JP2003319346A - Dvdビデオ再生装置およびビデオ再生装置 - Google Patents

Dvdビデオ再生装置およびビデオ再生装置

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JP2003319346A
JP2003319346A JP2002124806A JP2002124806A JP2003319346A JP 2003319346 A JP2003319346 A JP 2003319346A JP 2002124806 A JP2002124806 A JP 2002124806A JP 2002124806 A JP2002124806 A JP 2002124806A JP 2003319346 A JP2003319346 A JP 2003319346A
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Masaru Kimura
勝 木村
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Alpine Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シームレス再生が規定されたアングルブロック
について、ユーザからアングル切替が連続的に指示され
た場合でも可及的速やかにアングルを切り替える。 【解決手段】ユーザからのアングル切替指示(AGL2)に
よる再生アングルの切替完了前に、再度アングル切替指
示(AGL3)がユーザから投入された場合には、再投入さ
れた指示による切替先アングル番号のデータのDVD-Vide
oディスク1上の記録アドレスより当該データの読出開
始可能時刻Tを算出し、読出開始可能時刻とトラックバ
ッファ13に格納されている現再生中アングルのデータ
の再生終了時刻Teとの前後関係を求め、読出開始可能時
刻の方が前であれば、再投入された指示による切替先ア
ングル番号のデータのトラックバッファ13への読み出
しを開始するようアクセス制御部14を制御する(図6
e)。読出開始可能時刻の方が前であれば、再度投入され
たアングル切替指示の処理は延期する(図6d)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD-VIDEOディス
クに記録されたビデオプレゼンテーションを再生するDV
Dビデオ再生装置におけるシームレス再生の技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオプレゼンテーション記録用の記録
媒体としてDVD-VIDEO規格によって規定されたDVD-VIDEO
ディスクが知られている。そして、このDVD-VIDEO規格
に従ったDVDビデオ再生装置によれば、ランゲージクレ
ジット、バレンタルレベル用ディレクターズカット、マ
ルチアングルなど、複数の再生経路から一つの再生経路
を選択しながら途切れなく再生するシームレス再生が可
能となっている。
【0003】たとえば、アングルブロックは、同一シー
ンを複数の異なるアングルから撮影した映像をアングル
ブロックと呼ばれる形式で、DVD-VIDEOディスクに記録
するビデオプレゼンテーション中に含められるものであ
り、DVD-VIDEOディスクに記録されたビデオプレゼンテ
ーションを再生するDVDビデオ再生装置では、このよう
なアングルブロックについては、ユーザからアングル番
号によって指定されたアングルから撮影した映像を選択
して再生する。そして、シームレス再生が規定されたア
ングルブロックでは、DVD-VIDEOディスクは、再生を途
切れさせることなくアングルの切替を行わなければなら
ない。
【0004】ここで、このようなシームレス再生は、デ
ータの再生に先立つ、トラックバッファと呼ばれるバッ
ファへのデータの先読みと蓄積によって実現される。す
なわち、DVD-VIDEOディスクには、図8aに示すように各
アングルのデータがインターリーブされた形態で記録さ
れている。そして、あるアングルを継続して再生する場
合には、図8bに示すように、DVD-VIDEOディスクから再
生するアングルのデータを飛び飛びに読み出してトラッ
クバッファに書き込む(READ)。そして、トラックバッ
ファに書き込まれたアングルのデータを読み出して再生
する(PLAY)。
【0005】ここで、先読みすることができるデータの
最大容量を定めるトラックバッファのサイズ、DVD-VIDE
Oディスクからのデータの読み出しレート、データの再
生レート、DVDビデオ再生装置のDVD-VIDEOディスク上の
データの読み出し位置をジャンプさせる性能などの関係
は、ユーザから投入されたアングル切替指示に従ったア
ングルの切り替えに伴うデータの読み出し位置のジャン
プに要する可能性のある最大時間である最大ジャンプ時
間TjMAXに対しても、切替前のアングルのデータの再生
終了前に、切替後のアングルの先頭データがトラックバ
ッファに読み出され再生可能な状態となっているように
定められる。このようにすることにより、図8cに、ア
ングル1(AGL1)再生時に、アングル2(AGL2)へのア
ングル切替指示が投入された場合について例を示したよ
うに、先行するアングル(図ではAGL1)の最終読み出し
データの再生完了前にアングル切替後のアングル(図で
はAGL2)のデータがトラックバッファに格納され、先行
するアングル(AGL1)の再生と途切れることなくアング
ル切替後のアングル(図ではAGL2)のデータの再生を開
始すること、すなわち、シームレス再生を行うことが保
証される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】再生経路の変更をシー
ムレス再生により行う場合、再生経路の変更を意図して
から実際に再生経路が変更されるまでに長時間を要する
ことがある。たとえば、前述したアングル変更の例で説
明すると、図8dに示すように、ユーザからアングル切
替指示が投入された後に、変更後のアングルの再生が開
始される以前に、再度、他のアングルへのアングル切替
指示がユーザから投入される場合がある。
【0007】そして、このような場合には、同図に示す
ように、最初のアングル切替指示の変更先のアングル
(AGL2)のデータを読み出すためのジャンプと2回目の
アングル切替指示の変更先のアングル(AGL3)のデータ
を読み出すためのジャンプが、2回目のアングル切替指
示の変更先のアングル(AGL3)のデータの読み出しの前
に行われる可能性がある。また、このような場合には、
2回目のアングル切替指示の変更先のアングル(AGL3)
のデータの読み出しまでに要する可能性のある最大時間
