JP2003321308A - 木材用防腐剤 - Google Patents
木材用防腐剤Info
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- JP2003321308A JP2003321308A JP2003054602A JP2003054602A JP2003321308A JP 2003321308 A JP2003321308 A JP 2003321308A JP 2003054602 A JP2003054602 A JP 2003054602A JP 2003054602 A JP2003054602 A JP 2003054602A JP 2003321308 A JP2003321308 A JP 2003321308A
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Abstract
かつ木質系装材の製造時に熱分解を起こしにくい第4級
アンモニウム塩からなる木材用防腐剤を提供する。 【解決手段】 一般式(1)で表される4級アンモニウ
ム塩(A)からなる木材用防腐剤である。 【化3】 式中、R1およびR2は同一の又は異なる、炭素数が1〜
22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基、R3は炭
素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基
又は炭素数が7〜22のアリールアルキルもしくはアリ
ールアルケニル基、R4は炭素数が8〜22の直鎖また
は分岐の脂肪族炭化水素基、X-は超強酸のアニオンを
表す。
Description
る。さらに詳しくは、第4級アンモニウム塩からなる木
材用防腐剤、木材用防腐剤組成物およびそれらを含有す
る木材もしくは木質系装材に関する。
腐剤としては、ジデシルジメチルアンモニウムクロライ
ドなどが提案されている(特許文献−1および−2参
照)。しかし、以下のような問題点があった。 第4級アンモニウム塩は水に溶けやすいため、防腐効
果の持続性がない。 第4級アンモニウム塩は木材防腐処理用設備(加圧注
入釜など)などの金属材料を錆びさせるという問題があ
り、銅化合物等の併用(特許文献−3参照)またはキレ
ート剤の併用(特許文献−4参照)が提案されている
が、錆を十分に防止できなかった。 木質系の合板、集成材、インシュレーションボードも
しくはウッドチップ舗装材などの木質系装材を製造する
際に熱分解を起こし易く防腐効果が低下する。
する課題は、防腐効果が持続し、金属材料を錆びさせ
ず、かつ、木質系装材の製造時に熱分解を起こしにくい
第4級アンモニウム塩からなる木材用防腐剤を提供する
ことである。
を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、一般式(1)で表される4級アンモ
ニウム塩(A)からなる木材用防腐剤;該防腐剤に、
水、有機溶剤、乳化分散剤、増粘剤、粉末化剤、固形化
剤、消泡剤、キレート剤、pH調整剤、難燃剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、漂白剤、香料および色素からなる
群から選ばれる1種または2種以上の添加剤を加えてな
る木材用防腐剤組成物;並びに該防腐剤または該防腐剤
組成物を含有させてなる木材または木質系装材である。
炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素
基、R3は炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪
族炭化水素基又は炭素数が7〜22のアリールアルキル
もしくはアリールアルケニル基、R4は炭素数が8〜2
2の直鎖または分岐の脂肪族炭化水素基、X-は超強酸
のアニオンを表す。
R2は炭素数1〜22(好ましくは1〜14)の直鎖ま
たは分岐の脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル
基など)を表す。直鎖の脂肪族炭化水素基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ド
デシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、ヤシ油由来のアルコールから水酸基を除いたア
ルキル基(以下、ヤシ油アルキル基と略記する。)、オ
レイル基などが挙げられ、分岐の炭化水素基としては、
イソプロピル基、2−エチルヘキシル基などが挙げられ
る。これらのうち、好ましいのは炭素数1〜14、さら
に炭素数1〜8、特に炭素数1または2、最も好ましく
はメチル基である。また、R1とR2 は同一であっても
異なっていてもよいが、同一であるのが好ましい。
岐の脂肪族炭化水素基または炭素数が7〜22のアリー
ルアルキルもしくはアリールアルケニル基を表す。直鎖
