JP2003319340A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003319340A JP2002125299A JP2002125299A JP2003319340A JP 2003319340 A JP2003319340 A JP 2003319340A JP 2002125299 A JP2002125299 A JP 2002125299A JP 2002125299 A JP2002125299 A JP 2002125299A JP 2003319340 A JP2003319340 A JP 2003319340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビットストリーム中の所定のピクチャに、効
率良くランダムアクセスできるようにする。 【解決手段】 ビットストリームを構成する所定のピク
チャ内に、ランダムアクセが実行される際に参照される
データを含ませる。そのデータ(ヘッダ)には、そのラ
ンダムアクセスされるポイント以降のフレームが、それ
以前のフレームに依存するか否かを示すフラグ、ランダ
ムアクセスポイントの先頭が、イントラであるか否かを
示すフラグ、ランダムアクセスポイントの先頭が、フレ
ームの先頭と一致しているか否かを示すフラグが含まれ
る。これらのフラグが含まれるヘッダが参照されること
により、復号装置は、アクセス可能なフレームを効率良
く検索し、復号を開始する。本発明は、画像情報符号化
装置および画像情報復号装置に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は符号化装置および方
法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
に関し、特に、離散コサイン変換若しくはカルーネン・
レーベ変換等の直交変換と動き補償によって圧縮された
画像情報(ビットストリーム)を、衛星放送、ケーブル
テレビジョン放送、インターネットなどのネットワーク
メディアを介して送受信する際に、若しくは光ディス
ク、磁気ディスク、フラッシュメモリのような記憶メデ
ィア上で処理する際に用いて好適な符号化装置および方
法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報をデジタルとして取り扱
い、その際、効率の良い情報の伝送、蓄積を目的とし、
画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等
の直交変換と動き補償により圧縮するMPEG(Moving Pic
ture Expert Group)などの方式に準拠した装置が、放
送局などの情報配信、および一般家庭における情報受信
の双方において普及しつつある。
【0003】特に、MPEG2(ISO/IEC 13818-2)は、汎
用画像圧縮方式として定義された規格であり、飛び越し
走査画像及び順次走査画像の双方、並びに標準解像度画
像及び高精細画像を網羅する標準で、例えばDVD(Digit
al Versatile Disk)規格に代表されるように、プロフ
ェッショナル用途及びコンシューマ用途の広範なアプリ
ケーションに広く用いられている。
【0004】このMPEG2圧縮方式を用いることにより、
例えば、720×480画素を持つ標準解像度の飛び越
し走査画像に対しては4乃至8Mbps、1920×1
088画素を持つ高解像度の飛び越し走査画像に対して
は18乃至22Mbpsの符号量(ビットレート)を割
り当てることで、高い圧縮率と良好な画質の実現が可能
である。
【0005】MPEG2は主として放送用に適合する高画質
符号化を対象としていたが、より高い圧縮率の符号化方
式には対応していなかったので、MPEG4符号化方式の標
準化が行われた。画像符号化方式に関しては、1998
年12月にISO/IEC 14496-2としてその規格が国際標準
に承認された。
【0006】さらに、近年、テレビ会議用の画像符号化
を当初の目的として、国際電気連合の電気通信標準化部
門であるITU-T (International Telecommunication Uni
on− Telecommunication Standardization Sector)によ
るH.26L(ITU-T Q6/16VCEG)という標準の規格化が
進んでいる。H.26Lは、MPEG2やMPEG4といった符
号化方式に比べ、その符号化、復号に、より多くの演算
量が要求されるものの、より高い符号化効率が実現され
ることが知られている。
【0007】また、現在、MPEG4の活動の一環として、
このH.26Lに基づいた、H.26Lではサポートさ
れない機能をも取り入れた、より高い符号化効率を実現
する符号化技術の標準化がITU-Tと共同でJVT(Joint
Video Team)として行われている。
【0008】ここで、離散コサイン変換若しくはカルー
ネン・レーベ変換等の直交変換と動き補償とによる画像
圧縮について説明する。図1は、従来の画像情報符号化
装置の一例の構成を示す図である。
【0009】図1に示した画像情報符号化装置10にお
いて、入力端子11より入力されたアナログ信号からな
る画像情報は、A/D変換部12により、デジタル信号
に変換される。そして、画面並べ替えバッファ13は、
A/D変換部12より供給された画像情報のGOP(Gr
oup of Pictures)構造に応じて、フレームの並べ替え
を行う。
【0010】ここで、画面並べ替えバッファ13は、イ
ントラ(画像内)符号化が行われる画像に対しては、フ
レーム全体の画像情報を直交変換部15に供給する。直
交変換部15は、画像情報に対して離散コサイン変換若
しくはカルーネン・レーベ変換等の直交変換を施し、変
換係数を量子化部16に供給する。量子化部16は、直
交変換部15から供給された変換係数に対して量子化処
理を施す。
【0011】可逆符号化部17は、量子化部16から供
給された量子化された変換係数や量子化スケール等から
符号化モードを決定し、この符号化モードに対して可変
長符号化、又は算術符号化等の可逆符号化を施し、画像
符号化単位のヘッダ部に挿入される情報を形成する。そ
して、可逆符号化部17は、符号化された符号化モード
を蓄積バッファ18に供給して蓄積させる。この符号化
された符号化モードは、画像圧縮情報として出力端子1
9より出力される。
【0012】また、可逆符号化部17は、量子化された
変換係数に対して可変長符号化、若しくは算術符号化等
の可逆符号化を施し、符号化された変換係数を蓄積バッ
ファ18に供給して蓄積させる。この符号化された変換
係数は、画像圧縮情報として出力端子19より出力され
る。
【0013】量子化部16の挙動は、蓄積バッファ18
に蓄積された変換係数のデータ量に基づいて、レート制
御部20によって制御される。また、量子化部20は、
量子化後の変換係数を逆量子化部21に供給し、逆量子
化部21は、その量子化後の変換係数を逆量子化する。
逆直交変換部22は、逆量子化された変換係数に対して
逆直交変換処理を施して復号画像情報を生成し、その情
報をフレームメモリ23に供給して蓄積させる。
【0014】また、画面並べ替えバッファ13は、イン
ター(画像間)符号化が行われる画像に関しては、画像
情報を動き予測・補償部24に供給する。動き予測・補
償部24は、同時に参照される画像情報をフレームメモ
リ23より取り出し、動き予測・補償処理を施して参照
画像情報を生成する。動き予測・補償部24は、生成し
た参照画像情報を加算器14に供給し、加算器14は、
参照画像情報を対応する画像情報との差分信号に変換す
る。また、動き予測・補償部24は、同時に動きベクト
ル情報を可逆符号化部17に供給する。
【0015】可逆符号化部17は、量子化部16から供
給され量子化された変換係数および量子化スケール、並
びに動き予測・補償部24から供給された動きベクトル
情報等から符号化モードを決定し、その決定した符号化
モードに対して可変長符号化または算術符号化等の可逆
符号化を施し、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される
情報を生成する。そして、可逆符号化部17は、符号化
された符号化モードを蓄積バッファ18に供給して蓄積
させる。この符号化された符号化モードは、画像圧縮情
報として出力される。
【0016】また、可逆符号化部17は、その動きベク
トル情報に対して可変長符号化若しくは算術符号化等の
可逆符号化処理を施し、画像符号化単位のヘッダ部に挿
入される情報を生成する。
【0017】また、イントラ符号化と異なり、インター
符号化の場合、直交変換部15に入力される画像情報
は、加算器14より得られた差分信号である。なお、そ
の他の処理については、イントラ符号化を施される画像
圧縮情報と同様であるため、その説明を省略する。
【0018】次に、上述した画像情報符号化装置10に
対応する画像情報復号装置の一例の構成を図2に示す。
図2に示した画像情報復号装置40において、入力端子
41より入力された画像圧縮情報は、蓄積バッファ42
において一時的に格納された後、可逆復号部43に転送
される。
【0019】可逆復号部43は、定められた画像圧縮情
報のフォーマットに基づき、画像圧縮情報に対して可変
長復号若しくは算術復号等の処理を施し、ヘッダ部に格
納された符号化モード情報を取得し逆量子化部44等に
供給する。また同様に、可逆復号部43は、量子化され
た変換係数を取得し逆量子化部44に供給する。さら
に、可逆復号部43は、復号するフレームがインター符
号化されたものである場合には、画像圧縮情報のヘッダ
