JP2003320030A - 口腔加湿マウスピース - Google Patents

口腔加湿マウスピース

Info

Publication number
JP2003320030A
JP2003320030A JP2002169302A JP2002169302A JP2003320030A JP 2003320030 A JP2003320030 A JP 2003320030A JP 2002169302 A JP2002169302 A JP 2002169302A JP 2002169302 A JP2002169302 A JP 2002169302A JP 2003320030 A JP2003320030 A JP 2003320030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouth
mouthpiece
filter
water
mouth cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002169302A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Matsumoto
壽夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUMOTO GIKEN KK
Original Assignee
MATSUMOTO GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUMOTO GIKEN KK filed Critical MATSUMOTO GIKEN KK
Priority to JP2002169302A priority Critical patent/JP2003320030A/ja
Publication of JP2003320030A publication Critical patent/JP2003320030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】口呼吸をしていると、口腔内が乾燥して唇や舌
に「ひび割れ」を生じる。通常は舌で口腔内を嘗めて加
湿修復するのであるが、これができない程の重症の被介
護人は口腔内が「ひび割れ」て荒れ、苦痛に苛まれる。
介護者はこれに対して口腔内に水をスプレーしたり、脱
脂綿で水を口中に供給して口腔内を加湿している。 【解決手段】口呼吸に際し、口に銜えることができる加
湿用のフイルタを装着した口腔内加湿マウスピースを提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は介護用の呼吸補助
具に関するもので、詳しくは被介護者が鼻で呼吸ができ
ない際に口でする口呼吸での吸気を、鼻呼吸と大差なく
加湿することができる口腔加湿マウスピースに関する。
【0002】
【従来の技術】人は通常25〜30回/分、安静時で
も、約15回/分、約500cc/回の呼吸をしてい
る。然して、吸気は鼻孔から鼻腔を経て呼吸量の約70
%が肺の中に送られる。従来寝たきりなどに併せて鼻詰
まりなどのため鼻呼吸ができず、止むお得ず口で呼吸を
連続して行なった場合、小さく開けられた口であっても
口を通過して放出される呼気は100%の水蒸気を含ん
だまま外気中に放出され、そして室内の空気が吸気によ
ってそのままの湿度で口から気管を経て肺に導入され
る。この肺への吸気は、口腔を構成する口唇、舌、口蓋
などの組織から多量の水分を奪う。即ち口腔内は大量に
蒸発する水分を供給するために、唇、舌を始めとして口
中の組織は脱水によって乾燥し、このため口腔内は「ひ
び割れ」、被介護者に大きな苦痛を生じている。
【0003】即ちこの「ひび割れ」は口呼吸によって舌
と口中の組織が脱水されるため、必然的に生じるもので
ある。通常は無意識に舌で口腔を嘗めて口腔に水分を補
給することによって、口腔の乾燥を防止し、「ひび割
れ」に到ることはない。
【0004】然し乍ら唾液が少ない場合や、舌で口腔を
嘗めることもできない程体力が弱っているか、又は感覚
が麻痺した等の被介護者は自分で口腔に充分な水分の補
給ができない。このような場合、口腔に「ひび割れ」を
生じた被介護者には、介護人が該「ひび割れ」した舌な
どに、スポンジや吸口で水を口の中に注いだり、水で濡
らした脱脂綿で補給するなどして対処していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記口腔5への水の補
給は24時間昼夜を問わず行なわれる必要があるため、
介護人にとっては大変な作業となる問題がある。従って
殆どの場合、被介護者は口腔5に充分な水分の補給がな
されず、「ひび割れ」が加速し苦痛が深刻になってい
る。
【0006】又この口腔の乾燥は、鼻腔21の奥にある
扁桃腺22を乾燥させて、白血球の能力が低下し、その
結果免疫病を招く問題があった。
【0007】この発明が解決しようとする課題は、上記
従来の口腔5の加湿が自然に行なわれること。又は加湿
を容易にして、乾燥による上唇2、下唇3や舌23など
口腔5の「ひび割れ」を低減若しくは無くすること。免
疫病や感染症の予防をすること目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は口呼吸をする
口腔に、口で銜えるフイルタを設け、該フイルタに、鼻
呼吸の鼻孔→鼻腔と同様の加湿機能を持たしめることに
よって解決される。
【0009】
【発明の作用及び構成】上記目的のためこの発明は、口
呼吸に際して口にマウスピースを銜え、該マウスピース
の呼吸通路に加濕機能を持つフイルタを設けることを特
徴とする。以下実施例によってこの発明の詳細を説明す
るが、同一部材、同一の用途に付いては同じ符号を付し
てその説明を省略する。
【0010】