もしくは分岐の脂肪族炭化水素基としては、前記例示し
たものが挙げられ、アリールアルキル基としてはベンジ
ル基、フェネチル基など、アリールアルケニル基として
はスチリル基、シンナミル基などが挙げられる。R3の
うち好ましくは炭素数が1〜18の直鎖もしくは分岐の
脂肪族炭化水素基または炭素数が7〜15のアリールア
ルキルもしくはアリールアルケニル基、さらに好ましく
は炭素数が6〜14の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水
素基である。
肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基など)を表
す。直鎖の脂肪族炭化水素基としては、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキ
サデシル基、オクタデシル基、ヤシ油アルキル基、オレ
イル基などが挙げられ、分岐の脂肪族炭化水素基として
は、2−エチルヘキシル基などが挙げられる。R4のう
ち好ましくは炭素数8〜18の直鎖また分岐の脂肪族炭
化水素基、さらに好ましくは炭素数10〜16の直鎖ま
た分岐の脂肪族炭化水素基である。
ム塩を構成する第4級アンモニウム基の具体例として
は、R3が脂肪族炭化水素基の場合は、たとえば、1つ
の長鎖アルキル基を有するもの(トリメチルドデシルア
ンモニウム、トリメチルテトラデシルアンモニウム、ト
リメチルヘキサデシルアンモニウム、トリメチルオクタ
デシルアンモニウム、トリメチルヤシ油アルキルアンモ
ニウム、トリメチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、ジメチルエチルドデシルアンモニウム、ジメチルエ
チルテトラデシルアンモニウム、ジメチルエチルヘキサ
デシルアンモニウム、ジメチルエチルオクタデシルアン
モニウム、ジメチルエチルヤシ油アルキルアンモニウ
ム、ジメチルエチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、メチルジエチルドデシルアンモニウム、メチルジエ
チルテトラデシルアンモニウム、メチルジエチルヘキサ
デシルアンモニウム、メチルジエチルオクタデシルアン
モニウム、メチルジエチルヤシ油アルキルアンモニウム
およびメチルジエチル−2−エチルヘキシルアンモニウ
ム、)、1つの長鎖アルケニル基を有するもの(トリメ
チルオレイルアンモニウム、ジメチルエチルオレイルア
ンモニウムおよびメチルジエチルオレイルアンモニウ
ム)、2つの長鎖アルキル基を有するもの(ジメチルジ
ヘキシルアンモニウム、ジメチルジオクチルアンモニウ
ム、ジメチルジデシルアンモニウムおよびジメチルジド
デシルアンモニウム)が挙げられる。また、R3 がアリ
ールアルキル基の場合は、たとえば、ジメチルデシルベ
ンジルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルアンモ
ニウム、ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウム、
ジメチルヘキサデシルベンジルアンモニウム、ジメチル
ヤシ油アルキルベンジルアンモニウム、ジメチルオレイ
ルベンジルアンモニウムおよびジメチル−2−エチルヘ
キシルベンジルアンモニウムが挙げられる。これらのう
ち木材防腐性の観点から好ましいのは、ジメチルジデシ
ルアンモニウム、トリメチルヘキサデシルアンモニウ
ム、ジメチルドデシルベンジルアンモニウム、およびジ
メチルテトラデシルベンジルアンモニウムである。
オンを構成する超強酸は、100%硫酸より強い酸強度
を有する酸(「超強酸・超強塩基」田部浩三、野依良治
著、講談社サイエンティフィック刊、p1参照)であ
り、Hammettの酸度関数(H0)が100%硫酸
の−11.93以下のものであり、プロトン酸、および
プロトン酸/ルイス酸の組み合わせからなる酸が挙げら
れる。プロトン酸の具体例としては、トリフルオロメタ
ンスルホン酸(H0=−14.10)、ペンタフルオロ
エタンスルホン酸(H0=−14.00)などが挙げら
れる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせに用いられる
プロトン酸としては、ハロゲン化水素(フッ化水素、塩
化水素、臭化水素、ヨウ化水素など)が挙げられ、ルイ
ス酸としては三フッ化硼素、五フッ化リン、五フッ化ア
ンチモン、五フッ化砒素、五フッ化タウリンなどが挙げ
られる。プロトン酸/ルイス酸の組み合わせは任意であ
るが、組み合わせて得られる超強酸の具体例としては、
四フッ化硼素酸、六フッ化リン酸、塩化フッ化硼素酸、
六フッ化アンチモン酸、六フッ化砒酸、六フッ化タウリ
ンなどが挙げられる。上記の超強酸のうち、木材用防腐
剤の耐熱性および該防腐剤を含有させた木材の防腐効力
持続性の観点から、好ましいのはトリフルオロメタンス
ルホン酸、四フッ化硼素酸および六フッ化リン酸であ
る。
基と上記超強酸で構成されるアニオンX-との任意の組
