JP2003322887A - 屈折率可変材料及び光導波路素子 - Google Patents

屈折率可変材料及び光導波路素子

Info

Publication number
JP2003322887A
JP2003322887A JP2002133150A JP2002133150A JP2003322887A JP 2003322887 A JP2003322887 A JP 2003322887A JP 2002133150 A JP2002133150 A JP 2002133150A JP 2002133150 A JP2002133150 A JP 2002133150A JP 2003322887 A JP2003322887 A JP 2003322887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
group
substituent
monomer
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002133150A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Fukutome
正人 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2002133150A priority Critical patent/JP2003322887A/ja
Publication of JP2003322887A publication Critical patent/JP2003322887A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】温度の安定性と切替速度の高速性を両立すると
ともに、使用環境条件の湿度変化によって光伝送損失の
変動が少ない屈折率可変材料及び光導波路素子を提供す
る。 【解決手段】マトリックス中に光応答性化合物を含み、
光によって可逆的に屈折率が変化する屈折率可変材料に
おいて、前記マトリックスが前記光応答性化合物(置換
基R1)と、周期律表第4a族元素及び第4b族元素の
群から選ばれる少なくとも1種(M)を含むモノマーを
含有するポリマーからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光によって可逆的
に屈折率が変化する屈折率可変材料及び光通信及び光情
報処理分野等において使用される光スイッチ用の光制御
デバイスの一種である光導波路素子に関する。
【0002】
【従来技術】光通信システムや光情報処理システムの実
用化が進むにつれ,更に大容量の光信号処理が可能で、
かつ種々の機能を有するシステムが要求されている。光
通信システム等に用いられる光部品の一つとして、2つ
の光導波路間に配置されて信号の経路を切り替えるため
に用いられる光スイッチング素子がある。
【0003】従来の光スイッチング素子としては、Li
NbO3等の電気光学結晶上に光導波路を形成したもの
や、GaAs等の半導体基板上、あるいは、光導波路上
の一部分に電圧を印加、あるいは、電流を注入する等に
より、その部分の屈折率を変化させ、光路の切り替えを
行うものなどの光導波路型の光スイッチが知られてい
る。
【0004】しかしながら、屈折率変化の手段として、
LiNbO3等の電気光学結晶を用いるものや、GaA
s等の半導体を用いる光導波路素子は、一般に高屈折率
となってしまうため、光ファイバとの接続において、大
きな接続損失を伴う。
【0005】これらの問題点を解決する一方式として、
熱光学効果を用いた光導波路素子が知られている。しか
しながら、熱光学効果を利用した光スイッチ素子は屈折
率の変化を熱によって行うため、状態(屈折率)を変化
させた後でも、その状態(屈折率)の維持、すなわち温
度を一定に維持するためにエネルギーを必要とする。さ
らに、温度の安定性と切替速度の高速性との両立が困難
であった。
【0006】上記問題点を解決するため、有機材料のも
つ光応答性を利用した光スイッチング用光導波路素子の
応用展開が検討されている。中でも可逆的な光反応を示
し、かつ保存安定性に優れたフォトクロミック材料が期
待されている。
【0007】例えば、フッ素化されたポリメチルメタク
リレート中にフォトクロミック化合物を分散させた屈折
率可変材料を用いることにより、高速でかつエネルギー
消費量の少ない光導波路素子が作製可能であることが特
開6−324367号公報に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開6
−324367号公報に記載の屈折率可変材料は吸湿性
が高いポリメチルメタクリレート誘導体を用いているた
め、湿度が高い環境では、水の水酸基の振動吸収によっ
て光損失に影響を与える可能性を有していた。つまり、
使用環境条件の湿度変化によって光伝送損失が変動する
といった問題を有していた。
【0009】本発明の目的は、温度の安定性と切替速度