【実施例1】実施例1は図1〜図4に示す、通常このよ
うな被介護者は仰向けに寝ていることか多いので、図1
は上を向いた顔の要部を縦断して示す側面図である。図
1で、1は本発明のマウスピース、21は鼻腔、22は
扁桃腺、23は舌、24は気管、25は食道を示してい
る。図2は図1の口腔加湿マウスピース1を拡大して示
す斜視図である。図3は図2の平面図、図4は図3のa
−a線縦断側面図である。実施例では上唇2、下唇3に
接するマウスピース1の上端4はマウスピース1が口の
中に落ち込まないように鍔状に拡大している。そして口
腔5に入るマウスピース1の下端6は、図4に示すよう
に、フイルタ7が口の中に吸い込まれないように抜け止
め8があり、更に下端6には必要に応じて樋9が設けら
れている。この実施例では抜け止め8は樋9の一部で構
成されている。然して該樋9には水10が貯められるよ
うになっている。フイルタ7の外筒11の一部を延長し
て構成した袴部12を樋9の水10に浸漬すると、外筒
11は水10を毛細管現象で吸い上げ、外筒11からも
毛細管現象でフイルタ7に浸透拡散し、フイルタ7の全
面を加湿することができる。
【0011】フイルタ7は装着に際して予め適当な湿度
を与えられており、且つ呼吸によって自動的に常に水分
が供給されているが、上記のように樋9からの供給も可
能である。
【0012】外部からこの樋9へ水10を更に補給する
には、添管13を利用して点滴することができる。
【0013】また、スポイド(図示しない)を利用して
直接フイルタ7の表面に水を滴下する方式が例示でき
る。
【0014】この例で使用されるフイルタ7は、図3〜
4に示すように水が毛細管現で象浸透し易い、耐水性の
セルロース繊維で作成された平板と波板とを接着したハ
ニカム構造で、外筒11に接着されている。然して、こ
れらの接着は繊維の毛細管現象を損なうことなく揚水し
て浸透できるように接着されていることが好ましい。即
ち、波板と平板とを毛細管現象を生じ易い素材及び接着
剤で接着する。この親水性の繊維としては、ポリエステ
ル、レーヨン等その他何でもよい。また接着剤としては
親水性接着剤が好ましく一例としてユニチカ(株)のボ
バールが提示できる。更に、太く粗い層で吸い上げ、細
く細緻な層で蒸発するように組み合わせるとよい。
【0015】この場合のハニカムは波板と平板とを重ね
て多数回渦巻き状に巻回したものよりも、図3に示すよ
うに波板と平板とが樋9の対向する位置に股がるように
積層されたものの方が揚水及び拡散する機能としても好
ましい。この例で用いられたハニカムのセルの大きさは
50セル/inchである。
【0016】該フイルタ7は優れた保水性を持ち、且つ
吸気に適度の湿度を供給すると同時に吸気中の塵埃を吸
着することが好ましい。そのため、フイルタ7の表面を
毛羽立てたり、表面にマイクロフアィバーを組み合わせ
たりして、水が効果的に蒸発するようにするとよい。
【0017】
【実施例2】図5に示すように実施例1のフイルタ7に
活性炭の繊維又は粉末を含む第2のフイルタ14を設け
たことを特徴とする。活性炭はよく知られている脱臭だ
けでなく、フイルタ14を通過する空気にマイナスイオ
ンを付与する効果がある。
【0018】上記該活性炭は、図5〜6のように第2の
フイルタとして別途設けるのではなく、フイルタ7に直
接担持、又は織り込んで一体に設けてもよい。
【0019】
【実施例3】図6に示すようにフイルタ15がハニカム
でなく不織布、フエルト、ガーゼ等で層状に構成されて
いる。尚、図6ではフイルタ15を横に層状にした例を
示したが、縦に層状であってもよい。勿論縦に渦巻きで
もよい。
【0020】
【実施例4】この実施例は、図3〜4のフイルタ7のハ
ニカム(波板と平板又は何れか)素材の少なくとも一部
に塩化コバルトを用い、湿度インジケーター(湿度が増
すとブルー→ピンクに変色)として利用し、加湿の割合
を検出するようにしたものである。
【0021】
【実施例5】図6に示すように、湿度インジケーター1
6を添管13のように添付して使用したものである。こ
の湿度インジケーター16はカード状のもの、又はサー
ミスタを使用したものであってもよい。
【0022】尚このマウスピースは、口一杯、即ち口全
体で銜えるのではなく、口の1/2〜2/3くらいを占
めることで機能することが望ましく、不快の場合、被介
護人は該マウスピースを舌で押し出すことができる。ま
た声を出すことができる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、長
時間の口呼吸であっても口に加湿マウスピースを銜える
ことにより口腔が乾燥して「ひび割れ」することなく、
被介護者に苦痛を与えない効果がある。同時に吸気の除
塵と扁桃腺を保護し、免疫病から免れる。また、通気抵
抗(呼吸困難)が少なく、鼻呼吸と同等に楽な呼吸がで
きる装置が提供できる。更に活性炭での臭気吸着と、活
性炭から生じるマイナスイオンによって、吸気が身体に
活性をもたらす効果がある。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の1実施例の態様を示す頭部
の縦断側面図である。
【図2】図2はマウスピースの斜視図である。
【図3】図3は、フイルタの平面図である。
【図4】図4は図3のa−a線縦断側面図である。
【図5】図5は実施例4の断面図である。
【図6】図6は実施例5の断面図である。
【符号の説明】
1. マウスピース 2. 上唇 3. 下唇 4. マウスピースの上端 5. 口腔 6. マウスピースの下端 7. フイルタ(ハニカム) 8. 抜け止め 9. 樋 10. 水 11. 外筒 12. 袴部 13. 添管 14. フイルタ(活性炭) 15. フイルタ(フエルト状) 16. 湿度インジケーター 21. 鼻腔 22. 扁桃腺 23. 舌 24. 気管 25. 食道