部に格納された動きベクトル情報についても復号し、そ
の情報を動き予測・補償部51に供給する。
【0020】逆量子化部44は、可逆復号部43から供
給された量子化後の変換係数を逆量子化し、変換係数を
逆直交変換部45に供給する。逆直交変換部45は、定
められた画像圧縮情報のフォーマットに基づき、変換係
数に対して逆離散コサイン変換若しくは逆カルーネン・
レーベ変換等の逆直交変換を施す。
【0021】ここで、対象となるフレームがイントラ符
号化されたものである場合、逆直交変換処理が施された
画像情報は、画面並べ替えバッファ47に格納され、D
/A変換部48におけるD/A変換処理の後に出力端子
49から出力される。
【0022】また、対象となるフレームがインター符号
化されたものである場合、動き予測・補償部51は、可
逆復号処理が施された動きベクトル情報とフレームメモ
リ50に格納された画像情報とに基づいて参照画像を生
成し、加算器46に供給する。加算器46は、この参照
画像と逆直交変換部45からの出力とを合成する。な
お、その他の処理については、イントラ符号化されたフ
レームと同様であるため、説明を省略する。
【0023】ところで、先に述べた Joint Video Team
は、MPEG2やMPEG4と同様に動き補償と離散コ
サイン変換から構成されるハイブリッド符号化方式であ
る。離散コサイン変換の変換方法が4×4ブロックサイ
ズの整数係数変換であったり、動き補償の際のブロック
サイズが可変であるなど、詳細な方式は異なるが、基本
的な方式は、図1に示した画像情報符号化装置10にお
いて行われる符号化方式と同様に行うことが可能である
ようにされている。
【0024】また、Joint Video Teamで標準化が行われ
ている符号化方式(以下JVT Codec)では、MPEG2
やMPEG4などの符号化効率を改善するため、様々な
方式が検討されている。例えば、離散コサイン変換の変
換方法は、4×4ブロックサイズの整数係数変換が用い
られている。そして、動き補償の際のブロックサイズが
可変であり、より最適な動き補償が行えるようになって
いる。しかしながら、基本的な方式は、図1に示した画
像情報符号化装置10において行われる符号化方式と同
様に行うことが可能であるようにされている。
【0025】従って、図2に示した画像情報復号装置4
0において行われる復号方式と、基本的に同じ方式によ
り復号することが可能であるようにされている。
【0026】MPEG2,4では、フレームが1単位と
して符号化されるのに対して、JVTCodecでは、スライス
が基本的な1単位として符号化される。復号に必要なピ
クチャヘッダなどの情報は、各スライスにヘッダ情報と
して付加され符号化される。これによりJVT Codecで
は、各スライス単位で再同期をかけ、復号を開始するこ
とが可能とされている。
【0027】MPEG2,4は、イントラ符号化による
リフレッシュ(再同期)をIピクチャによって行ってい
る。すなわち、所定のタイミングでIピクチャを挿入
し、そのIピクチャから再び復号を開始することが可能
とされている。これに対し、JVT Codecは、Iスライス
(イントラスライス)により再同期を行い、そのIスラ
イスから復号を開始することが可能とされている。もち
ろん、そのピクチャを全てIスライスにより符号化し、
Iピクチャとして再同期を行うことも可能である。
【0028】Iスライスにより再同期をかけるようにす
ると、エラーなどが発生した場合に、スライス単位で復
号を再開することが可能となる。このようなエラー対策
のためにIスライスによる再同期は、JVT Codecにて採
用されている。
【0029】ランダムアクセスを行おうとする場合、M
PEG2,4ではGOP構造の先頭がランダムアクセス
ポイントになっており、各GOPの先頭には復号に必要
なシーケンスヘッダが符号化されている。GOPの先頭
はかならず、ピクチャの先頭である。
【0030】これに対してJVT Codecでは、スライス単
位で復号再開が可能であるため、必ずしもランダムアク
セスを行うためのポイントをピクチャの先頭にする必要
は無い。従って、ランダムアクセスを行うためのポイン
ト(以下、適宜、RAP(ランダムアクセスポイント)
と略記する)は、スライスの先頭であればよく、必ずし
もピクチャの先頭である必要は無い。
【0031】図3Aにランダムアクセスポイントがピク
チャの先頭と一致している場合の一例を示す。この場
合、Iピクチャの先頭に、RAPが存在している。図3
Bにスライス単位でランダムアクセスポイントを設定し
た場合の一例を示す。この場合、Iピクチャ、Bピクチ
ャ、またはPピクチャの一部にIスライスが設けられ、
そのIスライスがRAPとして存在している。
【0032】MPEG2,4では、GOPに closed_go
p, broken_link の二つのフラグが存在する。closed_go
p は、そのGOP内の全てのピクチャが、他のGOPの
ピクチャを参照することがなく独立であるか、または、
他のGOPのピクチャを参照して依存関係があるかを示
すフラグである。
【0033】ディスプレイオーダ(Display order)で
GOP内の最初のIピクチャ以前のBピクチャは、それ
以前のGOP内のIピクチャまたはPピクチャを参照す
る可能性がある。ランダムアクセスにより、所定のGO
Pの先頭から復号が開始される場合、closed_gop=0 の
とき、Iピクチャより前のBピクチャは正しく復号する
ことが保証されていない。画像情報復号装置40は、cl
osed_gopを参照することにより、Iピクチャ以前のBピ
クチャが正しく復号されるかどうか判定することが可能
となる。
【0034】またbroken_linkは、編集などにより、そ
のGOPの前後でビットストリームの置き換えが行われ
た場合、予測の参照画像が存在するかどうかを示すフラ
グである。closed_gop=0 であり、このGOPの前のビ
ットストリームを別のビットストリームに置き換えた場
合、Iピクチャ以前のBピクチャの参照画像は失われ、
このようなときには、broken_link=1とされる。これに
より、画像情報復号装置40側は、ビットストリーム中
で編集を行い、その編集で予測参照画像が存在している
かどうかを判定することが可能となる。
【0035】JVT Codecでは、MPEG2,4のような
予測に加えて、Multiple ReferenceFrame予測が採用さ
れている。Multiple Reference Frame予測では、以下に
説明するように、参照するピクチャの位置関係に自由度
を持たせた予測が行われる。そのため、画像情報復号装
置40側は、任意の数のフレームメモリを有し、そのど
のフレームも予測参照フレームとすることが可能である
ように構成される。
【0036】MPEG2,4を用いた復号では、画像情
報復号装置40側は、フレームメモリを2枚有していれ
ば良かった。MPEG2,4では、Pピクチャを扱う場
合、直前のIピクチャまたはPピクチャのみから予測を
行い、Bピクチャを扱う場合、Display orderで、その
前後のIピクチャまたはPピクチャからのみ予測を行う
ようにされていた。このとき、Bピクチャは、予測参照
画像とすることは出来ないとされていた。
【0037】これに対して、JVT Codecに採用されてい
るMultiple Reference Frame予測は、そのフレーム以前
の任意のピクチャを参照することが可能であり、換言す
れば、ピクチャタイプに関わらず、Bピクチャも含め
て、予測参照画像として設定することができるようにさ
れている。
【0038】このような予測を行う場合、ランダムアク
セスや編集を行った際、予測画像を失うピクチャが必ず
しもIピクチャより前のBピクチャだけとは限らなくな
る。Pピクチャにおいても、予測参照画像が失われれる
可能性がある。従って、画像情報復号装置40は、ラン
ダムアクセスの処理を実行した場合、どのフレームから
正しく復号することが可能であるか、何らかの方法で検
索する必要がある。
【0039】JVT CodecではRAPとなるヘッダに、上
記の問題を解決するための、pre_roll_count,initializ
ation_delayという2つのフラグが含まれている。pre_r
oll_countは、RAPから何フレーム後に正しく復号す
ることができるピクチャが存在するかを示すフラグであ
る。例えばこの値が0である場合、RAP以降の全ての
ピクチャが正しく復号できることを示す。
【0040】pre_roll_countは、MPEG2,4のclos
ed_gopを拡張したものであり、同様の考え方に基づくも
のであるが、上述したような違いがある。
【0041】initialization_delayは、何msだけビット
ストリームをバッファに取り込みパースする必要がある
かを示すフラグである。pre_roll_countの単位はピクチ
ャでinitialization_delay の単位は時間(ms)であ
る。どちらも同一の情報を異なる単位で示したものであ
る。
【0042】上述したようにJVT Codecは、RAPの先
頭は必ずしもイントラ符号化スライスまたはピクチャで
ある必要はない。
【0043】上述したことも含め図4を参照して、再
度、JVT CodecのRAPについて説明する。図4に示し
た例においては、pre_roll_count=4の場合を示してい
る。PピクチャであるピクチャP1に含まれるIスライ
スの先頭が、ランダムアクセスポイント(RAP)に設
定されている。ピクチャB2,B3,P4は、ピクチャ
P1より以前のピクチャを参照しており、すなわち、R