は、少なくとも最大ジャンプ時間TjMAXの2倍以上の時
間となる。そして、このために、2回目のアングル切替
指示の変更先のアングル(AGL3)のデータの読み出し以
前に、トラックバッファ内の最初のアングル切替指示の
変更元のアングル(AGL1)のデータの再生が終了してし
まう、すなわち、トラックバッファに再生すべきデータ
が無くなってしまう可能性が生じる。
【0008】そこで、従来は、図8eに示すように、ユ
ーザからアングル切替指示が投入された後に、変更後の
アングルの再生が開始される以前に、再度、他のアング
ルへのアングル切替指示がユーザから投入された場合で
あっても、最初のアングル切替指示による変更後のアン
グル(AGL2)のデータの読み出しを完了した後に、2回
目のアングル切替指示の変更先(AGL3)のアングルのデ
ータの読み出しを行うようにすると共に、最初のアング
ル切替指示による変更後のアングル(AGL2)のデータの
再生完了後に、2回目のアングル切替指示の変更先のア
ングル(AGL3)への再生アングルの切替を行うことによ
り、2回目のアングル切替指示の変更先(AGL3)のアン
グルへのシームレスな再生が行われるようにしている。
【0009】しかしながら、このような動作は、ユーザ
から見れば、既に取り消した最初の1回目のアングル切
替指示に従ったアングルへの再生アングルの変更と再生
が行われた後に、やっと2回目のアングル切替指示に従
ったアングルへの再生アングルの変更が行われるといっ
たものになる。すなわち、このような従来のアングル操
作は、ユーザ操作に対する速やかな応答性に欠けるとい
う問題があった。
【0010】そこで、本発明は、DVDビデオ再生装置に
おいて、再生経路の変更をシームレス再生により行う場
合において、再生経路の変更要求に対する応答性を向上
することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、DVD-Videoディスクに記録された、シームレ
ス再生すべきアングルブロックを含むビデオプレゼンテ
ーションを再生するDVDビデオ再生装置を、前記ビデオ
プレゼンテーションのデータを格納するトラックバッフ
ァと、前記トラックバッファに格納されたビデオプレゼ
ンテーションのデータを読み出して再生する再生手段
と、前記DVD-Videoディスクからビデオプレゼンテーシ
ョンのデータを読み出して前記トラックバッファに書き
込むデータ読出手段と、ユーザより再生アングル切替指
示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた
再生アングル切替指示に応じて、前記データ読出手段が
前記DVD-Videoディスクから読み出して前記トラックバ
ッファに書き込むデータの属するアングルを前記再生ア
ングル切替指示で指示されたアングルに切り替え、前記
再生手段が前記トラックバッファから現在再生中のアン
グルのデータに引き続いて読み出し再生するデータが属
するアングルを前記再生アングル切替指示で指示された
アングルに切り替えることによりアングルの切替を行う
アングル切替制御部とを備えて構成し、さらに、前記ア
ングル切替制御部を、前記受付手段が受け付けた第1の
再生アングル切替指示で指示されたアングルに、前記再
生手段が前記トラックバッファから読み出し再生するデ
ータの属するアングルを切り替える以前に、前記受付手
段が第2の再生アングル切替指示を受け付けた場合に、
前記データ読出手段に前記DVD-Videoディスクから前記
第2の再生アングル切替指示で指示されたアングルのデ
ータを読み出させた場合に当該読み出させたアングルの
データが前記トラックバッファに書き込まれるまでに要
する第1の時間と、前記データ読出手段によって前記ト
ラックバッファに格納される現在再生中のアングルのデ
ータの前記再生手段による再生が完了するまでに要する
第2の時間との長短を比較する比較手段と、前記比較手
段による比較の結果が第1の時間の方が短い場合には、
前記データ読出手段に前記DVD-Videoディスクから前記
第2の再生アングル切替指示で指示されたアングルのデ
ータを読み出させ、前記再生手段に、前記トラックバッ
ファから、現在再生中のアングルのデータに引き続い
て、前記第2の再生アングル切替指示で指示されたアン
グルのデータを読み出させて再生させることにより前記
第2の再生アングル切替指示で指示されたアングルへの
現在再生中のアングルからのアングルの切替を行い、前
記比較手段による比較の結果が第2の時間の方が短い場
合には、前記第2の再生アングル切替指示に応じたアン
グルの切替を行わない、もしくは、前記第2の再生アン
グル切替指示に応じたアングルの切替を延期する切替手
段とより構成したものである。
【0012】このようなDVDビデオ再生装置によれば、
連続的にユーザからアングル切替指示が投入された場合
に、その時点における状況が、後のアングル切替指示が
指示するアングル変更がシームレスに可能な状況である
場合には、そのアングル変更が、それ以前のアングル切
替指示で指示されたアングルを再生することなく行われ
る。したがって、常時、前記第1の時間、第2の時間に
関して最悪条件を想定してアングル切替を行う従来のア
ングル変更の技術に比べ、ユーザからアングル切替指示
が投入された場合における応答性を向上することができ
る。
【0013】ここで、前記アングル切替制御部の前記比
較手段における前記第1時間の算出は、たとえば、前記
第2の再生アングル切替指示で指示されたアングルのデ
ータにアクセスできる前記DVD-Videoディスク上のアド
レスである目標アドレスへのジャンプを再先に開始する
ことのできるアドレスから、前記目標アドレスへ前記DV
D-Videoディスクの読み出しアドレスを前記データ読出
手段がジャンプさせるのに要するジャンプ時間に応じて
行うようにするのが良い。このようにすることにより、
現在の状況に応じて異なる値を取る前記第1時間に対し
て、その時間を適切に求めることができる。
【0014】また、前記アングル切替制御部の前記比較
手段における前記第2時間の算出は、たとえば、前記ア
ングル切替制御部の前記比較手段は、現在再生中のアン
グルのデータの前記トラックバッファへの格納完了時に
おける当該トラックバッファ内の当該現在再生中のアン
グルのデータのデータ量と、当該現在再生中のアングル
のデータの前記トラックバッファへの格納完了時から現
在までの経過時間と、前記再生手段によるデータの再生
レートより算出することができる。
【0015】ところで、以上のDVDビデオ再生装置の構
成は、複数の再生経路から一つの再生経路を選択しなが
ら途切れなく再生するシームレス再生を行う任意のビデ
オ再生装置に、アングルを再生経路に置き換え、アング
