JP2003319393A - 画像圧縮符号化装置及び画像圧縮符号化方法 - Google Patents

画像圧縮符号化装置及び画像圧縮符号化方法

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JP2003319393A
JP2003319393A JP2002124195A JP2002124195A JP2003319393A JP 2003319393 A JP2003319393 A JP 2003319393A JP 2002124195 A JP2002124195 A JP 2002124195A JP 2002124195 A JP2002124195 A JP 2002124195A JP 2003319393 A JP2003319393 A JP 2003319393A
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Minoru Outa
実 巨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報の輝度に応じて、異なる量子化マト
リックスにより量子化することで、暗い画像での画質劣
化を軽減する画像圧縮符号化装置を提供する。 【解決手段】 複数のフレームによる画像情報を受けこ
の輝度を測定する測定器11と、輝度に基づいて複数の
重み係数QM1,QM2から一つの重み係数を選択して
供給する量子化マトリックス決定回路12と、画像情報
を受け直行変換して変換信号を出力する変換回路14
と、変換信号を供給された重み係数に基づいて量子化情
報に量子化する量子化回路15と、この量子化情報を符
号化して圧縮符号化信号を出力する可変長符号化回路1
6とを有する画像圧縮符号化装置であり、輝度の低い画
像での量子化誤差を軽減して、画質劣化を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像情報のフレ
ーム間圧縮を行う画像圧縮符号化装置に関し、入力画像
の輝度を測定し、その輝度に応じて量子化回路で使用す
る量子化マトリックスを決定する画像圧縮符号化装置及
びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報のフレーム間圧縮を行う画像圧
縮符号化装置として、従来のMPEG(Moving picture
Coding Expert Group)等のフレーム間圧縮符号化につ
いて説明する。従来の圧縮符号化装置のブロック図を図
4に示す。図4において圧縮符号化装置に入力された画
像は差分回路と動き処理回路に入力される。動き処理回
路は内部のメモリに保持されているローカルデコード画
像を参照画像として動き処理を行い、入力画像に近い予
測画像を作成して差分回路へ送る。差分回路では、入力
画像と動き処理回路からの予測画像との差分を計算し
て、DCT(Discrete Cosine Transform,離散コサイ
ン変換)回路へ送る。DCT回路では差分画像を8×8
画素のブロックに分割して各ブロックに対してDCT変
換(いわゆる直行変換)を行い、画像を信号の輝度から
周波数成分にデータの変換して、量子化回路に送る。量
子化回路では、DCT回路で周波数成分に変換された8
×8のブロックの画像データに対して、量子化処理を行
う。
【0003】次に量子化されたデータは、可変長符号化
回路と逆量子化回路に送られ、可変長符号化回路で量子
化された画像データの符号化を行う。このとき動き処理
で得られる動きベクトルや量子化処理で使用された量子
化値等の符号化情報を付加情報として一緒にして、圧縮
符号化したストリームを生成する。また、逆量子化回路
では、量子化された画像データに対して量子化回路とは
逆の処理である逆量子化処理を行い、IDCT回路へ送
る。IDCT回路では、逆量子化回路から送られてきた
画像データに対して逆DCT処理(いわゆる直行変換)
を行い、画像データを周波数成分から輝度に変換する。
IDCT回路で画像の輝度に変換された画像データは加
算回路に送られ、ここで、IDCT回路から送られてき
た画像データに動き処理回路で作成された予測画像を加
算して、ローカルデコード画像を生成する。生成された
ローカルデコード画像は動き処理回路へ送られ、動き処
理回路では、ローカルデコード画像を次の動き処理に使
用するため、内部のメモリに保存する。
【0004】このように、フレーム間圧縮符号化装置で
は、画像の差分をとり、差分画像に対してDCT処理、
量子化を行うことで、画像の情報を削減して画像の圧縮
を行っている。
【0005】このような従来の画像圧縮符号化装置で
は、量子化信号Qは、DCT回路で分割された8×8の