APよりも以前のピクチャを参照しており、ランダムア
クセスが実行されたとき、正しく復号されない。
【0044】これに対してピクチャP5以降は、RAP
以前を参照することはなく復号可能であるので、これ以
後のピクチャはランダムアクセスを行った後も正しく復
号することができる。よってこのような場合、pre_roll
_count=4と設定される。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな拡張だけでは不十分であり、より効率よくランダム
アクセスを実現する方法が必要でるといった問題があっ
た。また、ビットストリームの編集などを行うための機
能や特殊再生を行うことが困難であるといった問題があ
った。このような問題は、主に、以下に示すような原因
に起因する。
【0046】上述したようにJVT Codecにおいて、RA
Pは、必ずしもピクチャの先頭に含まれるという規制は
ない。そのためJVT Codecは、MPEG2,4と比較し
て、より高い自由度を持っているといえる。しかしなが
ら、こうした自由度の高さは、逆に、復号する側の処理
の複雑さを増し、また、ビットストリームの編集(スプ
ライシング)を行ったり、特殊再生を行う際の複雑さが
増すといった問題を引き起こす可能性があった。
【0047】例えば、ビットストリームの編集を考えた
場合、MPEG2では、コマーシャル(CM)などを、
番組のビットストリームに挿入する際、ビットストリー
ムレベルでの編集(スプライス)が行われる。MPEG
2においては、スプライス開始ポイントは、必ずGOP
の先頭でなければならないという規制があるためであ
る。
【0048】こうした編集ポイント(スプライスポイン
ト)は、ピクチャの先頭と一致している必要がある。編
集ポイントが、ピクチャの先頭と一致しているかどうか
判定するためには、JVT Codecにいおては、RAPのヘ
ッダに記述されている情報だけでなく、その後に続くビ
デオのビットストリームを復号して判定する必要があ
り、簡単な処理により行うことができなかった。
【0049】また、特殊再生においても、JVT Codecに
おいては、RAPの先頭が必ずしもイントラでないた
め、その後に続くビットストリームを復号した後に、表
示可能なピクチャまたはスライスを判定する必要があっ
た。
【0050】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、より効率良くランダムアクセスを行えるよ
うにし、また、ビットストリームの編集(スプライシン
グ)や特殊再生などをより簡便な方法で可能にすること
を目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の符号化装
置は、ランダムアクセスが行われる際に参照されるラン
ダムアクセスポイントヘッダを生成する生成手段と、生
成手段により生成されたランダムアクセスポイントヘッ
ダと、入力された画像信号をそれぞれ符号化する符号化
手段と、符号化手段により符号化されたランダムアクセ
スポイントヘッダと画像信号を多重化し、ビットストリ
ームを出力する出力手段とを含み、生成手段は、ランダ
ムアクセスが開始されるポイントが、イントラピクチャ
であるか、イントラスライスであるか、または、その他
であるかを示すデータを少なくとも含むランダムアクセ
スポイントヘッダを生成することを特徴とする。
【0052】本発明の第1の符号化方法は、ランダムア
クセスが行われる際に参照されるランダムアクセスポイ
ントヘッダを生成する生成ステップと、生成ステップの
処理で生成されたランダムアクセスポイントヘッダと、
入力された画像信号をそれぞれ符号化する符号化ステッ
プと、符号化ステップの処理で符号化されたランダムア
クセスポイントヘッダと画像信号を多重化し、ビットス
トリームの出力を制御する出力制御ステップとを含み、
生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポイン
トが、イントラピクチャであるか、イントラスライスで
あるか、または、その他であるかを示すデータを少なく
とも含むランダムアクセスポイントヘッダを生成するこ
とを特徴とする。
【0053】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
ランダムアクセスが行われる際に参照されるランダムア
クセスポイントヘッダを生成する生成ステップと、生成
ステップの処理で生成されたランダムアクセスポイント
ヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ符号化する符
号化ステップと、符号化ステップの処理で符号化された
ランダムアクセスポイントヘッダと画像信号を多重化
し、ビットストリームの出力を制御する出力制御ステッ
プとを含み、生成ステップは、ランダムアクセスが開始
されるポイントが、イントラピクチャであるか、イント
ラスライスであるか、または、その他であるかを示すデ
ータを少なくとも含むランダムアクセスポイントヘッダ
を生成することを特徴とする。
【0054】本発明の第1のプログラムは、ランダムア
クセスが行われる際に参照されるランダムアクセスポイ
ントヘッダを生成する生成ステップと、生成ステップの
処理で生成されたランダムアクセスポイントヘッダと、
入力された画像信号をそれぞれ符号化する符号化ステッ
プと、符号化ステップの処理で符号化されたランダムア
クセスポイントヘッダと画像信号を多重化し、ビットス
トリームの出力を制御する出力制御ステップとを含む処
理をコンピュータに実行させ、生成ステップは、ランダ
ムアクセスが開始されるポイントが、イントラピクチャ
であるか、イントラスライスであるか、または、その他
であるかを示すデータを少なくとも含むランダムアクセ
スポイントヘッダを生成することを特徴とする。
【0055】本発明の第1の復号装置は、ビットストリ
ームを入力する入力手段と、ランダムアクセスが指示さ
れた場合、入力手段により入力されたビットストリーム
に含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれて
いるランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索手
段と、検索手段により検索されたランダムアクセスポイ
ントヘッダに含まれる情報を参照してランダムアクセス
を制御する制御手段とを含み、ランダムアクセスポイン
トヘッダは、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、イントラピクチャであるか、イントラスライスであ
るか、または、その他であるかを示すデータを少なくと
も含んでいることを特徴とする。
【0056】本発明の第1の復号方法は、ランダムアク
セスが指示された場合、入力されたビットストリームに
含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれてい
るランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索ステ
ップと、検索ステップの処理で検索されたランダムアク
セスポイントヘッダに含まれる情報を参照してランダム
アクセスを制御する制御ステップとを含み、ランダムア
クセスポイントヘッダは、ランダムアクセスが開始され
るポイントが、イントラピクチャであるか、イントラス
ライスであるか、または、その他であるかを示すデータ
を少なくとも含んでいることを特徴とする。
【0057】本発明の第2の記録媒体のプログラムラン
ダムアクセスが指示された場合、入力されたビットスト
リームに含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含
まれているランダムアクセスポイントヘッダを検索する
検索ステップと、検索ステップの処理で検索されたラン
ダムアクセスポイントヘッダに含まれる情報を参照して
ランダムアクセスを制御する制御ステップとを含み、ラ
ンダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアクセスが
開始されるポイントが、イントラピクチャであるか、イ
ントラスライスであるか、または、その他であるかを示
すデータを少なくとも含んでいることを特徴とする。
【0058】本発明の第2のプログラムは、ランダムア
クセスが指示された場合、入力されたビットストリーム
に含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれて
いるランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索ス
テップと、検索ステップの処理で検索されたランダムア
クセスポイントヘッダに含まれる情報を参照してランダ
ムアクセスを制御する制御ステップとを含む処理をコン
ピュータに実行させ、ランダムアクセスポイントヘッダ
は、ランダムアクセスが開始されるポイントが、イント
ラピクチャであるか、イントラスライスであるか、また
は、その他であるかを示すデータを少なくとも含んでい
ることを特徴とする。
【0059】本発明の第2の符号化装置は、ランダムア
クセスが行われる際に参照されるランダムアクセスポイ
ントヘッダを生成する生成手段と、生成手段により生成
されたランダムアクセスポイントヘッダと、入力された
画像信号をそれぞれ符号化する符号化手段と、符号化手
段により符号化されたランダムアクセスポイントヘッダ
と画像信号を多重化し、ビットストリームを出力する出
力手段とを含み、生成手段は、ランダムアクセスが開始
されるポイントが、ピクチャの先頭と一致するか否かを