ル切替指示を再生経路切替指示に置き換えることによ
り、同様に適用可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明
する。図1に、本第1実施形態に係るDVDビデオ再生装
置の構成を示す。図示するように、DVDビデオ再生装置
は、DVD-VIDEOディスク1にリードアクセスするディス
クアクセス部10、ナビゲーションマネージャ11、ビ
デオ再生出力を行うプレゼンテーションエンジン12、
動画を出力する表示装置13、音声を出力するスピーカ
等の音声出力装置14、リモートコントローラなどの操
作部15とを有する。
【0017】DVD-VIDEOディスク1は、DVD-ROM規格(物
理規格)に従ったリードイン領域とリードアウト領域と
その間のデータ領域とを有し、データ領域には、UDF-Br
idge規格(ファイル規格)に従ってボリューム及びファ
イル構造を記述したボリューム及びファイル構造領域が
設けられている。また、データ領域には、複数のファイ
ルよりなるファイル群が格納されており、これらファイ
ル群中のデータがDVD-VIDEO規格に従ったアプリケーシ
ョンデータとなる。このアプリケーションデータは、大
別して音声データや動画データなどのプレゼンテーショ
ンの実体を格納したプレゼンテーションデータと、プレ
ゼンテーションの実行を制御するためのナビゲーション
データとよりなる。
【0018】ディスクアクセス部10において、ピック
アップ11はDVD-Videoディスク1より記録信号を読み
出す。信号再生部12は、読み出された記録信号に対し
て所定の信号処理を行い記録されたデータを再生し、ナ
ビゲーションデータについてはナビゲーションマネージ
ャ11に転送し、プレゼンテーションデータについては
トラックバッファ13に格納する。アクセス制御部14
は、アクチュエータ15を介したピックアップ11のシ
ーク動作の制御や信号再生部12の動作の制御を通して
データのDVD-Videoディスク1よりの読み出しを制御す
る。そして、バッファ制御部16は、トラックバッファ
13に格納されたプレゼンテーションデータを管理し、
ナビゲーションマネージャ11の指示に応じて、トラッ
クバッファ13のプレゼンテーションデータをプレゼン
テーションエンジン12へ供給する。
【0019】なお、図示は省略したが、ディスクアクセ
ス部10は、この他、DVD-Videoディスク1を回転する
スピンドルモータや、スピンドルモータやアクチュエー
タ15を制御し、DVD-Videoディスク1からの記録信号
読み出しのトラッキング制御やピックアップ11のフォ
ーカス制御やスピンドルモータの回転制御などを行うサ
ーボ制御部を備えている。
【0020】次に、プレゼンテーションエンジン12に
おいて、デマルチプレクサ機能部121は、トラックバ
ッファ13より供給されるプレゼンテーションデータか
ら音声データ、動画データ、サブピクチャデータ、ボタ
ンのハイライト情報などを抽出する。オーディオデコー
ダ122は、抽出された音声データをデコードして音声
出力装置14に出力し、ビデオデコーダ123は抽出さ
れた動画データをデコードし、PCI、HLIデコーダ124
はハイライト情報HLIをデコードし、サブピクチャデコ
ーダ125はハイライト情報HLIを必要に応じて用いな
がらサブピクチャを描画する。合成制御部126は、デ
コードされた動画、サブピクチャを合成して表示装置1
3に出力する。
【0021】また、ナビゲーションマネージャ11は、
ディスクアクセス部10を介して読み込んだナビゲーシ
ョンデータと、操作部15を介して受け取ったユーザ操
作とに応じて、プレゼンテーションのシーケンスを決定
し、決定した各シーケンスにおける、プレゼンテーショ
ンエンジン12の再生出力動作を制御する。
【0022】ここで、DVD-Video規格において、プレゼ
ンテーションの再生構造がどのように定義されている
か、その一例を簡単に示しておく。プレゼンテーション
には、タイトル全体用のメニューのプレゼンテーション
と、複数のタイトルについて共通に用いるメニューのプ
レゼンテーションと、個々のタイトルのプレゼンテーシ
ョンの3種類がある。そして、各プレゼンテーションの
再生シーケンスは、1以上のプログラムチェインPGCに
より規定され、PGCの構成を定義するのがプログラムチ
ェイン情報PGCIである。
【0023】図2は、このようなPGCの再生構造を示し
たものであり、このPGCIによって、PGCに含まれるプロ
グラムPGとPGの再生順序が定義される。また、PGCIに
は、当該PGC再生開始時に実行すべきコマンドであるPRE
_COMMANDや、当該PGC終了時に実行すべきコマンドドで
あるPOST_COMMANDや、次に実行すべきPGCIの記述を含め
ることができる。
【0024】各PGは、1以上のセルCELLからなり、複数
のセルからなるアングルブロックを1以上含むことがで
きる。アングルブロックを含まないPG内においては、セ
ルは、通常、予め定められた順番に順次再生される。一
方、アングルブロックを含むPGは、アングルブロックを
含まないPG中の順次再生されるセルの一部を、アングル
ブロックに置き換えた構成を有しており、そのアングル
ブロックに置き換えたセルの再生の代わりに、アングル
ブロック中の一つのセルがアングル番号によって選択さ
れ再生されるものとなる。したがって、アングル番号n
が選択されているときは、セル再生順序は、図中の太い
矢印付き破線で示したようになる。なお、PGC内の全ア
ングルブロックのアングル数は同一である。
【0025】さて、各CELLは複数のビデオオブジェクト
ユニットVOBUからなり、各VOBUは一つのナビゲーション
パックNV_PCKの他に複数のビデオパックV_PCKと複数の
オーディオパッックA_PCKと複数のサブピクチャパックS
P_PCKを持つことができる。そして、ビデオパックV_PCK
には動画データがA_PCKには音声データがSP_PCKにはサ
ブピクチャデータが格納されている。
【0026】次に、以上のような再生構造が、DVD-VIDE
O規格に従ったアプリケーションデータ中において、ど
のように定義されているのかについて、その一例を説明
する。図3に示すように、DVD-Video規格に従ったアプ
リケーションデータは、タイトル全体用のメニューのデ
ータであるビデオマネージャVMGと、複数のタイトルの
データであるビデオタイトルセットVTSを含む(図3
a)。そして、VMGは、ビデオマネージャ情報VMGIと、ビ
デオマネージャメニュー用ビデオオブジェクトセットVM
GM_VOBSを含む。そして、VMGIは、タイトル全体用のメ
ニューのプレゼンテーションの再生を制御するためのPG