画像に対して下記のような計算式を用いて得られる、 Q=C/(QSC*Q)*8 C :DCT変換された画像(8×8ブロック) QSC:量子化値 Q:量子化マトリックス(8×8ブロック) 量子化値QSCは、圧縮符号化するときの可変長符号化
器のバッファ占有量によって決定される。これは圧縮符
号化する画像の発生符号量が多い場合はバッファ占有量
が多くなるため、画像の発生符号量を抑えるので、量子
化値QSCの値は大きくなり、発生符号量が小さい場合
はバッファ占有量が少なくなるため、発生符号量を多く
するため、QSCの値は小さくなる。また、量子化マト
リックスは圧縮符号化を行うときのパラメータの一つと
して設定される。上記のような演算を行うため、画像の
輝度が低いとDCT変換後の周波数成分の値も小さい値
となってしまう。
【0006】従って、量子化処理を行うと値が“0”に
なってしまうことが多くなる。“0”になった値は逆量
子化処理をしても“0”のままなので、量子化誤差が多
くなる。このため、輝度の低い暗い画像は、明るい画像
に比べて画質が悪くなるという問題がある。
【0007】これに関連して、特開平3−121037
号公報においては、与えられる画像信号の輝度を検出
し、輝度が暗い時にこの時の画像情報をノイズとして削
除するべく圧縮率を異ならせる処理を行う画像処理装置
が述べられている。しかし、この処理では本発明のよう
な暗い画像情報の画質を高画質化するための処理が示さ
れているわけではない。
【0008】一方、特開平7−115664号公報にお
いては、画像情報をDCT処理する以前に非線形変換を
施すことにより、輝度の暗い画像情報の画質を識別しや
すいものとする符号化復号化装置が開示されている。し
かし、この装置では、符号化の際に画像情報に非線形変
換を施すものであり、復号化の際にはこれと逆の非線形
処理を施して画像情報を元に戻さなければならず、すな
わち、専用の復号化のためのデコーダを必要とするた
め、汎用の例えばMPEGデコーダでは正しく復号化で
きないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来装置に
おいては、暗い画像情報に対して量子化処理を行うと、
値の多くが“0”となるため、量子化誤差が多くなり画
質が低下するという問題に対して、汎用のMPEGデコ
ーダで処理できる信号として圧縮復号化信号を提供でき
るものではないという問題がある。
【0010】本発明は、上記問題に鑑み、画像情報の輝
度に応じて、異なる量子化マトリックス(重み係数)に
より量子化することで、特に暗い画像での画質劣化を軽
減することができる画像圧縮符号化装置とこの方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するべく、画像情報を圧縮する画像圧縮符号化装置であ
って、複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像
情報の輝度を測定する測定手段と、前記測定手段が測定
した前記画像情報の輝度に基づいて、複数の重み係数か
ら一つの重み係数を選択して供給する選択手段と、前記
複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像情報を
輝度から空間周波数に変換して変換信号を出力する直行
変換手段と、前記直行変換手段が変換した前記変換信号
を、前記選択手段が供給した前記重み係数に基づいて量
子化情報に量子化する量子化手段と、前記量子化手段が
出力した前記量子化情報を符号化して圧縮符号化信号を
出力する符号化手段とを具備することを特徴とする画像
圧縮符号化装置である。
【0012】本発明に係る画像圧縮符号化装置は、上述
したように、入力された画像情報について輝度の測定を
行ない、入力画像が明るい画像か暗い画像かの判定を行
う。その判定で暗い画像と判断した場合は、全体に値が
小さい量子化マトリックスをを選択して、その量子化マ
トリックスを使用して、圧縮符号化を行うように圧縮符
号化装置の量子化回路を制御する手段を設ける。これに
よって、量子化回路で行われる演算によって、量子化後
の値が“0”になることが少なくなり、暗い画像でも画
質劣化を軽減することができる。これにより、例えば、
全体に画面の暗い映画等の画像であっても、グラデーシ
ョンが破壊されて、いわゆる偽輪郭が画像に発生する等
の不具合が生じることもなく、圧縮復号画像であっても
高画質の画像再生を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態である画像圧縮符号化装置を説明する。図1
は、本発明に係る画像圧縮符号化装置の一実施形態の構
成を示すブロック図、図2は、量子化に用いられる量子
化マトリックスの一例を示す図、図3は、本発明に係る
画像圧縮符号化装置の画像の符号化方法の複数の例を示
す図である。
