管の
CキーあるいはC足部管のC#キーが押し下げられトン
ホールCあるいはトンホールC#が閉じ塞がられるキー
・システム(図10)となる。本発明のキー・システム
は、従来のキーメカニズムに改良を加えたものでもな
く、且つ又従前から存在していた発想を基に開発された
キーメカニズムでもない。これは、全く新しい概念を持
ち得たことにより創造されたキー・システムである。
メカニズムに改良を加えたものでもなく、且つ又従前か
ら存在していた発想を基に開発されたキーメカニズムで
もない。これは、全く新しい概念を持ち得たことにより
創造されたキー・システムである。本発明の連動装置
(図6・図7)の使用によりD#キーとCキーが連動す
るキー・システム(図11・図12)を持つH足部管の
誕生と、他のキーと連動しない常時単独可動Dキー(5
2)と並びに本発明の連動装置(図6・図7)の使用に
よりD#キーとC#キーが連動するキー・システム(図
13・図14)とを併せ持つC足部管の誕生は、フルー
ト製作史上初めてのことである。200年に亘るフルー
トのキーメカニズムの研究開発では、開発の対象はその
キーが直接関与する音のみに限定されていた。それに対
し本発明の連動装置とキー・システムは、それが直接関
与するD#音の改善を実現するに留まらず、フルートの
演奏に際して使用頻度の高い30個前後の主要な音群の
改善をも実現した点に、従来の開発とは著しく異なる特
徴をもっている。従来のH足部管付フルートとC足部管
付フルートの両足部管に本発明の連動装置を使用したキ
ー・システムを導入することにより、演奏時にD#キー
を併用する全ての音の発音・音程・音色・音量・響きの
改善、及び演奏者自身によって明瞭に感じ取られる吹奏
感の向上を実現する。この連動装置とキー・システム
は、キーのストッパー方式の改善をも実現する。フルー
トのキーストッパー方式は3種類、トンホール(音
孔)上部表面を、管体の表面上を、連動するキーの
連絡部を、それぞれ停止位置としているが、そのうち
管体の表面上(図1b)を停止立置としている場合と
連動するキーの連絡部(図8a)を停止位置としている
場合において、キーストッパーの裏側と停止位置部分と
の間には金属による衝突音を避けるための柔らかな素材
(皮・紙・プラスチック・フェルトやコルク等)による
緩衝物(16)・(26)が介在している。しかし、停
止位置の管体の表面上に緩衝物(16)を接触させる
ことは、管体の振動が抑えられることを意味する為に、
フルート全体の響きに悪影響を与える原因とされてい
る。本発明の連動装置とキー・システムの導入により、
この連動装置そのものが同時にキーストッパーの役目を
果たす為、連動装置を硬ロー付け乃至は連動装置と一体
成型されたH足部管のCキーあるいはC足部管のC#キ
ーにとって従来のキーストッパーは不要となり、緩衝物
を貼り付けられ管体の表面上を停止位置としていたその
キーストッパー部分(17)・(58)を除去すること
が可能となった。したがってフルート全体の響きに悪影
響を与えるとされている原因の一部を取り除くことに成
功した。ただし、C足部管に関しては、C#キーのキー
ストッパー(58・図16)を取り除くに伴い、これと
同じ方式のキーストッパー(57・図5)を常時単独可
動Dカップ(53)に新たに装備しなければならない為
に、効果は相殺される。
Claims (5)
- 【請求項1】フルートのH足部管において、一端をD#
キーの裏側に接触(図11)させることによりD#キー
を押し下げるとCキーをも同時に押し下げることを可能
にするCキーシンクロカム下部に硬ロー付けされた乃至
はCキーシンクロカムと一体成型された連動装置(図6
・図1a)。 - 【請求項2】フルートのH足部管において、一端をD#
カップの上腕部に接触(図12)させることによりD#
キーを押し下げてD#カップを立ち上げるとCキーをも
同時に押し下げることを可能にするCキーシンクロカム
に硬ロー付けされた乃至はCキー連絡棒と一体成型され
た連動装置(図7・図2)。 - 【請求項3】フルートのC足部管において、一端をD#
キーの裏側に接触(図13)させることによりD#キー
を押し下げるとC#キーをも同時に押し下げることを可
能にするC#キーシンクロカム下部に硬ロー付けされた
乃至はC#キーシンクロカムと一体成型された連動装置
(図6・図3)。 - 【請求項4】フルートのC足部管において、一端をD#
カップの上腕部に接触(図14)させることによりD#
キーを押し下げてD#カップを立ち上げるとC#キーを
も同時に押し下げることを可能にするC#キーシンクロ
カムに硬ロー付けされた乃至はC#キー連絡棒と一体成
型された連動装置(図7・図4)。 - 【請求項5】フルートのC足部管において、Dキー連絡
板を取り外されカップ後部にキーストッパーを新たに装
備された常時単独可動Dキーと請求項3並びに請求項4
に示された連動装置により可能となったD#キーとC#
キーが連動するキー・システムとを併せ持つC足部管
(図5)。
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CN113870815A (zh) * | 2020-06-11 | 2021-12-31 | 董德昌 | 一种长笛b尾管 |
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2002
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