示すフラグを少なくとも含むランダムアクセスポイント
ヘッダを生成することを特徴とする。
【0060】本発明の第2の符号化方法は、ランダムア
クセスが行われる際に参照されるランダムアクセスポイ
ントヘッダを生成する生成ステップと、生成ステップの
処理で生成されたランダムアクセスポイントヘッダと、
入力された画像信号をそれぞれ符号化する符号化ステッ
プと、符号化ステップの処理で符号化されたランダムア
クセスポイントヘッダと画像信号を多重化し、ビットス
トリームの出力を制御する出力制御ステップとを含み、
生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポイン
トが、ピクチャの先頭と一致するか否かを示すフラグを
少なくとも含むランダムアクセスポイントヘッダを生成
することを特徴とする。
【0061】本発明の第3の記録媒体のプログラムは、
ランダムアクセスが行われる際に参照されるランダムア
クセスポイントヘッダを生成する生成ステップと、生成
ステップの処理で生成されたランダムアクセスポイント
ヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ符号化する符
号化ステップと、符号化ステップの処理で符号化された
ランダムアクセスポイントヘッダと画像信号を多重化
し、ビットストリームの出力を制御する出力制御ステッ
プとを含み、生成ステップは、ランダムアクセスが開始
されるポイントが、ピクチャの先頭と一致するか否かを
示すフラグを少なくとも含むランダムアクセスポイント
ヘッダを生成することを特徴とする。
【0062】本発明の第3のプログラムは、ランダムア
クセスが行われる際に参照されるランダムアクセスポイ
ントヘッダを生成する生成ステップと、生成ステップの
処理で生成されたランダムアクセスポイントヘッダと、
入力された画像信号をそれぞれ符号化する符号化ステッ
プと、符号化ステップの処理で符号化されたランダムア
クセスポイントヘッダと画像信号を多重化し、ビットス
トリームの出力を制御する出力制御ステップとを含む処
理をコンピュータに実行させ、生成ステップは、ランダ
ムアクセスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と
一致するか否かを示すフラグを少なくとも含むランダム
アクセスポイントヘッダを生成することを特徴とする。
【0063】本発明の第2の復号装置は、ビットストリ
ームを入力する入力手段と、ランダムアクセスが指示さ
れた場合、入力手段により入力されたビットストリーム
に含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれて
いるランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索手
段と、検索手段により検索されたランダムアクセスポイ
ントヘッダに含まれる情報を参照してランダムアクセス
を制御する制御手段とを含み、ランダムアクセスポイン
トヘッダは、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、ピクチャの先頭と一致するか否かを示すフラグを少
なくとも含んでいることを特徴とする。
【0064】本発明の第2の復号方法は、ランダムアク
セスが指示された場合、入力されたビットストリームに
含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれてい
るランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索ステ
ップと、検索ステップの処理で検索されたランダムアク
セスポイントヘッダに含まれる情報を参照してランダム
アクセスを制御する制御ステップとを含み、ランダムア
クセスポイントヘッダは、ランダムアクセスが開始され
るポイントが、ピクチャの先頭と一致するか否かを示す
フラグを少なくとも含んでいることを特徴とする。
【0065】本発明の第4の記録媒体のプログラムは、
ランダムアクセスが指示された場合、入力されたビット
ストリームに含まれる、ランダムアクセスに関する情報
が含まれているランダムアクセスポイントヘッダを検索
する検索ステップと、検索ステップの処理で検索された
ランダムアクセスポイントヘッダに含まれる情報を参照
してランダムアクセスを制御する制御ステップとを含
み、ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
セスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と一致す
るか否かを示すフラグを少なくとも含んでいることを特
徴とする。
【0066】本発明の第4のプログラムは、ランダムア
クセスが指示された場合、入力されたビットストリーム
に含まれる、ランダムアクセスに関する情報が含まれて
いるランダムアクセスポイントヘッダを検索する検索ス
テップと、検索ステップの処理で検索されたランダムア
クセスポイントヘッダに含まれる情報を参照してランダ
ムアクセスを制御する制御ステップとを含む処理をコン
ピュータに実行させ、ランダムアクセスポイントヘッダ
は、ランダムアクセスが開始されるポイントが、ピクチ
ャの先頭と一致するか否かを示すフラグを少なくとも含
んでいることを特徴とする。
【0067】本発明の第1の符号化装置及び方法、並び
にプログラムにおいては、ランダムアクセスが指示され
たときに参照されるランダムアクセスポイントヘッダ
に、ランダムアクセスが開始されるポイントが、イント
ラピクチャであるか、イントラスライスであるか、また
は、その他であるかを示すデータが含まれる。
【0068】本発明の第1の復号装置及び方法、並びに
第2のプログラムにおいては、ランダムアクセスが指示
されたときに、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、イントラピクチャであるか、イントラスライスであ
るか、または、その他であるかを示すデータが含まれた
ランダムアクセスポイントヘッダが検索される。
【0069】本発明の第2の符号化装置及び方法、並び
に第3プログラムにおいては、ランダムアクセスが指示
されたときに参照されるランダムアクセスポイントヘッ
ダに、ランダムアクセスが開始されるポイントが、ピク
チャの先頭であるか否かを示すフラグが含まれる。
【0070】本発明の第2の復号装置及び方法、並びに
第4のプログラムにおいては、ランダムアクセスが指示
されたときに、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、ピクチャの先頭であるか否かを示すフラグが含まれ
たランダムアクセスポイントヘッダが検索される。
【0071】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図5は、本発明を適用し
た画像情報符号化装置の一実施の形態の構成を示す図で
ある。図5に示した画像情報符号化装置110は、入力
端子111より入力された画像情報を圧縮し、出力端子
119より画像圧縮情報として出力する。画像情報符号
化装置110のA/D変換部112は、入力端子111
より入力された、アナログ信号で構成される画像情報を
デジタル信号に変換し、画面並べ替えバッファ113に
供給する。
【0072】画面並べ替えバッファ113は、A/D変
換部112より供給されたデジタル信号で構成される画
像情報を出力端子119より出力される画像圧縮情報の
GOP(Group of Pictures)構造に応じて、フレーム
の並べ替えを行う。なお、以下の説明においてGOPと
は、ランダムアクセスポイントを含むピクチャから、次
のランダムアクセスポイントを含むピクチャの前までの
ピクチャの集まりとする。また、GOPの先頭のピクチ
ャは、Iピクチャでなくても良く、BピクチャやPピク
チャの場合もある。
【0073】画面並べ替えバッファ113は、取得した
画像情報がイントラ(画像内)符号化が行われる画像で
ある場合、フレーム全体の画像情報を、加算器114を
介して直交変換部115に供給する。
【0074】直交変換部115は、取得した画像情報に
対して離散コサイン変換(DCT)、またはカルーネン・
レーベ変換等に代表される直交変換処理を施し、算出さ
れた変換係数を量子化部116に供給する。量子化部1
16は、直交変換部115から供給された変換係数に対
して量子化処理を施し、量子化された変換係数を可逆符
号化部117に供給する。
【0075】可逆符号化部117は、量子化部116か
ら供給された、量子化された変換係数や量子化スケール
等から符号化モードを決定し、この符号化モードに対し
て可変長符号化、または算術符号化等の可逆符号化を施
し、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情報を生成
し、符号化された符号化モードを蓄積バッファ118に
供給して蓄積させる。この符号化された符号化モード
は、画像圧縮情報として出力端子119より出力され
る。
【0076】また、可逆符号化部117は、量子化され
た変換係数に対して可変長符号化、若しくは算術符号化
等の可逆符号化を施し、符号化された変換係数を蓄積バ
ッファ118に供給して蓄積させる。
【0077】可逆符号化部117は、量子化部116か
ら供給された量子化された変換係数および量子化スケー
ル、並びに動き予測・補償・予測モード決定部124か
ら供給された動きベクトル情報等から符号化モードを決
定し、その決定した符号化モードに対して可変長符号化
または算術符号化等の可逆符号化を施し、画像符号化単