【0014】<本発明に係る画像圧縮復号化装置>本発
明に係る画像圧縮符号化装置の一実施形態について、図
1において、映像信号が、輝度測定回路11、差分回路
13と動き処理回路20に入力される。輝度測定回路1
1では、映像信号からの画像情報の輝度を測定して、画
像の輝度情報を量子化マトリックス決定回路12に送
る。量子化マトリックス決定回路12では、輝度測定回
路11から与えられる画像情報の輝度情報により、符号
化する画像が暗い画像であるか、明るい画像であるかの
判定を行う。明るい画像であると判断した場合は、圧縮
符号化の設定で指定された量子化マトリックスを、暗い
画像であると判定した場合は、指定された量子化マトリ
ックスとは別の全体に小さい値をもつ量子化マトリック
スを使用するように量子化回路15に指示する。また、
可変長符号化回路16へ量子化回路15で使用する量子
化マトリックスの情報を送る。
【0015】入力された映像信号は、動き処理回路20
に送られ、予測画像が生成されて後述する動き処理に使
用される。
【0016】また、差分回路13では、動き処理回路2
0で生成された予測画像と入力画像の差分をとり、DC
T(Discrete Cosine Transform)回路14へ送る。D
CT回路14では、差分画像を8×8のブロックに分割
し、そのブロックに対してDCT変換を行って、画像情
報を輝度成分から周波数成分への変換を行い、量子化回
路15に送る。量子化回路15では、DCT回路14か
らの周波数成分に変換された画像情報の量子化処理を8
×8のブロックごとに行う。このとき、量子化マトリッ
クス決定回路12で指定された量子化マトリックスを使
用して量子化処理を行う。
【0017】量子化処理された画像情報は可変長符号化
回路16と逆量子化回路17へ送られる。可変長符号化
回路16では、量子化された画像の符号化処理を行う。
このとき、オーバーヘッド情報として、量子化マトリッ
クス決定回路12から送られてくる使用した量子化マト
リックスの情報を加え、圧縮符号化ストリームが生成さ
れる。
【0018】逆量子化回路17では、量子化回路の処理
と反対の処理を8×8のブロックに対して行い、IDC
T回路18へ送る。IDCT回路18では、逆量子化回
路17から送られてきた逆量子化された画像情報に対し
て逆DCT変換を行い、画像情報を周波数成分から輝度
成分に戻して、輝度成分に戻った画像情報を加算回路1
9に送る。加算回路19では、IDCT回路18から送
られてきた画像情報に、差分回路13で使用した予測画
像を加算して、ローカルデコード画像を生成し、動き処
理回路20に送る。動き処理回路20では、ローカルデ
コード画像を動き処理で使用する参照画像としてメモリ
に保持をする。動き処理回路20ではメモリに保持され
た参照画像に動き処理を行い、入力された画像情報に近
い画像をつくりだし、差分回路13および加算回路19
に送る。
【0019】本発明に係る画像圧縮復号化装置では、上
述したように画像情報の輝度に応じた重み係数である量
子化マトリックスで圧縮符号化を行うことで、暗い画像
でも量子化処理で値の小さい量子化マトリックスを使用
するため、量子化処理による情報の損失を削減させるこ
とにより、復号時の画質の劣化が軽減されるものであ
る。
【0020】<輝度に応じた量子化マトリックス>次
に、入力された画像情報の輝度に応じた量子化マトリッ
クスの選択について、以下に詳細に説明する。圧縮符号
化として設定された量子化マトリックスを量子化マトリ
ックスQM1、量子化マトリックス決定回路12が暗い
画像のときに指定する量子化マトリックスを量子化マト
リックスQM2とする。
【0021】量子化マトリックスQM1,QM2は図2
のような値をもつ8×8のマトリックスとする。このマ
トリックスは右、下の方向が高い周波数成分の画像に対
する量子化値になっている。この時、量子化マトリック
スQM2の値は量子化マトリックスQM1の値よりも全
体的に小さい値である。明るい画像が入力されている間
は、量子化回路15は量子化マトリックスQM1を使用
して量子化処理を行っているが、輝度測定回路11で測
定された輝度により暗い画像であると量子化マトリック
ス回路12が判断した場合、量子化回路15へ量子化マ
トリックスQ を使用して量子化処理をするように指
示する。これにより、量子化回路15は量子化マトリッ
クスQM2を使用して量子化処理を行う。
【0022】ここで、DCT変換された画像の周波数成
分の値が“5”とすると、量子化処理は上述した計算式
Q=C/(QSC*Q)*8で行われるため、量子化
処理後の値は量子化マトリックスQM1で量子化した場
合、左上のごく一部以外の場所の値、すなわちDC成分
に近いもの以外の値は量子化値QSCが“2”以上での
とき、全て“0”になってしまう。