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口に銜えるマウスピースの呼吸通路に加濕
    機能を持つフイルタを設けたことを特徴とする口腔加湿
    マウスピース。
  2. 【請求項2】前記マウスピースの上端は鍔状で外に広
    く、下端は必要に応じて内側に狭く構成され、フイルタ
    の抜け止めとした請求項1に記載の口腔加湿マウスピー
    ス。
  3. 【請求項3】前記フイルタはハニカム構造、或いは不織
    布、ガーゼ、フエルト等を単独で、又は積層して構成し
    た請求項1〜2に記載の口腔加湿マウスピース。
  4. 【請求項4】上記マウスピースの下端に水を貯えること
    ができる樋を設け、且つ該樋には必要に応じて水を補給
    する部材を設け、該樋から毛細管現象で水分をフイルタ
    に拡散する請求項1〜3の何れかに記載の口腔加湿マウ
    スピース。
  5. 【請求項5】上記フイルタに湿度インジケーター機能を
    設けた、またはフイルタに湿度インジケーターを配置し
    た請求項1〜4の何れかに記載の口腔加湿マウスピー
    ス。
  6. 【請求項6】上記フイルタに直接活性炭の繊維又は粉末
    を配設又は担持させるか、或いは活性炭の繊維又は粉末
    を含む第2のフイルタを設けた請求項1〜5の何れかに
    記載の口腔加湿マウスピース。
JP2002169302A 2002-05-06 2002-05-06 口腔加湿マウスピース Pending JP2003320030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002169302A JP2003320030A (ja) 2002-05-06 2002-05-06 口腔加湿マウスピース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002169302A JP2003320030A (ja) 2002-05-06 2002-05-06 口腔加湿マウスピース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003320030A true JP2003320030A (ja) 2003-11-11