位のヘッダ部に挿入される情報を生成する。そして、可
逆符号化部117は、符号化された符号化モードを蓄積
バッファ118に供給して蓄積させる。この符号化され
た符号化モードは、画像圧縮情報として出力される。
【0078】また、可逆符号化部117は、その動きベ
クトル情報に対して可変長符号化若しくは算術符号化等
の可逆符号化処理を施し、画像符号化単位のヘッダ部に
挿入される情報を生成する。
【0079】レート制御部120は、蓄積バッファ11
8に蓄積されているデータ量を監視し、そのデータ残量
が許容上限値まで増量すると、量子化制御信号を出力
し、量子化部116の量子化スケールを大きくすること
により、量子化データのデータ量を低下させる。また、
これとは逆に、蓄積バッファ118に蓄積されているデ
ータ残量が許容下限値まで減少すると、レート制御部1
20は、量子化制御信号によって量子化部116の量子
化スケールを小さくすることにより、量子化データのデ
ータ量を増大させる。このようにして、レート制御部1
20は、蓄積バッファ118のオーバフローまたはアン
ダフローを防止する。
【0080】また、量子化部116は、量子化後の変換
係数を逆量子化部121に供給し、逆量子化部121
は、その変換係数を逆量子化し、逆量子化された変換係
数に対して逆直交変換処理を施して復号画像情報を生成
し、その情報をフレームメモリ123に供給して蓄積さ
せる。
【0081】また、画面並べ替えバッファ113は、イ
ンター(画像間)符号化が行われる画像の場合、画像情
報を動き予測・補償・予測モード決定部124に供給す
る。動き予測・補償・予測モード決定部124は、同時
に参照される画像情報をフレームメモリ123より取り
出し、動き予測・補償処理を施して参照画像情報を生成
する。動き予測・補償・予測モード決定部124は、こ
の参照画像情報を加算器114に供給し、加算器114
は、参照画像情報を当該画像情報との差分信号に変換す
る。また、動き予測・補償・予測モード決定部124
は、動きベクトル情報を可逆符号化部117に供給す
る。
【0082】可逆符号化部117は、その動きベクトル
情報に対して可変長符号化または算術符号化等の可逆符
号化処理を施し、画像圧縮情報のヘッダ部に挿入される
情報を生成する。なお、その他の処理については、イン
トラ符号化を施される画像圧縮情報と同様であるため、
それらの説明は省略する。
【0083】このような画像情報符号化装置110の構
成は、従来の装置と基本的に同様であるが、本実施の形
態における画像情報符号化装置110は、さらに、RA
P(ランダムアクセスポイント)ヘッダ発生部131と
ピクチャタイプ決定部132を備えている。そこで、こ
のRAPヘッダ発生部131とピクチャタイプ決定部1
32を中心に以下に説明する。
【0084】画像情報符号化装置110に入力された画
像情報は、A/D変換部112においてデジタル信号に
変換され、画面並べ替えバッファ113に入力される一
方で、画面並べ替えバッファ113には、ピクチャタイ
プ決定部132からのデータも入力される。画面並べ替
えバッファ113におけるフレームの並べ替えは、ピク
チャタイプ決定部132において決定されるピクチャタ
イプに応じて行われる。
【0085】ピクチャタイプ決定部132は、各ピクチ
ャの符号化ピクチャタイプを決定する。符号化ピクチャ
タイプには、イントラ符号化ピクチャ(Iピクチャ)
と、インター符号化ピクチャ(Pピクチャ、Bピクチ
ャ)がある。各ピクチャを、どの符号化ピクチャタイプ
で符号化するかは、予め定められた所定の周期毎に所定
のピクチャタイプになるように決定されるか、外部から
の制御により決定されるか、または、シーンチェンジの
検出などが行われ、その結果に対応して決定される。ま
たは、その他の手法でピクチャタイプが決定されても良
い。
【0086】ピクチャタイプ決定部132において決定
された、符号化ピクチャタイプは、動き予測・補償・予
測モード決定部124に供給される。動き予測・補償・
予測モード決定部124は、供給された符号化ピクチャ
タイプに応じて、マクロブロック単位で、予測モードを
決定し、動き予測および補償を行う。
【0087】ピクチャタイプ決定部132において決定
された符号化ピクチャタイプは、可逆符号化部117に
供給され、所定の手法により符号化され、ビットストリ
ーム中に多重化される。ピクチャタイプ決定部132に
おいて決定された符号化ピクチャタイプは、RAPヘッ
ダ発生部131にも供給される。
【0088】RAPヘッダ発生部131には、動き予測
・補償・予測モード決定部124から、符号化するマク
ロブロックの動き補償予測モード(マクロブロックタイ
プ)も供給される。
【0089】RAPヘッダ発生部131には、可逆符号
化部117から、符号化するマクロブロックのピクチャ
内の位置を示すマクロブロックアドレス(MB_address)
と、ピクチャ内のスライスの位置を示すスライスアドレ
ス(Slice_adress)も供給される。
【0090】RAPヘッダ発生部131は、供給された
符号化ピクチャタイプ、マクロブロックタイプ、マクロ
ブロックアドレス、スライスアドレスに応じて所定のR
APヘッダを発生する。発生されたRAPヘッダは、可
逆符号化部117に供給され、ビットストリーム中の所
定の位置に符号化された後、多重化されて伝送される。
【0091】図6は、RAPヘッダ発生部131の構成
例を示す図である。RAPヘッダ発生部131は、ラン
ダムアクセスポイント決定部141、ランダムアクセス
タイプ決定部142、アラインメントタイプ決定部14
3、および、RAPヘッダ生成部144から構成されて
いる。
【0092】ピクチャタイプ決定部132からのピクチ
ャタイプ、可逆符号化部117からのマクロブロックア
ドレスとスライスアドレス、および、動き予測・補償・
予測モード決定部124からのマクロブロック予測モー
ドは、ランダムアクセスポイント決定部141に入力さ
れる。
【0093】ランダムアクセスポイント決定部141
は、入力されたピクチャタイプ、マクロブロックアドレ
ス、スライスアドレス、および、マクロブロック予測モ
ードに基づき、その時点で符号化するマクロブロックの
位置が、ランダムアクセスポイントであるか否かを決定
する。
【0094】ランダムアクセスポイント決定部141
は、例えば、予め決められた所定のランダムアクセス位
置情報に基づいてランダムアクセスポイントであるか否
かを決定する。また、例えば、Iピクチャの先頭をラン
ダムアクセスポイントとしてもよい。また、別の形態と
しては、Iスライスの先頭をランダムアクセスポイント
としても良い。また、別の形態としては、一定周期毎に
ランダムアクセスポイントが設定されるようにしても良
い。
【0095】ランダムアクセスポイント決定部141
は、ランダムアクセスポイントであると判断した場合、
RAPヘッダを生成するための要求信号であるRAPヘ
ッダ要求信号(REQ)を、ランダムアクセスタイプ決
定部142、アラインメントタイプ決定部143、およ
び、RAPヘッダ生成部144に出力する。
【0096】ランダムアクセスタイプ決定部142は、
RAPヘッダ要求信号(REQ)が入力されると、マク
ロブロックアドレスとピクチャタイプに基づいてランダ
ムアクセスタイプ(RA_TYPE)を決定し、その結
果をRAPヘッダ生成部144に出力する。JVT Codec
においては、ランダムアクセスポイントが必ずしもイン
トラ符号化ピクチャやスライスでなくてもよいとされて
いる。
【0097】ランダムアクセスタイプ決定部142は、
ランダムアクセスポイントがイントラ符号化ピクチャで
ある場合、RA_TYPE=1と設定し、イントラスラ
イスである場合、RA_TYPE=2と設定し、その他
の符号化モードの場合、RA_TYPE=0と設定す
る。以下に、RA_TYPEのセマンティクスの一例を
示す。
【0098】
【0099】ランダムアクセスタイプ(RA_TYP
E)により、画像情報符号化装置110に対応する画像
情報復号装置側(例えば、図7に示したような構成を有
する)では、復号時にビットストリームの可逆符号化を
行うことなく、ランダムアクセスポイントが、イントラ
符号化されているかを判定することが可能となる。
【0100】例えば、特殊再生時などにおいて、ピクチ
ャ全体を復号して表示したい場合、または、スプライシ
ングなどのようにランダムアクセスポイントでビットス
トリームを編集するような場合、イントラ符号化ピクチ
ャまたはスライスであるランダムアクセスポイントを検
索する必要がある。
【0101】画像信号復号装置や編集装置では、RAP
ヘッダを検索することによりランダムアクセスポイント
を検索し、かつ、RA_TYPEによりイントラ符号化
されているランダムアクセスポイントを検索する。これ
により、イントラ符号化されたランダムアクセスポイン
トを、効率よく検索することが可能になる。
【0102】アラインメントタイプ決定部143は、R
APヘッダ要求信号(REQ)が入力されると、マクロ
ブロックアドレス、ピクチャタイプに応じてアラインメ
ントタイプ(AL_TYPE)を決定し、RAPヘッダ
生成部144に出力する。アラインメントタイプは、ラ
ンダムアクセスポイントが、ピクチャの先頭と一致して
いるかどうかを示すフラグである。
【0103】例えば、ランダムアクセスポイントが、ピ
クチャの先頭と一致する場合、AL_TYPE=1と設
定され、それ以外の場合、換言すればピクチャの中間で
スライスがランダムアクセスポイントになっている場
合、AL_TYPE=0と設定される。以下にAL_T
YPEのセマンティクスの一例を示す。