【0023】しかし、重み係数を量子化マトリックスQ
M2に切り替えると、量子化値Q が“4”までは量
子化後の値はどの位置の周波数成分の情報だったとして
も“0”にならないため、量子化マトリックスQM1
量子化処理するより、量子化マトリックスQM2で量子
化処理するほうが情報の欠損する可能性が少ない。ま
た、量子化マトリックスQM2で量子化処理を行うと量
子化マトリックスQM1で量子化処理するより、削減さ
れる情報が減るため発生符号量が多くなるが、もともと
輝度が低い画像では発生符号量が少ないため問題になら
ない。
【0024】このように本発明に係る画像圧縮符号化装
置においては、入力された画像情報の輝度に応じて量子
化マトリックスを切り替えることで、暗い画像でも情報
の欠損がすくなくなるため、復号化した画像の画質劣化
を抑制することができる。
【0025】<量子化マトリックスの変更に対応したG
OPの生成>次に、量子化マトリックスが変更された場
合の、可変長符号化回路16でのGOP(Group of Pic
ture)の生成処理について、以下に詳細に述べる。
【0026】MPEG等のように画像をフレーム間予測
と用いた圧縮符号化処理とフレーム内処理のみを用いた
圧縮符号化処理を混在させて圧縮符号化処理をする装置
の場合、フレーム内処理をする画像をIピクチャ、フレ
ーム間予測のうち前方向の動き処理のみを用いて圧縮符
号化をする画像をPピクチャ、両方向予測の動き処理を
用いて圧縮符号化する画像をBピクチャと呼び、BBI
BBPBBPBBPBBPといった順序に画像の符号化
処理を切り替えている。このとき、Pピクチャは前にあ
るIピクチャ又はPピクチャを動き処理の参照画像に使
用し、Bピクチャは前後にあるIピクチャ又はPピクチ
ャを動き処理の参照画像に使用している。このときIピ
クチャの前にあるPピクチャ又はIピクチャの次のBピ
クチャから、次のIピクチャの前にあるPピクチャ又は
Bピクチャまでを一塊としてGOP(Group of Picture)
と呼ぶ。
【0027】この実施形態において図3の(A)のよう
に画像の圧縮符号化が行われていたとする。ここではB
0、I2等が画像情報を示し、最初の文字I,P,Bが
上記の画像情報の符号化処理のタイプIピクチャ、Pピ
クチャ、Bピクチャを意味し、残りの数字が画像情報の
順番を示す。B4は4番目画像情報でBピクチャすなわ
ち両方向予測を用いて圧縮符号化をする画像情報を意味
する。ここで、輝度の測定の結果、B7となる画像情報
が暗い画像情報として判定された場合、量子化マトリッ
クス決定回路12で量子化マトリックスを切り替えると
同時に、量子化マトリックスが切り替わる画像情報B7
から新しいGOPを作るように符号化タイプの制御を行
う。
【0028】図3の(B)のように量子化マトリックス
が替わる7番目の画像情報からGOPを新しくするた
め、6番目の画像情報をBピクチャからPピクチャで符
号化するように変更し、そこでGOP1を終了させて、
7番目のピクチャから新たにGOP2を構成するように
画像情報の符号化タイプを設定して圧縮符号化を行う。
以上のように、量子化マトリックスを切り替えるタイミ
ングでGOPを新しくすることで、9番目の画像情報が
Iピクチャで圧縮符号化される。これにより7番目の画
像情報の動き処理でI9の画像情報が使用できる。量子
化マトリックスが変更されることは、すなわち画像情報
の輝度が変わったこと示すので,量子化マトリックスが
切り替わる前後の画像情報に相関は少ないことを意味
し、6番目以前と7番目の画像情報以降の画像情報では
違うシーンである可能性が高い。図3の(A)の場合、
7番目の画像情報B7なので画像情報P5と画像情報P
8を参照画像情報として動き処理で使用する。
【0029】しかし、画像情報P5は画像情報B7とは
相関が少ないため動き処理では使用できず、また、画像
情報P8は画像情報P5を参照画像として動き処理を行
うため、画質が良くない。よって画像情報B7は画像の
良くない画像情報P8を用いて動き処理を行うため、画
質が悪くなっている。
【0030】そこで、図3の(B)のように量子化マト
リックスの切り替えと同じタイミングでGOPを新たに
構成すると、7番目の画像は図3の(A)と同じ画像情
報B7になるが、動き処理で使用する参照画像が画像情
報P6と画像情報I9になる。画像情報I9は、フレー
ム内処理で圧縮符号化される画像なので、P又はBピク
チャより画質が良い。そのため、画像情報B7は画質の
良い画像情報I9が動き処理に使用できるため、動き処
理で生成される予測画像の画質が良くなるため、復号化
した画像も良くなる。また、8番目の画像情報P6と画
像情報I9を参照画像として使用するため、同様なこと
が言える。画像情報I9以降については、シーンチェン
ジ等で画像が変わらない限り、相関が多い画像を参照画