CIであるVMGM_PGCIを含む(図3b)。
【0027】一方、VTSは、ビデオタイトルセット情報V
TSIと、ビデオタイトルセットメニュー用ビデオオブジ
ェクトセットVTSM_VOBSと、ビデオタイトルセットタイ
トル用ビデオオブジェクトセットVTSTT_VOBSを有する。
そして、VTSIは、VTSM_VOBSを用いてVTS内のタイトルに
ついて共通に用いるメニューのプレゼンテーションの再
生を制御するためのPGCIであるVTSM_PGCIと、VTSTT_VOB
Sを用いて個々のタイトルのプレゼンテーションの再生
を制御するためのPGCIであるVTS_PGCIを含む(図3c)。
また、図示は省略したが、VMGM_PGCI、VTSM_PGCI、VTS_
PGCIには、前述したPGC再生終了後に次に実行するPGCを
表すNEXT_PG、前述したPRE_COMMAND、POST_COMMANDなど
が含まれる。
【0028】次に、VMGM_VOBS、VTSM_VOBS、VTSTT_VOBS
の各VOBSは、1以上のビデオオブジェクトVOBを有し(図
3d)、各VOBは1以上のCELLを有する(図3e)。そし
て、前述したように、各CELLは1以上のVOBUを有する
(図3f)。そして、各VOBUは一つのNV_PCKの他に複数
のV_PCKと複数のA_PCKと複数のSP_PCKを持つことができ
る(図3g)。また、NV_PCKは、再生制御情報PCIとデー
タサーチ情報DSIを有する(図3h)。ここで、以上のPC
I、DSI、VMGI、VTSIがおおよそ前述したナビゲーション
データに対応し、VOBUのNV_PCKを除く部分が前述したプ
レゼンテーションデータにおおよそ対応する。また、図
2中の破線のブロックは、プレゼンテーションの再生構
造と、PGCIとVOBSとの対応を示している。
【0029】次に、アングルの切替について説明する。
アングルの切替には、非シームレスアングル切替とシー
ムレスアングル切替がある。図4aに示すように、各VOB
中の区間は、1または複数のVOBU毎のインターリーブド
ブロックユニットILVUを単位として、他のVOBの区間と
インタリーブして、DVD-VIDEOディスク1上に記録する
ことができる。このように複数のVOBのILUVがインター
リーブされて記録されている記録区間をインターリーブ
ドブロックと呼ぶ。そして、アングルブロックのセル
は、このインターリーブドブロックに属していなければ
ならない。ここで、ディスクアクセス部10のDVD-Vide
oディスク1のアクセスの単位は記録データのエラー訂
正の単位となるECCブロックであり、各ILUVとECCブロッ
クの境界は一致している必要はなく、ILUVは複数のECC
ブロックに渡って記録される。また、ECCブロックは、D
VD-Videoディスク1の複数のセクタからなる。
【0030】非シームレスアングル再生とは、図4bに
示すように、アングルブロック中のセル再生中にアング
ル切替の指示を受けたときに、同アングルブロック中の
切替先のアングルブロック番号を持つセル中の、切替前
に再生中のVOBUと、セル中の順番が同じVOUBの先頭から
再生を開始するものである。図示した例では、アングル
番号2(AGL2)のセルを再生中のTcmdのタイミング
で、アングル番号1(AGL1)への切替を指示された場
合の再生シーケンスを示している。この非シームレスア
ングル再生を行う場合には、再生される映像は時間的に
連続しないものとなる。
【0031】一方、シームレスアングル再生とは、図4
cに示すように、アングルブロック中のセル再生中にア
ングル切替の指示を受けたときに、再生中のILVUの再生
が終了してから、同アングルブロック中の切替先のアン
グルブロック番号を持つセル中の、切替前に再生中のIL
VUの次の順番をセル中の順番として持つILVUの先頭から
再生を開始するものである。図示した例では、アングル
番号2のセルを再生中のTcmdのタイミングで、アングル
番号1(AGL1)への切替を指示された場合の再生シー
ケンスを示している。このシームレスアングル再生を行
う場合には、再生される映像は時間的に連続したものと
なる。
【0032】さて、図3hに戻り、各VOBUのNV_PCKのPCI
は、非シームレスアングル再生に用いる非シームレスア
ングル情報NSML_AGLIを有し、NSML_AGLIには、そのVOBU
再生中にアングル切替が指定された時の行き先のVOBUの
先頭アドレスが、NSML_AGL_C#_DSTAとして、各アングル
番号について記述されている。一方、各VOBUのNV_PCKの
DSIは、シームレスアングル再生に用いるシームレスア
ングル情報SML_AGLIを有し、SML_AGLIには、そのVOBU再
生中にアングル切替が指定された時の行き先のILVUの先
頭アドレスが、SML_AGL_C#_DSTAとして、各アングル番
号について記述されている。
【0033】以下、本第1実施形態に係るDVDビデオ再
生装置のシームレス再生動作について説明する。この処
理は、シームレス再生が規定されたアングルブロックに
ついてナビゲーションマネージャ11によって行われる
ものである。ナビゲーションマネージャ11は、シーム
レスアングル情報SML_AGLIを参照してアクセス制御部1
4を制御し、シームレス再生が規定されたアングルブロ
ックの直前のセルのデータの読み出しの終了に引き続い
て、当該アングルブロックの、その時点で設定されてい
る設定されているアングル番号のセルのILUVの読み出し
とトラックバッファ13への格納を行わせる。また、ナ
ビゲーションマネージャ11は、バッファ制御部16を
制御し、アングルブロックの直前のセルのデータに引き
続いて、その時点で設定されているアングル番号のセル
のILUVのデータを、トラックバッファからプレゼンテー
ションエンジン12へ供給させる。ここで、アングルブ
ロックのセルのILUVのトラックバッファ13への格納
は、従来のDVDビデオ装置同様、アングルブロックの直
前のセルのデータの再生完了前に開始される。
【0034】この結果、たとえば、図6a(AGL1)に示
すようにアングル1(AGL1)、アングル2(AGL2)、ア
ングル3(AGL3)の各アングルのデータがILUV単位にイ
ンターリーブされた形態で記録されている場合に、アン
グル1がアングルブロックの初期再生対象アングル番号
であるときには、図6bに示すようにアングルブロック
1のILUVが順次先読み(READ)されてトラックバッファ
13に格納された後、プレゼンテーションエンジン12
に供給され再生(PLAY)されていく。
【0035】このようにしてアングルブロックの再生が
開始されると、ナビゲーションマネージャ11は、図5
aに示すアングル切替処理を開始する。図示するよう