の高速性を両立するとともに、使用環境条件の湿度変化
によって光伝送損失の変動が少ない屈折率可変材料及び
光導波路素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマーを構
成するモノマーに光応答性化合物を組み入れることによ
り、光応答性化合物が分子レベルでマトリックス中に均
一に分散し、且つ安定してマトリックス中に存在し、使
用環境条件の湿度変化よる光伝送損失の変動を低減する
ことができるという知見に基づくものである。
【0011】即ち、本発明の屈折率可変材料は、マトリ
ックス中に光応答性化合物を含み、光によって可逆的に
屈折率が変化する屈折率可変材料において、前記マトリ
ックスが前記光応答性化合物(置換基R1)と、周期律
表第4a族元素及び第4b族元素の群から選ばれる少な
くとも1種(M)を含むモノマーを含有するポリマーか
らなることを特徴とするものである。
【0012】また、前記モノマーが前記元素M、前記置
換基R1及び置換基R2を含む化学式1で表される第1の
モノマーであり、前記置換基R2がCn2n+1(Xは水
素、重水素、あるいはハロゲン、nは5以下の正の整
数)で表されるアルキル基、重水素化アルキル基、ハロ
ゲン化アルキル基、C65(Xは水素、重水素、あるい
はハロゲン)で表されるフェニル基、重水素化フェニル
基、又はハロゲン化フェニルのうち少なくとも1種であ
ることが好ましい。これにより、温度安定性、湿度安定
性及び高速性をさらに改善することができる。
【0013】
【化4】
【0014】さらに、前記ポリマーが、前記元素M、前
記置換基R1を含む化学式5で表される第2のモノマー
を含有することが好ましい。これにより、温度安定性、
湿度安定性が更に改善できるだけでなく、機械的強度が
増し、優れた耐久性を実現できる。
【0015】
【化5】
【0016】さらにまた、前記ポリマーが、前記第1の
モノマーと第2のモノマーとが化学的に結合した複合体
を含むことが好ましい。これによって、ポリマー同士を
単に混合するよりも、強度、耐候性がより向上する。
【0017】また、前記光応答性化合物(置換基R1
がフォトクロミック化合物であることが好ましい。フォ
トクロミック反応は、光照射により可逆的に、かつ数ピ
コ秒のオーダーで完結するため、切替速度をさらに改善
できる。
【0018】さらに、前記フォトクロミック化合物が化
学式6で表されるジアリールエテン誘導体であることが
好ましい。ジアリールエテン誘導体は、着色状態と消色
状態の双方が熱的に安定であるため、優れた光応答性を
示すだけでなく、繰り返し光照射を行っても化合物の劣
化ないため、安定した特性を得られる。
【0019】
【化6】
【0020】また、本発明の光導波路素子は、基板と、
該基板の上に設けられ、光が伝播するコア部と該コア部
を覆うように設けられたクラッド部とを具備する光導波
路素子において、前記コア部又はクラッド部の少なくと
も一部が上記の屈折率可変材料であることを特徴とす
る。
【0021】このように、屈折率を可変し、光の位相を
変化させ、光制御を行う部位に、光照射により屈折率を
変化させることができる本発明の屈折率可変材料を採用
しているため、高速光スイッチングが可能となるだけで
なく、自己保持性のため、省電力化を実現できる。さら
に強度、耐候性に優れることから、使用環境条件の湿度
変化によって光伝送損失の変動が少ない、信頼性の高い
光導波路素子を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の屈折率可変材料は、マト
リックスを形成するポリマーが光応答性化合物(置換基
1)と周期律表第4a族元素及び第4b族元素の群か
ら選ばれる少なくとも1種(M)を含むモノマーを含有
するポリマーからなることが重要である。
【0023】このように、マトリックス中に存在するポ
リマーが、周期律表第4a族元素又は第4b族元素に化
学的に結合した光応答性化合物(置換基R1)を含むモ
ノマーを含有するため、光応答性化合物が分子レベルで
分散され、良好な分散状態であるため、長時間保存して
もポリマー中から光応答性化合物が溶出することがな
く、安定で優れた特性を示すことができる。
【0024】モノマーのMは周期律表第4a族元素及び
第4b族元素の群から選ばれる少なくとも1種である
と、化学的に安定で、ゾル−ゲル法やウルツカップリン
グ反応等により、容易に重合できるとともに、フォトク
ロミック化合物が反応する自由空間を有しているため、
温度安定性及び切替速度の高速性も確保できる。
【0025】しかも、上記の元素Mは、光応答性化合物
(置換基R1)と化学反応によって強固に結びついてお
り、モノマー中に光応答性化合物が固定され、化学的及
び物理的に安定した化合物を得ることができる。
【0026】特に、置換基R1が光応答性化合物、Mが
周期律表第4a族元素及び第4b族元素の群から選ばれ
る少なくとも1種、置換基R2がCn2n+1(Xは水素、
重水素、あるいはハロゲン、nは5以下の正の整数)で
表されるアルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化
アルキル基、C65(Xは水素、重水素、あるいはハロ
ゲン)で表されるフェニル基、重水素化フェニル基、又
はハロゲン化フェニルのうち少なくとも1種であると
き、モノマーが、化学式7で表されるものであることが
好ましい。
【0027】
【化7】
【0028】これによって、化学的安定性が向上するた
め、温度安定性、湿度安定性及び高速性をさらに改善す
ることができる。
【0029】本発明によれば、主鎖骨格が周期律表第4
a族及び周期律表第4b族の群から選ばれる少なくとも
1種、例えばSi、Ti、Ge、Sn等の金属元素から
なる無機系高分子重合体からなり、且つ側鎖にアルキル
基、ハロゲン基などの吸湿性の低い置換基を有すること
によって、耐熱性に優れ、湿度変化による伝送損失の変
動を小さくすることできる。
【0030】さらに、このモノマーが、化学式8で表さ
れるモノマーと共にポリマー中に含まれることによっ
て、機械的安定性の更なる向上を図ることができる。
【0031】
【化8】
【0032】さらにまた、化学式7の第1のポリマー
と、化学式8の第2のポリマーとが化学的に結合した複
合体であることが好ましい。これによって、ポリマー同
士を単に混合するよりも、強度、耐候性がより向上す
る。
【0033】また、上記の光応答性化合物(置換基
1)としてフォトクロミック化合物を用いることによ
り、フォトクロミック反応を、光照射により可逆的に、
かつ数ピコ秒のオーダーで完結させることが可能とな
り、その結果、切替速度の高速性を改善できる。
【0034】さらに、上記のフォトクロミック化合物
は、化学式9で表されるジアリールエテン誘導体である
ことが好ましい。ジアリールエテン誘導体は、着色状態
と消色状態の双方が熱的に安定であるため、優れた光応
答性を示すだけでなく、繰り返し光照射を行っても化合
物の劣化ないため、安定した特性を得られる。
【0035】
【化9】
【0036】なお、R3、R4は、3−ベンゾチエニル誘
導体、3−チエニル誘導体、3−インドリル誘導体を示
し、環Aは脂肪族環、酸無水物、マレイミド基を示す。
【0037】具体的には、化学式10〜18で表される
モノマーであることが好ましい。式中R5、R6は、水
素、アルキル基、アルコキシ基を示す。低級アルキル
基、特にメチル基、イソプロピル基、さらにメトキシ基
が好適である。
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】
【化12】
【0041】
【化13】
【0042】
【化14】
【0043】
【化15】
【0044】
【化16】
【0045】
【化17】
【0046】
【化18】
【0047】また、R7、R8、R9、R10、R11
12、R13、R14、R15は、各々水素、アルキル基、ア
ルコキシ基、アリール基を示し、未置換でも或いは一部
が置換されていても良い。これらの置換基としてはアル
キル、アリール、ハロゲン、ニトロ、アミノ、アルコキ
シ、シアノを例示できる。
【0048】Xは酸素、硫黄、窒素原子であることが好
ましい。特に、光異性化反応により生成するジアリール
エテンの閉環体化合物の熱安定性が最も優れるため、硫
黄原子がより好適である。
【0049】Zは、ハロゲン原子、特にフッ素原子が置
換されたシクロペンテン環が、ジアリールエテン合成反
応の反応性が向上し、収率良く得られるという理由で好
適である。
【0050】本発明における、上記のモノマーを含むポ
リマーは、例えば、化学式19で示されるような直鎖型
構造を有するポリマーや化学式20で示されるような分
岐型網目構造を有するポリマーであるのが良い。
【0051】
【化19】
【0052】
【化20】
【0053】また、これらのポリマーの構造は2次元構
造であるが、3次元構造を有していることが、さらに好
ましい。これによって、ポリマー強度をより高めること
ができる。
【0054】このように、本発明の屈折率可変材料は、
周期律表第4a族元素及び第4b族元素の群から選ばれ
る少なくとも1種(M)を含むモノマーを含有するポリ
マー中に優れた光応答性を有するフォトクロミック化合
物を化学的結合によって混合されているため、温度安定
性、湿度安定性及び高速光応答性を有するという特徴を
持ち、光通信、光情報処理等に用いられる光制御デバイ
スに好適に使用することができる。
【0055】次に、本発明の屈折率可変材料の製造方法
の一例について説明する。
【0056】アルコキシシリル基を有するフォトクロミ
ック化合物とシリコンアルコキシドとをpH2〜3で1
0モル倍の酸性アルコール水溶液で加水分解を行う。こ
の反応において、一般にアルコキシシリル基を有するフ
ォトクロミック化合物はシリコンアルコキシドと混合し
て加水分解を行う。
【0057】次いで、シリコンアルコキシドとフォトク
ロミック化合物とを縮合させ、ゲルを作製する。このゲ
ルをバーコート法、浸漬法、溶融押し出し法、スプレー
法等の公知の塗布法によって基板の表面に薄膜を形成
し、その後80〜150℃の温度で加熱処理を行う。こ