み合わせのものが挙げられる。(A)のうち、木材防腐
性、木材防腐効力持続性および耐熱性の観点から好まし
いのは、ジメチルジデシルアンモニウム、トリメチルヘ
キサデシルアンモニウム、ジメチルドデシルベンジルア
ンモニウムおよびジメチルテトラデシルベンジルアンモ
ニウムなどの第4級アンモニウム基とトリフルオロメタ
ンスルホン酸、四フッ化硼素酸および六フッ化リン酸な
どのHammett酸度関数(H0)が−12.00以
下の超強酸との組み合わせである。
の(A)は1種類を用いてもよいし、2種以上の併用で
もよい。2種以上の併用の場合は、ジデシルジメチルア
ンモニウム四フッ化硼素酸塩とジメチルテトラデシルベ
ンジルアンモニウム四フッ化硼素酸塩の併用が好まし
く、その場合の併用の重量比率は好ましくは50/50
〜90/10である。
ハロゲン含量(測定法:イオンクロマトグラフィー)
は、該木材防腐剤を含有してなる木材の防サビ性の観点
から、好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは
0〜50ppm、とくに好ましくは0〜10ppmであ
る。
の方法でよいが、遊離ハロゲン含量の観点から好ましい
のは下記の[I]および[II]の方法、操作上の観点
からさらに好ましいのは[II]である。
一般式(1)における第4級アンモニウム基とハロゲン
アニオンからなる塩〕の水溶液(20〜70重量%)に
前記超強酸のアルカリ金属塩(ナトリウム塩またはカリ
ウム塩など)を加え(第4級アンモニウム塩/超強酸塩
の当量比は通常1/1〜1/1.5、好ましくは1/
1.05〜1/1.3)、室温で約2時間撹拌混合して
得られる水溶液(イ)を下記(i)および(ii)の工
程で精製する。 (i):(イ)に金属銀、酸化銀、炭酸銀および有機酸
〔総炭素数1〜10のカルボン酸(モノ−およびポリカ
ルボン酸)など〕銀から選ばれる1種以上の化合物
(ロ)を、上記第4級アンモニウム塩〔一般式(1)に
おけるアンモニウム基とハロゲンアニオンからなる塩〕
に対し1.1〜1.5当量となる量加えて混合する。析
出する塩(ハロゲン化銀)と下層(水層)を分液除去
し、さらに上層中の水分を減圧留去した後、析出する塩
(アルカリ金属塩および遊離ハロゲン)を熱時濾過で除
去する工程。 (ii):(i)で得られた液にハロゲン化水素水溶液
(ハ)を加え、70〜80℃で約1時間撹拌混合後、静
置して分液した下層(水層)を除去し、上層中の水分を
減圧留去して、目的の第4級アンモニウム塩を得る、過
剰の銀を除去する工程。
ましくは1.1〜5.0当量)の炭酸ジアルキルエステ
ル(アルキル基の炭素数1〜5)を溶媒(例えば、メタ
ノール)の存在下(第3級アミンの重量に基づいて10
〜1,000%)または非存在下、反応温度80〜20
0℃、好ましくは100〜150℃で反応させて第4級
アンモニウム塩を形成し、さらに前記超強酸を添加(第
4級アンモニウムの当量に基づいて1.0〜1.2当
量)し、10〜60℃で1〜3時間撹拌して塩交換す
る。静置して分液した下層(水層)を除去し、上層中の
溶媒を50〜120℃で減圧留去して、目的の第4級ア
ンモニウム塩を得る。
固状(ブロック状、ワックス状もしくは粉末状)または
液状(粘ちょう液状もしくはペースト状)であり、いず
れの形態でもよい。固状の場合の融点は通常25〜90
℃である。
らなる木材用防腐剤に、さらに水、有機溶剤(B)、乳
化分散剤(C)、増粘剤、粉末化剤(D)、固形化剤
(E)、消泡剤、キレート化剤、pH調整剤、難燃剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、漂白剤、香料および色素か
らなる群から選ばれる1種または2種以上を含有してな
るものである。本発明の木材用防腐剤組成物は、通常、
液状(水性分散体、溶液)、粉体またはブロック状固形
体であり、希釈し易さの観点で好ましいのは液状、さら
に好ましいのは水性分散体である。
ルコール(エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、ベ
ンジルアルコールなど)、炭素数2〜18の多価(2価
〜4価またはそれ以上)アルコール(エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グ
リセリンなど)、上記多価アルコールの誘導体[モノア
ルキル(炭素数1〜4)エーテル(エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル)、ジ
アルキル(アルキル基の炭素数1〜4)エーテル(エチ
レングリコールジメチルエーテル、エチレングリコール
ジエチルエーテルなど)、2−アルコキシエチルアシレ
ート(エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
など)]、総炭素数4〜18のエーテル(ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メ