【0104】 AL_TYPE → セマンティクス 0 → ピクチャの先頭と一致していない 1 → ピクチャの先頭と一致している
【0105】画像情報符号化装置110に対応する画像
信号復号装置側は、アラインメントタイプ(AL_TY
PE)を参照することにより、復号時にビットストリー
ムの可逆符号化を復号することなく、ランダムアクセス
ポイントがピクチャ中のどの位置に設定されているかを
判定することが可能となる。
【0106】例えば、特殊再生などにおいてピクチャ全
体を復号して表示させたい場合、または、スプライシン
グなどのようにランダムアクセスポイントでビットスト
リームが編集されるような場合、ピクチャの先頭とラン
ダムアクセスポイントが一致しているランダムアクセス
ポイントを検索する必要がある。
【0107】画像情報復号装置や編集装置は、RAPヘ
ッダを検索することによりランダムアクセスポイントと
検索し、かつ、AL_TYPEによりピクチャの先頭と
一致しているランダムアクセスを検索する。これによ
り、ピクチャの先頭に一致したランダムアクセスポイン
トを、効率よく検索することが可能になる。
【0108】RAPヘッダ生成部144は、RAPヘッ
ダ要求信号(REQ)が入力されると、ランダムアクセ
スタイプ(RA_TYPE)、アラインメントタイプ
(AL_TYPE)などの情報を含むRAPヘッダを生
成し、可逆符号化部117(図5)に出力する。以下
に、RAPヘッダ生成部144において生成されるにR
APヘッダのシンタクスの一例を示す。
【0109】
【0110】RAP_startcodeは、RAPヘッダが存在
し、そのヘッダの開始を示すコードである。closed_GOP
は、そのGOP内の全てのピクチャが他のGOPのピク
チャを参照することがなく独立であるか、または、他の
GOPのピクチャを参照するという依存関係があるかど
うかを示すフラグである。
【0111】broken_linkは、編集などにより、そのG
OPの前後でビットストリームの置き換えが行われた場
合、予測の参照画像が存在するか否かを示すフラグであ
る。pre_roll_countは、RAPの何フレーム後から正し
く復号することが可能であるかを示すフラグである。in
itialization_delayは、何msだけビットストリームをバ
ッファに取り込みパースする必要があるかどうかを示す
フラグである。
【0112】RA_TYPEとAL_TYPEは、それぞれ、上述した
ように、ランダムアクセスのタイプとアラインメントの
タイプを表すフラグ(データ)である。
【0113】図7に図5に示した画像情報符号化装置1
10に対応する復号装置の一実施の形態の構成を示す。
図7に示した復号装置150は、内部に、従来の画像情
報復号装置40(図2)を含む構成とされている。従っ
て、ここでは、画像情報復号装置40以外の部分につい
て主に説明する。
【0114】画像情報符号化装置110により符号化さ
れ、図示されていないネットワークや蓄積メディアから
供給される画像圧縮情報(BS:ビットストリーム)
は、蓄積バッファ151に入力される。蓄積バッファ1
51に蓄えられたビットストリームは、読み出し制御部
152により読み出され、画像情報復号装置40に入力
される。画像情報復号装置40は、図2に示した構成と
されており、入力された画像圧縮情報(ビットストリー
ム)を復号し、画像情報を出力する。
【0115】また読み出し制御部152は、スタートコ
ード検出部153に対して、入力されたビットストリー
ムを供給する。スタートコード検出部153は、さらに
ビットストリームをRAPヘッダ解析部154に出力し
たり、読み出し制御部152に対して、スタートコード
の検出結果などを出力する。
【0116】ランダムアクセスや特殊再生時の際には、
ビットストリーム中のランダムアクセスポイントが検索
され、その検索結果に基づきアクセスが行われる。この
場合、RAPヘッダのスタートコードが検出され、そこ
からビットストリームの復号が開始される。以下、ラン
ダムアクセスや特殊再生時を例に挙げ、図7に示した復
号装置150の動作について説明する。
【0117】外部より(例えばユーザの指示により)、
特殊再生などの指示としてランダムアクセスを行えとい
う制御信号が入力されると、復号装置150の読み出し
制御部152は、スタートコード検出部153に、検出
要求信号(REQ_S)およびビットストリーム(B
S)を供給する。
【0118】スタートコード検出部153は、検出要求
信号を受信すると、入力されたビットストリーム中に存
在するスタートコード(RAP_startcode)の検出を開始
する。スタートコードは、ビットストリーム中の固有の
バイトパターンであるため、スタートコードの検出は、
ビットストリームを復号する必要は無く、予め定められ
た固有のバイトパターンを検出すればよい。
【0119】スタートコード検出部153は、ランダム
アクセスポイント(RAP)のスタートコードを検出す
ると、検出信号(DET)を読み出し制御部152およ
びRAPヘッダ解析部154に出力する。またこのと
き、ビットストリームもRAPヘッダ解析部154に供
給される。
【0120】RAPヘッダ解析部154は、ランダムア
クセスポイントのRAPヘッダの内容を解析し、RAP
ヘッダのスタートコードに続く内容を復号する。このR
APヘッダの内容に応じて、RAPヘッダ解析部154
は、読み出し制御信号(CONT)を読み出し制御部1
52に出力する。
【0121】高速再生時のRAPヘッダ解析部154の
動作の一例を説明する。高速再生が行われる場合、ラン
ダムアクセスポイントは、イントラ符号化ピクチャまた
はスライスである必要があるが、ランダムアクセスポイ
ントのピクチャ以降のピクチャが、ランダムアクセスポ
イントを超えて予測を行っているようなことがあっても
良い。
【0122】このような場合、ランダムアクセスポイン
トは、イントラでそのまま復号可能であるが、それ以降
のピクチャは pre_roll_count が示すピクチャまで復号
することはできない。従って、 pre_roll_count の値は
どのような値が設定されていても良いが、RA_TYP
Eは1または2と設定されているものでなければならな
い。
【0123】RA_TYPEが1である場合、ランダム
アクセスポイントの先頭は、イントラピクチャであり、
そのランダムアクセスポイントは、高速再生に用いるこ
とができる。そのイントラピクチャの分のビットストリ
ームが、画像情報復号装置40に供給され、復号される
ように指示する制御信号(CONT)が、RAPヘッダ
解析部154から読み出し制御部152に対して出力さ
れる。
【0124】RA_TYPEが2である場合、ランダム
アクセスポイントの先頭は、イントラスライスであり、
そのランダムアクセスポイントは、高速再生に用いるこ
とができる。そのイントラスライスの分のビットストリ
ームが画像情報復号装置40に供給され、復号されるよ
うに指示する制御信号(CONT)が、RAPヘッダ解
析部154から読み出し制御部152に対して出力され
る。
【0125】次に、スプライスなどのビットストリーム
の編集時におけるランダムアクセスが行われる際のRA
Pヘッダ解析部154の動作の一例を説明する。スプラ
イスが行なわれる場合、ランダムアクセスポイントは、
ピクチャの先頭と一致している必要があるが、ランダム
アクセスポイントが、イントラである必要は無く、ラン
ダムアクセスポイントのピクチャ以降のピクチャの予測
が、ランダムアクセスポイントを超えて行われるような
ことがあっても良い。
【0126】ランダムアクセスポイント以降のピクチャ
は pre_roll_count が示すピクチャまで復号することは
できない。従って、pre_roll_count、RA_TYPEの
値は何でもよいが(制限はないが)、AL_TYPEは
1でなければならない。
【0127】RAPヘッダ解析部154は、RAPヘッ
ダを解析し、AL_TYPEの値が0である場合、その
ランダムアクセスポイントは使用できない。そのため、
AL_TYPEの値が0ではない、次のランダムアクセ
スポイントの検出が行われる。従って、RAPヘッダ解
析部154は、AL_TYPEが0である場合、次のラ
ンダムアクセスポイントを検出するよう制御信号を読み
出し制御部152に出力する。
【0128】AL_TYPEが1である場合、ランダム
アクセスポイントの先頭は、ピクチャの先頭と一致して
おり、そのランダムアクセスポイントは、スプライスに
用いることができる。そこで、ビットストリームが画像
情報復号装置40に供給されるように指示する制御信号
が、読み出し制御部152に出力される。
【0129】このような指示が出されることにより、ラ
ンダムアクセスが実現される。画像情報復号装置40
は、このような指示のもと、読み出し制御部152から
出力されたビットストリーム(画像圧縮情報)を復号
し、画像情報を図示されていないテレビジョン受像機な
どの画像表示装置に対して出力する。
【0130】このように、RA_TYPEとAL_TY
PEをRAPヘッダに含ませることにより、復号側にお
いて、ランダムアクセスの処理にかかる処理量を低減さ
せることができる。
【0131】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。記録媒体の説明の前に、記録媒体を扱
うパーソナルコンピュータについて簡単に説明する。
【0132】図8は、汎用のパーソナルコンピュータの
内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータの
CPU(Central Processing Unit)211は、ROM
(Read Only Memory)212に記憶されているプログラ
ムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Acc
ess Memory)213には、CPU211が各種の処理を
実行する上において必要なデータやプログラムなどが適
宜記憶される。入出力インタフェース215は、キーボ
ードやマウスから構成される入力部216が接続され、
入力部216に入力された信号をCPU211に出力す
る。また、入出力インタフェース215には、ディスプ
レイやスピーカなどから構成される出力部7も接続され
ている。
【0133】さらに、入出力インタフェース215に
は、ハードディスクなどから構成される記憶部218、
および、インターネットなどのネットワークを介して他
の装置とデータの授受を行う通信部219も接続されて
いる。ドライブ220は、磁気ディスク231、光ディ
スク232、光磁気ディスク233、半導体メモリ23
4などの記録媒体からデータを読み出したり、データを
書き込んだりするときに用いられる。
【0134】記録媒体は、図8に示すように、パーソナ
ルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供す
るために配布される、プログラムが記録されている磁気
ディスク231(フレキシブルディスクを含む)、光デ
ィスク232(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memor
y),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気
ディスク233(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含
む)、若しくは半導体メモリ234などよりなるパッケ
ージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュー
タに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プロ
グラムが記憶されているROM212や記憶部218が
含まれるハードディスクなどで構成される。
【0135】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0136】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0137】
【発明の効果】以上の如く本発明の第1の符号化装置及
び方法、並びにプログラムによれば、ランダムアクセス
が指示されたときに参照されるランダムアクセスポイン
トヘッダに、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、イントラピクチャであるか、イントラスライスであ
るか、または、その他であるかを示すデータを含ませる
ようにしたので、復号する側で、ランダムアクセスにか
かる処理を簡便に行わせることが可能となる。
【0138】また、本発明の第1の復号装置及び方法、
並びに第2のプログラムによれば、ランダムアクセスが
指示されたときに、ランダムアクセスが開始されるポイ
ントが、イントラピクチャであるか、イントラスライス
であるか、または、その他であるかを示すデータが含ま
れたランダムアクセスポイントヘッダを検索するように
したので、ランダムアクセスにかかる処理を簡便に行う
ことが可能となる。
【0139】さらに、本発明の第2の符号化装置及び方
法、並びに第3プログラムによれば、ランダムアクセス
が指示されたときに参照されるランダムアクセスポイン
トヘッダに、ランダムアクセスが開始されるポイント
が、ピクチャの先頭であるか否かを示すフラグを含ませ
るようにしたので、復号する側で、ランダムアクセスに
かかる処理を簡便に行わせることが可能となる。
【0140】さらに、本発明の第2の復号装置及び方
法、並びに第4のプログラムによれば、ランダムアクセ
スが指示されたときに、ランダムアクセスが開始される
ポイントが、ピクチャの先頭であるか否かを示すフラグ
が含まれたランダムアクセスポイントヘッダを検索する
ようにしたので、ランダムアクセスにかかる処理を簡便
に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の画像情報符号化装置の一例の構成を示す
図である。
【図2】従来の画像情報復号装置の一例の構成を示す図
である。
【図3】ランダムアクセスポイントについて説明する図
である。
【図4】参照するピクチャについて説明する図である。
【図5】本発明を適用した画像情報符号化装置の一実施
の形態の構成を示す図である。
【図6】RAPヘッダ発生部131の内部構成例を示す
図である。
【図7】本発明を適用した復号装置の一実施の形態の構
成を示す図である。
【図8】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
110 画像情報符号化装置, 112 A/D変換
部, 113 画面並べ替えバッファ, 114 加算
器, 115 直交変換部, 116 量子化部, 1
17 可逆符号化部, 118 蓄積バッファ, 12
0 レート制御部, 121 逆量子化部, 122
逆直交変換部, 123 フレームメモリ, 124
動き予測・補償・予測モード決定部, 131 RAP
ヘッダ発生部, 132 ピクチャタイプ決定部, 1
41 ランダムアクセスポイント決定部, 142 ラ
ンダムアクセスタイプ決定部, 143 アラインメン
トタイプ決定部, 144 RAPヘッダ生成部, 1
50 復号装置, 151蓄積バッファ, 152 読
み出し制御部, 153 スタートコード検出部,15
4 RAPヘッダ解析部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 H04N 7/08 Z 7/32 Fターム(参考) 5C052 AA01 CC11 5C053 FA14 FA23 GA11 GB06 GB22 GB26 GB29 GB37 GB38 HA29 KA04 5C059 KK36 MA00 MA04 MA05 MA14 MA23 MC11 MC38 ME01 ME11 PP05 PP06 PP07 RB09 RB13 RB14 RC24 RC26 SS06 SS08 SS13 SS19 UA02 UA05 5C063 AB03 AB07 AC01 AC10 CA11 CA12 DA07 DA13 5J064 AA02 BA09 BA16 BB13 BC01 BC06 BC08 BC14 BC16 BC29 BD02 BD03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムアクセスが行われる際に参照さ
    れるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成手
    段と、 前記生成手段により生成された前記ランダムアクセスポ
    イントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ符号化
    する符号化手段と、 前記符号化手段により符号化された前記ランダムアクセ
    スポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビットス
    トリームを出力する出力手段とを含み、 前記生成手段は、ランダムアクセスが開始されるポイン
    トが、イントラピクチャであるか、イントラスライスで
    あるか、または、その他であるかを示すデータを少なく
    とも含む前記ランダムアクセスポイントヘッダを生成す
    ることを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 ランダムアクセスが行われる際に参照さ
    れるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成ス
    テップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含み、 前記生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポ
    イントが、イントラピクチャであるか、イントラスライ
    スであるか、または、その他であるかを示すデータを少
    なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッダを生
    成することを特徴とする符号化方法。
  3. 【請求項3】 ランダムアクセスが行われる際に参照さ
    れるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成ス
    テップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含み、 前記生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポ
    イントが、イントラピクチャであるか、イントラスライ
    スであるか、または、その他であるかを示すデータを少
    なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッダを生
    成することを特徴とするコンピュータが読み取り可能な
    プログラムが記録されている記録媒体。
  4. 【請求項4】 ランダムアクセスが行われる際に参照さ
    れるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成ス
    テップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含む処理をコンピュータに実行させ、 前記生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポ
    イントが、イントラピクチャであるか、イントラスライ
    スであるか、または、その他であるかを示すデータを少
    なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッダを生
    成することを特徴とするプログラム。
  5. 【請求項5】 ビットストリームを入力する入力手段
    と、 ランダムアクセスが指示された場合、前記入力手段によ
    り入力された前記ビットストリームに含まれる、ランダ
    ムアクセスに関する情報が含まれているランダムアクセ
    スポイントヘッダを検索する検索手段と、 前記検索手段により検索された前記ランダムアクセスポ
    イントヘッダに含まれる前記情報を参照してランダムア
    クセスを制御する制御手段とを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、イントラピクチャである
    か、イントラスライスであるか、または、その他である
    かを示すデータを少なくとも含んでいることを特徴とす
    る復号装置。
  6. 【請求項6】 ランダムアクセスが指示された場合、入
    力されたビットストリームに含まれる、ランダムアクセ
    スに関する情報が含まれているランダムアクセスポイン
    トヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、イントラピクチャである
    か、イントラスライスであるか、または、その他である
    かを示すデータを少なくとも含んでいることを特徴とす
    る復号方法。
  7. 【請求項7】 ランダムアクセスが指示された場合、入
    力されたビットストリームに含まれる、ランダムアクセ
    スに関する情報が含まれているランダムアクセスポイン
    トヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、イントラピクチャである
    か、イントラスライスであるか、または、その他である
    かを示すデータを少なくとも含んでいることを特徴とす
    るコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録され
    ている記録媒体。
  8. 【請求項8】 ランダムアクセスが指示された場合、入
    力されたビットストリームに含まれる、ランダムアクセ
    スに関する情報が含まれているランダムアクセスポイン
    トヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含む処理をコ
    ンピュータに実行させ、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、イントラピクチャである
    か、イントラスライスであるか、または、その他である
    かを示すデータを少なくとも含んでいることを特徴とす
    るプログラム。
  9. 【請求項9】 ランダムアクセスが行われる際に参照さ
    れるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成手
    段と、 前記生成手段により生成された前記ランダムアクセスポ
    イントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ符号化
    する符号化手段と、 前記符号化手段により符号化された前記ランダムアクセ
    スポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビットス
    トリームを出力する出力手段とを含み、 前記生成手段は、ランダムアクセスが開始されるポイン
    トが、ピクチャの先頭と一致するか否かを示すフラグを
    少なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッダを
    生成することを特徴とする符号化装置。
  10. 【請求項10】 ランダムアクセスが行われる際に参照
    されるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成
    ステップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含み、 前記生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポ
    イントが、ピクチャの先頭と一致するか否かを示すフラ
    グを少なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッ
    ダを生成することを特徴とする符号化方法。
  11. 【請求項11】 ランダムアクセスが行われる際に参照
    されるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成
    ステップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含み、 前記生成ステップは、ランダムアクセスが開始されるポ
    イントが、ピクチャの先頭と一致するか否かを示すフラ
    グを少なくとも含む前記ランダムアクセスポイントヘッ
    ダを生成することを特徴とするコンピュータが読み取り
    可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  12. 【請求項12】 ランダムアクセスが行われる際に参照
    されるランダムアクセスポイントヘッダを生成する生成
    ステップと、 前記生成ステップの処理で生成された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダと、入力された画像信号をそれぞれ
    符号化する符号化ステップと、 前記符号化ステップの処理で符号化された前記ランダム
    アクセスポイントヘッダと前記画像信号を多重化し、ビ
    ットストリームの出力を制御する出力制御ステップとを
    含む処理をコンピュータに実行させ、前記生成ステップ
    は、ランダムアクセスが開始されるポイントが、ピクチ
    ャの先頭と一致するか否かを示すフラグを少なくとも含
    む前記ランダムアクセスポイントヘッダを生成すること
    を特徴とするプログラム。
  13. 【請求項13】 ビットストリームを入力する入力手段
    と、 ランダムアクセスが指示された場合、前記入力手段によ
    り入力された前記ビットストリームに含まれる、ランダ
    ムアクセスに関する情報が含まれているランダムアクセ
    スポイントヘッダを検索する検索手段と、 前記検索手段により検索された前記ランダムアクセスポ
    イントヘッダに含まれる前記情報を参照してランダムア
    クセスを制御する制御手段とを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と一致す
    るか否かを示すフラグを少なくとも含んでいることを特
    徴とする復号装置。
  14. 【請求項14】 ランダムアクセスが指示された場合、
    入力されたビットストリームに含まれる、ランダムアク
    セスに関する情報が含まれているランダムアクセスポイ
    ントヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と一致す
    るか否かを示すフラグを少なくとも含んでいることを特
    徴とする復号方法。
  15. 【請求項15】 ランダムアクセスが指示された場合、
    入力されたビットストリームに含まれる、ランダムアク
    セスに関する情報が含まれているランダムアクセスポイ
    ントヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含み、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と一致す
    るか否かを示すフラグを少なくとも含んでいることを特
    徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記
    録されている記録媒体。
  16. 【請求項16】 ランダムアクセスが指示された場合、
    入力されたビットストリームに含まれる、ランダムアク
    セスに関する情報が含まれているランダムアクセスポイ
    ントヘッダを検索する検索ステップと、 前記検索ステップの処理で検索された前記ランダムアク
    セスポイントヘッダに含まれる前記情報を参照してラン
    ダムアクセスを制御する制御ステップとを含む処理をコ
    ンピュータに実行させ、 前記ランダムアクセスポイントヘッダは、ランダムアク
    セスが開始されるポイントが、ピクチャの先頭と一致す
    るか否かを示すフラグを少なくとも含んでいることを特
    徴とするプログラム。
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