に、この処理では、アングル切替指示の投入を監視し
(ステップ502)、ユーザよりアングル切替指示があ
ったならば、現在再生対象となっているアングル番号を
元アングル番号とし(ステップ504)、切替中フラグ
をセットし(ステップ506)、目的アングルとしてア
ングル切替指示より指定されたアングル切替後のアング
ル番号を設定する(ステップ508)。
【0036】そして、シームレスアングル情報SML_AGLI
を参照し、現在読み出し処理中のILUVの読み出しの終了
に引き続いて、目的アングル番号のILUVの読み出しを開
始するようアクセス制御部14に指示する(ステップ5
10)。そして、ユーザからの再度のアングル切替指示
の投入と(ステップ512)、アクセス制御部14から
元アングル番号のILUVのトラックバッファ13への読み
出し終了の報告(ステップ516)を監視し、元アング
ル番号のILUVのトラックバッファ13への読み出し終了
の報告の前に、ユーザからの再度のアングル切替指示の
投入があれば、目的アングルとして再投入されたアング
ル切替指示より指定されたアングル切替後のアングル番
号を設定する(ステップ514)。ここで、アクセス制
御部14は、元アングル番号のILUVのデータをDVD-Vide
oディスク1から読み出した時点ではなく、元アングル
番号のILUVのデータがトラックバッファに書き込まれた
時点で、前述した読み出し終了の報告を発行する。
【0037】次に、アクセス制御部14から元アングル
番号のILUVのトラックバッファ13への読み出し終了の
報告がなされたならば(ステップ516)、トラックバ
ッファ13内の元アングル番号のILUVのデータ量を求め
(ステップ518)、タイマをスタートさせる(ステッ
プ520)。
【0038】そして、ユーザからの再度のアングル切替
指示の投入と(ステップ5522)、トラックバッファ
13内の元アングル番号の全てのILUVの再生終了を監視
する(ステップ524)。再度のアングル切替指示が投
入されることなく、トラックバッファ13内の元アング
ル番号の全てのILUVの再生が終了する場合には、バッフ
ァ制御部16が、トラックバッファ13内の元アングル
番号の最終ILUVに引き続いて、目的アングル番号のILUV
のデータのプレゼンテーションエンジン12への供給を
開始するように制御する(ステップ526)。そして、
切替中フラグをクリアし(ステップ528)、ステップ
502に戻り、次のアングル切替指示の投入を監視す
る。
【0039】以上の処理により、たとえば、図6cに示
すように、アングル1再生時に、アングル2へのアング
ル切替指示が投入された場合には、その時点で読み出し
処理を行っていたアングル1のILUVの読み出し終了後に
ILUV読み出しの対象となるILUVのアングルがアングル2
へ変更される。そして、本実施形態においても、従来の
DVDビデオ再生装置と同様に、トラックバッファ13の
サイズ、DVD-VIDEOディスク1からのデータの読み出し
レート、データの再生レート、DVDビデオ再生装置のDVD
-VIDEOディスク1上のデータの読み出し位置をジャンプ
させる性能などの関係は、アングルの切替が行われた場
合に、アングル変更において生じ得る最大ジャンプ時間
TjMAXに対しても、切替前のアングルのデータの再生終
了前に、切替後のアングルの先頭データがトラックバッ
ファ13に読み出され再生可能な状態となっているよう
に定められているので、アングル1の最終読み出しILUV
の再生完了前に、アングル2のILUVの読み出しとトラッ
クバッファ13への格納が開始されることになる。した
がって、アングル1の最終読み出しILUVの再生と途切れ
ることなくアングル2の先頭読み出しILUVのデータの再
生を開始すること、すなわち、シームレス再生が可能と
なる。
【0040】一方、トラックバッファ13内の元アング
ル番号の全てのILUVの再生終了前に、ユーザからの再度
のアングル切替指示の投入があった場合には(ステップ
522)、まず、内部に備えているアングル切替指示延
期用のキューをクリアし(ステップ530)、目的アン
グル番号のILUVのトラックバッファ13からの読み出し
が可能となる時刻である読出開始可能時刻Tを算出する
(ステップ532)。そして、再投入されたアングル切
替指示が示す切替後のアングル番号のアングルへのシー
ムレス再生が可能かどうかを判定する(ステップ53
4)。すなわち、目的アングル番号のILUVの読出開始可
能時刻Tと元アングル番号の全てのILUVのデータの再生
終了時刻Teとの前後関係を求め、目的アングル番号のIL
UVの読出開始可能時刻Tの方が後であればシームレス再
生不可と、目的アングル番号のILUVの読出開始可能時刻
Tの方が前であればシームレス再生可と判定する。な
お、以上の読出開始可能時刻T、元アングル番号の全て
のILUVのデータの再生終了時刻Teの算出法については後
述する。
【0041】さて、ステップ534でシームレス再生不
可と判定された場合には、再投入されたアングル切替指
示をキューにキューインし(ステップ540)、前述し
たステップ524に進む。図5bに示すキュー取り出し
処理によって、ここでキューにキューインされたアング
ル切替指示は(ステップ552)、切替中フラグがクリ
アされているときに(ステップ554)、取り出されア
ングル切替処理に投入される(ステップ556)。した
がって、たとえば、図6dに示すように、アングル1再
生時に、ユーザよりアングル2へのアングル切替指示と
アングル3へのアングル切替指示が連続的に投入された
場合に、その時点のアングル3のILUVの読出開始可能時
刻Tの方がアングル1の最終読み出しILUVのデータの再
生完了時刻Teより後の場合は、アングル2の再生が一定
時間行われた後にアングル3の再生が開始される。
【0042】一方、ステップ534でシームレス再生可
と判定された場合には、目的アングルを、再投入された
アングル切替指示の切替先のアングル番号に更新する
(ステップ536)。そして、可及的速やかに目的アン
グル番号のILUVの読み出しを開始するようアクセス制御
部14を制御する(ステップ538)。そして、ステッ
プ524に進み、トラックバッファ13内の元アングル
番号の全てのILUVの再生が終了する場合には、バッファ
制御部16が、トラックバッファ13内の元アングル番
号の最終ILUVに引き続いて、目的アングル番号のILUVの
データのプレゼンテーションエンジン12への供給を開
始するように制御する(ステップ526)。そして、切
替中フラグをクリアし(ステップ528)、ステップ5
02に戻り、次のアングル切替指示の投入を監視する。
【0043】以上の処理により、たとえば、図6eに示