チルフェニルエーテル、テトラヒドロフランなど)、総
炭素数3〜18のケトン(アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンな
ど)、炭素数2〜25のエステル(蟻酸エチル、蟻酸ブ
チル、酢酸エチル、アジピン酸ジオクチルなど)が挙げ
られる。
性界面活性剤、アニオン界面活性剤および高分子乳化分
散剤が挙げられる。
アルキレンオキシド(炭素数2〜4)付加型非イオン界
面活性剤[高級アルコール(炭素数8〜18)、高級脂
肪酸(炭素数12〜24)または高級アルキルアミン
(炭素数8〜24)等に直接アルキレンオキシド(以下
AOと略記)[炭素数2〜4例えば、エチレンオキシド
(以下EOと略記)、プロピレンオキシド、ブチレンオ
キシドまたはこれらの2種以上の併用](数平均分子量
174〜200,000);グリコール類にAOを付加
させて得られるポリアルキレングリコール類(数平均分
子量110〜6,000)に高級脂肪酸などを反応させ
たもの;多価アルコール(エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、
ソルビタンなどの2価〜8価またはそれ以上の多価アル
コール)に高級脂肪酸を反応させて得られたエステル化
物にAOを付加させたもの(分子量288〜30,00
0)、高級脂肪酸アミドにAOを付加させたもの(分子
量243〜30,000)、多価(2価〜8価またはそ
れ以上)アルコールアルキル(炭素数3〜60)エーテ
ルにAOを付加させたもの(分子量148〜30,00
0)など]、および多価アルコ−ル(炭素数3〜60)
型非イオン界面活性剤(多価アルコール脂肪酸(炭素数
3〜60)エステル、多価アルコールアルキル(炭素数
3〜60)エーテル、脂肪酸(炭素数3〜60)アルカ
ノールアミドなど)などが挙げられる。このうち好まし
いのは高級アルコール(炭素数8〜18)に直接AOを
付加させたもの(分子量500〜10,000)であ
る。
界面活性剤[高級アルキル(炭素数12〜18)アミノ
プロピオン酸ナトリウムなど]、ベタイン型両性界面活
性剤[アルキル(炭素数12〜18)ジメチルベタイ
ン、アルキル(炭素数12〜18)ジヒドロキシエチル
ベタインなど]、硫酸エステル塩型両性界面活性剤[高
級アルキル(炭素数8〜18)アミンの硫酸エステルナ
トリウム塩、ヒドロキシエチルイミダゾリン硫酸エステ
ルナトリウム塩など]、スルホン酸塩型両性界面活性剤
(ペンタデシルスルフォタウリン、イミダゾリンスルホ
ン酸など)、リン酸エステル塩型両性界面活性剤[グリ
セリン高級脂肪酸(炭素数8〜22)エステル化物のリ
ン酸エステルアミン塩]などが挙げられる。これらのう
ち、好ましいのは、ベタイン型両性界面活性剤である。
が挙げられる。 (1)カルボン酸またはその塩;炭素数8〜22の飽和も
しくは不飽和脂肪酸またはその塩、並びにカルボキシメ
チル化物もしくはその塩[炭素数8〜16の脂肪族アル
コールおよび/またはそのEO(1〜10モル)付加物
などのカルボキシメチル化物の塩(例えば、ドデカン−
1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム)など]、 (2)硫酸エステル塩;高級アルコール硫酸エステル塩
(炭素数8〜18の脂肪酸アルコールの硫酸エステル塩
など)、高級アルキルエーテル硫酸エステル塩[炭素数
8〜18の脂肪族アルコールのEO(1〜10モル)付
加物の硫酸エステル塩]、硫酸化油(天然の不飽和油脂
または不飽和のロウをそのまま硫酸化して中和したも
の)、硫酸化脂肪酸エステル(不飽和脂肪酸の低級アル
コールエステルを硫酸化して中和したもの)、並びに硫
酸化オレフィン(炭素数12〜18のオレフィンを硫酸
化して中和したもの)、 (3)スルホン酸塩;アルキル(炭素数8〜22)ベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキル(炭素数8〜22)ナフタレ
ンスルホン酸塩、スルホコハク酸ジアルキル(炭素数6
〜20)エステル塩、α−オレフィン(炭素数8〜2
2)スルホン酸塩、並びにイゲポンT型など、 (4)リン酸エステル塩;高級アルコール(炭素数8〜6
0)リン酸エステル塩、高級アルコール(炭素数8〜6
0)EO付加物(1〜10モル)リン酸エステル塩、並
びにアルキル(炭素数4〜60)フェノールEO付加物
リン酸エステル塩など。なお、上記(1)〜(4)の塩として
は、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、ア
ンモニウム塩およびアルカノールアミン塩[アルカノー
ルの炭素数2〜8のモノアルカノールアミン塩(モノエ
タノールアミン塩、モノブタノールアミン塩など)、ジ
アルカノールアミン塩(ジエタノールアミン塩など)、
トリアルカノールアミン塩(トリエタノールアミン塩な
ど)]が挙げられる。
ルホン酸(塩)のホルマリン縮合物(重合度3〜100