れにより、優れた光応答性及び膜強度、耐光性を有する
屈折率可変材料を得ることができる。
【0058】このように、ゾル−ゲル法によって合成さ
れたポリマーは、例えば2次元及び3次元状になった、
少なくとも周期律表第4a族元素又は第4b族元素を含
み、例えばシリカガラス中にフォトクロミック化合物が
化学結合を伴って分子レベルで均一に混合された状態を
得ることができる。
【0059】次に、本発明の光導波路素子は、基板と、
基板と、該基板の上に設けられ、光が伝播するコア部と
該コア部を覆うように設けられたクラッド部とを具備す
る光導波路素子において、前記コア部又はクラッド部の
少なくとも一部が本発明の屈折率可変材料から構成され
ることが重要である。
【0060】コア部とクラッド部とが、有機系材料及び
/又は無機系材料からなり、これらの光導波路の一部
(若しくは全部)を上記の屈折率可変材料で構成され
る。このような構成により、光電力を効率的に伝播さ
せ、効果的に照査することが可能となる。
【0061】コア部にフォトクロミック性を持たせるこ
とにより、光照射によるグラッド部屈折率の遠隔操作が
可能となり、電気配線等の電気的配慮は不要となる。コ
ア部に本発明の屈折率可変材料、グラッド部に有機ポリ
マーもしくは無機化合物で構成される。
【0062】例えば、図1に示す2×2方向性結合器型
光スイッチング素子を例にとる。基板11の表面若しく
は裏面から紫外光(約350〜380nm)又は青色光
(380〜450nm)を照射すると、グラッド部12
及び光導波路13、14の分子構造が変化し、屈折率が
変化する。
【0063】また、基板11の表面若しくは裏面から赤
色光(600〜780nm)又は黄色光(450〜60
0nm)を照射することにより、グラッド部12及び光
導波路13、14の分子構造がもとに戻り、紫外光又は
青色光を照射する前の屈折率となる。
【0064】ポート1、2より入射された赤外光(信号
光)は、光導波路13、14が近接分離する分岐部Bで
相互に干渉分岐するが、ポート3、4の出射強度は近接
導波光の相互作用の大きさで変化し、上記グラッド部1
2の屈折率を変化させることにより前記相互作用の大き
さを制御でき、光スイッチング動作が可能となる。
【0065】動作原理をさらに具体的に説明する。例え
ば、ポート1より信号光(赤外光)を入射し、紫外光又
は青色光を照射しない時はポート3より信号光が出射す
るように、予め光導波路13、14が作製されていると
する。
【0066】紫外光又は青色光を照射することによりグ
ラッド部12は屈折率が増加することで、光導波路1
3、14との屈折率差が小さくなり、導波光(信号光)
の電界染み出しは大きくなり、近接する光導波路光との
相互作用は大きくなる。例えば、グラッド部12の屈折
率増加により、光導波路13から14に光電力が乗り移
りポート4から信号光を出射させる等の制御が可能とな
る。
【0067】本発明においては、上記光回路において複
数の光導波路13、14を複数種のフォトクロミック材
料で形成することもできる。各フォトクロミック材料は
僅かずつ感受する光波長が異なっており、照射する光波
長を選択することにより、光スイッチングさせる部を選
択することができる。
【0068】以上のように、光応答性化合物をゾルゲル
法によりモノマー中に均一に分散させた屈折率可変材料
を用いた光導波路素子は、使用環境条件の温度安定性と
高速性に優れ、しかも使用環境条件の湿度変化よる光伝
送損失の変動を低減することが可能となる。
【0069】光導波路素子は、以下のような方法で作製
することができる。即ち、基板、例えばガラス基板11
上に上記のポリマーを10数μmの厚みで形成する。次
いで、グラッド部12として数μm×数μm(幅×厚
さ)の光導波路を、フッ素化PMMAを用い、フォトリ
ソグラフィー法及びドライエッチング法により形成す
る。
【0070】その上に、第1の光応答性化合物を、スピ
ンコート法等の公知の方法で約10数μmの厚みで形成
する。次いで、同様にして光導波路14を形成するとと
もに、第1の光応答性化合物と同等の屈折率を有する非
光応答性化合物を成膜する。
【0071】このようにして、温度の安定性と切替速度
の高速性を両立するとともに、使用環境条件の湿度変化
によって光伝送損失の変動が少ない本発明の光導波路素
子を作製することができる。
【0072】
【発明の効果】本発明の屈折率可変材料は、光応答性化
合物を周期律表第4a族元素又は第4b族元素と結合さ
せて、モノマー中に固定し、安定して存在するため、光
応答性化合物は分子レベルでマトリックス中に均一に分
散され、且つ使用環境の温度や湿度の変化に対して安定
なため、環境変化による光伝送損失の変動を低減するこ
とができ、切替速度に優れた光導波路素子を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導波路体を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4・・・ポート 11・・・ガラス基板 12・・・グラッド部 13、14・・・光導波路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリックス中に光応答性化合物を含み、