すように、アングル1再生時に、ユーザよりアングル2
へのアングル切替指示とアングル3へのアングル切替指
示が連続的に投入された場合に、その時点のアングル3
のILUVの読出開始可能時刻Tの方がアングル1の最終読
み出しILUVのデータの再生完了時刻Teより前の場合は、
アングル1の最終読み出しILUVの再生完了前に、アング
ル3のILUVの読み出しとトラックバッファ13への格納
が開始されることになる。したがって、アングル2の再
生を行わなくても、アングル1の最終読み出しILUVの再
生と途切れることなくアングル3のILUVのデータの再生
を開始することが可能となる。
【0044】すなわち、本実施形態によれば、再投入で
取り消された先行するアングル切替の切替先のアングル
の再生を行うことなく、再投入されたアングル切替指示
の切替先のアングルへの切替をシームレス再生において
行うことが可能となる。なお、以上では2つのアングル
切替指示が連続的に投入された場合について説明したが
3以上のアングル切替指示が連続的に投入された場合
も、図5の処理により、シームレス再生が可能な範囲に
おいて最も後のアングル切替指示に従ったアングル切替
が行われることになる。
【0045】以下、前述した目的アングル番号のILUVの
読出開始可能時刻T、元アングル番号の全てのILUVのデ
ータの再生終了時刻Teの算出法について説明する。ま
ず、ステップ518で求めたトラックバッファ13内の
元アングル番号のILUVのデータ量をプレゼンテーション
の再生レートで割った値から、ステップで529でスタ
ートさせたタイマの現在のタイマ時刻Ttimを差し引いた
値が、現在から測った元アングル番号の全てのILUVのデ
ータの再生終了時刻Teとなる。
【0046】一方、読出開始時刻Tは、現時点でのDVD-V
ideoディスク1のアクセス状態によって2つのケースに
別れる。第1のケースは、図7aに示すように、先に発
行された先行するアングル切替指示の切替先のアングル
のILUV読み出しが既に開始されている場合である。この
場合には、現在時刻から測った読出開始可能時刻Tを、
現在の状態から再投入されたアングル切替指示の切替先
のアングル(以下、「対象アングル」と記す)のILUVの
先頭にジャンプするまでの時間Tjを考慮して求める。一
般的には、読出開始可能時刻Tは、読み出し中セクタの
読み出し完了までに要する時間(最大1セクタ読み出し
時間)と、現読み出しセクタから対象アングルのILUVの
先頭が属するECCブロックの先頭セクタへジャンプする
ジャンプ時間と、ECCブロック先頭読み出し開始から対
象アングルのILUVの先頭が読み出されるまでの時間(最
大1ECCブロック読み出し時間)と、信号再生部12に
おけるECC処理などの処理に要する信号処理時間とな
る。なお、ジャンプ時間は、読み出し中セクタの属する
トラックから対象アングルのILUVの先頭が属するECCブ
ロックの先頭セクタが属するトラックへピックアップ1
1を移動するシーク時間、ピックアップ11の位置が対
象アングルのILUVの先頭が属するECCブロックの先頭セ
クタの位置となるまでの回転待ち時間(最大1回転時
間)との和となる。本実施形態では、少なくともシーク
時間を読み出し中セクタのアドレスと対象アングルのIL
UVの先頭が属するECCブロックの先頭セクタのアドレス
より計算することにより、ジャンプ時間を算出する。
【0047】次に、第2のケースは、図7bに示すよう
に、先に発行された先行するアングル切替指示の切替先
のアングルへのジャンプが開始され、かつ、完了してい
ない場合である。この場合には、元アングル番号のILUV
の属するECCブロックの最終セクタから先に発行された
先行するアングル切替指示の切替先のアングル番号のIL
UVの属するECCブロックの先頭セクタへのジャンプ時間
と、先に発行された先行するアングル切替指示の切替先
のアングル番号のILUVの属するECCブロックの先頭セク
タの読み出し時間と、先に発行された先行するアングル
切替指示の切替先のアングル番号のILUVの属するECCブ
ロックの先頭セクタから目標アングル番号のILUVの属す
るECCブロックの先頭セクタへのジャンプ時間と、ECCブ
ロック先頭読み出し開始から対象アングルのILUVの先頭
が読み出されるまでの時間(最大1ECCブロック読み出
し時間と)、信号再生部12におけるECC処理などの処
理に要する信号処理時間との和から、タイマが示す時間
Ttimを差し引いた時間が現在時刻から測った読出開始可
能時刻Tとなる。
【0048】この場合も、少なくとも各シーク時間につ
いては、元アングル番号のILUVの属するECCブロックの
最終セクタのアドレス、先に発行された先行するアング
ル切替指示の切替先のアングル番号のILUVの属するECC
ブロックの先頭セクタのアドレス、対象アングルのILUV
の先頭が属するECCブロックの先頭セクタのアドレスを
用いて計算することにより、元アングル番号のILUVの属
するECCブロックの最終セクタから先に発行された先行
するアングル切替指示の切替先のアングル番号のILUVの
属するECCブロックの先頭セクタへのジャンプ時間と、
先に発行された先行するアングル切替指示の切替先のア
ングル番号のILUVの属するECCブロックの先頭セクタか
ら目標アングル番号のILUVの属するECCブロックの先頭
セクタへのジャンプ時間を算出する。
【0049】ところで、図5のアングル切替処理のステ
ップ512、514においては、以上のように読出開始
時刻Tによらずに、目的アングルの更新を行ったのは、
次の理由によるものである。すなわち、図7cに示すよ
うに、この場合は、アングル切替指示が再投入された時
点で、元アングル番号のILUVの読み出し処理が完了して
いない場合であり、元アングル番号のILUVの読み出し終
了時に、直ちに再投入されたアングル切替指示の切替先
のアングルのILUVの記録位置にジャンプして読み出しを
行うことができる。そして、このときは、再投入された
アングル切替指示の切替先のアングルの読出開始可能時
刻が、シームレス再生が保証されるTjMAXに対応する時
刻を超えることはない。したがって、この場合は、常に
シームレス再生は可能である。ただし、この場合には、
ナビゲーションマネージャ11は、アクセス制御部14
に対し、先に発行された先行するアングル切替先のアン
グルのILUV読み出し処理をキャンセルし、アクセス制御
部14はこれに応じて、そのようなキャンセルを行うよ
うに構成する。
【0050】なお、以上はアドレス制御部が、再投入さ
れたアングル切替指示に応じたナビゲーションマネージ
ャ11からの命令によって、現在読み出し処理中のセク
タ読み出し終了時に即座に命令されたセクタへのジャン