0)、ポリビニルアルコールおよびポリアルキレンポリ
アミンなどで、数平均分子量500〜100,000の
ものが挙げられる。
000〜1,000,000)、シクロデキストリン、
カルボキシメチルセルロース(Mn1,000〜1,0
00,000)など;(E)としてはポリエチレングリ
コール(Mn1,000〜100,000)、ロウ類
(カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツ
ロウ、ラノリンなど)、炭素数15以上の炭化水素(パ
ラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックスなど)、炭素数12〜22の高級脂肪酸(ラウ
リン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸など)、炭素数1
2〜22の高級アルコール(セチルアルコール、ステア
リルアルコールなど)などが挙げられる。
または溶液の場合、木材用防腐剤組成物の重量に基づく
(A)の重量(有効成分:測定法は後述)割合は通常1
〜60%(以下において特に限定しない限り%は重量%
を表す)、好ましくは10〜55%、さらに好ましくは
15〜50%であり、(B)の重量割合は通常10〜8
0%、好ましくは20〜70%、さらに好ましくは30
〜68%であり、(C)の重量(純分)割合は通常0〜
60%、好ましくは5〜40%、さらに好ましくは10
〜30%である。本発明の木材用防腐剤組成物が粉体ま
たはブロック状固形体の場合、木材用防腐剤組成物の重
量に基づく(A)の重量(有効成分)割合は通常5〜1
00%、好ましくは10〜90%、さらに好ましくは1
5〜70%であり、(D)または(E)の重量割合は通
常0〜95%、好ましくは10〜90%、さらに好まし
くは30〜85%である。
発明の効果を阻害しない範囲で、さらに必要によりその
他の添加剤として消泡剤、キレート剤、pH調整剤、難
燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、殺虫剤、漂白剤、香
料および色素からなる群から選ばれる1種または2種以
上を加えることができる。
ポリシロキサンなど)、鉱物油(スピンドル油、ケロシ
ンなど)、金属石鹸(炭素数12〜22、たとえばステ
アリン酸カルシウムなど)など;
酸系キレート剤[エチレンジアミンテトラ酢酸、シクロ
ヘキサンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミ
ノジ酢酸 、 N-(2-ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸 、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N-(2- ヒドロキシエ
チル)エチレンジアミン三酢酸及びグリコールエーテル
ジアミンテトラ酢酸等]、芳香族及び脂肪族カルボン酸
系キレート剤[シュウ酸、コハク酸、ピルビン酸および
アントラニル酸など]、アミノ酸系キレート剤[グリシ
ン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システイ
ン、エチオニン、チロシンおよびメチオニンなど]、ヒ
ドロキシカルボン酸系キレート剤[リンゴ酸、クエン
酸、グリコール酸、グルコン酸、ヘプトン酸および酒石
酸など]、高分子電解質系(含オリゴマー)キレート剤
(Mn1,000〜10,000)[アクリル酸重合
体、、イソアミレン−マレイン酸共重合体、無水マレイ
ン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコ
ン酸重合体およびエポキシコハク酸重合体等]、エーテ
ルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート
剤並びにこれらの塩[アルカリ金属(ナトリウム、カリ
ウムなど)塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネ
シウムなど)塩、アンモニウム塩、アルキルアミン(炭
素数1〜20、たとえばメチルアミン、エチルアミンオ
クチルアミン)塩およびアルカノールアミン(炭素数2
〜12、たとえばモノ−、ジ−およびトリエタノールア
ミン)塩など];
ソーダなど)、アミン(モノ、ジおよびトリエタノール
アミンなど)、無機酸(リン酸など)など;
クレジルホスフェート、トリス(2,3ジブロモプロピ
ル)ホスフェートなど]、臭素系(デカブロモビフェニ
ルエーテルなど)、三酸化アンチモン、水酸化マグネシ
ウム、ホウ酸塩系(ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウムな
ど)、水酸化アルミニウム、赤リン、水酸化マグネシウ
ム、ポリリン酸アンモニウム、ヘット酸、テトラブロモ
ビスフェノールAなど;