像として動き処理が行われるため問題はない。
【0031】このGOPを新たに構成するため、画像の
符号化タイプを制御する方法として、図3の(C)のよ
うに量子化マトリックスが切り替わった画像をフレーム
内処理のみで圧縮して符号化するIピクチャにする方法
がある。7番目の画像をIピクチャとして圧縮符号化す
ることで、GOP2の画像は全てGOP2内のIピクチ
ャ又は、Pピクチャを参照画像として動き処理が行われ
るようになり、図3の(B)の画像情報B7、画像情報
B8のようにGOP1の画像を参照画像として利用しな
くなるため、復号化したときの画質の劣化が抑制され
る。
【0032】また、図3の(B)において、量子化マト
リックスの切り替えによって新たに構成するGOPをク
ローズドGOPすることで、動き処理で使用する画像を
GOP内の画像として制限することにより、図3の
(C)と同じような効果が得られる。
【0033】<他の実施形態>又更に本発明に係る画像
圧縮符号化装置においては、一度圧縮符号化を通しで行
い、その結果に基づいて各画像の符号量等の圧縮符号化
パラメータを決定する2パスを用いる可変ビットレート
(VBR:Variable Bit Rate)の圧縮符号化装置にお
いて、この実施形態のように最初の圧縮符号化のとき
も、入力画像の輝度の測定を行い、量子化マトリックス
の切り替えを行う。このとき、暗い画像を判定された画
像の情報を圧縮符号化時の付加情報として、ログとして
他の必要な情報とともに出力を行う。
【0034】1回目の圧縮符号化処理の終了後、生成さ
れたストリームや圧縮符号化時のログとして出力された
付加情報をもとに2回目の圧縮符号化のパラメータを決
定するときに、暗い画像として量子化マトリックスが切
り替わっている画像は符号量割り当ての計算において、
オフセットをつけて符号量の割り当てを行う。通常、2
パスのVBRでは発生符号量の少ない画像には符号量の
割り当てを少なくして、発生符号量の多い画像には符号
寮を多く割り当てるように符号量の算出が行われる。暗
い画像は輝度が小さく発生符号量が少なくため、暗い画
像は割り当てられる符号量が少なくなる傾向にある。量
子化マトリックスの値を小さくしても割り当てられた符
号量が少なくなると量子化値QSCが大きくなり、量子
化誤差が大きくなる。
【0035】上記のように暗い画像の符号量の割り当て
でオフセットをつけて符号量の算出した圧縮符号化の設
定を行って2回目の圧縮符号化を行うことにより、暗い
画像の量子化処理で量子化値QSCが大きくならないよ
うにできるので、復号化した暗い画像の画質の劣化を防
ぐことが可能となる。
【0036】以上記載した様々な実施形態により、当業
者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実
施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって
容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形
態へと適用することが可能である。従って、本発明は、
開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に
及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるもので
はない。
【0037】例えば、上述した実施形態においては、入
力された画像情報の輝度に応じて、2種類の重み付け係
数である量子化マトリックスが用意されているが、これ
は、2以上の量子化マトリックスが用いられるものであ
ってもよく、同様の趣旨で、圧縮復号処理を行っても画
質劣化の少ない高画質の画像再生を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、入
力された画像情報の輝度情報に応じた重み付け係数であ
る量子化マトリックスが選択され使用されることによ
り、全体に画面の暗い映画等の画像であっても、グラデ
ーションが破壊されて、いわゆる偽輪郭が画像に発生す
る等の不具合が生じることもなく、MPEG等の圧縮復
号処理を行っても高画質の画像再生を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像圧縮符号化装置の一実施形態
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係る画像圧縮符号化装置の量子化に用
いられる量子化マトリックスの一例を示す図。
【図3】本発明に係る画像圧縮符号化装置の画像の符号
化方法の複数の例を示す図。
【図4】従来の画像圧縮符号化装置を示すブロック図。
【符号の説明】
11…輝度測定器、12…量子化マトリックス決定回