    光によって可逆的に屈折率が変化する屈折率可変材料に
    おいて、前記マトリックスが前記光応答性化合物(置換
    基R1)と、周期律表第4a族元素及び第4b族元素の
    群から選ばれる少なくとも1種(M)を含むモノマーを
    含有するポリマーからなることを特徴とする屈折率可変
    材料。
  2. 【請求項2】前記モノマーが前記元素M、前記置換基R
    1及び置換基R2を含む化学式1で表される第1のモノマ
    ーであり、前記置換基R2がCn2n+1(Xは水素、重水
    素、あるいはハロゲン、nは5以下の正の整数)で表さ
    れるアルキル基、重水素化アルキル基、ハロゲン化アル
    キル基、C65(Xは水素、重水素、あるいはハロゲ
    ン)で表されるフェニル基、重水素化フェニル基、又は
    ハロゲン化フェニルのうち少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項1記載の屈折率可変材料。 【化1】
  3. 【請求項3】前記ポリマーが、前記元素M、前記置換基
    1を含む化学式2で表される第2のモノマーを含有す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の屈折率可変材
    料。 【化2】
  4. 【請求項4】前記ポリマーが、前記第1のモノマーと第
    2のモノマーとが化学的に結合した複合体を含むことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の屈折率可
    変材料。
  5. 【請求項5】前記光応答性化合物(置換基R1)がフォ
    トクロミック化合物であることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の屈折率可変材料。
  6. 【請求項6】前記フォトクロミック化合物が化学式3で
    表されるジアリールエテン誘導体であることを特徴とす
    る請求項5記載の屈折率可変材料。 【化3】
  7. 【請求項7】基板と、該基板の上に設けられ、光が伝播
    するコア部と該コア部を覆うように設けられたクラッド
    部とを具備する光導波路素子において、前記コア部又は
    クラッド部の少なくとも一部が請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の屈折率可変材料であることを特徴とする光導
    波路素子。
JP2002133150A 2002-05-08 2002-05-08 屈折率可変材料及び光導波路素子 Pending JP2003322887A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133150A JP2003322887A (ja) 2002-05-08 2002-05-08 屈折率可変材料及び光導波路素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133150A JP2003322887A (ja) 2002-05-08 2002-05-08 屈折率可変材料及び光導波路素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003322887A true JP2003322887A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29544731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002133150A Pending JP2003322887A (ja) 2002-05-08 2002-05-08 屈折率可変材料及び光導波路素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003322887A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509486A (ja) * 2009-10-28 2013-03-14 トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド フォトクロミック材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013509486A (ja) * 2009-10-28 2013-03-14 トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド フォトクロミック材料