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)など]、硫黄系[ジラウリル3,3’−チオジ
プロピオネート(DLTDP)、ジステアリル3,3’
−チオジプロピオネート(DSTDP)など]、リン系
[トリフェニルホスファイト(TPP)、トリイソデシ
ルホスファイト(TDP)など]、アミン系[オクチル
化ジフェニルアミン、N−n−ブチル−p−アミノフェ
ノール、N,N−ジイソプロピル−p−フェニレンジア
ミンなど];
(2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノンなど)、サリチレート系(フェニルサ
リチレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートな
ど)、ベンゾトリアゾール系[(2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、(2’−ヒドロキシ−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど]、アクリ
ル系[エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリ
レート、メチル−2−カルボメトキシ−3−(パラメト
キシベンジル)アクリレートなど];
ム、フェニトロチオン、クロルピリホス、ピリダフな
ど);合成ピレスロイド(アレスリンなど)およびハロ
ゲン化合物(オクタクロロジプロピルエーテルなど);
化水素水、過炭酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウムな
ど;香料としては天然香料(バラ油、ジャスミン油、ラ
ベンダー油、レモン油、ムスク油など)、合成香料(リ
モネン、ファルネソール、シトラール、ローズオキサイ
ドなど)など;および色素としては青色1号、黄色4
号、赤色2号などが挙げられる。
る(A)の重量に基づいて、消泡剤は通常10%以下、
好ましくは1〜3%、キレート化剤は通常10〜100
%、好ましくは20〜50%、pH調整剤は通常20%
以下、好ましくは1〜10%、難燃剤は通常100%以
下、好ましくは10〜60%、酸化防止剤、紫外線吸収
剤はそれぞれ通常10%以下、好ましくは0.1〜5
%、殺虫剤は通常80%以下、好ましくは0.1〜40
%、漂白剤は通常30%以下、好ましくは1〜20%、
香料は通常10%以下、好ましくは1〜3%、色素は通
常1%以下、好ましくは0.01〜0.3%である。
もしくは溶液の場合の製造方法としては、例えば(A)
を融点以上(例えば30〜95℃)に加熱して融解し、
必要により(B)および(C)を添加して均一に混合、
溶解した後、よく攪拌しながら水(水道水、イオン交換
水いずれでもよい)を加えて水性分散体(透明に溶解す
る場合は溶液)を得る方法が挙げられる。本発明の木材
用防腐剤組成物が粉体もしくはブロック状固形体の場合
の製造方法としては、例えば(A)を30〜95℃に加
熱して融解し、必要により(C)を添加して均一に混
合、溶解し、(D)もしくは(E)をよく攪拌しながら
加えて30〜95℃で融解し、成型型枠内に流し込み、
冷却固化後、型枠から外してブロック状固形体を得る方
法、またはさらに粉砕機で粉砕して粉末化する方法など
が挙げられる。本発明の木材用防腐剤組成物は、上記の
水性分散体、溶液、粉末もしくはブロック状固形体のま
ま使用してもよいが、使用前に必要によりさらに水で希
釈して用いてもよい。
剤組成物は、(A)以外の他の木材用防腐剤と併用する
ことができる。併用の比率は特に限定されないが、好ま
しくは本発明の(A)の重量(有効成分)と他の木材用
防腐剤が9/1〜2/8重量比、さらに好ましくは9/
1〜1/1となるような比率であり、遊離塩素含量が1
00ppm以下となるような比率であることが特に好ま
しい。他の木材用防腐剤としては、安息香酸、パラオキ
シ安息香酸エステル、ソルビン酸、ハロゲン化フェノー
ル(2,4,6−トリブロモフェノールナトリウム塩、
2,4,6−トリクロロフェノールナトリウム塩、パラ
クロロメタキシレノールなど)、有機ヨウ素(4−クロ
ロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンなど)、ニト
リル(2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリ
ルなど)、チオシアノ(メチレンビスチアノシアネート
など)、N−ハロアルキルチオイミド(N−テトラクロ
ロエチル−チオ−テトラヒドロフタルイミド、N−トリ
クロロメチル−チオ−フタルイミドなど)、銅剤(8−
オキシキノリン銅など)、ベンツイミダゾール(2−4
−チアゾリルベンツイミダゾールなど)、ベンゾチアゾ
ール(2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾールな
ど)、トリハロアリル(3−ブロモ−2,3−ジヨード