Family

ID=29545963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002169302A Pending JP2003320030A (ja) 2002-05-06 2002-05-06 口腔加湿マウスピース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003320030A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012135481A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toray Medical Co Ltd 人工鼻およびその製造方法
WO2014188517A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 Okada Tamotsu 呼吸制御マウスピース
CN111175293A (zh) * 2020-02-28 2020-05-19 中国人民解放军陆军军医大学第二附属医院 口腔水分检测装置
KR20230057757A (ko) * 2021-10-22 2023-05-02 최석원 인공호흡기 호흡회로용 가습모듈

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012135481A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Toray Medical Co Ltd 人工鼻およびその製造方法
WO2014188517A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 Okada Tamotsu 呼吸制御マウスピース
JPWO2014188517A1 (ja) * 2013-05-21 2017-02-23 岡田 保 呼吸制御マウスピース
CN111175293A (zh) * 2020-02-28 2020-05-19 中国人民解放军陆军军医大学第二附属医院 口腔水分检测装置
KR20230057757A (ko) * 2021-10-22 2023-05-02 최석원 인공호흡기 호흡회로용 가습모듈
KR102622906B1 (ko) * 2021-10-22 2024-01-09 최석원 인공호흡기 호흡회로용 가습모듈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090025724A1 (en) System for removal of water from a hose and the hygroscopic hose utilized
JPH07500258A (ja) 単独患者使用の使い捨て二酸化炭素吸収器
CN104510031A (zh) 加湿片和包含该加湿片的加湿口罩
JP3133632U (ja) 室内装着用衛生用マスク
CN114271562A (zh) 具有均热恒温恒湿功能的呼吸辅助装置
JP2003320030A (ja) 口腔加湿マウスピース
CN206081256U (zh) 一种用于气管插管的多功能插接装置
CN204158851U (zh) 一种气管造口海绵防护贴
JPH10118183A (ja) 鼻被覆具
CN212699994U (zh) 一种呼吸机湿化面罩
CN110017554B (zh) 一种改善呼吸微环境的系统
CN214912294U (zh) 张口呼吸湿化器
CN203507256U (zh) 一种人工鼻
CN208372260U (zh) 急救人工呼吸面罩
CN211065158U (zh) 一种附加具有空气加湿功能的过滤口罩装置
CN211096860U (zh) 一种呼吸科护理吸氧管的加湿器结构
ES2368629A1 (es) Dispositivo y método de restricción y filtrado de flujo ventilatorio nasal para impedir la entrada de sustancias alergénicas y para el fortalecimiento de la musculatura inspiratoria.
CN215461185U (zh) 一种适用于意识障碍张口呼吸患者的气道湿化器
CN211584788U (zh) 鼻内镜术后用的吸氧装置
CN219396366U (zh) 一种口唇湿化罩
CN104338225B (zh) 一种气管造口海绵防护贴
CN209751879U (zh) 耳鼻喉科专用的鼻腔加湿器
CN203564618U (zh) 输氧管固定装置
CN215078510U (zh) 具有湿度指示和呼吸频率监测功能的保湿型口罩
CN213285120U (zh) 雾化面罩