プ動作を行うことができるように構成されている場合に
ついてのものである。そのようにアドレス制御部が構成
されていない場合には、ナビゲーションマネージャ11
からの命令に応じてジャンプ動作を開始するまでに要す
る時間を、その構成に応じて読出開始可能時刻Tを算出
するようにする。
【0051】以上、本発明の実施形態について説明し
た。以上のように本実施形態によれば、連続的にユーザ
からアングル切替指示が投入された場合に、シームレス
なアングル変更が可能な場合には、シームレス再生が可
能な範囲において最も後のアングル切替指示に従ったア
ングル切替が、それ以前のアングル切替指示で指示され
たアングルを再生することなく行われる。
【0052】したがって、ユーザからアングル切替指示
が投入された場合における応答性が向上する。なお、以
上では、DVDビデオ再生装置におけるアングルブロック
のアングル変更を例にとり説明したが本実施形態で示し
た再生経路(以上ではアングル)の変更の制御の技術
は、複数の再生経路から一つの再生経路を選択しながら
途切れなく再生するシームレス再生を行う任意のビデオ
再生装置に同様に適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、DVDビ
デオ再生装置において、再生経路の変更をシームレス再
生により行う場合において、再生経路の変更要求に対す
る応答性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第実施形態に係るDVDビデオ再生装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】DVD-VIDEO規格における再生構造を示す図であ
る。
【図3】DVD-VIDEO規格におけるデータ構造を示す図で
ある。
【図4】DVD-VIDEO規格におけるアングル切替動作を示
す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生装置の
アングル切替処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生装置に
よるアングル切替動作を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るDVDビデオ再生装置に
よるアングル切替処理で用いる読出開始可能時刻の算出
法を示す図である。
【図8】従来のDVDビデオ再生装置によるアングル制御
動作を示す図である。
【符号の説明】
1:DVD-Videoディスク、10:ディスクアクセス部、
11:ナビゲーションマネージャ、11:ピックアッ
プ、12:プレゼンテーションエンジン、12:信号再
生部、13:表示装置、13:トラックバッファ、1
4:音声出力装置、14:アクセス制御部、15:操作
部、15:アクチュエータ、16:バッファ制御部、1
24:デコーダ、125:サブピクチャデコーダ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DVD-Videoディスクに記録された、シーム
    レス再生すべきアングルブロックを含むビデオプレゼン
    テーションを再生するDVDビデオ再生装置であって、 前記ビデオプレゼンテーションのデータを格納するトラ
    ックバッファと、 前記トラックバッファに格納されたビデオプレゼンテー
    ションのデータを読み出して再生する再生手段と、 前記DVD-Videoディスクからビデオプレゼンテーション
    のデータを読み出して前記トラックバッファに書き込む
    データ読出手段と、 ユーザより再生アングル切替指示を受け付ける受付手段
    と、 前記受付手段が受け付けた再生アングル切替指示に応じ
    て、前記データ読出手段が前記DVD-Videoディスクから
    読み出して前記トラックバッファに書き込むデータの属
    するアングルを前記再生アングル切替指示で指示された
    アングルに切り替え、前記再生手段が前記トラックバッ
    ファから現在再生中のアングルのデータに引き続いて読
    み出し再生するデータが属するアングルを前記再生アン
    グル切替指示で指示されたアングルに切り替えることに
    よりアングルの切替を行うアングル切替制御部とを有
    し、 前記アングル切替制御部は、 前記受付手段が受け付けた第1の再生アングル切替指示
    で指示されたアングルに、前記再生手段が前記トラック
    バッファから読み出し再生するデータの属するアングル
    を切り替える以前に、前記受付手段が第2の再生アング
    ル切替指示を受け付けた場合に、前記データ読出手段に
    前記DVD-Videoディスクから前記第2の再生アングル切
    替指示で指示されたアングルのデータを読み出させた場
    合に当該読み出させたアングルのデータが前記トラック
    バッファに書き込まれるまでに要する第1の時間と、前
    記データ読出手段によって前記トラックバッファに格納
    される現在再生中のアングルのデータの前記再生手段に
    よる再生が完了するまでに要する第2の時間との長短を
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果が第1の時間の方が短い
    場合には、前記データ読出手段に前記DVD-Videoディス
    クから前記第2の再生アングル切替指示で指示されたア
    ングルのデータを読み出させ、前記再生手段に、前記ト
    ラックバッファから、現在再生中のアングルのデータに
    引き続いて、前記第2の再生アングル切替指示で指示さ
    れたアングルのデータを読み出させて再生させることに
    より前記第2の再生アングル切替指示で指示されたアン
    グルへの現在再生中のアングルからのアングルの切替を
    行い、前記比較手段による比較の結果が第2の時間の方
    が短い場合には、前記第2の再生アングル切替指示に応
    じたアングルの切替を行わない、もしくは、前記第2の
    再生アングル切替指示に応じたアングルの切替を延期す
    る切替手段とを有することを特徴とするDVDビデオ再生
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のDVDビデオ再生装置であっ
    て、 前記アングル切替制御部の前記比較手段は、前記第2の
    再生アングル切替指示で指示されたアングルのデータに
    アクセスできる前記DVD-Videoディスク上のアドレスで
    ある目標アドレスへのジャンプを再先に開始することの
    できるアドレスから、前記目標アドレスへ前記DVD-Vide