−2−プロペニルエチルカルボナートなど)、トリアゾ
ール(アザコナゾールなど)、有機窒素硫黄化合物(ス
ラオフ39など)および第4級アンモニウム塩[ジ長鎖
型第4級アンモニウムクロライド(ジデシルジメチルア
ンモニウムクロライドなど)、モノベンジル型第4級ア
ンモニウムクロライド(ドデシルベンジルジメチルアン
モニウムクロライドなど)]が挙げられる。
組成物の木材等の対象物に対する処理量は対象物の表面
積に基づき(A)の重量(有効成分)として通常0.0
05〜10g/m2、防腐性と経済性の観点から好まし
くは0.01〜1g/m2である。
組成物を対象物(木材、木質系装材など)に含有させる
方法としては加圧注入法、浸せき法、塗布法およびスプ
レー法などが挙げられる。その際の希釈溶剤としては水
もしくは有機溶剤が用いられるが作業環境の安全面から
水が好ましい。
組成物を含有させてなる木材および木質系装材(木質系
プリント合板、天然木化粧合板、インシュレーションボ
ード、ウッドチップ集成材など)の用途はとくに限定さ
れず、建築用材、土木用材料(枕木、樹木支柱、木製桟
橋、外柵など)、船舶用材料(木造船など)、その他材
料(公園遊具、木製玩具、木道など)などが挙げられ
る。
本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部
は重量部を示す。なお、本発明における(A)の有効成
分濃度は、コロイド当量カチオン測定法の方法で測定さ
れるものである。すなわち、カチオン含量約500pp
m水溶液の測定試料を作成し、トルイジンブルーを指示
薬として0.0025mol/Lのポリビニル硫酸カリ
ウム滴定溶液で滴定し、サンプルが青色から赤紫色に変
色し10秒間以上保持する時点を終点とした。
製反応容器に、メタノール45部、メチルジn−デシル
アミン130部、および炭酸ジメチル115部を仕込
み、120℃で20時間反応させた後、メタノールと炭
酸ジメチルの一部を留去してジメチルジn−デシルアン
モニウムメチルカーボネートの82.5%メタノール溶
液200部を得た。さらに、30〜60℃に昇温したの
ち、その温度に保ちながら42%四フッ化硼素酸水溶液
87部を2時間で徐々に加えた。その後、さらに、同温
度で1時間攪拌した後、静置分液した上層を分取し、メ
タノールと水を減圧下、80〜100℃で留去してジメ
チルジn−デシルアンモニウム四フッ化硼素酸塩165
部を得た。更にジメチルジn−デシルアンモニウム四フ
ッ化硼素酸塩150部に乳化分散剤としてポリオキシエ
チレン(EO19モル)アルキル(炭素数14〜15)
エーテルを90部を加え、40〜80℃で攪拌しながら
水200部を徐々に加えて、ジメチルジn−デシルアン
モニウム四フッ化硼素酸塩34%(有効成分濃度:以下
同じ)水性分散体(X1)を得た。
ルn−ヘキサデシルアミン112部を使用したこと以外
は実施例1と同様にして、トリメチルn−ヘキサデシル
アンモニウム四フッ化硼素酸塩35%水性分散体(X
2)を得た。
製、ラウリルジメチルベタイン:純分36%)250部
を加えたこと以外は実施例1と同様にしてジメチルジn
−デシルアンモニウム四フッ化硼素酸塩24%水性分散
体(X3)を得た。
業製、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸2ナ
トリウム:純分40%)225部を使用したこと以外は
実施例1と同様にしてジメチルジn−デシルアンモニウ
ム四フッ化硼素酸塩25%水性分散体(X4)を得た。
なお、(X1)〜(X4)における(A)の重量に基づ
く遊離塩素含量はいずれも1ppm以下であった。
材用防腐剤の性能基準)に基づいて、木材防腐効力試験
を行った。 (1)試験片の作成 (X1)〜(X4)、および比較の防腐剤としてのナフ
テン酸銅(Y1)、比較の防腐剤としてのベンゾチアゾ
ール(Y2)、比較の防腐剤としてのジメチルジデシル
アンモニウムクロライド(Y3)を、イオン交換水また
はメタノールを用いて、有効成分0.5%の希釈液を調
整した。(X1)〜(X4)および(Y3)はイオン交
換水のみで希釈、(Y1)はメタノールのみで希釈、
(Y2)はイオン交換水のみで分散させた。減圧・常圧
注入法(試験片を薬液中に浸し、減圧10cmHgで試
験片中の空気を脱気した後、常圧に戻して5分間薬液を
含浸させ試験片に薬液を注入する方法)により、スギ木
材片(2cm×2cm×1cm)に希釈液を含浸させ
た。20日間風乾させた後、60±2℃の循風乾燥機で
48時間乾燥させた。なお、ブランクとしてはスギ木材
片を処理無しで用いた。 (2)防腐性評価 JIS A 9201に基づいて行った。木材腐朽菌と
しては、オオウズラタケまたはカワラタケを用いた。結
果を表1に示す。また、防腐効果持続性(耐水性)確認
のため、防腐処理した試験片をさらに1ヶ月間水浸せき
した後に、同様の木材防腐性試験を行った。結果を表1
に示す。表1中の数字は、試験後の試験片の重量減少率
(%)を示す。表1から、本発明の木材用防腐剤組成物