路、13…差分回路、14…DCT回路、15…量子化
回路、16…可変長符号化回路、17…逆量子化回路、
18…IDCT回路、19…加算回路、20…動き処理
回路、CM1…量子化マトリックス、CM2…量子化マ
トリックス。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK27 MA14 MA23 MC16 ME01 PP05 PP06 PP07 RB02 RC12 SS06 TA48 TB03 TC02 TD12 UA02 5J064 AA01 BA04 BA09 BA16 BB02 BB03 BB07 BB14 BC01 BC02 BC08 BC16 BC24 BD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を圧縮する画像圧縮符号化装置
    であって、 複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像情報の
    輝度を測定する測定手段と、 前記測定手段が測定した前記画像情報の輝度に基づい
    て、複数の重み係数から一つの重み係数を選択して供給
    する選択手段と、 前記複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像情
    報を輝度から空間周波数に変換して変換信号を出力する
    直行変換手段と、 前記直行変換手段が変換した前記変換信号を、前記選択
    手段が供給した前記重み係数に基づいて量子化情報に量
    子化する量子化手段と、 前記量子化手段が出力した前記量子化情報を符号化して
    圧縮符号化信号を出力する符号化手段と、 を具備することを特徴とする画像圧縮符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化手段は、前記選択手段が選択
    した重み係数を示す信号を前記圧縮符号化信号に添付す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像圧縮符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記符号化手段は、前記選択手段が前記
    重み係数を異ならせる時、前記圧縮符号化信号で構成さ
    れるグループ・オブ・ピクチャを改めることを特徴とす
    る請求項1記載の画像圧縮符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記符号化手段は、前記選択手段が前記
    重み係数を異ならせる時、前記圧縮符号化信号で構成さ
    れるグループ・オブ・ピクチャを改め、新しくしたグル
    ープ・オブ・ピクチャの先頭の画像をフレーム内圧縮す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像圧縮符号化装
    置。
  5. 【請求項5】 前記符号化手段は、前記選択手段が前記
    重み係数を異ならせる時、前記圧縮符号化信号で構成さ
    れるグループ・オブ・ピクチャ(GOP)を改め、クロ
    ーズドGOPを形成することを特徴とする請求項1記載
    の画像圧縮符号化装置。
  6. 【請求項6】 画像情報を圧縮する画像圧縮符号化方法
    であって、 複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像情報の
    輝度を測定する測定工程と、 前記測定工程で測定した前記画像情報の輝度に基づい
    て、複数の重み係数から一つの重み係数を選択して供給
    する選択工程と、 前記複数のフレームによる画像情報を受け、前記画像情
    報を輝度から空間周波数に変換して変換信号を出力する
    直行変換工程と、 前記直行変換工程で変換した前記変換信号を、前記選択
    工程で供給した前記重み係数に基づいて量子化情報に量
    子化する量子化工程と、 前記量子化工程で出力した前記量子化情報を符号化して
    圧縮符号化信号を出力する符号化工程と、 を具備することを特徴とする画像圧縮符号化方法。
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WO2018055712A1 (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 三菱電機株式会社 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラムおよび画像復号プログラム

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