    oディスクの読み出しアドレスを前記データ読出手段が
    ジャンプさせるのに要するジャンプ時間に応じて前記第
    1の時間を算出することを特徴とするDVDビデオ再生装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のDVDビデオ再生装
    置であって、 前記アングル切替制御部の前記比較手段は、現在再生中
    のアングルのデータの前記トラックバッファへの格納完
    了時における当該トラックバッファ内の当該現在再生中
    のアングルのデータのデータ量と、当該現在再生中のア
    ングルのデータの前記トラックバッファへの格納完了時
    から現在までの経過時間と、前記再生手段によるデータ
    の再生レートより前記第2の時間を算出することを特徴
    とするDVDビデオ再生装置。
  4. 【請求項4】記録媒体に記録された、複数の再生経路の
    うちの一つの再生経路を選択的に、再生経路の変更によ
    って再生に途切れが生じないように再生する再生区間を
    含むビデオプレゼンテーションを再生するビデオ再生装
    置であって、 前記ビデオプレゼンテーションのデータを格納するトラ
    ックバッファと、 前記トラックバッファに格納されたビデオプレゼンテー
    ションのデータを読み出して再生する再生手段と、 前記記録媒体からビデオプレゼンテーションのデータを
    読み出して前記トラックバッファに書き込むデータ読出
    手段と、 ユーザより再生経路切替指示を受け付ける受付手段と、 前記受付手段が受け付けた再生経路切替指示に応じて、
    前記データ読出手段が前記記録媒体から読み出して前記
    トラックバッファに書き込むデータの属する再生経路を
    前記再生経路切替指示で指示された再生経路に切り替
    え、前記再生手段が前記トラックバッファから現在再生
    中の再生経路のデータに引き続いて読み出し再生するデ
    ータが属する再生経路を前記再生経路切替指示で指示さ
    れた再生経路に切り替えることにより再生経路の切替を
    行う再生経路切替制御部とを有し、 前記アングル切替制御部は、 前記受付手段が受け付けた第1の再生経路切替指示で指
    示されたアングルに、前記再生手段が前記トラックバッ
    ファから読み出し再生するデータの属する再生経路を切
    り替える以前に、前記受付手段が第2の再生経路切替指
    示を受け付けた場合に、前記データ読出手段に前記記録
    媒体から前記第2の再生経路切替指示で指示された再生
    経路のデータを読み出させた場合に当該読み出させた再
    生経路のデータが前記トラックバッファに書き込まれる
    までに要する第1の時間と、前記データ読出手段によっ
    て前記トラックバッファに格納される現在再生中の再生
    経路のデータの前記再生手段による再生が完了するまで
    に要する第2の時間との長短を比較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果が第1の時間の方が短い
    場合には、前記データ読出手段に前記記録媒体から前記
    第2の再経路切替指示で指示された再生経路のデータを
    読み出させ、前記再生手段に、前記トラックバッファか
    ら、現在再生中の再生経路のデータに引き続いて、前記
    第2の再生経路切替指示で指示された再生経路のデータ
    を読み出させて再させることにより前記第2の再生経路
    切替指示で指示された再生経路への現在再生中の再生経
    路からの再生経路の切替を行い、前記比較手段による比
    較の結果が第2の時間の方が短い場合には、前記第2の
    再生経路切替指示に応じた再生経路の切替を行わない、
    もしくは、前記第2の再生経路切替指示に応じた再生経
    路の切替を延期する切替手段とを有することを特徴とす
    るビデオ再生装置。
  5. 【請求項5】DVD-Videoディスクに記録された、シーム
    レス再生すべきアングルブロックを含むビデオプレゼン
    テーションのデータをDVD-Videoディスクから読み出し
    てトラックバッファに一旦格納した後に、前記トラック
    バッファからデータを読み出して再生するビデオ再生装
    置において、ユーザの再生アングル切替指示に応じてア
    ングルの切替を制御するアングル切替制御方法であっ
    て、 ユーザから再生アングル切替指示を受け付ける受付ステ
    ップと、 前記受け付けた再生アングル切替指示に応じて、前記DV
    D-Videoディスクから読み出して前記トラックバッファ
    に書き込むデータの属するアングルを前記再生アングル
    切替指示で指示されたアングルに切り替え、前記トラッ
    クバッファから現在再生中のアングルのデータに引き続
    いて読み出し再生するデータが属するアングルを前記再
    生アングル切替指示で指示されたアングルに切り替える
    ことによりアングルの切替を行うアングル切替ステップ
    とを有し、 前記アングル切替ステップは、 受け付けた第1の再生アングル切替指示で指示されたア
    ングルに、前記再生手段が前記トラックバッファから読
    み出し再生するデータの属するアングルを切り替える以
    前に、第2の再生アングル切替指示を受け付けた場合
    に、前記DVD-Videoディスクから前記第2の再生アング
    ル切替指示で指示されたアングルのデータを読み出した
    場合に当該読み出したアングルのデータが前記トラック
    バッファに書き込まれるまでに要する第1の時間と、前
    記トラックバッファに格納される現在再生中のアングル
    のデータの再生が完了するまでに要する第2の時間との
    長短を比較するステップと、 第1の時間の方が短い場合には、前記DVD-Videoディス
    クから前記第2の再生アングル切替指示で指示されたア
    ングルのデータを読み出し、前記トラックバッファか
    ら、現在再生中のアングルのデータに引き続いて、前記
    第2の再生アングル切替指示で指示されたアングルのデ
    ータを読み出させて再生し、前記第2の時間の方が短い
    場合には、前記第2の再生アングル切替指示に応じたア
    ングルの切替を行わない、もしくは、前記第2の再生ア
    ングル切替指示に応じたアングルの切替を延期するステ
    ップとを含むことを特徴とするアングル切替制御方法。
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