は比較の木材用防腐剤と同等の優れた防腐性を有し、特
に耐水性が良く、効果の持続性があることがわかる。
(Y1)〜(Y3)について、空気中での熱減量開始温
度と、木質系装材の標準乾燥条件である180℃で1時
間静置した時の重量減少量を熱分析装置[理学電機
(株)製 THERMOFLEX TMA 8140]
を用いて測定した。結果を表2に示す。表2から、本発
明の防腐剤組成物は比較の木材用防腐剤と比べ優れた耐
熱性を有することがわかる。
び(Y1)〜(Y3)について、防さび性試験を次の方
法で行った。鋼板(20×100×1mm)を中性洗剤
を用いてスポンジで洗浄し、トルエン、アセトンの順に
それぞれ1時間浸せきした後、風乾した。供試試料の有
効成分0.5重量%イオン交換水希釈液[但し、(Y
1)は予め10重量%メタノール溶液にしたものをイオ
ン交換水で希釈・分散した。]、並びに水のみ(防腐剤
なし)に、洗浄、風乾した鋼板を半浸せきし、経時
(3、10および24時間後)における防さび状況を目
視観察した。結果を表3に示す表3から、本発明の防腐
剤組成物のイオン交換水希釈液に浸せきした鋼板は比較
の木材用防腐剤のイオン交換水希釈液に浸せきした鋼
板、並びに防腐剤なしの水にみに浸せきした鋼板と比べ
て、さびの発生がなく、本発明の木材用防腐剤組成物は
防さび性に優れていることがわかる。
剤組成物は、下記の効果を奏することから極めて有用で
ある。 (1)木材防腐性に優れるとされる従来の木材用防腐剤
(第4級アンモニウム塩型、ナフテン酸銅など)と同等
の優れた防腐性を有する。 (2)該防腐剤または防腐剤組成物で防腐処理された木
材および木質系装材は長期間水浸せきしたり、流水に曝
しても防腐効果の低下が極めて少なく、効果の持続性に
優れる。 (3)耐熱性に優れ、木質系装材の標準的な乾燥条件で
も防腐効果の低下がない。 (4)従来の4級アンモニウム塩型の木材用防腐剤に比
べ防さび性に優れ、木材防腐処理用設備(加圧注入釜な
ど)にさびを発生させることがない。 (5)環境を汚染することがなく、人畜に対する安全性
が高い。
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(1)で表される第4級アンモニ
ウム塩(A)からなる木材用防腐剤。 【化1】 (式中、R1およびR2は同一の又は異なる、炭素数が1
〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素基、R3は
炭素数が1〜22の直鎖もしくは分岐の脂肪族炭化水素
基又は炭素数が7〜22のアリールアルキルもしくはア
リールアルケニル基、R4は炭素数が8〜22の直鎖ま
たは分岐の脂肪族炭化水素基、X-は超強酸のアニオン
を表す。) - 【請求項2】 (A)の重量に基づく遊離塩素含量が1
00ppm以下である請求項1記載の木材用防腐剤。 - 【請求項3】 一般式(1)におけるX-を構成する超
強酸が−12.00以下のHammett酸度関数(H
0)を有する請求項1または2記載の木材用防腐剤。 - 【請求項4】 超強酸がプロトン酸とルイス酸との組み
合わせからなる超強酸である請求項1〜3のいずれか記
載の木材用防腐剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の木材用防
腐剤に、水、有機溶剤、乳化分散剤、増粘剤、粉末化
剤、固形化剤、消泡剤、キレート剤、pH調整剤、難燃
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、漂白剤、香料および色
素からなる群から選ばれる1種または2種以上を加えて
なる木材用防腐剤組成物。 - 【請求項6】 水性分散体である請求項5記載の木材用
防腐剤組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の木材用防
腐剤または木材用防腐剤組成物を含有させてなる木材ま
たは木質系装材。
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---|---|---|---|---|
JP2014233943A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 国立大学法人大阪大学 | 耐腐朽性が高められた木材の製造方法 |
JP2017519662A (ja) * | 2014-06-30 | 2017-07-20 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | 処理済み多孔質材料 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054602A patent/JP3866668B2/ja not_active Expired - Fee Related
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