JP2014145088A (ja) * 2009-10-28 2014-08-14 Transitions Optical Inc フォトクロミック材料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6091879A (en) Organic photochromic compositions and method for fabrication of polymer waveguides
Usui et al. Low-loss passive polymer optical waveguides with high environmental stability
Biteau et al. Large and stable refractive index change in photochromic hybrid materials
Bamiedakis et al. Cost-effective multimode polymer waveguides for high-speed on-board optical interconnects
Ebisawa et al. Self‐holding photochromic polymer Mach–Zehnder optical switch
Bahadori et al. High performance fully etched isotropic microring resonators in thin-film lithium niobate on insulator platform
EP0532014B1 (en) Optical switch
Faneca et al. Towards low loss non-volatile phase change materials in mid index waveguides
Kang et al. Low-loss and thermally stable TE-mode selective polymer waveguide using photosensitive fluorinated polyimide
Kim et al. Low optical loss perfluorinated methacrylates for a single-mode polymer waveguide
US6661942B1 (en) Multi-functional optical switch (optical wavelength division multiplexer/demultiplexer, add-drop multiplexer and inter-connect device) and its methods of manufacture
Sun et al. Integrated Bragg grating filters based on silicon-Sb 2 Se 3 with non-volatile bandgap engineering capability
CN100345016C (zh) 一种基于电光聚合物材料的偏振无关光开关
JP2003322887A (ja) 屈折率可変材料及び光導波路素子
Darmawan et al. Nested-ring Mach–Zehnder interferometer in silicon-on-insulator
Chen et al. Optical interconnection using polymer microstructure waveguides
Papaioannou et al. Ultracompact and low-power plasmonic MZI switch using cyclomer loading
CN2828856Y (zh) 一种基于电光聚合物材料的偏振无关光开关
JPH0961647A (ja) 光素子用有機材料
Andrews Overview of sol-gel guest-host materials chemistry for optical devices
González-Andrade et al. Dispersion-engineered nanophotonic devices based on subwavelength metamaterial waveguides
JP2000221351A (ja) 光導波路素子
JPH10197734A (ja) 柔軟性を有する三次元光導波路
Ahmad et al. A Review of Multimode Interference Polymer Thermo-Optic Switch from the Fundamental Perspective
Ye et al. Nonvolatile silicon photonic 1× 2 switch by integrating the phase change chalcogenide into microring network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002